以下、テレビ会議システム等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
(実施の形態1)
本実施の形態において、所定の条件を満たした場合に、広告を出力するテレビ会議システムについて説明する。また、その所定の条件とは、テレビ会議端末装置の状態についての条件である。具体的には、所定の条件とは、テレビ会議端末装置に出力される映像に関する条件である。また、所定の条件とは、テレビ会議端末装置に出力される音声に関する条件である。また、所定の条件とは、スケジュールなどの会議情報から得られる条件でも良い。なお、テレビ会議とは、映像(静止画を含む)を伴う、遠隔地間で行われる会議のことであり、いわゆるビデオカンファランス、インターネット会議等といわれている概念も含まれる。
また、本実施の形態において、広告を出力する領域は、画面の全面や、接続されていないテレビ会議端末装置に対応する領域などである。さらに、本実施の形態において、テレビ会議端末装置で広告の出力/非出力が制御でき得る。
図1は、本実施の形態におけるテレビ会議システム1の概念図である。テレビ会議システム1は、情報処理装置11、2以上のテレビ会議端末装置12を具備する。情報処理装置11とテレビ会議端末装置12とは、通信可能である。また、2以上のテレビ会議端末装置12の間で、テレビ会議が行われる、とする。
図2は、本実施の形態におけるテレビ会議システム1のブロック図である。情報処理装置11は、広告情報格納部1101、広告出力条件格納部1102、会議情報格納部1103、サーバ側映像受信部1104、サーバ側音声受信部1105、サーバ側映像送信部1106、サーバ側音声送信部1107、判断部1108、広告取得部1109、広告送信部1110、接続部1111を具備する。
テレビ会議端末装置12は、受付部1201、指示情報蓄積部1202、映像取得部1203、音声取得部1204、映像送信部1205、音声送信部1206、映像受信部1207、映像出力部1208、音声受信部1209、音声出力部1210、広告受信部1211、広告出力部1212、接続依頼部1213を具備する。
情報処理装置11は、テレビ会議端末装置12に広告を送信する、いわゆるサーバ装置である。
広告情報格納部1101は、広告を含む情報である広告情報を1以上格納し得る。広告情報は、例えば、1以上の用語と、当該用語に対応する広告を有する。また、広告情報は、例えば、広告と、当該広告のターゲットとなるユーザ(ここでは、会議参加者)の属性値(後述する性別情報や、年齢や、趣味など)を含む。また、広告情報は、例えば、広告と、ユーザの属性値や、広告のグループ分けをするための情報であるカテゴリーを含んでも良い。広告は、静止画、動画、音声、文字列、または、それらの組み合わせ等、そのデータタイプやデータ構造は問わない。広告情報格納部1101は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。広告情報格納部1101に広告情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して広告情報が広告情報格納部1101で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された広告情報が広告情報格納部1101で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された広告情報が広告情報格納部1101で記憶されるようになってもよい。
広告出力条件格納部1102は、広告を出力するための条件である広告出力条件を格納し得る。広告出力条件は、テレビ会議端末装置の状態に関する条件であることは好適である。テレビ会議端末装置の状態に関する条件とは、例えば、出力映像条件、出力音声条件、接続状態条件などである。出力映像条件とは、テレビ会議端末装置12で出力されている映像に関する条件である。また、出力映像条件は、例えば、予め決められた時間、テレビ会議端末装置12で出力されている映像に変化がないことである。また、出力音声条件とは、テレビ会議端末装置12で出力されている音声に関する条件である。また、出力音声条件は、例えば、予め決められた時間、テレビ会議端末装置12で出力されている音声が出力されていないことである。接続状態条件とは、テレビ会議端末装置12がテレビ会議を開始できる状態に、接続されているか否かについての条件である。接続状態条件とは、例えば、2以上のテレビ会議端末装置12のうちの、予め決められた数のテレビ会議端末装置12が通信できない状態であることである。なお、「予め決められた数」は、広告出力条件を構成する情報の一つである。また、広告出力条件は、テレビ会議の時間に関する情報を用いた条件でも良い。例えば、広告出力条件は、現在時刻が、テレビ会議の開始時刻の前であることでも良い。さらに、広告出力条件は、プログラム中に埋め込まれていても良い。広告出力条件格納部1102は、広告出力条件と、広告を出力する領域を示す領域情報とを対にして格納しても良い。なお、広告を出力する領域とは、通常、テレビ会議端末装置12における広告の出力領域である。また、広告出力条件格納部1102は、広告出力条件と、当該条件を適用するか否かを示すフラグである適用フラグとを対にして格納しても良い。広告出力条件格納部1102は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。広告出力条件格納部1102に広告出力条件が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して広告出力条件が広告出力条件格納部1102で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された広告出力条件が広告出力条件格納部1102で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された広告出力条件が広告出力条件格納部1102で記憶されるようになってもよい。
会議情報格納部1103は、会議情報を格納し得る。会議情報は、テレビ会議に関する情報である。会議情報は、テレビ会議の開始時刻を含む。会議情報は、テレビ会議の開始時刻、終了時刻、会議の目的、タイトル、参加者、参加者の属性値(性別、年齢など)を含んでも良い。会議情報は、例えば、テレビ会議システムの予約のためのアプリケーションから入力された情報(例えば、後述する図13の画面から入力された情報)である。会議情報格納部1103は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。会議情報格納部1103に会議情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して会議情報が会議情報格納部1103で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された会議情報が会議情報格納部1103で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された会議情報が会議情報格納部1103で記憶されるようになってもよい。
サーバ側映像受信部1104は、テレビ会議端末装置12から映像を受信する。サーバ側映像受信部1104は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
サーバ側音声受信部1105は、テレビ会議端末装置12から音声を受信する。サーバ側音声受信部1105は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
サーバ側映像送信部1106は、サーバ側映像受信部1104が受信した映像を、他のテレビ会議端末装置12に送信する。他のテレビ会議端末装置12とは、映像を送信してきたテレビ会議端末装置12以外のテレビ会議端末装置12である。サーバ側映像送信部1106は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
サーバ側音声送信部1107は、サーバ側音声受信部1105が受信した音声を、他のテレビ会議端末装置12に送信する。サーバ側音声送信部1107は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
判断部1108は、2以上の各テレビ会議端末装置12が、広告出力条件を満たすか否かを判断する。「テレビ会議端末装置12が広告出力条件を満たすか否か」とは、テレビ会議端末装置12で出力される映像、音声、テレビ会議端末装置12の接続状態、または現在時刻などが、広告出力条件を満たすか否か、である。判断部1108は、サーバ側映像受信部1104が受信した映像や、サーバ側音声受信部1105が受信した音声などを利用して、テレビ会議端末装置12の状態を検査し、2以上の各テレビ会議端末装置12が、広告出力条件を満たすか否かを判断することは好適である。サーバ側映像受信部1104が受信した映像や音声は、テレビ会議端末装置12で出力される映像や音声である。判断部1108は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。判断部1108の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
広告取得部1109は、判断部1108が広告出力条件を満たすとの判断である場合、広告情報格納部1101から出力する広告を取得する。ここで、広告を取得するアルゴリズムは問わない。広告情報格納部1101に複数の広告が存在する場合、広告取得部1109は、ランダムに広告を読み出しても良いし、広告効果があがる広告を読み出すようにしても良い。広告効果があがる広告を読み出すようにするためのアルゴリズムは、実施の形態2で説明する。また、広告取得部1109は、取得した広告に、判断部1108における判断結果を付与しても良い。この判断結果は、テレビ会議端末装置12における広告出力制御情報になり得る。つまり、広告に、広告出力制御情報が付加されていても良い。広告出力制御情報とは、広告を強制的に出力するか否かを制御するための情報(後述する強制出力フラグ)であったり、広告を出力する領域を示す領域情報であったり等である。広告出力制御情報は、例えば、接続されていないテレビ会議端末装置12の映像が出力されるウィンドウの識別子(ウィンドウID)や、ディスプレイの全面に出力するか否かを示す情報や、テレビ会議端末装置12のディスプレイ中の領域であり、2以上の会議参加者が出力される領域の全面に出力することを示す情報などであり。広告取得部1109は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。広告取得部1109の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
広告送信部1110は、2以上のテレビ会議端末装置12のうち、いずれか1以上のテレビ会議端末装置12に、広告取得部1109が取得した広告を送信する。ここで、「いずれか1以上」とは、広告送信部1110は、通常、接続されているすべてのテレビ会議端末装置12に広告を送信するが、一部のテレビ会議端末装置12のみに広告を送信しても良い趣旨である。また、広告送信部1110は、広告だけではなく、広告を出力する領域を示す領域情報や、広告が出力されることが必須であるか否かを示す強制出力フラグをも広告と対にして、送信しても良い。広告送信部1110は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
なお、情報処理装置11の映像送信部1205、および広告送信部1110が、それぞれテレビ会議のための映像、広告を送信する場合、各テレビ会議端末装置12に出力される画面の状態を構成し、当該構成した画面を送信しても良いし、映像と広告をそれぞれ送信し、画面の構成は、テレビ会議端末装置12が行っても良い。
接続部1111は、テレビ会議端末装置12からの、テレビ会議への接続の依頼を受け付け、当該テレビ会議端末装置12を通信可能にする。接続の依頼とは、接続を指示する命令である。接続部1111は、公知技術であるので、詳細な説明を省略する。
テレビ会議端末装置12は、テレビ会議を行う端末であり、通常、カメラ、マイクを具備する。
受付部1201は、ユーザから、各種の指示や情報を受け付ける。受け付ける指示は、例えば、接続依頼である。また、受け付ける情報は、例えば、広告を出力するか否かを示す指示情報である。また、指示情報は、例えば、広告を出力することを示す「1」、広告を出力しないことを示す「0」を採り得る。指示情報の入力手段は、キーボードやマウスやテンキーやメニュー画面によるもの等、何でも良い。受付部1201は、キーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
指示情報蓄積部1202は、受付部1201が受け付けた指示情報を蓄積する。指示情報蓄積部1202は、自身が有する記憶媒体に、指示情報を蓄積する。指示情報蓄積部1202は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。指示情報蓄積部1202の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
映像取得部1203は、映像を取得する。映像取得部1203は、通常、カメラを用いて映像を取得する。映像取得部1203は、通常、カメラとそのドライバーソフトにより実現され得る。
音声取得部1204は、音声を取得する。通常、マイクを用いて映像を取得する。音声取得部1204は、通常、マイクとそのドライバーソフトにより実現され得る。
映像送信部1205は、映像取得部1203が取得した映像を送信する。映像送信部1205は、情報処理装置11に映像を送信しても良いし、他のテレビ会議端末装置12に映像を送信しても良い。映像送信部1205は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
音声送信部1206は、音声を送信する。音声送信部1206は、情報処理装置11に音声を送信しても、他のテレビ会議端末装置12に音声を送信しても良い。音声送信部1206は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
映像受信部1207は、1以上の他のテレビ会議端末装置12から送信された映像を受信する。ここで、「テレビ会議端末装置12から」とは、情報処理装置11を経由しても良いし、直接的に他のテレビ会議端末装置12から映像を受信しても良い趣旨である。映像受信部1207は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
映像出力部1208は、映像受信部1207が受信した映像を出力する。映像出力部1208は、通常、1以上の他のテレビ会議端末装置12から送信された映像を、それぞれ異なる領域に出力する。ただし、映像出力部1208は、現在、発言している人の映像のみを出力するなどしても良い。ここで、出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラム等への処理結果の引渡し等を含む概念である。映像出力部1208は、ディスプレイ等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。映像出力部1208は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
音声受信部1209は、1以上の他のテレビ会議端末装置12から送信された音声を受信する。ここで、受信とは、情報処理装置11から受信しても、他のテレビ会議端末装置12から直接的に受信しても良い趣旨である。音声受信部1209は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
音声出力部1210は、音声受信部1209が受信した音声を出力する。ここで、出力とは、スピーカーからの音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラム等への処理結果の引渡し等を含む概念である。音声出力部1210は、スピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。音声出力部1210は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
広告受信部1211は、情報処理装置11が送信した広告を受信する。広告受信部1211は、広告と広告出力制御情報を受信しても良い。ここで、受信とは、情報処理装置11ではない他の装置を経由した、間接的な受信でも良い。広告受信部1211は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
広告出力部1212は、広告受信部1211が受信した広告を出力する。広告出力部1212は、通信できない状態にある1以上のテレビ会議端末装置12からの映像を出力する領域に、広告を出力することは好適である。広告出力部1212は、広告を、会議参加者が出力される領域の全面に出力しても良い。広告出力部1212は、広告出力制御情報(領域情報、強制出力フラグ)に従って、広告を出力することは好適である。また、広告出力部1212は、広告出力制御情報(強制出力フラグ)に従って、広告を出力しない場合があることも好適である。また、広告出力部1212は、指示情報が広告を出力しない旨を示す情報である場合、広告を出力しないことは好適である。さらに、広告出力部1212は、指示情報が広告を出力しない旨を示す情報である場合でも、広告に付された強制出力フラグが、出力されることが必須であるフラグである場合には、当該広告は出力することは好適である。ここで、出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタへの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラム等への処理結果の引渡し等を含む概念である。広告出力部1212は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。広告出力部1212は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
接続依頼部1213は、受付部1201が接続依頼を受け付けた場合、当該接続依頼を情報処理装置11に送信する。接続依頼部1213は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
なお、上記のサーバ側映像受信部1104、サーバ側音声受信部1105、サーバ側映像送信部1106、サーバ側音声送信部1107、広告送信部1110等は、物理的に一つの通信手段により実現されても良い。また、広告情報格納部1101、広告出力条件格納部1102、および会議情報格納部1103は、物理的に一つの記憶媒体により実現されても良い。また、映像送信部1205、音声送信部1206、映像受信部1207、音声受信部1209、広告受信部1211、および接続依頼部1213等は、物理的に一つの通信手段により実現されても良い。また、映像出力部1208、広告出力部1212は、物理的に一つの通信手段により実現されても良いことは言うまでもない。
次に、テレビ会議システム1の動作について説明する。まず、情報処理装置11の動作について、図3のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS301)接続部1111は、テレビ会議端末装置12から、テレビ会議への接続依頼を受信したか否かを判断する。接続依頼を受信すればステップS302に行き、接続依頼を受信しなければステップS304に行く。
(ステップS302)接続部1111は、接続依頼を送信してきたテレビ会議端末装置12のテレビ会議システムへの接続処理を行う。接続処理とは、例えば、当該テレビ会議端末装置12とハンドシェイクの処理などである。接続処理は、公知技術であるので、詳細な説明を省略する。
(ステップS303)接続部1111は、テレビ会議端末装置12と通信するための情報であり、テレビ会議端末装置12を識別する情報(例えば、IPアドレスやMACアドレスなど)を、例えば、判断部1108の記憶媒体(不揮発性でも揮発性でも良い)に蓄積する。ステップS301に戻る。
(ステップS304)サーバ側映像受信部1104、およびサーバ側音声受信部1105は、それぞれ映像、および音声を受信したか否かを判断する。映像等を受信すればステップS305に行き、映像等を受信しなければステップS307に行く。
(ステップS305)サーバ側映像送信部1106、およびサーバ側音声送信部1107は、それぞれ映像、および音声に対して処理を行う。かかる処理は、例えば、映像を送信してきたテレビ会議端末装置12の識別子を映像に付与する処理である。また、かかる処理は、例えば、音声を送信してきたテレビ会議端末装置12の識別子を音声に付与する処理である。なお、映像に付与された識別子は、例えば、テレビ会議端末装置12に表示されるウィンドウに対応している。また、かかる処理は、例えば、映像を蓄積する処理である。また、映像の蓄積は、例えば、リングバッファなどを用いて、近々の所定時間の映像だけの蓄積でも良い。さらに、かかる処理は、例えば、音声を蓄積する処理である。また、音声の蓄積は、例えば、リングバッファなどを用いて、近々の所定時間の音声だけの蓄積でも良い。
(ステップS306)サーバ側映像送信部1106、およびサーバ側音声送信部1107は、それぞれ映像、および音声を、各テレビ会議端末装置12に送信する。送信される映像、および音声には、通常、テレビ会議端末装置12の識別子が付与されている。ステップS301に戻る。なお、このテレビ会議端末装置12の識別子を用いて、各テレビ会議端末装置12は、他のテレビ会議端末装置12からの映像を適切なウィンドウに出力する。
(ステップS307)判断部1108は、広告出力条件格納部1102から、広告出力条件を読み出す。
(ステップS308)判断部1108、および広告取得部1109は、ステップS307で読み出された広告出力条件を用いて、広告取得処理を行う。広告取得処理について、図4のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS309)広告送信部1110は、ステップS308で取得された広告が存在するか否か(出力フラグがONかOFFか)を判断する。広告が存在すればステップS310に行き、広告が存在しなければステップS301に戻る。
(ステップS310)広告送信部1110は、ステップS308で取得された広告を送信する。ステップS301に戻る。
なお、図3のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
次に、ステップS308の広告取得処理について、図4のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS401)判断部1108は、出力フラグにOFF(例えば、「0」)を代入する。出力フラグとは、送信する広告(テレビ会議端末装置12で出力する広告)が存在するか否かを判断するためのフラグであり、OFFの場合は、送信する広告が存在せず、ONの場合は、送信する広告が存在することを示す。
(ステップS402)判断部1108は、読み出された広告出力条件が、出力映像条件であるか否かを判断する。出力映像条件であればステップS403に行き、出力映像条件でなければステップS406に行く。
(ステップS403)判断部1108は、1以上の各テレビ会議端末装置12から送信されてきた映像に関する情報を取得する。映像に関する情報とは、例えば、蓄積されている所定時間の映像(1以上の各テレビ会議端末装置12から送信されてきた映像)から取得される情報であり、映像に変化があるかどうかを示す情報である。なお、判断部1108は、すべてのテレビ会議端末装置12から送信されてきた映像に変化が無い場合のみ、時間的変化が無い、として、映像に関する情報を取得しても良いし、テレビ会議端末装置12ごとに、時間的変化の有無を取得しても良い。なお、変化がある場合は「1」、変化が無い場合は「0」などである。映像に関する情報とは、蓄積されている所定時間の映像に人物が存在するか否か(顔が存在するか否か)についての情報である。また、例えば、人物が存在する場合は「1」、人物が存在しない場合は「0」などである。なお、映像の中に人物が存在するか否かを判断する技術は公知技術であるので、詳細な説明は省略する。
(ステップS404)判断部1108は、取得した情報が、読み出した広告出力条件に合致するか否かを判断する。なお、取得した情報とは、ステップS403、ステップS407、ステップS409、またはステップS411で取得した情報である。広告出力条件に合致すればステップS405に行き、広告出力条件に合致しなければ上位処理にリターンする。
(ステップS405)判断部1108は、出力フラグにON(例えば、「1」)を代入する。ステップS412に行く。
(ステップS406)判断部1108は、読み出された広告出力条件が、出力音声条件であるか否かを判断する。出力音声条件であればステップS407に行き、出力音声条件でなければステップS408に行く。
(ステップS407)判断部1108は、1以上の各テレビ会議端末装置12から送信されてきた音声に関する情報を取得する。音声に関する情報とは、例えば、蓄積されている所定時間の音声(1以上の各テレビ会議端末装置12から送信されてきた音声)から取得される情報であり、音声が無音または無音に類似する音声(以下、適宜、これらをまとめて無音、という。)であるかどうかを示す情報である。なお、判断部1108は、すべてのテレビ会議端末装置12から送信されてき音声が無音または無音に類似する音声である場合のみ、無音である、として、音声に関する情報を取得しても良いし、テレビ会議端末装置12ごとに、無音であるか否かを示す情報を取得しても良い。なお、音声に関する情報は、例えば、無音でない場合は「1」、無音である場合は「0」などである。ステップS404に行く。
(ステップS408)判断部1108は、読み出された広告出力条件が、接続状態条件であるか否かを判断する。接続状態条件であればステップS409に行き、接続状態条件でなければステップS411に行く。
(ステップS409)判断部1108は、2以上の各テレビ会議端末装置12の接続に関する情報を取得する。接続に関する情報とは、2以上の各テレビ会議端末装置12の接続状態(接続されているか否か)、または接続されており、通信可能なテレビ会議端末装置12の数、テレビ会議に参加する予定の人(テレビ会議端末装置12)の数などである。テレビ会議に参加する予定の人(テレビ会議端末装置12)の数は、会議情報格納部1103の会議情報が有する、とする。ステップS404に行く。
(ステップS410)判断部1108は、読み出された広告出力条件が、時間条件であるか否かを判断する。時間条件であればステップS411に行き、時間条件でなければ上位処理にリターンする。
(ステップS411)判断部1108は、テレビ会議の時間に関する情報を取得する。テレビ会議の時間に関する情報とは、例えば、会議情報に含まれる開始時刻、現在時刻などである。また、テレビ会議の時間に関する情報とは、例えば、現在時刻が、会議開始前か、開始後を示す情報である。例えば、会議開始前は「0」、会議開始後は「1」である。判断部1108は、会議情報格納部1103から開始時刻を読み出す。また、判断部1108は、保持している時計から現在時刻を取得する。ステップS404に行く。
(ステップS412)広告取得部1109は、広告情報格納部1101から出力する広告を取得する。広告取得部1109は、ランダムに広告を選択しても良いし、実施の形態2で説明するようなアルゴリズムで、テレビ会議参加者に適した、また、広告効果が上がるような広告を選択しても良い。
なお、図4のフローチャートにおいて、広告出力条件は、出力映像条件、出力音声条件、接続状態条件、または時間条件のうちのいずれかであったが、2つ以上の条件を組み合わせた条件でも良い。かかる場合、判断部1108は、ステップS403、ステップS407、ステップS409、またはステップS411のうち、対応する2以上の処理を行った後、ステップS404の判断を行う。
また、通常、図4のフローチャートにおける広告出力条件の評価は、定期的に行われ、一度、広告出力条件を満たしている間のみ、広告が取得され、送信される。
次に、テレビ会議端末装置12の動作について、図5のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS501)受付部1201は、ユーザから、テレビ会議への参加の指示(接続依頼)を受け付けたか否かを判断する。接続依頼を受け付ければステップS502に行き、接続依頼を受け付けなければステップS503に行く。
(ステップS502)接続依頼部1213は、ステップS501で受け付けた接続依頼を、情報処理装置11に送信する。ステップS501に戻る。
(ステップS503)受付部1201は、ユーザから、指示情報を受け付けたか否かを判断する。指示情報を受け付ければステップS504に行き、指示情報を受け付けなければステップS505に行く。
(ステップS504)指示情報蓄積部1202は、ステップS503で受け付けた指示情報を蓄積する。ステップS501に戻る。
(ステップS505)映像受信部1207、音声受信部1209、および広告受信部1211は、それぞれ映像、音声、および広告を受信したか否かを判断する。なお、ここでは、テレビ会議端末装置12は、映像と音声のみ、映像と音声と広告を受信する場合があり得る。映像等を受信すればステップS506に行き、映像等を受信しなければステップS509に行く。
(ステップS506)映像出力部1208、および広告出力部1212は、出力する画面を構成する。なお、例えば、映像出力部1208、および広告出力部1212は、それぞれ対応するウィンドウ(画面上のウィンドウ)のメモリ領域に、映像または広告を出力し、画面を構成する。
(ステップS507)映像出力部1208、および広告出力部1212は、ステップS506で構成した画面を出力する。ステップS501に戻る。
(ステップS508)音声出力部1210は、ステップS505で受信された音声を出力する。
(ステップS509)映像取得部1203は、映像を取得する。
(ステップS510)音声取得部1204は、音声を取得する。
(ステップS511)映像送信部1205、および音声送信部1206は、それぞれ映像、音声を送信する。映像送信部1205、および音声送信部1206は、通常、情報処理装置11に映像等を送信する。ただし、映像送信部1205、および音声送信部1206は、直接的に、他のテレビ会議端末装置12に映像等を送信しても良い。ステップS501に戻る。
なお、図5のフローチャートにおいて、画面の構成はテレビ会議端末装置12が行った。しかし、画面の構成は、情報処理装置11が行い、テレビ会議端末装置12は、受信した画面(広告も含む場合がある)を、単に出力するだけでも良い。
また、図5のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
以下、本実施の形態におけるテレビ会議システム1の具体的な動作について説明する。テレビ会議システム1の概念図は図1である。
今、情報処理装置11の広告情報格納部1101は、図6に示す広告情報管理表を格納している。広告情報管理表は、「ID」と広告情報を有するレコードを1以上、格納している。広告情報は、「カテゴリー」「用語」「広告」「フラグ」を有する。「ID」は、レコードを識別する情報であり、表管理のために存在する。「カテゴリー」は、広告を分類する情報である。「用語」は、広告に対応付けられているキーワードである。属性「広告」に格納される広告は、動画、音声、静止画、テキストおよびそれらの組み合わせ等、そのデータタイプやデータ構造は問わない。「フラグ」は、広告が出力されることが必須であるか否かを示す強制出力フラグである。ここでは、「1」に対応する広告は、テレビ会議端末装置12において、指示情報に関わらず、出力される。
また、広告出力条件格納部1102は、図7に示す広告出力条件管理表を格納している。広告出力条件管理表は、「ID」「適用「1」/非適用「0」」「広告出力条件」「領域情報」を有するレコードを1以上、格納している。「ID」は、レコードを識別する情報であり、表管理のために存在する。「適用「1」/非適用「0」」は、広告を取得する場合に、適用する広告出力条件を判断するための情報であり、「1」に対応する広告出力条件が適用されることとなる。つまり、図7において、「ID=1,2,5,8」の広告出力条件が適用される。「広告出力条件」の記載形式は問わない。「広告出力条件」は、プログラムで実現されても良い。図7において、「ID=1,3」の広告出力条件は、出力映像条件の例である。「ID=1」の広告出力条件は、全てのテレビ会議端末装置12の映像に動きがない時間が、1分を超えた場合に、広告を出力する、という条件である。「ID=3」の広告出力条件は、任意の(ひとつの)テレビ会議端末装置12の映像に動きがない時間が、50秒を超えた場合に、広告を出力する、という条件である。また、図7において、「ID=2」の広告出力条件は、出力音声条件の例である。「ID=2」の広告出力条件は、全てのテレビ会議端末装置12の音声が無音または無音に類する音声であることが40秒以上続いた場合に、広告を出力する、という条件である。また、図7において、「ID=4,5」の広告出力条件は、接続状態条件の例である。図7において、「ID=4」の広告出力条件は、接続されているテレビ会議端末装置12の数が5以下である場合に、広告を出力する、という条件である。この条件に合致するかについて、テレビ会議端末装置12が接続された場合に、判断部1108に格納される情報であり、テレビ会議端末装置12についての情報を読み取ることにより、判断部1108が判断する。図7において、「ID=5」の広告出力条件は、会議参加予定のテレビ会議端末装置12(参加者)の中で、接続されているテレビ会議端末装置12の割合が8割未満である場合に、広告を出力する、という条件である。この条件に合致するかについて、テレビ会議端末装置12が接続された場合に、判断部1108に格納される情報であり、テレビ会議端末装置12についての情報を読み取り、かつ、会議情報格納部1103の会議情報から、会議参加予定のテレビ会議端末装置12の数を取得し、当該取得した2つの情報から、判断部1108が判断する。また、図7において、「ID=7,8」の広告出力条件は、時間条件の例である。図7において、「ID=7」の広告出力条件は、会議開始前には、広告を出力する、という条件である。また、「ID=8」の広告出力条件は、現在、会議開始の3分より前である場合に、広告を出力する、という条件である。「ID=7,8」の広告出力条件に合致するかについて、判断部1108は、会議情報格納部1103の会議情報から、会議開始時刻を取得し、かつ、時計から現在時刻を取得し、当該2つの時刻から判断する。「領域情報」は、対応する広告出力条件が適用された場合に、取得された広告が出力する領域(画面情報の領域)を示す情報である。領域情報「全面」は、画面(または、テレビ会議システムのウィンドウ)全面に、広告が出力することを示す。領域情報「参加者表示領域全面」は、他の参加者を表示する領域の全面(画面(または、テレビ会議システムのウィンドウ)の一部)に、広告が出力することを示す。さらに、領域情報「参加者個別表示領域」は、他の参加者を表示する領域のうちの各ウィンドウに、広告が出力することを示す。なお、例えば、領域情報「全面」は「1」、「参加者表示領域全面」は「2」、「参加者個別表示領域」は「3」などの値を採りえる。
また、会議情報格納部1103は、図8に示す会議情報管理表を格納している。会議情報管理表は、「ID」「会議情報」を有するレコードを1以上、格納している。「ID」は、レコードを識別する情報であり、表管理のために存在する。「会議情報」は、「会議時間情報」「主催者」「参加者」「タイトル」「会議内容」を有する。「会議時間情報」は、会議の時間に関する情報であり、「開始時刻」「終了時刻」を有する。「主催者」は、ここでは、会議主催者の氏名であるが、会議主催者のテレビ会議端末装置12を識別する情報(例えば、IPアドレス等)であれば、何でも良い。なお、情報処理装置11において、図示しない手段により、氏名と、テレビ会議端末装置12を識別する情報が対応付けられて管理されている、とする。「参加者」は、会議の参加者の氏名である。「タイトル」は、会議のタイトルである。「会議内容」は、会議の概要を示す情報である。
また、現在、2008/3/25 12:45である。そして、現在時刻が進んでいく。かかる状況において、1以上のテレビ会議端末装置12から、接続依頼を受け付けた、とする。そして、接続依頼を受け付けた各テレビ会議端末装置12の接続依頼部1213は、当該接続依頼を、情報処理装置11に送信する。
次に、接続部1111は、テレビ会議端末装置12から、テレビ会議への接続依頼を受信する。
次に、接続部1111は、接続依頼を送信してきたテレビ会議端末装置12に対して、テレビ会議システムへの接続処理を行う。そして、接続部1111は、テレビ会議端末装置12と通信するための情報(ここでは、例えば、テレビ会議端末装置12のIPアドレス)を、判断部1108の記憶媒体に蓄積する。
そして、接続されたテレビ会議端末装置12からは、映像と音声が、情報処理装置11に送信される。
次に、情報処理装置11は、映像と音声を受信し、それぞれにテレビ会議端末装置12を識別する情報を付加する。
そして、情報処理装置11は、現在接続されている他のテレビ会議端末装置12に、受信した映像と音声を送信する。
次に、テレビ会議端末装置12の映像受信部1207、音声受信部1209は、それぞれ、1以上の他のテレビ会議端末装置12から、情報処理装置11経由で送信されてきた映像と音声を受信する。そして、自身のテレビ会議端末装置12で取得された映像と、他のテレビ会議端末装置12から送信された映像を用いて、出力する画面を構成する。次に、映像出力部1208は、構成した画面を出力する。なお、かかる場合の出力例は、図9である。図9には広告が含まれておらず、既存のテレビ会議システムの技術により、出力可能であるので、出力方法の詳細な説明は省略する。また、図9において、3名の会議参加者のテレビ会議端末装置12から、接続依頼が送信されている。図9において、901は、自分(本テレビ会議端末装置12の前に居る会議参加者)が映し出されるウィンドウであり、902等は、他の人が映し出されるウィンドウである。903は、参加者の情報が表示されるフィールドである。
かかる状況において、以下、広告が出力される場合について説明する。まず、情報処理装置11の判断部1108は、広告出力条件格納部1102から、広告出力条件を読み出す。つまり、適用「1」に対応する広告出力条件を、広告出力条件管理表から読み出す。ここでは、判断部1108は、「ID=1,2,5,8」の広告出力条件を読み出す。
そして、判断部1108は、「ID=1」の広告出力条件に、現在の2以上のテレビ会議端末装置12の状態が合致するか否かを判断する。ここで、「ID=1」の広告出力条件は「全テレビ会議端末装置12の映像の動きなし時間>1分」であるので、判断部1108は、格納している各テレビ会議端末装置12(ここでは、図9の画面に表示されている参加者の3つのテレビ会議端末装置12)から送信された所定時間(1分)の映像をチェックし、変化が有るか無いかを判断する。ここでは、変化がある(田中さんが入室してきた)ので、判断部1108は、現在の2以上のテレビ会議端末装置12の状態が「ID=1」の広告出力条件に合致しない、と判断する。
次に、判断部1108は、「ID=2」の広告出力条件に、現在の2以上のテレビ会議端末装置12の状態が合致するか否かを判断する。ここで、「ID=2」の広告出力条件は「すべてのテレビ会議端末装置12の音声が無音または無音に類する音声である時間>=40秒」であるので、判断部1108は、格納している各テレビ会議端末装置12(ここでは、図9の画面に表示されている参加者の3つのテレビ会議端末装置12)から送信された所定時間(40秒)の音声をチェックし、無音であるか否かを判断する。ここでは、無音でないと判断され(例えば、参加者が挨拶を交わした)、判断部1108は、現在の2以上のテレビ会議端末装置12の状態が「ID=2」の広告出力条件に合致しない、と判断する。
次に、判断部1108は、「ID=5」の広告出力条件に、現在の2以上のテレビ会議端末装置12の状態が合致するか否かを判断する。ここで、「ID=5」の広告出力条件は、「会議参加予定のテレビ会議端末装置12(参加者)の中で、接続されているテレビ会議端末装置12の数<8割」であるので、判断部1108は、判断部1108に格納される情報であり、テレビ会議端末装置12についての情報の数「3」(接続されているテレビ会議端末装置12の数)を取得し、メモリ上に配置する。次に、判断部1108は、図8の会議情報管理表の「ID=1」のレコードの主催者、参加者から、会議参加予定数「13」を取得する。次に、判断部1108は、接続されているテレビ会議端末装置12の割合を「割合=3/13」として算出し、メモリ上に配置する。そして、判断部1108は、「3/13」は8割未満を満たす、と判断する。
次に、判断部1108は、出力フラグにONを代入する。そして、広告取得部1109は、広告情報管理表から出力する広告を取得する。ここでは、広告取得部1109は、カレントレコードを示す情報(図8の広告情報管理表の「ID」)を保持しており、カレントレコードを進めながら、順に、広告を取得する、とする。また、判断部1108は、この広告出力条件と対になる領域情報「参加者個別表示領域」を取得する。
次に、広告送信部1110は、出力フラグがONであるので、取得された広告と領域情報「参加者個別表示領域」を、各テレビ会議端末装置12に送信する。なお、本具体例では、「ID=5」の広告出力条件を満たしたので、「ID=8」の広告出力条件を評価しなかったが、「ID=8」の広告出力条件をも評価して、適用しても良いことは言うまでもない。
次に、テレビ会議端末装置12の広告受信部1211は、広告と領域情報「参加者個別表示領域」を受信する。そして、広告出力部1212は、領域情報「参加者個別表示領域」に従って、参加者が表示される各領域(ウィンドウ)に、受信された広告を出力する。広告の出力例は、図10である。なお、図10において、接続されていないテレビ会議端末装置12の映像が出力されるウィンドウの領域に、広告が表示された。しかし、領域情報が「参加者表示領域全面」である場合、図11に示すように、他の12のテレビ会議端末装置12の映像が出力されるウィンドウの領域全体に、広告が表示される。また、順次、広告が受信された場合、図12に示すように、広告出力部1212は、それぞれ別のウィンドウ領域(各テレビ会議端末装置12の映像が出力されるウィンドウの領域)に、複数の広告を、同時に出力しても良い。
また、図12の状態で、未接続であったテレビ会議端末装置12が接続された場合、広告出力部1212は、広告が出力されている一のウィンドウに、広告の出力に代えて、当該接続されたテレビ会議端末装置12から送信されてきた映像を出力することは好適である。
また、時間が経過し、全ての会議の参加予定者(13名)が、自分のテレビ会議端末装置12から、接続依頼を送信し、情報処理装置11に接続した、とする。
しかし、現在、2008年2月25日12時55分であり、まだ、会議開始まで5分残っている。
そして、情報処理装置11の判断部1108は、「ID=8」の広告出力条件に合致する、と判断する。そして、広告出力部1212は、広告を出力し続ける。なお、この場合、広告の出力態様は、図11のような態様である。テレビ会議端末装置12の広告受信部1211が受信する領域情報は、「参加者表示領域全面」であるからである。
そして、2008年2月25日12時57分になった時に、判断部1108は、「ID=1,2,5,8」の広告出力条件のいずれをも満たさない、と判断する。次に、情報処理装置11は、各テレビ会議端末装置12から送信されてきた映像と、音声を、他のテレビ会議端末装置12に送信する。
そして、テレビ会議端末装置12において、テレビ会議が遂行される。テレビ会議の遂行時のテレビ会議端末装置12や情報処理装置11の処理は公知技術であるので、説明を省略する。また、テレビ会議が遂行中も、広告出力条件はチェックされ続ける。
そして、途中、2008年2月25日14時00分に休憩が入った、とする。そして、会議参加者の全員が声を発しなくなった、とする。
すると、2008年2月25日14時00分40秒に、情報処理装置11の判断部1108は、「ID=2」の広告出力条件に合致する、と判断する。そして、情報処理装置11の広告送信部1110は、各テレビ会議端末装置12に、広告と領域情報「参加者表示領域全面」を送信する。
そして、各テレビ会議端末装置12の広告受信部1211は、広告と領域情報「参加者表示領域全面」を受信する。そして、広告出力部1212は、受信された広告を出力する。この場合、広告の出力態様は、図11のような態様である。テレビ会議端末装置12の広告受信部1211が受信する領域情報は、「参加者表示領域全面」であるからである。
以上、本実施の形態によれば、テレビ会議端末装置12の状況に応じた、適切なタイミングで広告を出力できる。
具体的には、本実施の形態によれば、テレビ会議端末装置12に出力されている映像の状況に応じた、適切なタイミングで広告を出力できる。かかることにより、例えば、テレビ会議の進行を邪魔せず、広告を出力して良い状況において、広告を出力できる。
また、具体的には、テレビ会議端末装置12に出力されている音声の状況に応じた、適切なタイミングで広告を出力できる。かかることにより、例えば、テレビ会議の進行を邪魔せず、広告を出力して良い状況において、広告を出力できる。
さらに、具体的には、本実施の形態によれば、会議情報を利用して、会議開始前など、適切なタイミングで広告を出力できる。かかることにより、テレビ会議を邪魔することなく、広告を出力できる。なお、例えば、会議開始直前までではなく、会議開始前の所定時間(例えば、3分)前まで広告を出力することにより、会議前の準備(心の準備を含める)もでき、かつ、早く集合した参加者には、広告を提示できる。
また、本実施の形態によれば、適用される広告出力条件に対応した、適切な領域に広告が表示され、テレビ会議端末装置12の状況に応じた広告の出力が可能になる。かかることにより、広告の出力が、テレビ会議の進行を邪魔しなかったり、限られた表示スペースを最大限に利用できたりする。
なお、本実施の形態において、図示しない装置またはテレビ会議端末装置12から、例えば、図13に示す画面を用いて、ユーザが会議情報を入力し、当該会議情報が情報処理装置11に送信され、情報処理装置11の会議情報格納部1103に蓄積される。
また、本実施の形態によれば、上述したように、各会議参加者は、広告を出力しないことを示す「指示情報」を入力できる。かかる場合、強制出力フラグがONでない広告は出力されない。ただし、強制出力フラグがONである広告は、広告を出力しないことを示す「指示情報」が蓄積されていても出力される。かかることにより、会議参加者の嗜好、気分により、広告を見せられる不都合を回避しつつ、どうしても見て欲しい広告は強制的に会議参加者に見せることができる。
さらに、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD−ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における情報処理装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、2以上の各テレビ会議端末装置が、記憶媒体に格納されている広告出力条件を満たすか否かを判断する判断部と、前記判断部が広告出力条件を満たすとの判断である場合、記憶媒体から出力する広告を取得する広告取得部と、前記2以上のテレビ会議端末装置のうち、いずれか1以上のテレビ会議端末装置に、前記広告取得部が取得した広告を送信する広告送信部として機能させるためのプログラムである。
(実施の形態2)
本実施の形態において、所定の条件を満たした場合に、広告を出力するテレビ会議システムについて説明する。また、会議内容や、会議参加者の属性に応じた広告を出力できるテレビ会議システムについて説明する。具体的には、会議情報(会議目的、タイトルなど)からキーワードを抽出し、当該キーワードに合致する広告を出力したり、その逆に、会議目的のカテゴリーとは異なる広告を出力したり、会議参加者の性別の情報を用いて、当該性別に合致する広告を出力したり、会議で用いるドキュメントから、キーワードを取得し、当該キーワードに合致する広告を出力したりできるテレビ会議システムについて説明する。さらに、本実施の形態において、テレビ会議端末装置12の状態に応じて、広告を出力する領域を変更するテレビ会議システムについて説明する。
図1は、本実施の形態におけるテレビ会議システム1の概念図である。図14は、本実施の形態におけるテレビ会議システム2のブロック図である。テレビ会議システム2は、情報処理装置21と2以上のテレビ会議端末装置22とを具備する。
情報処理装置21は、広告情報格納部1101、広告出力条件格納部1102、会議情報格納部1103、サーバ側映像受信部1104、サーバ側音声受信部1105、サーバ側映像送信部1106、サーバ側音声送信部1107、判断部1108、広告取得部2109、広告送信部1110、接続部1111、サーバ側入力情報受信部2101、サーバ側入力情報送信部2102を具備する。
広告取得部2109は、用語取得手段21091、性別決定手段21092、広告取得手段21093を具備する。
テレビ会議端末装置22は、受付部1201、指示情報蓄積部1202、映像取得部1203、音声取得部1204、映像送信部1205、音声送信部1206、映像受信部1207、映像出力部1208、音声受信部1209、音声出力部1210、広告受信部1211、広告出力部1212、接続依頼部1213、入力情報受付部2201、入力情報送信部2202、入力情報受信部2203、入力情報出力部2204を具備する。
広告取得部2109は、判断部1108が広告出力条件を満たすとの判断である場合、広告情報格納部1101から出力する広告を取得する。
用語取得手段21091は、会議情報格納部1103の会議内容情報から、用語を取得する。また、用語取得手段21091は、サーバ側入力情報受信部2101が受信した入力情報から、用語を取得しても良い。用語取得手段21091は、形態素解析を行い、自立語や名詞を、用語として、1以上取得しても良いし、専門用語を取得する処理(公知技術)により、専門用語を取得しても良いし、その他の処理方法により1以上の用語を取得しても良い。また、用語取得手段21091は、入力情報を自然言語処理し、話題を推定し、当該話題を用語として取得しても良い。文章などから話題を推定する技術も公知技術である。用語取得手段21091は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。用語取得手段21091の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
性別決定手段21092は、会議参加者の性別を示す性別情報を1以上、取得する。性別決定手段21092は、例えば、サーバ側映像受信部1104が受信した2以上の各映像から、1以上の性別情報を取得する。映像から性別を取得する技術は公知技術であり、詳細な説明を省略する。また、性別決定手段21092は、会議情報に含まれる参加者の属性値(性別)から、性別情報を1以上、読み出しても良い。性別決定手段21092は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。性別決定手段21092の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
広告取得手段21093は、用語取得手段21091が取得した用語を用いて、広告を取得する。広告取得手段21093は、例えば、用語取得手段21091が取得した用語と対になる広告を、広告情報格納部1101から取得する。なお、用語とは、概念辞書や類義語辞書から取得された用語でも良い。つまり、広告取得手段21093は、用語取得手段21091が取得した用語の類義語や上位概念語や下位概念語を、概念辞書や類義語辞書から取得し、当該類義語や上位概念語や下位概念語などと対になる広告を、広告情報格納部1101から取得しても良い。また、広告取得手段21093は、用語取得手段21091が取得した用語に対応しない広告を取得しても良い。つまり、広告取得手段21093は、例えば、用語取得手段21091が取得した用語とは対にならない広告(会議内容とは無関係であると考えられる広告)を、広告情報格納部1101から取得しても良い。また、広告取得手段21093は、性別決定手段21092が取得した2以上の性別情報を用いて、広告を取得しても良い。つまり、広告取得手段21093は、性別決定手段21092が取得した全会議参加者の性別情報から、会議参加者に男性が多いか、女性が多いかを判断し、当該判断を用いて、例えば、女性が多い場合は、性別情報「女性」と対になる広告を取得しても良い。また、広告取得手段21093は、女性が一定割合(その割合は、予め、図示しない記憶媒体に格納されている)以上であれば、女性向けの広告を取得する、などの処理を行っても良い。なお、広告取得手段21093は、男性と女性の両方が、会議参加者に含まれる場合、両方に対応する広告を取得し、広告送信部1110が、男性のテレビ会議端末装置12には男性に対応する広告を送信し、女性のテレビ会議端末装置12には女性に対応する広告を送信しても良い。また、用語取得手段21091が入力情報から取得した用語を用いて広告を取得する場合、入力情報が出力されている間のみ、広告送信部1110は、当該広告を出力することは好適である。つまり、出力される入力情報が変更されたり、未表示になった場合には、テレビ会議端末装置12における広告は切り替わる、または広告出力は終了することは好適である。かかることは、入力情報の受信が行われている間、当該入力情報に含まれる用語を用いて取得された広告を、テレビ会議端末装置12に送信することにより実現され得る。広告取得手段21093は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。広告取得手段21093の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
サーバ側入力情報受信部2101は、入力情報を受信する。入力情報とは、会議で用いられる情報であり、通常、会議の議論の対象となる情報である。入力情報は、例えば、ユーザが指示した(入力した)ファイルやウェブページ等である。サーバ側入力情報受信部2101は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
入力情報受付部2201は、会議の参加者が入力する情報であり、会議で用いられる情報である入力情報を受け付ける。入力情報の入力手段は、キーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。入力情報受付部2201は、キーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
入力情報送信部2202は、入力情報受付部2201が受け付けた入力情報を送信する。ここで、入力情報送信部2202は、入力情報を情報処理装置21に送信しても、他のテレビ会議端末装置22に、直接的に送信しても良い。入力情報送信部2202は、入力情報を受け付けたり、入力情報に変化があったりした場合のみ、入力情報を送信しても良いし、定期的に入力情報を送信しても良い。入力情報送信部2202は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
入力情報受信部2203は、他のテレビ会議端末装置22から入力された入力情報を受信する。入力情報受信部2203は、情報処理装置21から入力情報を受信しても、他のテレビ会議端末装置22から直接的に入力情報を受信しても良い。入力情報受信部2203は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
入力情報出力部2204は、入力情報受信部2203が受信した入力情報、または/および入力情報受付部2201が受け付けた入力情報を出力する。入力情報出力部2204は、他の人が入力した情報に加えて、自分が入力した情報を出力することは好適である。ここで、出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタへの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラム等への処理結果の引渡し等を含む概念である。入力情報出力部2204は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。入力情報出力部2204は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
次に、テレビ会議システム2の動作について説明する。まず、情報処理装置21の動作について、図15のフローチャートを用いて説明する。図15のフローチャートにおいて、図3のフローチャートと同様の動作については、説明を省略する。
(ステップS1501)サーバ側入力情報受信部2101は、入力情報を受信したか否かを判断する。入力情報を受信すればステップS1502に行き、入力情報を受信しなければステップS307に行く。
(ステップS1502)サーバ側入力情報送信部2102は、受信した入力情報を用いて、各テレビ会議端末装置22で出力する情報を構成する。サーバ側入力情報送信部2102は、例えば、最新の情報を保持しており、当該情報に、受信した入力情報を合成して、出力する情報を構成する。なお、かかる場合、構成した情報が、最新の情報となる。なお、サーバ側入力情報送信部2102は、受信した入力情報を、そのまま各テレビ会議端末装置22に送信しても良い。かかる場合、出力する情報の構成は各テレビ会議端末装置22が行う。また、サーバ側入力情報送信部2102は、複数のテレビ会議端末装置22から受信した入力情報を合成して、出力する情報を構成しても良い。
(ステップS1503)サーバ側入力情報送信部2102は、ステップS1502で構成された情報を、各テレビ会議端末装置22に送信する。
(ステップS1504)広告取得部2109は、広告取得処理を行う。広告取得処理について、図16のフローチャートを用いて説明する。
次に、ステップS1504の広告取得処理について、図16のフローチャートを用いて説明する。図16のフローチャートにおいて、図4のフローチャートと同様の動作については、説明を省略する。
(ステップS1601)広告取得部2109は、広告選択処理を行う。ここでの広告選択処理は、参加者の性別や、会議で用いる文書などにより、取得する広告を変える処理である。広告選択処理について、図17のフローチャートを用いて説明する。
次に、ステップS1601の広告選択処理について、図17のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS1701)性別決定手段21092は、カウンタiに1を代入する。
(ステップS1702)性別決定手段21092は、i番目の会議参加者が存在するか否かを判断する。i番目の参加者が存在すればステップS1703に行き、i番目の参加者が存在しなければステップS1706に行く。なお、判断部1108が会議参加者の情報を保持しており、かかる情報から会議参加者の数を取得しても良いし、サーバ側映像受信部1104が映像を受信する相手のテレビ会議端末装置22の数から、会議参加者の数を取得しても良いし、会議情報格納部1103の会議情報のうちの参加者の情報から、会議参加者の数を取得しても良い。
(ステップS1703)性別決定手段21092は、i番目の会議参加者の映像(静止画でも良い)を取得する。
(ステップS1704)性別決定手段21092は、ステップS1703で取得した映像を画像解析し、性別を決定し、性別情報を取得する。そして、性別決定手段21092は、性別情報をメモリ上に格納する。
(ステップS1705)性別決定手段21092は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS1702に戻る。
(ステップS1706)用語取得手段21091は、サーバ側入力情報受信部2101が受信した入力情報が存在するか否かを判断する。入力情報が存在すればステップS1707に行き、入力情報が存在しなければステップS1708に行く。
(ステップS1707)用語取得手段21091は、入力情報から1以上の用語を取得する。用語を取得するアルゴリズムは、上述したように、何でも良い。
(ステップS1708)広告取得手段21093は、ステップS1704で取得した1以上の性別情報、またはステップS1707で取得した1以上の用語のいずれかを用いて、広告を取得する。広告取得手段21093は、性別情報のみを用いても、1以上の用語のみを用いても、両方の情報を用いても良い。また、広告取得手段21093は、2以上の広告を取得しても良い。上位処理にリターンする。
次に、テレビ会議端末装置22の動作について、図18のフローチャートを用いて説明する。図18のフローチャートにおいて、図5のフローチャートと同様の動作については、説明を省略する。
(ステップS1801)入力情報受付部2201は、入力情報を受け付けたか否かを判断する。入力情報を受け付ければステップS1802に行き、入力情報を受け付けなければステップS1803に行く。
(ステップS1802)入力情報送信部2202は、ステップS1801で受け付けた入力情報を情報処理装置21に送信する。ステップS501に戻る。なお、ここで、受け付けられた入力情報は、通常、メモリ上に配置され、ディスプレイに表示される。
(ステップS1803)入力情報受信部2203は、情報処理装置21から、入力情報を受信したか否かを判断する。入力情報を受信すればステップS1804に行き、入力情報を受信しなければステップS509に行く。
(ステップS1804)入力情報出力部2204は、ステップS1803で受信した入力情報を出力する。なお、ここで、入力情報出力部2204は、ステップS1801で受け付けた入力情報と、受信した入力情報を合成して、出力しても良い。ステップS501に戻る。
なお、図18のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
以下、本実施の形態におけるテレビ会議システム2の具体的な動作について説明する。テレビ会議システム2の概念図は図1である。
今、情報処理装置21の広告情報格納部1101は、図6に示す広告情報管理表を格納している。また、広告出力条件格納部1102は、図7に示す広告出力条件管理表を格納している。さらに、会議情報格納部1103は、図8に示す会議情報管理表を格納している。
また、現在、2008/3/25 12:45である。そして、現在時刻が進んでいく。かかる状況において、1以上のテレビ会議端末装置22から、接続依頼を受け付けた、とする。そして、接続依頼を受け付けた各テレビ会議端末装置22の接続依頼部1213は、当該接続依頼を、情報処理装置21に送信する。
そして、その後のテレビ会議を行うための処理は、実施の形態1の具体例で説明した処理内容と同様である。つまり、テレビ会議端末装置22は、図9に示す画面を出力する。
かかる状況において、以下、広告が出力される場合について説明する。まず、情報処理装置21の判断部1108は、広告出力条件格納部1102から、適用「1」に対応する広告出力条件(「ID=1,2,5,8」の広告出力条件)を読み出す。
そして、判断部1108は、「ID=1」の広告出力条件に関して、現在の2以上のテレビ会議端末装置22の状態が合致しない、と判断する。
次に、判断部1108は、「ID=2」の広告出力条件に関して、現在の2以上のテレビ会議端末装置22の状態が合致しない、と判断する。
次に、判断部1108は、「ID=5」の広告出力条件に、現在の2以上のテレビ会議端末装置22の状態が合致するか否かを判断する。ここで、「ID=5」の広告出力条件は、「会議参加予定のテレビ会議端末装置22(参加者)の中で、接続されているテレビ会議端末装置22の数<8割」であるので、判断部1108は、判断部1108に格納される情報であり、テレビ会議端末装置22についての情報の数「3」(接続されているテレビ会議端末装置22の数)を取得し、メモリ上に配置する。次に、判断部1108は、図8の会議情報管理表の「ID=1」のレコードの主催者、参加者から、会議参加予定数「13」を取得する。次に、判断部1108は、接続されているテレビ会議端末装置22の割合を「割合=3/13」として算出し、メモリ上に配置する。そして、判断部1108は、「3/13」は8割未満を満たす、と判断する。
次に、判断部1108は、出力フラグにONを代入する。そして、広告取得部2109は、以下のように、広告情報管理表から出力する広告を取得する。つまり、広告取得部2109の性別決定手段21092は、サーバ側映像受信部1104が受信した3(現在、テレビ会議端末装置22が3、接続されている)の各映像から、それぞれの参加者の性別を「女性」「男性」「女性」と判断し、性別情報「女性(例えば、「1」)」「男性(例えば、「0」)」「女性(例えば、「1」)」を取得した、とする。そして、広告取得手段21093は、女性の方が多いので、カテゴリー「女性」に対応する広告を順次、取得する、とする。つまり、広告取得手段21093は、カテゴリー「女性」に対応する、「ID=2」の広告を、図6の広告管理表から取得する。また、次に、広告取得手段21093は、カテゴリー「女性」に対応する、「ID=4」の広告を、図6の広告管理表から取得する。さらに、順に、広告取得手段21093は、さらに次のカテゴリー「女性」に対応する広告を取得していく。なお、ここで、広告取得手段21093は、「男性」「女性」の両方に対応する広告のみ(例えば、「ID=4」の広告)を取得しても良い。
また、判断部1108は、この広告出力条件と対になる領域情報「参加者個別表示領域」を取得する。
次に、広告送信部1110は、出力フラグがONであるので、取得された広告と領域情報「参加者個別表示領域」を、順次、各テレビ会議端末装置22に送信する。
次に、テレビ会議端末装置22の広告受信部1211は、広告と領域情報「参加者個別表示領域」を受信する。そして、広告出力部1212は、領域情報「参加者個別表示領域」に従って、参加者が表示される各領域(ウィンドウ)に、受信された広告を出力する。広告の出力例は、図19である。
なお、広告取得手段21093は、各参加者の性別情報などに合わせて、広告を取得し、広告送信部1110は、各参加者の性別情報に合わせて、性別情報に応じて、異なる広告を、各参加者のテレビ会議端末装置22に送信しても良い。かかる場合、性別決定手段21092は、テレビ会議端末装置22を識別する情報と、性別情報を対にして、取得し、少なくとも、メモリ上等に一時格納する。
次に、会議が始まり、広告の出力が完了し、通常のテレビ会議モードになった、とする。通常のテレビ会議モードは、例えば、図9に示すような画面である。なお、現在、会議参加者は、例えば、4名である、とする。
そして、テレビ会議中、ある参加者が、図20に示すドキュメント(ファイル)201を、会議で議論するために出力指示した、とする。そして、入力情報受付部2201は、図20に示すファイル201を取得する。なお、ファイル201は、ウェブページであり、入力情報受付部2201がウェブ上から取得したファイルである。なお、ファイル201は、入力情報の例である。次に、入力情報送信部2202は、図20のファイル201を、情報処理装置21に送信する。
次に、情報処理装置21のサーバ側入力情報受信部2101が、入力情報201を受信する。そして、サーバ側入力情報送信部2102は、受信された入力情報201を、他のテレビ会議端末装置22に送信する。
次に、用語取得手段21091は、入力情報201に対して、形態素解析等の自然言語処理を行い、用語「パソコン」などを取得した、とする。
次に、広告取得手段21093は、用語「パソコン」に対応する「ID=4」の広告(図6参照)を取得する。そして、広告送信部1110は、「ID=4」の広告を、各テレビ会議端末装置22に送信する。
次に、各テレビ会議端末装置22の広告受信部1211は、広告を受信する。そして、広告出力部1212は、例えば、受信された広告を、図21に示すような態様で出力する。なお、具体例2において、広告出力条件は適用しなかった。つまり、情報処理装置21は、広告出力条件を適用しなくても良い。特に、情報処理装置21は、入力情報に対しては、広告出力条件を適用しないことは好適である。なお、情報処理装置21は、広告出力条件を適用した上で、入力情報を用いて、適切な広告を選択しても良いことは言うまでもない。
以上、本実施の形態によれば、テレビ会議端末装置22の状況に応じた、適切なタイミングで広告を出力できる。また、本実施の形態によれば、会議内容や、会議参加者の属性に応じた広告を出力できる。
なお、本実施の形態の具体例において、用語取得手段21091は、会議情報が有するタイトル「パソコン運用会議」や会議内容「全社横断的にパソコンの運用を・・・」から、用語(例えば、「パソコン」)を取得し、広告取得手段21093は、当該用語に対応する広告を取得しても良い。
さらに、本実施の形態における情報処理装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、2以上の各テレビ会議端末装置が、記憶媒体に格納されている広告出力条件を満たすか否かを判断する判断部と、前記判断部が広告出力条件を満たすとの判断である場合、記憶媒体から出力する広告を取得する広告取得部と、前記2以上のテレビ会議端末装置のうち、いずれか1以上のテレビ会議端末装置に、前記広告取得部が取得した広告を送信する広告送信部として機能させるためのプログラムである。
また、上記プログラムにおいて、前記広告取得部は、記憶媒体に格納されている会議内容情報から、用語を取得する用語取得手段と、前記用語取得手段が取得した用語を用いて、広告を取得する広告取得手段とを具備するものとして、コンピュータを機能させるためのプログラムであることは好適である。
また、上記プログラムにおいて、前記広告情報は、用語と対応付けられた広告を有し、前記広告取得手段は、前記用語取得手段が取得した用語に対応する広告を取得するものとして、コンピュータを機能させるためのプログラムであることは好適である。
また、上記プログラムにおいて、前記広告情報は、用語と対応付けられた広告を有し、前記広告取得手段は、前記用語取得手段が取得した用語に対応しない広告を取得するものとして、コンピュータを機能させるためのプログラムであることは好適である。
また、上記プログラムにおいて、前記広告取得部は、会議参加者の性別を示す性別情報を1以上、取得する性別決定手段と、前記性別決定手段が取得した2以上の性別情報を用いて、広告を取得する広告取得手段とを具備するものとして、コンピュータを機能させるためのプログラムであることは好適である。
また、上記プログラムにおいて、前記2以上のテレビ会議端末装置から映像を受信するサーバ側映像受信部をさらに具備し、前記性別決定手段は、前記サーバ側映像受信部が受信した2以上の各映像から、1以上の性別情報を取得するものとして、コンピュータを機能させるためのプログラムであることは好適である。
さらに、上記プログラムにおいて、前記入力情報を受信するサーバ側入力情報受信部をさらに具備し、前記広告取得部は、前記入力情報から、用語を取得する用語取得手段と、前記用語取得手段が取得した用語を用いて、広告を取得する広告取得手段とを具備するものとして、コンピュータを機能させるためのプログラムであることは好適である。
また、図22は、本明細書で述べたプログラムを実行して、上述した実施の形態の情報処理装置等を実現するコンピュータの外観を示す。上述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。図22は、このコンピュータシステム340の概観図であり、図23は、コンピュータシステム340の内部構成を示す図である。
図22において、コンピュータシステム340は、FDドライブ3411、CD−ROMドライブ3412を含むコンピュータ341と、キーボード342と、マウス343と、モニタ344と、マイク345と、スピーカー346と、カメラ347を含む。
図14において、コンピュータ341は、FDドライブ3411、CD−ROMドライブ3412に加えて、MPU3413と、CD−ROMドライブ3412及びFDドライブ3411に接続されたバス3414と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM3415と、CPU3413に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM3416と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク3417とを含む。ここでは、図示しないが、コンピュータ341は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを含んでも良い。
コンピュータシステム340に、上述した実施の形態の情報処理装置等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM3501、またはFD3502に記憶されて、CD−ROMドライブ3412またはFDドライブ3411に挿入され、さらにハードディスク3417に転送されても良い。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ341に送信され、ハードディスク3417に記憶されても良い。プログラムは実行の際にRAM3416にロードされる。プログラムは、CD−ROM3501、FD3502またはネットワークから直接、ロードされても良い。
プログラムは、コンピュータ341に、上述した実施の形態の情報処理装置等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくても良い。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいれば良い。コンピュータシステム340がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信するステップや、情報を受信するステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信するステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段(映像送信部や音声送信部など)は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
また、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。