JP5189688B1 - 廃水処理システムとその処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】標準活性汚泥法の廃水処理設備にバチルス属細菌が高濃度に優占化した活性汚泥を利用して高度処理として発展させ、最初沈殿池を廃止して濃縮脱水する汚泥を余剰汚泥のみの1系統にすることによって、生汚泥から発生する腐食性ガスを除去し、システム全体の汚泥発生量と諸コストを削減する廃水処理システムとその処理方法を提供する。
【解決手段】最初沈殿池を通っていない廃水、即ち、廃水中に含まれる小サイズかつ小比重の固形物を生汚泥として分離せずにそのまま含んだ廃水が供給される嫌気領域と、仕切り壁の開口部を流路として連通させることによって連続的に形成された無酸素領域と好気領域と、を備え、返送汚泥率を30〜60%に、活性汚泥MLSS濃度を2600mg/リットル以上5000mg/リットル未満に、バチルス属細菌の濃度を10〜1010個/ミリリットルに維持することにより上記課題を解決する。
【選択図】図1

Description

本発明は、下水、生活廃水、し尿、産業廃水などの廃水を生物学的に脱窒・脱リンを行う高度廃水処理システムとその処理方法に関し、特に標準活性汚泥法の廃水処理設備にバチルス属細菌が高濃度に優占化した活性汚泥を利用して高度処理として発展させた廃水処理システムとその処理方法に関する。
従来より、下水、生活廃水、し尿、産業廃水などの廃水を生物学的に処理する方法として、主に好気性微生物を浮遊滞留させて汚水を処理する浮遊生物法と、多様な微生物から成る生物膜を成長させて汚水を処理する生物膜法がある。また、前者の浮遊生物法の代表的なものとして標準活性汚泥法、オキシデーションディッチ(OD)法、膜分離活性汚泥法などが知られており、それらにはそれぞれ異なったシステム構成や処理方法が用いられている。
標準活性汚泥法を適用する廃水処理システムは、図4のように、基本的には最初沈殿池101と、反応槽102と、最終沈殿池103とから構成される。そして、標準活性汚泥法に従って、流路111を通って供給された廃水から最初沈殿池101で生汚泥141が分離された後、流路112を通って供給された廃水に対して反応槽102の中で曝気・エアレーションによって酸素を溶解させると同時に攪拌混合し、その中に主に好気性微生物からなる活性汚泥を浮遊滞留させた後、流路113を通って供給された最終沈殿池103で活性汚泥を沈殿させて、上澄みの水を放流水として流路114を通って流出させる。反応槽102は、曝気槽、反応タンク、エアレーションタンク、生物処理槽などと呼ばれることもあり、曝気時間は6〜8時間である。最終沈殿池103で沈殿した活性汚泥の一部は、返送汚泥142として流路115を通って再び反応槽102に戻されて、残りは余剰汚泥143として流路117を通って機械濃縮設備105で濃縮される。そして、最初沈殿池101で分離される生汚泥141が流路116を通って重力濃縮設備104で濃縮された後、機械濃縮設備105で濃縮された余剰汚泥143と混合槽106で混合されて脱水設備107にかけられる。
一方、窒素及びリンの除去を目的とした高度処理として、嫌気・無酸素・好気法(A20法)が知られている。これは、反応槽を嫌気槽、無酸素槽、好気槽の順に配置し、廃水と返送汚泥とを嫌気槽に流入させると同時に、好気槽内の硝化液を無酸素槽に循環させる方法である。
さらに、バチルス属細菌は、廃水処理施設の電気機械設備を腐食・劣化させ、労働環境の悪化等をもたらすと同時に、生物のエネルギー通貨といわれるアデノシン三リン酸(ATP)の代謝を阻害し、しばしば微生物の活性を弱めて汚水処理等を不安定にさせる硫化水素等を特異に除去する能力、酵素活性が強く生物化学的難分解性有機物質(BOD)を可溶化する能力、タンパク質、デンプンなどの優れた分解能力、および窒素除去能を持ち、また、細胞壁が粘着物質に覆われていることから最終沈殿池での固液分離を促進する等の優れた能力を備えた高機能微生物である。さらに、通常の活性汚泥は、水温の低下と共に活性能力が低下し、反応槽での窒素除去能力や最終沈殿池での固液分離を低下させることがあるのに対して、バチルス属細菌が高濃度に優占化した活性汚泥は、低温時でも安定した処理能力を持っている。そして、バチルス属細菌は、好気性及び通性嫌気性の両性の菌体であるため、好気槽だけでなく嫌気槽でも発酵エネルギーで増殖が可能であり、アンモニア性窒素等を同化するため、流路114を通って流出する放流水のアンモニア性窒素の排出濃度を著しく低減させる。
これらの標準活性汚泥法と嫌気・無酸素・好気法とバチルス属細菌とを組み合わせることによって、嫌気槽、無酸素槽、好気槽などをそれぞれ別個独立に準備する必要がなく、既存の排水処理設備であってもこれに大きな改変を加えることなしに実施することが可能で、脱窒、脱リン、等の廃水処理能力に優れ、運転コストの低減を図ることも可能な廃水処理方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1には、嫌気領域と好気領域とを連続的に形成していること、および反応槽内に配備されている活性汚泥の濃度(MLSS)を2000〜2500mg/リットルで管理し、この活性汚泥中におけるバチルス属細菌の濃度が1010個/ミリリットルに高められ、この高濃度に保持されている状態で廃水処理することが開示されている。
また、嫌気・無酸素・好気法による有機性排水の生物処理方法において、余剰汚泥の生成そのものを大幅に抑制することが可能な有機性排水の処理方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
この特許文献2には、嫌気槽・無酸素槽・好気槽からなる生物処理槽内の汚泥を、バチルス属の菌が優占種である汚泥とすること、および生物処理槽の嫌気槽、無酸素槽、好気槽内の汚泥濃度は約4000〜20000mg/リットルに維持されることが開示されている。
特開2009−131773号公報 特開2007−105630号公報
一般的に、廃水中に含まれる固形物は、その大きい順に、目幅50mmから1mmぐらいまでのスリット状またはメッシュ状のスクリーン、砂・石などを分離する沈砂槽、および残りの固形物を沈殿させて生汚泥として分離する最初沈殿池で除去される。廃水中に含まれる固形物の種類と量によっては、沈砂槽が省略されることがある。
標準活性汚泥法は、図4のように、最初沈殿池101と最終沈殿池103とを備えており、最初沈殿池101で分離される生汚泥141と最終沈殿池103で分離される余剰汚泥143の2系統の汚泥を処理する必要があるため、運転維持管理が複雑になっている。また、最初沈殿池101で固液分離中の生汚泥141、流路116を通った後脱水設備107まで送られる生汚泥141、流路112と反応槽102と流路113を流動中の廃水、流路115を流動中の返送汚泥142、最終沈殿池103で固液分離中の活性汚泥、および流路117を通った後脱水設備107まで送られる余剰汚泥143から発生する硫化水素等の悪臭を有する腐食性ガスは、労働環境の悪化及び隣接地の環境悪化をもたらし、電気機械設備の劣化を招くが、これらのガスに対する対策は、通常、生物脱臭塔等による気相での対症療法的なものになるためコスト高となっている。
特許文献1に開示の廃水処理方法では、標準活性汚泥法と嫌気・無酸素・好気法とを組み合わせた上に、高濃度に優占化されて保持されたバチルス属細菌を含む活性汚泥を用いて廃水を分解することによって、余剰汚泥の臭気除去がなされた。即ち、上に列挙した6つの腐食性ガスの発生源の中で、図4の流路112と反応槽102と流路113を流動中の廃水、流路115を流動中の返送汚泥142、最終沈殿池103で固液分離中の活性汚泥、および流路117を通った後脱水設備107まで送られる余剰汚泥143の4つの発生源に対して臭気除去がなされた。また、最終沈殿池に沈殿した活性汚泥の一部が反応槽に返送されるだけでなく、残りの一部が最初沈殿池にも返送されるので、返送汚泥の中に含まれるバチルス属細菌の効果によって、図4の最初沈殿池101で固液分離中の生汚泥141、および流路116を通った後脱水設備107まで送られる生汚泥141の残り2つの発生源からの悪臭発生を抑制することが期待できた。しかしながら、バチルス属細菌の濃度低下などの理由で生汚泥からの悪臭発生を十分に抑制することができない場合には、この残り2つの発生源に対して、従来のように気相での対症療法的な悪臭対策を実施する必要があるという問題があった。また、生汚泥141と余剰汚泥143の2系統の汚泥を処理する必要があるという問題があった。
特許文献2に開示の廃水処理方法では、上記のような組み合わせとバチルス属細菌の効果によって、余剰汚泥の発生量削減がなされた。しかしながら、沈殿槽やスクリーンなどの前処理設備で除去された砂や固形物などの夾雑物の中で、特に沈殿槽で除去された夾雑物に対する悪臭対策を実施する必要があるという問題があった。また、この沈殿槽で除去された夾雑物から生じる生汚泥と余剰汚泥の2系統の汚泥を処理する必要があるという問題があった。
本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解消し、標準活性汚泥法の廃水処理設備にバチルス属細菌が高濃度に優占化した活性汚泥を利用して高度処理として発展させ、最初沈殿池を廃止して濃縮脱水する汚泥を余剰汚泥のみの1系統にし、生汚泥分の汚泥が含まれた廃水を、バチルス属細菌を含む活性汚泥が反応槽で分解することによって、生汚泥分から発生する硫化水素等の悪臭を有する腐食性ガスを除去することができるため、気相での対症療法的な悪臭対策を実施する必要がなくなり、電気機械設備等の延命化を確実に図ることができると同時に、労働環境も確実に改善することができ、生汚泥分の汚泥が最初沈殿池で分離されず、廃水に含まれたまま反応槽を通って分解されることによって減量化されるため、システム全体の汚泥発生量を従来比で85〜90%とし、10〜15%を削減することができ、重力濃縮設備104や混合槽106やそれらの関連配管が不要になった結果、汚泥処理の設備配置が非常にシンプルかつコンパクトになるので、システム全体のイニシャルコスト、メンテナンスコスト、および使用電力量や脱水ケーキの処分費用等を含めたランニングコストを削減することができる廃水処理システムとその処理方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明者は、鋭意研究を重ねた結果、まず、図5のように、最終沈殿池103に沈殿した活性汚泥の一部を返送汚泥142として流路115、115aを通って反応槽102に返送するだけでなく、残りの全てを流路115、115bを通って最初沈殿池101に返送することにより余剰汚泥をなくし、濃縮脱水する汚泥を最初沈殿池101で分離されて流路116を通る混合汚泥144のみの1系統にすることを着想し、上記残り2つの発生源、即ち、最初沈殿池101で固液分離中の生汚泥141、および流路116を通った後脱水設備107まで送られる生汚泥141から発生する硫化水素等の悪臭を有する腐食性ガスを除去できることを知見したが、この混合汚泥144は、図4に示す従来の廃水処理システムにおける生汚泥141と余剰汚泥143とを単に混ぜただけのものであり、余剰汚泥143は廃水に含まれたまま反応槽102を通って分解されることによって減量化されたものであるのに対して、生汚泥141は反応槽102に流入する前に最初沈殿池101で分離された結果、生汚泥の分離時(反応槽102への流入前)の汚泥量に対して濃縮脱水時の汚泥量が削減されないため、図4の構成に対して図5のように濃縮脱水する汚泥を1系統にしてもシステム全体の汚泥発生量を削減することができないことを知見した。
そこで、本発明者は、さらに鋭意研究を重ねた結果、特許文献1のように、無酸素領域と好気領域とを連続的に形成すると同時に、バチルス属細菌の能力を強化するために、反応槽2が備える活性汚泥のMLSS濃度を、特許文献1に記載の2000〜2500mg/リットルよりもさらに一層高め、特許文献2に記載の約4000〜20000mg/リットルよりも低く、2600mg/リットル以上5000mg/リットル未満のMLSS濃度で維持管理し、より好ましくは3000mg/リットル以上4000mg/リットル未満のMLSS濃度で維持管理すると同時に、好気領域の滞留時間に対する嫌気領域と無酸素領域の合計滞留時間の比率を1.0〜2.0の範囲内で維持管理し、より好ましくは1.1〜1.9の範囲内で維持管理することによって、最初沈殿池を廃止することができることを知見した。さらに、上述のように図5の構成では、生汚泥の分離時(反応槽102への流入前)の汚泥量に対して濃縮脱水時の汚泥量が削減されないので、生汚泥量自体を削減することができなかったのに対して、最初沈殿池の廃止により生汚泥をなくし、濃縮脱水する汚泥を最終沈殿池で分離される余剰汚泥のみの1系統にすることによって、生汚泥分の汚泥が最初沈殿池101で分離されず、廃水に含まれたまま反応槽102を通って分解されることによって減量化されるので、生汚泥分の余剰汚泥量を削減することができ、システム全体の汚泥発生量を削減することができる、上記目的を達成できる廃水処理システムとその処理方法を提供できることを知見し、本発明に至ったものである。即ち、本発明と特許文献1に開示の廃水処理方法との主要な相違点は、最初沈殿池101の有無、反応槽2が備える活性汚泥のMLSS濃度の値、および好気領域の滞留時間に対する嫌気領域と無酸素領域の合計滞留時間の比率に関する記載の有無であり、本発明と特許文献2に開示の廃水処理方法との主要な相違点は、これら3点に加えて、本発明では無酸素領域と好気領域とが連続的に形成された反応槽を使用する点、および本発明ではバチルス属細菌の濃度を所定の濃度範囲内に維持するためにミネラル粉体添加手段を使用する点である。
即ち、上記目的を達成するために、本発明の第1の態様は、嫌気領域、無酸素領域および好気領域を有し、該嫌気領域、無酸素領域および好気領域の順番で、10〜1010個/ミリリットルの第1濃度のバチルス属細菌を含む、2600mg/リットル以上、5000mg/リットル未満の第2濃度の活性汚泥を用いて、廃水に含まれる生汚泥を分解するとともに、該廃水から窒素およびリンを除去する処理を行う反応槽と、前記反応槽から排出された処理後の廃水中に含まれる活性汚泥を沈殿させて分離する沈殿池と、前記反応槽内の活性汚泥を第2濃度に維持するために、前記沈殿池で分離された活性汚泥から所定の割合を返送汚泥として前記反応槽に返送する汚泥返送手段と、前記沈殿池で分離された活性汚泥の残分を余剰汚泥として濃縮脱水する濃縮脱水手段と、前記沈殿池から返送された活性汚泥中のバチルス属細菌を前記第1濃度に維持するために、前記反応槽内に供給される廃水の濃度に基づいて、ケイ酸を主体としたミネラル粉体を、前記反応槽に供給される廃水に添加するミネラル粉体添加手段と、を備える廃水処理システムを提供するものである。
また、上記目的を達成するために、本発明の第2の態様は、嫌気領域、無酸素領域および好気領域を有する反応槽により、該嫌気領域、無酸素領域および好気領域の順番で、10〜1010個/ミリリットルの第1濃度のバチルス属細菌を含む、2600mg/リットル以上、5000mg/リットル未満の第2濃度の活性汚泥を用いて、廃水に含まれる生汚泥を分解するとともに、該廃水から窒素およびリンを除去する処理を行い、沈殿池により、前記反応槽から排出された処理後の廃水中に含まれる活性汚泥を沈殿させて分離し、前記反応槽内の活性汚泥を第2濃度に維持するために、汚泥返送手段により、前記沈殿池で分離された活性汚泥から所定の割合を返送汚泥として前記反応槽に返送し、濃縮脱水手段により、前記沈殿池で分離された活性汚泥の残分を余剰汚泥として濃縮脱水し、前記沈殿池から返送された活性汚泥中のバチルス属細菌を前記第1濃度に維持するために、ミネラル粉体添加手段により、前記反応槽内に供給される廃水の濃度に基づいて、ケイ酸を主体としたミネラル粉体を、前記反応槽に供給される廃水に添加する廃水処理方法を提供するものである。
ここで、上記第1及び第2の態様においては、前記汚泥返送手段は、前記返送汚泥を前記反応槽に返送することにより、該反応槽内の活性汚泥を、3000mg/リットル以上、4000mg/リットル未満の濃度で維持するものであるのがより好ましい。
前記汚泥返送手段は、前記沈殿池で分離された活性汚泥に対する返送汚泥の割合を30〜60%の範囲内に調整するものであるのが好ましい。
また、前記嫌気領域、前記無酸素領域、前記好気領域における廃水の滞留時間は、それぞれ1.5〜2.0時間、3.5〜4.5時間、3.5〜4.5時間であるのが好ましい。
さらに、前記嫌気領域の酸化還元電位を−150〜−350mV、前記好気領域における廃水中の溶存酸素量を2.0〜3.5mg/リットルに維持する制御手段を備えるのが好ましい。
前記反応槽は、前記無酸素領域と前記好気領域とを仕切る仕切り壁を有し、前記仕切り壁は、前記好気領域において行われるエアレーションによって該好気領域の水面付近の廃水を前記無酸素領域に逆流させるための開口部を有するのが好ましい。
前記反応槽は、前記嫌気領域を有する第1の反応槽と、前記無酸素領域および前記好気領域を有する前記第2の反応槽と、前記第1の反応槽の嫌気領域から排出された廃水を前記第2の反応槽の無酸素領域に供給する流路と、を備えるものであるのが好ましい。
廃水や汚泥の処理中に発生する硫化水素等は、悪臭を有する腐食性ガスである。本発明の廃水処理システムとその処理方法では、標準活性汚泥法の廃水処理設備にバチルス属細菌が高濃度に優占化した活性汚泥を利用して高度処理として発展させ、最初沈殿池を廃止して濃縮脱水する汚泥を余剰汚泥のみの1系統にし、生汚泥分の汚泥が含まれた廃水を、バチルス属細菌を含む活性汚泥が反応槽で分解することによって、生汚泥分から発生する硫化水素等の悪臭を有する腐食性ガスを除去することができるため、気相での対症療法的な悪臭対策を実施する必要がなくなり、電気機械設備等の延命化を確実に図ることができると同時に、労働環境も確実に改善することができる。
また、本発明の廃水処理システムとその処理方法では、生汚泥分の汚泥が最初沈殿池で分離されず、廃水に含まれたまま反応槽を通って分解されることによって減量化されるため、システム全体の汚泥発生量を従来比で85〜90%とし、10〜15%を削減することができる。
さらに、本発明の廃水処理システムとその処理方法では、重力濃縮設備104や混合槽106やそれらの関連配管が不要になった結果、汚泥処理の設備配置が非常にシンプルかつコンパクトになるので、システム全体のイニシャルコスト、メンテナンスコスト、および使用電力量や脱水ケーキの処分費用等を含めたランニングコストを削減することができる。
(a)は、本発明に係る廃水処理システムの第1の実施形態を模式的に示す構成図であり、(b)は、(a)に示す廃水処理システムの一例を示すA−A線断面図であり、(c)は、(a)に示す廃水処理システムの別の例を示すA−A線断面図である。 本発明に係る廃水処理システムの第2の実施形態を模式的に示す構成図である。 本発明に係る廃水処理方法の手順の一実施例を示すフローチャートである。 従来の標準活性汚泥法の廃水処理システムの構成を模式的に示す構成図である。 図4に示す廃水処理システムの構成を一部改造した構成図である。
本発明に係る廃水処理システムとその処理方法を添付の図面に示す好適実施形態に基づいて以下に詳細に説明する。
図1(a)は、本発明に係る廃水処理システムの第1の実施形態を模式的に示す構成図である。本発明は、標準活性汚泥法の廃水処理設備にバチルス属細菌が高濃度に優占化した活性汚泥を利用して高度処理として発展させ、濃縮脱水する汚泥を1系統にすることによってシステム全体の汚泥発生量を削減する廃水処理システムであり、反応槽2と、沈殿池3と、汚泥返送手段と、濃縮手段5と、脱水手段7と、ミネラル粉体添加手段8と、を備える。
反応槽2は、その内部が第1および第2の仕切り壁2e、2fにより仕切られた嫌気領域2b、無酸素領域2c、好気領域2dの各領域を有する。反応槽2は、嫌気領域2b、無酸素領域2cおよび好気領域2dの順番で、10〜1010個/ミリリットルの濃度のバチルス属細菌を含む、2600mg/リットル以上、5000mg/リットル未満の濃度の活性汚泥を用いて、廃水に含まれる生汚泥を分解するとともに、該廃水から窒素およびリンを除去する処理を行うものである。
第1の仕切り壁2eは、嫌気領域2bと無酸素領域2cとの間を仕切るものであり、嫌気領域2bから無酸素領域2cへ流れる廃水の流路として連通させた開口部を有する。
第2の仕切り壁2fは、無酸素領域2cと好気領域2dとの間を仕切るものであり、好気領域2dにおいて行われるエアレーションによって好気領域2dの水面付近の廃水を無酸素領域2cに逆流させるための開口部を有し、この開口部により無酸素領域2cと好気領域2dとは連続的に形成されている。
即ち、第2の仕切り壁2fは、図1(b)に示すように、無酸素領域2cと好気領域2dとの間を仕切る中間部に配置され、中間部の上端から中間部の高さの一部まで高さ方向に伸び、かつ全ての幅方向に渡り、流路として連通している開口部2iを有する。好気領域2dの水面2hの高さはエアレーションによって上昇し、その上昇量はエアレーションの程度によって変化する。
また、第2の仕切り壁2fは、図1(c)に示すように、中間部の幅方向の一端から中間部の幅の一部まで幅方向に伸び、かつ全ての高さ方向に渡る開口部2jを有しても良い。図1(c)に示すような開口部2jを有する第2の仕切り壁2fは、廃水の澱みを防ぐために、例えば嫌気領域2bと無酸素領域2cとの間の開口部を上から見て左側に、無酸素領域2cと好気領域2dとの間の開口部を上から見て右側に、流路を蛇行させる場合に適用される。
前述のように、一般的に、廃水中に含まれる固形物は、サイズと比重に基づいてスクリーンと沈砂槽で除去され、その残りの比較的サイズが小さくかつ砂よりも比重が小さい固形物(以下、小サイズかつ小比重の固形物という)を含んだ廃水が最初沈殿池に供給され、生汚泥として分離される。本発明では、最初沈殿池を廃止したので、嫌気領域2bに設けられた流入口2aには、最初沈殿池を通っていない廃水、即ち、廃水中に含まれる小サイズかつ小比重の固形物を生汚泥として分離せずにそのまま含んだ廃水が供給される。
嫌気領域2b、無酸素領域2c、好気領域2dの各領域は、反応槽2内において、流路11を介して嫌気領域2bに設けられた流入口2aから供給された廃水が上流側から下流側に流れる順に配列されている。各領域は、流入口2aから供給された廃水を分解するバチルス属細菌が高濃度に優占化した活性汚泥をそれぞれ備えるものであり、小サイズかつ小比重の固形物を含んだ廃水が各領域に滞留する間に、生汚泥(固形物)の分解、脱窒、脱リン等の処理が行われる。
即ち、嫌気領域2bでは、バチルス属細菌を含む通性嫌気性細菌が混合液中の炭水化物、タンパク質等の有機物を酵素によってアンモニア等に低分子化し、生体構成要素として利用しつつ、リン蓄積細菌は体内に蓄えていたリンを放出する。無酸素領域2cでは、脱窒細菌が混合液中のBODを水素供与体として硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素を窒素ガスに還元する。
好気領域2dでは、廃水に含まれるアンモニア性窒素が硝化細菌により亜硝酸性窒素や硝酸性窒素に酸化され、リン蓄積細菌がリンを体内に再摂取することによって、廃水からリンが除去される。
このため、嫌気領域2b・無酸素領域2cでは積極的なエアレーションが行われず、反応槽2内に澱みを作らないようにする目的で、攪拌機9を用いて少量の撹拌が行われる。この撹拌の程度は、嫌気領域2b及び無酸素領域2cにおける活性汚泥中のバチルス属細菌などの微生物の働きによる廃水中の脱窒、脱リン等の作用を妨げない程度である。これに対して、好気領域2dでは散気装置10を介してエアレーションが行われる。
また、嫌気領域2b、無酸素領域2c、好気領域2dの各領域において、バチルス属細菌が生汚泥に含まれる硫黄化合物(硫化水素、メチルメルカプタン、硫化メチル、二硫化メチル)を分解することによって、悪臭を除去する。そして、好気領域2dを流動後の廃水が好気領域2dを流動後の活性汚泥を含んだ状態で好気領域2dに設けられた流出口2gから排出される。
バチルス属細菌は、通性嫌気性部分での処理能力が非常に高いため、嫌気領域2bおよび無酸素領域2cにおける廃水の滞留時間を、好気領域2dにおける廃水の滞留時間よりも長くすることが好ましい。嫌気領域2b、無酸素領域2c、好気領域2dにおける廃水の滞留時間は、本実施形態の場合、それぞれ1.5〜2.0時間、3.5〜4.5時間、3.5〜4.5時間の範囲内で調整される。各滞留時間がこの範囲よりも短い場合には廃水の分解が不十分となって余剰汚泥量が増加する一方、この範囲よりも長い場合には処理の長時間化によってシステム全体の廃水処理能力が低下する。好気領域の滞留時間に対する嫌気領域と無酸素領域の合計滞留時間の比率は、1.0〜2.0の範囲内で維持管理されるのが好ましい。また、この比率は1.1〜1.9の範囲内で維持管理されるのがより好ましい。この比率がこの範囲よりも低い場合には廃水の分解が不十分となって余剰汚泥量が増加する一方、この範囲よりも高い場合にも廃水の分解が不十分となって余剰汚泥量が増加する。特に、上記範囲を外れた場合には、廃水に含まれる窒素の除去能力が著しく低下する。
反応槽2内の活性汚泥は、後述するミネラル粉体の添加量を調整することによって、流入口2aから供給された廃水を分解するバチルス属細菌を10〜1010個/ミリリットルの濃度で含む状態、即ち、バチルス属細菌が高濃度に優占化した状態で維持管理されるのが好ましい。バチルス属細菌の濃度がこの範囲よりも低い場合には廃水の分解が不十分となって余剰汚泥量が増加する一方、この範囲よりも高い場合にはミネラル粉体の添加量の過剰な増加によってシステム全体のランニングコストが必要以上に上昇する。
処理すべき廃水中の窒素濃度、リン濃度などにもよるが、図示していない制御手段により、散気装置10を介したエアレーションの状態を調整することによって、ORP計32で確認した嫌気領域2bの酸化還元電位が−150〜−350mVとなり、DO計33で確認した好気領域2dにおける廃水中の溶存酸素量が2.0〜3.5mg/リットルとなるように維持管理されるのが好ましい。酸化還元電位がこの範囲よりも低い場合(−350mVより下)には、硫化水素等の発生により硝化細菌の活性が低下して水質が悪化する一方、高い場合(−150mVより上)には、嫌気度が低いため脱リン反応が不十分となって水質が悪化する。溶存酸素量がこの範囲よりも低い場合には廃水の分解が不十分となって余剰汚泥量が増加する一方、この範囲よりも高い場合にはエアレーション量の過剰な増加によってシステム全体のランニングコストが必要以上に上昇する。
続いて、沈殿池3は、反応槽2の下流側に設けられ、反応槽2の流出口2gから排出された処理後の廃水中に含まれる活性汚泥を沈殿させて分離するものである。
ここで、本実施形態の廃水処理システムには、反応槽2の流入口2aへの流路11に、反応槽2に対する負荷を確認するための浮遊物質(SS)計31、嫌気領域2bには酸化還元電位を確認するための酸化還元電位(ORP)計32、好気領域2dには廃水中の溶存酸素量を確認するための溶存酸素(DO)計33とMLSS計34、反応槽2と沈殿池3の間の流路13にリン自動測定器35、沈殿池3からの放流用の流路14には窒素、リン排出濃度を監視するための全窒素(T−N)・全リン(T−P)自動測定器36と化学的酸素要求量排出濃度を監視するための化学的酸素要求量(COD)計37、が設置されており、各々監視制御されている。
汚泥返送手段は、沈殿池3の下流側と反応槽2の上流側の流入口2a付近との間に接続された返送流路15、汚泥を搬送するための図示していないポンプ等を備えている。汚泥返送手段は、MLSS計34で測定した反応槽2内の活性汚泥のMLSS濃度を後述する所定の範囲内に維持するために、ポンプ等により、沈殿池3で分離後の活性汚泥から所定の割合を返送汚泥42として沈殿池3の下流側から返送流路15を介して反応槽2の上流側に返送するものである。
上述した沈殿池3で分離後の活性汚泥に対する返送汚泥42の比率を30〜60%の範囲内で調整することによって、反応槽2内の活性汚泥は、2600mg/リットル以上5000mg/リットル未満のMLSS濃度で維持管理されるのが好ましい。また、反応槽2内の活性汚泥は、3000mg/リットル以上4000mg/リットル未満のMLSS濃度で維持管理されるのがより好ましい。活性汚泥のMLSS濃度がこの範囲よりも低い場合には廃水の分解が不十分となって余剰汚泥量が増加する一方、この範囲よりも高い場合には返送汚泥量の過剰な増加によってシステム全体のランニングコストが必要以上に上昇する。また、沈殿池3の容量が不足して水質が悪化する場合もある。
続いて、濃縮手段5と脱水手段7は、沈殿池3の下流側に設けられ、沈殿池3で分離後の活性汚泥から返送汚泥42を返送した残分を余剰汚泥43として濃縮脱水するものである。流路17を通って濃縮手段5に供給される余剰汚泥43は、バチルス属細菌が高濃度に優占化していて腐敗しにくいため、汚泥処理が容易である。
最後に、ミネラル粉体添加手段8は、反応槽2の上流側の流入口2a付近に設けられ、SS計31で測定してBOD濃度換算して得た反応槽2内に供給される廃水のBOD濃度に基づいて、この廃水が反応槽2内に供給された時に、沈殿池3から返送されて反応槽2内に供給された活性汚泥中のバチルス属細菌の濃度を前述の所定の範囲内に維持するために、ケイ酸を主体としたミネラル粉体を反応槽2に供給される廃水に添加するものである。
本発明に係る廃水処理システムは、基本的に以上のように構成される。
次に、本発明に係る廃水処理方法について説明する。
図3は、本発明に係る廃水処理方法の手順の一実施例を示すフローチャートである。本発明は、標準活性汚泥法の廃水処理設備にバチルス属細菌が高濃度に優占化した活性汚泥を利用して高度処理として発展させ、濃縮脱水する汚泥を1系統にすることによってシステム全体の汚泥発生量を削減する廃水処理方法であり、ステップS10〜S28で構成される。
まず、ステップS10において、廃水中に含まれる小サイズかつ小比重の固形物を沈殿させて生汚泥として分離する最初沈殿池を通っていない廃水、即ち、廃水中に含まれる小サイズかつ小比重の固形物を生汚泥として分離せずにそのまま含んだ廃水が流路11を介して流入口2aから反応槽2内に供給される。
反応槽2内には、反応槽2内に供給された廃水が上流側から下流側に流れる順に嫌気領域2b、無酸素領域2c、好気領域2dの各領域が配列され、各領域は反応槽2内に供給された廃水を分解するバチルス属細菌が高濃度に優占化した活性汚泥を備えている。本実施形態の場合、反応槽2に備えられる活性汚泥は、2600mg/リットル以上5000mg/リットル未満のMLSS濃度で維持管理され、活性汚泥に含まれるバチルス属細菌は、10〜1010個/ミリリットルの濃度で維持管理される。
次に、ステップS12において、ステップS10で嫌気領域2b内に供給された廃水が嫌気領域2bに備えられた活性汚泥を含んで嫌気領域2bを1.5〜2.0時間かけて流れる間に、嫌気領域2bを流動中の活性汚泥に含まれるバチルス属細菌が嫌気領域2bを流動中の廃水を分解する。具体的には、反応槽2内にある活性汚泥中のバチルス属細菌は、廃水中における硫黄化合物(硫化水素、メチルメルカプタン、硫化メチル、二硫化メチル)の除去に優れた能力を発揮するので、上記廃水処理によって同時に悪臭が除去される。また、NH4−N(アンモニア性窒素)が定量下限値以下にまで除去される。
また、反応槽2内にある活性汚泥中のバチルス属細菌は、窒素除去能を持ち、エアレーションが行われていないことにより酸素不足状態にある嫌気領域2bでは、他の一般細菌より増殖時間が速く、アンモニア性窒素を生体構成要素として利用する。さらに、反応槽2内にある活性汚泥中のリン蓄積細菌の働きにより、嫌気領域2bでリン蓄積細菌が体内に蓄えていたリンを放出する。
次に、ステップS14において、無酸素領域2cにおいて、ステップS12で嫌気領域2bを流動後の廃水が嫌気領域2bを流動後の活性汚泥を含んで仕切り壁2eの開口部を介して無酸素領域2cに供給され、無酸素領域2cを3.5〜4.5時間かけて流れる間に、無酸素領域2cを流動中の活性汚泥に含まれるバチルス属細菌が無酸素領域2cを流動中の廃水を分解する。具体的には、バチルス属細菌は、無酸素領域2cでも同様に、硫黄化合物を分解することによって、悪臭を除去する。また、バチルス属細菌は、エアレーションが行われていないことにより酸素不足状態にある無酸素領域2cでも同様に、アンモニア性窒素を生体構成要素として利用する。
次に、ステップS16において、好気領域2dにおいて、ステップS14で無酸素領域2cを流動後の廃水が無酸素領域2cを流動後の活性汚泥を含んで仕切り壁2fの開口部を介して好気領域2dに供給され、好気領域2dを3.5〜4.5時間かけて流れる間に、好気領域2dを流動中の活性汚泥に含まれるバチルス属細菌が好気領域2dを流動中の廃水を分解する。具体的には、バチルス属細菌は、好気領域2dでも同様に、硫黄化合物を分解することによって、悪臭を除去する。また、エアレーションが行われている好気領域2dでは、前述したバチルス属細菌の働きに活性汚泥中の硝化細菌の働き(アンモニアを硝酸塩にまで酸化する)が加わり、硝化が促進され、廃水に含まれるアンモニア性窒素が硝化細菌により亜硝酸性窒素や硝酸性窒素に酸化される。さらに、好気領域2dでリン蓄積細菌が嫌気領域2bで放出したよりも多くのリンを体内に再摂取することによって、廃水からリンが除去される。
次に、ステップS20において、好気領域2dを流動後の廃水が好気領域2dを流動後の活性汚泥を含んで反応槽2の流出口2gから排出される。
反応槽2内にある活性汚泥中のバチルス属細菌は、前述したように反応槽2内で処理が進むと貧栄養状態になって細胞の中に胞子が形成され、その状態で反応槽2から沈殿池3に流入する。このバチルス属細菌の胞子の細胞壁は粘着物質で覆われているため、吸着性があり、フロック形成が容易となり、凝集性が向上する。また、前述したように廃水に添加されるミネラル粉体の中のケイ酸が汚泥の核となることにより、活性汚泥の比重が高まって汚泥の沈降性が増す。
次に、ステップS22において、ステップS20で反応槽2から排出され、沈殿池3に流入した廃水からその廃水中に含まれる活性汚泥を沈殿させて分離し、流路14を介して外部へ放流する。以上のように、反応槽2と沈殿池3において廃水が処理される。
次に、ステップS24において、返送汚泥の返送「Y」(はい)で示すように、反応槽2に備えられる活性汚泥のMLSS濃度を上記濃度範囲内に維持するために、汚泥返送手段により、ステップS22で分離後の活性汚泥の一部を、この活性汚泥に対する返送比率を30〜60%の範囲内で調整しながら、返送汚泥42として沈殿池3の下流側から返送流路15を介して反応槽2の上流側に返送する。
次に、ステップS26において、ステップS24で沈殿池3から返送汚泥42として返送されて反応槽2内に供給される活性汚泥中のバチルス属細菌の濃度を上記濃度範囲内に維持するために、SS計31で測定してBOD濃度換算して得たステップS10で反応槽2内に供給される廃水のBOD濃度に基づいて、ケイ酸を主体としたミネラル粉体の添加量を調整しながら、反応槽2の上流側にこのミネラル粉体を添加する。返送汚泥42は、反応槽2の上流側から反応槽2内に流入した後活性汚泥として嫌気領域2bに備えられる。そして、これ以降はステップS12に戻って実行される。
一方、ステップS24で返送汚泥の返送「N」(いいえ)で示すように、ステップS28において、返送汚泥を返送した残分の活性汚泥を流路17を介して濃縮手段5に供給し、この残分の活性汚泥を、濃縮手段5および脱水手段7により、余剰汚泥43として濃縮脱水する。
本発明に係る廃水処理方法は、基本的に以上のようなステップで構成される。
本実施形態の廃水処理システムでは、最初沈殿池の廃止により生汚泥をなくし、濃縮脱水する汚泥を最終沈殿池で分離される余剰汚泥のみの1系統にする。これにより、生汚泥分の汚泥が最初沈殿池で分離されず、廃水に含まれたまま反応槽を通って分解されて減量化されるので、生汚泥分の余剰汚泥量を削減することができ、システム全体の汚泥発生量を削減することができる。
また、上記のように最初沈殿池を廃止して濃縮脱水する汚泥を余剰汚泥のみの1系統にし、バチルス属細菌が高濃度に優占化した活性汚泥を利用して廃水を分解することによって、生汚泥から発生する硫化水素等の悪臭を有する腐食性ガスを除去することができる。そのため、気相での対症療法的な悪臭対策を実施する必要がなくなり、電気機械設備等の延命化を確実に図り、労働環境も確実に改善することができる。
また、生汚泥分の汚泥が最初沈殿池で分離されず、廃水に含まれたまま反応槽を通って分解されることによって減量化されるため、システム全体の汚泥発生量を従来比で85〜90%とし、10〜15%を削減することができる。
さらに、従来の廃水処理システムと比べて、重力濃縮設備や混合槽やそれらの関連配管が不要になった結果、汚泥処理の設備配置が非常にシンプルかつコンパクトになる。そのため、システム全体のイニシャルコスト、メンテナンスコスト、および使用電力量や脱水ケーキの処分費用等を含めたランニングコストを大幅に削減することができる。
次に、本発明の第2の実施形態の廃水処理システムについて説明する。
図2は、本発明に係る廃水処理システムの第2の実施形態を模式的に示す構成図であり、標準活性汚泥法が採用されている既存の廃水処理システムに対して、本発明を適用する場合の実施形態である。図2に示された反応槽は、標準活性汚泥法における最初沈殿池から改造された第1の反応槽21と、標準活性汚泥法における反応槽から改造された第2の反応槽22と、両者の間の流路12と、からなる。第1の反応槽21は、流入口2aから供給された廃水が流れる上流側にあり、この内部に嫌気領域2bが設けられる。第2の反応槽22は、第1の反応槽21の下流側に設けられ、この内部の上流側半分と下流側半分に無酸素領域2cと好気領域2dがそれぞれ設けられる。つまり、第1の反応槽21と第2の反応槽22とは別々の槽として分離され、第2の反応槽22内の無酸素領域2cと好気領域2dとの間は第2の仕切り壁2fによって仕切られている。その他の部分は図1(a)に示された本発明の第1の実施形態に係る廃水処理システムと同一である。
前述のように、嫌気領域2b、無酸素領域2c、好気領域2dの滞留時間は、1.5〜2.0時間、3.5〜4.5時間、3.5〜4.5時間であるが、標準活性汚泥法が採用されている既存の廃水処理システムの最初沈殿池と反応槽の容積比は、約1:4〜5なので、最初沈殿池は嫌気領域2bとして、反応槽は無酸素領域2cおよび好気領域2dとして使用することができる。また、無酸素領域2cと好気領域2dの滞留時間は、略同一なので、それぞれの容積も略同一にする。
第2の実施形態の廃水処理システムの作用は、第1の反応槽21で処理された廃水が、第1の反応槽21から排出され、流路12を介して第2の反応槽22に供給される点を除いて、第1の実施形態の廃水処理システムの場合と同じである。
第2の実施形態の廃水処理システムは、標準活性汚泥法が採用されている既存の廃水処理システムに対して本発明を適用したものであり、第1の実施形態の廃水処理システムの効果に加えて、さらに、既存の設備を有効利用することでコストダウンを図ることができるというメリットがある。
以上、本発明に係る廃水処理システムとその処理方法について実施形態及び実施例を挙げて詳細に説明したが、本発明は上記実施形態及び実施例に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよいのはもちろんである。
2、21、22 反応槽
2a 流入口
2b 嫌気領域
2c 無酸素領域
2d 好気領域
2e、2f 仕切り壁
2g 流出口
2h 水面
2i、2j 開口部
3 沈殿池
5 濃縮手段
7 脱水手段
8 ミネラル粉体添加手段
9 攪拌機
10 散気装置
11、12、13、14、17 流路
15 返送流路
31 SS計
32 ORP計
33 DO計
34 MLSS計
35 リン自動測定器
36 T−N・T−P自動測定器
37 COD計
42 返送汚泥
43 余剰汚泥
101 最初沈殿池
102 反応槽
103 最終沈殿池
104 重力濃縮設備
105 機械濃縮設備
106 混合槽
107 脱水設備
111、112、113、114、115、115a、115b、116、117 流路
141 生汚泥
142 返送汚泥
143 余剰汚泥
144 混合汚泥

Claims (8)

  1. 嫌気領域、無酸素領域および好気領域を有し、該嫌気領域、無酸素領域および好気領域の順番で、10〜1010個/ミリリットルの第1濃度のバチルス属細菌を含む、2600mg/リットル以上、5000mg/リットル未満の第2濃度の活性汚泥を用いて、廃水に含まれる生汚泥を分解するとともに、該廃水から窒素およびリンを除去する処理を行う反応槽と、
    前記反応槽から排出された処理後の廃水中に含まれる活性汚泥を沈殿させて分離する沈殿池と、
    前記反応槽内の活性汚泥を第2濃度に維持するために、前記沈殿池で分離された活性汚泥から所定の割合を返送汚泥として前記反応槽に返送する汚泥返送手段と、
    前記沈殿池で分離された活性汚泥の残分を余剰汚泥として濃縮脱水する濃縮脱水手段と、
    前記沈殿池から返送された活性汚泥中のバチルス属細菌を前記第1濃度に維持するために、前記反応槽内に供給される廃水の濃度に基づいて、ケイ酸を主体としたミネラル粉体を、前記反応槽に供給される廃水に添加するミネラル粉体添加手段と、を備えることを特徴とする廃水処理システム。
  2. 前記汚泥返送手段は、前記返送汚泥を前記反応槽に返送することにより、該反応槽内の活性汚泥を、3000mg/リットル以上、4000mg/リットル未満の濃度で維持するものである請求項1に記載の廃水処理システム。
  3. 前記汚泥返送手段は、前記沈殿池で分離された活性汚泥に対する返送汚泥の割合を30〜60%の範囲内に調整するものである請求項1または2に記載の廃水処理システム。
  4. 前記嫌気領域、前記無酸素領域、前記好気領域における廃水の滞留時間は、それぞれ1.5〜2.0時間、3.5〜4.5時間、3.5〜4.5時間である請求項1〜3のいずれかに記載の廃水処理システム。
  5. さらに、前記嫌気領域の酸化還元電位を−150〜−350mV、前記好気領域における廃水中の溶存酸素量を2.0〜3.5mg/リットルに維持する制御手段を備える請求項1〜4のいずれかに記載の廃水処理システム。
  6. 前記反応槽は、前記無酸素領域と前記好気領域とを仕切る仕切り壁を有し、
    前記仕切り壁は、前記好気領域において行われるエアレーションによって該好気領域の水面付近の廃水を前記無酸素領域に逆流させるための開口部を有する請求項1〜5のいずれかに記載の廃水処理システム。
  7. 前記反応槽は、前記嫌気領域を有する第1の反応槽と、前記無酸素領域および前記好気領域を有する前記第2の反応槽と、前記第1の反応槽の嫌気領域から排出された廃水を前記第2の反応槽の無酸素領域に供給する流路と、を備えるものである請求項1〜6のいずれかに記載の廃水処理システム。
  8. 嫌気領域、無酸素領域および好気領域を有する反応槽により、該嫌気領域、無酸素領域および好気領域の順番で、10〜1010個/ミリリットルの第1濃度のバチルス属細菌を含む、2600mg/リットル以上、5000mg/リットル未満の第2濃度の活性汚泥を用いて、廃水に含まれる生汚泥を分解するとともに、該廃水から窒素およびリンを除去する処理を行い、
    沈殿池により、前記反応槽から排出された処理後の廃水中に含まれる活性汚泥を沈殿させて分離し、
    前記反応槽内の活性汚泥を第2濃度に維持するために、汚泥返送手段により、前記沈殿池で分離された活性汚泥から所定の割合を返送汚泥として前記反応槽に返送し、
    濃縮脱水手段により、前記沈殿池で分離された活性汚泥の残分を余剰汚泥として濃縮脱水し、
    前記沈殿池から返送された活性汚泥中のバチルス属細菌を前記第1濃度に維持するために、ミネラル粉体添加手段により、前記反応槽内に供給される廃水の濃度に基づいて、ケイ酸を主体としたミネラル粉体を、前記反応槽に供給される廃水に添加することを特徴とする廃水処理方法。
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