JP5194715B2 - レベルシフト回路およびこれを用いたdc−dcコンバータ - Google Patents

レベルシフト回路およびこれを用いたdc−dcコンバータ Download PDF

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本発明は、第1の電位系から前記第1の電位系の基準電位とは異なる基準電位で動作する第2の電位系に論理値信号を伝達するレベルシフト回路およびこれを用いたDC−DCコンバータに関するものである。
図4は特許文献1に開示された従来のレベルシフト回路の構成を示す図である。図4において従来のレベルシフト回路は、低電位側の系(低電位系)に電源電位V1H(2)、V1L(3)を有し、ラッチ回路40を構成する高電位側の系(高電位系)に電源電位V2H(5)、V2L(6)を有する場合に、低電位系に入力されるV1H−V1L振幅の信号を、高電位系のV2H−V2L振幅の信号に変換する機能を有するものである。
図4に示した従来のレベルシフト回路の動作を説明すると、入力(IN)1がL(ロー)からH(ハイ)にレベル変化すると、パルス生成回路10により生成された微小H(ハイ)パルスが、出力(OUT2)からMOSFET30のゲートに入力され、その結果、MOSFET30が導通状態となり、ラッチ回路40のインバータ42の入力が引き下げられて、ラッチ回路40の出力(OUT)4はH(ハイ)(V2H) となる。また入力(IN)1がH(ハイ)からL(ロー)にレベル変化すると、パルス生成回路10により生成された微小H(ハイ)パルスが出力(OUT1)からMOSFET20のゲートに入力され、その結果MOSFET20が導通状態となり、ラッチ回路40のインバータ41の入力が引き下げられて、ラッチ回路40の出力(OUT)4がL(ロー)(V2L) になる。このようにして、低電位系に入力されるV1H−V1L振幅の信号は、高電位系のV2H−V2L振幅の信号に変換され、高電位系の出力(OUT)4に所望レベルの論理値信号が取り出される。
図4に示した従来のレベルシフト回路は、図5に示すようなDC−DCコンバータに用いられ、ブートコンデンサ(Cboot)502を介して昇圧された高レベル電位のVboot501がハイ(H)サイドのドライバ(DH)504の駆動電源として附与されてドライバ(DH)504が動作可能にされる。またレベルシフト回路500の出力が論理値信号としてドライバ(DH)504に伝達され、ドライバ(DH)504の出力がHサイドのスイッチング素子(MH)505のゲートに入力されてスイッチング素子(MH)505を確実に動作させるようにしている。
図5に示す従来のDC−DCコンバータは、図4に示したレベルシフト回路を使用して構成されたもので、DC−DCコンバータの出力電圧Vout511を制御する制御回路512からレベルシフト回路500に入力信号を与えると、レベルシフト回路500が上述したように動作する。そしてDC−DCコンバータは、スイッチング素子MH(HサイドNMOS)505がオンしたときに入力電源Vin506から供給されるエネルギをリアクトルL507に蓄積し、スイッチング素子MH(HサイドNMOS)505がオフしたときに蓄積したエネルギを図示していない負荷に放出する。ロー(L)サイドのドライバ(DL)509は制御回路512に印加される電源VDDと接地電位の間で動作可能にされ、制御回路512から出力される制御信号により動作し、スイッチング素子ML(LサイドNMOS)510のゲートに動作信号を与える。スイッチング素子MH(HサイドNMOS)505とスイッチング素子ML(LサイドNMOS)510は相補的にオン・オフし、両者が同時にオンして貫通電流が流れないようにしている。
スイッチング素子MH(HサイドNMOS)505がオフかつスイッチング素子ML(LサイドNMOS)510がオンのとき、Hサイドの低レベル電位(基準電位)のVsw
503は接地電位となり、ブートコンデンサ(Cboot)502は電源VDDからブートダイオード(Dboot)513を介して充電される。また、スイッチング素子MH(HサイドNMOS)505がオンかつスイッチング素子ML(LサイドNMOS)510がオフになると、Hサイドの低レベル電位(基準電位)のVsw503が入力電源Vin506とほぼ同電位となるため、Hサイドの高レベル電位のVboot501は入力電源Vin506よりも高い電位となり、上述したHサイドのドライバ504の駆動電源となる。ここで、Hサイドの高レベル電位のVboot501は、レベルシフト回路(図4)のラッチ回路40における高レベル電位(V2H)5と同じものであり、Hサイドの低レベル電位のVsw503は、レベルシフト回路(図4)のラッチ回路40における低レベル電位(V2L)6と同じものである。
従来のレベルシフト回路(図4)は、図5に示すDC−DCコンバータにおいて、低レベル電位の基準電位が接地電位となっている低電位系から、低レベル電位の基準電位がスイッチング端子の電位(Vsw)503となっている高電位系(HサイドNMOS駆動系)に信号を伝達するために用いられている。
特開2007−174627号公報
上記特許文献1に開示された従来のレベルシフト回路にあっては、図6に示すように、MOSFET(M1,M2)20,30のドレイン−基板間に寄生容量(Cp)61,62が存在する。高電位系の電位が、接地に対して大きく急峻に変化する場合(例えば、図5に示すようなDC−DCコンバータの入力電圧Vinが高い場合にスイッチング素子MH505,ML510がスイッチングするとき)、この寄生容量(Cp)61,62を介して、ラッチ回路40の出力(OUT)4の論理値を決定するしきい電圧値を大きく超えるようなノイズが混入してしまう問題がある。すなわち、図5及び図6において、スイッチング素子MH505がオフでスイッチング素子ML510がオンの状態からスイッチング素子MH505オンでスイッチング素子ML510がオフの状態に変化すると、Hサイドの低レベル電位である電位基準(Vsw)503とHサイドの高レベル電位であるVboot501がそれぞれ急峻に立ち上がる。インバータ41,42はVsw503およびVboot501を電源電位としていて、インバータ41,42のゲート電位がそのゲート容量を介してVsw503またはVboot501と繋がっていることから、電位Vsw503または電位Vboot501がゲート容量と寄生容量(Cp)61,62で分圧された電位がインバータ41,42のゲートに入力され、HサイドにとってL(ロー)レベルと誤認識されうるノイズとなってしまう。このように、当該ノイズにより高電位系のラッチ回路40が誤動作してしまうという問題があった。
このようなノイズの影響は、MOSFET(M1,M2)20,30のサイズを小さくし、ラッチ回路40の帰還抵抗(R1,R2)43,44を小さくすることで低減することが可能であるが、MOSFET(M1,M2)20,30にはラッチ回路40を反転させるための最低限の駆動能力を保持させる必要があり、このため、MOSFET(M1,M2)のサイズの縮小や、回路定数の調整に依存したノイズ対策では限界があった。
そこで本発明は、上記の問題点を解決するため、低電位系のMOSFETのドレイン−基板間に存在する寄生容量の影響により高電位系のラッチ回路が誤動作するのを防止するレベルシフト回路を提供することを目的とする。
本発明のレベルシフト回路は、上記の問題点に鑑みて、第1の電位系から前記第1の電位系の基準電位とは異なる基準電位で動作する第2の電位系に論理値信号を伝達するレベルシフト回路において、前記第1の電位系は、入力信号を受けてパルス信号を出力するパルス生成回路と、前記パルス信号を受けて前記第2の電位系に信号を伝達する2つのMOSFETと、を備え、前記第2の電位系は、前記第1の電位系の基準電位よりも高い基準電位で動作する2個のインバータを抵抗を介して環状に接続して成るラッチ回路を備えて構成され、前記第2の電位系における信号受信点と、当該第2の電位系の基準電位と同様に変化する低インピーダンス節点との間に容量を接続したことを特徴とするレベルシフト回路を提供するものである。
また、前記レベルシフト回路において、前記信号受信点は、前記MOSFETのドレインを前記インバータの入力に接続する接続配線上の点であることを特徴とする。
また、前記レベルシフト回路において、前記低インピーダンス節点は、前記第2の電位系で使用される1対の電源線のうち、いずれか片方の電源線上の点であることを特徴とする。
また、前記レベルシフト回路において、前記低インピーダンス節点は、前記MOSFETのドレイン出力が入力される前記インバータの出力を伝達する回路配線上の点であることを特徴とする。
さらに、前記レベルシフト回路において、前記容量の1つは、前記2個のインバータにおいて、前段インバータの出力端子と後段インバータの入力端子との間に接続された前記抵抗の1つに並列に接続され、前記容量の他の1つは、前記前段インバータの入力端子と前記後段インバータの出力端子との間に接続された前記抵抗の他の1つに並列に接続されることを特徴とする。
また本発明は、上述した各レベルシフト回路のいずれかのレベルシフト回路を使用したHサイドNチヤネルMOSFET構成のDC−DCコンバータを提供するものである。
本発明のレベルシフト回路によれば、低電位系のMOSFETのドレイン−基板間に存在する寄生容量に起因するノイズの影響を受け易く、かつ当該ノイズの影響が論理出力に影響する可能性が高いラッチ回路の回路配線部分(例えば、高インピーダンスの信号受信点)に対し、低インピーダンス節点(例えば、電源線上の点)との間に容量を接続することにより、ノイズを吸収してラッチ回路の誤動作を防止することができる効果がある。
また本発明のDC−DCコンバータは、上記構成のレベルシフト回路を使用しているため、入力電圧が高いときでも誤動作しないHサイドNチヤネルMOSFET構成のDC−DCコンバータを実現することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面を参照しながら説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の第1の実施形態に係るレベルシフト回路の構成を示す回路図である。同図において、図4(従来例)と重複する部分には同一の符号を附す。
図1において、本実施形態に係るレベルシフト回路は、インバータ41、42、および
、抵抗43、44を有し、インバータ41、42の入出力を相互に抵抗43、44を介して接続して成るラッチ回路100を備え、インバータ41、42は、高電位系(即ち、電源電位であるV2H5とV2L6の間)で動作するように構成されている。またインバータ41の入力は、低電位系からラッチ回路100を駆動するためのMOSFET20のドレインに接続され、またインバータ42の入力は、低電位系からラッチ回路100を駆動するためのMOSFET30のドレインに接続されている。またMOSFET20、30をスイッチ動作させるためにそのゲートにパルス生成回路10(トリガ手段)の出力端子(OUT1、OUT2)が接続されている。
パルス生成回路10は、入力(IN)1の立ち上がり時及び立ち下り時に、それぞれ、微小H(ハイ)パルスを生成する回路であり、MOSFET20、30をスイッチ動作させるトリガの役割を担う。さらに、ラッチ回路100には、本実施形態に特徴的な回路要素である容量(C)51,52が配されている。即ち、ラッチ回路100のインバータ(U1)41,インバータ(U2)42の入力端子と、高電位系の基準電位を与える端子(V2L)6との間に容量(C)51,52を接続している。
以下、図1を参照しながら本実施形態に係るレベルシフト回路の基本的動作を説明する。入力(IN)1がL(ロー)からH(ハイ)にレベル変化すると、パルス生成回路10により生成された微小H(ハイ)パルスの出力OUT2がMOSFET30のゲートに入力され、その結果、MOSFET30が導通状態となり、それによってラッチ回路100のインバータ42の入力が引き下げられ、ラッチ回路100の出力(OUT)4はH(ハイ)(V2H)となる。また、入力(IN)1がH(ハイ)からL(ロー)にレベル変化すると、パルス生成回路10により生成された微小H(ハイ)パルスの出力OUT1がMOSFET20のゲートに入力され、その結果MOSFET20が導通状態となり、ラッチ回路100のインバータ41の入力が引き下げられて、ラッチ回路100の出力(OUT)4がL(ロー)(V2L) になる。
次に、本実施形態に特徴的な回路要素である容量(C) 51,52の作用について説明する。前述のとおり、MOSFET(M1,M2) 20,30のドレイン−基板間に存在する寄生容量(Cp) 61,62の影響により、高電位系の電位が、接地に対して大きく急峻に変化する場合(例えば、図5に示すDC−DCコンバータの入力電圧Vinが高い場合にスイッチング素子MH505,ML510がスイッチングするとき)、この寄生容量(Cp)61,62を介して、ラッチ回路100の出力(OUT)4の論理値を決定するしきい電圧値を大きく超えるようなノイズが混入すると、高電位系のラッチ回路100が誤動作してしまう可能性があったが、本実施形態に係るレベルシフト回路では、容量(C)51,52を配することにより、ノイズを吸収してラッチ回路100の誤動作を防止している。即ち、ラッチ回路100のインバータ(U1)41,インバータ(U2)42の入力端子と、高電位系のラッチ回路100の低レベル電位の基準電位を与える端子(V2L) 6との間に、容量(C)51,52を接続しているので、ノイズを容量(C)51,52に吸収させることが可能となり(観点を変えれば、インバータ41,42を構成するMOSFETのゲート容量と寄生容量(Cp)61,62とによる分圧比が、容量(C)51,52によりノイズの影響が小さくなるよう調整されて)、ラッチ回路100の誤動作を防止することができる。
ここで、高電位系のラッチ回路100の基準電圧となる端子(V2L) 6に想定される電圧値の振幅に応じて、容量(C)51,52の容量値を、寄生容量(Cp)61,62に対して十分に大きくすることにより、ラッチ回路100すなわち高電位系の低レベル電位側電源端子(V2L) 6の電位が変化した時の誤動作を的確に防止することが可能となる。
なお、ラッチ回路100のインバータ(U1)41,インバータ(U2)42の入力端子と、ラッチ回路100の基準電圧となる低レベル電位端子(V2L) 6の電位と一定の電位差を有して電位が変化するラッチ回路100の高レベル電位端子(V2H) 5との間に、容量(C)51
,52を接続しても、上記回路と同様の効果が得られる。
(実施形態2)
図2は、本発明の第2の実施形態に係るレベルシフト回路の構成を示す回路図である。同図において、図4(従来例)と重複する部分には同一の符号を附す。
図2に示す本発明の第2の実施形態に係るレベルシフト回路の基本構成、及び基本動作は、ラッチ回路200に配された容量(C)53,54の配置を除いては、本発明の第1の実施形態に係るレベルシフト回路の基本構成、及び基本動作と同じであるので、以下では、ラッチ回路200に配された容量(C)53,54の作用を説明する。
前述のとおり、MOSFET(M1,M2)20,30のドレイン−基板間に存在する寄生容量(Cp)61,62の影響により、高電位系の電位が、接地に対して大きく急峻に変化する場合(例えば、図5に示すDC−DCコンバータの入力電圧Vinが高い場合にスイッチング素子MH505,ML510がスイッチングするとき)、この寄生容量(Cp)61,62を介して、ラッチ回路200の出力(OUT)4の論理値を決定するしきい電圧値を大きく超えるようなノイズが混入すると、高電位系のラッチ回路200が誤動作してしまう可能性があったが、本実施形態に係るレベルシフト回路では、容量(C) 53,54を配することにより、ノイズを吸収してラッチ回路200の誤動作を防止している。即ち、ラッチ回路200のインバータ(U1)41,インバータ(U2)42の入力端子と出力端子との間に、容量(C)53,54を接続しているので、ノイズを容量(C)53,54に吸収させることが可能となり(観点を変えれば、インバータ41,42を構成するMOSFETのゲート容量と寄生容量(Cp)61,62による分圧比が、容量(C)53,54によりノイズの影響が小さくなるよう調整されて)、ラッチ回路200の誤動作を防止することができる。
ここで、インバータ(U1)41,インバータ(U2)42の出力インピーダンスが十分に低い場合(即ち、駆動能力が十分に大きい場合)には、容量(C)53,54の容量は、ミラー効果により、容量(C)51,52の半分程度の容量で、第1の実施形態に係るレベルシフト回路と同等の誤動作防止効果を有せしめることができる。
(実施形態3)
図3は、本発明の第3の実施形態に係るレベルシフト回路の構成を示す回路図である。同図において、図4(従来例)と重複する部分には同一の符号を附す。
図3に示す本発明の第3の実施形態に係るレベルシフト回路の基本構成、及び基本動作は、ラッチ回路300に配された容量(C)55,56の配置を除いては、本発明の第1の実施形態に係るレベルシフト回路の基本構成、及び基本動作と同じであるので、以下では、ラッチ回路300に配された容量(C)55,56の作用を説明する。
前述のとおり、MOSFET(M1,M2)20,30のドレイン−基板間に存在する寄生容量(Cp)61,62の影響により、高電位系の電位が、接地に対して大きく急峻に変化する場合(例えば、図5に示すDC−DCコンバータの入力電圧Vinが高い場合にスイッチング素子MH505,ML510がスイッチングするとき)、この寄生容量(Cp)61,62を介して、ラッチ回路300の出力(OUT)4の論理値を決定するしきい電圧値を大きく超えるようなノイズが混入すると、高電位系のラッチ回路300が誤動作してしまう可能性があったが、本実施形態に係るレベルシフト回路では、容量(C) 55,56を配することにより、ノイズを吸収してラッチ回路300の誤動作を防止している。即ち、ラッチ回路300のインバータ(U1)41の入力端子と、ラッチ回路300のインバータ(U2)42の出力端子との間を接続する抵抗(R1)43に対して容量(C)55を並列接続するとともに、ラッチ回路300のインバータ(U1)41の出力端子と、ラッチ回路300のインバータ(U2)42
の入力端子との間を接続する抵抗(R2)44に対しても容量(C)56を並列接続することにより、ノイズを容量(C)55,56に吸収させることが可能となり(観点を変えれば、インバータ41,42を構成するMOSFETのゲート容量と寄生容量(Cp) 61,62による分圧比が、容量(C)55,56によりノイズの影響が小さくなるよう調整されて)、ラッチ回路300の誤動作を防止することができる。
ここで、前述の第1と第2の実施形態に係るレベルシフト回路の場合、MOSFET(M1)20とMOSFET(M2)30のうちオンしたMOSFETで引っ張る側と反対側の容量は、その充電経路にいずれかの帰還抵抗が入ってしまうため、その帰還抵抗を介して充電する必要があり、ラッチ回路(100,200)が反転するまでにある程度の時間を要する。これに対し、本実施形態に係るレベルシフト回路の場合、容量(C)55,56は、抵抗(R1)43,抵抗(R2)44に並列接続されているため、寄生容量(Cp)61,62から混入するノイズに対しては第1と第2の実施形態と同様の抑止効果を有すると共に、ラッチ動作に対してはハイパスフィルタとして機能しているためラッチ回路300の反転速度を速くすることができる効果も併せて有する。
以上説明した各実施形態によれば、高電位系のラッチ回路(100,200,300)において、低電位系のMOSFET(M1,M2)20,30のドレイン−基板間に存在する寄生容量に起因するノイズの影響を受け易く、かつその影響が論理出力に対して影響する可能性が高い回路配線部分(例えば、高インピーダンスの信号受信点)に対し、低インピーダンス節点(例えば、電源線上の点)との間に容量を接続することにより、ノイズを吸収してラッチ回路の誤動作を防止することができる効果がある。
なお、高電位系のラッチ回路に使われているトランジスタのゲート・ソース間耐圧が低い場合の保護やラッチアップの防止を目的として、図1〜3の、電源電位V2H5(カソード)とインバータ(U1)41の入力端子(アノード)間,インバータ(U1)41の入力端子(カソード)と電源電位V2L6(アノード)間,電源電位V2H5(カソード)とインバータ(U2)42の入力端子(アノード)間,およびインバータ(U2)42の入力端子(カソード)と電源電位V2L6(アノード)間にそれぞれ保護ダイオードを設けるとよい。
本発明の第1の実施形態に係るレベルシフト回路の構成を示す回路図である。 本発明の第2の実施形態に係るレベルシフト回路の構成を示す回路図である。 本発明の第3の実施形態に係るレベルシフト回路の構成を示す回路図である。 特許文献1に開示された従来のレベルシフト回路の構成を示す回路図である。 レベルシフト回路を使用した従来のDC−DCコンバータの一般的な構成を示す回路図である。 特許文献1に開示された従来のレベルシフト回路の問題点を示す回路図である。
符号の説明
10 パルス生成回路(トリガ手段)
20,30 MOSFET
100,200,300 ラッチ回路
41、42 インバータ
43、44 帰還抵抗
51〜56 容量

Claims (6)

  1. 第1の電位系から前記第1の電位系の基準電位とは異なる基準電位で動作する第2の電位系に論理値信号を伝達するレベルシフト回路において、
    前記第1の電位系は、入力信号を受けてパルス信号を出力するパルス生成回路と、前記パルス信号を受けて前記第2の電位系に信号を伝達する2つのMOSFETと、を備え、
    前記第2の電位系は、前記第1の電位系の基準電位よりも高い基準電位で動作する2個のインバータを抵抗を介して環状に接続して成るラッチ回路を備えて構成され、
    前記第2の電位系における信号受信点と、当該第2の電位系の基準電位と同様に変化する低インピーダンス節点との間に容量を接続したことを特徴とするレベルシフト回路。
  2. 前記信号受信点は、前記MOSFETのドレインを前記インバータの入力に接続する接続配線上の点であることを特徴とする請求項1記載のレベルシフト回路。
  3. 前記低インピーダンス節点は、前記第2の電位系で使用される1対の電源線のうち、いずれか片方の電源線上の点であることを特徴とする請求項1または請求項2記載のレベルシフト回路。
  4. 前記低インピーダンス節点は、前記MOSFETのドレイン出力が入力される前記インバータの出力を伝達する回路配線上の点であることを特徴とする請求項1または請求項2記載のレベルシフト回路。
  5. 前記容量の1つは、前記2個のインバータにおいて、前段インバータの出力端子と後段インバータの入力端子との間に接続された前記抵抗の1つに並列に接続され、前記容量の他の1つは、前記前段インバータの入力端子と前記後段インバータの出力端子との間に接続された前記抵抗の他の1つに並列に接続されることを特徴とする請求項1記載のレベルシフト回路。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載のレベルシフト回路を使用したHサイドNチヤネルMOSFET構成のDC−DCコンバータ。
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