JP5199035B2 - 自動追尾装置 - Google Patents
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Description
以上のようにして、受信アンテナ1の向きが送信源の方向となるように、追尾制御が行なわれる。
そこで、送信側のヘリコプタに少なくとも2基のアンテナを設け、これらを切替えて使用する方法が従来から採用されており、この場合、2基のアンテナをヘリコプターの機体の側部(前後又は左右)に分けて1基づつ設置し、これらを機首方向に応じて切替えるようにしている。
そして、この方法によれば、アンテナの切替えによる電波伝播経路の確実な確保のもとで、データ誤りの発生を最小限に抑えることができると説明されている。
そこで、高周波部32は、入力されたIF信号e2の周波数を、例えば7GHzのマイクロ波帯の周波数に変換し、マイクロ波周波数のキャリア変調信号f2を切替スイッチ部34に供給する。
このとき、切替スイッチ部34は、アンテナ切替制御部33から供給されるアンテナ切替信号d2により制御され、ヘリコプタの機首方向に応じてアンテナの切替が得られるようになっている。
なお、このときのへコプタの機首方向に応じて与えられる最適なアンテナの切替動作に関しては、特許文献1に詳しく説明されているので、ここでは割愛する。
まず、送信信号e2は、上記した通り、デジタル変調部31により16QAM方式や64QAM方式などによる多値デジタル変調されたデジタル信号で、この場合、図26(A)に示すように、所定のビット数の送信データに所定のビット数のトレーニングデータを組み合わせてフレームを構成している。
ここでマイクロ波を用いた多値デジタル変調無線方式の規格である「ARIB STD-B11(Association of Radio Industries and Business Standard -B11)」には、このときのフレーム構成についての規定があり、通常、この規定に則って運用される。
そこで、デジタル変調部31では、トレーニングデータ領域には上記した波形等化用基準信号を格納し、送信データ領域には送信データaを多値デジタル変調したデータを格納してフレームとし、フレーム構成された送信信号e2を出力するのである。
一方、アンテナ切替指令信号c2は、2基のアンテナ37、38をヘリコプタの機首方向に応じて切替えるために、図示してないアンテナ切替指令発生手段から指令される信号で、この場合は、図26(C)に示すように、時点ta でアンテナ切替指令信号c2が立ち上っており、従って、この時点ta のタイミングでアンテナの切替え指示が有効にされることになる。
従って、このアンテナ切替信号dには、アンテナ切替指令信号c2によりアンテナ切替が指令された時点ta から時間にしてΔta-b の時間差が生じるが、しかし、これにより2基のアンテナ37、38は、必ずトレーニングデータ領域の先頭のタイミングで切替えられるようになる。
デジタル復調部101では、通常のデジタル変調方式の場合と同様にして復調が行われ、受信データmを出力する。
このとき、このデジタル復調器11には、上記のトレーニングデータを用いて動作する自動等化器が設けてある。
なお、このような受信側でのトレーニングデータを用いた自動等化器については、特許文献3、特許文献4に詳しい開示がされているので、ここでは割愛する。
また、この第1の従来技術では、主受電器2Mとともに、消費電力が大きい高周波部5も使用しており、部品点数が多くて装置の規模が大型化するとともに、消費電力も大きくなる。
そこで、地上局では、受信装置にAGC(Automatic Gain Control:自動利得制御)機能を設け、受信電界強度が変動したとしても、それか許容範囲(例えば−20dBm〜−90dBm)に収まっている限りは、それをカバーして常に一定レベルで受信できるように利得制御する機能を備えている。
このとき、移動局のアンテナにいたる信号伝達経路に一方と他方でゲイン差があれば、アンテナを切替えたとき受信電界強度が変化してしまう。
ここで上記第2の従来技術は、アンテナ切替えのタイミングがトレーニングデータ期間の開始時点になっていて、この後に送信データ期間が続いている。
従って、この場合、アンテナ切替が行われたトレーニングデータ領域において、アンテナ切替タイミングの後に続いているトレーニングデータ期間では、AGC機能が働き始めたことにより、レベルが最も大きく変動している区間になってしまう。そして、その後に続く送信データ領域では、AGC機能によりレベル変動が収まり、安定化されている。
しかし、このためには、一方のアンテナから送信される電波の強度と他方のアンテナから送信される電波の強度とか極力同一のレベルになるようにしなければならず、従って、2基各々のアンテナから電波が送出されるまでの経路におけるゲインの差(経路ゲイン差という)を極力抑え、最小限に抑え込む必要がある。
しかしながら、この経路ゲイン差は、アンテナ切替スイッチ、増幅器、アンテナ及びそれらを接続する配線ケーブルなど、各経路を構成する個々の部分での周波数ゲイン特性によって決まるが、これらの特性に厳密さを望むのは現実的ではない。
また、ヘリコプターを用いた移動中継システムの場合、移動中の伝送により生じるマルチパスフェージングやフラットフェージングなどの環境下でのアンテナ切替えも想定しなければならないが、この場合、自動等化器における等化余裕度が減少し、データ誤りが発生し易くなる。
次に、本発明の他の目的は、上記第2の従来技術における問題を解消し、経路ゲイン差によるデータ誤りの発生が、ほとんど調整作業を要することなく抑えられるようにしたアンテナ切替方式の無線中継システムにおける自動追尾装置を提供することにある。
右受電器2Rで選択されたフレームFはフレームFR、
上受電器2Uで選択されたフレームFはフレームFU、
下受電器2Dで選択されたフレームFはフレームFD
とする。
特に、プリアンブルの前のスタッフィングデータ期間で切替処理すれば、レベル変動の収束時間に余裕ができる。
図3及び図4において、この第2の実施形態では、5フレームを処理単位期間T5Fとして、この処理単位期間T5F毎に動作を繰り替えす。なお、この第2の実施形態では、この処理単位期間T5F の最初の第1のフレームをフレームF0 とし、第2のフレームをフレームF1 とし、以下、第3,……,第5のフレームをフレームF2,……,F4 とする。
この合成回路18LRでは、このようにプリアンブルPR が処理された右受電器2Rの受信信号と左受電器2Lの受信信号とが合成される。
合成回路18LRから出力される合成受信信号SLR はスイッチ回路19LRを介して、また、合成回路18UDから出力される合成受信信号SUD はスイッチ回路19UDを介して夫々合成回路20に供給され、これらが合成される。
いま、図5(a)に示すように、受信アンテナ1の向きに対して左方から送信電波が到来している(送信源に対して受信アンテナ1が右向き)ものとすると、図6(a)に示すように、左受電器2Lで受信されるプリアンブルPL に対し、右受電器2Rで受信されるプリアンブルPR はこの受信アンテナ1の向きに応じた位相量φだけ位相遅れが生ずる。
高周波部14で処理された合成受信信号SC は、等化復調部15とともに、レベル検出器7F1〜7F4 にも供給される。
同図において、この第3の実施形態では、レベル検出器7L,7R,7U,7Dでの検出レベルLL,LR,LU,LD のうちの最大のレベルを検出する最大レベル判定部21が設けられている。
なお、この動作においても、追尾のための受信アンテナ1の向きの制御動作は、図1に示す第1の実施形態と同様である。従って、図8でのレベル比較器8H,8Vでのレベル比較のタイミングは図示していない。
以下同様にして、各フレーム毎に、そのデータDの期間、レヘル検出器7L,7R,7U,7Dからの検出レベルLL,LR,LU,LD のうちのそのときの最大レベルに該当する受電器2を選択するように、切替スイッチ3が制御される。
(1) その最初のフレームF1 では、切替スイッチ3は、左受電器2Lを選択してその受信信号のプリアンブルPL とデータDL とを抽出し(図10(c))、
(2) 2番目のフレームF2 では、切替スイッチ3は、プリアンブルPの期間で次の右受電器2Rを選択してその受信信号のプリアンブルPR を抽出し(図10(e))、データDの期間で同じ左受電器2Lを選択してその受信信号のデータDL を選択し(図10(c))、
(3) 3番目のフレームF3 では、切替スイッチ3は、プリアンブルPの期間でさらに次の右受電器2Uを選択してその受信信号のプリアンブルPU を抽出して(図10(g))、データDの期間で同じ左受電器2Dを選択してその受信信号のデータDL を選択し(図10(c))、
(4) 最後のフレームF4 では、切替スイッチ3は、プリアンブルP の期間でさらに次の右受電器2Dを選択してその受信信号のプリアンブルPDを抽出して(図10(i))、データDの期間で同じ左受電器2Lを選択してその受信信号のデータDL を選択する(図10(c))。
同図(a)は等化復調部15に供給される本線信号aで、処理単位期間T4F の各フレームF1〜F4 では、データDが全て指定された受電器2Lの受信データDL である。
また、各フレームF1〜F4 のプリアンブルPとしては、先頭のフレームF1 で指定された受電器2Lの受信プリアンブルPLであるが、これ以外のフレームF2〜F4 では、他の受電部2R,2U,2Dの受信プリアンブルPR,PU,PD である。
このようにして、各フレームのデータDは、このデータDと同じ受電器2で受信されたフリアンブルPを用いて、等化復調されることになる。
図12(a)は受電器指示信号Irによる指定受電器2が受電器2Lである場合の本線
信号aを示すものであって、この場合には、上記のように、各フレームF1〜F4 のデータDはこの指定された受電器2Lで受信されたデータDL であるが、プリアンブルPは、最初のフレームF1 で指定された受電器2Lで受信されたプリアンブルPL であり、2番目,3番目,最後のフレームF2,F3,F4 でのプリアンブルPは夫々、受電器2R,2U,2Dで受信されたプリアンブルPR,PU,PD である。
ば、M=4)周期の等化タイミング信号ETをタイミングコントローラ16に供給し、この等化タイミング信号ETのタイミングで切替スイッチ3の選択切り替えを行なわせる。受信開始時点では、この等化タイミング信号ETは、受信信号のフレームの境界に位相同期していない。
以上のようにして、プリアンブルPのタイミングが正確に検出されて同期補足動作が完了すると、このときに切替スイッチ3によって選択されたている受電器2から切替スイッチ3が選択開始されて、上記の追尾動作と本線信号aの等化復調とが行なわれる。
Φ=d×sinθ ……(1)
すると、その1周期は42.8mmであり、左受電器2Lと右受電器2Rとで受信するプリアンブルPの位相差は、
位相差=360゜×0.52/42.8=4.4゜
となる。
受信アンテナの向きCoに対する入射角θが図示とは逆方向の場合には、送信電波の到達は左受電器2Lの方が早いため、位相角=−4.4゜となる。
することにより、送信源の方向Woに対する受信アンテナの向きCoを検出することができるものであり、位相差=0゜となるように、受信アンテナの向きCoを制御することにより、送信源を追尾することができる。上受電器2U,下受電器2Dについても、同様である。
このために、タイミングコントローラ16が、等化復調部15からのフレームFU でのプリアンブルPU の開始を表わす等化タイミング信号ETを取得すると、その取得タイミングから時間計測し、次のフレームFD でのプリアンブルPD の、プリアンブルPU に対する位相差がないときの開始となるべきタイミング(位相基準タイミング)で位相基準タイミング信号STUを発生し、位相差検出器23UDに供給する。
上下方向に配置された上受電器2U,下受電器2Dで受信されるプリアンブルPU,PD の位相差も、同様にして検出することができる。
この第6の実施形態は、図25〜図27により説明した従来技術に係る自動追尾装置に本発明を適用した場合の一実施の形態で、ここで、まず、図21は、この実施形態におけるデジタル変調部の一例であり、このときアンテナ切替方式としての全体の構成は、図25に示した従来技術の場合と同じである。
そして、この実施形態における図21のデジタル変調部1の場合、入力された送信データa2は、まず、FIFOバッファからなるメモリ部1−3に書込まれ、この後、切替タイミングパルス生成部1−5から出力される送信データタイミング信号1−eが有効(レベル1)になったとき、基準となるシンボルクロック(図示してない)により逐次、メモリ部1−3から送信データ1−cとして読出され、切替スイッチ部1−4に供給される。
このとき、切替スイッチ部1−4は、切替タイミングパルス生成部1−5から供給される送信データタイミング信号1−eとトレーニングデータタイミング信号1−f、それにスタッフィングデータタイミング信号1−gにより制御されている。
そこで、マッピング部1−6は、入力されたトレーニングデータ信号1−aとスタッフィングデータ信号1−bそれに送信データ1−cに応じて多値デジタル変調方式における同相成分信号1−hと直交成分信号1−iを作成する。そして、各々の信号をロールオフフィルタ部1−7、1−8に入力し、ロールオフ信号1−j、1−kとして直交変調部1−9に供給する。
このときIF信号変換部1−11は、中間周波用の所定の周波数のキャリア信号を発生し、このキャリア信号にアナログ信号1−mを乗算して周波数を変換し、中間周波数信号1−nを生成する。そして、この中間周波数信号1−nをバンドパスフィルタ部1−12により所定の帯域に制限し、送信信号e2として出力する。
この結果、送信信号e2が中間周波数の多値デジタル変調信号として図5の高周波部2に供給されることになる。
既に説明したように、マイクロ波を用いた多値デジタル変調無線方式のトレーニングデータと送信データについては、上記した通り「ARIB STD-B11」規格に定義されているが、このとき、同規格では、更にスタッフィングデータについても定義されており、それによれば、スタッフィングデータとは、それを付加するか否かにより送信データの最大伝送ビットレートを可変にするための領域であるとされている。
このときのスタッフィングデータのデータ量については、各変調方式に対応して付加可能な最大データ量が、上記した規格により決められている。
例えば、64QAM変調時にスタッフィング領域を無しとした場合の最大伝送ビットレートは65.880Mbit/sであるが、1792(=112×16)シンボルのスタッフィング領域を設けた場合、その最大伝送ビットレートは59.648Mbit/sとなる。
しかしながら、本発明では、このスタッフィングデータが挿入されている領域の存在に着目し、この領域でアンテナを切り替えるべく想到した点を特徴とするもので、以下、このための主要な部分となる切替タイミングパルス生成部1−5の詳細について、図22により説明する。
そして、このシンボルカウント値1−oが送信データタイミング生成部1−14とトレーニングデータタイミング生成部1−15それにスタッフィングデータタイミング生成部1−16の夫々に供給されるようになっている。
次に、トレーニングデータタイミング生成部1−15は、同じくシンボルカウント値1−oが1フレーム期間内でトレーニングデータ1−aを送出する期間に対応するカウント値になっているときだけ有効となる信号を出力し、トレーニングデータタイミング信号1−fとする。
一方、タイミングパルス切替部1−17は、トレーニングデータタイミング信号1−fとスタッフィングデータタイミング信号1−gを、図示しない切替指令信号に応じて切替え、何れか一方を任意に選択し、切替タイミングパルスbとして出力させる働きをするもので、詳しくは後述するが、送信信号e2がスタッフィングデータを含まない場合に対応して動作するものである。
まず、トレーニングデータタイミング信号1−fがレベル1になったとき、切替スイッチ部1−4は、図23(B)に示すように、トレーニングデータ生成部1−1から出力されているトレーニングデータ1−aを出力端子に取り出し、フレーム生成信号1−dとしてマッピング回路1−6に供給する。
また、送信データタイミング信号1−eがレベル1になったとき、切替スイッチ部1−4は、図23(D)に示すように、メモリ部1−3から読出されてくる送信データ1−cを出力端子に取り出し、フレーム生成信号1−dとしてマッピング回路1−6に供給する。
この切替タイミングパルスb2は、上記の通り、タイミングパルス切替部1−17から出力され、デジタル変調部1から図25に示すアンテナ切替制御部3に供給される。
そこで、いま、タイミングパルス切替部1−17が、図22に示すように切替えられ、スタッフィングデータタイミング信号1−gを選択していたとする。
そうすると、このときは、スタッフィングデータタイミング信号1−gが切替タイミングパルスb2としてアンテナ切替制御部3に供給されていることになる。
一方、アンテナ切替指令信号cは、上記したように、2基のアンテナ7、8(図25)をヘリコプターの機首方向に応じて切替えるため、図示してないアンテナ切替指令発生手段から指令される信号で、この場合は、図23(F)に示すように、時点ta でアンテナ切替指令信号c2が立ち上っており、従って、この時点ta のタイミングでアンテナの切替え指令が有効化されることになる。
従って、このアンテナ切替信号d2の立上りには、アンテナ切替指令信号c2によりアンテナ切替が指令された時点ta からΔta-b の時間差(時間遅れ)が生じ、この結果、2基のアンテナ7、8は、必ずスタッフィングデータ領域の先頭のタイミングで切替えられるようになる。
一方、この実施形態においては、タイミングパルス切替部1−17が設けてあり、その操作により、図23に示すように、スタッフィングデータタイミング信号1−gをアンテナ切替パルスb2として用いることができ、この場合、アンテナの切替えがスタッフィングデータ領域の先頭のタイミングで行われるようにできることになり、これがこの実施形態の特徴である。
まず、この場合、スタッフィングデータの先頭のタイミングでアンテナ切替えが開始されるが、このときスタッフィングデータは、上記したように、ダミーデータであることから、このスタッフィングデータ領域での信号の切替は、送信データに影響を与える虞は一切無い。
従って、このスタッフィングデータ期間をアンテナ切替に用いた場合、つまり本発明の実施形態の場合、前述のヘリコプター内での経路レベル差を考慮すると、特に大きな効用がもたらされることになる。
何故なら、この場合、アンテナ切替えにより生じる急激なレベル変動を補償するための処理が、従来のトレーニングデータ期間の7倍もある永いスタッフィングデータ期間の中で行えるので、時間的余裕をもった処理が可能になるからである。
そして、この結果、上記実施形態によれば、経路ゲインを厳密に合わせなくても済むことになる。
上記したように、スタッフィングデータを挿入するか否かは、中継に用いる変調方式に応じて決められるが、このときの変調方式については、中継を行うオペレータの選択による。
従って、オペレータは、変調方式を選択したとき、当該変調方式に応じてタイミングパルス切替部1−17の切り替えを行うことになる。
上記した動作の場合、送信信号eが、図23(A)に示したように、スタッフィングデータ期間を含んでいる場合を前提としており、従って、何らかの理由により、送信信号e2がスタッフィングデータ期間を含まない場合にはアンテナ切替が得られなくなってしまう。
そこで、この実施形態では、タイミングパルス切替部1−17を設け、必要に応じて切替タイミングパルスb2にトレーニングデータタイミング信号1−fが選択できるようにしたものである。
また、このとき、図示してないが、スタッフィングデータタイミング生成部1−16はスタッフィングデータタイミング信号1−gをレベル0に固定し、無効にする。
そこで、この場合、スタッフィングデータタイミング信号1−gは、図24(C)に示すようにレベル0を保ち、この結果、切替スイッチ部1−4から出力されるフレーム生成信号1−dは、図24(A)に示すように、送信データ領域とトレーニングデータ領域だけで構成され、送信信号eも同じく送信データ領域とトレーニングデータ領域だけで構成されることになる。
従って、この実施形態によれば、中継に使用される変調方式がスタッフィングデータを含まない変調方式の場合にもアンテナ切替が可能になり、このとき経路ゲイン差があまり大きくなければ、データ誤りの発生も少なく抑えられるので、中継対象に制限を受けることが少なくて済む。
2:受電器
2L:左受電器
2R:右受電器
2U:上受電器
2D:下受電器
3:切替スイッチ
7L,7R,7U,7D,7F1〜7F4 :レベル検出器
8H,8V:レベ比較器
10:駆動コントローラ
11:駆動部
12:パラボラ反射体
13:電動架台
14:高周波部
15:等化復調部
16:タイミングコントローラ
17LR,17UD:位相シフタ
18LR,18UD:合成回路
19LR,197UD:スイッチ回路
20:合成回路
21:最大レベル判定部
22:AD変換器
23LR,23UD:位相差検出部
31:デジタル変調部
32:高周波部
33:アンテナ切替制御部
34:切替スイッチ
35:電力増幅部
36:電力増幅部
37:アンテナ
38:アンテナ
39:アンテナ
40:受信高周波部
41:デジタル復調部
1−1:トレーニングデータ生成部
1−2:スタッフィングデータ生成部
1−3:メモリ部
1−4:切替スイッチ部
1−5:切替タイミングパルス生成部
1−6:マッピング部
1−7:ロールオフフィルタ部
1−8:ロールオフフィルタ部
1−9:直交変調部
1−10:D/A変換部
1−11:IF信号変換部
1−12:バンドパスフィルタ部
1−13:フレームカウンタ部
1−14:送信データタイミング生成部
1−15:トレーニングデータタイミング生成部
1−16:スタッフィングデータタイミング生成部
1−17:タイミングパルス切替部
a:送信データ
b:切替タイミングパルス
c:切替指令信号
d:アンテナ切替タイミング
e:IF信号
f:マイクロ波キャリア変調信号
g:切替出力
h:切替出力
i:電力増幅された信号
j:電力増幅された信号
k:受信された信号
l:受信IF信号
m:受信データ
1−a:トレーニングデータ信号
1−b:スタッフィングデータ信号
1−c:送信データ
1−d:フレーム生成信号
1−e:送信データタイミング信号
1−f:トレーニングデータタイミング信号
1−g:スタッフィングデータタイミング信号
1−h:同相成分信号
1−i:直交成分信号
1−j:ロールオフ信号
1−k:ロールオフ信号
1−l:デジタル直交信号
1−m:アナログ信号
1−n:中間周波数信号
1−o:シンボルカウンタ
Claims (6)
- パラボラ反射体に対向して、左右方向に配置された第1,第2の受電器と上下方向に配置された第3,第4の受電器とを有し、構成単位期間毎に区分された送信電波を受信する受信アンテナと、
5構成単位期間を処理単位期間とし、該処理単位期間での第2,第3の構成単位期間夫々の所定期間で該第1の受電器の受信信号の位相に対する該第2の受電器の受信信号の位相関係を変化させて、該位相関係を該第2,第3の構成単位期間で互いに逆方向に変化させ、第1,第4,第5の構成単位期間で該第1,第2の受電器の受信信号の位相関係を受信時の位相関係に保持する第1の位相シフト手段と、
該処理単位期間での第4,第5の構成単位期間夫々の所定期間で該第3の受電器の受信
信号の位相に対する該第4の受電器の受信信号の位相関係を変化させ、該位相関係を該第4,第5の構成単位期間で互いに逆方向に変化させ、第1,第2,第3の構成単位期間で該第3,第4の受電器の受信信号の位相関係を受信時の位相関係に保持する第2の位相シフト手段と、
該第1の位相シフト手段で位相関係が設定された該第1,第2の受電器の受信信号を合成する第1の合成手段と、
該第2の位相シフト手段で位相関係が設定された該第3,第4の受電器の受信信号を合成する第2の合成手段と、
該第1の合成手段の出力受信信号から、該処理単位期間の該第4,第5の構成単位期間での該第3,第4の受電器の受信信号の位相関係が変化された該所定期間に相当する期間の信号を除く第1のスイッチ手段と、
該第2の合成手段の出力受信信号から、該処理単位期間の該第2,第3の構成単位期間での該第1,第2の受電器の受信信号の位相関係が変化された該所定期間に相当する期間の信号を除く第2のスイッチ手段と、
該第1のスイッチ手段の出力信号と該第2のスイッチ手段の出力信号とを合成する第3の合成手段と、
該第3の合成手段の出力信号における該処理単位期間の該第2,第3の構成単位期間での該所定期間のレベルを比較する第1のレベル比較手段と、
該第3の合成手段の出力信号における該処理単位期間の該第4,第5の構成単位期間での該所定期間のレベルを比較する第2のレベル比較手段と、
該第1のレベル比較手段の比較結果に基づいて該受信アンテナの向きを左右方向に制御し、該第2のレベル比較手段の比較結果に基づいて該受信アンテナの向きを上下方向に制御する制御手段と、
該第3の合成手段の出力信号を、該処理単位期間毎に、該第1の構成単位期間での所定期間の信号をもとに等化復調する等化復調部と
を備えたことを特徴とする自動追尾装置。 - パラボラ反射体に対向して、左右方向に配置された第1,第2の受電器と上下方向に配置された第3,第4の受電器とを有し、構成単位期間毎に区分された送信電波を受信する受信アンテナと、
該第1,第2,第3,第4の受電器の受信信号を順に、かつサイクリックに選択する切替スイッチと、
該切替スイッチで選択された該第1,第2の受電器の受信信号のレベルを比較する第1のレベル比較手段と、
該切替スイッチで選択された該第3,第4の受電器の受信信号のレベルを比較する第2のレベル比較手段と、
該第1のレベル比較手段の比較結果に基づいて該受信アンテナの向きを左右方向に制御し、該第2のレベル比較手段の比較結果に基づいて該受信アンテナの向きを上下方向に制御する制御手段と、
該切替スイッチで順に選択される該第1,第2,第3,第4の受信信号を等化復調する等化復調部と
を備えたことを特徴とする自動追尾装置。 - パラボラ反射体に対向して、左右方向に配置された第1,第2の受電器と上下方向に配置された第3,第4の受電器とを有し、構成単位期間毎に区分された送信電波を受信する受信アンテナと、
該第1,第2,第3,第4の受電器の受信信号が供給され、1構成単位期間毎に該第1,第2,第3,第4の受電器の受信信号の所定期間の信号を順にかつサイクリックに選択するとともに、1構成単位期間毎に該第1,第2,第3,第4の受電器のいずれか1つの該所定期間以外の信号を選択する切替スイッチと、
該切替スイッチで選択された該第1,第2の受電器の受信信号の該所定期間のレベルを比較する第1のレベル比較手段と、
該切替スイッチで選択された該第3,第4の受電器の受信信号の該所定期間のレベルを比較する第2のレベル比較手段と、
該第1のレベル比較手段の比較結果に基づいて該受信アンテナの向きを左右方向に制御し、該第2のレベル比較手段の比較結果に基づいて該受信アンテナの向きを上下方向に制御する制御手段と、
該切替スイッチで順に選択された該所定期間以外の信号を等化復調する等化復調部と、
該第1,第2,第3,第4の受電器のうちの、該切替スイッチで選択された該所定期間のレベルが最大となる受電器を判定する最大判定手段と、
該最大判定部で該所定期間のレベルが最大と判定された該受電器の受信信号での該所定期間以外の信号を選択するように、該切替スイッチを制御する制御手段と
を備えたことを特徴とする自動追尾装置。 - パラボラ反射体に対向して、左右方向に配置された第1,第2の受電器と上下方向に配置された第3,第4の受電器とを有し、構成単位期間毎に区分された送信電波を受信する受信アンテナと、
該第1,第2,第3,第4の受電器の受信信号を順に、かつサイクリックに選択する切替スイッチと、
該切替スイッチで選択された該第1,第2の受電器の受信信号の所定期間の位相差を検出する第1の位相差検出手段と、
該切替スイッチで選択された該第3,第4の受電器の受信信号の所定期間の位相差を検出する第2の位相差検出手段と、
該第1の位相差検出手段で検出された位相差に基づいて該受信アンテナの向きを左右方向に制御し、該第2の位相差検出手段で検出された位相差に基づいて該受信アンテナの向きを上下方向に制御する制御手段と、
該切替スイッチで順に選択される該第1,第2,第3,第4の受信信号を等化復調する等化復調部と
を備えたことを特徴とする自動追尾装置。 - 請求項1、3、4のいずれか1つにおいて、
前記第1〜第4の受電器の受信信号の各構成単位期間はデータ期間と付加期間とからなり、
前記所定期間は該付加期間であって、該付加期間のレベルで前記受信アンテナの向きを確認することを特徴とする自動追尾装置。 - 請求項1において、
前記構成単位期間の任意期間のレベルで前記受信アンテナの向きを確認することを特徴とする自動追尾装置。
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