JP5189965B2 - 報知機能付電子装置 - Google Patents

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Description

本発明は、利用者に報知すべき報知情報が発生した場合に、その報知情報を利用者に報知する報知機能付電子装置に関する。
プリンタや、ファクシミリ、又は、MFPと称される複合機等の電子装置は、利用者に報知すべき報知情報が発生した場合に、オペレータパネルや、ランプ、又は、スピーカ等の報知手段によって、その報知情報を利用者に報知する(例えば、特許文献1参照)。以下、これらの電子装置を、適宜「報知機能付電子装置」と称する。なお、「MFP」とは、Multi Function Printer(又はProduct)の略称で、プリンタにファクシミリ機能やスキャナ機能、コピー機能等を付加した装置である。
報知機能付電子装置は、例えば、印刷処理中に用紙切れや紙詰まり等の装置異常が発生した場合に、又は、印刷処理やファクシミリ受信処理(ただし、ファクシミリ機能を有する場合のみ)等の特定処理を完了した場合に、オペレータパネルにメッセージを表示したり、スピーカからブザー音や音声案内を発したりして、装置の状態を報知情報として利用者に報知する。
特開平11−119605号公報(図1)
しかしながら、従来の報知機能付電子装置は、装置の周囲に利用者がいない場合であっても、装置異常や特定処理の完了等の報知情報が発生すると、その報知情報を報知する。そのため、従来の報知機能付電子装置は、報知情報の無意味な報知を行う場合があるという課題があった。
なお、前記した特許文献1には、利用者が装置を操作して一時的に報知を停止する装置が開示されている。しかしながら、この装置も、周囲に利用者が存在するか否かに関わらず、報知情報を報知する。そのため、この装置も、報知情報の無意味な報知を行う場合があった。
本発明は、前記した課題を解決するためになされたものであり、装置の周囲に利用者がいない場合に、報知情報の無意味な報知を制限する報知機能付電子装置を提供することを主な目的とする。
前記目的を達成するため、本発明は、報知機能付電子装置であって、利用者に報知すべき報知情報が発生したことを検知する報知情報検知手段と、発生した前記報知情報を前記利用者に報知する報知手段と、特定の監視エリアでの利用者の入退出情報を管理する入退出管理手段から前記入退出情報を受信する受信手段と、前記報知情報の報知を制御する報知情報制御手段と、発生した前記報知情報が不特定多数利用者向けのものか否かを判断する報知情報判断手段と、発生した前記報知情報の報知対象となる利用者を特定する報知対象特定手段と、前記受信手段によって受信される前記入退出情報に基づいて、装置の周囲に任意の利用者がいるか否かを、又は、装置の周囲に前記報知対象となる利用者がいるか否かを検索する利用者検索手段とを有し、前記報知情報制御手段は、前記報知情報検知手段によって前記報知情報の発生が検知された場合で、かつ、前記報知情報判断手段によって前記報知情報が不特定多数利用者向けのものでないと判断された場合に、前記報知対象特定手段によって前記報知対象となる利用者が特定された状態で、かつ、前記利用者検知手段によって装置の周囲に前記報知対象となる利用者がいることが確認された状態となるまで、前記報知手段による前記報知情報の報知を制限する(例えば、報知の中止、報知の遅延、又は、報知内容の変更等を行う)ことを特徴とする。
本発明によれば、周囲に利用者がいない場合に、報知情報の無意味な報知を制限する報知機能付電子装置を提供できる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態(以下、「本実施形態」と称する)につき詳細に説明する。なお、各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を省略する。
[実施形態1]
<報知機能付電子装置の構成>
以下、図1〜図4を参照して、本実施形態1に係る報知機能付電子装置の構成につき説明する。なお、図1は、本実施形態1に係る報知機能付電子装置の説明図である。図2は、報知機能付電子装置のブロック図である。図3は、報知機能付電子装置の内部機構の説明図である。図4は、本実施形態1に係る報知機能付電子装置のCPU内部の機能ブロック図である。
本実施形態1に係る報知機能付電子装置1は、例えば、プリンタや、ファクシミリ、又は、複合機等の電子装置である。ここでは、一例として、報知機能付電子装置1がプリンタとして構成されているものとして説明する。以下、報知機能付電子装置1を、適宜「プリンタ1」と称する。
プリンタ1は、図1に示すように、例えば、ネットワーク3を介して利用者PC2と接続されている。
利用者PC2は、印刷データをプリンタ1に送信する外部装置である。利用者PC2は、例えばパーソナルコンピュータやワークステーション等によって構成されるが、これらに限定されるものではない。
ネットワーク3は、プリンタ1と利用者PC2とを接続する通信路である。なお、ネットワーク3は、USBや無線LAN等の形態であってもよい。
プリンタ1は、図2に示すように、共通バス101と、CPU102と、RAM103と、ROM104と、ネットワークインターフェース106と、印刷部107と、報知情報検知手段としての用紙センサ109と、利用者検知手段としての赤外線人感センサ110と、報知手段としてのオペレータパネル108とスピーカ111とを有している。
共通バス101は、各構成要素を接続するバスである。
CPU102は、プリンタ1全体の制御を行う構成要素である。CPU102は、マイクロプロセッサ等で構成されており、ROM104に格納された制御プログラム105を実行することにより、プリンタ1全体の制御を行う。
RAM103は、CPU102の主メモリとなる記憶手段である。RAM103は、制御プログラム105の実行に必要な情報を一時的に読み出し自在に格納する。RAM103は、後記する印刷制御部203(図4参照)が画像変換時に用いる印刷データやその印刷データを画像変換した結果生成されるビットマップイメージデータ等も読み出し自在に格納する。
ROM104は、プリンタ1全体を制御するための制御プログラム105を読み出し自在に格納する記憶手段である。
ネットワークインターフェース106は、図1に示したネットワーク3を介して利用者PC2との間で情報の送受信を行うための通信手段である。
印刷部107は、印刷処理を行う構成要素である。印刷部107は、ネットワークインターフェース106を介して利用者PC2から受信された印刷データをビットマップイメージデータに変換して、そのビットマップイメージデータを印刷用紙に印刷する。
オペレータパネル108は、任意の情報を表示したり、又は、各種の設定や情報が入力されたりする構成要素である。オペレータパネル108は、報知情報が発生した場合に、報知情報を表示して利用者に報知する。また、オペレータパネル108は、利用者がプリンタ1を操作する場合に、利用者によって各種の設定や情報が入力される。ここでは、オペレータパネル108は、文字や図柄を表示するためのLCD(Liquid Crystal Display)として構成されているものとして説明する。しかしながら、オペレータパネル108は、装置の状態を表示するためのLED(Light Emitting Diode)として構成されていても、又は、LCDとLEDとを組み合わせて構成されていてもよい。なお、ここでは、オペレータパネル108の入出力手段として、入力キーが備え付けられているものとして説明する。しかしながら、オペレータパネル108の入出力手段は、これに限定されるものではなく、例えば、タッチ式のLCDパネルを用いてもよい。
用紙センサ109は、印刷部107の用紙走行路を走行する印刷用紙を検知する構成要素である。用紙センサ109は、紙詰まりが発生した場合に、用紙走行路上で停止している印刷用紙を検知して、その検知結果をCPU102の後記する報知情報制御部205(図4参照)に出力する。報知情報制御部205は、用紙センサ109から出力された印刷用紙の検知情報を、報知情報として、処理する。したがって、用紙センサ109は、プリンタ1の状態を検知する報知情報検知手段として機能している。なお、ここでは、プリンタ1は報知情報として紙詰まりを報知するものとして説明するが、これに限定されるものではない。例えば、プリンタ1で発生する報知情報としては、トナー等の消耗品が無くなった場合等のように、プリンタ1の装置異常に関するものがある。また、印刷処理が完了した場合等のように、特定処理の結果に関するものもある。プリンタ1は、これら装置異常に関する情報や特定処理の結果に関する情報等を報知情報として報知する。
赤外線人感センサ110は、プリンタ1の周囲の利用者の有無(すなわち、プリンタ1の周囲の特定の監視エリアに利用者がいるか否か)を検知する構成要素である。なお、「プリンタ1の周囲の特定の監視エリア」とは、センサの検知可能エリアを意味している。
ここでは、利用者検知手段として、赤外線人感センサ110を用いて説明するが、これに限定されるものではない。例えば、利用者検知手段としては、超音波を用いた超音波人感センサや、周囲の明るさを検知する照度センサ、後記する入退出管理手段(図7参照)から入退出情報を受信する受信手段等を用いてもよい。これらの場合、利用者検知手段は、例えば、超音波人感センサによって動体を検知することにより、又は、照度センサによって一定値以上の照度を検知することにより、又は、入退出管理手段から利用者の入退出情報を受信して確認することにより、プリンタ1の周囲の利用者の有無を検知できる。
スピーカ111は、音響を発する構成要素である。スピーカ111は、ブザー音や音声案内を発して報知情報を利用者に報知する。
ここでは、報知手段として、オペレータパネル108及びスピーカ111を用いて説明するが、装置異常時に点灯表示するランプを用いてもよい。
図3に、プリンタ1の主要な内部機構の構成を示す。ここでは、既に説明している構成要素については説明を省略し、未説明の構成要素を重点的に説明する。なお、ここでは、プリンタ1がLED方式のデジタルカラープリンタとして構成されているものとして説明するが、これに限定されるものではない。
給紙トレイ151、152、153、154、155は、印刷用紙を収納する構成要素である。各給紙トレイ151、152、153、154、155に収納された印刷用紙は、印刷処理時に、各給紙トレイ151、152、153、154、155に積層された上方のものが給紙部156によって1枚ずつ用紙走行路に繰り出され、用紙走行路によって画像形成部157に搬送されて、画像形成部157によって利用者PC2から受信された印刷データに基づいて印刷される。
画像形成部157は、図3に示すように、ブラック(B)、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)の各色のトナー像を形成する4つの画像形成ユニットを備えている。各画像形成ユニットは、それぞれ、印刷用紙の走行方向に沿って順に並べて配置されており、図示せぬ個別のモータにより駆動される。各画像形成ユニットは、それぞれ、色毎に、図示せぬ感光ドラム、帯電ローラ、LEDヘッド、現像部、及び、転写ローラを備えている。各色の感光ドラムは、一方向に回転する。このとき、各色の帯電ローラは、それぞれの感光ドラムの表面を一様に帯電させる。各色のLEDヘッドは、帯電された感光ドラムの表面を利用者PC2から受信された印刷データに基づいて露光し、各色の静電潜像を形成する。各色の現像部は、現像ローラと、各色のトナーが封入されたトナーカートリッジを備えており、対応する色の静電潜像を現像して、各色の感光ドラム上にそれぞれトナー像を形成する。各色の転写ローラは、それぞれ、各感光ドラム上に形成されたトナー像を印刷用紙に転写する。
印刷用紙は、トナー像が転写されると、定着器158に搬送される。定着器158は、定着用のローラと加圧用のローラとを備えており、ヒータによる熱とローラ同士による圧力によって印刷用紙に転写されたトナー像を定着させる。印刷用紙は、トナー像が定着されると、排出部159に搬送され、排出部159によってスタッカに排出される。
図4に、本実施形態1に係るプリンタ1のCPU102内部の機能を示す。図4に示すように、CPU102は、通信制御部201と、オペレータパネル制御部202と、印刷制御部203と、音声制御部204と、報知情報制御部205と、利用者検知部206として機能している。CPU102は、ROM104に格納された制御プログラム105を実行することにより、これらの各機能を実現する。
通信制御部201は、ネットワークインターフェース106を制御する機能手段である。通信制御部201は、ネットワークインターフェース106を制御して、利用者PC2との間で情報の送受信を行うことにより、利用者PC2から印刷データを取得する。
オペレータパネル制御部202は、オペレータパネル108を制御する機能手段である。オペレータパネル制御部202は、オペレータパネル108に任意の情報を出力して表示させたり、又は、オペレータパネル108に備え付けられた入力キーが押下されたことを検知して各種の設定や情報を入力処理する。
印刷制御部203は、印刷部107を制御して、印刷処理を行う機能手段である。印刷制御部203は、用紙センサ109の制御も行う。
音声制御部204は、スピーカ111を制御して、音響を発させる機能手段である。音声制御部204は、報知情報が発生した場合に、報知情報に応じた音声信号をスピーカ111に出力して、報知情報を発させる。
報知情報制御部205は、報知情報検知手段によって検知された報知情報に対する処理を制御する機能手段である。報知情報制御部205は、用紙センサ109等の報知情報検知手段によって報知情報が検知された場合に、報知情報の内容に応じて、予め定められた処理を行う。
利用者検知部206は、プリンタ1の周囲に利用者がいるか否かを判断する機能手段である。利用者検知部206は、赤外線人感センサ110等の利用者検知手段が出力する検知信号に基づいて、プリンタ1の周囲に利用者がいるか否かを判断する。
なお、各制御部の一連の動作は、ROM104に読み出し自在に予め格納された制御プログラム105によって規定されている。また、各制御部は、図示せぬタイマによって計測される時間に応じて動作する。また、各種の情報は、一旦、RAM103に読み出し自在に格納されてから、その後の処理を行う所要の構成要素に出力される。以下、これらの点については、情報処理では常套手段であるので、その詳細な説明を省略する。
<報知機能付電子装置の動作>
以下、図5及び図6を参照して、本実施形態1に係る報知機能付電子装置(プリンタ1)の動作につき説明する。なお、図5及び図6は、それぞれ、実施形態1に係る報知機能付電子装置の動作を説明するためのフローチャートである。図5は、印刷処理中に報知情報が発生した場合のプリンタ1の処理フローを示しており、また、図6は、未報知の報知情報が有る場合のプリンタ1の処理フローを示している。
ここでは、利用者は、利用者PC2を操作して、印刷データを生成し、ネットワーク3を介して利用者PC2に接続されたプリンタ1に印刷データを送信するものとする。このとき、プリンタ1は、通信制御部201を介して印刷データを受信する。プリンタ1の印刷制御部203は、受信された印刷データをビットマップイメージデータに変換して、印刷部107を駆動してそのビットマップイメージデータを印刷用紙に印刷する。プリンタ1の報知情報制御部205は、印刷処理中に装置異常が発生した場合や特定処理(ここでは、印刷処理)を完了した場合に、周囲の利用者の有無に応じて、報知情報の報知を制限する。
以下、紙詰まりが発生した場合を例にして、印刷処理中に報知情報が発生した場合のプリンタ1の処理フローを説明する。
図5に示すように、プリンタ1の印刷制御部203は、印刷処理中に紙詰まりが発生すると、用紙センサ109によって用紙走行路上で停止している印刷用紙を検出する。これにより、印刷制御部203は、「紙詰まりが発生した」という報知情報(以下、「紙詰まりの報知情報」と称する)の発生を検出する(S101)。このとき、印刷制御部203は、紙詰まりが発生したという現象を表す情報と停止している印刷用紙の場所に関する情報を、印刷用紙の検知情報として報知情報制御部205に出力する。
報知情報制御部205は、用紙センサ109から印刷用紙の検知情報を取得すると、これに応答して、以下のように動作して、プリンタ1の周囲の利用者の有無を確認する(S102)。
すなわち、まず、報知情報制御部205は、プリンタ1の周囲の利用者の有無の検知要求を利用者検知部206に出力する。利用者検知部206は、赤外線人感センサ110を制御して周期的にプリンタ1の周囲の利用者の有無を検知している。利用者検知部206は、報知情報制御部205から検知要求を取得すると、これに応答して、プリンタ1の周囲の利用者の有無の検知結果を報知情報制御部205に出力する。報知情報制御部205は、利用者検知部206から検知結果を取得すると、これに応答して、検知結果を参照して、プリンタ1の周囲の利用者の有無を確認する(S102)。この確認により、報知情報制御部205は、周囲に利用者がいるか否かを判断する(S103)。
S103の判断で、プリンタ1の周囲に利用者がいると判断された場合(“Yes”の場合)に、工程はS104に進む。この場合に、報知情報制御部205は、以下のように動作して、報知情報の報知を行い(S104)、その後、処理を終了する。
すなわち、まず、報知情報制御部205は、報知情報の報知要求をオペレータパネル制御部202及び音声制御部204に出力する。オペレータパネル制御部202及び音声制御部204は、それぞれ、報知情報制御部205から報知要求を取得すると、これに応答して、それぞれ、オペレータパネル108及びスピーカ111の対応する構成要素を制御して、紙詰まりの報知情報を利用者に報知する(S104)。このとき、例えば、オペレータパネル制御部202は、「紙詰まりが発生したため、カバーを開けて詰まった印刷用紙を取り除く」旨のメッセージをオペレータパネル108に表示させる。また、音声制御部204は、「紙詰まりが発生した」旨の音声をスピーカ111から発させる。
なお、ここでは、オペレータパネル108によるメッセージ表示とスピーカ111からの報音で報知情報を報知している。しかしながら、利用者への報知手段は、これに限定されるものではなく、例えば、前記したランプを点灯させたり、電子メールを利用者に送信させたりするようにしてもよい。
一方、S103の判断で、プリンタ1の周囲に利用者がいないと判断された場合(“No”の場合)に、工程はS105に進む。この場合に、報知情報制御部205は、報知情報をRAM103に読み出し自在に格納して(S105)、処理を終了する。
なお、このとき、報知情報制御部205は、報知情報の報知要求を音声制御部204に出力することなく、オペレータパネル制御部202にのみ出力する。したがって、この時点では、報知情報は、音声では報知されずに、オペレータパネル108の表示によってのみ報知される。その代わりに、後で、報知情報制御部205によって、利用者がプリンタ1の周囲から検知された時点で、RAM103から読み出されて、音声及びオペレータパネル108の表示によって報知される。ただし、プリンタ1は、無意味な報知になる可能性の低い報知手法(例えば、電子メールを利用者に送信する等の手法)を利用できる形態となっている場合に、このS105でその手法を用いて報知情報を報知するようにしてもよい。
次に、未報知の報知情報が有る場合のプリンタ1の処理フローを説明する。
図6に示すように、プリンタ1は、未報知の報知情報(ここでは、紙詰まりの報知情報)が有る場合に、以下のように動作する。
S105の後、報知情報制御部205は、一定時間経過したか否かを判断する(S201)。
S201の判断で、一定時間経過したと判断された場合(“Yes”の場合)に、報知情報制御部205は、S102及びS103と同様に動作して、プリンタ1の周囲の利用者の有無を確認し(S202)、この確認により、周囲に利用者がいるか否かを判断する(S203)。
一方、S201の判断で、一定時間経過していないと判断された場合(“No”の場合)に、報知情報制御部205は、何も処理を行わずに、S201の処理を繰り返す。したがって、この場合、プリンタ1は、一定周期で、再度、利用者の有無を確認する。
S203の判断で、プリンタ1の周囲に利用者がいると判断された場合(“Yes”の場合)に、紙詰まりの報知情報を利用者に報知するために、工程はS204に進む。この場合、報知情報制御部205は、RAM103を参照して未報知の報知情報の有無を確認して(S204)、未報知の報知情報が有るか否かを判断する(S205)。
一方、S203の判断で、プリンタ1の周囲に利用者がいないと判断された場合(“No”の場合)に、報知情報制御部205は何も処理を行わずに、工程はS201に戻る。
S205の判断で、未報知の報知情報が有ると判断された場合(“Yes”の場合)に、報知情報制御部205は、S104と同様に動作して、報知情報の報知を行う(S206)。
一方、S205の判断で、未報知の報知情報が無いと判断された場合(“No”の場合)に、報知情報制御部205は、何も処理を行わずに、処理を終了する。
以上の通り、プリンタ1によれば、利用者がプリンタ1の周囲にいる場合にのみ、報知情報を報知する。そのため、報知情報の無意味な報知を制限できるとともに、報知情報を利用者に確実に報知できる。
[実施形態2]
<報知機能付電子装置の構成>
以下、図7〜図11を参照して、本実施形態2に係る報知機能付電子装置の構成につき説明する。なお、図7は、実施形態2に係る報知機能付電子装置の説明図である。図8は、実施形態2で用いる入退出管理手段のブロック図である。図9は、実施形態2で用いる利用者管理リストの説明図である。図10は、入退出管理手段のCPU内部の機能ブロック図である。図11は、本実施形態2に係る報知機能付電子装置のCPU内部の機能ブロック図である。
図7に示すように、本実施形態2に係る報知機能付電子装置(プリンタ1a)は、実施形態1の報知機能付電子装置(プリンタ1)と比較すると、ネットワーク3を介して利用者検知手段としての入退出管理手段4と接続されている点で相違している。なお、ここでは、実施形態1の利用者検知手段としての赤外線人感センサ110が削除されているものとして説明するが、残っていてもよい。
入退出管理手段4は、プリンタ1aの周囲の特定の監視エリアでの利用者の入退出情報を管理する外部装置である。入退出管理手段4は、機密保持や労務管理を目的として、特定の監視エリアに入室できる人物を制限したり、特定の監視エリアでいずれの人物がいつ入退出したのかを記録として残したりするために、近年、多くの場所で用いられている。ここでは、プリンタ1aが設置された部屋を、特定の監視エリアとして説明する。なお、特定エリアは、フロア全体であったり、又は、フロア内の一部であったりしてもよい。プリンタ1aの利用者は、その特定の監視エリアに入退出する際に、例えばRFID(Radio Frequency Identification System)が組み込まれた社員証を入退出管理手段4のカードリーダ307に読み取らせる。このとき、カードリーダ307は、利用者識別情報を読み出す。なお、ここでは、利用者識別情報として、英数字によって構成された、利用者の社員番号を用いるものとして説明する。入退出管理手段4は、カードリーダ307(図8参照)によって読み出された利用者識別情報(利用者の社員番号)に基づいて、利用者の認証を行う。
図8に、入退出管理手段4の構成を示す。図8に示すように、入退出管理手段4は、共通バス301と、CPU302と、RAM303と、ROM304と、ネットワークインターフェース306と、カードリーダ307と、ゲートロック308と、ハードディスク309とを有している。
共通バス301は、各構成部を接続するバスである。
CPU302は、入出力管理手段4全体の制御を行う構成要素である。CPU302は、マイクロプロセッサ等で構成されており、ROM304に格納された制御プログラム305を実行することにより、入出力管理手段4全体の制御を行う。
RAM303は、CPU301の主メモリとなる記憶手段である。RAM303は、制御プログラム305の実行に必要な情報を一時的に読み出し自在に格納する。
ROM304は、入出力管理手段4全体を制御するための制御プログラム305を読み出し自在に格納する記憶手段である。
ネットワークインターフェース306は、ネットワーク3を介して他の装置(ここでは、プリンタ1a)との間で情報の送受信を行うための通信手段である。
カードリーダ307は、特定の監視エリアに入退出する人物の社員証から、利用者識別情報である社員番号を読み取る構成要素である。
ゲートロック308は、特定の監視エリアのドアを施錠するロック手段である。
ハードディスク309は、利用者情報を管理するための不揮発性の記憶手段である。ハードディスク309は、利用者管理リスト310を格納している。この利用者管理リスト310は、特定の監視エリアでの利用者の入退出情報を管理するためのリストである。利用者管理リスト310は、監視エリア毎に、各利用者の入室許可情報や各利用者の入退出情報が記録されている。図9に、利用者管理リスト310の一構成例を示す。図9に示す例では、利用者管理者リスト310は、利用者識別情報に相当する社員番号310aと、各利用者の入室許可情報310bと、各利用者の入室状態及び退室状態を示す、利用者の入退出情報としての入出有無情報310cとを含んでいる。なお、図9に示す例では、入出有無情報310cは、入室状態を“Yes”とし、退室状態を“No”として示している。しかしながら、入出有無情報310cは、利用者の入室時刻及び退室時刻を列記したリストであってもよい。
図10に、入退出管理手段4のCPU302内部の機能を示す。図10に示すように、CPU302は、通信制御部401と、利用者識別情報読取部402と、入退出管理部403と、ロック制御部404として機能している。CPU302は、ROM304に格納された制御プログラム305を実行することにより、これらの各機能を実現する。
通信制御部401は、ネットワークインターフェース306を制御する機能手段である。通信制御部401は、ネットワークインターフェース306を制御して、プリンタ1aとの間で情報の送受信を行う。
利用者識別情報読取部402は、カードリーダ307(図8参照)を制御して、社員証から利用者識別情報(利用者の社員番号)を取得する機能手段である。
入退出管理部403は、利用者識別情報読取部402及びロック制御部404を制御して、特定の監視エリアでの利用者の入退出を管理するメイン制御部である。
ロック制御部404は、ゲートロック308を制御して、特定の監視エリアのドアを施錠又は開錠する機能手段である。
図11に、本実施形態2に係るプリンタ1aのCPU102aの機能を示す。図11に示すように、本実施形態2に係るプリンタ1aのCPU102aは、実施形態1のプリンタ1のCPU102と比較すると、実施形態1の利用者検知部206としての機能が削除されており、その代わりに、報知情報判断部207、報知対象特定部208、及び、利用者検索部209としての機能を備えている点で相違している。
報知情報判断部207は、発生した報知情報が不特定多数の利用者向けのものか否かを判断する報知情報判断手段として機能する構成要素である。報知情報判断部207は、発生した報知情報の内容を参照して、報知情報が不特定多数の利用者に影響を与えるものか又は特定の利用者にのみ影響を与えるものかを判断する。例えば、報知情報が紙詰まりや用紙切れ等のプリンタ1aの装置異常に関するものである場合に、その報知情報は不特定多数の利用者に影響を与える。そのため、この場合に、報知情報判断部207は、報知情報を不特定多数の利用者向けのものと判断する。一方、報知情報が特定処理(ここでは、印刷処理)の完了に関するものである場合に、その報知情報は印刷処理を要求した利用者にのみ影響を与える。そのため、この場合に、報知情報判断部207は、報知情報を特定の利用者向けのものと判断する。
報知対象特定部208は、発生した報知情報の報知対象となる利用者を特定する報知対象特定手段として機能する構成要素である。報知対象特定部208は、利用者PC2(図7参照)から受信された印刷データから社員番号を抽出することにより、印刷データを送信した人物の利用者識別情報を特定する。なお、ここでは、印刷データ内に利用者の社員番号として利用者識別情報が付与されている場合を想定して説明する。
利用者検索部209は、入退出管理手段4が管理する利用者管理リスト310に記録された入退出情報に基づいて、プリンタ1aの周囲に任意の利用者がいるか否かを、又は、プリンタ1aの周囲に報知対象となる利用者(以下、「報知対象利用者」と称する)がいるか否かを、検索する利用者検索手段として機能する構成要素である。この利用者検索部209は、通信制御部201とともに、入退出管理手段4から利用者の入退出情報を受信する受信手段として機能する。利用者検索部209は、入退出管理手段4と通信して、入退出管理手段4から利用者の入退出情報として利用者管理リスト310を取得する。なお、ここでは、「報知対象利用者」は、印刷データ内に付与されている社員番号に該当する利用者であるものとして説明する。
<報知機能付電子装置の動作>
以下、図12〜図14を参照して、本実施形態2に係る報知機能付電子装置(プリンタ1a)の動作につき説明する。なお、図12は、実施形態2で用いる入退出管理手段4の動作を説明するためのフローチャート図である。図12は、利用者が特定の監視エリアに入室する場合の入退出管理手段4の処理フローを示している。また、図13及び図14は、それぞれ、実施形態2に係る報知機能付電子装置1aの動作を説明するためのフローチャートである。図13は、印刷処理中に報知情報が発生した場合のプリンタ1aの処理フローを示しており、また、図14は、未報知の報知情報が有る場合のプリンタ1aの処理フローを示している。
ここでは、利用者が以下のように動作する場合を想定して説明する。すなわち、利用者は、社員証を入退出管理手段4のカードリーダ307(図8参照)に提示して、プリンタ1aが設置してある部屋(特定の監視エリア)に入室する。その後、利用者は、利用者PC2を操作して、社員番号が付与された印刷データを生成し、ネットワーク3を介して利用者PC2をと接続されたプリンタ1aに印刷データを送信する。これに応答して、プリンタ1aは、通信制御部201を介して受信された印刷データを印刷制御部203の制御により印刷用紙に印刷する。なお、このとき、プリンタ1aは、印刷処理中に装置異常が発生したり、特定処理(ここでは、印刷処理)が完了した場合に、プリンタ1aの周囲の利用者の有無、及び、発生した報知情報の内容に応じて、報知情報の報知を制限する。
以下、まず、利用者が特定の監視エリアに入室する場合の入退出管理手段4の処理フローを説明する。
図12に示すように、利用者が社員証を入退出管理手段4のカードリーダ307に提示すると、これに応答して、利用者識別情報読取部402(図10参照)は、カードリーダ307に社員証が提示されたことを検知し、カードリーダ307を制御して、利用者の社員証(カード)から利用者識別情報である社員番号を読み取り(S301)、読み取った社員番号を入退出管理部403に出力する。
入退出管理部403は、利用者識別情報読取部402から社員番号を取得すると、これに応答して、ハードディスク309に格納された利用者管理リスト310を参照して、取得した社員番号(以下、「該当する社員番号」と称する)をもつ利用者の入室許可の有無を確認して(S302)、この利用者が特定の監視エリアへの入室許可が有るか否かを判断する(S303)。
S303の判断で、利用者が特定の監視エリアへの入室許可が有る人物であると判断された場合(“Yes”の場合)に、工程はS304に進む。この場合、入退出管理部403は、該当する社員番号の利用者が入室した旨の入退出情報を利用者管理リスト310の入室有無欄310bに記録して、利用者管理リスト310を更新し(S304)、ロック制御部404に、特定の監視エリア(プリンタ1aが設置されている部屋)のドアロックの解除を要求する。ロック制御部404は、入退出管理部403からドアロックの解除要求を取得すると、これに応答して、ドアのロックを解除して(S305)、処理を終了する。なお、入退出管理手段4は、利用者が退室する場合も、同様の利用者確認を行って、利用者の在室状況を更新する。
一方、S303の判断で、利用者が特定の監視エリアへの入室許可が無い人物であると判断された場合(“No”の場合)に、入退出管理部403は、入室処理を終了する。なお、このとき、入退出管理部403は、特定の監視エリアのドア近傍に設けられた図示せぬ表示部にエラーメッセージを表示させるようにしてもよい。
次に、印刷処理中に報知情報が発生した場合のプリンタ1aの処理フローを説明する。以下、本実施形態2のプリンタ1aの動作について、実施形態1のプリンタ1と相違する動作を重点的に説明し、実施形態1のプリンタ1と同様の動作(図5及び図6参照)については、前記した実施形態1のプリンタ1の動作を本実施形態2のプリンタ1aの動作に読み替えるものとして、詳細な説明を省略する。なお、ここでは、装置異常が発生した場合の報知情報を不特定多数の利用者向けの報知情報とし、印刷処理の完了の場合の報知情報を特定の利用者向けの報知情報として説明する。
図13に示すように、プリンタ1aの印刷制御部203(図11参照)は、印刷処理中に紙詰まりが発生すると、用紙センサ109によって用紙走行路上で停止している印刷用紙を検出する。これにより、印刷制御部203は、紙詰まりの報知情報の発生を検出する(S401)。このとき、印刷制御部203は、S101と同様に動作して、紙詰まりが発生したという現象を表す情報と停止している印刷用紙の場所に関する情報を、印刷用紙の検知情報として報知情報制御部205に出力する。
報知情報制御部205は、用紙センサ109から印刷用紙の検知情報を取得すると、これに応答して、以下のように動作して、報知情報の報知対象を確認する(S402)。
すなわち、まず、報知情報制御部205は、報知情報の報知対象の特定要求を報知情報判断部207に出力する。報知情報判断部207は、報知情報制御部205から特定要求を取得すると、これに応答して、発生した報知情報の内容を参照して、報知情報の報知対象を特定して、その特定結果を報知情報制御部205に出力する。このとき、報知情報判断部207は、報知情報が装置異常に関するものである場合に、報知情報を不特定多数の利用者向けのものとし、報知情報が印刷処理の完了に関するものである場合に、報知情報を特定の利用者向けのものとして、特定結果を報知情報制御部205に出力する。報知情報制御部205は、報知情報判断部207から特定結果を取得すると、これに応答して、特定結果を参照して、報知情報の報知対象を確認する(S402)。この確認により、報知情報制御部205は、報知情報が不特定多数の利用者向けのものであるか否かを判断する(S403)。
S403の判断で、報知情報が不特定多数の利用者向けのものであると判断された場合(“Yes”の場合)に、すなわち、報知情報が装置異常に関するものであると判断された場合に、工程はS404に進む。この場合、報知情報制御部205は、以下のように動作して、プリンタ1aの周囲の利用者の有無を確認する(S404)。
すなわち、まず、報知情報制御部205は、プリンタ1aの周囲の利用者の有無の検索要求を利用者検索部209に出力する。利用者検索部209は、報知情報制御部205から検索要求を取得すると、これに応答して、外部装置である入退出管理手段4によって管理されている利用者管理リスト310の入室有無欄310bの中から入室している利用者を検索して、その検索結果を報知情報制御部205に出力する。報知情報制御部205は、利用者検索部209から検索結果を取得すると、これに応答して、検索結果を参照して、プリンタ1aの周囲の利用者の有無を確認する(S404)。この確認により、報知情報制御部205は、周囲に利用者(ただし、ここでは、一人以上の任意の利用者)がいるか否かを判断する(S405)。
S405の判断で、プリンタ1aの周囲に利用者がいると判断された場合(“Yes”の場合)に、すなわち、利用者検索部209からプリンタ1aの周囲に一人以上の利用者がいるとの確認結果を受け取った場合に、報知情報制御部205は、紙詰まりの報知情報を報知する。この場合、報知情報制御部205は、S104と同様に動作して、報知情報の報知要求をオペレータパネル制御部202及び音声制御部204に出力して、報知情報の報知を行い(S406)、処理を終了する。
一方、S405の判断で、プリンタ1aの周囲に利用者がいないと判断された場合(“No”の場合)に、すなわち、利用者検索部209からプリンタ1aの周囲に利用者がいないとの確認結果を受け取った場合に、報知情報制御部205は、紙詰まりの報知情報を報知しない。この場合、報知情報制御部205は、S105と同様に、報知情報をRAM103に読み出し自在に格納して(S407)、処理を終了する。
なお、このとき、報知情報制御部205は、報知情報の報知要求を音声制御部204に出力することなく、オペレータパネル制御部202にのみ出力する。したがって、この時点では、報知情報は、音声では報知されずに、オペレータパネル108の表示によってのみ報知される。その代わりに、後で、報知情報制御部205によって、プリンタ1aの周囲に利用者がいると判断された時点で、RAM103から読み出されて、音声及びオペレータパネル108の表示によって報知される。なお、S407では、報知情報制御部205は、好ましくは、後で、プリンタ1aの周囲に利用者がいると判断された時点で報知情報を適正に報知できるように、報知情報の種別(具体的には、報知情報が装置異常に関するものであるのか又は特定処理の完了に関するものかを表す情報)や、報知情報の内容を、RAM103に格納するとよい。また、S407では、報知情報が特定利用者向けのものである場合に、報知情報制御部205は、好ましくは、報知対象である利用者の社員番号も併せてRAM103に格納するとよい。
一方、S403の判断で、報知情報が不特定多数の利用者向けのものでないと判断された場合(“No”の場合)に、すなわち、報知情報が印刷処理の完了に関するものであると判断された場合に、工程はS408に進む。この場合、報知情報制御部205は、以下のように動作して、印刷処理が完了した印刷データを送信した利用者を、報知対象利用者として特定する(S408)。
すなわち、まず、報知情報制御部205は、報知対象利用者の社員番号の特定要求を報知対象特定部208に出力する。報知対象特定部208は、報知情報制御部205から特定要求を取得すると、これに応答して、印刷データから、社員番号を抽出して、抽出した社員番号を報知情報制御部205に出力する。報知情報制御部205は、報知情報制御部205から社員番号を取得することにより、報知対象利用者を特定する。
報知情報制御部205は、報知対象利用者を特定すると、これに応答して、以下のように動作して、プリンタ1aの周囲の報知対象利用者の有無を確認する(S409)。
すなわち、まず、報知情報制御部205は、プリンタ1aの周囲の、S408で取得された社員番号をもつ利用者の有無の検索要求を利用者検索部209に出力する。利用者検索部209は、報知情報制御部205から検索要求を取得すると、これに応答して、外部装置である入退出管理手段4によって管理されている利用者管理リスト310の社員番号欄310aの中から該当する社員番号(すなわち、S408で取得された社員番号)を検索して、その検索結果を報知情報制御部205に出力する。報知情報制御部205は、利用者検索部209から検索結果を取得すると、これに応答して、検索結果を参照して、プリンタ1aの周囲の報知対象利用者の有無を確認する(S409)。この確認により、報知情報制御部205は、周囲に報知対象利用者がいるか否かを判断する(S410)。
なお、S405では、周囲に一人以上の任意の利用者がいるか否かを判断しているが、このS410では、周囲に報知対象利用者がいるか否かを判断している。
S410の判断で、プリンタ1aの周囲に報知対象利用者がいると判断された場合(“Yes”の場合)に、報知情報制御部205は、S104と同様に動作して、印刷処理の完了を表す報知情報を報知して(S411)、その後、処理を終了する。なお、S411では、報知情報制御部205は、報知対象特定部208で特定された利用者の印刷処理が完了した旨の報知情報の報知要求をオペレータパネル制御部202及び音声制御部204に出力して、オペレータパネル108及びスピーカ111に報知情報を報知させる。このS411では、報知情報制御部205は、報知情報とともに、報知対象である利用者の識別情報の報知要求も併せてオペレータパネル制御部202及び音声制御部204に出力して、オペレータパネル108及びスピーカ111に報知情報とともに利用者の識別情報も報知させるようにしてもよい。
一方、S410の判断で、プリンタ1aの周囲に報知対象利用者がいないと判断された場合(“No”の場合)に、工程はS407に進む。この場合、報知情報制御部205は、報知情報をRAM103に読み出し自在に格納して(S407)、処理を終了する。なお、このとき、報知情報制御部205は、前記した通り、報知情報の報知要求を音声制御部204に出力することなく、オペレータパネル制御部202にのみ出力する。
次に、未報知の報知情報が有る場合のプリンタ1aの処理フローを説明する。
図14に示すように、プリンタ1aは、未報知の報知情報が有る場合に、プリンタ1aの周囲の利用者の有無を確認して、報知情報の種別と確認された利用者に応じて、RAM103に格納されている報知情報の報知を行う。なお、ここでは、未報知の紙詰まりを表す情報と特定の利用者からの時刻指定印刷処理の完了を表す情報が、報知情報として、RAM103に格納されているものとして説明する。
S407の後、報知情報制御部205は、一定時間経過したか否かを判断する(S501)。
S501の判断で、一定時間経過したと判断された場合(“Yes”の場合)に、報知情報制御部205は、S404及びS405と同様に動作して、プリンタ1aの周囲の利用者の有無を確認して(S502)、この確認により、周囲に利用者(ただし、ここでは、一人以上の任意の利用者)がいるか否かを判断する(S503)。
一方、S501の判断で、一定時間経過していないと判断された場合(“No”の場合)に、報知情報制御部205は、何も処理を行わずに、S501の処理を繰り返す。したがって、この場合、プリンタ1aは、一定周期で、再度、利用者の有無を確認する。
S503の判断で、プリンタ1aの周囲に利用者がいると判断された場合(“Yes”の場合)に、工程はS504に進む。この場合、報知情報制御部205は、S204及びS205と同様に動作して、RAM103を参照して未報知の報知情報の有無を確認して(S504)、未報知の報知情報が有るか否かを判断する(S505)。
一方、S503の判断で、プリンタ1aの周囲に利用者がいないと判断された場合(“No”の場合)に、プリンタ1aは何も処理を行わずに、工程はS501に戻る。
S505の判断で、未報知の報知情報が有ると判断された場合(“Yes”の場合)に、工程はS507に進む。この場合、報知情報制御部205は、RAM103に格納されている報知情報の種別と内容を参照して、報知情報が特定の利用者向けのものであるか否かを判断する(S506)。
一方、S505の判断で、未報知の報知情報が無いと判断された場合(“No”の場合)に、プリンタ1aは、何も処理を行わずに、処理を終了する。
S506の判断で、報知情報が特定の利用者向けのものであると判断された場合(“Yes”の場合)に、工程はS507に進む。この場合、報知情報制御部205は、以下のように動作して、プリンタ1aの周囲の報知対象利用者の有無を確認する(S507)。
すなわち、まず、報知情報制御部205は、プリンタ1aの周囲の、該当する社員番号(ここでは、RAM103に格納された報知情報に併せて格納されている社員番号)をもつ利用者の有無の検索要求を利用者検索部209に出力する。利用者検索部209は、報知情報制御部205から検索要求を取得すると、これに応答して、入退出管理手段4によって管理されている利用者管理リスト310の社員番号欄310aの中から該当する社員番号を検索して、その検索結果を報知情報制御部205に出力する。報知情報制御部205は、利用者検索部209から検索結果を取得すると、これに応答して、検索結果を参照して、プリンタ1aの周囲の報知対象利用者の有無を確認する(S507)。この確認により、報知情報制御部205は、周囲に報知対象利用者がいるか否かを判断する(S508)。
一方、S506の判断で、報知情報が特定の利用者向けのものでないと判断された場合(“No”の場合)に、工程はS509に進む。
S506の判断で、報知情報の報知対象が特定の利用者向けのものでないと判断された場合(“No”の場合)に、又は、S508の判断で、プリンタ1aの周囲に報知対象利用者がいると判断された場合(“Yes”の場合)に、報知情報制御部205は、S104と同様に動作して、報知情報の報知を行う(S509)。なお、このとき、報知対象である利用者の識別情報を併せて報知するようにしてもよい。その後、報知情報制御部205は、RAM103に格納された報知情報を削除して処理を終了する。
一方、S508の判断で、プリンタ1aの周囲に報知対象利用者がいないと判断された場合(“No”の場合)に、報知情報制御部205は、何も処理を行わずに、処理を終了する。
以上の通り、本実施形態2に係る報知機能付電子装置1aによれば、実施形態1の報知機能付電子装置1と同様に、報知情報の無意味な報知を制限できるとともに、報知情報を利用者に確実に報知できる。
しかも、本実施形態2に係る報知機能付電子装置1aによれば、発生した報知情報が不特定多数の利用者用のものであるか否かを判断して、報知情報が不特定多数の利用者用のものであれば、いずれかの利用者が装置1aの周囲にいる場合に、報知情報を報知し、一方、報知情報が特定の利用者用のものであれば、該当の利用者が装置1aの周囲にいる場合にのみ、報知情報を報知する。そのため、実施形態1の報知機能付電子装置1よりも、報知情報の無意味な報知を減少できる。
本発明は、前記した実施形態に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更や変形を行うことができる。
例えば、前記した実施形態1及び実施形態2では、報知情報の報知の制限として、報知の遅延を行っている。しかしながら、本発明は、報知情報の報知の制限として、報知の中止、報知の遅延、及び、報知内容の変更のいずれか一つ処理を行うようにしてもよい。
また、例えば、報知機能付電子装置(プリンタ1)は、図5に示すS101とS102の間で、所定時間Tだけ報知情報の報知を行うようにしてもよい。この場合、プリンタ1の報知情報制御部205(図4参照)は、この所定時間Tの間に、S102とS103の処理を行い、この所定時間Tが過ぎてもプリンタ1の周囲に利用者が来ない場合(すなわち、S103の判断で“No”のとき)に、報知を停止して、S105の処理(すなわち、報知情報のRAM103への格納)を行うことになる。
本発明は、前記したプリンタやファクシミリ、複合機以外に、例えば、スキャナ、複写機、冷蔵庫、洗濯機等にも利用できる。
実施形態1に係る報知機能付電子装置の説明図である。 実施形態1に係る報知機能付電子装置のブロック図である。 実施形態1に係る報知機能付電子装置の内部機構の説明図である。 実施形態1に係る報知機能付電子装置のCPU内部の機能ブロック図である。 実施形態1に係る報知機能付電子装置の動作を説明するためのフローチャート(1)である。 実施形態1に係る報知機能付電子装置の動作を説明するためのフローチャート(2)である。 実施形態2に係る報知機能付電子装置の説明図である。 本実施形態2で用いる入退出管理手段のブロック図である。 実施形態2で用いる利用者管理リストの説明図である。 実施形態2で用いる入退出管理手段のCPU内部の機能ブロック図である。 実施形態2に係る報知機能付電子装置のCPU内部の機能ブロック図である。 実施形態2で用いる入退出管理手段の動作を説明するためのフローチャート図である。 実施形態2に係る報知機能付電子装置の動作を説明するためのフローチャート図(1)である。 実施形態2に係る報知機能付電子装置の動作を説明するためのフローチャート図(2)である。
符号の説明
1,1a 報知機能付電子装置(プリンタ、ファクシミリ、複合機等)
2 利用者PC
3 ネットワーク
4 入出退場管理手段
101 共通バス
102 CPU
103 RAM
104 ROM
105 制御プログラム
106 ネットワークインターフェース
107 印刷部
108 オペレータパネル
109 用紙センサ
110 赤外線人感センサ
111 スピーカ
201 通信制御部
202 オペレータパネル制御部
203 印刷制御部
204 音声制御部
205 報知情報制御部
206 利用者検知制御部

Claims (4)

  1. 利用者に報知すべき報知情報が発生したことを検知する報知情報検知手段と、
    発生した前記報知情報を前記利用者に報知する報知手段と、
    特定の監視エリアでの利用者の入退出情報を管理する入退出管理手段から前記入退出情報を受信する受信手段と
    前記報知情報の報知を制御する報知情報制御手段と
    発生した前記報知情報が不特定多数利用者向けのものか否かを判断する報知情報判断手段と、
    発生した前記報知情報の報知対象となる利用者を特定する報知対象特定手段と、
    前記受信手段によって受信される前記入退出情報に基づいて、装置の周囲に任意の利用者がいるか否かを、又は、装置の周囲に前記報知対象となる利用者がいるか否かを検索する利用者検索手段とを有し、
    前記報知情報制御手段は、前記報知情報検知手段によって前記報知情報の発生が検知された場合で、かつ、前記報知情報判断手段によって前記報知情報が不特定多数利用者向けのものでないと判断された場合に、前記報知対象特定手段によって前記報知対象となる利用者が特定された状態で、かつ、前記利用者検索手段によって装置の周囲に前記報知対象となる利用者がいることが確認された状態となるまで、前記報知手段による前記報知情報の報知を制限する
    ことを特徴とする報知機能付電子装置。
  2. 請求項1に記載の報知機能付電子装置において、
    前記報知手段は、オペレータパネル、ランプ、及び、スピーカのいずれか一つ又はこれらの複数を組み合わせたものである
    ことを特徴とする報知機能付電子装置。
  3. 請求項1に記載の報知機能付電子装置において、
    前記報知情報制御手段は、前記報知情報の報知の制限として、報知の中止、報知の遅延、及び、報知内容の変更のいずれか一つ処理を行う
    ことを特徴とする報知機能付電子装置。
  4. 利用者に報知すべき報知情報が発生したことを検知する報知情報検知手段と、
    発生した前記報知情報を前記利用者に報知する報知手段と、
    任意の利用者及び前記報知情報の報知先に該当する特定の利用者のいずれか一方又は双方が装置の周囲にいるか否かを検知する利用者検知手段と、
    発生した前記報知情報が不特定多数利用者向けか特定の利用者向けかを判断する報知情報判断手段と、
    前記報知情報の報知を制御する報知情報制御手段とを有し、
    前記報知情報制御手段は、
    前記報知情報判断手段が前記報知情報を不特定多数利用者向けと判断した場合で、かつ、前記利用者検知手段がいずれの利用者も検知しない場合に、前記報知手段による前記報知情報の報知を制限し、
    さらに、前記報知情報判断手段が前記報知情報を特定の利用者向けと判断した場合で、かつ、前記利用者検知手段が前記特定の利用者を検知しない場合にも、前記報知手段による前記報知情報の報知を制限する
    ことを特徴とする報知機能付電子装置。
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