JP5197243B2 - ピストン把持方法および装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車用エンジンなどとして用いられるシリンダブロックのシリンダボアにコンロッド付きのピストンを挿入する際などに用いられるピストン把持方法および装置に関する。
自動車用エンジンの組み立てラインにおいて、シリンダブロックのシリンダボアにコンロッド付きのピストンを挿入するピストン挿入装置が用いられる。
このようなピストン挿入装置の例として、ピストンリングが組み付けられたピストンの上部を把持して当該ピストンをシリンダボアに挿入するピストン取付用把持装置が提案されている(特許文献1)。
ところで、ピストンリングは、ピストンの外径よりも大きい外径を有しており、ピストンのリング溝に嵌め込まれた自由状態では、ピストンリングがピストンから大きくはみだすため、そのままではシリンダボアに挿入できない。そこで、特許文献1の把持装置では、把持装置の開閉動作によってピストンを把持する際に、ピストンリングをも把持してできるだけリング溝の中に入るようにピストンリングを押し縮める。
そして、把持装置によってピストンリングとともに把持されたピストンを、シリンダボアに直接に、または適当な挿入治具を介して、挿入する。挿入治具として、例えば、入口がテーパ状になったテーパコーンが用いられる。
実公昭62−34700号公報
しかしながら、上に述べた特許文献1に記載のピストン取付用把持装置などでは、ピストンリングが旨く把持されず、挿入治具を介してピストンをシリンダボアに挿入する際にピストンリングが引っ掛かったり折れたりすることが時々発生する。
すなわち、ピストンリングの外径がピストン外径より大きく、自由状態ではピストンリングがリング溝からかなり大きくとび出しているので、把持の際にピストンリングの合口(開口部分)の内周面がピストンの外周面に引っ掛かってリング溝内に収まっていない状態、いわゆるチャックミスの状態が生じることがある。この状態でピストンをシリンダボアに挿入しようとすると、シリンダボアよりもピストンリングの外径が大きいので、ピストンリングが引っ掛かって異常が発生してしまう。
また、ピストンリングとリング溝とのクリアランスは僅かであり、かつ、ピストンリングの中には、厚さが薄く強度が低いことに起因して、ダレやよじれの生じ易いものがある。したがって、ピストンリングがチャックミスを発生し易い形状を有していることも上記要因の一つとして考えられる。
把持装置の爪部のストローク位置などに基づいて、ピストンリングがリング溝内に収まっているか否かを検出することは可能であるが、上記のようなチャックミスを根本的に防止しなければピストン把持装置の稼働率を低下させてしまうこととなる。
また、従来において、チャック把持部を3つ爪のものから4つ爪のものに変更したり、爪の形状を変更したりするなど、ピストンリングに対する接触面積を増やすことによってピストンリングにおけるよじれが生じ難くなるようにするための様々な工夫がなされてきたが、チャックミスを防止するための根本的解決には至っていない。
さらに、エンジンの低燃費化を実現するためには、エンジンの軽量化および機械的損失の低減を図る必要がある。したがって、ピストンリングはこれまで以上に薄型化および低張力化が図られるので、ますます組み付け難い形状になることが予想される。これにともなってチャックミスが起こり易くなってしまうことも予想される。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたもので、ピストンリングをリング溝内にミスなく収めることができ、ピストンのチャックミスが発生し難くいピストン把持装置を提供することを目的とする。
本発明の一形態に係るピストン把持装置は、ピストンリングがリング溝に嵌め込まれたピストンを把持する装置であって、前記ピストンリングの合口寄りを当該ピストンの中心方向に向かって押すことによって、前記ピストンリングにおける前記合口の内周面側の端縁を前記リング溝内に収めるための押当部材と、前記押当部材によって前記ピストンリングにおける前記合口の内周面側の端縁を前記リング溝内に収めた状態で、前記ピストンリングをその外周面側から挟み込むことによって、前記ピストンリングをその弾性に抗して中心に向かって押し縮め、これによって、前記ピストンリングの内周面の全てを前記リング溝内に収め、かつその状態で前記ピストンを把持する、前記押当部材とは独立して駆動される複数の爪部材と、を有する。
好ましくは、前記ピストンの中心に対して対称位置に設けられ、それぞれ半径方向に移動して開閉動作を行う、第1の押当部材および第2の押当部材を有し、前記第1の押当部材および前記第2の押当部材のそれぞれは、前記ピストンリングを押すための少なくとも1つの当接部と、それぞれの相手方の押当部材によって押された前記ピストンリングが干渉しないための退避部と、を有する。
また、前記第1の押当部材および前記第2の押当部材のいずれかは、2つ以上の前記ピストンリングを同時に押すことができる複数の当接部を有するように構成してもよい。
本発明によると、ピストンリングをリング溝内にミスなく収めることができ、ピストンのチャックミスが発生し難くいという効果を有する。
本実施形態では、ピストン把持装置に押当部材を設ける。押当部材は、ピストンをチャック装置によって把持(チャック)する前に、ピストンリングの合口(開口部分)寄りをピストンの中心方向に向かって押すことによって、ピストンリングにおける合口の内周面側の端縁をリング溝の中に収める。
その後、複数の爪部材を有するチャック装置によって、ピストンリングをその外周面側から挟み込むことによって絞り、ピストンリングをその弾性に抗して中心に向かって押し縮め、これによって、ピストンリングの内周面の全てをリング溝内に収め、かつその状態でピストンを把持する。これにより、ピストンリングをリング溝内に確実に収めることができ、ピストンのチャックミスが発生し難くい。以下、ピストン把持装置について、図面を参照しながら詳しく説明する。
図1は本発明の一実施形態に係るチャック装置13およびリング押し込み装置100によって構成されるピストン把持装置PHの概略の構成を示す正面図、図2はリング押し込み装置100の構成を示す正面図、図3はリング押し込み装置100の構成を示す平面図、図4はセカンドリングRG2の押し込みの様子を示す図、図5はトップリングRG1の押し込みの様子を示す図、図6はピストンリングRG1〜3の押し込みの様子を示す拡大図、図7はチャック装置13の要部を拡大して示す図、図8は図7の一部を拡大して示す図、図9は本実施形態において用いたピストンリングRGの合口の位置関係を示す図である。
なお、図2に示すリング押し込み装置100は、図1に示すリング押し込み装置100を右側から見た図であるが、図2においてはこれをリング押し込み装置100の正面図とした。また、これらの図において、断面図であるにもかかわらずハッチングを省略している場合がある。
図1に示すように、リング押し込み装置100は、ピストンリングの合口AC寄りをピストンの中心方向に向かって押すことによって、ピストンリングにおける合口ACの内周面側の端縁をリング溝内に確実に収める作用をなす。リング押し込み装置100およびチャック装置13によってピストン把持装置PHが構成される。リング押し込み装置100については後で詳しく説明する。
チャック装置13は、挿入治具12の下方の離れた位置に移動可能に配置されている。チャック装置13には、ピストンPSを外周側から把持するための複数の爪部材51が設けられている。
すなわち、図4および図5に示すように、本実施形態では、4つの爪部材51(爪部材51A〜D)が、軸心位置を中心として等角度位置につまり互いに90度の位置に、かつ半径方向に移動可能に設けられている。これら4つの爪部材51によって、ピストンPSの外周面を把持する。
各爪部材51は、図4、図5、図7、および図8に示されるように、変形五角柱状であり、半径方向の内側の把持面に、ピストンPSの外周面に当接する把持部51b、および、ピストンPSに嵌め込まれたピストンリングRGの外周面に当接して当該ピストンリングRGをセンタリングさせるためのリング押当部51aが設けられている。リング押当部51aは、把持面に設けられた凹部であり、後述するように、複数のリング押当部51aによって仮想的に形成される円周面の直径が、把持部51bによって仮想的に形成される円周面の直径よりも大きくなるように形成されている。
これら4つの爪部材51は、空気圧シリンダなどの駆動源によって駆動され、開閉動作を行う。爪部材51の開閉動作については、後で詳しく説明する。
次に、リング押し込み装置100について説明する。
図1〜図6に示すように、リング押し込み装置100は、上下駆動装置101、水平駆動装置102、プレート103、押し込み駆動部104、取り付け部105a,105b、および押当部材106a,106bなどからなる。
上下駆動装置101は、図示しないブラケットなどによって支持された空気圧シリンダなどからなり、水平駆動装置102の全体を上下方向に駆動する。
水平駆動装置102は、空気圧シリンダなどからなり、ロッドの先端に取り付けられたプレート103を水平方向(図1における矢印M1方向)に駆動する。
プレート103の前面には、押し込み駆動部104が取り付けられている。押し込み駆動部104は、左右の2箇所に取り付けられた取り付け部105a,105bを、左右方向の互いに反対方向(図2および図3における矢印M2方向)に駆動する。
取り付け部105a,105bには、それぞれ、押当部材106a,106bが取り付けられている。したがって、押当部材106a,106bは、上下駆動装置101によって上下方向に移動され、水平駆動装置102によって矢印M1方向に移動され、押し込み駆動部104によって矢印M2方向に開閉駆動される。
すなわち、押当部材106a,106bは、矢印M1方向において、図1に示す位置が退避位置であり、図3に示す位置が動作位置(押し込み位置)である。また、矢印M2方向において、図3に示す位置が開位置であり、図4および図5に示す位置が閉位置である。
押当部材106a,106bは、上にも述べたように、ピストンリングRG1〜3の合口寄りをピストンPSの中心方向に向かって押すことによってリング寄せを行い、ピストンリングRG1〜3における合口の内周面側の端縁を、それぞれリング溝RM1〜3の中に収める。
なお、ピストンリングRG1〜2の合口ACの位置は、通常、ピストン組み立て工程で定められている。本実施形態においては、図4および図5に示すように、ピストンリングRG2とピストンリングRG1とは互いに180度異なった位置にある。
図4〜図6によく示されるように、押当部材106a,106bは、ピストンPSの中心TPに対して対称位置に設けられ、それぞれ半径方向に移動して開閉動作を行う。押当部材106a,106bは、ピストンリングRGを平面視で見た場合における合口ACの位置を基準として、押当部材106aは合口AC2と中心角αが45度の位置を、また押当部材106bは合口AC1と中心角αが45度の位置を、それぞれ押すように配置されている。この押当位置は、中心角αが45度から90度以内が望ましい。なお、押当部材106a,106bでピストンリングRGを押す位置は、ピストンリングRGの合口ACの付近を避け、中心角αが90度以内であればよい。
図6によく示されるように、一方の押当部材106aは、ピストンリングRG2を押すための1つの当接部112を有する。他方の押当部材106bは、ピストンリングRG1,3をそれぞれ同時に押すための2つの当接部111,113を有する。
図3によく示されるように、各当接部111〜113は、ピストンリングRG1〜3の外周面に馴染んで複数箇所で接触するように、互いに鈍角を有した2つの平面KM1,2からなって平面視でく字形状となっている。このように、当接部111〜113がく字形状の2つの平面KM1,2を有することによって、さらに平面を複数箇所とし、ピストンリングの外周面と接する箇所を多くすることによって、各ピストンリングRGの外周面に対する接触面積が増加し、安定してかつ確実にピストンリングRG1〜3をリング溝RM1〜3に押し込むことができる。
また、一方の押当部材106aは、相手方の押当部材106bによって押されたピストンリングRG1,3が干渉しないための退避部(退避空間)KU1,3を有する。他方の押当部材106bは、相手方の押当部材106aによって押されたピストンリングRG2が干渉しないための退避部(退避空間)KU2を有する。
押当部材106a,106bに退避部KU1〜3が設けられているため、当接部111〜113によってピストンリングRG1〜3を異なる方向から同時に押すことができる。
なお、ピストンリングRG1を「トップリングRG1」、ピストンリングRG2を「セカンドリングRG2」、ピストンリングRG3を「オイルリングRG3」と、それぞれ記載することがある。オイルリングRG3にも合口が設けられており、リング溝RMへの押し込み方法は他のピストンリングRG1,2と同様である。
リング押し込み装置100は、上に述べたように構成されているので、上下駆動装置101および水平駆動装置102が適当なストローク位置にあるときに、押し込み駆動部104が駆動し、それによって押当部材106a,106bが開閉動作を行うことによって、ピストンリングRG1〜3は、それぞれ当接部111〜113によって1つの方向のみから押されることとなり、これによって、ピストンリングRGに捩れが生じることなくリング溝RM1〜3に容易に収まり、それぞれの合口の内側面の端縁がリング溝RM1〜3の中に押し込まれる。
すなわち、図6(B)において、当接部111によってピストンリングRG1の合口の内側面の端縁がリング溝RM1に押し込まれ(図5に示す状態)、これと同時に、当接部113によってピストンリングRG3の合口の内側面の端縁がリング溝RM3に押し込まれる。このとき、図6(A)に示すように、ピストンリングRG1,3の反対側の外周面は、リング溝RM1,3から大きく飛び出すが、この部分は押当部材106aに設けられた退避部KU1,3に入り込むことによって押当部材106aと干渉することがない。
また、これと同時に、図6(A)に示すように、当接部112によってピストンリングRG2の合口の内側面の端縁がリング溝RM2に押し込まれ(図4に示す状態)、このときに、図6(B)に示すように、ピストンリングRG2の反対側の外周面はリング溝RM2から大きく飛び出すが、この部分は押当部材106bに設けられた退避部KU2に入り込むことによって押当部材106bと干渉することがない。
なお、図4および図5において、符号PSNはリング溝RMにおける底面を示し、符号PSGはピストンPSの外周面を示す。
このように、押当部材106a,106bの閉動作によって、3つのピストンリングRG1〜3が同時にリング溝RM1〜3の中に押し込まれる。ピストンリングRG1〜3は、当接部111〜113のいずれかによって1つの方向からのみ押されるので、リング溝RM1〜3への押し込み時において各ピストンリングRG1〜3に無理な力か加わることなく、ピストンリングRG1〜3によじれが生じるのが防止される。
なお、本実施形態においては、押当部材106a,106bの長さ(図4における矢印M1方向に沿った長さ)をL2とし、ピストンリングRGの合口における矢印M1方向に沿った開口幅をL1とした場合に、L2>L1である。このような寸法関係とすることによって、ピストンPSに対するピストンリングRGの周方向の位置決めが正確に行われなかった場合であっても、押当部材106a,106bをピストンリングRGの外周面に確実に当接させてリング溝RMの中に押し込むことができる。なお、開口幅L1は、中心角α=0のときには合口のギャップ幅それ自体と等しくなる。
そして、上に述べたように押当部材106a,106bによってピストンリングRG1〜3の合口ACの端縁をリング溝RM1〜3の中に押し込んだ状態で、チャック装置13の閉動作が行われる。つまり、チャック装置13の閉動作(把持動作)によって、4つの爪部材51が半径方向の内方へ移動し、リング押当部51aによってピストンリングRG1〜3をその外周面側から挟み込む。そして、ピストンリングRG1〜3をその弾性に抗して中心に向かって押し縮め、これによって、ピストンリングRG1〜3の内周面の全てをリング溝RM1〜3の中に収める。その状態で、把持部51bによって、ピストンPSの外周面を把持する(図7に示す状態)。
チャック装置13によるピストンPSおよびピストンリングRGの把持動作において、ピストンリングRGの合口の部分の内周面は既にリング溝RMの中に入っているので、チャック装置13の把持動作によって各ピストンリングRGの内周面の全てをリング溝RMの中に確実に押し込むことができ、チャック装置13によるチャックミスの発生を確実に防止することができる。
また、ピストンリングRGは、4つの爪部材51によって溝の中に適度に押し込まれ、ピストンリングRGが溝から過度に飛び出さないように、しかもピストンリングRGが不規則に変形しないようになっている。爪部材51の把持部51bの表面は、ピストンPSの外周面に当接するが、ピストンリングRGはリング押当部51aに入り込んでピストンPSの外周面よりも若干外側に出た状態となる。これによって、チャック装置13で把持したピストンPSを上昇移動させたときに、ピストンPSを挿入治具12の内周面に挿入し易くなっている。
上の実施形態によると、ピストンリングRGをリング溝RM内に収めることができ、ピストンPSのチャックミスが発生し難くい。また、ピストンリングRGにダレがあったとしても、リング押し込み装置100によって一方向からのみ押してリング溝RMの中に挿入するので、リング溝RMが案内ガイドの役目を果たし、ピストンリングRGの合口の端縁がピストンPSの外周面にひっかかることなく円滑にリング溝RMに押し込まれる。
チャックミスがなくなるので、ピストン挿入作業におけるチャックミスが原因とされるピストンリングRGの折れ、ひっかかりがなくなり、部品の歩留りおよびピストン挿入装置1の稼働率が向上する。
〔他の実施形態〕
上に述べたピストン挿入装置1では、ピストンリングRGの押し込みとピストンPSの把持とを、別々の部材、つまり押当部材106a,106bと4つの爪部材51とによって機能させたが、これらを兼用することも可能である。
つまり、例えば、押当部材106a,106bを、複数の爪部材51の一部を兼用して用いる。押当部材106a,106bを兼用する爪部材51は、ピストンリングRGを押してリング溝RM内に収めた状態でピストンPSを把持する。
さらに具体的には、例えば、4つの爪部材51の一部によって押当部材106a,106bの役目を兼用する。その場合に、押当部材106a,106bを設けることなく、2つの爪部材51B、51Cによってその機能を肩代わりし、これら爪部材51B、51CによってピストンリングRGを押し込む。その場合に、爪部材51B、51Cの形状は、押当部材106a,106bと類似の形状としておく。また、2つの爪部材51B、51Cと、他の2つの爪部材51A、51Dとが互いに独立して駆動されるように構成しておく。
そうした場合に、まず、2つの爪部材51B、51Cによって3つのピストンリングRGの合口の近辺をリング溝RMに押し込み、その後、他の2つの爪部材51A、51Dも加わった4つの爪部材51A〜Dによって、ピストンリングRGおよびピストンPSを把持する。
上に述べた実施形態において、4つの爪部材51を採用したが、ピストンPSを確実に把持することができるものであれば、3つまたは5つ以上の爪部材51を採用してもよい。
上に述べた実施形態において、ピストン把持装置PH、またはピストン挿入装置1の全体または各部の構造、形状、寸法、個数、材質などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することができる。
チャック装置およびリング押し込み装置によって構成されるピストン把持装置の概略の構成を示す正面図である。 リング押し込み装置の構成を示す正面図である。 リング押し込み装置の構成を示す平面図である。 セカンドリングの押し込みの様子を示す図である。 トップリングの押し込みの様子を示す図である。 ピストンリングの押し込みの様子を示す拡大図である。 チャック装置の要部を拡大して示す図である。 図7の一部を拡大して示す図である。 本実施形態において用いたピストンリングの合口の位置関係を示す図である。
符号の説明
13 チャック装置
51 爪部材
100,100B リング押し込み装置
104 押し込み駆動部
106a,106b 押当部材(第1の押当部材、第2の押当部材)
111,112,113 当接部
KU1〜3 退避部
PH ピストン把持装置
PS ピストン
RD コンロッド
RG(RG1,RG2,RG3) ピストンリング
α 中心角
RM(RM1,RM2,RM3) リング溝
AC(AC1,AC2,AC3) 合口

Claims (6)

  1. ピストンリングがリング溝に嵌め込まれたピストンを把持する方法であって、
    前記ピストンリングの合口寄りを当該ピストンの中心方向に向かって押すことによって、前記ピストンリングにおける前記合口の内周面側の端縁を前記リング溝内に収めるステップと、
    その状態で、複数の爪部材により前記ピストンリングをその外周面側から挟み込むことによって、前記ピストンリングをその弾性に抗して中心に向かって押し縮め、これによって、前記ピストンリングの内周面の全てを前記リング溝内に収め、かつ前記爪部材によって前記ピストンを把持するステップと、
    を有することを特徴とするピストン把持方法。
  2. ピストンリングがリング溝に嵌め込まれたピストンを把持する装置であって、
    前記ピストンリングの合口寄りを当該ピストンの中心方向に向かって押すことによって、前記ピストンリングにおける前記合口の内周面側の端縁を前記リング溝内に収めるための押当部材と、
    前記押当部材によって前記ピストンリングにおける前記合口の内周面側の端縁を前記リング溝内に収めた状態で、前記ピストンリングをその外周面側から挟み込むことによって、前記ピストンリングをその弾性に抗して中心に向かって押し縮め、これによって、前記ピストンリングの内周面の全てを前記リング溝内に収め、かつその状態で前記ピストンを把持する、前記押当部材とは独立して駆動される複数の爪部材と、
    を有することを特徴とするピストン把持装置。
  3. 前記押当部材は、
    前記ピストンの中心に対して対称位置に設けられ、それぞれ半径方向に移動して開閉動作を行う、第1の押当部材および第2の押当部材を有し、
    前記第1の押当部材および前記第2の押当部材のそれぞれは、
    前記ピストンリングを押すための少なくとも1つの当接部と、
    それぞれの相手方の押当部材によって押された前記ピストンリングが干渉しないための退避部と、を有する、
    請求項2記載のピストン把持装置。
  4. 前記第1の押当部材および前記第2の押当部材のいずれか一方が、前記ピストンリングの合口付近を避け、当該ピストンリングを平面視で見た場合における当該合口の位置を基準として中心角が90度以内の位置を押す、
    請求項記載のピストン把持装置。
  5. 前記第1の押当部材および前記第2の押当部材のいずれかは、
    2つ以上の前記ピストンリングを同時に押すことができる複数の当接部を有する、
    請求項3または4記載のピストン把持装置。
  6. 前記押当部材の当接部は、前記ピストンリングの外周面と複数の箇所で接するよう複数の面を有した、
    請求項3ないし5のいずれかに記載のピストン把持装置。
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