以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ、詳細に説明する。
先ず、図1には、本発明の第一の実施形態としてのパチンコ機10が示されている。このパチンコ機10は、所謂第1種パチンコ機である。パチンコ機10は、始動入賞口12,抽選結果報知装置としての液晶表示器14,大入賞口16等の各種構造物が配設された遊技盤18を備えており、その遊技盤18の前面は、ガラス扉20により覆われている。このガラス扉20は、外枠22の前面にヒンジ部材等を介して開閉自在に取り付けられた中枠24に対して開閉自在に取り付けられている。そして、ガラス扉20によって保持されたガラスを通して遊技盤18をみることが出来るようになっている。
また、ガラス扉20の下方には、樋(図示せず)を介して排出される賞球を受ける上皿26がスピーカ(図示せず)を内蔵して皿板28に配設されている。そして、この上皿26に連通する球送り機構(図示せず)を介して上皿26に貯留された遊技球が操作ハンドル30に連結された発射装置(図示せず)へ送られるように構成されている。また、上皿26には、操作ボタン31が設けられている。更に、上皿26の下方には、下皿32が配設されている。
続いて、パチンコ機10における遊技盤18の構造について説明する。遊技盤18には、ガイドレール34で囲まれた略円形の遊技領域36が設けられている。遊技領域36の略中央には、液晶表示器14が取り付けられている。この液晶表示器14の表示画面には、左特別図柄38a,中特別図柄38bおよび右特別図柄38cが変動表示および停止表示されるようになっている。そこにおいて、本実施形態では、特別図柄38a〜cは、左特別図柄38a、右特別図柄38c、中特別図柄38bの順番で停止するようになっている。
そして、液晶表示器14において、特別図柄38a〜cの変動表示が開始され、所定時間の変動状態を経過して停止した状態で特別図柄38a〜cが、例えば、「777」等のように、同じ図柄で揃う等の予め定められた特定結果表示態様になると、所謂大当たりとなる。
また、液晶表示器14の下方には、始動入賞口12が設けられており、この始動入賞口12に遊技球が入賞すると、液晶表示器14において、特別図柄38a〜cが所定時間変動表示され、その後、停止表示されるようになっている。
さらに、特別図柄38〜cが変動表示されている最中等において遊技球が始動入賞口12に入賞した場合には、特別図柄38a〜cの変動表示が4回まで保留されるようになっており、この保留された変動表示の回数が液晶表示器14の上方に設けられた保留LED40の発光を介して遊技者に報知されるようになっている。
更にまた、始動入賞口12の下方には、大入賞口16が設けられており、かかる大入賞口16の入口には、液晶表示器14において特別図柄38a〜cの図柄が揃って停止表示された場合、即ち、大当たりが発生した場合に開閉する扉42が配設されている。そして、大当たりが発生することで大入賞口16への遊技球の入賞が可能になり、これにより、遊技者は、通常の遊技状態、即ち、大当たりが発生していない遊技状態で得ることが出来る賞球よりも多くの賞球を得ることが出来る。このように大当たりが発生して大入賞口16への遊技球の入賞が可能な遊技状態が本実施形態における特定の遊技状態である。
次に、液晶表示器14等を制御する主制御回路44の構成について、図2に基づいて説明する。図2に示すように、主制御回路44には、主制御回路44の全体を制御する主制御CPU46と、制御プログラムや各種制御処理に必要なデータ等が記憶された主制御ROM48と、各種処理データ等を記憶する主制御RAM50と、入力ポート52と、出力ポート54が設けられており、これらはバスにより相互に接続されている。また、主制御CPU46には、クロック信号を出力するクロック回路56が接続されている。
さらに、入力ポート52には、始動入賞口12に設けられて入賞球を検出する始動入賞口スイッチ58,大入賞口16の内部に設けられて大入賞口16への入賞球のカウントを行うカウントスイッチ60,大入賞口16の内部に設けられて大入賞口16への入賞球のカウントを行うと共に、大入賞口16の開放を継続するためのVゾーンへの入賞球の検出を行うVゾーンスイッチ62等が接続されている。
更にまた、出力ポート54には、液晶表示器14への特別図柄38a〜cの表示を行う表示制御回路64,大入賞口16の入口を塞いでいる扉42を開閉駆動するための扉開閉用ソレノイド66を駆動するソレノイド駆動回路68,保留LED40を発光制御する保留LED制御回路70等が接続されている。
そして、主制御CPU46は、所定周期(例えば、4ms)毎にクロック回路56からクロック信号が入力された場合には、主制御ROM48に記憶されているパラメータや制御プログラムに従って、後述する始動入賞口処理や特別図柄表示処理を含んで構成された遊技処理を実行するようになっており、それによって、入力ポート52を介して入力される入力信号等に基づいて各種制御信号を生成し、それら各種制御信号を出力ポート54を介して表示制御回路64やソレノイド駆動回路68等に出力するようになっている。なお、入力ポート52は、外部から入力されたアナログ信号等をデジタル信号に変換して出力する回路である。出力ポート54は、主制御CPU46によって生成された各種データをシリアルデータ等に変換して出力する回路である。
また、主制御RAM50には、クロック回路56から入力されるクロック信号に基づいて「0」〜「299」まで繰り返し加算した数値(最大値「299」の次は、最小値「0」に戻る)が格納される大当たり判定カウンタ72が設けられている。更に、主制御RAM50には、クロック回路56から入力されるクロック信号に基づいて「0」〜「9」まで繰り返し加算した数値(最大値「9」の次は、最小値「0」に戻る)が格納されるリーチハズレ判定カウンタ74が設けられている。
更にまた、主制御RAM50には、クロック回路56から入力されるクロック信号に基づいて「0」〜「9」まで繰り返し加算した数値(最大値「9」の次は、最小値「0」に戻る)が格納される大当たり図柄カウンタ76が設けられている。更にまた、主制御RAM50には、クロック回路56から入力されるクロック信号に基づいて「0」〜「9」まで繰り返し加算した数値(最大値「9」の次は、最小値「0」に戻る)が格納される左図柄カウンタ78が設けられている。また、主制御RAM50には、左図柄カウンタ78が一周する毎に「0」〜「9」まで繰り返し加算した数値(最大値「9」の次は、最小値「0」に戻る)が格納される中図柄カウンタ78bが設けられている。更に、主制御RAM50には、中図柄カウンタ78bが一周する毎に「0」〜「9」まで繰り返し加算した数値(最大値「9」の次は、最小値「0」に戻る)が格納される右図柄カウンタ78cが設けられている。更にまた、更に、主制御RAM50には、クロック回路56から入力されるクロック信号に基づいて「0」〜「7」まで繰り返し加算した数値(最大値「7」の次は、最小値「0」に戻る)が格納される変動パターンカウンタ80が設けられている。
また、主制御RAM50には、後述するカウンタ値記憶エリア88a〜eのうち一組のカウンタ値(後述する)が記憶されているカウンタ値記憶エリア88の数に対応した数値が格納される記憶カウンタ82が設けられており、かかる記憶カウンタ82は、カウンタ値記憶エリア88の何れかに一組のカウンタ値が記憶されていく毎に1ずつ加算されていく一方、カウンタ値記憶エリア88に記憶された一組のカウンタ値が消去される毎に1ずつ減算されていく。そして、記憶カウンタ82のカウンタ値から1減算した数だけ保留LED40が点灯されるようになっている。
さらに、主制御RAM50には、特別図柄表示処理において選択された変動パターンに応じた変動表示時間がセットされるタイマカウンタ84が設けられている。
更にまた、主制御RAM50には、特別図柄38a〜cが変動表示中であるか否かを示す変動処理フラグ86が設けられており、この変動処理フラグ86には、「0」か「1」の何れかの数値が格納されるようになっている。そして、変動処理フラグ86に格納されている数値が「0」である場合には、特別図柄38a〜cの変動表示が行われていないことを示す一方、変動処理フラグ86に格納されている数値が「1」である場合には、特別図柄38a〜cの変動表示が行われていることを示すようになっている。なお、以下の説明において、「変動処理フラグ86をONにする」とは、変動処理フラグ86に格納されている数値を「0」から「1」に変更することをいい、「変動処理フラグ86をOFFにする」とは、変動処理フラグ86に格納されている数値を「1」から「0」に変更することをいう。
また、主制御RAM50には、遊技球が始動入賞口12に入賞したときの大当たり判定カウンタ72,リーチハズレ判定カウンタ74,大当たり図柄カウンタ76の各カウンタ値が記憶される第一乃至第五のカウンタ値記憶エリア88a〜eが設けられている。更に、主制御RAM50には、選択された変動パターンのデータを記憶しておく変動パターン記憶エリア90が設けられている。更にまた、主制御RAM50には、選択された特別図柄38a〜cの停止図柄組み合わせのデータが記憶される停止図柄記憶エリア92が設けられている。そこにおいて、本実施形態では、停止図柄記憶エリア92に記憶されるのは、各特別図柄38の図柄のデータである。
なお、主制御RAM50に設けられている各種カウンタは、何れも、起動時に「0」にセットされるようになっていると共に、変動処理フラグ86も起動時に「0」にセットされるようになっている。
また、主制御ROM48には、大当たり判定の際に用いられる大当たり判定テーブル94が記憶された大当たり判定テーブル記憶エリア95,リーチハズレ判定の際に用いられるリーチハズレ判定テーブル96が記憶されたリーチハズレ判定テーブル記憶エリア97,特別図柄38a〜cの当り図柄組み合わせの選択に用いられる当り図柄選択テーブル98が記憶された当り図柄選択テーブル記憶エリア99,左特別図柄38aの停止図柄の選択に用いられる左図柄選択テーブル100aが記憶された左図柄選択テーブル記憶エリア101a,中特別図柄38bの停止図柄の選択に用いられる中図柄選択テーブル100bが記憶された中図柄選択テーブル記憶エリア101b,右特別図柄38cの停止図柄の選択に用いられる右図柄選択テーブル100cが記憶された右図柄選択テーブル記憶エリア101c,大当たりの変動パターンを選択する際に用いられる第一の変動パターン選択テーブル102aが記憶された第一の変動パターン選択テーブル記憶エリア103a,リーチハズレの変動パターンを選択する際に用いられる第二の変動パターン選択テーブル102bが記憶された第二の変動パターン選択テーブル記憶エリア103b、完全ハズレの変動パターンを選択する際に用いられる第三の変動パターン選択テーブル102cが記憶された第三の変動パターン選択テーブル記憶エリア103c等が設けられている。
続いて、主制御ROM48に設けられた各種のテーブル記憶エリアに記憶されているテーブルについて説明する。
大当たり判定テーブル94は、図3に示されているように、大当たり判定カウンタ72のカウンタ値を示す「カウンタ値」と、このカウンタ値に対応する「大当たり判定」から構成されており、大当たり判定テーブル94と取得した大当たり判定カウンタ72のカウンタ値に基づいて大当たりであるか否かを判定するようになっている。そして、本実施形態では、取得した大当たり判定カウンタ72のカウンタ値が「7」の場合に「大当たり」となる一方、それ以外の数値の場合には「ハズレ」となる。
リーチハズレ判定テーブル96は、図4に示されているように、リーチハズレ判定カウンタ74のカウンタ値を示す「カウンタ値」と、このカウンタ値に対応する「リーチハズレ判定」から構成されており、リーチハズレ判定テーブル96と取得したリーチハズレ判定カウンタ74のカウンタ値に基づいてリーチハズレであるか否かを判定するようになっている。そして、本実施形態では、取得したリーチハズレ判定カウンタ74のカウンタ値が「3」である場合に「リーチハズレ」と判定される一方、それ以外の場合には、「完全ハズレ」と判定されるようになっている。そこにおいて、本実施形態における「リーチハズレ」とは、左特別図柄38aと右特別図柄38cが互いに同じ図柄で停止表示される場合をいう。従って、リーチハズレの場合における特別図柄38a〜cの図柄組み合わせは、左特別図柄38aと右特別図柄38cが互いに同じ図柄となっている特別図柄38a〜cの停止図柄組み合わせをいう。また、「完全ハズレ」とは、左特別図柄38aと右特別図柄38cが互いに異なる図柄で停止表示される場合をいう。従って、完全ハズレの場合における特別図柄38a〜cの図柄組み合わせは、左特別図柄38aと右特別図柄38cが互いに異なる図柄となっている特別図柄38a〜cの停止図柄組み合わせをいう。
当り図柄選択テーブル98は、図5に示されているように、大当たり図柄カウンタ76のカウンタ値を示すカウンタ値と、このカウンタ値に対応する「大当たり図柄組み合わせ」から構成されており、当り図柄選択テーブル98と取得した大当たり図柄カウンタ76のカウンタ値に基づいて特別図柄38a〜cの大当たり図柄組み合わせを選択するようになっている。そして、本実施形態では、大当たり図柄カウンタ76のカウンタ値が「0」の場合「000」が、「1」の場合「111」が、「2」の場合「222」が、「3」の場合「333」が、「4」の場合「444」が、「5」の場合「555」が、「6」の場合「666」が、「7」の場合「777」が、「8」の場合「888」が、「9」の場合「999」が、それぞれ、特別図柄38a〜cの大当たり図柄組み合わせとして選択されるようになっている。このことから明らかなように本実施形態では、「大当たり」とは、特別図柄38a〜cが互いに同じ図柄で停止表示される場合をいう。従って、大当たりの場合における特別図柄38a〜cの停止図柄組み合わせは、左特別図柄38a,中特別図柄38bおよび右特別図柄38cが互いに同じ図柄となっている特別図柄38a〜cの停止図柄組み合わせをいう。
左図柄選択テーブル100aは、図6に示されているように、左図柄カウンタ78aのカウンタ値を示すカウンタ値と、このカウンタ値に対応する「左特別図柄」から構成されており、左図柄選択テーブル100aと取得した左図柄カウンタ78aのカウンタ値に基づいて左特別図柄38aの停止図柄を選択するようになっている。そして、本実施形態では、左図柄カウンタ78aのカウンタ値が「0」の場合「0」が、「1」の場合「1」が、「2」の場合「2」が、「3」の場合「3」が、「4」の場合「4」が、「5」の場合「5」が、「6」の場合「6」が、「7」の場合「7」が、「8」の場合「8」が、「9」の場合「9」が、それぞれ、左特別図柄38aの停止図柄として選択されるようになっている。
中図柄選択テーブル100bは、図7に示されているように、中図柄カウンタ78bのカウンタ値を示すカウンタ値と、このカウンタ値に対応する「中特別図柄」から構成されており、中図柄選択テーブル100bと取得した中図柄カウンタ78bのカウンタ値に基づいて中特別図柄38bの停止図柄を選択するようになっている。そして、本実施形態では、中図柄カウンタ78bのカウンタ値が「0」の場合「0」が、「1」の場合「1」が、「2」の場合「2」が、「3」の場合「3」が、「4」の場合「4」が、「5」の場合「5」が、「6」の場合「6」が、「7」の場合「7」が、「8」の場合「8」が、「9」の場合「9」が、それぞれ、中特別図柄78bの停止図柄として選択されるようになっている。
右図柄選択テーブル100cは、図8に示されているように、右図柄カウンタ78cのカウンタ値を示すカウンタ値と、このカウンタ値に対応する「右特別図柄」から構成されており、右図柄選択テーブル100cと取得した右図柄カウンタ78cのカウンタ値に基づいて右特別図柄38cの停止図柄を選択するようになっている。そして、本実施形態では、右図柄カウンタ78cのカウンタ値が「0」の場合「0」が、「1」の場合「1」が、「2」の場合「2」が、「3」の場合「3」が、「4」の場合「4」が、「5」の場合「5」が、「6」の場合「6」が、「7」の場合「7」が、「8」の場合「8」が、「9」の場合「9」が、それぞれ、右特別図柄38cの停止図柄として選択されるようになっている。
第一の変動パターン選択テーブル102aは、図9に示されているように、変動パターンカウンタ80のカウンタ値を示すカウンタ値と、このカウンタ値に対応する「変動パターン」から構成されており、第一の変動パターン選択テーブル102aと取得した変動パターンカウンタ80のカウンタ値に基づいて大当たりの場合の変動パターンを選択するようになっている。そして、本実施形態では、変動パターンカウンタ80のカウンタ値が「0」〜「9」の場合に大当たりの変動パターンとして「変動パターンA」が選択されるようになっている。
第二の変動パターン選択テーブル102bは、図10に示されているように、変動パターンカウンタ80のカウンタ値を示すカウンタ値と、このカウンタ値に対応する「変動パターン」から構成されており、第二の変動パターン選択テーブル102bと取得した変動パターンカウンタ80のカウンタ値に基づいてリーチハズレの場合の変動パターンを選択するようになっている。そして、本実施形態では、変動パターンカウンタ80のカウンタ値が「0」〜「9」の場合にリーチハズレの変動パターンとして「変動パターンB」が選択されるようになっている。
第三の変動パターン選択テーブル102cは、図11に示されているように、変動パターンカウンタ80のカウンタ値を示すカウンタ値と、このカウンタ値に対応する「変動パターン」から構成されており、第三の変動パターン選択テーブル102cと取得した変動パターンカウンタ80のカウンタ値に基づいて完全ハズレの場合の変動パターンを選択するようになっている。そして、本実施形態では、変動パターンカウンタ80のカウンタ値が「0」〜「9」の場合に完全ハズレの変動パターンとして「変動パターンC」が選択されるようになっている。
そこにおいて、本実施形態では、これらの変動パターンA,変動パターンBおよび変動パターンCは、それぞれ、特別図柄38a〜cの変動表示時間を規定するものであり、変動パターンA,変動パターンB,変動パターンCの順番で変動表示時間が短くなるように設定されている。
次に、表示制御回路64の回路構成について、図12に基づいて説明する。図12に示すように、表示制御回路64は、表示制御CPU104,表示制御CPU104に接続された入力回路105,表示制御RAM106,プログラムROM108およびVDP110、VDP110に接続されるキャラクタROM112,作業RAM114および出力回路116から構成されている。また、表示制御CPU104には、クロック信号を出力するクロック回路118が接続されている。更に、入力回路105には、主制御回路44を構成する出力ポート54と、操作ボタン31が押圧操作されたことを検出する操作スイッチ120が接続されている。この操作スイッチ120は、従来から公知のリミットスイッチや加圧導電ゴム等によって構成される。更にまた、出力回路116には、液晶表示器14が接続されている。
そして、表示制御CPU104は、所定周期(例えば、4ms)毎にクロック回路118からクロック信号が入力された場合には、プログラムROM108に記憶されているパラメータや制御プログラムに従って、後述する変動表示処理やボタン操作有効処理を含んで構成された表示側の遊技処理を実行するようになっており、それによって、主制御回路44からの制御信号に基づいて画像の編集内容を示す制御信号を生成し、VDP110との間で制御信号のやりとりを行う。また、VDP110は、表示制御CPU104からの制御信号に基づいて、キャラクタROM112から特別図柄38a〜cの画像データ,リーチ映像におけるキャラクタ映像等の画像データを読み出し、作業RAM114を作業エリアとして編集し、これらの画像データを出力回路116を介して液晶表示器14に出力する。
また、表示制御RAM106には、クロック回路118から入力されるクロック信号に基づいて「0」〜「7」まで繰り返し1ずつ加算した数値(最大値「7」の次には、最小値「0」に戻る)が格納される報知パターンカウンタ122が設けられている。更に、表示制御RAM106には、クロック回路118から入力されるクロック信号に基づいて「0」〜「149」まで繰り返し1ずつ加算した数値(最大値「149」の次には、最小値「0」に戻る)が格納される切換カウンタ124が設けられている。
更にまた、表示制御RAM106には、切換選択された状態があと何回継続されるかを示す継続カウンタ125が設けられており、切換選択された際に予め定められた初期値にセットされる一方、特別図柄38a〜cの変動表示が一回終了する毎に設定された初期値から1ずつ減算されていく。
また、表示制御RAM106には、受信した変動パターンのデータを記憶するための変動パターン記憶エリア126,受信した特別図柄38a〜cの停止図柄組み合わせのデータを記憶するための特別図柄記憶エリア128,選択された報知パターンが記憶される報知パターン記憶エリア130等が設けられている。そこにおいて、本実施形態では、特別図柄記憶エリア128に記憶されるのは、各特別図柄38の図柄データである。
更にまた、表示制御RAM106には、操作ボタン31の操作が有効とされている状態で操作スイッチ120からの検出信号が入力されたか否かを示すスイッチ入力フラグ131が設けられており、このスイッチ入力フラグ131には、「0」か「1」の何れかの数値が格納されるようになっている。そして、スイッチ入力フラグ131に格納されている数値が「0」である場合には、操作ボタン31の操作が有効とされている状態で操作スイッチ120からの検出信号が入力されていないことを示す一方、スイッチ入力フラグ131に格納されている数値が「1」である場合には、操作ボタン31の操作が有効とされている状態で操作スイッチ120からの検出信号が入力されていることを示すようになっている。なお、以下の説明において、「スイッチ入力フラグ131をONにする」とは、スイッチ入力フラグ131に格納されている数値を「0」から「1」に変更することをいい、「スイッチ入力フラグ131をOFFにする」とは、スイッチ入力フラグ131に格納されている数値を「1」から「0」に変更することをいう。
更にまた、表示制御RAM106には、切換選択を行うか否かの抽選に当選したことを示す当選フラグ132が設けられており、この当選フラグ132には、「0」か「1」の何れかの数値が格納されるようになっている。そして、当選フラグ132に格納されている数値が「0」である場合には、切換選択を行うか否かの抽選に当選していないことを示す一方、当選フラグ132に格納されている数値が「1」である場合には、切換選択を行うか否かの抽選に当選したことを示すようになっている。なお、以下の説明において、「当選フラグ132をONにする」とは、当選フラグ132に格納されている数値を「0」から「1」に変更することをいい、「当選フラグ132をOFFにする」とは、当選フラグ132に格納されている数値を「1」から「0」に変更することをいう。
また、表示制御RAM106には、切換選択が行われているか否かを示す切換フラグ134が設けられており、この切換フラグ134には、「0」か「1」の何れかの数値が格納されるようになっている。そして、切換フラグ134に格納されている数値が「0」である場合には、切換選択が行われていないことを示す一方、切換フラグ134に格納されている数値が「1」である場合には、切換選択が行われていることを示すようになっている。なお、以下の説明において、「切換フラグ134をONにする」とは、切換フラグ134に格納されている数値を「0」から「1」に変更することをいい、「切換フラグ134をOFFにする」とは、切換フラグ134に格納されている数値を「1」から「0」に変更することをいう。
さらに、表示制御RAM106には、特別図柄38a〜cの変動表示が行われているか否かを示す表示処理フラグ136が設けられており、この表示処理フラグ136には、「0」か「1」の何れかの数値が格納されるようになっている。そして、表示処理フラグ136に格納されている数値が「0」である場合には、特別図柄38a〜cの変動表示が行われていないことを示す一方、表示処理フラグ136に格納されている数値が「1」である場合には、特別図柄38a〜cの変動表示が行われていることを示すようになっている。なお、以下の説明において、「表示処理フラグ136をONにする」とは、表示処理フラグ136に格納されている数値を「0」から「1」に変更することをいい、「表示処理フラグ136をOFFにする」とは、表示処理フラグ136に格納されている数値を「1」から「0」に変更することをいう。
なお、表示制御RAM106に設けられている各種カウンタおよび各種フラグは、何れも、起動時に「0」にセットされるようになっている。
また、プログラムROM108には、第一の大当たり報知選択テーブル138aが記憶された第一の大当たり報知選択テーブル記憶エリア139a,第二の大当たり報知選択テーブル138bが記憶された第二の大当たり報知選択テーブル記憶エリア139b,第一のリーチハズレ報知選択テーブル140aが記憶された第一のリーチハズレ報知選択テーブル記憶エリア141a,第二のリーチハズレ報知選択テーブル140bが記憶された第二のリーチハズレ報知選択テーブル記憶エリア141b,第三のリーチハズレ報知選択テーブル140cが記憶された第三のリーチハズレ報知パターン選択テーブル記憶エリア141c,第一の完全ハズレ報知選択テーブル142aが記憶された第一の完全ハズレ報知選択テーブル記憶エリア143a,第二の完全ハズレ報知選択テーブル142bが記憶された第二の完全ハズレ報知選択テーブル記憶エリア143b,切換選択を可能にするか否かの判定をする際に用いられる切換選択判定テーブル144が記憶された切換選択判定テーブル記憶エリア145等が設けられている。
続いて、プログラムROM108に設けられた各種テーブル記憶エリアに記憶されているテーブルについて説明する。
第一の大当たり報知選択テーブル138aは、図13に示されているように、報知パターンカウンタ122のカウンタ値を示すカウンタ値と、このカウンタ値に対応する「報知パターン」から構成されており、第一の大当たり報知選択テーブル138と取得した報知パターンカウンタ122のカウンタ値に基づいて大当たりであって且つ切換選択が行われる前の報知パターンを選択するようになっている。そして、本実施形態では、報知パターンカウンタ122のカウンタ値が「0」〜「3」の場合に「報知パターンA」が、「4」〜「7」の場合に「報知パターンB」が、それぞれ、大当たりであって且つ切換選択が行われる前の報知パターンとして選択されるようになっている。
報知パターンAおよび報知パターンBは、特別図柄38a〜cの変動表示が開始されて、左特別図柄38aと右特別図柄38bが同じ図柄で停止した後の報知態様が異なる等、何等かの差異が設けられているものである。
第二の大当たり報知選択テーブル138bは、図14に示されているように、報知パターンカウンタ122のカウンタ値を示すカウンタ値と、このカウンタ値に対応する「報知パターン」から構成されており、第二の大当たり報知選択テーブル138bと取得した報知パターンカウンタ122のカウンタ値に基づいて大当たりであって且つ切換選択が行われた後の報知パターンを選択するようになっている。そして、本実施形態では、報知パターンカウンタ122のカウンタ値が「0」〜「3」の場合に「報知パターンC」が、「4」〜「7」の場合に「報知パターンD」が、それぞれ、大当たりであって且つ切換選択が行われた後の報知パターンとして選択されるようになっている。
報知パターンCおよび報知パターンDは、特別図柄38a〜cの変動表示が開始されて、左特別図柄38aと右特別図柄38cが同じ図柄で停止した後の報知態様が異なる等、何等かの差異が設けられているものであり、報知パターンAや報知パターンBとの間においても何等かの差異が設けられている。
第一のリーチハズレ報知選択テーブル140aは、図15に示されているように、報知パターンカウンタ122のカウンタ値を示すカウンタ値と、このカウンタ値に対応する「報知パターン」から構成されており、第一のリーチハズレ報知選択テーブル140aと取得した報知パターンカウンタ122のカウンタ値に基づいてリーチハズレであって且つ切換選択が行われる前の報知パターンを選択するようになっている。そして、本実施形態では、報知パターンカウンタ122のカウンタ値が「0」〜「3」の場合に「報知パターンE」が、「4」〜「7」の場合に「報知パターンF」が、それぞれ、リーチハズレであって且つ切換選択が行われる前の報知パターンとして選択されるようになっている。
報知パターンEおよび報知パターンFは、特別図柄38a〜cの変動表示が開始されて、左特別図柄38aと右特別図柄38cが同じ図柄で停止した後の報知態様が異なる等、何等かの差異が設けられているものである。
第二のリーチハズレ報知選択テーブル140bは、図16に示されているように、報知パターンカウンタ122のカウンタ値を示すカウンタ値と、このカウンタ値に対応する「報知パターン」から構成されており、第二のリーチハズレ報知選択テーブル140bと取得した報知パターンカウンタ122のカウンタ値に基づいてリーチハズレであって且つ切換選択が行われた後の報知パターンを選択するようになっている。そして、本実施形態では、報知パターンカウンタ122のカウンタ値が「0」〜「3」の場合に「報知パターンG」が、「4」〜「7」の場合に「報知パターンH」が、それぞれ、リーチハズレであって且つ切換選択が行われた後の報知パターンとして選択されるようになっている。
報知パターンGおよび報知パターンHは、特別図柄38a〜cの変動表示が開始されて、左特別図柄38aと右特別図柄38cが同じ図柄で停止した後の報知態様が異なる等、何等かの差異が設けられているものであり、報知パターンEや報知パターンFとの間でも何等かの差異が設けられている。
第三のリーチハズレ報知選択テーブル140cは、図17に示されているように、報知パターンカウンタ122のカウンタ値を示すカウンタ値と、このカウンタ値に対応する「報知パターン」から構成されており、第三のリーチハズレ報知選択テーブル140cと取得した報知パターンカウンタ122のカウンタ値に基づいてリーチハズレであって且つ切換選択が行われるか否かの抽選に当選した際の報知パターンを選択するようになっている。そして、本実施形態では、報知パターンカウンタ122のカウンタ値が「0」〜「7」の場合に「報知パターンI」が、それぞれ、リーチハズレであって且つ切換選択が行われるか否かの抽選に当選した際の報知パターンとして選択されるようになっている。
この報知パターンIは、図18に示されているように、「遊技演出が切換可能になりました。遊技演出を切り換える場合には、このメッセージが表示されている間に操作ボタンを押してください。」とのメッセージを液晶表示器14の表示画面に表示して遊技者に遊技演出の切換選択が可能になったことを報知すると共に、遊技演出の切換方法の説明を表示するものである。そこにおいて、メッセージおよび説明の表示は、特別図柄38a〜cの変動表示が開始されてからでも良いし、左特別図柄38aと右特別図柄38cが同じ図柄で停止された後に表示しても良い。そして、メッセージおよび説明の表示は、報知パターンIに基づく特別図柄38a〜cの変動表示が終了するまで行われるようになっており、それによって、メッセージおよび説明の表示が行われてから報知パターンIに基づく特別図柄38a〜cの変動表示が終了するまでの時間内に遊技者が遊技演出を切り換えるか否かの選択をしなければならないようになっている。また、報知パターンIに基づく特別図柄38a〜cの変動表示が終了するまでにメッセージおよび説明の表示を終了してしまい、メッセージおよび説明の表示が終了した後は、遊技者が遊技演出を切り換えるか否かの選択をできないようにして、遊技者が遊技演出を切り換えるか否かの選択が出来る時間を短く設定することも可能である。更にまた、本実施形態では、メッセージおよび説明が表示されている間であっても特別図柄38a〜cの変動表示が行われている。即ち、本実施形態では、メッセージおよび説明が表示されることで特別図柄38a〜cの変動表示が隠れるようになっている。更に、本実施形態では、メッセージおよび説明の表示が終了すると、特別図柄38a〜cの停止表示が行われるようになっている。
第一の完全ハズレ報知選択テーブル142aは、図19に示されているように、報知パターンカウンタ122のカウンタ値を示すカウンタ値と、このカウンタ値に対応する「報知パターン」から構成されており、第一の完全ハズレ報知選択テーブル142aと取得した報知パターンカウンタ122のカウンタ値に基づいて完全ハズレであって且つ切換選択が行われる前の報知パターンを選択するようになっている。そして、本実施形態では、報知パターンカウンタ122のカウンタ値が「0」〜「3」の場合に「報知パターンJ」が、「4」〜「7」の場合に「報知パターンK」が、それぞれ、完全ハズレであって且つ切換選択が行われる前の報知パターンとして選択されるようになっている。
報知パターンJおよび報知パターンKは、特別図柄38a〜cの変動表示が開始されてから何秒後にどのようなキャラクタが出現するかという点等において、何等かの差異が設けられているものである。
第二の完全ハズレ報知選択テーブル142bは、図20に示されているように、報知パターンカウンタ122のカウンタ値を示すカウンタ値と、このカウンタ値に対応する「報知パターン」から構成されており、第二の完全ハズレ報知選択テーブル142bと取得した報知パターンカウンタ122のカウンタ値に基づいて完全ハズレであって且つ切換選択が行われた後の報知パターンを選択するようになっている。そして、本実施形態では、報知パターンカウンタ122のカウンタ値が「0」〜「3」の場合に「報知パターンL」が、「4」〜「7」の場合に「報知パターンM」が、それぞれ、完全ハズレであって且つ切換選択が行われた後の報知パターンとして選択されるようになっている。
報知パターンLおよび報知パターンMは、特別図柄38a〜cの変動表示が開始されてから何秒後にどのようなキャラクタが出現するかという点等において、何等かの差異が設けられているものであり、報知パターンJや報知パターンKとも何等かの差異が設けられている。
切換選択判定テーブル144は、図21に示されているように、切換カウンタ124のカウンタ値を示す「カウンタ値」と、かかるカウンタ値に対応する「判定結果」から構成されており、かかる切換選択判定テーブル144と切換カウンタ124のカウンタ値に基づいて切換選択を可能にするか否かを判定する。そして、本実施形態では、切換カウンタ124のカウンタ値が「7」の場合に判定結果として「切換選択を可能にする」が選択される一方、切換カウンタ124のカウンタ値が「7」以外の場合には、判定結果として「切換選択を可能にしない」が選択されるようになっている。
次に、主制御CPU46が実行する始動口入賞処理について、図22に基づいて説明する。先ず、主制御CPU46は、ステップ(以下、Sとする)1において、遊技球が始動入賞口12に入賞したか否かを判定し、遊技球が始動入賞口12に入賞していない場合(S1:NO)には、始動入賞口処理を終了する一方、遊技球が始動入賞口12に入賞した場合(S1:YES)には、S2において、記憶カウンタ82のカウンタ値が「5」であるか否か、即ち、記憶が上限であるか否かを判定する。
記憶が上限である場合(S2:YES)には、主制御CPU46は、始動口入賞処理を終了する。一方、記憶が上限でない場合(S2:NO)には、主制御CPU46は、S3において、現在の大当たり判定カウンタ72,リーチハズレ判定カウンタ74および大当たり図柄カウンタ76の各カウンタ値を取得して第一乃至第五のカウンタ値記憶エリア88a〜eのうち第一のカウンタ値記憶エリア88a側の空いている記憶エリアに記憶する。
具体的には、第一のカウンタ値記憶エリア88aに各カウンタ値が既に記憶されている、即ち、第一のカウンタ値記憶エリア88aが空いていない場合には第二のカウンタ値記憶エリア88bに、第一および第二のカウンタ値記憶エリア88a,bが空いていない場合には第三のカウンタ値記憶エリア88cに、第一乃至第三のカウンタ値記憶エリア88a〜cが空いていない場合には第四のカウンタ値記憶エリア88dに、第一乃至第四のカウンタ値記憶エリア88a〜dが空いていない場合には第五のカウンタ値記憶エリア88eに、取得した各カウンタ値が記憶されるようになっている。
その後、主制御CPU46は、S4において、記憶カウンタ82のカウンタ値を1加算して始動口入賞処理を終了する。
続いて、主制御CPU46が実行する表示処理について、図23に基づいて説明する。先ず、主制御CPU46は、S11において、記憶カウンタ82のカウンタ値が「1」以上であるか否かを判定し、記憶カウンタ82のカウンタ値が「0」である場合(S11:NO)には、表示処理を終了する一方、記憶カウンタのカウンタ値が「1」以上である場合(S11:YES)には、S12において、変動処理フラグ86がONであるか否かを判定する。
変動処理フラグ86がOFFである場合(S12:NO)には、主制御CPU46は、S13において、変動処理フラグ86をONにした後、S14において、第一のカウンタ値記憶エリア88aに記憶された大当たり判定カウンタ72のカウンタ値と大当たり判定テーブル94に基づいて大当たり判定カウンタ72のカウンタ値が大当り数値であるか否かを判定する。
大当たりである場合(S14:YES)には、主制御CPU46は、S15において、第一のカウンタ値記憶エリア88aに記憶されている大当たり図柄カウンタ76のカウンタ値と当たり図柄選択テーブル98に基づいて特別図柄38a〜cの大当たり図柄組み合わせを選択し、選択した特別図柄38a〜cの大当たり図柄組み合わせを停止図柄記憶エリア92に記憶する。次に、主制御CPU46は、S16において、現在の変動パターンカウンタ80のカウンタ値と第一の変動パターン選択テーブル102aに基づいて変動パターンを選択し、選択した変動パターンのデータを変動パターン記憶エリア90に記憶した後、S22以降の処理を実行する。
大当たりでない場合(S14:NO)には、主制御CPU46は、S17において、第一のカウンタ値記憶エリア88aに記憶されているリーチハズレ判定カウンタ74のカウンタ値とリーチハズレ判定テーブル96に基づいてリーチハズレであるか否かを判定する。
リーチハズレである場合(S17:YES)には、主制御CPU46は、S18において、現在の左図柄カウンタ78aのカウンタ値と左図柄選択テーブル100aに基づいて左特別図柄38aの図柄を選択し、現在の中図柄カウンタ78bのカウンタ値と中図柄選択テーブル100bに基づいて中特別図柄38bの図柄を選択し、更に、右特別図柄38cの図柄として左特別図柄38cの図柄と同じものを選択した後、このように選択された左,中,右の特別図柄38a〜cの組み合わせを停止図柄記憶エリア92に記憶する。そこにおいて、左特別図柄38aの図柄と中特別図柄38bの図柄が同じものになってしまった場合には、中特別図柄38bの図柄を左特別図柄38aの図柄と異なるものに変更する。具体的には、例えば、中特別図柄38bの図柄を左特別図柄38aの図柄よりも1大きくしたり、或いは、中特別図柄38bの図柄を左特別図柄38aの図柄よりも1小さくしたりする。次に、主制御CPU46は、S19において、現在の変動パターンカウンタ80のカウンタ値と第二の変動パターン選択テーブル102bに基づいて変動パターンを選択し、選択した変動パターンのデータを変動パターン記憶エリア90に記憶した後、S22以降の処理を実行する。
リーチハズレでない場合(S17:NO)には、主制御CPU46は、S20において、現在の左図柄カウンタ78aのカウンタ値と左図柄選択テーブル100aに基づいて左特別図柄38aの図柄を選択し、現在の中図柄カウンタ78bのカウンタ値と中図柄選択テーブル100bに基づいて中特別図柄38bの図柄を選択し、更に、現在の右図柄カウンタ78cのカウンタ値と右図柄選択テーブル100cに基づいて右特別図柄38cの図柄を選択した後、このように選択された左,中,右の特別図柄38a〜cの組み合わせを停止図柄記憶エリア92に記憶する。そこにおいて、左特別図柄38aの図柄と右特別図柄38cの図柄が同じものになってしまった場合には、右特別図柄38cの図柄を左特別図柄38aの図柄と異なるものに変更する。具体的には、例えば、右特別図柄38cの図柄を左特別図柄38aの図柄よりも1大きくしたり、或いは、右特別図柄38cの図柄を左特別図柄38aの図柄よりも1小さくしたりする。次に、主制御CPUは、S21において、現在の変動パターンカウンタ80のカウンタ値と第三の変動パターン選択テーブル102cに基づいて変動パターンを選択し、選択した変動パターンのデータを変動パターン記憶エリア90に記憶した後、S22以降の処理を実行する。
そして、主制御CPU46は、S22において、変動パターン記憶エリア90に記憶されている変動パターンのデータを表示制御CPU104に送信し、S23において、特別図柄記憶エリア92に記憶されている特別図柄38a〜cの図柄組み合わせのデータを表示制御CPU104に送信し、S24において、タイマカウンタ84のカウンタ値を変動パターン記憶エリア90に記憶されている変動パターンの種類に応じた初期値にセットし、表示処理を終了する。
変動処理フラグ86がONである場合(S12:YES)には、主制御CPU46は、S25において、タイマカウンタ84のカウンタ値が「0」であるか否か、即ち、変動表示時間が終了したか否かを判定し、変動時間が終了していない場合(S25:NO)には、S26において、タイマカウンタ84のカウンタ値を1減算した後、表示処理を終了する一方、変動時間が終了している場合(S25:YES)には、S27において、表示制御CPU104に変動停止コマンドを送信する。
次に、主制御CPU46は、S28において、変動処理フラグ86をOFFにした後、S29において、第一のカウンタ値記憶エリア88aに記憶されている各種カウンタ値を消去する。その後、主制御CPU46は、S30において、記憶カウンタ82のカウンタ値が「2」以上であるか否かを判定し、記憶カウンタ82のカウンタ値が「2」以上でない場合(S30:NO)には、S32以降の処理を実行する。
一方、記憶カウンタ82のカウンタ値が「2」以上である場合(S30:YES)には、主制御CPU46は、S31において、第二乃至第五のカウンタ値記憶エリア88b〜eに記憶されている各種カウンタ値を第一のカウンタ値記憶エリア88aの側のカウンタ値記憶エリアに一つシフトして記憶する。
具体的には、各種カウンタ値が、第二のカウンタ値記憶エリア88bに記憶されている場合には第一のカウンタ値記憶エリア88aに、第三のカウンタ値記憶エリア88cに記憶されている場合には第二のカウンタ値記憶エリア88bに、第四のカウンタ値記憶エリア88dに記憶されている場合には第三のカウンタ値記憶エリア88cに、第五のカウンタ値記憶エリア88eに記憶されている場合には第四のカウンタ値記憶エリア88dに、それぞれ、記憶しなおす。
その後、主制御CPU46は、S32において、記憶カウンタ82のカウンタ値を1減算して表示処理を終了する。
続いて、表示制御CPU104が実行する変動表示処理について、図24に基づいて説明する。先ず、表示制御CPU104は、S41において、表示処理フラグ136がONであるか否かを判定する。表示処理フラグ136がOFFである場合(S41:NO)には、表示制御CPU104は、S42において、主制御CPU46から変動パターンのデータおよび特別図柄38a〜cの停止図柄組み合わせのデータによって構成された変動表示開始指令を受信したか否かを判定する。変動表示開始指令を受信していない場合(S42:NO)には、表示制御CPU104は、変動表示処理を終了する。一方、変動表示開始指令を受信している場合(S42:YES)には、表示制御CPU104は、S43において、表示処理フラグ136をONにした後、S44において、切換フラグ134がONになっているか否かを判定する。
切換フラグ134がOFFになっている場合(S44:NO)には、表示制御CPU104は、S45において、当選フラグ132がONになっているか否かを判定し、当選フラグ132がONになっている場合(S45:YES)には、S48以降の処理を実行する一方、当選フラグ132がOFFになっている場合(S45:NO)には、S46において、現在の切換カウンタ124のカウンタ値と切換選択判定テーブル144に基づいて切換選択を可能にするか否かの判定をする。
切換選択を可能にする場合(S46:YES)には、表示制御CPU104は、S47において、当選フラグ132をONにした後、S48において、変動パターンBを受信したか否かを判定する。
変動パターンBを受信している場合(S48:YES)には、表示制御CPU104は、S49において、第三のリーチハズレ報知選択テーブル140cをセットし、S50において、S49でセットした第三のリーチハズレ報知選択テーブル140cと現在の報知パターンカウンタ122のカウンタ値に基づいて報知パターンを選択し、選択した報知パターンを報知パターン記憶エリア130に記憶する。そして、表示制御CPU104は、S51において、特別図柄記憶エリア128に記憶された特別図柄38a〜cの停止図柄組み合わせのデータと報知パターン記憶エリア130に記憶された報知パターンのデータをVDP110に送信して、特別図柄38a〜cの変動表示を開始する変動開始処理を実行した後、変動表示処理を終了する。
変動パターンBを受信していない場合(S48:NO)および切換選択を可能にしない場合(S46:NO)には、表示制御CPU104は、S52において、後述する第一の報知パターン選択処理を実行した後、S51以降の処理を実行する。
切換フラグ134がONの場合(S44:YES)には、表示制御CPU104は、S53において、後述する第二の報知パターン選択処理を実行した後、S51以降の処理を実行する。
表示処理フラグ136がONである場合(S41:YES)には、表示制御CPU104は、S54において、主制御CPU46から変動停止コマンドを受信したか否かを判定する。変動停止コマンドを受信していない場合(S54:NO)には、表示制御CPU104は、変動表示処理を終了する。
変動停止コマンドを受信している場合(S54:YES)には、表示制御CPU104は、S55において、特別図柄38a〜cの停止表示を行う。次に、表示制御CPU104は、S56において、当選フラグ132がONであるか否かを判定する。当選フラグ132がONである場合(S56:YES)には、表示制御CPU104は、S57において、変動パターン記憶エリア126に記憶されている変動パターンのデータが変動パターンBのデータであるか否かを判定する。
変動パターン記憶エリア126に記憶されている変動パターンのデータが変動パターンBである場合(S57:YES)には、表示制御CPU104は、S58において、スイッチ入力フラグ131がONであるか否かを判定する。スイッチ入力フラグ131がONである場合(S58:YES)には、表示制御CPU104は、S59において、切換フラグ134をONにした後、S60において、スイッチ入力フラグ131をOFFにする。
続いて、表示制御CPU104は、S61において、継続カウンタ125のカウンタ値を「101」にセットした後、S62において、当選フラグ132をOFFにする。次に、表示制御CPU104は、S63において、報知パターン記憶エリア130に記憶されている報知パターンのデータ,変動パターン記憶エリア126に記憶されている変動パターンのデータ,特別図柄記憶エリア128に記憶されている特別図柄38a〜cの停止図柄組み合わせのデータを消去し、S64において、表示処理フラグ136をOFFにする。
続いて、表示制御CPU104は、S65において、切換フラグ134がONであるか否かを判定する。切換フラグ134がONである場合(S65:YES)には、表示制御CPU104は、S66において、継続カウンタ125のカウンタ値を1減算した後、S67において、継続カウンタ125のカウンタ値が「0」であるか否かを判定する。
継続カウンタ125のカウンタ値が「0」である場合(S67:YES)には、表示制御CPU104は、S68において、切換フラグ134をOFFにした後、変動表示処理を終了する。一方、継続カウンタ125のカウンタ値が「0」でない場合(S67:NO)には、表示制御CPU104は、変動表示処理を終了する。また、切換フラグ134がOFFである場合(S65:NO)には、表示制御CPU104は、変動表示処理を終了する。
当選フラグ132がOFFである場合(S56:NO)には、表示制御CPU104は、S63以降の処理を実行する。変動パターン記憶エリア126に記憶されている変動パターンのデータが変動パターンBのデータでない場合(S57:NO)には、表示制御CPU104は、S63以降の処理を実行する。スイッチ入力フラグ131がOFFである場合(S58:NO)には、表示制御CPU104は、S62以降の処理を実行する。
続いて、表示制御CPU104が実行する第一の報知パターン選択処理について、図25に基づいて説明する。先ず、表示制御CPU104は、S71において、変動パターンAを受信しているか否かを判定する。変動パターンAを受信している場合(S71:YES)には、表示制御CPU104は、S72において、第一の大当たり報知選択テーブル138aをセットし、S73において、現在の報知パターン選択カウンタ122のカウンタ値とS72でセットした第一の大当たり報知選択テーブル138aに基づいて報知パターンを選択し、選択した報知パターンを報知パターン記憶エリア130に記憶する。そして、表示制御CPU104は、第一の報知パターン選択処理を終了する。
変動パターンAを受信していない場合(S71:NO)には、表示制御CPU104は、S74において、変動パターンCを受信したか否かを判定する。変動パターンCを受信している場合(S74:YES)には、表示制御CPU104は、S75において、第一の完全ハズレ報知選択テーブル142aをセットし、S76において、現在の報知パターン選択カウンタ122のカウンタ値とS75でセットした第一の完全ハズレ報知選択テーブル142aに基づいて報知パターンを選択し、選択した報知パターンを報知パターン記憶エリア130に記憶する。そして、表示制御CPU104は、第一の報知パターン選択処理を終了する。
変動パターンCを受信していない場合(S74:NO)には、表示制御CPU104は、S77において、第一のリーチハズレ報知選択テーブル140aをセットし、S78において、現在の報知パターン選択カウンタ122のカウンタ値とS77でセットした第一のリーチハズレ報知選択テーブル140aに基づいて報知パターンを選択し、選択した報知パターンを報知パターン記憶エリア130に記憶する。そして、表示制御CPU104は、第一の報知パターン選択処理を終了する。
続いて、表示制御CPU104が実行する第二の報知パターン選択処理について、図26に基づいて説明する。先ず、表示制御CPU104は、S81において、変動パターンAを受信しているか否かを判定する。変動パターンAを受信している場合(S81:YES)には、表示制御CPU104は、S82において、第二の大当たり報知選択テーブル138bをセットし、S83において、現在の報知パターン選択カウンタ122のカウンタ値とS82でセットした第二の大当たり報知選択テーブル138bに基づいて報知パターンを選択し、選択した報知パターンを報知パターン記憶エリア130に記憶する。そして、表示制御CPU104は、第二の報知パターン選択処理を終了する。
変動パターンAを受信していない場合(S81:NO)には、表示制御CPU104は、S84において、変動パターンCを受信したか否かを判定する。変動パターンCを受信している場合(S84:YES)には、表示制御CPU104は、S85において、第二の完全ハズレ報知選択テーブル142bをセットし、S86において、現在の報知パターン選択カウンタ122のカウンタ値とS85でセットした第二の完全ハズレ報知選択テーブル142bに基づいて報知パターンを選択し、選択した報知パターンを報知パターン記憶エリア130に記憶する。そして、表示制御CPU104は、第二の報知パターン選択処理を終了する。
変動パターンCを受信していない場合(S84:NO)には、表示制御CPU104は、S87において、第二のリーチハズレ報知選択テーブル140bをセットし、S88において、現在の報知パターン選択カウンタ122のカウンタ値とS87でセットした第二のリーチハズレ報知選択テーブル140bに基づいて報知パターンを選択し、選択した報知パターンを報知パターン記憶エリア130に記憶する。そして、表示制御CPU104は、第二の報知パターン選択処理を終了する。
続いて、表示制御CPU104が実行するボタン操作有効処理について、図27に基づいて説明する。先ず、表示制御CPU104は、S91において、当選フラグ132がONであるか否かを判定し、当選フラグ132がOFFである場合(S91:NO)には、ボタン操作有効処理を終了する。
一方、当選フラグ132がONである場合(S91:YES)には、表示制御CPU104は、S92において、変動パターン記憶エリア126に記憶されている変動パターンのデータが変動パターンBのデータであるか否かを判定する。変動パターン記憶エリア126に記憶されている変動パターンのデータが変動パターンBのデータでない場合(S92:NO)には、表示制御CPU104は、ボタン操作有効処理を終了する。
変動パターン記憶エリア126に記憶されている変動パターンのデータが変動パターンBのデータである場合(S92:YES)には、表示制御CPU104は、S93において、操作スイッチ120からの検出信号が入力されたか否かを判定する。操作スイッチ120からの検出信号が入力されていない場合(S93:NO)には、表示制御CPU104は、ボタン操作有効処理を終了する。
操作スイッチ120からの検出信号が入力されている場合(S93:YES)には、表示制御CPU104は、S94において、スイッチ入力フラグ131がONになっているか否かを判定する。スイッチ入力フラグ131がOFFである場合(S94:NO)には、表示制御CPU104は、S95において、スイッチ入力フラグ131をONにした後、ボタン操作有効処理を終了する。一方、スイッチ入力フラグ131がONである場合(S94:YES)には、表示制御CPU104は、ボタン操作有効処理を終了する。
上述の説明から明らかなように、本実施形態では、表示制御CPU104がS46の制御処理を実行することで、遊技演出の切換選択を可能にするか否かの切換抽選を行う切換抽選手段が構成されている。また、表示制御CPU104がS95の制御処理を実行することで、操作ボタン31の操作を有効にする操作有効手段が構成されている。更に、表示制御CPU104がS49,S50およびS51の制御処理を実行することで遊技演出の切換選択が可能になったことを遊技者に報知する切換選択可能報知手段の制御部が構成されている。ここにおいて、本実施形態では、遊技演出として、第一の大当たり報知選択テーブル138a,第一のリーチハズレ報知選択テーブル140aおよび第一の完全ハズレ報知選択テーブル142aの何れかに基づいて報知パターンの選択が行われる状態と、第二の大当たり報知選択テーブル138b,第二のリーチハズレ報知選択テーブル140bおよび第二の完全ハズレ報知選択テーブル142bの何れかに基づいて報知パターンの選択が行われる状態の2種類がある。従って、本実施形態では、遊技演出の切換選択を行うとは、これら2種類の状態の何れの状態に基づいて、報知パターンの選択を行うか否かを決定することをいう。より具体的には、S52又はS53の何れの制御処理を実行するかということである。更にまた、表示制御CPU104が、S44の制御処理を実行して切換フラグ134がONであると判定することで、切換選択された遊技演出を採用する遊技演出切換手段が構成されている。また、本実施形態では、報知パターンA〜Mによって結果報知態様が構成されている。更に、本実施形態では、主制御CPU46がS14の制御処理を実行することで移行抽選が行われる。更にまた、本実施形態では、液晶表示器14によって切換選択可能報知手段が構成されている。
このようなパチンコ機10においては、変動開始指令を表示制御CPU104が受信した際の切換カウンタ124のカウンタ値と切換選択判定テーブル144に基づいて切換選択を可能にするか否かの判定を行い、その判定の結果、切換選択を可能にする場合には、変動開始指令を構成する変動パターンとして変動パターンBを受信した場合に特別図柄38a〜cの変動表示中において遊技者に対して切換選択が可能になった旨を報知するようになっている。その際、液晶表示器14には、図12に示されていように、「遊技演出が切換選択できるようになりました。切換選択する場合には、このメッセージが表示されている間に操作ボタンを押してください。」とのメッセージが表示されるようになっている。そして、このメッセージが液晶表示器14の画面に表示されている間に、操作ボタン31が遊技者によって押圧操作されて、操作スイッチ120からの切換信号が入力されると、次回からの特別図柄38a〜cの変動表示の報知パターンが、第二の大当たり報知選択テーブル138b,第二のリーチハズレ報知選択テーブル140bおよび第二の完全ハズレ報知選択テーブル142bの何れかを用いて選択決定されるようになる。特に、本実施形態では、上述のメッセージが表示された後に行われる特別図柄38a〜cの変動表示が100回に達するまでは、第二の大当たり報知選択テーブル138b,第二のリーチハズレ報知選択テーブル140bおよび第二の完全ハズレ報知選択テーブル142bの何れかを用いて行われる報知パターンの選択決定が継続されるようになっている。
また、本実施形態では、切換選択が可能になっていない場合や、切換選択が可能になった状態であっても、変動パターンBを受信していない場合、即ち、変動パターンBに基づいて選択された報知パターンによる特別図柄38a〜cの変動表示が行われない場合には、操作ボタン31を操作しても、演出切換は行われないようになっている。
従って、本実施形態のパチンコ機10においては、遊技者が何時でも遊技演出、即ち、報知パターンの選択に用いられる報知選択テーブルの切換選択が出来るわけではないので、遊技者に対して、遊技演出の切換選択が特別な行為であることを認識させることが出来るのであり、それによって、遊技演出の切換選択を行うことに対する楽しみを遊技者に与えることが出来る。
また、本実施形態では、遊技演出の切換選択が可能になったことを報知するメッセージが表示された特別図柄38a〜cの変動表示が終了した後の特別図柄38〜cの変動表示から遊技演出の切換選択を行うようになっていることから、切換選択が行われた後の遊技演出に基づく特別図柄38a〜cの変動表示が開始されるまでの時間を長くすることが出来るのであり、それによって、これから行われる切換選択された後の遊技演出に基づく特別図柄38a〜cの変動表示に対して遊技者が抱く期待を高めることが出来る。
さらに、本実施形態では、表示制御CPU104が実行する制御処理によって遊技演出の切換選択が可能になったことの遊技者への報知および遊技演出の切換選択が行われるようになっていることから、主制御CPU46の制御処理に対する負担を回避しつつ、遊技演出が遊技者の意志に基づいて切換選択可能なパチンコ機を提供することが出来る。
特に、本実施形態では、変動パターンBが送信された際に選択される報知パターンIに基づく特別図柄38a〜cの変動表示中に遊技演出の切換選択が可能になったことが遊技者に報知されるようになっており、また、このような遊技者への報知が行われた後の特別図柄38a〜cの変動表示から切換選択された遊技演出が採用されるようになっていることから、遊技者への切換選択が可能になった旨の報知が行われる特別図柄38a〜cの変動表示中において、遊技演出の切換選択に対する遊技者の意志決定が為された直後に切換選択された遊技演出が採用され、かかる採用された切換選択後の遊技演出に基づいて決定された報知パターンによる特別図柄38a〜cの変動表示が開始される場合に比して、主制御回路44側に遊技演出の切換選択が可能になったことを報知する場合のみに用いられる変動パターンのデータを別途設ける必要がなくなり、それによって、主制御CPU46の制御処理に対する負担を回避することが出来るのであり、また、主制御CPU46の制御処理に必要なデータの増加を抑えることが出来る。
すなわち、本実施形態では、遊技演出の切換選択前と切換選択後の両方に用いられる変動パターンを巧く利用して遊技演出が切換選択可能になったことを遊技者に報知するための報知パターンが選択されるようになっていることから、主制御CPU46の制御処理に必要なデータの増加を抑えることが出来るのであり、また、主制御CPU46の制御処理に対する負担を回避することが出来る。
また、本実施形態のパチンコ機10において、例えば、第一の大当たり報知選択テーブル138a,第一のリーチハズレ報知選択テーブル140aおよび第一の完全ハズレ報知選択テーブル142aの何れかに基づいて報知パターンが選択される状態の遊技演出では、大当たりが発生するかもしれないことを遊技者に報知する大当たり予告が出現しやすいが大当たりにはなり難くする一方、第二の大当たり報知選択テーブル138b,第二のリーチハズレ報知選択テーブル140bおよび第二の完全ハズレ報知選択テーブル142bの何れかに基づいて報知パターンが選択される状態の遊技演出では、大当たり予告が出現し難いが出現すると大当たりになりやすくすることにより、或いは、第一の大当たり報知選択テーブル138a,第一のリーチハズレ報知選択テーブル140aおよび第一の完全ハズレ報知選択テーブル142aの何れかに基づいて報知パターンが選択される状態の遊技演出と、第二の大当たり報知選択テーブル138b,第二のリーチハズレ報知選択テーブル140bおよび第二の完全ハズレ報知選択テーブル142bの何れかに基づいて報知パターンが選択される状態の遊技演出では、大当たり予告を行う際に出現する予告キャラクタや左特別図柄38aと右特別図柄38cが同じ図柄で停止されてから、即ち、リーチ状態となってからのアニメーション等を全く異ならせることにより、遊技演出の切換選択前後において全く違う機種のパチンコ機で遊技をしている印象を遊技者に与えることが可能となり、それによって、遊技者に対して比較的長期間に亘って遊技をする楽しみを与えることが出来る。
続いて、本発明の第二の実施形態について、説明する。なお、以下の説明において、第一の実施形態と同様な構造とされた部材および部位,カウンタ,テーブル等については、図中に、第一の実施形態と同一の符号を付すことにより、それらの詳細な説明を省略する。
図28には、本発明の第二の実施形態に採用されている液晶表示器146の表示画面が示されている。この液晶表示器146の画面は、画面左下隅に形成された特別図柄表示領域148と、かかる特別図柄表示領域148以外の画面全体に亘って形成された装飾図柄表示領域150に分割されている。そして、特別図柄表示領域148には、左,右に二つの特別図柄152a,bが表示されるようになっている一方、装飾図柄表示領域150には、左,中,右に三つの装飾図柄154〜cが表示されるようになっている。
そこにおいて、本実施形態の特別図柄152a,bとは、装飾図柄154a〜cの変動表示の開始と略同時に変動表示が開始されると共に、装飾図柄154a〜cの停止表示と略同時に停止表示されるものであるが、装飾図柄154a〜cは遊技者を楽しませながら抽選結果を報知するために変動及び停止表示されるのに対して、特別図柄152a,bは抽選結果を報知するためだけに変動及び停止表示されるものである。それ故、装飾図柄154a〜cの変動表示及び停止表示には、左装飾図柄154a,右装飾図柄154c,中装飾図柄154bの順番で一つずつ停止し、しかも、左装飾図柄154aと右装飾図柄154cが同じ図柄で停止表示された後は、アニメーション等で大当たりの発生に対する期待を高める等、様々な工夫が凝らされているのに対して、特別図柄152a,bの変動表示および停止表示には、左特別図柄152aと右特別図柄152bの変動表示が同時に開始されると共に、それら左特別図柄152aと右特別図柄152bの停止表示が同時に行われる等、遊技者を楽しませるための工夫が特に施されているわけではない。加えて、装飾図柄表示領域150に表示される装飾図柄154a〜cは、特別図柄表示領域148に表示される特別図柄152a,bよりも十分大きくされており、それによって、遊技者の興味が特別図柄表示領域148に表示される特別図柄152a,bよりも装飾図柄表示領域150に表示される装飾図柄154a〜cに向くようになっており、実質的に装飾図柄表示領域150に表示される装飾図柄154a〜cの図柄組み合わせによって抽選結果の報知が行われるようになっている。
続いて、本実施形態の主制御回路156の回路構成について、図29に基づいて説明する。本実施形態の主制御RAM158には、第一の実施形態の主制御RAM(50)に比して、特別図柄カウンタ160が設けられている一方、リーチハズレ判定カウンタ(74),大当たり図柄カウンタ(76),左図柄カウンタ(78a),中図柄カウンタ(78b),右図柄カウンタ(78c)が設けられていない。
特別図柄カウンタ160は、クロック回路56から出力されるクロック信号に基づいて「0」と「1」の何れかに数値が変更されるものであり、起動時には、「0」にセットされるようになっている。
本実施形態の主制御ROM162には、第一の実施形態の主制御ROM(48)に比して、特別図柄152a,bの停止図柄組み合わせの選択に用いられる第一の図柄選択テーブル164が記憶された第一の図柄選択テーブル記憶エリア165,特別図柄152a,bの停止図柄組み合わせの選択に用いられる第二の図柄選択テーブル166が記憶された第二の図柄選択テーブル記憶エリア167が設けられている一方、第三の変動パターン選択テーブル(102c)が記憶された第三の変動パターン選択テーブル記憶エリア(103c),リーチハズレ判定テーブル(96)が記憶されたリーチ判定テーブル記憶エリア(97),左図柄選択テーブル(100a)が記憶された左図柄選択テーブル記憶エリア(101a),中図柄選択テーブル(100b)が記憶された中図柄選択テーブル記憶エリア(101b),右図柄選択テーブル(100c)が記憶された右図柄選択テーブル記憶エリア(101c)が設けられていない。また、本実施形態では、第二の変動パターン選択テーブル記憶エリア103bには、第一の実施形態で採用されていた第二の変動パターン選択テーブル(102b)の変わりに第二の変動パターン選択テーブル168が記憶されている。
第一の図柄選択テーブル164は、図30に示されているように、特別図柄カウンタ160のカウンタ値を示す「カウンタ値」と、このカウンタ値に対応する「大当たり図柄組み合わせ」から構成されており、かかる第一の図柄選択テーブル164と取得した特別図柄カウンタ160のカウンタ値に基づいて特別図柄152a,bの大当たり図柄組み合わせを選択するようになっている。そして、本実施形態では、取得した特別図柄カウンタ160のカウンタ値が「0」の場合に「××」が、「1」の場合に「○○」が、それぞれ、大当たり図柄組み合わせとして選択されるようになっている。
第二の図柄選択テーブル166は、図31に示されているように、特別図柄カウンタ160のカウンタ値を示す「カウンタ値」と、このカウンタ値に対応する「ハズレ図柄組み合わせ」から構成されており、かかる第二の図柄選択テーブル166と取得した特別図柄カウンタ160のカウンタ値に基づいて特別図柄152a,bのハズレ図柄組み合わせを選択するようになっている。そして、本実施形態では、取得した特別図柄カウンタ152a,bのカウンタ値が「0」の場合に「×○」が、「1」の場合に「○×」が、それぞれ、ハズレ図柄組み合わせとして選択されるようになっている。
本実施形態で採用されている第二の変動パターン選択テーブル168は、図32に示されているように、変動パターンカウンタ80のカウンタ値を示す「カウンタ値」と、このカウンタ値に対応した「変動パターン」によって構成されており、かかる第二の変動パターン選択テーブル168と取得した変動パターンカウンタ80のカウンタ値に基づいて変動パターンが選択されるようになっている。そして、本実施形態では、変動パターンカウンタ80のカウンタ値が「0」,「1」の場合に「変動パターンB」が、「2」〜「9」の場合に「変動パターンC」が、それぞれ、選択されるようになっている。
また、図33には、本実施形態で採用されている表示制御回路170の回路構成が示されている。本実施形態の表示制御RAM172には、第一の実施形態の表示制御RAM(106)に比して、左図柄カウンタ174a,中図柄カウンタ174b,右図柄カウンタ174c,選択された装飾図柄154a〜のデータが記憶される装飾図柄記憶エリア176が設けられている。
左図柄カウンタ174aは、クロック回路118から出力されるクロック信号に基づいて「0」〜「9」まで繰り返し1ずつ加算した数値(最大値「9」の次には、最小値「0」に戻る)が格納されるものである。中図柄カウンタ174bは、左図柄カウンタ174aが一周する毎に「0」〜「9」まで繰り返し1ずつ加算した数値(最大値「9」の次には、最小値「0」に戻る)が格納されるものである。右図柄カウンタ174cは、中図柄カウンタ174bが一周する毎に「0」〜「9」まで繰り返し1ずつ加算した数値(最大値「9」の次には、最小値「0」に戻る)が格納されるものである。なお、これらのカウンタ174a〜cは、何れも、起動時に「0」にセットされるようになっている。
本実施形態のプログラムROM178には、左装飾図柄154aの停止図柄を選択する際に用いられる左図柄選択テーブル180aが記憶された左図柄選択テーブル記憶エリア181a,中装飾図柄154bの停止図柄を選択する際に用いられる中図柄選択テーブル180bが記憶された中図柄選択テーブル記憶エリア181b,右装飾図柄154cの停止図柄を選択する際に用いられる右図柄選択テーブル180cが記憶された右図柄選択テーブル記憶エリア181c,第三の大当たり用報知パターン選択テーブル138cが記憶された第三の大当たり用報知パターン選択テーブル記憶エリア139c,第三の完全ハズレ用報知パターン選択テーブル142cが記憶された第三の完全ハズレ用報知パターン記憶エリア143cが設けられている。
左図柄選択テーブル180aは、図34に示されているように、左図柄カウンタ174aのカウンタ値を示すカウンタ値と、このカウンタ値に対応する「左装飾図柄」から構成されており、左図柄選択テーブル180aと取得した左図柄カウンタ174aのカウンタ値に基づいて左装飾図柄154aの停止図柄を選択するようになっている。そして、本実施形態では、左図柄カウンタ174aのカウンタ値が「0」の場合「0」が、「1」の場合「1」が、「2」の場合「2」が、「3」の場合「3」が、「4」の場合「4」が、「5」の場合「5」が、「6」の場合「6」が、「7」の場合「7」が、「8」の場合「8」が、「9」の場合「9」が、それぞれ、左装飾図柄154aの停止図柄として選択されるようになっている。
中図柄選択テーブル180bは、図35に示されているように、中図柄カウンタ174bのカウンタ値を示すカウンタ値と、このカウンタ値に対応する「中装飾図柄」から構成されており、中図柄選択テーブル180bと取得した中図柄カウンタ174bのカウンタ値に基づいて中装飾図柄154bの停止図柄を選択するようになっている。そして、本実施形態では、中図柄カウンタ174bのカウンタ値が「0」の場合「0」が、「1」の場合「1」が、「2」の場合「2」が、「3」の場合「3」が、「4」の場合「4」が、「5」の場合「5」が、「6」の場合「6」が、「7」の場合「7」が、「8」の場合「8」が、「9」の場合「9」が、それぞれ、中装飾図柄154bの停止図柄として選択されるようになっている。
右図柄選択テーブル180cは、図36に示されているように、右図柄カウンタ174cのカウンタ値を示すカウンタ値と、このカウンタ値に対応する「右装飾図柄」から構成されており、右図柄選択テーブル180cと取得した右図柄カウンタ174cのカウンタ値に基づいて右装飾図柄154cの停止図柄を選択するようになっている。そして、本実施形態では、右図柄カウンタ174cのカウンタ値が「0」の場合「0」が、「1」の場合「1」が、「2」の場合「2」が、「3」の場合「3」が、「4」の場合「4」が、「5」の場合「5」が、「6」の場合「6」が、「7」の場合「7」が、「8」の場合「8」が、「9」の場合「9」が、それぞれ、右装飾図柄154cの停止図柄として選択されるようになっている。
第三の大当たり用報知パターン選択テーブル138cは、図37に示されているように、報知パターンカウンタ12のカウンタ値を示すカウンタ値と、このカウンタ値に対応する「報知パターン」から構成されており、第三の大当たり用報知パターン選択テーブル138cと取得した報知パターンカウンタ122のカウンタ値に基づいて大当たりであって且つ切換選択が行われるか否かの抽選に当選した際の報知パターンを選択するようになっている。そして、本実施形態では、報知パターンカウンタ122のカウンタ値が「0」〜「7」の場合に「報知パターンN」が、大当たりであって且つ切換選択が行われるか否かの抽選に当選した際の報知パターンとして選択されるようになっている。
第三の完全ハズレ用報知パターン選択テーブル142cは、図38に示されているように、報知パターンカウンタ122のカウンタ値を示すカウンタ値と、このカウンタ値に対応する「報知パターン」から構成されており、第三の完全ハズレ用報知パターン選択テーブル142cと取得した報知パターンカウンタ122のカウンタ値に基づいて完全ハズレであって且つ切換選択が行われるか否かの抽選に当選した際の報知パターンを選択するようになっている。そして、本実施形態では、報知パターンカウンタ122のカウンタ値が「0」〜「7」の場合に「報知パターンO」が完全ハズレであって且つ切換選択が行われるか否かの抽選に当選した際の報知パターンとして選択されるようになっている。
そこにおいて、本実施形態では、これらの報知パターンNおよび報知パターンO、そして、報知パターンIは、図39に示されているように、「遊技演出が切換可能になりました。遊技演出を切り換える場合には、このメッセージが表示されている間に操作ボタンを押してください。」とのメッセージを装飾図柄表示領域150に表示して遊技者に遊技演出の切換選択が可能になったことを報知すると共に、遊技演出の切換方法の説明を表示するものである。そこにおいて、メッセージおよび説明の表示は、装飾図柄154a〜cおよび特別図柄152a,bの変動表示が開始されてからでも良いし、左装飾図柄154aと右装飾図柄154cが同じ図柄で停止された後に表示しても良い。そして、メッセージおよび説明の表示は、報知パターンI,報知パターンNおよび報知パターンOの何れかの報知パターンに基づく装飾図柄154a〜cの変動表示が終了するまで行われるようになっており、それによって、メッセージおよび説明の表示が行われてから報知パターンI,報知パターンNおよび報知パターンOの何れかの報知パターンに基づく装飾図柄154a〜cの変動表示が終了するまでの時間内に遊技者が遊技演出を切り換えるか否かの選択をしなければならないようになっている。また、報知パターンI,報知パターンNおよび報知パターンOの何れかの報知パターンに基づく装飾図柄154a〜cの変動表示が終了するまでにメッセージおよび説明の表示を終了してしまい、メッセージおよび説明の表示が終了した後は、遊技者が遊技演出を切り換えるか否かの選択をできないようにして、遊技者が遊技演出を切り換えるか否かの選択が出来る時間を短く設定することも可能である。更にまた、本実施形態では、メッセージおよび説明が表示されている間であっても装飾図柄154a〜cの変動表示が行われている。即ち、本実施形態では、メッセージおよび説明が表示されることで装飾図柄154a〜cの変動表示が隠れるようになっている。更に、本実施形態では、メッセージおよび説明の表示が終了すると、装飾図柄154a〜cの停止表示が行われるようになっている。また、本実施形態では、装飾図柄表示領域150にメッセージおよび説明の表示が行われている最中であっても、特別図柄表示領域148において特別図柄152a,bの変動表示が行われるようになっている。
続いて、本実施形態で主制御CPU46が実行する始動口入賞処理について、図40に基づいて説明する。先ず、主制御CPU46は、ステップ(以下、Sとする)101において、遊技球が始動入賞口12に入賞したか否かを判定し、遊技球が始動入賞口12に入賞していない場合(S101:NO)には、始動入賞口処理を終了する一方、遊技球が始動入賞口12に入賞した場合(S101:YES)には、S102において、記憶カウンタ82のカウンタ値が「5」であるか否か、即ち、記憶が上限であるか否かを判定する。
記憶が上限である場合(S102:YES)には、主制御CPU46は、始動口入賞処理を終了する。一方、記憶が上限でない場合(S102:NO)には、主制御CPU46は、S103において、現在の大当たり判定カウンタ72および特別図柄カウンタ160の各カウンタ値を取得して第一乃至第五のカウンタ値記憶エリア88a〜eのうち第一のカウンタ値記憶エリア88a側の空いている記憶エリアに記憶する。
具体的には、第一のカウンタ値記憶エリア88aに各カウンタ値が既に記憶されている、即ち、第一のカウンタ値記憶エリア88aが空いていない場合には第二のカウンタ値記憶エリア88bに、第一および第二のカウンタ値記憶エリア88a,bが空いていない場合には第三のカウンタ値記憶エリア88cに、第一乃至第三のカウンタ値記憶エリア88a〜cが空いていない場合には第四のカウンタ値記憶エリア88dに、第一乃至第四のカウンタ値記憶エリア88a〜dが空いていない場合には第五のカウンタ値記憶エリア88eに、取得した各カウンタ値が記憶されるようになっている。
その後、主制御CPU46は、S104において、記憶カウンタ82のカウンタ値を1加算して始動口入賞処理を終了する。
続いて、第二の実施形態で主制御CPU46が実行する表示処理について、図41に基づいて説明する。先ず、主制御CPU46は、S111において、記憶カウンタ82のカウンタ値が「1」以上であるか否かを判定し、記憶カウンタ82のカウンタ値が「0」である場合(S111:NO)には、表示処理を終了する一方、記憶カウンタ82のカウンタ値が「1」以上である場合(S111:YES)には、S112において、変動処理フラグ86がONであるか否かを判定する。
変動処理フラグ86がOFFである場合(S112:NO)には、主制御CPU46は、S113において、変動処理フラグ86をONにした後、S114において、第一のカウンタ値記憶エリア88aに記憶された大当たり判定カウンタ72のカウンタ値と大当たり判定テーブル94に基づいて大当たり判定カウンタ72のカウンタ値が大当り数値であるか否かを判定する。
大当たりである場合(S114:YES)には、主制御CPU46は、S115において、第一のカウンタ値記憶エリア88aに記憶されている特別図柄カウンタ160のカウンタ値と第一の図柄選択テーブル164に基づいて特別図柄152a,bの大当たり図柄組み合わせを選択し、選択した特別図柄152a,bの大当たり図柄組み合わせを停止図柄記憶エリア92に記憶する。次に、主制御CPU46は、S116において、現在の変動パターンカウンタ80のカウンタ値と第一の変動パターン選択テーブル102aに基づいて変動パターンを選択し、選択した変動パターンのデータを変動パターン記憶エリア90に記憶した後、S119以降の処理を実行する。
大当たりでない場合(S114:NO)には、主制御CPU46は、S117において、第一のカウンタ値記憶エリア88aに記憶されている特別図柄カウンタ160のカウンタ値と第二の図柄選択テーブル166に基づいて特別図柄152a,bのハズレ図柄組み合わせを選択し、選択した特別図柄152a,bのハズレ図柄組み合わせを停止図柄記憶エリア92に記憶する。次に、主制御CPU46は、S118において、現在の変動パターンカウンタ80のカウンタ値と第二の変動パターン選択テーブル168に基づいて変動パターンを選択し、選択した変動パターンのデータを変動パターン記憶エリア90に記憶した後、S119以降の処理を実行する。
そして、主制御CPU46は、S119において、変動パターン記憶エリア90に記憶されている変動パターンのデータを表示制御CPU104に送信し、S120において、停止図柄記憶エリア92に記憶されている特別図柄152a,bの図柄組み合わせのデータを表示制御CPU104に送信し、S121において、タイマカウンタ84のカウンタ値を変動パターン記憶エリア90に記憶されている変動パターンの種類に応じた初期値にセットし、表示処理を終了する。
変動処理フラグ86がONである場合(S112:YES)には、主制御CPU46は、S122において、タイマカウンタ84のカウンタ値が「0」であるか否か、即ち、変動表示時間が終了したか否かを判定し、変動時間が終了していない場合(S122:NO)には、S123において、タイマカウンタ84のカウンタ値を1減算した後、表示処理を終了する一方、変動時間が終了している場合(S122:YES)には、S124において、表示制御CPU104に変動停止コマンドを送信する。
次に、主制御CPU46は、S125において、変動処理フラグ86をOFFにした後、S126において、第一のカウンタ値記憶エリア88aに記憶されている各種カウンタ値を消去する。その後、主制御CPU46は、S127において、記憶カウンタ82のカウンタ値が「2」以上であるか否かを判定し、記憶カウンタ82のカウンタ値が「2」以上でない場合(S127:NO)には、S129以降の処理を実行する。
一方、記憶カウンタ82のカウンタ値が「2」以上である場合(S127:YES)には、主制御CPU46は、S128において、第二乃至第五のカウンタ値記憶エリア88b〜eに記憶されている各種カウンタ値を第一のカウンタ値記憶エリア88aの側のカウンタ値記憶エリアに一つシフトして記憶する。
具体的には、各種カウンタ値が、第二のカウンタ値記憶エリア88bに記憶されている場合には第一のカウンタ値記憶エリア88aに、第三のカウンタ値記憶エリア88cに記憶されている場合には第二のカウンタ値記憶エリア88bに、第四のカウンタ値記憶エリア88dに記憶されている場合には第三のカウンタ値記憶エリア88cに、第五のカウンタ値記憶エリア88eに記憶されている場合には第四のカウンタ値記憶エリア88dに、それぞれ、記憶しなおす。
その後、主制御CPU46は、S129において、記憶カウンタ82のカウンタ値を1減算して表示処理を終了する。
続いて、第二の実施形態の表示制御CPU104が実行する変動表示処理について、図42に基づいて説明する。先ず、表示制御CPU104は、S131において、表示処理フラグ136がONであるか否かを判定する。表示処理フラグ136がOFFである場合(S131:NO)には、表示制御CPU104は、S132において、主制御CPU46から変動パターンのデータおよび特別図柄152a,bの停止図柄組み合わせのデータによって構成された変動表示開始指令を受信したか否かを判定する。
変動表示開始指令を受信していない場合(S132:NO)には、表示制御CPU104は、変動表示処理を終了する。一方、変動表示開始指令を受信している場合(S132:YES)には、表示制御CPU104は、S133において、表示処理フラグ136をONにした後、S134において、切換フラグ134がONになっているか否かを判定する。
切換フラグ134がOFFになっている場合(S134:NO)には、表示制御CPU104は、S135において、現在の切換カウンタ124のカウンタ値と切換選択判定テーブル144に基づいて切換選択を可能にするか否かの判定をする。
切換選択を可能にする場合(S135:YES)には、表示制御CPU104は、S136において、当選フラグ132をONにした後、S137において、後述する第一の報知内容選択処理を実行する。
そして、表示制御CPU104は、S138において、装飾図柄記憶エリア176に記憶された装飾図柄154a〜cの停止図柄組み合わせのデータ,報知パターン記憶エリア130に記憶された報知パターンのデータ,特別図柄記憶エリア128に記憶されている特別図柄152a,bの停止図柄組み合わせのデータ,変動パターン記憶エリア126に記憶されている変動パターンのデータをVDP110に送信して、装飾図柄154a〜cの変動表示および特別図柄152a,bの変動表示を開始する変動開始処理を実行した後、変動表示処理を終了する。
切換選択を可能にしない場合(S135:NO)には、表示制御CPU104は、S139において、後述する第二の報知内容選択処理を実行した後、S138以降の処理を実行する。切換フラグ134がONになっている場合(S134:YES)には、表示制御CPU104は、S140において、後述する第三の報知内容選択処理を実行した後、S138以降の処理を実行する。
表示処理フラグ136がONである場合(S131:YES)には、表示制御CPU104は、S141において、主制御CPU46から変動停止コマンドを受信したか否かを判定する。変動停止コマンドを受信していない場合(S141:NO)には、表示制御CPU104は、変動表示処理を終了する。
変動停止コマンドを受信している場合(S141:YES)には、表示制御CPU104は、S142において、特別図柄152a,bおよび装飾図柄154a〜cの停止表示を行う。次に、表示制御CPU104は、S143において、当選フラグ132がONであるか否かを判定する。当選フラグ132がONである場合(S144:YES)には、表示制御CPU104は、S144において、スイッチ入力フラグ131がONであるか否かを判定する。スイッチ入力フラグ131がONである場合(S144:YES)には、表示制御CPU104は、S145において、切換フラグ134をONにした後、S146において、スイッチ入力フラグ131をOFFにする。
続いて、表示制御CPU104は、S147において、継続カウンタ125のカウンタ値を「101」にセットした後、S148において、当選フラグ132をOFFにする。次に、表示制御CPU104は、S149において、報知パターン記憶エリア130に記憶されている報知パターンのデータ,変動パターン記憶エリア126に記憶されている変動パターンのデータ,特別図柄記憶エリア128に記憶されている特別図柄38〜cの停止図柄組み合わせのデータを消去し、S150において、表示処理フラグ136をOFFにする。
続いて、表示制御CPU104は、S151において、切換フラグ134がONであるか否かを判定する。切換フラグ134がONである場合(S151:YES)には、表示制御CPU104は、S152において、継続カウンタ125のカウンタ値を1減算した後、S153において、継続カウンタ125のカウンタ値が「0」であるか否かを判定する。
継続カウンタ125のカウンタ値が「0」である場合(S153:YES)には、表示制御CPU104は、S154において、切換フラグ134をOFFにした後、変動表示処理を終了する。一方、継続カウンタ125のカウンタ値が「0」でない場合(S153:NO)には、表示制御CPU104は、変動表示処理を終了する。また、切換フラグ134がOFFである場合(S151:NO)には、表示制御CPU104は、変動表示処理を終了する。
当選フラグ132がOFFである場合(S141:NO)には、表示制御CPU104は、S149以降の処理を実行する。スイッチ入力フラグ131がOFFである場合(S144:NO)には、表示制御CPU104は、S148以降の処理を実行する。
続いて、表示制御CPU104が実行する第一の報知内容選択処理について、図43に基づいて説明する。先ず、表示制御CPU104は、S161において、変動パターンAを受信しているか否かを判定する。変動パターンAを受信している場合(S161:YES)には、表示制御CPU104は、S162において、第三の大当たり報知選択テーブル138cをセットし、S163において、現在の報知パターン選択カウンタ122のカウンタ値とS162でセットした第三の大当たり報知選択テーブル138cに基づいて報知パターンを選択し、選択した報知パターンを報知パターン記憶エリア130に記憶する。
次に、表示制御CPU104は、S164において、現在の左図柄カウンタ174aのカウンタ値と左図柄選択テーブル154aに基づいて左装飾図柄154aの停止図柄を選択し、中装飾図柄154bの停止図柄および右装飾図柄154cの停止図柄として左装飾図柄154aと同じものを選択した後、このように選択された左,中,右の装飾図柄154a〜cの組み合わせのデータを装飾図柄記憶エリア176に記憶する。そして、表示制御CPU104は、第一の報知内容選択処理を終了する。
変動パターンAを受信していない場合(S161:NO)には、表示制御CPU104は、S165において、変動パターンBを受信したか否かを判定する。変動パターンBを受信している場合(S165:YES)には、表示制御CPU104は、S166において、第三のリーチハズレ報知選択テーブル140cをセットし、S167において、現在の報知パターン選択カウンタ122のカウンタ値とS166でセットした第三のリーチハズレ報知選択テーブル140cに基づいて報知パターンを選択し、選択した報知パターンを報知パターン記憶エリア130に記憶する。
次に、表示制御CPU104は、S168において、現在の左図柄カウンタ174aのカウンタ値と左図柄選択テーブル154aに基づいて左装飾図柄154aの停止図柄を選択すると共に、現在の中図柄カウンタ174bのカウンタ値と中図柄選択テーブル154bに基づいて中装飾図柄154bの停止図柄を選択し、更に、右装飾図柄154cの停止図柄として左装飾図柄154aの停止図柄と同じものを選択した後、このように選択された左,中,右の装飾図柄154a〜cの組み合わせのデータを装飾図柄記憶エリア176に記憶する。そこにおいて、左装飾図柄154aの停止図柄と中装飾図柄154bの停止図柄が同じものになってしまった場合には、中装飾図柄154bの停止図柄を左装飾図柄154aの停止図柄と異なるものに変更する。具体的には、例えば、中装飾図柄154bの停止図柄を左装飾図柄154aの停止図柄よりも1大きくしたり、或いは、中装飾図柄154bの停止図柄を左装飾図柄154aの停止図柄よりも1小さくしたりする。そして、表示制御CPU104は、第一の報知内容選択処理を終了する。
変動パターンBを受信していない場合(S165:NO)には、表示制御CPU104は、S169において、第三の完全ハズレ報知選択テーブル142cをセットし、S170において、現在の報知パターン選択カウンタ122のカウンタ値とS169でセットした第三の完全ハズレ報知選択テーブル142cに基づいて報知パターンを選択し、選択した報知パターンを報知パターン記憶エリア130に記憶する。
次に、表示制御CPU104は、S171において、現在の左図柄カウンタ174aのカウンタ値と左図柄選択テーブル154aに基づいて左装飾図柄154aの停止図柄を選択すると共に、現在の中図柄カウンタ174bのカウンタ値と中図柄選択テーブル154bに基づいて中装飾図柄154bの停止図柄を選択し、更に、現在の右図柄カウンタ174cのカウンタ値と右図柄選択テーブル154cに基づいて右装飾図柄154cの停止図柄を選択した後、このように選択された左,中,右の装飾図柄154a〜cの組み合わせのデータを装飾図柄記憶エリア176に記憶する。そこにおいて、左装飾図柄154aの停止図柄と右装飾図柄154cの停止図柄が同じものになってしまった場合には、右装飾図柄154cの停止図柄を左装飾図柄154aの停止図柄と異なるものに変更する。具体的には、例えば、右装飾図柄154cの停止図柄を左装飾図柄154aの停止図柄よりも1大きくしたり、或いは、右装飾図柄154cの停止図柄を左装飾図柄154aの停止図柄よりも1小さくしたりする。そして、表示制御CPU104は、第一の報知内容選択処理を終了する。
続いて、表示制御CPU104が実行する第二の報知内容選択処理について、図44に基づいて説明する。先ず、表示制御CPU104は、S181において、変動パターンAを受信しているか否かを判定する。変動パターンAを受信している場合(S181:YES)には、表示制御CPU104は、S182において、第一の大当たり報知選択テーブル138aをセットし、S183において、現在の報知パターン選択カウンタ122のカウンタ値とS182でセットした第一の大当たり報知選択テーブル138aに基づいて報知パターンを選択し、選択した報知パターンを報知パターン記憶エリア130に記憶する。
次に、表示制御CPU104は、S184において、現在の左図柄カウンタ174aのカウンタ値と左図柄選択テーブル154aに基づいて左装飾図柄154aの停止図柄を選択し、中装飾図柄154bの停止図柄および右装飾図柄154cの停止図柄として左装飾図柄154aと同じものを選択した後、このように選択された左,中,右の装飾図柄154a〜cの組み合わせのデータを装飾図柄記憶エリア176に記憶する。そして、表示制御CPU104は、第二の報知内容選択処理を終了する。
変動パターンAを受信していない場合(S181:NO)には、表示制御CPU104は、S185において、変動パターンBを受信したか否かを判定する。変動パターンBを受信している場合(S185:YES)には、表示制御CPU104は、S186において、第一のリーチハズレ報知選択テーブル140aをセットし、S187において、現在の報知パターン選択カウンタ122のカウンタ値とS186でセットした第一のリーチハズレ報知選択テーブル140aに基づいて報知パターンを選択し、選択した報知パターンを報知パターン記憶エリア130に記憶する。
次に、表示制御CPU104は、S188において、現在の左図柄カウンタ174aのカウンタ値と左図柄選択テーブル154aに基づいて左装飾図柄154aの停止図柄を選択すると共に、現在の中図柄カウンタ174bのカウンタ値と中図柄選択テーブル154bに基づいて中装飾図柄154bの停止図柄を選択し、更に、右装飾図柄154cの停止図柄として左装飾図柄154aの停止図柄と同じものを選択した後、このように選択された左,中,右の装飾図柄154a〜cの組み合わせのデータを装飾図柄記憶エリア176に記憶する。そこにおいて、左装飾図柄154aの停止図柄と中装飾図柄154bの停止図柄が同じものになってしまった場合には、中装飾図柄154bの停止図柄を左装飾図柄154aの停止図柄と異なるものに変更する。具体的には、例えば、中装飾図柄154bの停止図柄を左装飾図柄154aの停止図柄よりも1大きくしたり、或いは、中装飾図柄154bの停止図柄を左装飾図柄154aの停止図柄よりも1小さくしたりする。そして、表示制御CPU104は、第二の報知内容選択処理を終了する。
変動パターンBを受信していない場合(S185:NO)には、表示制御CPU104は、S189において、第一の完全ハズレ報知選択テーブル142aをセットし、S190において、現在の報知パターン選択カウンタ122のカウンタ値とS189でセットした第一の完全ハズレ報知選択テーブル142aに基づいて報知パターンを選択し、選択した報知パターンを報知パターン記憶エリア130に記憶する。
次に、表示制御CPU104は、S191において、現在の左図柄カウンタ174aのカウンタ値と左図柄選択テーブル154aに基づいて左装飾図柄154aの停止図柄を選択すると共に、現在の中図柄カウンタ174bのカウンタ値と中図柄選択テーブル154bに基づいて中装飾図柄154bの停止図柄を選択し、更に、現在の右図柄カウンタ174cのカウンタ値と右図柄選択テーブル154cに基づいて右装飾図柄154cの停止図柄を選択した後、このように選択された左,中,右の装飾図柄154a〜cの組み合わせのデータを装飾図柄記憶エリア176に記憶する。そこにおいて、左装飾図柄154aの停止図柄と右装飾図柄154cの停止図柄が同じものになってしまった場合には、右装飾図柄154cの停止図柄を左装飾図柄154aの停止図柄と異なるものに変更する。具体的には、例えば、右装飾図柄154cの停止図柄を左装飾図柄154aの停止図柄よりも1大きくしたり、或いは、右装飾図柄154cの停止図柄を左装飾図柄154aの停止図柄よりも1小さくしたりする。そして、表示制御CPU104は、第二の報知内容選択処理を終了する。
続いて、表示制御CPU104が実行する第三の報知内容選択処理について、図45に基づいて説明する。先ず、表示制御CPU104は、S201において、変動パターンAを受信しているか否かを判定する。変動パターンAを受信している場合(S201:YES)には、表示制御CPU104は、S202において、第二の大当たり報知選択テーブル138bをセットし、S203において、現在の報知パターン選択カウンタ122のカウンタ値とS202でセットした第二の大当たり報知選択テーブル138bに基づいて報知パターンを選択し、選択した報知パターンを報知パターン記憶エリア130に記憶する。
次に、表示制御CPU104は、S204において、現在の左図柄カウンタ174aのカウンタ値と左図柄選択テーブル154aに基づいて左装飾図柄154aの停止図柄を選択し、中装飾図柄154bの停止図柄および右装飾図柄154cの停止図柄として左装飾図柄と同じものを選択した後、このように選択された左,中,右の装飾図柄154a〜cの組み合わせのデータを装飾図柄記憶エリア176に記憶する。そして、表示制御CPU104は、第三の報知内容選択処理を終了する。
変動パターンAを受信していない場合(S201:NO)には、表示制御CPU104は、S205において、変動パターンBを受信したか否かを判定する。変動パターンBを受信している場合(S205:YES)には、表示制御CPU104は、S206において、第二のリーチハズレ報知選択テーブル140bをセットし、S207において、現在の報知パターン選択カウンタ122のカウンタ値とS206でセットした第二のリーチハズレ報知選択テーブル140bに基づいて報知パターンを選択し、選択した報知パターンを報知パターン記憶エリア130に記憶する。
次に、表示制御CPU104は、S208において、現在の左図柄カウンタ174aのカウンタ値と左図柄選択テーブル154aに基づいて左装飾図柄154aの停止図柄を選択すると共に、現在の中図柄カウンタ174bのカウンタ値と中図柄選択テーブル154bに基づいて中装飾図柄154bの停止図柄を選択し、更に、右装飾図柄154cの停止図柄として左装飾図柄154aの停止図柄と同じものを選択した後、このように選択された左,中,右の装飾図柄154a〜cの組み合わせのデータを装飾図柄記憶エリア176に記憶する。そこにおいて、左装飾図柄154aの停止図柄と中装飾図柄154bの停止図柄が同じものになってしまった場合には、中装飾図柄154bの停止図柄を左装飾図柄154aの停止図柄と異なるものに変更する。具体的には、例えば、中装飾図柄154bの停止図柄を左装飾図柄154aの停止図柄よりも1大きくしたり、或いは、中装飾図柄154bの停止図柄を左装飾図柄154aの停止図柄よりも1小さくしたりする。そして、表示制御CPU104は、第三の報知内容選択処理を終了する。
変動パターンBを受信していない場合(S205:NO)には、表示制御CPU104は、S209において、第二の完全ハズレ報知選択テーブル142bをセットし、S210において、現在の報知パターン選択カウンタ122のカウンタ値とS209でセットした第二の完全ハズレ報知選択テーブル142bに基づいて報知パターンを選択し、選択した報知パターンを報知パターン記憶エリア130に記憶する。
次に、表示制御CPU104は、S211において、現在の左図柄カウンタ174aのカウンタ値と左図柄選択テーブル154aに基づいて左装飾図柄154aの停止図柄を選択すると共に、現在の中図柄カウンタ174bのカウンタ値と中図柄選択テーブル154bに基づいて中装飾図柄154bの停止図柄を選択し、更に、現在の右図柄カウンタ174cのカウンタ値と右図柄選択テーブル154cに基づいて右装飾図柄154bの停止図柄を選択した後、このように選択された左,中,右の装飾図柄154a〜cの組み合わせのデータを装飾図柄記憶エリア176に記憶する。そこにおいて、左装飾図柄154aの停止図柄と右装飾図柄154cの停止図柄が同じものになってしまった場合には、右装飾図柄154cの停止図柄を左装飾図柄154aの停止図柄と異なるものに変更する。具体的には、例えば、右装飾図柄154cの停止図柄を左装飾図柄154aの停止図柄よりも1大きくしたり、或いは、右装飾図柄154cの停止図柄を左装飾図柄154aの停止図柄よりも1小さくしたりする。そして、表示制御CPU104は、第三の報知内容選択処理を終了する。
続いて、表示制御CPU104が実行するボタン操作有効処理について、図46に基づいて説明する。先ず、表示制御CPU104は、S221において、当選フラグ132がONであるか否かを判定し、当選フラグ132がOFFである場合(S221:NO)には、ボタン操作有効処理を終了する。
一方、当選フラグ132がONである場合(S221:YES)には、表示制御CPU104は、S222において、操作スイッチ120からの検出信号が入力されたか否かを判定する。操作スイッチ120からの検出信号が入力されていない場合(S222:NO)には、表示制御CPU104は、ボタン操作有効処理を終了する。
操作スイッチ120からの検出信号が入力されている場合(S222:YES)には、表示制御CPU104は、S223において、スイッチ入力フラグ131がONになっているか否かを判定する。スイッチ入力フラグ131がOFFである場合(S223:NO)には、表示制御CPU104は、S224において、スイッチ入力フラグ131をONにした後、ボタン操作有効処理を終了する。一方、スイッチ入力フラグ131がONである場合(S223:YES)には、表示制御CPU104は、ボタン操作有効処理を終了する。
上述の説明から明らかなように、本実施形態では、表示制御CPU104がS135の制御処理を実行することで、遊技演出の切換選択を可能にするか否かの切換抽選を行う切換抽選手段が構成されている。また、表示制御CPU104がS224の制御処理を実行することで、操作ボタン31の操作を有効にする操作有効手段が構成されている。更に、表示制御CPU104が、S137の制御処理を実行した後、S138の制御処理を実行することで、遊技演出の切換選択が可能になったことを遊技者に報知する切換選択可能報知手段の制御部が構成されている。ここにおいて、本実施形態では、遊技演出として、第一の大当たり報知選択テーブル138a,第一のリーチハズレ報知選択テーブル140aおよび第一の完全ハズレ報知選択テーブル142aの何れかに基づいて報知パターンの選択が行われる状態と、第二の大当たり報知選択テーブル138b,第二のリーチハズレ報知選択テーブル140bおよび第二の完全ハズレ報知選択テーブル142bの何れかに基づいて報知パターンの選択が行われる状態の2種類がある。従って、本実施形態では、遊技演出の切換選択を行うとは、これら2種類の状態の何れの状態に基づいて、報知パターンの選択を行うか否かを決定することをいう。より具体的には、S140又はS141の何れの制御処理を実行するかということである。更にまた、表示制御CPU104が、S145の制御処理を実行することで、切換選択された遊技演出を採用する遊技演出切換手段が構成されている。また、本実施形態では、報知パターンA〜Oによって結果報知態様が構成されている。更にまた、本実施形態では、報知パターンA〜Oは、装飾図柄154a〜cの変動表示の内容を規定するものである。更に、本実施形態では、装飾図柄154a〜cは、大当たりの場合には装飾図柄154a〜cが互いに同じ図柄で停止表示されるようになっており、リーチハズレの場合には左装飾図柄154aと右装飾図柄154cが互いに同じ図柄で停止表示されるようになっており、完全ハズレの場合には左装飾図柄154aと右装飾図柄154cが互いに異なる図柄で停止表示されるようになっている。また、本実施形態では、装飾図柄表示領域150によって切換選択可能報知手段が構成されている。
このような第二の実施形態のパチンコ機においては、変動開始指令を表示制御CPU104が受信した際の切換カウンタ124のカウンタ値と切換選択判定テーブル144に基づいて切換選択を可能にするか否かの判定を行い、その判定の結果、切換選択を可能にする場合には、特別図柄152a,bおよび装飾図柄154a〜cの変動表示中において遊技者に対して切換選択が可能になった旨を報知するようになっている。その際、液晶表示器146には、図37に示されているように、装飾図柄表示領域150において「遊技演出が切換選択できるようになりました。切換選択する場合には、このメッセージが表示されている間に操作ボタンを押してください。」とのメッセージが表示される一方、特別図柄表示領域148において特別図柄152a,bの変動表示が行われるようになっている。
そして、このメッセージが装飾図柄表示領域150に表示されている間に、操作ボタン31が遊技者によって押圧操作されて、操作スイッチ120からの切換信号が入力されると、次回からの装飾図柄154a〜cの変動表示の報知パターンが、第二の大当たり報知選択テーブル138b,第二のリーチハズレ報知選択テーブル140bおよび第二の完全ハズレ報知選択テーブル142bの何れかを用いて選択決定されるようになる。
特に、本実施形態では、上述のメッセージが表示された後に行われる装飾図柄154a〜cの変動表示が100回に達するまでは、第二の大当たり報知選択テーブル138b,第二のリーチハズレ報知選択テーブル140bおよび第二の完全ハズレ報知選択テーブル142bの何れかを用いて行われる報知パターンの選択決定が継続されるようになっている。
また、本実施形態では、当選フラグ132がONになっていない状態で操作ボタンを操作しても切換選択が行われないようになっている。
従って、本実施形態のパチンコ機は、第一の実施形態と同様な効果を得ることが出来る。
また、本実施形態では、受信した変動パターンが、変動パターンA,変動パターンBおよび変動パターンCの何れであったとしても、遊技演出の切換選択が可能になった旨の報知が為されるようになっていることから、最も変動表示の時間が短い変動パターンCを受信した場合には、遊技者が遊技演出の切換選択を行うか否かの判断にあまり時間をかけることが出来ないようにする一方、最も変動表示の時間が長い変動パターンAを受信した場合には、遊技者が遊技演出の切換選択を行うか否かの判断にたっぷりと時間をかけることが出来るようになっている、即ち、遊技者が遊技演出の切換選択を行うか否かの判断にかけることが出来る時間が変化することから、ただぼんやりと液晶表示器146をみながら遊技をしていると、遊技演出を切換選択しようと考えていても場合によっては、遊技演出を切換選択できない可能性がある。これにより、パチンコ機に対して新たな遊戯性を付与することが出来ると共に、遊技者の意識を液晶表示器146に集中させることが出来るようになる。
以上、本発明の幾つかの実施形態について詳述してきたが、これらはあくまでも例示であって、本発明は、かかる実施形態における具体的な記載によって、何等、限定的に解釈されるものではない。
例えば、前記第一及び第二の実施形態では、メッセージが表示されてから特別図柄の変動表示が100回行われると、自動的に遊技演出の切換選択が終了するようになっていたが、遊技演出の切換選択が終了する前に切換選択された遊技演出での遊技を継続するか否かを遊技者に確認するようにしても良い。
また、前記第一及び第二の実施形態では、メッセージが表示されている際に、あとどれくらいメッセージが表示されているか、即ち、遊技演出の切換選択が可能な期間があとどれくらい残っているかを表示していなかったが、遊技演出の切換選択が可能な期間があとどれくらい残っているかを表示するようにしても良い。なお、残り時間がどれくらい残っているかを表示する構成は、例えば、表示制御RAMにタイマカウンタを設けておき、かかるタイマカウンタを用いて残り時間を計測すること等で有利に実現することが出来る。
さらに、遊技演出が切換選択可能になったことを報知する方法は、前記第一及び第二の実施形態のように液晶表示器を用いる方法に限定されず、例えば、スピーカを用いて音声により報知しても良いし、或いは、LEDを用いてLEDの発光により報知しても良い。
更にまた、遊技演出が切換選択された状態があとどのくらい継続されるかを表示するようにしても良い。この場合、継続カウンタのカウンタ値を利用することにより、有利に実現することが出来る。
また、前記第一および第二の実施形態では、表示制御CPU104がS46乃至はS135の制御処理を実行することで遊技演出の切換選択を可能にするか否かの抽選を行っていたが、主制御CPU46が遊技演出の切換選択を可能にするか否かの切換抽選を行っても良い。
さらに、前記第一および第二の実施形態では、第一および第二の大当たり報知選択テーブル138a,b、第一および第二のリーチハズレ報知選択テーブル140a,b、第一および第二の完全ハズレ報知選択テーブル142a,bは、それぞれ、二つの報知パターンを有しており、それら二つの報知パターンの何れか一つが選択されるように構成されていたが、一つの報知パターンのみを有し、かかる一つの報知パターンが必ず選択されるように構成しても良い。
加えて、前記第一および第二の実施形態では、第1種パチンコ機に対して、本発明を適用したものの具体例が示されていたが、本発明は、第3種パチンコ機やスロットマシンに対しても勿論適用可能である。
その他、一々列挙はしないが、本発明は、当業者の知識に基づいて種々なる変更,修正,改良等を加えた態様において実施され得るものであり、また、そのような実施態様が本発明の趣旨を逸脱しない限り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、言うまでもない。