JP5187089B2 - インバータ装置一体型電動圧縮機 - Google Patents

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本発明は冷媒の吸入、圧縮および吐出を行う電動圧縮機部と、この電動機を駆動するインバータ装置とを一体化した、インバータ装置一体型電動圧縮機に関するものである。
インバータ装置一体型電動圧縮機の例として、インバータ装置と電動圧縮機部とが完全分離可能な形態がある(例えば、特許文献1参照)。図8に一例を示す。電動圧縮機212にインバータ230が密着して搭載される。これにより、インバータ230は、電動圧縮機212の冷媒により冷却される。ヒートシンク234が電動圧縮機212に密着できる形状になっている。電気接続はリード線228がターミナル214に端子で接続されている。このため、電動圧縮機212とインバータ230は分離して、組立・検査、点検・修理をそれぞれ別個に行うことができる。
他の例として、インバータ装置と電動圧縮機部とが完全分離不不可の形態がある(例えば、特許文献2参照)。図9に一例を示す。電動圧縮機340にインバータ320が密着して搭載される。これにより、インバータ320は、電動圧縮機340の冷媒により冷却される。電気接続は、ターミナル308の端子がプリント基板311に直接はんだ接続されている。この場合、インバータ320の主たる発熱部であるインバータ回路337は、電動圧縮機340のハウジング332へ直接搭載できる。そして、放熱効果を高めることができる。
特開2000−255252号公報(図6) 特開2006−2755号公報(図1)
しかしながら、完全分離可能な形態においては、電動圧縮機212とインバータ230は分離して、組立・検査、点検・修理をそれぞれ別個に行うことができるというメリットがある反面、インバータ回路の放熱経路には、インバータ230のケース、ヒートシンク234、電動圧縮機212のケースがあるため、冷却効果が低いというデメリットがある。また、小型軽量化も困難となる。
一方、完全分離不不可の形態においては、インバータ回路の放熱経路を削減し放熱効果を高めることができるというメリットがある反面、インバータ320と電動圧縮機340を分離して、組立・検査、点検・修理をそれぞれ別個に行うことができないというデメリットがある。そのため、組立・検査、点検・修理において、インバータ320と電動圧縮機340は常に一体であり、作業効率が低くなる。電子機器であるインバータ320は電子機器工場、機械器具である電動圧縮機340は機械器具工場というように適切に分担することができない。また、インバータ320には電子部品が含まれるため、電動圧縮機340の作業場所においてもクリーンルームであることが必要になる。インバータ装置一体型電動圧縮機では、動かないなどの故障の場合、その原因がインバータ装置にあるのか、電動圧縮機にあるのかが、一体であるがために掴みにくい。そのため、インバータ装置と電動圧縮機とは分離して点検できることが望ましい。
本発明の目的は、組立・検査、点検・修理をインバータ装置、電動圧縮機それぞれ別個に行え、小型軽量化も図れるインバータ装置一体型電動圧縮機を提供するものである。
前記従来の課題を解決するために、本発明のインバータ装置一体型電動圧縮機は、電動圧縮機には、開口側から圧縮機構部そして電動機を収容する本体ケーシングが備えられ、インバータ装置には、インバータ回路部品を収容装着するインバータケースと、インバータケースに装着されるインバータカバーと、インバータ回路部品のうち発熱部品が装着されるインバータケースの部品装着面側に装着される電動機とインバータ回路とを電気接続するための圧縮機ターミナルとが備えられて、本体ケーシングの開口側とインバータケースの部品装着面の外側面とが向かい合う形で第1のOリングにより気密的に本体ケーシングにインバータケースがボルトを用いて着脱自在に装着されるとともに、前記圧縮機構部とインバータケースの部品装着面の外側面とで第2のOリングにより気密的に低圧冷媒の吸入通路が形成され、低圧冷媒の吸入通路とは隔離されて形成される空間において電動機からのハーネスコネクタが圧縮機ターミナルの端子に着脱自在に電気接続されることによりインバータ装置と電動圧縮機とを着脱自在とし、個別に組立検査した後に結合されるものである。
これにより、インバータ装置は、本体ケーシング(電動圧縮機)と、機械構造的にも、電気的にも、着脱自在となる。そのため、インバータ装置、電動圧縮機と別々に組立・検査、点検・修理が可能となる。
一方、インバータ装置、本体ケーシング(電動圧縮機)とは完全分離ではなく、組み付けることにより、吸入冷媒通路が形成され、インバータ装置の冷却機能が実現される。そのため、別途吸入冷媒通路を構成する場合に比べ、小型軽量化を図ることができる。
本発明のインバータ装置一体型電動圧縮機は、組立・検査、点検・修理をインバータ装置、電動圧縮機それぞれ別個に行え、小型軽量化も図ることができる。
第1の発明は、電動圧縮機には、開口側から圧縮機構部そして電動機を収容する本体ケーシングが備えられ、インバータ装置には、インバータ回路部品を収容装着するインバータケースと、インバータケースに装着されるインバータカバーと、インバータ回路部品のうち発熱部品が装着されるインバータケースの部品装着面に装着される電動機とインバータ回路とを電気接続するための圧縮機ターミナルとが備えられて、本体ケーシングの開口側とインバータケースの部品装着面の外側面とが向かい合う形で第1のOリングにより気密的に本体ケーシングにインバータケースがボルトを用いて着脱自在に装着されるとともに、圧縮機構部とインバータケースの部品装着面の外側面とで第2のOリングにより気密的に低圧冷媒の吸入通路が形成され、低圧冷媒の吸入通路とは隔離されて形成される空間において電動機からのハーネスコネクタが圧縮機ターミナルの端子に着脱自在に電気接続されることによりインバータ装置と電動圧縮機とを着脱自在とし、個別に組立検査した後に結合されるものである。
これにより、インバータ装置は、本体ケーシング(電動圧縮機)と、機械構造的にも、電気的にも、着脱自在となる。そのため、インバータ装置、電動圧縮機と別々に組立・検査、点検・修理が可能となる。電動圧縮機の組立・検査工程に、電子部品組立・検査工程並みのクリーンルームは必要ない。そして、必要に応じ、それぞれ相手方のダミーを着脱して、組立・検査、点検・修理を行える。
一方、インバータ装置、本体ケーシング(電動圧縮機)とは完全分離ではなく、組み付けることにより、吸入冷媒通路が形成され、インバータ装置の冷却機能が実現される。そのため、別途吸入冷媒通路を構成する場合に比べ、小型軽量化を図ることができる。
第2の発明は、第1の発明において、電動圧縮機は、横向きに設置される横型であり、インバータ装置が外部との電気的な接続を行うための直付けコネクタがインバータ装置に備えられ、当該直付けコネクタは、当該コネクタの中心軸と電動圧縮機の中心軸とを平行とし、電動圧縮機側に向けて設けられるものである。これにより、直付けコネクタの相手側コネクタの着脱時に、直付けコネクタの中へ上から異物(水、ほこりなど)が入り込むことを防止できるため、電気接続などの信頼性を向上できる。そして、インバータ装置の組立・検査時においては、直付けコネクタの端子は上向きとなり、組立・検査時の電気接続が容易・迅速に行え、作業効率が向上する。また、直付けコネクタの端子は、回路基板へ直接はんだ接続できるので、部品点数が削減され、製造も容易になる、
第3の発明は、第2の発明において、直付けコネクタの端子は、圧縮機ターミナルの端子と平行とするものである。これにより、インバータ装置の組立・検査時において、直付けコネクタの端子、圧縮機ターミナルの端子ともに同じ向き即ち上向きとなり、組立・検査時の電気接続が更に容易・迅速に行え、作業効率が向上する。
第4の発明は、第2または第3の発明において、直付けコネクタと圧縮機ターミナルとを近傍に配置するものである。これにより、高電圧大電流の流れる入力部である直付けコネクタと同出力部である圧縮機ターミナルとの間の経路が短くなるため、発熱、電磁波障害が減少する。また、インバータ装置の組立・検査時において、直付けコネクタと圧縮機ターミナルの近傍配置により、電気接続が更に容易・迅速に行え、作業効率向上ともなる。
第5の発明は、第2乃至第4の発明において、インバータカバーの表面を平面とするものである。これにより、インバータ装置の組立・検査時において、検査装置へのセッティングを容易となる。
第6の発明は、第2乃至第5の発明において、直付けコネクタの中心軸を電動圧縮機の中心軸より下にするものである。これにより、直付コネクタが電動圧縮機の下になる部分が多くなり、更に上からの異物を防止できる。そして、インバータ装置一体型電動圧縮機としての横幅が小さくなり、エアコン装置等への搭載において有利となる。
第7の発明は、第1乃至第6の発明において、圧縮機構部をスクロールとするものである。これにより、本体ケーシングの開口側には、表面が平坦な固定渦巻部が配置されるため、インバータケース部品装着面の外側面との低圧冷媒の吸入通路形成が容易になる。
第8の発明は、第1乃至第7の発明において、車両に搭載されるものである。車両においては、小型軽量が求められるため、本発明は有用である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1におけるインバータ装置一体型電動圧縮機の縦断面図である。図1においては、電動圧縮機1の胴部の周りにある取付け脚2によって横向きに設置される横型の電動圧縮機の場合の1つの例を示しており、電動圧縮機1はその本体ケーシング3内に電動機5を内蔵し、この本体ケーシング3に嵌入または圧入される圧縮機構部4を駆動する。電動機5はインバータケース102内に組み込まれたインバータ装置101によって駆動される。また、本体ケーシング3内に圧縮機構部4を含む各摺動部の潤滑に供する液を貯留する貯液部6を備えている。取り扱う冷媒はガス冷媒であり、各摺動部の潤滑や圧縮機構部4の摺動部のシールに供する液としては潤滑油7などの液を採用している。また、潤滑油7は冷媒に対して相溶性のあるものである。しかし、本発明はこれら
に限られることはない。基本的には、液体の吸入、圧縮および吐出を行う圧縮機構部4と、この圧縮機構部4を駆動する電動機5を内蔵する本体ケーシング3と、電動機5を駆動するインバータ装置101を構成するインバータケース102とを有するインバータ装置一体型電動圧縮機であればよく、以下の説明は特許請求の範囲の記載を限定するものではない。
本実施の形態の電動圧縮機1の圧縮機構部4はひとつの例としてスクロール方式のものであって、図1に示すように固定鏡板11a、旋回鏡板12aから羽根が立ち上がった固定渦巻部11と旋回渦巻部12とを噛合わせて形成した圧縮空間10が、旋回渦巻部12を電動機5により駆動軸14を介して固定渦巻部11に対し円軌道運動させたときに、移動を伴い容積を変化させることにより外部サイクルから帰還する冷媒30の吸入、圧縮および外部サイクルへの吐出を、インバータケース102に設けた吸入口8および本体ケーシング3に設けた吐出口9を通じて行う。
これに併せ、本体ケーシング3の貯液部6に貯留されている潤滑油7が容積型ポンプ13などを駆動軸14にて駆動するか本体ケーシング3内の差圧を利用するなどして、駆動軸14の給油路15を通じ旋回渦巻部12の旋回駆動に伴い旋回渦巻部12の背面の液溜り21に供給し、この液溜り21に供給した潤滑油7の一部は旋回渦巻部12の外周部の背面側に旋回渦巻部12を通じ絞り23などによる所定の制限の基に供給して旋回渦巻部12をバックアップしながら、前記潤滑油7を旋回渦巻部12を通じ旋回渦巻部12の羽根における先端の固定渦巻部11との間のシール部材の一例であるチップシール24を保持する保持溝25に供給して固定、旋回各渦巻部11、12間のシールおよび潤滑を図る。また、液溜り21に供給した潤滑油7の別の一部は、偏心軸受43、液溜り22、主軸受42を経ながら、それら軸受42、43を潤滑した後、電動機5側に流出し、貯液部6へと回収される。
さらに、本体ケーシング3内の軸線方向の一方の端部壁3a側からポンプ13、副軸受41、電動機5、主軸受42を持った主軸受部材51を配置してある。ポンプ13は端壁部3aの外面から収容してその後に嵌め付けた蓋体52との間に保持し、蓋体52の内側に貯液部6に通じるポンプ室53を形成して吸上げ通路54を介して貯液部6に通じるようにしてある。副軸受41は端部壁3aにて支持し、駆動軸14のポンプ13に連結している側を軸受するようにしてある。電動機5は固定子5aを本体ケーシング3に焼き嵌め固定されるか、または環状部材17によって固定され、駆動軸14の途中まわりに固定した回転子5bにより駆動軸14を回転駆動できるようにしている。主軸受部材51は前記固定渦巻部11と図示しないボルトなどによって固定し、本体ケーシング3の開口端に嵌合され、インバータケース102でもって挟持する状態で、駆動軸14の圧縮機構部4側を主軸受42により軸受している。さらに、これら主軸受部材51と固定渦巻部11との間に前記旋回渦巻部12を挟み込んでスクロール圧縮機を構成している。主軸受部材51と旋回渦巻部12との間にはオルダムリング57などの旋回渦巻部12の自転を防止して円運動させるための自転拘束部が設けられ、駆動軸14を偏心軸受43を介して旋回渦巻部12に接続して、旋回渦巻部12を円軌道上で旋回させられるようにしている。
圧縮機構部4には吐出孔31及びリード弁31aが設けられ、固定鏡板11aと蓋体65で構成された吐出室62に開口される。吐出室62は固定渦巻部11および主軸受部材51ないしはこれらと本体ケーシング3との間に形成した連絡通路63を通じて圧縮機構部4と端部壁3aとの間の、吐出口9を持った電動機5側に通じている。
インバータ装置101は、インバータケース102内に端部壁102aを隔てて吸入室61及び吐出室62の反対側に回路基板103と、電流平滑コンデンサ108(後述)とを収容して構成され、回路基板103には主たる発熱源となるスイッチング素子を含むI
PM(インテリジェントパワーモジュール)105が搭載される。インバータ装置101は、電動機5などとハーネスコネクタ107によって接続される圧縮機ターミナル106を介して電気的な接続が行われ、電動機5を温度などの必要な情報をモニタしながらインバータ装置101によって駆動するようにしてある。このためインバータ装置101は外部との電気的な接続を行う図示しないハーネスコネクタが設けられている。
以上によって、電動機5はインバータ装置101によって駆動され、駆動軸14を介して圧縮機構部4を駆動するとともに、ポンプ13を駆動する。このとき圧縮機構部4はポンプ13により貯液部6の潤滑油7を供給されて潤滑およびシール作用を受けながら、インバータケース102に設けた吸入口8を通じ冷凍サイクルからの帰還低圧冷媒を吸入して、圧縮し、吐出口31から吐出室62に吐出する。吐出室62に吐出された冷媒は連絡通路63を通じて電動機5側に入り、電動機5を冷却しながら本体ケーシング3の吐出口9から吐出されるまでの長い過程で、冷媒は衝突、遠心、絞りなど各種の気液分離を図って潤滑油7の分離を受けながらも、随伴している一部潤滑油7によって副軸受41の潤滑も行う。
以上の構成の電動圧縮機1において、インバータケース102内の冷却通路構造について図2および図3を用いて説明する。図2はインバータケース102と固定鏡板11aとで構成される冷却通路空間の分解構造図である。インバータケース102と固定スクロール11の固定鏡板11aとを、とOリング92を用いて気密的に組み合せることにより吸入口8から通じる吸入通路61が形成される。インバータケース102に設けた吸入口8から吸入された冷媒は、冷却通路空間70に拡散され、端部壁102aを冷却すると共に、背面に搭載されているIPM105等の発熱体と熱交換を行ったのち、固定鏡板11aの通路穴71を介して圧縮空間10に流入する。吸入口8は、インバータケース102に設けられており、IPM105にも近いので、冷却効果が高い。
また、インバータケース102には、圧縮機ターミナル106がトメワ80等によって固定されている。電動機5からのリード線81は固定鏡板11aの外周近傍に設けられた連絡通路82を通してハーネスコネクタ107に接続され、圧縮機ターミナル106に差込固定される。インバータケース102は、ボルト通し穴116を通るボルト56(後述)により、Oリング91をはさみ気密的に本体ケーシング3に締結される。
図3は、インバータケース102のインバータ装置101側の分解構造図である。インバータケース102の端部壁102aには、IPM105、電流平滑コンデンサ108が配置され、圧縮機ターミナル106も含めこれらの部品を回路基板103が覆うかたちでインバータ装置101を構成している。
また、インバータケース102にインバータカバー113をネジ55(後述)で固定することで、インバータ装置101を外的効力から保護することができる。ネジ55は、インバータカバー113のネジ通し穴114を通し、インバータケース102のネジ穴115に締結される。
さらに、インバータカバー113に遮音および制振効果のあるシート材120を貼り付けることで、電動機5あるいは圧縮機構部4から発生する騒音が、インバータカバー113を透過して外部に放射されるのを防ぐことができる。シート材120に代わり樹脂でも良い。また、電気絶縁効果のある材料、を用いることにより、電気絶縁の確保を図ることができる。
また、インバータケース102に断熱効果のあるシート材(図示しない)を貼り付けることで、エンジン等の放射熱によってインバータ部品が高温化することを防ぐことができ
る。
以上により、インバータカバー113はインバータケース102に固定される。インバータケース102は本体ケーシング3に、ボルトにより、着脱自在に固定される。電動機5との電気接続は、ハーネスコネクタ107により、インバータケース102に固定された圧縮機ターミナル106へ、着脱自在に接続される。
このため、インバータ装置101は、本体ケーシング3側(電動圧縮機)と、機械構造的にも、電気的にも、着脱自在となる。これにより、インバータ装置101側、本体ケーシング3側(電動圧縮機)と別々に組立・検査、点検・修理が可能となる。電子機器であるインバータ装置101は電子機器工場、機械器具である本体ケーシング3側(電動圧縮機)は機械器具工場というように適切に分担することができる。インバータ装置101を電子機器工場にて完成(組立・検査)させた後、機械器具工場へ搬入すれば良い。そして、ハーネスコネクタ107により電気的に、ボルト56により機械構造的に接続される。本体ケーシング3側(電動圧縮機)の組立・検査工程に、電子部品組立・検査工程並みのクリーンルームは必要なくなる。検査時などは、ボルト56により機械構造的に、ハーネスコネクタ107により電気的に分離すれば良い。インバータ装置101の検査時の通電においては、インバータケース102が本体ケーシング3に連なる厚手の金属ハウジングであるため、短時間作動のヒートシンクとして機能できる。そして、必要に応じ、それぞれ相手方のダミーを着脱して、組立・検査、点検・修理を行えば良い。
一方、インバータ装置101側、本体ケーシング3側(電動圧縮機)とは完全分離ではなく、組み付けることにより、吸入冷媒通路61が形成され、インバータ装置101の冷却機能が実現される。そのため、別途吸入冷媒通路を構成する場合に比べ、小型軽量化を図ることができる。
シール部材としてOリング91、Oリング92ではなく、ボンドなど接着剤を用いると、分離して検査等することができなくなる。ボルト56による機械構造的接続ではなく、溶接などを用いる場合も同様である。インバータケース102を本体ケーシング3に接続した後、インバータケース102に、IPM105、電流平滑コンデンサ108などを装着する場合には、大きく重い電動圧縮機1も含めて、電子部品組立クリーンルームへ搬入する必要がある。
尚、インバータケース102を本体ケーシング3に、着脱自在に固定する方法は、上記ボルトによる方法に限るものではなく、インバータケース102をオスネジ、本体ケーシング3をメスネジとして、ネジ止めするなど、各種の方法が考えられる。圧縮機構部4としてスクロール方式を例にあげたが、インバータケース102との間に吸入冷媒通路を形成する端面を設け、その面に吸入冷媒が圧縮空間に流入するための通路穴を設けることができれば、ロータリ方式などでも良い。圧縮機ターミナル106はトメワ80に限らず、溶接などにより固定されても良い。また、インバータケース102と本体ケーシング3とが勘合する箇所で、インバータケース102と本体ケーシング3との間に、勘合箇所の形状に合わせたステンレス板などの断熱材を挟みこむことで、本体ケーシング3からインバータケース102への熱伝達を抑制でき、吸入冷媒によるインバータの冷却効果を高めることができる。図1と図2、図3の比較において、説明の便宜上、吸入口8、圧縮機ターミナル106などの相対的位置関係が異なっている。
(実施の形態2)
図4に、インバータ装置101が外部との電気的な接続を行うためのコネクタ117の設置例を示す。インバータケース102へ直付けされる。端子118としては、電源用2本、通信用2本の例を示す。コネクタ117即ち端子118の向きは、圧縮機ターミナル
106の端子109の向きと同じである。また、インバータケース102の本体ケーシング3との勘合面に対して垂直でもある。そして、インバータ装置101が電動圧縮機1に結合されると、横向きに設置される横型の電動圧縮機であるため、コネクタ117即ち端子118の向きは水平になる。コネクタ117の端子118は、図5に示す如く、上記勘合面と平行に配置されている回路基板103の端子取付穴104に直接はんだ接続される。
これにより、インバータ装置101の組立・検査時においては、図6に示す如く、コネクタ117即ち端子118、圧縮機ターミナル106の端子109ともに同じ向き即ち上向きとなり、組立・検査時の電気接続が容易・迅速に行え、作業効率が向上する。特に、自動検査装置を用いる場合、コネクタ117、圧縮機ターミナル106への電気接続が、一方向から行えるため、電気接続治具を簡素化できる。コネクタ117の端子118は、回路基板103へ直接はんだ接続できるので、電気接続に係わる部品点数が削減され、製造も容易になる、検査装置へのセッティングを容易にするため、インバータカバー113の表面は平面であることが望ましい。曲面であると端子の向きが安定しない。また、コネクタ117、圧縮機ターミナル106は、それぞれ高電圧大電流の入力部と出力部であるため、高電圧大電流の流れる経路を短くするため、両者を近傍に配置するのが望ましい。これにより、発熱、電磁波障害が減少し、近傍配置により作業効率向上ともなる。
一方、インバータ装置101が電動圧縮機1に結合されている(インバータ装置一体型電動圧縮機である)場合、即ちエアコン装置等へ搭載されている状態では、図7に示す如く、コネクタ117の向きは水平になる。電動圧縮機1側に向けて電動圧縮機1の表面に沿うように(コネクタ117の中心軸と電動圧縮機1の中心軸とが平行)配置される。そして、外部からの電気接続用コネクタ119が接続される。これにより、コネクタ117の向きが上向きの場合においては、コネクタ119の着脱時に、コネクタ117の中へ上から異物(水、ほこりなど)が入り込む可能性があるのに対し、水平であるため、異物が入り込む可能性は小さい。インバータ装置101の内部には発熱部品があるため、内部温度低下進行時に呼吸作用によりコネクタなどの隙間から水分が吸水される可能性がある。そのため、電気接続などの信頼性を向上できる。コネクタ117の向きは水平より若干下方向きでも良い。コネクタ117の向きを垂直下向きにする場合、コネクタ117への異物侵入は防止できるが、圧縮機は一般的に低い場所に搭載されるため、コネクタ119着脱作業性が低下する。コネクタ117を、電動圧縮機1の反対側に向けて配置すると、インバータ装置一体型電動圧縮機としての長手方向の長さが長くなり、エアコン装置等への搭載上不利になる。
コネクタ117の中心軸を電動圧縮機1の中心軸より下にすることで、コネクタ117が電動圧縮機1の下になる部分が多くなり、更に上からの異物を防止できる。そして、インバータ装置一体型電動圧縮機としての横幅が小さくなり、エアコン装置等への搭載において有利となる。
尚、コネクタ117の向きは、組立・検査時に上向き、エアコン装置等へ搭載されている状態では水平であれば良い。そのため、インバータケース102と本体ケーシング3との勘合面、インバータカバー113の表面は、インバータ装置一体型電動圧縮機の中心軸に対して垂直である必要はない。横向きに設置される横型の電動圧縮機の場合を例にあげたが、インバータ装置側を上にする縦型でも良い。この場合、インバータ装置101の構造は同じであるため、組立・検査時の作用効果は同じである。一方、コネクタ117への異物侵入防止は、コネクタ117が下向きとなるため、同じ作用効果を得られる。コネクタ117は、縦型電動圧縮機の上側にあるため、コネクタ119着脱作業性が低下することはない。コネクタ117即ち端子118の向きは、圧縮機ターミナル106の端子109の向きと同じである場合を例にあげたが、同じであることが望ましいが同じである必要
はない。
本発明にかかるインバータ装置一体型電動圧縮機は、従来のインバータ装置一体型電動圧縮機と比較して、組立・検査、点検・修理をインバータ装置、電動圧縮機それぞれ別個に行え、小型軽量化も図ることができる。これにより、民生用、産業用など幅広く適用できる。
本発明の実施の形態1における電動圧縮機の縦断面図 図1で示されるインバータケースの冷却通路空間の分解構造図 図1で示されるインバータケースのIPM側の分解構造図 本発明の実施の形態2におけるインバータケースの冷却通路空間の分解構造図 同インバータケースのIPM側の分解構造図 同インバータ装置の組立・検査時におけるセッティング例を示す図 同インバータ装置一体型電動圧縮機を示す図 従来のインバータ装置一体型電動圧縮機例(完全分離可能型)を示す図 従来のインバータ装置一体型電動圧縮機例(完全分離不可型)を示す図
符号の説明
1 電動圧縮機
3 本体ケーシング
4 圧縮機構部
5 電動機
8 吸入口
9 吐出口
11 固定渦巻部
12 旋回渦巻部
14 駆動軸
30 冷媒
31 吐出孔
55 インバータカバー固定ネジ
56 ボルト((本体ケーシングとインバータケース間用)
61 吸入室
62 吐出室
63 連絡通路
65 蓋体
70 冷却通路空間
71 通路穴
80 トメワ
81 リード線
82 連絡通路
91 Oリング(本体ケーシングとインバータケース間用)
92 Oリング(圧縮機構部とインバータケース間用)
101 インバータ装置
102 インバータケース
102a 端部壁
103 回路基板
104 端子取付穴(回路基板)
105 IPM
106 圧縮機ターミナル
107 ハーネスコネクタ
108 電流平滑コンデンサ
109 端子(圧縮機ターミナル)
113 インバータカバー
114 ネジ通し穴
115 ネジ穴
116 ボルト通し穴
117 直付けコネクタ
118 端子(直付けコネクタ)
119 外部からの電気接続用コネクタ

Claims (3)

  1. 圧縮機構部と当該圧縮機構部を駆動する電動機とを備える電動圧縮機と前記電動機を作動させるインバータ装置とから構成されるインバータ装置一体型電動圧縮機において、前記電動圧縮機には、開口側から前記圧縮機構部そして前記電動機を収容する本体ケーシングが備えられ、前記インバータ装置には、インバータ回路部品を収容装着するインバータケースと、前記インバータケースに装着されるインバータカバーと、前記インバータ回路部品のうち発熱部品が装着される前記インバータケースの部品装着面に装着される前記電動機とインバータ回路とを電気接続するための圧縮機ターミナルとが備えられて、前記本体ケーシングの開口側と前記インバータケースの前記部品装着面の外側面とが向かい合う形で第1のOリングにより気密的に前記本体ケーシングに前記インバータケースがボルトを用いて着脱自在に装着されるとともに、前記圧縮機構部と当該インバータケースの前記部品装着面の外側面とで第2のOリングにより気密的に低圧冷媒の吸入通路が形成され、当該低圧冷媒の吸入通路とは隔離されて形成される空間において前記電動機からのハーネスコネクタが前記圧縮機ターミナルの端子に着脱自在に電気接続されることにより前記インバータ装置と前記電動圧縮機とを着脱自在とし、個別に組立検査した後に結合され、
    前記電動圧縮機は、横向きに設置される横型であり、前記インバータ装置が外部との電気的な接続を行うための直付けコネクタが前記インバータ装置に備えられ、当該直付けコネクタは、当該コネクタの中心軸と前記電動圧縮機の中心軸とを平行とし、前記電動圧縮機側に向けて設けられ、
    前記直付けコネクタの端子は、前記圧縮機ターミナルの端子と平行であることを特徴とするインバータ装置一体型電動圧縮機。
  2. 前記圧縮機構部はスクロールであることを特徴とする請求項1に記載のインバータ装置一体型電動圧縮機。
  3. 車両に搭載される請求項1または2に記載のインバータ装置一体型電動圧縮機。
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