JP5189965B2 - 報知機能付電子装置 - Google Patents
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Description
報知機能付電子装置は、例えば、印刷処理中に用紙切れや紙詰まり等の装置異常が発生した場合に、又は、印刷処理やファクシミリ受信処理(ただし、ファクシミリ機能を有する場合のみ)等の特定処理を完了した場合に、オペレータパネルにメッセージを表示したり、スピーカからブザー音や音声案内を発したりして、装置の状態を報知情報として利用者に報知する。
なお、前記した特許文献1には、利用者が装置を操作して一時的に報知を停止する装置が開示されている。しかしながら、この装置も、周囲に利用者が存在するか否かに関わらず、報知情報を報知する。そのため、この装置も、報知情報の無意味な報知を行う場合があった。
<報知機能付電子装置の構成>
以下、図1〜図4を参照して、本実施形態1に係る報知機能付電子装置の構成につき説明する。なお、図1は、本実施形態1に係る報知機能付電子装置の説明図である。図2は、報知機能付電子装置のブロック図である。図3は、報知機能付電子装置の内部機構の説明図である。図4は、本実施形態1に係る報知機能付電子装置のCPU内部の機能ブロック図である。
本実施形態1に係る報知機能付電子装置1は、例えば、プリンタや、ファクシミリ、又は、複合機等の電子装置である。ここでは、一例として、報知機能付電子装置1がプリンタとして構成されているものとして説明する。以下、報知機能付電子装置1を、適宜「プリンタ1」と称する。
利用者PC2は、印刷データをプリンタ1に送信する外部装置である。利用者PC2は、例えばパーソナルコンピュータやワークステーション等によって構成されるが、これらに限定されるものではない。
ネットワーク3は、プリンタ1と利用者PC2とを接続する通信路である。なお、ネットワーク3は、USBや無線LAN等の形態であってもよい。
共通バス101は、各構成要素を接続するバスである。
CPU102は、プリンタ1全体の制御を行う構成要素である。CPU102は、マイクロプロセッサ等で構成されており、ROM104に格納された制御プログラム105を実行することにより、プリンタ1全体の制御を行う。
RAM103は、CPU102の主メモリとなる記憶手段である。RAM103は、制御プログラム105の実行に必要な情報を一時的に読み出し自在に格納する。RAM103は、後記する印刷制御部203(図4参照)が画像変換時に用いる印刷データやその印刷データを画像変換した結果生成されるビットマップイメージデータ等も読み出し自在に格納する。
ROM104は、プリンタ1全体を制御するための制御プログラム105を読み出し自在に格納する記憶手段である。
ネットワークインターフェース106は、図1に示したネットワーク3を介して利用者PC2との間で情報の送受信を行うための通信手段である。
オペレータパネル108は、任意の情報を表示したり、又は、各種の設定や情報が入力されたりする構成要素である。オペレータパネル108は、報知情報が発生した場合に、報知情報を表示して利用者に報知する。また、オペレータパネル108は、利用者がプリンタ1を操作する場合に、利用者によって各種の設定や情報が入力される。ここでは、オペレータパネル108は、文字や図柄を表示するためのLCD(Liquid Crystal Display)として構成されているものとして説明する。しかしながら、オペレータパネル108は、装置の状態を表示するためのLED(Light Emitting Diode)として構成されていても、又は、LCDとLEDとを組み合わせて構成されていてもよい。なお、ここでは、オペレータパネル108の入出力手段として、入力キーが備え付けられているものとして説明する。しかしながら、オペレータパネル108の入出力手段は、これに限定されるものではなく、例えば、タッチ式のLCDパネルを用いてもよい。
ここでは、利用者検知手段として、赤外線人感センサ110を用いて説明するが、これに限定されるものではない。例えば、利用者検知手段としては、超音波を用いた超音波人感センサや、周囲の明るさを検知する照度センサ、後記する入退出管理手段(図7参照)から入退出情報を受信する受信手段等を用いてもよい。これらの場合、利用者検知手段は、例えば、超音波人感センサによって動体を検知することにより、又は、照度センサによって一定値以上の照度を検知することにより、又は、入退出管理手段から利用者の入退出情報を受信して確認することにより、プリンタ1の周囲の利用者の有無を検知できる。
ここでは、報知手段として、オペレータパネル108及びスピーカ111を用いて説明するが、装置異常時に点灯表示するランプを用いてもよい。
印刷用紙は、トナー像が転写されると、定着器158に搬送される。定着器158は、定着用のローラと加圧用のローラとを備えており、ヒータによる熱とローラ同士による圧力によって印刷用紙に転写されたトナー像を定着させる。印刷用紙は、トナー像が定着されると、排出部159に搬送され、排出部159によってスタッカに排出される。
オペレータパネル制御部202は、オペレータパネル108を制御する機能手段である。オペレータパネル制御部202は、オペレータパネル108に任意の情報を出力して表示させたり、又は、オペレータパネル108に備え付けられた入力キーが押下されたことを検知して各種の設定や情報を入力処理する。
印刷制御部203は、印刷部107を制御して、印刷処理を行う機能手段である。印刷制御部203は、用紙センサ109の制御も行う。
音声制御部204は、スピーカ111を制御して、音響を発させる機能手段である。音声制御部204は、報知情報が発生した場合に、報知情報に応じた音声信号をスピーカ111に出力して、報知情報を発させる。
利用者検知部206は、プリンタ1の周囲に利用者がいるか否かを判断する機能手段である。利用者検知部206は、赤外線人感センサ110等の利用者検知手段が出力する検知信号に基づいて、プリンタ1の周囲に利用者がいるか否かを判断する。
なお、各制御部の一連の動作は、ROM104に読み出し自在に予め格納された制御プログラム105によって規定されている。また、各制御部は、図示せぬタイマによって計測される時間に応じて動作する。また、各種の情報は、一旦、RAM103に読み出し自在に格納されてから、その後の処理を行う所要の構成要素に出力される。以下、これらの点については、情報処理では常套手段であるので、その詳細な説明を省略する。
以下、図5及び図6を参照して、本実施形態1に係る報知機能付電子装置(プリンタ1)の動作につき説明する。なお、図5及び図6は、それぞれ、実施形態1に係る報知機能付電子装置の動作を説明するためのフローチャートである。図5は、印刷処理中に報知情報が発生した場合のプリンタ1の処理フローを示しており、また、図6は、未報知の報知情報が有る場合のプリンタ1の処理フローを示している。
ここでは、利用者は、利用者PC2を操作して、印刷データを生成し、ネットワーク3を介して利用者PC2に接続されたプリンタ1に印刷データを送信するものとする。このとき、プリンタ1は、通信制御部201を介して印刷データを受信する。プリンタ1の印刷制御部203は、受信された印刷データをビットマップイメージデータに変換して、印刷部107を駆動してそのビットマップイメージデータを印刷用紙に印刷する。プリンタ1の報知情報制御部205は、印刷処理中に装置異常が発生した場合や特定処理(ここでは、印刷処理)を完了した場合に、周囲の利用者の有無に応じて、報知情報の報知を制限する。
図5に示すように、プリンタ1の印刷制御部203は、印刷処理中に紙詰まりが発生すると、用紙センサ109によって用紙走行路上で停止している印刷用紙を検出する。これにより、印刷制御部203は、「紙詰まりが発生した」という報知情報(以下、「紙詰まりの報知情報」と称する)の発生を検出する(S101)。このとき、印刷制御部203は、紙詰まりが発生したという現象を表す情報と停止している印刷用紙の場所に関する情報を、印刷用紙の検知情報として報知情報制御部205に出力する。
報知情報制御部205は、用紙センサ109から印刷用紙の検知情報を取得すると、これに応答して、以下のように動作して、プリンタ1の周囲の利用者の有無を確認する(S102)。
すなわち、まず、報知情報制御部205は、プリンタ1の周囲の利用者の有無の検知要求を利用者検知部206に出力する。利用者検知部206は、赤外線人感センサ110を制御して周期的にプリンタ1の周囲の利用者の有無を検知している。利用者検知部206は、報知情報制御部205から検知要求を取得すると、これに応答して、プリンタ1の周囲の利用者の有無の検知結果を報知情報制御部205に出力する。報知情報制御部205は、利用者検知部206から検知結果を取得すると、これに応答して、検知結果を参照して、プリンタ1の周囲の利用者の有無を確認する(S102)。この確認により、報知情報制御部205は、周囲に利用者がいるか否かを判断する(S103)。
すなわち、まず、報知情報制御部205は、報知情報の報知要求をオペレータパネル制御部202及び音声制御部204に出力する。オペレータパネル制御部202及び音声制御部204は、それぞれ、報知情報制御部205から報知要求を取得すると、これに応答して、それぞれ、オペレータパネル108及びスピーカ111の対応する構成要素を制御して、紙詰まりの報知情報を利用者に報知する(S104)。このとき、例えば、オペレータパネル制御部202は、「紙詰まりが発生したため、カバーを開けて詰まった印刷用紙を取り除く」旨のメッセージをオペレータパネル108に表示させる。また、音声制御部204は、「紙詰まりが発生した」旨の音声をスピーカ111から発させる。
なお、ここでは、オペレータパネル108によるメッセージ表示とスピーカ111からの報音で報知情報を報知している。しかしながら、利用者への報知手段は、これに限定されるものではなく、例えば、前記したランプを点灯させたり、電子メールを利用者に送信させたりするようにしてもよい。
なお、このとき、報知情報制御部205は、報知情報の報知要求を音声制御部204に出力することなく、オペレータパネル制御部202にのみ出力する。したがって、この時点では、報知情報は、音声では報知されずに、オペレータパネル108の表示によってのみ報知される。その代わりに、後で、報知情報制御部205によって、利用者がプリンタ1の周囲から検知された時点で、RAM103から読み出されて、音声及びオペレータパネル108の表示によって報知される。ただし、プリンタ1は、無意味な報知になる可能性の低い報知手法(例えば、電子メールを利用者に送信する等の手法)を利用できる形態となっている場合に、このS105でその手法を用いて報知情報を報知するようにしてもよい。
図6に示すように、プリンタ1は、未報知の報知情報(ここでは、紙詰まりの報知情報)が有る場合に、以下のように動作する。
S201の判断で、一定時間経過したと判断された場合(“Yes”の場合)に、報知情報制御部205は、S102及びS103と同様に動作して、プリンタ1の周囲の利用者の有無を確認し(S202)、この確認により、周囲に利用者がいるか否かを判断する(S203)。
一方、S201の判断で、一定時間経過していないと判断された場合(“No”の場合)に、報知情報制御部205は、何も処理を行わずに、S201の処理を繰り返す。したがって、この場合、プリンタ1は、一定周期で、再度、利用者の有無を確認する。
一方、S203の判断で、プリンタ1の周囲に利用者がいないと判断された場合(“No”の場合)に、報知情報制御部205は何も処理を行わずに、工程はS201に戻る。
一方、S205の判断で、未報知の報知情報が無いと判断された場合(“No”の場合)に、報知情報制御部205は、何も処理を行わずに、処理を終了する。
<報知機能付電子装置の構成>
以下、図7〜図11を参照して、本実施形態2に係る報知機能付電子装置の構成につき説明する。なお、図7は、実施形態2に係る報知機能付電子装置の説明図である。図8は、実施形態2で用いる入退出管理手段のブロック図である。図9は、実施形態2で用いる利用者管理リストの説明図である。図10は、入退出管理手段のCPU内部の機能ブロック図である。図11は、本実施形態2に係る報知機能付電子装置のCPU内部の機能ブロック図である。
CPU302は、入出力管理手段4全体の制御を行う構成要素である。CPU302は、マイクロプロセッサ等で構成されており、ROM304に格納された制御プログラム305を実行することにより、入出力管理手段4全体の制御を行う。
RAM303は、CPU301の主メモリとなる記憶手段である。RAM303は、制御プログラム305の実行に必要な情報を一時的に読み出し自在に格納する。
ROM304は、入出力管理手段4全体を制御するための制御プログラム305を読み出し自在に格納する記憶手段である。
ネットワークインターフェース306は、ネットワーク3を介して他の装置(ここでは、プリンタ1a)との間で情報の送受信を行うための通信手段である。
カードリーダ307は、特定の監視エリアに入退出する人物の社員証から、利用者識別情報である社員番号を読み取る構成要素である。
ハードディスク309は、利用者情報を管理するための不揮発性の記憶手段である。ハードディスク309は、利用者管理リスト310を格納している。この利用者管理リスト310は、特定の監視エリアでの利用者の入退出情報を管理するためのリストである。利用者管理リスト310は、監視エリア毎に、各利用者の入室許可情報や各利用者の入退出情報が記録されている。図9に、利用者管理リスト310の一構成例を示す。図9に示す例では、利用者管理者リスト310は、利用者識別情報に相当する社員番号310aと、各利用者の入室許可情報310bと、各利用者の入室状態及び退室状態を示す、利用者の入退出情報としての入出有無情報310cとを含んでいる。なお、図9に示す例では、入出有無情報310cは、入室状態を“Yes”とし、退室状態を“No”として示している。しかしながら、入出有無情報310cは、利用者の入室時刻及び退室時刻を列記したリストであってもよい。
利用者識別情報読取部402は、カードリーダ307(図8参照)を制御して、社員証から利用者識別情報(利用者の社員番号)を取得する機能手段である。
入退出管理部403は、利用者識別情報読取部402及びロック制御部404を制御して、特定の監視エリアでの利用者の入退出を管理するメイン制御部である。
ロック制御部404は、ゲートロック308を制御して、特定の監視エリアのドアを施錠又は開錠する機能手段である。
以下、図12〜図14を参照して、本実施形態2に係る報知機能付電子装置(プリンタ1a)の動作につき説明する。なお、図12は、実施形態2で用いる入退出管理手段4の動作を説明するためのフローチャート図である。図12は、利用者が特定の監視エリアに入室する場合の入退出管理手段4の処理フローを示している。また、図13及び図14は、それぞれ、実施形態2に係る報知機能付電子装置1aの動作を説明するためのフローチャートである。図13は、印刷処理中に報知情報が発生した場合のプリンタ1aの処理フローを示しており、また、図14は、未報知の報知情報が有る場合のプリンタ1aの処理フローを示している。
図12に示すように、利用者が社員証を入退出管理手段4のカードリーダ307に提示すると、これに応答して、利用者識別情報読取部402(図10参照)は、カードリーダ307に社員証が提示されたことを検知し、カードリーダ307を制御して、利用者の社員証(カード)から利用者識別情報である社員番号を読み取り(S301)、読み取った社員番号を入退出管理部403に出力する。
入退出管理部403は、利用者識別情報読取部402から社員番号を取得すると、これに応答して、ハードディスク309に格納された利用者管理リスト310を参照して、取得した社員番号(以下、「該当する社員番号」と称する)をもつ利用者の入室許可の有無を確認して(S302)、この利用者が特定の監視エリアへの入室許可が有るか否かを判断する(S303)。
一方、S303の判断で、利用者が特定の監視エリアへの入室許可が無い人物であると判断された場合(“No”の場合)に、入退出管理部403は、入室処理を終了する。なお、このとき、入退出管理部403は、特定の監視エリアのドア近傍に設けられた図示せぬ表示部にエラーメッセージを表示させるようにしてもよい。
すなわち、まず、報知情報制御部205は、報知情報の報知対象の特定要求を報知情報判断部207に出力する。報知情報判断部207は、報知情報制御部205から特定要求を取得すると、これに応答して、発生した報知情報の内容を参照して、報知情報の報知対象を特定して、その特定結果を報知情報制御部205に出力する。このとき、報知情報判断部207は、報知情報が装置異常に関するものである場合に、報知情報を不特定多数の利用者向けのものとし、報知情報が印刷処理の完了に関するものである場合に、報知情報を特定の利用者向けのものとして、特定結果を報知情報制御部205に出力する。報知情報制御部205は、報知情報判断部207から特定結果を取得すると、これに応答して、特定結果を参照して、報知情報の報知対象を確認する(S402)。この確認により、報知情報制御部205は、報知情報が不特定多数の利用者向けのものであるか否かを判断する(S403)。
すなわち、まず、報知情報制御部205は、プリンタ1aの周囲の利用者の有無の検索要求を利用者検索部209に出力する。利用者検索部209は、報知情報制御部205から検索要求を取得すると、これに応答して、外部装置である入退出管理手段4によって管理されている利用者管理リスト310の入室有無欄310bの中から入室している利用者を検索して、その検索結果を報知情報制御部205に出力する。報知情報制御部205は、利用者検索部209から検索結果を取得すると、これに応答して、検索結果を参照して、プリンタ1aの周囲の利用者の有無を確認する(S404)。この確認により、報知情報制御部205は、周囲に利用者(ただし、ここでは、一人以上の任意の利用者)がいるか否かを判断する(S405)。
なお、このとき、報知情報制御部205は、報知情報の報知要求を音声制御部204に出力することなく、オペレータパネル制御部202にのみ出力する。したがって、この時点では、報知情報は、音声では報知されずに、オペレータパネル108の表示によってのみ報知される。その代わりに、後で、報知情報制御部205によって、プリンタ1aの周囲に利用者がいると判断された時点で、RAM103から読み出されて、音声及びオペレータパネル108の表示によって報知される。なお、S407では、報知情報制御部205は、好ましくは、後で、プリンタ1aの周囲に利用者がいると判断された時点で報知情報を適正に報知できるように、報知情報の種別(具体的には、報知情報が装置異常に関するものであるのか又は特定処理の完了に関するものかを表す情報)や、報知情報の内容を、RAM103に格納するとよい。また、S407では、報知情報が特定利用者向けのものである場合に、報知情報制御部205は、好ましくは、報知対象である利用者の社員番号も併せてRAM103に格納するとよい。
すなわち、まず、報知情報制御部205は、報知対象利用者の社員番号の特定要求を報知対象特定部208に出力する。報知対象特定部208は、報知情報制御部205から特定要求を取得すると、これに応答して、印刷データから、社員番号を抽出して、抽出した社員番号を報知情報制御部205に出力する。報知情報制御部205は、報知情報制御部205から社員番号を取得することにより、報知対象利用者を特定する。
すなわち、まず、報知情報制御部205は、プリンタ1aの周囲の、S408で取得された社員番号をもつ利用者の有無の検索要求を利用者検索部209に出力する。利用者検索部209は、報知情報制御部205から検索要求を取得すると、これに応答して、外部装置である入退出管理手段4によって管理されている利用者管理リスト310の社員番号欄310aの中から該当する社員番号(すなわち、S408で取得された社員番号)を検索して、その検索結果を報知情報制御部205に出力する。報知情報制御部205は、利用者検索部209から検索結果を取得すると、これに応答して、検索結果を参照して、プリンタ1aの周囲の報知対象利用者の有無を確認する(S409)。この確認により、報知情報制御部205は、周囲に報知対象利用者がいるか否かを判断する(S410)。
なお、S405では、周囲に一人以上の任意の利用者がいるか否かを判断しているが、このS410では、周囲に報知対象利用者がいるか否かを判断している。
一方、S410の判断で、プリンタ1aの周囲に報知対象利用者がいないと判断された場合(“No”の場合)に、工程はS407に進む。この場合、報知情報制御部205は、報知情報をRAM103に読み出し自在に格納して(S407)、処理を終了する。なお、このとき、報知情報制御部205は、前記した通り、報知情報の報知要求を音声制御部204に出力することなく、オペレータパネル制御部202にのみ出力する。
図14に示すように、プリンタ1aは、未報知の報知情報が有る場合に、プリンタ1aの周囲の利用者の有無を確認して、報知情報の種別と確認された利用者に応じて、RAM103に格納されている報知情報の報知を行う。なお、ここでは、未報知の紙詰まりを表す情報と特定の利用者からの時刻指定印刷処理の完了を表す情報が、報知情報として、RAM103に格納されているものとして説明する。
S501の判断で、一定時間経過したと判断された場合(“Yes”の場合)に、報知情報制御部205は、S404及びS405と同様に動作して、プリンタ1aの周囲の利用者の有無を確認して(S502)、この確認により、周囲に利用者(ただし、ここでは、一人以上の任意の利用者)がいるか否かを判断する(S503)。
一方、S501の判断で、一定時間経過していないと判断された場合(“No”の場合)に、報知情報制御部205は、何も処理を行わずに、S501の処理を繰り返す。したがって、この場合、プリンタ1aは、一定周期で、再度、利用者の有無を確認する。
一方、S503の判断で、プリンタ1aの周囲に利用者がいないと判断された場合(“No”の場合)に、プリンタ1aは何も処理を行わずに、工程はS501に戻る。
一方、S505の判断で、未報知の報知情報が無いと判断された場合(“No”の場合)に、プリンタ1aは、何も処理を行わずに、処理を終了する。
すなわち、まず、報知情報制御部205は、プリンタ1aの周囲の、該当する社員番号(ここでは、RAM103に格納された報知情報に併せて格納されている社員番号)をもつ利用者の有無の検索要求を利用者検索部209に出力する。利用者検索部209は、報知情報制御部205から検索要求を取得すると、これに応答して、入退出管理手段4によって管理されている利用者管理リスト310の社員番号欄310aの中から該当する社員番号を検索して、その検索結果を報知情報制御部205に出力する。報知情報制御部205は、利用者検索部209から検索結果を取得すると、これに応答して、検索結果を参照して、プリンタ1aの周囲の報知対象利用者の有無を確認する(S507)。この確認により、報知情報制御部205は、周囲に報知対象利用者がいるか否かを判断する(S508)。
一方、S506の判断で、報知情報が特定の利用者向けのものでないと判断された場合(“No”の場合)に、工程はS509に進む。
一方、S508の判断で、プリンタ1aの周囲に報知対象利用者がいないと判断された場合(“No”の場合)に、報知情報制御部205は、何も処理を行わずに、処理を終了する。
しかも、本実施形態2に係る報知機能付電子装置1aによれば、発生した報知情報が不特定多数の利用者用のものであるか否かを判断して、報知情報が不特定多数の利用者用のものであれば、いずれかの利用者が装置1aの周囲にいる場合に、報知情報を報知し、一方、報知情報が特定の利用者用のものであれば、該当の利用者が装置1aの周囲にいる場合にのみ、報知情報を報知する。そのため、実施形態1の報知機能付電子装置1よりも、報知情報の無意味な報知を減少できる。
例えば、前記した実施形態1及び実施形態2では、報知情報の報知の制限として、報知の遅延を行っている。しかしながら、本発明は、報知情報の報知の制限として、報知の中止、報知の遅延、及び、報知内容の変更のいずれか一つの処理を行うようにしてもよい。
2 利用者PC
3 ネットワーク
4 入出退場管理手段
101 共通バス
102 CPU
103 RAM
104 ROM
105 制御プログラム
106 ネットワークインターフェース
107 印刷部
108 オペレータパネル
109 用紙センサ
110 赤外線人感センサ
111 スピーカ
201 通信制御部
202 オペレータパネル制御部
203 印刷制御部
204 音声制御部
205 報知情報制御部
206 利用者検知制御部
Claims (4)
- 利用者に報知すべき報知情報が発生したことを検知する報知情報検知手段と、
発生した前記報知情報を前記利用者に報知する報知手段と、
特定の監視エリアでの利用者の入退出情報を管理する入退出管理手段から前記入退出情報を受信する受信手段と、
前記報知情報の報知を制御する報知情報制御手段と、
発生した前記報知情報が不特定多数利用者向けのものか否かを判断する報知情報判断手段と、
発生した前記報知情報の報知対象となる利用者を特定する報知対象特定手段と、
前記受信手段によって受信される前記入退出情報に基づいて、装置の周囲に任意の利用者がいるか否かを、又は、装置の周囲に前記報知対象となる利用者がいるか否かを検索する利用者検索手段とを有し、
前記報知情報制御手段は、前記報知情報検知手段によって前記報知情報の発生が検知された場合で、かつ、前記報知情報判断手段によって前記報知情報が不特定多数利用者向けのものでないと判断された場合に、前記報知対象特定手段によって前記報知対象となる利用者が特定された状態で、かつ、前記利用者検索手段によって装置の周囲に前記報知対象となる利用者がいることが確認された状態となるまで、前記報知手段による前記報知情報の報知を制限する
ことを特徴とする報知機能付電子装置。 - 請求項1に記載の報知機能付電子装置において、
前記報知手段は、オペレータパネル、ランプ、及び、スピーカのいずれか一つ又はこれらの複数を組み合わせたものである
ことを特徴とする報知機能付電子装置。 - 請求項1に記載の報知機能付電子装置において、
前記報知情報制御手段は、前記報知情報の報知の制限として、報知の中止、報知の遅延、及び、報知内容の変更のいずれか一つの処理を行う
ことを特徴とする報知機能付電子装置。 - 利用者に報知すべき報知情報が発生したことを検知する報知情報検知手段と、
発生した前記報知情報を前記利用者に報知する報知手段と、
任意の利用者及び前記報知情報の報知先に該当する特定の利用者のいずれか一方又は双方が装置の周囲にいるか否かを検知する利用者検知手段と、
発生した前記報知情報が不特定多数利用者向けか特定の利用者向けかを判断する報知情報判断手段と、
前記報知情報の報知を制御する報知情報制御手段とを有し、
前記報知情報制御手段は、
前記報知情報判断手段が前記報知情報を不特定多数利用者向けと判断した場合で、かつ、前記利用者検知手段がいずれの利用者も検知しない場合に、前記報知手段による前記報知情報の報知を制限し、
さらに、前記報知情報判断手段が前記報知情報を特定の利用者向けと判断した場合で、かつ、前記利用者検知手段が前記特定の利用者を検知しない場合にも、前記報知手段による前記報知情報の報知を制限する
ことを特徴とする報知機能付電子装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008301802A JP5189965B2 (ja) | 2008-11-27 | 2008-11-27 | 報知機能付電子装置 |
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