JP5189594B2 - 繊維質製品を製造する方法 - Google Patents

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Description

本発明は、請求項1の前段に記載の、多層繊維質製品を製造する方法に関する。
通常、このような製品は、異なる繊維組成を有する少なくとも2つの積層する層を備える。製品の製造において、化学処理短繊維素料(ショートストック)を少なくとも部分的に用いる。
長年、紙またはボール紙の生産に用いる繊維質パルプを分画し、また分画したものを異なる層で使用することは、とくに、リサイクル繊維で調製するボール紙およびティシュ(薄葉紙)に適用されてきた。長繊維素料(ロングストック)の分画も一般的である。今日、多層ウェブ技術を用いて印刷用紙を製造する場合、分画および異なる層での分別物の使用を印刷用紙の製造にも適用することができる。
長年、分画が用いられてきたが、主に機械処理パルプおよびリサイクル繊維の処理に限定されていた。化学処理パルプの分画は、リサイクル繊維または機械処理パルプの分画よりも適用されることがはるかに少なく、適用されるにしても、主に軟質木材パルプに適用されてきた。とくに多層技術を用いて製造した製品において、パルプの分画により、最適構造の生産が可能となる。また、パルプから微細繊維を分離するよう分画することも可能であり、この場合、残留する長繊維素料(ロングストック)分は、分画しないレベルと比較すると、引張強度が向上する。遠心式クリーナまたはスクリーンのいずれか、またはこれらの組み合わせにより、分画を行うことができる。スクリーンは、主に繊維の長さに基づいて繊維を等級分けすることができる一方、遠心式クリーナは、密度および比体積に基づいて繊維を等級分けすることができる。
軟質木材パルプの分画は、例えば以下の刊行物、すなわち非特許文献1、非特許文献2、非特許文献3、に記載がある。
上述の遠心式クリーニング技術を産業的に用いることはできず、これは、すなわち稠度値が極めて低く、必要とされる個別濃縮測定器が高価であり過ぎるからである。
カリ・コスケンヘリー(Kari Koskenhely)氏らは、非特許文献4で、軟質木材パルプの分画における原理は、分別物を、個別に最適に精製することができ、適切な製品、または多層ボール紙の異なる層において用いることである、と記載している。例えば、軽く磨砕(グラインディング)することにより、長繊維素料(ロングストック)分の、引張強度/排水抵抗比を向上させる。
特許文献1(米国特許第6068732号)に記載の発明において、少なくとも3層を有するボール紙の剛性は、開孔スクリーンを用いて軟質木材パルプを短繊維分または長繊維分に分別する分画を用いることで高まる。次に、長繊維分をボール紙の表層に用いる一方で、短繊維分を、硬質木材パルプと混合して中間層に用いる。この繊維混合物は、表層における繊維混合物の一部としても用いることができる。さらに、中間層は、20〜50%の機械処理パルプを含ませることができる。用いたパルプは、BCTMPである。
特許文献2(フィンランド国特許第75200号)は、基本パルプの長繊維分および短繊維分への分画を記載している。長繊維分をワイヤに直接接触する層に使用し、また短繊維分は中間層に使用し、またはフォードリニア長網抄紙機のワイヤの場合、ワイヤ層の頂部に用いる。このようにして、とくに保持特性を向上させる。分画の後、長繊維分を精製し、ついで再分画する。この後、得られた短繊維分を第1分画からの短繊維分と混合する。基本パルプは、化学処理パルプおよび機械処理パルプの混合物とすることができるが、異なる長さの繊維からなる化学処理パルプのみを有することもあり得る。基本パルプも、損紙を有する。
T・ブリス(T. Bliss)氏による非特許文献5によれば、リサイクル繊維の分画における一般的な目的は、繊維分の強度/濾水度比を向上させること、精製に用いるエネルギーを節約すること、または精製で微細繊維が生成するのを最小限にすること、にある。適切な層に対して適切な繊維分を選択して割当てることにより、多層ボール紙における特性の調整を可能にする。
リストロ・ベェックロス(Ristro Weckroth)氏は、彼の修士論文(非特許文献6)の中で、微細繊維または短繊維と一緒に微細繊維を除去するため、バーチ(カバノキ)パルプ(数ある中でもとくに)を分画した、と記載している。しかし、ボール紙の中間層における使用法に対する特別な関心のもと、バーチ(カバノキ)パルプのバルク(体積)における分画の効果を研究したに過ぎない。
分画によって生成した繊維分を完全に利用することは困難であった。統計的処理であるため、分画が完了することはない。遠心式クリーニング技術を用いる場合、異なる繊維分中に長繊維の約半分である長さのみ分離することができる。この結果、所望の微細繊維層に適する繊維分を生成する。しかし、製紙技術と経済問題との双方が直面する、残りのパルプをいかに用いるかという問題は、依然未解決である。
ボール紙、とくに折り畳み式段ボール箱用のボール紙、の曲げ強度は、最も重要な品質特性の1つである。表層および裏当て層(通常パルプを有する)の引張剛性、すなわち弾性係数、の増加、またはとくに中間層の構造上における寸法の増加のいずれも、曲げ強度の向上を可能にする。精製度の増加は、パルプの引張剛性(弾性係数)の増加を可能にするが、精製処理は、逆に中間層の脱水性を阻害する、より緻密な繊維網を生成する。この場合、許容能力を制限し、ブリスタリングおよびデラミネーション現象(表層の局所的膨張および層の分離)を引き起こす。
短繊維素料(ショートストック)において、バーチ(カバノキ)パルプが、ボール紙製造にとって興味深い原料であり、これはすなわち、極めて優れた強度および軟質木材パルプよりも極めて優れた光学的特性の組み合わせを有するからである。バーチ(カバノキ)パルプの精製度を増加する場合、逆にワイヤの脱水性が低下することで、ボール紙製造機の稼働性の問題を引き起こす。そして、多孔性が低下するにつれて製品にデラミネーション(層剥離)が現れるようになる。
米国特許第6068732号明細書 フィンランド国特許第75200号明細書
Sari Panula-Ontto, "Sellum fraktioinnilla raatalaityihin tuotteisiin", KCL Linkki 3/2003, p.7 Sari Panula-Ontto, "Fractionation of unbleached softwood kraft pulp with wedge wire pressure screen and hydrocyclone", Licentiate theses, 2003 Allison & J. Olson, "Optimization of multiple screening stages for fibre length fractionation : Two stage case", Journal of Pulp and Paper Science, no.3, 2000, pp.113-119 Kari Koskenhely et al, "Effect of refining intensity on pressure screen fractionated softwood kraft", Nordic Pulp & Paper Research Journal, nr 2, 2005, pp.169-175 T. Bliss "Pulp fractionation can benefit multilayer paperboard operations" Pulp & Paper, no.2, 1987, pp.104-107 Risto Weckroth "Koivusulfaattimassan ominaisuudet ja laadun parantaminen kolmikerroskartongin valmistuksen kannalta", a Master’s thesis, Helsinki University of Technology, 1991
本発明の目的は、既知の技術に関連する欠点を少なくとも部分的に排除し、かつ、とくに短繊維素料(ショートストック)から多層繊維製品を生産する新たな解決法を提供することにある。
本発明は、短繊維の素料(ストック)、すなわち実際には硬質木材パルプを、ウェビング(webbing)段階前に、パルプから微細繊維を最初に分離する機械的分画にかけることに基づく。好適には、約0.2〜1.5mmの平均開孔サイズを有するスクリーンを通過する微細繊維を分離する。スクリーンを用いてこの等級分けを行う。この後、スクリーニングから微細繊維および除外物を個別に回収し、多層製品の異なる層に組み入れることができる2つの異なる繊維材料分とする。この場合、さらに好適には、スクリーニングの除外物、すなわち「長繊維分(long fiber fraction)」を、優れた引張強さを有していなければならない層に使用する。本発明の発明者達は、このように、通常は表層を形成する繊維分から微細繊維を除去することで、脱水性または多孔性の大きな低下を生ずることなく、パルプの精製度を向上することができることを見出した。
さらに、本発明による方法は、主に、請求項1の特徴部分に記載の内容を特徴とする。
本発明により、多くの利点を得ることができる。分画、すなわちスクリーニングによって生成される長繊維分の引張強さおよび引張剛性を向上し、またこれら長繊維分は、対応レベルの排水性および多孔性を有する供給パルプよりも大きく改善する。
(精製の前後いずれにせよ)、制御下において微細繊維を除去することで、磨砕(グラインディング)処理において、多孔性をそれほど損なうこともなく、バーチ(カバノキ)パルプなどの短繊維素料(ショートストック)の弾性係数を向上させることができる。例えば、折り畳み式段ボール箱用ボール紙のような3層ボール紙の中間層に、分画で分離した微細繊維を利用することで、内部強度および定着能力を増大することができる。同時に、微細繊維を含まない表層の剛性および多孔性を向上させる。微細繊維の割合が増加する場合、例えば通常は中間層に用いる損紙パルプの代替物として使用する場合、中間層の結合強さは向上する。
したがって、精製および/または層に添加される損紙パルプの量を減少することができ、この場合、構造上のバルク(体積)が増加する。
しかし、例えば、多層製品内部に長繊維分を有するティシュ(薄紙)またはそれに類似する製品を調製することもできるとともに、微細繊維に富む繊維分が表層をなすようにすることもできる。
本発明の発明者達は、多層製品の中間層に抽出物および微粒子を有する繊維分を挿入すると、黄変および彩度落ちが減少することを見出した。表面が微量の抽出物を含ませるとき、製品はより鮮やかにもなる。
スクリーンをこの等級分けに用いるため、微細繊維分の稠度は非常に高く、別途の脱水段階は必要ない。代わりに、スクリーンから得た微細繊維分を繊維材料における懸濁液の形式で回収して使用する。
以下、本発明を詳細な説明および添付図面につき説明する。
本発明による、短繊維素料(ショートストック)の処理方法を線図的に示す。 低密度で微細繊維分を回収する条件におけるパルプの処理を示す。 分画を行わないパルプの処理を示す。 SR数の関数としての引張指数のグラフである。 SR数の関数としての引張剛性のグラフである。 多孔性の関数としての引張剛性(ガーレー試験)のグラフである。 SECの関数としてのSR数のグラフである。 異なる層組成における合成シート中間層の体積のグラフである。 異なる層組成における合成シートの内部結合強度のグラフである。 体積の関数としての異なる合成パルプの内部結合強度のグラフである。
本発明において、バーチ(カバノキ)パルプにおける品質が向上するよう、バーチの分画(とくに有孔スクリーンを使用する分画)を実施する。
図1aから明確なように、バーチパルプをスクリーン10で分画して、微細繊維を除去する。この結果、脱水またはパルプの多孔性における重大な低下のいずれも招くことなく、残留繊維パルプの精製物11を増加させることができる。このように、素料(ストック)における長繊維(ロングストック)分および微細繊維分を最適に使用して、折り畳み式段ボール箱用のボール紙の異なる層における強度特性を向上させることができる。分画で得られた微細繊維分を中間層で「接着剤」として使用し、構造により強い強度を与えることができ、中間層における繊維を十分に精製する必要はない。その代わりに、繊維ネットワークは一層嵩高状態になり、層構造全体の曲げ強さも向上する。
本発明によれば、長繊維素料(ロングストック)分と、短繊維素料(ショートストック)/微細繊維分とを互いに分離することで、供給原料パルプ全体を製品の調製に利用することができる。この場合、必要であれば、繊維分をさらに個別に処理してから、同一多層製品の異なる層に供給することができる。所要に応じて、一方の繊維分または双方の繊維分のうち一部分を、原理的には、他の製品の製造に用いることができるが、当然、供給パルプ全体を一つの単独製品の調製に用いるのが最も合理的である。
好適には、本発明に用いる短繊維素料分(ショートストック)は、アルカリ蒸解法を用いて硬質木材から調製した化学パルプである。カバノキ科、ハコヤナギ科、ユーカリ科またはアカシア科の原木材料、またはこれら2またはそれ以上の種類の原木材料を混合して調製する。
硬質木材から製品全体を準備することができ、通常、化学的に調製した硬質木材繊維比率は、表層パルプのうち50〜100重量%であるが、軟質木材パルプと硬質木材パルプとを混合して用いることもできる。最適には、化学パルプから調製した軟質木材繊維の最大比率は、50%である。通常、硬質木材繊維の長さは、軟質木材繊維の長さの約3分の1である。したがって、精製していない硬質木材から微細繊維を生成することができる。例えば、バーチ(カバノキ)パルプは、他の多くの硬質木材種と比較して優れた強度特性を有するため、ボール紙に曲げ強度を与える多層ボール紙の該層に最適である。3層ボール紙において、この層は、表層および/または裏当て層とするのが好適である。ボール紙の曲げ強さが向上すれば、坪量を減らすこともできる。
非分画バーチパルプにおいて、DDJ法、すなわち代表的には200メッシュスクリーンを通過する繊維分として測定される微細繊維の比率は、約4〜6.5%である。繊維を精製することで、微細繊維量が増加する。本発明によれば、バーチパルプにおける微細繊維分の比率を、折り畳み式段ボール箱用のボール紙におけるような8〜9%にまで向上することができ、好適な分画パラメータは11〜12%である。他の製品において、繊維分の比率は、製品によって変化する。分画パラメータおよび精製パラメータの変更により、分画率を変更することができる。
本発明によれば、スクリーンを用いて、パルプの繊維材料から算定して、少なくとも約5重量%、最適には約5〜30重量%、とくに約7〜25重量%の繊維材料部分をパルプから分離する。この繊維材料部分は、0.2〜1.5mmスクリーンを通過する微細繊維を含む。折り畳み式段ボール箱の用途には、用いるスクリーンの平均開孔サイズは、好適には約1.0mm、またはそれより僅かに小さく約0.8mmとする。スクリーンの自由域(すなわち、孔ではない領域)は、通常、全体領域の約20〜80%、とくに約25〜75%とする。
スクリーンから得られる微細繊維分を、繊維材料の懸濁液の形式で回収する。繊維製品の調製のため、この繊維材料および水よりなる懸濁液を、別途に脱水せずに、中間層における他のパルプ成分と混合することができる。繊維材料におけるこの懸濁液の稠度は、約0.5〜2重量%、とくに約0.8〜1.5重量%である。
例えば、遠心式クリーニング技術を用いて分画を実施する場合(図1b)、分画段階20は、稠度が0.1重量%未満の微細繊維懸濁液を生成する。この場合、この微細繊維分を中間層における他のパルプ成分と混合する前に、例えば機械的または蒸発により、脱水段階22を行わなくてはならない。従来方法において、長繊維素料(ロングストック)分の生成段階21を行うことができるが、除去すべき微細繊維分の含有率が十分に大きくない場合、多孔性の損失を避けるため、精製を制限しなければならない。図1cは、繊維分を精製する通常処理段階31を示し、この通常処理は既知である。
本発明によれば、スクリーニング段階10中または分画中、大幅に減少していた(「長繊維素料(ロングストック)分」またはスクリーニングによる排除物)微細繊維比率は回復する。より少ない微細繊維を有する繊維分を精製段階11に移し、所定の脱水特性になるまで精製する。随意的に、より少ない微細繊維を含む繊維分を用いて、優れた引張強さ特性を必要とする繊維層を調製する。したがって、より少ない微細繊維を含む繊維分およびより多くの微細繊維を含む繊維分の双方を利用することができる。
図1aにつき説明したように、繊維層の分離調製において、基本的には精製せずに、または僅かに精製して微細繊維分を用いる。代表的には、精製に用いるエネルギーは、約30kWh/トンである。好適には微細繊維分を、機械処理パルプ、最適には砕木パルプ、より微細化した機械処理パルプまたは化学−熱機械処理パルプ、プロセス損紙分またはこれらの組み合わせによるパルプと混合し、この後、作成した混合物を用いて多層製品における少なくとも1つの繊維層を調製する。混合物における微細繊維分の含有率は、混合物全体量の約5〜50重量%、好適には約10〜30重量%とする。
近年の紙およびボール紙用の製紙機は、ごく少量の損紙しか生じない。比較的少量の損紙分しか生じない状況では、代に高価な一次(バージン)パルプを用いて嵩高層に接着しなくてはならない。本発明は、損紙の代替として、または損紙と組み合わせて微細繊維分を用いることで、これらの問題を回避する。結果として得られる製品は、極めて強度が高いため、ボール紙は製造および使用の双方における機械的ひずみに耐えることができる。
異なる繊維分を用いることにより、少なくとも2層の積層する繊維層を有する繊維質製品、好適にはボール紙、最適には折り畳み式段ボール箱用のボール紙、を調製する。
好適な実施形態によれば、製品の中間層に微細繊維を含む3層製品を調製する。中間層は、ボール紙製品における繊維の全体量の30〜75重量%を占める。製品は、表層および裏当て層の厚さが同一の対称形とすることができ、または、例えば表層を裏当て層よりも約1.1〜3.0倍厚いものとすることができる。
このような多層ボール紙の例としては、
−外面および内面を有する第1繊維層、
−第1繊維層から距離を置いて配置し、また外面および内面を有する第2繊維層であって、第1繊維層の内側に第2繊維層の内面を配置する、該第2繊維層、ならびに
−第1繊維層と第2繊維層との間に適合する第3繊維層
を組み合わせて備える製品があり、この多層ボール紙をコーティングする、またはコーティングしない、または1つの外面のみコーティングすることができる。
まず、水素結合により、多層製品の副層を互いに接着する。必要に応じて、周知の接着剤を用いて結合を強固にすることができる。
3層製品の典型的な坪量は、50〜500g/mであり、表層および裏当て層の坪量は約20〜200g/m、また中間層の坪量は10〜450g/mである。
ティッシュ(薄紙)用途においては、優れた引張強さを有し、かつ長繊維素料(ロングストック)分を有する中間層と、および、微細繊維を有し、かつ軟質かつ吸収性表面をもたらす表層とを備える製品を調製することができる。
他の好適な実施形態によれば、製品の表層または裏当て層に微細繊維分を含む2層製品を調製する。微細繊維分を有する層は、好適には、ボール紙における全繊維の約50〜80重量%とする。これら製品の代表的な坪量は50〜400g/mであり、表層および裏当て層はそれぞれ約25〜200g/mである。
微細繊維分およびスクリーニングからの除外物、すなわち長繊維素料(ロングストック)分の双方に、他のパルプを混合することができ、これにより、繊維分の量を増大しまた特性を変更できることは、明らかである。しかし、製品における微細繊維分級物を有する層のスクリーニングから生成した微細繊維分の量は、好適には繊維量におけるドライ物質量の少なくとも50%、さらに好適には少なくとも75%、さらに好適には80〜100%をなす。同様に、スクリーニングによる長繊維素料(ロングストック)分は、長繊維素料分を有する層の(この繊維材料分における乾燥重量の)大部分、または80〜100%にもなる。したがって、この好適な解決法により、1つの初期材料をスクリーニングすることで生成した製品は、初期材料パルプを精製しただけの対応する製品と比べて極めて優れた特性を有する製品を得ることができる。
以下の実施例は、本発明を説明するものであり、本発明を限定するものではない。
φ0.8mm開孔スクリーンを用いて、KSK Birch(Oy Metsa-Botnia Ab社のKaskinen Mills工場から入手できる市販のバーチパルプ製品)を分画する。
Figure 0005189594
異なる特定の4段階のエネルギー消費量(43,56,68および87kWh/tonne)において、ディスク精製機を用いて「長繊維-素料(ロングストック)分」を精製する。サンプルを分析し、シートを検査した。
図1aは分画および精製を示し、図1cは未分画パルプにおける基準精製を示す。
とくに、未精製パルプのSR数(21−>19、微細繊維30)は大きく変化し、これは、繊維分布が大きく変化したことを示す。(一定のSR値において)分画した長繊維素料(ロングストック)分の引張強さは、基準パルプよりも約6%高くなった(図2におけるターコイズ色に対するブラウン色参照)。図2はSR数の関数としての引張指数を示す。
同様に、長繊維素料(ロングストック)分により、引張剛性は、一定のSR値(30)において通常の未分画のバーチ(カバノキ)パルプと比べて約5%向上した(図3のターコイズ色に対するブラウン色参照。図3はSR数の関数としての引張剛性を示す。
長繊維素料(ロングストック)分により、引張剛性は、一定のガーレー値(50s)において通常の未分画のバーチ(カバノキ)パルプと比べて約4%向上した(図4参照)。図4はガーレー)多孔性の関数としての引張剛性を示す。
分画した繊維分を用いる場合、一定のSR値(30)で精製するのに使用するエネルギーは、約12%増加した(図5参照。55kWh/tonne−>62kWh/tonne)。図5はSECの関数としてのSR数を示す。
分画を採用することで、通常のKSK Birchパルプと比べて、「長繊維素料(ロングストック)分」における微細繊維量をわずかに低減することが可能となる。しかし、分画パラメータをさらに調節することで、微細繊維量をいっそう低減することができる。
合成シート検査により、未精製の損紙を用いる代わりに、分画した微細繊維分を用いることによって、中間層のバルク(嵩)を改善することができる(合成シートのバルクを示す図6参照)。加工プロセス中に生じた損紙の代替物としてより多くの微細繊維分を用いた場合、内部結合強さは、わずかに向上する(合成シートの内部結合強さを示す図7参照)。中間層に用いる機械処理パルプの精製において、この代替物を利用し、CSF目標を高くすることができる。この場合、バルクも増加する。
損紙パルプを分画による微細繊維に完全に置き換える場合(図8の緑のx、BCTMP85/損紙0/微細繊維15参照)、内部結合強さを同一程度に保ったまま、混合物のバルクを増加することができる(図8はバルクの関数としての異なる合成パルプの内部結合強さを示す)。

Claims (14)

  1. 異なる繊維組成を有する少なくとも2つの積層した層を備え、かつ、少なくとも部分的に化学処理した短繊維素料(ショートストック)を用いて製造した多層繊維質製品を製造する方法において、
    短繊維素料をスクリーニングにかけ、0.2〜1.5mmの平均開孔サイズを有するスクリーンを通過するサイズの微細繊維を分離し、異なる繊維組成を有する少なくとも2種類に分類される繊維材料分を形成するステップと、
    得られた前記繊維分を回収し、同一の繊維質製品の異なる層に組み入れるステップと
    を有し、
    前記微細繊維分を機械処理パルプ、前記製造からの損紙分、またはこれらの組み合わせと混合した後、生成したこの混合物を用いて、前記多層製品の少なくとも1つの繊維層を調製したことを特徴とする方法。
  2. 請求項1に記載の方法において、0.2〜1.5mmスクリーンを通過する微細繊維を有するパルプから含有率が5〜30重量%繊維材料を分離することを特徴とする方法。
  3. 請求項1または2に記載の方法において、1.0mmの平均開孔サイズを有するスクリーンにより、前記パルプにおける前記繊維材料の少なくとも7重量%を前記パルプから分離することを特徴とする方法。
  4. 請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の方法において、前記スクリーンから得る前記微細繊維を、繊維材料の懸濁液の形式で回収することを特徴とする方法。
  5. 請求項4に記載の方法において、前記スクリーンから得る前記繊維材料および水よりなる前記懸濁液を別途に脱水せずに使用して、繊維質製品を調製することを特徴とする方法。
  6. 請求項4または5に記載の方法において、前記スクリーンから得る前記微細繊維分を、0.5〜2重量%の稠度を有する繊維材料懸濁液の形式で回収することを特徴とする方法。
  7. 請求項6に記載の方法において、前記混合物中の前記微細繊維分の含有率は、前記混合物における全重量の5〜50%としたことを特徴とする方法。
  8. 請求項1〜のいずれか一項に記載の方法において、前記微細繊維分をほとんど精製せずに用いて、前記繊維層を調製したことを特徴とする方法
  9. 請求項1〜のいずれか一項に記載の方法において、3層製品を調製し、この場合、前記微細繊維分を前記製品の中間層に含ませることを特徴とする方法。
  10. 請求項1〜のいずれか一項に記載の方法において、2層製品を調製し、この場合、前記微細繊維分を前記製品の表層また裏当て層に含ませることを特徴とする方法。
  11. 請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法において、前記短繊維素料は、アルカリ蒸解法を用いて硬質木材から調製した化学処理パルプとしたことを特徴とする方法。
  12. 請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法において、カバノキ科、ハコヤナギ科、ユーカリ科またはアカシア科の原木材料、またはこれらの混合物を用いて短繊維素料を作成したことを特徴とする方法。
  13. 請求項12に記載の方法において、前記繊維の50〜100%が短繊維素料を有する繊維質製品を生産することを特徴とする方法。
  14. 請求項1〜13のいずれか1項に記載の方法において、前記繊維の1〜50%、好適には10〜45%、が軟質木材の繊維を有する繊維質製品を生産することを特徴とする方法。
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