JP5189496B2 - 難燃性樹脂組成物 - Google Patents

難燃性樹脂組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP5189496B2
JP5189496B2 JP2008543010A JP2008543010A JP5189496B2 JP 5189496 B2 JP5189496 B2 JP 5189496B2 JP 2008543010 A JP2008543010 A JP 2008543010A JP 2008543010 A JP2008543010 A JP 2008543010A JP 5189496 B2 JP5189496 B2 JP 5189496B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
resin composition
comparative example
manufactured
mass
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008543010A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2008056483A1 (ja
Inventor
進 日下石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tohoku Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Tohoku Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tohoku Ricoh Co Ltd filed Critical Tohoku Ricoh Co Ltd
Priority to JP2008543010A priority Critical patent/JP5189496B2/ja
Publication of JPWO2008056483A1 publication Critical patent/JPWO2008056483A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5189496B2 publication Critical patent/JP5189496B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L67/00Compositions of polyesters obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L67/02Polyesters derived from dicarboxylic acids and dihydroxy compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K3/00Use of inorganic substances as compounding ingredients
    • C08K3/30Sulfur-, selenium- or tellurium-containing compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K3/00Use of inorganic substances as compounding ingredients
    • C08K3/32Phosphorus-containing compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L29/00Compositions of homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by an alcohol, ether, aldehydo, ketonic, acetal or ketal radical; Compositions of hydrolysed polymers of esters of unsaturated alcohols with saturated carboxylic acids; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L29/02Homopolymers or copolymers of unsaturated alcohols
    • C08L29/04Polyvinyl alcohol; Partially hydrolysed homopolymers or copolymers of esters of unsaturated alcohols with saturated carboxylic acids
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L71/00Compositions of polyethers obtained by reactions forming an ether link in the main chain; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L71/02Polyalkylene oxides

Description

本発明は、微量添加で高い難燃性を付与することができ、熱可塑性ポリエステル系樹脂の基本的な物性を何ら損なうことなく、また、ハロゲン元素を含まないため、環境及び人体に悪影響を与えず安全で、難燃性に優れた難燃性樹脂組成物に関する。
家電OA製品に使用される樹脂は、米国内においては、それぞれの部品ごとにUL規格(Underwriters Laboratories Inc.,standard)におけるUL94によって定められた難燃性を満たすことが必要である。
また、最近では米国だけでなく、日本も含めたほとんどの国においてもこのUL規格を採用するようになってきている。
従来より、易燃性樹脂に難燃性を付与するために、概ね以下の3種類の手法が、用途や樹脂の種類に応じて用いられてきた。
第一は、樹脂100質量部に対しハロゲン化合物を10質量部〜20質量部添加し、該ハロゲン化合物を燃焼した炎に対し酸化反応負触媒として働かせることにより、燃焼速度を低下させて、難燃性を付与する手法である。
第二は、樹脂100質量部に対しシリコーン化合物を数質量部〜十数質量部程度添加するか、又はリン酸系化合物を数〜数十質量部添加し、燃焼中に樹脂の表面に該シリコーン化合物をブリードさせたり、該リン酸系化合物を樹脂内で脱水素反応を起こさせたりすることにより、表面にチャー(炭化層)を生成させて、断熱皮膜の形成により燃焼を止める手法である。
第三は、樹脂100質量部に対し水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、などの金属水酸化物を40質量部〜110質量部程度添加し、樹脂の燃焼によってこれらの化合物が分解するときの吸熱反応、及び生成した水の持つ蒸発潜熱により、樹脂全体を冷却させて、燃焼を止める手法である。
しかし、前記第一の手法の場合、難燃化させた樹脂を有する家電OA製品を廃棄物として燃焼させる場合、十分な酸素量と燃焼温度が与えられないと、難燃剤として用いた前記ハロゲン化合物によって、ダイオキシンが発生するという問題がある。
また、前記第二の手法の場合、用いる難燃剤が前記シリコーン化合物の場合、樹脂に該難燃剤を大量に添加する必要があるため、例えば、強度が低下するなど、樹脂本来の物性を変化させるおそれがある。また、難燃剤が前記リン酸系化合物の場合、樹脂を有する家電OA製品を廃棄物として燃焼させると、燃焼灰に含まれるリン酸によって、水質汚染などが引き起こされるという問題がある。
また、前記第三の手法の場合、難燃剤である金属水酸化物を、樹脂に多量に添加する必要があるため、樹脂が加水分解したり、機械的物性が低下するという問題がある。
また、難燃剤としてポリ燐酸塩を用いることも種々試みられている。例えば、特許文献1には、脂肪族ポリエステル系樹脂を主成分とし、重合度が900以上のポリ燐酸アンモニウムを1質量%以上、好ましくは2質量%〜25質量%含有する生分解性樹脂組成物が提案されている。
また、特許文献2には、ポリ乳酸100質量部に対して、難燃剤としてのポリ燐酸塩100質量部〜0.5質量部(好ましくは80質量部〜1質量部)、及びポリ乳酸以外の樹脂120質量部〜0.5質量部を含有してなる樹脂組成物が提案されており、実施例では、ポリ乳酸100質量部に対しポリ燐酸アンモニウムを41質量部添加している。
また、特許文献3には、(A)ポリトリメチレンテレフタレート樹脂30質量部〜99質量部、及び(B)リン酸塩又はポリ燐酸塩を主成分とする難燃剤1質量部〜70質量部を含有してなる樹脂組成物が提案されている。
しかし、これらの提案のように、難燃剤としてのポリ燐酸塩を樹脂に多く添加すると、難燃性は向上するが、成形性や混練性が低下してしまい、更に樹脂の基本的な物性を低下させてしまうという問題がある。
また、特許文献4には、熱可塑性樹脂100質量部、トリアジン化合物の硫酸塩10質量部〜300質量部、及び熱膨張性黒鉛5質量部〜100質量部を含有する難燃性樹脂組成物が提案されている。しかし、樹脂に対しトリアジン化合物の硫酸塩を多量に添加すると、成形性や混練性が低下し、更に樹脂の基本的な物性が低下してしまうという問題がある。
また、本発明者は、先に、樹脂の中に生成したラジカルを補足するため、熱安定効果が高い、タンニン化合物を有効成分として含有する難燃剤を提案している(特許文献5〜8参照)。
しかし、樹脂の燃焼は、該樹脂が分解することによってガスが発生し、このガスが空気中の酸素と連続反応して燃焼が継続することも知られており、前記タンニン化合物の添加による樹脂の安定性の向上だけでは、十分満足できるレベルの難燃性を付与することは困難であるのが現状である。
特開2005−41997号公報 特開2004−190026号公報 特開2003−119366号公報 特開平8−81583号公報 特許第3046962号公報 特許第3046963号公報 特許第3046964号公報 特許第3607901号公報
本発明は、微量添加で高い難燃性を付与することができ、成形性等の熱可塑性ポリエステル系樹脂の基本的な物性を何ら損なうことなく、また、ハロゲン元素を含まないため、環境及び人体に悪影響を与えず安全で、難燃性に優れた難燃性樹脂組成物を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため本発明者は、鋭意検討を重ねた結果、熱可塑性ポリエステル系樹脂に対し、(A)ポリエチレングリコール及びポリビニルアルコールの少なくともいずれか、並びに(B)ピロ硫酸の金属塩、硫酸の金属塩、二亜硫酸の金属塩及びジチオン酸の金属塩の少なくともいずれか、から選択される少なくともいずれか、好ましくは(C)有機スルホン酸化合物、有機カルボン酸化合物及びこれらの金属塩の少なくともいずれか、を含有することにより、熱可塑性ポリエステル系樹脂に対する熱安定効果が高いと共に、樹脂の燃焼時に生じる燃焼性ガスを低減でき、熱分解反応により生じる炭化水素を抑制することによって、樹脂の燃焼を効果的に抑制できることを知見した。
即ち、熱可塑性ポリエステル系樹脂の燃焼は該樹脂が分解することによりガスが発生し、このガスが空気の酸素と連続反応することによって燃焼が継続する。このとき、樹脂中に、前記(A)及び(B)の少なくともいずれか、好ましくは前記(C)を添加することにより、該樹脂の燃焼時に生じる燃焼性ガスが低減され、熱分解反応により生じる炭化水素が抑制されるため、該樹脂の燃焼が効果的に抑制され、UL94の難燃規格を満たす高い難燃性が得られる。
しかも、前記(A)、(B)、及び(C)は、比較的微量添加によって十分な効果を有するので、成形性等の樹脂の物性変化に悪影響がなく、いずれもハロゲン元素を含まないため安全性に優れており、樹脂に特定量を配合することにより、難燃剤として特に有効であることを知見した。
本発明は、本発明者による前記知見に基づくものであり、前記課題を解決するための手段としては、以下の通りである。即ち、
<1> 熱可塑性ポリエステル系樹脂と、難燃剤とを含有してなり、
前記難燃剤が、(A)ポリエチレングリコール、並びに(B)ピロ硫酸の金属塩、硫酸の金属塩、二亜硫酸の金属塩及びジチオン酸の金属塩の少なくともいずれか、から選択される少なくともいずれかを含有することを特徴とする難燃性樹脂組成物である。
<2> 熱可塑性ポリエステル系樹脂100質量部に対し、ポリエチレングリコールを0.05質量部〜3.0質量部含有することを特徴とする難燃性樹脂組成物である。
<3> 更に(C)有機スルホン酸化合物、有機カルボン酸化合物及びこれらの金属塩の少なくともいずれかを含有する前記<1>に記載の難燃性樹脂組成物である。
<4> 熱可塑性ポリエステル系樹脂と、
(B)ピロ硫酸の金属塩、硫酸の金属塩、二亜硫酸の金属塩、及びジチオン酸の金属塩の少なくともいずれかと、を含有する前記<1>に記載の難燃性樹脂組成物である。
<5> 金属塩が、ナトリウム塩及びカリウム塩のいずれかである前記<4>に記載の難燃性樹脂組成物である。
<6> 熱可塑性ポリエステル系樹脂と、
(A)ポリエチレングリコールと
(C)有機スルホン酸化合物、有機カルボン酸化合物及びこれらの金属塩の少なくともいずれかと、を含有する前記<3>に記載の難燃性樹脂組成物である。
<7> 熱可塑性ポリエステル系樹脂と、
(A)ポリエチレングリコールと
(B)ピロ硫酸の金属塩、硫酸の金属塩、二亜硫酸の金属塩、及びジチオン酸の金属塩の少なくともいずれかと、
(C)有機スルホン酸化合物、有機カルボン酸化合物及びこれらの金属塩の少なくともいずれかと、を含有する前記<3>に記載の難燃性樹脂組成物である。
<8> ポリエチレングリコールの含有量が、熱可塑性ポリエステル系樹脂100質量部に対し0.05質量部〜3.0質量部である前記<1>及び<3>から<7>のいずれかに記載の難燃性樹脂組成物である。
<9> ピロ硫酸の金属塩、硫酸の金属塩、二亜硫酸の金属塩、及びジチオン酸の金属塩の少なくともいずれかの含有量が熱可塑性ポリエステル系樹脂100質量部に対し0.01質量部〜2.0質量部である前記<1>及び<3>から<8>のいずれかに記載の難燃性樹脂組成物である。
<10> 有機スルホン酸化合物、有機カルボン酸化合物及びこれらの金属塩の少なくともいずれかの含有量が、熱可塑性ポリエステル系樹脂100質量部に対し0.0002質量部〜0.8質量部である前記<3>及び<6>から<9>のいずれかに記載の難燃性樹脂組成物である。
<11> 更に熱可塑性ポリエステル系樹脂100質量部に対し、(D)ポリ燐酸及びその塩の少なくともいずれかを0.02質量部以上0.5質量部未満含有する前記<1>から<10>のいずれかに記載の難燃性樹脂組成物である。
<12> ポリ燐酸の塩が、ポリ燐酸ナトリウム及びポリ燐酸アンモニウムのいずれかである前記<11>に記載の難燃性樹脂組成物である。
<13> 熱可塑性ポリエステル系樹脂が、縮重合系ポリエステル樹脂である前記<1>から<12>のいずれかに記載の難燃性樹脂組成物である。
<14> 熱可塑性ポリエステル系樹脂が、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂を含むアロイ樹脂、ポリ乳酸、ポリ乳酸を含むアロイ樹脂、並びにポリエチレンテレフタレート樹脂及びポリ乳酸を含むアロイ樹脂のいずれかである前記<1>から<13>のいずれかに記載の難燃性樹脂組成物である。
図1は、実施例19におけるポリエチレングリコールの含有量と燃焼試験による燃焼時間との関係を示すグラフである。 図2は、実施例20におけるポリビニルアルコールの含有量と燃焼試験による燃焼時間との関係を示すグラフである。 図3は、実施例21におけるポリエチレングリコールとポリビニルアルコールとの混合物の含有量と燃焼時間との関係を示すグラフである。 図4は、実施例21bにおけるピロ硫酸カリウムの含有量と燃焼試験による燃焼時間との関係を示すグラフである。 図5は、実施例22bにおける硫酸カリウムの含有量と燃焼試験による燃焼時間との関係を示すグラフである。 図6は、実施例23bにおける二亜硫酸ナトリウムの含有量と燃焼試験による燃焼時間との関係を示すグラフである。 図7は、実施例24bにおけるジチオン酸ナトリウムの含有量と燃焼試験による燃焼時間との関係を示すグラフである。
(難燃性樹脂組成物)
本発明の難燃性樹脂組成物は、第1形態では、熱可塑性ポリエステル系樹脂と、難燃剤とを含有してなり、更に必要に応じてその他の成分を含有してなる。
前記難燃剤としては、下記(A)及び(B)の少なくともいずれかを含有してなり、更に下記(C)を含有することが好ましく、更に必要に応じて熱可塑性ポリエステル系樹脂100質量部に対し、(D)ポリ燐酸及びその塩の少なくともいずれかを0.02質量部以上0.5質量部未満含有してもよい。
(A)ポリエチレングリコール及びポリビニルアルコールの少なくともいずれか
(B)ピロ硫酸の金属塩、硫酸の金属塩、二亜硫酸の金属塩、及びジチオン酸の金属塩の少なくともいずれか
(C)有機スルホン酸化合物、有機カルボン酸化合物及びこれらの金属塩の少なくともいずれか
本発明の難燃性樹脂組成物は、第2形態では、熱可塑性ポリエステル系樹脂100質量部に対し、(A)ポリエチレングリコール及びポリビニルアルコールの少なくともいずれかを0.05質量部〜3.0質量部含有してなり、更に必要に応じてその他の成分を含有してなる。
前記第1形態にかかる難燃性樹脂組成物としては、以下の(1)から(6)のいずれかが好適であり、更に必要に応じて(D)ポリ燐酸及びその塩の少なくともいずれかを含有してもよい。
(1)熱可塑性ポリエステル系樹脂と、
(A)ポリエチレングリコール及びポリビニルアルコールの少なくともいずれかと、を含有してなり、更に必要に応じてその他の成分を含有してなる。
(2)熱可塑性ポリエステル系樹脂と、
(B)ピロ硫酸の金属塩、硫酸の金属塩、二亜硫酸の金属塩、及びジチオン酸の金属塩の少なくともいずれかと、を含有してなり、更に必要に応じてその他の成分を含有してなる。
(3)熱可塑性ポリエステル系樹脂と、
(A)ポリエチレングリコール及びポリビニルアルコールの少なくともいずれかと、
(B)ピロ硫酸の金属塩、硫酸の金属塩、二亜硫酸の金属塩、及びジチオン酸の金属塩の少なくともいずれかと、を含有してなり、更に必要に応じてその他の成分を含有してなる。
(4)熱可塑性ポリエステル系樹脂と、
(A)ポリエチレングリコール及びポリビニルアルコールの少なくともいずれかと、
(C)有機スルホン酸化合物、有機カルボン酸化合物及びこれらの金属塩の少なくともいずれかと、を含有してなり、更に必要に応じてその他の成分を含有してなる。
(5)熱可塑性ポリエステル系樹脂と、
(B)ピロ硫酸の金属塩、硫酸の金属塩、二亜硫酸の金属塩、及びジチオン酸の金属塩の少なくともいずれかと、
(C)有機スルホン酸化合物、有機カルボン酸化合物及びこれらの金属塩の少なくともいずれかと、を含有してなり、更に必要に応じてその他の成分を含有してなる。
(6)熱可塑性ポリエステル系樹脂と、
(A)ポリエチレングリコール及びポリビニルアルコールの少なくともいずれかと、
(B)ピロ硫酸の金属塩、硫酸の金属塩、二亜硫酸の金属塩、及びジチオン酸の金属塩の少なくともいずれかと、
(C)有機スルホン酸化合物、有機カルボン酸化合物及びこれらの金属塩の少なくともいずれかと、を含有してなり、更に必要に応じてその他の成分を含有してなる。
これらの中でも、(1)、(2)、(4)、(6)が特に好ましい。
以下、前記第1形態から第3形態に係る難燃性樹脂組成物の各成分について、詳細に説明する。
<熱可塑性ポリエステル系樹脂>
前記熱可塑性ポリエステル系樹脂としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、縮重合系ポリエステル樹脂が好適であり、高い難燃性を付与できる点、及びフィルム、シート、繊維、などの難燃性を要求される用途が多い点で、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂を含むアロイ樹脂、ポリ乳酸、ポリ乳酸を含むアロイ樹脂、並びにポリエチレンテレフタレート樹脂及びポリ乳酸を含むアロイ樹脂のいずれかが特に好ましい。これらの樹脂は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記ポリエチレンテレフタレート樹脂としては、特に制限はなく、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。該市販品としては、例えば、「三井PETJ120」(三井化学株式会社製)、クラペット KS750RC(株式会社クラレ製)、PET TR−8550(帝人化成株式会社製)などが挙げられる。
前記ポリ乳酸としては、例えば、ポリ−L−乳酸(PLLA)、ポリ−D−乳酸(PDLA)、L−乳酸とD−乳酸とのランダム共重合体などが挙げられ、更に必要に応じてその他の共重合成分を含んでいてもよい。これらは1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
これらの中でも、乳酸成分の光学純度が高いポリ乳酸を用いることが好ましく、ポリ乳酸の総乳酸成分のうち、L体が80%以上含まれるか、あるいはD体が80%以上含まれることが好ましい。
このようなポリ乳酸としては、適宜合成されたものでもよいし、市販品を用いることもできる。該市販品としては、例えばテラマック(登録商標)TE−2000(ユニチカ株式会社製)、レイシア(登録商標)H−100J(三井化学株式会社製)、バイロエコール(登録商標)BE−400(東洋紡績株式会社製)などが挙げられる。
ここで、前記アロイ樹脂とは、(1)2種以上の樹脂を混合し、該2種以上の樹脂がミクロに混在して相溶性と非相溶性のミクロ相分離構造が形成された樹脂、(2)2種以上の樹脂が相溶性である場合には相互に相溶化した複数の樹脂、(3)2種以上の樹脂が相互に溶解しない場合でも、相溶化剤(例えば無水フタル酸等)を添加することにより、相溶化した複数の樹脂を意味する。
前記ポリエチレンテレフタレート樹脂を含むアロイ樹脂としては、前記ポリエチレンテレフタレート樹脂と、該ポリエチレンテレフタレート樹脂以外の熱可塑性樹脂(例えば、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリ乳酸、ポリブチレンテレフタレート、ポリアリレート、アクリル樹脂等)の1種又は2種以上とのポリマーアロイが挙げられる。このようなポリエチレンフタレート樹脂を含むアロイ樹脂としては、適宜合成されたものでもよいし、市販品を用いることもできる。
前記ポリエチレンテレフタレート樹脂以外の熱可塑性樹脂の含有量は75質量%以下が好ましく、65質量%以下がより好ましい。該ポリエチレンテレフタレート樹脂以外の熱可塑性樹脂の含有量が75質量%を超えると、ポリエチレンテレフタレート樹脂以外の熱可塑性樹脂の種類にもよるが、例えばアクリル樹脂などの場合には、難燃性が得られ難くなることがある。一方、ポリカーボネート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレートなどの場合には、75質量%程度の添加でも難燃性を満足することができる。
前記ポリ乳酸を含むアロイ樹脂としては、前記ポリ乳酸と、該ポリ乳酸以外の熱可塑性樹脂(例えば、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、アクリル樹脂等)の1種又は2種以上とのポリマーアロイが挙げられる。このようなポリ乳酸を含むアロイ樹脂としては、適宜合成されたものでもよいし、市販品を用いることもできる。該市販品としては、例えばテラマック(登録商標)TE−1030、テラマック(登録商標)TE−7300(いずれも、ユニチカ株式会社製)などが挙げられる。
前記ポリ乳酸以外の熱可塑性樹脂の含有量は75質量%以下が好ましく、65質量%以下がより好ましい。該ポリ乳酸以外の熱可塑性樹脂の含有量が75質量%を超えると、ポリ乳酸以外の熱可塑性樹脂の種類にもよるが、例えばアクリル樹脂などの場合には、難燃性が得られ難くなることがある。一方、ポリカーボネート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレートなどの場合には、75質量%程度の添加でも難燃性を満足することができる。
前記ポリエチレンテレフタレート樹脂及びポリ乳酸を含むアロイ樹脂としては、前記ポリエチレンテレフタレート樹脂及びポリ乳酸と、該ポリエチレンテレフタレート樹脂及びポリ乳酸以外の熱可塑性樹脂(例えば、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリアリレート、アクリル樹脂、ポリブチレンテレフタレート等)の1種又は2種以上とのポリマーアロイが挙げられる。このようなポリエチレンフタレート樹脂及びポリ乳酸を含むアロイ樹脂としては、適宜合成されたものでもよいし、市販品を用いることもできる。
前記ポリエチレンテレフタレート樹脂及びポリ乳酸以外の熱可塑性樹脂の含有量は75質量%以下が好ましく、65質量%以下がより好ましい。該ポリエチレンテレフタレート樹脂及びポリ乳酸以外の熱可塑性樹脂の含有量が75質量%を超えると、ポリエチレンテレフタレート樹脂及びポリ乳酸以外の熱可塑性樹脂の種類にもよるが、例えばアクリル樹脂などの場合には、難燃性が得られ難くなることがある。一方、ポリカーボネート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレートなどの場合には、75質量%程度の添加でも難燃性を満足することができる。
前記熱可塑性ポリエステル系樹脂の平均分子量としては、特に制限はなく、適宜選択することができるが、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂の場合、数平均分子量で16,000〜25,000が好ましい。前記ポリ乳酸の分子量としては、特に制限はなく、公知のものの中から適宜選択することができる。
<難燃剤>
−ポリエチレングリコール又はポリビニルアルコール−
前記ポリエチレングリコールとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、数平均分子量が200〜200万であるものが好ましく、5,000〜50万であるものがより好ましい。
前記ポリエチレングリコールの数平均分子量は、例えば、ゲルパーミエイションクロマトグラフィー(GPC)により測定することができる。
このようなポリエチレングリコールとしては、特に制限はなく、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。該市販品としては、例えば、青木油脂工業株式会社製の商品名BLAUNONの各分子量を有するものなどが挙げられる。
前記ポリビニルアルコールとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、数平均分子量が200〜200万であるものが好ましく、400〜2万であるものがより好ましい。
前記ポリビニルアルコールの数平均分子量は、例えば、ゲルパーミエイションクロマトグラフィー(GPC)により測定することができる。
このようなポリビニルアルコールとしては、特に制限はなく、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。該市販品としては、例えば、株式会社クラレ製のPVA−117、PVA−217などが挙げられる。
前記ポリエチレングリコール及びポリビニルアルコールの少なくともいずれかは、熱可塑性ポリエステル系樹脂と良好な相溶性が認められ、該熱可塑性ポリエステル系樹脂に添加しても、十分な透明性が得られる。
なお、前記ポリエチレングリコール及びポリビニルアルコールの少なくともいずれかは無色透明であるが、これらを含む前記難燃性樹脂組成物は、着色剤により所望の色に着色することもできる。
前記ポリエチレングリコール及び前記ポリビニルアルコールは、それぞれ1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよく、ポリエチレングリコール及びポリビニルアルコールの混合物を用いてもよい。
前記ポリエチレングリコール(PEG)と前記ポリビニルアルコール(PVA)との混合物の質量比(PEG:PVA)は、1:9〜9:1が好ましい。
前記ポリエチレングリコール及びポリビニルアルコールの少なくともいずれかの含有量は、前記熱可塑性ポリエステル系樹脂100質量部に対し0.05質量部〜3.0質量部であり、0.1質量部〜2.0質量部が好ましく、0.5質量部〜2.0質量部がより好ましい。前記含有量が、0.05質量部未満であると、難燃性の効果が得られにくいことがあり、3.0質量部を超えると、樹脂が加水分解を起こしたり、樹脂物性が低下したり、更には、成形加工性が低下してしまうことがある。
前記ポリエチレングリコール及びポリビニルアルコールの熱可塑性ポリエステル系樹脂中への添加方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、該ポリエチレングリコール及びポリビニルアルコールを直接該熱可塑性ポリエステル系樹脂に加えてもよいし、あるいは該ポリエチレングリコール及びポリビニルアルコールを予め高濃度に混合した混合物(マスターバッチ)を調製しておき、該マスターバッチを該熱可塑性ポリエステル系樹脂中に加えてもよい。
−ピロ硫酸の金属塩−
前記ピロ硫酸は、二硫酸とも呼ばれ、硫黄のオキソ酸のひとつであり、化学式は、Hであり、下記構造式で表される。前記ピロ硫酸は、発煙硫酸中に存在するが単離できない。前記ピロ硫酸は優れたスルホン化剤であるが、ピロ硫酸自体の樹脂への添加は取り扱いが難しい。そこで、ピロ硫酸の金属塩として室温で粉末状として取り扱うことが好ましい。
前記ピロ硫酸の金属塩としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、などが挙げられるが、これらの中でも、熱可塑性ポリエステル系樹脂に高い難燃性を付与できる点で、アルカリ金属塩が好ましく、該アルカリ金属塩の中でも、ナトリウム塩、カリウム塩がより好ましい。
−硫酸の金属塩−
前記硫酸の金属塩としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、などが挙げられるが、これらの中でも、熱可塑性ポリエステル系樹脂に高い難燃性を付与できる点で、アルカリ金属塩が好ましく、該アルカリ金属塩の中でも、ナトリウム塩、カリウム塩がより好ましい。
−二亜硫酸の金属塩−
前記二亜硫酸は、硫黄のオキソ酸のひとつであり、化学式はHであり、下記構造式で表される。前記二亜硫酸の遊離酸は単離できないので、該二亜硫酸の金属塩を用いる。
前記二亜硫酸の金属塩としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、などが挙げられるが、これらの中でも、熱可塑性ポリエステル系樹脂に高い難燃性を付与できる点で、アルカリ金属塩が好ましく、該アルカリ金属塩の中でも、ナトリウム塩、カリウム塩がより好ましい。
−ジチオン酸の金属塩−
前記ジチオン酸は、硫黄のオキソ酸のひとつであり、化学式はHOであり、下記構造式で表される。前記ジチオン酸の遊離酸は単離できないので、該ジチオン酸の金属塩を用いる。
前記ジチオン酸の金属塩としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、などが挙げられるが、これらの中でも、熱可塑性ポリエステル系樹脂に高い難燃性を付与できる点で、アルカリ金属塩が好ましく、該アルカリ金属塩の中でも、ナトリウム塩、カリウム塩がより好ましい。
前記ピロ硫酸の金属塩、硫酸の金属塩、二亜硫酸の金属塩、又はジチオン酸の金属塩は、熱可塑性ポリエステル系樹脂と良好な相溶性が認められ、該熱可塑性ポリエステル系樹脂に添加しても、十分な透明性が得られる。
なお、前記ピロ硫酸の金属塩、硫酸の金属塩、二亜硫酸の金属塩、又はジチオン酸の金属塩は無色透明であるが、これらを含む前記難燃性樹脂組成物は、着色剤により所望の色に着色することもできる。
また、前記ピロ硫酸の金属塩、硫酸の金属塩、二亜硫酸の金属塩、又はジチオン酸の金属塩は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記ピロ硫酸の金属塩、硫酸の金属塩、二亜硫酸の金属塩、及びジチオン酸の金属塩の少なくともいずれかの含有量は、前記熱可塑性ポリエステル系樹脂100質量部に対し、0.01質量部〜2.0質量部が好ましく、0.05質量部〜2.0質量部がより好ましく、0.1質量部〜1.0質量部が更に好ましい。前記含有量が、0.01質量部未満であると、熱可塑性ポリエステル系樹脂に難燃性を十分に付与することが困難となることがあり、2.0質量部を超えると、熱可塑性ポリエステル系樹脂の分子間に前記ピロ硫酸の金属塩、硫酸の金属塩、二亜硫酸の金属塩、又はジチオン酸の金属塩が多量に存在し、該熱可塑性ポリエステル系樹脂の熱的特性や機械的強度を低下させてしまうことがある。したがって前記添加量の上限値は、難燃性の点からではなく、主として樹脂組成物の成形性等も含めた物理的特性を保持する点から規定したものである。
前記ピロ硫酸の金属塩、硫酸の金属塩、二亜硫酸の金属塩、又はジチオン酸の金属塩の熱可塑性ポリエステル系樹脂中への添加方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、該ピロ硫酸の金属塩、硫酸の金属塩、二亜硫酸の金属塩、又はジチオン酸の金属塩を直接該熱可塑性ポリエステル系樹脂に加えてもよいし、あるいは該ピロ硫酸の金属塩、硫酸の金属塩、二亜硫酸の金属塩、又はジチオン酸の金属塩を予め高濃度に混合した混合物(マスターバッチ)を調製しておき、該マスターバッチを該熱可塑性ポリエステル系樹脂中に加えてもよい。
なお、本発明において、前記ピロ硫酸の金属塩、硫酸の金属塩、二亜硫酸の金属塩、又はジチオン酸の金属塩は、熱可塑性ポリエステル系樹脂等のポリマーをスルホン化するものではなく、熱可塑性ポリエステル系樹脂中に混合されている。
−有機スルホン酸化合物又はその金属塩−
前記有機スルホン酸化合物としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、該有機スルホン酸化合物におけるスルホン酸基以外の部分としては、脂肪族化合物、芳香族化合物、ヘテロ脂肪族化合物、ヘテロ芳香族化合物、などの骨格を有するものが挙げられる。これらの中でも、前記熱可塑性ポリエステル系樹脂に高い難燃性を付与できる点で、脂肪族化合物及び芳香族化合物のいずれかの骨格を有するものが好ましい。これらは、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。なお、前記有機スルホン酸化合物は、天然植物から抽出されたものでもよいし、合成されたものでもよいし、あるいは天然化合物からの誘導体でもよい。
前記脂肪族化合物としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記熱可塑性ポリエステル系樹脂に高い難燃性を付与できる点で、オレフィン類及びモノテルペン類のいずれかが好ましい。前記オレフィン類としては、例えば、オクタエン、ノナエン、デセン、ウンデセン、ドデセン、トリデセン、などが挙げられる。該モノテルペン類としては、カンファン形が好ましく、該カンファン形のモノテルペン類としては、例えば、カンファー、ボルネオール、ボルニレン、などが挙げられる。
前記芳香族化合物としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記熱可塑性ポリエステル系樹脂に高い難燃性を付与できる点で、アルキルベンゼン類が好ましい。該アルキルベンゼン類のアルキル基としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、オクシル、ノシル、デカシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、などが挙げられる。
前記有機スルホン酸化合物の金属塩としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、などが挙げられる。これらの中でも、前記熱可塑性ポリエステル系樹脂に高い難燃性を付与できる点で、アルカリ金属塩が好ましく、該アルカリ金属塩の中でも、ナトリウム塩、カリウム塩がより好ましい。これらの有機スルホン酸化合物の金属塩は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
したがって、前記オレフィン類、モノテルペン類、又はアルキルベンゼン類から誘導されるスルホン酸化合物又はこれらの金属塩としては、例えば、スルホン酸デシル、カンファースルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、これらのナトリウム塩、カリウム塩、などが挙げられる。これらの中でも、環境への負荷が小さい点で、天然のカンファー(樟脳)のスルホン酸誘導体であるカンファースルホン酸が好ましい。
なお、前記有機スルホン酸化合物及び前記有機スルホン酸化合物の金属塩は、それぞれの1種又は2種以上を併用してもよい。
−有機カルボン酸化合物又はその金属塩−
前記有機カルボン酸化合物としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、該有機カルボン酸化合物におけるカルボキシル基以外の部分としては、前記熱可塑性ポリエステル系樹脂に高い難燃性を付与できる点から、脂肪族化合物、芳香族化合物、ヘテロ脂肪族化合物、及びヘテロ芳香族化合物のいずれかの骨格を有するものが好ましい。これらは、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。なお、前記有機カルボン酸化合物は、天然植物から抽出されたものでもよいし、合成されたものでもよいし、あるいは天然化合物からの誘導体でもよい。
前記脂肪族カルボン酸化合物又はヘテロ脂肪族カルボン酸化合物としては、2価以上のカルボン酸化合物が好ましい。2価のカルボン酸化合物としては、例えばシュウ酸、マロン酸、コハク酸、アジピン酸、ピメリン酸、などが好ましく、これらの化合物には、アルキル基や水酸基などが導入されていてもよい。3価のカルボン酸化合物としては、例えばニトリロ三酢酸、アコニット酸、カンホロン酸、など好ましい。4価のカルボン酸化合物としては、例えばエチレンジオキシビスエチルアミン四酢酸などが好ましい。5価のカルボン酸化合物としては、例えば1,2,3,4,5−シクロヘキサンペンタカルボン酸などが好ましい。6価のカルボン酸化合物としては、例えば1,2,3,4,5,6−シクロヘキサンヘキサカルボン酸などが好ましい。
前記芳香族カルボン酸化合物又はヘテロ芳香族カルボン酸化合物としては、1価以上のカルボン酸化合物が好ましい。1価のカルボン酸化合物としては、例えば安息香酸、サリチル酸、桂皮酸、などが好ましい。2価のカルボン酸化合物としては、例えばキノリンジカルボン酸、カルボキシ桂皮酸、カルボキシフェニル酢酸、ナフタレンジカルボン酸、フランジカルボン酸、などが好ましい。3価のカルボン酸化合物としては、例えばベンゼントリカルボン酸、ピリジントリカルボン酸、などが好ましい。
前記有機カルボン酸化合物の金属塩としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、などが挙げられる。これらの中でも、前記熱可塑性樹脂に高い難燃性を付与できる点で、アルカリ金属塩が好ましく、該アルカリ金属塩の中でも、ナトリウム塩、カリウム塩がより好ましい。これらの有機カルボン酸化合物の金属塩は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
これらの中でも、本発明の難燃性樹脂組成物に対して、特に好適に用いられる有機カルボン酸化合物又はその金属塩としては、安価で入手が容易な点で、アジピン酸、サリチル酸及びこれらのナトリウム塩又はカリウム塩が好ましい。
なお、前記有機カルボン酸化合物及び前記有機カルボン酸化合物の金属塩は、それぞれの1種又は2種以上を併用してもよい。
前記有機スルホン酸化合物、有機カルボン酸化合物及びこれらの金属塩は、熱可塑性ポリエステル系樹脂と良好な相溶性が認められ、これら熱可塑性ポリエステル系樹脂に添加しても、十分な透明性が得られる。
なお、前記有機スルホン酸化合物、有機カルボン酸化合物及びこれらの金属塩は無色透明であるが、これらを含む前記難燃性樹脂組成物は、着色剤により所望の色に着色することもできる。
また、前記有機スルホン酸化合物、有機カルボン酸化合物及びこれらの金属塩は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよいが、前記有機スルホン酸化合物と前記有機カルボン酸化合物とを併用することが、それぞれ単独で用いるよりも樹脂に極めて高い難燃性を付与できる点で好ましい。
前記有機スルホン酸化合物、有機カルボン酸化合物及びこれらの金属塩の少なくともいずれかの含有量は、前記熱可塑性ポリエステル系樹脂100質量部に対し、0.0002質量部〜0.8質量部が好ましく、0.0005質量部〜0.5質量部がより好ましく、0.005質量部〜0.1質量部が更に好ましく、0.01質量部〜0.05質量部が特に好ましい。前記含有量が、0.0002質量部未満であると、熱可塑性ポリエステル系樹脂に難燃性を十分に付与することが困難となることがあり、0.8質量部を超えると、熱可塑性ポリエステル系樹脂の分子間に前記有機スルホン酸化合物、有機カルボン酸化合物及びこれらの金属塩が多量に存在し、該熱可塑性ポリエステル系樹脂の熱的特性や機械的強度を低下させてしまうことがある。
前記有機スルホン酸化合物、有機カルボン酸化合物及びこれらの金属塩の熱可塑性ポリエステル系樹脂中への添加方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、該有機スルホン酸化合物、有機カルボン酸化合物及びこれらの金属塩を直接該熱可塑性ポリエステル系樹脂に加えてもよいし、あるいは該有機スルホン酸化合物、有機カルボン酸化合物及びこれらの金属塩を予め高濃度に混合した混合物(マスターバッチ)を調製しておき、該マスターバッチを該熱可塑性ポリエステル系樹脂中に加えてもよい。
なお、本発明において、有機スルホン酸化合物及びその金属塩は、熱可塑性ポリエステル系樹脂等のポリマーをスルホン化するものではなく、熱可塑性ポリエステル系樹脂中に混合されている。
−ポリ燐酸又はその塩−
前記ポリ燐酸としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、適宜合成されたものでもよいし、あるいは市販品を用いることができる。
前記ポリ燐酸の塩としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、金属塩、脂肪族アミン塩、芳香族アミン塩、アンモニウム塩などが挙げられる。前記金属塩としては、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩などが挙げられ、例えばリチウム塩、ナトリウム塩、カルシウム塩、バリウム塩、鉄(II)塩、鉄(III)塩、アルミニウム塩などが挙げられる。前記脂肪族アミン塩としては、例えばメチルアミン塩、エチルアミン塩、ジエチルアミン塩、トリエチルアミン塩、エチレンジアミン塩、ピペラジン塩などが挙げられる。前記芳香族アミン塩としては、例えばピリジン塩、トリアジン塩、メラミン塩などが挙げられる。
これらの中でも、前記熱可塑性ポリエステル系樹脂に高い難燃性を付与できる点で、アンモニウム塩、アルカリ金属塩が好ましく、該アルカリ金属塩の中でも、ナトリウム塩、カリウム塩がより好ましい。
例えば、工業的に入手できるポリ燐酸アンモニウムとしては、ポリ燐酸アンモニウムをメラミン樹脂等で処理し、水に難溶性としたタイエンS(太平化学産業株式会社製)、スミセ−フP、スミセ−フPM(いずれも、住友化学工業株式会社製)、Exolit 462(ヘキスト社製)、AMGARD MC(アルブライトアンド ウイルソン社製)などが挙げられる。また、ポリ燐酸アンモニウムに他の補助成分を加えより難燃効果を改良したExolit VP IFR−23(ヘキスト社製)、SPINFLAM MF80/PP、SPINFLAM MF82/PP、SPINFLAM MF82/PS(いずれも、モンテカチーニ社製)なども挙げることができる。
前記ポリ燐酸及びその塩は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記ポリ燐酸及びその塩は、熱可塑性ポリエステル系樹脂と良好な相溶性が認められ、該熱可塑性ポリエステル系樹脂に添加しても、十分な透明性が得られる。
なお、前記ポリ燐酸及びその塩は無色透明であるが、これらを含む前記難燃性樹脂組成物は、着色剤により所望の色に着色することもできる。
前記ポリ燐酸及びその塩の少なくともいずれかの含有量は、前記熱可塑性ポリエステル系樹脂100質量部に対し、0.02質量部以上0.5質量部未満であり、0.1質量部〜0.4質量部が好ましく、0.1質量部〜0.3質量部がより好ましい。前記含有量が、0.02質量部未満であると、熱可塑性ポリエステル系樹脂に難燃性を十分に付与することが困難となることがあり、0.5質量部以上であると、熱可塑性ポリエステル系樹脂の分子間に前記ポリ燐酸及びその塩が多量に存在し、該熱可塑性ポリエステル系樹脂の熱的特性や機械的強度を低下させたり、各種成形プロセスの中で、例えば射出成形時に圧力不均一を生じたり、押し出し成形の場合にはいわゆる「ダレ」を生じさせてしまうことがある。
前記ポリ燐酸及びその塩の熱可塑性ポリエステル系樹脂中への添加方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、該ポリ燐酸及びその塩を直接該熱可塑性ポリエステル系樹脂に加えてもよいし、あるいは該ポリ燐酸及びその塩を予め高濃度に混合した混合物(マスターバッチ)を調製しておき、該マスターバッチを該熱可塑性ポリエステル系樹脂中に加えてもよい。
なお、本発明において、ポリ燐酸及びその塩は、熱可塑性ポリエステル系樹脂等のポリマーを燐化するものではなく、熱可塑性ポリエステル系樹脂中に混合されている。
−その他の成分−
前記その他の成分としては、特に制限はなく、樹脂組成物に使用される公知の添加剤の中から目的に応じて適宜選択することができ、例えば、無機繊維、有機繊維、無機粒子、などが挙げられる。該無機繊維としては、例えば、ガラス繊維、カーボン繊維、ウィスカー、などが挙げられる。該有機繊維としては、例えば、ケブラー繊維などが挙げられる。該無機粒子としては、例えば、シリカ、タルク、マイカ、ウォラストナイト、クレー、炭酸カルシウム、等の鉱物などが挙げられる。
また、本発明の難燃性樹脂組成物は、更に必要に応じて、前記ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール、有機カルボン酸又はその金属塩、有機スルホン酸又はその金属塩、ピロ硫酸の金属塩、硫酸の金属塩、二亜硫酸の金属塩、又はジチオン酸の金属塩、ポリ燐酸又はその塩以外の既存の難燃剤、難燃助剤、各種劣化防止剤(酸化防止剤、紫外線吸収剤等)、抗菌剤、着色剤、などを含有することもできる。
−成形の方法−
前記難燃性樹脂組成物の成形の方法としては、特に制限はなく、目的に応じて公知の方
法の中から適宜選択することができ、例えば、インフレーション成形、押出成形、射出成形、ブロー成形、圧縮成形、トランスファ成形、カレンダー成形、スラッシュ成形、などが挙げられる。
−用途−
本発明の難燃性樹脂組成物は、難燃性及び成形性に優れ、各種形状、構造、大きさの成形体とすることができ、例えば、パソコン、プリンター、テレビ、ステレオ、コピー機、エアコン、冷蔵庫、洗濯機等の各種家電OA製品の部品などとして幅広く用いることができる。また、本発明の難燃性樹脂組成物を紡糸することにより、各種織物製品としても応用できる。
本発明によれば、従来における諸問題を解決でき、微量添加で高い難燃性を付与することができ、成形性等の熱可塑性ポリエステル系樹脂の基本的な物性を何ら損なうことなく、また、ハロゲン元素を含まないため、環境及び人体に悪影響を与えず安全で、難燃性に優れた難燃性樹脂組成物を提供することができる。
以下、本発明の実施例について説明するが、本発明はこれら実施例に何ら限定されるものではない。
なお、下記において、実施例1〜21は、「実施例」を「参考例」とし、それぞれ参考例101〜121と読み替える。実施例6b〜10b、22b、1a〜40a、51a〜60a、91a〜100a、131a〜140a、171a〜180aについては、「実施例」を「参考例」とし、それぞれ参考例6b〜10b、22b、1a〜40a、51a〜60a、91a〜100a、131a〜140a、171a〜180aと読み替える。
(実施例1)
−難燃性樹脂組成物の調製−
ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で110℃にて10時間乾燥した後、ポリエチレングリコール(和光純薬工業株式会社製、試薬1級、数平均分子量=50万)をポリエチレンテレフタレート樹脂100質量部に対し表1−1に示す割合で添加して、ロット番号1〜3の難燃性樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号1〜3の難燃性樹脂組成物について、以下に示す方法により、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表1−1に示す。
<燃焼試験>
各難燃性樹脂組成物を、タンブラー(「タンブルミキサーTM−50型」、日水加工株式会社製、8枚羽)を用いて攪拌羽回転速度300rpmで4分間、攪拌し、混合した。これを射出成形機(クロックナー社製、F−85型、型締め圧力:85ton)を用いて、UL94で示される各厚み(1/16in:1.47〜1.59mm)の燃焼試験片が共取りできるように設計された金型を用いて成形し、試験片を作製した。
得られた試験片について、UL94Vの垂直燃焼試験方法に基づき、燃焼試験を行った。なお、燃焼時間は2回着火の和で、試験片5片の平均である。得られた結果を、以下の基準に従って、UL94 V0、V1、V2のいずれかの等級に評価した。なお、これらのいずれも満たさないものは、「不合格」とした。
〔評価基準〕
V0:点火炎を取り除いた後の平均燃焼時間が10秒間以下、かつ全試料とも脱脂綿に着火する微粒炎を落下しない。
V1:点火炎を取り除いた後の平均燃焼時間が30秒間以下、かつ全試料とも脱脂綿に着火する微粒炎を落下しない。
V2:点火炎を取り除いた後の平均燃焼時間が30秒間以下、かつ脱脂綿に着火する微粒炎を落下する。
<成形性>
150tonの型締め圧力の射出成形機を用い、厚み1.6mm、幅12.7mm、長さ127mmの試験片を成形した。この時、成形された試験片の長さが60mm以下を×、61〜120mmを△、121〜127mmを○とし、評価した。
(比較例1)
−樹脂組成物の調製−
実施例1において、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂100質量部に対し、ポリエチレングリコールを5質量部添加した以外は、実施例1と同様にして、ロット番号4の樹脂組成物を調製した。
また、実施例1において、ポリエチレングリコールを添加しなかった以外は、実施例1と同様にして、ロット番号5の樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号4及び5の樹脂組成物について、実施例1と同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表1−1に示す。
(実施例2及び比較例2)
実施例1及び比較例1において、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂を含むアロイ樹脂〔ポリエチレンテレフタレート(三井PETJ120、三井化学株式会社製)85質量%とポリブチレンテレフタレート(ジュラネックス2000、ポリプラスチック株式会社製)15質量%を混合したアロイ樹脂〕に変えた以外は、実施例1及び比較例1と同様にして、実施例2及び比較例2の樹脂組成物を調製した。
得られた実施例2及び比較例2の樹脂組成物について、実施例1と同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表1−1に示す。
(実施例3及び比較例3)
実施例1及び比較例1において、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を、ポリ乳酸(PLA)(ユニチカ株式会社製、テラマック(登録商標)TE−2000)に変え、該ポリ乳酸を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で80℃にて10時間乾燥した以外は、実施例1及び比較例1と同様にして、実施例3及び比較例3の樹脂組成物を調製した。
得られた実施例3及び比較例3の樹脂組成物について、実施例1と同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表1−1に示す。
(実施例4及び比較例4)
実施例1及び比較例1において、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を、ポリ乳酸を含むアロイ樹脂(ユニチカ株式会社製、テラマック(登録商標)TE−1030、高剛性グレード、ポリカーボネートを約50質量%含むアロイ樹脂)に変え、該ポリ乳酸を含むアロイ樹脂を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で80℃にて10時間乾燥した以外は、実施例1及び比較例1と同様にして、実施例4及び比較例4の樹脂組成物を調製した。
得られた実施例4及び比較例4の樹脂組成物について、実施例1と同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表1−1に示す。
(実施例5及び比較例5)
実施例1及び比較例1において、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を、ポリエチレンテレフタレート樹脂及びポリ乳酸を含むアロイ樹脂〔ポリエチレンテレフタレート(三井PETJ120、三井化学株式会社製)50質量%とポリ乳酸(テラマック(登録商標)TE−2000、ユニチカ株式会社製)50質量%を混合したアロイ樹脂〕に変え、該ポリエチレンテレフタレート樹脂及びポリ乳酸を含むアロイ樹脂を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で80℃にて10時間乾燥した以外は、実施例1及び比較例1と同様にして、樹脂組成物を調製した。
得られた実施例5及び比較例5の樹脂組成物について、実施例1と同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表1−1に示す。
(実施例6及び比較例6)
実施例1及び比較例1において、ポリエチレングリコール(和光純薬工業株式会社製、試薬1級、数平均分子量=50万)を、ポリエチレングリコール(和光純薬工業株式会社製、試薬1級、数平均分子量=20万)に変えた以外は、実施例1及び比較例1と同様にして、難燃性樹脂組成物を調製した。
得られた実施例6及び比較例6の難燃性樹脂組成物について、実施例1と同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表1−1に示す。
(実施例7〜11及び比較例7〜11)
実施例1〜5及び比較例1〜5において、表1−2に示すように、ポリエチレングリコール(和光純薬工業株式会社製、試薬1級、数平均分子量=50万)を、ポリビニルアルコール(関東化学株式会社製、試薬1級、数平均分子量=2,000)に変えた以外は、実施例1〜5及び比較例1〜5と同様にして、実施例7〜11及び比較例7〜11の難燃性樹脂組成物を調製した。
得られた実施例7〜11及び比較例7〜11の難燃性樹脂組成物について、実施例1と同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表1−2に示す。
(実施例12及び比較例12)
実施例7及び比較例7において、ポリビニルアルコール(関東化学株式会社製、試薬1級、数平均分子量=2,000)を、ポリビニルアルコール(関東化学株式会社製、試薬1級、数平均分子量=1,000)に変えた以外は、実施例7及び比較例7と同様にして、実施例12及び比較例12の難燃性樹脂組成物を調製した。
得られた実施例12及び比較例12の難燃性樹脂組成物について、実施例1と同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表1−2に示す。
(実施例13〜17及び比較例13〜17)
実施例1〜5及び比較例1〜5において、表1−3に示すように、ポリエチレングリコール(和光純薬工業株式会社製、試薬1級、数平均分子量=50万)を、ポリエチレングリコール(和光純薬工業株式会社製、試薬1級、数平均分子量=50万)とポリビニルアルコール(関東化学株式会社製、試薬1級、数平均分子量=2,000)との混合質量比が1:1の混合物に変えた以外は、実施例1〜5及び比較例1〜5と同様にして、実施例13〜17及び比較例13〜17の難燃性樹脂組成物を調製した。
得られた実施例13〜17及び比較例13〜17の難燃性樹脂組成物について、実施例1と同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表1−3に示す。
(実施例18及び比較例18)
実施例13及び比較例13において、PEGとPVAの混合物を、ポリエチレングリコール(和光純薬工業株式会社製、試薬1級、数平均分子量=20万)とポリビニルアルコール(関東化学株式会社製、試薬1級、数平均分子量=1,000)との混合質量比が1:1の混合物に変えた以外は、実施例13及び比較例13と同様にして、実施例18及び比較例18の難燃性樹脂組成物を調製した。
得られた実施例18及び比較例18の難燃性樹脂組成物について、実施例1と同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表1−3に示す。
(実施例19)
−難燃性樹脂組成物の調製−
実施例1において、ポリエチレングリコール(和光純薬工業株式会社製、試薬1級、数平均分子量=50万)を、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂100質量部に対し、0質量部〜10質量部の範囲で選択した割合で添加した以外は、実施例1と同様にして、各樹脂組成物を調製した。
得られた各樹脂組成物について、実施例1と同様にして、燃焼試験を行った。結果を図1に示す。
図1の結果から、ポリエチレングリコールを0.05質量部〜3.0質量部の添加により難燃時間が明らかに短縮し、添加効果が顕著に認められた。
(実施例20)
−難燃性樹脂組成物の調製−
実施例1において、ポリビニルアルコール(関東化学株式会社製、試薬1級、数平均分子量=2,000)を、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂100質量部に対し、0質量部〜10質量部の範囲で選択した割合で添加した以外は、実施例1と同様にして、各樹脂組成物を調製した。
得られた各樹脂組成物について、実施例1と同様にして、燃焼試験を行った。結果を図2に示す。
図2の結果から、ポリビニルアルコールを0.05質量部〜3.0質量部の添加により難燃時間が明らかに短縮し、添加効果が顕著に認められた。
(実施例21)
−難燃性樹脂組成物の調製−
実施例1において、ポリエチレングリコール(和光純薬工業株式会社製、試薬1級、数平均分子量=50万)とポリビニルアルコール(関東化学株式会社製、試薬1級、数平均分子量=2,000)との混合質量比が1:1の混合物を、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂100質量部に対し、0質量部〜10質量部の範囲で選択した割合で添加した以外は、実施例1と同様にして、各樹脂組成物を調製した。
得られた各樹脂組成物について、実施例1と同様にして、燃焼試験を行った。結果を図3に示す。
図3の結果から、ポリエチレングリコールとポリビニルアルコールとの混合質量比が1:1の混合物を0.05質量部〜3.0質量部の添加により難燃時間が明らかに短縮し、添加効果が顕著に認められた。
(実施例1b)
−難燃性樹脂組成物の調製−
ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で110℃にて10時間乾燥した後、ピロ硫酸カリウム(関東化学株式会社製、試薬1級)を、ポリエチレンテレフタレート樹脂100質量部に対し表2−1に示す割合で添加して、ロット番号1〜4の難燃性樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号1〜4の難燃性樹脂組成物について、以下のようにして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表2−1に示す。
<燃焼試験>
各難燃性樹脂組成物を、タンブラー(「タンブルミキサーTM−50型」、日水加工株式会社製、8枚羽)を用いて攪拌羽回転速度300rpmで4分間、攪拌し、混合した。これを射出成形機(クロックナー社製、F−85型、型締め圧力:85ton)を用いて、UL94で示される各厚み(1/16in:1.47〜1.59mm)の燃焼試験片が共取りできるように設計された金型を用いて成形し、試験片を作製した。
得られた試験片について、UL94Vの垂直燃焼試験方法に基づき、燃焼試験を行った。なお、燃焼時間は2回着火の和で、試験片5片の平均である。得られた結果を、以下の基準に従って、UL94 V0、V1、V2のいずれかの等級に評価した。なお、これらのいずれも満たさないものは、「不合格」とした。
〔評価基準〕
V0:点火炎を取り除いた後の平均燃焼時間が10秒間以下、かつ全試料とも脱脂綿に着火する微粒炎を落下しない。
V1:点火炎を取り除いた後の平均燃焼時間が30秒間以下、かつ全試料とも脱脂綿に着火する微粒炎を落下しない。
V2:点火炎を取り除いた後の平均燃焼時間が30秒間以下、かつ脱脂綿に着火する微粒炎を落下する。
<成形性>
150tonの型締め圧力の射出成形機を用い、厚み1.6mm、幅12.7mm、長さ127mmの試験片を成形した。この時、成形された試験片の長さが60mm以下を×、61〜120mmを△、121〜127mmを○とし、評価した。
(比較例1b)
−樹脂組成物の調製−
実施例1bにおいて、ピロ硫酸カリウムを添加しなかった以外は、実施例1bと同様にして、ロット番号5の樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号5の樹脂組成物について、実施例1bと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表2−1に示す。
表2−1の結果から、ピロ硫酸カリウムを添加した実施例1bの難燃性樹脂組成物は、比較例1bの樹脂組成物に比べて、UL94の難燃規格を満たす高い難燃性を有することが認められる。
(実施例2b)
−難燃性樹脂組成物の調製−
ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂を含むアロイ樹脂〔ポリエチレンテレフタレート(三井PETJ120、三井化学株式会社製)85質量%とポリブチレンテレフタレート(ジュラネックス2000、ポリプラスチック株式会社製)15質量%を混合したアロイ樹脂〕を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で110℃にて10時間乾燥した後、ピロ硫酸カリウム(関東化学株式会社製、試薬1級)を、ポリエチレンテレフタレート樹脂を含むアロイ樹脂100質量部に対し表2−2に示す割合で添加して、ロット番号6〜9の難燃性樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号6〜9の難燃性樹脂組成物について、実施例1bと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表2−2に示す。
(比較例2b)
−樹脂組成物の調製−
実施例2bにおいて、ピロ硫酸カリウムを添加しなかった以外は、実施例2bと同様にして、ロット番号10の樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号10の樹脂組成物について、実施例1bと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表2−2に示す。
表2−2の結果から、ピロ硫酸カリウムを添加した実施例2bの難燃性樹脂組成物は、比較例2bの樹脂組成物に比べて、UL94の難燃規格を満たす高い難燃性を有することが認められる。
(実施例3b)
−難燃性樹脂組成物の調製−
ポリ乳酸(PLA)(ユニチカ株式会社製、テラマック(登録商標)TE−2000)を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で80℃にて10時間乾燥した後、ピロ硫酸カリウム(関東化学株式会社製、試薬1級)を、ポリ乳酸100質量部に対し表2−3に示す割合で添加して、ロット番号11〜14の難燃性樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号11〜14の難燃性樹脂組成物について、実施例1bと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表2−3に示す。
(比較例3b)
−樹脂組成物の調製−
実施例3bにおいて、ピロ硫酸カリウムを添加しなかった以外は、実施例3bと同様にして、ロット番号15の樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号15の樹脂組成物について、実施例1bと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表2−3に示す。
表2−3の結果から、ピロ硫酸カリウムを添加した実施例3bの難燃性樹脂組成物は、比較例3bの樹脂組成物に比べて、UL94の難燃規格を満たす高い難燃性を有することが認められる。
(実施例4b)
−難燃性樹脂組成物の調製−
ポリ乳酸を含むアロイ樹脂(ユニチカ株式会社製、テラマック(登録商標)TE−1030、高剛性グレード、ポリカーボネートを約50質量%含むアロイ樹脂)を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で80℃にて10時間乾燥した後、ピロ硫酸カリウム(関東化学株式会社製、試薬1級)を、ポリ乳酸を含むアロイ樹脂100質量部に対し表2−4に示す割合で添加して、ロット番号16〜19の難燃性樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号16〜19の難燃性樹脂組成物について、実施例1bと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表2−4に示す。
(比較例4b)
−樹脂組成物の調製−
実施例4bにおいて、ピロ硫酸カリウムを添加しなかった以外は、実施例4bと同様にして、ロット番号20の樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号20の樹脂組成物について、実施例1bと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表2−4に示す。
表2−4の結果から、ピロ硫酸カリウムを添加した実施例4bの難燃性樹脂組成物は、比較例4bの樹脂組成物に比べて、UL94の難燃規格を満たす高い難燃性を有することが認められる。
(実施例5b)
−難燃性樹脂組成物の調製−
ポリエチレンテレフタレート樹脂及びポリ乳酸を含むアロイ樹脂〔ポリエチレンテレフタレート(三井PETJ120、三井化学株式会社製)50質量%とポリ乳酸(テラマック(登録商標)TE−2000、ユニチカ株式会社製)50質量%を混合したアロイ樹脂〕を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で80℃にて10時間乾燥した後、ピロ硫酸カリウム(関東化学株式会社製、試薬1級)を、ポリエチレンテレフタレート樹脂及びポリ乳酸を含むアロイ樹脂100質量部に対し表2−5に示す割合で添加して、ロット番号21〜24の難燃性樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号21〜24の難燃性樹脂組成物について、実施例1bと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表2−5に示す。
(比較例5b)
−樹脂組成物の調製−
実施例5bにおいて、ピロ硫酸カリウムを添加しなかった以外は、実施例5bと同様にして、ロット番号25の樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号25の樹脂組成物について、実施例1bと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表2−5に示す。
表2−5の結果から、ピロ硫酸カリウムを添加した実施例5bの難燃性樹脂組成物は、比較例5bの樹脂組成物に比べて、UL94の難燃規格を満たす高い難燃性を有することが認められる。
(実施例6b)
−難燃性樹脂組成物の調製−
ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で110℃にて10時間乾燥した後、硫酸カリウム(関東化学株式会社製、試薬1級)を、ポリエチレンテレフタレート樹脂100質量部に対し表2−6に示す割合で添加して、ロット番号26〜29の難燃性樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号26〜29の難燃性樹脂組成物について、実施例1bと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表2−6に示す。
(比較例6b)
−樹脂組成物の調製−
実施例6bにおいて、硫酸カリウムを添加しなかった以外は、実施例6bと同様にして、ロット番号30の樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号30の樹脂組成物について、実施例1bと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表2−6に示す。
表2−6の結果から、硫酸カリウムを添加した実施例6bの難燃性樹脂組成物は、比較例6bの樹脂組成物に比べて、UL94の難燃規格を満たす高い難燃性を有することが認められる。
(実施例7b)
−難燃性樹脂組成物の調製−
ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂を含むアロイ樹脂〔ポリエチレンテレフタレート(三井PETJ120、三井化学株式会社製)85質量%とポリブチレンテレフタレート(ジュラネックス2000、ポリプラスチック株式会社製)15質量%を混合したアロイ樹脂〕を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で110℃にて10時間乾燥した後、硫酸カリウム(関東化学株式会社製、試薬1級)を、ポリエチレンテレフタレート樹脂を含むアロイ樹脂100質量部に対し表2−7に示す割合で添加して、ロット番号31〜34の難燃性樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号31〜34の難燃性樹脂組成物について、実施例1bと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表2−7に示す。
(比較例7b)
−樹脂組成物の調製−
実施例7bにおいて、硫酸カリウムを添加しなかった以外は、実施例7bと同様にして、ロット番号35の樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号35の樹脂組成物について、実施例1bと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表2−7に示す。
表2−7の結果から、硫酸カリウムを添加した実施例7bの難燃性樹脂組成物は、比較例7bの樹脂組成物に比べて、UL94の難燃規格を満たす高い難燃性を有することが認められる。
(実施例8b)
−難燃性樹脂組成物の調製−
ポリ乳酸(PLA)(ユニチカ株式会社製、テラマック(登録商標)TE−2000)を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で80℃にて10時間乾燥した後、硫酸カリウム(関東化学株式会社製、試薬1級)を、ポリ乳酸100質量部に対し表2−8に示す割合で添加して、ロット番号36〜39の難燃性樹脂組成物を調製した。得られたロット番号36〜39の難燃性樹脂組成物について、実施例1bと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表2−8に示す。
(比較例8b)
−樹脂組成物の調製−
実施例8bにおいて、硫酸カリウムを添加しなかった以外は、実施例8bと同様にして、ロット番号40の樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号40の樹脂組成物について、実施例1bと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表2−8に示す。
表2−8の結果から、硫酸カリウムを添加した実施例8bの難燃性樹脂組成物は、比較例8bの樹脂組成物に比べて、UL94の難燃規格を満たす高い難燃性を有することが認められる。
(実施例9b)
−難燃性樹脂組成物の調製−
ポリ乳酸を含むアロイ樹脂(ユニチカ株式会社製、テラマック(登録商標)TE−1030、高剛性グレード、ポリカーボネートを約50質量%含むアロイ樹脂)を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で80℃にて10時間乾燥した後、硫酸カリウム(関東化学株式会社製、試薬1級)を、ポリ乳酸を含むアロイ樹脂100質量部に対し表2−9に示す割合で添加して、ロット番号41〜44の難燃性樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号41〜44の難燃性樹脂組成物について、実施例1bと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表2−9に示す。
(比較例9b)
−樹脂組成物の調製−
実施例9bにおいて、硫酸カリウムを添加しなかった以外は、実施例9bと同様にして、ロット番号45の樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号45の樹脂組成物について、実施例1bと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表2−9に示す。
表2−9の結果から、硫酸カリウムを添加した実施例9bの難燃性樹脂組成物は、比較例9bの樹脂組成物に比べて、UL94の難燃規格を満たす高い難燃性を有することが認められる。
(実施例10b)
−難燃性樹脂組成物の調製−
ポリエチレンテレフタレート樹脂及びポリ乳酸を含むアロイ樹脂〔ポリエチレンテレフタレート(三井PETJ120、三井化学株式会社製)50質量%とポリ乳酸(テラマック(登録商標)TE−2000、ユニチカ株式会社製)50質量%を混合したアロイ樹脂〕を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で80℃にて10時間乾燥した後、硫酸カリウム(関東化学株式会社製、試薬1級)を、ポリエチレンテレフタレート樹脂及びポリ乳酸を含むアロイ樹脂100質量部に対し表2−10に示す割合で添加して、ロット番号46〜49の難燃性樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号46〜49の難燃性樹脂組成物について、実施例1bと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表2−10に示す。
(比較例10b)
−樹脂組成物の調製−
実施例10bにおいて、硫酸カリウムを添加しなかった以外は、実施例10bと同様にして、ロット番号50の樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号50の樹脂組成物について、実施例1bと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表2−10に示す。
表2−10の結果から、硫酸カリウムを添加した実施例10bの難燃性樹脂組成物は、比較例10bの樹脂組成物に比べて、UL94の難燃規格を満たす高い難燃性を有することが認められる。
(実施例11b)
−難燃性樹脂組成物の調製−
ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で110℃にて10時間乾燥した後、二亜硫酸ナトリウム(関東化学株式会社製、試薬特級)を、ポリエチレンテレフタレート樹脂100質量部に対し表2−11に示す割合で添加して、ロット番号51〜54の難燃性樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号51〜54の難燃性樹脂組成物について、実施例1bと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表2−11に示す。
(比較例11b)
−樹脂組成物の調製−
実施例11bにおいて、二亜硫酸ナトリウムを添加しなかった以外は、実施例11bと同様にして、ロット番号55の樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号55の樹脂組成物について、実施例1bと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表2−11に示す。
表2−11の結果から、二亜硫酸ナトリウムを添加した実施例11bの難燃性樹脂組成物は、比較例11bの樹脂組成物に比べて、UL94の難燃規格を満たす高い難燃性を有することが認められる。
(実施例12b)
−難燃性樹脂組成物の調製−
ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂を含むアロイ樹脂〔ポリエチレンテレフタレート(三井PETJ120、三井化学株式会社製)85質量%とポリブチレンテレフタレート(ジュラネックス2000、ポリプラスチック株式会社製)15質量%を混合したアロイ樹脂〕を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で110℃にて10時間乾燥した後、二亜硫酸ナトリウム(関東化学株式会社製、試薬特級)を、ポリエチレンテレフタレート樹脂を含むアロイ樹脂100質量部に対し表2−12に示す割合で添加して、ロット番号56〜59の難燃性樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号56〜59の難燃性樹脂組成物について、実施例1bと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表2−12に示す。
(比較例12b)
−樹脂組成物の調製−
実施例12bにおいて、二亜硫酸ナトリウムを添加しなかった以外は、実施例12bと同様にして、ロット番号60の樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号60の樹脂組成物について、実施例1bと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表2−12に示す。
表2−12の結果から、二亜硫酸ナトリウムを添加した実施例12bの難燃性樹脂組成物は、比較例12bの樹脂組成物に比べて、UL94の難燃規格を満たす高い難燃性を有することが認められる。
(実施例13b)
−難燃性樹脂組成物の調製−
ポリ乳酸(PLA)(ユニチカ株式会社製、テラマック(登録商標)TE−2000)を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で80℃にて10時間乾燥した後、二亜硫酸ナトリウム(関東化学株式会社製、試薬特級)を、ポリ乳酸100質量部に対し表2−13に示す割合で添加して、ロット番号61〜64の難燃性樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号61〜64の難燃性樹脂組成物について、実施例1bと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表2−13に示す。
(比較例13b)
−樹脂組成物の調製−
実施例13bにおいて、二亜硫酸ナトリウムを添加しなかった以外は、実施例13bと同様にして、ロット番号65の樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号65の樹脂組成物について、実施例1bと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表2−13に示す。
表2−13の結果から、二亜硫酸ナトリウムを添加した実施例13bの難燃性樹脂組成物は、比較例13bの樹脂組成物に比べて、UL94の難燃規格を満たす高い難燃性を有することが認められる。
(実施例14b)
−難燃性樹脂組成物の調製−
ポリ乳酸を含むアロイ樹脂(ユニチカ株式会社製、テラマック(登録商標)TE−1030、高剛性グレード、ポリカーボネートを約50質量%含むアロイ樹脂)を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で80℃にて10時間乾燥した後、二亜硫酸ナトリウム(関東化学株式会社製、試薬特級)を、ポリ乳酸を含むアロイ樹脂100質量部に対し表2−14に示す割合で添加して、ロット番号66〜69の難燃性樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号66〜69の難燃性樹脂組成物について、実施例1bと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表2−14に示す。
(比較例14b)
−樹脂組成物の調製−
実施例14bにおいて、二亜硫酸ナトリウムを添加しなかった以外は、実施例14bと同様にして、ロット番号70の樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号70の樹脂組成物について、実施例1bと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表2−14に示す。
表2−14の結果から、二亜硫酸ナトリウムを添加した実施例14bの難燃性樹脂組成物は、比較例14bの樹脂組成物に比べて、UL94の難燃規格を満たす高い難燃性を有することが認められる。
(実施例15b)
−難燃性樹脂組成物の調製−
ポリエチレンテレフタレート樹脂及びポリ乳酸を含むアロイ樹脂〔ポリエチレンテレフタレート(三井PETJ120、三井化学株式会社製)50質量%とポリ乳酸(テラマック(登録商標)TE−2000、ユニチカ株式会社製)50質量%を混合したアロイ樹脂〕を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で80℃にて10時間乾燥した後、二亜硫酸ナトリウム(関東化学株式会社製、試薬特級)を、ポリエチレンテレフタレート樹脂及びポリ乳酸を含むアロイ樹脂100質量部に対し表2−15に示す割合で添加して、ロット番号71〜74の難燃性樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号71〜74の難燃性樹脂組成物について、実施例1bと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表2−15に示す。
(比較例15b)
−樹脂組成物の調製−
実施例15bにおいて、二亜硫酸ナトリウムを添加しなかった以外は、実施例15bと同様にして、ロット番号75の樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号75の樹脂組成物について、実施例1bと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表2−15に示す。
表2−15の結果から、二亜硫酸ナトリウムを添加した実施例15bの難燃性樹脂組成物は、比較例15bの樹脂組成物に比べて、UL94の難燃規格を満たす高い難燃性を有することが認められる。
(実施例16b)
−難燃性樹脂組成物の調製−
ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で110℃にて10時間乾燥した後、ジチオン酸ナトリウム(関東化学株式会社製、試薬特級)を、ポリエチレンテレフタレート樹脂100質量部に対し表2−16に示す割合で添加して、ロット番号76〜79の難燃性樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号76〜79の難燃性樹脂組成物について、実施例1bと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表2−16に示す。
(比較例16b)
−樹脂組成物の調製−
実施例16bにおいて、ジチオン酸ナトリウムを添加しなかった以外は、実施例16bと同様にして、ロット番号80の樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号80の樹脂組成物について、実施例1bと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表2−16に示す。
表2−16の結果から、ジチオン酸ナトリウムを添加した実施例16bの難燃性樹脂組成物は、比較例16bの樹脂組成物に比べて、UL94の難燃規格を満たす高い難燃性を有することが認められる。
(実施例17b)
−難燃性樹脂組成物の調製−
ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂を含むアロイ樹脂〔ポリエチレンテレフタレート(三井PETJ120、三井化学株式会社製)85質量%とポリブチレンテレフタレート(ジュラネックス2000、ポリプラスチック株式会社製)15質量%を混合したアロイ樹脂〕を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で110℃にて10時間乾燥した後、ジチオン酸ナトリウム(関東化学株式会社製、試薬特級)を、ポリエチレンテレフタレート樹脂を含むアロイ樹脂100質量部に対し表2−17に示す割合で添加して、ロット番号81〜84の難燃性樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号81〜84の難燃性樹脂組成物について、実施例1bと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表2−17に示す。
(比較例17b)
−樹脂組成物の調製−
実施例17bにおいて、ジチオン酸ナトリウムを添加しなかった以外は、実施例17bと同様にして、ロット番号85の樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号85の樹脂組成物について、実施例1bと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表2−17に示す。
表2−17の結果から、ジチオン酸ナトリウムを添加した実施例17bの難燃性樹脂組成物は、比較例17bの樹脂組成物に比べて、UL94の難燃規格を満たす高い難燃性を有することが認められる。
(実施例18b)
−難燃性樹脂組成物の調製−
ポリ乳酸(PLA)(ユニチカ株式会社製、テラマック(登録商標)TE−2000)を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で80℃にて10時間乾燥した後、ジチオン酸ナトリウム(関東化学株式会社製、試薬特級)を、ポリ乳酸100質量部に対し表2−18に示す割合で添加して、ロット番号86〜89の難燃性樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号86〜89の難燃性樹脂組成物について、実施例1bと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表2−18に示す。
(比較例18b)
−樹脂組成物の調製−
実施例18bにおいて、ジチオン酸ナトリウムを添加しなかった以外は、実施例18bと同様にして、ロット番号90の樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号90の樹脂組成物について、実施例1bと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表2−18に示す。
表2−18の結果から、ジチオン酸ナトリウムを添加した実施例18bの難燃性樹脂組成物は、比較例18bの樹脂組成物に比べて、UL94の難燃規格を満たす高い難燃性を有することが認められる。
(実施例19b)
−難燃性樹脂組成物の調製−
ポリ乳酸を含むアロイ樹脂(ユニチカ株式会社製、テラマック(登録商標)TE−1030、高剛性グレード、ポリカーボネートを約50質量%含むアロイ樹脂)を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で80℃にて10時間乾燥した後、ジチオン酸ナトリウム(関東化学株式会社製、試薬特級)を、ポリ乳酸を含むアロイ樹脂100質量部に対し表2−19に示す割合で添加して、ロット番号91〜94の難燃性樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号91〜94の難燃性樹脂組成物について、実施例1bと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表2−19に示す。
(比較例19b)
−樹脂組成物の調製−
実施例19bにおいて、ジチオン酸ナトリウムを添加しなかった以外は、実施例19bと同様にして、ロット番号95の樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号95の樹脂組成物について、実施例1bと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表2−19に示す。
表2−19の結果から、ジチオン酸ナトリウムを添加した実施例19bの難燃性樹脂組成物は、比較例19bの樹脂組成物に比べて、UL94の難燃規格を満たす高い難燃性を有することが認められる。
(実施例20b)
−難燃性樹脂組成物の調製−
ポリエチレンテレフタレート樹脂及びポリ乳酸を含むアロイ樹脂〔ポリエチレンテレフタレート(三井PETJ120、三井化学株式会社製)50質量%とポリ乳酸(テラマック(登録商標)TE−2000、ユニチカ株式会社製)50質量%を混合したアロイ樹脂〕を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で80℃にて10時間乾燥した後、ジチオン酸ナトリウム(関東化学株式会社製、試薬特級)を、ポリエチレンテレフタレート樹脂及びポリ乳酸を含むアロイ樹脂100質量部に対し表2−20に示す割合で添加して、ロット番号96〜99の難燃性樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号96〜99の難燃性樹脂組成物について、実施例1bと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表2−20に示す。
(比較例20b)
−樹脂組成物の調製−
実施例20bにおいて、ジチオン酸ナトリウムを添加しなかった以外は、実施例20bと同様にして、ロット番号100の樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号100の樹脂組成物について、実施例1bと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表2−20に示す。
表2−20の結果から、ジチオン酸ナトリウムを添加した実施例20bの難燃性樹脂組成物は、比較例20bの樹脂組成物に比べて、UL94の難燃規格を満たす高い難燃性を有することが認められる。
(実施例21b)
−難燃性樹脂組成物の調製−
実施例1bにおいて、ピロ硫酸カリウムを、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂100質量部に対し、0質量部〜10質量部の範囲で選択した割合で添加した以外は、実施例1bと同様にして、各樹脂組成物を調製した。
得られた各樹脂組成物について、実施例1bと同様にして、燃焼試験を行った。結果を図4に示す。
図4の結果から、ピロ硫酸カリウムを0.01質量部〜2.0質量部の添加により難燃時間が明らかに短縮し、添加効果が顕著に認められた。
(実施例22b)
−難燃性樹脂組成物の調製−
実施例1bにおいて、硫酸カリウムを、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂100質量部に対し、0質量部〜10質量部の範囲で選択した割合で添加した以外は、実施例1bと同様にして、各樹脂組成物を調製した。
得られた各樹脂組成物について、実施例1bと同様にして、燃焼試験を行った。結果を図5に示す。
図5の結果から、硫酸カリウムを0.01質量部〜2.0質量部の添加により難燃時間が明らかに短縮し、添加効果が顕著に認められた。
(実施例23b)
−難燃性樹脂組成物の調製−
実施例1bにおいて、二亜硫酸ナトリウムを、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂100質量部に対し、0質量部〜10質量部の範囲で選択した割合で添加した以外は、実施例1bと同様にして、各樹脂組成物を調製した。
得られた各樹脂組成物について、実施例1bと同様にして、燃焼試験を行った。結果を図6に示す。
図6の結果から、二亜硫酸ナトリウムを0.01質量部〜2.0質量部の添加により難燃時間が明らかに短縮し、添加効果が顕著に認められた。
(実施例24b)
−難燃性樹脂組成物の調製−
実施例1bにおいて、ジチオン酸ナトリウムを、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂100質量部に対し、0質量部〜10質量部の範囲で選択した割合で添加した以外は、実施例1bと同様にして、各樹脂組成物を調製した。
得られた各樹脂組成物について、実施例1bと同様にして、燃焼試験を行った。結果を図7に示す。
図7の結果から、ジチオン酸ナトリウムを0.01質量部〜2.0質量部の添加により難燃時間が明らかに短縮し、添加効果が顕著に認められた。
(実施例1a)
−難燃性樹脂組成物の調製−
ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で110℃にて10時間乾燥した後、ポリエチレングリコール(和光純薬工業株式会社製、試薬1級、数平均分子量=50万)、有機カルボン酸化合物として、脂肪族カルボン酸化合物であるアジピン酸(関東化学株式会社製、試薬1級、以下「AZA」と略記する)をポリエチレンテレフタレート樹脂100質量部に対し表3−1に示す割合で添加して、ロット番号1〜3の難燃性樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号1〜3の難燃性樹脂組成物について、以下に示す方法により、燃焼試験及び成形性の評価を行った。結果を表3−1に示す。
<燃焼試験>
各難燃性樹脂組成物を、タンブラー(「タンブルミキサーTM−50型」、日水加工株式会社製、8枚羽)を用いて攪拌羽回転速度300rpmで4分間、攪拌及び混合した。これを射出成形機(クロックナー社製、F−85型、型締め圧力:85ton)を用いて、UL94で示される各厚み(1/16in:1.47〜1.59mm)の燃焼試験片が共取りできるように設計された金型を用いて成形し、試験片を作製した。
得られた試験片について、UL94Vの垂直燃焼試験方法に基づき、燃焼試験を行った。なお、燃焼時間は2回着火の和で、試験片5片の平均である。得られた結果を、以下の基準に従って、UL94 V0、V1、V2のいずれかの等級に評価した。なお、これらのいずれも満たさないものは、「不合格」とした。
〔評価基準〕
V0:点火炎を取り除いた後の平均燃焼時間が10秒間以下、かつ全試料とも脱脂綿に着火する微粒炎を落下しない。
V1:点火炎を取り除いた後の平均燃焼時間が30秒間以下、かつ全試料とも脱脂綿に着火する微粒炎を落下しない。
V2:点火炎を取り除いた後の平均燃焼時間が30秒間以下、かつ脱脂綿に着火する微粒炎を落下する。
<成形性>
150tonの型締め圧力の射出成形機を用い、厚み1.6mm、幅12.7mm、長さ127mmの試験片を成形した。この時、成形された試験片の長さが60mm以下を×、61〜120mmを△、121〜127mmを○とし、評価した。
(比較例1a)
−樹脂組成物の調製−
実施例1aにおいて、表3−1に示すようにポリエチレンテレフタレート樹脂100質量部に対しAZAを0.02質量部添加し、ポリエチレングリコールを添加しなかった以外は、実施例1aと同様にして、ロット番号4の樹脂組成物を調製した。
また、実施例1aにおいて、ポリエチレンテレフタレート樹脂100質量部に対しAZA及びポリエチレングリコールを添加しなかった以外は、実施例1aと同様にして、ロット番号5の樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号4及び5の樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験及び成形性の評価を行った。結果を表3−1に示す。
(実施例2a及び比較例2a)
実施例1a及び比較例1aにおいて、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂を含むアロイ樹脂〔ポリエチレンテレフタレート(三井PETJ120、三井化学株式会社製)85質量%とポリブチレンテレフタレート(ジュラネックス2000、ポリプラスチック株式会社製)15質量%を混合したアロイ樹脂〕に変えた以外は、実施例1a及び比較例1aと同様にして、実施例2a及び比較例2aの樹脂組成物を調製した。
得られた実施例2a及び比較例2aの樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表3−1に示す。
(実施例3a及び比較例3a)
実施例1a及び比較例1aにおいて、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を、ポリ乳酸(PLA)(ユニチカ株式会社製、テラマック(登録商標)TE−2000)に変え、該ポリ乳酸を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で80℃にて10時間乾燥した以外は、実施例1a及び比較例1aと同様にして、実施例3a及び比較例3aの樹脂組成物を調製した。
得られた実施例3a及び比較例3aの樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表3−1に示す。
(実施例4a及び比較例4a)
実施例1a及び比較例1aにおいて、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を、ポリ乳酸を含むアロイ樹脂(ユニチカ株式会社製、テラマック(登録商標)TE−1030、高剛性グレード、ポリカーボネートを約50質量%含むアロイ樹脂)に変え、該ポリ乳酸を含むアロイ樹脂を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で80℃にて10時間乾燥した以外は、実施例1a及び比較例1aと同様にして、実施例4a及び比較例4aの樹脂組成物を調製した。得られた実施例4a及び比較例4aの樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表3−1に示す。
(実施例5a及び比較例5a)
実施例1a及び比較例1aにおいて、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を、ポリエチレンテレフタレート樹脂及びポリ乳酸を含むアロイ樹脂〔ポリエチレンテレフタレート(三井PETJ120、三井化学株式会社製)50質量%とポリ乳酸(テラマック(登録商標)TE−2000、ユニチカ株式会社製)50質量%を混合したアロイ樹脂〕に変え、該ポリエチレンテレフタレート樹脂及びポリ乳酸を含むアロイ樹脂を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で80℃にて10時間乾燥した以外は、実施例1a及び比較例1aと同様にして、樹脂組成物を調製した。
得られた実施例5a及び比較例5aの樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価の評価を行った。結果を表3−1に示す。
(実施例6a〜10a及び比較例6a〜10a)
実施例1a〜5a及び比較例1a〜5aにおいて、表3−2に示すように、ポリエチレングリコール(和光純薬工業株式会社製、試薬1級、数平均分子量=50万)を、ポリビニルアルコール(関東化学株式会社製、試薬1級、数平均分子量=2,000)に変えた以外は、実施例1a〜5a及び比較例1a〜5aと同様にして、実施例6a〜10a及び比較例6a〜10aの難燃性樹脂組成物を調製した。
得られた実施例6a〜10a及び比較例6a〜10aの難燃性樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表3−2に示す。
(実施例11a)
−難燃性樹脂組成物の調製−
ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で110℃にて10時間乾燥した後、ポリエチレングリコール(和光純薬工業株式会社製、試薬1級、数平均分子量=50万)、有機スルホン酸化合物として、脂肪族スルホン酸化合物であるカンファースルホン酸(関東化学株式会社製、試薬1級、以下「CPS」と略記する)をポリエチレンテレフタレート樹脂100質量部に対し表3−3に示す割合で添加して、ロット番号51〜53の難燃性樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号51〜53の難燃性樹脂組成物について、実施例1aと同様の方法により、燃焼試験及び成形性の評価を行った。結果を表3−3に示す。
(比較例11a)
−樹脂組成物の調製−
実施例11aにおいて、表3−3に示すようにポリエチレンテレフタレート樹脂100質量部に対しCPSを0.02質量部添加し、ポリエチレングリコールを添加しなかった以外は、実施例11aと同様にして、ロット番号54の樹脂組成物を調製した。
また、実施例11aにおいて、ポリエチレンテレフタレート樹脂100質量部に対しCPS及びポリエチレングリコールを添加しなかった以外は、実施例11aと同様にして、ロット番号55の樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号54及び55の樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験及び成形性の評価を行った。結果を表3−3に示す。
(実施例12a及び比較例12a)
実施例11a及び比較例11aにおいて、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂を含むアロイ樹脂〔ポリエチレンテレフタレート(三井PETJ120、三井化学株式会社製)85質量%とポリブチレンテレフタレート(ジェラネックス2000、ポリプラスチック株式会社製)15質量%を混合したアロイ樹脂〕に変えた以外は、実施例11a及び比較例11aと同様にして、実施例12a及び比較例12aの樹脂組成物を調製した。
得られた実施例12a及び比較例12aの樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表3−3に示す。
(実施例13a及び比較例13a)
実施例11a及び比較例11aにおいて、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を、ポリ乳酸(PLA)(ユニチカ株式会社製、テラマック(登録商標)TE−2000)に変え、該ポリ乳酸を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で80℃にて10時間乾燥した以外は、実施例11a及び比較例11aと同様にして、実施例13a及び比較例13aの樹脂組成物を調製した。
得られた実施例13a及び比較例13aの樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表3−3に示す。
(実施例14a及び比較例14a)
実施例11a及び比較例11aにおいて、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を、ポリ乳酸を含むアロイ樹脂(ユニチカ株式会社製、テラマック(登録商標)TE−1030、高剛性グレード、ポリカーボネートを約50質量%含むアロイ樹脂)に変え、該ポリ乳酸を含むアロイ樹脂を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で80℃にて10時間乾燥した以外は、実施例11a及び比較例11aと同様にして、実施例14a及び比較例14aの樹脂組成物を調製した。
得られた実施例14a及び比較例14aの樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表3−3に示す。
(実施例15a及び比較例15a)
実施例11a及び比較例11aにおいて、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を、ポリエチレンテレフタレート樹脂及びポリ乳酸を含むアロイ樹脂〔ポリエチレンテレフタレート(三井PETJ120、三井化学株式会社製)50質量%とポリ乳酸(テラマック(登録商標)TE−2000、ユニチカ株式会社製)50質量%を混合したアロイ樹脂〕に変え、該ポリエチレンテレフタレート樹脂及びポリ乳酸を含むアロイ樹脂を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で80℃にて10時間乾燥した以外は、実施例11a及び比較例11aと同様にして、樹脂組成物を調製した。
得られた実施例15a及び比較例15aの樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価の評価を行った。結果を表3−3に示す。

(実施例16a〜20a及び比較例16a〜20a)
実施例11a〜15a及び比較例11a〜15aにおいて、表3−4に示すように、ポリエチレングリコール(和光純薬工業株式会社製、試薬1級、数平均分子量=50万)を、ポリビニルアルコール(関東化学株式会社製、試薬1級、数平均分子量=2,000)に変えた以外は、実施例11a〜15a及び比較例11a〜15aと同様にして、実施例16a〜20a及び比較例16a〜20aの難燃性樹脂組成物を調製した。
得られた実施例16a〜20a及び比較例16a〜20aの難燃性樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表3−4に示す。

(実施例21a)
−難燃性樹脂組成物の調製−
ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で110℃にて10時間乾燥した後、ポリエチレングリコール(和光純薬工業株式会社製、試薬1級、数平均分子量=50万)、有機カルボン酸化合物として、脂肪族カルボン酸化合物であるアジピン酸(関東化学株式会社製、試薬1級、以下「AZA」と略記する)、及びポリ燐酸アンモニウム(和光純薬工業株式会社製、試薬1級)をポリエチレンテレフタレート樹脂100質量部に対し表3−5に示す割合で添加して、ロット番号101〜104の難燃性樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号101〜104の難燃性樹脂組成物について、実施例1aと同様の方法により、燃焼試験及び成形性の評価を行った。結果を表3−5に示す。
(比較例21a)
−樹脂組成物の調製−
実施例21aにおいて、AZA、ポリ燐酸アンモニウム、及びポリエチレングリコールを添加しなかった以外は、実施例21aと同様にして、ロット番号105の樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号105の樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験及び成形性の評価を行った。結果を表3−5に示す。
(実施例22a及び比較例22a)
実施例21a及び比較例21aにおいて、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂を含むアロイ樹脂〔ポリエチレンテレフタレート(三井PETJ120、三井化学株式会社製)85質量%とポリブチレンテレフタレート(ジェラネックス2000、ポリプラスチック株式会社製)15質量%を混合したアロイ樹脂〕に変えた以外は、実施例21a及び比較例21aと同様にして、実施例22a及び比較例22aの樹脂組成物を調製した。
得られた実施例22a及び比較例22aの樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表3−5に示す。
(実施例23a及び比較例23a)
実施例21a及び比較例21aにおいて、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を、ポリ乳酸(PLA)(ユニチカ株式会社製、テラマック(登録商標)TE−2000)に変え、該ポリ乳酸を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で80℃にて10時間乾燥した以外は、実施例21a及び比較例21aと同様にして、実施例23a及び比較例23aの樹脂組成物を調製した。
得られた実施例23a及び比較例23aの樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表3−5に示す。
(実施例24a及び比較例24a)
実施例21a及び比較例21aにおいて、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を、ポリ乳酸を含むアロイ樹脂(ユニチカ株式会社製、テラマック(登録商標)TE−1030、高剛性グレード、ポリカーボネートを約50質量%含むアロイ樹脂)に変え、該ポリ乳酸を含むアロイ樹脂を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で80℃にて10時間乾燥した以外は、実施例21a及び比較例21aと同様にして、実施例24a及び比較例24aの樹脂組成物を調製した。
得られた実施例24a及び比較例24aの樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表3−5に示す。
(実施例25a及び比較例25a)
実施例21a及び比較例21aにおいて、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を、ポリエチレンテレフタレート樹脂及びポリ乳酸を含むアロイ樹脂〔ポリエチレンテレフタレート(三井PETJ120、三井化学株式会社製)50質量%とポリ乳酸(テラマック(登録商標)TE−2000、ユニチカ株式会社製)50質量%を混合したアロイ樹脂〕に変え、該ポリエチレンテレフタレート樹脂及びポリ乳酸を含むアロイ樹脂を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で80℃にて10時間乾燥した以外は、実施例21a及び比較例21aと同様にして、樹脂組成物を調製した。
得られた実施例25a及び比較例25aの樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価の評価を行った。結果を表3−5に示す。

(実施例26a〜30a及び比較例26a〜30a)
実施例21a〜25a及び比較例21a〜25aにおいて、表3−6に示すように、ポリエチレングリコール(和光純薬工業株式会社製、試薬1級、数平均分子量=50万)を、ポリビニルアルコール(関東化学株式会社製、試薬1級、数平均分子量=2,000)に変えた以外は、実施例21a〜25a及び比較例21a〜25aと同様にして、実施例26a〜30a及び比較例26a〜30aの難燃性樹脂組成物を調製した。
得られた実施例26a〜30a及び比較例26a〜30aの難燃性樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表3−6に示す。

(実施例31a)
−難燃性樹脂組成物の調製−
ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で110℃にて10時間乾燥した後、ポリエチレングリコール(和光純薬工業株式会社製、試薬1級、数平均分子量=50万)、有機スルホン酸化合物として、脂肪族スルホン酸化合物であるカンファースルホン酸(関東化学株式会社製、試薬1級、以下「CPS」と略記する)、及びポリ燐酸アンモニウム(和光純薬工業株式会社製、試薬1級)をポリエチレンテレフタレート樹脂100質量部に対し表3−7に示す割合で添加して、ロット番号151〜154の難燃性樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号151〜154の難燃性樹脂組成物について、実施例1aと同様の方法により、燃焼試験及び成形性の評価を行った。結果を表3−7に示す。
(比較例31a)
−樹脂組成物の調製−
実施例31aにおいて、CPS、ポリ燐酸アンモニウム、及びポリエチレングリコールを添加しなかった以外は、実施例31aと同様にして、ロット番号155の樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号155の樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験及び成形性の評価を行った。結果を表3−7に示す。
(実施例32a及び比較例32a)
実施例31a及び比較例31aにおいて、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂を含むアロイ樹脂〔ポリエチレンテレフタレート(三井PETJ120、三井化学株式会社製)85質量%とポリブチレンテレフタレート(ジュラネックス2000、ポリプラスチック株式会社製)15質量%を混合したアロイ樹脂〕に変えた以外は、実施例31a及び比較例31aと同様にして、実施例32a及び比較例32aの樹脂組成物を調製した。
得られた実施例32a及び比較例32aの樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表3−7に示す。
(実施例33a及び比較例33a)
実施例31a及び比較例31aにおいて、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を、ポリ乳酸(PLA)(ユニチカ株式会社製、テラマック(登録商標)TE−2000)に変え、該ポリ乳酸を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で80℃にて10時間乾燥した以外は、実施例31a及び比較例31aと同様にして、実施例33a及び比較例33aの樹脂組成物を調製した。
得られた実施例33a及び比較例33aの樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表3−7に示す。
(実施例34a及び比較例34a)
実施例31a及び比較例31aにおいて、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を、ポリ乳酸を含むアロイ樹脂(ユニチカ株式会社製、テラマック(登録商標)TE−1030、高剛性グレード、ポリカーボネートを約50質量%含むアロイ樹脂)に変え、該ポリ乳酸を含むアロイ樹脂を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で80℃にて10時間乾燥した以外は、実施例31a及び比較例31aと同様にして、実施例34a及び比較例34aの樹脂組成物を調製した。
得られた実施例34a及び比較例34aの樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表3−7に示す。
(実施例35a及び比較例35a)
実施例31a及び比較例31aにおいて、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を、ポリエチレンテレフタレート樹脂及びポリ乳酸を含むアロイ樹脂〔ポリエチレンテレフタレート(三井PETJ120、三井化学株式会社製)50質量%とポリ乳酸(テラマック(登録商標)TE−2000、ユニチカ株式会社製)50質量%を混合したアロイ樹脂〕に変え、該ポリエチレンテレフタレート樹脂及びポリ乳酸を含むアロイ樹脂を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で80℃にて10時間乾燥した以外は、実施例31a及び比較例31aと同様にして、樹脂組成物を調製した。
得られた実施例35a及び比較例35aの樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表3−7に示す。
(実施例36a〜40a及び比較例36a〜40a)
実施例31a〜35a及び比較例31a〜35aにおいて、表3−8に示すように、ポリエチレングリコール(和光純薬工業株式会社製、試薬1級、数平均分子量=50万)を、ポリビニルアルコール(関東化学株式会社製、試薬1級、数平均分子量=2,000)に変えた以外は、実施例31a〜35a及び比較例31a〜35aと同様にして、実施例36a〜40a及び比較例36a〜40aの難燃性樹脂組成物を調製した。
得られた実施例36a〜40a及び比較例36a〜40aの難燃性樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験及び成形性の評価を行った。結果を表3−8に示す。
(実施例41a)
−難燃性樹脂組成物の調製−
ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で110℃にて10時間乾燥した後、ポリエチレングリコール(和光純薬工業株式会社製、試薬1級、数平均分子量=50万)、有機カルボン酸化合物として、脂肪族カルボン酸化合物であるアジピン酸(関東化学株式会社製、試薬1級、以下「AZA」と略記する)、及びピロ硫酸カリウム(関東化学株式会社製、試薬1級)をポリエチレンテレフタレート樹脂100質量部に対し表3−9に示す割合で添加して、ロット番号201〜204の難燃性樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号201〜204の難燃性樹脂組成物について、実施例1aと同様の方法により、燃焼試験及び成形性の評価を行った。結果を表3−9に示す。
(比較例41a)
−樹脂組成物の調製−
実施例41aにおいて、AZA、ピロ硫酸カリウム、及びポリエチレングリコールを添加しなかった以外は、実施例41aと同様にして、ロット番号205の樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号205の樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験及び成形性の評価を行った。結果を表3−9に示す。
(実施例42a及び比較例42a)
実施例41a及び比較例41aにおいて、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂を含むアロイ樹脂〔ポリエチレンテレフタレート(三井PETJ120、三井化学株式会社製)85質量%とポリブチレンテレフタレート(ジュラネックス2000、ポリプラスチック株式会社製)15質量%を混合したアロイ樹脂〕に変えた以外は、実施例41a及び比較例41aと同様にして、実施例42a及び比較例42aの樹脂組成物を調製した。
得られた実施例42a及び比較例42aの樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表3−9に示す。
(実施例43a及び比較例43a)
実施例41a及び比較例41aにおいて、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を、ポリ乳酸(PLA)(ユニチカ株式会社製、テラマック(登録商標)TE−2000)に変え、該ポリ乳酸を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で80℃にて10時間乾燥した以外は、実施例41a及び比較例41aと同様にして、実施例43a及び比較例43aの樹脂組成物を調製した。
得られた実施例43a及び比較例43aの樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表3−9に示す。
(実施例44a及び比較例44a)
実施例41a及び比較例41aにおいて、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を、ポリ乳酸を含むアロイ樹脂(ユニチカ株式会社製、テラマック(登録商標)TE−1030、高剛性グレード、ポリカーボネートを約50質量%含むアロイ樹脂)に変え、該ポリ乳酸を含むアロイ樹脂を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で80℃にて10時間乾燥した以外は、実施例41a及び比較例41aと同様にして、実施例44a及び比較例44aの樹脂組成物を調製した。
得られた実施例44a及び比較例44aの樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表3−9に示す。
(実施例45a及び比較例45a)
実施例41a及び比較例41aにおいて、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を、ポリエチレンテレフタレート樹脂及びポリ乳酸を含むアロイ樹脂〔ポリエチレンテレフタレート(三井PETJ120、三井化学株式会社製)50質量%とポリ乳酸(テラマック(登録商標)TE−2000、ユニチカ株式会社製)50質量%を混合したアロイ樹脂〕に変え、該ポリエチレンテレフタレート樹脂及びポリ乳酸を含むアロイ樹脂を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で80℃にて10時間乾燥した以外は、実施例41a及び比較例41aと同様にして、樹脂組成物を調製した。
得られた実施例45a及び比較例45aの樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価の評価を行った。結果を表3−9に示す。
(実施例46a〜50a及び比較例46a〜50a)
実施例41a〜45a及び比較例41a〜45aにおいて、表3−10に示すように、ポリエチレングリコール(和光純薬工業株式会社製、試薬1級、数平均分子量=50万)を、ポリビニルアルコール(関東化学株式会社製、試薬1級、数平均分子量=2,000)に変えた以外は、実施例41a〜45a及び比較例41a〜45aと同様にして、実施例46a〜50a及び比較例46a〜50aの難燃性樹脂組成物を調製した。
得られた実施例46a〜50a及び比較例46a〜50aの難燃性樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表3−10に示す。
(実施例51a)
−難燃性樹脂組成物の調製−
ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で110℃にて10時間乾燥した後、ポリエチレングリコール(和光純薬工業株式会社製、試薬1級、数平均分子量=50万)、有機カルボン酸化合物として、脂肪族カルボン酸化合物であるアジピン酸(関東化学株式会社製、試薬1級、以下「AZA」と略記する)、及び硫酸カリウム(関東化学株式会社製、試薬1級)をポリエチレンテレフタレート樹脂100質量部に対し表3−11に示す割合で添加して、ロット番号251〜254の難燃性樹脂組成物を調製した。得られたロット番号251〜254の難燃性樹脂組成物について、実施例1aと同様の方法により、燃焼試験及び成形性の評価を行った。結果を表3−11に示す。
(比較例51a)
−樹脂組成物の調製−
実施例51aにおいて、AZA、硫酸カリウム、及びポリエチレングリコールを添加しなかった以外は、実施例51aと同様にして、ロット番号255の樹脂組成物を調製した。得られたロット番号255の樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験及び成形性の評価を行った。結果を表3−11に示す。
(実施例52a及び比較例52a)
実施例51a及び比較例51aにおいて、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂を含むアロイ樹脂〔ポリエチレンテレフタレート(三井PETJ120、三井化学株式会社製)85質量%とポリブチレンテレフタレート(ジュラネックス2000、ポリプラスチック株式会社製)15質量%を混合したアロイ樹脂〕に変えた以外は、実施例51a及び比較例51aと同様にして、実施例52a及び比較例52aの樹脂組成物を調製した。
得られた実施例52a及び比較例52aの樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表3−11に示す。
(実施例53a及び比較例53a)
実施例51a及び比較例51aにおいて、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を、ポリ乳酸(PLA)(ユニチカ株式会社製、テラマック(登録商標)TE−2000)に変え、該ポリ乳酸を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で80℃にて10時間乾燥した以外は、実施例51a及び比較例51aと同様にして、実施例53a及び比較例53aの樹脂組成物を調製した。
得られた実施例53a及び比較例53aの樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表3−11に示す。
(実施例54a及び比較例54a)
実施例51a及び比較例51aにおいて、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を、ポリ乳酸を含むアロイ樹脂(ユニチカ株式会社製、テラマック(登録商標)TE−1030、高剛性グレード、ポリカーボネートを約50質量%含むアロイ樹脂)に変え、該ポリ乳酸を含むアロイ樹脂を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で80℃にて10時間乾燥した以外は、実施例51a及び比較例51aと同様にして、実施例54a及び比較例54aの樹脂組成物を調製した。
得られた実施例54a及び比較例54aの樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表3−11に示す。
(実施例55a及び比較例55a)
実施例51a及び比較例51aにおいて、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を、ポリエチレンテレフタレート樹脂及びポリ乳酸を含むアロイ樹脂〔ポリエチレンテレフタレート(三井PETJ120、三井化学株式会社製)50質量%とポリ乳酸(テラマック(登録商標)TE−2000、ユニチカ株式会社製)50質量%を混合したアロイ樹脂〕に変え、該ポリエチレンテレフタレート樹脂及びポリ乳酸を含むアロイ樹脂を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で80℃にて10時間乾燥した以外は、実施例51a及び比較例51aと同様にして、樹脂組成物を調製した。
得られた実施例55a及び比較例55aの樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表3−11に示す。
(実施例56a〜60a及び比較例56a〜60a)
実施例51a〜55a及び比較例51a〜55aにおいて、表3−12に示すように、ポリエチレングリコール(和光純薬工業株式会社製、試薬1級、数平均分子量=50万)を、ポリビニルアルコール(関東化学株式会社製、試薬1級、数平均分子量=2,000)に変えた以外は、実施例51a〜55a及び比較例51a〜55aと同様にして、実施例56a〜60a及び比較例56a〜60aの難燃性樹脂組成物を調製した。
得られた実施例56a〜60a及び比較例56a〜60aの難燃性樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験及び成形性の評価を行った。結果を表3−12に示す。
(実施例61a)
−難燃性樹脂組成物の調製−
ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で110℃にて10時間乾燥した後、ポリエチレングリコール(和光純薬工業株式会社製、試薬1級、数平均分子量=50万)、有機カルボン酸化合物として、脂肪族カルボン酸化合物であるアジピン酸(関東化学株式会社製、試薬1級、以下「AZA」と略記する)、及び二亜硫酸ナトリウム(関東化学株式会社製、試薬特級)をポリエチレンテレフタレート樹脂100質量部に対し表3−13に示す割合で添加して、ロット番号301〜304の難燃性樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号301〜304の難燃性樹脂組成物について、実施例1aと同様の方法により、燃焼試験及び成形性の評価を行った。結果を表3−13に示す。
(比較例61a)
−樹脂組成物の調製−
実施例61aにおいて、AZA、二亜硫酸ナトリウム、及びポリエチレングリコールを添加しなかった以外は、実施例61aと同様にして、ロット番号305の樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号305の樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験及び成形性の評価を行った。結果を表3−13に示す。
(実施例62a及び比較例62a)
実施例61a及び比較例61aにおいて、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂を含むアロイ樹脂〔ポリエチレンテレフタレート(三井PETJ120、三井化学株式会社製)85質量%とポリブチレンテレフタレート(ジュラネックス2000、ポリプラスチック株式会社製)15質量%を混合したアロイ樹脂〕に変えた以外は、実施例61a及び比較例61aと同様にして、実施例62a及び比較例62aの樹脂組成物を調製した。
得られた実施例62a及び比較例62aの樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表3−13に示す。
(実施例63a及び比較例63a)
実施例61a及び比較例61aにおいて、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を、ポリ乳酸(PLA)(ユニチカ株式会社製、テラマック(登録商標)TE−2000)に変え、該ポリ乳酸を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で80℃にて10時間乾燥した以外は、実施例61a及び比較例61aと同様にして、実施例63a及び比較例63aの樹脂組成物を調製した。
得られた実施例63a及び比較例63aの樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表3−13に示す。
(実施例64a及び比較例64a)
実施例61a及び比較例61aにおいて、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を、ポリ乳酸を含むアロイ樹脂(ユニチカ株式会社製、テラマック(登録商標)TE−1030、高剛性グレード、ポリカーボネートを約50質量%含むアロイ樹脂)に変え、該ポリ乳酸を含むアロイ樹脂を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で80℃にて10時間乾燥した以外は、実施例61a及び比較例61aと同様にして、実施例64a及び比較例64aの樹脂組成物を調製した。
得られた実施例64a及び比較例64aの樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表3−13に示す。
(実施例65a及び比較例65a)
実施例61a及び比較例61aにおいて、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を、ポリエチレンテレフタレート樹脂及びポリ乳酸を含むアロイ樹脂〔ポリエチレンテレフタレート(三井PETJ120、三井化学株式会社製)50質量%とポリ乳酸(テラマック(登録商標)TE−2000、ユニチカ株式会社製)50質量%を混合したアロイ樹脂〕に変え、該ポリエチレンテレフタレート樹脂及びポリ乳酸を含むアロイ樹脂を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で80℃にて10時間乾燥した以外は、実施例61a及び比較例61aと同様にして、樹脂組成物を調製した。
得られた実施例65a及び比較例65aの樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価の評価を行った。結果を表3−13に示す。
(実施例66a〜70a及び比較例66a〜70a)
実施例61a〜65a及び比較例61a〜65aにおいて、表3−14に示すように、ポリエチレングリコール(和光純薬工業株式会社製、試薬1級、数平均分子量=50万)を、ポリビニルアルコール(関東化学株式会社製、試薬1級、数平均分子量=2,000)に変えた以外は、実施例61a〜65a及び比較例61a〜65aと同様にして、実施例66a〜70a及び比較例66a〜70aの難燃性樹脂組成物を調製した。
得られた実施例66a〜70a及び比較例66a〜70aの難燃性樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験及び成形性の評価を行った。結果を表3−14に示す。
(実施例71a)
−難燃性樹脂組成物の調製−
ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で110℃にて10時間乾燥した後、ポリエチレングリコール(和光純薬工業株式会社製、試薬1級、数平均分子量=50万)、有機カルボン酸化合物として、脂肪族カルボン酸化合物であるアジピン酸(関東化学株式会社製、試薬1級、以下「AZA」と略記する)、及びジチオン酸ナトリウム(関東化学株式会社製、試薬特級)をポリエチレンテレフタレート樹脂100質量部に対し表3−15に示す割合で添加して、ロット番号351〜354の難燃性樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号351〜354の難燃性樹脂組成物について、実施例1aと同様の方法により、燃焼試験及び成形性の評価を行った。結果を表3−15に示す。
(比較例71a)
−樹脂組成物の調製−
実施例71aにおいて、AZA、ジチオン酸ナトリウム、及びポリエチレングリコールを添加しなかった以外は、実施例71aと同様にして、ロット番号355の樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号355の樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験及び成形性の評価を行った。結果を表3−15に示す。
(実施例72a及び比較例72a)
実施例71a及び比較例71aにおいて、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂を含むアロイ樹脂〔ポリエチレンテレフタレート(三井PETJ120、三井化学株式会社製)85質量%とポリブチレンテレフタレート(ジュラネックス2000、ポリプラスチック株式会社製)15質量%を混合したアロイ樹脂〕に変えた以外は、実施例71a及び比較例71aと同様にして、実施例72a及び比較例72aの樹脂組成物を調製した。
得られた実施例72a及び比較例72aの樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表3−15に示す。
(実施例73a及び比較例73a)
実施例71a及び比較例71aにおいて、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を、ポリ乳酸(PLA)(ユニチカ株式会社製、テラマック(登録商標)TE−2000)に変え、該ポリ乳酸を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で80℃にて10時間乾燥した以外は、実施例71a及び比較例71aと同様にして、実施例73a及び比較例73aの樹脂組成物を調製した。
得られた実施例73a及び比較例73aの樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表3−15に示す。
(実施例74a及び比較例74a)
実施例71a及び比較例71aにおいて、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を、ポリ乳酸を含むアロイ樹脂(ユニチカ株式会社製、テラマック(登録商標)TE−1030、高剛性グレード、ポリカーボネートを約50質量%含むアロイ樹脂)に変え、該ポリ乳酸を含むアロイ樹脂を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で80℃にて10時間乾燥した以外は、実施例71a及び比較例71aと同様にして、実施例74a及び比較例74aの樹脂組成物を調製した。
得られた実施例74a及び比較例74aの樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表3−15に示す。
(実施例75a及び比較例75a)
実施例71a及び比較例71aにおいて、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を、ポリエチレンテレフタレート樹脂及びポリ乳酸を含むアロイ樹脂〔ポリエチレンテレフタレート(三井PETJ120、三井化学株式会社製)50質量%とポリ乳酸(テラマック(登録商標)TE−2000、ユニチカ株式会社製)50質量%を混合したアロイ樹脂〕に変え、該ポリエチレンテレフタレート樹脂及びポリ乳酸を含むアロイ樹脂を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で80℃にて10時間乾燥した以外は、実施例71a及び比較例71aと同様にして、実施例75a及び比較例75aの樹脂組成物を調製した。
得られた実施例75a及び比較例75aの樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価の評価を行った。結果を表3−15に示す。
(実施例76a〜80a及び比較例76a〜80a)
実施例71a〜75a及び比較例71a〜75aにおいて、表3−16に示すように、ポリエチレングリコール(和光純薬工業株式会社製、試薬1級、数平均分子量=50万)を、ポリビニルアルコール(関東化学株式会社製、試薬1級、数平均分子量=2,000)に変えた以外は、実施例71a〜75a及び比較例71a〜75aと同様にして、実施例76a〜80a及び比較例76a〜80aの難燃性樹脂組成物を調製した。
得られた実施例76a〜80a及び比較例76a〜80aの難燃性樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験及び成形性の評価を行った。結果を表3−16に示す。
(実施例81a)
−難燃性樹脂組成物の調製−
ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で110℃にて10時間乾燥した後、ポリエチレングリコール(和光純薬工業株式会社製、試薬1級、数平均分子量=50万)、有機スルホン酸化合物として、脂肪族スルホン酸化合物であるカンファースルホン酸(関東化学株式会社製、試薬1級、以下「CPS」と略記する)、及びピロ硫酸カリウム(関東化学株式会社製、試薬1級)をポリエチレンテレフタレート樹脂100質量部に対し表3−17に示す割合で添加して、ロット番号401〜404の難燃性樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号401〜404の難燃性樹脂組成物について、実施例1aと同様の方法により、燃焼試験及び成形性の評価を行った。結果を表3−17に示す。
(比較例81a)
−樹脂組成物の調製−
実施例81aにおいて、CPS、ピロ硫酸カリウム、及びポリエチレングリコールを添加しなかった以外は、実施例81aと同様にして、ロット番号405の樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号405の樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験及び成形性の評価を行った。結果を表3−17に示す。
(実施例82a及び比較例82a)
実施例81a及び比較例81aにおいて、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂を含むアロイ樹脂〔ポリエチレンテレフタレート(三井PETJ120、三井化学株式会社製)85質量%とポリブチレンテレフタレート(ジュラネックス2000、ポリプラスチック株式会社製)15質量%を混合したアロイ樹脂〕に変えた以外は、実施例81a及び比較例81aと同様にして、実施例82a及び比較例82aの樹脂組成物を調製した。
得られた実施例82a及び比較例82aの樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表3−17に示す。
(実施例83a及び比較例83a)
実施例81a及び比較例81aにおいて、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を、ポリ乳酸(PLA)(ユニチカ株式会社製、テラマック(登録商標)TE−2000)に変え、該ポリ乳酸を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で80℃にて10時間乾燥した以外は、実施例81a及び比較例81aと同様にして、実施例83a及び比較例83aの樹脂組成物を調製した。
得られた実施例83a及び比較例83aの樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表3−17に示す。
(実施例84a及び比較例84a)
実施例81a及び比較例81aにおいて、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を、ポリ乳酸を含むアロイ樹脂(ユニチカ株式会社製、テラマック(登録商標)TE−1030、高剛性グレード、ポリカーボネートを約50質量%含むアロイ樹脂)に変え、該ポリ乳酸を含むアロイ樹脂を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で80℃にて10時間乾燥した以外は、実施例81a及び比較例81aと同様にして、実施例84a及び比較例84aの樹脂組成物を調製した。
得られた実施例84a及び比較例84aの樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表3−17に示す。
(実施例85a及び比較例85a)
実施例81a及び比較例81aにおいて、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を、ポリエチレンテレフタレート樹脂及びポリ乳酸を含むアロイ樹脂〔ポリエチレンテレフタレート(三井PETJ120、三井化学株式会社製)50質量%とポリ乳酸(テラマック(登録商標)TE−2000、ユニチカ株式会社製)50質量%を混合したアロイ樹脂〕に変え、該ポリエチレンテレフタレート樹脂及びポリ乳酸を含むアロイ樹脂を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で80℃にて10時間乾燥した以外は、実施例81a及び比較例81aと同様にして、実施例85a及び比較例85aの樹脂組成物を調製した。
得られた実施例85a及び比較例85aの樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価の評価を行った。結果を表3−17に示す。
(実施例86a〜90a及び比較例86a〜90a)
実施例81a〜85a及び比較例81a〜85aにおいて、表3−18に示すように、ポリエチレングリコール(和光純薬工業株式会社製、試薬1級、数平均分子量=50万)を、ポリビニルアルコール(関東化学株式会社製、試薬1級、数平均分子量=2,000)に変えた以外は、実施例81a〜85a及び比較例81a〜85aと同様にして、実施例86a〜90a及び比較例86a〜90aの難燃性樹脂組成物を調製した。
得られた実施例86a〜90a及び比較例86a〜90aの難燃性樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験及び成形性の評価を行った。結果を表3−18に示す。
(実施例91a)
−難燃性樹脂組成物の調製−
ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で110℃にて10時間乾燥した後、ポリエチレングリコール(和光純薬工業株式会社製、試薬1級、数平均分子量=50万)、有機スルホン酸化合物として、脂肪族スルホン酸化合物であるカンファースルホン酸(関東化学株式会社製、試薬1級、以下「CPS」と略記する)、及び硫酸カリウム(関東化学株式会社製、試薬1級)をポリエチレンテレフタレート樹脂100質量部に対し表3−19に示す割合で添加して、ロット番号451〜454の難燃性樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号451〜454の難燃性樹脂組成物について、実施例1aと同様の方法により、燃焼試験及び成形性の評価を行った。結果を表3−19に示す。
(比較例91a)
−樹脂組成物の調製−
実施例91aにおいて、CPS、硫酸カリウム、及びポリエチレングリコールを添加しなかった以外は、実施例91aと同様にして、ロット番号455の樹脂組成物を調製した。得られたロット番号455の樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験及び成形性の評価を行った。結果を表3−19に示す。
(実施例92a及び比較例92a)
実施例91a及び比較例91aにおいて、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂を含むアロイ樹脂〔ポリエチレンテレフタレート(三井PETJ120、三井化学株式会社製)85質量%とポリブチレンテレフタレート(ジュラネックス2000、ポリプラスチック株式会社製)15質量%を混合したアロイ樹脂〕に変えた以外は、実施例91a及び比較例91aと同様にして、実施例92a及び比較例92aの樹脂組成物を調製した。
得られた実施例92a及び比較例92aの樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表3−19に示す。
(実施例93a及び比較例93a)
実施例91a及び比較例91aにおいて、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を、ポリ乳酸(PLA)(ユニチカ株式会社製、テラマック(登録商標)TE−2000)に変え、該ポリ乳酸を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で80℃にて10時間乾燥した以外は、実施例91a及び比較例91aと同様にして、実施例93a及び比較例93aの樹脂組成物を調製した。
得られた実施例93a及び比較例93aの樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表3−19に示す。
(実施例94a及び比較例94a)
実施例91a及び比較例91aにおいて、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を、ポリ乳酸を含むアロイ樹脂(ユニチカ株式会社製、テラマック(登録商標)TE−1030、高剛性グレード、ポリカーボネートを約50質量%含むアロイ樹脂)に変え、該ポリ乳酸を含むアロイ樹脂を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で80℃にて10時間乾燥した以外は、実施例91a及び比較例91aと同様にして、実施例94a及び比較例94aの樹脂組成物を調製した。
得られた実施例94a及び比較例94aの樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表3−19に示す。
(実施例95a及び比較例95a)
実施例91a及び比較例91aにおいて、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を、ポリエチレンテレフタレート樹脂及びポリ乳酸を含むアロイ樹脂〔ポリエチレンテレフタレート(三井PETJ120、三井化学株式会社製)50質量%とポリ乳酸(テラマック(登録商標)TE−2000、ユニチカ株式会社製)50質量%を混合したアロイ樹脂〕に変え、該ポリエチレンテレフタレート樹脂及びポリ乳酸を含むアロイ樹脂を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で80℃にて10時間乾燥した以外は、実施例91a及び比較例91aと同様にして、実施例95a及び比較例95aの樹脂組成物を調製した。
得られた実施例95a及び比較例95aの樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価の評価を行った。結果を表3−19に示す。
(実施例96a〜100a及び比較例96a〜100a)
実施例91a〜95a及び比較例91a〜95aにおいて、表3−20に示すように、ポリエチレングリコール(和光純薬工業株式会社製、試薬1級、数平均分子量=50万)を、ポリビニルアルコール(関東化学株式会社製、試薬1級、数平均分子量=2,000)に変えた以外は、実施例91a〜95a及び比較例91a〜95aと同様にして、実施例96a〜100a及び比較例96a〜100aの難燃性樹脂組成物を調製した。
得られた実施例96a〜100a及び比較例96a〜100aの難燃性樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表3−20に示す。
(実施例101a)
−難燃性樹脂組成物の調製−
ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で110℃にて10時間乾燥した後、ポリエチレングリコール(和光純薬工業株式会社製、試薬1級、数平均分子量=50万)、有機スルホン酸化合物として、脂肪族スルホン酸化合物であるカンファースルホン酸(関東化学株式会社製、試薬1級、以下「CPS」と略記する)、及び二亜硫酸ナトリウム(関東化学株式会社製、試薬特級)をポリエチレンテレフタレート樹脂100質量部に対し表3−21に示す割合で添加して、ロット番号501〜504の難燃性樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号501〜504の難燃性樹脂組成物について、実施例1aと同様の方法により、燃焼試験及び成形性の評価を行った。結果を表3−21に示す。
(比較例101a)
−樹脂組成物の調製−
実施例101aにおいて、CPS、二亜硫酸ナトリウム、及びポリエチレングリコールを添加しなかった以外は、実施例101aと同様にして、ロット番号505の樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号505の樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験及び成形性の評価を行った。結果を表3−21に示す。
(実施例102a及び比較例102a)
実施例101a及び比較例101aにおいて、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂を含むアロイ樹脂〔ポリエチレンテレフタレート(三井PETJ120、三井化学株式会社製)85質量%とポリブチレンテレフタレート(ジュラネックス2000、ポリプラスチック株式会社製)15質量%を混合したアロイ樹脂〕に変えた以外は、実施例101a及び比較例101aと同様にして、実施例102a及び比較例102aの樹脂組成物を調製した。
得られた実施例102a及び比較例102aの樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表3−21に示す。
(実施例103a及び比較例103a)
実施例101a及び比較例101aにおいて、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を、ポリ乳酸(PLA)(ユニチカ株式会社製、テラマック(登録商標)TE−2000)に変え、該ポリ乳酸を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で80℃にて10時間乾燥した以外は、実施例101a及び比較例101aと同様にして、実施例103a及び比較例103aの樹脂組成物を調製した。
得られた実施例103a及び比較例103aの樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表3−21に示す。
(実施例104a及び比較例104a)
実施例101a及び比較例101aにおいて、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を、ポリ乳酸を含むアロイ樹脂(ユニチカ株式会社製、テラマック(登録商標)TE−1030、高剛性グレード、ポリカーボネートを約50質量%含むアロイ樹脂)に変え、該ポリ乳酸を含むアロイ樹脂を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で80℃にて10時間乾燥した以外は、実施例101a及び比較例101aと同様にして、実施例104a及び比較例104aの樹脂組成物を調製した。
得られた実施例104a及び比較例104aの樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表3−21に示す。
(実施例105a及び比較例105a)
実施例101a及び比較例101aにおいて、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を、ポリエチレンテレフタレート樹脂及びポリ乳酸を含むアロイ樹脂〔ポリエチレンテレフタレート(三井PETJ120、三井化学株式会社製)50質量%とポリ乳酸(テラマック(登録商標)TE−2000、ユニチカ株式会社製)50質量%を混合したアロイ樹脂〕に変え、該ポリエチレンテレフタレート樹脂及びポリ乳酸を含むアロイ樹脂を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で80℃にて10時間乾燥した以外は、実施例101a及び比較例101aと同様にして、実施例105a及び比較例105aの樹脂組成物を調製した。
得られた実施例105a及び比較例105aの樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価の評価を行った。結果を表3−21に示す。
(実施例106a〜110a及び比較例106a〜110a)
実施例101〜105及び比較例101〜105において、表3−22に示すように、ポリエチレングリコール(和光純薬工業株式会社製、試薬1級、数平均分子量=50万)を、ポリビニルアルコール(関東化学株式会社製、試薬1級、数平均分子量=2,000)に変えた以外は、実施例101a〜105a及び比較例101a〜105aと同様にして、実施例106a〜110a及び比較例106a〜110aの難燃性樹脂組成物を調製した。得られた実施例106a〜110a及び比較例106a〜110aの難燃性樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表3−22に示す。
(実施例111a)
−難燃性樹脂組成物の調製−
ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で110℃にて10時間乾燥した後、ポリエチレングリコール(和光純薬工業株式会社製、試薬1級、数平均分子量=50万)、有機スルホン酸化合物として、脂肪族スルホン酸化合物であるカンファースルホン酸(関東化学株式会社製、試薬1級、以下「CPS」と略記する)、及びジチオン酸ナトリウム(関東化学株式会社製、試薬特級)をポリエチレンテレフタレート樹脂100質量部に対し表3−23に示す割合で添加して、ロット番号551〜554の難燃性樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号551〜554の難燃性樹脂組成物について、実施例1aと同様の方法により、燃焼試験及び成形性の評価を行った。結果を表3−23に示す。
(比較例111a)
−樹脂組成物の調製−
実施例111aにおいて、CPS、ジチオン酸ナトリウム、及びポリエチレングリコールを添加しなかった以外は、実施例111aと同様にして、ロット番号555の樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号555の樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験及び成形性の評価を行った。結果を表3−23に示す。
(実施例112a及び比較例112a)
実施例111a及び比較例111aにおいて、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂を含むアロイ樹脂〔ポリエチレンテレフタレート(三井PETJ120、三井化学株式会社製)85質量%とポリブチレンテレフタレート(ジュラネックス2000、ポリプラスチック株式会社製)15質量%を混合したアロイ樹脂〕に変えた以外は、実施例111a及び比較例111aと同様にして、実施例112a及び比較例112aの樹脂組成物を調製した。
得られた実施例112a及び比較例112aの樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表3−23に示す。
(実施例113a及び比較例113a)
実施例111a及び比較例111aにおいて、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を、ポリ乳酸(PLA)(ユニチカ株式会社製、テラマック(登録商標)TE−2000)に変え、該ポリ乳酸を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で80℃にて10時間乾燥した以外は、実施例111a及び比較例111aと同様にして、実施例113a及び比較例113aの樹脂組成物を調製した。
得られた実施例113a及び比較例113aの樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表3−23に示す。
(実施例114a及び比較例114a)
実施例111a及び比較例111aにおいて、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を、ポリ乳酸を含むアロイ樹脂(ユニチカ株式会社製、テラマック(登録商標)TE−1030、高剛性グレード、ポリカーボネートを約50質量%含むアロイ樹脂)に変え、該ポリ乳酸を含むアロイ樹脂を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で80℃にて10時間乾燥した以外は、実施例111a及び比較例111aと同様にして、実施例114a及び比較例114aの樹脂組成物を調製した。
得られた実施例114a及び比較例114aの樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表3−23に示す。
(実施例115a及び比較例115a)
実施例111a及び比較例111aにおいて、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を、ポリエチレンテレフタレート樹脂及びポリ乳酸を含むアロイ樹脂〔ポリエチレンテレフタレート(三井PETJ120、三井化学株式会社製)50質量%とポリ乳酸(テラマック(登録商標)TE−2000、ユニチカ株式会社製)50質量%を混合したアロイ樹脂〕に変え、該ポリエチレンテレフタレート樹脂及びポリ乳酸を含むアロイ樹脂を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で80℃にて10時間乾燥した以外は、実施例111a及び比較例111aと同様にして、実施例115a及び比較例115aの樹脂組成物を調製した。
得られた実施例115a及び比較例115aの樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価の評価を行った。結果を表3−23に示す。
(実施例116a〜120a及び比較例116a〜120a)
実施例111a〜115a及び比較例111a〜115aにおいて、表3−24に示すように、ポリエチレングリコール(和光純薬工業株式会社製、試薬1級、数平均分子量=50万)を、ポリビニルアルコール(関東化学株式会社製、試薬1級、数平均分子量=2,000)に変えた以外は、実施例111a〜115a及び比較例111a〜115aと同様にして、実施例116a〜120a及び比較例116a〜120aの難燃性樹脂組成物を調製した。
得られた実施例116a〜120a及び比較例116a〜120aの難燃性樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表3−24に示す。
(実施例121a)
−難燃性樹脂組成物の調製−
ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で110℃にて10時間乾燥した後、ポリエチレングリコール(和光純薬工業株式会社製、試薬1級、数平均分子量=50万)、有機カルボン酸化合物として、脂肪族カルボン酸化合物であるアジピン酸(関東化学株式会社製、試薬1級、以下「AZA」と略記する)、ポリ燐酸アンモニウム(和光純薬工業株式会社製、試薬1級)、及びピロ硫酸カリウム(関東化学株式会社製、試薬1級)をポリエチレンテレフタレート樹脂100質量部に対し表3−25に示す割合で添加して、ロット番号601〜604の難燃性樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号601〜604の難燃性樹脂組成物について、実施例1aと同様の方法により、燃焼試験及び成形性の評価を行った。結果を表3−25に示す。
(比較例121a)
−樹脂組成物の調製−
実施例121aにおいて、AZA、ピロ硫酸カリウム、ポリ燐酸アンモニウム、及びポリエチレングリコールを添加しなかった以外は、実施例121aと同様にして、ロット番号605の樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号605の樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験及び成形性の評価を行った。結果を表3−25に示す。
(実施例122a及び比較例122a)
実施例121a及び比較例121aにおいて、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂を含むアロイ樹脂〔ポリエチレンテレフタレート(三井PETJ120、三井化学株式会社製)85質量%とポリブチレンテレフタレート(ジュラネックス2000、ポリプラスチック株式会社製)15質量%を混合したアロイ樹脂〕に変えた以外は、実施例121a及び比較例121aと同様にして、実施例122a及び比較例122aの樹脂組成物を調製した。
得られた実施例122a及び比較例122aの樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表3−25に示す。
(実施例123a及び比較例123a)
実施例121a及び比較例121aにおいて、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を、ポリ乳酸(PLA)(ユニチカ株式会社製、テラマック(登録商標)TE−2000)に変え、該ポリ乳酸を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で80℃にて10時間乾燥した以外は、実施例121a及び比較例121aと同様にして、実施例123a及び比較例123aの樹脂組成物を調製した。
得られた実施例123a及び比較例123aの樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表3−25に示す。
(実施例124a及び比較例124a)
実施例121a及び比較例121aにおいて、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を、ポリ乳酸を含むアロイ樹脂(ユニチカ株式会社製、テラマック(登録商標)TE−1030、高剛性グレード、ポリカーボネートを約50質量%含むアロイ樹脂)に変え、該ポリ乳酸を含むアロイ樹脂を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で80℃にて10時間乾燥した以外は、実施例121a及び比較例121aと同様にして、実施例124a及び比較例124aの樹脂組成物を調製した。
得られた実施例124a及び比較例124aの樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表3−25に示す。
(実施例125a及び比較例125a)
実施例121a及び比較例121aにおいて、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を、ポリエチレンテレフタレート樹脂及びポリ乳酸を含むアロイ樹脂〔ポリエチレンテレフタレート(三井PETJ120、三井化学株式会社製)50質量%とポリ乳酸(テラマック(登録商標)TE−2000、ユニチカ株式会社製)50質量%を混合したアロイ樹脂〕に変え、該ポリエチレンテレフタレート樹脂及びポリ乳酸を含むアロイ樹脂を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で80℃にて10時間乾燥した以外は、実施例121a及び比較例121aと同様にして、実施例125a及び比較例125aの樹脂組成物を調製した。
得られた実施例125a及び比較例125aの樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価の評価を行った。結果を表3−25に示す。
(実施例126a〜130a及び比較例126a〜130a)
実施例121a〜125a及び比較例121a〜125aにおいて、表3−26に示すように、ポリエチレングリコール(和光純薬工業株式会社製、試薬1級、数平均分子量=50万)を、ポリビニルアルコール(関東化学株式会社製、試薬1級、数平均分子量=2,000)に変えた以外は、実施例121a〜125a及び比較例121a〜125aと同様にして、実施例126a〜130a及び比較例126a〜130aの難燃性樹脂組成物を調製した。
得られた実施例126a〜130a及び比較例126a〜130aの難燃性樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表3−26に示す。
(実施例131a)
−難燃性樹脂組成物の調製−
ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で110℃にて10時間乾燥した後、ポリエチレングリコール(和光純薬工業株式会社製、試薬1級、数平均分子量=50万)、有機カルボン酸化合物として、脂肪族カルボン酸化合物であるアジピン酸(関東化学株式会社製、試薬1級、以下「AZA」と略記する)、ポリ燐酸アンモニウム(和光純薬工業株式会社製、試薬1級)、及び硫酸カリウム(関東化学株式会社製、試薬1級)をポリエチレンテレフタレート樹脂100質量部に対し表3−27に示す割合で添加して、ロット番号651〜654の難燃性樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号651〜654の難燃性樹脂組成物について、実施例1aと同様の方法により、燃焼試験及び成形性の評価を行った。結果を表3−27に示す。
(比較例131a)
−樹脂組成物の調製−
実施例131aにおいて、AZA、硫酸カリウム、ポリ燐酸アンモニウム、及びポリエチレングリコールを添加しなかった以外は、実施例131aと同様にして、ロット番号655の樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号655の樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験及び成形性の評価を行った。結果を表3−27に示す。
(実施例132a及び比較例132a)
実施例131a及び比較例131aにおいて、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂を含むアロイ樹脂〔ポリエチレンテレフタレート(三井PETJ120、三井化学株式会社製)85質量%とポリブチレンテレフタレート(ジュラネックス2000、ポリプラスチック株式会社製)15質量%を混合したアロイ樹脂〕に変えた以外は、実施例131a及び比較例131aと同様にして、実施例132a及び比較例132aの樹脂組成物を調製した。
得られた実施例132a及び比較例132aの樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表3−27に示す。
(実施例133a及び比較例133a)
実施例131a及び比較例131aにおいて、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を、ポリ乳酸(PLA)(ユニチカ株式会社製、テラマック(登録商標)TE−2000)に変え、該ポリ乳酸を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で80℃にて10時間乾燥した以外は、実施例131a及び比較例131aと同様にして、実施例133a及び比較例133aの樹脂組成物を調製した。
得られた実施例133a及び比較例133aの樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表3−27に示す。
(実施例134a及び比較例134a)
実施例131a及び比較例131aにおいて、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を、ポリ乳酸を含むアロイ樹脂(ユニチカ株式会社製、テラマック(登録商標)TE−1030、高剛性グレード、ポリカーボネートを約50質量%含むアロイ樹脂)に変え、該ポリ乳酸を含むアロイ樹脂を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で80℃にて10時間乾燥した以外は、実施例131a及び比較例131aと同様にして、実施例134a及び比較例134aの樹脂組成物を調製した。
得られた実施例134a及び比較例134aの樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表3−27に示す。
(実施例135a及び比較例135a)
実施例131a及び比較例131aにおいて、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を、ポリエチレンテレフタレート樹脂及びポリ乳酸を含むアロイ樹脂〔ポリエチレンテレフタレート(三井PETJ120、三井化学株式会社製)50質量%とポリ乳酸(テラマック(登録商標)TE−2000、ユニチカ株式会社製)50質量%を混合したアロイ樹脂〕に変え、該ポリエチレンテレフタレート樹脂及びポリ乳酸を含むアロイ樹脂を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で80℃にて10時間乾燥した以外は、実施例131a及び比較例131aと同様にして、実施例135a及び比較例135aの樹脂組成物を調製した。
得られた実施例135a及び比較例135aの樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価の評価を行った。結果を表3−27に示す。
(実施例136a〜140a及び比較例136a〜140a)
実施例131a〜135a及び比較例131a〜135aにおいて、表3−28に示すように、ポリエチレングリコール(和光純薬工業株式会社製、試薬1級、数平均分子量=50万)を、ポリビニルアルコール(関東化学株式会社製、試薬1級、数平均分子量=2,000)に変えた以外は、実施例131a〜135a及び比較例131a〜135aと同様にして、実施例136a〜140a及び比較例136a〜140aの難燃性樹脂組成物を調製した。
得られた実施例136a〜140a及び比較例136a〜140aの難燃性樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表3−28に示す。
(実施例141a)
−難燃性樹脂組成物の調製−
ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で110℃にて10時間乾燥した後、ポリエチレングリコール(和光純薬工業株式会社製、試薬1級、数平均分子量=50万)、有機カルボン酸化合物として、脂肪族カルボン酸化合物であるアジピン酸(関東化学株式会社製、試薬1級、以下「AZA」と略記する)、ポリ燐酸アンモニウム(和光純薬工業株式会社製、試薬1級)、及び二亜硫酸ナトリウム(関東化学株式会社製、試薬特級)をポリエチレンテレフタレート樹脂100質量部に対し表3−29に示す割合で添加して、ロット番号701〜704の難燃性樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号701〜704の難燃性樹脂組成物について、実施例1aと同様の方法により、燃焼試験及び成形性の評価を行った。結果を表3−29に示す。
(比較例141a)
−樹脂組成物の調製−
実施例141aにおいて、AZA、二亜硫酸ナトリウム、ポリ燐酸アンモニウム、及びポリエチレングリコールを添加しなかった以外は、実施例141aと同様にして、ロット番号705の樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号705の樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験及び成形性の評価を行った。結果を表3−29に示す。
(実施例142a及び比較例142a)
実施例141a及び比較例141aにおいて、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂を含むアロイ樹脂〔ポリエチレンテレフタレート(三井PETJ120、三井化学株式会社製)85質量%とポリブチレンテレフタレート(ジュラネックス2000、ポリプラスチック株式会社製)15質量%を混合したアロイ樹脂〕に変えた以外は、実施例141a及び比較例141aと同様にして、実施例142a及び比較例142aの樹脂組成物を調製した。
得られた実施例142a及び比較例142aの樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表3−29に示す。
(実施例143a及び比較例143a)
実施例141a及び比較例141aにおいて、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を、ポリ乳酸(PLA)(ユニチカ株式会社製、テラマック(登録商標)TE−2000)に変え、該ポリ乳酸を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で80℃にて10時間乾燥した以外は、実施例141a及び比較例141aと同様にして、実施例143a及び比較例143aの樹脂組成物を調製した。
得られた実施例143a及び比較例143aの樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表3−29に示す。
(実施例144a及び比較例144a)
実施例141a及び比較例141aにおいて、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を、ポリ乳酸を含むアロイ樹脂(ユニチカ株式会社製、テラマック(登録商標)TE−1030、高剛性グレード、ポリカーボネートを約50質量%含むアロイ樹脂)に変え、該ポリ乳酸を含むアロイ樹脂を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で80℃にて10時間乾燥した以外は、実施例141a及び比較例141aと同様にして、実施例144a及び比較例144aの樹脂組成物を調製した。
得られた実施例144a及び比較例144aの樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表3−29に示す。
(実施例145a及び比較例145a)
実施例141a及び比較例141aにおいて、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を、ポリエチレンテレフタレート樹脂及びポリ乳酸を含むアロイ樹脂〔ポリエチレンテレフタレート(三井PETJ120、三井化学株式会社製)50質量%とポリ乳酸(テラマック(登録商標)TE−2000、ユニチカ株式会社製)50質量%を混合したアロイ樹脂〕に変え、該ポリエチレンテレフタレート樹脂及びポリ乳酸を含むアロイ樹脂を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で80℃にて10時間乾燥した以外は、実施例141a及び比較例141aと同様にして、実施例145a及び比較例145aの樹脂組成物を調製した。
得られた実施例145a及び比較例145aの樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価の評価を行った。結果を表3−29に示す。
(実施例146a〜150a及び比較例146a〜150a)
実施例141a〜145a及び比較例141a〜145aにおいて、表3−30に示すように、ポリエチレングリコール(和光純薬工業株式会社製、試薬1級、数平均分子量=50万)を、ポリビニルアルコール(関東化学株式会社製、試薬1級、数平均分子量=2,000)に変えた以外は、実施例141a〜145a及び比較例141a〜145aと同様にして、実施例146a〜150a及び比較例146a〜150aの難燃性樹脂組成物を調製した。
得られた実施例146a〜150a及び比較例146a〜150aの難燃性樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表3−30に示す。
(実施例151a)
−難燃性樹脂組成物の調製−
ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で110℃にて10時間乾燥した後、ポリエチレングリコール(和光純薬工業株式会社製、試薬1級、数平均分子量=50万)、有機カルボン酸化合物として、脂肪族カルボン酸化合物であるアジピン酸(関東化学株式会社製、試薬1級、以下「AZA」と略記する)、ポリ燐酸アンモニウム(和光純薬工業株式会社製、試薬1級)、及びジチオン酸ナトリウム(関東化学株式会社製、試薬特級)をポリエチレンテレフタレート樹脂100質量部に対し表3−31に示す割合で添加して、ロット番号751〜754の難燃性樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号751〜754の難燃性樹脂組成物について、実施例1aと同様の方法により、燃焼試験及び成形性の評価を行った。結果を表3−31に示す。
(比較例151a)
−樹脂組成物の調製−
実施例151aにおいて、AZA、ジチオン酸ナトリウム、ポリ燐酸アンモニウム、及びポリエチレングリコールを添加しなかった以外は、実施例151aと同様にして、ロット番号755の樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号755の樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験及び成形性の評価を行った。結果を表3−31に示す。
(実施例152a及び比較例152a)
実施例151a及び比較例151aにおいて、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂を含むアロイ樹脂〔ポリエチレンテレフタレート(三井PETJ120、三井化学株式会社製)85質量%とポリブチレンテレフタレート(ジュラネックス2000、ポリプラスチック株式会社製)15質量%を混合したアロイ樹脂〕に変えた以外は、実施例151a及び比較例151aと同様にして、実施例152a及び比較例152aの樹脂組成物を調製した。
得られた実施例152a及び比較例152aの樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表3−31に示す。
(実施例153a及び比較例153a)
実施例151a及び比較例151aにおいて、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を、ポリ乳酸(PLA)(ユニチカ株式会社製、テラマック(登録商標)TE−2000)に変え、該ポリ乳酸を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で80℃にて10時間乾燥した以外は、実施例151a及び比較例151aと同様にして、実施例153a及び比較例153aの樹脂組成物を調製した。
得られた実施例153a及び比較例153aの樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表3−31に示す。
(実施例154a及び比較例154a)
実施例151a及び比較例151aにおいて、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を、ポリ乳酸を含むアロイ樹脂(ユニチカ株式会社製、テラマック(登録商標)TE−1030、高剛性グレード、ポリカーボネートを約50質量%含むアロイ樹脂)に変え、該ポリ乳酸を含むアロイ樹脂を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で80℃にて10時間乾燥した以外は、実施例151a及び比較例151aと同様にして、実施例154a及び比較例154aの樹脂組成物を調製した。
得られた実施例154a及び比較例154aの樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表3−31に示す。
(実施例155a及び比較例155a)
実施例151a及び比較例151aにおいて、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を、ポリエチレンテレフタレート樹脂及びポリ乳酸を含むアロイ樹脂〔ポリエチレンテレフタレート(三井PETJ120、三井化学株式会社製)50質量%とポリ乳酸(テラマック(登録商標)TE−2000、ユニチカ株式会社製)50質量%を混合したアロイ樹脂〕に変え、該ポリエチレンテレフタレート樹脂及びポリ乳酸を含むアロイ樹脂を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で80℃にて10時間乾燥した以外は、実施例151a及び比較例151aと同様にして、実施例155a及び比較例155aの樹脂組成物を調製した。
得られた実施例155a及び比較例155aの樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価の評価を行った。結果を表3−31に示す。
(実施例156a〜160a及び比較例156a〜160a)
実施例151a〜155a及び比較例151a〜155aにおいて、表3−32に示すように、ポリエチレングリコール(和光純薬工業株式会社製、試薬1級、数平均分子量=50万)を、ポリビニルアルコール(関東化学株式会社製、試薬1級、数平均分子量=2,000)に変えた以外は、実施例151a〜155a及び比較例151a〜155aと同様にして、実施例156a〜160a及び比較例156a〜160aの難燃性樹脂組成物を調製した。
得られた実施例156a〜160a及び比較例156a〜160aの難燃性樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表3−32に示す。
(実施例161a)
−難燃性樹脂組成物の調製−
ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で110℃にて10時間乾燥した後、ポリエチレングリコール(和光純薬工業株式会社製、試薬1級、数平均分子量=50万)、有機スルホン酸化合物として、脂肪族スルホン酸化合物であるカンファースルホン酸(関東化学株式会社製、試薬1級、以下「CPS」と略記する)、ポリ燐酸アンモニウム(和光純薬工業株式会社製、試薬1級)、及びピロ硫酸カリウム(関東化学株式会社製、試薬1級)をポリエチレンテレフタレート樹脂100質量部に対し表3−33に示す割合で添加して、ロット番号801〜804の難燃性樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号801〜804の難燃性樹脂組成物について、実施例1aと同様の方法により、燃焼試験及び成形性の評価を行った。結果を表3−33に示す。
(比較例161a)
−樹脂組成物の調製−
実施例161aにおいて、CPS、ピロ硫酸カリウム、ポリ燐酸アンモニウム、及びポリエチレングリコールを添加しなかった以外は、実施例161aと同様にして、ロット番号805の樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号805の樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験及び成形性の評価を行った。結果を表3−33に示す。
(実施例162a及び比較例162a)
実施例161a及び比較例161aにおいて、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂を含むアロイ樹脂〔ポリエチレンテレフタレート(三井PETJ120、三井化学株式会社製)85質量%とポリブチレンテレフタレート(ジュラネックス2000、ポリプラスチック株式会社製)15質量%を混合したアロイ樹脂〕に変えた以外は、実施例161a及び比較例161aと同様にして、実施例162a及び比較例162aの樹脂組成物を調製した。
得られた実施例162a及び比較例162aの樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表3−33に示す。
(実施例163a及び比較例163a)
実施例161a及び比較例161aにおいて、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を、ポリ乳酸(PLA)(ユニチカ株式会社製、テラマック(登録商標)TE−2000)に変え、該ポリ乳酸を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で80℃にて10時間乾燥した以外は、実施例161a及び比較例161aと同様にして、実施例163a及び比較例163aの樹脂組成物を調製した。
得られた実施例163a及び比較例163aの樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表3−33に示す。
(実施例164a及び比較例164a)
実施例161a及び比較例161aにおいて、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を、ポリ乳酸を含むアロイ樹脂(ユニチカ株式会社製、テラマック(登録商標)TE−1030、高剛性グレード、ポリカーボネートを約50質量%含むアロイ樹脂)に変え、該ポリ乳酸を含むアロイ樹脂を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で80℃にて10時間乾燥した以外は、実施例161a及び比較例161aと同様にして、実施例164a及び比較例164aの樹脂組成物を調製した。
得られた実施例164a及び比較例164aの樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表3−33に示す。
(実施例165a及び比較例165a)
実施例161a及び比較例161aにおいて、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を、ポリエチレンテレフタレート樹脂及びポリ乳酸を含むアロイ樹脂〔ポリエチレンテレフタレート(三井PETJ120、三井化学株式会社製)50質量%とポリ乳酸(テラマック(登録商標)TE−2000、ユニチカ株式会社製)50質量%を混合したアロイ樹脂〕に変え、該ポリエチレンテレフタレート樹脂及びポリ乳酸を含むアロイ樹脂を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で80℃にて10時間乾燥した以外は、実施例161a及び比較例161aと同様にして、実施例165a及び比較例165aの樹脂組成物を調製した。
得られた実施例165a及び比較例165aの樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価の評価を行った。結果を表3−33に示す。
(実施例166a〜170a及び比較例166a〜170a)
実施例161a〜165a及び比較例161a〜165aにおいて、表3−34に示すように、ポリエチレングリコール(和光純薬工業株式会社製、試薬1級、数平均分子量=50万)を、ポリビニルアルコール(関東化学株式会社製、試薬1級、数平均分子量=2,000)に変えた以外は、実施例161a〜165a及び比較例161a〜165aと同様にして、実施例166a〜170a及び比較例166a〜170aの難燃性樹脂組成物を調製した。
得られた実施例166a〜170a及び比較例166a〜170aの難燃性樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表3−34に示す。
(実施例171a)
−難燃性樹脂組成物の調製−
ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で110℃にて10時間乾燥した後、ポリエチレングリコール(和光純薬工業株式会社製、試薬1級、数平均分子量=50万)、有機スルホン酸化合物として、脂肪族スルホン酸化合物であるカンファースルホン酸(関東化学株式会社製、試薬1級、以下「CPS」と略記する)、ポリ燐酸アンモニウム(和光純薬工業株式会社製、試薬1級)、及び硫酸カリウム(関東化学株式会社製、試薬1級)をポリエチレンテレフタレート樹脂100質量部に対し表3−35に示す割合で添加して、ロット番号851〜854の難燃性樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号851〜854の難燃性樹脂組成物について、実施例1aと同様の方法により、燃焼試験及び成形性の評価を行った。結果を表3−35に示す。
(比較例171a)
−樹脂組成物の調製−
実施例171aにおいて、CPS、硫酸カリウム、ポリ燐酸アンモニウム、及びポリエチレングリコールを添加しなかった以外は、実施例171aと同様にして、ロット番号855の樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号855の樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験及び成形性の評価を行った。結果を表3−35に示す。
(実施例172a及び比較例172a)
実施例171a及び比較例171aにおいて、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂を含むアロイ樹脂〔ポリエチレンテレフタレート(三井PETJ120、三井化学株式会社製)85質量%とポリブチレンテレフタレート(ジュラネックス2000、ポリプラスチック株式会社製)15質量%を混合したアロイ樹脂〕に変えた以外は、実施例171a及び比較例171aと同様にして、実施例172a及び比較例172aの樹脂組成物を調製した。
得られた実施例172a及び比較例172aの樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表3−35に示す。
(実施例173a及び比較例173a)
実施例171a及び比較例171aにおいて、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を、ポリ乳酸(PLA)(ユニチカ株式会社製、テラマック(登録商標)TE−2000)に変え、該ポリ乳酸を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で80℃にて10時間乾燥した以外は、実施例171a及び比較例171aと同様にして、実施例173a及び比較例173aの樹脂組成物を調製した。
得られた実施例173a及び比較例173aの樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表3−35に示す。
(実施例174a及び比較例174a)
実施例171a及び比較例171aにおいて、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を、ポリ乳酸を含むアロイ樹脂(ユニチカ株式会社製、テラマック(登録商標)TE−1030、高剛性グレード、ポリカーボネートを約50質量%含むアロイ樹脂)に変え、該ポリ乳酸を含むアロイ樹脂を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で80℃にて10時間乾燥した以外は、実施例171a及び比較例171aと同様にして、実施例174a及び比較例174aの樹脂組成物を調製した。
得られた実施例174a及び比較例174aの樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表3−35に示す。
(実施例175a及び比較例175a)
実施例171a及び比較例171aにおいて、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を、ポリエチレンテレフタレート樹脂及びポリ乳酸を含むアロイ樹脂〔ポリエチレンテレフタレート(三井PETJ120、三井化学株式会社製)50質量%とポリ乳酸(テラマック(登録商標)TE−2000、ユニチカ株式会社製)50質量%を混合したアロイ樹脂〕に変え、該ポリエチレンテレフタレート樹脂及びポリ乳酸を含むアロイ樹脂を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で80℃にて10時間乾燥した以外は、実施例171a及び比較例171aと同様にして、実施例175a及び比較例175aの樹脂組成物を調製した。
得られた実施例175a及び比較例175aの樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価の評価を行った。結果を表3−35に示す。
(実施例176a〜180a及び比較例176a〜180a)
実施例171a〜175a及び比較例171a〜175aにおいて、表3−36に示すように、ポリエチレングリコール(和光純薬工業株式会社製、試薬1級、数平均分子量=50万)を、ポリビニルアルコール(関東化学株式会社製、試薬1級、数平均分子量=2,000)に変えた以外は、実施例171a〜175a及び比較例171a〜175aと同様にして、実施例176a〜180a及び比較例176a〜180aの難燃性樹脂組成物を調製した。
得られた実施例176a〜180a及び比較例176a〜180aの難燃性樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表3−36に示す。
(実施例181a)
−難燃性樹脂組成物の調製−
ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で110℃にて10時間乾燥した後、ポリエチレングリコール(和光純薬工業株式会社製、試薬1級、数平均分子量=50万)、有機スルホン酸化合物として、脂肪族スルホン酸化合物であるカンファースルホン酸(関東化学株式会社製、試薬1級、以下「CPS」と略記する)、ポリ燐酸アンモニウム(和光純薬工業株式会社製、試薬1級)、及び二亜硫酸ナトリウム(関東化学株式会社製、試薬特級)をポリエチレンテレフタレート樹脂100質量部に対し表3−37に示す割合で添加して、ロット番号901〜904の難燃性樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号901〜904の難燃性樹脂組成物について、実施例1aと同様の方法により、燃焼試験及び成形性の評価を行った。結果を表3−37に示す。
(比較例181a)
−樹脂組成物の調製−
実施例181aにおいて、CPS、二亜硫酸ナトリウム、ポリ燐酸アンモニウム、及びポリエチレングリコールを添加しなかった以外は、実施例181aと同様にして、ロット番号905の樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号905の樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験及び成形性の評価を行った。結果を表3−37に示す。
(実施例182a及び比較例182a)
実施例181a及び比較例181aにおいて、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂を含むアロイ樹脂〔ポリエチレンテレフタレート(三井PETJ120、三井化学株式会社製)85質量%とポリブチレンテレフタレート(ジュラネックス2000、ポリプラスチック株式会社製)15質量%を混合したアロイ樹脂〕に変えた以外は、実施例181a及び比較例181aと同様にして、実施例182a及び比較例182aの樹脂組成物を調製した。
得られた実施例182a及び比較例182aの樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表3−37に示す。
(実施例183a及び比較例183a)
実施例181a及び比較例181aにおいて、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を、ポリ乳酸(PLA)(ユニチカ株式会社製、テラマック(登録商標)TE−2000)に変え、該ポリ乳酸を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で80℃にて10時間乾燥した以外は、実施例181a及び比較例181aと同様にして、実施例183a及び比較例183aの樹脂組成物を調製した。
得られた実施例183a及び比較例183aの樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表3−37に示す。
(実施例184a及び比較例184a)
実施例181a及び比較例181aにおいて、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を、ポリ乳酸を含むアロイ樹脂(ユニチカ株式会社製、テラマック(登録商標)TE−1030、高剛性グレード、ポリカーボネートを約50質量%含むアロイ樹脂)に変え、該ポリ乳酸を含むアロイ樹脂を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で80℃にて10時間乾燥した以外は、実施例181a及び比較例181aと同様にして、実施例184a及び比較例184aの樹脂組成物を調製した。
得られた実施例184a及び比較例184aの樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表3−37に示す。
(実施例185a及び比較例185a)
実施例181a及び比較例181aにおいて、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を、ポリエチレンテレフタレート樹脂及びポリ乳酸を含むアロイ樹脂〔ポリエチレンテレフタレート(三井PETJ120、三井化学株式会社製)50質量%とポリ乳酸(テラマック(登録商標)TE−2000、ユニチカ株式会社製)50質量%を混合したアロイ樹脂〕に変え、該ポリエチレンテレフタレート樹脂及びポリ乳酸を含むアロイ樹脂を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で80℃にて10時間乾燥した以外は、実施例181a及び比較例181aと同様にして、実施例185a及び比較例185aの樹脂組成物を調製した。
得られた実施例185a及び比較例185aの樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価の評価を行った。結果を表3−37に示す。
(実施例186a〜190a及び比較例186a〜190a)
実施例181a〜185a及び比較例181a〜185aにおいて、表3−38に示すように、ポリエチレングリコール(和光純薬工業株式会社製、試薬1級、数平均分子量=50万)を、ポリビニルアルコール(関東化学株式会社製、試薬1級、数平均分子量=2,000)に変えた以外は、実施例181a〜185a及び比較例181a〜185aと同様にして、実施例186a〜190a及び比較例186a〜190aの難燃性樹脂組成物を調製した。
得られた実施例186a〜190a及び比較例186a〜190aの難燃性樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表3−38に示す。
(実施例191a)
−難燃性樹脂組成物の調製−
ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で110℃にて10時間乾燥した後、ポリエチレングリコール(和光純薬工業株式会社製、試薬1級、数平均分子量=50万)、有機スルホン酸化合物として、脂肪族スルホン酸化合物であるカンファースルホン酸(関東化学株式会社製、試薬1級、以下「CPS」と略記する)、ポリ燐酸アンモニウム(和光純薬工業株式会社製、試薬1級)、及びジチオン酸ナトリウム(関東化学株式会社製、試薬特級)をポリエチレンテレフタレート樹脂100質量部に対し表3−39に示す割合で添加して、ロット番号951〜954の難燃性樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号951〜954の難燃性樹脂組成物について、実施例1aと同様の方法により、燃焼試験及び成形性の評価を行った。結果を表3−39に示す。
(比較例191a)
−樹脂組成物の調製−
実施例191aにおいて、CPS、ジチオン酸ナトリウム、ポリ燐酸アンモニウム、及びポリエチレングリコールを添加しなかった以外は、実施例191aと同様にして、ロット番号955の樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号955の樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験及び成形性の評価を行った。結果を表3−39に示す。
(実施例192a及び比較例192a)
実施例191a及び比較例191aにおいて、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂を含むアロイ樹脂〔ポリエチレンテレフタレート(三井PETJ120、三井化学株式会社製)85質量%とポリブチレンテレフタレート(ジュラネックス2000、ポリプラスチック株式会社製)15質量%を混合したアロイ樹脂〕に変えた以外は、実施例191a及び比較例191aと同様にして、実施例192a及び比較例192aの樹脂組成物を調製した。
得られた実施例192a及び比較例192aの樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表3−39に示す。
(実施例193a及び比較例193a)
実施例191a及び比較例191aにおいて、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を、ポリ乳酸(PLA)(ユニチカ株式会社製、テラマック(登録商標)TE−2000)に変え、該ポリ乳酸を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で80℃にて10時間乾燥した以外は、実施例191a及び比較例191aと同様にして、実施例193a及び比較例193aの樹脂組成物を調製した。
得られた実施例193a及び比較例193aの樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表3−39に示す。
(実施例194a及び比較例194a)
実施例191a及び比較例191aにおいて、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を、ポリ乳酸を含むアロイ樹脂(ユニチカ株式会社製、テラマック(登録商標)TE−1030、高剛性グレード、ポリカーボネートを約50質量%含むアロイ樹脂)に変え、該ポリ乳酸を含むアロイ樹脂を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で80℃にて10時間乾燥した以外は、実施例191a及び比較例191aと同様にして、実施例194a及び比較例194aの樹脂組成物を調製した。
得られた実施例194a及び比較例194aの樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表3−39に示す。
(実施例195a及び比較例195a)
実施例191a及び比較例191aにおいて、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を、ポリエチレンテレフタレート樹脂及びポリ乳酸を含むアロイ樹脂〔ポリエチレンテレフタレート(三井PETJ120、三井化学株式会社製)50質量%とポリ乳酸(テラマック(登録商標)TE−2000、ユニチカ株式会社製)50質量%を混合したアロイ樹脂〕に変え、該ポリエチレンテレフタレート樹脂及びポリ乳酸を含むアロイ樹脂を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で80℃にて10時間乾燥した以外は、実施例191a及び比較例191aと同様にして、実施例195a及び比較例195aの樹脂組成物を調製した。
得られた実施例195a及び比較例195aの樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表3−39に示す。
(実施例196a〜200a及び比較例196a〜200a)
実施例191a〜195a及び比較例191a〜195aにおいて、表3−40に示すように、ポリエチレングリコール(和光純薬工業株式会社製、試薬1級、数平均分子量=50万)を、ポリビニルアルコール(関東化学株式会社製、試薬1級、数平均分子量=2,000)に変えた以外は、実施例191a〜195a及び比較例191a〜195aと同様にして、実施例196a〜200a及び比較例196a〜200aの難燃性樹脂組成物を調製した。
得られた実施例196a〜200a及び比較例196a〜200aの難燃性樹脂組成物について、実施例1aと同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表3−40に示す。
また、熱可塑性ポリエステル系樹脂と、(A)ポリエチレングリコール及びポリビニルアルコールの少なくともいずれかと、(B)ピロ硫酸の金属塩、硫酸の金属塩、二亜硫酸の金属塩、及びジチオン酸の金属塩の少なくともいずれか、とを含有する難燃性樹脂組成物についても、上記実施例と同レベルのUL94の難燃規格を満たす高い難燃性を有することが認められた。
(参考例1)
−難燃性樹脂組成物の調製−
ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で110℃にて10時間乾燥した後、ポリ燐酸アンモニウム(和光純薬工業株式会社製、試薬1級)を、該ポリエチレンテレフタレート樹脂100質量部に対し表4−1に示す割合で添加して、ロット番号1〜3の難燃性樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号1〜3の難燃性樹脂組成物について、以下のようにして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表4−1に示す。
<燃焼試験>
各難燃性樹脂組成物を、タンブラー(「タンブルミキサーTM−50型」、日水加工株式会社製、8枚羽)を用いて攪拌羽回転速度300rpmで4分間、攪拌し、混合した。これを射出成形機(クロックナー社製、F−85型、型締め圧力:85ton)を用いて、UL94で示される各厚み(1/16in:1.47〜1.59mm)の燃焼試験片が共取りできるように設計された金型を用いて成形し、試験片を作製した。
得られた試験片について、UL94Vの垂直燃焼試験方法に基づき、燃焼試験を行った。なお、燃焼時間は2回着火の和で、試験片5片の平均である。得られた結果を、以下の基準に従って、UL94 V0、V1、V2のいずれかの等級に評価した。なお、これらのいずれも満たさないものは、「不合格」とした。
〔評価基準〕
V0:点火炎を取り除いた後の平均燃焼時間が10秒間以下、かつ全試料とも脱脂綿に着火する微粒炎を落下しない。
V1:点火炎を取り除いた後の平均燃焼時間が30秒間以下、かつ全試料とも脱脂綿に着火する微粒炎を落下しない。
V2:点火炎を取り除いた後の平均燃焼時間が30秒間以下、かつ脱脂綿に着火する微粒炎を落下する。
<成形性>
150tonの型締め圧力の射出成形機を用い、厚み1.6mm、幅12.7mm、長さ127mmの試験片を成形した。この時、成形された試験片の長さが60mm以下を×、61〜120mmを△、121〜127mmを○とし、評価した。
(参考比較例1)
−樹脂組成物の調製−
参考例1において、ポリ燐酸アンモニウムを添加しなかった以外は、参考例1と同様にして、ロット番号4の樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号4の樹脂組成物について、参考例1と同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表4−1に示す。
(参考比較例2)
−樹脂組成物の調製−
参考例1において、ポリ燐酸アンモニウムをポリエチレンテレフタレート樹脂100質量部に対し25質量部添加した以外は、参考例1と同様にして、ロット番号5の樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号5の樹脂組成物について、参考例1と同様にして、燃焼試験、成形性、及び混練性の評価を行った。結果を表4−1に示す。
表4−1の結果から、ポリ燐酸アニモニウムを添加した参考例1の難燃性樹脂組成物は、参考比較例1及び2の樹脂組成物に比べてUL94の難燃規格を満たす高い難燃性を有することが認められた。また、ポリ燐酸アンモニウムの添加量が25質量部である参考比較例2は成形性にも劣るものであった。
(参考例2)
−難燃性樹脂組成物の調製−
ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂を含むアロイ樹脂〔ポリエチレンテレフタレート(三井PETJ120、三井化学株式会社製)85質量%とポリブチレンテレフタレート(ジュラネックス2000、ポリプラスチック株式会社製)15質量%を混合したアロイ樹脂〕を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で110℃にて10時間乾燥した後、ポリ燐酸アンモニウム(和光純薬工業株式会社製、試薬1級)を、ポリエチレンテレフタレート樹脂を含むアロイ樹脂100質量部に対し表4−2に示す割合で添加して、ロット番号6〜8の難燃性樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号6〜8の難燃性樹脂組成物について、参考例1と同様にして、燃焼試験を行った。結果を表4−2に示す。
(比較参考例3)
−樹脂組成物の調製−
参考例2において、ポリ燐酸アンモニウムを添加しなかった以外は、参考例2と同様にして、ロット番号9の樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号9の樹脂組成物について、参考例1と同様にして、燃焼試験を行った。結果を表4−2に示す。
表4−2の結果から、ポリ燐酸アニモニウムを添加した参考例2の難燃性樹脂組成物は、比較参考例3の樹脂組成物に比べて、UL94の難燃規格を満たす高い難燃性を有することが認められた。
(参考例3)
−難燃性樹脂組成物の調製−
ポリ乳酸(PLA)(ユニチカ株式会社製、テラマック(登録商標)TE−2000)を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で80℃にて10時間乾燥した後、ポリ燐酸アンモニウム(和光純薬工業株式会社製、試薬1級)を、ポリ乳酸100質量部に対し表4−3に示す割合で添加して、ロット番号10〜12の難燃性樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号10〜12の難燃性樹脂組成物について、参考例1と同様にして、燃焼試験を行った。結果を表4−3に示す。
(比較参考例4)
−樹脂組成物の調製−
参考例3において、ポリ燐酸アンモニウムを添加しなかった以外は、参考例3と同様にして、ロット番号13の樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号13の樹脂組成物について、参考例1と同様にして、燃焼試験を行った。結果を表4−3に示す。
(比較参考例5)
−樹脂組成物の調製−
参考例3において、ポリ燐酸アンモニウムをポリエチレンテレフタレート樹脂100質量部に対し40質量部添加した以外は、参考例3と同様にして、ロット番号14の樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号14の樹脂組成物について、参考例1と同様にして、燃焼試験、及び成形性の評価を行った。結果を表4−3に示す。
表4−3の結果から、ポリ燐酸アニモニウムを添加した参考例3の難燃性樹脂組成物は、比較参考例4の樹脂組成物に比べて、UL94の難燃規格を満たす高い難燃性を有することが認められる。また、ポリ燐酸アンモニウムを40質量部添加した比較参考例5の樹脂組成物は、難燃性は良好であったが、成形性に劣るものであった。
(参考例4)
−難燃性樹脂組成物の調製−
ポリ乳酸を含むアロイ樹脂(ユニチカ株式会社製、テラマック(登録商標)TE−1030、高剛性グレード、ポリカーボネートを約50質量%含むアロイ樹脂)を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で80℃にて10時間乾燥した後、ポリ燐酸アンモニウム(和光純薬工業株式会社製、試薬1級)を、ポリ乳酸を含むアロイ樹脂100質量部に対し表4−4に示す割合で添加して、ロット番号15〜17の難燃性樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号15〜17の難燃性樹脂組成物について、参考例1と同様にして、燃焼試験を行った。結果を表4−4に示す。
(比較参考例6)
−樹脂組成物の調製−
参考例4において、ポリ燐酸アンモニウムを添加しなかった以外は、参考例4と同様にして、ロット番号18の樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号18の樹脂組成物について、参考例1と同様にして、燃焼試験を行った。結果を表4−4に示す。
表4−4の結果から、ポリ燐酸アニモニウムを添加した参考例4の難燃性樹脂組成物は、比較参考例6の樹脂組成物に比べて、UL94の難燃規格を満たす高い難燃性を有することが認められる。
(参考例5)
−難燃性樹脂組成物の調製−
ポリエチレンテレフタレート樹脂及びポリ乳酸を含むアロイ樹脂〔ポリエチレンテレフタレート(三井PETJ120、三井化学株式会社製)50質量%とポリ乳酸(テラマック(登録商標)TE−2000、ユニチカ株式会社製)50質量%を混合したアロイ樹脂〕を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で80℃にて10時間乾燥した後、ポリ燐酸アンモニウム(和光純薬工業株式会社製、試薬1級)を、ポリエチレンテレフタレート樹脂及びポリ乳酸を含むアロイ樹脂100質量部に対し表4−5に示す割合で添加して、ロット番号19〜21の難燃性樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号19〜21の難燃性樹脂組成物について、参考例1と同様にして、燃焼試験を行った。結果を表4−5に示す。
(比較参考例7)
−樹脂組成物の調製−
参考例5において、ポリ燐酸アンモニウムを添加しなかった以外は、参考例5と同様にして、ロット番号22の樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号22の樹脂組成物について、参考例1と同様にして、燃焼試験を行った。結果を表4−5に示す。
表4−5の結果から、ポリ燐酸アニモニウムを添加した参考例5の難燃性樹脂組成物は、比較参考例7の樹脂組成物に比べて、UL94の難燃規格を満たす高い難燃性を有することが認められる。
(参考例6)
−難燃性樹脂組成物の調製−
ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で110℃にて10時間乾燥した後、ポリ燐酸ナトリウム(和光純薬工業株式会社製、試薬1級)を、ポリエチレンテレフタレート樹脂100質量部に対し表4−6に示す割合で添加して、ロット番号23〜25の難燃性樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号23〜25の難燃性樹脂組成物について、参考例1と同様にして、燃焼試験を行った。結果を表4−6に示す。
表4−6の結果から、参考例1において、ポリ燐酸アンモニウムをポリ燐酸ナトリウムに代えても、参考例1と同様に、樹脂の燃焼時間を効果的に抑制することができ、UL94の難燃規格を満たす高い難燃性を有することが認められた。
(参考例7)
−難燃性樹脂組成物の調製−
ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂(「三井PETJ120」、三井化学株式会社製)を除湿乾燥機(株式会社松井製作所製、PO−200型)で110℃にて10時間乾燥した後、ポリ燐酸(和光純薬工業株式会社製、試薬1級)を、ポリエチレンテレフタレート樹脂100質量部に対し表4−7に示す割合で添加して、ロット番号26〜28の難燃性樹脂組成物を調製した。
得られたロット番号26〜28の難燃性樹脂組成物について、参考例1と同様にして、燃焼試験を行った。結果を表4−7に示す。
表4−7の結果から、参考例1において、ポリ燐酸アンモニウムをポリ燐酸に代えても、参考例1と同様に、樹脂の燃焼時間を効果的に抑制することができ、UL94の難燃規格を満たす高い難燃性を有することが認められた。
本発明の難燃性樹脂組成物は、ハロゲン元素を含まないため、環境及び人体に悪影響を与えず安全で、かつ高い難燃性を持つため、例えば、パソコン、プリンター、テレビ、ステレオ、コピー機、エアコン、冷蔵庫、洗濯機などの各種家電OA製品の部品などに好適に使用することができる。

Claims (11)

  1. 熱可塑性ポリエステル系樹脂と、難燃剤とを含有してなり、
    前記難燃剤が、(B)ピロ硫酸の金属塩、二亜硫酸の金属塩及びジチオン酸の金属塩の少なくともいずれかを、前記熱可塑性ポリエステル系樹脂100質量部に対して0.01質量部〜2.0質量部含有することを特徴とする難燃性樹脂組成物。
  2. 更に(C)有機スルホン酸化合物、有機カルボン酸化合物及びこれらの金属塩の少なくともいずれかを含有する請求項1に記載の難燃性樹脂組成物。
  3. 金属塩が、ナトリウム塩及びカリウム塩のいずれかである請求項1から2のいずれかに記載の難燃性樹脂組成物。
  4. 難燃剤が、更に(A)ポリエチレングリコールを含有する請求項1から3のいずれかに記載の難燃性樹脂組成物。
  5. 更に(C)有機スルホン酸化合物、有機カルボン酸化合物及びこれらの金属塩の少なくともいずれかと、難燃剤として、(A)ポリエチレングリコールと、を含有し、
    前記(A)ポリエチレングリコールと、前記(C)有機スルホン酸化合物、有機カルボン酸化合物及びこれらの金属塩の少なくともいずれかとの質量比が、(A):(C)=5:1〜50:1である請求項1に記載の難燃性樹脂組成物。
  6. (C)有機スルホン酸化合物、有機カルボン酸化合物及びこれらの金属塩の少なくともいずれかの含有量が、熱可塑性ポリエステル系樹脂100質量部に対し0.0002質量部〜0.8質量部である請求項2から5のいずれかに記載の難燃性樹脂組成物。
  7. 熱可塑性ポリエステル系樹脂100質量部に対し、(A)ポリエチレングリコールを0.025質量部〜3.0質量部含有する請求項4から6のいずれかに記載の難燃性樹脂組成物。
  8. 更に熱可塑性ポリエステル系樹脂100質量部に対し、(D)ポリ燐酸及びその塩の少なくともいずれかを0.02質量部以上0.5質量部未満含有する請求項1から7のいずれかに記載の難燃性樹脂組成物。
  9. (D)ポリ燐酸の塩が、ポリ燐酸ナトリウム及びポリ燐酸アンモニウムのいずれかである請求項8に記載の難燃性樹脂組成物。
  10. 熱可塑性ポリエステル系樹脂が、縮重合系ポリエステル樹脂である請求項1から9のいずれかに記載の難燃性樹脂組成物。
  11. 熱可塑性ポリエステル系樹脂が、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂を含むアロイ樹脂、ポリ乳酸、ポリ乳酸を含むアロイ樹脂、並びにポリエチレンテレフタレート樹脂及びポリ乳酸を含むアロイ樹脂のいずれかである請求項1から10のいずれかに記載の難燃性樹脂組成物。
JP2008543010A 2006-11-09 2007-08-31 難燃性樹脂組成物 Expired - Fee Related JP5189496B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008543010A JP5189496B2 (ja) 2006-11-09 2007-08-31 難燃性樹脂組成物

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006303845 2006-11-09
JP2006303845 2006-11-09
JP2008543010A JP5189496B2 (ja) 2006-11-09 2007-08-31 難燃性樹脂組成物
PCT/JP2007/067066 WO2008056483A1 (fr) 2006-11-09 2007-08-31 Compositions de résine ignifugées

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2008056483A1 JPWO2008056483A1 (ja) 2010-02-25
JP5189496B2 true JP5189496B2 (ja) 2013-04-24

Family

ID=39364308

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008543010A Expired - Fee Related JP5189496B2 (ja) 2006-11-09 2007-08-31 難燃性樹脂組成物

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP5189496B2 (ja)
WO (1) WO2008056483A1 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0292961A (ja) * 1988-08-25 1990-04-03 Dow Chem Co:The 抗着火性改質熱可塑性組成物及び製造方法
JPH08176343A (ja) * 1994-12-22 1996-07-09 Mitsui Toatsu Chem Inc 難燃性樹脂組成物
JPH11106614A (ja) * 1997-09-30 1999-04-20 Matsushita Electric Works Ltd 難燃性ポリエステル樹脂成形材料、及びポリエステル樹脂成形品
JP2000072956A (ja) * 1998-08-28 2000-03-07 Dainippon Ink & Chem Inc 熱可塑性ポリエステル系樹脂組成物
JP2004190026A (ja) * 2002-11-29 2004-07-08 Toray Ind Inc 樹脂組成物ならびにそれからなる成形品
JP2004351887A (ja) * 2003-05-30 2004-12-16 Sony Corp 光学ディスクの再資源化方法及び難燃樹脂組成物、難燃樹脂成形体

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007197584A (ja) * 2006-01-27 2007-08-09 Toyo Ink Mfg Co Ltd 樹脂組成物

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0292961A (ja) * 1988-08-25 1990-04-03 Dow Chem Co:The 抗着火性改質熱可塑性組成物及び製造方法
JPH08176343A (ja) * 1994-12-22 1996-07-09 Mitsui Toatsu Chem Inc 難燃性樹脂組成物
JPH11106614A (ja) * 1997-09-30 1999-04-20 Matsushita Electric Works Ltd 難燃性ポリエステル樹脂成形材料、及びポリエステル樹脂成形品
JP2000072956A (ja) * 1998-08-28 2000-03-07 Dainippon Ink & Chem Inc 熱可塑性ポリエステル系樹脂組成物
JP2004190026A (ja) * 2002-11-29 2004-07-08 Toray Ind Inc 樹脂組成物ならびにそれからなる成形品
JP2004351887A (ja) * 2003-05-30 2004-12-16 Sony Corp 光学ディスクの再資源化方法及び難燃樹脂組成物、難燃樹脂成形体

Also Published As

Publication number Publication date
WO2008056483A1 (fr) 2008-05-15
JPWO2008056483A1 (ja) 2010-02-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8138245B2 (en) Halogen free flame retardant polyester composition
JP5761177B2 (ja) 難燃性ポリ乳酸系樹脂組成物、その成形体及びその製造方法
JP5963023B2 (ja) ポリアミドおよびポリエステル樹脂のアロイの難燃性組成物
JP4469167B2 (ja) 難燃性樹脂組成物
WO2011087155A1 (ja) ポリ乳酸組成物
KR20070011323A (ko) 난연제, 난연성 수지 조성물, 난연제의 제조 방법
JP5612329B2 (ja) ポリ乳酸樹脂組成物
US6790886B2 (en) Flame-retardant resin composition
JP5108230B2 (ja) 芳香族ポリカーボネート樹脂組成物からなる電気・電子部品
JP5189496B2 (ja) 難燃性樹脂組成物
JP2011256303A (ja) ポリ乳酸組成物
JP2009114458A (ja) 樹脂組成物
JP4833564B2 (ja) 難燃剤及び難燃性樹脂組成物
JP5703464B2 (ja) 難燃性ポリエステル樹脂組成物、難燃性ポリエステル繊維、難燃材および難燃性ポリエステル繊維の製造方法
CN101616978B (zh) 具有阻燃性和抗冲性的热塑性模塑组合物
JP2009138138A (ja) 繊維強化難燃性樹脂組成物及びその成形品
JP4283329B2 (ja) 難燃性樹脂組成物
JP2011256276A (ja) ポリ乳酸樹脂組成物
JP2000026710A (ja) 難燃性ポリエステル樹脂組成物
JP4074334B2 (ja) 難燃性樹脂組成物
JP2005272539A (ja) 難燃剤、難燃性樹脂組成物
JP2003034749A (ja) 難燃性樹脂成形物およびそれからの成形品
JP4477424B2 (ja) 難燃性樹脂組成物並びに成形体及びoa機器
KR101048823B1 (ko) 연소시 연기발생이 감소된 에프알-피티티 섬유의 제조방법
JP2009138095A (ja) 芳香族ポリカーボネート樹脂組成物からなるoa機器部品

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091120

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091120

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121030

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121212

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130115

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130124

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160201

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5189496

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160201

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees