JP5197476B2 - T字型完全溶込み溶接構造体の脆性き裂伝播停止性能の品質管理方法 - Google Patents
T字型完全溶込み溶接構造体の脆性き裂伝播停止性能の品質管理方法 Download PDFInfo
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Description
(1)前記鋼板Aの表面付近に未破断で残るサイドリガメント部の長さlslを、下記(13)式から算出する工程と、
(2)前記工程によって算出されたサイドリガメント部の長さlslと前記CO2溶接長lCO2の関係に基づき、
(a)サイドリガメント部の長さlsl≦CO2溶接長lCO2の場合は下記(20)式を、
(b)サイドリガメント部の長さlsl>CO2溶接長lCO2の場合は下記(21)式を、導出する工程と、
を含む。
(13)式・・・
lsl=2π・ks 2・[1/(8π)・{(−92vTrs+32700)/800}2]2・εF 2・G2/[K{(3−ν)/(1+ν)−1}]2
(20)式・・・
Kca≧Knom・[1−{1/(2π2)}・[{(−92vTrs+32700)/800}2/t]・(σY1/σ0)・cos-1{(a−2π・ks 2・[1/(8π)・{(−92vTrs+32700)/800}2]2・εF 2・G2/[K{(3−ν)/(1+ν)−1}]2)/a}]
(21)式・・・
Kca≧Knom・[1−{1/(2π2)}・[{(−92vTrs+32700)/800}2/t]・(σY1/σ0)・cos-1{(a−lCO2)/a}]
上記式中、
t:鋼板Aの厚さ(mm)。
Knom:サイドリガメントによる低減を考慮に入れない場合の応力拡大係数で
あり、
Knom=7000N/mm3/2とする。
σY1:温度T0(=−10℃)における鋼板Aの表層近傍の高速引張変形時の降伏
応力であり、σY1=800MPaとする。
ν:ポアソン比であり、ν=0.3とする。
ks:係数であり、ks=1とする。
G:横弾性係数であり、G=8×104N/mm2とする。
εF:延性破壊の限界ひずみであり、εF=0.1とする。
K:外力から計算される応力拡大係数であり、
K=σ0(3.14a)0.5とする。
σ0:負荷応力であり、σ0=252MPaとする。
a:き裂長さであり、a=700mmとする。
(1)前記鋼板Aの表面付近に未破断で残るサイドリガメント部の長さlslを、下記(33)式から算出する工程と、
(2)前記工程によって算出されたサイドリガメント部の長さlslと前記CO2溶接長lCO2の関係に基づき、
(a)サイドリガメント部の長さlsl≦CO2溶接長lCO2の場合は下記(34)式を、
(b)サイドリガメント部の長さlsl>CO2溶接長lCO2の場合は下記(35)式を、導出する工程と、
を含む。
(33)式・・・
lsl=2π・ks 2・[1/(8π)・{(−92vTrs1+32700)2+(−92vTrs2+32700)2}/2/8002]2・εF 2・G2/[K{(3−ν)/(1+ν)−1}]2
(34)式・・・
Kca≧Knom・[1−{1/(2π2)}・[{(−92vTrs1+32700)2+(−92vTrs2+32700)2}/2/8002/t]・(σY1/σ0)・cos-1{(a−2π・ks 2・[1/(8π)・{(−92vTrs1+32700)2+(−92vTrs2+32700)2}/2/8002]2・εF 2・G2/[K{(3−ν)/(1+ν)−1}]2)/a}]
(35)式・・・
Kca≧Knom・[1−{1/(2π2)}・[{(−92vTrs1+32700)2+(−92vTrs2+32700)2}/2/8002/t]・(σY1/σ0)・cos-1{(a−lco2)/a}]
上記式中、
t:鋼板Aの厚さ(mm)。
Knom:サイドリガメントによる低減を考慮に入れない場合の応力拡大係数で
あり、
Knom=7000N/mm3/2とする。
σY1:温度T0(=−10℃)における鋼板Aの表層近傍の高速引張変形時の降伏
応力であり、σY1=800MPaとする。
ν:ポアソン比であり、ν=0.3とする。
ks:係数であり、ks=1とする。
G:横弾性係数であり、G=8×104N/mm2とする。
εF:延性破壊の限界ひずみであり、εF=0.1とする。
K:外力から計算される応力拡大係数であり、
K=σ0(3.14a)0.5とする。
σ0:負荷応力であり、σ0=252MPaとする。
a:き裂長さであり、a=700mmとする。
(ア)予め与えられた脆性破面遷移温度vTrsおよびCO2溶接長lCO2を前記関係式に代入し、前記鋼板Bに必要な脆性き裂伝播停止性能Kcaの範囲を決定する工程。
(イ)予め与えられたCO2溶接長lCO2および脆性き裂伝播停止性能Kcaを前記関係式に代入し、前記CO2溶接部の溶接金属における板厚t/4部(t:鋼板Aの厚さ)に必要な脆性破面遷移温度vTrsの範囲を決定する工程。
(ウ)予め与えられた前記脆性破面遷移温度vTrsおよび前記脆性き裂伝播停止性能Kcaを前記関係式に代入し、前記CO2溶接部に必要なCO2溶接長lCO2を決定する工程。
(a)板厚t/4部の脆性破面遷移温度vTrs(℃)
t:ハッチコーミング用鋼板の厚さ
(b)ハッチコーミング部におけるCO2溶接部のCO2溶接長lCO2(mm)
(c)アッパーデッキ用鋼板のアレスト特性Kca(N/mm3/2)
上記システムの工程概略図を図2に示す。このシステムは、上記(a)〜(c)のパラメータのうち、(a)と(b)が既知(測定可能)の場合に適用される。
Kca≧Keff ・・・ (19)
よって、上記システムでは、図3Aに示すグラフに基づき、アッパーデッキ部に使用される厚鋼板に必要とされるアレスト特性Kca値を決定することができる。
このシステムは、上記(ア)とは異なって、上記(a)〜(c)のパラメータのうち、(c)と、(a)または(b)のいずれか一方とが既知(算出可能)の場合に適用される。
(a)板厚t/4部(t:ハッチコーミング材の厚さ)の脆性破面遷移温度vTrs(℃)
(b)CO2溶接長lCO2(mm)
(c)アッパーデッキ材に必要なアレスト特性Kca(N/mm3/2)
アッパーデッキ材のアレスト特性向上のためには、ハッチコーミング材のCO2溶接部の少なくとも表層部近傍(t/4位置付近)の脆性破面遷移温度vTrsを高く制御すれば良く、ハッチコーミング用鋼板の板厚全体に亘って、CO2溶接部のvTrsを高める必要は必ずしもない、という観点に基づくものである。アレスト特性に最も大きな影響を及ぼすのは、CO2溶接部の表層付近だからである。すなわち、CO2溶接部に関していえば、図5のCO2溶接部断面図に示すように、多層盛溶接を行ったCO2溶接部のうち少なくともt/4位置のvTrsが高く制御されたハッチコーミング用鋼板を用いれば充分であり、例えば、t/2位置のvTrsを高くする必要はない。従って、CO2溶接条件についても、そのようなハッチコーミング用鋼板が得られるように、適宜条件を変更すれば良い。このように本発明によれば、従来のように板厚全体に亘って高靭性のハッチコーミング用鋼板を用いる必要はなく、アッパーデッキ用鋼板に必要なアレスト特性も低減できるため、溶接材料費用の低コスト化を実現できる。
I.各表層部の特性が同じであると考えた場合
上記の場合は、(13)、(20)および(21)の各式が導き出される。以下、その手順を詳しく説明する。
サイドリガメント幅tsl(単位:mm)は、非特許文献3から下記(1)式のように表される。
tsl=ksl・rp ・・・ (1)
rp=1/(6π)・(KD(B)/σY1)2 ・・・ (2)
KD(B)=Kci ・・・ (3)
Kci=3.81・σy0/9.8・exp{k0(1/iTk−1/T0)} ・・・ (4)
k0=6.65・iTk−290 ・・・ (5)
iTk=(0.00321・σy0/9.8+0.391)vTrs+2.74(t)1/2+17.3 ・・・ (6)
KD(B)=Kci(B)=−92vTrs+32700 ・・・ (7)
tsl=ksl・rp
=0.75・1/(6π)・(KD(B)/σY1)2
=1/(8π)・{(−92vTrs+32700)/800}2 ・・・ (8)
非特許文献3から、サイドリガメント長lslは、下記(9)式のように表される。
2uy[a−lsl]=ks・tsl・εF ・・・ (9)
2uy[a−lsl]
=((3−ν)/(1+ν)−1)・(lsl/(2π))0.5・K/G ・・・ (10)
ks・tsl・εF
=((3−ν)/(1+ν)−1)・(lsl/(2π))0.5・K/G ・・・ (11)
lsl=2π・ks 2・tsl 2・εF 2・G2/[K{(3−ν)/(1+ν)−1}]2
・・・ (12)
lsl=2π・ks 2・[1/(8π)・{(−92vTrs+32700)/800}2]2・εF 2・G2/[K{(3−ν)/(1+ν)−1}]2 ・・・ (13)
ν:ポアソン比であり、ν=0.3。
ks:係数であり、非特許文献3からks=1とする。
G:横弾性係数であり、G=8×104(N/mm2)。
εF:延性破壊の限界ひずみであり、非特許文献3からεF=0.1とする。
K:外力から計算される応力拡大係数であり、K=σ0(3.14a)0.5で計算される。
σ0:負荷応力。船舶の場合、設計要件から設計応力が決められることが多く、この設計応力でのき裂停止性能を把握することが最も合理的である。そこでABS規格(アメリカ船級協会規格)EH40に対する設計使用応力を用いて、本発明ではσ0=252MPaとする。
a:き裂長さであり、非特許文献2のa=700mmのき裂長さの実験により実船相当のき裂進展駆動力を得られることが分かっていることから、本発明ではa=700mmとする。
サイドリガメント長lsl’=lsl ・・・ (14)
サイドリガメント長lsl’=lCO2 ・・・ (15)
非特許文献3から、サイドリガメントの閉口効果により低減されたK値(Keff)は、
下記(16)式のように表される(下記(16)式中、rはK値の低減率である。)。
Keff
=Knom・(1−r)
=Knom・[1−(4/π)(tsl/t)(σY1/σ0)cos-1{(a−lsl)/a}]
・・・ (16)
Keff
=Knom・[1−(4/π)(tsl/t)(σY1/σ0)cos-1{(a−lsl’)/a}]
=Knom・[1−(4/π)(tsl/t)(σY1/σ0)cos-1{(a−lsl)/a}]
=Knom・[1−{1/(2π2)}・[{(−92vTrs+32700)/800}2/t]・(σY1/σ0)・cos-1{(a−2π・ks 2・[1/(8π)・{(−92vTrs+32700)/800}2]2・εF 2・G2/[K{(3−ν)/(1+ν)−1}]2)/a}]
・・・ (17)
Keff
=Knom・[1−(4/π)(tsl/t)(σY1/σ0)cos-1{(a−lsl’)/a}]
=Knom・[1−(4/π)(tsl/t)(σY1/σ0)cos-1{(a−lCO2)/a}]
=Knom・[1−{1/(2π2)}・[{(−92vTrs+32700)/800}2/t]・(σY1/σ0)・cos-1{(a−lCO2)/a}]
・・・ (18)
Knom:サイドリガメントによる低減を考慮に入れない場合の応力拡大係数。従来は6000N/mm3/2と考えられていたが、非特許文献2から、厚みtが50mmを超える厚鋼板の場合には7000N/mm3/2とされている。
σ0:負荷応力。上述のように、本発明ではσ0=252MPaとする。
a:き裂長さ。上述のように、本発明ではa=700mmとする。
Kca≧Keff ・・・ (19)
Kca≧Knom・[1−{1/(2π2)}・[{(−92vTrs+32700)/800}2/t]・(σY1/σ0)・cos-1{(a−2π・ks 2・[1/(8π)・{(−92vTrs+32700)/800}2]2・εF 2・G2/[K{(3−ν)/(1+ν)−1}]2)/a}] ・・・ (20)
Kca≧Knom・[1−{1/(2π2)}・[{(−92vTrs+32700)/800}2/t]・(σY1/σ0)・cos-1{(a−lCO2)/a}] ・・・ (21)
lsl=2π・ks 2・[1/(8π)・{(−92vTrs+32700)/800}2]2・εF 2・G2/[K{(3−ν)/(1+ν)−1}]2 ・・・ (13)
上記式中、
t:ハッチコーミング用鋼板の厚さ(mm)。
Knom:サイドリガメントによる低減を考慮に入れない場合の応力拡大係数で
あり、
Knom=7000N/mm3/2とする。
σY1:温度T0(=−10℃)におけるハッチコーミング用厚鋼板表層近傍の高速
引張変形時の降伏応力であり、σY1=800MPaとする。
ν:ポアソン比であり、ν=0.3とする。
ks:係数であり、ks=1とする。
G:横弾性係数であり、G=8×104N/mm2とする。
εF:延性破壊の限界ひずみであり、εF=0.1とする。
K:外力から計算される応力拡大係数であり、
K=σ0(3.14a)0.5とする。
σ0:負荷応力であり、σ0=252MPaとする。
a:き裂長さであり、a=700mmとする。
lsl=2π・[1/(8π)・{(−92vTrs+32700)/800}2]2・0.3916
(20−1)式・・・
Kca≧7000・[1−{1/(2π2)}・[{(−92vTrs+32700)/800}2/t]・3.175・cos-1{(700−2π・[1/(8π)・{(−92vTrs+32700)/800}2]2・0.3916)/700}]
(21−1)式・・・
Kca≧7000・[1−{1/(2π2)}・[{(−92vTrs+32700)/800}2/t]・3.175・cos-1{(700−lCO2)/700}]
上記(20−1)及び(21−1)式を用いれば、CO2溶接部の溶接金属におけるt/4位置の脆性破面遷移温度vTrsごとに、アッパーデッキ部に使用される厚鋼板に必要とされるアレスト特性Kcaの範囲を決定することができる。図3Aは、上記(20−1)式において、上記アレスト特性KcaとCO2溶接長lCO2との関係を示すグラフであり、図3Aの縦軸は、上記式の右辺であるKeffを示している。各vTrsにおいて、Keff−CO2溶接長lCO2の線よりも厚鋼板のアレスト特性Kca値が上にくれば(即ち、(19)式に規定するKca値≧Keffの関係を満たせば)、ハッチコーミング部で発生した脆性き裂をアッパーデッキ部で停止させることができる。
また、上記(20−1)及び(21−1)式を用いれば、脆性き裂の伝播を停止可能な、ハッチコーミング部におけるCO2溶接長lCO2ごとに、ハッチコーミング部におけるCO2溶接部の溶接金属におけるt/4位置の脆性破面遷移温度vTrsを決定することができる。図3Bは、これらの式を利用し、ハッチコーミング部におけるCO2溶接長lCO2ごとに、Keffとハッチコーミング部におけるCO2溶接部の溶接金属におけるt/4位置の脆性破面遷移温度vTrsとの関係を示すグラフである。各lCO2において、Keff−vTrsの線よりもvTrsが下にくるようにCO2溶接を行なえば、ハッチコーミング部で発生した脆性き裂をアッパーデッキ部で停止させることができる。なお、図3Bでは、参考のため、「lCO2=0」のときのデータも併記した。
また、上記(20−1)及び(21−1)式を用いれば、脆性き裂の伝播を停止可能な、ハッチコーミング部に必要とされるCO2溶接長lCO2を決定することができる。図3Cは、これらの式を利用し、アッパーデッキ用鋼板のアレスト特性Kcaごとに、ハッチコーミング部におけるCO2溶接長lCO2とCO2溶接部の溶接金属におけるt/4位置の脆性破面遷移温度vTrsとの関係を示すグラフである。各Kcaにおいて、lCO2−vTrsのラインよりもlCO2が上にくるようにCO2溶接を行なえば、ハッチコーミング部で発生した脆性き裂をアッパーデッキ部で停止させることができる。
上記の場合は、(33)、(34)および(35)の各式が導き出される。以下、その手順を詳しく説明する。
(ア)vTrsとサイドリガメント幅tslとの関係
ハッチコーミング材のCO2溶接部の表層部は、そのオモテ面と裏面とでシリアップ幅が大きく異なる可能性が考えられる。そこで表層部の1つの面のサイドリガメント幅をtsl1(単位:mm)とし、もう1つの面のサイドリガメント幅tsl2(単位:mm)をとすると、上記(1)式と同様に、これらは下記(22)及び(23)式のように表される。
tsl1=ksl1・rp1 ・・・ (22)
tsl2=ksl2・rp2 ・・・ (23)
rp1=1/(6π)・(KD(B1)/σY1)2 ・・・ (24)
rp2=1/(6π)・(KD(B2)/σY1)2 ・・・ (25)
KD(B1)=Kci(B1) ・・・ (26)
KD(B2)=Kci(B2) ・・・ (27)
KD(B1)=Kci(B1)=−92vTrs+32700 ・・・ (28)
KD(B2)=Kci(B2)=−92vTrs+32700 ・・・ (29)
tsl1=ksl1・rp1
=0.75・1/(6π)・(KD(B1)/σY1)2
=1/(8π)・{(−92vTrs1+32700)/800}2 ・・・ (30)
tsl2=ksl2・rp2
=0.75・1/(6π)・(KD(B2)/σY1)2
=1/(8π)・{(−92vTrs2+32700)/800}2 ・・・ (31)
上述したように、サイドリガメント長lslは、サイドリガメント幅tslを用いて下記(12)式のように表される(再掲する。)。
lsl=2π・ks 2・tsl 2・εF 2・G2/[K{(3−ν)/(1+ν)−1}]2
・・・ (12)
lsl=2π・ks 2・{(tsl1+tsl2)/2}2・εF 2・G2/[K{(3−ν)/(1+ν)−1}]2 ・・・ (32)
lsl=2π・ks 2・[1/(8π)・{(−92vTrs1+32700)2+(−92vTrs2+32700)2}/2/8002]2・εF 2・G2/[K{(3−ν)/(1+ν)−1}]2 ・・・ (33)
2つの表層部の特性を同じである考えた場合、Kcaは上記(20)及び(21)式のように表される。上記と同様に式を展開することによって、2つの表層部の特性を別々に考えた場合のKcaは下記(34)及び(35)式のように表される。
Kca≧Knom・[1−{1/(2π2)}・[{(−92vTrs1+32700)2+(−92vTrs2+32700)2}/2/8002/t]・(σY1/σ0)・cos-1{(a−2π・ks 2・[1/(8π)・{(−92vTrs1+32700)2+(−92vTrs2+32700)2}/2/8002]2・εF 2・G2/[K{(3−ν)/(1+ν)−1}]2)/a}] ・・・ (34)
Kca≧Knom・[1−{1/(2π2)}・[{(−92vTrs1+32700)2+(−92vTrs2+32700)2}/2/8002/t]・(σY1/σ0)・cos-1{(a−lco2)/a}] ・・・ (35)
上記式中、
t:ハッチコーミング用鋼板の厚さ(mm)。
Knom:サイドリガメントによる低減を考慮に入れない場合の応力拡大係数で
あり、
Knom=7000N/mm3/2とする。
σY1:温度T0(=−10℃)におけるハッチコーミング用厚鋼板表層近傍の高速
引張変形時の降伏応力であり、σY1=800MPaとする。
ν:ポアソン比であり、ν=0.3とする。
ks:係数であり、ks=1とする。
G:横弾性係数であり、G=8×104N/mm2とする。
εF:延性破壊の限界ひずみであり、εF=0.1とする。
K:外力から計算される応力拡大係数であり、
K=σ0(3.14a)0.5とする。
σ0:負荷応力であり、σ0=252MPaとする。
a:き裂長さであり、a=700mmとする。
lsl=2π・[1/(8π)・{(−92vTrs1+32700)2+(−92vTrs2+32700)2}/2/8002]2・0.3916
(34−1)式・・・
Kca≧7000・[1−{1/(2π2)}・[{(−92vTrs1+32700)2+(−92vTrs2+32700)2}/2/8002/t]・3.175・cos-1{(700−2π・[1/(8π)・{(−92vTrs1+32700)2+(−92vTrs2+32700)2}/2/8002]2・0.3916)/700}]
(35−1)式・・・
Kca≧7000・[1−{1/(2π2)}・[{(−92vTrs1+32700)2+(−92vTrs2+32700)2}/2/8002/t]・3.175・cos-1{(700−lCO2)/700}]
以下の実験例では、上記(13)、(20)及び(21)式を用いる本発明の方法に基づいて決定されたアレスト特性Kcaを満足するアッパーデッキ材を用いれば、現実に、溶接構造体のT継手溶接部における脆性き裂の伝播を停止できることを実証する。
試験体を−10℃に冷却し、矢印方向に252MPaの応力を加えることによって、脆性き裂を進展させた。
Vノッチシャルピー試験を行い、脆性破面遷移曲線から脆性破面遷移温度vTrsを求めた。詳しくは、CO2溶接部の表層t/4部からNK U14A試験片を採取し、JIS
Z2242に従って試験を実施した。このとき各温度(最低4温度以上)の測定につきn=3で試験を実施し、n=3で最も脆性破面率の高い点を通るように脆性破面遷移曲線を描き、脆性破面50%の温度を脆性破面遷移温度vTrsとして算出した。
下記のハッチコーミング材及びアッパーデッキ材を下記条件で溶接し、実験例1の試験体を作製した。
ハッチコーミング材:JIS規格SM570に準拠する鋼材
ハッチコーミング材の厚み:60mm
アッパーデッキ材:JIS規格SM570に準拠する鋼材
アッパーデッキ材の厚み:60mm
アッパーデッキ材のアレスト特性Kca:4200N/mm3/2
溶接条件
EG(エレクトロガス)溶接:V開先による突合せ条件で1電極エレクトロガスアーク溶接(シールドガス:CO2)
CO2溶接:12層のCO2溶接
CO2溶接長:200mm
CO2溶接部の溶接金属におけるt/4位置の脆性破面遷移温度vTrs:−50℃
実験例2は、前述した実験例1において、アレスト特性Kca:5000N/mm3/2のアッパーデッキ材を用いたこと、およびCO2溶接部の溶接金属におけるt/4位置の脆性破面遷移温度vTrs:−60℃としたこと以外は、実験例1と同様にして溶接を行い、
実験例2の試験体を作製した。
2 ハッチコーミング部
t ハッチコーミング部の厚み
tsl サイドリガメント幅
lsl サイドリガメント長
Claims (9)
- T字型完全溶込み溶接構造体の脆性き裂伝播停止性能の品質管理方法であって、
前記溶接構造体は、突合せ溶接継手によって接合された鋼板Aと、前記突合せ溶接継手と交差するように完全溶込み溶接で接合された脆性き裂伝播停止用鋼板Bと、からなり、前記鋼板Aの突合せ溶接継手における下端部近傍はCO2溶接によってCO2溶接部を形成しており、
前記鋼板Aの表面に生じる延性破壊領域(シアリップ)および脆性破壊を生じない領域(サイドリガメント)を有し、前記CO2溶接部の溶接金属における2つの表層部[鋼板Aの板厚をtとしたとき、t/4部を表層部と呼ぶ。]の脆性破面遷移温度vTrsが同じであると考えた解析モデルに基づき、前記CO2溶接部の溶接金属における板厚t/4部の脆性破面遷移温度vTrsおよび前記CO2溶接部のCO2溶接長lCO2、並びに前記鋼板Bの脆性き裂伝播停止性能Kcaの関係式を求める第1の工程と、
前記関係式に基づき、前記鋼板Aの突合せ溶接継手に沿って伝播する脆性き裂の停止に有用な、前記脆性破面遷移温度vTrsの範囲、前記CO2溶接長lCO2の範囲、または前記脆性き裂伝播停止性能Kcaの範囲のいずれかを決定する第2の工程と、
を含むことを特徴とする脆性き裂伝播停止性能の品質管理方法。 - 前記第1の工程は、
(1)前記鋼板Aの表面付近に未破断で残るサイドリガメント部の長さlslを、下記(13)式から算出する工程と、
(2)前記工程によって算出されたサイドリガメント部の長さlslと前記CO2溶接長lCO2の関係に基づき、
(a)サイドリガメント部の長さlsl≦CO2溶接長lCO2の場合は下記(20)式を、
(b)サイドリガメント部の長さlsl>CO2溶接長lCO2の場合は下記(21)式を、導出する工程と、
を含むものである請求項1に記載の品質管理方法。
(13)式・・・
lsl=2π・ks 2・[1/(8π)・{(−92vTrs+32700)/800}2]2・εF 2・G2/[K{(3−ν)/(1+ν)−1}]2
(20)式・・・
Kca≧Knom・[1−{1/(2π2)}・[{(−92vTrs+32700)/800}2/t]・(σY1/σ0)・cos-1{(a−2π・ks 2・[1/(8π)・{(−92vTrs+32700)/800}2]2・εF 2・G2/[K{(3−ν)/(1+ν)−1}]2)/a}]
(21)式・・・
Kca≧Knom・[1−{1/(2π2)}・[{(−92vTrs+32700)/800}2/t]・(σY1/σ0)・cos-1{(a−lCO2)/a}]
上記式中、
t:鋼板Aの厚さ(mm)。
Knom:サイドリガメントによる低減を考慮に入れない場合の応力拡大係数で
あり、
Knom=7000N/mm3/2とする。
σY1:温度T0(=−10℃)における鋼板Aの表層近傍の高速引張変形時の降伏
応力であり、σY1=800MPaとする。
ν:ポアソン比であり、ν=0.3とする。
ks:係数であり、ks=1とする。
G:横弾性係数であり、G=8×104N/mm2とする。
εF:延性破壊の限界ひずみであり、εF=0.1とする。
K:外力から計算される応力拡大係数であり、
K=σ0(3.14a)0.5とする。
σ0:負荷応力であり、σ0=252MPaとする。
a:き裂長さであり、a=700mmとする。 - T字型完全溶込み溶接構造体の脆性き裂伝播停止性能の品質管理方法であって、
前記溶接構造体は、突合せ溶接継手によって接合された鋼板Aと、前記突合せ溶接継手と交差するように完全溶込み溶接で接合された脆性き裂伝播停止用鋼板Bと、からなり、前記鋼板Aの突合せ溶接継手における下端部近傍はCO2溶接によってCO2溶接部を形成しており、
前記鋼板Aの表面に生じる延性破壊領域(シアリップ)および脆性破壊を生じない領域(サイドリガメント)を有し、前記CO2溶接部の溶接金属における2つの表層部[鋼板Aの板厚をtとしたとき、t/4部を表層部と呼ぶ。]の脆性破面遷移温度vTrsが異なると考えた解析モデルに基づき、前記CO2溶接部の溶接金属における一方の板厚t/4部の脆性破面遷移温度vTrs1及び他方の板厚t/4部の脆性破面遷移温度vTrs2、前記CO2溶接部のCO2溶接長lCO2、並びに前記鋼板Bの脆性き裂伝播停止性能Kcaの関係式を求める第1の工程と、
前記関係式に基づき、前記鋼板Aの突合せ溶接継手に沿って伝播する脆性き裂の停止に有用な、前記脆性破面遷移温度vTrs1及びvTrs2の範囲、前記CO2溶接長lCO2の範囲、または前記脆性き裂伝播停止性能Kcaの範囲のいずれかを決定する第2の工程と、
を含むことを特徴とする脆性き裂伝播停止性能の品質管理方法。 - 前記第1の工程は、
(1)前記鋼板Aの表面付近に未破断で残るサイドリガメント部の長さlslを、下記(33)式から算出する工程と、
(2)前記工程によって算出されたサイドリガメント部の長さlslと前記CO2溶接長lCO2の関係に基づき、
(a)サイドリガメント部の長さlsl≦CO2溶接長lCO2の場合は下記(34)式を、
(b)サイドリガメント部の長さlsl>CO2溶接長lCO2の場合は下記(35)式を、導出する工程と、
を含むものである請求項3に記載の品質管理方法。
(33)式・・・
lsl=2π・ks 2・[1/(8π)・{(−92vTrs1+32700)2+(−92vTrs2+32700)2}/2/8002]2・εF 2・G2/[K{(3−ν)/(1+ν)−1}]2
(34)式・・・
Kca≧Knom・[1−{1/(2π2)}・[{(−92vTrs1+32700)2+(−92vTrs2+32700)2}/2/8002/t]・(σY1/σ0)・cos-1{(a−2π・ks 2・[1/(8π)・{(−92vTrs1+32700)2+(−92vTrs2+32700)2}/2/8002]2・εF 2・G2/[K{(3−ν)/(1+ν)−1}]2)/a}]
(35)式・・・
Kca≧Knom・[1−{1/(2π2)}・[{(−92vTrs1+32700)2+(−92vTrs2+32700)2}/2/8002/t]・(σY1/σ0)・cos-1{(a−lco2)/a}]
上記式中、
t:鋼板Aの厚さ(mm)。
Knom:サイドリガメントによる低減を考慮に入れない場合の応力拡大係数で
あり、
Knom=7000N/mm3/2とする。
σY1:温度T0(=−10℃)における鋼板Aの表層近傍の高速引張変形時の降伏
応力であり、σY1=800MPaとする。
ν:ポアソン比であり、ν=0.3とする。
ks:係数であり、ks=1とする。
G:横弾性係数であり、G=8×104N/mm2とする。
εF:延性破壊の限界ひずみであり、εF=0.1とする。
K:外力から計算される応力拡大係数であり、
K=σ0(3.14a)0.5とする。
σ0:負荷応力であり、σ0=252MPaとする。
a:き裂長さであり、a=700mmとする。 - 前記第2の工程は、予め与えられた脆性破面遷移温度およびCO2溶接長lCO2を前記関係式に代入し、前記鋼板Bに必要な脆性き裂伝播停止性能Kcaの範囲を決定する工程を含むものである請求項1〜4のいずれかに記載の品質管理方法。
- 前記第2の工程は、予め与えられたCO2溶接長lCO2および脆性き裂伝播停止性能Kcaを前記関係式に代入し、前記CO2溶接部の溶接金属における板厚t/4部(t:鋼板Aの厚さ)に必要な脆性破面遷移温度の範囲を決定する工程を含むものである請求項1〜4のいずれかに記載の品質管理方法。
- 前記第2の工程は、予め与えられた前記脆性破面遷移温度および前記脆性き裂伝播停止性能Kcaを前記関係式に代入し、前記CO2溶接部に必要なCO2溶接長lCO2を決定する工程を含むものである請求項1〜4のいずれかに記載の品質管理方法。
- 前記鋼板Aの厚さは50mm以上である請求項1〜7のいずれかに記載の品質管理方法。
- 前記溶接構造体は船舶であり、前記鋼板Aはハッチコーミング部を構成する鋼板であり、前記鋼板Bはアッパーデッキ部を構成する鋼板である請求項1〜8のいずれかに記載の品質管理方法。
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