JP5195487B2 - 化学装置 - Google Patents

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Description

本発明は、微小流路を利用した反応器(以下、マイクロリアクタと呼ぶ)を用いた化学装置に係り、特に、混合、反応および乳化の効率を低下させる気体を系内より除去する気体除去機能を持つ化学装置に関する。
マイクロマシーニング技術、微小スケールでのスケール効果のメリットを化学プロセスへ積極的に応用するマイクロリアクタが、近年盛んに研究、開発されている。マイクロリアクタでは様々なメリットが期待されているが、その一つに、処理量のスケールアップの容易性が挙げられる。
通常、化学製品の研究開発、製造では、ラボレベルでの研究、製品開発、テストプラントを経て、量産プラントへと、生産量を段階的にスケールアップしていく。一般に、ビーカ実験などによるラボレベルでの少量の化学反応と、生産用反応槽の中での多量の化学反応では、化学反応が行われる諸条件が異なるため、ラボレベルから量産レベルへのスケールアップには、技術的な課題がしばしば生じる。マイクロリアクタでは、この課題を極力回避するために、ラボレベルで開発・適用した少量処理向けマイクロリアクタをそのまま複数実装することで処理量のスケールアップを行い、量産レベルの必要量を得る戦略が提案されている。例えば、一つあたりの処理量は少量である単体のマイクロリアクタを、複数実装することによって処理量を増やすこの処理用スケールアップの手法は、ナンバリングアップと呼ばれることがある。
このナンバリングアップでは、原液配管およびマイクロリアクタ内に液が供給されていない状態から原液を供給する初期運転(以後、単に初期運転と呼ぶ)で配管の気体がマイクロリアクタに残存すると、本来のスケール効果が得られず、生成物の品質が低下する。このため、マイクロリアクタ内へ気体を残存させないように、配管内の気体を除去することが重要となる。
特開2008−080306号公報
ナンバリングアップによるラボレベルからプラントレベルへのスケールアップでは、上記特許文献1に開示されているように、マイクロリアクタを並列に接続して実装数を稼ぐ方法がしばしば採用される。この並列接続配管の最大のメリットは、一つの送液手段(ポンプ、ヘッダータンク)から原料を分岐させるため、送液設備のコストが抑えられる点であるが、しかしながら、そのデメリットとしては、分岐後の微細流路が毛管現象の影響による気泡の付着・残留、マイクロリアクタ内の反応物の流路壁への沈着などで閉塞した場合、その流路抵抗の不均衡が他の全ての分岐流路に及ぼされ、各マイクロリアクタへの初期の送液量が乱される点である。また、初期運転において原料で置換されるときに起こる置換不良、すなわち、気相の残留は、その気泡がいつ乖離して後段へ流れていくか不確定性が高く、マイクロリアクタ内の微小空間での化学操作の性能低下の要因になり得る。
マイクロリアクタ内の反応物の流路壁への沈着などの問題を解決する手段の一つとして、上記特許文献1では、各流路を流れる原料の送液状態をモニタし、その情報に基づきバルブや送液手段を制御して各流路を流れる原料を所望の流量に維持する方法が開示されている。この方法では、初期運転において原料を供給するポンプからバルブまでの配管中の気体をマイクロリアクタ内に送り、気体を押し出すようにしているため、配管内に気体が残り易くなってしまうという問題があった。また、配管内の気泡は液体より密度が小さいため、上方に抜け易くなっているが、ポンプからマイクロリアクタをつなぐ配管を上方に勾配をつけていないために、配管内の気泡が抜け難いという問題があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、マイクロリアクタの初期運転において、マイクロリアクタ内へ気体を残存させないように、配管内の気体を除去するために、原液を貯留する複数の原液タンクと、複数の前記原液を混合または反応または乳化させるための容器であるマイクロリアクタと、前記マイクロリアクタに前記原液を供給するポンプと、前記原液を複数の前記マイクロリアクタに分配する分岐部と、前記マイクロリアクタで生成した液を貯留する生成物タンクとそれぞれをつなぐ配管とを備えた化学装置において、前記分岐部は前記ポンプからの配管と前記マイクロリアクタへの配管が接続された容器であって、前記分岐部に前記分岐部の前記原液を供給する配管よりも上部に前記原液タンクに戻す配管を備え、前記分岐部の前記マイクロリアクタに分配する配管高さを前記原液タンクに戻す配管よりも低くし、更に前記原液タンクに戻す配管にバルブを設けたことを特徴とする化学装置を提供する。
即ち、上記の化学装置によれば、分岐部の原液供給配管よりも上部に、且つ、原液に戻す配管よりも下部に、マイクロリアクタに分配する配管を接続することにより、配管内の気体を除去し易くし、マイクロリアクタに送られる気体量を減少させることが可能になり、混合または反応または乳化を効率的に行う化学装置を提供することができる。
また、本発明の化学装置は、上記に記載の化学装置において、分岐部からマイクロリアクタまでの配管は常に上向き勾配をもつように配管されていることを特徴とする。かかる化学装置によれば、分岐部からマイクロリアクタまでの配管を常に上向き勾配に配管することで、液体と気体の密度の差によって配管中の密度の小さな気体(気泡)がマイクロリアクタの下流側に流れ出るため、より配管内の気体を除去し易くなる。
また、本発明の化学装置は、上記に記載の化学装置において、該バルブを電磁バルブとし、電磁バルブと原液タンクの間に気体検出器を設置し、気体検出器の出力に基づき電磁バルブを制御する制御装置を設けたことを特徴とする。かかる化学装置によれば、電磁バルブと気体検出器を制御装置により自動制御するため、人手を介在させることなく自動で気体を除去することができ、原液中から気体の混在がなくなったらいち早く気体除去運転を終了することが可能になる。
更に、本発明の化学装置は、上記に記載の化学装置において、分岐部とマイクロリアクタの間に電磁バルブと流量検出部を配置し、流量検出部の出力に基づき配置した電磁バルブを制御する制御装置を設けたことを特徴とする。かかる化学装置によれば、分岐部とマイクロリアクタの間に電磁バルブと流量検出部を配置し、制御装置により流量検出部の出力に基づいて電磁バルブを制御することで、必要な流量がマイクロリアクタに供給され、品質の良い生成物が得られる。
本発明によれば配管中の気体を効率よく除去できることで,従来の並列分岐配管部で頻繁に発生する流路壁への気体(気泡)付着,残留の問題が回避されると共に、混合あるいは反応または乳化に必要な流量を制御することが可能になり、高品質且つ効率的に生成物を得ることが可能な化学装置を提供することができる。
本発明の第1の実施の形態(実施例1)に係る化学装置を示す図である。 本発明の第2の実施の形態(実施例2)に係る化学装置を示す図である。 本発明の第3の実施の形態(実施例3)に係る化学装置を示す図である。 本発明の分岐部を示す図である。
以下、本発明の実施例になる化学装置について説明する。
図1に、本発明の第1の実施の形態(実施例1)の乳化を行う化学装置の一例の全体構成の概略を示す。この図1において、原液タンク5には乳化原液5Aが溜められている。この原液タンク5の乳化原液5Aは、配管59を介して原液ポンプ3より配管57、分岐部1の下部に送る構造となっている。分岐部1には、他に、マイクロリアクタ31aへ続く配管61aと複数(数本)の配管が接続されている。更に、分岐部1の上方には、配管55を介しバルブ8があり、更には、配管51と繋がり原液タンク5へ戻るように配管されている。
分岐部1からマイクロリアクタ31a〜31nへと続く複数の配管の1つである配管61aは、電磁バルブ13aを介し、配管65a、流量検出部21aへと接続され、配管69aを介して、マイクロリアクタ31aの片側の入口へと配管されている。分岐部1からマイクロリアクタ31nへ続く他の配管も同様である。
原液タンク6の乳化原液6Bは、配管60を介して、原液ポンプ4より配管58、分岐部2の下部に送る構成となっている。分岐部2には、他に、後にマイクロリアクタ31a〜31nへ続く配管と複数(数本)の配管が接続されている。更に、分岐部2の上方には、配管56を介し、バルブ9があり、更には、配管52と繋がり原液タンク6へ戻るように配管されている。分岐部2からマイクロリアクタ31a〜31nへと続く複数の配管の1つである配管63aは、電磁バルブ15aを介し、配管67a、流量検出部23aと接続され、配管71aを介し、マイクロリアクタ31aの他方の入口へと配管されている。マイクロリアクタ31aの出口には配管73aが接続され、生成物タンク7へと繋がれている。分岐部2からマイクロリアクタ31nへと続く他の配管も同様である。
次に、上記図1に示した乳化を行う化学装置の運転について説明する。
まず、初期運転について説明すると、原液タンク5に乳化原液5Aを投入し、この乳化原液5Aを配管59を介し、原液ポンプ3の駆動により配管57を通過させ、分岐部1に供給する。このとき、バルブ8は開としておく。また、電磁バルブ13a〜13nも同時に閉としておく。供給流量は、分岐部1を通過する液面が乱れず、気体が原液内に混在しない程度とすることで、分岐部1内で気体が乳化原液5A中に混じることはない。具体的には、水程度の粘度(1mPa・s)では流速を0.1m/s以下とすれば、乳化原液5A中に気体が混在せずに乳化原液5Aを供給することが可能である。分岐部1に供給された乳化原液5Aは、この後、分岐部1の上部より配管55をつたわり、バルブ8を通過し、配管51より原液タンク5へ戻る。原液タンク5へ戻った乳化原液5Aの中に気体が混在していない場合には、バルブ8を閉じ、電磁バルブ13a〜13nを開にすることにより、気体の混在していない乳化原液5Aを流量検出部21a〜21nを介し、マイクロリアクタ31a〜31nへ供給することができる。マイクロリアクタ31a〜31nより配管73a〜73nを介し、生成物タンクへ乳化原液5Aが供給され、生成物タンク7へ供給された乳化原液5A中に気体の混在しない状態となったら、原液ポンプ3を停止し、電磁バルブ13a〜13nを閉とする。
次に、もう一方の原液タンク6に乳化原液6Bを投入し、乳化原液5Aと同様にバルブ9を開とし、電磁バルブ15a〜15nを閉として、原液ポンプ4の駆動により、分岐部2内を乳化原液6Bで満たし、配管52より乳化原液6Bが流れ出て、乳化原液6B中に気体が混在しなくなったら、バルブ9を閉じる。その後、電磁バルブ15a〜15nを開き、分岐部2より流量検出部23a〜23nを介し、マイクロリアクタ31a〜31nへ乳化原液6Bを供給する。そして、配管73a〜73nより乳化原液5Aと乳化原液6Bの混在物が流れ出てきて気体の混在が無くなったら、原液ポンプ4を止め、電磁バルブ15a〜15nを閉じ、初期運転を終了する。この際、生成物タンク7に溜まった液は未乳化のため、別に分けて以後の乳化運転による生成物と混じらないようにしておく必要がある。また、この説明では、ポンプ3とポンプ4の動作を分けているが、同時に、ポンプを稼動させても良い。
次に、乳化運転について説明する。なお、上記の初期運転により、配管中は原液のみが満たされている。この状態で、電磁バルブ13a〜13n、15a〜15nを開にし、原液ポンプ3、4を稼動させ、流量検出部21a〜21n、23a〜23nの信号を制御部81に送り、予め設定した値となるように電磁バルブ13a〜13n、15a〜15nを操作する。
ここで、制御部81の予め設定した値とは、初期運転を行う前に流量検出部21a〜21n、23a〜23nからの信号と実際の流量との関係を求めておき、この関係より、必要な流量にあたる値を、制御部81に記憶させておくものである。このようにすることで、流量を予め設定した流量にすることができる。このようにして、必要な流量とされた原料はマイクロリアクタ31a〜31n内で乳化され、配管73a〜73nより生成物タンク7へ供給され、品質の良い乳化生成物が得られる。このマイクロリアクタを混合用のものや反応用のものに置き換えることで、混合、反応も同様の運転で、性能の高い生成物を得ることができる。
図2に、本発明の第2の実施の形態(実施例2)の構成を示す。この図2において、上記図1と異なる点は、図1では、分岐部1の配管55に接続されているバルブ8を電磁バルブ11とし、電磁バルブ11の他方に繋がっている配管53に気泡検出器41を配置し、気泡検出器41の他方には、原液タンク5へと供給できる配管51を接続している。同様に、分岐部2の配管56に接続されているバルブ9を電磁バルブ12とし、電磁バルブ12の他方に繋がっている配管54に気泡検出器42を配置し、気泡検出器42の他方には、原液タンク6へと供給できる配管52を接続している。気泡検出器41、42からは、制御部81に乳化原液5A、乳化原液6Bの気泡の状態情報が信号で伝えられる。そして、初期運転の当初では気体が混在するが、気泡が無くなって乳化原液5Aや乳化原液6Bのみとなったときには、気泡が無いという信号に変わる。制御部81ではこの信号を受け、気泡検出部41では電磁バルブ11を閉じ、気泡検出部42では電磁バルブ12を閉じる。このようにすることで、人手を介在させることなく、自動で初期運転を行うことができる。また、気体が乳化原液5Aや乳化原液6Bに混在しない場合には、いち早く、原液が配管51、配管52より流れ出る前に初期運転を終了することができるため、初期運転に必要な乳化原液5A、乳化原液6Bを減量することができる。なお、気泡検出器41、42の気泡検出は、気体と液体の屈折率の違いにより判断する検出器や画像解析により可能である。乳化運転については、上記の実施例1と同様である。
図3に、本発明の第3の実施の形態(実施例3)の構成図を示す。この図3は、上記図1の分岐部1を取り出したものであり、上記の図1と異なる点は、分岐部1と配管61aとの接合部より電磁バルブ13aまで上方に傾斜を続け、気泡が溜まり難いようにh1だけ高くしていることにある。更に、電磁バルブ13aと配管65aとの接合部から流量検出部21aまで、同様にh2だけ高くし、流量検出部21aと配管69aとの接合部からマイクロリアクタ31aまでも、同様に、h3だけ高くしていることである。このようにすると、液体と気体の密度の差により、配管中の密度の小さな気体(気泡)がマイクロリアクタ31aより配管73aへ早く出て行き、初期運転時間を短くすることができる。これは液の粘度が低い場合や、配管内径が小さい場合には有効である。傾斜の高さh1、h2、h3は、大きい方が効果は高いが、少なくとも10mm以上あれば、気泡は除去し易くなる。
図4は、分岐部の構造を示したものである。この図において、分岐部1の下部には配管57が接続され、上部には配管55が接続されている。分岐部1の側面には、配管61aや複数個の配管が配置され、複数番目の配管61nまで接続されている。分岐部1の直径Dは流速が0.1m/s以下となる径としている。分岐部1内の上部は、分岐部1内の気体が除去し易いように、緩やかに上部の配管55の太さとなるようにテーパーをつけて徐々に細くしている。この角度Gは小さい方が好ましいが、170°以下であれば気泡が分岐部1内に留まることなく、速やかに排出される。分岐部1の側面にはマイクロリアクタへ向かう配管が接続されている。このように、上方に向かう気泡に対し、マイクロリアクタへ向かう配管は気泡の向かう方向と90°異なる方向の水平方向より液を排出しているため、分岐部1の気体がマイクロリアクタへ行く難い構造となっている。このような構造とすることで、配管内の気体を外部へ抜き易くし、更に、マイクロリアクタへ気体が行き難い構造としているため、初期運転の時間の減少や初期運転に必要な液量を減少させ、もって、効率的な乳化を行うことが可能となる。更に、マイクロリアクタを混合用のものや反応用のものに置き換えることで、混合、反応も性能の高い生成物を得ることができる。また、ここに示した分岐部の内部は、円柱状の空洞であるが、しかしながら、分岐部内の流速が0.1m/s以下であれば良いため、多角形の空洞でも同様の効果が得られる。
なお、上述した本発明の実施例では、2液を1回で混合、反応および乳化させる2液1ステップのプロセスに適用する例を示したが、本発明はこれに限定されることなく、複数の原料を複数ステップで混合、反応および乳化させるプロセスにも有効に適用することができる。
また、上記の実施例では、初期運転時についてのみ詳しく記載しているが、しかしながら、実際のプロセスでは、原料に溶存している気体が徐々に流路壁やよどみ部に堆積していくことがある。そのような場合でも、運転中に定期的に配管中の気体を除去する動作、あるいは、気体が流れを閉塞しているラインのみのバルブを開けてポンプからの送液量を調整する動作により、気泡を下流へ押し出すことができる。
1、2…分岐部 3、4…原液ポンプ 5、6…原液タンク 7…生成物タンク 8、9…バルブ 11、12、13a〜13n、15a〜15n…電磁バルブ 21a〜21n、23a〜23n…流量検出部 31a〜31n…マイクロリアクタ 41、42…気泡検出器 81…制御部。

Claims (4)

  1. 原液を貯留する複数の原液タンクと,複数の前記原液を混合または反応または乳化させるための容器であるマイクロリアクタと,前記マイクロリアクタに前記原液を供給するポンプと,前記原液を複数の前記マイクロリアクタに分配する分岐部と,前記マイクロリアクタで生成した液を貯留する生成物タンクとそれぞれをつなぐ配管とを備えた化学装置において,前記分岐部は前記ポンプからの配管と前記マイクロリアクタへの配管が接続された容器であって,前記分岐部に前記分岐部の前記原液を供給する配管よりも上部に前記原液タンクに戻す配管を備え,前記分岐部の前記マイクロリアクタに分配する配管高さを前記原液タンクに戻す配管よりも低くし,更に前記原液タンクに戻す配管にバルブを設けたことを特徴とする化学装置。
  2. 請求項1記載の化学装置において,分岐部からマイクロリアクタまでの配管は常に上向き勾配をもつように配管されていることを特徴とする化学装置。
  3. 請求項1記載の化学装置において,該バルブを電磁バルブとし,電磁バルブと原液タンクの間に気体検出器を設置し,気体検出器の出力に基づき電磁バルブを制御する制御装置を設けたことを特徴とする化学装置。
  4. 請求項1乃至請求項3記載の化学装置において,分岐部とマイクロリアクタの間に電磁バルブと流量検出部を配置し,流量検出部の出力に基づき配置した電磁バルブを制御する制御装置を設けたことを特徴とする化学装置。
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