JP5198995B2 - 衛星受信用コンバータ - Google Patents

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Description

本発明は、衛星からの送信電波を受信するパラボラアンテナにおいて、水平偏波の電波と垂直偏波の電波を受信するのに用いられる衛星受信用コンバータに関する。
従来、複数の衛星からの送信電波を受信する衛星受信用コンバータとして、それぞれの衛星に対応する一次放射器を構成する導波管をケース本体に一体に設け、そのケース本体内に、コンバータ回路部を形成した基板を収納したものが提案されている(例えば、特許文献1等参照)。
この提案の衛星受信用コンバータによれば、基板に、各一次放射器の開口部に対応するように形成された基板印刷プローブが形成されることから、構造が簡単となり、衛星受信用コンバータのコストダウンや小型化を図ることができる。
例えば、図7に示すように、2つの衛星からの信号を受信するための衛星受信用コンバータにおいては、基板23に、それぞれの一次放射器の開口部に対応するように形成された水平偏波用プローブ2a及び垂直偏波用プローブ2bとからなる基板印刷プローブ2が形成されており、これらのプローブ2a、2bより取り出される信号は、高周波(RF)増幅回路3a、3bで増幅された後に、水平・垂直切換スイッチ4a、4bで選択される。
この水平・垂直切換スイッチ4a、4bで選択された信号は、更に、衛星切換スイッチ5で選択されてからRF増幅回路6で増幅され、周波数変換器7に入力される。この周波数変換器7には、局部発振器8の発振出力が入力される。周波数変換器7は、RF増幅回路6からの受信信号と局部発振器8からの信号との差の周波数信号を中間周波信号として出力する。この周波数変換器7から出力される信号は、中間周波信号増幅回路9で増幅され、端子10より出力される。
特開平10−173562号公報
ところで、上記従来の衛星受信用コンバータによれば、受信を希望する衛星の信号を受信するために、水平・垂直切換スイッチ4a、4bと、衛星切換スイッチ5と、からなる3つの高周波スイッチが使用される。
しかし、衛星からの電波の受信信号(例えば12GHz帯の信号)を直接切換えることのできる高周波スイッチは、非常にコストが高いものであることから、衛星受信用コンバータ(延いてはパラボラアンテナ)の製品コストが高くなるといった問題があった。
また、高周波スイッチは、受信信号の経路を切り換えるものであることから、受信信号が高周波スイッチを通過することによって通過損失が生じ、この通過損失により受信信号のC/N(キャリア対ノイズ比)が劣化してしまうという問題があった。
なお、この問題は、一つの衛星から送信される偏波面の異なる電波を受信する衛星受信用コンバータでも同様に発生する。
つまり、この種の衛星受信用コンバータでも、偏波切換のために高周波スイッチ(水平・垂直切換スイッチ)が使用されることから、受信信号がこの高周波スイッチを通過することによって通過損失が生じ、その通過損失が受信信号のC/Nの劣化に対し無視できないものとなることがある。
本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであり、受信信号の偏波面や受信衛星の切り換えを、高周波スイッチを使用することなく実行することのできる衛星受信用コンバータを提供することを目的とする。
かかる目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明は、一次放射器を構成する導波管が一体的に設けられるケース内に、受信用のプローブを含むコンバータ回路部が形成された基板を収納してなる衛星受信用コンバータであって、
前記ケースには、2つの一次放射器を構成する導波管がそれぞれ設けられており、
前記基板には、前記2つの一次放射器に対応して、それぞれ、
前記一次放射器の開口部との対応位置に配置され、偏波面が互いに直交する2種類の電波をそれぞれ受信する水平偏波用プローブ及び垂直偏波用プローブと、
前記各プローブの給電点にそれぞれ接続され、前記各プローブにて受信されたRF信号を増幅する一対の第1RF増幅回路と、
前記一対の第1RF増幅回路の出力側にそれぞれ接続され、前記各第1RF増幅回路からの出力を、略同じ線路長を有する一対の第1入力線路を介して、第1相互接続点まで伝送すると共に、該第1相互接続点から第1出力線路を介して出力する第1RF伝送線路と、
が設けられ、
前記基板には、更に、
前記各一次放射器に対応した第1RF伝送線路の第1出力線路にそれぞれ接続され、前記各第1RF伝送線路から出力されるRF信号を増幅する一対の第2RF増幅回路と、
前記一対の第2RF増幅回路の出力側にそれぞれ接続され、前記各第2RF増幅回路からの出力を、略同じ線路長を有する一対の第2入力線路を介して、第2相互接続点まで伝送すると共に、該第2相互接続点から第2出力線路を介して出力する第2RF伝送線路と、
外部からの制御信号に基づき、前記2つの一次放射器に対して設けられた合計4つの第1RF増幅回路の一つを動作させ、他の第1RF増幅回路の動作を停止させると共に、前記一対の第2RF増幅回路のうち、動作中の第1RF増幅回路から出力されたRF信号を増幅する第2RF増幅回路を動作させ、他の第2RF増幅回路の動作を停止させるRF増幅制御回路と、
前記第2RF伝送線路の第2出力線路から出力される信号のうち、前記RF信号を選択的に通過させるフィルタ回路と、
前記フィルタ回路を通過したRF信号を中間周波数帯のIF信号に周波数変換する周波数変換回路と、
前記周波数変換回路にて周波数変換されたIF信号を増幅するIF増幅回路と、
が設けられ、
前記各プローブの給電点から前記第2RF伝送線路に至る4つの信号経路は、経路長が略等しくなるように形成され、
前記各第1RF伝送線路を構成する一対の第1入力線路の線路長は、前記第1相互接続点から非動作状態にある第1RF増幅回路を見たときのリアクタンス成分が略零になるように設定され、
前記第2RF伝送線路を構成する一対の第2入力線路の線路長は、前記第2相互接続点から非動作状態にある第2RF増幅回路を見たときのリアクタンス成分が略零になるように設定され、
しかも、前記コンバータ回路部を形成するために前記基板に設けられるプリント配線パターンのうち、前記2つの一次放射器に個々に対応する前記一対のプローブから前記第2相互接続点までのプリント配線パターンは、2つの一次放射器の中間点を通る中心線に対し略線対称となるように形成されていることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の衛星受信用コンバータにおいて、前記第1RF伝送線路の第1相互接続点には、前記第1相互接続点から非動作状態にあるRF増幅回路を見たときのリアクタンス成分が略零になるよう、前記各第1入力線路におけるRF信号の伝送特性を調整するための第1調整部材が設けられていることを特徴とする。
また次に、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の衛星受信用コンバータにおいて、前記第1調整部材は、長さ調整可能なスタブにて構成されていることを特徴とする。
また次に、請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の衛星受信用コンバータにおいて、前記第2RF伝送線路の第2相互接続点には、前記第2相互接続点から非動作状態にあるRF増幅回路を見たときのリアクタンス成分が略零になるよう、前記各第2入力線路におけるRF信号の伝送特性を調整するための第2調整部材が設けられていることを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の衛星受信用コンバータにおいて、前記第2調整部材は、長さ調整可能なスタブにて構成されていることを特徴とする。
請求項1に記載の衛星受信用コンバータにおいては、ケースに、2つの一次放射器を構成する導波管がそれぞれ設けられており、基板には、各一次放射器毎に、水平偏波用プローブ、垂直偏波用プローブ、一対の第1RF増幅回路、及び、第1RF伝送線路が設けられている。また、各一次放射器に対応した第1RF伝送線路の第1出力線路には、それぞれ第2RF増幅回路が接続されている。
そして、RF増幅制御回路が、外部からの制御信号に基づき、2つの一次放射器に対して設けられた合計4つの第1RF増幅回路の一つを動作させ、他の第1RF増幅回路の動作を停止させると共に、一対の第2RF増幅回路のうち、動作中の第1RF増幅回路から出力されたRF信号を増幅する第2RF増幅回路を動作させ、他の第2RF増幅回路の動作を停止させる。
また、このように動作状態が選択的に切り換えられる第2RF増幅回路の出力側には、それぞれ、第2RF伝送線路が接続され、第2RF伝送経路の第2出力線路には、フィルタ回路、周波数変換回路、及び、IF増幅回路が順に接続されている。
従って、請求項1に記載の衛星受信用コンバータによれば、RF増幅制御回路の動作によって、2つの一次放射器に対して設けられた合計4つのプローブにて受信された受信信号(RF信号)の一つが、周波数変換回路へと選択的に伝送されることになり、従来のように、偏波切換用の2つの高周波イッチと衛星切換用の高周波スイッチとの3つの高周波スイッチを使用することなく、所望衛星から送信された所望偏波面のRF信号を選択することが可能となる。
このため、本発明の衛星受信用コンバータによれば、従来のように偏波面の切り換えに高周波スイッチを使うことが無いので、コンバータ回路部を低コストで実現できる。
また請求項1に記載の衛星受信用コンバータにおいては、各プローブの給電点から第2RF伝送線路に至る4つの信号経路が、経路長が略等しくなるように形成されている。
そして、各第1RF伝送線路を構成する一対の第1入力線路の線路長は、第1相互接続点から非動作状態にある第1RF増幅回路を見たときのリアクタンス成分が略零になるように設定される。
また、第2RF伝送線路を構成する一対の第2入力線路の線路長は、第2相互接続点から非動作状態にある第2RF増幅回路を見たときのリアクタンス成分が略零になるように設定される。
このため、外部から指令された衛星・偏波面のRF信号を選択するために、RF増幅制御回路が、3つの第1RF増幅回路と1つの第2RF増幅回路の動作を停止させても、フィルタ回路(延いては周波数変換回路)に出力されるRF信号の周波数特性が、動作を停止しているRF増幅回路側の信号経路の影響を受けて、乱れるようなことはなく、外部から指令された衛星・偏波面のRF信号を、周波数変換回路まで安定して伝送することができる。
そして、特に、請求項1に記載の衛星受信用コンバータにおいては、コンバータ回路部を形成するために基板に設けられるプリント配線パターンのうち、2つの一次放射器に個々に対応する一対のプローブから第2相互接続点までのプリント配線パターンが、2つの一次放射器の中間点を通る中心線に対し略線対称となるように形成される。このため、外部から指令された衛星・偏波面のRF信号を、周波数変換回路までより安定して伝送することができる。
ここで、本発明では、第1RF伝送線路において、第1相互接続点から非動作状態にあるRF増幅回路を見たときのリアクタンス成分が略零になるように第1入力線路の長さを設定するが、リアクタンス成分を零にするための長さは、第1RF増幅回路の特性(特に出力インピーダンス)のバラツキ等で変化する。
このため、衛星受信用コンバータを量産する際には、このバラツキに応じて、第1入力線路の長さ(具体的にはその伝送特性)を調整できるようにすることが望ましく、そのためには、請求項2に記載のように、第1RF伝送線路の第1相互接続点に、各第1入力線路におけるRF信号の伝送特性を調整するための第1調整部材を設けるとよい。
つまり、このようにすれば、第1調整部材を介して、第1相互接続点から非動作状態にあるRF増幅回路を見たときのリアクタンス成分が略零になるよう、第1入力線路におけるRF信号の伝送特性を調整することができ、第1RF増幅回路等に特性のバラツキがあっても、RF信号を良好に選択して周波数変換することが可能となる。
また、この第1調整部材としては、第1RF伝送線路を構成する第1入力線路の伝送特性を調整できればよいため、例えば、第1相互接続点とグランドラインとの間に容量調整可能なコンデンサを設けて、その容量を調整するようにしてもよい。しかし、請求項3に記載のように、第1調整部材を、長さ調整可能なスタブにて構成すれば、その構成を極めて簡単にすることができる。
つまり、図1(a)、(b)に示すように、スタブは、一対の入力線路及び相互接続点と共に、基板に形成する配線パターンにて構成することができ、しかも、入力線路の特性を調整する際には、相互接続点から非動作状態にあるRF増幅回路を見たときのインピーダンスが、例えば、図1(c)に示すA点からC点への変化するように、スタブの長さを調整すればよい。
従って、第1調整部材として、スタブを使用すれば、その構成を簡単にすることができるだけでなく、第1入力線路の特性を極めた簡単に調整できるようになり、衛星受信用コンバータを低コストで実現できることになる。
なお、図1(c)は、相互接続点にスタブを設けることによって生じるインピーダンス変化をスミスチャート(図はインピーダンスチャート)を使って表しており、スミスチャート上のA点は、図1(a)に示すようにスタブを設けていないときに、相互接続点から非動作状態にあるRF増幅回路をみたときのインピーダンスを表している。
また、図1(c)において、C点は、図1(b)に示すようにスタブを設けて、その長さ調整を行うことで、相互接続点から非動作状態にあるRF増幅回路を見たときのインピーダンスを抵抗成分のみにした最適状態を表し、A点からC点に至るB領域及びC点を超えたD領域は、スタブの長さによって変化するインピーダンスの変化を表している。
そして、このように相互接続点から非動作状態にあるRF増幅回路を見たときのリアクタンス成分を略零となるようにすれば、相互接続点に抵抗が接続されたものとなるため、その抵抗値が小さい場合にRF信号が減衰することはあっても、RF信号の周波数特性が乱れることはないので、特定のプローブで受信されたRF信号を後段の周波数変換回路まで良好に伝送することができるようになる。
また、RF増幅回路が非動作(動作電源OFFなど)の場合、RF増幅回路の入・出力インピーダンス(上記抵抗値に相当)は一般に高い値を示すようになるのでRF信号の減衰はきわめて小さくなり実用上問題ない。
また、第1RF伝送線路の第1相互接続点と同様、第2RF伝送線路の第2相互接続点には、請求項4に記載のように、第2相互接続点から非動作状態にあるRF増幅回路を見たときのリアクタンス成分が略零になるよう、各第2入力線路におけるRF信号の伝送特性を調整するための第2調整部材を設けるとよい。
そして、請求項5に記載のように、この第2調整部材についても、第1調整部材と同様、長さ調整可能なスタブにて構成すれば、第2調整部材の構成を簡単にして、その長さ調整も極めて簡単に行うことができるようになる。
以下に、本発明の実施形態を図面と共に説明する。
[第1実施形態]
図2は本発明が適用された第1実施形態の衛星受信用コンバータの構成を表し、(a)はその衛星受信用コンバータのケース本体の外観を示す背面図、(b)は同図(a)におけるZ−Z’線断面図である。
なお、以下の説明において、方向を示す場合は、特に明示しない限り、図2(b)における右方向(一次放射器41が備えられた方向)を前方とし、左方向を後方とする。
図2において、40は、本実施形態の衛星受信用コンバータを構成するケース本体であり、アルミダイキャスト等の導電材料を金型成形したものである。このケース本体40の前方側には、一次放射器41がケース本体40と一体に成形されている。
一次放射器41は、2つの衛星からの電波の受信に対応するため、2つの円形導波管42、42からなり、ケース本体には、この2つの円形導波管42、42が、適宜に間隔を保って併設するように一体に形成されている。従って、ケース本体40において、この2つの円形導波管42、42の接続部には、2つの一次放射器41の開口部43、43が形成されることになる。
また、円形導波管42、42の前方端部外周には、複数のチョーク44(本発明の実施例では3つのチョーク)が適宜な間隔を保って設けられることで、良好な周波数特性が得られるようにされている。
更に、ケース本体40の後方側には、ケース本体40の底面40aの4辺から後方側に突出するように壁面を備えさせることで、背面に開口を有するように空間46が形成されており、この空間46と円形導波管42、42とは、ケース本体40の底面40aに形成される一次放射器開口部43、43を介して連通している。
本実施形態では、この空間46に、コンバータ回路部1が形成されたプリント基板21が収納される。そして、プリント基板21には、プリント基板21を周知の螺子等を使って底面40aに対して固着するためのシールド部材47が取り付けられている。
このシールド部材47は、アルミダイカスト等の導電材料にて構成されており、一次放射器41の終端部45や、後述するRF増幅回路、局部発振器等の間をシールドするシールド壁が一体形成されている。
なお、図2における48は、ケース本体40内部において、コンバータ回路部1の端子10に接続されて、受信信号を外部に取り出すためのIF出力端子である。このIF出力端子48は、ケース本体40と一体に形成しても良いし、別体で構成しても良い。
次に、図3は、プリント基板21に形成されたコンバータ回路部1の回路構成を表す回路構成図である。なお、このコンバータ回路部1が形成されたプリント基板21は、周知の固着手段(螺子等)とシールド部材47とによって、空間46の底部30aに挟持されるように取付けられる。
図3に示すように、プリント基板21には、上述した2つの一次放射器の開口部43、43に対応する位置に、プリント配線パターンによってプローブ2が形成されている。このプローブ2は、水平偏波用プローブ2a及び垂直偏波用プローブ2bを1組として構成されており、各一次放射器の開口部43、43には、各組のプローブ2が設けられている。
なお、本実施形態ではプローブ2をプリント配線パターンによって形成しているが、プローブ2は、金属体等で、プリント配線パターンとは別体に形成しても良い。
次に、水平偏波用プローブ2a及び垂直偏波用プローブ2bの出力側には、それぞれプローブ2aより取り出される水平偏波の信号を増幅するための第1RF増幅回路3a、3a、及び、プローブ2bより取り出される垂直偏波の信号を増幅するための第1RF増幅回路3b、3b(即ち、本実施形態では全部で4系統の第1RF増幅回路)が接続されている。
これらの4系統からなる第1RF増幅回路3a、3b、3a、3bは、例えばHEMT(High Electron Mobility Transistor )やFET等の高周波増幅素子から構成されており、プローブ2より取り出された信号を適宜に増幅した後に出力する。なお、本実施形態では、各第1RF増幅回路3a、3b、3a、3bはそれぞれHEMTを用いて構成されており、図に示すように1石で構成しても良いが、複数のHEMTを多段に接続することにより構成しても良い。
また、これら4つの第1RF増幅回路3a、3b、3a、3bは、2つの衛星からの信号の内、受信を希望する信号に対応するように、何れか1系統の第1RF増幅回路3が動作しているときは、残りの3系統の第1RF増幅回路3が非動作となるように選択的に動作状態の切換えを行うように構成されている。
そして、この切換え操作は、例えば、図には示されていない衛星チューナ等の外部に接続される端末装置からの制御信号に基づいて、図3における11で示されるRF増幅制御回路によって行われる。
次に、これらの第1RF増幅回路3a、3b、3a、3bの出力側には、各一次放射器開口部43、43に対応する2系統の第1RF増幅回路3a、3b毎に、第1RF伝送線路14(本実施形態では2つの第1RF伝送線路)が接続されている。
この第1RF伝送線路14は、プリント配線パターンにより形成されており、少なくとも、第1RF増幅回路3a、3bの出力側に接続され、第1RF増幅回路3a、3bにおいて増幅された信号を伝送する同じ線路長を有するように形成された第1入力線路15、15と、第1入力線路15、15の出力端側を接続した第1相互接続点16と、第1相互接続点16に接続された第1出力線路17とからなる。
つまり、この第1RF伝送線路14、14は、それぞれ、対応する第1RF増幅回路3a、3bの何れかにおいて選択的に増幅された水平偏波若しくは垂直偏波の受信信号(RF信号)を第1出力線路17に出力するように構成されている。そして、これら2系統の第1RF伝送線路14、14には、それぞれ、第1入力線路15の第1相互接続点16に接続されたスタブ18が設けられている。
スタブ18は、一対の第1入力線路15、15を介して第1相互接続点16に接続される2つの第1RF増幅回路3a、3bのうち、何れか一方が動作を停止しているときに、他方の増幅回路から出力される受信信号(RF信号)の周波数特性に影響を与えることのないよう、RF信号の伝送特性を調整するためのものである。
つまり、本実施形態では、第1相互接続点16に接続される2つの第1RF増幅回路3a、3bのうち、何れか一方が動作を停止しているときには、他方の増幅回路が必ず動作停止状態となる。
そこで、本実施形態では、第1相互接続点16から非動作状態にあるRF増幅回路を見たときのインピーダンスのリアクタンス成分が略零となって、増幅後のRF信号の周波数特性に影響を与えることのないよう、各第1入力線路15の長さを設定し、更に、その長さ設定では調整できない特性のバラツキを補うために、スタブ18を設けて、各第1入力線路15でのRF信号の伝送特性を調整できるようにしているのである。
次に、第1RF伝送線路14、14の出力側には、後段の第2RF増幅回路6、6を介して第2RF伝送線路24が接続されている。
この2つの第2RF増幅回路6、6は、前段の第1RF増幅回路3a、3bと同様、HEMT等の高周波素子によって構成されており、RF増幅制御回路11によって、何れか一方が動作状態となり、他方が動作停止状態となるように、動作状態が切り換えられる。
つまり、本実施形態では、RF増幅制御回路11が、4つの第1RF増幅回路3の一つと、2つの第2RF増幅回路6の一つを動作させ、他のRF増幅回路を全て動作停止状態とすることにより、衛星チューナ等の外部装置から指令された衛星・偏波面の受信信号(RF信号)を選択して、第2RF伝送路24へ出力させる。
なお、この第2RF増幅回路6、6は、前段の第1RF増幅回路3a、4bと同様に多段構成にしても良く、あるいは、無くても良い。
次に、第2RF伝送線路24は、プリント配線パターンにより形成されており、少なくとも、第1RF伝送線路14、14の出力側に接続され、第1RF伝送線路14、14から出力された受信信号を伝送する同じ線路長を有するように形成された第2入力線路25、25と、第2入力線路25、25の出力端側を接続した第2相互接続点26と、第2相互接続点26に接続された第2出力線路27とからなる。
つまり、この第2RF伝送線路24は、2つの衛星のうち、受信を希望する衛星からの受信信号を第2出力線路27に出力するように構成されている。そして、第2RF伝送線路24には、第2入力線路25の第1相互接続点26に接続されたスタブ28が設けられている。
スタブ28は、上述のスタブ18と同様、一対の第2入力線路25、25を介して第2相互接続点26に接続される2つの第2RF増幅回路6、6のうち、何れか一方が動作を停止しているときに、他方の増幅回路から出力される受信信号(RF信号)の周波数特性に影響を与えることのないよう、RF信号の伝送特性を調整するためのものである。
つまり、本実施形態では、第2相互接続点26に接続される2つの第2RF増幅回路6、6のうち、何れか一方が動作を停止しているときには、他方の増幅回路が必ず動作停止状態となる。
そこで、本実施形態では、第2相互接続点26から非動作状態にあるRF増幅回路を見たときのインピーダンスのリアクタンス成分が略零となって、増幅後のRF信号の周波数特性に影響を与えることのないよう、各第2入力線路25の長さを設定し、更に、その長さ設定では調整できない特性のバラツキを補うために、スタブ28を設けて、各第2入力線路25でのRF信号の伝送特性を調整できるようにしているのである。
次に、第2RF伝送線路24の出力側には、フィルタ回路19が接続されている。このフィルタ回路19は、第2RF伝送線路24を通過した受信信号を選択的に通過させるためのものであり、本実施形態では、プリント配線パターンにより、バンドパスフィルタとして構成されている。
そして、このフィルタ回路19の出力側には、周波数変換器7が接続されており、フィルタ回路19を通過した希望信号は、この周波数変換器7に入力される。また、周波数変換器7には、局部発振器8が接続されており、局部発振器8において生成される局部発振出力が周波数変換器7に入力されることによって、周波数変換器7からは、フィルタ回路19から出力される希望信号と局部発振器8からの局部発振出力との差の周波数を有する中間周波数信号(IF信号)が出力される。なお、周波数変換器7と局部発振器8とで本発明の周波数変換回路が構成されている。
更に、周波数変換器7の出力側には、IF増幅回路9が接続されている。このIF増幅回路9は、例えばトランジスタやIC等の高周波素子からなり、周波数変換器7において生成されたIF信号を増幅して出力する。そして、このIF増幅回路9の出力側は、端子10に接続され、IF信号は、この端子10を介して外部に出力される。
次に、図4はコンバータ回路部1が形成されたプリント基板21の具体的構成を表す構成図であり、図5(a)は図4におけるプローブ2の給電点12aから第1RF伝送線路14に至る詳細説明図であり、図5(b)は図4における第2RF伝送線路24の詳細説明図である。
図4に示すように、2つの一次放射器開口部43にそれぞれ設けられた水平偏波用プローブ2a及び垂直偏波用プローブ2bと、RF増幅回路3a、3bとは、各プローブ2a、2bの給電点12a及び12bから延びる伝送線路(プリント配線パターン)を介して接続されており、プローブ給電部12a、12bから取り出された受信信号は、RF増幅回路3a、3bで増幅される。
RF増幅回路3a、3bの出力側には、受信信号を通過し直流電流を遮断するコンデンサ13a、13b(図5(a)参照)が接続されており、各RF増幅回路3a、3bは、このコンデンサ13a、13bを介して、第1RF伝送線路14の第1入力線路15に接続されている。なお、このコンデンサ13a、13bは、図5(a)に示すチップタイプのコンデンサで構成することができるが、受信信号を通過し直流電流を遮断することができればよいことから、プリント配線パターンで形成することもできる。
そして、本実施形態では、プローブ給電点12aからRF増幅回路3aを介してコンデンサ13aの出力端に至る信号経路と、プローブ給電点12bからRF増幅回路3bを介してコンデンサ13bの出力端に至る信号経路は、経路長が略等しくなるように形成されている。また、既述したように、第1RF伝送線路14を構成する一対の第1入力線路15、15も、線路長が略等しくなるように形成されている。
このため、プローブ給電点12aから第1RF伝送線路14の第1相互接続点16に至る経路と、プローブ給電点12bから第1RF伝送線路14の第1相互接続点16に至る信号経路は略等しくなる。
また、プローブ給電点12aから第1RF伝送線路14に至る経路、プローブ給電点12bから第1RF伝送線路14に至る経路、及び、第1RF伝送線路14は、2つの一次放射器の開口部43、43に対しそれぞれ設けられるが、これら各部は、開口部43、43の中間点を通る中心線(本実施形態ではプリント基板21の左右方向の中心点を結ぶ中心線)CLに対し線対称となるように形成されている。
また、第2RF伝送線路24において、第2出力線路27を形成するプリント配線パターンは、上記中心線CL上に位置するように配設され、第2入力線路25、25を形成するプリント配線パターンは、中心線CLを挟んで線対称になるように形成されている。
このため、本実施形態においては、各プローブ給電点12から第2RF伝送線路24の第2相互接続点26に至る4つの信号経路は、何れの信号経路もその伝送経路長が略等しくなる。
また、図5(a)に示すように、第1RF伝送線路14の第1相互接続点16に接続されるスタブ18は、一対の第1入力線路15、15の間の略中央に位置し、第1出力線路17とは反対方向に突出するように形成されている。そして、スタブ18の先端近傍には、僅かな間隔を空けてプリント配線の微小パターン18aが形成されている。
この微小パターンは、スタブ18の長さを調整するためのものであり、スタブ18の先端部と微小パターン18aとを半田付け等の周知の手段で接続することによって、スタブ18の長さ調整を簡単に行うことができる。
また、図5(b)に示すように、第2RF伝送線路24の第2相互接続点26に接続されるスタブ28は、一対の第2入力線路25、25の一方(図の右側の第2入力線路)と第2出力線路27との間の略中央(図の右下方向)に突設するように形成されることにより、第2出力線路27とフィルタ回路19の入力端子19aとの間に延在し、第2出力線路27に対して幅広に一体となるように設けられている。
そして、スタブ28の基部と先端部の外側近傍には、プリント基板21上でスタブ28の幅や長さを調整する際の目印となるマーク28a−1、28a―2がレジスト印刷にて形成されており、このマーク28a−1、28a―2を目安にして、スタブ28のプリント配線パターンに導電材を接続することにより、スタブ28の長さ調整を簡単に行えるようにされている。
以上説明したように、本実施形態の衛星受信用コンバータにおいては、コンバータ回路部1において、プローブ給電点12a及びプローブ給電点12bから第1RF伝送線路14に至る信号経路が略同じ長さになるように形成され、しかも、これらの信号経路は、対応する1次放射器毎に、それぞれ、1次放射器開口部43、43の中間点を通る中心線CLに対し線対称となるように形成されている。また、第2RF伝送線路24は、第2出力線路27が中心線CL上に位置するように配設されると共に、第2入力線路25、25のプリント配線パターンが、中心線CLを挟んで略線対称になるように形成されている。このため、4つのプローブ給電点12から第2RF伝送線路24の第2相互接続点26に至る4つの信号経路は、何れの信号経路もその伝送経路長が略等しくなる。
また、第1RF伝送線路14及び第2RF伝送線路24において、相互接続部16及び26には、それぞれ、長さ調整可能なスタブ18、28が設けられており、これら各スタブ18、28を介して、相互接続部16、26から動作停止状態にあるRF増幅回路3、6を見たときのインピーダンスのリアクタンス成分が略零となるように、入力線路15、25の伝送特性を調整できるようにされている。
このため、本実施形態の衛星受信用コンバータによれば、RF増幅制御回路11を介して、動作させるRF増幅回路3、6を選択することで、受信する衛星及び偏波面の切り換えを行うことができ、しかも、その切り換えにより選択された受信信号(RF信号)の周波数特性が、動作を停止したRF増幅回路3、6側の伝送線路の影響を受けて変化するのを防止できる。
よって、本実施形態の衛星受信用コンバータによれば、従来のように高周波スイッチを用いることなく、衛星及び偏波面の切り換えを行うことができ、コンバータ回路部1を低コストで実現できることになる。
[参考例]
次に本発明の参考例について説明する。
図6は、参考例の衛星受信用コンバータを構成するコンバータ回路部の回路構成図である。なお、以下の説明では、第1実施形態の衛星受信用コンバータと同様の構成要素については同一符号を付与し、詳細な説明は省略する。
第1実施形態では、2つの衛星から水平偏波及び垂直偏波で送信される4つの信号の中から、偏波の選択及び衛星の選択を行うことができるように構成されたコンバータ回路部1を備えた衛星受信用コンバータについて説明したが、本参考例では、1つの衛星から水平偏波及び垂直偏波にて送信された2つの信号の中から、所望偏波面の信号を選択できるように構成されたコンバータ回路部20を備えた衛星受信用コンバータについて示す。
図6に示すように、本参考例のコンバータ回路部20においては、プリント基板22に、図示しないケース本体に設けられた一つの一次放射器の開口部43に対応して配置された水平偏波用プローブ2a及び垂直偏波用プローブ2bからなる一組のプローブ2と、各プローブ2a、2bから取り出された受信信号を増幅する2系統の第1RF増幅回路3a、3bと、これらの各第1RF増幅回路3a、3bの出力側に設けられた一つの第1RF伝送線路34と、を備え、RF増幅制御回路11が、外部装置からの制御信号に従い2つの第1RF増幅回路3a、3bの何れか一方を動作させ、他方の動作を停止させることで、外部から指令された偏波面のRF信号を選択して、第1RF伝送線路34から後段のフィルタ回路19へ出力させる。
なお、第1RF伝送線路34は、第1実施形態のものと同様、略同じ線路長を有する一対の第1入力線路35、35と、各第1入力線路35、35の出力を接続する第1相互接続点36と、第1相互接続点36に接続された第3出力線路37とから構成されており、各プローブ2a、2bから第1相互接続点36に至る2つの信号経路は、何れの信号経路もその経路長が略等しくなるようになっている。
また、第1実施形態と同様、第1相互接続点36には、長さ調整可能なスタブ38が設けられており、このスタブ38によって、第1相互接続点36から動作停止状態にある第1RF増幅回路3を見たときのインピーダンスのリアクタンス成分が略零となるよう、第1入力線路35、35の伝送特性を設定できるようにされている。
従って、本参考例の衛星受信用コンバータによれば、従来のように高周波スイッチを用いることなく、所望偏波面の受信信号(RF信号)を選択して、IF信号に周波数変換することができるようになり、コンバータ回路部20の構成を簡単にして、安価に実現できることになる。
以上、本発明の実施形態及び参考例について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、種々の態様をとることができる。
例えば、上記実施形態では、第1RF伝送線路14(34)の第1相互接続点16(36)、或いは、第2RF伝送線路24の第2相互接続点26には、第1入力線路15(35)や第2入力線路25の伝送特性を補正するためのスタブ18(38)、28を設けるものとして説明した。
しかし、第1入力線路15(35)や第2入力線路25の長さ設定だけで、第1相互接続点16(36)或いは第2相互接続点26から非動作状態にあるRF増幅回路3或いは6を見たときのインピーダンスのリアクタンス成分を略零にすることができる場合には、スタブ18(38)、28を削除してもよい。
また、これらスタブ18(38)、28は、図5(a)、(b)に示したようにプリント配線パターンにて形成する必要はなく、相互接続点16(36)若しくは26に導電体を接続することにより形成してもよい。また、これらスタブ18(38)、28の形状も、適宜設定すればよく、更に、スタブ18(38)、28は、上記実施形態のようなオープンスタブに代えて、ショートスタブにて構成してもよい。
入力線路の伝送特性をスタブを用いて調整する際の動作を説明する説明図である。 第1実施形態の衛星受信用コンバータの構成を表す概略構成図である。 第1実施形態のコンバータ回路部の回路構成を表す回路構成図である。 第1実施形態のコンバータ回路部が形成されたプリント基板の構成を表す説明図である。 図4における第1RF伝送線路14周囲及び第2RF伝送線路24周囲を詳細に説明する説明図である。 参考例のコンバータ回路部の回路構成を表す回路構成図である。 従来の衛星受信用コンバータのコンバータ回路部の回路構成を表す回路構成図である。
符号の説明
1…コンバータ回路部、2…プローブ、2a…水平偏波用プローブ、2b…垂直偏波用プローブ、3a,3b…第1RF増幅回路、6a,6b…第2RF増幅回路、7…周波数変換器、8…局部発振器、9…IF増幅回路、10…端子、11…RF増幅制御回路、12a,12b…プローブ給電点、13a,13b…コンデンサ、14…第1RF伝送線路、15…第1入力線路、16…第1相互接続点、17…第1出力線路、18…スタブ、18a…微小パターン、19…フィルタ回路、19a…入力端子、20…コンバータ回路部、21,22,23…プリント基板、24…第2RF伝送線路、25…第2入力線路、26…第2相互接続点、27…第2出力線路、28…スタブ、28a−1,28a−2…マーク、29…コンデンサ、34…RF伝送線路、35…第1入力線路、36…第1相互接続点、37…第1出力線路、38…スタブ、40…ケース本体、40a…底面、41…一次放射器、42…円形導波管、43…一次放射器開口部、44…チョーク、45…終端部、46…空間、47…シールド部材、48…IF出力端子。

Claims (5)

  1. 一次放射器を構成する導波管が一体的に設けられるケース内に、受信用のプローブを含むコンバータ回路部が形成された基板を収納してなる衛星受信用コンバータであって、
    前記ケースには、2つの一次放射器を構成する導波管がそれぞれ設けられており、
    前記基板には、前記2つの一次放射器に対応して、それぞれ、
    前記一次放射器の開口部との対応位置に配置され、偏波面が互いに直交する2種類の電波をそれぞれ受信する水平偏波用プローブ及び垂直偏波用プローブと、
    前記各プローブの給電点にそれぞれ接続され、前記各プローブにて受信されたRF信号を増幅する一対の第1RF増幅回路と、
    前記一対の第1RF増幅回路の出力側にそれぞれ接続され、前記各第1RF増幅回路からの出力を、略同じ線路長を有する一対の第1入力線路を介して、第1相互接続点まで伝送すると共に、該第1相互接続点から第1出力線路を介して出力する第1RF伝送線路と、
    が設けられ、
    前記基板には、更に、
    前記各一次放射器に対応した第1RF伝送線路の第1出力線路にそれぞれ接続され、前記各第1RF伝送線路から出力されるRF信号を増幅する一対の第2RF増幅回路と、
    前記一対の第2RF増幅回路の出力側にそれぞれ接続され、前記各第2RF増幅回路からの出力を、略同じ線路長を有する一対の第2入力線路を介して、第2相互接続点まで伝送すると共に、該第2相互接続点から第2出力線路を介して出力する第2RF伝送線路と、
    外部からの制御信号に基づき、前記2つの一次放射器に対して設けられた合計4つの第1RF増幅回路の一つを動作させ、他の第1RF増幅回路の動作を停止させると共に、前記一対の第2RF増幅回路のうち、動作中の第1RF増幅回路から出力されたRF信号を増幅する第2RF増幅回路を動作させ、他の第2RF増幅回路の動作を停止させるRF増幅制御回路と、
    前記第2RF伝送線路の第2出力線路から出力される信号のうち、前記RF信号を選択的に通過させるフィルタ回路と、
    前記フィルタ回路を通過したRF信号を中間周波数帯のIF信号に周波数変換する周波数変換回路と、
    前記周波数変換回路にて周波数変換されたIF信号を増幅するIF増幅回路と、
    が設けられ、
    前記各プローブの給電点から前記第2RF伝送線路に至る4つの信号経路は、経路長が略等しくなるように形成され、
    前記各第1RF伝送線路を構成する一対の第1入力線路の線路長は、前記第1相互接続点から非動作状態にある第1RF増幅回路を見たときのリアクタンス成分が略零になるように設定され、
    前記第2RF伝送線路を構成する一対の第2入力線路の線路長は、前記第2相互接続点から非動作状態にある第2RF増幅回路を見たときのリアクタンス成分が略零になるように設定され、
    しかも、前記コンバータ回路部を形成するために前記基板に設けられるプリント配線パターンのうち、前記2つの一次放射器に個々に対応する前記一対のプローブから前記第2相互接続点までのプリント配線パターンは、2つの一次放射器の中間点を通る中心線に対し略線対称となるように形成されていることを特徴とする衛星受信用コンバータ。
  2. 前記第1RF伝送線路の第1相互接続点には、前記第1相互接続点から非動作状態にある第1RF増幅回路を見たときのリアクタンス成分が略零になるよう、前記各第1入力線路におけるRF信号の伝送特性を調整するための第1調整部材が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の衛星受信用コンバータ。
  3. 前記第1調整部材は、長さ調整可能なスタブにて構成されていることを特徴とする請求項2に記載の衛星受信用コンバータ。
  4. 前記第2RF伝送線路の第2相互接続点には、前記第2相互接続点から非動作状態にある第2RF増幅回路を見たときのリアクタンス成分が略零になるよう、前記各第2入力線路におけるRF信号の伝送特性を調整するための第2調整部材が設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の衛星受信用コンバータ。
  5. 前記第2調整部材は、長さ調整可能なスタブにて構成されていることを特徴とする請求項4に記載の衛星受信用コンバータ。
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