JP5190766B2 - 複合構造物形成装置および複合構造物の形成方法 - Google Patents

複合構造物形成装置および複合構造物の形成方法 Download PDF

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Description

本発明は、複合構造物形成装置および複合構造物の形成方法に関し、より詳細には、脆性材料の微粒子をガス中に分散させたエアロゾルを基材に吹き付け、微粒子の構成材料からなる構造物と基材との複合構造物を形成させるエアロゾルデポジション法に用いる複合構造物形成装置および複合構造物の形成方法に関する。
基材の表面に脆性材料からなる構造物を形成させる方法として、「エアロゾルデポジション法」がある。「エアロゾルデポジション法」においては、脆性材料を含む微粒子をガス中に分散させたエアロゾルを噴射手段から基材に向けて噴射し、金属やガラス、セラミックスやプラスチックなどの基材に微粒子を衝突させる。そして、この衝突の衝撃により脆性材料微粒子に変形や破砕を起させしめてこれらを接合させ、微粒子の構成材料からなる構造物と基材との複合構造物をダイレクトに基材上に形成させる。
この方法によれば、特に加熱手段などを必要とせず、常温において膜状の構造物の形成が可能である。また、焼成体と比較して同等以上の機械的強度を有する膜状の構造物を得ることができる。そして、微粒子を衝突させる条件や微粒子の形状、組成などを制御することにより、膜状の構造物の密度や機械強度、電気特性などを多様に変化させることが可能である。
この方法を用いて複合構造物を形成させる際に、噴射手段から噴射された微粒子のうち複合構造物の形成に寄与しなかった微粒子の一部が、基材上や基材上に形成された構造物上に凝集粉として付着または堆積する場合がある。このような凝集粉が付着または堆積すると、これがマスクとなって複合構造物の形成を部分的に阻害し、欠陥を発生させる要因となる。
そのため、硬質ゴムや金属板からなるブレードを用いて付着または堆積した凝集粉を掻き出す技術(特許文献1を参照)や、エアブロー、ブラシ、振動装置を設けて付着または堆積した凝集粉を除去する技術(特許文献2を参照)が提案されている。
しかしながら、より多くの凝集粉を除去して欠陥の発生率を低減させ良品率を高めるためにさらなる改善が望まれていた。
また、複合構造物の形成に寄与しなかった微粒子を回収する技術が提案されている(特許文献3〜5を参照)。
特許文献3〜5に開示がされた技術を用いれば、複合構造物の形成に寄与しなかった微粒子を回収することで間接的に凝集粉の付着または堆積を抑制することができる。しかしながら、凝集粉の付着や堆積の抑制としては効果が充分ではなくさらなる改善が望まれていた。
特開2002−20878号公報 特開2005−76104号公報 特開2003−119573号公報 特開2004−277851号公報 特開2004−265992号公報
本発明は、複合構造物の形成に寄与しなかった微粒子の付着や堆積を抑制することができる複合構造物形成装置および複合構造物の形成方法を提供する。
本発明の一態様によれば、脆性材料微粒子をガス中に分散させたエアロゾルを基材の被処理面に衝突させて前記脆性材料微粒子の構成材料からなる構造物が前記基材の前記被処理面上に形成された複合構造物を形成するエアロゾルデポジション法に用いる複合構造物形成装置であって、一端に噴射口が設けられ、前記噴射口から前記エアロゾルを前記基材の前記被処理面に向けて噴射する噴射手段と、前記基材の前記被処理面に対向して設けられ、前記被処理面との間に空間を形成する整流構造体と、を備え、前記噴射手段から噴射された前記エアロゾルが、前記基材の前記被処理面の衝突点に衝突し、前記衝突点から前記被処理面に沿って流れる第1の流れを形成するように、前記噴射手段は、前記基材の前記被処理面に垂直な方向と前記噴射口からのエアロゾルの噴射方向との間の角度が10°以上となり、かつ、前記噴射口から前記被処理面上の前記エアロゾルの衝突点までの距離が100mm以下となるように設けられ、前記整流構造体は、前記エアロゾルの前記第1の流れが前記空間を通過するよう配置され、前記空間を通過する前記第1の流れが、0.011cc/(min・mm )以上の流束となるように、前記整流構造体は、前記被処理面の近くに設けられること、を特徴とする複合構造物形成装置が提供される。
また、本発明の他の一態様によれば、上記の複合構造物形成装置を用いて基材の被処理面に複合構造物を形成させること、を特徴とする複合構造物の形成方法が提供される。
本発明によれば、複合構造物の形成に寄与しなかった微粒子の付着や堆積を抑制することができる複合構造物形成装置および複合構造物の形成方法が提供される。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について例示をする。尚、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、本発明の実施の形態に係る複合構造物形成装置を例示するための模式断面図である。尚、図1(a)は基材の一端側に複合構造物を形成している状態を表し、図(b)は基材の他端側に複合構造物を形成している状態を表している。
図2は、図1(a)におけるA−A矢視断面図である。
図1、図2に示すように、複合構造物形成装置1には、形成室2、噴射手段3、保持走査機構5、排気手段6、エアロゾル生成手段7、ガス供給手段9、整流手段11が設けられている。
形成室2は、大気圧よりも低い減圧雰囲気を維持可能であり、また、その内部には噴射手段3、保持走査機構5、整流手段11が配設されている。
噴射手段3は、エアロゾルを基材4に向けて噴射させるためのものであり、その一端には噴射口が設けられている。また、噴射手段3の他端(供給口)にはエアロゾル搬送管8の一端が接続され、エアロゾル搬送管8の他端はエアロゾル生成手段7に接続されている。
噴射手段3の配設数には特に限定はない。そのため、噴射手段3を1つだけ配設することもできるし、複数の噴射手段3を配設することもできる。この場合、基材4の大きさ(複合構造物を形成させる面積)や形成時間などを考慮してその数を決定することができる。
また、基材4の被処理面に対する噴射手段3の噴射角度α(エアロゾルの噴出方向と基材4の被処理面に垂直な方向とがなす角度)が10°以上となるようにされている。また、噴射手段3の噴射口から基材4の被処理面上の衝突点までの寸法Lが100mm以下となるようにされている。噴射手段3の配設条件をこのようにすれば、基材4の被処理面に沿った円滑なエアロゾルの流れを形成させることができる。尚、以降、被処理面に沿って流れるエアロゾルの流れをエアロゾルの主流Fということにする(図2を参照)。噴射手段3から噴射されたエアロゾルは基材4に衝突後、図2の主流Fのほか、その逆方向などにも少しばかりは流れるものの、主流Fが主流であり、この主流F中の微粒子が付着、堆積にもっとも影響を与える。
保持走査機構5は、基材4を保持する保持部5aと、保持部5aを移動させるための移動手段5bとを備えている。保持部5aには、静電チャックなどが設けられ基材4を保持することができるようになっている。また、保持部5aは、移動手段5bにより水平方向にその位置を移動することができるようになっている。
そのため、保持走査機構5により基材4を適宜走査しつつエアロゾルを吹き付けることで、噴射手段3から噴射されるエアロゾルのビームサイズよりも大面積の被処理面上に複合構造物を形成させることができる。
尚、説明の便宜上、噴射手段3を固定し基材4を保持する保持部5aを移動させるものとしたが、噴射手段3と基材4との相対的な位置を変えることができるものであればよい。例えば、噴射手段3と基材4を保持する保持部5aのいずれか、もしくは双方に相互に相対的に移動する機構を設けるようにすることができる。そして、いずれか一方が固定された状態で他方が移動するようにすることもできるし、双方が相互に移動するようにすることもできる。
また、保持部5aを水平方向に移動させる場合を例示したが、例えば、保持部5aを鉛直方向や回転方向にも移動させることができるようにすることもできる。この場合、鉛直方向にも移動可能とすれば、後述する整流構造体11aと基材4の被処理面との間の寸法が所定の値となるように調整することができる。そのため、基材4の厚み寸法が変わった場合などにおいても良好なエアロゾルの流れを形成させることができる。
排気手段6は、配管6aを介して形成室2の内部と連通している。排気手段6としては、例えば、ロータリーポンプなどを例示することができる。そして、排気手段6により、形成室2の内部を大気圧よりも低い減圧雰囲気にすることができるようになっている。
エアロゾル生成手段7は、内部に原料の微粒子を収納する図示しない収納部を備えている。また、エアロゾル生成手段7とガス供給手段9(例えば、ガスボンベなど)とがガス配管10を介して接続されている。そして、ガス供給手段9から供給されたガスと原料の微粒子とが混合されることでエアロゾルが生成されるようになっている。ここで、エアロゾル生成手段7に収納される原料の微粒子を例示するものとすれば、例えば、平均粒径が0.1〜5μm程度のセラミック微粒子とすることができる。
エアロゾル生成手段7において生成されたエアロゾルは、噴射手段3の噴射口から基材4の被処理面に向けて噴射され、被処理面上に原料微粒子からなる膜状の構造物を形成させる。この際、形成室2の内部が減圧環境とされているため、エアロゾルは圧力差により加速されて基材4の被処理面と衝突する。そのため、強固な膜状の構造物を被処理面上に形成させることができる。また、形成室2を減圧状態に維持することにより、エアロゾルが被処理面と衝突することで形成される「新生面」の活性状態をより長い時間維持することができる。そのため、構造物の緻密性や強度を向上させることが可能となる。
ここで、噴射手段3から噴射された微粒子のうち複合構造物の形成に寄与しなかった微粒子の一部が、基材4上や基材4上に形成された膜状の構造物上に凝集粉として付着または堆積する場合がある。
本発明者は検討の結果、被処理面に沿ったエアロゾルの流れであるエアロゾル主流Fの流低下を抑制することができれば、複合構造物の形成に寄与しなかった原料の微粒子をエアロゾルの主流Fの主流に載せて基材4の被処理面から運び去ることができるとの知見を得た。この場合、被処理面に面する部分に形成される空間において、エアロゾルの主流Fに直交する方向の空間寸法を制限するようにすれば、エアロゾル主流Fの流低下を効果的に抑制することができるとの知見を得た。
本実施の形態においては、基材4の被処理面に対向して整流構造体11aを設けることでエアロゾルの主流Fに直交する方向の空間寸法に制限を加え、この空間内を通過するエアロゾルの主流Fの流低下を抑制することができるようになっている。
すなわち、複合構造物形成装置1は、基材4の被処理面に対向して設けられる整流構造体11aを備え、整流構造体11aは、噴射手段3から噴射され被処理面に沿って流れるエアロゾル主流Fの流の低下を抑制可能な位置に設けられている。この場合、整流構造体11aは、被処理面との間に形成される空間のエアロゾル主流Fに直交する方向の断面の寸法を制限することで、この空間内を流れるエアロゾル主流Fの流の低下を抑制することができるようになっている。
整流手段11には、板状の整流構造体11aと吸引部11bとが設けられている。
筒状を呈する吸引部11bの一端には開口部が設けられている。そして、エアロゾルを吸引する吸引部11bは、開口部をエアロゾルに向けるようにしてエアロゾルの到達点近傍に設けられている。また、吸引部11bの他端は、配管13aを介して排気手段13と接続されている。
吸引部11bは、整流構造体11aの作用である流低下の抑制と整流とを補助する役割を果たす。すなわち、噴射手段3から噴射されたエアロゾル主流Fの流低下を抑制するとともにエアロゾルが基材4上を整流された状態で通過することを補助する役割を果たす。吸引部11bは必ずしも必要ではないが、吸引部11bを設けるものとすれば整流構造体11aの作用を補助することができるので設けるようにすることが好ましい。
尚、吸引部11bと排気手段13との間に図示しない微粒子回収手段を設けるようにすることもできる。図示しない微粒子回収手段は、固気分離を可能とするものであれば特に限定されるものではない。例えば、サイクロン、細孔フィルタなどとすることができる。 整流構造体11aは、エアロゾルの主流F(被処理面に沿って流れるエアロゾルの流れ)に対して略平行となるように設けられている。
また、噴射手段3から噴射されたエアロゾルが基材4上を通過するまでの間の領域において、少なくとも被処理面(基材4における構造物が形成される部位が構成する面)に対して略平行となるようにすることができる。すなわち、整流構造体11aは、被処理面に対して略平行に設けられるようにすることができる。
また、噴射手段3から噴射されたエアロゾルが基材4の被処理面に衝突後、被処理面上を通過するまでの間の領域を覆うような位置に設けられている。この場合、様々な形状の基材4に対応して配設位置を適宜調整可能としたものとすることもできるし、被処理面との間の寸法を適宜調整可能としたものとすることもできる。
ここで、噴射手段3に対する整流構造体11aの位置を相対的に変化しないようにすることができる。この場合、前述したように整流構造体11aと基材4との相対的な位置は保持走査機構5により変化する。そのため、噴射手段3が基材4の一方の端面側に位置し、かつエアロゾルの主流Fが最も長く形成されるような場合(図1(a)に示した場合)において、基材4の被処理面全体がほぼ覆われるような位置に整流構造体11aが配設される。
また、噴射手段3が基材4の他方の端面側に位置し、かつエアロゾルの主流Fが最も短く形成されるような場合(図1(b)に示した場合)においても、少なくとも膜状の構造物が形成される部分が覆われるような位置に整流構造体11aが配設されるのが好ましい。
また、整流構造体11aを加熱または冷却する図示しない温度制御手段を設けるようにすることもできる。そして、図示しない温度制御手段を用いて、複合構造物の形成時に整流構造体11aを加熱または冷却することもできる。
主流Fの方向に直交する方向(例えば、図1(a)におけるB−B矢視方向)における整流構造体11aの断面形状としては種々の形状を用いることができる。
図3〜図6は、整流構造体の断面形状を例示するための模式断面図である。尚、各図とも図1(a)におけるB−B矢視方向から見た図である。
図1に例示をした整流構造体11aは矩形断面を有する平板状体であるが、図3に示すような「波打ち形状」の断面を有する整流構造体11a1とすることもできる。尚、「波打ち形状」は、任意の曲線や、任意の曲線と直線との組み合わせなどからなるものとすることができる。
また、図4、図5に示すように、エアロゾルの主流Fに対して平行であれば基材4の被処理面に対して交差する方向に角度を有する部分を備えていてもよい。
例えば、図4に示すように、基材4の被処理面に対して略垂直な部分12aを備える整流構造体11a2とすることができる。また、図5に示すように、基材4の被処理面に対して交差する方向に角度を有する部分12bを曲線で構成した整流構造体11a3とすることもできる。
このように基材4の被処理面に対して交差する方向に角度を有する部分を備えるようにすれば、整流構造体と基材4の被処理面との間に亜閉鎖空間を形成することができるので、エアロゾルの主流Fが拡散することを抑制することができる。
尚、整流構造体の断面形状は例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。例えば、その形状を任意の曲線や、任意の曲線と直線との組み合わせなどからなるものとすることができる。
また、板状の整流構造体を例示したがこれに限定されるわけではない。例えば、厚み寸法が大きいブロック状の整流構造体とすることもできる。また、エアロゾルの主流Fに面する側以外の部分の形態は任意のものとすることができる。例えば、平坦であってもよいし、凹凸があってもよい。
また、図3に示すように整流構造体11a1に対して噴射手段3を1つ設けるようにすることにできるし、図4に示すように整流構造体11a2に対して複数の噴射手段3を設けるようにすることもできる。また、図5に示すように整流構造体11a3に対して1つの噴射手段3が設けられたものを複数組備えるようにすることもできる。尚、整流構造体に対する噴射手段3の数や配設位置などは例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、図6に示すように、矩形断面を有する平板状体である整流構造体11aに対して噴射手段3と補助噴射機構30とを並列に設けることもできる。尚、補助噴射機構30はガスを噴射する機構であり、ガスがエアロゾル主流Fと略平行に流れることにより、エアロゾル主流Fの流束低下及び拡散を抑えることができる。そのため、凝集粉の付着または堆積をさらに抑制することができる。補助噴射機構30から噴射されるガスは特に限定されるわけではなく、例えば、エアロゾルの生成に用いられるものと同様のものとすることができる。また、補助噴射機構30は、他の形態に係る整流構造体と組み合わせても良く、数、配置、形状なども適宜変更することができる。
図7は、基材の被処理面に対する整流構造体の配設位置と、凝集粉の堆積量との関係を例示するためのグラフ図である。すなわち、同図の縦軸は凝集粉の堆積量を表し、横軸は基材4の被処理面と整流構造体11aとの間の寸法を表している。
また、表1は図7における各点の値を抜き出したものである。
基材4の被処理面に対する整流構造体11aの配設位置と、凝集粉の堆積量との関係は以下の条件で実験を行うことにより求めた。
図1に例示をした複合構造物形成装置1において噴射手段3の数を4つとし、基材4として500mm×500mmの青板ガラス基材を用いた。また、整流構造体11aは、断面形状が矩形の平板とした。そして、整流構造体11aを基材4の被処理面と平行に配設した。
原料の微粒子はイットリア微粒子とし、その平均粒径を0.5μmとした。また、ガス供給手段9から供給されるガス(搬送ガス)は高純度窒素ガスとし、各噴射手段3に対して10L/minの流量を供給するようにした。
また、基材4の被処理面と整流構造体11aとの間の寸法は、255mm、100mm、70mm、50mm、30mm、20mm、10mm、7mmとした。
そして、保持走査機構5による基材4の移動を行わずに静止させた状態で、基材4の一方の端部から10分間エアロゾルを噴射するようにした。
このエアロゾルの噴射後、基材4上に堆積した凝集粉(複合構造物の形成に寄与しなかった微粒子)を集めて、その重量を堆積量として計測するようにした。
Figure 0005190766

ここで、凝集粉(複合構造物の形成に寄与しなかった微粒子)は膜状構造物を形成させる際にマスクとなり膜状構造物の形成が阻害され得るので、余り多くたまると欠陥が発生するおそれがある。この場合、本発明者の得た知見によれば、凝集粉の堆積量が16gfを超えると欠陥の発生率が増加するおそれがある。
図7および表1から分かるように、基材4の被処理面と整流構造体11aとの間の寸法を70mm以下とすれば、堆積量を16gf以下とすることができるので、欠陥の発生を抑制することができる。そのため、基材の被処理面と整流構造体との間の寸法は70mm以下とすることが好ましい。また、50mm以下とすればさらに欠陥の発生を低減させることができるのでより好ましく、20mm以下とすることがさらに好ましい。
図8は、エアロゾルの流束と、凝集粉の堆積量との関係を例示するためのグラフ図である。すなわち、同図の縦軸は凝集粉の堆積量を表し、横軸はエアロゾルの流束を表している。
また、表2は図8における各点の値を抜き出したものである。
この場合、実験条件は図7で説明をしたものと同様とした。また、基材4上の空間を一様に流れるエアロゾルに関して、流束をそれぞれ計算により求めるようにした。
すなわち、流束は、基材4の被処理面(基材4の表面が形成する面)と整流構造体の表面との間に形成される空間におけるエアロゾルの主流に対して直交する方向の断面の面積と、単数あるいは複数の噴射手段3から噴射されるエアロゾルの総流量とから計算により求めるようにした。
この際、例えば、基材4の平面形状が矩形である場合であって、エアロゾル主流Fと平行となる側の基材4の両端部が空間的に開放されている場合などにおいては、断面積は以下の方法で計算するものとした。
基材4の両端部と、この両端部から最も近い整流構造体の表面部分とを結んだ線分と、この断面方向において基材4の表面が形成する線分と、この断面方向において整流構造体の表面が形成する線分と、により画される断面の面積を計算で求めるようにした。
尚、基材4の平面形状は矩形のほか、円形など様々であるが、両端部が空間的に開放されている場合には前述の計算方法を適用して断面積を計算することができる。また、小型の基材を保持部5aに複数並べて保持させた場合も同様である。
また、流束の計算においては、25℃、1atmの場合におけるガス流量を用いるものとしている。
具体的な計算結果を例示するものとすれば、基材4の被処理面と整流構造体11aとの間の寸法が255mmの場合は流束は0.003cc/(min・mm)、100mmの場合は0.008cc/(min・mm)、70mmの場合は0.011cc/(min・mm)、50mmの場合は0.016cc/(min・mm)、30mmの場合は0.027cc/(min・mm)、20mmの場合は0.040cc/(min・mm)、10mmの場合は0.080cc/(min・mm)、7mmの場合は0.114cc/(min・mm)となる。
Figure 0005190766

図8および表2から分かるように、流束を0.011cc/(min・mm)以上とすれば、堆積量を16gf以下にすることができる。その結果、前述したように欠陥の発生を抑制することができる。そのため、エアロゾルの流束を0.011cc/(min・mm)以上とすることが好ましい。また、0.016cc/(min・mm)以上とすればさらに欠陥の発生を低減させることができるのでより好ましく、0.040cc/(min・mm)以上とすることがさらに好ましい。
次に、複合構造物形成装置1の作用とともに複合構造物の形成方法について例示をする。 まず、図示しない搬入搬出手段により基材4が形成室2の内部に搬入され、保持走査機構5の保持部5aに載置、保持される。
次に、排気手段6を稼動させて形成室2の内部を減圧雰囲気(数Pa〜数kPa程度)とし、これを維持するようにする。
次に、ガス供給手段9から流量3〜20L/min程度の窒素ガスまたはヘリウムガスなどを、ガス配管10を介してエアロゾル生成手段7に導入する。導入された窒素ガスまたはヘリウムガスなどと、予め収納されていた原料の微粒子(例えば、イットリア微粒子)とでエアロゾルが生成される。
生成されたエアロゾルは、エアロゾル搬送管8を介して噴射手段3へと送られ、噴射手段3の噴射口より基材4の被処理面に向けて高速で噴射される。このとき、原料の微粒子(例えば、イットリア微粒子)が基材4の被処理面に衝突し、微細断片粒子に破砕・変形されるなどした後、瞬時に再結合して微細な結晶子の接合物としての構造物を形成する。
噴射手段3から噴射された原料の微粒子のうち複合構造物の形成に寄与しなかったものは、エアロゾルの主流Fに載って基材4の被処理面から運び去られる。この際、整流構造体11aの作用によりエアロゾル主流Fの流の低下が抑制されるので、凝集粉の付着や堆積が大幅に低減される。そのため、欠陥の発生を大幅に抑制することができ良品率、生産性を大幅に向上させることができる。
また、エアロゾルの到達点近傍に設けられた吸引部11bにより複合構造物の形成に寄与しなかった原料の微粒子が吸引され、図示しない微粒子回収手段により回収される。また、吸引部11bの吸引作用により、エアロゾル主流Fの整流の状態などが良好に保たれるため凝集粉の付着や堆積をさらに低減させることができる。
そして、保持走査機構5により基材4を適宜走査しつつエアロゾルを吹き付けることで、基材4の被処理面全域または所望の部分に複合構造物を形成させる。
複合構造物が形成された基材4は、図示しない搬入搬出手段により形成室2の外部に搬出される。そして、必要に応じて次の基材4が搬入され、前述の手順を繰り返すことで複合構造物の形成が続行される。
図9は、他の実施の形態に係る複合構造物形成装置を例示するための模式断面図である。 図9に示すように、複合構造物形成装置1aには、形成室2a、噴射手段3a、保持走査機構5、排気手段6、エアロゾル生成手段7、ガス供給手段9、整流構造体21aと吸引部21bとを備える整流手段21が設けられている。
形成室2aは、大気圧よりも低い減圧雰囲気を維持可能であり、その内部には保持走査機構5が配設されている。
また、本実施の形態においては、形成室2aの内壁のうち基材4の被処理面に対向する側の内壁が整流構造体21aとなっている。また、エアロゾルの到達点側であって、整流構造体21aとなる内壁に略直交する内壁には吸引部21bが開口するようにして設けられている。また、整流構造体21aとなる内壁には所定の噴射角度α1を有する噴射手段3aが開口するようにして設けられている。また、吸引部21bには、配管13aを介して排気手段13が接続されている。また、保持部5aを鉛直方向に移動可能として整流構造体21aと基材4の被処理面との間の寸法が所定の値となるように調整することができるようになっている。
噴射手段3aはエアロゾル搬送管8を介してエアロゾル生成手段7に接続されている。また、図1において例示をしたものと同様に噴射角度αが10°以上となるようになっている。また、噴射手段3aの噴射口(内壁の開口)から基材4の被処理面上の衝突点までの寸法L1が100mm以下となるようになっている。
本実施の形態においては、形成室2aの内壁の一部(整流構造体21a)が図1において例示をした板状の整流構造体11aと同じ機能を果たすようになっている。そのため、基材4の被処理面と整流構造体21aである内壁との間の関係が、前述した基材4の被処理面と整流構造体11aとの間の関係と同様となっている。すなわち、図7において説明をした寸法関係や図8において説明をしたエアロゾルの流束が適用されるような関係となっている。
本実施の形態によれば、複合構造物形成装置1aのコンパクト化、簡素化を図ることができる。
尚、複合構造物形成装置1aの作用は、前述した複合構造物形成装置1の作用と同様のためその説明は省略する。
図10は、基材の保持形態を例示するための要部模式図である。
保持部5aには、図1などに例示をした大きな基材4を1枚保持させることもできるが、図10に示すように小さな基材4aを複数枚保持させることもできる。尚、保持させる基材の数は例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
図11は、整流構造体の配設形態を例示するための要部模式図である。
図1に示すように、被処理面に対して略平行となるように整流構造体11aを設けることもできるが、図11に示すように、エアロゾル主流Fに直交する方向の断面の面積が、噴射手段3から離れるに従って漸減するように設けることもできる。すなわち、出口側の断面積が小さくなるような方向に傾斜させて整流構造体11cを設けるようにすることもできる。このようにすれば、噴射手段3から離れた部分におけるエアロゾル主流Fの流低下をさらに抑制することができる。そのため、凝集粉の付着または堆積をさらに抑制することができる。
図12は、整流構造体と噴射手段との配設形態を例示するための要部模式図である。 図1に示すように、整流構造体11aと噴射手段3とを離隔させて配設することもできるが、図12に示すように整流構造体11aの端部と噴射手段3とを当接させるようにして配設することもできる。このようにすれば、基材4の被処理面と衝突することで跳ね返る微粒子を整流構造体11aと被処理面との間に形成される空間に導くことができる。そのため、整流構造体11aなどに付着または堆積する凝集粉を低減させることができる。そして、整流構造体11aなどに付着または堆積した凝集粉が基材4の被処理面などに付着することを抑制することができる。
以上、本発明の実施の形態について例示をした。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。
前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。
例えば、複合構造物形成装置1、複合構造物形成装置1aなどが備える各要素の形状、寸法、材質、配置、数などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、微粒子も例示したものに限定されるわけではなく、例えば、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、酸化イットリウム、酸化チタン、酸化珪素、チタン酸バリウム、チタン酸ジルコン酸鉛等の酸化物の他、窒化物、ホウ化物、炭化物、フッ化物などの脆性材料、脆性材料を主成分とした金属や樹脂との複合材料等でもよい。
また、ガスも例示したものに限定されるわけではなく、例えば、空気、水素ガス、窒素ガス、酸素ガス、アルゴンガス、ヘリウムガスなどの不活性ガスの他、メタンガス、エタンガス、エチレンガス、アセチレンガスなどの有機ガス、また、フッ素ガスなどの腐食性のあるガス等でも良く、必要に応じてこれらの混合ガスを使用してもよい。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
本発明の実施の形態に係る複合構造物形成装置を例示するための模式断面図である。 図1(a)におけるA−A矢視断面図である。 整流構造体の断面形状を例示するための模式断面図である。 整流構造体の断面形状を例示するための模式断面図である。 整流構造体の断面形状を例示するための模式断面図である。 整流構造体の断面形状を例示するための模式断面図である。 基材の被処理面に対する整流構造体の配設位置と、凝集粉の堆積量との関係を例示するためのグラフ図である。 エアロゾルの流束と、凝集粉の堆積量との関係を例示するためのグラフ図である。 他の実施の形態に係る複合構造物形成装置を例示するための模式断面図である。 基材の保持形態を例示するための要部模式図である。 整流構造体の配設形態を例示するための要部模式図である。 整流構造体と噴射手段との配設形態を例示するための要部模式図である。
符号の説明
1 複合構造物形成装置、1a 複合構造物形成装置、2 形成室、3 噴射手段、4 基材、5 保持走査機構、5a 保持部、5b 移動手段、6 排気手段、7 エアロゾル生成手段、8 エアロゾル搬送管、9 ガス供給手段、10 ガス配管、11 整流手段、11a 整流構造体、11a1〜11a3 整流構造体、11b 吸引部、12a 部分、12b 部分、13 排気手段、13a 配管、21 整流手段、21a 整流構造体、21b 吸引部、F 主流、L 距離、L1 距離、α 噴射角度、α1 噴射角度

Claims (5)

  1. 脆性材料微粒子をガス中に分散させたエアロゾルを基材の被処理面に衝突させて前記脆性材料微粒子の構成材料からなる構造物が前記基材の前記被処理面上に形成された複合構造物を形成するエアロゾルデポジション法に用いる複合構造物形成装置であって、
    一端に噴射口が設けられ、前記噴射口から前記エアロゾルを前記基材の前記被処理面に向けて噴射する噴射手段と、
    前記基材の前記被処理面に対向して設けられ、前記被処理面との間に空間を形成する整流構造体と、を備え、
    前記噴射手段から噴射された前記エアロゾルが、前記基材の前記被処理面の衝突点に衝突し、前記衝突点から前記被処理面に沿って流れる第1の流れを形成するように、前記噴射手段は、前記基材の前記被処理面に垂直な方向と前記噴射口からのエアロゾルの噴射方向との間の角度が10°以上となり、かつ、前記噴射口から前記被処理面上の前記エアロゾルの衝突点までの距離が100mm以下となるように設けられ、
    前記整流構造体は、前記エアロゾルの前記第1の流れが前記空間を通過するよう配置され、
    前記空間を通過する前記第1の流れが、0.011cc/(min・mm )以上の流束となるように、前記整流構造体は、前記被処理面の近くに設けられること、を特徴とする複合構造物形成装置。
  2. 前記整流構造体は、前記被処理面との間の寸法が70mm以下となるように設けられること、を特徴とする請求項1に記載の複合構造物形成装置。
  3. 前記整流構造体は、前記整流構造体と前記被処理面との間の寸法が、前記噴射手段から離れるに従って漸減するように設けられること、を特徴とする請求項1または2に記載の複合構造物形成装置。
  4. 前記空間の外側に前記噴射手段が配置され、前記空間を介して前記噴射手段と反対側には、前記エアロゾルを吸引する吸引部が設けられること、を特徴とする請求項1〜のいずれか1つに記載の複合構造物形成装置。
  5. 請求項1〜のいずれか1つに記載の複合構造物形成装置を用いて基材の被処理面に複合構造物を形成させること、を特徴とする複合構造物の形成方法。
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