JP5191155B2 - カルボスチリル化合物からなる医薬 - Google Patents
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Description
項1. 一般式(1)
Xは、酸素原子又は硫黄原子を示す。
カルボスチリル骨格の3,4位の結合は一重結合又は二重結合を示す。
R4及びR5は、それぞれ水素原子を示す。
カルボスチリル骨格の3,4位の結合が二重結合を示す場合、R4及びR5は互いに結合して基−CH=CH−CH=CH−を形成してもよい。
R1は、下記(1-1)〜(1-30)で示されるいずれかの基を示す。
(1-1) 水素原子
(1-2) 低級アルキル基
(1-3) フェニル環上に置換基としてフェニル基、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲン原子、基−(B)lNR6R7、ニトロ基、カルボキシ基、低級アルコキシカルボニル基、シアノ基、フェニル低級アルコキシ基、フェノキシ基、ピペリジニル低級アルコキシカルボニル基、1個以上のシクロアルキル基を有することのあるアミノ低級アルコキシカルボニル基、2−イミダゾリン環上に置換基として1個以上の低級アルキルチオ基を有することのある2−イミダゾリニルカルボニル基、3−ピロリン環上に置換基として1個以上の低級アルキル基を有することのある3−ピロリニルカルボニル基、チアゾリン環上にフェニル基を有することのあるチアゾリジニルカルボニル基、3−アザビシクロ[3.2.2]ノニルカルボニル基、ピペリジニル低級アルキル基、アミノ基上に1個以上の低級アルキル基を有することのあるアニリノ低級アルキル基、フェニルチオ低級アルキル基、インドリニル低級アルキル基及びピペリジン環上に置換基として1個以上の低級アルキル基を有することのあるピペリジニルカルボニル基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるフェニル低級アルキル基
(1-4) シクロアルキル低級アルキル基
(1-5) フェノキシ低級アルキル基
(1-6) ナフチル低級アルキル基
(1-7) 低級アルコキシ低級アルキル基
(1-8) カルボキシ低級アルキル基
(1-9) 低級アルコキシカルボニル低級アルキル基
(1-10)ピリジン環上に置換基としてハロゲン原子;ピペリジニル基;モルホリノ基;ピペラジン環上に置換基としてフェニル基及び低級アルキル基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるピペラジニル基;チエニル基;フェニル基;ピリジル基;ピペリジニル低級アルキル基;フェニルチオ低級アルキル基;ビフェニル基;1個以上のハロゲン原子を有することのある低級アルキル基;ピリジルアミノ基;ピリジルカルボニルアミノ基;低級アルコキシ基;アミノ基上に1個以上の低級アルキル基を有することのあるアニリノ低級アルキル基;及びアミノ基上に1個以上の低級アルキル基を有することのあるアニリノ基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるピリジル低級アルキル基
(1-11) シアノ低級アルキル基
(1-12) 基−A1−CONR8R9
(1-13) 基
(1-15) キノリル低級アルキル基
(1-16) 低級アルコキシ低級アルコキシ置換低級アルキル基
(1-17) 水酸基置換低級アルキル基
(1-18) チアゾール環上に置換基としてハロゲン原子、フェニル基、チエニル基及びピリジル基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるチアゾリル低級アルキル基
(1-19) 1個以上のハロゲン原子を有することのある低級アルキル基
(1-20) 低級アルキルシリルオキシ低級アルキル基
(1-21) フェニル環上に置換基として1個以上のハロゲン原子を有することのある低級アルキル基;低級アルコキシ基;ハロゲン原子;低級アルケニル基;シクロアルキル基;ニトロ基;及びフェニル基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるフェノキシ低級アルキル基
(1-22) フェニル環上に1個以上のハロゲン原子を有することのあるフェニルチオ低級アルキル基
(1-23) ピペリジン環上に置換基としてフェニル低級アルキル基及びフェニル基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるピペリジニル低級アルキル基
(1-24) ピペラジン環上に置換基として1個以上のフェニル基を有することのあるピペラジニル低級アルキル基
(1-25) 1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリル低級アルキル基
(1-26) ナフチルオキシ低級アルキル基
(1-27) ベンゾチアゾール環上に1個以上のアルキル基を有することのあるベンゾチアゾリルオキシ低級アルキル基
(1-28) キノリルオキシ基及びイソキノリルオキシ基なる群から選ばれた置換基を1個以上有する低級アルキル基
(1-29) ピリジン環上に置換基として1個以上の低級アルキル基を有することのあるピリジルオキシ低級アルキル基
(1-30) 低級アルケニル基;
R2は、下記(2-1)〜(2-33)で示されるいずれかの基を示す。
(2-1) 水素原子
(2-2) 低級アルコキシ基
(2-3) 低級アルキル基
(2-4) カルボキシ低級アルコキシ基
(2-5) 低級アルコキシカルボニル低級アルコキシ基
(2-6) 水酸基
(2-7) フェニル環上に置換基としてハロゲン原子;1個以上のハロゲン原子を有することのある低級アルキル基;1個以上のハロゲン原子を有することのある低級アルキルチオ基;低級アルコキシ基;ニトロ基;低級アルキルスルホニル基;低級アルコキシカルボニル基;フェニル低級アルケニル基;低級アルカノイルオキシ基;及び1,2,3−チアジアゾリル基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるフェニル低級アルコキシ基
(2-8) ピペリジン環上に置換基として1個以上の低級アルキル基を有することのあるピペリジニル低級アルコキシ基
(2-9) 1個以上の低級アルキル基を有することのあるアミノ置換低級アルコキシ基
(2-10) 低級アルケニルオキシ基
(2-11) ピリジン環上に置換基として1個以上の低級アルキル基(低級アルキル基上に1個以上のハロゲン原子を有していてもよい)を有することのあるピリジル低級アルコキシ基
(2-12) 低級アルキニルオキシ基
(2-13) フェニル低級アルキニルオキシ基
(2-14) フェニル低級アルケニルオキシ基
(2-15) フラン環上に置換基として1個以上の低級アルコキシカルボニル基を有することのあるフリル低級アルコキシ基
(2-16) テトラゾール環上に置換基としてフェニル基、フェニル低級アルキル基及びシクロアルキル低級アルキル基なる群から選ばれた基を有することのあるテトラゾリル低級アルコキシ基
(2-17) 1,2,4−オキサジアゾール環上に置換基としてフェニル基(フェニル環上に1個以上の低級アルキル基が置換していてもよい)を有することのある1,2,4−オキサジアゾリル低級アルコキシ基
(2-18) イソオキサゾール環上に置換基として1個以上の低級アルキル基を有することのあるイソオキサゾリル低級アルコキシ基
(2-19) 1,3,4−オキサジアゾール環上に置換基としてフェニル基(フェニル環上に1個以上の低級アルキル基が置換していてもよい)を有することのある1,3,4−オキサジアゾリル低級アルコキシ基
(2-20) 低級アルカノイル低級アルコキシ基
(2-21) チアゾール環上に置換基として低級アルキル基及びフェニル基(フェニル環上に1個以上のハロゲン原子が置換していてもよい)なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるチアゾリル低級アルコキシ基
(2-22) ピペリジン環上に置換基として1個以上のベンゾイル基(フェニル環上に1個以上のハロゲン原子が置換していてもよい)を有することのあるピペリジニルオキシ基
(2-23) チエニル低級アルコキシ基
(2-24) フェニルチオ低級アルコキシ基
(2-25) 1個以上の低級アルキル基を有することのあるカルバモイル置換低級アルコキシ基
(2-26) ベンゾイル低級アルコキシ基
(2-27) ピリジルカルボニル低級アルコキシ基
(2-28) イミダゾール環上に置換基として1個以上のフェニル低級アルキル基を有することのあるイミダゾリル低級アルコキシ基
(2-29) フェノキシ低級アルコキシ基
(2-30) フェニル低級アルコキシ置換低級アルコキシ基
(2-31) 2,3−ジヒドロ−1H−インデニルオキシ基
(2-32) イソインドリン環上に置換基として1個以上のオキソ基を有することのあるイソインドリニル低級アルコキシ基
(2-33)フェニル基;
R3は、下記(3-1)〜(3-19)で示されるいずれかの基を示す。
(3-1) 水素原子
(3-2) 低級アルキル基
(3-3) 水酸基置換低級アルキル基
(3-4) シクロアルキル低級アルキル基
(3-5) カルボキシ低級アルキル基
(3-6) 低級アルコキシカルボニル低級アルキル基
(3-7) フェニル環上に置換基としてハロゲン原子;1個以上のハロゲン原子を有することのある低級アルキル基;1個以上のハロゲン原子を有することのある低級アルコキシ基;フェニル基;低級アルコキシカルボニル基;フェノキシ基;低級アルキルチオ基;低級アルキルスルホニル基;フェニル低級アルコキシ基;及び1個以上の低級アルカノイル基を有することのあるアミノ基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるフェニル低級アルキル基
(3-8) ナフチル低級アルキル基
(3-9) フラン環上に置換基として1個以上の低級アルコキシカルボニル基を有することのあるフリル低級アルキル基
(3-10) チアゾール環上に置換基として低級アルキル基及びフェニル環上に置換基として1個以上の低級アルキル基(低級アルキル基上にハロゲン原子が置換していてもよい)を有することのあるフェニル基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるチアゾリル低級アルキル基
(3-11) テトラゾール環上に置換基として1個以上の低級アルキル基を有することのあるテトラゾリル低級アルキル基
(3-12) ベンゾチオフェン環上に置換基として1個以上のハロゲン原子を有することのあるベンゾチエニル低級アルキル基
(3-13) 低級アルキニル基
(3-14) 低級アルケニル基
(3-15) フェニル低級アルケニル基
(3-16) ベンゾイミダゾリル低級アルキル基
(3-17) ピリジル低級アルキル基
(3-18) イミダゾール環上に置換基として1個以上のフェニル低級アルキル基を有することのあるイミダゾリル低級アルキル基
(3-19) キノリル低級アルキル基;
Bは、カルボニル基又は基−NHCO−を示す。
lは、0又は1を示す。
R6及びR7は、各々下記(4-1)〜(4-79)で示されるいずれかの基を示す。
(4-1) 水素原子
(4-2) 低級アルキル基
(4-3) 低級アルカノイル基
(4-4) 1個以上のハロゲン原子を有することのある低級アルキルスルホニル基
(4-5) 1個以上のハロゲン原子を有することのあるアルコキシカルボニル基
(4-6) 水酸基置換低級アルキル基
(4-7) ピリジン環上に置換基としてピロリル基及びハロゲン原子からなる群より選ばれた基を1個以上有することのあるピリジルカルボニル基
(4-8) ピリジン環上に置換基として低級アルキル基及び低級アルコキシ基なる群より選ばれた基を1個以上有することのあるピリジル基
(4-9) ピリジル低級アルキル基
(4-10) フェニル環上に置換基としてハロゲン原子;1個以上のハロゲン原子を有することのある低級アルキル基;フェノキシ基;1個以上のハロゲン原子を有することのある低級アルコキシ基;低級アルキルチオ基;低級アルキルスルホニル基;低級アルキル基及び低級アルカノイル基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるアミノ基;ピロリジン環上に置換基として1個以上のオキソ基を有することのあるピロリジニル基;ピペリジン環上に置換基として1個以上の低級アルキル基を有することのあるピペリジニル基;低級アルケニル基;アミノスルホニル基;水酸基;1個以上の低級アルキル基を有することのあるカルバモイル基;フェニル低級アルコキシ基;及びシアノ基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるフェニル基
(4-11) シクロアルキル環上に置換基として1個以上の低級アルキル基を有することのあるシクロアルキル基
(4-12) フェニル環上に置換基としてハロゲン原子;フェノキシ基;フェニル基;1個以上のハロゲン原子を有することのある低級アルキル基;低級アルコキシ基;低級アルカノイル基;ニトロ基;シアノ基;フェニル基及び低級アルキル基なる群より選ばれた基を1個以上有することのあるアミノ基;ピロリジン環上に置換基として1個以上のオキソ基を有することのあるピロリジニル基;ピロリル基;ピラゾリル基;1,2,4−トリアゾリル基;及びイミダゾリル基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるベンゾイル基
(4-13) フェニル環上に1個以上の低級アルキレンジオキシ基を有するベンゾイル基
(4-14) シクロアルキルカルボニル基
(4-15) フリルカルボニル基
(4-16) ナフチルカルボニル基
(4-17) フェニル環上に置換基として低級アルコキシ基、低級アルキル基、ハロゲン原子及びニトロ基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるフェノキシカルボニル基
(4-18) フェニル環上に置換基としてハロゲン原子及びニトロ基なる群より選ばれた基を1個以上有することのあるフェニル低級アルコキシカルボニル基
(4-19) ピペリジン環上に置換基として低級アルキル基;低級アルカノイル基;ベンゾイル基(フェニル環上に1個以上のハロゲン原子が置換していてもよい);及びフェニル基(フェニル環上に1個以上のハロゲン原子が置換していてもよい)なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるピペリジニル基
(4-20) テトラヒドロピラニル低級アルキル基
(4-21) シクロアルキル低級アルキル基
(4-22) 低級アルケニル基
(4-23) フェニル環上に置換基としてハロゲン原子、1個以上のハロゲン原子を有することのある低級アルキル基、1個以上のハロゲン原子を有することのある低級アルコキシ基及び水酸基なる群から選ばれた基を1個以上有することがあり、低級アルキル基上に1個以上の低級アルコキシカルボニル基を有することのあるフェニル低級アルキル基
(4-24) 低級アルキレンジオキシ基置換フェニル低級アルキル基
(4-25) フリル低級アルキル基
(4-26) 低級アルキル基及びフェニル基(フェニル環上に1個以上の低級アルキル基が置換していてもよい)なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるカルバモイル低級アルキル基
(4-27) 低級アルコキシ低級アルキル基
(4-28) 低級アルキル基上にカルバモイル基及び低級アルコキシカルボニル基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるイミダゾリル低級アルキル基
(4-29) 1個以上の低級アルキル基を有することのあるアミノ置換低級アルキル基
(4-30) 2,3,4,5−テトラヒドロフラン環上に置換基として1個以上のオキソ基を有することのある2,3,4,5−テトラヒドロフリル基
(4-31) 低級アルコキシカルボニル低級アルキル基
(4-32) ピロリジン環上に置換基として1個以上の低級アルキル基を有することのあるピロリジニル低級アルキル基
(4-33) フェノキシ低級アルカノイル基
(4-34) モルホリノ低級アルキル基
(4-35) インドリル基
(4-36) チアゾリル基
(4-37) 1,2,4−トリアゾリル基
(4-38) ピリジル低級アルカノイル基
(4-39) チエニルカルボニル基
(4-40) チエニル低級アルカノイル基
(4-41) シクロアルキル低級アルカノイル基
(4-42) イソオキサゾール環上に置換基として1個以上の低級アルキル基を有することのあるイソオキサゾリルカルボニル基
(4-43) ピラジルカルボニル基
(4-44) ピペリジン環上に置換基としてベンゾイル基及び低級アルカノイル基なる群より選ばれた基を1個以上有することのあるピペリジニルカルボニル基
(4-45) クロマニルカルボニル基
(4-46) イソインドリン環上に置換基として1個以上のオキソ基を有することのあるイソインドリニル低級アルカノイル基
(4-47) チアゾリジン環上に置換基としてオキソ基及びチオオキソ基なる群より選ばれた基を1個以上有することのあるチアゾリジニル低級アルカノイル基
(4-48) ピペリジニル低級アルカノイル基
(4-49) フェニル環上に置換基として1個以上のハロゲン原子を有することのあるフェニル低級アルケニルカルボニル基
(4-50) フェニル環上に置換基として1個以上のアルキレンジオキシ基を有するフェニル低級アルケニルカルボニル基
(4-51) ピリジル低級アルケニルカルボニル基
(4-52) ピリジルチオ低級アルカノイル基
(4-53) インドリルカルボニル基
(4-54) ピロリルカルボニル基
(4-55) ピロリジン環上に置換基として1個以上のオキソ基を有することのあるピロリジニルカルボニル基
(4-56) ベンゾフリルカルボニル基
(4-57) インドリル低級アルカノイル基
(4-58) ベンゾチエニルカルボニル基
(4-59) フェニル環上に置換基として1個以上のハロゲン原子を有することのあるフェニル低級アルカノイル基
(4-60) フェニル環上に置換基として低級アルコキシカルボニル基;シアノ基;ニトロ基;1個以上の低級アルカノイル基を有することのあるアミノ基;水酸基;カルボキシ基;低級アルコキシカルボニル低級アルキル基;ハロゲン原子;1個以上のハロゲン原子を有することのある低級アルキル基;及び1個以上のハロゲン原子を有することのある低級アルコキシ基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるフェニルスルホニル基
(4-61) チオフェン環上に置換基としてハロゲン原子及び低級アルコキシカルボニル基なる群より選ばれた基を1個以上有することのあるチエニルスルホニル基
(4-62) キノリルスルホニル基
(4-63) イミダゾール環上に置換基として1個以上の低級アルキル基を有することのあるイミダゾリルスルホニル基
(4-64) フェニル環上に置換基として1個以上の低級アルキレンジオキシ基を有することのあるフェニルスルホニル基
(4-65) 低級アルケニルスルホニル基
(4-66) シクロアルキル低級アルキルスルホニル基
(4-67) 3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾキサジン環上に置換基として1個以上の低級アルキル基を有することのある3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾキサジニルスルホニル基
(4-68) ピラゾール環上に置換基としてハロゲン原子及び低級アルキル基なる群より選ばれた基を1個以上有することのあるピラゾリルスルホニル基
(4-69) イソオキサゾール環上に置換基として1個以上の低級アルキル基を有することのあるイソオキサゾリルスルホニル基
(4-70) チアゾール環上に置換基として低級アルキル基及び1個以上の低級アルカノイル基を有することのあるアミノ基なる群より選ばれた基を1個以上有することのあるチアゾリルスルホニル基、
(4-71) フェニル低級アルキルスルホニル基
(4-72) フェニル低級アルケニルスルホニル基
(4-73) ナフチルオキシカルボニル基
(4-74) 低級アルキニルオキシカルボニル基
(4-75) 低級アルケニルオキシカルボニル基
(4-76) フェニル低級アルコキシ置換低級アルコキシカルボニル基
(4-77) シクロアルキル環上に置換基として1個以上の低級アルキル基を有することのあるシクロアルキルオキシカルボニル基
(4-78) テトラゾリル基
(4-79) イソオキサゾール環上に置換基として1個以上の低級アルキル基を有することのあるイソオキサゾリル基;
R6及びR7は、これらが結合する窒素原子と共に他の1個以上のヘテロ原子を介しもしくは介することなく互いに結合して5〜7員の飽和複素環、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリル基又はイソインドリニル基を形成してもよい。
該複素環上には、下記(5-1)〜(5-28)で示される基なる群から選ばれた置換基が1〜3個置換していてもよい。
(5-1) 低級アルキル基
(5-2) 低級アルコキシ基
(5-3) オキソ基
(5-4) 水酸基
(5-5) ピリジル低級アルキル基
(5-6) フェニル環上に置換基としてハロゲン原子;1個以上のハロゲン原子を有することのある低級アルコキシ基;1個以上のハロゲン原子を有することのある低級アルキル基;シアノ基;及び水酸基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるフェニル基
(5-7) 低級アルキレンジオキシ基置換フェニル低級アルキル基
(5-8) フェニル環上に置換基として1個以上のハロゲン原子を有することのあるフェニル低級アルキル基
(5-9) ピリミジル基
(5-10) ピラジル基
(5-11) シクロアルキル基
(5-12) フェニル環上に置換基として1個以上のハロゲン原子を有することのあるフェニル低級アルコキシ基
(5-13) フェニル環上に置換基として1個以上のハロゲン原子を有することのあるベンゾイル基
(5-14) フェニル環上に1個以上の低級アルキレンジオキシ基を有するベンゾイル基
(5-15) フェニル基及び低級アルキル基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるカルバモイル低級アルキル基
(5-16) ベンゾオキサゾリル基
(5-17) 低級アルコキシカルボニル基
(5-18) カルバモイル基
(5-19) フェニル環上に置換基として1個以上のハロゲン原子を有することのあるフェニル低級アルキリデン基
(5-20) フェニル低級アルコキシカルボニル基
(5-21) ピリジン環上に置換基としてシアノ基及び低級アルキル基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるピリジル基
(5-22) フリル低級アルキル基
(5-23) テトラヒドロピラニル基
(5-24) イミダゾリル低級アルキル基
(5-25) ナフチル基
(5-26) 2,3−ジヒドロ−1H−インデニル基
(5-27) 1,3−ジオキソラニル低級アルキル基
(5-28) 基−(A3)mNR11R12;
A1は、低級アルキレン基を示す。
R8及びR9は、各々下記(6-1)〜(6-25)で示されるいずれかの基を示す。
(6-1) 水素原子、
(6-2) 低級アルキル基、
(6-3) フェニル環上に置換基として、1個以上のハロゲン原子を有することのある低級アルキル基;低級アルキルチオ基;1個以上のハロゲン原子を有することのある低級アルコキシ基;ハロゲン原子;フェニル基;低級アルキルアミノ基;シアノ基;フェノキシ基;シクロアルキル基;1個以上のオキソ基を有することのあるピロリジニル基;1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリルカルボニル基;1個以上の低級アルキル基を有することのある1,2,3,4−テトラヒドロキノリルカルボニル基;1個以上の低級アルキル基を有することのある1,2,3,4−テトラヒドロキノキサリニルカルボニル基;1個以上のフェニル基を有することのあるチアゾリル基;カルバモイル基;フェニル低級アルコキシ基;低級アルキルスルホニルアミノ基;1個以上のハロゲン原子を有することのあるアニリノ基;フェニル低級アルキル基;及び水酸基置換低級アルキル基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるフェニル基
(6-4) シクロアルキル基
(6-5) シクロアルキル低級アルキル基
(6-6) カルバモイル低級アルキル基
(6-7) フェニル環上に置換基として、1個以上のハロゲン原子を有することのある低級アルキル基;1個以上のハロゲン原子を有することのある低級アルコキシ基;ハロゲン原子;及びフェニル基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるフェニル低級アルキル基
(6-8) 低級アルキル置換アミノ低級アルキル基
(6-9) ナフチル基
(6-10) ナフチル低級アルキル基
(6-11) テトラヒドロナフチル低級アルキル基
(6-12) フルオレニル基
(6-13) ピリジル基
(6-14) ピリジル低級アルキル基
(6-15) ピリミジニル基
(6-16) ピラジン環上に1個以上の低級アルキル基を有することのあるピラジニル低級アルキル基
(6-17) チアゾリル基
(6-18) ピラゾール環上に1個以上の低級アルキル基を有することのあるピラゾリル低級アルキル基
(6-19) チエニル低級アルキル基
(6-20) ピペリジン環上に置換基として、低級アルキル基;ベンゾイル基;並びにフェニル環上にハロゲン原子及び低級アルキル基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるフェニル低級アルキル基なる群から選ばれた基を1個以上有していてもよいピペリジニル基
(6-21) インドリル基
(6-22) インダゾリル基
(6-23) 1個以上の低級アルキル基を有することのある3,4−ジヒドロカルボスチリル基
(6-24) 1個以上の低級アルキル基を有することのあるキノリル基
(6-25) 1個以上の低級アルキル基を有することのあるカルバゾリル基;
R8及びR9は、これらが結合する窒素原子と共に他の1個以上のヘテロ原子を介しもしくは介することなく互いに結合して5〜8員の飽和複素環を形成してもよい。
該複素環上には、下記(6-28-1)〜(6-28-24)で示される基なる群から選ばれた置換基が1個以上置換していてもよい。
(6-28-1) 低級アルキル基
(6-28-2) フェニル環上に置換基としてハロゲン原子及び1個以上のハロゲン原子を有することのある低級アルコキシ基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるフェニル低級アルキル基
(6-28-3) ナフチル低級アルキル基
(6-28-4) フェニル低級アルキルカルバモイル低級アルキル基
(6-28-5) フェニルカルバモイル低級アルキル基
(6-28-6) フェニル低級アルコキシカルボニル基
(6-28-7) フェニル環上に置換基としてハロゲン原子及び1個以上のハロゲン原子を有することのある低級アルキル基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるフェノキシ低級アルキル基
(6-28-8) ビフェニル基
(6-28-9) フェニル環上に置換基として1個以上のハロゲン原子を有することのあるフェニル基
(6-28-10) 1個以上のハロゲン原子を有することのある2,3−ジヒドロインデニル基
(6-28-11) 1個以上のハロゲン原子を有することのあるベンゾチアゾリル基
(6-28-12) 1個以上のハロゲン原子を有することのあるピリジル基
(6-28-13) ベンゾチエニル基
(6-28-14) ベンゾイソチアゾリル基
(6-28-15) チエノピリジル基
(6-28-16) カルバモイル基
(6-28-17) フェニル環上に置換基として1個以上のハロゲン原子を有することのあるフェニル低級アルコキシ基
(6-28-18) 1個以上のハロゲン原子を有することのあるフェノキシ基
(6-28-19) フェニル環上に置換基としてハロゲン原子及び低級アルコキシ基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるベンゾイル基
(6-28-20) フェニル環上に1個以上の低級アルキル基(置換基として1個以上のハロゲン原子を有していてもよい)を有することのあるアニリノ基
(6-28-21) アミノ基上に置換基として1個以上の低級アルキル基を有し、フェニル環上に置換基として1個以上のハロゲン原子を有することのあるアニリノ基
(6-28-22) ベンゾフリル基
(6-28-23) ナフチル基
(6-28-24) オキソ基;
R8及びR9は、これらが結合する窒素原子と共に互いに結合して5又は6員の不飽和複素環を形成してもよい。
該不飽和複素環上には、下記(6-29-1)〜(6-29-3)で示される基なる群から選ばれた置換基が1個以上置換していてもよい。
(6-29-1) 1個以上のハロゲン原子を有することのあるフェニル基
(6-29-2) 2,3−ジヒドロインデニル基
(6-29-3) ベンゾチエニル基;
R8及びR9は、これらが結合する窒素原子と共に、1,2,3,4−テトラヒドロキノリル基、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリル基、1,3−ジヒドロイソインドリル基、ピラジン環上に1個以上の低級アルキル基を有することのあるオクタヒドロピロロ[1,2−a]ピラジニル基、又は8−アザビシクロ[3.2.1]オクチル基上に1個以上のフェノキシ基(フェニル環上に1個以上のハロゲン原子を有していてもよい)を有することのある8−アザビシクロ[3.2.1]オクチル基を形成してもよい。
A2は、低級アルキレン基を示す。
R10は、下記(7-1)〜(7-44)で示されるいずれかの基を示す。
(7-1) 水素原子
(7-2) 低級アルキル基
(7-3) 1個以上のハロゲン原子を有することのあるアルコキシカルボニル基
(7-4) フェニル環上に置換基として1個以上のハロゲン原子を有することのある低級アルキル基;フェニル基;ハロゲン原子;シアノ基;フェノキシ基;低級アルコキシカルボニル基;ピラゾリル基;及び1個以上のハロゲン原子を有することのある低級アルコキシ基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるベンゾイル基
(7-5) アルカノイル基
(7-6) フェニル環上に置換基としてハロゲン原子及び低級アルキル基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるフェニル低級アルカノイル基
(7-7) シクロアルキル低級アルカノイル基
(7-8) フェニル環上に置換基として1個以上の低級アルキル基を有することのあるフェニル基
(7-9) フェニル環上に置換基として1個以上のハロゲン原子を有することのあるフェノキシ低級アルカノイル基
(7-10) フェニル低級アルケニルカルボニル基
(7-11) ピリジン環上に置換基としてハロゲン原子及び1個以上のハロゲン原子を有することのある低級アルキル基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるピリジルカルボニル基
(7-12) フリルカルボニル基
(7-13) チエニルカルボニル基
(7-14) ピペリジン環上に置換基として1個以上の低級アルカノイル基を有することのあるピペリジニルカルボニル基
(7-15) ピロリジン環上に置換基として1個以上のオキソ基を有することのあるピロリジニルカルボニル基
(7-16) テトラヒドロピラニルカルボニル基
(7-17) ナフチルカルボニル基
(7-18) インドリルカルボニル基
(7-19) ベンゾフリルカルボニル基
(7-20) ベンゾチオフェン環上に置換基として1個以上のハロゲン原子を有することのあるベンゾチエニルカルボニル基
(7-21) フリル低級アルキル基
(7-22) ピリジン環上に置換基としてハロゲン原子及び1個以上のハロゲン原子を有することのある低級アルキル基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるピリジル低級アルキル基
(7-23) チオフェン環上に置換基として1個以上のハロゲン原子を有することのあるチエニル低級アルキル基
(7-24) フェニル環上に置換基として1個以上のハロゲン原子を有することのある低級アルコキシ基;シアノ基;1個以上のハロゲン原子を有することのある低級アルキル基;低級アルキル基及び低級アルカノイル基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるアミノ基;ハロゲン原子;低級アルコキシカルボニル基;低級アルカノイルオキシ基;低級アルキルスルホニル基;低級アルキルチオ基;及びピロリジニル基なる群から選ばれた基を1個以上の有することのあるフェニル低級アルキル基
(7-25) チアゾリル低級アルキル基
(7-26) イミダゾール環上に置換基として1個以上の低級アルキル基を有することのあるイミダゾリル低級アルキル基
(7-27) ピロール環上に置換基として1個以上の低級アルキル基を有することのあるピロリル低級アルキル基
(7-28) シクロアルキル低級アルキル基
(7-29) 低級アルキルチオ低級アルキル基
(7-30) フェニル環上に置換基としてハロゲン原子、低級アルキル基及び低級アルコキシ基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるフェノキシカルボニル基
(7-31) フェニル環上に置換基として1個以上のハロゲン原子を有することのあるフェニル低級アルコキシカルボニル基
(7-32) ナフチルオキシカルボニル基
(7-33) 低級アルキニルオキシカルボニル基
(7-34) シクロアルキルカルボニル基
(7-35) キノキサリニルカルボニル基
(7-36) 基−CO−NR13R14
(7-37) ピペリジン環上に置換基として1個以上の低級アルキル基を有することのあるピペリジニル基、
(7-38) シクロアルキル基
(7-39) テトラヒドロピラニル基
(7-40) 低級アルコキシ低級アルキル基
(7-41) テトラヒドロ−2H−チオピラニル基
(7-42) ナフチル基
(7-43) ビフェニル基
(7-44) 低級アルキルシリル低級アルコキシカルボニル基;
A3は、低級アルキレン基を示す。
mは、0又は1を示す。
R11及びR12は、各々下記(8-1)〜(8-5)で示されるいずれかの基を示す。
(8-1) 水素原子
(8-2) 低級アルキル基
(8-3) 低級アルカノイル基
(8-4) フェニル低級アルカノイル基;
(8-5) フェニル環上に置換基として1個以上のハロゲン原子を有することのあるフェニル基
R11及びR12は、これらが結合する窒素原子と共に他の1個以上のヘテロ原子を介しもしくは介することなく互いに結合して5又は6員の飽和複素環を形成してもよい。
該複素環上には、下記(9-1)及び(9-2)で示される基なる群から選ばれた置換基が1〜3個置換していてもよい。
(9-1) 低級アルキル基
(9-2) フェニル基;
R13及びR14は、各々下記(10-1)〜(10-3)で示されるいずれかの基を示す。
(10-1) 水素原子
(10-2) 低級アルキル基
(10-3) フェニル基;
R13及びR14は、これらが結合する窒素原子と共に他の1個以上のヘテロ原子を介しもしくは介することなく互いに結合して5又は6員の飽和複素環を形成してもよい。]
で表されるカルボスチリル化合物又はその塩からなる医薬。
項2. カルボスチリル化合物又はその塩が、一般式(1)においてカルボスチリル骨格の3,4位の結合が一重結合又は二重結合であり、R4及びR5が共に水素原子を示すカルボスチリル化合物又はその塩である項1に記載の医薬。
項3. カルボスチリル化合物又はその塩が、一般式(1)において
で示される基が、カルボスチリル骨格の3位、4位、5位、6位、7位及び8位のいずれかに結合しているカルボスチリル化合物又はその塩である項2に記載の医薬。
項4. カルボスチリル化合物又はその塩が、一般式(1)においてカルボスチリル骨格の3,4位の結合が一重結合であり、
で示される基がカルボスチリル骨格の5位及び6位のいずれかに結合しているカルボスチリル化合物又はその塩である項3に記載の医薬。
項5. カルボスチリル化合物又はその塩が、一般式(1)においてAが低級アルキレン基又は低級アルキリデン基を示すカルボスチリル化合物又はその塩である項3又は4に記載の医薬。
項6. カルボスチリル化合物又はその塩が、一般式(1)においてR1が項1で定義された(1-2)、(1-3)、(1-4)、(1-6)、(1-10)、(1-12)、(1-13)、(1-18)及び(1-21)のいずれかの基を示すカルボスチリル化合物又はその塩である項5に記載の医薬。
項7. カルボスチリル化合物又はその塩が、一般式(1)において
で示される基がカルボスチリル骨格の5位に結合しているカルボスチリル化合物又はその塩である項6に記載の医薬。
項8. カルボスチリル化合物又はその塩が、一般式(1)においてR1がフェニル環上に置換基としてフェニル基、ハロゲン原子、基−(B)lNR6R7(ここで、B、l、R6及びR7は、項1で定義されているものと同じ。)、低級アルコキシカルボニル基及びフェニル低級アルコキシ基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるフェニル低級アルキル基を示すカルボスチリル化合物又はその塩である項7に記載の医薬。
項9. カルボスチリル化合物又はその塩が、一般式(1)においてAが低級アルキレン基、R2が水素原子又は低級アルコキシ基、R3が水素原子、及びXが酸素原子又は硫黄原子を示すカルボスチリル化合物又はその塩である項8に記載の医薬。
項10. カルボスチリル化合物又はその塩が、一般式(1)においてAが低級アルキレン基、R1が低級アルキル基、R2が水素原子又は低級アルコキシ基、R3が水素原子、及びXが酸素原子又は硫黄原子を示すカルボスチリル化合物又はその塩である項7に記載の医薬。
項11. カルボスチリル化合物又はその塩が、一般式(1)においてAが低級アルキレン基、R1がナフチル低級アルキル基、R2が水素原子又は低級アルコキシ基、R3が水素原子、及びXが酸素原子又は硫黄原子を示すカルボスチリル化合物又はその塩である項7に記載の医薬。
項12. カルボスチリル化合物又はその塩が、一般式(1)においてAが低級アルキレン基、R1が
で示される基、R2が水素原子又は低級アルコキシ基、R3が水素原子、及びXが酸素原子又は硫黄原子を示すカルボスチリル化合物又はその塩である項7に記載の医薬。
項13. カルボスチリル化合物又はその塩が、一般式(1)においてカルボスチリル骨格の3,4位の結合が二重結合であり、
で示される基がカルボスチリル骨格の3位、4位及び5位のいずれかに結合しているカルボスチリル化合物又はその塩である項3に記載の医薬。
項14. カルボスチリル化合物又はその塩が、一般式(1)においてR1が項1で定義された(1-2)及び(1-3)のいずれかの基を示すカルボスチリル化合物又はその塩である項13に記載の医薬。
項15. カルボスチリル化合物又はその塩が、一般式(1)においてAが低級アルキレン基又は低級アルキリデン基、R2が水素原子又は低級アルコキシ基を示すカルボスチリル化合物又はその塩である項14に記載の医薬。
項16. カルボスチリル化合物又はその塩が、一般式(1)においてカルボスチリル骨格の3,4位の結合が二重結合であり、R4及びR5が互いに結合して基−CH=CH−CH=CH−を形成しているカルボスチリル化合物又はその塩である項1に記載の医薬。
項17. カルボスチリル化合物又はその塩が、一般式(1)において
で示される基がカルボスチリル骨格の7位に結合しているカルボスチリル化合物又はその塩である項16に記載の医薬。
項18. カルボスチリル化合物又はその塩が、一般式(1)においてR1が項1で定義された(1-2)及び(1-3)のいずれかの基を示すカルボスチリル化合物又はその塩である項17に記載の医薬。
項19. カルボスチリル化合物又はその塩が、一般式(1)においてAが低級アルキレン基又は低級アルキリデン基、R2及びR3が共に水素原子、及びXが酸素原子又は硫黄原子を示すカルボスチリル化合物又はその塩である項18に記載の医薬。
項20. カルボスチリル化合物又はその塩が、一般式(1)においてAが直接結合を示すカルボスチリル化合物又はその塩である項1に記載の医薬。
項21. カルボスチリル化合物又はその塩が、一般式(1)においてAが低級アルキレン基を示すカルボスチリル化合物又はその塩である項1に記載の医薬。
項22. カルボスチリル化合物又はその塩が、一般式(1)においてAが低級アルキリデン基を示すカルボスチリル化合物又はその塩である項1に記載の医薬。
項23. カルボスチリル化合物又はその塩が、一般式(1)においてカルボスチリル骨格の3,4位の結合が一重結合又は二重結合であり、R4及びR5が共に水素原子を示すカルボスチリル化合物又はその塩である項20〜項22のいずれかに記載の医薬。
項24. カルボスチリル化合物又はその塩が、一般式(1)においてカルボスチリル骨格の3,4位の結合が二重結合であり、R4及びR5が互いに結合して基−CH=CH−CH=CH−を形成しているカルボスチリル化合物又はその塩である項20〜項22のいずれかに記載の医薬。
項25. カルボスチリル化合物又はその塩が、下記に示す化合物から選択されるカルボスチリル化合物又はそれらの塩である項1に記載の医薬。
5−[1−(ビフェニル−4−イルメチル)−8−メトキシ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチル]チアゾリジン−2,4−ジオン、
5−[1−(4−クロロベンジル)−8−メトキシ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチル]チアゾリジン−2,4−ジオン、
5−[1−(4−ブロモベンジル)−8−メトキシ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチル]チアゾリジン−2,4−ジオン、
5−[1−(2−ナフチルメチル)−8−メトキシ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチル]チアゾリジン−2,4−ジオン、
5−{1−[4−(ヘプチルオキシカルボニルアミノ)ベンジル]−8−メトキシ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチル}チアゾリジン−2,4−ジオン、
5−[1−(1−ビフェニル−4−イルピペリジン−4−イルメチル)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチル]チアゾリジン−2,4−ジオン、
5−{1−[1−(4−メチルフェニル)ピペリジン−4−イルメチル]−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチル}チアゾリジン−2,4−ジオン、
5−{1−[4−(2−クロロベンジルオキシカルボニルアミノ)ベンジル]−8−メトキシ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチル}チアゾリジン−2,4−ジオン、
1−(ビフェニル−4−イルメチル)−8−メトキシ−5−(4−オキソ−2−チオオキソチアゾリジン−5−イルメチル)−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン、
8−メトキシ−1−メチル−5−(4−オキソ−2−チオオキソチアゾリジン−5−イルメチル)−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン、
8−メトキシ−1−(3−メチルブチル)−5−(4−オキソ−2−チオオキソチアゾリジン−5−イルメチル)−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン、
1−プロピル−8−メトキシ−5−(4−オキソ−2−チオオキソチアゾリジン−5−イルメチル)−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン、
1−イソブチル−8−メトキシ−5−(4−オキソ−2−チオオキソチアゾリジン−5−イルメチル)−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン、
8−メトキシ−1−フェネチル−5−(4−オキソ−2−チオオキソチアゾリジン−5−イルメチル)−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン、及び
1−(4−フェニルチオメチル)ベンジル−5−(4−オキソ−2−チオオキソチアゾリジン−5−イルメチル)−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン
項26. 項1に記載のカルボスチリル化合物又はその塩を有効成分として含有する、TFF産生亢進により予防又は治療効果が得られる疾患の予防及び/又は治療剤。
項27. TFF産生亢進により予防又は治療効果が得られる疾患が、消化管疾患、口腔疾患、上気道疾患、気道疾患、眼疾患、癌又は創傷である項26に記載の予防及び/又は治療剤。
項28. TFF産生亢進により予防又は治療効果が得られる疾患が、薬剤性潰瘍、消化性胃潰瘍、潰瘍性大腸炎、クローン病、薬剤性腸炎、虚血性大腸炎、過敏性腸症候群、内視鏡的粘膜切除術後潰瘍、急性胃炎、慢性胃炎、逆流性食道炎、食道潰瘍、バレット食道、消化管粘膜炎、痔疾患、口内炎、シェーグレン症候群、口腔乾燥症、鼻炎、咽頭炎、気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患、ドライアイ又は角結膜炎である項26に記載の予防及び/又は治療剤。
項29. TFFがTFF2である項28に記載の予防及び/又は治療剤。
項30. TFFを産生誘導する化合物を有効成分として含有する、消化管疾患、口腔疾患、上気道疾患、気道疾患、眼疾患、癌又は創傷の予防及び/又は治療剤。
項31. TFFがTFF2である項30に記載の予防及び/又は治療剤。
で示される基が、カルボスチリル骨格の3位、4位、5位、6位、7位又は8位に結合しているカルボスチリル化合物が好ましい。
で示される基がカルボスチリル骨格の5位又は6位に結合している化合物が好ましい。
で示される基がカルボスチリル骨格の5位に結合しているカルボスチリル化合物がより好ましい。
で示される基である化合物が好ましく、更にAが低級アルキレン基、R2が水素原子又は低級アルコキシ基、R3が水素原子、及びXが酸素原子又は硫黄原子である化合物がより好ましい。
で示される基がカルボスチリル骨格の3位、4位又は5位に結合している化合物が好ましく、更にR1が上記項1に定義されている(1-2)又は(1-3)である化合物がより好ましい。これらの中でも、Aが低級アルキレン基又は低級アルキリデン基、R2が水素原子又は低級アルコキシ基である化合物が特に好ましい。
で示される基がカルボスチリル骨格の7位に結合している化合物がより好ましく、R1が上記項1に定義されている(1-2)又は(1-3)である化合物がより好ましい。このようなカルボスチリル化合物の中でも、Aが低級アルキレン基又は低級アルキリデン基、R2及びR3が共に水素原子、及びXが酸素原子又は硫黄原子である化合物が特に好ましい。
5−[1−(ビフェニル−4−イルメチル)−8−メトキシ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチル]チアゾリジン−2,4−ジオン、
5−[1−(4−クロロベンジル)−8−メトキシ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチル]チアゾリジン−2,4−ジオン、
5−[1−(4−ブロモベンジル)−8−メトキシ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチル]チアゾリジン−2,4−ジオン、
5−[1−(2−ナフチルメチル)−8−メトキシ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチル]チアゾリジン−2,4−ジオン、
5−{1−[4−(ヘプチルオキシカルボニルアミノ)ベンジル]−8−メトキシ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチル}チアゾリジン−2,4−ジオン、
5−[1−(1−ビフェニル−4−イルピペリジン−4−イルメチル)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチル]チアゾリジン−2,4−ジオン、
5−{1−[1−(4−メチルフェニル)ピペリジン−4−イルメチル]−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチル}チアゾリジン−2,4−ジオン、
5−{1−[4−(2−クロロベンジルオキシカルボニルアミノ)ベンジル]−8−メトキシ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチル}チアゾリジン−2,4−ジオン、
1−(ビフェニル−4−イルメチル)−8−メトキシ−5−(4−オキソ−2−チオオキソチアゾリジン−5−イルメチル)−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン、
8−メトキシ−1−メチル−5−(4−オキソ−2−チオオキソチアゾリジン−5−イルメチル)−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン、
8−メトキシ−1−(3−メチルブチル)−5−(4−オキソ−2−チオオキソチアゾリジン−5−イルメチル)−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン、
1−プロピル−8−メトキシ−5−(4−オキソ−2−チオオキソチアゾリジン−5−イルメチル)−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン、
1−イソブチル−8−メトキシ−5−(4−オキソ−2−チオオキソチアゾリジン−5−イルメチル)−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン、
8−メトキシ−1−フェネチル−5−(4−オキソ−2−チオオキソチアゾリジン−5−イルメチル)−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン、及び
1−(4−フェニルチオメチル)ベンジル−5−(4−オキソ−2−チオオキソチアゾリジン−5−イルメチル)−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン。
[(2−カルバモイル−1−ピロリジニル)カルボニル]ベンジル、4−{[N−(2,6−ジメチルベンジル)−N−エチル]アミノカルボニル}ベンジル、4−{N−[(4−メチルフェニル)カルバモイルメチル]−N−メチルアミノカルボニル}ベンジル、4−[N−(4−クロロベンジル)−N−エチルアミノカルボニル]ベンジル、4−[N−(4−トリフルオロメチルベンジル)−N−エチルアミノカルボニル]ベンジル、4−[N−(3−ブロモベンジル)−N−エチルアミノカルボニル]ベンジル、4−{[4−(2−クロロベンジル)−1−ピペリジニル]カルボニル}ベンジル、4−{[4−(3−クロロベンジル)−1−ピペリジニル]カルボニル}ベンジル、4−{[4−(2−クロロベンジリデン)−1−ピペリジニル]カルボニル}ベンジル、4−[N−(2−メトキシベンジル)アミノカルボニル]ベンジル、4−{N−[2−(2−フルオロフェニル)エチル]アミノカルボニル}ベンジル、4−{N−[2−(3−フルオロフェニル)エチル]アミノカルボニル}ベンジル、4−[(4−ベンジルオキシカルボニル−1−ピペラジニル)カルボニル]ベンジル、4−{[4−(3−シアノ−2−ピリジル)−1−ピペラジニル]カルボニル}ベンジル、4−[(4−フェニル−1−ピペリジニル)カルボニル]ベンジル、4−[{4−[(3−フリル)メチル]−1−ピペラジニル}カルボニル]ベンジル、4−{[4−(3−ピリジル)−1−ピペラジニル]カルボニル}ベンジル、4−{[4−(4−テトラヒドロピラニル)−1−ピペラジニル]カルボニル}ベンジル、4−{[4−(2−フルオロベンジル)−1−ピペリジニル]カルボニル}ベンジル、4−{[4−(4−モルホリノ)−1−ピペリジニル]カルボニル}ベンジル、4−{4−[2−(1,3−ジオキソラン−2−イル)エチル]−1−ピペラジニル]カルボニル}ベンジル、4−フェニルベンジル、2−フェニルベンジル、3−フェニルベンジル、4−tert−ブチルベンジル、4−アミノベンジル、4−ニトロベンジル、4−メトキシカルボニルベンジル、4−カルボキシベンジル、3−メトキシー4−クロロベンジル、4−メトキシベンジル、2,4,6−トリメトキシベンジル、3,4−ジクロロベンジル、4−クロロベンジル、4−ブロモベンジル、2,4,6−トリフルオロベンジル、4−フルオロベンジル、4−シアノベンジル、4−ピペリジニルカルボニルベンジル、4−アニリノカルボニルベンジル、4−(N−シクロヘキシルアミノカルボニル)ベンジル、4−(N−ベンゾイルアミノ)ベンジル、4−(N−シクロヘキシルアミノ)ベンジル、4−フェニルカルバモイルアミノベンジル、4−メチルベンジル、3,4−ジメチルベンジル、3,4,5−トリメチルベンジル、4−ベンジルオキシベンジル、4−エチルカルバモイルアミノベンジル、4−エチルアミノカルボニルベンジル、4−イソプロピルアミノカルボニルベンジル、4−[N−(2−ヒドロキシエチル)アミノカルボニル]ベンジル、4−[N−(3−ピリジル)アミノカルボニル]ベンジル、4−[N−(4−クロロフェニル)アミノカルボニル]ベンジル、4−[N−(4−イソプロピルフェニル)アミノカルボニル]ベンジル、4−[N−(4−フェノキシフェニル)アミノカルボニル]ベンジル、4−[N−(3−フェノキシフェニル)アミノカルボニル]ベンジル、4−[N−(3−フェノキシベンゾイル)アミノ]ベンジル、4−[N−(4−フェノキシベンゾイル)アミノ]ベンジル、4−[N−(4−クロロベンゾイル)アミノ]ベンジル、4−[N−(2−クロロベンゾイル)アミノ]ベンジル、4−[N−(2,6−ジクロロベンゾイル)アミノ]ベンジル、4−[N−(4−メトキシフェニル)アミノカルボニル]ベンジル、4−[N−(2−フリルカルボニル)アミノ]ベンジル、4−[N−(4−メトキシベンゾイル)アミノ]ベンジル、4−[N−(3−メトキシベンゾイル)アミノ]ベンジル、4−[N−(2−メトキシベンゾイル)アミノ]ベンジル、4−フェノキシベンジル、4−n−ペンチルオキシカルボニルアミノベンジル、4−[N−(4−メトキシフェノキシカルボニル)アミノ]ベンジル、4−[N−(4−メチルフェノキシカルボニル)アミノ]ベンジル、4−ベンジルオキシカルボニルアミノベンジル、4−エタノイルアミノベンジル、4−(N−アセチルアミノ)ベンジル、4−メチルスルホニルアミノベンジル、メトキシカルボニルアミノベンジル、4−[N−(4−イソプロピルフェニル)アミノカルボニル]ベンジル、4−[4−{2−[(1−,2−又は3−)イミダゾリル]エチル}−1−ピペラジニルカルボニル]ベンジル、4−{4−[3−メチル−(2−、3−又は4−)ピリジル]−1−ピペラジニルカルボニル}ベンジル、4−{4−[4−メチル−(2−、3−又は4−)ピリジル]−1−ピペラジニルカルボニル}ベンジル、4−[4−{2−[(2−、3−又は4−)ピリジル]エチル}−1−ピペラジニルカルボニル]ベンジル、4−{4−4−[(1−又は2−)ナフチル]−(1−、2−又は3−)ピペラジニルカルボニル}ベンジル、4−[(1−、2−、3−又は4−)ピペラジニルカルボニル]ベンジル、4−[2−メチル−(1−、3−、4−、5−又は6−)ピペリジニルカルボニル]ベンジル、4−[3−エトキシカルボニル−(1−、2−、4−、5−又は6−)ピペリジニル]ベンジル、4−[4−(3−ヒドロキシフェニル)−(1−、2−、4−、5−又は6−)ピペリジニル]ベンジル、4−[4−ヒドロキシ−4−ベンジル−(1−、2−又は3−)ピペリジニルカルボニル]ベンジル、4−[3−アセチルアミノ−(1−、2−、4−又は5−)ピロリジニルカルボニル]ベンジル、4−[N−{2−[1−エチル−(2−又は3−)ピロリジニル]エチル}アミノカルボニル]ベンジル、4−[N−{2−[(2−又は3−)ピロリジニル]エチル}アミノカルボニル]ベンジル、4−[N−{2−([2−、3−又は4−]モルホリノ)エチル}アミノカルボニル]ベンジル、4−[N−{3−([2−、3−又は4−]モルホリノ)プロピル}アミノカルボニル]ベンジル、4−[2,6−ジメチル−(3−、4−又は5−)モルホリノカルボニル]ベンジル、4−[4−(4−トリフルオロメチルアニリノ)−(1−、2−、又は3−)ピペラジニルカルボニル]ベンジル、4−{2−[(1−、2−、3−又は4−)ピペリジニルメチル]−(3−、4−、5−又は6−)モルホリノカルボニル}ベンジル、4−(N−メチル−N−n−ペンチルアミノカルボニル)ベンジル、4−{4−[(1−、2−、4−又は5−)2,3−ジヒドロ−1H−インデニル]−(1−、2−又は3−)ピペリジニルカルボニル}ベンジル、4−[N−(2−メチルシクロヘキシル)アミノカルボニル]ベンジル、4−イソインドリニルカルボニルベンジル、4−[2−フェニル−(1−、3−、4−又は5−)ピロリジニルカルボニル]ベンジル、4−{2−[(1−、2−、3−又は4−モルホリノメチル)−(1−、3−、4−又は5−)ピロリジニルカルボニル]ベンジル、4−[2−ジメチルアミノメチル−(1−、3−、4−又は5−)ピロリジニルカルボニル]ベンジル、4−{N−[1−(4−フルオロベンゾイル)−(2−、3−又は4−)ピペリジニル]−N−メチルアミノカルボニル}ベンジル、4−[2−フェニル−(3−、4−又は5−)チアゾリジニルカルボニル]ベンジル、4−[N−メチル−(2−メトキシアニリノ)カルボニル]ベンジル、4−(3−メチルチオアニリノカルボニル)ベンジル、4−(2−メチルチオアニリノカルボニル)ベンジル、4−(3,4−ジクロロアニリノカルボニル)ベンジル、4−(4−トリフルオロメトキシ−4−アニリノカルボニル)ベンジル、4−アニリノカルボニルベンジル、4−(4−クロロアニリノカルボニル)ベンジル、4−(4−メトキシアニリノカルボニル)ベンジル、4−(3−メトキシアニリノカルボニル)ベンジル、4−(2−クロロアニリノカルボニル)ベンジル、4−(4−メチルアニリノカルボニル)ベンジル、4−(2,4−ジメトキシアニリノカルボニル)ベンジル、4−(4−メトキシ−5−クロロアニリノカルボニル)ベンジル、4−(2−メトキシ−5−アセチルアミノアニリノカルボニル)ベンジル、4−(3,4−ジメトキシアニリノカルボニル)ベンジル、4−[2−(1−メチルアリル)アニリノカルボニル]ベンジル、4−(3−トリフルオロメトキシアニリノカルボニル)ベンジル、4−(2−メチルアニリノカルボニル)ベンジル、4−(2−フルオロアニリノカルボニル)ベンジル、4−(3−フルオロアニリノカルボニル)ベンジル、4−(4−フルオロアニリノカルボニル)ベンジル、4−(3−ジメチルアミノアニリノカルボニル)ベンジル、4−(4−エトキシアニリノカルボニル)ベンジル、4−(3−トリフルオロメチルアニリノカルボニル)ベンジル、4−(4−トリフルオロメチルアニリノカルボニル)ベンジル、4−(3−アセチルアミノアニリノカルボニル)ベンジル、4−(4−アセチルアミノアニリノカルボニル)ベンジル、4−[(2−、3−又は4−)ピリジルアミノカルボニル]ベンジル、4−[N−メチル−(3−メチルアニリノ)カルボニル]ベンジル、4−[3−メトキシ−(2−、4−、5−又は6−)ピリジルアミノカルボニル]ベンジル、4−(2−フェノキシアニリノカルボニル)ベンジル、4−(3−フェノキシアニリノカルボニル)ベンジル、4−(4−フェノキシアニリノカルボニル)ベンジル、4−(3,5−ジクロロアニリノカルボニル)ベンジル、4−(2,3−ジメチルアニリノカルボニル)ベンジル、4−(2,4−ジメチルアニリノカルボニル)ベンジル、4−(3,5−ジメチルアニリノカルボニル)ベンジル、4−(3,5−ジフルオロアニリノカルボニル)ベンジル、4−[(1−、2−、3−、4−、5−、6−又は7−)インドリルアミノカルボニル]ベンジル、4−(3−フルオロ−4−メトキシアニリノカルボニル)ベンジル、4−(4−アミノスルホニルアニリノカルボニル)ベンジル、4−(4−メチル−3−メトキシアニリノカルボニル)ベンジル、4−(3−クロロ−4−メトキシアニリノカルボニル)ベンジル、4−(3−クロロ−4−メチルアニリノカルボニル)ベンジル、4−(3−メトキシ−5−トリフルオロメチルアニリノカルボニル)ベンジル、4−(3−クロロ−4−フルオロアニリノカルボニル)ベンジル、4−[3−メチル−(2−、4−、5−又は6−)ピリジルアミノカルボニル]ベンジル、4−[(2−、4−又は5−)チアゾリルアミノカルボニル]ベンジル、4−(3−クロロ−4−ヒドロキシアニリノカルボニル)ベンジル、4−(2−クロロ−5−アセチルアミノアニリノカルボニル)ベンジル、
4−(4−メチルチオアニリノカルボニル)ベンジル、4−(4−イソプロピルアニリノカルボニル)ベンジル、4−(4−tert−ブチルアニリノカルボニル)ベンジル、4−[(2−又は4−)1,2,4−トリアゾリルアミノカルボニル]ベンジル、4−{4−[2−オキソ−(1−、3−、4−又は5−)ピロリジニル]アニリノカルボニル}ベンジル、4−(4−メチルスルホニルアミノ)ベンジル、4−(4−メチルカルバモイルアニリノカルボニル)ベンジル、アニリノカルボニルベンジル、4−(2−ベンジルオキシアニリノカルボニル)ベンジル、4−(4−ビニルアニリノカルボニル)ベンジル、4−(4−アセチルアミノアニリノカルボニル)ベンジル、4−(3−アセチルアミノアニリノカルボニル)ベンジル、4−(4−トリフルオロメチルアニリノカルボニル)ベンジル、4−{3−[(2−、3−又は4−)ピリジル]プロピオニルアミノ}ベンジル、4−(3−フェノキシプロピオニルアミノ)ベンジル、4−[(2−、3−又は4−)ピリジルカルボニルアミノ]ベンジル、4−{2−[(2−、3−又は4−)ピリジル]アセチルアミノ}ベンジル、4−[(2−又は3−)フリルカルボニルアミノ]ベンジル、4−[(2−又は3−)チエニルカルボニルアミノ]ベンジル、4−{2−[(2−又は3−)チエニル]アセチルアミノ}ベンジル、4−{2−[(1−、2−又は3−)ピロリル]−(3−、4−、5−又は6−)ピリジルカルボニルアミノ}ベンジル、4−シクロペンチルカルボニルアミノベンジル、4−シクロヘキシルカルボニルアミノベンジル、4−(2−シクロペンチルアセチルアミノ)ベンジル、4−(2−シクロヘキシルカルボニルアミノ)ベンジル、4−[1−ベンゾイル−(2−、3−又は4−)ピペリジニルカルボニルアミノ]ベンジル、4−[1−アセチル−(2−、3−又は4−)ピペリジニルカルボニルアミノ]ベンジル、4−[(2−、3−、4−、5−、6−、7−又は8−)クロマニル]ベンジル、4−(2−ニトロベンゾイルアミノ)ベンジル、4−(3−ニトロベンゾイルアミノ)ベンジル、4−(4−ニトロベンゾイルアミノ)ベンジル、4−(2−フェニルベンゾイルアミノ)ベンジル、4−(2−ジメチルアミノベンゾイルアミノ)ベンジル、4−(2−アニリノベンゾイルアミノ)ベンジル、4−(2,6−ジクロロベンゾイルアミノ)ベンジル、4−(2−シアノベンゾイルアミノ)ベンジル、4−(3−フェノキシベンゾイルアミノ)ベンジル、4−(2−フェノキシベンゾイルアミノ)ベンジル、4−(4−フェノキシベンゾイルアミノ)ベンジル、4−[(1−又は2−)ナフチルカルボニルアミノ]ベンジル、4−(2−メチル−3−フルオロベンゾイルアミノ)ベンジル、4−(3,4−メチレンジオキシベンゾイルアミノ)ベンジル、4−{2−[1,3−ジオキソ−(2−、4−又は5−)イソインドリニル]アセチルアミノ}ベンジル、4−{2−[2−チオオキソ−4−オキソチアゾリジニル]アセチルアミノ}ベンジル、4−{3−[(1−、2−、3−又は4−)ピペリジニル]プロピオニルアミノ}ベンジル、4−(4−アセチルベンゾイルアミノ)ベンジル、4−(2−トリフルオロメチルベンゾイルアミノ)ベンジル、4−(3−トリフルオロメチルベンゾイルアミノ)ベンジル、4−(4−トリフルオロメチルベンゾイルアミノ)ベンジル、4−[2−(2−クロロフェニル)アセチルアミノ]ベンジル、4−(2−クロロー4−フルオロベンゾイルアミノ)ベンジル、4−(2−クロロシンナモイルアミノ)ベンジル、4−(3,4−メチレンジオキシシンナモイルアミノ)ベンジル、4−[3−(2−、3−又は4−)ピリジルビニルカルボニルアミノ]ベンジル、4−[2−クロロ−(3−、4−、5−又は6−)ピリジルカルボニルアミノ]ベンジル、4−{2−[(2−、3−又は4−)ピリジルチオ]アセチルアミノ}ベンジル、4−[(2−、3−、4−、5−、6−又は7−)インドリルカルボニルアミノ]ベンジル、4−[(1−、2−又は3−)ピロリルカルボニルアミノ]ベンジル、4−[2−オキソ−(1−、3−、4−又は5−)ピロリジニルカルボニルアミノ]ベンジル、4−[(2−、3−、4−、5−、6−又は7−)ベンゾフリルカルボニルアミノ]ベンジル、4−[2,6−ジクロロ−(3−、4−又は5−)ピリジルカルボニルアミノ]ベンジル、4−{2−[(1−、2−、3−、4−、5−、6−又は7−)インドリル]アセチルアミノ}ベンジル、4−[(2−、3−、4−、5−、6−又は7−)ベンゾチエニルカルボニルアミノ]ベンジル、4−{4−[2−オキソ−(1−、3−、4−又は5−)ピロリジニル]ベンゾイルアミノ}ベンジル、4−{4−[(1−、2−又は3−)ピロリル]ベンゾイルアミノ}ベンジル、4−{4−[(1−、3−、4−又は5−)ピラゾリル]ベンゾイルアミノ}ベンジル、4−{4−[(1−、3−又は5−)1,2,4−トリアゾリル]ベンゾイルアミノ}ベンジル、4−{4−[(1−、2−、4−又は5−)イミダゾリル]ベンゾイルアミノ}ベンジル、4−[4−(3,5−ジメチル−4−イソオキサゾリル)ベンゾイルアミノ]ベンジル、4−[(2−又は3−)ピラジルカルボニルアミノ]ベンジル、4−(2−メトキシベンゾイルアミノ)ベンジル、4−(2−メトキシ−5−クロロベンゾイルアミノ)ベンジル、4−(4−クロロベンゾイルアミノ)ベンジル、4−(2−フェノキシアセチルアミノ)ベンジル、4−(3−フェニルプロピオニル)ベンジル、4−[(2−、3−又は4−)ピリジルカルボニルアミノ]ベンジル、4−ベンゾイルアミノベンジル、4−シンナモイルアミノベンジル、4−(4−メトキシフェニルスルホニルアミノ)ベンジル、4−(3−メトキシフェニルスルホニルアミノ)ベンジル、4−(2−メトキシフェニルスルホニルアミノ)ベンジル、4−(4−クロロフェニルスルホニルアミノ)ベンジル、4−(3−クロロフェニルスルホニルアミノ)ベンジル、4−(2−クロロフェニルスルホニルアミノ)ベンジル、4−(2−メチルフェニルスルホニルアミノ)ベンジル、4−(3−メチルフェニルスルホニルアミノ)ベンジル、4−(4−メチルフェニルスルホニルアミノ)ベンジル、4−(4−フルオロフェニルスルホニルアミノ)ベンジル、4−(3−フルオロフェニルスルホニルアミノ)ベンジル、4−(2−フルオロフェニルスルホニルアミノ)ベンジル、4−(2−メトキシ−5−クロロフェニルスルホニルアミノ)ベンジル、4−(2−トリフルオロメチルフェニルスルホニルアミノ)ベンジル、4−(3−トリフルオロメチルフェニルスルホニルアミノ)ベンジル、4−(4−トリフルオロメチルフェニルスルホニルアミノ)ベンジル、4−[(2−又は3−)チエニルスルホニルアミノ]ベンジル、4−(2−クロロフェニルスルホニルアミノ)ベンジル、4−(2−トリフルオロメトキシフェニルスルホニルアミノ)ベンジル、4−(3−トリフルオロメトキシフェニルスルホニルアミノ)ベンジル、4−(4−トリフルオロメトキシフェニルスルホニルアミノ)ベンジル、4−(2−メトキシカルボニルフェニルスルホニルアミノ)ベンジル、4−(2−シアノフェニルスルホニルアミノ)ベンジル、4−(3−シアノフェニルスルホニルアミノ)ベンジル、4−(4−シアノフェニルスルホニルアミノ)ベンジル、4−(3,4−ジメトキシフェニルスルホニルアミノ)ベンジル、4−(2,5−ジメトキシフェニルスルホニルアミノ)ベンジル、4−(2−ニトロフェニルスルホニルアミノ)ベンジル、4−(3−ニトロフェニルスルホニルアミノ)ベンジル、4−(4−ニトロフェニルスルホニルアミノ)ベンジル、4−(4−ブロモフェニルスルホニルアミノ)ベンジル、4−(3−ブロモフェニルスルホニルアミノ)ベンジル、4−(2−ブロモフェニルスルホニルアミノ)ベンジル、4−(4−n−ブチルフェニルスルホニルアミノ)ベンジル、4−(2−メトキシ−5−クロロフェニルスルホニルアミノ)ベンジル、4−(2,6−ジクロロフェニルスルホニルアミノ)ベンジル、4−[(1−、2−、3−、4−、5−、6−、7−又は8−)キノリルスルホニルアミノ]ベンジル、4−[1−メチル−(2−、4−又は5−)イミダゾリルスルホニルアミノ]ベンジル、4−(2,3−ジクロロフェニルスルホニルアミノ)ベンジル、4−(2,5−ジクロロフェニルスルホニルアミノ)ベンジル、4−(2,4−ジクロロフェニルスルホニルアミノ)ベンジル、4−(3−ニトロ−4−メチルフェニルスルホニルアミノ)ベンジル、4−(2−クロロ−4−フルオロフェニルスルホニルアミノ)ベンジル、4−(2,4−ジクロロ−5−メチルフェニルスルホニルアミノ)ベンジル、4−(2−メチル−5−ニトロフェニルスルホニルアミノ)ベンジル、4−(2−クロロ−5−ニトロフェニルスルホニルアミノ)ベンジル、4−(2−クロロ−4−シアノフェニルスルホニルアミノ)ベンジル、4−(2,4,6−トリメチルフェニルスルホニルアミノ)ベンジル、4−(4−アセチルアミノフェニルスルホニルアミノ)ベンジル、4−(3,5−ジクロロ−2−ヒドロキシフェニルスルホニルアミノ)ベンジル、4−(4−メトキシ−2−ニトロフェニルスルホニルアミノ)ベンジル、4−(3,4−ジクロロフェニルスルホニルアミノ)ベンジル、4−(4−tert−ブチルフェニルスルホニルアミノ)ベンジル、4−(4−カルボキシフェニルスルホニルアミノ)ベンジル、4−(2−ブロモ−5−クロロフェニルスルホニルアミノ)ベンジル、4−(4−エチルフェニルスルホニルアミノ)ベンジル、4−(2,5−ジメチルスルホニルアミノ)ベンジル、4−(4−n−ブトキシフェニルスルホニルアミノ)ベンジル、4−(2,5−ジフルオロフェニルスルホニルアミノ)ベンジル、4−(2−クロロー4−アセチルアミノフェニルスルホニルアミノ)ベンジル、4−(2,4−ジフルオロフェニルスルホニルアミノ)ベンジル、4−(2−メトキシ−4−メチルフェニルスルホニルアミノ)ベンジル、4−(2−メチル−3−クロロフェニルスルホニルアミノ)ベンジル、4−(2,6−ジフルオロフェニルスルホニルアミノ)ベンジル、4−(3,4−ジフルオロフェニルスルホニルアミノ)ベンジル、4−(2−メチル−5−フルオロフェニルスルホニルアミノ)ベンジル、4−(3−メチル−4−クロロフェニルスルホニルアミノ)ベンジル、4−(2−メチル−6−クロロフェニルスルホニルアミノ)ベンジル、4−(4−イソプロピルフェニルスルホニルアミノ)ベンジル、4−(3,4−ジクロロフェニルスルホニルアミノ)ベンジル、4−(2−フルオロ−4−ブロモフェニルスルホニルアミノ)ベンジル、4−(4−メチル−3−クロロフェニルスルホニルアミノ)ベンジル、4−ビニルスルホニルアミノベンジル、
4−(3−クロロプロピルフェニルスルホニルアミノ)ベンジル、4−シクロヘキシルメチルスルホニルアミノベンジル、4−[2−クロロ−(3−、4−又は5−)チエニルスルホニルアミノ]ベンジル、4−(3,5−ジクロロフェニルスルホニルアミノ)ベンジル、4−{4−[2−(4−メトキシカルボニル)エチル]フェニルスルホニルアミノ}ベンジル、4−[4−メチル−(2−、3−、4−、5−、6−、7−又は8−)3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジニルスルホニルアミノ]ベンジル、4−(2,2,2−トリフルオロエチルスルホニルアミノ)ベンジル、4−(2,3,5−トリメチル−4−メトキシフェニルスルホニルアミノ)ベンジル、4−[(1,3−ジメチル−5−クロロ−4−ピラゾリル)スルホニルアミノ]ベンジル、4−[(3,5−ジメチル−4−イソオキサゾリル)スルホニルアミノ]ベンジル、4−(3−カルボキシ−4−ヒドロキシフェニルスルホニルアミノ)ベンジル、4−{[2,3−ジクロロ−(4−又は5−)チエニル]スルホニルアミノ}ベンジル、4−{[2,5−ジクロロ−(3−又は4−)チエニル]スルホニルアミノ}ベンジル、4−{[2−ブロモ−(3−、4−又は5−)チエニル]スルホニルアミノ}ベンジル、4−(4−カルボキシフェニルスルホニルアミノ)ベンジル、4−(2−アセチルアミノ−4−メチル−5−チアゾリルスルホニルアミノ)ベンジル、4−{[2−メトキシカルボニル−(3−、4−又は5−)チエニル]スルホニルアミノ}ベンジル、4−ベンジルスルホニルアミノベンジル、4−スチリルスルホニルアミノベンジル、4−(2,4,5−トリフルオロフェニルスルホニルアミノ)ベンジル、4−フェニルスルホニルアミノベンジル、4−フェノキシカルボニルアミノベンジル、4−[(4−クロロフェノキシ)カルボニルアミノ]ベンジル、4−[(4−ブロモフェノキシ)カルボニルアミノ]ベンジル、4−ベンジルオキシカルボニルアミノベンジル、4−メトキシカルボニルアミノベンジル、4−n−ブトキシカルボニルアミノベンジル、4−[(4−メトキシフェノキシ)カルボニルアミノ]ベンジル、4−[(3−メトキシフェノキシ)カルボニルアミノ]ベンジル、4−[(2−メトキシフェノキシ)カルボニルアミノ]ベンジル、4−[(1−又は2−)ナフチルオキシカルボニルアミノ]ベンジル、4−[(4−フルオロフェノキシ)カルボニルアミノ]ベンジル、4−[(4−メチルフェノキシ)カルボニルアミノ]ベンジル、4−[(2−クロロベンジルオキシ)カルボニルアミノ]ベンジル、4−[2−プロピニルオキシカルボニルアミノ]ベンジル、4−[(4−ニトロフェノキシ)カルボニルアミノ]ベンジル、4−(2−フルオロエトキシカルボニルアミノ)ベンジル、4−(3−ブテニルオキシカルボニルアミノ)ベンジル、4−(4−クロロブトキシカルボニルアミノ)ベンジル、4−(2−クロロエトキシカルボニルアミノ)ベンジル、4−[2−(ベンジルオキシ)エトキシカルボニルアミノ]ベンジル、4−プロポキシカルボニルアミノベンジル、4−n−ブトキシカルボニルアミノベンジル、4−(2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシルオキシカルボニルアミノ)ベンジル、4−[(4−ニトロベンジルオキシ)カルボニルアミノ]ベンジル、4−(2−エチルヘキシルオキシカルボニルアミノ)ベンジル、4−[N−メチル−(4−クロロアニリノ)カルボニル]ベンジル、4−[(2−クロロアニリノ)カルボニル]ベンジル、4−[(3−シアノアニリノ)カルボニル]ベンジル、4−[(4−シアノアニリノ)カルボニル]ベンジル、4−[(2−シアノアニリノ)カルボニル]ベンジル、4−[(2−クロロ−4−フルオロアニリノ)カルボニル]ベンジル、4−[(1−又は5−)テトラゾリルアミノカルボニル]ベンジル、4−[5−メチル−(3−又は4−)イソオキサゾリルアミノカルボニル]ベンジル、4−{4−[4−メチル−(1−、2−、3−又は4−)ピペラジニル]アニリノカルボニル}ベンジル、(2−、3−又は4−)(1−ピペリジニルメチル)ベンジル、(2−、3−又は4−)(N−メチルアニリノメチル)ベンジル、(2−、3−又は4−)(フェニルチオメチル)ベンジル、(2−、3−又は4−)(1−インドリルメチル)ベンジル基等のフェニル環上に置換基としてフェニル基;前記した直鎖又は分子鎖状のC1-6アルキル基;前記した直鎖又は分子鎖状のC1-6アルコキシ基;ハロゲン原子;後記の基−(B)lNR6R7;ニトロ基;カルボキシ基;前記した直鎖又は分子鎖状のC1-6アルコキシカルボニル基;シアノ基;前記したアルコキシ部分が直鎖又は分子鎖状のC1-6アルコキシ基であるフェニルアルコキシ基;フェノキシ基;前記したアルコキシ部分が直鎖又は分子鎖状のC1-6アルコキシ基であるピペリジニルアルコキシカルボニル基;前記したC3-8シクロアルキル基を1〜2個有することがあり、アルコキシ部分が直鎖又は分子鎖状のC1-6アルコキシ基であるアミノアルコキシカルボニル基;前記した2−イミダゾリン環上に置換基として直鎖又は分子鎖状のC1-6アルキルチオ基を1〜3個有することのある2−イミダゾリニルカルボニル基;前記した3−ピロリン環上に置換基として直鎖又は分子鎖状のC1-6アルキル基を1〜3個有することのある3−ピロリニルカルボニル基;チアゾリン環上にフェニル基を有することのあるチアゾリジニルカルボニル基;3−アザビシクロ[3.2.2]ノニルカルボニル基;アルキル部分が直鎖又は分枝鎖状のC1-6アルキル基であるピペリジニルアルキル基;アルキル部分が直鎖又は分枝鎖状のC1-6アルキル基であり、アミノ基上に直鎖又は分枝鎖状のC1-6アルキル基を1〜2個有することのあるアニリノアルキル基;アルキル部分が直鎖又は分枝鎖状のC1-6アルキル基であるフェニルチオアルキル基;アルキル部分が直鎖又は分枝鎖状のC1-6アルキル基であるインドリニルアルキル基;及び前記したピペリジン環上に置換基として直鎖又は分子鎖状のC1-6アルキル基を1〜3個有することのあるピペリジニルカルボニル基なる群から選ばれた基を1〜3個有することのあるフェニルを1〜2個有する直鎖又は分子鎖状のC1-6アルキル基を例示できる。
4−(フェニルカルバモイル)ブチル、5−(フェニルカルバモイル)ペンチル、6−(フェニルカルバモイル)ヘキシル基等のアルキル部分が直鎖又は分枝鎖状のC1-6アルキル基であるフェニルカルバモイルアルキル基を挙げることができる。
化合物(2)と化合物(3)との反応は、適当な溶媒中、塩基性化合物又は酸の存在下に行われる。
化合物(1c)は、化合物(4)と化合物(5)とを、適当な溶媒中、塩基性化合物の存在下に反応させ、次いで得られる反応生成物を酸で処理することにより製造される。この酸処理を、以下「酸処理A」という。
化合物(1e)と化合物(7)との反応は、適当な不活性溶媒中、塩基性化合物の存在下に行われる。
で表される化合物が生成することがある。該化合物は反応混合物から容易に単離され得る。
化合物(8)を化合物(9)に導く反応は、化合物(8)を加水分解することにより行われる。
化合物(1h)と化合物(10)との反応は、前記反応式−3における化合物(1e)と化合物(7)との反応と同様の反応条件下に行われる。
化合物(1j)と化合物(11)との反応には、通常のアミド結合生成反応の反応条件を広く適用することができる。具体的には、(a)混合酸無水物法、即ちカルボン酸(1j)にアルキルハロカルボン酸を反応させて混合酸無水物とし、これにアミン(11)を反応させる方法、(b)活性エステル法、即ちカルボン酸(1j)をフェニルエステル、p−ニトロフェニルエステル、N−ヒドロキシコハク酸イミドエステル、1−ヒドロキシベンゾトリアゾールエステル等の活性エステル、又はベンズオキサゾリン−2−チオンとの活性アミドとし、これにアミン(11)を反応させる方法、(c)カルボジイミド法、即ちカルボン酸(1j)にアミン(11)をジシクロヘキシルカルボジイミド、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(WSC)、カルボニルジイミダゾール等の活性化剤の存在下に縮合反応させる方法、(d)その他の方法、例えばカルボン酸(1j)を無水酢酸等の脱水剤によりカルボン酸無水物とし、これにアミン(11)を反応させる方法、カルボン酸(1j)と低級アルコールとのエステルにアミン(11)を高圧高温下に反応させる方法、カルボン酸(1j)の酸ハロゲン化物、即ちカルボン酸ハライドにアミン(11)を反応させる方法等を挙げることができる。
化合物(1l)を化合物(1m)に導く反応は、前記反応式−4における化合物(8)を化合物(9)に導く反応と同様の反応条件下に行われる。
R23OH (50)
[式中、R23は、低級アルキル基を示す。]
で表される化合物と反応させることにより行われる。
化合物(1n)を化合物(1o)に導く反応は、前記反応式−4における化合物(8)を化合物(9)に導く反応と同様の反応条件下に行われる。
R10bは、前記R10の(7-3)〜(7-7)、(7-9)〜(7-20)、(7-30)〜(7-35)及び(7-44)で定義されている基と同じ。
R10cは前記R10の(7-2)、(7-8)、(7-21)〜(7-29)及び(7-37)〜(7-43)で定義されている基と同じ。
R10dは、前記R10の(7-1)、(7-2)、(7-21)〜(7-29)及び(7-40)で定義されている基;フリル基;ピリジン環上に置換基として低級アルキル基(1個又は2個以上のハロゲン原子が置換していてもよい)及びハロゲン原子なる群から選ばれた基を1個又は2個以上有することのあるピリジル基;チオフェン環上に置換基として1個又は2個以上のハロゲン原子を有することのあるチエニル基;フェニル環上に置換基として低級アルコキシ基(1個又は2個以上のハロゲン原子が置換していてもよい)、シアノ基、低級アルキル基(1個又は2個以上のハロゲン原子が置換していてもよい)、アミノ基(低級アルキル基及び低級アルカノイル基なる群から選ばれた基が1個又は2個以上置換していてもよい)、ハロゲン原子、低級アルコキシカルボニル基、低級アルカノイルオキシ基、低級アルキルスルホニル基、低級アルキルチオ基及びピロリジニル基なる群から選ばれた基を1個又は2個以上有することのあるフェニル基;チアゾリル基;イミダゾール環上に置換基として低級アルキル基を1個又は2個以上有することのあるイミダゾリル基;ピロール環上に置換基として低級アルキル基を1個又は2個以上有することのあるピロリル基又はシクロアルキル基を示す。
R14aは、前記R14の(10-1)〜(10-3)で定義されている基と同じ。
R18は、水素原子又は低級アルキル基を示す。
但し、化合物(1r)における基CH(R10d)R18の総炭素数は6を超えないものとする。]
化合物(1o)と化合物(12)との反応は、前記反応式−6における化合物(1j)と化合物(11)との反応と同様の反応条件下に行われる。但し、化合物(1o)と化合物(12)との反応では、アルキルハロカルボン酸、カルボン酸(12)、活性化剤、縮合剤、カルボン酸ハライド等の化合物の使用量は、化合物(1o)に対してである。
化合物(1s)と化合物(16)との反応は、前記反応式−3における化合物(1e)と化合物(7)との反応と同様の反応条件下に行われる。
化合物(1u)を化合物(1v)に導く反応は、前記反応式−4における化合物(8)を化合物(9)に導く反応と同様の反応条件下に行われる。
化合物(1v)と化合物(17)との反応は、前記反応式−6における化合物(1j)と化合物(11)との反応と同様の反応条件下に行われる。
R1gは、フェニル環上に基−(B)lNHR7aを少なくとも1個有している以外は、前記R1の(1-3)で定義されている基と同じ。ここでlは前記に同じ。
R1hは、フェニル環上に基−(B)lN(R6a)R7aを少なくとも1個有している以外は、前記R1の(1-3)で定義されている基と同じ。
R1iは、フェニル環上に基−(B)lN(R6b)R7aを少なくとも1個有している以外は、前記R1の(1-3)で定義されている基と同じ。
R1jは、フェニル環上に基−(B)lN[CH(R6c)R18]R7aを少なくとも1個有している以外は、前記R1の(1-3)で定義されている基と同じ。但し、基[CH(R6c)R18]の総炭素数は6を超えないものとする。
lは前記に同じ。
R7aは、前記R7の(4-1)〜(4-79)で定義されている基と同じ。
R6aは、前記R6の(4-2)、(4-4)、(4-6)、(4-8)〜(4-11)、(4-19)〜(4-32)、(4-34)〜(4-37)、(4-60)、(4-62)〜(4-72)、(4-78)又は(4-79)で定義されている基と同じ。
R6bは、前記R6の(4-3)、(4-5)、(4-7)、(4-12)〜(4-18)、(4-33)、(4-38)〜(4-59)、(4-61)、(4-73)〜(4-77)で定義されている基と同じ。
R6cは、前記R6の(4-1)、(4-2)、(4-6)、(4-9)、(4-20)、(4-21)、(4-23)〜(4-29)、(4-31)、(4-32)、(4-34)で定義されている基;ピリジル基;テトラヒドロピラニル基;シクロアルキル基;フェニル環上に置換基としてハロゲン原子、低級アルキル基(1個又は2個以上のハロゲン原子が置換していてもよい)、低級アルコキシ基(1個又は2個以上のハロゲン原子が置換していてもよい)及び水酸基なる群から選ばれた基を1個又は2個以上有することがあるフェニル基;低級アルキレンジオキシ基を有するフェニル基;フリル基;イミダゾール環上に置換基としてカルバモイル基及び低級アルコキシカルボニル基からなる群から選ばれた基を1個又は2個以上有することがあるイミダゾリル基;ピロリジン環上に置換基として1個又は2個以上の低級アルキル基を有することのあるピロリジニル基又はモルホリノ基を示す。]
化合物(1x)と化合物(18)との反応は、前記反応式−9における化合物(1o)と化合物(12)との反応と同様の反応条件下に行われる。
化合物(1bb)を化合物(1cc)に導く反応は、例えば、(1)適当な溶媒中、接触水素還元剤を用いて化合物(1bb)を還元するか、又は(2)適当な不活性溶媒中、金属もしくは金属塩と酸又は金属もしくは金属塩とアルカリ金属水酸化物、硫化物、アンモニウム塩等との混合物等を還元剤として用いて化合物(1bb)を還元することにより行われる。
R1mは、ピリジン環上にハロゲン原子を少なくとも1個有している以外は、前記R1の(1-10)で定義されている基と同じ。
R1nは、ピリジン環上にピペリジニル基;モルホリノ基;ピペラジン環上に置換基としてフェニル基及び低級アルキル基なる群から選ばれた基を1個又は2個以上有することのあるピペラジニル基並びにアミノ基上に1個又は2個以上の低級アルキル基を有することのあるアニリノ基からなる群から選ばれた基を少なくとも1個有している以外は、前記R1の(1-10)で定義されている基と同じ。
R1oは、チエニル基、フェニル基、ピリジル基及びビフェニル基からなる群から選ばれた基を少なくとも1個有している以外は、前記R1の(1-10)で定義されている基と同じ。
R19は、ピペリジニル基、モルホリノ基、ピペラジン環上に置換基としてフェニル基及び低級アルキル基なる群から選ばれた基を1個又は2個以上有することのあるピペラジニル基、アミノ基上に1個又は2個以上の低級アルキル基を有することのあるアニリノ基、ピリジルアミノ基又はピリジルカルボニルアミノ基を示す。
R20は、チエニル基、フェニル基、ピリジル基又はビフェニル基を示す。
Mは、リチウム、カリウム、ナトリウム等のアルカリ金属、基−MgX1(X1は前記に同じ)、基−ZnX1(X1は前記に同じ)又は基−B(OH)2を示す。
Yは、低級アルキル基を示す。
qは、1〜4の整数を示す。
rは、1〜3の整数を示す。但し、qとrとの合計は4であるものとする。]
化合物(1dd)と化合物(21)との反応は、適当な溶媒中、塩基性化合物及び触媒の存在下に行われる。
R2aは、前記R2の(2-2)、(2-4)、(2-5)又は(2-7)〜(2-32)で定義されている基と同じ。
R21は、低級アルキル基;カルボキシ低級アルキル基;低級アルコキシカルボニル低級アルキル基;フェニル環上に置換基としてハロゲン原子、低級アルキル基(1個又は2個以上のハロゲン原子が置換していてもよい)、低級アルキルチオ基(1個又は2個以上のハロゲン原子が置換していてもよい)、低級アルコキシ基、ニトロ基、低級アルキルスルホニル基、低級アルコキシカルボニル基、フェニル低級アルケニル基、低級アルカノイルオキシ基及び1,2,3−チオジアゾリル基なる群から選ばれた基を1個又は2個以上有することのあるフェニル低級アルキル基;ピペリジン環上に置換基として1個又は2個以上の低級アルキル基を有することのあるピペリジニル低級アルキル基;1個又は2個以上の低級アルキル基を有することのあるアミノ置換低級アルキル基;低級アルケニル基;ピリジン環上に置換基として低級アルキル基(1個又は2個以上のハロゲン原子が置換していてもよい)を1個又は2個以上有することのあるピリジル低級アルキル基;低級アルキニル基;フェニル低級アルキニル基;フェニル低級アルケニル基;フラン環上に置換基として1個又は2個以上の低級アルコキシカルボニル基を有することのあるフリル低級アルキル基;テトラゾール環上に置換基としてフェニル低級アルキル基、フェニル基及びシクロアルキル低級アルキル基なる群から選ばれた基を有することのあるテトラゾリル低級アルキル基;1,2,4−オキサジアゾール環上に置換基としてフェニル基(1個又は2個以上の低級アルキル基が置換していてもよい)を有することのある1,2,4−オキサジアゾリル低級アルキル基;イソオキサゾール環上に置換基として1個又は2個以上の低級アルキル基を有することのあるイソオキサゾリル低級アルキル基;1,3,4−オキサジアゾール環上に置換基としてフェニル基(1個又は2個以上の低級アルキル基が置換していてもよい)を有することのある1,3,4−オキサジアゾリル低級アルキル基;低級アルカノイル低級アルキル基;チアゾール環上に置換基としてフェニル基(1個又は2個以上のハロゲン原子が置換していてもよい)及び低級アルキル基なる群から選ばれた基を1個又は2個以上有することのあるチアゾリル低級アルキル基;ピペリジン環上に置換基としてベンゾイル基(1個又は2個以上のハロゲン原子が置換していてもよい)を1個又は2個以上有することのあるピペリジニル基;チエニル低級アルキル基;フェニルチオ低級アルキル基;1個又は2個以上の低級アルキル基を有することのあるカルバモイル置換低級アルキル基;ベンゾイル低級アルキル基;ピリジルカルボニル低級アルキル基;イミダゾール環上に置換基として1個又は2個以上のフェニル低級アルキル基を有することのあるイミダゾリル低級アルキル基;フェノキシ低級アルキル基;フェニル低級アルコキシ置換低級アルキル基;2,3−ジヒドロ−1H−インデニル基又はイソインドリン環上に置換基として1個又は2個以上のオキソ基を有することのあるイソインドリニル低級アルキル基を示す。]
化合物(1gg)と化合物(23)との反応は、前記反応式−3における化合物(1e)と化合物(7)との反応と同様の反応条件下に行われる。
化合物(24)と化合物(25)又は(26)との反応及び化合物(30)と化合物(25)又は(26)との反応は、前記反応式−6における化合物(1j)と化合物(11)の反応で、(d)カルボン酸(1j)の酸ハロゲン化物、即ちカルボン酸ハライドにアミン(11)を反応させる方法と同様の反応条件下に行われる。
HO−(CH2)m−OH (51)
[式中、mは前記に同じ。]で表されるアルコール化合物とを反応させることにより行われる。
化合物(34)をR15が水素原子を示す化合物(2c)に導く反応及び化合物(35)をR15が水素原子を示す化合物(2d)に導く反応は、適当な溶媒中、触媒の存在下、化合物(34)又は(35)と一般式
X1(X2)CHOR24 (52)
[式中、X1及びX2は前記に同じ。R24は、低級アルキル基を示す。]
で表される化合物と反応させることにより行われる。
X1COR15a (53)
[式中、X1は前記に同じ。R15aは低級アルキル基を示す。]
で表される化合物と反応させることにより製造される。
化合物(36)を化合物(2e)に導く反応及び化合物(37)を化合物(2f)に導く反応は、適当な溶媒中、触媒及び酸アルカリ金属塩の存在下、化合物(36)又は(37)を一酸化炭素ガスと反応させることにより行われる。
化合物(38)と化合物(39)との反応は、前記反応式−18における化合物(34)と化合物(53)との反応と同様の反応条件下に行われる。
化合物(42)と化合物(46)との反応は、前記反応式−3における化合物(1e)と化合物(7)との反応と同様の反応条件下に行われる。
化合物(47)と化合物(21)との反応は、前記反応式−15における化合物(1dd)と化合物(21)との反応と同様の反応条件下に行われる。
8−メトキシ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−カルボキサルデヒドの合成
8−メトキシ−1−メチル−1H−キノリン−2−オン21.14g(0.11モル)及びパラホルムアルデヒド10.6gを濃塩酸105mlに懸濁し、濃硫酸4mlを加えて70−80℃で2.5時間撹拌した。室温まで冷却し、反応液に氷水を加えてジクロロメタンで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下に溶媒を留去した。残渣をクロロホルム400mlに溶解し、ヘキサメチレンテトラミン4.25g(0.03モル)を加えて2.5時間加熱還流した。室温まで冷却し、減圧下に溶媒を留去した。残渣に50%酢酸110mlを加えて100℃で2時間撹拌した。室温まで冷却し、水を加えて不溶物を濾取し、乾燥して、淡黄色粉末の8−メトキシ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−カルボキサルデヒドを13.81g(収率57%)得た。
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
3.80(3H,s),4.01(3H,s),6.79(1H,d,J=9.9Hz),7.45(1H,d,J=8.4Hz),7.86(1H,d,J=8.4Hz),9.05(1H,d,J=9.9Hz),10.14(1H,s)。
2−(8−メトキシ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イルメチレン)マロン酸ジエチルの合成
ピリジン90mlに8−メトキシ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−カルボキサルデヒド18.9g、マロン酸ジエチル26.5ml及びピペリジン2.7mlを加え、得られる混合物を90−100℃で6時間撹拌した。室温まで冷却し、反応液を冷濃塩酸に加え、析出した固体を濾取し、水洗し、乾燥して、黄色粉末の2−(8−メトキシ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イルメチレン)マロン酸ジエチルを16.62g(収率53%)得た。
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
1.10(3H,t,J=7.2Hz),1.28(3H,t,J=7.2Hz),3.80(3H,s),3.92(3H,s),4.05−4.3(4H,m),6.69(1H,d,J=9.8Hz),7.18(1H,d,J=8.5Hz),7.30(1H,d,J=8.5Hz),7.84(1H,d,J=9.8Hz),8.14(1H,s)。
2−(8−メトキシ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イルメチル)マロン酸ジエチルの合成
エタノール300mlに2−(8−メトキシ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イルメチレン)マロン酸ジエチル16.62g及び10%パラジウム炭素1.6gを加え、室温、常圧で6時間接触還元した。触媒を濾過して除き、濾液を減圧下に濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマト(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:1)で精製し、淡黄色油状物の2−(8−メトキシ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イルメチル)マロン酸ジエチルを13.59g(収率81%)得た。
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.15−1.3(6H,m),3.45(2H,d,J=7.6Hz),3.60(1H,t,J=7.6Hz),3.89(3H,s),3.95(3H,s),4.1−4.25(4H,m),6.75(1H,d,J=9.8Hz),6.96(1H,d,J=8.3Hz),7.04(1H,d,J=8.3Hz),7.86(1H,d,J=9.8Hz)。
2−クロロ−2−(8−メトキシ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イルメチル)マロン酸ジエチルの合成
2−(8−メトキシ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イルメチル)マロン酸ジエチル13.59gのテトラヒドロフラン(THF)溶液(140ml)に氷冷下、水素化ナトリウム(60%油性)1.0gを加えて水素の発生が止まるまで撹拌した。これにN−クロロスクシンイミド5.6gを加えて1時間撹拌した。反応液を冷塩酸に加え、ジクロロメタンで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、乾燥物を減圧下に濃縮し、残渣にジイソプロピルエーテルを加え、析出した固体を濾取し、乾燥して、淡黄色粉末の2−クロロ−2−(8−メトキシ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イルメチル)マロン酸ジエチルを12.77g(収率86%)得た。
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.28(3H,t,J=7.2Hz),3.86(2H,s),3.89(3H,s),3.92(3H,s),4.2−4.3(4H,m),6.71(1H,d,J=9.8Hz),6.98(1H,d,J=8.4Hz),7.10(1H,d,J=8.4Hz),7.93(1H,d,J=9.8Hz)。
2−クロロ−3−(8−メトキシ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)プロピオン酸の合成
2−クロロ−2−(8−メトキシ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イルメチル)マロン酸ジエチル5.1gを酢酸20ml及び6N塩酸15mlの混合液に加えて9時間加熱還流した。室温まで冷却後、反応液に水を加え、氷冷した。析出した固体を濾取し、水洗し、乾燥して、淡黄色粉末の2−クロロ−3−(8−メトキシ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)プロピオン酸を3.1g得た。
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
3.45−3.65(2H,m),3.77(3H,s),3.86(3H,s),4.5−4.65(1H,m),6.62(1H,d,J=9.8Hz),7.14(1H,d,J=8.3Hz),7.21(1H,d,J=8.3Hz),8.03(1H,d,J=9.8Hz),13.4(1H,brs)。
2−[2−(8−メトキシ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル]マロン酸ジエチルの合成
マロン酸ジエチル2.2mlのテトラヒドロフラン(THF)溶液(30ml)に氷冷下、水素化ナトリウム(60%油性)0.5gを加えて水素の発生が止まるまで撹拌した。これに5−(2−ヨードエチル)−8−メトキシ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン1.54gを加え、室温で一夜撹拌した。反応液を冷塩酸に加え、ジクロロメタンで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、乾燥物を減圧下に濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマト(ジクロロメタン:メタノール=50:1→40:1)で精製した。精製物を減圧下に濃縮して、黄色油状の2−[2−(8−メトキシ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル]マロン酸ジエチルを1.73g(収率定量的)得た。
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.2−1.4(6H,m),2.1−2.25(2H,m),2.8−3.0(2H,m),3.3−3.5(1H,m),3.88(3H,s),3.93(3H,s),4.1−4.4(4H,m),6.75(1H,d,J=9.7Hz),6.9−7.1(2H,m),7.92(1H,d,J=9.7Hz)。
2−クロロ−2−[2−(8−メトキシ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル]マロン酸ジエチルの合成
2−[2−(8−メトキシ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル]マロン酸ジエチル1.79gのTHF溶液(30ml)に氷冷下、水素化ナトリウム(60%油性)0.21gを加えて水素の発生が止まるまで撹拌した。これにN−クロロスクシンイミド0.7gを加えて1.5時間撹拌した。反応液を冷塩酸に加え、ジクロロメタンで抽出した。抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下に濃縮し、黄色油状の2−クロロ−2−[2−(8−メトキシ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル]マロン酸ジエチルを2.38g(収率定量的)得た。
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.31(6H,t,J=7.1Hz),2.47(2H,t,J=8.7Hz),2.98(2H,t,J=8.7Hz),3.88(3H,s),3.93(3H,s),6.75(1H,d,J=9.7Hz),6.9−7.1(2H,m),7.87(1H,d,J=9.7Hz)。
2−クロロ−4−(8−メトキシ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)酪酸の合成
2−クロロ−2−[2−(8−メトキシ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル]マロン酸ジエチル2.38gを、酢酸10ml及び6N塩酸15mlの混合液に加え、得られる混合物を一夜加熱還流した。室温まで冷却後、反応液に水及び少量のエタノールを加えて氷冷した。析出した固体を濾取し、水洗し、乾燥して、灰色粉末の2−クロロ−4−(8−メトキシ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)酪酸を0.99g(収率55%)得た。
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
1.9−2.3(2H,m),2.8−3.1(2H,m),3.77(3H,s),3.85(3H,s),4.4−4.6(1H,m),6.61(1H,d,J=9.7Hz),7.05(1H,d,J=7.1Hz),7.18(1H,d,J=7.1Hz),7.98(1H,d,J=9.7Hz),13.4(1H,brs)。
2−[3−(8−メトキシ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)プロピル]マロン酸ジエチルの合成
マロン酸ジエチル1.85mlのTHF溶液(30ml)に氷冷下水素化ナトリウム(60%油性)0.39gを加えて水素の発生が止まるまで撹拌した。これに5−(3−ヨードプロピル)−8−メトキシ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン2.89gを加え、室温で4.5時間撹拌した。反応液を冷塩酸に加え、ジクロロメタンで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、乾燥物を減圧下に濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマト(ジクロロメタン:メタノール=20:1)で精製した。得られる精製物を減圧下に濃縮して、黄色油状の2−[3−(8−メトキシ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)プロピル]マロン酸ジエチルを2.94g(収率93%)得た。
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.27(6H,t,J=7.1Hz),1.6−1.8(2H,m),1.95−2.1(2H,m),2.87(2H,t,J=7.7Hz),3.56(1H,t,J=7.5Hz),3.89(3H,s),3.95(3H,s),4.1−4.4(4H,m),6.73(1H,d,J=9.8Hz),7.00(2H,s),7.84(1H,d,J=9.8Hz)。
2−クロロ−2−[3−(8−メトキシ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)プロピル]マロン酸ジエチルの合成
2−[3−(8−メトキシ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)プロピル]マロン酸ジエチル2.94gのTHF溶液(30ml)に氷冷下、水素化ナトリウム(60%油性)0.33gを加えて水素の発生が止まるまで撹拌した。これにN−クロロスクシンイミド1.2gを加えて2時間撹拌した。反応液を冷塩酸に加え、ジクロロメタンで抽出した。抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下に濃縮し、黄色油状の2−クロロ−2−[3−(8−メトキシ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)プロピル]マロン酸ジエチルを4.02g(収率定量的)得た。
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.26(6H,t,J=7.1Hz),1.6−1.9(2H,m),2.31(2H,t,J=8.0Hz),2.88(2H,t,J=7.7Hz),3.88(3H,s),3.94(3H,s),6.72(1H,d,J=9.8Hz),6.99(2H,s),7.79(1H,d,J=9.8Hz)。
2−クロロ−5−(8−メトキシ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)吉草酸の合成
2−クロロ−2−[3−(8−メトキシ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)プロピル]マロン酸ジエチル4.02gを、酢酸15ml及び6N塩酸20mlの混合液に加えて24時間加熱還流した。室温まで冷却後、反応液に水を加えて氷冷した。析出した固体を濾取し、水洗し、乾燥して、淡黄色粉末の2−クロロ−5−(8−メトキシ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)吉草酸を2.30g(収率75%)得た。
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
1.6−2.2(4H,m),2.7−3.1(2H,m),3.77(3H,s),3.84(3H,s),4.5−4.65(1H,m),6.59(1H,d,J=9.7Hz),7.05(1H,d,J=8.1Hz),7.17(1H,d,J=8.1Hz),7.99(1H,d,J=9.7Hz),13.2(1H,brs)。
8−メトキシ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボキサルデヒドの合成
8−メトキシ−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン5gをジクロロメタン100mlに溶解し、室温でジクロロメチルメチルエーテル6.4mlを加え、氷水浴で冷却した。10℃以下で四塩化チタン85mlを滴下した。得られる混合物を室温で終夜攪拌した。反応液を氷水に注ぎ、水層をジクロロメタンで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧濃縮した。残渣にジエチルエーテルを加え、生じた固体を濾取し、乾燥して、8−メトキシ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボキサルデヒド5.2g(収率90%)を得た。
1H−NMR(CDCl3)δppm:
2.63(2H,t,J=7.4Hz),3.54(2H,t,J=7.4Hz),3.97(3H,s),6.92(1H,d,J=8.5Hz),7.50(1H,d,J=8.5Hz),7.84(1H,brs),10.02(1H,s)。
8−メトキシ−1−エチル−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボキサルデヒドの合成
8−メトキシ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボキサルデヒド2.0gをDMF20mlに溶かし、氷冷下水素化ナトリウム(60%油性)0.43gを加えた。添加後、水素の発生が終わるまで室温で攪拌した。得られる混合物を再び氷水浴で冷却し、ヨウ化エチル1.2mlを滴下し、室温で8時間攪拌した。反応液を氷塩酸水に注ぎ、メチレンクロリドで抽出し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトで精製し、8−メトキシ−1−エチル−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボキサルデヒド2.1g(収率91%)を得た 。
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.15(3H,t,J=7.1Hz),2.51(2H,t,J=7.0Hz),3.36(2H,t,J=7.0Hz),3.97(3H,s),4.01(2H,t,J=7.4Hz),6.98(1H,d,J=8.6Hz),7.60(1H,d,J=8.6Hz),10.06(1H,s)。
8−メトキシ−1−メチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オンの合成
8−メトキシ−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン15gをDMF150mlに溶かし、氷冷下水素化ナトリウム(60%油性)3.6gを加えた。添加後、水素の発生が止まるまで室温で攪拌した。得られる混合物を再び氷水で冷却し、ヨウ化メチル5.8mlを滴下し、室温で終夜攪拌した。溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトで精製し、8−メトキシ−1−メチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オンを16.7g(収率96%)得た。
1H−NMR(CDCl3)δppm:
2.5−2.6(2H,m),2.8−2.9(2H,m),3.39(3H,s),3.85(3H,s),6.75−6.9(2H,m),7.0−7.05(1H,m)。
8−メトキシ−1−メチル−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボキサルデヒドの合成
8−メトキシ−1−メチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン1.5gをジクロロメタン15mlに溶かし、室温でジクロロメチルメチルエーテル0.86mlを加え、氷水で冷却した。四塩化チタン10.5mlを滴下し、得られる混合物を室温で終夜攪拌した。更にジクロロメチルメチルエーテル1.29ml及び四塩化チタン15.8mlを加え、室温で5時間攪拌した。氷水に反応混合物をあけ、水層をジクロロメタンで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧濃縮した。残渣にヘキサンを加え、生成した不溶物を濾取し、乾燥し、8−メトキシ−1−メチル−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボキサルデヒドを1.37g得た(収率80%)。
1H−NMR(CDCl3)δppm:
2.5−2.55(2H,m),3.3−3.45(2H,m),3.96(3H,s),6.99(1H,d,J=8.6Hz),7.60(1H,d,J=8.6Hz),10.06(1H,s)。
1−(4−ビフェニルメチル)−6−ブロモ−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オンの合成
6−ブロモ−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン2.54gのDMF溶液(20ml)に、0℃で水素化ナトリウム(60%油性)0.49gを加えて30分撹拌した。これに4−ブロモメチルビフェニル3.05gを加え、得られる混合物を室温で一夜撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出し、抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下に濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマト(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:6→1:2)で精製した。精製物をクロロホルム−ジイソプロピルエーテル混合溶媒から再結晶して、白色粉末の1−(4−ビフェニルメチル)−6−ブロモ−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オンを4.06g(収率92%)得た。
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
2.65−2.78(2H,m),2.89−3.03(2H,m),5.17(2H,s),6.90(1H,d,J=8.7 Hz),7.23−7.39(4H,m),7.39−7.50(3H,m),7.50−7.71(4H,m)。
1−(4−ビフェニルメチル)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−カルボキサルデヒドの合成
1−(4−ビフェニルメチル)−6−ブロモ−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン2.80g、蟻酸ナトリウム0.171g及びビストリフェニルホスフィン塩化パラジウム0.25gのDMF溶液(30ml)を一酸化炭素雰囲気下100℃で4時間撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出し、抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下に濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマト(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:4→1:2)で精製した。精製物をクロロホルム−ジエチルエーテル混合溶媒から再結晶して、白色粉末の1−(4−ビフェニルメチル)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−カルボキサルデヒドを1.95g(収率78%)得た。
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
2.78(2H,t,J=8.0Hz),3.07(2H,t,J=8.0Hz),5.24(2H,s),7.15(1H,d,J=8.4Hz),7.25−7.49(5H,m),7.55−7.82(6H,m),9.84(1H,s)。
1−(4−クロロベンジル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−4−カルボキサルデヒドの合成
2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−4−カルボキサルデヒド5.13gのDMF溶液(50ml)に、0℃で水素化ナトリウム(60%油性)1.3gを加えて30分撹拌した。これに4−クロロベンジルブロミド7.0gを加え、得られる混合物を室温で一夜撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出し、抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下に濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマト(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:10→1:4)で精製した。精製物をクロロホルム−ジイソプロピルエーテル−n−ヘキサン混合溶媒から再結晶して、白色粉末の1−(4−クロロベンジル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−4−カルボキサルデヒドを4.13g(収率47%)得た。
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
5.55(2H,s),7.24(2H,d,J=8.5Hz),7.28−7.39(4H,m),7.45(1H,d,J=8.4Hz),7.50−7.64(1H,m),8.68(1H,dd,J=1.3,8.1Hz),10.24(1H,s)。
1−(4−クロロベンジル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−カルボキサルデヒドの合成
2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−カルボキサルデヒド5.13gのDMF溶液(50ml)に、0℃で水素化ナトリウム(60%油性)1.3gを加えて30分撹拌した。これに4−クロロベンジルブロミド7.0gを加え、得られる混合物を室温で一夜撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出し、抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下に濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマト(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:10→1:4)で精製した。精製物をクロロホルム−ジイソプロピルエーテル混合溶媒から再結晶して、白色粉末の1−(4−クロロベンジル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−カルボキサルデヒドを6.57g(収率72%)得た。
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
5.56(2H,s),7.21−7.39(5H,m),7.44(1H,d,J=8.6Hz),7.61−7.72(1H,m),8.02(1H,dd,J=1.4,7.8Hz),8.59(1H,s),10.31(1H,s)。
5−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オンの合成
5−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン15.9gの無水ジクロロメタン溶液(200ml)に、0℃撹拌下ピリジン30ml及びトリフルオロメタンスルホン酸無水物25gを加えて2時間撹拌した。得られる混合物を減圧下に濃縮し、残渣に水を加えてジクロロメタンで抽出した。抽出物を水、硫酸水素カリウム水溶液、水の順で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下に濃縮した後、残渣を酢酸エチル−ジイソプロピルエーテル混合溶媒から再結晶して、淡褐色粉末の5−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オンを28g(収率97%)得た。
1H−NMR(CDCl3)δppm:
2.67(2H,dd,J=6.3Hz,J=8.8Hz),3.07(2H,t,J=7.2Hz),6.80−6.90(1H,m),6.90−7.02(1H,m),7.16−7.32(1H,m),8.95(1H,brs)。
5−シアノ−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オンの合成
5−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン1.5g、青酸亜鉛1.3g及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム0.59gをDMF20mlに懸濁し、懸濁液を100℃で2時間撹拌した。不溶物を濾過して除き、濾液に酢酸エチルを加え、水洗した。得られる混合物を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮し、残渣を酢酸エチル−ジエチルエーテル混合溶媒から再結晶して、淡褐色粉末の5−シアノ−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オンを0.71g(収率81%)得た。
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
2.45−2.60(2H,m),3.05(2H,t,J=7.2Hz),7.08−7.18(1H,m),7.28−7.40(2H,m),10.37(1H,brs)。
2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボキサルデヒドの合成
5−シアノ−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン100mg及びラネーニッケル100mgを蟻酸10mlに懸濁し、懸濁液を2時間加熱還流した。ラネーニッケル100mgを追加し、1時間加熱還流した。反応液を濾過して不溶物を除き、濾液を濃縮した。残渣に酢酸エチル及び水を加えて撹拌後、セライト濾過した。濾液を分液し、有機層を水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下に濃縮した後、残渣を酢酸エチル−n−ヘキサン混合溶媒から再結晶して、淡褐色粉末の2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボキサルデヒドを77mg(収率76%)得た。
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
2.39−2.51(2H,m),3.35(2H,t,J=7.4Hz),7.10−7.17(1H,m),7.31−7.41(1H,m),7.44−7.50(1H,m),10.18(1H,s),10.26(1H,brs)。
1−(4−ビフェニルメチル)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボキサルデヒドの合成
2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボキサルデヒド1.0gのDMF溶液(10ml)に、0℃で水素化ナトリウム(60%油性)0.25gを加えて30分撹拌した。これに4−ブロモメチルビフェニル1.69gを加え、得られる混合物を室温で1時間撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出物を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下に濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマト(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:4→1:2)で精製した。精製物をクロロホルム−ジイソプロピルエーテル混合溶媒から再結晶して、無色板状晶の1−(4−ビフェニルメチル)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボキサルデヒドを1.11g(収率56%)得た。
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
2.65−2.78(2H,m),3.45(2H,t,J=7.6Hz),5.24(2H,s),7.21−7.49(7H,m),7.49−7.57(1H,m),7.57−7.70(4H,m),10.24(1H,s)。
5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−8−メトキシ−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オンの合成
8−メトキシ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボキサルデヒド42gをトルエン400mlに懸濁し、エチレングリコール33.7ml及びp−トルエンスルホン酸1水和物0.78gを加え、得られる混合物をディーン−スタークで4時間半加熱還流した。反応液を冷却し、重曹1.72gを含む水溶液10mlを加えた。しばらく攪拌し、生じた固体を濾過により集めた。集めた固体を水及びトルエンで洗浄し、60℃で乾燥して、5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−8−メトキシ−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン35.5gを白色結晶として得た(収率70%)。
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
2.33−2.44(2H,m),2.85−2.98(2H,m),3.79(3H,s),3.86−4.08(4H,m),5.78(1H,s),6.86(1H,d,J=8.5Hz),7.07(1H,d,J=8.5Hz),8.97(1H,s)。
1−(6−クロロピリジン−3−イルメチル)−5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−8−メトキシ−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オンの合成
5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−8−メトキシ−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン10gのDMF溶液(70ml)に、氷冷下水素化ナトリウム(55%油性)2.1gを少量ずつ加え、水素の発生が止まるまで室温で撹拌した。得られる混合物を再度氷冷し、これに2−クロロ−5−クロロメチルピリジン9.74gのDMF溶液(30ml)を滴下して加えた。室温で4時間撹拌した後、反応液を氷水に注ぎ、生成した不溶物を濾過により集めた。集めた固体を水及びジエチルエーテルで洗浄し、乾燥して、淡黄色固体の1−(6−クロロピリジン−3−イルメチル)−5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−8−メトキシ−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オンを11.84g(収率79%)得た。
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
2.47−2.53(2H,m),2.88−2.94(2H,m),3.63(3H,s),3.91−4.04(4H,m),5.08(2H,s),5.80(1H,s),6.88(1H,d,J=8.6Hz),7.19(1H,d,J=8.6Hz),7.38(1H,d,J=8.3Hz),7.60(1H,dd,J1=2.3Hz,J2=8.3Hz),8.19(1H,d,J=2.3Hz)。
5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−8−メトキシ−1−[6−(N−メチル−N−フェニルアミノ)ピリジン−3−イルメチル]−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オンの合成
1−(6−クロロピリジン−3−イルメチル)−5−[1,3]ジオキソラン−2−イル−8−メトキシ−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン0.4g、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム48.8mg、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン92.6mg及びナトリウムtert−ブトキシド0.15gをトルエン10.6mlに懸濁した。これにN−メチルアニリン0.17gを加え、得られる混合物をアルゴン雰囲気下13時間加熱還流した。減圧下に濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマト(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:1→ジクロロメタン:メタノール=20:1)で精製した。精製物を減圧下に濃縮し、無定形固体の5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−8−メトキシ−1−[6−(N−メチル−N−フェニルアミノ)ピリジン−3−イルメチル]−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オンを0.45g(収率95%)得た。
1H−NMR(CDCl3)δppm:
2.52−2.58(2H,m),2.74−2.80(2H,m),3.40(3H,s),3.83(3H,s),3.98−4.12(4H,m),5.22(2H,s),5.81(1H,s),6.39(1H,d,J=8.7Hz),6.76(1H,d,J=8.7Hz),7.13−7.26(4H,m),7.33−7.39(3H,m),7.99(1H,d,J=2.0Hz)。
8−メトキシ−1−[6−(N−メチル−N−フェニルアミノ)ピリジン−3−イルメチル]−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボキサルデヒドの合成
5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−8−メトキシ−1−[6−(N−メチル−N−フェニルアミノ)ピリジン−3−イルメチル]−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン0.95gのアセトン(19ml)及び水(9.5ml)混合溶液に、ピリジニウムパラトルエンスルホナート(PPTS)0.54gを加えて2時間加熱還流した。反応混合物に炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出物を水で2回洗浄し、飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマト(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:1)で精製した。精製物を減圧下に濃縮し、淡黄色無定形固体の8−メトキシ−1−[6−(N−メチル−N−フェニルアミノ)ピリジン−3−イルメチル]−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボキサルデヒドを0.69g(収率81%)得た。
1H−NMR(CDCl3)δppm:
2.53−2.59(2H,m),3.28−3.34(2H,m),3.39(3H,s),3.95(3H,s),5.23(2H,s),6.37(1H,d,J=8.8Hz),6.90(1H,d,J=8.6Hz),7.09(1H,dd,J1=2.4Hz,J2=8.8Hz),7.16−7.21(3H,m),7.33−7.39(2H,m),7.54(1H,d,J=8.6Hz),7.94(1H,d,J=2.4Hz),10.00(1H,s)。
5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−8−メトキシ−1−(6−チオフェン−3−イルピリジン−3−イルメチル)−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オンの合成
1−(6−クロロピリジン−3−イルメチル)−5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−8−メトキシ−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン0.4g、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム0.12g及び2N炭酸ナトリウム水溶液2.5mlを1,2−ジメトキシエタン8mlに懸濁し、3−チオフェンボロン酸0.20gを加え、アルゴン雰囲気下4時間加熱還流した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出物を水で2回洗浄し、飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマト(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:1)で精製した。精製物を減圧下に濃縮し、淡褐色無定形固体の5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−8−メトキシ−1−(6−チオフェン−3−イルピリジン−3−イルメチル)−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オンを0.45g(収率95%)得た。
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
2.49−2.51(2H,m),2.89−2.91(2H,m),3.71(3H,s),3.91−4.04(4H,m),5.19(2H,s),5.79(1H,s),6.87(1H,d,J=8.8Hz),7.16(1H,d,J=8.8Hz),7.51−7.74(4H,m),8.09−8.10(1H,m),8.32(1H,d,J=2.0Hz)。
8−メトキシ−1−(6−チオフェン−3−イルピリジン−3−イルメチル)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボキサルデヒドの合成
5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−8−メトキシ−1−(6−チオフェン−3−イルピリジン−3−イルメチル)−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン0.4gのアセトン(8ml)及び水(4ml)混合溶液に、ピリジニウムパラトルエンスルホナート(PPTS)0.24gを加えて1.5時間加熱還流した。得られる混合物を減圧下に濃縮し、ジクロロメタンで抽出し、水で洗浄し、飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧濃縮することにより、淡褐色無定形固体の8−メトキシ−1−(6−チオフェン−3−イルピリジン−3−イルメチル)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボキサルデヒドを0.4g(収率定量的)得た。
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
2.51−2.58(2H,m),3.34−3.41(2H,m),3.81(3H,s),5.19(2H,s),7.09(1H,d,J=8.8Hz),7.54−7.74(5H,m),8.09−8.10(1H,m),8.35(1H,d,J=1.8Hz),10.03(1H,s)。
5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−1−フェニル−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オンの合成
5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン2.30g(10.5ミリモル)、ヨードベンゼン3.5ml(31.5ミリモル)、よう化銅(I)400mg(2.10ミリモル)、trans−1,2−ジアミノシクロヘキサン0.129ml(1.05ミリモル)及び炭酸セシウム6.84g(21.0 ミリモル)を1,4−ジオキサン30ml中で、還流下に3日間撹拌した。冷後、不溶物をセライトパットで濾別した。濾液に酢酸エチル及び水を加え、得られる混合物を洗浄し(水×2、飽和食塩水×1)、乾燥し(MgSO4)、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマト(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:3→1:1)にて精製し、白色固体の5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−1−フェニル−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オンを2.91g(収率92%)得た。
1H−NMR(CDCl3)δppm:
2.75−2.90(2H,m),3.11−3.27(2H,m),3.98−4.25(4H,m),5.99(1H,s),6.39(1H,d,J=7.6Hz),7.05(1H,t,J=8.0Hz),7.16−7.30(3H,m),7.35−7.56(3H,m)。
1−フェニル−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボキサルデヒドの合成
5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−1−フェニル−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン2.60gのTHF(30ml)溶液に2N塩酸5mlを加え、室温下一夜撹拌した。THFを減圧留去した後、酢酸エチル−水を加え、得られる混合物を洗浄し(水×2、飽和食塩水×1)、乾燥し(MgSO4)、減圧濃縮した。得られた固体をクロロホルム−ジエチルエーテルにて再結晶を行い、ベージュ粉末の1−フェニル−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボキサルデヒドを1.93g(収率87%)得た。
1H−NMR(CDCl3)δppm:
2.75−2.89(2H,m),3.53−3.68(2H,m),6.65(1H,dd,J=0.9Hz,J=8.2Hz),7.15−7.20(3H,m),7.39−7.61(4H,m),10.24(1H,s)。
5−メトキシ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−8−カルボキサルデヒドの合成
5−メトキシ−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン5.00g(26ミリモル)をジクロロメタン100mlに溶解し、0℃でジクロロメチルメチルエーテル7.65ml(85ミリモル)を加えた。10℃以下で四塩化チタン12.4ml(113ミリモル)を滴下した。室温で2時間撹拌し、反応混合物を氷水に注ぎ、分液した。水層をジクロロメタンで抽出した。有機層を合わせ、これを水で2回洗浄し、飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧濃縮した。残渣をジクロロメタンに溶解し、ジエチルエーテルを加え、生成した不溶物を濾取し、乾燥して、淡褐色粉末の5−メトキシ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−8−カルボキサルデヒド5.32g(収率92%)を得た。
1H−NMR(CDCl3)δppm:
2.55−2.67(2H,m),2.90−3.04(2H,m),3.94(3H,s),6.69(1H,d,J=8.6Hz),7.53(1H,d,J=8.6Hz),9.79(1H,s),10.60(1H,brs)。
5−メトキシ−8−メチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オンの合成
5−メトキシ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−8−カルボキサルデヒド1.00g及び10%パラジウム炭素100mgを、酢酸10ml及びエタノール10mlの混合溶媒に加え、50℃で1時間接触還元した。触媒を濾過して除き、濾液を減圧下に濃縮した。残渣を酢酸エチルで抽出し、抽出物を水で2回洗浄し、飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧濃縮した。残渣を酢酸エチル−ジエチルエーテル混合溶媒から再結晶して、白色粉末の5−メトキシ−8−メチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オンを826mg(収率89%)得た。
1H−NMR(CDCl3)δppm:
2.04(3H,s),2.54−2.65(2H,m),2.89−3.02(2H,m),3.81(3H,s),6.51(1H,d,J=8.4Hz),6.97(1H,d,J=8.4Hz),7.37(1H,brs)。
5−ヒドロキシ−8−メチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オンの合成
5−メトキシ−8−メチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン10.0gのジクロロメタン溶液(100ml)に−20℃で2N三臭化ホウ素のジクロロメタン溶液52mlを滴下して加えた。1時間撹拌した後、反応混合物を氷水に注ぎ、分液した。有機層を水で2回洗浄し、飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧濃縮した。残渣を酢酸エチル−ジエチルエーテル混合溶媒から再結晶して、白色粉末の5−ヒドロキシ−8−メチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オンを9.4g(収率定量的)得た。
1H−NMR(CDCl3)δppm:
2.14(3H,s),2.60−2.65(2H,m),2.94−2.99(2H,m),5.50(1H,brs),6.45(1H,d,J=8.2Hz),6.88(1H,d,J=8.2Hz),7.40(1H,brs)。
8−メチル−5−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オンの合成
5−ヒドロキシ−8−メチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン9.0gの無水ジクロロメタン溶液(30ml)に、0℃撹拌下、ピリジン6.2ml及びトリフルオロメタンスルホン酸無水物10.3mlを加えて1時間撹拌した。得られる混合物を減圧下に濃縮し、残渣に水を加え、ジクロロメタンで抽出した。抽出液を水、硫酸水素カリウム水溶液、水の順で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。これを減圧下に濃縮した後、残渣を酢酸エチル−ジイソプロピルエーテル混合溶媒から再結晶して、淡褐色粉末の8−メチル−5−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オンを28g(収率97%)得た。
1H−NMR(CDCl3)δppm:
2.26(3H,s),2.60−2.73(2H,m),2.99−3.12(2H,m),6.89(1H,d,J=8.5Hz),7.11(1H,d,J=8.5Hz),7.67(1H,brs)。
5−シアノ−8−メチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オンの合成
8−メチル−5−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン4.0g、青酸亜鉛3.34g及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム0.299gをDMF40mlに懸濁し、懸濁液を100℃で4時間撹拌した。不溶物を濾過して除き、濾液に酢酸エチルを加え、水洗した。無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、乾燥物を濃縮し、残渣をDMF−エタノール混合溶媒から再結晶して、淡褐色粉末の5−シアノ−8−メチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オンを2.1g(収率87%)得た。
1H−NMR(CDCl3)δppm:
2.31(3H,s),2.64−2.75(2H,m),3.15−3.27(2H,m),7.14(1H,d,J=7.9Hz),7.24(1H,d,J=7.9Hz),7.67(1H,brs)。
8−メチル−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボキサルデヒドの合成
5−シアノ−8−メチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン2.0g及びラネーニッケル10gを蟻酸40mlに懸濁し、懸濁液を6時間加熱還流した。反応混合物を濾過して不溶物を除き、濾液を濃縮した。残渣に酢酸エチル及び水を加え、撹拌後、セライト濾過した。濾液を分液し、有機層を水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下に濃縮した後、残渣を酢酸エチル−ジエチルエーテル混合溶媒から再結晶して、淡褐色粉末の8−メチル−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボキサルデヒドを1.29g(収率62%)得た。
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
2.30(3H,s),2.37−2.50(2H,m),3.28−3.43(2H,m),7.26(1H,d,J=7.8Hz),7.44(1H,d,J=7.8Hz),9.56(1H,s),10.15(1H,s)。
5−メトキシ−8−フェニル−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オンの合成
8−ブロモ−5−メトキシ−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン10.0g、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム0.45g及び炭酸カリウム5.4gをジオキサン100mlに懸濁し、フェニルボロン酸5.24gを加え、アルゴン雰囲気下2時間加熱還流した。反応混合物を減圧下に濃縮し、残渣に水を加え、得られる混合物を酢酸エチルで抽出した。抽出液を水で2回洗浄し、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧濃縮した。残渣を酢酸エチル−n−ヘキサン混合溶媒から再結晶して、淡黄色粉末の5−メトキシ−8−フェニル−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オンを8.3g(収率84%)得た。
1H−NMR(CDCl3)δppm:
2.57−2.64(2H,m),2.97−3.04(3H,m),3.88(2H,s),6.66(1H,d,J=8.5Hz),7.09(1H,d,J=8.5Hz),7.27−7.52(6H,m)。
1−(ビフェニル−4−イルメチル)−5−メトキシ−8−フェニル−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オンの合成
5−メトキシ−8−フェニル−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン5.0gのDMF溶液(50ml)に0℃で水素化ナトリウム(60%油性)0.87gを加えて30分撹拌した。これに4−ブロモメチルビフェニル5.37gを加え、得られる混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下に濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマト(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:10→1:5)で精製した。精製物を酢酸エチル−n−ヘキサン−ジエチルエーテル混合溶媒から再結晶して、白色粉末の1−(ビフェニル−4−イルメチル)−5−メトキシ−8−フェニル−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オンを6.8g(収率82%)得た。
1H−NMR(CDCl3)δppm:
2.64−2.70(2H,m),2.84−2.96(2H,m),3.86(3H,s),4.49(2H,s),6.73(1H,d,J=8.6Hz),6.91(2H,d,J=8.1Hz),7.13(1H,d,J=8.6Hz),7.24−7.55(12H,m)。
1−(ビフェニル−4−イルメチル)−5−ヒドロキシ−8−フェニル−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オンの合成
1−(ビフェニル−4−イルメチル)−5−メトキシ−8−フェニル−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン5.00gのジクロロメタン溶液(50ml)に−20℃で2N三臭化ホウ素のジクロロメタン溶液12mlを滴下して加えた。4時間撹拌した後、反応混合物を氷水に注ぎ、分液した。有機層を水で2回洗浄し、飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧濃縮した。残渣をジクロロメタン−ジイソプロピルエーテル混合溶媒から再結晶して、白色粉末の1−(ビフェニル−4−イルメチル)−5−ヒドロキシ−8−フェニル−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オンを5.01g(収率定量的)得た。
1H−NMR(CDCl3)δppm:
2.66−2.74(2H,m),2.84−2.90(2H,m),4.48(2H,s),5.84(1H,brs),6.61(1H,d,J=8.4Hz),6.92(2H,d,J=8.2Hz),7.01(1H,d,J=8.4Hz),7.22−7.54(12H,m)。
1−(ビフェニル−4−イルメチル)−8−フェニル−5−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オンの合成
1−(ビフェニル−4−イルメチル)−5−ヒドロキシ−8−フェニル−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン4.0gの無水ジクロロメタン溶液(40ml)に0℃撹拌下に、ピリジン1.12ml及びトリフルオロメタンスルホン酸無水物1.99mlを加え、次いで1時間撹拌した。得られる混合物を減圧下に濃縮し、残渣に水を加え、ジクロロメタンで抽出した。抽出液を水、硫酸水素カリウム水溶液、水の順で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下に濃縮して、白色無定形固体の1−(ビフェニル−4−イルメチル)−8−フェニル−5−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オンを5.45g(収率定量的)得た。
1H−NMR(CDCl3)δppm:
2.67−2.81(2H,m),2.90−3.03(2H,m),4.48(2H,s),6.85(2H,d,J=8.2Hz),7.05−7.15(1H,m),7.20−7.58(13H,m)。
1−(ビフェニル−4−イルメチル)−5−シアノ−8−フェニル−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オンの合成
1−(ビフェニル−4−イルメチル)−8−フェニル−5−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン5.2g、青酸亜鉛2.50g及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム0.224gをDMF50mlに懸濁し、100℃で4時間撹拌した。不溶物を濾過して除き、濾液に酢酸エチルを加え、得られる混合物を水洗した。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、乾燥物を濃縮して白色無定形固体の1−(ビフェニル−4−イルメチル)−5−シアノ−8−フェニル−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オンを2.1g(収率90%)得た。
1H−NMR(CDCl3)δppm:
2.75−2.82(2H,m),3.09−3.15(2H,m),4.48(2H,s),6.85(2H,d,J=8.3Hz),7.20−7.57(14H,m)。
1−(ビフェニル−4−イルメチル)−8−フェニル−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボキサルデヒドの合成
1−(ビフェニル−4−イルメチル)−5−シアノ−8−フェニル−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン3.0g及びラネーニッケル15gを蟻酸60mlに懸濁し、懸濁液を11時間加熱還流した。反応混合物を濾過して不溶物を除き、濾液を濃縮した。残渣に酢酸エチル及び水を加えて撹拌後、セライト濾過した。濾液を分液し、有機層を水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下に濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマト(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:10→1:3)で精製した。得られる精製物を濃縮して白色無定形固体の1−(ビフェニル−4−イルメチル)−8−フェニル−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボキサルデヒドを0.44g(収率15%)得た。
1H−NMR(CDCl3)δppm:
2.69−2.75(2H,m),2.37−2.43(2H,m),4.48(2H,s),6.87(2H,d,J=8.3Hz),7.25−7.55(13H,m),7.61(1H,d,J=8.0Hz),10.20(1H,s)。
1−ベンジル−8−メトキシ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボキサルデヒドの合成
8−メトキシ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボキサルデヒド5.0gのDMF溶液(50ml)に、0℃で水素化ナトリウム(60%油性)1.07gを加えて30分撹拌した。これに臭化ベンジル3.47mlを加え、得られる混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下に濃縮した。残渣を酢酸エチル−n−ヘキサン混合溶媒から再結晶して、白色粉末の1−ベンジル−8−メトキシ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボキサルデヒドを6.6g(収率92%)得た。
1H−NMR(CDCl3)δppm:
2.60(2H,t,J=7.0Hz),3.38(2H,t,J=7.0Hz),3.82(3H,s),5.29(2H,s),6.82(1H,d,J=8.6Hz),7.0−7.3(5H,m),7.5(1H,d,J=8.6Hz),10.00(1H,s)。
1−ベンジル−8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボキサルデヒドの合成
1−ベンジル−8−メトキシ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボキサルデヒド3.0g及びナトリウム4−メチルベンゼンチオラート3.27gをDMSO30mlに加え、100℃で40分撹拌した。反応混合物に水及び硫酸水素カリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下に濃縮した。残渣を酢酸エチル−n−ヘキサン混合溶媒から再結晶して、淡褐色粉末の1−ベンジル−8−メトキシ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボキサルデヒドを6.6g(収率92%)得た。
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
2.42−2.59(2H,m),3.19−3.40(2H,m),5.31(2H,s),6.85(1H,d,J=8.5Hz),7.05−7.27(5H,m),7.43(1H,d,J=8.5Hz),9.94(1H,s),11.12(1H,s)。
1−(4−カルボメトキシベンジル)−8−メトキシ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボキサルデヒドの合成
8−メトキシ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボキサルデヒド13.4gのDMF溶液(100ml)に、0℃で水素化ナトリウム(60%油性)2.87gを加えて30分撹拌した。これに4−ブロモメチル安息香酸メチル18.0gを加え、得られる混合物を室温で一夜撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下に濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマト(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:4→1:2)で精製した。精製物をクロロホルム−ジイソプロピルエーテル混合溶媒から再結晶して、白色粉末の1−(4−カルボメトキシベンジル)−8−メトキシ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボキサルデヒドを14.43g(収率62%)得た。
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
2.50−2.61(2H,m),3.29−3.41(2H,m),3.71(3H,s),3.79(3H,s),5.18(2H,s),7.06(1H,d,J=8.7Hz),7.25(2H,d,J=8.2Hz),7.60(1H,d,J=8.7Hz),7.81(2H,d,J=8.2Hz),10.02(1H,s)。
8−クロロ−5−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン
1H−NMR(CDCl3)δppm:
2.63−2.75(2H,m),3.02−3.15(2H,m),6.94(1H,d,J=8.9Hz),7.34(1H,d,J=8.9Hz),7.85(1H,brs)。
6−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン
1H−NMR(CDCl3)δppm:
2.60−2.73(2H,m),3.01(2H,t,J=8.0Hz),6.81−6.92(1H,m),7.00−7.12(2H,m),9.09(1H,brs)。
7−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン
1H−NMR(CDCl3)δppm:
2.60−2.71(2H,m),3.00(2H,t,J=8.0Hz),6.70−6.77(1H,m),6.84−6.95(1H,m),7.16−7.30(1H,m),8.80(1H,brs)。
8−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン
1H−NMR(CDCl3)δppm:
2.63−2.75(2H,m),3.05(2H,t,J=7.9Hz),7.03(1H,t,J=7.9Hz),7.12−7.28(2H,m),7.78(1H,brs)。
6−オキソ−5,6−ジヒドロフェナントリジン−2−カルボニトリルの合成
2−(4,4−ジメチル−[1,3,2]ジオキサボロナン−2−イル)−安息香酸エチルエステル19.84g、2−ヨード−4−シアノアニリン18.47g、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム8.75g及びリン酸カリウム35.36gをジオキサン360mlに加え、得られる混合物を一夜加熱還流した。反応溶媒を冷却し、生じた固体を濾取し、水洗し、乾燥し、標記化合物17.3gを黄色固体として得た(収率定量的)。
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
7.47(1H,d,J=8.5Hz),7.6−8.0(3H,m),8.1−8.2(1H,m),8.3−8.4(1H,m),8.98(1H,s),12.05(1H,brs)。
5−ベンジル−6−オキソ−5,6−ジヒドロフェナントリジン−2−カルボニトリルの合成
6−オキソ−5,6−ジヒドロフェナントリジン−2−カルボニトリル1gをDMF20mlに懸濁させ、氷冷下60%水素化ナトリウム0.2gを加え水素の発生が止まるまで攪拌した。臭化ベンジル0.59mlを加え、室温で1時間攪拌した。水を加え、生じた固体を濾取し、シリカゲルクロマトグラフィー(ジクロロメタン:n−ヘキサン=1:1)で精製し、表題の化合物0.68gを無色結晶として得た(収率48%)。
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
5.57(2H,s),7.1−7.5(6H,m),7.6−7.95(3H,m),8.27(1H,d,J=8.3Hz),8.58(1H,d,J=1.8Hz),8.63(1H,dd,J=8.3Hz,J=1.8Hz)。
5−エチル−6−オキソ−5,6−ジヒドロフェナントリジン−2−カルボニトリル
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
1.43(3H,t,J=7.1Hz),4.47(2H,t,J=7.1Hz),7.35−7.9(4H,m),8.27(1H,d,J=8.3Hz),8.5−8.65(2H,m)。
5−(1−ビフェニル−4−イルメチル)−6−オキソ−5,6−ジヒドロフェナントリジン−2−カルボニトリル
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
5.57(2H,s),7.1−7.5(6H,m),7.6−7.95(3H,m),8.27(1H,d,J=8.3Hz),8.58(1H,d,J=1.8Hz),8.63(1H,dd,J=8.3Hz,J=1.8Hz)。
5−ベンジル−6−オキソ−5,6−ジヒドロフェナントリジン−2−カルボキサルデヒドの合成
5−ベンジル−6−オキソ−5,6−ジヒドロフェナントリジン−2−カルボニトリル1.24g及びラネーニッケル0.8gを75%蟻酸25mlに懸濁した。懸濁液を1時間40分加熱還流し、熱時濾過した。濾液を濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(メチレンクロリド:メタノール=50:1)で精製し、表題の化合物1.08gを無色結晶として得た(収率80%)。
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
5.69(2H,s),7.15−7.35(6H,m),7.5−8.05(3H,m),8.47(1H,d,J=7.9Hz),8.70(1H,d,J=8.1Hz),8.63(1H,d,J=1.4Hz),10.08(1H,s)。
参考例56
5−エチル−6−オキソ−5,6−ジヒドロフェナントリジン−2−カルボキサルデヒド
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
1.45(3H,t,J=7.1Hz),4.50(2H,t,J=7.1Hz),7.15−7.35(6H,m),7.5−8.15(4H,m),8.39(1H,d,J=8.1Hz),8.56(1H,dd,J=8.1Hz,J=1.3Hz),8.81(1H,d,J=1.8Hz),10.11(1H,s)。
5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−1−{4−[(N−メチル−N−フェニルアミノ)メチル]ベンジル}−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オンの合成
1−(4−クロロメチルベンジル)−5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン(100mg、0.28ミリモル)、N−メチルアニリン(0.045ml、0.42ミリモル)及び炭酸カリウム(57.9mg、0.42ミリモル)をアセトニトリル(1ml)に加えて4時間加熱還流した。室温まで冷却した後、反応混合物に水を加え、ジクロロメタンで抽出した。有機層を水及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。これを減圧下に濃縮し、残渣をプレパラティブシリカゲル薄層クロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製した。精製物を減圧下に濃縮乾固して、淡黄色無定形固体の5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−1−{4−[(N−メチル−N−フェニルアミノ)メチル]ベンジル}−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン(80mg、収率67%)を得た。
1H−NMR(CDCl3)δppm:
2.72−2.78(2H,m),2.98(3H,s),3.08−3.12(2H,m),4.06−4.16(4H,m),4.48(2H,s),5.15(2H,s),5.94(1H,s),6.67−6.74(3H,m),6.90(1H,d,J=8.1Hz),7.09−7.26(8H,m)。
5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−1−(6−ピペリジノメチルピリジン−2−イルメチル)−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オンの合成
1−(6−クロロメチルピリジン−2−イルメチル)−5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン(1.0g、2.8ミリモル)をピペリジン(2ml)に加え、アルゴン雰囲気下100℃で2時間撹拌した。室温まで冷却した後、反応混合物に水と少量の酢酸を加え、酢酸エチルで2回抽出した。有機層を合わせて水で2回、飽和食塩水で1回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥物を減圧下に濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=20:1)で精製した。精製物を減圧下に濃縮乾固して淡黄色無定形固体の5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−1−(6−ピペリジノメチルピリジン−2−イルメチル)−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン(0.73g、収率64%)を得た。
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.44−1.49(2H,m),1.56−1.65(4H,m),2.42−2.46(4H,m),2.74−2.80(2H,m),3.09−3.15(2H,m),3.64(2H,s),4.01−4.17(4H,m),5.27(2H,s),5.95(1H,s),6.95−7.02(2H,m),7.11(1H,t,J=7.9Hz),7.23−7.31(2H,m),7.54(1H,t,J=7.7Hz)。
5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−1−(4−フェニルスルファニルベンジル)−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オンの合成
1−(4−クロロメチルベンジル)−5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン(1.0g、2.79ミリモル)、チオフェノール(0.37ml、3.63ミリモル)及び1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセン−7(DBU)(0.84ml、5.59ミリモル)をTHF(30ml)に加えて7時間加熱還流した。室温まで冷却した後、反応混合物を減圧下に濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製した。精製物を減圧下に濃縮乾固して白色固体の5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−1−(4−フェニルスルファニルベンジル)−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン(1.13g、収率94%)を得た。
1H−NMR(CDCl3)δppm:
2.73−2.79(2H,m),3.06−3.12(2H,m),4.01−4.17(6H,m),5.14(2H,s),5.95(1H,s),6.85−6.88(1H,m),7.09−7.17(4H,m),7.19−7.32(7H,m)。
1−[2−(1−ビフェニル−4−イルピペリジン−4−イル)エチル]−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボキサルデヒドの合成
5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−1−(2−ピペリジン−4−イルエチル)−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン(500mg、1.52ミリモル)及び4−ブロモビフェニル(424mg、1.82ミリモル)のトルエン溶液(10ml)に酢酸パラジウム(34mg、0.15ミリモル)、トリtert−ブチルホスフィン テトラフルオロホウ酸塩(66mg、0.23ミリモル)及びナトリウムtert−ブトキシド(218mg、2.27ミリモル)を加え、アルゴン雰囲気下、100℃で7.5時間撹拌した。室温まで冷却した後、反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下に濃縮し、残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=2:1)で精製した。精製物を減圧下に濃縮し、残渣をアセトン(10ml)に溶解した。これにp−トルエンスルホン酸1水和物(104mg)及び水(2ml)を加えて15分間加熱還流した。得られた混合物を室温まで冷却し、減圧下に濃縮した。残渣に炭酸カリウム水溶液を加えて塩基性にし、10分間超音波洗浄機にかけた。生成した不溶物を濾取し、水で洗浄し、乾燥して無色固体の1−[2−(1−ビフェニル−4−イルピペリジン−4−イル)エチル]−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボキサルデヒド(213mg、収率32.1%)を得た。
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.2−2.3(7H,m),2.6−2.7(2H,m),3.0−3.25(2H,m),3.4−3.55(2H,m),3.65−3.8(2H,m),3.95−4.1(2H,m),7.18(1H,d,J=8.0Hz),7.25−7.7(10H,m),7.84(1H,d,J=8.1Hz),10.22(1H,s)。
1−[3−(4−クロロフェニルスルファニル)プロピル]−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボキサルデヒドの合成
1−(3−ブロモプロピル)−5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン(797mg、2.34ミリモル)、4−クロロチオフェノール(407mg、2.81ミリモル)及び炭酸カリウム(421mg、3.05ミリモル)をアセトニトリル(16ml)に加え、5時間加熱還流した。室温まで冷却した後、反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下に濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=3:1→2:1)で精製した。精製物を減圧下に濃縮し、残渣をアセトン(16ml)に溶解した。これにp−トルエンスルホン酸1水和物(53.5mg)及び水(3ml)を加え、室温で一夜撹拌した。反応混合物に炭酸カリウム水溶液を加え、ジクロロメタンで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下に濃縮して無色油状物の1−[3−(4−クロロフェニルスルファニル)プロピル]−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボキサルデヒド(700mg、収率83%)を得た。
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.9−2.05(2H,m),2.55−2.65(2H,m),2.9−3.05(4H,m),4.0−4.2(6H,m),5.94(1H,s),6.96(1H,d,J=7.9Hz),7.2−7.35(6H,m)。
1−[3−(4−ベンジルピペリジン−1−イル)プロピル]−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボキサルデヒドの合成
1−(3−ブロモプロピル)−5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン(790mg、2.32ミリモル)、4−ベンジルピペリジン(0.49ml、2.79ミリモル)及び炭酸カリウム(142mg、1.03ミリモル)をアセトニトリル(15ml)に加え、1.5時間加熱還流した。室温まで冷却した後、反応混合物を濾過して不溶物を除去した。固体をアセトニトリルで洗浄し、濾液と洗液を合わせて減圧下に濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=3:1→酢酸エチル:メタノール=50:1)で精製した。精製物を減圧下に濃縮し、残渣をアセトン(15ml)に溶解した。これにp−トルエンスルホン酸1水和物(368mg)を加え、得られる混合物を2時間加熱還流した。反応液に炭酸カリウム水溶液を加え、減圧下に濃縮した。残渣に水を加え、ジクロロメタンで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下に濃縮して無色油状物の1−[3−(4−ベンジルピペリジン−1−イル)プロピル]−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボキサルデヒド(672mg、収率定量的)を得た。
1H−NMR(CDCl3)δppm:
1.2−1.95(9H,m),2.35(2H,t,J=7.0Hz),2.4−2.7(4H,m),2.8−3.1(4H,m),3.9−4.2(6H,m),5.94(1H,s),7.1−7.4(8H,m)。
5−(8−メトキシ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イルメチル)チアゾリジン−2,4−ジオンの合成
メトキシエタノール20mlに2−クロロ−3−(8−メトキシ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)プロピオン酸1.0g、チオ尿素0.45g及び酢酸ナトリウム0.4gを加え、110℃で7.5時間撹拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、残渣に炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、析出した固体を濾取した。濾液をジクロロメタンで抽出し、抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。濃縮した残渣及び濾過により集めた固体をあわせ、これを10%塩酸とエタノールとの混合溶媒に加え、一夜加熱還流した。溶媒を減圧下に留去し、残渣を含水DMFから再結晶して黄色粉末の5−(8−メトキシ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イルメチル)チアゾリジン−2,4−ジオンを0.41g得た。
融点:254−255℃。
5−[2−(8−メトキシ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル]チアゾリジン−2,4−ジオンの合成
メトキシエタノール20mlに2−クロロ−4−(8−メトキシ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)酪酸912mg、チオ尿素390mg及び酢酸ナトリウム394mgを加えて110℃で4時間撹拌した。反応混合物を減圧下に濃縮した。残渣に水を加え、ジクロロメタンで抽出した。抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。残渣を10%塩酸10mlとエタノール10mlとの混合溶媒に加え、一夜加熱還流した。溶媒を減圧下に留去し、残渣をDMF−エタノール混合溶媒から再結晶して、黄色粉末の5−[2−(8−メトキシ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)エチル]チアゾリジン−2,4−ジオンを332mg(収率31%)得た。
融点:222−224℃。
5−[3−(8−メトキシ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)プロピル]チアゾリジン−2,4−ジオンの合成
メトキシエタノール20mlに2−クロロ−5−(8−メトキシ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)吉草酸1g、チオ尿素380mg及び酢酸ナトリウム380mgを加えて110℃で5時間撹拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、残渣に水及び少量のエタノールを加えて析出した固体を濾取した。固体を10%塩酸10mlとエタノール10mlとの混合溶媒に加え、一夜加熱還流した。溶媒を減圧下に留去し、残渣をジクロロメタンで抽出した。抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマト(ジクロロメタン:メタノール=100:1→10:1)で精製し、エタノール−エーテル混合溶媒から再結晶して淡黄色粉末の5−[3−(8−メトキシ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)プロピル]チアゾリジン−2,4−ジオンを332mg(収率29%)得た。
融点:172−175℃。
5−(8−メトキシ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)チアゾリジン−2,4−ジオンの合成
メトキシエタノール50mlにクロロ−(8−メトキシ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)酢酸エチル3.02g、チオ尿素1.4g及び酢酸ナトリウム2gを加え、110℃で2.5時間撹拌した。反応混合物を減圧下に濃縮した。残渣に水を加え、析出した固体を濾過により集めた。集めた固体を10%塩酸30mlとエタノール30mlとの混合溶媒に加え、一夜加熱還流した。減圧下に半量になるまで濃縮した。これに水を加え、混合物を氷冷して固体を析出させた。析出した固体を濾過により集めた。この固体をDMF−エタノール混合溶媒から再結晶して、灰色粉末の5−(8−メトキシ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)チアゾリジン−2,4−ジオンを1.68g(収率57%)得た。
融点:255℃(分解)。
5−[1−(4−クロロベンジル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−4−イルメチリデン]チアゾリジン−2,4−ジオンの合成
1−(4−クロロベンジル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−4−カルボキサルデヒド1.50g及び2,4−チアゾリジンジオン0.826gをトルエン30mlに懸濁した。これにピペリジン5滴及び酢酸5滴を加え、6時間加熱還流した。反応液を放冷して固体を析出させ、析出した固体を濾取し、乾燥して、薄茶色粉末の5−[1−(4−クロロベンジル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−4−イルメチリデン]チアゾリジン−2,4−ジオンを1.01g(収率50%)得た。
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
5.53(2H,s),6.76(1H,s),7.11−7.49(6H,m),7.53−7.64(1H,m),7.81(1H,d,J=8.1Hz),8.04(1H,s),12.21−13.32(1H,br)。
5−[1−(4−クロロベンジル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−イルメチリデン]チアゾリジン−2,4−ジオンの合成
1−(4−クロロベンジル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−カルボキサルデヒド1.50g及び2,4−チアゾリジンジオン0.826gをトルエン30mlに懸濁し、ピペリジン5滴及び酢酸5滴を加えて6時間加熱還流した。反応液を放冷して固体を析出させた。析出した固体を濾取し、乾燥して、黄色粉末の5−[1−(4−クロロベンジル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−イルメチリデン]チアゾリジン−2,4−ジオンを1.36g(収率68%)得た。
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
5.55(2H,s),7.18−7.45(6H,m),7.53−7.65(1H,m),7.88−8.00(2H,m),8.21(1H,s),12.59(1H,brs)。
5−[1−(1−ビフェニル−4−イルメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−4−イル)メチリデン]チアゾリジン−2,4−ジオン
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
5.59(2H,brs),6.78(1H,s),7.18−7.70(12H,m),7.82(1H,d,J=8.0Hz),8.05(1H,s),12.81(1H,brs)。
5−[1−(1−ビフェニル−4−イルメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−イル)メチリデン]チアゾリジン−2,4−ジオン
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
5.61(2H,brs),7.21−7.51(7H,m),7.51−7.68(5H,m),7.87−8.00(2H,m),8.22(1H,s),12.60(1H,brs)。
5−[1−(8−メトキシ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)メチリデン]チアゾリジン−2,4−ジオン
融点:300℃以上
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
3.80(3H,s),3.95(3H,s),6.70(1H,d,J=9.8Hz),7.35−7.45(2H,m),8.05(1H,d,J=9.8Hz),8.14(1H,s),12.63(1H,brs)。
5−[1−(8−メトキシ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル)メチリデン]−3−メチルチアゾリジン−2,4−ジオン
融点:270℃(分解)。
5−{1−[8−メトキシ−1−(4−ブロモベンジル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イル]メチリデン}チアゾリジン−2,4−ジオン
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
3.65(3H,s),5.67(2H,s),6.80(1H,d,J=9.8Hz),7.03(2H,d,J=8.5Hz),7.25−7.40(2H,m),7.40−7.52(2H,m),8.16(2H,d,J=10.9Hz),12.64(1H,brs)。
5−[1−(1−ビフェニル−4−イルメチル−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−7−イル)メチリデン]チアゾリジン−2,4−ジオン
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
2.70−2.84(2H,m),2.97−3.09(2H,m),5.22(2H,brs),7.12(1H,s),7.15−7.25(1H,m),7.25−7.49(6H,m),7.56−7.71(5H,m),12.52(1H,brs)。
5−[1−(1−ビフェニル−4−イルメチル−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−8−イル)メチリデン]チアゾリジン−2,4−ジオン
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
2.55−2.68(2H,m),2.80−2.94(2H,m),4.98(2H,s),6.98−7.16(3H,m),7.22−7.63(9H,m),7.75(1H,s),12.57(1H,brs)。
5−[1−(4−クロロベンジル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−4−イルメチル]チアゾリジン−2,4−ジオンの合成
5−[1−(4−クロロベンジル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−4−イルメチリデン]チアゾリジン−2,4−ジオン0.96g、1,4−ジヒドロ−2,6−ジメチル−3,5−ピリジンジカルボン酸ジエチル0.735g及びシリカゲル0.96gをトルエン30mlに加え、一夜加熱還流した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマト(ジクロロメタン:酢酸エチル=10:1→3:1)で精製した。精製物をクロロホルム−エーテル混合溶媒から再結晶して白色粉末の5−[1−(4−クロロベンジル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−4−イルメチル]チアゾリジン−2,4−ジオンを0.87g(収率91%)得た。
融点:142.1−143.7℃。
5−[1−(4−クロロベンジル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−イルメチル]チアゾリジン−2,4−ジオンの合成
5−[1−(4−クロロベンジル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−イルメチリデン]チアゾリジン−2,4−ジオン1.207g、1,4−ジヒドロ−2,6−ジメチル−3,5−ピリジンジカルボン酸ジエチル0.924g及びシリカゲル1.2gをトルエン30mlに加え、一夜加熱還流した。さらに反応液に1,4−ジヒドロ−2,6−ジメチル−3,5−ピリジンジカルボン酸ジエチル0.77gを加え、一夜加熱還流した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマト(ジクロロメタン:酢酸エチル=10:1→3:1)で精製した。精製物をクロロホルム−エーテル混合溶媒から再結晶して、白色粉末の5−[1−(4−クロロベンジル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−4−イルメチル]チアゾリジン−2,4−ジオンを0.74g(収率61%)得た。
融点:230.7−231.9℃。
5−(2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−イルメチル)チアゾリジン−2,4−ジオン
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
2.45−2.55(1H,m),3.35−3.5(1H,m),4.9−5.0(1H,m),7.15−7.7(4H,m),7.84(1H,s),11.91(1H,brs),12.08(1H,brs)。
5−[(1−ビフェニル−4−イルメチル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−イルメチル]チアゾリジン−2,4−ジオン
融点:220.4−221.8℃。
5−[(1−ビフェニル−4−イルメチル)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−7−イルメチル]チアゾリジン−2,4−ジオン
融点:213.2−213.7℃。
5−[(1−ビフェニル−4−イルメチル)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−8−イルメチル]チアゾリジン−2,4−ジオン
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
2.40−2.53(2H,m),2.70−2.85(2H,m),3.09−3.25(1H,m),3.50−3.64(1H,m),4.79−4.90(1H,m),4.90−5.16(2H,m),7.02(1H,t,J=7.5Hz),7.08−7.21(4H,m),7.28−7.64(7H,m),12.04(1H,s)。
5−[8−メトキシ−1−(4−ニトロベンジル)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチル]チアゾリジン−2,4−ジオンの合成
5−[8−メトキシ−1−(4−ニトロベンジル)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチリデン]チアゾリジン−2,4−ジオン600mg、1,4−ジヒドロ−2,6−ジメチル−3,5−ピリジンジカルボン酸ジエチル415mg及びシリカゲル600mgをトルエン20mlに加え、14時間加熱還流した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマト(n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1→1:1)で精製した。精製物を酢酸エチル−エーテル混合溶媒から再結晶して、白色粉末の5−[8−メトキシ−1−(4−ニトロベンジル)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチル]チアゾリジン−2,4−ジオンを585mg(収率97%)得た。
融点:246.5−246.6℃。
5−[1−(4−アミノベンジル)−8−メトキシ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチル]チアゾリジン−2,4−ジオンの合成
5−[8−メトキシ−1−(4−ニトロベンジル)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチル]チアゾリジン−2,4−ジオン10.0gのDMF溶液(100ml)に10%パラジウム炭素10gを加え、40℃で5時間接触還元した。触媒を濾過して除き、濾液を濃縮した。残渣に酢酸エチル及び水を加えてセライト濾過した。濾液を水洗し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマト(n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1→1:4)で精製し、精製物を酢酸エチルから再結晶して、白色粉末の5−[1−(4−アミノベンジル)−8−メトキシ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチル]チアゾリジン−2,4−ジオンを7.98g(収率86%)得た。
融点:174.1−174.8℃。
5−{8−メトキシ−1−[4−(2−ナフトイルアミノ)ベンジル]−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチル}チアゾリジン−2,4−ジオンの合成
5−[1−(4−アミノベンジル)−8−メトキシ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチル]チアゾリジン−2,4−ジオン0.7g及び2−ナフト酸0.59gのDMF溶液(14ml)に、氷冷下トリエチルアミン0.52g及びジエチルホスホロシアニデート(DEPC)0.42gを加えて16時間撹拌した。反応液に水及び酢酸エチルを加え、生成した不溶物を濾過により集めた。集めた不溶物をジクロロメタン−メタノール混合溶媒に溶解し、濃縮した。残渣をジエチルエーテル及びジイソプロピルエーテルで洗浄した。残渣を減圧下に乾燥して白色無定形固体の5−{8−メトキシ−1−[4−(2−ナフトイルアミノ)ベンジル]−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチル}チアゾリジン−2,4−ジオンを0.74g(収率77%)得た。
融点:202−208℃
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
2.44−2.52(2H,m),2.82−2.88(2H,m),3.03−3.13(1H,m),3.35−3.45(1H,m),3.73(3H,s),4.79(1H,dd,J1=4.1Hz,J2=9.9Hz),5.20(2H,s),6.83(1H,d,J=8.6Hz),6.91(1H,d,J=8.6Hz),7.05(2H,d,J=8.4Hz),7.58−7.66(4H,m),7.95−8.08(4H,m),8.52(1H,s),10.33(1H,s),12.06(1H,s)。
5−[1−(4−ペンチルオキシカルボニルアミノベンジル)−8−メトキシ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチル]チアゾリジン−2,4−ジオンの合成
5−[1−(4−アミノベンジル)−8−メトキシ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチル]チアゾリジン−2,4−ジオン0.6gをジクロロメタン(6ml)に懸濁し、氷冷下ピリジン4mlを加え溶液とした。この溶液にクロロ蟻酸アミル0.26gを加えて1時間撹拌した。反応液に1N塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水で2回、飽和食塩水で1回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下に濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマト(n−ヘキサン:酢酸エチル=2:1→1:1)で精製し、ジイソプロピルエーテルから再結晶して、白色粉末の5−[1−(4−ペンチルオキシカルボニルアミノベンジル)−8−メトキシ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチル]チアゾリジン−2,4−ジオンを3.75g(収率97%)得た。
融点:98−102℃。
5−[8−メトキシ−1−(4−メトキシカルボニルベンジル)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチリデン]チアゾリジン−2,4−ジオンの合成
8−メトキシ−1−(4−メトキシカルボニルベンジル)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボキサルデヒド7.0g及び2,4−チアゾリジンジオン3.25gをトルエン70mlに懸濁した。これにピペリジン10滴及び酢酸10滴を加えて4時間加熱還流した。反応液を放冷して固体を析出させた。析出した固体を濾取し、乾燥して、淡黄色粉末の5−[8−メトキシ−1−(4−メトキシカルボニルベンジル)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチリデン]チアゾリジン−2,4−ジオンを8.0g(収率90%)得た。
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
2.52−2.66(2H,m),2.91−3.05(2H,m),3.65(3H,s),3.79(3H,s),5.17(2H,s),7.02(1H,d,J=8.7Hz),7.16(1H,d,J=8.7Hz),7.25(2H,d,J=8.3Hz),7.74−7.90(3H,m),12.55(1H,brs)。
5−[8−メトキシ−1−(4−メトキシカルボニルベンジル)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチル]チアゾリジン−2,4−ジオンの合成
5−[8−メトキシ−1−(4−メトキシカルボニルベンジル)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチリデン]チアゾリジン−2,4−ジオン7.0gのDMF溶液(70ml)に10%パラジウム炭素7.0gを加え、40℃で5時間接触還元した。触媒を濾過して除き、濾液を濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマト(n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1→1:1)で精製した。精製物を酢酸エチル−ジエチルエーテル混合溶媒から再結晶して、白色粉末の5−[8−メトキシ−1−(4−メトキシカルボニルベンジル)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチル]チアゾリジン−2,4−ジオンを5.23g(収率74%)得た。
融点:193.1−195.5℃。
5−[8−メトキシ−1−(4−カルボキシベンジル)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチル]チアゾリジン−2,4−ジオンの合成
5−[8−メトキシ−1−(4−メトキシカルボニルベンジル)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチル]チアゾリジン−2,4−ジオン4.0gのエタノール(200ml)及びTHF(200ml)混合溶液に、1N水酸化リチウム水溶液35mlを加え、室温で一夜撹拌した。溶媒を減圧下に留去し、残渣に塩酸を加え、生成した不溶物を濾過により集めた。集めた不溶物をシリカゲルカラムクロマト(n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1→1:3)で精製し、酢酸エチルから再結晶して、白色粉末の5−[8−メトキシ−1−(4−カルボキシベンジル)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチル]チアゾリジン−2,4−ジオンを3.75g(収率97%)得た。
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
2.42−2.61(2H,m),2.70−2.94(2H,m),3.01−3.15(1H,m),3.34−3.48(1H,m),3.56(3H,s),4.78(1H,dd,J=4.4,9.8Hz),5.17(2H,brs),6.81(1H,d,J=8.6Hz),6.90(1H,d,J=8.6Hz),7.17(2H,d,J=8.2Hz),7.77(2H,d,J=8.2Hz),12.06(1H,brs),12.76(1H,brs)。
5−{1−[4−(4−イソプロピルフェニルアミノカルボニル)ベンジル]−8−メトキシ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチル}チアゾリジン−2,4−ジオンの合成
5−[8−メトキシ−1−(4−カルボキシベンジル)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチル]チアゾリジン−2,4−ジオン0.5g及び4−イソプロピルアニリン0.23gのDMF溶液(10ml)に、氷冷下トリエチルアミン0.34g及びジエチルホスホロシアニデート(DEPC)0.28gを加え、0.5時間撹拌した。反応液に水を加え、混合物を酢酸エチルで抽出した。有機層を水で2回、飽和食塩水で1回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下に留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマト(ジクロロメタン:メタノール=100:1→20:1)で精製し、酢酸エチル−n−ヘキサン混合溶媒から再結晶して、白色粉末の5−{1−[4−(4−イソプロピルフェニルアミノカルボニル)ベンジル]−8−メトキシ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチル}チアゾリジン−2,4−ジオンを0.57g(収率64%)得た。
融点:243−244℃。
5−{8−メトキシ−1−[4−(ピペリジン−1−カルボニル)ベンジル]−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチル}チアゾリジン−2,4−ジオン
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
1.25−1.80(6H,m),2.39−2.62(2H,m),2.72−2.95(2H,m),2.95−3.72(9H,m),4.77(1H,dd,J=4.3,9.6Hz),5.16(2H,s),6.81(1H,d,J=8.6Hz),6.90(1H,d,J=8.6Hz),7.09(2H,d,J=8.0Hz),7.18(2H,d,J=8.0Hz),12.05(1H,brs)。
5−[1−(4−シクロヘキシルアミノカルボニルベンジル)−8−メトキシ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチル]チアゾリジン−2,4−ジオン
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
0.95−1.85(10H,m),2.39−2.60(2H,m),2.70−2.94(2H,m),3.00−3.19(1H,m),3.23−3.50(1H,m),3.63(3H,s),3.80−3.99(1H,m),4.64−4.88(1H,m),5.19(2H,s),6.80(1H,d,J=8.6Hz),6.89(1H,d,J=8.6Hz),7.11(2H,d,J=8.0Hz),7.65(2H,d,J=8.0Hz),8.03(1H,d,J=7.8Hz),12.06(1H,brs)。
5−(1−ベンジル−8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチリデン)チアゾリジン−2,4−ジオンの合成
1−ベンジル−8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボキサルデヒド2.0g及び2,4−チアゾリジンジオン0.874gをトルエン20mlに懸濁した。これにピペリジン10滴及び酢酸10滴を加え、8時間加熱還流した。これを放冷して固体を析出させ、析出した固体を濾取し、乾燥して、黄色粉末の5−(1−ベンジル−8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチリデン)チアゾリジン−2,4−ジオンを2.7g(収率92%)得た。
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
2.41−2.60(2H,m),2.75−2.98(2H,m),5.31(2H,s),6.84(1H,d,J=8.6Hz),7.00−7.30(6H,m),7.81(1H,s),10.72(1H,s),12.48(1H,brs)。
5−(1−ベンジル−8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチル)チアゾリジン−2,4−ジオンの合成
5−(1−ベンジル−8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチリデン)チアゾリジン−2,4−ジオン2.2gのDMF溶液(20ml)に、10%パラジウム炭素2.2gを加え、室温で2時間接触還元した。触媒を濾過して除き、濾液を濃縮した。残渣を酢酸エチルに溶解し、水及び飽和食塩水で洗浄し、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマト(ジクロロメタン:メタノール=50:1)で精製した。精製物をジクロロメタン−エーテル混合溶媒から再結晶して、白色粉末の5−(1−ベンジル−8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチル)チアゾリジン−2,4−ジオンを1.9g(収率88%)得た。
融点:213.2−213.7℃。
5−(1−ベンジル−8−ブトキシ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチル)チアゾリジン−2,4−ジオンの合成
5−(1−ベンジル−8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチル)チアゾリジン−2,4−ジオン90mgのDMSO溶液(1ml)にカリウムtert−ブトキシド55.5mgを加え、室温で1時間撹拌した。これに4−ヨードブタン29.8μlを加え、室温で2時間撹拌した。反応液に水を加え、硫酸水素カリウムを加え、酢酸エチルで抽出した。抽出物を水洗後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。残渣をプレパラティブシリカゲル薄層クロマト(ジクロロメタン:メタノール=20:1)で精製して、無色無定形固体の5−(1−ベンジル−8−ブトキシ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチル)チアゾリジン−2,4−ジオンを42mg(収率41%)得た。
1H−NMR(CDCl3)δppm:
0.93(3H,t,J=7.3Hz),1.35−1.50(2H,m),1.57−1.73(2H,m),2.52−2.67(2H,m),2.67−2.95(2H,m),3.05(1H,dd,J=10.1Hz,J=14.0Hz),3.51(1H,dd,J=4.0Hz,J=14.0Hz),3.89(2H,t,J=6.6Hz),4.39(1H,dd,J=4.0Hz,J=10.1Hz),5.32(2H,s),6.71(1H,d,J=8.6Hz),6.87(1H,d,J=8.6Hz),7.02−7.25(5H,m),9.15(1H,brs)。
5−(1−ベンジル−8−ベンジルオキシ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチル)チアゾリジン−2,4−ジオンの合成
5−(1−ベンジル−8−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチル)チアゾリジン−2,4−ジオン90mgのDMSO溶液(1ml)に、カリウムtert−ブトキシド55.5mgを加え、室温で1時間撹拌した。これに臭化ベンジル30μlを加え、室温で1時間撹拌した。反応液に水を加え、硫酸水素カリウムを加え、酢酸エチルで抽出した。抽出物を水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。残渣をプレパラティブシリカゲル薄層クロマト(ジクロロメタン:メタノール=20:1)で精製して、無色無定形固体の5−(1−ベンジル−8−ベンジルオキシ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチル)チアゾリジン−2,4−ジオンを84.5mg(収率76%)得た。
1H−NMR(CDCl3)δppm:
2.49−2.65(2H,m),2.65−2.94(2H,m),3.07(1H,dd,J=10.0Hz,J=14.5Hz),3.51(1H,dd,J=4.1Hz,J=14.5Hz),4.39(1H,dd,J=4.1Hz,J=10.0Hz),4.97(2H,s),5.32(2H,s),6.76(1H,d,J=8.6Hz),6.86(1H,d,J=8.6Hz),6.93−7.02(2H,m),7.03−7.19(3H,m),7.29−7.45(5H,m),9.07(1H,brs)。
5−(1−カルボキシメチル−8−メトキシ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチル)チアゾリジン−2,4−ジオンの合成
1−tert−ブトキシカルボニルメチル−8−メトキシ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボキサルデヒド4.16g及び2,4−チアゾリジンジオン1.66g(1.00当量)をトルエン40mlに懸濁し、酢酸及びピペリジンを二滴ずつ加え、ディーンスタークを用いて13時間加熱還流した。冷却後、結晶を濾別し、トルエンで洗浄した。得られる結晶をシリカゲル3.15g、ジヒドロピリジン2.09g及びトルエン60mlに懸濁し、一夜加熱還流した。シリカゲルを3.15g加え、溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマト(n−ヘキサン:酢酸エチル=2:1)で精製し、酢酸エチル−ヘキサンで再結晶して白色粉末の5−(1−カルボキシメチル−8−メトキシ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチル)チアゾリジン−2,4−ジオンを2.13g得た(収率38%)。
融点:251−255℃。
5−{1−[N−(3−トリフルオロメチルフェニル)アミノ]カルボニルメチル−8−メトキシ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチル}チアゾリジン−2,4−ジオン カリウム塩の合成
5−(1−カルボキシメチル−8−メトキシ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチル)チアゾリジン−2,4−ジオン500mgをDMF5mlに溶解した。この溶液に、3−トリフルオロメチルアニリン0.35ml、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(WSC)0.32g及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBT)0.25gを加え、室温で終夜攪拌した。反応液に水を加え、生じた固体を濾別した。固体をメチレンクロリドに溶かし、食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、濾液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマト(メチレンクロリド:メタノール=50:1)で精製し、5−{1−[N−(3−トリフルオロメチルフェニル)アミノ]カルボニルメチル−8−メトキシ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチル}チアゾリジン−2,4−ジオンを412mg得た。
融点:135−139.5℃。
5−(8−メトキシ−1−ピペリジン−4−イルメチル−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチル)チアゾリジン−2,4−ジオンの合成
5−[8−メトキシ−1−(1−tert−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルメチル)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチル]チアゾリジン−2,4−ジオン1.7gを4N−塩化水素酢酸エチル溶液50mlに加え、室温で6時間撹拌した。これを減圧下に濃縮し、残渣に炭酸水素ナトリウム水溶液を加えた。生成した不溶物を濾取し、乾燥して、白色粉末の5−(8−メトキシ−1−ピペリジン−4−イルメチル−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチル)チアゾリジン−2,4−ジオンを1.5g(収率定量的)得た。
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
1.05−1.3(2H,m),1.4−1.7(3H,m),2.3−2.9(6H,m),3.0−3.25(3H,m),3.82(3H,s),4.00(2H,d,J=6.8Hz),4.63(1H,dd,J=8.7Hz,J=4.2Hz),6.9−7.05(2H,m)。
5−(1−{2−[1−(4−メチルベンゾイル)ピペリジン−4−イル]エチル}−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチル)チアゾリジン−2,4−ジオンの合成
5−{1−[2−(1−ピペリジン−4−イル)エチル]−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチル}チアゾリジン−2,4−ジオン100mg、p−トルイル酸42.2mg、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(WSC)59.4mg及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)43.5mgにDMF2mlを加え、室温で2時間30分攪拌した。水を加え、混合物をしばらく攪拌し、生じた固体を濾取した。固体をメチレンクロリドに溶かし、シリカゲルクロマトグラフィー(メチレンクロリド:メタノール=20:1)で精製して、表題の化合物68.4mgを白色固体として得た(収率97%)。
融点:60−65℃。
5−[1−(5−ベンジル−6−オキソ−5,6−ジヒドロフェナントリジン−2−イル)メチリデン]チアゾリジン−2,4−ジオンの合成
5−ベンジル−6−オキソ−5,6−ジヒドロフェナントリジン−2−カルボキサルデヒド592mg及び2,4−チアゾリジンジオン221mgをトルエン10mlに懸濁した。懸濁液に、酢酸及びピペリジンを2滴ずつ加え、一夜加熱還流した。反応液を冷却し、生じた固体を濾取した。集めた固体をトルエン−ジエチルエーテルで洗浄し、乾燥し、5−[1−(5−ベンジル−6−オキソ−5,6−ジヒドロフェナントリジン−2−イル)メチリデン]チアゾリジン−2,4−ジオンを黄色固体として620mg得た(収率80%)。
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
5.67(2H,s),7.0−8.0(10H,m),8.45(1H,dd,J=8.0Hz,1.3Hz),8.60(1H,d,J=8.0Hz),8.80(1H,d,J=1.8Hz),12.6(1H,brs)。
5−[1−(5−ベンジル−6−オキソ−5,6−ジヒドロフェナントリジン−2−イル)メチル]チアゾリジン−2,4−ジオンの合成
5−[1−(5−ベンジル−6−オキソ−5,6−ジヒドロフェナントリジン−2−イル)メチリデン]チアゾリジン−2,4−ジオン620mgをTHF2.31mlに溶解した。この溶液に、ピリジン2.31ml及び2M水素化ホウ素リチウムTHF溶液2.31mlを加え、4時間加熱還流した。反応液を冷却し、希塩酸で酸性にし、ジクロロメタンで抽出した。有機層を水洗し、飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、溶媒を減圧留去した残渣にジクロロメタンを用い結晶化させ、生じた固体を濾別した。濾別した固体を風乾して、5−[1−(5−ベンジル−6−オキソ−5,6−ジヒドロフェナントリジン−2−イル)メチル]チアゾリジン−2,4−ジオン232mgを白色結晶として得た(収率36%)。
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
3.1−3.7(2H,m),5.04(1H,dd,J=13.8Hz,J=4.8Hz),5.76(2H,s),7.1−7.45(5H,m),7.6−8.0(2H,m),8.3−8.6(3H,m),12.0(1H,brs)。
5−{8−メトキシ−1−[1−(2−メチルベンジル)ピペリジン−4−イル]メチル−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチル}チアゾリジン−2,4−ジオンの合成
5−(8−メトキシ−1−ピペリジン−4−イルメチル−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチル)チアゾリジン−2,4−ジオン(20μモル,1.0当量)に、2−メチルベンズアルデヒド(24μモル、1.2当量)及び酢酸(10μl)のDMF(200μl)溶液を加え、さらにSi−シアノ水素化ホウ素ナトリウムを加えた。この溶液を数分間振動し、ジイソプロピルエチルアミン(30μl)を加え、室温で終夜反応を行った。樹脂を濾過で除き、ジクロロメタンで洗浄した。窒素気流下に濾液から溶媒を留去し、残渣をHPLC(UV−トリガー、カラム:CAPCELL PAK C18,UG 120 S-5,20mm×50mm、0.05%トリフルオロ酢酸−H2O,0.05%トリフルオロ酢酸−CH3CN)で精製した。LC−MSで構造を確認し、凍結乾燥を行い、50.5%の収率で、5−{8−メトキシ−1−[1−(2−メチルベンジル)ピペリジン−4−イル]メチル−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチル}チアゾリジン−2,4−ジオンを得た。
MS:508(M+1)。
5−{8−メトキシ−1−[1−(テトラヒドロピラン−4−イル)ピペリジン−4−イル]メチル−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチル}チアゾリジン−2,4−ジオンの合成
5−(8−メトキシ−1−ピペリジン−4−イルメチル−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチル)チアゾリジン−2,4−ジオン(20μモル,1.0当量)に、テトラヒドロピラン−4−オン(24μモル、1.2当量)及び酢酸(10μl)のDMF(200μl)溶液を加え、さらにMP−トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウムを加えた。この溶液を数分間振動した後、DIEA(30μl)を加え、60℃で終夜反応を行った。樹脂を濾過で除き、メチレンクロリドで洗浄した。窒素ガスで溶媒を留去し、残渣をHPLC(UV−トリガー、カラム:CAPCELL PAK C18,UG 120 S-5,20mm×50mm、0.05%トリフルオロ酢酸−H2O,0.05%トリフルオロ酢酸−CH3CN)で精製した。LC−MSで構造を確認し、凍結乾燥を行い、30%の収率で、5−{8−メトキシ−1−[1−(テトラヒドロピラン−4−イル)ピペリジン−4−イル]メチル−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチル}チアゾリジン−2,4−ジオンを得た。
MS:488(M+1)。
5−[1−(4−メタンスルホニルアミノベンジル)−8−メトキシ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチル]チアゾリジン−2,4−ジオンの合成
5−[1−(4−アミノベンジル)−8−メトキシ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチル]チアゾリジン−2,4−ジオン1.00g(0.00243ミリモル)のジクロロメタン(20ml)溶液に、氷冷撹拌下、ピリジン(2.0ml)及びメタンスルホニルクロリド0.21ml(0.0027ミリモル)を順次加えた。この混合物を同温下で30分撹拌後、水を加えて反応を停止した。反応液を洗浄し(水×2,飽和食塩水×1)、乾燥し(硫酸マグネシウム)、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマト(ジクロロメタン:酢酸エチル=1:10→1:1)にて精製し、白色不定形固体の標記化合物1.1gを得た(収率92%)。
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
2.39−2.54(2H,m),2.72−2.87(2H,m),2.88(3H,s),3.05(1H,dd,J=10.0Hz,J=14.4Hz),3.39(1H,dd,J=4.0Hz,J=14.4Hz),3.67(3H,s),4.76(1H,dd,J=4.0Hz,J=10.0Hz),5.13(2H,s),6.80(1H,d,J=8.6Hz),6.89(1H,d,J=8.6Hz),6.93−7.06(4H,m),9.57(1H,s),12.05(1H,s)。
3−メトキシカルボニルメチル−5−(8−メトキシ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イルメチル)チアゾリジン−2,4−ジオンの合成
5−(8−メトキシ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イルメチル)チアゾリジン−2,4−ジオン350mgをDMF5mlに溶解した。この溶液に、メチルブロモアセテート0.156ml及び炭酸カリウム0.25g加え、室温で終夜攪拌した。水を加え、メチレンクロリドで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、メタノール−アセトンで再結晶することにより、3−メトキシカルボニルメチル−5−(8−メトキシ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−5−イルメチル)チアゾリジン−2,4−ジオン245mgを白色結晶として得た(収率57%)。
融点:182−184℃。
1−(ビフェニル−4−イルメチル)−5−(4−オキソ−2−チオキソチアゾリジン−5−イリデンメチル)−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オンの合成
1−(ビフェニル−4−イルメチル)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボキサルデヒド1.50g及び2−チオキソ−1,3−チアゾリジン−4−オン0.761gをトルエン20mlに懸濁した。この懸濁液に、ピペリジン2滴及び酢酸2滴を加え、4時間加熱還流した。放冷後、析出した固体を濾取し、乾燥して、黄色粉末の1−(ビフェニル−4−イルメチル)−5−(4−オキソ−2−チオキソチアゾリジン−5−イリデンメチル)−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オンを2.34g(収率91%)得た。
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
2.76−2.81(2H,m),3.04−3.09(2H,m),5.23(2H,m),7.10−7.47(8H,m),7.54(1H,s),7.59−7.65(4H,m),13.78(1H,brs)。
1−(4−ブロモベンジル)−5−(4−オキソ−2−チオキソチアゾリジン−5−イリデンメチル)−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
2.67−2.80(2H,m),2.93−3.09(2H,m),5.14(2H,s),7.04(1H,d,J=8.6Hz),7.10−7.25(2H,m),7.32−7.57(5H,m),13.77(1H,brs)。
1−(ビフェニル−4−イルメチル)−5−(4−オキソ−2−チオキソチアゾリジン−5−イルメチル)−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オンの合成
1−(ビフェニル−4−イルメチル)−5−(4−オキソ−2−チオキソチアゾリジン−5−イリデンメチル)−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン1.4g、1,4−ジヒドロ−2,6−ジメチル−3,5−ピリジンジカルボン酸ジエチル1.01g及びシリカゲル1.4gをトルエン20mlに加え、一夜加熱還流した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマト(n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1→2:1)で精製した。精製物をトルエンから再結晶して、白色粉末の1−(ビフェニル−4−イルメチル)−5−(4−オキソ−2−チオキソチアゾリジン−5−イルメチル)−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オンを0.84g(収率60%)得た。
融点:186.3−187.1℃。
1−(4−ブロモベンジル)−5−(4−オキソ−2−チオキソチアゾリジン−5−イルメチル)−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オンの合成
1−(4−ブロモベンジル)−5−(4−オキソ−2−チオキソチアゾリジン−5−イリデンメチル)−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン50mgをメタノール0.15ml、水0.1ml、1N−水酸化ナトリウム水溶液0.08ml及びTHF0.1mlの混合溶媒に懸濁した。この懸濁液に、塩化コバルト6水和物42mg及びジメチルグリオキシム250mgのDMF(5ml)溶液0.03mlを加え、得られる混合物を30〜40℃に加熱した。これに水素化ホウ素ナトリウム15mgの水溶液(0.1ml)を加え、30分撹拌した。飽和硫酸水素カリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、抽出物を水で洗浄した。抽出物を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。残渣をプレパラティブシリカゲル薄層クロマト(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:1)で精製して、無色無定形固体の1−(4−ブロモベンジル)−5−(4−オキソ−2−チオキソチアゾリジン−5−イルメチル)−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オンを44.7mg(収率89%)得た。さらに、酢酸エチル−ジエチルエーテルから再結晶して白色粉末を得た。
融点:191.3−192.1℃。
1−(6−クロロピリジン−3−イルメチル)−5−(4−オキソ−2−チオキソチアゾリジン−5−イルメチル)−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン・塩酸塩
融点:70−80℃。
8−メトキシ−1−(3−メチルブチル)−5−(4−オキソ−2−チオキソチアゾリジン−5−イルメチル)−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オンの合成
8−メトキシ−1−(3−メチルブチル)−4−イルメチル−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボキサルデヒド3.0g及び2−チオキソ−1,3−チアゾリジン−4−オン1.53gをトルエン30mlに懸濁した。これにピペリジン5滴及び酢酸5滴を加えて一夜加熱還流した。放冷後、析出した固体を濾取し、乾燥し、これをトルエン16mlに懸濁した。得られる懸濁液に、1,4−ジヒドロ−2,6−ジメチル−3,5−ピリジンジカルボン酸ジエチル2.29g及びシリカゲル4.0gを加え、一夜加熱還流した。反応混合物から溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマト(n−ヘキサン:酢酸エチル=3:1→1:1)で精製した。精製物を酢酸エチル−n−ヘキサン混合溶媒から再結晶して、黄色粉末の8−メトキシ−1−(3−メチルブチル)−5−(4−オキソ−2−チオキソチアゾリジン−5−イルメチル)−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オンを2.11g(収率55.2%)得た。
融点:139.5−141℃。
5−[1−(3−ヒドロキシプロピル)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチル]−3−トリチルチアゾリジン−2,4−ジオンの合成
5−[1−(3−ヒドロキシプロピル)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチル]チアゾリジン−2,4−ジオン1.0g(2.99ミリモル)及び炭酸カリウム0.455g(3.29ミリモル)のDMF溶液(10ml)を氷冷し、これにトリフェニルメチルクロリド0.876g(3.04ミリモル)を加え、室温で一夜撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水で2回、飽和食塩水で1回洗浄し、減圧下に濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマト(n−ヘキサン:酢酸エチル=2:1→酢酸エチル)で精製した。精製物を減圧下に濃縮し、乾固して無色無定形固体の5−[1−(3−ヒドロキシプロピル)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチル]−3−トリチルチアゾリジン−2,4−ジオンを700mg(収率40.6%)得た。
5−{1−[3−(4−メチルフェノキシ)プロピル]−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチル}チアゾリジン−2,4−ジオンの合成
5−[1−(3−ヒドロキシプロピル)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチル]−3−トリチルチアゾリジン−2,4−ジオン100mg(0.18ミリモル)、p−クレゾール0.0363ml(0.347ミリモル)及びトリフェニルホスフィン91.1mg(0.35ミリモル)のTHF溶液(2ml)を氷冷した。この溶液に、アルゴン雰囲気下アゾジカルボン酸ジエチル(2.2Mトルエン溶液)0.158mlを加えた。混合物を室温で2時間撹拌し、反応液に酢酸エチルを加えた。これを水で洗浄し、有機層を減圧下に濃縮し、残渣をプレパラティブシリカゲル薄層クロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製した。精製物を減圧下に濃縮し、残渣に4N−塩化水素/酢酸エチル溶液2mlを加えた。混合物を室温で一夜撹拌し、更に70℃で1.5時間撹拌した。混合物を減圧下に濃縮し、残渣をプレパラティブシリカゲル薄層クロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製した。精製物を減圧下に濃縮し、乾固して、無色無定形固体の5−{1−[3−(4−メチルフェノキシ)プロピル]−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチル}チアゾリジン−2,4−ジオンを27.1mg(収率34.4%)得た。
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
2.0−2.2(2H,m),2.28(3H,s),2.55−3.25(5H,m),3.68(1H,dd,J1=3.7Hz,J2=14.4Hz),4.02(2H,t,J=5.9Hz),4.14(2H,t,J=7.0Hz),4.46(1H,dd,J1=3.7Hz,J2=10.5Hz),6.92(2H,d,J=7.5Hz),7.08(1H,d,J=8.0Hz),7.05−7.4(4H,m)。
適当な出発原料を用い、実施例15と同様にして下記に示す化合物を製造した。
1−メチル−8−メトキシ−5−(4−オキソ−2−チオオキソ−5−チアゾリジニル)メチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン 5mg
デンプン 132mg
マグネシウムステアレート 18mg
乳糖 45mg
計 200mg
常法により、1錠中に上記組成を含有する錠剤を製造する。
1−(2−フェニルエチル)−8−メトキシ−5−(4−オキソ−2−チオオキソ−5−チアゾリジニル)メチル−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン 5g
ポリエチレングリコール(分子量:4000) 0.3g
塩化ナトリウム 0.9g
ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート 0.4g
メタ重亜硫酸ナトリウム 0.1g
メチル−パラベン 0.18g
プロピル−パラベン 0.02g
注射用蒸留水 100ml
上記パラベン類、メタ重亜硫酸ナトリウム及び塩化ナトリウムを攪拌しながら80℃で上記の蒸留水に溶解する。得られた溶液を40℃まで冷却し、本発明の化合物、ポリエチレングリコール及びポリオキシエチレンソルビタンモノオレエートを、上記溶液中に溶解させる。次にその溶液に注射用蒸留水を加えて最終の容量に調製する。得られる溶液を適当なフィルターペーパーを用いて滅菌濾過し、1mlずつアンプルに分注して、注射剤を調製する。
試験化合物におけるヒトトレフォイルファクター2(hTFF2)遺伝子の転写亢進活性をhTFF2遺伝子レポーターアッセイにより評価した。
HeLa細胞(CCL-2、大日本製薬株式会社)より、デオキシリボ核酸(DNA)抽出キット(DNeasy(トレードマーク)Tissue Kit、QIAGEN社製)を用い、DNAを抽出した。これを鋳型とし、ポリメラーゼチェーンリアクション(PCR)法により、hTFF2プロモーター領域を増幅した。ベックらの報告(Beck S, Sommer P, Blin N, Gott P. (1998), 5'-flanking motifs control cell-specific expression of trefoil factor genes (TFF), Int. J. Mol. Med. 2(3), 353-361)をベースとし、5'-CACGCGTCAGACTGGCAACCCCCTGTC-3'及び5'-GAAGCTTCTAGCTCAGCTGCACCCCAG-3'を増幅されるべきPCRプライマーとして選択した。DNAポリメラーゼとしてPlatinum(登録商標)Pfx DNAポリメラーゼを使用した。PCRは、変性95℃ 30秒、アニーリング55℃ 30秒及び伸長反応68℃ 75秒で行い、この操作を32回繰り返した。
ヒト胃癌細胞株MKN-45(JCRB0254、ヒューマンサイエンス研究資源バンク)は、培地(Iscove's Modified Dulbecco's Medium、SIGMA社製)500ml、56℃で30分間加温して非働化した牛胎児血清(SIGMA社製)50ml、ペニシリン−ストレプトマイシン液(SIGMA社製)5ml及び200mM L−グルタミン(SIGMA社製)20mlからなる培地(IMDM培地)にて10cm径培養ディッシュ(CORNING社製)を用いて37℃、5%CO2インキュベーターにて培養した。緩衝液(Dulbecco's Phosphate Buffered Saline、SIGMA社製)で細胞を洗浄し、懸濁のためのトリプシン(0.25% Tripsin−1mM EDTA・4Na、SIGMA社製)処理を行った。IMDM培地に細胞を懸濁し、トリパンブルー染色液0.4%(Invitrogen社製)を用いて染色し、血球計算盤にてトリパンブルーにより染色されない細胞を生細胞として計測した。緩衝液(Dulbecco's Phosphate Buffered Saline、SIGMA社製)で1回細胞を洗浄した後、106個の生細胞を遺伝子導入溶液(0.25M Mannitol−0.1 mM CaCl2−0.1mM MgCl2−0.2mM Tris−HCl、pH7.2〜7.4)に懸濁し、調製したプラスミッドpGL3-hTFF2pro 10μg及びプラスミッドpWLneo 2μgを添加した。プラスミッド添加細胞懸濁液を1mm幅のキュベット(Bio-Rad社製)に移し、細胞融合装置SSH-1(島津製作所製)を用いて電気穿孔法により細胞に遺伝子を導入した。細胞をIMDM培地に懸濁し、10cm径培養ディッシュ(CORNING社製)に播種し、37℃、5%CO2インキュベーターにて2日間培養した。次いでジェネティシン(Geneticin、Invitrogen社製)400μg/mlを含有するIMDM培地を用いて選択培養を行った。次に、まず、96ウェルプレート(FALCON社製)に100μl/ウェルにて播種し、増殖の見られた細胞は24ウェルプレート(FALCON社製)、6ウェルプレート(FALCON社製)へと継代培養を行い、pGL3-hTFF2pro・pWL-neo/MKN-45 #6細胞を得た。pGL3-hTFF2pro・pWL-neo/MKN-45 #6細胞を、ジェネティシン400μg/mlを含有するIMDM培地に懸濁し、96ウェルプレートに限界希釈法により播種し、クローニングを行い、これにより単一クローンpGL3-hTFF2pro・pWL-neo/MKN-45 #6-2 細胞を得た。pGL3-hTFF2pro・pWL-neo/MKN-45 #6-2細胞は、10cm径培養ディッシュで増殖させ、採取し、凍結保存した。
pGL3-hTFF2pro・pWL-neo/MKN-45 #6-2細胞株は、凍結保存したものを融解し使用した。細胞はジェネティシン400μg/mlを含有するIMDM培地を用い、10cm径培養ディッシュに播種し、3〜5日毎に継代培養した。継代時に、緩衝液(Dulbecco's Phosphate Buffered Saline、SIGMA社製)で細胞を洗浄し、トリプシン(0.25% Tripsin−1mM EDTA・4Na、SIGMA社製)を添加し、37℃、5分間処理により細胞を分離した。IMDM培地を加えて細胞懸濁液を回収し、トリパンブルー染色液0.4%(Invitrogen社製)を用いて染色し、血球計算盤にてトリパンブルーにより染色されない細胞を生細胞として計測した。hTFF2遺伝子レポーターアッセイに使用するのに先立って、生存率が90%以上であることを確認した。
ラット酢酸胃潰瘍ラットモデルにおける治療効果
(1)酢酸胃潰瘍の作製
前日よりラットを絶食させておいた。各ラットをエーテル麻酔下にて開腹し、胃を露出させた。次に、胃体部と幽門部の境界粘膜下に30%酢酸水溶液20mlを、ディスポーザブルシリンジを用いて注入し、潰瘍を作製した。
各試験化合物を0.5%カルボキシメチルセルロース(CMC)水溶液に0.75mg/ml又は2.5mg/ml濃度になるように懸濁した。手術後4日目から1日1回、8日間、3mg/kg又は10mg/kgの量で経口投与した。経口投与には、胃ゾンデ及びシリンジを用いた。各試験化合物及びビヒクルの投与容量は4ml/kgであった。
ビヒクル及び試験化合物を最後に投与した翌日に、エーテル麻酔下でラット安楽死させ、胃を摘出した。摘出した胃を1%ホルマリン中で約15分間固定し、胃の大弯に沿って切開して潰瘍を露出させ、潰瘍面積を計測した。
実体顕微鏡下(倍率×10)に接眼マイクロメーター(1mm2/マス)を用いて潰瘍面積を測定し、治癒率を算出した。試験結果を表184に示した。治癒率は、次式により求めた。
Claims (27)
- 一般式(1)
Xは、酸素原子又は硫黄原子を示す。
カルボスチリル骨格の3,4位の結合は一重結合又は二重結合を示す。
R4及びR5は、それぞれ水素原子を示す。
カルボスチリル骨格の3,4位の結合が二重結合を示す場合、R4及びR5は互いに結合して基−CH=CH−CH=CH−を形成してもよい。
R1は、下記(1-1)〜(1-30)で示されるいずれかの基を示す。
(1-1) 水素原子
(1-2) 低級アルキル基
(1-3) フェニル環上に置換基としてフェニル基、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲン原子、基−(B)lNR6R7、ニトロ基、カルボキシ基、低級アルコキシカルボニル基、シアノ基、フェニル低級アルコキシ基、フェノキシ基、ピペリジニル低級アルコキシカルボニル基、1個以上のシクロアルキル基を有することのあるアミノ低級アルコキシカルボニル基、2−イミダゾリン環上に置換基として1個以上の低級アルキルチオ基を有することのある2−イミダゾリニルカルボニル基、3−ピロリン環上に置換基として1個以上の低級アルキル基を有することのある3−ピロリニルカルボニル基、チアゾリン環上にフェニル基を有することのあるチアゾリジニルカルボニル基、3−アザビシクロ[3.2.2]ノニルカルボニル基、ピペリジニル低級アルキル基、アミノ基上に1個以上の低級アルキル基を有することのあるアニリノ低級アルキル基、フェニルチオ低級アルキル基、インドリニル低級アルキル基及びピペリジン環上に置換基として1個以上の低級アルキル基を有することのあるピペリジニルカルボニル基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるフェニル低級アルキル基
(1-4) シクロアルキル低級アルキル基
(1-5) フェノキシ低級アルキル基
(1-6) ナフチル低級アルキル基
(1-7) 低級アルコキシ低級アルキル基
(1-8) カルボキシ低級アルキル基
(1-9) 低級アルコキシカルボニル低級アルキル基
(1-10)ピリジン環上に置換基としてハロゲン原子;ピペリジニル基;モルホリノ基;ピペラジン環上に置換基としてフェニル基及び低級アルキル基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるピペラジニル基;チエニル基;フェニル基;ピリジル基;ピペリジニル低級アルキル基;フェニルチオ低級アルキル基;ビフェニル基;1個以上のハロゲン原子を有することのある低級アルキル基;ピリジルアミノ基;ピリジルカルボニルアミノ基;低級アルコキシ基;アミノ基上に1個以上の低級アルキル基を有することのあるアニリノ低級アルキル基;及びアミノ基上に1個以上の低級アルキル基を有することのあるアニリノ基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるピリジル低級アルキル基
(1-11) シアノ低級アルキル基
(1-12) 基−A1−CONR8R9
(1-13) 基
(1-15) キノリル低級アルキル基
(1-16) 低級アルコキシ低級アルコキシ置換低級アルキル基
(1-17) 水酸基置換低級アルキル基
(1-18) チアゾール環上に置換基としてハロゲン原子、フェニル基、チエニル基及びピリジル基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるチアゾリル低級アルキル基
(1-19) 1個以上のハロゲン原子を有することのある低級アルキル基
(1-20) 低級アルキルシリルオキシ低級アルキル基
(1-21) フェニル環上に置換基として1個以上のハロゲン原子を有することのある低級アルキル基;低級アルコキシ基;ハロゲン原子;低級アルケニル基;シクロアルキル基;ニトロ基;及びフェニル基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるフェノキシ低級アルキル基
(1-22) フェニル環上に1個以上のハロゲン原子を有することのあるフェニルチオ低級アルキル基
(1-23) ピペリジン環上に置換基としてフェニル低級アルキル基及びフェニル基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるピペリジニル低級アルキル基
(1-24) ピペラジン環上に置換基として1個以上のフェニル基を有することのあるピペラジニル低級アルキル基
(1-25) 1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリル低級アルキル基
(1-26) ナフチルオキシ低級アルキル基
(1-27) ベンゾチアゾール環上に1個以上のアルキル基を有することのあるベンゾチアゾリルオキシ低級アルキル基
(1-28) キノリルオキシ基及びイソキノリルオキシ基なる群から選ばれた置換基を1個以上有する低級アルキル基
(1-29) ピリジン環上に置換基として1個以上の低級アルキル基を有することのあるピリジルオキシ低級アルキル基
(1-30) 低級アルケニル基;
R2は、下記(2-1)〜(2-33)で示されるいずれかの基を示す。
(2-1) 水素原子
(2-2) 低級アルコキシ基
(2-3) 低級アルキル基
(2-4) カルボキシ低級アルコキシ基
(2-5) 低級アルコキシカルボニル低級アルコキシ基
(2-6) 水酸基
(2-7) フェニル環上に置換基としてハロゲン原子;1個以上のハロゲン原子を有することのある低級アルキル基;1個以上のハロゲン原子を有することのある低級アルキルチオ基;低級アルコキシ基;ニトロ基;低級アルキルスルホニル基;低級アルコキシカルボニル基;フェニル低級アルケニル基;低級アルカノイルオキシ基;及び1,2,3−チアジアゾリル基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるフェニル低級アルコキシ基
(2-8) ピペリジン環上に置換基として1個以上の低級アルキル基を有することのあるピペリジニル低級アルコキシ基
(2-9) 1個以上の低級アルキル基を有することのあるアミノ置換低級アルコキシ基
(2-10) 低級アルケニルオキシ基
(2-11) ピリジン環上に置換基として1個以上の低級アルキル基(低級アルキル基上に1個以上のハロゲン原子を有していてもよい)を有することのあるピリジル低級アルコキシ基
(2-12) 低級アルキニルオキシ基
(2-13) フェニル低級アルキニルオキシ基
(2-14) フェニル低級アルケニルオキシ基
(2-15) フラン環上に置換基として1個以上の低級アルコキシカルボニル基を有することのあるフリル低級アルコキシ基
(2-16) テトラゾール環上に置換基としてフェニル基、フェニル低級アルキル基及びシクロアルキル低級アルキル基なる群から選ばれた基を有することのあるテトラゾリル低級アルコキシ基
(2-17) 1,2,4−オキサジアゾール環上に置換基としてフェニル基(フェニル環上に1個以上の低級アルキル基が置換していてもよい)を有することのある1,2,4−オキサジアゾリル低級アルコキシ基
(2-18) イソオキサゾール環上に置換基として1個以上の低級アルキル基を有することのあるイソオキサゾリル低級アルコキシ基
(2-19) 1,3,4−オキサジアゾール環上に置換基としてフェニル基(フェニル環上に1個以上の低級アルキル基が置換していてもよい)を有することのある1,3,4−オキサジアゾリル低級アルコキシ基
(2-20) 低級アルカノイル低級アルコキシ基
(2-21) チアゾール環上に置換基として低級アルキル基及びフェニル基(フェニル環上に1個以上のハロゲン原子が置換していてもよい)なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるチアゾリル低級アルコキシ基
(2-22) ピペリジン環上に置換基として1個以上のベンゾイル基(フェニル環上に1個以上のハロゲン原子が置換していてもよい)を有することのあるピペリジニルオキシ基
(2-23) チエニル低級アルコキシ基
(2-24) フェニルチオ低級アルコキシ基
(2-25) 1個以上の低級アルキル基を有することのあるカルバモイル置換低級アルコキシ基
(2-26) ベンゾイル低級アルコキシ基
(2-27) ピリジルカルボニル低級アルコキシ基
(2-28) イミダゾール環上に置換基として1個以上のフェニル低級アルキル基を有することのあるイミダゾリル低級アルコキシ基
(2-29) フェノキシ低級アルコキシ基
(2-30) フェニル低級アルコキシ置換低級アルコキシ基
(2-31) 2,3−ジヒドロ−1H−インデニルオキシ基
(2-32) イソインドリン環上に置換基として1個以上のオキソ基を有することのあるイソインドリニル低級アルコキシ基
(2-33)フェニル基;
R3は、下記(3-1)〜(3-19)で示されるいずれかの基を示す。
(3-1) 水素原子
(3-2) 低級アルキル基
(3-3) 水酸基置換低級アルキル基
(3-4) シクロアルキル低級アルキル基
(3-5) カルボキシ低級アルキル基
(3-6) 低級アルコキシカルボニル低級アルキル基
(3-7) フェニル環上に置換基としてハロゲン原子;1個以上のハロゲン原子を有することのある低級アルキル基;1個以上のハロゲン原子を有することのある低級アルコキシ基;フェニル基;低級アルコキシカルボニル基;フェノキシ基;低級アルキルチオ基;低級アルキルスルホニル基;フェニル低級アルコキシ基;及び1個以上の低級アルカノイル基を有することのあるアミノ基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるフェニル低級アルキル基
(3-8) ナフチル低級アルキル基
(3-9) フラン環上に置換基として1個以上の低級アルコキシカルボニル基を有することのあるフリル低級アルキル基
(3-10) チアゾール環上に置換基として低級アルキル基及びフェニル環上に置換基として1個以上の低級アルキル基(低級アルキル基上にハロゲン原子が置換していてもよい)を有することのあるフェニル基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるチアゾリル低級アルキル基
(3-11) テトラゾール環上に置換基として1個以上の低級アルキル基を有することのあるテトラゾリル低級アルキル基
(3-12) ベンゾチオフェン環上に置換基として1個以上のハロゲン原子を有することのあるベンゾチエニル低級アルキル基
(3-13) 低級アルキニル基
(3-14) 低級アルケニル基
(3-15) フェニル低級アルケニル基
(3-16) ベンゾイミダゾリル低級アルキル基
(3-17) ピリジル低級アルキル基
(3-18) イミダゾール環上に置換基として1個以上のフェニル低級アルキル基を有することのあるイミダゾリル低級アルキル基
(3-19) キノリル低級アルキル基;
Bは、カルボニル基又は基−NHCO−を示す。
lは、0又は1を示す。
R6及びR7は、各々下記(4-1)〜(4-79)で示されるいずれかの基を示す。
(4-1) 水素原子
(4-2) 低級アルキル基
(4-3) 低級アルカノイル基
(4-4) 1個以上のハロゲン原子を有することのある低級アルキルスルホニル基
(4-5) 1個以上のハロゲン原子を有することのあるアルコキシカルボニル基
(4-6) 水酸基置換低級アルキル基
(4-7) ピリジン環上に置換基としてピロリル基及びハロゲン原子からなる群より選ばれた基を1個以上有することのあるピリジルカルボニル基
(4-8) ピリジン環上に置換基として低級アルキル基及び低級アルコキシ基なる群より選ばれた基を1個以上有することのあるピリジル基
(4-9) ピリジル低級アルキル基
(4-10) フェニル環上に置換基としてハロゲン原子;1個以上のハロゲン原子を有することのある低級アルキル基;フェノキシ基;1個以上のハロゲン原子を有することのある低級アルコキシ基;低級アルキルチオ基;低級アルキルスルホニル基;低級アルキル基及び低級アルカノイル基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるアミノ基;ピロリジン環上に置換基として1個以上のオキソ基を有することのあるピロリジニル基;ピペリジン環上に置換基として1個以上の低級アルキル基を有することのあるピペリジニル基;低級アルケニル基;アミノスルホニル基;水酸基;1個以上の低級アルキル基を有することのあるカルバモイル基;フェニル低級アルコキシ基;及びシアノ基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるフェニル基
(4-11) シクロアルキル環上に置換基として1個以上の低級アルキル基を有することのあるシクロアルキル基
(4-12) フェニル環上に置換基としてハロゲン原子;フェノキシ基;フェニル基;1個以上のハロゲン原子を有することのある低級アルキル基;低級アルコキシ基;低級アルカノイル基;ニトロ基;シアノ基;フェニル基及び低級アルキル基なる群より選ばれた基を1個以上有することのあるアミノ基;ピロリジン環上に置換基として1個以上のオキソ基を有することのあるピロリジニル基;ピロリル基;ピラゾリル基;1,2,4−トリアゾリル基;及びイミダゾリル基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるベンゾイル基
(4-13) フェニル環上に1個以上の低級アルキレンジオキシ基を有するベンゾイル基
(4-14) シクロアルキルカルボニル基
(4-15) フリルカルボニル基
(4-16) ナフチルカルボニル基
(4-17) フェニル環上に置換基として低級アルコキシ基、低級アルキル基、ハロゲン原子及びニトロ基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるフェノキシカルボニル基
(4-18) フェニル環上に置換基としてハロゲン原子及びニトロ基なる群より選ばれた基を1個以上有することのあるフェニル低級アルコキシカルボニル基
(4-19) ピペリジン環上に置換基として低級アルキル基;低級アルカノイル基;ベンゾイル基(フェニル環上に1個以上のハロゲン原子が置換していてもよい);及びフェニル基(フェニル環上に1個以上のハロゲン原子が置換していてもよい)なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるピペリジニル基
(4-20) テトラヒドロピラニル低級アルキル基
(4-21) シクロアルキル低級アルキル基
(4-22) 低級アルケニル基
(4-23) フェニル環上に置換基としてハロゲン原子、1個以上のハロゲン原子を有することのある低級アルキル基、1個以上のハロゲン原子を有することのある低級アルコキシ基及び水酸基なる群から選ばれた基を1個以上有することがあり、低級アルキル基上に1個以上の低級アルコキシカルボニル基を有することのあるフェニル低級アルキル基
(4-24) 低級アルキレンジオキシ基置換フェニル低級アルキル基
(4-25) フリル低級アルキル基
(4-26) 低級アルキル基及びフェニル基(フェニル環上に1個以上の低級アルキル基が置換していてもよい)なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるカルバモイル低級アルキル基
(4-27) 低級アルコキシ低級アルキル基
(4-28) 低級アルキル基上にカルバモイル基及び低級アルコキシカルボニル基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるイミダゾリル低級アルキル基
(4-29) 1個以上の低級アルキル基を有することのあるアミノ置換低級アルキル基
(4-30) 2,3,4,5−テトラヒドロフラン環上に置換基として1個以上のオキソ基を有することのある2,3,4,5−テトラヒドロフリル基
(4-31) 低級アルコキシカルボニル低級アルキル基
(4-32) ピロリジン環上に置換基として1個以上の低級アルキル基を有することのあるピロリジニル低級アルキル基
(4-33) フェノキシ低級アルカノイル基
(4-34) モルホリノ低級アルキル基
(4-35) インドリル基
(4-36) チアゾリル基
(4-37) 1,2,4−トリアゾリル基
(4-38) ピリジル低級アルカノイル基
(4-39) チエニルカルボニル基
(4-40) チエニル低級アルカノイル基
(4-41) シクロアルキル低級アルカノイル基
(4-42) イソオキサゾール環上に置換基として1個以上の低級アルキル基を有することのあるイソオキサゾリルカルボニル基
(4-43) ピラジルカルボニル基
(4-44) ピペリジン環上に置換基としてベンゾイル基及び低級アルカノイル基なる群より選ばれた基を1個以上有することのあるピペリジニルカルボニル基
(4-45) クロマニルカルボニル基
(4-46) イソインドリン環上に置換基として1個以上のオキソ基を有することのあるイソインドリニル低級アルカノイル基
(4-47) チアゾリジン環上に置換基としてオキソ基及びチオキソ基なる群より選ばれた基を1個以上有することのあるチアゾリジニル低級アルカノイル基
(4-48) ピペリジニル低級アルカノイル基
(4-49) フェニル環上に置換基として1個以上のハロゲン原子を有することのあるフェニル低級アルケニルカルボニル基
(4-50) フェニル環上に置換基として1個以上のアルキレンジオキシ基を有するフェニル低級アルケニルカルボニル基
(4-51) ピリジル低級アルケニルカルボニル基
(4-52) ピリジルチオ低級アルカノイル基
(4-53) インドリルカルボニル基
(4-54) ピロリルカルボニル基
(4-55) ピロリジン環上に置換基として1個以上のオキソ基を有することのあるピロリジニルカルボニル基
(4-56) ベンゾフリルカルボニル基
(4-57) インドリル低級アルカノイル基
(4-58) ベンゾチエニルカルボニル基
(4-59) フェニル環上に置換基として1個以上のハロゲン原子を有することのあるフェニル低級アルカノイル基
(4-60) フェニル環上に置換基として低級アルコキシカルボニル基;シアノ基;ニトロ基;1個以上の低級アルカノイル基を有することのあるアミノ基;水酸基;カルボキシ基;低級アルコキシカルボニル低級アルキル基;ハロゲン原子;1個以上のハロゲン原子を有することのある低級アルキル基;及び1個以上のハロゲン原子を有することのある低級アルコキシ基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるフェニルスルホニル基
(4-61) チオフェン環上に置換基としてハロゲン原子及び低級アルコキシカルボニル基なる群より選ばれた基を1個以上有することのあるチエニルスルホニル基
(4-62) キノリルスルホニル基
(4-63) イミダゾール環上に置換基として1個以上の低級アルキル基を有することのあるイミダゾリルスルホニル基
(4-64) フェニル環上に置換基として1個以上の低級アルキレンジオキシ基を有することのあるフェニルスルホニル基
(4-65) 低級アルケニルスルホニル基
(4-66) シクロアルキル低級アルキルスルホニル基
(4-67) 3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾキサジン環上に置換基として1個以上の低級アルキル基を有することのある3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾキサジニルスルホニル基
(4-68) ピラゾール環上に置換基としてハロゲン原子及び低級アルキル基なる群より選ばれた基を1個以上有することのあるピラゾリルスルホニル基
(4-69) イソオキサゾール環上に置換基として1個以上の低級アルキル基を有することのあるイソオキサゾリルスルホニル基
(4-70) チアゾール環上に置換基として低級アルキル基及び1個以上の低級アルカノイル基を有することのあるアミノ基なる群より選ばれた基を1個以上有することのあるチアゾリルスルホニル基、
(4-71) フェニル低級アルキルスルホニル基
(4-72) フェニル低級アルケニルスルホニル基
(4-73) ナフチルオキシカルボニル基
(4-74) 低級アルキニルオキシカルボニル基
(4-75) 低級アルケニルオキシカルボニル基
(4-76) フェニル低級アルコキシ置換低級アルコキシカルボニル基
(4-77) シクロアルキル環上に置換基として1個以上の低級アルキル基を有することのあるシクロアルキルオキシカルボニル基
(4-78) テトラゾリル基
(4-79) イソオキサゾール環上に置換基として1個以上の低級アルキル基を有することのあるイソオキサゾリル基;
R6及びR7は、これらが結合する窒素原子と共に他の1個以上のヘテロ原子を介しもしくは介することなく互いに結合して5〜7員の飽和複素環、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリル基又はイソインドリニル基を形成してもよい。
該複素環上には、下記(5-1)〜(5-28)で示される基なる群から選ばれた置換基が1〜3個置換していてもよい。
(5-1) 低級アルキル基
(5-2) 低級アルコキシ基
(5-3) オキソ基
(5-4) 水酸基
(5-5) ピリジル低級アルキル基
(5-6) フェニル環上に置換基としてハロゲン原子;1個以上のハロゲン原子を有することのある低級アルコキシ基;1個以上のハロゲン原子を有することのある低級アルキル基;シアノ基;及び水酸基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるフェニル基
(5-7) 低級アルキレンジオキシ基置換フェニル低級アルキル基
(5-8) フェニル環上に置換基として1個以上のハロゲン原子を有することのあるフェニル低級アルキル基
(5-9) ピリミジル基
(5-10) ピラジル基
(5-11) シクロアルキル基
(5-12) フェニル環上に置換基として1個以上のハロゲン原子を有することのあるフェニル低級アルコキシ基
(5-13) フェニル環上に置換基として1個以上のハロゲン原子を有することのあるベンゾイル基
(5-14) フェニル環上に1個以上の低級アルキレンジオキシ基を有するベンゾイル基
(5-15) フェニル基及び低級アルキル基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるカルバモイル低級アルキル基
(5-16) ベンゾオキサゾリル基
(5-17) 低級アルコキシカルボニル基
(5-18) カルバモイル基
(5-19) フェニル環上に置換基として1個以上のハロゲン原子を有することのあるフェニル低級アルキリデン基
(5-20) フェニル低級アルコキシカルボニル基
(5-21) ピリジン環上に置換基としてシアノ基及び低級アルキル基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるピリジル基
(5-22) フリル低級アルキル基
(5-23) テトラヒドロピラニル基
(5-24) イミダゾリル低級アルキル基
(5-25) ナフチル基
(5-26) 2,3−ジヒドロ−1H−インデニル基
(5-27) 1,3−ジオキソラニル低級アルキル基
(5-28) 基−(A3)mNR11R12;
A1は、低級アルキレン基を示す。
R8及びR9は、各々下記(6-1)〜(6-25)で示されるいずれかの基を示す。
(6-1) 水素原子、
(6-2) 低級アルキル基、
(6-3) フェニル環上に置換基として、1個以上のハロゲン原子を有することのある低級アルキル基;低級アルキルチオ基;1個以上のハロゲン原子を有することのある低級アルコキシ基;ハロゲン原子;フェニル基;低級アルキルアミノ基;シアノ基;フェノキシ基;シクロアルキル基;1個以上のオキソ基を有することのあるピロリジニル基;1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリルカルボニル基;1個以上の低級アルキル基を有することのある1,2,3,4−テトラヒドロキノリルカルボニル基;1個以上の低級アルキル基を有することのある1,2,3,4−テトラヒドロキノキサリニルカルボニル基;1個以上のフェニル基を有することのあるチアゾリル基;カルバモイル基;フェニル低級アルコキシ基;低級アルキルスルホニルアミノ基;1個以上のハロゲン原子を有することのあるアニリノ基;フェニル低級アルキル基;及び水酸基置換低級アルキル基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるフェニル基
(6-4) シクロアルキル基
(6-5) シクロアルキル低級アルキル基
(6-6) カルバモイル低級アルキル基
(6-7) フェニル環上に置換基として、1個以上のハロゲン原子を有することのある低級アルキル基;1個以上のハロゲン原子を有することのある低級アルコキシ基;ハロゲン原子;及びフェニル基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるフェニル低級アルキル基
(6-8) 低級アルキル置換アミノ低級アルキル基
(6-9) ナフチル基
(6-10) ナフチル低級アルキル基
(6-11) テトラヒドロナフチル低級アルキル基
(6-12) フルオレニル基
(6-13) ピリジル基
(6-14) ピリジル低級アルキル基
(6-15) ピリミジニル基
(6-16) ピラジン環上に1個以上の低級アルキル基を有することのあるピラジニル低級アルキル基
(6-17) チアゾリル基
(6-18) ピラゾール環上に1個以上の低級アルキル基を有することのあるピラゾリル低級アルキル基
(6-19) チエニル低級アルキル基
(6-20) ピペリジン環上に置換基として、低級アルキル基;ベンゾイル基;並びにフェニル環上にハロゲン原子及び低級アルキル基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるフェニル低級アルキル基なる群から選ばれた基を1個以上有していてもよいピペリジニル基
(6-21) インドリル基
(6-22) インダゾリル基
(6-23) 1個以上の低級アルキル基を有することのある3,4−ジヒドロカルボスチリル基
(6-24) 1個以上の低級アルキル基を有することのあるキノリル基
(6-25) 1個以上の低級アルキル基を有することのあるカルバゾリル基;
R8及びR9は、これらが結合する窒素原子と共に他の1個以上のヘテロ原子を介しもしくは介することなく互いに結合して5〜8員の飽和複素環を形成してもよい。
該複素環上には、下記(6-28-1)〜(6-28-24)で示される基なる群から選ばれた置換基が1個以上置換していてもよい。
(6-28-1) 低級アルキル基
(6-28-2) フェニル環上に置換基としてハロゲン原子及び1個以上のハロゲン原子を有することのある低級アルコキシ基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるフェニル低級アルキル基
(6-28-3) ナフチル低級アルキル基
(6-28-4) フェニル低級アルキルカルバモイル低級アルキル基
(6-28-5) フェニルカルバモイル低級アルキル基
(6-28-6) フェニル低級アルコキシカルボニル基
(6-28-7) フェニル環上に置換基としてハロゲン原子及び1個以上のハロゲン原子を有することのある低級アルキル基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるフェノキシ低級アルキル基
(6-28-8) ビフェニル基
(6-28-9) フェニル環上に置換基として1個以上のハロゲン原子を有することのあるフェニル基
(6-28-10) 1個以上のハロゲン原子を有することのある2,3−ジヒドロインデニル基
(6-28-11) 1個以上のハロゲン原子を有することのあるベンゾチアゾリル基
(6-28-12) 1個以上のハロゲン原子を有することのあるピリジル基
(6-28-13) ベンゾチエニル基
(6-28-14) ベンゾイソチアゾリル基
(6-28-15) チエノピリジル基
(6-28-16) カルバモイル基
(6-28-17) フェニル環上に置換基として1個以上のハロゲン原子を有することのあるフェニル低級アルコキシ基
(6-28-18) 1個以上のハロゲン原子を有することのあるフェノキシ基
(6-28-19) フェニル環上に置換基としてハロゲン原子及び低級アルコキシ基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるベンゾイル基
(6-28-20) フェニル環上に1個以上の低級アルキル基(置換基として1個以上のハロゲン原子を有していてもよい)を有することのあるアニリノ基
(6-28-21) アミノ基上に置換基として1個以上の低級アルキル基を有し、フェニル環上に置換基として1個以上のハロゲン原子を有することのあるアニリノ基
(6-28-22) ベンゾフリル基
(6-28-23) ナフチル基
(6-28-24) オキソ基;
R8及びR9は、これらが結合する窒素原子と共に互いに結合して5又は6員の不飽和複素環を形成してもよい。
該不飽和複素環上には、下記(6-29-1)〜(6-29-3)で示される基なる群から選ばれた置換基が1個以上置換していてもよい。
(6-29-1) 1個以上のハロゲン原子を有することのあるフェニル基
(6-29-2) 2,3−ジヒドロインデニル基
(6-29-3) ベンゾチエニル基;
R8及びR9は、これらが結合する窒素原子と共に、1,2,3,4−テトラヒドロキノリル基、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリル基、1,3−ジヒドロイソインドリル基、ピラジン環上に1個以上の低級アルキル基を有することのあるオクタヒドロピロロ[1,2−a]ピラジニル基、又は8−アザビシクロ[3.2.1]オクチル基上に1個以上のフェノキシ基(フェニル環上に1個以上のハロゲン原子を有していてもよい)を有することのある8−アザビシクロ[3.2.1]オクチル基を形成してもよい。
A2は、低級アルキレン基を示す。
R10は、下記(7-1)〜(7-44)で示されるいずれかの基を示す。
(7-1) 水素原子
(7-2) 低級アルキル基
(7-3) 1個以上のハロゲン原子を有することのあるアルコキシカルボニル基
(7-4) フェニル環上に置換基として1個以上のハロゲン原子を有することのある低級アルキル基;フェニル基;ハロゲン原子;シアノ基;フェノキシ基;低級アルコキシカルボニル基;ピラゾリル基;及び1個以上のハロゲン原子を有することのある低級アルコキシ基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるベンゾイル基
(7-5) アルカノイル基
(7-6) フェニル環上に置換基としてハロゲン原子及び低級アルキル基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるフェニル低級アルカノイル基
(7-7) シクロアルキル低級アルカノイル基
(7-8) フェニル環上に置換基として1個以上の低級アルキル基を有することのあるフェニル基
(7-9) フェニル環上に置換基として1個以上のハロゲン原子を有することのあるフェノキシ低級アルカノイル基
(7-10) フェニル低級アルケニルカルボニル基
(7-11) ピリジン環上に置換基としてハロゲン原子及び1個以上のハロゲン原子を有することのある低級アルキル基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるピリジルカルボニル基
(7-12) フリルカルボニル基
(7-13) チエニルカルボニル基
(7-14) ピペリジン環上に置換基として1個以上の低級アルカノイル基を有することのあるピペリジニルカルボニル基
(7-15) ピロリジン環上に置換基として1個以上のオキソ基を有することのあるピロリジニルカルボニル基
(7-16) テトラヒドロピラニルカルボニル基
(7-17) ナフチルカルボニル基
(7-18) インドリルカルボニル基
(7-19) ベンゾフリルカルボニル基
(7-20) ベンゾチオフェン環上に置換基として1個以上のハロゲン原子を有することのあるベンゾチエニルカルボニル基
(7-21) フリル低級アルキル基
(7-22) ピリジン環上に置換基としてハロゲン原子及び1個以上のハロゲン原子を有することのある低級アルキル基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるピリジル低級アルキル基
(7-23) チオフェン環上に置換基として1個以上のハロゲン原子を有することのあるチエニル低級アルキル基
(7-24) フェニル環上に置換基として1個以上のハロゲン原子を有することのある低級アルコキシ基;シアノ基;1個以上のハロゲン原子を有することのある低級アルキル基;低級アルキル基及び低級アルカノイル基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるアミノ基;ハロゲン原子;低級アルコキシカルボニル基;低級アルカノイルオキシ基;低級アルキルスルホニル基;低級アルキルチオ基;及びピロリジニル基なる群から選ばれた基を1個以上の有することのあるフェニル低級アルキル基
(7-25) チアゾリル低級アルキル基
(7-26) イミダゾール環上に置換基として1個以上の低級アルキル基を有することのあるイミダゾリル低級アルキル基
(7-27) ピロール環上に置換基として1個以上の低級アルキル基を有することのあるピロリル低級アルキル基
(7-28) シクロアルキル低級アルキル基
(7-29) 低級アルキルチオ低級アルキル基
(7-30) フェニル環上に置換基としてハロゲン原子、低級アルキル基及び低級アルコキシ基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるフェノキシカルボニル基
(7-31) フェニル環上に置換基として1個以上のハロゲン原子を有することのあるフェニル低級アルコキシカルボニル基
(7-32) ナフチルオキシカルボニル基
(7-33) 低級アルキニルオキシカルボニル基
(7-34) シクロアルキルカルボニル基
(7-35) キノキサリニルカルボニル基
(7-36) 基−CO−NR13R14
(7-37) ピペリジン環上に置換基として1個以上の低級アルキル基を有することのあるピペリジニル基、
(7-38) シクロアルキル基
(7-39) テトラヒドロピラニル基
(7-40) 低級アルコキシ低級アルキル基
(7-41) テトラヒドロ−2H−チオピラニル基
(7-42) ナフチル基
(7-43) ビフェニル基
(7-44) 低級アルキルシリル低級アルコキシカルボニル基;
A3は、低級アルキレン基を示す。
mは、0又は1を示す。
R11及びR12は、各々下記(8-1)〜(8-5)で示されるいずれかの基を示す。
(8-1) 水素原子
(8-2) 低級アルキル基
(8-3) 低級アルカノイル基
(8-4) フェニル低級アルカノイル基;
(8-5) フェニル環上に置換基として1個以上のハロゲン原子を有することのあるフェニル基
R11及びR12は、これらが結合する窒素原子と共に他の1個以上のヘテロ原子を介しもしくは介することなく互いに結合して5又は6員の飽和複素環を形成してもよい。
該複素環上には、下記(9-1)及び(9-2)で示される基なる群から選ばれた置換基が1〜3個置換していてもよい。
(9-1) 低級アルキル基
(9-2) フェニル基;
R13及びR14は、各々下記(10-1)〜(10-3)で示されるいずれかの基を示す。
(10-1) 水素原子
(10-2) 低級アルキル基
(10-3) フェニル基;
R13及びR14は、これらが結合する窒素原子と共に他の1個以上のヘテロ原子を介しもしくは介することなく互いに結合して5又は6員の飽和複素環を形成してもよい。
式中、
で示される基は、カルボスチリル骨格の5位及び6位のいずれかに結合している。]
で表されるカルボスチリル化合物又はその塩を含む医薬組成物。 - カルボスチリル化合物又はその塩が、一般式(1)においてカルボスチリル骨格の3,4位の結合が一重結合又は二重結合であり、R4及びR5が共に水素原子を示すカルボスチリル化合物又はその塩である請求項1に記載の医薬組成物。
- カルボスチリル化合物又はその塩が、一般式(1)においてカルボスチリル骨格の3,4位の結合が一重結合であるカルボスチリル化合物又はその塩である請求項2に記載の医薬組成物。
- カルボスチリル化合物又はその塩が、一般式(1)においてAが低級アルキレン基又は低級アルキリデン基を示すカルボスチリル化合物又はその塩である請求項2又は3に記載の医薬組成物。
- カルボスチリル化合物又はその塩が、一般式(1)においてR1が請求項1で定義された(1-2)、(1-3)、(1-4)、(1-6)、(1-10)、(1-12)、(1-13)、(1-18)及び(1-21)のいずれかの基を示すカルボスチリル化合物又はその塩である請求項4に記載の医薬組成物。
- カルボスチリル化合物又はその塩が、一般式(1)においてR1がフェニル環上に置換基としてフェニル基、ハロゲン原子、基−(B)lNR6R7(ここで、B、l、R6及びR7は、請求項1で定義されているものと同じ。)、低級アルコキシカルボニル基及びフェニル低級アルコキシ基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるフェニル低級アルキル基を示すカルボスチリル化合物又はその塩である請求項6に記載の医薬組成物。
- カルボスチリル化合物又はその塩が、一般式(1)においてAが低級アルキレン基、R2が水素原子又は低級アルコキシ基、R3が水素原子、及びXが酸素原子又は硫黄原子を示すカルボスチリル化合物又はその塩である請求項7に記載の医薬組成物。
- カルボスチリル化合物又はその塩が、一般式(1)においてAが低級アルキレン基、R1が低級アルキル基、R2が水素原子又は低級アルコキシ基、R3が水素原子、及びXが酸素原子又は硫黄原子を示すカルボスチリル化合物又はその塩である請求項6に記載の医薬組成物。
- カルボスチリル化合物又はその塩が、一般式(1)においてAが低級アルキレン基、R1がナフチル低級アルキル基、R2が水素原子又は低級アルコキシ基、R3が水素原子、及びXが酸素原子又は硫黄原子を示すカルボスチリル化合物又はその塩である請求項6に記載の医薬組成物。
- カルボスチリル化合物又はその塩が、一般式(1)においてR1が請求項1で定義された(1-2)及び(1-3)のいずれかの基を示すカルボスチリル化合物又はその塩である請求項12に記載の医薬組成物。
- カルボスチリル化合物又はその塩が、一般式(1)においてAが低級アルキレン基又は低級アルキリデン基、R2が水素原子又は低級アルコキシ基を示すカルボスチリル化合物又はその塩である請求項13に記載の医薬組成物。
- カルボスチリル化合物又はその塩が、一般式(1)においてカルボスチリル骨格の3,4位の結合が二重結合であり、R4及びR5が互いに結合して基−CH=CH−CH=CH−を形成しているカルボスチリル化合物又はその塩である請求項1に記載の医薬組成物。
- カルボスチリル化合物又はその塩が、一般式(1)においてR1が請求項1で定義された(1-2)及び(1-3)のいずれかの基を示すカルボスチリル化合物又はその塩である請求項15に記載の医薬組成物。
- カルボスチリル化合物又はその塩が、一般式(1)においてAが低級アルキレン基又は低級アルキリデン基、R2及びR3が共に水素原子、及びXが酸素原子又は硫黄原子を示すカルボスチリル化合物又はその塩である請求項16に記載の医薬組成物。
- カルボスチリル化合物又はその塩が、一般式(1)においてAが直接結合を示すカルボスチリル化合物又はその塩である請求項1に記載の医薬組成物。
- カルボスチリル化合物又はその塩が、一般式(1)においてAが低級アルキレン基を示すカルボスチリル化合物又はその塩である請求項1に記載の医薬組成物。
- カルボスチリル化合物又はその塩が、一般式(1)においてAが低級アルキリデン基を示すカルボスチリル化合物又はその塩である請求項1に記載の医薬組成物。
- カルボスチリル化合物又はその塩が、一般式(1)においてカルボスチリル骨格の3,4位の結合が一重結合又は二重結合であり、R4及びR5が共に水素原子を示すカルボスチリル化合物又はその塩である請求項18〜20のいずれかに記載の医薬組成物。
- カルボスチリル化合物又はその塩が、一般式(1)においてカルボスチリル骨格の3,4位の結合が二重結合であり、R4及びR5が互いに結合して基−CH=CH−CH=CH−を形成しているカルボスチリル化合物又はその塩である請求項18〜20のいずれかに記載の医薬組成物。
- カルボスチリル化合物又はその塩が、下記に示す化合物から選択されるカルボスチリル化合物又はそれらの塩である請求項1に記載の医薬組成物。
5−[1−(ビフェニル−4−イルメチル)−8−メトキシ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチル]チアゾリジン−2,4−ジオン、
5−[1−(4−クロロベンジル)−8−メトキシ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチル]チアゾリジン−2,4−ジオン、
5−[1−(4−ブロモベンジル)−8−メトキシ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチル]チアゾリジン−2,4−ジオン、
5−[1−(2−ナフチルメチル)−8−メトキシ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチル]チアゾリジン−2,4−ジオン、
5−{1−[4−(ヘプチルオキシカルボニルアミノ)ベンジル]−8−メトキシ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチル}チアゾリジン−2,4−ジオン、
5−[1−(1−ビフェニル−4−イルピペリジン−4−イルメチル)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチル]チアゾリジン−2,4−ジオン、
5−{1−[1−(4−メチルフェニル)ピペリジン−4−イルメチル]−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチル}チアゾリジン−2,4−ジオン、
5−{1−[4−(2−クロロベンジルオキシカルボニルアミノ)ベンジル]−8−メトキシ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチル}チアゾリジン−2,4−ジオン、
1−(ビフェニル−4−イルメチル)−8−メトキシ−5−(4−オキソ−2−チオキソチアゾリジン−5−イルメチル)−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン、
8−メトキシ−1−メチル−5−(4−オキソ−2−チオキソチアゾリジン−5−イルメチル)−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン、
8−メトキシ−1−(3−メチルブチル)−5−(4−オキソ−2−チオキソチアゾリジン−5−イルメチル)−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン、
1−プロピル−8−メトキシ−5−(4−オキソ−2−チオキソチアゾリジン−5−イルメチル)−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン、
1−イソブチル−8−メトキシ−5−(4−オキソ−2−チオキソチアゾリジン−5−イルメチル)−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン、
8−メトキシ−1−フェネチル−5−(4−オキソ−2−チオキソチアゾリジン−5−イルメチル)−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン、及び
1−(4−フェニルチオメチル)ベンジル−5−(4−オキソ−2−チオキソチアゾリジン−5−イルメチル)−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン - TFF産生亢進により予防又は治療効果が得られる疾患の予防及び/又は治療剤に用いられる請求項1〜23のいずれかに記載の医薬組成物。
- TFF産生亢進により予防又は治療効果が得られる疾患が、消化管疾患、口腔疾患、上気道疾患、気道疾患、眼疾患、癌又は創傷である請求項24に記載の医薬組成物。
- TFF産生亢進により予防又は治療効果が得られる疾患が、薬剤性潰瘍、消化性胃潰瘍、潰瘍性大腸炎、クローン病、薬剤性腸炎、虚血性大腸炎、過敏性腸症候群、内視鏡的粘膜切除術後潰瘍、急性胃炎、慢性胃炎、逆流性食道炎、食道潰瘍、バレット食道、消化管粘膜炎、痔疾患、口内炎、シェーグレン症候群、口腔乾燥症、鼻炎、咽頭炎、気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患、ドライアイ又は角結膜炎である請求項24に記載の医薬組成物。
- TFFがTFF2である請求項26に記載の医薬組成物。
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