JP5189014B2 - 高ポート密度dslamのための組込み型メタリックアクセス - Google Patents

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Description

本発明は、一般に通信システムに関し、より詳細には、通信スイッチ内での組込み型メタリックテストアクセスのための方法および装置に関する。
電話および他の通信システムは、しばしば、個々のユーザが他の中央局を含むより広い通信ネットワークに接続できるようにするハブの役割をする中央局を含む。そのような中央局は、電話サービス、デジタル加入者回線(DSL)サービスなどを含む様々なユーザアプリケーションに対するサポートを提供することができる。
図1は、ユーザと中央局の間の代表的接続の図面を提供している。中央局は、その中央局によってサポートされるユーザの何人かに複数の個々の接続を提供するマルチプレクサまたは他のスイッチング装置を含む。DSL適用例の場合、マルチプレクサは、複数のユーザにDSLサポートを提供するデジタル加入者回線アクセスマルチプレクサ(DSLAM)であることが可能である。各ユーザは、ローカルループを介して中央局に接続され、このループは、中央局からユーザの敷地にまで延びる一対または複数対の電線であることが可能である。顧客の敷地において、このローカルループは、電話、コンピュータモデムなどの様々な顧客機器に接続する。
ローカルループは、障害を受ける。いくつかの障害は、自然環境(水、雷、または電気干渉など)に起因するものである。他の障害は、ネットワークの設計(ブリッジタップまたはロードコイルなど)に起因するものである。さらに他の障害は、電気通信ネットワークの通常のメインテナンス中に起きた誤り(対の電線を誤った仕方で組継ぎするなど)に起因するものである。これらの障害のすべては、電気通信サービスを提供する能力を妨げる。例えば、DSLAM適用例において、ロードコイルは、顧客がDSLを使用するのを完全に妨げ、他方、ブリッジタップは、顧客に利用可能な帯域幅(つまり、サービス品質)を小さくする。したがって、電気通信サービスプロバイダにとっては、顧客のループをテストできることが非常に重要である。
顧客のループをテストできる装置は、非常に高価である。さらに、このテスト装置は、その通常の動作中、顧客ループを電気通信サービスを提供するという意図する目的で使用することを禁止する。したがって、電気通信サービスプロバイダは、すべての顧客のループに常に結合されるテスト装置を配備することを望まない。代りに、サービスプロバイダは、顧客ループの妥当なサブセットをテストできるには十分であり、また顧客ループに選択的に結合できるテスト装置を設置する。このテスト装置は、顧客に最も近い中央局内に設置される。
テスト目的で中央局内においてローカルループに対するアクセスを提供することは、メタリックテストアクセス(MTA)を提供すると呼ぶことができる。MTAを使用してローカルループに対して行われるテストには、ループの導通、抵抗、および他のループの関連電気特性を検査することが含まれ得る。
電気通信ネットワークの成熟に伴い、中央局内に電気通信サービス装置を設置して競争力のあるサービスを提供する機会をIncumbent Local Exchange Carrier(既存の市内交換事業者)(ILEC)がCompetitive Local Exchange Carrier(競合する市内交換事業者)(CLEC)に提供すべきことを世界各地の監督機関が義務付けている。当然、CLECは、その装置が占める空間と消費する電力の代価をILECに支払わなければならない。
従来技術のシステムでは、テストのためにローカルループを分離することは、電気通信サービス回路からローカルループを物理的に接続解除してテスト回路に接続し直すこと、または電気通信サービス回路とローカルループの間に間隔をあけて配置された何らかのタイプのアクセス回路を含めることを必要とした。テストを行うために顧客ループを手作業で接続し直すことは、誤りが起きやすいことは言うまでもなく、非常に費用が高くつく。この結果、アクセス回路を提供するために、専用装置が使用される。ネットワークオペレータにとっては、個々の機能ユニットにMTAアクセス回路を分割するのが都合良い。中央局内にMTAを実装するのに使用されるユニットは、(一般性を損なうことなく)テストヘッド(TH)およびメタリックテストアクセスユニット(MTAU)と呼ぶことができ、テストヘッドは、ローカルループに結合するのにMTAUを使用してテストを行う。少数のポート上で動作するテストヘッドは、MTAUよりも物理的にずっと小さい。というのは、MTAUは、すべての関係のある電気通信安全基準を維持しながら、可能なすべてのローカルループ上で動作するからである。
電気通信サービス回路とローカルループの間にそのような専用回路を含めなければならないことは、使用する電力および実装のスペースの点で、システムのコストを相当に増大させる。さらに、そのような専用アクセス回路は、マルチプレクサ内に含まれる装置のラックにさらなる構成要素を追加する可能性があるので、格納スペース要件を高める。また、この追加の回路は、それ自体のメインテナンスを必要とする。特にCLEC環境では(限定はしないが)、これらの追加コストは、費用対効果の高いサービスを提供するのを困難にする。
したがって、追加のオーバーヘッドが最小限に抑えられるように、電気通信サービス装置の別の部分に組み込むことのできるメタリックテストアクセスを電気通信サービス装置(DSLAMなどの)内で提供するための方法および装置の必要性が存在する。
一般に、本発明は、メタリックテストアクセスをサポートするマルチサービスアクセスプラットフォームを提供する。マルチサービスアクセスプラットフォームは、所定数のカードスロットがその中に含まれるシャーシを含む。カードスロットの各々は、いくつかの入出力ポートを含む。バックプレーンがシャーシに沿って並び、これには、メタリックテストアクセスバスが含まれる。メタリックテストアクセスバスは、シャーシの回線カードスロット内にある1つまたは複数の入出力ポートに選択的に結合して1つまたは複数のメタリックテストパスを確立するように動作する。リレーマトリックスを使用して、メタリックテストアクセスバスに選択的結合を提供することができ、またメタリックテストアクセスバスをサポートするこのリレーマトリックスの構成によって提供される柔軟性により、様々な異なるテストアクセスポート(TAP)をサポートすることが可能になる。メタリックテストアクセスバスを個別にまたは同時に使用して、様々な異なる信号プロトコルをサポートするローカルループをテストできるように、セーフティ エクストラ ロー ボルテージ(Safety Extra Low Voltage(SELV))規格インターフェースとテレコム ネットワーク ボルテージ(Telecom Network Voltage(TNV))規格インターフェースをともにサポートする特定のTAP構成を構成することができる。
スイッチまたはDSLAMのシャーシ内にメタリックテストアクセスのための必要な相互接続およびスイッチング回路を組み込むことにより、従来技術のシステムで必要とされる追加の外部回路がなくなる。I/Oポートの各々に柔軟なリレーマトリックスを提供することにより、シャーシ内のスペースの限界を超えないように、限られた数のコネクタを使用してメタリックテストアクセスバスを実装することができる。メタリックテストアクセスバス内に含まれる様々な信号回線の相対的配置により、テストバスに対する独立の接続を介して、低電圧(SELV規格)インターフェースと高電圧(TNV規格)インターフェースの両方に同時にテスト刺激を加えることができ、安全機関の規制基準を満たし、クロストークがテスト刺激または応答を破壊しないことを確実にするため、定められたスペーシング要件を犯すことなく、そのような刺激に対する応答を測定することができる。
ローカルループを介して顧客に接続された中央局を示す図である。 本発明の特定の実施形態による複数のループをサポートするDSLAMなどのマルチプレクサを示すブロック図である。 本発明の特定の実施形態による組込み型メタリックテストアクセスシステムをサポートする複数の回線カードを含むシャーシを示す前面図である。 図3のシャーシの背面を示す図である。 本発明の特定の実施形態によるメタリックテストアクセスバス内に含まれる様々な信号を示す図である。 本発明の特定の実施形態によるメタリックテストアクセスバスに結合された回線カードを示すブロック図である。 本発明の特定の実施形態による回線カード内に含まれるアクセスブロックを示すブロック図である。 本発明の特定の実施形態によるメタリックテストアクセスシステム内で利用されるリレーマトリックスを示すブロック図である。 本発明の特定の実施形態によるメタリックテストアクセスバスの刺激部分のレイアウトを示す図である。
本発明は、図2〜9を参照してよりよく理解することができる。図2は、いくつかのループ40をサポートする中央局に関連していることが可能なマルチプレクサまたはスイッチのブロック図を示し、ループの各々は、顧客との物理リンクを表している。図2に示すシステムは、ループ40によって代表される物理リンクとデジタル回路10によって代表される、それらのリンクの終端の両方に、テスト装置50がアクセスすることを可能にするマルチサービスアクセスプラットフォームを表している。アクセスプラットフォーム30によって提供されるメタリックテストアクセス(MTA)機能は、好ましくは、TELCORDIA(旧BELLCORE)によって提供される規格を満たす。これらの規格は、業界標準MTAアーキテクチャおよびその構成要素を記述する。アクセスプラットフォーム30は、テスト装置50に対する加入者ループ40の接続を可能にして、テスト装置50がループ40内に含まれる様々なペアに対して適切なテストを実施できるようにする。テスト動作の全体は、好ましくは、テスト動作サポートシステム(テストOSS)によって制御される。
下記にさらに詳細に説明するとおり、アクセスプラットフォーム30は、MTAバス、および1つまたは複数の個別ループおよび/またはデジタル回路10によって代表される回線カードに対応する1つまたは複数の個別I/Oポートに選択的にMTAバスが結合できるようにするリレー/スイッチングマトリックスを形成する複数のリレーまたは他のスイッチング装置を含む。リレーは、電気機械的リレーまたはソリッドステートリレー、例えば、MOSFETデバイスを利用するソリッドステートリレーであることが可能である。アクセスプラットフォーム30内のコントローラが、テストOSSに対するインターフェースを提供して、テストされる様々な回路に刺激が提供され、またそこから応答が受け取られ得るようにするリレーマトリックスの適切な構成を可能にする。これは、前述のとおり、MTAUを使用して前に得られた機能性を提供する。また、前述のテストヘッドの機能性をエミュレートすることも好ましい。
従来技術のシステムでは、アクセスプラットフォームは、通常、ループ40とループが結合されるスイッチング装置内に含まれる回線カードのI/Oポートとの間に結合された離散的ハードウェア(ラック設備など)であった。前に述べたとおり、そのような従来技術のアクセスプラットフォームを実装するのに必要な追加のハードウェアは、必要な追加の回路、スイッチングシステムを保持するラック全体内でそのような回路が占める追加のスペース、および必要となるさらなるメインテナンス作業のすべての点で、コストが高くつく。
テレコーディア テクノロジーズ インク(TELCORDIA TECHNOLOGIES,INC.(旧BELLCORE))が、電気通信設備のための一般に受け入れられた規格を公開している。そのような規格の1つが、1995年10月、GR−63−CORE、Issue 1の「Network Equipment−Building System(NEBS)Requirements: Physical Protection」である。この規格のセクション2「Spatial Requirements」が、セクション2.1「General Requirements」でラックとキャビネのサイズ要件を指定しており、セクション2.2.2「Equipment Frame Dimensions」でその特定の寸法情報が、下記のとおり与えられている。
[14]既成設備環境内の従来アプリケーションのための設備設計は、下記の名目寸法を有するべきである。
高さ 2134mm(7ft)
幅 660mm(2ft,2in)
深さ 305mm(12in)
フレームは、そこに最低限のメインテナンスおよび配線通路が維持でき、ケーブルラックとのインターフェースをつくることができる特別ラインアップ内に配置される場合には、その幅および深さに関して、これらの名目寸法を超えることができる。
システムケーブルラックを含む装置のラインアップを有するスイッチングシステムは、その幅および深さに関して、これらの名目寸法からはずれて、セクション2.1内のラインアップ適合に関する要件を満たすことができる。
本発明は、前述の高さ、幅、および深さの寸法に適合するように実施することができるが、前述の特別ラインアップに従って実施することも可能である。例えば、本発明は、シャーシの寸法が、それぞれ標準寸法の3インチ以内であるように実施することができる。
本発明は、スイッチの回線カードを保持するシャーシまたはスイッチ内に含まれるシェルフにアクセスプラットフォームを組み込む。図3は、複数のスロットを含むシャーシ100の図面を提示している。このシャーシの寸法は、好ましくは、およそ幅18インチ、高さ22インチ、深さ12インチを超えない。これらの寸法は、中央局のラック内に設備が配置されることを想定して開発された前述の規格に準拠する。制御スロット、つまりハブ112および114は、シェルフのためのスイッチング構成をサポートする。汎用カードスロット(UCS)102〜106は、シェルフによってサポートされるループが結合される回線カードを保持する。一実施形態では、シャーシ100は、12個の回線カードを保持し、シェルフのためのスイッチング構成をサポートする2つの制御スロットを有する。シャーシ100内の回線カードは、ADSL回線カード、SDSL回線カード、未だ規格化されていない他のDSLシステム、またはT1、E1、POTS、DS3、E3などの他のインターフェースをサポートする回線カードを含むことができる。単一のシャーシは、その各々が異なる型のインターフェースを有するいくつかの異なる回線カードをサポートすることができる。
一実施形態では、シャーシ内の回線カードの各々は、64個の入出力(I/O)ポートをサポートし、各I/Oポートは、ローカルループを代表する一対のコネクタに結合することができる。異なる回線カードによってサポートされ得る様々な異なる型のインターフェースは、異なる信号レベル(例えば、異なる電圧レベル)を有することが可能である。具体的には、すべての形態のDSL(ADSLまたはSDSLなどの)、T1、およびPOTSは、Telecom Network Voltage(TNV)レベルに適合する電圧レベルなど、より高い電圧信号を利用することができる。TNV信号レベルは、いくつかの通常の信号動作では、最高でおよそ300ボルトまでの範囲を有し、電圧のサージは600ボルト程度であり、起こり得る電流の並行サージはおよそ40アンペアである。これに対し、DS3/E3(およびいくつかのT1/E1)インターフェースは、Safety Extra Low Voltage(SELV)規格信号方式を利用することができ、この信号方式は、その大きさが5ボルト未満の電圧レベルを利用する。このような様々な信号レベルをサポートすることは、組込み型マルチサービスアクセスプラットフォームに関する、さらなる課題となり、下記にそのような問題に対応する技法をさらに詳細に説明する。
図4は、シャーシ100の背面図である。シャーシ100は、シャーシ100内に含まれ得る回線カードの各々に対応するコネクタを含むように示されている。これらのポート122〜126は、TNVポート132およびSELVポート134を含むことができる。シャーシ100のバックプレーンに沿ってMTAバス142が走っている。前述のとおり、MTAバスは、カードスロットのI/Oポートのうち1つまたは複数のポートに選択的に結合して、1つまたは複数のメタリックテストパスを提供することができる。コネクタ141が提供され、カードスロットの1つまたは複数のI/Oポートのメタリックテストパスに対する任意の結合を外部テストヘッドが任意に命令できるようにする。コネクタ140は、MTAバスに対する外部設備メタリックアクセスを提供する。
いくつかの実施形態では、MTAバスの選択的結合を命令するテストヘッドは、シャーシ100内に含まれ、他の実施形態では、テストヘッドはシャーシ100の外部にあり、テストコネクタ140および141を介してMTAバス142に結合される。いくつかの実施形態では、複数のシェルフが互いに積み重ねられ、単一のテストヘッドが、これらのシェルフの各々に対して適切な制御および刺激情報を提供する。そのような例では、テストヘッドは、シェルフに対応するシャーシのすべてに対して外部にあること、または1つのシャーシの内部にあり、外部コネクタを介してその他のシャーシに結合されていることが可能である。(すべての実施形態で、シャーシ100は、MTAバス142およびそれに対応する制御論理を提供して、MTAU機能を提供する)。
図5は、MTAバス142の構成例を示している。図5に示す例では、MTAバス142は、図では8対のコネクタを含む刺激部分152を含む。また、MTAバス142は、制御部分も含み、図5に示すバス142のこの制御部分は、選択回線154(これは、12本の選択回線と、対応するスロット内に回線カードが存在している/存在しないことを示す12本の回線とを含むことができる)および制御バス156を構成する5本の信号回線を含む。他の実施形態では、MTAバスの刺激部分は、より多いまたはより少ない数の対を含むことが可能であり、含まれる対の数は、特定のシステム内でサポートされるテストアクセスポート(TAP)標準構成の数および種類を決定することができる。したがって、別のシステム例では、刺激部分152内には、6つの導体ペアのみが含まれ、これにより、MTAバス142を介して1つの完全なTAPがサポートされることを可能にしている。
完全なTAPは、3組、Aペア、Bペア、Cペアにまとめられた6対のコネクタから成る。各組(A、B、またはC)は、設備側に対するコネクタペア(Fペア)およびループの装置側に専用のコネクタペア(Eペア)を有する。通常、ペアには、その組および接続ポイントに基づいてラベル付けをする。したがって、A組の設備ペアはAFとして識別され、装置ペアは、AEとして識別される。多くの場合、Cペアは余分であり、したがって、完全なタップが常に必要なわけではない。刺激部分152内に8つのペアを含めることにより、MTAバス142によって2つの部分的TAPをサポートすることができる(それぞれが最大でA組とB組を含む2つのTAP)。下記に刺激部分152のこの特定のレイアウトに関連して、様々なTAP構成をさらに詳細に説明する。
図5に示す例におけるバックプレーン上のMTAバス142の特定の実施態様は、刺激部分152のための8対のトレースを含むことができる。これらのトレースは、バックプレーン全体(制御スロットとUCSスロットの両方)にかかり、図4に関連して前述したテストコネクタ140に接続することができる。特定の実施形態では、テストコネクタ140はDB−25コネクタであることが可能である。
MTAバス142の選択回線154は、シャーシ内に含まれるUCSスロットの各々に対応する個々のカード存在回線およびスロット選択回線を含むことができる。このカード存在回線は、特定のUCSスロット内にカードが存在するか否かを判定するのに使用し、またスロット選択信号は、テストを行うため、特定のカードスロットに制御情報を提供するのを円滑にする。
制御バス156は、送信信号、受信信号、クロック信号、フレームパルス信号(アラインメント信号)、およびテスト実行信号を含むシリアル通信バスであることが可能である。シェルフ内のリレーマトリックスの様々な部分に制御情報を提供するのに制御バス156を使用することにより、様々な構成を実現することができ、また複数のテストを同時にサポートすることができる。特定の実施形態では、MTAバス142を使用して2つの異なる部分的TAPを同時に確立することができ、また制御バス156は、同時に2つの別々のテストルーチン(各TAP上で1つ)をサポートすることができる。当分野の技術者には明白なとおり、異なる制御バス構造、またはリレーマトリックスを構成するため、およびテストを実行するのに必要な制御情報を提供するための異なる技法を使用することができる。
図6は、カード回路210およびアクセスブロック230を含む回線カード200の図面を示している。カード回路210は、カード入出力(I/O)信号212を介してアクセスブロック230に結合されている。また、アクセスブロック230も、カード200によってサポートされる様々なループに結合されている。例としてのループ220を図6に示している。MTAバス142は、アクセスブロック230に結合されて構成情報およびその他の制御情報を提供する。
いくつかの場合では、ループ220にアクセスするのにMTAバス142を使用することができ、別の場合では、カードI/O信号212にアクセスするのにMTAバス142を使用することができる。さらに別の場合では、ループ220とカードI/O信号212の両方に同時にアクセスするのにMTAバス142を使用することができる。したがって、MTAバス142は、テストを行うための外部ループ回路と、内部カード回路210の両方に対してアクセスを提供することができる。
例としてのアクセスブロック230のより詳細な図面を図7に提示する。図7のアクセスブロック230は、リレーブロック250および復号器260を含む。復号器260は、MTAバス142の制御部分154、156に結合され、リレーブロック250は、MTAバス142の刺激部分152に結合されている。復号器260は、制御バス156および1つまたは複数の選択回線154を介して制御情報を送受信する。制御部分を介して受信した情報に基づいて、復号器260は、リレーブロック250内に含まれる様々なリレー(または他のスイッチング装置)に提供されるリレー制御信号262を生成する。リレー制御信号262は、リレーブロック250内のリレーを構成して、刺激部分152、カードI/O信号212、およびループ220の間で所望の接続が確立されるようにする。
様々なリレー構成をリレーブロック250内でサポートすることができるが、特別の例としての実施態様を図8に示す。前述のとおり、TAP内の各組(A、B、まはC)は、2つのペア(EペアおよびFペア)を含む。図8の図は、単一の組に対する適切なリレーを示している。リレーの各々に提供される制御信号は、図8では示していない。TAPごとのリレー310には、リレー312、314、316が含まれる。リレー312は、Eペアがポートごとのリレー320か、またはループバックリレー314に結合されているかを判定する。Fペアリレー316は、Fペアがポートごとのリレー320か、またはループバックリレー314に結合されているかどうかを判定する。ループバックリレー314は、TAPごとのリレー310を介するループバックパスが開であるか閉であるかを判定する。リレー312、316の各々は、好ましくは、2つの個別信号回線(ペア)を同時に切り替えることを可能にする通常のテレコム型リレーである。
ポートごとのリレー320にEペアおよびFペアが結合されるようにTAPごとのリレー310内のリレー312および316が構成されている場合、様々なテストパスを可能にするように様々なポート構成を確立することができる。例えば、I/Oカード終端をテストできるよう、テストパスがカードI/O信号212を含むようにEペアおよびFペアを経路指定することができる。他の構成では、ループ220がテストパス内に含まれるようにテストパスを確立することができる。これらの構成の両方で、ユーザパス(ループ220とカードI/O212の間のパス)は、接続解除される。
他の構成では、テスト回路は、カードI/O212とループ220の間に有効に挿入するように接続することができる。さらに他の実施形態では、ユーザパスが接続解除されないように構成を監視することが望ましい可能性があり、カードI/O212とループ220の間の伝送を有効に監視できるように、テスト装置はループ220に並列に接続される。そのような監視を円滑にするために、高インピーダンスバッファを信号回線330に沿って含めることができる。この高インピーダンスバッファは、MTAバスを使用して制御することができる追加のリレーを使用して、回路にまたはそこから切り替えるのが可能なことに留意されたい。
これらの様々な構成は、リレー322および324を使用することによって得ることができる。一組のポートごとのリレー320が、回線カードスロット内のポートの各々に対して提供される。
図9は、シェルフのバックプレーンに沿った刺激部分に関連する様々な導体の配置に対応する刺激部分レイアウト400の図面を示している。(図9では、塗りつぶした円が、差し込まれていないコネクタ内のピンを表す(すなわち、ピンは取り付けられていない)ことに留意されたい。いくつかのピンを差し込んでいないことは、取り付けられ使用されているピンの間に適切な絶縁スペースを提供することにより、通常の電気通信安全慣行が確保されるようにする。)シェルフは、MTAバスの刺激部分のための8対のトレースを有し、これらのトレースは、バックプレーン全体にかかっている。ペア401〜408は、図9の刺激部分レイアウト400に示すとおり、バックプレーンコネクタ上で長方形に配置される。特定の実施形態では、隣接するピンセンタ間の間隔は、およそ0.08インチである。TNV規格導体およびSELV規格導体に対応するスペーシング要件に基づいて、レイアウト400で様々な構成を実現し、TNV規格回路およびSELV規格回路に対するテストが、この2つの間での干渉なしに同時にサポートされ得るように確実にすることができる。
先に示したとおり、完全なTAPは、3組のペアとして定義され、一組には、図9に示したペア401〜408のうち2対が含まれる。したがって、完全なTAPは、利用可能な8対、401〜408のうち6対を利用することになる。例としての単一TAP構成では、一度に、SELVテストまたはTNVテストのいずれかを実行することができ、8対のうち6対が利用される。そのような単一の完全なTAP例では、ペア401および405がA組を構成し、ペア402および406がB組を構成し、ペア403および407がC組内に含まれ、またペア404および408は、未接続で未使用のままにすることが可能である。
先に示したとおり、完全なTAPは必要ないことがしばしばである。完全なTAPが必要ない場合、2つの部分的TAPを同時に実装することができる。8対の配線を有することにより、2つの部分的TAP(それぞれがAペアおよびBペアを有する)が同時に存在できるように、各部分的TAPがAペアおよびBペアだけを含むことが可能であろう。そのような例では、第1のTAPは、A組としてペア401および405、またB組としてペア402および406を有することが可能である。第2のTAPは、そのA組内にペア403および407を、またそのB組内にペア404および408を含むことになる。
SELV低電圧テストとTNV高電圧テストを同時に行うことが所望される場合、各タイプのテストごとに使用される導体間の適切な分離を確実にして、クロストークまたはその他の信号混合を回避しなければならない。例えば、TNV導体とSELV導体の間における最低限のスペーシング要件は、どの表面に沿っても、クリアランス1mmおよびクリーページ1.6mmであることが可能である(International Electrotechnical Commission Standard刊行物IEC60950に準拠)。これらのマージンが満たされることを確実にするため、部分的TAPをさらに抑えて、そのTAPのうち1つがA組だけを含むようにすることも可能である。具体的には、TNVテストを実行するのに使用する第1のTAPが、ペア401および405から成るA組を含むことが可能である。SELVテストに使用することができる第2のTAPは、ペア403および407を含むA組、ならびにペア404および408を含むB組を含むことができる。これにより、ペア402および406は未使用となり、したがって、2つのTAP間にさらなる空間的バッファリングが提供される。
シェルフ内に組込み型MTAテストをサポートするのに必要な回路を組み込むため、制御のために必要なリレーおよび復号器ブロックを含むように回線カードを好ましくは、設計する。ただし、より古いシステムとの互換性を高めるため、復号器およびリレーを含んだ追加のサポートカードを使用して、より古いカードがサポートカードにプラグインすることが可能である。これにより、より古いカード構成は、それ自体変更されることなく、サポートカードが組込み型MTAテストをサポートするのに必要な追加の回路を提供する。特定の場合では、より古い適合しないカードが、回線カードスロットの各々の中にサポートカードを含めることを許容する、シャーシに匹敵する寸法を有する。古いものとの互換性は望ましいものではあるが、開発する将来のカードは、好ましくは、サポート回路を含むように製造して、追加のカードが必要ないようにする。
特定の例では、カナダ国、オンタリオ州、カナタのAlcatel Networksにより製造される7470(旧36170)スイッチに合せて製造された回線カードは、およそ高さ12インチである。シェルフのためのシャーシが、およそ高さ22インチである場合、これは、より古い7470回線カードとより新しいシャーシ内の回線カードスロットの間にサポートカードを含めることを可能にする。
これまで明細書では、特定の実施形態に関連して本発明を説明してきた。ただし、当分野の技術者には、頭記の特許請求の範囲に記載される本発明の範囲を逸脱することなく、様々な改変および変更が行えることが理解されよう。したがって、明細書および図面は、制限するものではなく、例示するものであると理解され、そのようなすべての変更形態は、本発明の範囲内に含まれるものとする。
特定の実施形態に関して、利益、他の利点、および問題に対する解決法を上記に説明してきた。ただし、利益、利点、問題に対する解決法、ならびに何らかの利益、利点、問題に対する解決法をもたらすまたはより明確にできる任意の要素は、いずれかの請求項またはすべての請求項のクリティカルな、必要な、または不可欠な特徴または要素であると解釈されるものではない。本明細書で使用する「含む」、「含んだ」という用語、またはそれらのどのような他のバリエーションも、非排他的に含むことをカバーするものとするので、列挙される要素を含むプロセス、方法、物、または装置は、それらの要素だけを含むのではなく、明示的に列挙されない、またはそのようなプロセス、方法、物、または装置に固有ではないその他の要素も含むことができる。
10 デジタル回路
30 アクセスプラットフォーム
40 ループ
50 テスト装置
100 シャーシ
102、104、106 汎用カードスロット(UCS)
122、124、126 ポート
132 TNVポート
134 SELVポート
140、141 テストコネクタ
142 MTAバス
152 刺激部分
154 選択回線
156 制御バス
200 カード
210 内部カード回路
212 カード入出力(I/O)信号
220 ループ
230 アクセスブロック
250 リレーブロック
260 復号器
262 リレー制御信号
310 TAPごとのリレー
312、314、316、322、324 リレー
320 ポートごとのリレー
330 信号回線
400 刺激部分レイアウト
401、402、403、404、405、406、407、408 導体ペア

Claims (17)

  1. ローカルループをテストするメタリックテストアクセスをサポートするマルチサービスアクセスプラットフォームであって、バックプレーンと複数の回線カードを含むシャーシを有し、各々の回線カードは、それぞれのローカルループが結合された1つ又は複数の入出力ポートと前記カードに結合されたローカルループに終端を提供するデジタル回路を有し、前記マルチサービスアクセスプラットフォームは、
    各回線カード上にアクセスブロックを有し、アクセスブロックはデジタル回路のカード入出力信号と回線カードの1つ又は複数の入出力ポートに結合され、
    各回線カードのアクセスブロックに結合されたメタリックテストアクセスバスを含み、
    各アクセスブロックは、メタリックテストアクセスバスを、(i)回線カードの1つ又は複数の入出力ポートからの対応するポートを介していずれかのローカルループへ又は、(ii)回線カードのデジタル回路のカード入出力信号へ又は、(iii)回線カードのカード入出力信号といずれかのローカルループの両方へ同時に、選択的に結合するように動作し、それにより、少なくとも1つのメタリックテストパスを確立する、ことを特徴とする、マルチサービスアクセスプラットフォーム。
  2. 前記メタリックテストアクセスバスは、バックプレーン上に設けられている、請求項1に記載のマルチサービスアクセスプラットフォーム。
  3. メタリックテストアクセスバスの第1の部分が、第1のカードの入出力ポートに選択的に結合するように動作して、第1のメタリックテストパスを確立し、メタリックテストアクセスバスの第2の部分が、第2のカードの入出力ポートに結合するように動作して、第2のメタリックテストパスを確立する請求項1に記載のマルチサービスアクセスプラットフォーム。
  4. 選択的結合が、リレーを使用して実現される請求項1に記載のマルチサービスアクセスプラットフォーム。
  5. シャーシが、バックプレーンに動作可能に結合されたコネクタをさらに含み、コネクタが、シャーシの外部からのメタリックテストアクセスバスに対するアクセスを提供する請求項1に記載のマルチサービスアクセスプラットフォーム。
  6. コネクタに動作可能に結合されたテストコントローラをさらに含み、テストコントローラは、少なくとも1つのメタリックテストパスを介して刺激を提供するように動作する請求項5に記載のマルチサービスアクセスプラットフォーム。
  7. メタリックテストアクセスバスが、制御部分および刺激部分を含み、制御部分が、カードのうちどれにメタリックテストアクセスバスを結合するかを選択するように動作し、刺激部分は、メタリックテストアクセスバスが結合される入出力ポートに刺激を伝達するように動作する請求項1に記載のマルチサービスアクセスプラットフォーム。
  8. メタリックテストアクセスバスの制御部分が、シリアルデータ通信リンクを含む請求項7に記載のマルチサービスアクセスプラットフォーム。
  9. メタリックテストアクセスバスの刺激部分が、少なくとも6つの導体ペアを含む請求項7に記載のマルチサービスアクセスプラットフォーム。
  10. メタリックテストアクセスバスの刺激部分が、少なくとも8つの導体ペアを含む請求項7に記載のマルチサービスアクセスプラットフォーム。
  11. 伝達される刺激が、セーフティ エクストラ ロー ボルテージ(SELV)規格刺激とテレコム ネットワーク ボルテージ(TNV)規格刺激のうち少なくとも1つを含む請求項7に記載のマルチサービスアクセスプラットフォーム。
  12. 第1の構成において、メタリックテストアクセスバスが、第1のカードの入出力ポートおよび第2のカードの入出力ポートに結合するように動作し、メタリックテストアクセスバスが、第1のカードの入出力ポートにSELV規格刺激を伝達し、かつ第2のカードの入出力ポートにTNV規格刺激を伝達するように動作する請求項11に記載のマルチサービスアクセスプラットフォーム。
  13. シャーシ内にあり、かつメタリックテストアクセスバスに動作可能に結合されたテストコントローラをさらに含む請求項1に記載のマルチサービスアクセスプラットフォーム。
  14. 前記シャーシは、少なくとも12個の回線カードを保持する、請求項1に記載のマルチサービスアクセスプラットフォーム。
  15. シャーシの高さ、幅、及び深さがそれぞれ、2134mm+76.2mmの高さ、660mm+76.2mmの幅、及び305mm+76.2mmの深さを超えない請求項1に記載のマルチサービスアクセスプラットフォーム。
  16. シャーシの寸法が、幅18インチ、高さ22インチ、および深さ12インチを超えない請求項1に記載のマルチサービスアクセスプラットフォーム。
  17. 回線カードの各々が、少なくとも64個の入出力ポートを含む請求項1に記載のマルチサービスアクセスプラットフォーム。
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