JP5188906B2 - 原子力発電所の異常検知設備 - Google Patents

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Description

本発明は、原子力発電所の異常検知設備に係り、特に、原子力発電所内に敷設された埋設配管や埋設電線の地震による破断を検知し、破断地点を迅速に復旧する手段に関する。
原子力発電所の配管や電線を初めとする設備は、地震により発生する可能性のある環境への放射線による影響の観点から、耐震設計上の重要度別に高い順からSクラス・Bクラス・Cクラスに分類される。Sクラス及びBクラスは、その機能が喪失することにより放射性物質を外部に拡散する可能性がある設備であり、その影響の大小により前者または後者に属される。これに対し、Cクラスは一般産業設備と同等の安全性を保持すれば良い設備であり、例えば消火系配管等が挙げられ、地中に埋設されているものが多い。
現在、原子力発電所には、地震発生による機器異常の検知、点検、及び早期復旧に関する方法(インストラクションシステム)の充実化が望まれており、殊に昨今の大型地震を踏まえ、重要度が低いクラスの設備についても、早期に復旧が可能なインストラクションシステムの導入が一段と望まれている。
地震時のインストラクションシステムとしては、例えば、原子力発電所内に設置された地震加速度計・加速度デ−タ処理機・デ−タ表示画面等を用いて、作業員に的確な地震情報及び早急に点検を行うための情報を表示するシステムが知られている(例えば、特許文献1,2参照)。
特公平8−3549号公報 特開平6−265692号公報
ところで、耐震重要度クラスが低い設備を異常検知の対象に含める場合には、数量が膨大であること、及び地中に埋設されていることを考慮する必要があり、対象にした異常検知設備には、極力小型かつ安価で簡易に設置できること、及び復旧作業員が地上で容易に復旧作業を行えることが特に望まれる。
しかしながら、特許文献1,2に開示されているインストラクションシステムは、耐震重要度クラスが高い設備に適用するために開発されたものであり、加速度計、計算機、デ−タベ−ス及び入出力装置等から構成される大型かつ複雑なものであり、かつ埋設設備に対応できるように構成されていないので、耐震重要度クラスが低い設備を含めて適用することは、事実上困難である。
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、耐震重要度が低いクラスの配管や電線等の機器の異常を速やかに検知でき、早期に復旧できる原子力発電所の異常検知設備を提供することにある。
本発明は、前記課題を解決するため、第1に、原子力発電所内の地中に敷設された埋設設備から分岐され、先端部が地上に配置されると共に、当該先端部に前記埋設設備を復旧させるための復旧用設備が備えられた複数の予備設備と、前記埋設設備の状態を検知する状態センサ及び当該状態センサから出力される状態デ−タを無線送信する無線送信機を有し、前記予備設備の先端部に備えられた状態デ−タ送信手段と、前記状態デ−タ送信手段から送信される状態データを受信する無線受信機、前記埋設設備の状態が正常か否かを判別するための閾値デ−タを格納する閾値デ−タテ−ブル、前記無線受信機にて受信された前記状態データが前記閾値デ−タテ−ブルに格納された前記閾値デ−タを超えた場合に前記埋設設備に異常が発生したと判定し、その異常発生地点を特定する判定手段、及び前記判定手段により特定された異常発生地点を作業員に通知する通知手段を有するデータ監視設備とを備えるという構成にした。
本構成によると、埋設設備から分岐された複数の予備設備の先端部を地上に配置し、当該先端部に埋設設備の状態を検知してその状態デ−タを無線送信する状態デ−タ送信手段を備えるので、膨大な数の埋設設備に対する状態デ−タ送信手段の設置を容易に行うことができる。また、状態デ−タ送信手段から送信される状態データに基づいて埋設設備の異常発生地点を特定し、作業員に通知するデータ監視設備を備えるので、異常の発生時に異常発生地点を迅速に作業員に通知することができ、異常発生地点の復旧を早期に行うことができる。
本発明は第2に、前記第1の原子力発電所の異常検知設備において、前記埋設設備及び前記予備設備の適宜の部位に復旧用設備を備えると共に、前記原子力発電所内に復旧用装備を保管するという構成にした。
本構成によると、復旧用設備と復旧用装備とを予め地上に備えておくので、掘削を行うことなく復旧作業を行うことができ、異常発生地点の復旧を早期に行うことができる。
本発明は第3に、前記第1及び第2の原子力発電所の異常検知設備において、前記埋設設備が埋設配管であり、前記予備設備が前記埋設配管から分岐された予備配管であり、前記状態センサが前記予備配管に作用する加速度を検出する加速度センサであるという構成にした。
本構成によると、埋設配管から分岐された予備配管に加速度センサを設置するので、検出された予備配管に作用する加速度の大きさから埋設配管に生じる破断を有無を高精度に予測でき、破断した埋設配管の修復を早期に行うことができる。
本発明は第4に、前記第2の原子力発電所の異常検知設備において、前記復旧用設備が、前記予備配管に備えられたバイパス用バルブ及び前記埋設配管に備えられた非常用弁であり、前記復旧用装備が、前記予備配管と連結可能なバイパス用配管であるという構成にした。
本構成によると、バイパス用配管を接続するために必要な全ての復旧用設備を予備配管及び埋設配管の所定の部位に予め備えると共に、原子力発電所内にバイパス用配管を保管しておくので、埋設配管の異常発生地点を迅速に復旧することができる。即ち、データ監視設備から作業員に埋設配管の異常発生地点が通知されたとき、作業員は、まず異常発生地点に直行して、異常発生地点の上流側に配置された非常用弁及び異常発生地点の下流側に配置された非常用弁を閉状態に切り換えて、流体の漏洩を停止させる。しかる後に、バイパス用配管の保管場所からバイパス用配管を取り出して異常発生地点に搬送し、その両端部を異常発生地点の上流側に配置された第1の予備配管と異常発生地点の下流側に配置された第2の予備配管とに接続する。次いで、異常発生地点の上流側に配置された非常用弁を開状態に切り換えると共に、予備配管に備えられたバイパス用バルブを開状態に切り換えることにより、埋設配管内を流れる流体を、異常発生地点を迂回するバイパス用配管に流す。これにより、異常発生地点の復旧を行うことができる。この場合、バイパス用配管を接続するために必要な全ての復旧用設備を予備配管及び埋設配管の所定の部位に予め備えているので、現場における作業を最小限にすることができ、異常発生地点の復旧を早期に行うことができる。
本発明は第5に、前記第4の原子力発電所の異常検知設備において、前記非常用弁は、作業員の人力で開閉操作されるという構成にした。
本構成によると、非常用弁として作業員の人力で開閉操作されるものを用いるので、地震発生時に原子力発電所の電源系統が遮断しても、必要な復旧作業を滞りなく行うことができる。
本発明は第6に、前記第1及び第2の原子力発電所の異常検知設備において、前記埋設設備が埋設電線であり、前記予備設備が前記埋設電線から分岐された予備電線であり、前記状態センサが前記埋設電線の電位を計測する電位計であるという構成にした。
本構成によると、埋設電線から分岐された予備電線に電位計を設置するので、検出された予備電線の電位から埋設電線の状態を高精度に検出することができ、破断した埋設電線の修復を早期に行うことができる。
本発明は第7に、前記第2の原子力発電所の異常検知設備において、前記復旧用設備が、前記予備電線に備えられた接続コネクタであり、前記復旧用装備が、両端に前記接続コネクタと連結可能な接続コネクタを備えたバイパス用電線であるという構成にした。
本構成によると、バイパス用電線を接続するために必要な全ての復旧用設備を予備配管の所定の部位に予め備えると共に、原子力発電所内にバイパス用電線を保管しておくので、埋設電線の異常発生地点を迅速に復旧することができる。即ち、データ監視設備から作業員に埋設電線の異常発生地点が通知されたとき、作業員は、バイパス用電線の保管場所からバイパス用電線を取り出して、異常発生地点に搬送する。そして、そのバイパス用電線の両端部に予め備えられた接続コネクタを、異常発生地点の上流側に配置された第1の予備配管に備えられた接続コネクタと、異常発生地点の下流側に配置された第2の予備配管に備えられた接続コネクタとに接続することにより、異常発生地点を迂回するバイパス用電線を配線できるので、異常発生地点の復旧を行うことができる。この場合、バイパス用電線を接続するために必要な全ての復旧用設備を予備配管及び埋設配管の所定の部位に予め備えているので、現場における作業を最小限にすることができ、異常発生地点の復旧を早期に行うことができる。
本発明は第8に、前記第2、第4及び第7の原子力発電所の異常検知設備において、前記復旧用装備が、原子力発電所内の所定区画ごとに設置された復旧用装備保管設備に保管されているという構成にした。
本構成によると、復旧用装備が原子力発電所内の所定区画ごとに設置された復旧用装備保管設備に保管されているので、復旧用装備保管設備と異常発生地点との距離を短縮することができ、異常発生地点への復旧用装備の搬入を容易化することができ、異常発生地点の復旧を早期に行うことができる。
本発明は第9に、前記第2、第4及び第7の原子力発電所の異常検知設備において、前記復旧用装備が、前記デ−タ監視設備に保管されているという構成にした。
本構成によると、復旧用装備がデ−タ監視設備に保管されているので、デ−タ監視設備において異常発生の通知を受けた作業員が、直ちに復旧用装備を携帯して異常発生地点に直行することができ、異常発生地点の復旧を早期に行うことができる。
本発明は第10に、前記第1乃至第9の原子力発電所の異常検知設備において、前記デ−タ監視設備は、下部に免震装置を備えているという構成にした。
本構成によると、デ−タ監視設備の下部に免震装置を備えているので、地震発生時にもデ−タ監視設備の安全を確保することができ、作業員に対する異常発生地点の通知を確実に行うことができて、異常発生地点の復旧を早期にかつ確実に行うことができる。
本発明によれば、予備設備を増設することにより、所要の埋設設備に対する異常検出を適宜行うことができるので、原子力発電所に敷設された多数の埋設設備に対する異常検出を容易に行うことができ、異常発生地点の復旧も迅速に行うことができる。また、予備設備を設けることにより、人がアクセス困難な埋設設備の異常を的確に検知できるので、これまで困難とされてきた埋設設備の異常検知及び異常発生地点の復旧を容易に行うことができる。さらに、状態デ−タ送信手段及びデ−タ監視設備で埋設設備の状態を適宜モニタリングしているので、状態の時変化を把握でき、地震に限らず点検及び交換の計画立案のための有効な情報としても活用できる。
以下、本発明に係る原子力発電所の異常検知設備の第1実施形態を、図1乃至図5を参照して説明する。図1は第1実施形態に係る異常検知設備の全体構成図、図2は第1実施形態に係る異常検知設備に備えられる状態デ−タ送信手段の構成図、図3は第1実施形態に係る異常検知設備を用いた異常検知方法及び復旧方法を示す説明図、図4は第1実施形態に係る異常検知設備を用いた異常判定手順を示すフロー図、図5は免震装置を備えたデータ監視設備の説明図である。なお、図中に記載された各符号の添字n−1,n,n+1は、予備配管の設置地点を示す。
図1に示すように、第1実施形態に係る異常検知設備は、既設の埋設配管Dn−1,D,Dn+1に予備配管Pn−1,P,Pn+1の設置地点n−1,n,n+1を任意に定め、図の破線で囲まれた各々の設置地点n−1,n,n+1内に、埋設配管Dn−1,D,Dn+1から分岐させた予備配管Pn−1,P,Pn+1をそれぞれ接続する。予備配管Pn−1,P,Pn+1の片端は、作業員がアクセスできるよう、地上に突出させる。各予備配管Pn−1,P,Pn+1の地上側の端部には、バイパス用バルブBn−1,B,Bn+1を備え、通常は閉止状態とする。埋設配管Dn−1,D,Dn+1には、各予備配管Pn−1,P,Pn+1の両端を挟んだ形で非常弁Vn−1,V,Vn+1を設ける。各非常弁Vn−1,V,Vn+1は、通常開状態であり、地上から操作可能な例えばエクステンションバルブEn−1,E,En+1を用いて開閉操作できるようになっている。
予備配管Pn−1,P,Pn+1の所要の部分には、埋設配管Dn−1,D,Dn+1の状態を検知し、検知された状態デ−タTn−1,T,Tn+1を無線送信する機能を有する状態デ−タ送信手段Sn−1,S,Sn+1が取り付けられる。本実施形態における「埋設配管Dn−1,D,Dn+1の状態」とは、予備配管Pn−1,P,Pn+1に作用する加速度とする。なお、図1に示す例においては、状態デ−タ送信手段Sn−1,S,Sn+1が、地上に露出したバイパスバルブBn−1,B,Bn+1の表面に設定されているが、無線が正常に伝送可能な範囲であれば、地中にある埋設配管Dn−1,D,Dn+1の表面に取り付けても良い。後者の方が埋設配管そのものの情報であるため、デ−タとしては直接的で望ましい。
状態デ−タ送信手段Sn−1,S,Sn+1は、図2に示すように、予備配管Pn−1,P,Pn+1の表面に取り付けられた、加速度センサ1と、加速度センサ1の出力信号をA/D変換するA/D変換器2と、A/D変換器2によりA/D変換された加速度センサ1の出力信号を状態データTn−1,T,Tn+1として無線送信する無線送信機3とから構成されている。加速度センサ1としては、例えば汎用の3次元MEMS(Micro Electro Mechanical systems)からなり、状態データTn−1,T,Tn+1として、3次元加速度a,a,aを発信するものが用いられる。
以下、このように構成された第1実施形態に係る異常検知設備を用いた埋設配管Dn−1,D,Dn+1の異常検知方法と、異常が検知された場合における復旧方法とを、図3及び図4を参照して説明する。
各状態デ−タ送信手段Sn−1,S,Sn+1から送信された状態デ−タTn−1,T,Tn+1は、デ−タ監視設備MBに受信され、ここで各地点n−1,n,n+1の状態がモニタリングされている。デ−タ監視設備MBには、状態デ−タ送信手段Sn−1,S,Sn+1から送信される状態データTn−1,T,Tn+1を受信する無線受信機、埋設配管Dn−1,D,Dn+1の状態が正常か否かを判別するための閾値デ−タを格納する閾値デ−タテ−ブル、無線受信機にて受信された状態データTn−1,T,Tn+1が閾値デ−タテ−ブルに格納された閾値デ−タを超えた場合に埋設配管Dn−1,D,Dn+1に異常が発生したと判定し、その異常発生地点を特定する判定手段、及び判定手段により特定された異常発生地点を作業員に通知する通知手段とが備えられており、地震発生時等において、判定手段により、埋設配管Dn−1,D,Dn+1が破断して漏洩等の異常が発生したと判定された場合、通知手段により作業員Uに異常発生及び異常が発生した地点を通知する。
デ−タ監視設備MBは、図5に示すように、下部に例えば汎用の積層ゴムから成る免震装置6を備えることが特に望ましい。このように、デ−タ監視設備MBの下部に免震装置6を備えると、地震発生時にもデ−タ監視設備MBの安全を確保できるので、作業員Uに対する異常発生地点の通知を確実に行うことができて、異常発生地点の復旧を早期にかつ確実に行うことができる。
判定手段における異常判定は、図4に示す手順で行われる。即ち、状態デ−タTn−1,T,Tn+1をデ−タ監視設備MBにて受信し、各地点n−1,n,n+1における加速度閾値を内蔵した閾値デ−タテ−ブル4と照合する。なお、閾値データは、過去の知見等に基づいて予め設定した値とする。照合の結果、検出された加速度デ−タが閾値データを超えた場合、異常が発生したと判定する。例えば、図4の例において、状態デ−タTのx方向加速度a又はy方向加速度aが1000Galを超えているか、z方向加速度aが800Galを超えており、状態デ−タTn−1,Tn+1については、いずれの方向の加速度についても閾値データを超えていないと判定された場合には、地点nにて異常が発生したと判定する。この方法によれば、複数の地点において同時に異常が発生したことを検知することも、勿論可能である。
なお、本実施形態においては、予備配管Pn−1,P,Pn+1又は埋設配管Dn−1,D,Dn+1に作用する加速度を状態デ−タとして用いたが、本発明の要旨はこれに限定されるものではなく、埋設配管Dn−1,D,Dn+1内の2点間の配管内圧力差、配管内流量、配管内流量差、配管の相対変位のいずれか、若しくはこれらの組み合わせを状態デ−タとして用いることもできる。その場合には、図2に示した加速度センサ1に代えて、汎用の圧力計、流量計、又は変位計が設置される。
デ−タ監視設備MBから異常通知を受けた作業員Uは、図3に示すように、異常発生地点nを挟む地点n−1,n+1に向かい、エクステンションバルブEn−1及びEn+1を用いて、非常弁Vn−1及びVn+1のn地点寄りの弁を閉止する。続いて、所定区間毎に設置されたバイパス配管保管設備BBのうち、異常発生地点nから最も近い位置にあるバイパス配管保管設備BB内に保管されているバイパス配管BDをバイパス配管保管設備BB内から取り出して異常発生地点nに搬送し、その両端を予備配管Pn−1とPn+1に接続する。しかる後に、バイパスバルブBn−1及びBn+1を開き、流水経路を埋設配管からバイパス配管BD経由に切り替えることで、異常発生前の運転状態に復旧させる。
バイパス配管BDとしては、持ち運びやすさや接続操作の迅速性及び容易性を考慮し、例えば汎用消火ホ−スのような軽量品を用いることが特に望ましい。また、バイパス配管BDの両端部及び予備配管Pn−1,P,Pn+1の先端部には、接続作業を容易化するため、対応する接続コネクタを設けておくことが特に望ましい。
なお、前記実施形態においては、所定区間毎に設置したバイパス配管保管設備BB内にバイパス配管BDを保存する構成にしたが、かかる構成に代えて、デ−タ監視設備MBにバイパス配管BDを保存する構成にすることもできる。かかる構成によると、異常の発生を通知された作業員Uが、デ−タ監視設備MBから直ちに異常発生地点nに直行できるので、復旧作業をより迅速化することができる。
以下、本発明に係る原子力発電所の異常検知設備の第2実施形態を、図6乃至図8を参照して説明する。図6は第2実施形態に係る異常検知設備を用いた異常検知方法及び復旧方法を示す説明図、図7は第2実施形態に係る異常検知設備に備えられる状態デ−タ送信手段の構成図、図8は第2実施形態に係る異常検知設備を用いた異常判定手順を示すフロー図である。
本発明の第2実施形態は、図6に示すように、異常検知の対象が埋設電線管CD内に敷設された埋設電線Cであることを特徴とする。本実施形態においては、埋設電線管CDから複数の予備電線管PC,PCn+1が分岐されると共に、各予備電線管PC,PCn+1内に埋設電線Cから分岐された予備電線SC,SCn+1が配線される。予備電線SC,SCn+1の先端部には、復旧作業用のスイッチSW,SWn+1が設けられる。その他については、第1実施形態に係る異常検知設備と同じであるので、図示を省略する。
本実施形態に係る状態デ−タ送信手段S,Sn+1は、図7に示すように、予備電線管PC,PCn+1の表面に取り付けられた汎用の電位計5(電線管を貫通して直接予備電線SC,SCn+1電線に接触している。)と、A/D変換器2と、無線送信機3から構成されており、・無線送信機3は、電位計5によって検出された電位vn−1,v,vn+1を状態デ−タTn−1,T,Tn+1として発信している。
判定手段における異常判定は、図8に示す手順で行われる。即ち、状態デ−タTn−1,T,Tn+1をデ−タ監視設備MBにて受信し、各地点n−1,n,n+1における電圧降下の閾値を内蔵した閾値デ−タテ−ブル4と照合する。なお、閾値データは、断線が発生したと判定できる値であり、図8の例では、vとvn+1の電位差の閾値が20Vに設定されており、電位差が20Vを超えた場合に地点nから地点n+1までの間で断線が発生したと判定する。そして、作業員Uには、異常発生地点として、地点nから地点n+1までの間を通知する。
作業員Uは、異常発生地点nから最も近い位置にあるバイパス配管保管設備BB内に保管されているバイパス電線BCをバイパス電線保管設備BB内から取り出して異常発生地点nに搬送し、その両端を予備電線SCとSCn+1に接続する。しかる後に、スイッチSW及びSwn+1を閉じ、電流経路を埋設電線Cからバイパス電線BCに切り替えることで、異常発生前の運転状態に復旧させる。
予備電線SC,SCn+1の先端部及びバイパス電線BCの両端部には、両者の接続を容易にするため、接続コネクタを備えることが特に望ましい。
その他、バイパス用バルブBn−1,B,Bn+1及びスイッチSWn−1,SW,SWn+1の操作を手動でなく自動化することもできる。具体的には、これらの各バイパス用バルブBn−1,B,Bn+1及びスイッチSWn−1,SW,SWn+1を電磁弁で作動する構造とし、異常発生時にこれらの開閉を指示する送信機能をデ−タ監視設備MBに、受信機能を電磁弁に付加して、デ−タ監視設備MBからの指令により、これらの開閉が可能な構造とすれば良い。これは現行の技術で実施できる事は自明である。このような自動化により復旧時間の短縮させる事も可能である。
また、本明細書においては、地震発生時の異常を例にとって説明したが、他の災害(津波・土砂崩れ等)によって発生する異常にも対応することができる。
第1実施形態に係る異常検知設備の全体構成図である。 第1実施形態に係る異常検知設備に備えられる状態デ−タ送信手段の構成図である。 第1実施形態に係る異常検知設備を用いた異常検知方法及び復旧方法を示す説明図である。 第1実施形態に係る異常検知設備を用いた異常判定手順を示すフロ−図である。 免震装置を備えたデータ監視設備の説明図である。 第2実施形態に係る異常検知設備を用いた異常検知方法及び復旧方法を示す説明図である。 第2実施形態に係る異常検知設備に備えられる状態デ−タ送信手段の構成図である。 第2実施形態に係る異常検知設備を用いた異常判定手順を示すフロー図である。
符号の説明
1 加速度センサ
2 A/D変換器
3 無線送信機
4 閾値デ−タテ−ブル
5 電位計
n−1,D,Dn+1 埋設配管
n−1,P,Pn+1 予備配管
n−1,n,n+1 設置地点
n−1,B,Bn+1 バイパス用バルブ
n−1,V,Vn+1 非常弁
n−1,E,En+1 エクステンションバルブ
n−1,T,Tn+1 状態デ−タ
n−1,S,Sn+1 状態デ−タ送信手段
MB デ−タ監視設備
BB バイパス電線配管設備
BD バイパス配管
CD 埋設電線管
PC,PCn+1 予備電線管
SC,SCn+1 予備電線
SW,SWn+1 スイッチ

Claims (10)

  1. 原子力発電所内の地中に敷設された埋設設備から分岐され、先端部が地上に配置されると共に、当該先端部に前記埋設設備を復旧させるための復旧用設備が備えられた複数の予備設備と、
    前記埋設設備の状態を検知する状態センサ及び当該状態センサから出力される状態デ−タを無線送信する無線送信機を有し、前記予備設備の先端部に備えられた状態デ−タ送信手段と、
    前記状態デ−タ送信手段から送信される状態データを受信する無線受信機、前記埋設設備の状態が正常か否かを判別するための閾値デ−タを格納する閾値デ−タテ−ブル、前記無線受信機にて受信された前記状態データが前記閾値デ−タテ−ブルに格納された前記閾値デ−タを超えた場合に前記埋設設備に異常が発生したと判定し、その異常発生地点を特定する判定手段、及び前記判定手段により特定された異常発生地点を作業員に通知する通知手段を有するデータ監視設備と
    を備えたことを特徴とする原子力発電所の異常検知設備。
  2. 前記埋設設備及び前記予備設備の適宜の部位に復旧用設備を備えると共に、前記原子力発電所内に復旧用装備を保管したことを特徴とする請求項1に記載の原子力発電所の異常検知設備。
  3. 前記埋設設備が埋設配管であり、前記予備設備が前記埋設配管から分岐された予備配管であり、前記状態センサが前記予備配管に作用する加速度を検出する加速度センサであることを特徴とする請求項1及び請求項2のいずれか1項に記載の原子力発電所の異常検知設備。
  4. 前記復旧用設備が、前記予備配管に備えられたバイパス用バルブ及び前記埋設配管に備えられた非常用弁であり、前記復旧用装備が、前記予備配管と連結可能なバイパス用配管であることを特徴とする請求項2に記載の原子力発電所の異常検知設備。
  5. 前記非常用弁は、作業員の人力で開閉操作されることを特徴とする請求項4に記載の原子力発電所の異常検知設備。
  6. 前記埋設設備が埋設電線であり、前記予備設備が前記埋設電線から分岐された予備電線であり、前記状態センサが前記埋設電線の電位を計測する電位計であることを特徴とする請求項1及び請求項2のいずれか1項に記載の原子力発電所の異常検知設備。
  7. 前記復旧用設備が、前記予備電線に備えられた接続コネクタであり、前記復旧用装備が、両端に前記接続コネクタと連結可能な接続コネクタを備えたバイパス用電線であることを特徴とする請求項2に記載の原子力発電所の異常検知設備。
  8. 前記復旧用装備が、原子力発電所内の所定区画ごとに設置された復旧用装備保管設備に保管されていることを特徴とする請求項2,4,7のいずれか1項に記載の原子力発電所の異常検知設備。
  9. 前記復旧用装備が、前記デ−タ監視設備に保管されていることを特徴とする請求項2,4,7のいずれか1項に記載の原子力発電所の異常検知設備。
  10. 前記デ−タ監視設備は、下部に免震装置を備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の原子力発電所の異常検知設備。
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