JP4416777B2 - 受信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、地上波デジタル放送において用いられる直交周波数分割多重(OFDM: Orthogonal Frequency Division Multiplexing)信号を複数のアンテナで受信する受信装置に関するものである。
近年、通信技術の発展により、各種放送におけるデジタル化が進み、地上波テレビ放送においてもアナログ放送からデジタル放送へ移行しつつある。この地上波デジタルテレビ放送において、複数のキャリアを同時に用いたマルチキャリア伝送方式であるOFDM方式が採用されている。このOFDM方式を利用したデジタル放送の受信装置において、所望するチャンネルの放送信号を受信するために、所望するチャンネルに対する同期周波数制御値(キャリア周波数)を再生することが重要であり、その中でも再生されるキャリア周波数の制御の正確性が求められ、このため周波数同期のための引き込み処理(キャリア同期)が行われる。
ここで、送信側での送信周波数と受信側での受信周波数のずれのことを周波数オフセットと呼び、この周波数のずれを正確に補正しなければ、受信信号の品質は著しく劣化することになる。
上述の引き込み処理が行われるとき、所望するチャンネルに対する同期周波数制御値(キャリア周波数)へ収束するための制御ループが実現される。また、引き込み処理による同期周波数制御値(キャリア周波数)への収束時間を短くするために、同期周波数制御値(キャリア周波数)を変化させる変化幅である周波数オフセットの補正制御ステップ幅が大きく設定される。この周波数オフセットの補正制御ステップ幅は、サブキャリア間隔以内の周波数オフセット(周波数誤差)によって設定される値であり、同期周波数制御値(キャリア周波数)を得るための制御ループに対するループゲインに相当する。
以下の特許文献1は、同期外れを検出した場合、受信機にリセットをかけて、新たな同期を得るために、引き込み処理を起動する技術を開示している。この技術は、引き込み処理の実施時は、周波数オフセットの補正制御ステップ幅(ループゲイン)を大きくして、同期の高速化を図り、一方で、引き込み期間が終了すると、周波数オフセットの補正制御ステップ幅(ループゲイン)の値を小さくし、周波数オフセット補正値の算出精度を高めて、同期精度を高めるものである。
WO 2003/032543号公報
一般に、複数のアンテナを備えるダイバーシチ受信機において、無指向性アンテナ同士の切換えを行う場合、各アンテナで受けるドップラシフトの相関は高くなるため、切換え前後の周波数オフセット差は小さい。一方、例えば、前方向指向性アンテナと後方向指向性アンテナとの間で切換えを行う場合には、ドップラシフトの相関が小さく、切換え前後の周波数オフセット差は非常に大きくなる。
このような複数のアンテナを備える切換えダイバーシチ受信機においては、同期が外れた場合、通常、受信機の同期処理をリセットし、周波数オフセットの補正制御ステップ幅(ループゲイン)を調整して新たに同期処理を実施する。しかしながら、複数の指向性アンテナを備える受信機のアンテナ切換えにおいて、同期が外れなかった場合、同期処理のリセットが実施されず、アンテナ切換え後の任意の期間(同期周波数制御値が収束するまでの期間)、同期周波数制御値の精度に影響を与えることになる。
そこで、本発明の課題は、指向性アンテナの切換えにおいて、アンテナ切換え前後の周波数オフセット差による影響を軽減する受信装置を提供することである。
上記課題に鑑み、本発明はそれぞれ以下の特徴を有する。
請求項1の発明は、受信装置であって、異なる指向性を備える複数のアンテナの中から選択した1つのアンテナを介して放送信号を受信し、当該アンテナの受信状況に応じて、放送信号を受信するアンテナを前記複数のアンテナ間で切換える放送信号受信部と、前記放送信号受信部に受信された放送信号からベースバンド信号を取得するチューナ部と、前記チューナ部で得られたベースバンド信号の周波数オフセットを検出する受信情報検出部と、前記アンテナ切換え時、アンテナ切換え前の前記周波数オフセットとアンテナ切換え後の前記周波数オフセットとの差を検出する周波数オフセット差検出部と、前記ベースバンド信号に対し、前記周波数オフセットの差に基づいて、送信側の送信周波数との同期をとる周波数制御部と、前記周波数制御部で周波数同期がなされた前記ベースバンド信号を復調する復調部とを備えることを特徴とする。
この特徴により、アンテナ切換え時、切換え前の周波数オフセットと切換え後の周波数オフセットとの差に基づいて、アンテナ切換えの前後において、各々適する補正同期処理が実現でき、特に切換え後の受信信号の性能劣化を防止することができる。
なお、ここで、受信状況とは、その時に使用しているアンテナの受信電力レベルをパラメータとして、受信状況の良し悪しを判断する。すなわち、受信電力が高い場合は受信状況が良い、または受信電力が低い場合は受信状況が悪いと考える。このパラメータの数値から受信状況を判断して、アンテナを切換える。これは、ダイバーシチ受信方法に基づく考え方であり、受信電力の高いアンテナを選択することによって、高品質な受信信号を得ることを可能とする。
また、周波数オフセットとは、送信周波数と受信周波数のずれである。受信機では、このずれを補正してFFT(Fast Fourier Transform)および復調を行う。
請求項2の発明は、請求項1に記載の受信装置であって、前記周波数制御部は、前記ベースバンド信号に対し、送信側の送信周波数との同期をとるための補正信号を生成する補正信号生成部を含み、前記周波数オフセットの差に基づき、周波数オフセット補正値を用いて補正を行う期間を決定することを特徴とする。
この特徴により、アンテナ切換え時、切換え前の周波数オフセットと切換え後の周波数オフセットとの差に基づいて、補正期間および補正周波数オフセット値を決定することにより、アンテナ切換えの前後において、各々適する補正同期処理が実現でき、特に切換え後の受信信号の性能劣化を防止することができる。
請求項3の発明は、請求項2に記載の受信装置であって、前記周波数制御部は、前記受信情報検出部で検出されたアンテナ切換え前の周波数オフセットとアンテナ切換え後の周波数オフセットとの差が所定の閾値よりも大きい場合、前記補正信号を与える期間において、前記周波数オフセット補正値として前記アンテナ切換え直後の周波数オフセットを用いることを特徴とする。
この特徴により、アンテナ切換え時、切換え前の周波数オフセットと切換え後の周波数オフセットとの差が所定の閾値よりも大きい場合、前記補正信号を与える期間中、前記周波数オフセット補正値として前記切換え直後の周波数オフセットを用いるため、切換え前の周波数オフセットの影響を受けることのない周波数オフセット補正値を与えることができ、より精度の高い補正同期処理を実現でき、受信信号の性能劣化を防止することができる。
請求項4の発明は、請求項2に記載の受信装置であって、前記受信情報検出部は、さらにアンテナ切換え直後のベースバンド信号から受信C/Nおよびドップラ周波数を取得し、前記周波数制御部は、アンテナ切換え前の周波数オフセットとアンテナ切換え後の周波数オフセットとの差が所定の閾値よりも大きく、かつ、前記取得した受信C/Nが所定の閾値よりも小さい場合、前記補正信号を与える期間において、前記周波数オフセット補正値として前記アンテナ切換え直後のベースバンド信号のドップラ周波数を用いることを特徴とする。
この特徴により、受信C/Nを考慮することによって、ノイズに埋もれた受信信号の誤った周波数オフセットを使用しないため、より精度の高い補正同期処理を実現でき、受信信号の性能劣化を防止することができる。
ここで、受信C/Nとは、受信信号Cと受信機で発生するノイズNの比であり、この値が高いほど、受信状態は良いことを示す。
また、ドップラ周波数とは、受信OFDM信号が受ける周波数成分の変化量であり、周波数が高いほど、高速移動していることを示す。
請求項5の発明は、請求項2に記載の受信装置であって、前記受信情報検出部は、前記周波数オフセットに基づいて、アンテナの指向性を検出するアンテナ指向性極性検出部を備え、前記周波数制御部は、前記アンテナ指向性極性検出部によって検出された、アンテナ切換え前のアンテナの指向性とアンテナ切換え後のアンテナの指向性の極性が異なるとき、前記補正信号を与える期間において、前記周波数オフセット補正値として前記アンテナ切換え直後の周波数オフセットを用いることを特徴とする。
この特徴により、指向性の極性の変化に対応して、前記補正信号を与える期間中、前記周波数オフセット補正値として前記切換え直後の周波数オフセットを用いるため、切換え前の周波数オフセットの影響を受けることのない周波数オフセット補正値を与えることができ、より精度の高い補正同期処理を実現でき、受信信号の性能劣化を防止することができる。
なお、請求項中の放送信号受信部は、実施の形態に係るダイバーシチ受信機10のアンテナ切換え制御部16および入力端子25に対応する。請求項中のチューナ部は、実施の形態に係るダイバーシチ受信機10のチューナ24に対応する。請求項中の周波数オフセット差検出部は、実施の形態に係るダイバーシチ受信機10の同期補正制御選択部17に対応する。請求項中の周波数制御部は、実施の形態に係るダイバーシチ受信機10の乗算器14、補正信号生成部15、第1同期補正制御部18、第2同期補正制御部19に対応する。
本発明の特徴ないしその技術的意義は、以下に示す実施の形態の説明により更に明らかとなろう。ただし、以下の実施の形態は、あくまでも、本発明の一つの実施形態であって、本発明ないし各構成要件の用語の意義等は、以下の実施の形態に記載されたものに制限されるものではない。
本発明によれば、指向性アンテナを切換える際、切換え前後の周波数オフセット差の影響を軽減することができる。
本発明の実施の形態について、図を参照しながら以下に説明する。
(実施例1)
図1は、実施の形態に係るダイバーシチ受信機10の構成を示すブロック図である。
ダイバーシチ受信機10は、指向性アンテナ11、高周波回路12、A/D変換器13、乗算器14、補正信号生成部15、アンテナ切換え制御部16、同期補正制御選択部17、第1同期補正制御部18、第2同期補正制御部19、受信情報保持部20、受信情報検出部21、FFT(Fast Fourier Transform)部22、復調部23、チューナ24、入力端子25、主制御部(図示しない)を備える。
複数の指向性を有する指向性アンテナ手段11で受信され、入力端子25より入力された信号は、高周波回路12によって、受信信号の周波数がベースバンド帯域まで下げられ、続いて、A/D変換器13によってデジタル信号に変換される。この変換されたデジタル信号には、送信側の送信周波数との周波数オフセット(周波数誤差)が含まれる。これは、各送受信機のローカル周波数(各送受信機で発生する周波数)を生成する基準源が送受信機間で異なるためである。
受信情報検出部21は、送信側のキャリア周波数と受信側のキャリア周波数から、周波数オフセット(周波数誤差)、受信信号のC/N比,ドップラ周波数等を検出する。これらの受信情報検出部21によって検出された情報は、受信情報保持部20に保持される。また、周波数オフセット(周波数誤差)は、後述する第1同期補正制御部18、第2同期補正制御部19による処理に用いられる。
受信情報保持部20は、受信情報検出部21によって取得した受信信号のC/N比,周波数オフセット,ドップラ周波数等の各種情報を常時記憶する。これらの情報は、後述の第2同期補正処理を行なうときに、第2同期補正制御部19に入力される。
アンテナ切換え制御部16は、A/D変換器13によってデジタル信号に変換された受信信号に基づいて受信電力を計測し、この受信電力に基づいて、受信状況を検出し、アンテナの切換え要否を決定する。例えば、移動体が放送局等の基地局に向かって移動する場合、移動体の進行方向に指向性を有するアンテナを選択するように、その時の受信状況に応じて、適した指向性アンテナを選択し、これに切換える。なお、このアンテナ切換えについては、複数のアンテナを備えたダイバーシティ受信機等で採用されている方法を用いることができる。このアンテナ切換えの決定は、指向性アンテナ手段11、同期補正制御選択部17、受信情報保持部20、数誤差検出部21に指示される。
同期補正制御選択部17は、アンテナ切換え制御部16の指示に基づいて、第1同期補正制御部18または第2同期補正制御部19を選択し、同期補正処理を切り替える。
第1同期補正制御部18は、第1同期補正処理を行うべく各部の制御を行う。その詳細は、後述する。第1同期補正制御部18は、ループフィルタを含み、入力信号から得られた周波数オフセット値を任意期間積分し、平均化した周波数オフセット値を周波数オフセット補正値Fとして補正信号生成部15に設定する。
第2同期補正制御部19は、第2同期補正処理を行うべく各部の制御を行う。その詳細は、後述する。第2同期補正制御部19は、入力信号から得られた周波数オフセット値を周波数オフセット補正値Fとして補正信号生成部15に設定する
補正信号生成部15は、正弦波を出力する発振器であるNCO(Numerical Controlled Oscillator)を含み、その発振周波数は入力の値で制御される。この補正信号生成部15から出力された正弦波は、複素乗算記14に供給され、受信信号と乗算される。
乗算器14では、デジタル信号に変換された受信信号が、補正信号生成部15で生成された周波数補正信号と乗算される。これにより、デジタル信号から周波数オフセット(周波数誤差)が除去された信号を得ることができる。
乗算器14において補正された入力信号は、FFT部22で時間領域のデータからサブキャリア毎のOFDM信号に変換される。FFT部22で変換されたOFDM信号は、復調部23において、受信データの変調方式に対応した復調方式によってTS(transport Stream)信号に復調される。
主制御部(図示しない)は、受信装置内の各機能部を統括的に制御する。主制御部は、内部にタイマを備え、カウント(本実施例では、デクリメント)処理をはじめ、タイマ機能を実現する。
ここで、第1同期補正処理、第2同期補正処理について説明する。
第1同期補正処理は、アンテナの切換えが発生していないときや、アンテナの切換えが発生したときでも、切換え前後の周波数オフセットの差が小さいときに実行する同期補正処理である。具体的には、第1同期補正制御部18が、入力信号から得られた周波数オフセット(周波数誤差)値を任意期間積分し、周波数オフセット値の平均値を算出するフィードバックループを実現し、ここで得られた周波数オフセット値の平均値を周波数オフセット補正値Fとして補正信号生成部15に設定し、補正信号生成部15において、所望の補正周波数信号を生成させる。
第2同期補正処理は、指向性アンテナの切換えが発生したときに、発生直後の任意の期間Tに実行する同期補正処理である。具体的には、第2同期補正制御部19が、受信情報保持部20に保持した入力信号から得られた受信信号のC/N比,周波数オフセット(周波数誤差),ドップラ周波数等の各種情報を用いて、この第2同期補正処理を行う期間Tおよび周波数オフセット補正値Fを決定する。この期間Tにおいて、周波数オフセット補正値Fを補正信号生成部15に設定し、補正信号生成部15において、所望の補正周波数信号を生成させる。
次に、第2同期補正制御部19で設定される補正処理期間Tおよび補正値について説明する。
図2に指向性アンテナの切換え前後における周波数オフセットの様子を示す。図2に示すように、アンテナ切換え直前直後の周波数オフセット差が大きいとき、通常の補正処理、すなわち、第1同期補正処理を行うと、元周波数信号との差が大きくなり、補正後の周波数信号の劣化が顕著になる。一方、切換えを行わない場合等では、周波数オフセット値のばらつきが比較的小さくなる。
このため、アンテナ切換え直前直後の周波数オフセット差が大きいときは、第2同期補正制御部19によって第2同期補正処理を行う期間Tを設定し、この処理期間Tの間、第1同期補正処理に代わって第2同期補正処理を行う。
具体的には、第2同期補正処理を行う処理期間Tは、アンテナ切換えの前後における周波数オフセット差に基づいて決定される。
図3は、切換え前後の周波数オフセット差に対するシンボル期間Tの設定例である。図示のごとく、オフセット周波数差が0-10(Hz)であれば、シンボル期間T=0(ms)、オフセット周波数差が10-30(Hz)であれば、シンボル期間T=3(ms)、オフセット周波数差が30(Hz)より大きければ、シンボル期間T=5(ms)と設定する。
この処理期間Tにおける、第2同期補正処理で用いる補正値(周波数オフセット補正値F)は次のように決定する。
受信C/N値の悪い信号は、周波数オフセット(周波数誤差)の精度が不十分となり、復調後のBER特性が劣化する可能性があるため、受信C/N値に閾値を設け、受信C/N値がこの閾値よりも大きい場合には、補正値として、アンテナ切換え直後の受信信号の周波数オフセット値を採用する。
一方、受信C/Nが閾値よりも小さい場合には、補正値として、アンテナ切換え直後の受信信号のドップラ周波数値を採用する。このドップラ周波数値を用いた補正処理は、指向性アンテナのように周波数オフセット値のばらつきが比較的小さい場合に有効である。
図4は、受信C/Nに対するオフセット補正値の設定例である。図示のごとく、受信C/Nが0-20(dB)であれば、補正値はドップラ周波数fd(Hz)とし、受信C/Nが20(dB)より大きければ、補正値は算出値F(Hz)とする。
図5および図6は、アンテナ切換え時の同期制御における処理を概略的に示すフローチャートである。
尚、以下で用いるアンテナ切換え前後における周波数オフセット差に対する所定の閾値、及び受信C/Nに対する所定の閾値は、実験的に定めるものとする。
はじめに、複数の指向性アンテナのうち、受信電力が最も高くなる指向性アンテナを用いて、信号を安定して受信しているとする。このとき、同期補正制御選択部17は、第1同期補正制御部18を選択し、第1同期補正処理を行っている。なお、このとき、第2同期補正処理を行う処理期間Tをカウントするためのタイマ値はセットされていない。
指向性アンテナによって受信された受信信号は、高周波回路12によって受信信号の周波数がベースバンド帯域まで下げられ、続いて、A/D変換器13によってデジタル信号に変換される(ステップS100)。
次に、アンテナ切換え制御部16は、アンテナの切換えを実施するか否かを判断する(ステップS101)。
ステップS101にて、アンテナ切換えを実施しないと判断した場合(ステップS101 No)、タイマ値がゼロより大きいかを判定する(ステップS102)。
ステップS102にて、タイマ値がゼロより大きい場合(ステップS102 Yes)、ステップS108の第2同期補正処理に移行する。
一方、タイマ値がゼロより大きくない場合(即ち、タイマ値がゼロの場合)(ステップS102 No)、第1同期補正処理を実行すべく、同期補正制御選択部17は、第1同期補正制御部18を選択する。また、受信情報検出部21は、受信信号から、周波数オフセット値を算出する。続いて、この周波数オフセット値の情報を第1同期補正制御部18に入力する(ステップS103)。
第1同期補正制御部18は、ステップS103にて入力された周波数オフセット値に基づいて、ループフィルタによる周波数オフセット値の平均値を取得し、これを補正信号生成部15に入力する(ステップS104)。
補正信号生成部15は、ステップS104で入力された周波数オフセットの補正値を用いて、補正周波数信号を生成し、これを乗算器14に入力する。
乗算器14は、ステップS100においてデジタル信号に変換された入力信号と、補正信号生成部15で生成された補正周波数信号とを乗算し、入力信号に含まれる周波数オフセット(周波数誤差)を除去する(ステップS105)。
補正処理が施された入力信号は、FFT部22にてFFT変換された後、復調部23にて復調される(ステップS106)。
一方、ステップS101にて、アンテナ切換えを実施すると判断した場合(ステップS101 Yes)、同期補正制御選択部17は、アンテナ切換え直前直後の周波数オフセットの差が所定の閾値より大きいか否かを判断する(ステップS107)。
ステップS107にて、アンテナ切換え直前直後の周波数オフセットの差が所定の閾値より大きいと判断した場合(ステップS107 Yes)、ステップS108の第2同期補正処理に移行する。
一方、アンテナ切換え直前直後の周波数オフセットの差が所定の閾値より大きくないと判断した場合(ステップS107 No)、ステップS103からの第1同期補正処理に移行する。
次に、図6を参照しながら、第2同期補正処理について説明する。
まず、同期補正制御選択部17は、第2同期補正処理を実行すべく、第2同期補正制御部19を選択する。また、受信情報検出部21は、受信信号から、受信信号のC/N比、周波数オフセット値、ドップラ周波数値の各種情報を取得する。(ステップS110)。
次に、タイマ値がゼロか否かを判定する(ステップS111)。
タイマ値がゼロである場合(ステップS111 Yes)、アンテナ切換え前後の周波数オフセットの差に基づいて、第2同期補正処理を行う処理期間Tを設定する。この処理期間Tの値をタイマにセットし、カウントを開始する。また、ステップS110で取得した受信信号のC/N比、周波数オフセット値、ドップラ周波数値を受信情報保持部20に保持し(ステップS115)、ステップS112に処理を移行する。
ステップS112では、受信信号のC/N比が、所定の閾値より小さいか否かが判断される(ステップS112)。
受信信号のC/N比が、所定の閾値より小さくないとき(ステップS112 No)、受信情報保持部20に保持された周波数オフセット値を補正値とし、これを補正信号生成部15に入力する(ステップS113)。
一方、受信信号のC/N比が、所定の閾値より小さいとき(ステップS112 Yes)、受信情報保持部20に保持されたドップラ周波数値を補正値とし、これを補正信号生成部15に入力する(ステップS116)。
ステップS113あるいはステップS116に続いて、補正信号生成部15は、ステップS113あるいはステップS116で入力された周波数オフセット値あるいは、ドップラ周波数値を用いて、補正周波数信号を生成し(ステップS114)、これを乗算器14に入力する。以降、ステップS105の処理に移行する。
なお、上記実施の形態のダイバーシチ受信機10において、受信情報検出部21が、アンテナ切換え前後のそれぞれのアンテナの指向性を比較し、それらの極性が異なるとき、アンテナのそれぞれの指向性を判断し、補正値として、アンテナ切換え直後の周波数オフセットを用いるようにしてもよい。この極性は「移動体の進行方向」と「アンテナ指向性」の情報によって決定される。例えば、進行方向の志向性がプラスの極性、一方、後向きの指向性は、マイナスの極性とすることができる。
上記実施形態によれば、指向性アンテナの切換えに伴って、同期補正に用いられる信号を切換え変更して同期処理を行うため、同期が外れの有無に関係なく適切な同期処理が実施でき、特に、アンテナ切換え直後の性能劣化を防ぐことができる。
(実施例2)
図5は、他の実施の形態に係るダイバーシチ受信機20の構成を示すブロック図である。
以下の説明では、実施例1における実施形態の指向性アンテナ11からFFT部22までの構成をブランチ系と定義し、本実施形態のダイバーシチ受信機20は、2つの上記ブランチ系(ブランチ系1とブランチ系2)と、ダイバーシチ合成部100を備える構成となっており、2つのブランチ系1と2における動作は、前述の実施例1で説明した動作および機能と同等である。
また、指向性アンテナの切換えは、ブランチ系1、ブランチ系2で同時に行わないように主制御部(図示しない)が制御する。これは、2アンテナ同時に切換える場合、アンテナ切換えの瞬時において、受信信号に不連続性が生じてしまうためである。すなわち、所望の信号を受信できない期間が存在するため、受信性能が劣化してしまう。この理由により、アンテナの切換については、2アンテナ同時には切換えないように制御する。
ダイバーシチ合成部100では、各ブランチ系におけるFFT後の出力信号が、サブキャリア毎に最大比合成される。ここで、最大比合成とは、すべてのブランチの受信信号を同相化にした後、適切な重みを付けて合成する手法である。
なお、ダイバーシチ合成部100は、指向性のアンテナ切換えが発生するシンボルについては、最大比合成を行わずに、アンテナ切換えを実施しないブランチ系の信号のみを復調部101に出力する。
ダイバーシチ合成部100から出力された受信信号は、復調部101において、変調方式に対応した復調方式にて復調される。
上記実施形態によれば、2つのブランチ系からの出力を合成することによって、低C/N環境下での受信性能を向上させることができると同時に、どちらかのブランチ系でアンテナ切換えが発生したときには、そのアンテナ切換えが発生した側の信号を用いないため、受信性能の劣化を防ぐことができる。
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明は、かかる実施の形態に限定されるものではなく、他に種々の変更が可能であることは言うまでもない。
本発明の実施の形態は、特許請求の範囲に示された技術的刺創の範囲内において、適宜種々の変更が可能である。
実施例1に係るダイバーシチ受信機の構成を示すブロック図である。 指向性アンテナの切換え前後における周波数オフセットを説明する図である。 周波数オフセット差に対するシンボル期間Tを説明する図である。 受信C/Nに対するオフセット補正値を説明する図である。 同期制御における処理を概略的に示すフローチャートである。 同期制御における処理を概略的に示すフローチャートである。 実施例2に係るダイバーシチ受信機の構成を示すブロック図である。る。
符号の説明
10 ダイバーシチ受信機
11 指向性アンテナ
12 高周波回路
13 A/D変換器
14 乗算器
15 補正信号発生部
16 アンテナ切換え制御部
17 同期補正制御選択部
18 第1同期補正制御部
19 第2同期補正制御部
20 受信情報保持部
21 受信情報検出部
22 FFT(Fast Fourier Transform)部
23 変調部

Claims (5)

  1. 異なる指向性を備える複数のアンテナの中から選択した1つのアンテナを介して放送信号を受信し、当該アンテナの受信状況に応じて、放送信号を受信するアンテナを前記複数のアンテナ間で切換える放送信号受信部と、
    前記放送信号受信部に受信された放送信号からベースバンド信号を取得するチューナ部と、
    前記チューナ部で得られたベースバンド信号の周波数オフセットを検出する受信情報検出部と、
    前記アンテナ切換え時、アンテナ切換え前の前記周波数オフセットとアンテナ切換え後の前記周波数オフセットとの差を検出する周波数オフセット差検出部と、
    前記ベースバンド信号に対し、前記周波数オフセットの差に基づいて、送信側の送信周波数との同期をとる周波数制御部と、
    前記周波数制御部で周波数同期がなされた前記ベースバンド信号を復調する復調部と
    を備えることを特徴とする受信装置。
  2. 前記周波数制御部は、前記ベースバンド信号に対し、送信側の送信周波数との同期をとるための補正信号を生成する補正信号生成部を含み、
    前記周波数オフセットの差に基づき、周波数オフセット補正値を用いて補正を行う期間を決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  3. 前記周波数制御部は、前記受信情報検出部で検出されたアンテナ切換え前の周波数オフセットとアンテナ切換え後の周波数オフセットとの差が所定の閾値よりも大きい場合、前記補正信号を与える期間において、前記周波数オフセット補正値として前記アンテナ切換え直後の周波数オフセットを用いる
    ことを特徴とする請求項2に記載の受信装置。
  4. 前記受信情報検出部は、さらにアンテナ切換え直後のベースバンド信号から受信C/Nおよびドップラ周波数を取得し、
    前記周波数制御部は、アンテナ切換え前の周波数オフセットとアンテナ切換え後の周波数オフセットとの差が所定の閾値よりも大きく、かつ、前記取得した受信C/Nが所定の閾値よりも小さい場合、前記補正信号を与える期間において、前記周波数オフセット補正値として前記アンテナ切換え直後のベースバンド信号のドップラ周波数を用いる
    ことを特徴とする請求項2に記載の受信装置。
  5. 前記受信情報検出部は、前記周波数オフセットに基づいて、アンテナの指向性を検出するアンテナ指向性極性検出部を備え、
    前記周波数制御部は、前記アンテナ指向性極性検出部によって検出された、アンテナ切換え前のアンテナの指向性とアンテナ切換え後のアンテナの指向性の極性が異なるとき、前記補正信号を与える期間において、前記周波数オフセット補正値として前記アンテナ切換え直後の周波数オフセットを用いる
    ことを特徴とする請求項2に記載の受信装置。
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