JP5191815B2 - 車載用イオン発生装置 - Google Patents

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Description

本発明は車載用イオン発生装置に関するものである。
従来、車両乗員のためにマイナスイオンを放出するためのイオン発生器が知られている。例えば、特許文献1には、車両前方の天井部に取付けられたマップランプモジュールの内部やサンバイザーの後方やミラー構造の内部にマイナスイオン発生器を配置する方法が提案されている(請求項1〜4参照)。また、同文献には、車両前方に設けられた車両空調装置の吹出口にイオン発生器を配置する方法も提案されている(請求項5参照)。
しかし、マップランプモジュールの内部やサンバイザーの後方やミラー構造の内部にマイナスイオン発生器を配置する場合には、車両が加速しない限りイオンが後方に移動することもなくイオン発生器近傍にたまってしまうことになり、乗員の周りに有効的にイオンが集まっているとは言い難い。また、車両空調装置の吹出口にイオン発生器を配置する場合は、イオンの大半は空調装置の気流に乗って移動するため、車室内のイオン分布は吹出口のルーバーの向きに依存してしまう。しかし、吹出口のルーバーは乗員の方を向いていないことも多いため、車室内に乗員の周りに有効にイオンを集めることは困難である。さらに、乗員の数が二人以上の場合、吹出口のルーバーの向きを乗員の方に向け続けるということは事実上不可能である。
ここで、マイナスイオンには人をリラックスさせる効果はあるが、空気中の浮遊菌を殺菌して清浄な空気を作り出すことまでは期待できない。そこで、非特許文献1に記載されたように、車両前方に設けられた車両空調装置の吹出口に、プラスイオン(H+(H2O)m)とマイナスイオン(O2 -(H2O)n)を放出するためのイオン発生器を配置する方法が提案されている。これらのイオンには、浮遊菌の殺菌、除電、においの低減といった効果があることが知られている。
しかし、車両空調装置の吹出口にイオン発生器を配置するものである以上、上述した従来のマイナスイオン発生器と同様の問題が存在する。
ところで、空気が乾燥している冬期などで、乗員が車両から降車してドアを閉める際に金属部分に触れると静電気ショックが起こって不快な思いをすることがある。この現象は、乗員がシートに座っている間に、着ている衣服とシートが擦れて静電気が溜まる(帯電する)ことに起因する。ゆえに、イオン発生器により電荷を帯びたイオン発生させ、このイオンを乗員に吹きかけて、あらかじめ静電気を除電しておけば静電気ショックの防止に寄与するものと期待される。
人は着ている衣服とシートの材質によりプラスにもマイナスにも帯電してしまう。従って、プラスとマイナスのいずれの極性の静電気にも対応できるように、プラスとマイナス両極性のイオンを発生させることが好ましい。
しかし、上記特許文献1に記載されたイオン発生器はマイナスイオンのみを発生させるものであるため、除電できるのは必然的にプラスの静電気だけであり、マイナスの静電気の除電に対応できず、除電の用途に適用しても所望の効果を得ることは困難である。
また、非特許文献1のように、プラスイオンとマイナスの両極性のイオンを発生させる場合、両極性のイオンが密集していると中和反応を起こし、イオンが消滅してしまう問題がある。そのため、速やかにイオンを発生源から遠ざけて拡散させる必要がある。
一方、人はハンドルを握っている間やシートにもたれている間はほとんど帯電せず、シートから離れた瞬間に一気に帯電し、時折静電気ショックを発生させる。そのため、静電気ショックが発生しないようにするためには、人が車両から降りる際に人の周りに多くのイオンを一気に集中させる必要がある。ところが、上記の従来技術では、エンジン停止時には空調装置も停止するためイオンを発生させても車室内に拡散させることができないという問題点があった。
特開2004−217032号公報(請求項1、図1) http://www.nissan.co.jp/OPTIONAL-PARTS/EXTERIOR_INTERIOR/PURETRON/index.html
本発明は、上記従来の問題に鑑みてなされたものであり、車室内の乗員の周りにイオンを効率よく分布させることのできる車載用イオン発生器を提供することを目的とする。また、本発明は人が車両から降りる際にドアの周りに大量のイオンを一気に集中させることにより、乗員に帯電した静電気を確実に除電できる車載用イオン発生器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明では、車両天井中央部付近に設置される車載用イオン発生装置であって、ハウジングと、前記ハウジングに開口形成された吸込口と、前記ハウジングの前部に開口形成され、車両前側の座席に対応した前席用吹出口と、前記ハウジングの後部に開口形成され、車両後側の座席に対応した後席用吹出口と、前記ハウジング内に配置され、前記吸込口から吸い込まれる車室内の空気を前記前席用吹出口に導く前席用ダクトと、前記ハウジング内に配置され、前記吸込口から吸い込まれる車室内の空気を前記後席用吹出口に導く後席用ダクトと、前記ハウジング内に設けられ、前記吸込口から吸い込んだ車室内の空気を、前記前席用ダクト内を通って前記前席用吹出口から車室内に吹き出す前席用送風機と、前記ハウジング内に設けられ、前記吸込口から吸い込んだ車室内の空気を、前記後席用ダクト内を通って前記後席用吹出口から車室内に吹き出す後席用送風機と、前記ハウジング内に設けられ、前記前席用ダクト内でプラスイオンとマイナスイオンを発生する前席用イオン発生素子と、前記ハウジング内に設けられ、前記後席用ダクト内でプラスイオンとマイナスイオンを発生する後席用イオン発生素子と、を備え、前席用と後席用の前記送風機、前席用と後席用の前記イオン発生素子のそれぞれを個別に制御するようにしたことを特徴としている。
この構成によると、前席用の送風機とイオン発生素子を駆動し、後席用との送風機とイオン発生素子を停止すれば、前席用の送風機により吸込口から吸い込まれた車室内の空気は、前席用ダクトを通って前席用吹出口から車室内に吹き出される(前席集中イオン供給モード)。したがって、前側座席に座る乗員の周りに効率よくプラスイオンとマイナスイオンを分布させることができる。一方、前席用と後席用の全ての送風機と前席用と後席用の全てのイオン発生素子を駆動すれば、前席用の送風機により吸込口から吸い込まれた車室内の空気は、前席用ダクトを通って前席用吹出口から車室内に吹き出され、後席用の送風機により吸込口から吸い込まれた車室内の空気は、後席用ダクトを通って後席用吹出口から車室内に吹き出される(全席イオン供給モード)。したがって、前側と後側の座席に座る乗員の周りに効率よくプラスイオンとマイナスイオンを分布させることができる。
また、本発明では、前席用と後席用の前記吹出口を座席の数に応じて複数設け、それに対応して前席用と後席用の前記ダクト、前席用と後席用の前記送風機、前席用と後席用の前記イオン発生素子のそれぞれを複数備えることを特徴としている。
この構成によると、前側と後側の各座席に座る乗員に向けて確実にプラスイオンとマイナスイオンが送り届けられる。したがって、乗員の周りにさらに効率よくプラスイオンとマイナスイオンを分布させることができる。
また、本発明は、前記前席用ダクトに設けられ、前記前席用吹出口の開口面積を変更するための前席用吹出口面積変更手段と、前記後席用ダクトに設けられ、前記前席用吹出口の開口面積を変更するための後席用吹出口面積変更手段と、を備え、前席用と後席用の前記吹出口面積変更手段を個別に制御するようにしたことを特徴としている。
この構成によると、前席用と後席用の吹出口面積変更手段によって前席用と後席用の吹出口の開口面積を個別に変更すれば、前側と後側の座席に座る乗員に向けて送られるイオン風の風速が変更される。通常、前席用の吹出口から前側座席に座る乗員までの距離は近く、後席用の吹出口から後側座席に座る乗員までの距離は遠いので、前側吹出口面積変更手段により前側吹出口の開口面積を広げ、後側吹出口面積変更手段により後側吹出口の開口面積を狭めるように制御すれば、前側座席に座る乗員には遅いイオン風が乗員に向けて送られ、後側座席に座る乗員には速いイオン風が乗員に向けて送られる。したがって、吹出口から乗員までの距離に関係なく、乗員の周りに確実にプラスイオンとマイナスイオンを分布させることができる。
また、本発明では、前席用と後席用の前記吹出口を座席の数に応じて複数設け、それに対応して前席用と後席用の前記ダクト、前席用と後席用の前記送風機、前席用と後席用の前記イオン発生素子、前席用と後席用の前記吹出口面積変更手段のそれぞれを複数備えることを特徴としている。
この構成によると、前側と後側の各座席に座る乗員に向けて確実にプラスイオンとマイナスイオンが送り届けられる。したがって、乗員の周りにさらに効率よくプラスイオンとマイナスイオンを分布させることができる。
また、本発明では、前席用と後席用の全ての前記送風機及び前席用と後席用の全ての前記イオン発生素子を駆動する全席イオン供給モードと、前席用の前記送風機と前記イオン発生素子を駆動し、後席用の前記送風機と前記イオン発生素子を停止する前席集中イオン供給モードと、を備えたことを特徴としている。
この構成によると、全席イオン供給モードでは、前側と後側の座席に座る乗員の周りに効率よくプラスイオンとマイナスイオンを分布させることができる。一方、前席集中イオン供給モードでは、前側座席に座る乗員の周りに効率よくプラスイオンとマイナスイオンを分布させることができる。
また、本発明では、前席用と後席用の全ての前記送風機及び前席用と後席用の全ての前記イオン発生素子を駆動する全席イオン供給モードと、前席用の前記送風機と前記イオン発生素子を駆動し、後席用の前記送風機と前記イオン発生素子を停止する前席集中イオン供給モードと、を備え、前記全席イオン供給モードと前記前席集中供給モードとを手動で切替えるスイッチを備えたことを特徴としている。
この構成によると、スイッチ操作により、乗員の任意で全席イオン供給モードと前席集中イオン供給モードとを手動で切り換えることができる。
また、本発明では、後側座席に乗員がいるか否かを検知する後席乗員検知手段を備え、前記後席乗員検知手段の検知結果に基づいて、前記全席イオン供給モードと前記前席集中供給モードとを自動で切替えることを特徴としている。
この構成によると、後側座席に乗員が座っていないときは、自動的に前席集中イオン供給モードとなり、後側座席に乗員が座っているときは、自動的に全席イオン供給モードとなる。
また、本発明では、前記全席イオン供給モードのとき、前記前席用吹出口面積変更手段により前記前席用吹出口の開口面積を広げ、前記後席用吹出口面積変更手段により前記後席用吹出口の開口面積を狭めることを特徴としている。
この構成によると、全席イオン供給モードでは、前側座席に座る乗員には遅いイオン風が乗員に向けて送られ、後側座席に座る乗員には速いイオン風が乗員に向けて送られる。したがって、吹出口から乗員までの距離に関係なく、乗員の周りに確実にプラスイオンとマイナスイオンを分布させることができる。
また、本発明では、前記前席用ダクトに設けられ、前記前席用吹出口から吹き出されるイオン風の向きを変更する前席用吹出方向変更手段と、前記後席用ダクトに設けられ、前記後席用吹出口から吹き出されるイオン風の向きを変更する後席用吹出方向変更手段と、を備え、前席用と後席用の前記吹出方向変更手段を個別に制御するようにしたことを特徴としている。
この構成によると、前席用と後席用の吹出方向変更手段によって前席用と後席用の吹出口から吹き出されるイオン風の向きが個別に変更される。よって、通常、前側と後側の座席に座る乗員に向けて送られるイオン風を、必要に応じてそれとは異なる方向に送ることができる。
また、本発明では、車両のドアの開閉を検知するドア開閉検知手段を備え、前記ドア開閉検知手段の検知結果に基づいて、ドアが開かれたとき、前席用と後席用の前記送風機及び前席用と後席用の前記イオン発生素子を駆動し、前席用と後席用の前記吹出方向変更手段により前席用と後席用の前記吹出口から吹き出されるイオン風の向きをドア方向に変更する除電モードを備えたことを特徴としている。
この構成によると、車両のドアが開かれたとき、イオン風がドア方向に送られ、乗員は、ドアから車両の外へ出る際に、イオンシャワーを浴びることになる。したがって、乗員に帯電した静電気を確実に除電することができる。
また、本発明では、座席のシートの帯電極性を検知するシート帯電極性検知手段を備え、前記除電モードのとき、前記シート帯電極性検知手段の検知結果に基づいて、前記シートの帯電極性と同一極性のイオンを前席用と後席用の前記イオン発生素子から発生させることを特徴としている。
この構成によると、車両のドアが開かれたとき、シートの帯電極性と同一極性のイオン風がドア方向に送られ、乗員は、ドアから車両の外へ出る際に、自らの帯電極性とは逆極性のイオンシャワーを浴びることになる。したがって、乗員に帯電した静電気をより確実に除電することができる。ただし、片極性のイオンを浴び続けると逆にその極性に帯電してしまう恐れがあるので、一定時間経過後はプラスとマイナスの両極のイオンを発生するモードへと移行するのが望ましい。
本発明の車載用イオン発生装置は、前側と後側の座席に対応した前席用と後席用の吹出口を備え、個別に駆動される前席用と後席用の送風機とイオン発生素子により、車両天井中央付近から前側座席と後側座席に向けてイオン風を吹き出すようにしたので、車室内の乗員の周りにイオンを効率よく分布させることができる。また、車両のドアが開かれたとき、イオン風をドア方向に向けて吹き出すようにしたので、乗員は、ドアから車両の外へ出る際に、イオンシャワーを浴びることになる。したがって、乗員に帯電した静電気をより確実に除電することができる。
以下、本発明を実施するための最良の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、車載用イオン発生装置を搭載した乗用車を、横から見た概略断面図である。図2は、同乗用車の車室内を上方から見通した概略透視図である。
図1及び図2に示すように、乗用車1の車室内1aには、2つの前側座席2、3が横に並んで設置され、2つの後側座席4、5が横に並んで設置されている。前側と後側の座席2、3の間の領域の上方に位置する、車両天井中央部付近には、車載用イオン発生装置6が設置されている。
乗用車1には、車の速度を検出する車速センサ(図示せず)、ドアが開いているか、閉まっているかを判別するドアセンサ(図示せず)、座席に乗員が座っているかどうかを判別するシート感圧センサ(図示せず)、座席のシートの帯電状態(電位)を判別するシート帯電センサ(図示せず)が設けられている。
図3は、車載用イオン発生装置の概略斜視図であり、ハウジング内に設置される部品をハウジングから離して示すものである。図4は、その車載用イオン発生装置の平面図である。図3、図4に示すように、車載用イオン発生装置6は、略直方体のハウジング7の内部に、ダクト13〜16、送風機17〜20、イオン発生素子31〜34を内蔵したユニットとして構成されている。ハウジング7の長手方向をなす対向する一対の側面(図4のでは紙面上下の一対の側面)の一方(図4では紙面上側の側面)に、中央部に吸込口8が開口形成されている。吸込口8は、ハウジング7の長手方向をなす対向する一対の側面の両方に設けても構わない。ハウジング7の短手方向をなす対向する一対の側面(図4では紙面左右一対の側面)と長手方向をなす対向する一対の側面とが交わる4つの角部に、吹出口9、10、11、12が開口形成されている。吹出口9、10は、前側座席2、3(図1、2参照)にそれぞれ対応して設けられたものである。吹出口11、12は、後側座席4、5(図1、2)にそれぞれ対応して設けられたものである。
13、14はそれぞれ、吸込口8から吸い込まれる車室内1aの空気を前席用吹出口9、10に導くための前席用ダクトである。15、16はそれぞれ、吸込口8から吸い込まれる車室内1aの空気を席用吹出口11、12に導くための席用ダクトである。ダクト13〜16は、ハウジング7内の中央部に向けて開口する入口13a〜16aと、ハウジング7に形成された吹出口9〜12に合わせて配置される出口13b〜16bと、を備える。ダクト13〜16は吸気側と排気側で形状が異なり、吸気側は入口13a〜16aと同一断面の角筒形状であるが、排気側はその角筒部の下流端から出口13b〜16bに向かって断面積が広がるスカート状となっている。
17、18はそれぞれ、吸込口8から吸い込んだ車室内1aの空気を、前席用ダクト13、14内を通って前席用吹出口9、10から車室内1aに吹き出すための前席用送風機である。19、20はそれぞれ、吸込口8から吸い込んだ車室内1aの空気を、後席用ダクト15、16内を通って後席用吹出口11、12から車室内1aに吹き出すための後席用送風機である。送風機17〜20は、上面に吸気口171a〜201a、側面に排気口171b〜201bを有するファンケーシング171〜201と、ファンケーシング171〜201の内部に設けられる遠心ファン(不図示)と、遠心ファンを回転駆動するファンモータ(不図示)と、を有する。ファンケーシングの吸気口171a〜201aは、ハウジング7の内部に開口している。ファンケーシングの排気口171b〜201bは、ダクトの入口13a〜16aに挿入される。この構成で各ファンモータにより各遠心ファンが回転駆動されると、共通の吸込口8から車室内1aの空気がハウジング7の内部に吸い込まれ、各ファンケーシング171〜201と各ダクト13〜16の内部を通って、吹出口9〜12から車室内1aに吹き出される。
ダクト13〜16の出口13b〜16b付近には、鉛直方向の回動軸によってそれぞれ独立して回動される蝶番状の2つの縦ルーバー(第1のルーバー22、24、26、28、第2のルーバー23、25、27、29)がそれぞれ設けられている。
図5は、ダクトの出口付近の水平断面図である。図5では、後席用ダクト16のみを例示しているが、他のダクト13〜15についても同様である。図5に示すように、第2のルーバー29の回動軸は、第1のルーバー28の円筒状の回動軸内に同軸に挿通されており、それぞれの軸は別々のステッピングモータなどの制御モータ(不図示)のモータ軸に取付けられ、独立して所定の位置に回動させることができるようになっている。
図6は、ルーバーの姿勢のバリエーションを示したダクトの水平断面図である。図6では、図5と同様に、後席用ダクト16のみを例示しているが、他のダクト13〜15についても同様である。
第1及び第2のルーバーは、ダクトの出口付近の流路を半分ずつ開いたり閉じたりすることで、吹出口の開口面積を変更する吹出口面積変更手段を構成している。
具体的には、図6(a)に示すように、第1、第2のルーバー28、29がそれぞれ図5のA1、B1の位置にあって互いに重なり合って後側ダクト16の出口16bのほぼ中央に向くとき、後側吹出口16の出口16b(すなわち、後側吹出口12)に向かうイオン風の流れが妨げられないので、後側吹出口12は開放されているのと同じである。
また、図6(b)に示すように、第1、第2のルーバー28、29がそれぞれ図5のA1、B2の位置にあって第1のルーバー28は後側ダクト16の出口16bのほぼ中央に向くが、第2のルーバー29の先端が後側ダクト16の側壁の内面に近接又は当接するとき、後側吹出口16の出口16b(すなわち、後側吹出口12)に向かうイオン風の流れが半分妨げられるので、後側吹出口12は半分閉じられているのと同じである。
また、図6(c)に示すように、第1、第2のルーバー28、29がそれぞれ図5のA2、B2の位置にあってそれらの先端が後側ダクト16の側壁の内面に近接又は当接するとき、後側吹出口16の出口16b(すなわち、後側吹出口12)に向かうイオン風の流れが完全に妨げられるので、後側吹出口12は閉じられているのと同じである。
また、第1及び第2のルーバーは、ダクトの出口付近のイオン風の流れ方向を変更することで、吹出口から吹き出されるイオン風の吹出し方向を変更する吹出方向変更手段をも兼ねている。
具体的には、図6(d)に示すように、第1、第2のルーバー28、29がそれぞれA3、B1の位置にあって第1のルーバー28は後側ダクト16の側壁の内面とほぼ平行になり、第2のルーバー29の先端が後側ダクト16の側壁の内面に近接又は当接するとき、後側吹出口16の出口16b(すなわち、後側吹出口12)に向かうイオン風の流れを、第1のルーバー28の向いている方向に変更され、吹出口から吹き出されるイオン風の吹出し方向を後側座席へ向かう方からドアへ向かう方へ変更することができる。
図4に示すように、ダクト13〜16内には、プラスイオンとマイナスイオンを発生するイオン発生素子30〜33が設けられている。30、31はそれぞれ前席用ダクト13、14内でプラスイオンとマイナスイオンを発生する前席用イオン発生素子である。32、33はそれぞれ、後席用ダクト15、16内でプラスイオンとマイナスイオンを発生する後席用イオン発生素子である。
図7は、イオン発生素子の電極部分の一例を示した斜視図である。図8は、そのイオン発生素子の概略的な回路ブロック図である。イオン発生素子の電極は、図7に示すように、2本の針状の放電電極34、35と板状の誘導電極36から構成される。図8に示すように、放電電極34、35にはそれぞれ正高電圧生成回路42と負高電圧生成回路43が接続される。誘電電極36は、高電圧発生回路39の定電位(例えば接地電位)点に接続され、一定電位に維持される。バッテリーに接続された電源入力コネクタ37から電圧を供給された駆動回路38は高電圧発生回路39を駆動させることにより、入力電圧を昇圧し数キロボルトの高電圧を発生させる。また、高電圧発生回路39は正高電圧生成回路42を通じて、正の高電圧を放電電極34に印加する。同様に、負高電圧生成回路43を通じて、負の高電圧を放電電極35に印加する。
つまり、イオン発生素子の2本の針状の放電電極34、35にはそれぞれ正の高電圧と負の高電圧が印加されており、それぞれの針先からプラスイオンとマイナスイオンが発生するようになっている。通常はプラスイオンとマイナスイオンの両方を発生させているが、負高電圧制御回路41により負の高電圧の生成が抑制されている場合はプラスイオンのみが、正高電圧制御回路40により正の高電圧の生成が抑制されている場合はマイナスイオンのみが発生する。このように制御することで、プラスイオンのみが発生、マイナスイオンのみが発生、プラスイオンとマイナスイオン両方が発生するモードを切り替えることができる。
このとき発生される主なイオン種は、プラスイオンがH+(H2O)m(mは任意の自然数)、マイナスイオンがO2 -(H2O)n(nは任意の自然数)である。プラスイオンとマイナスイオン両方が発生するモードで、送風機によってプラスイオンとマイナスイオンを車室内1aに放出すれば、空気中の浮遊菌の殺菌効果や乗員に帯電した静電気の除電効果を得ることができる。また、プラスイオンのみが発生又はマイナスイオンのみが発生するモードで、送風機によってプラスイオン又はマイナスイオンを車室内1aに放出すれば、乗員に帯電した静電気の除電が行える。
+(H2O)m及びO2 -(H2O)nは、浮遊菌の表面に付着し、化学反応して活性種であるH22または・OHを生成する。H22または・OHは、極めて強力な活性を示すため、これらにより、空気中の浮遊細菌を取り囲んで不活化することができる。ここで、・OHは活性種の1種であり、ラジカルのOHを示している。
正負のイオンは浮遊細菌の細胞表面で式(1)〜式(3)に示すように化学反応して、活性種である過酸化水素(H22)または水酸基ラジカル(・OH)を生成する。ここで、式(1)〜式(3)において、m、m'、n、n'は任意の自然数である。これにより、活性種の分解作用によって浮遊細菌が破壊される。従って、効率的に空気中の浮遊細菌を不活化、除去することができる。
+(H2O)m+O2 -(H2O)n→・OH+1/2O2+(m+n)H2O ・・・(1)
+(H2O)m+H+(H2O)m'+O2 -(H2O)n+O2 -(H2O)n' → 2・OH+O2+(m+m'+n+n')H2O ・・・(2)
+(H2O)m+H+(H2O)m'+O2 -(H2O)n+O2 -(H2O)n' → H22+O2+(m+m'+n+n')H2O ・・・(3)
以上のメカニズムにより、上記プラスイオンとマイナスイオン正負イオンの放出により、浮遊菌等の不活化効果を得ることができる。
また、上記式(1)〜式(3)は、空気中の有害物質表面でも同様の作用を生じさせることができるため、活性種である過酸化水素(H22)または水酸基ラジカル(・OH)が、有害物質を酸化若しくは分解して、ホルムアルデヒドやアンモニアなどの化学物質を、二酸化炭素や、水、窒素などの無害な物質に変換することにより、実質的に無害化することが可能である。
図3において、ダクト13〜16、送風機17〜18、イオン発生素子31〜34を収めたハウジング7は、最終的に上面開放部に蓋(不図示)が取付けられ密閉される。なお、車載用イオン発生装置6は、乗用車のルームランプがある位置に設置される場合には、ハウジング7の下面に、LED等の照明機器が組み込まれていても良い。
図9は、車載用イオン発生装置の制御ブロック図である。イオン発生装置制御部21は、計器類、エアコン等の乗用車の電装品が集中設置されるダッシュボードの内部に配置される。図9に示すように、イオン発生装置制御部21の入力側には、車速を検知する車速センサ44、ドアの開閉を検知するドアセンサ45、座席のシートに掛かる圧力を検知して各座席に乗員がいるか否かを検知するシート感圧センサ46、座席のシートの電位を検知するシート帯電センサ47が接続されている。ドアセンサ45はドアの数に応じて、シート感圧センサ46とシート帯電センサ47は座席の数に応じて複数設けられるものであるが、図では一つのみを示している。
また、図9に示すように、イオン発生装置制御部21の出力側には、前席用ファン17、18のファンモータ(前席用ファンモータ)48、49、後席用ファン19、20のファンモータ(後席用ファンモータ)50、51、前席用ダクト13、14に設けられた第1のルーバー22、24の制御モータ(前席用第1ルーバー制御モータ)52、53、前席用ダクト13、14に設けられた第2のルーバー23、25の制御モータ(前席用第2ルーバー制御モータ)54、55、後席用ダクト15、16に設けられた第1のルーバー26、28の制御モータ(後席用第1ルーバー制御モータ)56、57、後席用ダクト15、16に設けられた第2のルーバー27、29の制御モータ(後席用第2ルーバー制御モータ)58、59が接続されている。
イオン発生装置制御部21は、各種のセンサ44〜47の検知結果に基づいて、前席用と後席用の送風機17〜20、前席用と後席用のイオン発生素子31〜34、前席用と後席用の第1のルーバー22、24、26、28、前席用と後席用の第2のルーバー23、25、27、29のそれぞれを個別に制御するようになっている。
以上のように構成される車載用イオン発生装置6は、全席イオン供給モード、前席集中イオン供給モードと、除電モードを備える。各モードについて説明する。
<全席イオン供給モード>
全席イオン供給モードは、前席用と後席用の全ての送風機17〜20及び前席用と後席用の全てのイオン発生素子31〜34を駆動して、前側と後側の座席に座る乗員の周りに効率よくプラスイオンとマイナスイオンを分布させるモードである。このとき、前席用と後席用のイオン発生素子31〜34は、プラスイオンとマイナスイオン両方が発生するモードとする。
図10は、全席イオン供給モードのときに、吹出口から吹き出されるイオン風の流れを説明する車載用イオン発生装置の概略断面図である。この図において、送風機17〜20は省略している。矢印の太さは、風速の大きさを示している。
通常、前席用の吹出口9、10から前側座席2、3に座る乗員までの距離は近く、後席用の吹出口11、12から後側座席4、5に座る乗員までの距離は遠いので、前席用と後席用の吹出口から同じような風速でイオン風を吹き出していては、距離の遠い後側座席4、5に座る乗員に十分なプラスイオンとマイナスイオンを届かせることができない。
そこで、図10に示すように、前席用ダクト13、14のルーバーを図6(a)に示す姿勢にして前席用吹出口9、10を最大まで広げながら、後席用ダクト15、16のルーバーを図6(b)に示す姿勢にして後席用吹出口11、12を半分に狭めるように制御する。これにより、前側座席2、3に座る乗員には遅いイオン風が送られ、後側座席4、5に座る乗員には速いイオン風が送られる。したがって、吹出口から乗員までの距離に関係なく、乗員の周りに確実にプラスイオンとマイナスイオンを分布させることができる。
<前席集中イオン供給モード>
前席集中イオン供給モードは、前席用送風機17、18と前席用イオン発生素子31、32を駆動し、後席用送風機19、20と後席用イオン発生素子33、34を停止して、前側座席に座る乗員の周りに集中して効率よくプラスイオンとマイナスイオンを分布させるモードである。このとき、前席用イオン発生素子31、32は、プラスイオンとマイナスイオン両方が発生するモードとする。
図11は、前席集中イオン供給モードのときに、吹出口から吹き出されるイオン風の流れを説明する車載用イオン発生装置の概略断面図である。この図において、送風機17〜20は省略している。矢印の太さは、風速の大きさを示している。
このモードでは、後席用送風機19、20を停止しているので後席用吹出口11、12からイオン風が吹き出されることはないが、後席用吹出口11、12が開放されていると、車室内1aの空気が逆流するおそれがある。
そこで、図11に示すように、前席用ダクト13、14のルーバーを図6(a)に示す姿勢にして前席用吹出口9、10を最大まで広げながら、後席用ダクト15、16のルーバーを図6(c)に示す姿勢にして後席用吹出口11、12を閉じるように制御する。これにより、前側座席2、3に座る乗員には遅いイオン風が送られ、後側座席4、5に座る乗員には速いイオン風が送られる。したがって、吹出口から乗員までの距離に関係なく、乗員の周りに確実にプラスイオンとマイナスイオンを分布させることができる。
前記全席イオン供給モードと前記前席集中供給モードの切替えは、手動又は自動で行うことができる。手動で切替える場合は、例えば、乗用車のダッシュボード上にスイッチ(不図示)を設ければ、スイッチ操作により、乗員の任意で全席イオン供給モードと前席集中イオン供給モードを切り換えることができる。また、自動で切替える場合は、シート感圧センサの検知結果に基づいて、全席イオン供給モードと前席集中供給モードとを自動で切替える。すなわち、図12に示すように、後側座席に乗員が座っていないとき(ステップS1のNO)は、自動的に前席集中イオン供給モードとなり(ステップS2)、後側座席に乗員が座っているときは(ステップS1のYES)、自動的に全席イオン供給モードとなる(ステップS3)。
<除電モード>
除電モードは、乗用車1のドアが開かれたとき、送風機とイオン発生素子を駆動しながら、ルーバーにより吹出口から吹き出されるイオン風の向きをドア方向に変更するモードである。以下の説明では、前側と後側の座席の全てに乗員が座っていると仮定し、すべての吹出口からイオン風を吹き出すようにしているが、実際は、乗員の位置や人数に応じてイオン風を吹き出す吹出口の組み合わせを変えるようにする。
図13は、除電モードのときに、吹出口から吹き出されるイオン風の流れを説明する車載用イオン発生装置の概略断面図である。この図において、送風機17〜20は省略している。矢印の太さは、風速の大きさを示している。
図13に示すように、除電モードでは、送風機17〜20とイオン発生素子31〜34を駆動し、ダクト13〜16のルーバーを図6(d)に示す姿勢にして、吹出口9〜12から吹き出されるイオン風の向きをドア方向に変更する。このとき、吹出口9〜12は第2のルーバー23、25、27、29により半分閉じられた状態であるため、急速にイオンを放出することができる。
この除電モードによると、車両のドアが開かれたとき、イオン風がドア方向に送られ、乗員は、ドアから車両の外へ出る際に、大量のイオンシャワーを浴びることになる。したがって、乗員に帯電した静電気を確実に除電することができる。
具体的な除電モードの動作を図14のフローチャートに基づいて説明する。ステップS11で乗用車が停車して車速センサ44により乗用車の速度がゼロであると判断されたとき(ステップS11のYES)、ステップS12でドアセンサ45によりドアが開かれたか否かを判断し、ドアが開かれたときは(ステップS12のYES)、ドア方向にイオンの放出を開始する(ステップS13)。
そして、降車のために乗員が座席から離れ、シート感圧センサ46が検知しなくなると(ステップS14のNO)、所定時間が経過するまでイオンの放出を継続し(ステップS15)、所定時間経過後イオンの放出を終了する(ステップS16)。
なお、ステップS14でシート感圧センサ47の乗員を検知したまま(ステップS15のYES)ドアが閉じられたとき(ステップS17のNO)、イオンの放出を終了し(ステップS18)、ステップS11に戻って上記の動作が繰り返される。
上記ステップS13でイオンの放出を開始するとき、イオン発生素子31〜34は、プラスイオンのみが発生又はマイナスイオンのみが発生するモードで駆動する。いずれのモードとするかは、図15に示すように、シート帯電センサ47により座席のシートの電位を検知して行う。すなわち、シートの電位が正のとき(ステップS21のYES)は、プラスイオンのみを発生させるモードとし(ステップS22)、シートの電位が負のとき(ステップS21のNO)は、マイナスイオンのみを発生させるモードとする。
これにより、シートの帯電極性と同一極性のイオン風がドア方向に送られ、乗員は、ドアから車両の外へ出る際に、自らの帯電極性とは逆極性のイオンシャワーを浴びることになる。したがって、乗員に帯電した静電気をより確実に除電することができる。ただし、片極性のイオンを浴び続けると逆にその極性に帯電してしまう恐れがあるので、一定時間経過後はプラスとマイナスの両極のイオンを発生するモードへと移行するのが望ましい。
上記で説明した前席集中イオン供給モードを応用すれば、後側座席にのみにイオン供給する後席集中イオン供給モードや右側座席にのみにイオンを供給する右席集中イオン供給モードなども実現できる。また、一組のダクト、送風機及びイオン発生素子から成るセットの数は、前席用2つ、後側用2つの場合に限られず、座席数に応じて増減すればよい。吹出口面積変更手段や吹出方向変更手段もルーバーには限られず、流路を拡大したり縮小したりできる可動式のノズルのようなものであってもよい。また、座席に座っている乗員の有無を感知する手段も、シート感圧センサには限られず、赤外線センサなどの利用も可能である。
は、車載用イオン発生装置を搭載した乗用車を、横から見た概略断面図である。 は、同乗用車の車室内を上方から見通した概略透視図である。 は、車載用イオン発生装置の概略斜視図であり、ハウジング内に設置される部品をハウジングから離して示すものである。 は、車載用イオン発生装置の平面図である。 は、ダクトの出口付近の水平断面図である。 は、ルーバーの姿勢のバリエーションを示したダクトの水平断面図である。 は、イオン発生素子の電極部分の一例を示した斜視図である。 は、イオン発生素子の概略的な回路ブロック図である。 は、車載用イオン発生装置の制御ブロック図である。 は、全席イオン供給モードのときに、吹出口から吹き出されるイオン風の流れを説明する車載用イオン発生装置の概略断面図である。 は、前席集中イオン供給モードのときに、吹出口から吹き出されるイオン風の流れを説明する車載用イオン発生装置の概略断面図である。 は、全席イオン供給モードと前席集中イオン供給モードの切替え例を示すフローチャートである。 は、除電モードのときに、吹出口から吹き出されるイオン風の流れを説明する車載用イオン発生装置の概略断面図である。 は、除電モードの動作例を示すフローチャートである。 は、プラスイオンのみを発生させるモードとマイナスイオンのみを発生させるモードの選択例を示すフローチャートである。
符号の説明
1 車両
2、3 前側座席
4、5 後側座席
6 車載用イオン発生装置
7 ハウジング
8 吸込口
9、10 前席用吹出口
11、12 後席用吹出口
13、14 前席用ダクト
15、16 後席用ダクト
17、18 前席用送風機
19、20 後席用送風機
22、24、26、28 第1ルーバー(吹出口面積変更手段、吹出方向変更手段)
23、25、27、29 第2ルーバー(吹出口面積変更手段、吹出方向変更手段)
31、32 前席用イオン発生素子
33、34 後席用イオン発生素子
46 シート感圧センサ(後席乗員検知手段)
47 シート帯電センサ(シート帯電極性検知手段)

Claims (4)

  1. 車両天井中央部付近に設置される車載用イオン発生装置であって、
    ハウジングと、
    前記ハウジングに開口形成された吸込口と、
    前記ハウジングに開口形成され、車両前側の座席に対応配置された前席用吹出口と、
    前記ハウジングに開口形成され、車両後側の座席に対応配置された後席用吹出口と、
    前記吸込口から吸い込んだ車室内の空気を前記前席用吹出口から車室内に吹き出す前席用送風機と、
    前記吸込口から吸い込んだ車室内の空気を前記後席用吹出口から車室内に吹き出す後席用送風機と、
    前記ハウジング内に設けられ、前記前席用吹出口から送出されるプラスイオンとマイナスイオンとを発生する前席用イオン発生素子と、
    前記ハウジング内に設けられ、前記後席用吹出口から送出されるプラスイオンとマイナスイオンとを発生する後席用イオン発生素子と、
    前記前席用吹出口の開口面積を変更するための前席用吹出口面積変更手段と、
    前記後席用吹出口の開口面積を変更するための後席用吹出口面積変更手段と、
    を備え、前記前席用送風機、前記後席用送風機、前記前席用イオン発生素子、前記後席用イオン発生素子、前記前席用吹出口面積変更手段及び前記後席用吹出口面積変更手段のそれぞれを個別に制御するようにするとともに、
    前記前席用送風機、前記後席用送風機、前記前席用イオン発生素子及び前記後席用イオン発生素子を全て駆動する全席イオン供給モードを有し、
    前記全席イオン供給モードのとき、前記前席用吹出口面積変更手段により前記前席用吹出口の開口面積を広げ、前記後席用吹出口面積変更手段により前記後席用吹出口の開口面積を狭めることを特徴とする車載用イオン発生装置。
  2. 車両天井中央部付近に設置される車載用イオン発生装置であって、
    ハウジングと、
    前記ハウジングに開口形成された吸込口と、
    前記ハウジングに開口形成され、車両前側の座席に対応配置された前席用吹出口と、
    前記ハウジングに開口形成され、車両後側の座席に対応配置された後席用吹出口と、
    前記吸込口から吸い込んだ車室内の空気を前記前席用吹出口から車室内に吹き出す前席用送風機と、
    前記吸込口から吸い込んだ車室内の空気を前記後席用吹出口から車室内に吹き出す後席用送風機と、
    前記ハウジング内に設けられ、前記前席用吹出口から送出されるプラスイオンとマイナスイオンとを発生する前席用イオン発生素子と、
    前記ハウジング内に設けられ、前記後席用吹出口から送出されるプラスイオンとマイナスイオンとを発生する後席用イオン発生素子と、
    前記前席用吹出口の開口面積を変更するための前席用吹出口面積変更手段と、
    前記後席用吹出口の開口面積を変更するための後席用吹出口面積変更手段と、
    車両のドアの開閉を検知するドア開閉検知手段と、
    を備え、前記前席用送風機、前記後席用送風機、前記前席用イオン発生素子、前記後席用イオン発生素子、前記前席用吹出口面積変更手段及び前記後席用吹出口面積変更手段のそれぞれを個別に制御するようにするとともに、
    前記ドア開閉検知手段の検知結果に基づいて、ドアが開かれたとき、前記前席用送風機、前記後席用送風機、前記前席用イオン発生素子及び前記後席用イオン発生素子を駆動し、前記前席用吹出口面積変更手段及び前記後席用吹出口面積変更手段により前記前席用吹出口及び前記後席用吹出口から吹き出されるイオン風の向きをドア方向に変更する除電モードを有することを特徴とする車載用イオン発生装置。
  3. 座席のシートの帯電極性を検知するシート帯電極性検知手段を備え、
    前記除電モードのとき、前記シート帯電極性検知手段の検知結果に基づいて、前記シートの帯電極性と同一極性のイオンを前記前席用イオン発生素子及び前記後席用イオン発生素子から発生させることを特徴とする請求項2に記載の車載用イオン発生装置。
  4. 前記前席用吹出口及び前記後席用吹出口を座席の数に応じて複数設け、それに対応して前記前席用送風機、前記後席用送風機、前記前席用イオン発生素子及び前記後席用イオン発生素子のそれぞれを複数備えることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の車載用イオン発生装置。
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