JP5190930B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
こうした感覚的演出効果を採用したものとして、例えば特許文献1に示すように、遊技者に温度変化を体感させるものがある。
また、この発明における熱交換部材とは、ペルチェ素子のように、通電によって温度が変化するものをいう。
さらに、熱交換部材が間接的に温度体感部に接触するというのは、例えば、熱交換部材と温度体感部とが、蓄熱効果を有する部材等を介して接触するような場合をいうものである。
また、第1の発明によれば、演出コマンドごとに駆動機構を制御するので、熱的接触の継続時間や開始タイミング等を、演出ごとに設定することができる。したがって、演出の幅が非常に広くなる。
図1は、本実施形態に係る遊技機の正面図である。この遊技機は、遊技機本体100に遊技盤101を設けるとともに、この遊技盤101の下方に、この発明の操作部材であるハンドル1を設けている。このハンドル1は、遊技機本体100の表面に突出した状態で遊技機本体100に支持されており、当該ハンドル1を回動操作することによって、この回動角度に応じて遊技球が遊技盤101に発射される。そして、遊技盤101に発射された遊技球は、レール103a,103b間を上昇した後、遊技盤101の上方から遊技領域104内に落下する。遊技領域104には、不図示の多数の釘や、風車あるいは入賞口が設けられ、遊技領域104に発射された遊技球が、予測不能に落下するようにしている。
つまり、入賞ゲート107は、遊技球が通過可能な構成としており、当該入賞ゲート107を遊技球が通過したことをセンサが検出するようにしている。遊技球が入賞ゲート107を通過すると、上記始動入賞口106が一定時間だけ開放し、この開放した始動入賞口106に遊技球が入賞するたびに、抽選が行われる。なお、始動入賞口106にもセンサが設けられており、このセンサが遊技球を検出したとき、上記抽選が行われることとなる。
また、演出ライト111には、光の照射方向を上下に移動するモータとは別のモータをさらに設けている。そして、このモータを駆動することによって、各ライト111aが、遊技機を基準にして円をなすように、光の照射方向を回転させるようにしている。これにより演出ライト111は、光の照射方向を3次元に変更することができる。
このチャンスボタン112を操作すると、図柄表示部105にて種々の演出画像が表示され、この演出画像によって遊技者の期待感を高めるようにしている。
図2(b)に示すように、ハンドル1は、少なくとも一部に表面材2aが固定された表面側カバー部材2と、その背面側に出没自在に収納される可動部材3と、この可動部材3をハンドル1内で移動させる駆動機構4とを備えている。なお、上記表面材2aが、この発明の温度体感部である。
なお、ペルチェ素子5は表面材2aに直接接触させてもよいが、本実施形態においてはペルチェ素子5からの熱の伝達効率を高める目的で、表面材2aの背面形状に対応した表面形状を有する蓄熱部材6を設けている。したがって、ペルチェ素子5の熱は、蓄熱部材6を介して表面材2aに伝達されることとなる。
蓄熱部材6には銅、アルミニウム等、熱伝導率の高い金属材料等が主に使用されるが、駆動機構4に移動可能状態に支持されることを考慮すれば、軽量なアルミニウムの使用が適切である。また蓄熱部材6に設定される冷却温度、または加熱温度によってはプラスチックの使用も可能であり、プラスチックの使用により一層の軽量化が図られる。
伝熱部材7は、蓄熱部材6を冷却する場合に、ペルチェ素子5の背面が発生する熱を放熱し、蓄熱部材6を加熱する場合には、ペルチェ素子5の背面が冷却されるときに吸熱をする役目を持つ。したがって、伝熱部材7にも蓄熱部材6と同様、熱伝導率の高い材料を用いるのが望ましい。
上記表面材2aは、表面側カバー部材2のいずれかの、人の手が触れる部分に配置され、背面から伝達される熱を表面に接触している人の手のひらに伝達させる働きを有するため、肉厚は可能な限り、小さい方がよい。また蓄熱部材6の接触時、または衝突時に蓄熱部材6から衝撃を受けることが想定されることから、表面材2aにはこの衝撃に耐え得る材質の材料が使用される。蓄熱部材6が表面材2aに衝突するときの衝撃を緩和させるために、蓄熱部材6が表面材2aに接触するときの両者間にゴムや合成樹脂等の緩衝材を介在させることもある。
本実施形態においては、可動部材3を直線運動させるための駆動機構4を、ステッピングモータ9で構成している。このステッピングモータ9は、その出力軸9aに原動カム9bを固定している。そして、このステッピングモータ9の動力を上記可動部材3に伝達するのが軸部材10である。この軸部材10は、可動部材3側に接続される先端部10aと、この先端部10aを相対移動自在に包囲する基部10bとに分割され、先端部10aと基部10bとの間に緩衝のためのバネ等からなる緩衝材11が介在している。なお、軸部材10は移動方向が軸方向に規制されるよう、遊技機本体100に設けたガイド部材12に周囲から拘束されている。
なお、上記従動カム13aの周囲にはピン13bを設けるとともに、このピン13bによって可動部材3の位置を検出する位置検出センサ14を配置している。
なお、ロッド13のストロークは、可動部材3が待機位置と伝達位置との間を移動する距離以上であればよい。つまり、可動部材3の蓄熱部材6が表面材2aに接触するまでは、ロッド13と可動部材3とが一体となって移動する。一方、蓄熱部材6と表面材2aとが接触した状態で、さらにロッド13が移動すると、緩衝材11が撓んで軸部材10の先端部10aと基部10bとが相対移動することとなる。このように、蓄熱部材6が表面材2aに接触しても、なおロッド13を移動させるのは、蓄熱部材6が、表面材2aを接触状態から更に押圧して、蓄熱部材6から表面材2aへの熱の伝達が確実になされるようにするためである。なお、ロッド13のストロークが前記可動部材3の移動距離以上であれば、ロッド13が突出して蓄熱部材6と表面材2aとが衝突した際に衝撃が生じるが、この衝撃は、上記緩衝材15と、表面材2aと蓄熱部材6との間に介在させる緩衝材によって緩和あるいは吸収される。
そして、図2(c)の状態から、ステッピングモータ9が180度回転して停止すると、図2(b)に示す状態となり、これが可動部材3の最大突出状態となる。この可動部材3の最大突出状態では、上記したとおり、蓄熱部材6が表面材2aに押圧状態で接触しており、この位置が可動部材3の伝達位置となる。
なお、ステッピングモータ9を、180度あるいは20度回転したところからゼロ点まで回転させると、スプリング15の弾性力によって、従動カム13aが原動カム9bに追従しながら没入位置へ復帰し、これと一体となって可動部材3が待機位置に復帰することとなる。
そして、上記の構成からなる本実施形態の遊技機内部には、遊技の進行を制御する制御手段200が組み込まれている。この制御手段200について、以下に詳細に説明する。
図3は、遊技の進行や演出を制御する制御手段200の内部構成を示すブロック図である。制御手段200は、複数の制御基板により構成されている。図示の例では、主制御基板201と、演出制御基板202と、賞球制御基板203と、図柄制御基板204と、音声制御基板205と、ランプ制御基板206と、温度制御基板207とで構成されている。
始動入賞口検出部106aは、上記始動入賞口106に設けたセンサで構成されており、始動入賞口106に遊技球が入賞したことを検出している。ゲート検出部107aは、入賞ゲート107に設けたセンサで構成されており、入賞ゲート107に遊技球が入賞したことを検出している。大入賞口検出部108aは、大入賞口108に設けたセンサで構成されており、大入賞口108に遊技球が入賞したことを検出している。普通入賞口検出部109aは、普通入賞口109に設けたセンサで構成されており、普通入賞口109に遊技球が入賞したことを検出している。
一方、上記ゲート検出部107aを除く各検出部106a〜109aから信号を受信すると、ROM201aに記憶されたプログラムを作動するとともに、賞球制御基板203に、所定の賞球を払い出すように賞球制御コマンドを送信する。
上記大当たり演出というのは、図柄表示部105に表示される上記左列、中列、右列上の数字が、スクロールした後、横または斜めにわたる一直線上において、「7,7,7」のように同一の数字が揃った状態でスクロールが停止する演出のことである。この大当たり演出は、全240通りの演出のうち140通り用意されている。
これに対して、リーチ演出というのは、次のような演出のことである。すなわち、上記3つの列において数字がスクロールした後、まず、左列と右列が、横または斜めにわたるいずれかの一直線上に、「7,―,7」のように同一の数字を表示して停止する。その後、中列のスクロール速度を遅くして、3つの数字が揃うのではないかという期待感を遊技者に与えるが、最終的には「7,6,7」のように、数字が揃わないでスクロールが停止する演出のことである。このリーチ演出は、全240通りの演出のうち90通り用意されており、このリーチ演出の中には、最後の列のスクロールが停止するまでの間に、さまざまなキャラクターが戦闘などを行っている映像を図柄表示部105に表示するいわゆる「熱いリーチ演出」が複数用意されている。
すなわち、「大当たり演出」も「熱いリーチ演出」も、まず、左列と右列が、横または斜めにわたるいずれかの一直線上に、「7,―,7」のように同一の数字を表示して停止する。その後、中列のスクロールが停止するまでの間に、遊技者に対して3つの数字が揃うかもしれないという期待感を抱かせるような映像を図柄表示部105に表示する。そして、「大当たり演出」は、最終的に横または斜めにわたるいずれかの一直線上に、「7,7,7」のように同一の数字を揃えて停止し、「熱いリーチ演出」は、「7,6,7」のように同一の数字を揃えずに停止する。つまり、最終的に3列の数字が揃うか、揃わないかといった点のみ両者で異なり、それ以外は同様の演出内容である。したがって、抽選の結果ハズレが確定していても、「熱いリーチ演出」が行われると、大当たりが確定しているのではないかという期待感が非常に高くなり、演出が行われている間中、遊技者は当該演出を楽しむことができる。
図柄制御基板204は、背景画像、図柄画像、キャラクター画像など各種画像データを記憶するROM204aと、演出制御基板202より送信された演出確定コマンドに基づき演出処理を実行するCPU204bと、CPU204bの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能するRAM204cと、図柄表示部105に表示させる画像データを書き込むVRAM204dとを備えている。
この場合、同一位置に背景画像と図柄画像が重なる場合、Zバッファ法など周知の陰面消去法により各画像データのZバッファのZ値を参照することで、図柄画像を優先してVRAM204dに記憶させる。
本実施形態においては、第1電源装置300からペルチェ素子5に流れる電流は一定であり、演出制御基板202から演出コマンドが送信されると、CPU207bがプログラムを作動して、ペルチェ素子5に所定の電流を流す。
なお、本実施形態においては、ペルチェ素子5が5℃に保たれるように、CPU207bが電流を制御している。
次に、上記の構成からなる遊技機の進行と演出の制御について説明する。
図3に示すように、遊技機の電源を入れると、主制御基板201のCPU201bが、ROM201aに記憶されたプログラムを起動するとともに、各基板に制御コマンドを送信する。そして、図柄表示部105、演出ライト111、ランプ211、役物部212等の演出を、待機時の演出モードに制御する。
発射された遊技球は、レール103a、103bにガイドされながら遊技領域104の上方に導かれるとともに、遊技領域104の上方から、釘に当たって方向を変えながら落下する。
図4は、始動入賞口106に遊技球が入賞した際の制御を簡略的に示したフローである。
始動入賞口検出部106aから入賞信号を受信すると、主制御基板201のCPU201bが大当たりの抽選を行う。この大当たりの抽選は、乱数発生手段を用いて行われ、大当たりの抽選確率を315分の1に設定している。
そして、ステップS2において大当たりの抽選を行ったら、この大当たりの抽選結果を演出制御基板202に送信する。大当たりの抽選結果を受信した演出制御基板202は、当該抽選結果に基づいて、CPU202bを作動して、乱数発生手段を用いた演出の抽選を行う。この演出の抽選は、大当たりが確定したかあるいはハズレであったかという抽選結果を、どのように遊技者に知らせるかを決定するもので、図5、図6に示すテーブルに基づいて行われる。
図5に示すように、大当たり時の抽選テーブルには、「101」〜「240」のコードが付された演出コマンドが記憶されている。この「101」〜「240」のコードが付された演出コマンドは、いずれも上記したリーチ演出と同じ内容の演出であって、最終的に、横または斜めにわたるいずれかの一直線上に「7,7,7」のように同一の数字が揃うものである。
上記のようにして演出コマンドが送信されたら、図柄制御基板204、音声制御基板205、ランプ制御基板206は、それぞれ送信された演出コマンドに基づいて、図柄表示部105、スピーカー210、ランプ211、演出ライト111、役物部212を制御して、種々の演出を行う。
なお、ステップS2における大当たりの抽選結果がハズレであった場合、図柄表示部105には、最終的に3つの数字が揃わない状態(「7、7、6」等)が表示される。一方、ステップS2における大当たりの抽選結果が大当たり確定であった場合、図柄表示部105には、最終的に3つの数字が揃った状態(「7、7、7」等)が表示される。
また、上記ステップS3において決定された演出コマンドは、演出制御基板202から温度制御基板207にも送信される。温度制御基板207は、受信した演出コマンドに基づいて、第1電源装置300および第2電源装置301を制御するが、この温度制御基板207の制御は次のようにして行われる。
すなわち、温度制御基板207は、遊技者に温度変化を体感させる感覚的演出を制御しており、各演出コマンドには、図7に示すように、第1電源装置300や第2電源装置301の各制御が対応づけて記憶されている。
上記のように演出コマンドが送信されると、図8に示すように、温度制御基板207が、当該演出コマンドを解析する。解析の結果、第1電源装置300および第2電源装置301の少なくてもいずれかを制御するコマンドであった場合には、ステップS103に進み、いずれも制御しないコマンドの場合には、ステップS109に進んで待機状態となる。
なお、コード「100」に対応する演出は、1分の演出時間であり、図柄制御基板204が、図柄表示部105に1分間の映像を表示する。
ステップS103においては、温度制御基板207が、第1電源装置300に対する制御を行うか否かを判定する。第1電源装置300を制御する場合というのは、遊技者に対して「冷たさ」を体感させる演出を行う場合であり、第1電源装置300を制御するとともに、ペルチェ素子5を通電により冷却する。コード「100」の演出においては、第1電源装置300が「ON」に設定されているので、ステップS104に進む。ただし、例えば、コード「001」の演出のように、第1電源装置300がOFFの場合には、ステップS105に進む。なお、本実施形態においては、140通りの大当たり演出の中に、第1電源装置300を「ON」する演出が約半分用意されており、90通りのリーチ演出の中にも、第1電源装置300を「ON」する演出が約半分用意されている。
上記ステップS103において、第1電源装置300が「ON」に設定されている場合には、温度制御基板207が第1電源装置300を制御して、ペルチェ素子5に通電する。ただし、第1電源装置300が電流制御を開始するのは、図8に示す第2電源装置301の移動開始時である。
次に、温度制御基板207は、第2電源装置301を制御する。第2電源装置301は、ステッピングモータ9への電流を制御して、可動部材3を待機位置、弱伝達位置、伝達位置のいずれかに位置させるが、上記のいずれの位置へ移動させるかを示す位置レベルが演出コマンドごとに予め設定されている。この位置レベルは、「0」〜「2」の3段階で記憶されており、図7における位置レベル「0」は可動部材3の待機位置を、位置レベル「1」は弱伝達位置を、位置レベル「2」は伝達位置を意味している。本実施形態においては、遊技者に温度変化を体感させない場合、言い換えれば、第1電源装置300を制御しない場合には、位置レベルが「0」に設定されており、可動部材3が待機位置に維持される。ただし、本実施形態においては、位置レベル「0」においても遊技者に「冷たさ」をわずかに体感させることができる。したがって、位置レベル「0」において、遊技者にわずかな「冷たさ」を体感させる場合には、可動部材3を移動させることなく、第1電源装置301の制御のみが行われることとなる。
このとき、ペルチェ素子5(蓄熱部材6)は約5℃に制御されているが、蓄熱部材6と表面材2aとの間には0.5mmのクリアランスが存在するため、遊技者が体感する温度は5℃よりも高くなる。
そして、温度制御基板207は、演出が開始してからの経過時間をカウントしており、予め設定された時間を経過したか否かを検出している。温度制御基板207が所定時間経過したと判定すると、ステップS107に進む。コード「100」の演出においては、演出が開始してから(演出コマンドを受信してから)30秒経過すると、ステップS107に進む。
なお、コード「100」の演出においては、図柄表示部105の演出時間が1分であるのに対して、遊技者が冷たさを感じる時間を25秒と短くしている。つまり、演出が開始するとすぐに、遊技者は冷たさを感じるが、演出の途中で遊技者は冷たさを感じなくなる。これに対して、コード「238」の演出は、図柄表示部105の演出時間が1分であり、このうち、前半の30秒は遊技者が冷たさを感じないが、演出の途中から遊技者が冷たさを感じるようにしている。このように、遊技者が温度変化を体感する時間を長くしたり、短くしたりするのは、遊技者の期待感に変化をもたせて演出効果を高めることにある。
温度制御基板207は、演出が開始してから所定の時間が経過したと判定すると、ステップS107において、第2電源装置301を再度制御してステッピングモータ9をゼロ点まで回転させる。これにより、可動部材3は弱伝達位置から待機位置へ復帰することとなる。
また、温度制御基板207は、第2電源装置301の制御を終了すると同時に、第1電源装置300の制御を終了して、ペルチェ素子5への通電を停止する。
このようにして、第1電源装置300および第2電源装置301の制御が終了したら、温度制御基板207は、次の演出コマンドが入力されるまで待機状態となる。
ここで、例えば、ハズレ演出であるコード「100」と、大当たり演出であるコード「238」とで、最終的に図柄表示部105に表示される数字以外の演出を全く同じにしておき、温度制御基板207の制御を図7に示す表のとおりにしたとする。
コード「100」の演出と、コード「238」の演出とは、演出時間が同じであるが、遊技者の体感温度(位置レベル)が異なる。また、コード「100」の演出は、演出開始後すぐに遊技者が「冷たさ」を体感するが、演出の途中で「冷たさ」を感じなくなり、コード「238」の演出は、演出開始後しばらくは「冷たさ」を感じないが、演出開始後30秒が経過してから遊技者が「冷たさ」を体感する。このように、遊技者の体感温度や、温度変化を体感するタイミングを異にすることで、遊技者にさまざまな期待感を与えることが可能となり、演出の幅を非常に広くすることができる。
すなわち、温度制御基板207は、コード「239」、「240」の演出コマンドを受信したとき、即座に第1電源装置300を制御してペルチェ素子5を5℃に制御する。ただし、温度制御基板207は、演出コマンドを受信して30秒間、第2電源装置301を制御せずに可動部材3を待機位置に保持する。したがって、遊技者は、演出開始後の当初30秒間は、クリアランス1.0mmを介しての僅かな温度変化を体感することとなる。
さらに、演出コマンドを受信して1分が経過したら、温度制御基板207は、第2電源装置301を制御して、可動部材3を伝達位置へ移動させ、蓄熱部材6を表面材2aに接触させる。したがって、遊技者は演出が開始して1分後には、約5℃の温度を体感することとなる。
このように、可動部材3を弱伝達位置と伝達位置との間で移動させることによって、遊技者の体感温度を徐々に低くすることができる。
ただし、本実施形態のハンドル1は、温度変化による感覚的演出のみならず、振動による感覚的演出をも行うようにしている。したがって、温度変化を体感させない演出コマンドであっても、当該演出コマンドが振動を体感させるというものであった場合には、温度制御基板207が第2電源装置301を制御して可動部材3を移動させる。
つまり、第1電源装置300が「制御なし」でも、第2電源装置301が「制御あり」の場合には、温度制御基板207は、上記ステップS102からステップS103に進む。そして、ステップS103においては、第1電源装置300が「OFF」に設定されているので、第1電源装置300を制御せずにステップS105に進む。
以上のようにして各演出が終了したら、図4に示すように、ステップS8において、大当たりが確定したか否かを判定し、大当たりでなかった場合には、ステップS1に戻って、始動入賞口検出部106aが入賞信号を検出するのを待機する。
一方、大当たりが確定した場合には、主制御基板201が、大入賞口開閉部108bを開放する。そして、大入賞口108に遊技球が入賞すると、大入賞口検出部108aが遊技球の入賞を検出するとともに、この検出信号に基づいて、主制御基板201が賞球制御基板203に制御コマンドを送信し、払出部208から遊技球を所定数払い出す。
さらに、上記実施形態においては、遊技者に冷たさを体感させることによって、感覚的演出効果をもたらせたが、これとは逆に、熱さを体感させることによって、感覚的演出効果をもたらすようにしてもよい。いずれにしても、遊技者に対して温度変化を体感させるものであれば、その制御温度等は特に限定されるものではない。
また、上記実施形態においては、パチンコ遊技機を用いた場合について説明したが、本発明はパチンコ遊技機に限らず、パチスロ等の他の遊技機にも適用することができる。
2…表面側カバー部材
2a…表面材
3…可動部材
4…駆動機構
5…本発明の熱交換部材を構成するペルチェ素子
6…蓄熱部材
7…伝熱部材
9…本発明の駆動機構を構成するステッピングモータ
9a…出力軸
9b…原動カム
10…軸部材
10a…先端部
10b…基部
13…ロッド
13a…従動カム
112…本発明の操作部材を構成しうる演出ボタン
200…制御手段
201…主制御基板
202…演出制御基板
203…賞球制御基板
204…図柄制御基板
205…音声制御基板
206…ランプ制御基板
207…温度制御基板
201a〜207a…ROM
201b〜207b…CPU
201c〜207c…RAM
300…第1電源制御部
301…第2電源制御部
Claims (2)
- 遊技者が操作する操作部材と、この操作部材に移動可能に設けた熱交換部材と、この熱交換部材を移動させる駆動機構と、上記熱交換部材の温度を制御する制御手段と、上記操作部材に設けるとともに上記熱交換部材の熱を遊技者に伝達する温度体感部と、を備え、
上記熱交換部材は、上記温度体感部との間にクリアランスを維持した待機位置と、この待機位置よりも上記温度体感部までの距離を小さくした伝達位置との間を移動する一方、
上記制御手段は、予め記憶した複数の演出コマンドの中から1の演出コマンドを抽選するとともに、この演出コマンドに応じて、所定のタイミングで上記熱交換部材を上記待機位置と上記伝達位置との間で移動させるとともに、この2位置で遊技者に対して異なる熱的接触を行うこと、
を特徴とする遊技機。 - 上記温度体感部は、操作部材に設けた表面材からなり、上記伝達位置において上記熱交換部材が直接または間接的に上記表面材に接触すること、
を特徴とする請求項1記載の遊技機。
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JP2009201746A (ja) | 2009-09-10 |
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