JP5188983B2 - 位置案内されながら通過されるべきラフ軌道の算定方法および方法を実行するコンピュータプログラムを保存したデータ担体 - Google Patents

位置案内されながら通過されるべきラフ軌道の算定方法および方法を実行するコンピュータプログラムを保存したデータ担体 Download PDF

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Description

本発明は、位置案内されながら通過されるべきラフ軌道についてコンピュータによって実行される算定方法に関し、初期関数によって記述される、位置案内されながら通過されるべき初期軌道がコンピュータに設定され、それにより、スカラー軌道パラメータを初期関数へ代入することで初期軌道上の対応する位置がそれぞれ規定される。
このような種類の算定方法は一般に周知である。一例として、欧州特許出願公開第0594699B1号明細書ならびに独国特許出願公開第10355614号明細書を組み込む。
欧州特許出願公開第0594699B1号明細書では、スカラー軌道パラメータとしての時間によって初期軌道が記述される。電子フィルタで、限界値を上回る、もしくは下回る加速度と対応している軌道部分が求められる。ラフ軌道は、限界値を下回る加速度と対応する軌道部分に相当している。ラフ軌道は、ローダイナミック駆動装置を制御するために利用される。限界値を上回る加速度を有する軌道部分は精密軌道に相当する。精密軌道は、ハイダイナミック駆動装置を制御するために利用される。
欧州特許出願公開第0594699B1号明細書では、ハイダイナミック駆動装置の考えられる偏向と、ローダイナミック駆動装置の考えられる加速度と、最大限許容される軌道速度との特別な調整に基づいて、初期軌道からラフ軌道までの間隔が、いつの時点においても、ハイダイナミック駆動装置の最大限可能な偏向を下回っていることが保証される。
独国特許出願公開第10355614A1号明細書では、初期軌道は同じくスカラー軌道パラメータとしての時間によって記述される。同文献では、電子フィルタで、高周波軌道部分と低周波軌道部分への初期軌道の分割が行われる。低周波軌道部分がラフ軌道に相当している。独国特許出願公開第10355614A1号明細書では、初期軌道からラフ軌道までの間隔が、スカラー軌道パラメータの値に関わりなく、事前設定された制限を常に下回っていることがアプリオリに保証されるわけではない。
例えば加工機械、特に工作機械などの機械の運動計画を立てるために、従来技術では次のような手順が進められるのが普通である。すなわち、コンピュータに部分プログラムが設定される。部分プログラムは、一方では、位置案内されながら通過されるべき輪郭を規定し、他方では、以下においては軌道速度とも呼ぶ所望の(できるだけ一定の)速度推移を規定している。この輪郭は、位置案内されながら通過されるべき初期軌道にすでに相当しているのが普通である。あるいは場合によっては、所望の輪郭を参照しながら、コンピュータが初期軌道を事前に算定しておくこともできる。
初期軌道は、通常、二次元または三次元の軌道である。あるいは初期軌道は一次元にすぎなくてもよく、あるいは、並進運動と回転運動をいずれも行いたいときには、三次元を超えていてもよい。初期軌道は、まず無次元のスカラー軌道パラメータの関数として与えられる。すなわちこの軌道パラメータは、まさにそれが無次元であることから、特に時間とは異なるものである。ただし軌道パラメータは、少なくとも間接的には、初期軌道に沿って進む経路についてすでに特徴的なものである。
三次元の軌道パラメータは、コンピュータにより、初期軌道に沿って進む経路へマッピングされる。その次に、所望の速度推移を考慮に含めることによって、軌道パラメータが時間へマッピングされる。このようにして算定された軌道が検査装置に送られる。このとき検査装置はコンピュータの構成要素である。検査装置は、制御されるべき軸について位置目標値(場合により速度目標値も含む)をサイクルごとに算定して、この目標値を出力する。さらに検査装置は、所定の限界値が守られているかどうかに関して、位置目標値とその時間導関数(速度、加速度、ジャーク)をチェックする。限界値のうち少なくとも1つを超過しているときは、軌道速度を少なくとも局所的に引き下げて、検査装置によりあらためて手順を実行しなければならない。
非冗長的な運動機構の場合には、すなわち、制御される各々の軸についてちょうど1つの駆動装置が制御されなくてはならない場合には、もしくは、共同で制御される1つの駆動装置グループが制御されなくてはならない場合には、上述した進行手順は十分に満足のいくものである。それに対して冗長的な運動機構の場合には、すなわち、少なくとも1つの制御される軸についての初期軌道の通過が、ローダイナミック駆動装置のためのラフ軌道と、ハイダイナミック駆動装置のための精密軌道とに分割され、ラフ軌道と精密軌道が補い合って初期軌道を形成する場合には、上述の進行手順は不満足な結果にしかつながらない。このことは、限界値が守られているかどうかに関して検査装置が初期軌道だけをチェックするか、それともラフ軌道と精密軌道を両方ともチェックするかに関わりなく当てはまる。
限界値が守られているかどうかに関して検査装置が初期軌道だけをチェックする場合、ローダイナミック駆動装置によってもハイダイナミック駆動装置によっても限界値を守ることができるように、限界値の設定を行うことが当然ながら(理論上は)できるはずである。しかしながら、このような限界値の設定は無意味である。その場合、ラフ軌道と精密軌道への分割によって実現されるべき一切の利点が消滅することになるからである。しかし、両方の駆動装置によって常に守ることができないように限界値が設定されると、特に、ハイダイナミック駆動装置によってのみ加速度限界値が実現され、その一方でローダイナミック駆動装置によっては実現されないと、ハイダイナミック駆動装置の移動領域が守られず、ローダイナミック駆動装置の加速度限界値が守られず、および/または両方の駆動装置のうち少なくとも一方の速度限界値およびジャーク限界値が守られないという危険が生じる。つまりこのような場合では、初期軌道に追加して、ラフ軌道と精密軌道への初期軌道の分割後に、これら両方の軌道についてその限界値が守られているかどうかさらにチェックしなくてはならない。この限界値への違反が生じているときには、
軌道速度を少なくとも局所的に引き下げなくてはならず、
移動経路について特徴的な、時間とは異なるスカラー軌道パラメータを、変化した速度推移を考慮に含めることによって、新たに時間へマッピングしなくてはならず、
ラフ軌道と精密軌道のあらたな算定を行わなくてはならず、
すべての限界値が守られているかどうか、新たに検査しなくてはならない。
場合によっては、両方の駆動装置についてすべての限界値が守られるようにラフ軌道と精密軌道が算定されている、ある程度是認できる速度推移を決定することができるまでに、上述のプロセスを何度も反復しなければならない。新たに見出された軌道が限界値を守っているかどうかを確実に予測することができないまま繰り返して反復を行わなければならない理由は、速度推移の変更が、ラフ軌道と精密軌道への初期軌道の分割の変更を帰結として伴うことにある。
このような進行手順の場合にも、ラフ軌道と精密軌道への初期軌道の不都合な分割が行われているというだけの理由で、軌道速度を局所的または全面的に引き下げなくてはならないという事態が起こる可能性がある。換言すると、たとえ速度推移を変更しなくても、ラフ軌道と精密軌道への初期軌道の分割が別様に規定されていれば限界値は守られていたはずなのである。
これと同様の問題は、ラフ軌道と精密軌道への初期軌道の分割が検査前に行われる場合にも発生する。なぜならこの場合、たしかに検査装置は限界値が守られているかどうかに関して、すべての位置目標値とその時間導関数を直ちにチェックすることができる。しかしがら、場合により必要となる繰り返される反復や、場合により不都合なラフ軌道と精密軌道への初期軌道の分割という問題は残されたままとなる。
上に挙げた問題は、欧州特許出願公開第0594699B1号明細書に記載の方策によっても限定的にしか回避することができない。まず最初に、この方策は一方では非常に計算の負担が大きい。初期軌道全体について加速度推移を算定しなくてはならず、また、ラフ軌道と精密軌道への初期軌道の分割が加速度部分を用いて行われるからである。さらにこの方策は、ハイダイナミック駆動装置の考えられる移動経路、ローダイナミック駆動装置の考えられる加速度、および最大の軌道速度が、相互に相応に調整されていることを必然的に前提とする。このような調整が保証されていないと、欧州特許出願公開第0594699B1号明細書の方策も、上に掲げた問題を有することになる。さらに、ハイダイナミック駆動装置の限界値に違反しているときには、欧州特許出願公開第0594699B1号明細書の場合にも、軌道速度を引き下げてからラフ軌道と精密軌道のあらたな算定を行わなければならず、このことは、以前は守られていた他の限界値に違反が生じるという結果につながりかねない。
本発明の課題は、分割プロセスや検査プロセスの繰り返される反復を行うことなくラフ軌道を算定可能である、冒頭に述べた種類の算定方法を提供することである。
本課題は、冒頭に述べた種類の算定方法を前提とした上で、
スカラー軌道パラメータは時間とは異なり、初期軌道に沿って進む経路について特徴的であり、
コンピュータはスカラー軌道パラメータの関数としての初期軌道にローパスフィルタ特性を有するフィルタリングを施し、そのようにしてラフ関数を求め、それにより、ラフ関数へのスカラー軌道パラメータの代入によってラフ軌道上での対応する位置がそれぞれ規定され、
ローパス特性はスカラー軌道パラメータを対象とするものであり、
コンピュータは、初期軌道からラフ軌道までの間隔がスカラー軌道パラメータの値に関わりなく事前設定された制限を常に下回るようにラフ関数を求める
ことによって解決される。
なぜなら、それによって一方では、ハイダイナミック駆動装置の許容される移動領域(=事前設定された制限)が守られることがすでに最初から保証されているからである。また特に、ラフ軌道と精密軌道への初期軌道の分割は時間から独立している。従って軌道速度の変更(局所的または全面的)が、ラフ軌道と精密軌道への初期軌道の分割に影響を及ぼすことがなくなる。従って、
a)まず初期軌道を用いてラフ軌道と精密軌道をスカラー軌道パラメータの関数として求め、
b)次いで、所定の軌道速度を用いてスカラー軌道パラメータを時間へ変換し、そのようにして時間の関数としてのラフ軌道と精密軌道を求め、
c)その次に検査装置で、対応する位置目標値とその時間導関数(速度、加速度、ジャーク)を求め、
d)限界値が守られているかどうか時間導関数をチェックし、
e)限界値に違反している場合には軌道速度を局所的または全面的に引き下げて、ステップb)およびc)を1回(すなわち一度だけ)繰り返す
ことが可能である。
逆に、これ以上の(すなわち何度もの)反復は必要なくなる。
コンピュータによるラフ関数の算定は、さまざまな方法で行うことができる。コンピュータはラフ関数を求めるために、
a)まず初期軌道の第1の特徴的な中間値を求め、
b)直近に求められた第1の特徴的な中間値を用いて第2の中間軌道の第2の特徴的な中間値を求め、このとき第2の中間軌道は、第1の特徴的な中間値によって定義される第1の中間軌道のローパス特性を備える、軌道パラメータを対象とするフィルタリングに相当し、
c)初期軌道から第2の中間軌道までの間隔がスカラー軌道パラメータの値に関わりなく事前設定された制限を常に下回っているかどうか検査し、
d)下回っている場合には、第1の特徴的な中間値を直近に求められた第2の特徴的な中間値によって置き換えてステップb)へ戻り、
e)下回っていない場合には、直近に求められた第1の特徴的な中間値を用いてラフ関数を求める
ことが好ましい。
なぜなら、次第に進捗していく初期軌道のラフ化によって、もしくは次第に進捗していく平滑化によって、初期軌道からラフ軌道までの間隔が軌道パラメータの値に関わりなく事前設定された制限を常に下回るという条件がちょうど満たされるラフ関数を次第に求めることができるからである。
このとき、直近に求められた第1の特徴的な中間値を用いてラフ関数を求めるという上記の構成要件e)の定式化は、意図的に広く表現されている。直近に求められた第1の特徴的な中間値にラフ関数を相当させることも当然ながら可能ではあるものの、例えば、第1のセグメントについてラフ軌道が求められるまでは当該第1のセグメントでのみ初期軌道をラフ化し、その後、ラフ関数がセグメントごとに求められるまで第2のセグメントでラフ化等をすることも可能であるほうが望ましい。このような種類の方策も、構成要件e)の定式化によって包含されているのが望ましい。
ステップc)の検査をするために、事前設定された制限が守られているかどうかに関して、コンピュータが初期軌道からの第2の中間軌道までの間隔を常に直接検査することが当然ながら可能である。しかし、少なからぬ場合においては、コンピュータが、
ステップa)で、事前設定された制限の値に合わせて補助制限をセットし、
ステップc)で、第1の中間軌道から第2の中間軌道までの間隔がスカラー軌道パラメータの値に関わりなく補助制限を常に下回っているかどうか検査し、
ステップd)で、第1の中間軌道から第2の中間軌道の最大間隔の分だけ補助制限を狭める
ほうが好都合であり、特に短い計算時間しか必要としない。
コンピュータがすぐ上で説明したように手順を行い、第1の中間軌道から第2の中間軌道までの間隔が補助制限を上回っている場合では、
事前設定された制限が守られているかどうかに関して、初期軌道から第2の中間軌道までの間隔を追加的に直接チェックし、
初期軌道から第2の中間軌道までの直接的な間隔が事前設定された制限を超えている場合に限りステップe)へと移行し、
そのようでない場合には、事前設定された制限と、初期軌道から第2の中間軌道までの最大間隔との差異に等しく補助制限をセットし、ならびに、第1の特徴的な中間値を直近に求められた第2の特徴的な中間値で置き換えてステップb)へ戻る
ことがおそらく最善である。
上に説明した方策は、特に、第1の特徴的な中間値が特に位置座標を含む第1のシーケンスの中間ベクトルを形成し、第2の特徴的な中間値が特に位置座標を含む第2のシーケンスの中間ベクトルを形成し、第2のシーケンスの中間ベクトルの個数が第1のシーケンスの中間ベクトルの個数よりも少ないときに好ましい。なぜなら、この場合、初期軌道もしくは次第に算定されていく中間軌道のラフ化もしくは平滑化を、格別に容易に具体化することができるからである。
コンピュータが第2のシーケンスの中間ベクトルを用いて特に位置座標を含む第3のシーケンスの中間ベクトルを求め、第3のシーケンスの中間ベクトルは第2の中間軌道について特徴的であり、第3のシーケンスの中間ベクトルの個数が第1のシーケンスの中間ベクトルの個数に相当していれば、コンピュータは、第1および第3のシーケンスの中間ベクトルの位置座標を用いて、第1の中間軌道から第2の中間軌道までの間隔を求めることが可能である。すなわちコンピュータは、完全な中間軌道を求めることなく、第1の中間軌道から第2の中間軌道までの間隔を求めることが可能である。
同様の方法で、コンピュータが第4のシーケンスの中間ベクトルの位置座標と初期軌道の中間ベクトルを用いて、初期軌道から第2の中間軌道までの間隔を求めることが可能である。この場合では、コンピュータは第2のシーケンスの第2の中間ベクトルを用いて第4のシーケンスの中間ベクトルを求め、第4のシーケンスの中間ベクトルは特に位置座標を含むとともに第2の中間軌道について特徴的であり、第4のシーケンスの中間ベクトルの個数は初期軌道の中間ベクトルの個数に相当している。
特徴的な中間値を用いて間隔を求める代わりに、コンピュータは、スカラー軌道パラメータの各々の所定の値について、初期軌道上の位置の重みづけされた平均値または重みづけされない平均値によりラフ軌道上の対応する位置を規定することによってラフ関数を求めることもでき、このとき初期軌道上の位置は、スカラー軌道パラメータの所定の値を含むスカラー軌道パラメータのインターバルと対応している。
初期軌道とラフ軌道ならびに場合によりラフ軌道を求める過程で求められた中間軌道がスプラインであると、本発明による算定方法を格別に容易に実行することができる。適当なスプラインとしては、特にBスプラインが考慮の対象となる。
通常、コンピュータはラフ軌道に追加して、同じく位置案内されながら通過されるべき精密軌道も求める。このときコンピュータは、スカラー軌道パラメータの代入に加えて、初期軌道とラフ軌道の差異形成によって、または初期関数とラフ関数の差異形成によって、精密軌道を求めることができる。
ラフ関数の求め方に基づいて、ラフ軌道と精密軌道への初期軌道の繊細な分割が行われる。特にラフ軌道の算定は、スカラー軌道パラメータに関するるラフ関数の導関数がゼロと異なるだけでなく、スカラー軌道パラメータに関する初期関数の対応する導関数とも異なっているような、スカラー軌道パラメータの少なくとも1つの値が存在するように行われる。すなわち、このような各々の値においてタイムドメインで、対応するローダイナミック駆動装置および対応するハイダイナミック駆動装置の同時の制御が、ゼロとは異なる移動速度で行われる。
本発明による算定方法はオンラインで実行することが可能である。その場合、コンピュータは冗長的な位置案内される運動機構を備える機械の制御装置に組み込まれる。別案として、本発明による算定方向がオフラインで実行されることも可能である。その場合、初期軌道、ラフ軌道、および精密軌道についての3つの位置目標値のうち少なくとも2つをデータ担体に格納することができる。各軌道の位置目標値がすでに制御装置の作業サイクルを対象としているときは、場合により、その時間導関数をデータ担体へ一緒に格納することもできる。これが行われるとき、制御装置の側では補間はもはや必要なくなり、位置目標値の連続の処理だけしか必要ない。
上記以外の利点や具体的事項は、図面との関連における以下の実施例の説明から明らかである。図面はそれぞれ原理図である。
次に、金属の加工機械との関連で本発明について説明する。ただしこの説明は純粋に一例として理解すべきものである。本発明は、二次元の走行運動を参照しながら説明することもできる。しかしそれも純粋に一例である。決定的に重要なのは、機械の具体的な用途や構成でもなければ、走行運動の次元数でもなく、位置案内されながら通過されるべき初期軌道を用いて、位置案内されながら通過されるべきラフ軌道を算定する以下に説明する方法である。
図1では、一例として、レーザ1が初期軌道2に沿ってxy平面で位置案内されながら移動するようになっている。レーザ1はxy平面に対して垂直に光線を放出し、その結果、放出された光線により、例えば切断や文字記入によって金属を加工することができる。レーザ1は位置調節部材3の上に配置されている。位置調節部材3には2つのハイダイナミック駆動装置4、5が付属している。ハイダイナミック駆動装置4、5のうちそれぞれ1つによって、レーザ1は位置調節部材3に対して相対的にx方向もしくはy方向へ移動可能である。ただし位置調節部材3に対して相対的なレーザ1の移動経路は、x方向においてもy方向においても比較的短い。純粋に一例として、レーザ1は両方向x、yについて、例えば30m/s2の最大加速度と、例えば5cmの移動経路とを有するものと仮定する。この最大移動距離は、図1では破線の四角形6によって模式的に図示されている。
レーザで加工されるべき工作物7は、著しく大きい寸法を有するのが通常である。そこでx方向とy方向へのさらに別の位置調節手段が設けられ、この別の位置調節手段は、例えば3mx5mの著しく大きい移動経路を有する。ただし、この別の位置調節手段は著しく慣性が大きい。例えば、x方向に1m/s2、y方向に3m/s2の最大加速度を可能にする、2つのローダイナミック駆動装置8、9が設けられている。例えば位置調節手段3は、ローダイナミック駆動装置9によって支持体10の上でy方向へ移動可能であってよく、さらに支持体10はローダイナミック駆動装置8によってレール11、12の上をx方向へ移動可能であってよい。
所与の初期軌道2を可能な限り迅速に通過できるようにするには、支持体10、位置調節手段3、およびレーザ1の走行運動を相互に適切にコーディネートしなければならない。すなわち、初期軌道2のラフ化されて平滑化された改変状態に相当する、支持体10および位置調節手段3の移動のためのラフ軌道13が求められなくてはならない。このとき、位置調節手段3に対して相対的なレーザ1の可能な移動経路6に留意しなくてはならない。すなわち初期軌道2に対するラフ軌道13の相違は、位置調節手段3に対して相対的なレーザ1の相応の移動によって補償することができる。(一例として図1に一緒に図示されている)ラフ軌道13の算定が、本発明の主要な対象である。
さらに、すべての駆動装置4、5、8、9の速度限界、加速度限界、および場合によりジャーク限界を守らなくてはならない。これも同じく本発明の発展例における構成要素である。しかしながら本発明の中心的構成要素ではない。
本発明を具体化するために、まず、コンピュータ15のためのコンピュータプログラム14が作成される。このコンピュータプログラム14は、機械によって(のみ)読み込み可能な形態で、データ担体16に格納される。データ担体16は、例えば図示しない別のコンピュータの内部データ担体であってよく、あるいは、例えばCD−ROM16、メモリーカード、USBメモリースティックのような携帯型のデータ担体16であってもよい。
コンピュータプログラム14がコンピュータ15にロードされて、そこに格納され、例えばそのハードディスクに格納される。相応の呼出し条件(例えばユーザーの入力)に基づいてコンピュータプログラムが呼び出されると、コンピュータ15は、以下に図3から図10との関連で詳しく説明する算定方法を実行する。すなわちコンピュータ15はコンピュータプログラム14により、このような種類の算定方法を実行するようにプログラミングされている(もしくは、一般的に言えば構成されている)。
図3に示すように、ステップS1で初期軌道2がコンピュータ15に設定される。例えばDIN66025に定める部分プログラムがコンピュータ15に設定される。この場合では初期軌道2に追加して、初期軌道2が通過されるべき速度推移vもコンピュータ15に設定される。ただし、初期軌道2に追加して速度推移vもコンピュータ15に一緒に設定されるか否かに関わりなく、所定の初期軌道2は初期関数AFによって記述されるのが通常であり、それにより、スカラー軌道パラメータuを初期関数AFへ代入することで、それぞれ対応する初期軌道2の上の位置pAが規定される。場合により速度推移vが設定されていない場合では、速度推移についても同様のことが当てはまる。
スカラー軌道パラメータuは、当初は汎用的な軌道パラメータuであるのが通常である。汎用的な軌道パラメータuは無次元であり、従って特に時間tとは異なっている。しかしこの軌道パラメータは、初期軌道2に沿って進む移動経路sへ換算可能である(しかも速度推移vには左右されない)。従って、この軌道パラメータはすでに移動経路sについて特徴的なものである。
必要な場合には、コンピュータ15はステップS2でスプラインにより、例えばBスプラインにより、特に3次Bスプラインにより、またはベジエスプラインにより、初期軌道2を近似する。ここで念のために付言しておくと、3次Bスプラインはセグメントごとに組み合わされた滑らかな曲線であり、滑らかな曲線の各々のセグメントはas3+bs2+cs+dの関係によって記述することが可能である。このとき記号a、b、cおよびdは、位置空間におけるベクトルをそれぞれ表している。sはすでに述べた初期軌道2の上の移動経路sである。
スプラインによる初期軌道2の近似化によって、結果的にコンピュータ15は、初期軌道2に沿って進む経路sの直接の関数である初期関数AF(すなわちスプライン)を利用することができる。速度推移vも一緒に設定されている場合には、速度推移もステップS2の枠内で、初期軌道2に沿って進む経路sの関数としての速度推移vに換算することができる。
ステップS1およびS2に基づく進行手順は当業者には一般に知られ、特に、ラフ駆動装置8、9によってのみ初期軌道2をx方向とy方向について走行すればよい場合、すなわち上述の例で言えばレーザ1が位置調節部材3に対して相対的に不動に配置されている場合にも講じられるものである。従って、ステップS1およびS2に関して詳しい説明をする必要をみない。
ステップS3では、コンピュータ15はローパス特性を有するフィルタリングを初期関数AFに施す。その際に決定的に重要なのは、初期関数AFが、それがフィルタリングされるときに、時間tの関数として設定されているのではなく、汎用的な軌道パラメータuまたは移動経路sの関数として設定されていることである。初期関数AFは、直接的に、初期軌道2に沿って進む経路sの関数であるのが好ましい。従って以下においては、移動経路sのことも常にスカラー軌道パラメータと呼ぶ。しかしながら、無次元の汎用的な軌道パラメータuを使用することも可能である。
初期関数AFが時間tの関数なのではなく、スカラー軌道パラメータsの関数であるという状況に対応して、ローパス特性も時間tを対象とするのではなく、スカラー軌道パラメータsを対象としている。
すなわち、ステップS3でコンピュータ15は、このスカラー軌道パラメータsの関数としてラフ関数GFを求める。すなわちスカラー軌道パラメータsをラフ関数GFへ代入することで、スカラー軌道パラメータsの同一の値によって規定される初期軌道2の上の位置pAと対応する、ラフ軌道13の上の対応する位置pGが規定される。
初期関数AFのフィルタリングは、当然ながら、あまりにラフ過ぎていてはならない。なぜならフィルタリングは、初期軌道2からラフ軌道13までの間隔が、スカラー軌道パラメータsの値に関わりなく、事前設定された制限Sよりも常に下側で保たれるように行われなければならないからである。どうすればそれを実現できるのかは、後でまた詳細に説明する。
ステップS3の後、ステップS4およびS5を実行することができる。ステップS4では、コンピュータ15がラフ関数GFを用いてラフ軌道GB(図1では13を求める。ステップS5では、コンピュータ15が初期軌道2とラフ軌道13の差異形成によって精密軌道を求める。このとき精密軌道は(初期軌道2およびラフ軌道13と同じく)位置案内されながら通過されるべきものである。
ステップS4およびS5の別案として、コンピュータ15はステップS6およびS7を実行することもできる。ステップS6では、コンピュータ15は初期関数AFとラフ関数GFの差異形成によって精密関数FFを求める。ステップS7では、コンピュータ15はラフ関数GFを用いてラフ軌道13を求め、精密関数FFを用いて精密軌道を求める。
そしてステップS8では、コンピュータ15は(ラフ軌道13および精密軌道について別々に)それ自体公知の算定を行う。なぜならコンピュータはステップS8で、それ自体公知の方法により、ラフ軌道13と精密軌道を時間tの関数として算定するからである。すなわちコンピュータは、ラフ軌道13を用いて、ローダイナミック駆動装置8、9についての位置目標値pG*(t)のシーケンスを算定するとともに、精密軌道を用いて、ハイダイナミック駆動装置4、5についての対応する位置目標値pF*(t)のシーケンスを算定する。このとき直接連続する位置目標値pG*(t)、pF*(t)は、事前設定されたタイムクロックの分だけずらして実行することができる。求められた位置目標値pG*(t)、pF*(t)をコンピュータ15はまず内部に保存しておく。このとき、制御されるべき軸の個数に応じて、位置目標値pG*(t)、pF*(t)はスカラー量(一次元の場合)または多次元の量(多次元の場合)であってよい。
ステップS8の一環としてさらにコンピュータ15は、少なくとも、位置目標値pG*(t)、pF*(t)の時間tに関する1次および2次の時間導関数を求める。すなわちコンピュータは少なくとも速度と加速度を求める。場合によりコンピュータは、ステップS8の一環として、位置目標値pG*(t)、pF*(t)の時間tに関する3次の導関数、すなわちジャークも求める。
次いでステップS9では、コンピュータ15は論理変数OKの値を求める。ステップS8で求めた時間導関数がすべて、これについて許容される限界値を下回っているときは、論理変数OKは値「真」をとる。そのようでない場合、論理変数OKは値「真でない」もしくは「偽」をとる。コンピュータ15はステップS10で論理変数OKの値を確認する。
論理変数OKが値「真」をとっているとき、コンピュータ15はそのままステップS11へと移行する。ステップS11でコンピュータ15は、求めた位置目標値pG*(t)、pF*(t)を出力する。コンピュータ15は、対応する速度値(=1次の時間導関数)も一緒に出力するのが好ましい。場合によりコンピュータ15は、対応する加速度値(=2次の時間導関数)も一緒に出力することができる。
コンピュータ15が上に説明した算定方法をオンラインで実行するとき、コンピュータは、加工機械の制御装置17へ組み込まれている。この場合では、コンピュータ15は位置目標値pG*(t)、pF*(t)のシーケンス、対応する速度値、および場合により対応する加速度値を、相応の駆動装置4、5、8、9のための制御装置18へ直接出力する。それに対して、コンピュータ15が上に説明した算定方法をオフラインで実行するとき、コンピュータ15は位置目標値pG*(t)、pF*(t)のシーケンス、対応する速度値、および場合により対応する加速度値を、ファイル19としてデータ担体20に保存する。データ担体20は、やはりコンピュータ15の内部データ担体であってよく、例えばコンピュータ15のハードディスクであってよい。あるいはデータ担体は携帯型のデータ担体20、例えばCD−ROM20、メモリーカード、USBメモリースティックなどであってもよい。
理論上、コンピュータ15は初期軌道2、ラフ軌道13、および精密軌道のうち2つの任意の軌道について、それぞれの位置目標値pG*(t)、pF*(t)(場合により位置目標値の導関数を含む)を保存することができるはずである。位置目標値pG*(t)、pF*(t)についても導関数についても、初期軌道2の値はラフ軌道13の値と精密軌道の値との合計として得られなくてはならないからである。つまりこれらの値のうち2つが与えられていれば、第3の値は合計または差異の形成によって直ちに算定可能である。具体的な構成に関わりなく、すなわち、初期軌道2、ラフ軌道13、および精密軌道のうちどれについて位置目標値pG*(t)、pF*(t)がデータ担体20に格納されるかに関わりなく、データ担体20には位置目標値pG*(t)、pF*(t)の(少なくとも)2つのシーケンスが保存され、一方のシーケンスの各々の位置目標値pG*(t)は他方のシーケンスの位置目標値pF*(t)と対応し、これらのシーケンスのそれぞれ1つが、初期軌道2、ラフ軌道13、または精密軌道の上での目標位置のシーケンスに相当している。
それに対して、ステップS10での検査により、論理変数OKが値「真でない」もしくは「偽」を有することが判明したときは、ステップS11をそのまま実行してはならない。それに代えて、事前にステップS12およびS13を実行しなければならない。
ステップS12では、コンピュータ15は速度推移vを引き下げる。このとき速度推移vの引き下げは局所的に行うことができ、すなわち、位置目標値pG*(t)、pF*(t)の1つまたは複数の導関数が許容される限界値を超えている移動経路sの領域でのみ行うことができる。あるいはこの引き下げは全面的に行うこともでき、すなわち、移動経路s全体にわたって行うこともできる。必要な速度低下の程度は、位置目標値pG*(t)、pF*(t)の導関数が、許容される限界値を超えている程度を参照すれば容易に算定可能である。従って、ステップS13でコンピュータ15は、ステップS8の意味における算定をあらためて実行することができるが、ステップS13の実行時には、もはやすべての限界値が守られていることが保証されている。
実際問題としてステップS13の実行は、ステップS13それ自体を実行する代わりに、ステップS8へ戻ることによって具体化されるのが好ましい。しかし図3の図面は、本発明の主要な利点をいっそう明瞭に表現している。なぜなら、ステップS3で求められるラフ軌道13(およびこれに伴って精密軌道)が速度推移vの変更にもかかわらず維持されることによって、繰り返しの反復を行ってラフ軌道13と精密軌道への適切な分割へ少しずつ近づいていく必要がないからである。むしろ、ラフ軌道13と精密軌道への初期軌道2の1回だけの分割と、場合により速度推移vの1回の修正とが必要であるにすぎない。
次に図4との関連で、ラフ軌道13を求める好ましい方法について一例を詳しく説明する。ただし、以下に説明する方法は好ましいものではあるが、可能な唯一の方法というわけではないことをここであらかじめ断っておく。
図4では、コンピュータ15はステップS21で、初期軌道2を用いてまず第1の特徴的な中間値を算定する。このとき第1の特徴的な中間値は、中間ベクトルの第1のシーケンスを形成する。第1のシーケンスの中間ベクトルは、図5に示すように、初期軌道2のいわゆる制御点21の位置座標と、制御点21の対応する結節点値とを含む。制御点21の算定、およびスプラインの対応する結節点値の算定(初期軌道2はスプラインである。図3のステップS2参照)は、当業者には一般に周知であり、例えばCarl de Boor著の専門書籍「A Practical Guide to Splines(スプライン実用ガイド)」、Springer−Verlag 1978に記載されている。
第1の特徴的な中間値を用いて、コンピュータ15はステップS22で第2の特徴的な中間値を求める。第2の特徴的な中間値は、中間ベクトルの第2のシーケンスを形成する。第2のシーケンスの中間ベクトルは、図5に示すように、制御点22の位置座標と、第2の中間軌道23の対応する結節点値とを含む。このとき第1のシーケンスの第1の中間ベクトルと、第1のシーケンスの最後の中間ベクトルとは、第1もしくは最後の中間ベクトルとして、変更されることなく第2のシーケンスへ受け継がれる。第2のシーケンスのその他の中間ベクトルの位置座標は、例えば、第1のシーケンスのそれぞれ2つの直接連続する中間ベクトルの、重みづけされた平均値形成または重みづけされない平均値形成によって求められる(同じく図5参照)。対応する結節点値の算定はどの当業者にも周知であり、例えばW.Boehm著の専門論文「Inserting New Knots into B−Spline Curves(Bスプライン曲線への新たな結節点の挿入)」、IPC Business Press 1980に記載されている。
このように、第2の中間軌道23も同じく初期軌道2と同種類のスプラインであり、すなわち、例えばやはりBスプラインである。ただし図5では、第2のシーケンスの中間ベクトルの個数、すなわち第2の特徴的な中間値の個数は、第1のシーケンスの中間ベクトルの個数よりも少ない。これに対応して、第2のシーケンスの中間ベクトルによって規定される第2の中間軌道23は、スカラー軌道パラメータsを基準としたとき、初期軌道2のローパス特性を有するフィルタリングである。
ステップS23およびS24でコンピュータ15は、初期軌道2から第2の中間軌道23までの間隔が、スカラー軌道パラメータsの値に関わりなく、事前設定された制限Sを常に下回っているかどうか検査する。これが該当している場合、コンピュータ15はステップS25で第1の特徴的な中間値を第2の特徴的な中間値で置き換えて、ステップS22へと戻る。そのようでない場合、コンピュータ15はステップS26で第1の中間値を用いてラフ関数GFを求める。このようにラフ関数GFは、初期関数2の第1の特徴的な中間値を用いて求められるか、または、(ステップS25により)第2の中間軌道23の第2の特徴的な中間値を用いて求められるかのいずれかなので、ラフ関数GFを用いて求められたラフ軌道13もスプラインである。
初期軌道2から第2の中間軌道23までの間隔は、コンピュータ15により、x方向およびy方向について別々に判定されるのが好ましい。あるいは、式a2=δx2+δy2(このときδx=x方向の間隔、δy=y方向の間隔)に基づく幾何学的な間隔の算定も可能である。
ステップS23に準じて、初期軌道2から第2の中間軌道23までの間隔が、スカラー軌道パラメータsの値に関わりなく、事前設定された制限Sを常に下回っているかどうかを検査するために、当然ながら、スカラー軌道パラメータsの値の十分に稠密なシーケンスについて、初期軌道2から第2の中間軌道23までの間隔をそれぞれ算定し、これらの間隔のうち最大のものを事前設定された制限Sと比較することが原則として可能である。しかしながら、このような進め方は非常に計算の負担が大きい。ステップS23の次のような具体化のほうがはるかに洗練されている。
Boehmのアルゴリズム(例えば上に挙げたBoehm著の専門文献に記載されている)に準じて、コンピュータ15は図6に示すようにステップS31で、第2のシーケンスの中間ベクトルを用いて第3のシーケンスの中間ベクトルを求める。第3のシーケンスの中間ベクトルも(同じく図5参照)、特に制御点24の位置座標を含んでおり、第2の特徴的な中間価によっても記述される、同一の第2の中間軌道23についての第3の特徴的な中間値である。ただし第3のシーケンスの中間ベクトルの個数は、図5に示すように、第1のシーケンスの中間ベクトルの個数に相当している。従ってコンピュータ15はステップS32で、第3のシーケンスの中間ベクトルに対する第1のシーケンスの中間ベクトルの1:1割当を形成することができる。このようにして、同じくステップS32でコンピュータ15は、このような種類の各組の中間ベクトルについて、その位置座標を用いて、これら両方の中間ベクトルの相互間隔を求めることができる。この間隔の最大値は、Bスプラインの場合(これは当業者には一般に周知である)、対応するスプラインの間隔の上限であり、すなわちここでは対応する軌道2、23の間隔の上限である。従ってコンピュータ15はステップ33で、ステップS32で求めた間隔の最大値を事前設定された制限Sと比較するだけで、論理変数OKを求めることが可能である。
図4の第1の反復のとき、すなわち、第1の特徴的な中間値が初期軌道2と対応しているとき、ステップS23の枠内では第2の中間軌道23は常に初期軌道2と比較され、もしくはステップS33の枠内では常に相応の中間ベクトルの位置座標が相互に比較される。その後の反復のとき、すなわち、第1の特徴的な中間値が初期軌道2とではなく独自の中間軌道(以下、第1の中間軌道と呼ぶ)と対応しているとき、さまざまな手順進行が可能であり、これらの手順進行について以下に説明する。
例えば図7に示すように、コンピュータ15はステップS23を具体化するために、ステップS36で第2のシーケンスの中間ベクトルを用いて第4のシーケンスの中間ベクトルを求めることが可能であり、この場合、第4のシーケンスの中間ベクトルの個数は初期軌道2についての中間ベクトルの個数に相当し、第4のシーケンスの中間ベクトルは第2の中間軌道23について特徴的なものである。第4のシーケンスの中間ベクトルは、例えば図6のステップS31を相応に頻繁に反復することによって求めることができる。ステップS37では、コンピュータは(図6のステップS32と同様に)、初期軌道2についての中間ベクトルに対する第4のシーケンスの中間ベクトルの1:1割当を行い、中間ベクトルの各組の位置座標を用いてその間隔を求めることができる。ステップS38でコンピュータ15は論理変数OKの値を求め、これは図6のステップS33と同様に、ステップS37で求めた間隔の最大値が事前設定された制限Sよりも小さいかどうかを検査することによって行われる。
つまり図7に示す進行手順では、コンピュータ15は事前設定された制限Sが守られているかどうかに関して、初期軌道2から第2の中間軌道23までの間隔を常に直接的に確認する。あるいは第2の中間軌道23と初期軌道2との(もしくは対応する中間ベクトル相互の)直接的な比較の別案として、図8に示すように、図4の進行手順を若干改変することも可能である。
図8では、コンピュータ15はステップS41で、まず初期軌道2を用いてその特徴的な第1の中間値を求める。その限りにおいて、ステップS41は図4のステップS21と対応している。しかし、これに追加してコンピュータ15はステップS41で、事前設定された制限Sの値に合わせて補助制限S'をセットする。
ステップS42は図4のステップS22に相当している。ステップS43およびS44は、図6のステップS31およびS32に相当している。従って、ステップS42からS44に関する詳細な説明は省略してさしつかえない。
ステップS45で、コンピュータ15は論理変数OKの値を求める。ステップS45は実質的に図6のステップS33に対応している。ただし図6のステップS33とは異なり、ステップS44で求めた間隔は事前設定された制限Sと比較されるのではなく、ステップS41で定義した補助制限S'と比較される。
ステップS46からS48は、実質的に、図4のステップS24からS26に相当している。図4のステップS24からS26との唯一の相違点は、図8のステップS47では追加的に補助制限S'の値も新たに求められるという点にある。なぜならこの値は、中間ベクトル相互の最大間隔の分だけ削減されるからである。
図8の進行手順は図7の進行手順に比べて、大幅に計算が効率的であるという利点を有する。従って、このようにしてラフ軌道13をいっそう迅速に求めることができる。
さらに、この進行手順もなおいっそう最適化することができる。これについて図9との関連で以下に詳しく説明する。
図9に示す進行手順は、図8の進行手順を踏まえたものである。特にステップS41からS48は同一のまま受け継がれる。ただしステップS46とS48の間には、ステップS49からS53が挿入されている。
ステップS49からS51は、図7のステップS36からS38に相当している。ステップS52は、やはりステップS51で新たに求められた論理変数OKのチェックの役目を果たす。ステップS53では、コンピュータ15は(ステップS47と同様に)第1の特徴的な中間値を第2の特徴的な中間値で置き換える。さらにコンピュータは、事前設定された制限Sと、ステップS50で規定された最大間隔との差異に合わせて補助制限S'をセットする。
特にBスプラインは、特に、1つの特徴的な中間ベクトルの除去がスプラインに局所的にのみ(すなわち除去された中間ベクトルの周辺でのみ)影響するという特性を有する。従って、第1の中間軌道を互いに接する各セグメントへ分割することが可能である。このとき各々のセグメントに第1のシーケンスでは、少なくとも当該セグメントの平均の中間ベクトルの消去が当該セグメントの内部でのみ第1の中間軌道を変化させるが、当該セグメントの範囲外では影響を与えない程度の数の中間ベクトルが割り当てられる。このとき必要な中間ベクトルの個数は、例えば、スプラインの基礎をなす多項式の複雑さによって規定される。
この進行手順では、中間ベクトルの個数をセグメントごとに少なくとも1回減らすことができる。このことは、中間ベクトルの個数が反復のたびごとに1つ以上減っていくという結果をもたらす。そして、第2の中間軌道23によってステップS24の検査基準に違反しているときは、次のように手順を進めることができる。
コンピュータ15は、どのセグメントで第2の中間軌道23が初期軌道2から遠く離れすぎているかを検査する。当該セグメントでコンピュータは、直近に求めた第1の中間値を用いてラフ軌道13を決定する。その他のセグメントについては、コンピュータ15はローパス特性を有するフィルタリングをさらに行うことができ、すなわち初期軌道2をいっそうラフ化することができる。
図4のステップS26、もしくはこれに対応する図8および図9のステップS48に関わる定式化は、特に、上に略述したセグメントごとのラフ軌道13の算定をも含むものとする。また、図3から図9に示す進行手順をまず初期軌道の第1のセグメントで行い、次いで初期軌道2の第2のセグメントで行い、以下同様に続けることが可能であるのがよい。
上に説明したラフ関数GFおよびラフ軌道13を算定する方法は非常に効率的であり、従って優先的に適用される。しかしながら、これ以外の方法でラフ軌道13を求めることも可能である。これについて、以下に図10との関連で詳しく説明する。
図10に示すように、コンピュータ15は図3のステップS3を具体化するために、ステップS61でまずスカラー軌道パラメータsの多数の値について、初期軌道2の上のそれぞれの位置pAを求める。このときスカラー軌道パラメータの値は、もっとも単純な場合には等距離に選択される。しかしながら、これ以外の選択方法も可能である。
ステップS62でコンピュータ15は、多数の位置pAを第1の中間軌道の位置として引き継ぎ、そのようにして第1の中間軌道を定義する。そしてステップS63でコンピュータ15は、スカラー軌道パラメータsの各々の所定の値について、第1の中間軌道上の位置を用いて第2の中間軌道上の対応する位置を求める。このとき、第2の中間軌道上の位置を決定するためにコンピュータ15が援用する第1の中間軌道上の位置は、第2の中間軌道上のそれぞれの位置について軌道パラメータsの所定の値を含むスカラー軌道パラメータsのインターバルに対応している。第1の中間軌道上の対応する位置を用いて、コンピュータ15は(依然としてステップS63の枠内で)、第1の中間軌道上の位置の重みづけされた平均値または重みづけされない平均値を求める。この平均値は、第2の中間軌道上の位置に相当している。
ステップS64およびS65でコンピュータ15は、初期軌道2から第2の中間軌道までの間隔が、スカラー軌道パラメータsの値に関わりなく、事前設定された制限Sを常に下回っているかどうか検査する。このときステップS64は、その機能の面では図3のステップS23に対応している。従ってステップS64は(図7、図8、および図9と同様に)、
第2の中間軌道が初期軌道2と常に直接比較されるか、
第2の中間軌道が常に第1の中間軌道と比較され、補助制限が相応に適合化されるか、または、
通常は第2の中間軌道が第1の中間軌道と比較されるが、例外的に第2の中間軌道が初期軌道と直接比較されることもあり、補助制限が常に相応に適合化される、
ように具体化することができる。
ステップS66およびS67は、図3のステップS25およびS26に実質的に対応している。
しかしながら、ラフ軌道13が図3から図9の進行手順で求められるか、それとも図10(もしくはその変形例)の進行手順で求められるかに関わりなく、ラフ軌道13の算定は常に、スカラー軌道パラメータsに関するラフ関数GFの導関数がゼロと異なるだけでなく、スカラー軌道パラメータsに関する初期関数AFの対応する導関数とも異なっている、スカラー軌道パラメータsの少なくとも1つの値が存在するように行われる。
初期軌道、ラフ軌道、および加工機械を示す模式図である。 コンピュータと2つのデータ担体である。 フローチャートである。 フローチャートである。 初期軌道の一区域、およびこれに対応するラフ軌道の一区域である。 フローチャートである。 フローチャートである。 フローチャートである。 フローチャートである。 フローチャートである。

Claims (14)

  1. 位置案内されながら通過されるべき初期軌道(2)がローダイナミック駆動装置(8、9)のためのラフ軌道(13)とハイダイナミック駆動装置(4,5)のための精密軌道に分割される際、ラフ軌道(13)をコンピュータ(15)によって算定する方法において、
    位置案内されながら通過されるべき初期軌道(2)がコンピュータ(15)に設定され、
    初期軌道(2)は初期関数(AF)によって記述され、それにより、スカラー値である軌道パラメータ(s)を初期関数(AF)へ代入することで初期軌道(2)上の対応する位置(pA)がそれぞれ規定され、
    前記軌道パラメータ(s)は時間(t)とは異なり、初期軌道(2)に沿って進む経路(s)について特徴的であり、
    コンピュータ(15)は、初期軌道(2)を表す初期関数(AF)に対してローパスフィルタ特性を有するフィルタリング処理を実行することによりラフ関数(GF)を求め、それにより、ラフ関数(GF)への軌道パラメータ(s)の代入によってラフ軌道(13)上での対応する位置(pG)がそれぞれ規定され、
    ローパスフィルタ特性は軌道パラメータ(s)を対象とするものであり、
    コンピュータ(15)は初期軌道(2)からラフ軌道(13)までの間隔が、軌道パラメータ(s)の値に関わりなく、前記ハイダイナミック駆動装置(4,5)の許容される移動領域に相当する事前設定された値(制限S)を常に下回るようにラフ関数(GF)を求めることを特徴とする、ラフ軌道の算定方法。
  2. コンピュータ(15)はラフ関数(GF)を算定するために、
    a)まず初期軌道(2)の第1の特徴的な中間値を求め、
    b)直近に求められた第1の特徴的な中間値を用いて第2の中間軌道(23)の第2の特徴的な中間値を求め、このとき第2の中間軌道(23)は、第1の特徴的な中間値によって定義される第1の中間軌道のローパス特性を有する、軌道パラメータ(s)を対象とするフィルタリングに相当し、
    c)初期軌道(2)から第2の中間軌道(23)までの間隔がスカラー軌道パラメータ(s)の値に関わりなく事前設定された値(制限S)を常に下回っているかどうか検査し、
    d)下回っている場合には、第1の特徴的な中間値を直近に求められた第2の特徴的な中間値によって置き換えてステップb)へ戻り、
    e)下回っていない場合には、直近に求められた第1の特徴的な中間値を用いてラフ関数(GF)を求めることを特徴とする、請求項1に記載の算定方法。
  3. コンピュータ(15)はステップc)で事前設定された値(制限S)が守られているかどうかに関して初期軌道(2)から第2の中間軌道(23)までの間隔を常に直接検査することを特徴とする、請求項2に記載の算定方法。
  4. コンピュータ(15)は、
    ステップa)で、事前設定された値(制限S)の値に合わせて補助制限(S')をセットし、
    ステップc)で、第1の中間軌道から第2の中間軌道(23)までの間隔がスカラー軌道パラメータ(s)の値に関わりなく補助制限(S')を常に下回っているかどうか検査し、
    ステップd)で、第1の中間軌道から第2の中間軌道(23)の最大間隔の分だけ補助制限(S')を狭めることを特徴とする、請求項2に記載の算定方法。
  5. コンピュータ(15)は、第1の中間軌道から第2の中間軌道(23)までの間隔が補助制限(S')を超えている場合では、
    事前設定された値(制限S)が守られているかどうかに関して初期軌道(2)から第2の中間軌道(23)までの間隔を追加的に直接チェックし、
    初期軌道(2)から第2の中間軌道(23)の直接的な間隔が事前設定された値(制限S)を超えている場合に限りステップe)へと移行し、
    前記間隔が前記値(制限S)を超えていない場合には、事前設定された値(制限S)と、初期軌道(2)から第2の中間軌道(23)までの最大間隔との差異に等しく補助制限(S')をセットし、ならびに、第1の特徴的な中間値を直近に求められた第2の特徴的な中間値で置き換えてステップb)へ戻ることを特徴とする、請求項4に記載の算定方法。
  6. 第1の特徴的な中間値は特に位置座標を含む第1のシーケンスの中間ベクトルを形成し、第2の特徴的な中間値は特に位置座標を含む第2のシーケンスの中間ベクトルを形成し、第2のシーケンスの中間ベクトルの個数は第1のシーケンスの中間ベクトルの個数よりも少ないことを特徴とする、請求項2から5までのいずれか一項に記載の算定方法。
  7. コンピュータ(15)は第2のシーケンスの中間ベクトルを用いて特に位置座標を含む第3のシーケンスの中間ベクトルを求め、第3のシーケンスの中間ベクトルは第2の中間軌道(23)について特徴的であり、第3のシーケンスの中間ベクトルの個数は第1のシーケンスの中間ベクトルの個数に相当し、コンピュータ(15)は第1および第3のシーケンスの中間ベクトルの位置座標を用いて第1の中間軌道から第2の中間軌道(23)までの間隔を求めることを特徴とする、請求項4から6までのいずれか一項に記載の算定方法。
  8. コンピュータ(15)は第2のシーケンスの中間ベクトルを用いて特に位置座標を含む第4のシーケンスの中間ベクトルを求め、第4のシーケンスの中間ベクトルは第2の中間軌道(23)について特徴的であり、第4のシーケンスの中間ベクトルの個数は初期軌道(2)の中間ベクトルの個数に相当し、コンピュータ(15)は第4のシーケンスの中間ベクトルおよび初期軌道(2)の位置座標を用いて初期軌道(2)から第2の中間軌道(23)までの間隔を求めることを特徴とする、請求項3から7までのいずれか一項に記載の算定方法。
  9. コンピュータ(15)は、スカラー軌道パラメータ(s)の各々の所定の値について、初期軌道(2)上の位置(pA)の重みづけされた平均値または重みづけされない平均値によりラフ軌道(13)上の対応する位置(pG)を規定することによってラフ関数(GF)を求め、初期軌道(2)上の位置(pA)は、スカラー軌道パラメータ(s)の所定の値を含むスカラー軌道パラメータ(s)のインタバールと対応していることを特徴とする、請求項1に記載の算定方法。
  10. 初期軌道(2)とラフ軌道(13)ならびに場合によりラフ軌道(13)の算定の枠内で求められる中間軌道(23)はスプラインであることを特徴とする請求項1から9までのいずれか一項に記載の算定方法。
  11. コンピュータ(15)は同じく位置案内されながら通過されるべき精密軌道も算定し、コンピュータ(15)は、スカラー軌道パラメータ(s)の代入に加えて、初期軌道(2)とラフ軌道(13)の差異形成によって、または初期関数(AF)とラフ関数(GF)の差異形成によって、精密軌道を求めることを特徴とする、請求項1から10までのいずれか一項に記載の算定方法。
  12. ラフ軌道(13)の算定は、スカラー軌道パラメータ(s)に関するラフ関数(GF)の導関数がゼロと異なるだけでなく、スカラー軌道パラメータ(s)に関する初期関数(AF)の対応する導関数とも異なっているような、スカラー軌道パラメータ(s)の少なくとも1つの値が存在するように行われることを特徴とする、請求項1から11までのいずれか一項に記載の算定方法。
  13. オンラインまたはオフラインで実行されることを特徴とする、請求項1から12までのいずれか一項に記載の算定方法。
  14. データ担体において、コンピュータプログラム(14)がコンピュータ(15)により実行されるときに、請求項1から13までのいずれか一項に記載の算定方法を実行するために前記データ担体に保存されたコンピュータプログラム(14)を備える、データ担体。
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