JP5194410B2 - 固体酸化物形燃料電池 - Google Patents

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Description

本発明は、固体酸化物形燃料電池に関する。
固体酸化物形燃料電池(SOFC)は、現在、第三世代の発電用燃料電池として開発が進んでおり、円筒型、モノリス型及び平板積層型の3種類が提案されている。そのいずれもが、酸化物イオン伝導体からなる固体電解質(電解質層)を一対の電極層(空気極層及び燃料極層)で挟持した積層体を有する。通常、この積層体からなる単セルがセパレータと交互に積層されて、燃料電池スタックが構成されている。
固体酸化物形燃料電池では、空気極層側に酸素(空気)が、燃料極層側に燃料ガス(H2、CO、CH4等)が供給される。空気極層及び燃料極層は、ガスが電解質層との界面に到達することができるように、いずれも多孔質の層からなる。空気極層側に供給された酸素は、空気極層内の気孔を通って電解質層との界面近傍に到達し、この部分で空気極層から電子を受け取って酸化物イオン(O2-)にイオン化される。この酸化物イオンは、燃料極層の方向に向かって電解質層内を移動(拡散)する。そして、燃料極層との界面近傍に到達した酸化物イオンは、この部分で燃料ガスと反応して反応生成物(H2O、CO2等)となり、同時に電子を放出する。この電子は、外部電気回路を通って電気的な仕事をした後、空気極層に到達する。
空気極層側で起こる電極反応、即ち酸素分子から酸化物イオンへのイオン化反応(1/2O2+2e-→O2-)は、酸素分子、電子及び酸化物イオンの三者が関与することから、酸化物イオンを運ぶ電解質層と、電子を運ぶ空気極層と、酸素分子を供給する気相(空気)との三相の界面で起こる。燃料極層側でも同様に、電解質層と、燃料極層と、気相(燃料ガス)との三相の界面で電極反応が起こる。従って、この三相の界面を増大させることが電極反応の円滑な進行に有利であると考えられている。
電解質層は、酸化物イオンの移動媒体であると同時に、燃料ガスと空気とを直接接触させないための隔壁としても機能するので、ガス不透過性の緻密な構造となっている。この電解質層は、酸化物イオン伝導性が高く、空気極層側の酸化性雰囲気から燃料極層側の還元性雰囲気までの条件下で化学的に安定で、かつ、熱衝撃に強い材料から構成する必要があり、かかる要件を満たす材料として、イットリアを添加した安定化ジルコニア(以下、「YSZ」と略称する)、スカンジア安定化ジルコニア(以下、「ScSZ」と略称する)、サマリアドープドセリア(以下、「SDC」と略称する)、ガドリニウムドープドセリア(以下、「GDC」と略称する)、ランタン・ストロンチウム・ガリウム・マグネシウム系酸化物(以下、「LSGM」と略称する)等からなる金属酸化物膜が一般的に使用されている。
一方、空気極層及び燃料極層は、いずれも電子伝導性の高い材料から構成する必要がある。空気極層の材料は、1000℃前後の酸化性雰囲気中で化学的に安定でなければならないため、金属は不適当であり、例えば電子伝導性を持つペロブスカイト型酸化物材料、具体的にはLaMnO3やLaCoO3、又は、これらの材料におけるLaの一部をSr、Ca等に置換した固溶体が一般に使用されている。また、燃料極層の材料としては、Ni等の金属や、Ni−YSZ等のサーメットが一般に使用されている。尚、Ni等の金属は、燃料極層の形成時には、通常、酸化ニッケル等の酸化物の状態であるが、燃料電池の運転時(発電時)には金属(Ni等)に還元される。
この種の固体酸化物形燃料電池としては、例えば一方の電極層(燃料極層又は空気極層)を兼ねる多孔質支持基板上に、薄膜状の電解質層と他方の電極層(燃料極層又は空気極層)とを順次形成したものがある。
電解質層を形成する方法としては、例えば、多孔質支持基板上にスクリーン印刷法等によりスラリーを塗布し、これを焼成して電解質層を形成する方法がある(例えば特許文献1参照)。この方法では、一般的に1200〜1700℃で焼結を行うことにより内部抵抗が低い電解質層が得られる。しかし、この方法では、高温焼成を行う必要があるため、電極材料と電解質材料とから反応物が生成され、電極層と電解質層との間の界面抵抗が増大する可能性がある。
上記問題を解決するために、電解質層をスパッタリング法で形成する方法が提案されている(例えば特許文献2参照)。この方法では、電解質層を低温で形成することができるため、上記反応物の生成を防止できる。
特開2001−23653号公報 特開2005−78951号公報
しかし、従来のスパッタリング法では、電極層と電解質層との間の密着性が充分に得られないため、電解質層が電極層から剥離するおそれがあった。
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、電極層と電解質層との密着性が高い固体酸化物形燃料電池を提供する。
本発明の固体酸化物形燃料電池は、電極層と、前記電極層上に形成された電解質層とを含む固体酸化物形燃料電池であって、
前記電解質層は、窒素原子を含む金属酸化物膜からなり、
前記金属酸化物膜は、その母体を構成する金属ジルコニウムであり、前記金属酸化物膜に添加される金属がイットリウム及びスカンジウムから選ばれる少なくとも1つであり、
前記電極層は、イットリウム及び/又はスカンジウムを含むジルコニア系酸化物を含み、
前記金属酸化物膜の前記窒素原子の含有量が、0.001〜10 mol%であることを特徴とする。
また、本発明の固体酸化物形燃料電池の製造方法は、前記の電極層と、前記電極層上に形成された電解質層とを含む固体酸化物形燃料電池の製造方法であって、
前記電極層上にドライコーティング法によって前記電解質層を形成することを特徴とする。
本発明の固体酸化物形燃料電池によれば、電解質層を構成する金属酸化物膜が窒素原子を含むため、電極層と電解質層との密着性が高い固体酸化物形燃料電池を提供することができる。
本発明の固体酸化物形燃料電池は、電極層と、この電極層上に形成された電解質層とを含む。上記電極層としては多孔質の電極層が使用でき、具体的には燃料極層や空気極層が使用できる。例えば、燃料極層又は空気極層上に電解質層が形成されており、更にこの電解質層上に他方の電極層(燃料極層又は空気極層)が形成された固体酸化物形燃料電池であればよい。あるいは、多孔質支持基板上に、一方の電極層、電解質層及び他方の電極層がこの順に形成された固体酸化物形燃料電池であってもよい。なお、上記多孔質支持基板としては、例えば0.1〜5μm程度の気孔径を有する多孔質体が使用でき、その材料には、例えば、ステンレス鋼、インコネル、インコロイ、ハステロイ、4−2アロイなどの合金材料や、ニッケル、銀、白金等を使用することができる。また、上記多孔質支持基板の厚みは、例えば100〜2000μm程度である。
そして、本発明の固体酸化物形燃料電池は、上記電解質層が窒素原子を含む金属酸化物膜(以下、「金属酸化窒化物膜」ともいう)からなる。これにより、電極層と電解質層との密着性が高い固体酸化物形燃料電池を提供することができる。また、電極層と電解質層との密着性が高くなるため、電極層と電解質層との間の界面抵抗を低減することができる。
本発明の固体酸化物形燃料電池では、上記金属酸化窒化物膜中の窒素原子の含有量が、0.001mol%以上10mol%以下であることが好ましく、0.01mol%以上1mol%以下であることがより好ましい。窒素原子の含有量が、この範囲内であれば、電極層と電解質層との間において良好な密着性を維持することができる。
上記金属酸化窒化物膜は、その母体を構成する金属として、ジルコニウム、ハフニウム、セリウム、トリウム及びランタンから選ばれる少なくとも1つを含むことが好ましい。上記母体金属は比較的隙間の多い蛍石型、あるいはペロブスカイト型構造の化合物であり、上記金属酸化物膜にイットリウム、スカンジウム、サマリウム、ガドリニウム、マグネシウム及びストロンチウムから選ばれる少なくとも1つの金属を添加し、固溶することで、酸素イオン伝導に不可欠な結晶欠陥を生成することが出来る。このような金属酸化窒化物膜としては、窒化YSZ膜、窒化ScSZ膜、窒化SDC膜、窒化GDC膜、窒化LSGM膜等が挙げられる。具体的には、(ZrO20.92(Y2O30.08、(ZrO20.9(Sc2O30.1、Ce0.8Sm0.2O1.9、Ce0.8Gd0.2O1.9、La0.8Sr0.2Ga0.8Mg0.2O3 などに窒素を含有させた膜が代表的に挙げられるが、金属種の配合率はこれに限定されない。
本発明の固体酸化物形燃料電池では、電解質層の厚みが、通常10nm以上100μm以下であり、好ましくは100nm以上50μm以下であり、さらに好ましくは1μm以上30μm以下であり、最も好ましくは、5μm以上30μm以下である。上記厚みが10nm未満の場合、電解質層を挟持する一対の電極層同士が接触したり、ガスリ−クが発生したりするおそれがある。一方、上記厚みが100μmを超えると、電解質層の酸化物イオン伝導性が低下するおそれがある。また、電極層と電解質層の密着力は0.02N/mm以上1.0N/mm以下が好ましく、より好ましくは0.02N/mm以上0.5N/mm以下、最も好ましくは0.02N/mm以上0.15N/mm以下である。電極層と電解質層の密着力が小さい場合には、電解質層と電極間が剥離する可能性があり、密着力が大きい場合には、電解質層内に亀裂が生じる可能性がある。なお、上記密着力は、電解質層を構成する上記金属酸化窒化物膜における窒素原子の含有量を制御することにより、調整できる。
上記燃料極層の材料には、例えば、セラミックス粉末材料等の酸化物イオン伝導体と金属触媒との混合物を用いることができる。酸化物イオン伝導体としては、蛍石型又はペロブスカイト型の結晶構造を有するものを好ましく用いることができる。蛍石型の結晶構造を有するものとしては、例えばサマリウムやガドリニウム等をドープしたセリア系酸化物、スカンジウムやイットリウムを含むジルコニア系酸化物等を挙げることができる。また、ペロブスカイト型の結晶構造を有するものとしては、ストロンチウムやマグネシウムをドープしたランタン・ガレード系酸化物を挙げることができる。金属触媒を構成する金属としては、還元性雰囲気中で安定であり、かつ、水素酸化活性を有する材料を用いることができ、例えば、ニッケル、鉄、コバルトや、貴金属(白金、ルテニウム、パラジウム等)等が使用できる。上記材料の中では、水素酸化の活性が高いニッケルが好ましい。よって、酸化物イオン伝導体とニッケルとの混合物で燃料極層を形成することが好ましい。なお、酸化物イオン伝導体からなるセラミックス粉末材料とニッケルとの混合物は、両者を単に混ぜ合わせただけのものであってもよいし、セラミックス粉末をニッケルへ修飾させたものであってもよい。また、上述したセラミックス粉末材料は、1種類を単独で使用してもよいし、2種類以上を混合して使用してもよい。また、燃料極層は、金属触媒のみから構成することもできる。なお、燃料極層の気孔率は、通常20〜50%であり、望ましくは30〜40%である。また、燃料極層の厚みは、通常5〜50μmである。また、燃料極層内の気孔の平均径は、1μm以上100μm以下が好ましく、1μm以上10μm以下がより好ましい。上記気孔の平均径が1μm未満の場合、燃料極層のガス透過性が低下する場合がある。一方、上記気孔の平均径が100μmを超える場合、燃料極層の強度が低下する場合がある。
上記空気極層の材料には、例えば、ペロブスカイト型の結晶構造を有する金属酸化物を用いることができる。具体的には(Sm,Sr)CoO3、(La,Sr)MnO3、(La,Sr)CoO3、(La,Sr)(Fe,Co)O3、(La,Sr)(Fe,Co,Ni)O3等の金属酸化物が挙げられ、酸化性雰囲気下の安定性の観点から(La,Sr)MnO3を使用することが好ましい。上述した金属酸化物は、1種類を単独で使用してもよいし、2種類以上を混合して使用してもよい。また、空気極層を形成する材料として、白金、ルテニウム、パラジウム等の貴金属を使用することもできる。なお、空気極層の気孔率は、通常20〜50%であり、望ましくは30〜40%である。また、空気極層の厚みは、通常5〜50μmである。また、空気極層内の気孔の平均径は、1μm以上100μm以下が好ましく、1μm以上10μm以下がより好ましい。上記気孔の平均径が1μm未満の場合、空気極層のガス透過性が低下する場合がある。一方、上記気孔の平均径が100μmを超える場合、空気極層の強度が低下する場合がある。
以下、本発明の実施形態について、適宜図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
まず、本発明の第1実施形態に係る固体酸化物形燃料電池について説明する。参照する図1は、第1実施形態に係る固体酸化物形燃料電池を示す模式断面図である。
図1に示すように、固体酸化物形燃料電池10は、電解質層11と、電解質層11を挟持する燃料極層12及び空気極層13とを含む。そして、電解質層11が金属酸化窒化物膜からなる。これにより、燃料極層12と電解質層11との密着性や、空気極層13と電解質層11との密着性を向上させることができる。また、上記層間の密着性が高くなるため、上記層間の界面抵抗を低減することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係る固体酸化物形燃料電池について説明する。参照する図2は、第2実施形態に係る固体酸化物形燃料電池を示す模式断面図である。
図2に示すように、固体酸化物形燃料電池20は、多孔質支持基板21と、この多孔質支持基板21上に順次形成された、燃料極層22、電解質層23及び空気極層24とを含む。そして、電解質層23が金属酸化窒化物膜からなる。これにより、燃料極層22と電解質層23との密着性や、空気極層24と電解質層23との密着性を向上させることができる。また、上記層間の密着性が高くなるため、上記層間の界面抵抗を低減することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態には限定されない。例えば、図2に示す実施形態では、多孔質支持基板上に、燃料極層、電解質層及び空気極層がこの順に形成された固体酸化物形燃料電池を例に説明したが、多孔質支持基板上に、空気極層、電解質層及び燃料極層がこの順に形成された固体酸化物形燃料電池であってもよい。
次に、本発明の固体酸化物形燃料電池の好適な製造方法について説明する。なお、電解質層以外の層については公知の方法により形成できるため、以下では電解質層の形成方法のみ説明する。
本発明の固体酸化物形燃料電池に含まれる電解質層(金属酸化窒化物膜)は、電極基板、又は多孔質支持基板上に形成された電極層を成膜基板とし、この成膜基板上に例えばドライコーティング法によって形成することができる。ドライコーティング法としては、例えば蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法、化学気相成長(CVD)法、電気化学気相成長法、イオンビーム法、レーザーアブレーション法、大気圧プラズマ成膜法、減圧プラズマ成膜法等が例示できる。これらのドライコーティング法によれば、低温で金属酸化窒化物膜を形成できる。よって、上記第2実施形態に係る固体酸化物形燃料電池20(図2参照)に示すように、多孔質支持基板上に各層を形成する場合、上記多孔質支持基板の構成材料として耐熱性の有無を問わずに広範な材料を使用できる。更に、電極層と電解質層との界面における反応物の生成が抑制されるため、電極層と電解質層との間の界面抵抗を低減できる。
また、上記列挙したドライコーティング法を使用して金属酸化窒化物膜を成膜する際は、0.001〜100Pa程度の雰囲気圧で成膜することが好ましい。膜中への不純物(水分、溶剤、塵等)の混入を防止することができるため、特性の安定した金属酸化窒化物膜を成膜することができるからである。
また、上記列挙したドライコーティング法を使用する際は、窒素原子含有ガス雰囲気下で行うのが好ましい。上記窒素原子含有ガスとしては、N2、NO、NO2、N2O、N23、NH3、ヘキサメチルジシラザン(HMDS)等が使用できる。なかでも、反応性が高いN2O、NH3、HMDSが好ましい。上記方法によれば、得られる金属酸化窒化物膜中における窒素原子の含有量を容易に制御することができる上、緻密な金属酸化窒化物膜を形成することができる。
上記列挙したドライコーティング法の中では、安定した成膜が可能な蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法が好ましい。以下に、蒸着法、スパッタリング法及びイオンプレーティング法の具体例について適宜図面を参照しながら説明する。
まず、蒸着法により金属酸化窒化物膜を形成する方法について説明する。参照する図3は、上記方法に使用する蒸着装置の構成図である。
図3に示すように、蒸着装置30は、チャンバー31と、チャンバー31内に酸化ガス(酸素等)を導入するためのガスボンベ32と、ガスボンベ32からチャンバー31内へ導入される酸化ガスの流量を制御するガス流量制御装置33と、チャンバー31内に窒素原子含有ガスを導入するためのガスボンベ34と、ガスボンベ34からチャンバー31内へ導入される窒素原子含有ガスの流量を制御するガス流量制御装置35と、チャンバー31内の雰囲気圧を制御する真空ポンプ36と、チャンバー31内に載置された成膜材料37にエネルギーを与えるための電子線照射装置38とを含む。蒸着装置30では、電子線照射装置38を用いるため、成膜材料37の選択範囲が広く、安定した膜形成が可能な上、成膜速度の向上が可能となる。なお、電子線照射装置38の代わりに、高周波誘導加熱装置や抵抗加熱装置等を用いてもよい。
チャンバー31内には、成膜材料37が載置される容器39と、成膜基板41を保持する基板ホルダー42とが設けられている。また、ガス流量制御装置33には、チャンバー31の側壁を貫通する導入管33aが設けられており、酸化ガスは導入管33aの導入口331aからチャンバー31内へ導入される。同様に、ガス流量制御装置35には、チャンバー31の側壁を貫通する導入管35aが設けられており、窒素原子含有ガスは導入管35aの導入口351aからチャンバー31内へ導入される。なお、参照符号43は、開閉バルブを示す。
成膜材料37としては、金属材料、金属酸化物材料、金属窒化物材料、金属酸化窒化物材料等を用いることができる。得られる金属酸化窒化物膜の成分組成に応じて、上記材料を適宜選択すればよいが、成膜速度や成膜安定性の点では金属材料が、材料安定性の点では金属酸化物材料が、得られる金属酸化窒化物膜中の窒素原子の含有量を増やすためには、金属窒化物材料又は金属酸化窒化物材料を用いることが好ましい。また成膜材料37は、その相対密度が95%以上であることが好ましく、97%以上であることがより好ましく、99%以上であることが最も好ましい。成膜材料37の相対密度が高いほど、その中に含まれる水分等の不純物が少ないため、形成される金属酸化窒化物膜が緻密になる。具体的には、金属材料であれば、ジルコニウム、ハフニウム、セリウム、トリウム、ランタン、イットリウム、スカンジウム、サマリウム、ガドリニウム、マグネシウム、ストロンチウム、金属酸化物材料であれば、酸化ジルコニウム、酸化ハフニウム、酸化セリウム、酸化トリウム、酸化ランタン、酸化イットリウム、酸化スカンジウム、酸化サマリウム、酸化サマリウム、酸化ガドリニウム、酸化マグネシウム、酸化ストロンチウム、YSZ、ScSZ、SDC、GDC、LSGM、金属窒化物であれば窒化ジルコニウム、窒化ハフニウム、窒化セリウム、窒化トリウム、窒化ランタン、窒化イットリウム、窒化スカンジウム、窒化サマリウム、窒化サマリウム、窒化ガドリニウム、窒化マグネシウム、窒化ストロンチウム等が挙げられ、上記材料から選ばれる1つ以上の材料を用いることができる。
また蒸着装置30において、窒素原子含有ガスの導入管35aの導入口351aと成膜基板41との間の距離Dは、0.5〜30cmの範囲が好ましく、0.5〜15cmの範囲がより好ましい。上記距離Dが、上記範囲内であれば、成膜基板41の近傍でマイグレーション(拡散)している成膜材料粒子と窒素原子含有ガスとの反応が速やかに行われるため、得られる金属酸化窒化物膜と成膜基板41との密着性をより向上させることができる。
また蒸着装置30においては、成膜基板41を加熱するための加熱手段(ヒーター等)を別途設けてもよい。成膜基板41を加熱しながら成膜すると、成膜基板41の表面における成膜材料粒子と窒素原子含有ガスとの反応性を向上させることができる上、得られる金属酸化窒化物膜の緻密性を向上させることができる。
蒸着装置30を用いて金属酸化窒化物膜を形成する際は、まず真空ポンプ36を用いてチャンバー31内の雰囲気圧を所望の圧力に設定する。そして、導入管33aからチャンバー31内へ酸化ガスを導入すると共に、導入管35aからチャンバー31内へ窒素原子含有ガスを導入する。続いて、電子線照射装置38により電子線Iを成膜材料37に照射する。これにより、成膜材料37を図3の矢印II方向に拡散させ、成膜基板41上に金属酸化窒化物膜を形成する。
次に、スパッタリング法により金属酸化窒化物膜を形成する方法について説明する。参照する図4は、上記方法に使用するスパッタリング装置の構成図である。なお、図4において、図3と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明は省略する。
図4に示すように、スパッタリング装置40にはパルス直流電源44が設けられている。このパルス直流電源44は、成膜材料37が載置されるバッフルプレート45と接続されている。更に、チャンバー31内にアルゴンガスを導入するためのガスボンベ46と、ガスボンベ46からチャンバー31内へ導入されるアルゴンガスの流量を制御するガス流量制御装置47とが設けられている。そして、ガス流量制御装置47には、チャンバー31の側壁を貫通する導入管47aが設けられており、アルゴンガスは導入管47aの導入口471aからチャンバー31内へ導入される。スパッタリング装置40におけるその他の構成要素は、上述した蒸着装置30(図3参照)と同様である。なお、スパッタリング装置40のスパッタリング方式としては、図4ではパルス直流スパッタリング方式を採用したが、直流スパッタリング方式、RF(radio frequency)スパッタリング方式(周波数:13.56MHz又は27.12MHz)、MF(medium frequency)スパッタリング方式(周波数:10〜500kHz)等を用いることもできる。
またスパッタリング装置40においては、放電安定性及び成膜速度を向上させるため、バッフルプレート45の裏面にマグネトロン(図示せず)を設置することが好ましい。この場合、成膜中のマグネトロンによる磁場、すなわち水平磁束密度は、100〜10000ガウスであることが好ましく、400〜10000ガウスであることがより好ましく、1000から10000ガウスであることが最も好ましい。水平磁束密度が高いほど、放電開始電圧及び放電維持電圧を低減することができる上、成膜速度を向上させることができる。しかし、水平磁束密度が高すぎると大型の冷却設備が必要となるため、コスト高となる。
成膜材料37としては、金属材料、金属酸化物材料、金属窒化物材料、金属酸化窒化物材料等を用いることができる。得られる金属酸化窒化物膜の成分組成に応じて、上記材料を適宜選択すればよいが、成膜速度や成膜安定性の点では金属材料が、材料安定性の点では金属酸化物材料が、得られる金属酸化窒化物膜中の窒素原子の含有量を増やすためには、金属窒化物材料又は金属酸化窒化物材料を用いることが好ましい。また成膜材料37は、その相対密度が95%以上であることが好ましく、97%以上であることがより好ましく、99%以上であることが最も好ましい。成膜材料37の相対密度が高いほど、その中に含まれる水分等の不純物が少ないため、形成される金属酸化窒化物膜が緻密になる。具体的には、金属材料であれば、ジルコニウム、ハフニウム、セリウム、トリウム、ランタン、イットリウム、スカンジウム、サマリウム、ガドリニウム、マグネシウム、ストロンチウム、金属酸化物材料であれば、酸化ジルコニウム、酸化ハフニウム、酸化セリウム、酸化トリウム、酸化ランタン、酸化イットリウム、酸化スカンジウム、酸化サマリウム、酸化サマリウム、酸化ガドリニウム、酸化マグネシウム、酸化ストロンチウム、YSZ、ScSZ、SDC、GDC、LSGM、金属窒化物であれば窒化ジルコニウム、窒化ハフニウム、窒化セリウム、窒化トリウム、窒化ランタン、窒化イットリウム、窒化スカンジウム、窒化サマリウム、窒化サマリウム、窒化ガドリニウム、窒化マグネシウム、窒化ストロンチウム等が挙げられ、上記材料から選ばれる1つ以上の材料を用いることができる。
またスパッタリング装置40において、窒素原子含有ガスの導入管35aの導入口351aと成膜基板41との間の距離Dは、0.5〜20cmの範囲が好ましく、0.5〜10cmの範囲がより好ましい。上記距離Dが、上記範囲内であれば、成膜基板41の近傍でマイグレーション(拡散)している成膜材料粒子と窒素原子含有ガスとの反応が速やかに行われるため、得られる金属酸化窒化物膜と成膜基板41との密着性をより向上させることができる。
またスパッタリング装置40においては、成膜基板41を加熱するための加熱手段(ヒーター等)を別途設けてもよい。成膜基板41を加熱しながら成膜すると、成膜基板41の表面における成膜材料粒子と窒素原子含有ガスとの反応性を向上させることができる上、得られる金属酸化窒化物膜の緻密性を向上させることができる。
スパッタリング装置40を用いて金属酸化窒化物膜を形成する際は、まず真空ポンプ36を用いてチャンバー31内の雰囲気圧を所望の圧力に設定する。そして、導入管47aからチャンバー31内へアルゴンガスを導入すると共に、導入管33a及び導入管35aからチャンバー31内へ、それぞれ酸化ガス及び窒素原子含有ガスを導入する。続いて、パルス直流電源44により成膜材料37に所望の電力を印加する。これにより、成膜材料37を図4の矢印II方向に拡散させ、成膜基板41上に金属酸化窒化物膜を形成する。
次に、イオンプレーティング法により金属酸化窒化物膜を形成する方法について説明する。参照する図5は、上記方法に使用するイオンプレーティング装置の構成図である。なお、図5において、図3と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明は省略する。
図5に示すように、イオンプレーティング装置50にはMF電源51(周波数:10〜500kHz)が設けられている。そして、このMF電源51は、チャンバー31内に設けられたマグネトロン電極52,52と接続されている。これにより、マグネトロン電極52,52間においてプラズマ放電が可能となる。イオンプレーティング装置50におけるその他の構成要素は、上述した蒸着装置30(図3参照)と同様である。なお、図5に示すイオンプレーティング装置50には、MF電源51を用いたが、直流電源や、RF電源(周波数:13.56MHz又は27.12MHz)を用いてもよい。また、マグネトロン電極52,52の代わりに高周波コイルを設置してもよい。また、MF電源51及びマグネトロン電極52,52の代わりに、マイクロ波放電装置を設置してもよい。
成膜材料37としては、金属材料、金属酸化物材料、金属窒化物材料、金属酸化窒化物材料等を用いることができる。得られる金属酸化窒化物膜の成分組成に応じて、上記材料を適宜選択すればよいが、成膜速度や成膜安定性の点では金属材料が、材料安定性の点では金属酸化物材料が、得られる金属酸化窒化物膜中の窒素原子の含有量を増やすためには、金属窒化物材料又は金属酸化窒化物材料を用いることが好ましい。また成膜材料37は、その相対密度が95%以上であることが好ましく、97%以上であることがより好ましく、99%以上であることが最も好ましい。成膜材料37の相対密度が高いほど、その中に含まれる水分等の不純物が少ないため、形成される金属酸化窒化物膜が緻密になる。具体的には、金属材料であれば、ジルコニウム、ハフニウム、セリウム、トリウム、ランタン、イットリウム、スカンジウム、サマリウム、ガドリニウム、マグネシウム、ストロンチウム、金属酸化物材料であれば、酸化ジルコニウム、酸化ハフニウム、酸化セリウム、酸化トリウム、酸化ランタン、酸化イットリウム、酸化スカンジウム、酸化サマリウム、酸化サマリウム、酸化ガドリニウム、酸化マグネシウム、酸化ストロンチウム、YSZ、ScSZ、SDC、GDC、LSGM、金属窒化物であれば窒化ジルコニウム、窒化ハフニウム、窒化セリウム、窒化トリウム、窒化ランタン、窒化イットリウム、窒化スカンジウム、窒化サマリウム、窒化サマリウム、窒化ガドリニウム、窒化マグネシウム、窒化ストロンチウム等が挙げられ、上記材料から選ばれる1つ以上の材料を用いることができる。
またイオンプレーティング装置50において、窒素原子含有ガスの導入管35aの導入口351aと成膜基板41との間の距離Dは、0.5〜30cmの範囲が好ましく、0.5〜15cmの範囲がより好ましい。上記距離Dが、上記範囲内であれば、成膜基板41の近傍でマイグレーション(拡散)している成膜材料粒子と窒素原子含有ガスとの反応が速やかに行われるため、得られる金属酸化窒化物膜と成膜基板41との密着性をより向上させることができる。
またイオンプレーティング装置50においては、成膜基板41を加熱するための加熱手段(ヒーター等)を別途設けてもよい。成膜基板41を加熱しながら成膜すると、成膜基板41の表面における成膜材料粒子と窒素原子含有ガスとの反応性を向上させることができる上、得られる金属酸化窒化物膜の緻密性を向上させることができる。
イオンプレーティング装置50を用いて金属酸化窒化物膜を形成する際は、まず真空ポンプ36を用いてチャンバー31内の雰囲気圧を所望の圧力に設定する。そして、導入管33aからチャンバー31内へ酸化ガスを導入すると共に、導入管35aからチャンバー31内へ窒素原子含有ガスを導入する。続いて、MF電源51によりマグネトロン電極52,52間にプラズマ放電を発生させ、同時に、電子線照射装置38により電子線Iを成膜材料37に照射することによって成膜材料37を図5の矢印II方向に拡散させる。これにより、成膜基板41上に金属酸化窒化物膜を形成する。
次に、上記イオンプレーティング装置50とは異なる装置を用いたイオンプレーティング法により金属酸化窒化物膜を形成する方法について説明する。参照する図6は、上記方法に使用するイオンプレーティング装置の構成図である。なお、図6において、図5と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明は省略する。
図6に示すように、イオンプレーティング装置60にはプラズマガン61が設けられている。そして、このプラズマガン61は、チャンバー31内に設けられたハース62と接続されている。プラズマガン61としては、例えば特開平11−269636号公報の図1に開示された帰還電極を有するプラズマガンが使用できる。また、ハース62は、その内部にハース用磁石63が設置されており、その表面に成膜材料37が載置されている。これにより、プラズマガン61から成膜材料37に向けてプラズマを照射することが可能となる。イオンプレーティング装置60におけるその他の構成要素は、上述したイオンプレーティング装置50(図5参照)と同様である。
成膜材料37としては、金属材料、金属酸化物材料、金属窒化物材料、金属酸化窒化物材料等を用いることができる。得られる金属酸化窒化物膜の成分組成に応じて、上記材料を適宜選択すればよいが、成膜速度や成膜安定性の点では金属材料が、材料安定性の点では金属酸化物材料が、得られる金属酸化窒化物膜中の窒素原子の含有量を増やすためには、金属窒化物材料又は金属酸化窒化物材料を用いることが好ましい。また成膜材料37は、その相対密度が95%以上であることが好ましく、97%以上であることがより好ましく、99%以上であることが最も好ましい。成膜材料37の相対密度が高いほど、その中に含まれる水分等の不純物が少ないため、形成される金属酸化窒化物膜が緻密になる。具体的には、金属材料であれば、ジルコニウム、ハフニウム、セリウム、トリウム、ランタン、イットリウム、スカンジウム、サマリウム、ガドリニウム、マグネシウム、ストロンチウム、金属酸化物材料であれば、酸化ジルコニウム、酸化ハフニウム、酸化セリウム、酸化トリウム、酸化ランタン、酸化イットリウム、酸化スカンジウム、酸化サマリウム、酸化サマリウム、酸化ガドリニウム、酸化マグネシウム、酸化ストロンチウム、YSZ、ScSZ、SDC、GDC、LSGM、金属窒化物であれば窒化ジルコニウム、窒化ハフニウム、窒化セリウム、窒化トリウム、窒化ランタン、窒化イットリウム、窒化スカンジウム、窒化サマリウム、窒化サマリウム、窒化ガドリニウム、窒化マグネシウム、窒化ストロンチウム等が挙げられ、上記材料から選ばれる1つ以上の材料を用いることができる。
またイオンプレーティング装置60において、窒素原子含有ガスの導入管35aの導入口351aと成膜基板41との間の距離Dは、0.5〜30cmの範囲が好ましく、0.5〜15cmの範囲がより好ましい。上記距離Dが、上記範囲内であれば、成膜基板41の近傍でマイグレーション(拡散)している成膜材料粒子と窒素原子含有ガスとの反応が速やかに行われるため、得られる金属酸化窒化物膜と成膜基板41との密着性をより向上させることができる。
またイオンプレーティング装置60においては、成膜基板41を加熱するための加熱手段(ヒーター等)を別途設けてもよい。成膜基板41を加熱しながら成膜すると、成膜基板41の表面における成膜材料粒子と窒素原子含有ガスとの反応性を向上させることができる上、得られる金属酸化窒化物膜の緻密性を向上させることができる。
イオンプレーティング装置60を用いて金属酸化窒化物膜を形成する際は、まず真空ポンプ36を用いてチャンバー31内の雰囲気圧を所望の圧力に設定する。そして、導入管33aからチャンバー31内へ酸化ガスを導入すると共に、導入管35aからチャンバー31内へ窒素原子含有ガスを導入する。続いて、プラズマガン61内に放電用アルゴンガスを導入すると共に、プラズマガン61に所望の電流を流すことによって、プラズマガン61から発生するプラズマIIIが成膜材料37へ照射される。これにより、成膜材料37を図6の矢印II方向に拡散させて、成膜基板41上に金属酸化窒化物膜を形成する。
なお、上記各装置を用いて金属酸化窒化物膜(電解質層)を形成した後、この電解質層上に他方の電極層を設ける際は、同じ装置を用いて大気雰囲気に曝露せずに他方の電極層を設けてもよい。各層内への不純物の吸着や各層の酸化を防ぐことができるからである。
以下に実施例を挙げて、本発明を更に詳細に説明する。以下に示す実施例では、全て図1に示すような構造を有する固体酸化物形燃料電池を作製した。なお、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
実施例1では、図3に示すような蒸着装置30を用いて固体酸化物形燃料電池を作製した。成膜基板41としてNiO−YSZサーメット基板(厚み:800μm)を基板ホルダー42に設置し、成膜材料37としてYSZ(相対密度:97%、Y/(Zr+Y)=8mol%/100mol%)を容器39上に載置し、真空ポンプ36を用いて、チャンバー31内を到達真空度5×10-4Paまで減圧した。続いて成膜基板41を700℃まで加熱し、導入管33aからチャンバー31内へ酸素(0.3slm)を導入すると共に、導入管35aからチャンバー31内へ窒素(1slm)を導入した。なお、上記「slm」とはガスの流量を表す単位で、standard liter per minuteの略である。続いて、電子線照射装置38に0.3A×35kVの電力を印加することによって、電子線Iを成膜材料37に照射して成膜材料37を拡散させ、厚みが8μmになるまで成膜を行った。なお、成膜時の雰囲気圧は1×10-2Paに設定した。次に、得られた金属酸化窒化物膜上に空気極層を形成した。形成方法は、まず(La,Sr)CoO3(La:Sr:Co:O=0.7:0.3:1:3)粉末(粒径範囲:0.1〜10μm、平均粒径:1μm)及びセルロース系バインダー樹脂を、質量比((La,Sr)CoO3:バインダー樹脂)が80:20となるようにジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテートに加えてペーストを調製した。そして、このペーストをスクリーン印刷により上記金属酸化窒化物膜上に塗布した後、これらを1200℃で5時間焼結することにより空気極層(厚み:30μm)を形成した。以上の方法により、実施例1の固体酸化物形燃料電池を得た。
(比較例1)
窒素を導入せずに成膜を行ったこと以外は、上記実施例1と同様の方法により比較例1の固体酸化物形燃料電池を作製した。
(実施例2)
実施例2では、図4に示すようなスパッタリング装置40を用いて固体酸化物形燃料電池を作製した。成膜基板41としてNiO−YSZサーメット基板(厚み:800μm)を基板ホルダー42に設置し、成膜材料37としてYSZ(相対密度:97%、Y/(Zr+Y)=8mol%/100mol%)をバッフルプレート45上に載置し、真空ポンプ36を用いて、チャンバー31内を到達真空度3×10-4Paまで減圧した。続いて成膜基板41を700℃まで加熱し、導入管47aからチャンバー31内へアルゴンガス(1slm)を導入すると共に、導入管33a及び導入管35aからチャンバー31内へ、それぞれ酸素(0.5slm)及び窒素(0.5slm)を導入した。続いて、パルス直流電源44により成膜材料37に2kWの電力を印加して成膜材料37を拡散させ、厚みが5μmになるまで成膜を行った。なお、成膜時の雰囲気圧は1Paに設定した。次に、得られた金属酸化窒化物膜上に空気極層を形成した。形成方法は、まず(La,Sr)CoO3(La:Sr:Co:O=0.7:0.3:1:3)粉末(粒径範囲:0.1〜10μm、平均粒径:1μm)及びセルロース系バインダー樹脂を、質量比((La,Sr)CoO3:バインダー樹脂)が80:20となるようにジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテートに加えてペーストを調製した。そして、このペーストをスクリーン印刷により上記金属酸化窒化物膜上に塗布した後、これらを1200℃で5時間焼結することにより空気極層(厚み:30μm)を形成した。以上の方法により、実施例2の固体酸化物形燃料電池を得た。
(比較例2)
窒素を導入せずに成膜を行ったこと以外は、上記実施例2と同様の方法により比較例2の固体酸化物形燃料電池を作製した。
(実施例3)
実施例3では、成膜材料37としてZrO2(相対密度:99%)とY23(相対密度:97%)の2種類の材料を用いて、所謂2元スパッタリング法により成膜したこと以外は、上記実施例2と同様の方法により固体酸化物形燃料電池を作製した。
(比較例3)
窒素を導入せずに成膜を行ったこと以外は、上記実施例3と同様の方法により比較例3の固体酸化物形燃料電池を作製した。
(実施例4)
実施例4では、図5に示すようなイオンプレーティング装置50を用いて固体酸化物形燃料電池を作製した。成膜基板41としてNiO−YSZサーメット基板(厚み:800μm)を基板ホルダー42に設置し、成膜材料37としてYSZ(相対密度:97%、Y/(Zr+Y)=8mol%/100mol%)を容器39上に載置し、真空ポンプ36を用いて、チャンバー31内を到達真空度5×10-4Paまで減圧した。続いて成膜基板41を700℃まで加熱し、導入管33aからチャンバー31内へ酸素(0.1slm)を導入すると共に、導入管35aからチャンバー31内へN2O(1slm)を導入した。続いて、MF電源51(周波数40kHz)によりマグネトロン電極52,52間に4kWの電力を印加してプラズマ放電を発生させた。これと同時に、電子線照射装置38に0.3A×35kVの電力を印加することによって、電子線Iを成膜材料37に照射して成膜材料37を拡散させ、厚みが5μmになるまで成膜を行った。なお、成膜時の雰囲気圧は1×10-2Paに設定した。次に、得られた金属酸化窒化物膜上に空気極層を形成した。形成方法は、まず(La,Sr)CoO3(La:Sr:Co:O=0.7:0.3:1:3)粉末(粒径範囲:0.1〜10μm、平均粒径:1μm)及びセルロース系バインダー樹脂を、質量比((La,Sr)CoO3:バインダー樹脂)が80:20となるようにジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテートに加えてペーストを調製した。そして、このペーストをスクリーン印刷により上記金属酸化窒化物膜上に塗布した後、これらを1200℃で5時間焼結することにより空気極層(厚み:30μm)を形成した。以上の方法により、実施例4の固体酸化物形燃料電池を得た。
(比較例4)
窒素を導入せずに成膜を行ったこと以外は、上記実施例4と同様の方法により比較例4の固体酸化物形燃料電池を作製した。
(実施例5)
実施例5では、図6に示すようなイオンプレーティング装置60を用いて固体酸化物形燃料電池を作製した。成膜基板41としてNiO−YSZサーメット基板(厚み:800μm)を基板ホルダー42に設置し、成膜材料37としてYSZ(相対密度:97%、Y/(Zr+Y)=8mol%/100mol%)をハース62上に載置し、真空ポンプ36を用いて、チャンバー31内を到達真空度3×10-4Paまで減圧した。続いて成膜基板41を700℃まで加熱し、導入管33aからチャンバー31内へ酸素(0.1slm)を導入すると共に、導入管35aからチャンバー31内へ窒素(1slm)を導入した。次に、プラズマガン61内に放電用アルゴンガス(0.1slm)を導入すると共に、プラズマガン61に140Aの電流を流すことによってプラズマIIIを成膜材料37へ照射して成膜材料37を拡散させ、厚みが7μmになるまで成膜を行った。なお、成膜時の雰囲気圧は5×10-2Paに設定した。次に、得られた金属酸化窒化物膜上に空気極層を形成した。形成方法は、まず(La,Sr)CoO3(La:Sr:Co:O=0.7:0.3:1:3)粉末(粒径範囲:0.1〜10μm、平均粒径:1μm)及びセルロース系バインダー樹脂を、質量比((La,Sr)CoO3:バインダー樹脂)が80:20となるようにジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテートに加えてペーストを調製した。そして、このペーストをスクリーン印刷により上記金属酸化窒化物膜上に塗布した後、これらを1200℃で5時間焼結することにより空気極層(厚み:30μm)を形成した。以上の方法により、実施例5の固体酸化物形燃料電池を得た。
(比較例5)
窒素を導入せずに成膜を行ったこと以外は、上記実施例5と同様の方法により比較例5の固体酸化物形燃料電池を作製した。
(実施例6)
実施例6では、空気極層の形成方法以外は上記実施例5と同様の方法により固体酸化物形燃料電池を作製した。実施例6では、得られた金属酸化窒化物膜上に、RFスパッタリング装置(図示せず)を用いてLa0.7Sr0.3CoO3からなる空気極層(厚み:0.5μm)を形成した。なお、RFスパッタリングの際においては、装置内の雰囲気温度を25℃に維持し、かつ装置内の雰囲気圧を10Paに維持して行った。
(実施例7)
実施例7では、窒素の導入量を0.05slmとしたこと以外は、上記実施例5と同様の方法により固体酸化物形燃料電池を作製した。
(実施例8〜10)
実施例8〜10では、それぞれ窒素の導入量を2slm、0.3slm及び1.4slmとしたこと以外は、上記実施例5と同様の方法により固体酸化物形燃料電池を作製した。
上記実施例1〜10の固体酸化物形燃料電池について、それぞれ以下に説明する方法で物性を測定した。結果を表1に示す。また、上記比較例1〜5の固体酸化物形燃料電池についても、同様に物性を測定した。結果を表2に示す。
(電解質層中の窒素原子の含有量)
電解質層の成分は、X線光電子分光分析装置(VG Scientific社製、ESCA LAB220i−XL)によって測定した。X線源としては、Ag 3d5/2ピーク強度で300kcps〜1McpsとなるモノクロAl−KαX線源を用いた。スリットとしては、直径約1mmφのものを用いた。測定は、測定に供した試料面に対して法線上に検出器をセットした状態で行い、適正な帯電補正を行った。測定後の解析は、上記X線光電子分光分析装置に付属されたソフトウエア(Eclipse バージョン2.1)を使用し、Zr:3d軌道、O:1s軌道、Y:3d軌道、N:1s軌道及びC:1s軌道のバインディングエネルギー(Binding Energy)に相当するピークを用いて行った。このとき、各ピークに対しシャーリーのバックグラウンド除去を行い、更に各ピーク面積に対し各元素の感度係数補正(C=1に対して、Zr=7.04、O=2.93、Y=5.98、N=1.80)を行って、それぞれの原子数比を求めた。なお、本願発明における電解質層の含有炭素成分と測定時に混入する成分である炭化水素及び二酸化炭素を分離、同定するため、Gauss関数を用いたピークの波形分離を行い、炭素の結合状態に応じたピークに分離、同定した。そして、測定の前処理として、上記電解質層の含有炭素成分と分離が困難である二酸化炭素を除去するため、120℃で1時間の乾燥処理を施した。
(電解質層と燃料極層との間の密着力)
密着強度測定装置(ダイプラ・ウインテス社製 SAICAS NN型装置)を用いて、電解質層と燃料極層(NiO−YSZサーメット基板)との間の密着力を測定した。測定は、電解質層と燃料極層との間に進入させる刃の幅を0.3mmとし、定荷重モードによって行った。
Figure 0005194410
Figure 0005194410
表1及び表2に示すように、本発明の実施例1〜10は、いずれも比較例1〜5に対し、電解質層と燃料極層との間の密着力が向上した。これは、実施例1〜10では、電解質層として金属酸化窒化物膜を用いているため、電解質層中の窒素原子の非共有電子対と燃料極層中の電子欠乏サイトとの間に働くクーロン力により、電解質層と燃料極層との密着力が向上したものと考えられる。
本発明の第1実施形態に係る固体酸化物形燃料電池を示す模式断面図である。 本発明の第2実施形態に係る固体酸化物形燃料電池を示す模式断面図である。 本発明に使用される金属酸化窒化物膜を形成するための蒸着装置の構成図である。 本発明に使用される金属酸化窒化物膜を形成するためのスパッタリング装置の構成図である。 本発明に使用される金属酸化窒化物膜を形成するためのイオンプレーティング装置の構成図である。 本発明に使用される金属酸化窒化物膜を形成するための別のイオンプレーティング装置の構成図である。
符号の説明
10,20 固体酸化物形燃料電池
11,23 電解質層
12,22 燃料極層
13,24 空気極層
21 多孔質支持基板
30 蒸着装置
31 チャンバー
32,34,46 ガスボンベ
33,35,47 ガス流量制御装置
33a,35a,47a 導入管
36 真空ポンプ
37 成膜材料
38 電子線照射装置
39 容器
40 スパッタリング装置
41 成膜基板
42 基板ホルダー
43 開閉バルブ
44 パルス直流電源
45 バッフルプレート
50 イオンプレーティング装置
51 MF電源
52,52 マグネトロン電極
60 イオンプレーティング装置
61 プラズマガン
62 ハース
63 ハース用磁石
331a,351a,471a 導入口

Claims (7)

  1. 電極層と、前記電極層上に形成された電解質層とを含む固体酸化物形燃料電池であって、
    前記電解質層は、窒素原子を含む金属酸化物膜からなり、
    前記金属酸化物膜は、その母体を構成する金属ジルコニウムであり、前記金属酸化物膜に添加される金属がイットリウム及びスカンジウムから選ばれる少なくとも1つであり、
    前記電極層は、イットリウム及び/又はスカンジウムを含むジルコニア系酸化物を含み、
    前記金属酸化物膜の前記窒素原子の含有量が、0.001〜10 mol%であることを特徴とする固体酸化物形燃料電池。
  2. 前記金属酸化物膜に添加される金属がイットリウムであり、前記電極層がイットリウムを含むジルコニア系酸化物とニッケルとの混合物で形成された燃料極層である請求項1に記載の固体酸化物形燃料電池。
  3. 密着強度測定装置を用いて前記電解質層と前記電極層との間に刃を進入させることにより測定される、前記電極層と前記電解質層との間の密着力が0.02N/mm以上1.0N/mm以下である請求項1又は2に記載の固体酸化物形燃料電池。
  4. さらに多孔質支持基板を含み、前記多孔質支持基板上に前記電極層が形成され、前記電極層上に電解質層が形成されている請求項1〜3の何れかに記載の固体酸化物形燃料電池。
  5. 請求項1〜4の何れかに記載の電極層と、前記電極層上に形成された電解質層とを含む固体酸化物形燃料電池の製造方法であって、
    前記電極層上にドライコーティング法によって前記電解質層を形成することを特徴とする固体酸化物形燃料電池の製造方法。
  6. 窒素原子含有ガスを含むガス雰囲気下で前記電解質層を形成する請求項5に記載の固体酸化物形燃料電池の製造方法。
  7. 成膜材料として金属酸化物材料を用い、窒素原子含有ガスを含むガス雰囲気下で前記電解質層を形成する請求項5又は6に記載の固体酸化物形燃料電池の製造方法。
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