JP5199219B2 - デジタル放送装置、デジタル放送方法、および、デジタル放送プログラム - Google Patents
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Description
前記デジタル放送装置が、映像エンコーダと、フレームバッファと、パケタイズ部と、出力部と、ビットレート調節部とを有し、
前記映像エンコーダが、入力される前記映像信号を可変ビットレートのエンコードレートで映像フレームにエンコードして前記フレームバッファに格納し、
前記パケタイズ部が、前記フレームバッファから映像フレームを読み取り、送出ビットレートに従って読みとった映像フレームを含めてパケットを作成し、
前記出力部が、作成されたパケットを放送し、
前記ビットレート調節部が、前記映像信号の動き補償予測におけるIフレームから始まるGoP(Group of Pictures)ごとに、前記フレームバッファに格納されている前回のGoPまでの映像フレームの数が所定数を超えるときには、その超過分の映像フレームをパケットにして放送するための増加分のビットレートを今回の前記送出ビットレートに加算することで、今回のGoPの前記送出ビットレートを計算し、前記パケタイズ部に通知することを特徴とする。
その他の手段は、後記する。
映像エンコーダ80は、番組ごとの入力映像をエンコードしてH.264フォーマットなどのデジタルデータに符号化し、ビットレート調節部90に出力する。
ビットレート調節部90は、映像エンコーダ80から入力された映像信号のビットレートを調節して、TS変換部20に出力する。
多重化部30は、TS変換部20から入力されるDSM−CCセクションTS形式のTSを多重化し、MPEG2TS形式で再多重化部40に出力する。
再多重化部40は、多重化部30から入力されるMPEG2TSにPSI/SI情報を多重化してISDB−T/TS(Integrated Services Digital Broadcasting-Terrestrial/Transport Stream)形式に変換してTS出力部60に出力する。
TS出力部60は、再多重化部40から入力されるISDB−T/TSをTSボードからOFDM変調部70に出力する。
OFDM変調部70は、TS出力部60から入力されるISDB−T/TSを、OFDM変調し、デジタル放送データの放送波として送信する。
フレーム数取得部91は、フレームバッファ94に格納されているフレームの数(Fbuf)を取得する。フレーム数取得部91は、例えば、フレームバッファ94にフレームが入力されるたびにカウンタ値を1ずつ増加(インクリメント)し、フレームバッファ94からフレームが出力されるたびにカウンタ値を1ずつ減少(デクリメント)し、そのカウンタ値をFbufとする。
フレームサイズ取得部92は、フレームバッファ94に格納されているフレームのサイズ(データ量)を取得する。
ビットレート変更部93は、フレーム数取得部91が取得したFbufや、フレームサイズ取得部92が取得したフレームサイズをもとに、パケタイズ部95のビットレート(Rsend)を決定する。
パケタイズ部95は、ビットレート変更部93から指定されるRsendに従って、フレームバッファ94から映像フレームを読み取り、パケタイズしてから出力部96に出力する。
出力部96は、1つ以上のパケタイズ部95から出力されるパケットを、TS変換部20に出力する。
図3(a)のフレームバッファ94は、FIFO(First In First Out)型のキューであり、映像エンコーダ80から映像信号をフレーム単位で入力し、その入力された順に(古い順に)パケタイズ部95に出力する。
図3(b)は、フレームバッファ94に入力される各フレームのビットレート(Renc)を示すグラフである。破線で示すようにデータサイズの大きいIフレームのRencが大きい値になり、その他のデータサイズの小さいPフレームおよびBフレームのRencは小さい値になる。このRencにそのまま追従させて実線で示すようにRsendを指定すると、パケタイズ部95は、出力する映像データのビットレートの変動が大きくなってしまい、放送が不安定になってしまう。
S112において、ビットレート変更部93は、S102で更新されたFbuf(の補正値)とFth2とを用いた判定式を評価し、その評価結果に応じてRtmpを計算し、その計算結果をRsendに代入する(詳細は、図7)。
S113において、ビットレート変更部93は、S102で更新されたFbufとFth3とを用いた判定式を評価し、その評価結果に応じてRsmlを計算し、その計算結果をRsendに代入する(詳細は、図8)。
S122において、放送を終了するか否かを判定し、放送を終了しないとき(S122,No)には、S102に戻る。
S202において、RgopにRstdを代入する。
S203において、判定式「Fbuf>Fth1」を満たしているか否かを判断する。この判定式は、GoP周期単位でフレームバッファ94に蓄えられている映像信号の待ち時間が増大したか否かを判定する一例である。S203でYesならS204に進み、NoならS207に進む。
S205において、フレームサイズ取得部92は、超過したフレーム数(Fbuf−Fth1)分のフレームサイズをフレームバッファ94から取得する。
S206において、「Rgop=Rstd+補正分ビットレート」により、Rgopを計算する。なお、補正分ビットレートは、下記の式の通りである。
補正分ビットレート=(S204で得られた送出フレームのフレームサイズ)+(S205で得られた超過フレームのフレームサイズ)÷Tgop
S302において、フレームサイズ取得部92は、フレームバッファ94から送出フレームのフレームサイズを取得する。
S303において、下記の式によりFaddを計算する。
Fadd=Fenc×(Fbuf×(S302のフレームサイズ)/Rsend)
S305において、超過したフレーム数((Fbuf+Fadd)−Fth2)分のループを開始する。
S306において、パケタイズ部95は、フレームバッファ94からフレームを取得する。
S307において、フレーム数取得部91は、Fbufをデクリメントする。
S308において、フレームサイズ取得部92は、S306で取得したフレームのフレームサイズを取得する。
S309において、S305からのループを終了する。
S310において、S308で取得した全てのフレームサイズの合計を算出する。
S311において、Rtmpに「(S310のフレームサイズの合計)÷(1/Fenc)」を代入する。
S312において、RsendにRtmpを代入する。これにより、Rsendは、一時的に(1フレーム単位で)増加するので、ワンセグ放送規格を満たすことができる。
S403において、フレームサイズ取得部92は、フレームバッファ94から送出フレームのフレームサイズを取得する。
S405において、Rsmlに「(S403で取得したフレームサイズ)÷(Fbuf/Fenc)」を代入する。
S406において、RsendにRsmlを代入する。これにより、Rsendは、一時的に(1フレーム単位で)減少するので、アンダーフローを回避することができる。
この調節処理は、GoP単位の大まかな上方ビットレート制御(図6参照)を基本としつつ、上限ビットレート制御(図7参照)によるワンセグ放送規格の遵守と、下限ビットレート制御(図8参照)によるバッファアンダーフローの回避を実現している。
10 音声エンコーダ
20 TS変換部
30 多重化部
40 再多重化部
50 同期クロック
60 TS出力部
70 OFDM変調部
80 映像エンコーダ
90 ビットレート調節部
91 フレーム数取得部
92 フレームサイズ取得部
93 ビットレート変更部
94 フレームバッファ
95 パケタイズ部
96 出力部
Claims (6)
- 入力される映像信号からエンコードされる映像フレームを放送するデジタル放送装置であって、
前記デジタル放送装置は、映像エンコーダと、フレームバッファと、パケタイズ部と、出力部と、ビットレート調節部とを有し、
前記映像エンコーダは、入力される前記映像信号を可変ビットレートのエンコードレートで映像フレームにエンコードして前記フレームバッファに格納し、
前記パケタイズ部は、前記フレームバッファから映像フレームを読み取り、送出ビットレートに従って読みとった映像フレームを含めてパケットを作成し、
前記出力部は、作成されたパケットを放送し、
前記ビットレート調節部は、前記映像信号の動き補償予測におけるIフレームから始まるGoP(Group of Pictures)ごとに、前記フレームバッファに格納されている前回のGoPまでの映像フレームの数が所定数を超えるときには、その超過分の映像フレームをパケットにして放送するための増加分のビットレートを今回の前記送出ビットレートに加算することで、今回のGoPの前記送出ビットレートを計算し、前記パケタイズ部に通知することを特徴とする
デジタル放送装置。 - 前記ビットレート調節部は、前記フレームバッファ内の映像フレームごとに、その映像フレームの前記フレームバッファ内における待ち時間が所定時間を超過したときに、前記送出ビットレートを増加させることで待ち時間を減少させることを特徴とする
請求項1に記載のデジタル放送装置。 - 前記ビットレート調節部は、前記フレームバッファ内の映像フレームごとに、前記フレームバッファ内の映像フレームの数が所定数未満であるときに、前記送出ビットレートを減少させることを特徴とする
請求項1に記載のデジタル放送装置。 - 前記デジタル放送装置は、さらに、入力される前記映像信号として、複数の番組の前記映像信号をそれぞれ受け付けるために、番組ごとの前記ビットレート調節部と、番組ごとの前記フレームバッファと、番組ごとの前記パケタイズ部とを有し、
番組ごとの前記ビットレート調節部は、番組ごとに前記送出ビットレートを計算し、番組ごとの前記パケタイズ部に対して、番組ごとの前記フレームバッファからのパケタイズ処理を、計算した番組ごとの前記送出ビットレートに従って実行させることを特徴とする
請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のデジタル放送装置。 - 入力される映像信号からエンコードされる映像フレームを放送するデジタル放送装置によるデジタル放送方法であって、
前記デジタル放送装置は、映像エンコーダと、フレームバッファと、パケタイズ部と、出力部と、ビットレート調節部とを有し、
前記映像エンコーダは、入力される前記映像信号を可変ビットレートのエンコードレートで映像フレームにエンコードして前記フレームバッファに格納し、
前記パケタイズ部は、前記フレームバッファから映像フレームを読み取り、送出ビットレートに従って読みとった映像フレームを含めてパケットを作成し、
前記出力部は、作成されたパケットを放送し、
前記ビットレート調節部は、前記映像信号の動き補償予測におけるIフレームから始まるGoP(Group of Pictures)ごとに、前記フレームバッファに格納されている前回のGoPまでの映像フレームの数が所定数を超えるときには、その超過分の映像フレームをパケットにして放送するための増加分のビットレートを今回の前記送出ビットレートに加算することで、今回のGoPの前記送出ビットレートを計算し、前記パケタイズ部に通知することを特徴とする
デジタル放送方法。 - 請求項5に記載のデジタル放送方法を、コンピュータである前記デジタル放送装置に実行させるためのデジタル放送プログラム。
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