JP5187066B2 - インクジェット記録方法 - Google Patents
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Description
無色インクは水を含有し、インクに対して水を10質量%以上40質量%未満含有することが好ましい。また、無色インクは両末端が同時に水酸基ではないアルカンジオールをインクの50質量%以上90質量%未満含有する。
両末端が同時に水酸基ではないアルカンジオール(以下、単にアルカンジオールともいう)としては、下記一般式(1)及び一般式(2)で表されるアルカンジオールが挙げられる。
一般式(2) R1−CH(OH)−CH2−CH(OH)−R2
(式中、R1は水素原子またはメチル基を表し、R2は水素原子、メチル基またはエチル基を表す。)
具体的には、1,2−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、2,3−ブタンジオール、2,3−ペンタンジオール、2,3−ヘキサンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ペンタンジオール、2,4−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオールが挙げられる。
上記一般式(1)または(2)で表されるアルカンジオール以外に以下の溶剤を併用してもよい。例えば、アルコール類(例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、セカンダリーブタノール、ターシャリーブタノール)、多価アルコール類(例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキサンジオール、ペンタンジオール、グリセリン、ヘキサントリオール、チオジグリコール)、アミン類(例えば、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、N−メチルジエタノールアミン、N−エチルジエタノールアミン、モルホリン、N−エチルモルホリン、エチレンジアミン、ジエチレンジアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ポリエチレンイミン、ペンタメチルジエチレントリアミン、テトラメチルプロピレンジアミン)、アミド類(例えば、ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等)、複素環類(例えば、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、シクロヘキシルピロリドン、2−オキサゾリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等)、スルホキシド類(例えば、ジメチルスルホキシド)等が挙げられる。
本発明において使用できる顔料としては、従来公知のものを特に制限なく使用できる。
C.I.Pigment Red;209、224、177、194、
C.I.Pigment Orange;43、
C.I.Vat Violet;3、
C.I.Pigment Violet;19、23、37、
C.I.Pigment Green;36、7、
C.I.Pigment Blue;15:6、
等が用いられる。
本発明は、無色インク及び有色インクを併用し、無色インクと有色インクが混合した際に粘度上昇(増粘)するか、インクの1成分が凝集する。これら凝集または粘度上昇を発生させるために無色インクは水溶性ポリマー、多価金属塩または酸から選ばれる機能材料を含有する。
本発明のインクは界面活性剤を含有してもよい。本発明のインクに用いられる界面活性剤としてはカチオン性、アニオン性、両性、ノニオン性のいずれも用いることができるが、分散安定性の点からノニオン性界面活性剤を使用することが特に好ましい。
本発明のインクジェット記録方法で用いる記録媒体としては、普通紙が好ましい。普通紙として特に制限はなく、その構成としては、LBKP及びNBKPに代表される化学パルプ、サイズ剤及び填料を主体とし、その他の抄紙助剤を必要に応じて用い、常法により抄紙されたものである。普通紙に使用されるパルプ材としては、機械パルプや古紙再生パルプを併用してもよいし、またこれらを主材としても何ら問題はない。
《インクの作製》
〔顔料分散液1の調製〕
以下の各添加剤を混合し、直径0.5mmのジルコニアビーズ200gと共にポリ瓶に入れて密栓し、ペイントシェーカーを用いて2時間分散し、顔料の含有量が15%の顔料分散液1を調製した。
カーボンブラック:MA7(三菱化学社製) 15部
ジョンクリル501(ジョンソンポリマー社製、固形分30%水溶液) 15部
プロピレングリコール 20部
イオン交換水 50部
〔有色インクの調製〕
(有色インク1の調製)
上記により調製した顔料分散液1と下記の添加剤を混合した後に十分に攪拌を行った。次いで、この混合液を#3500メッシュの金属フィルターで濾過し、さらに溶存酸素濃度が1ppm未満となるように中空糸膜による脱気処理を行い、有色インク1を得た。
プロピレングリコール 15部
1,2−ヘキサンジオール 8部
プロキセルGXL(アビシア社製) 0.3部
イオン交換水 56.7部
(有色インク2、3の調製)
下記表1に示す配合で、有色インク1と同様の方法にて有色インク2、3を調製した。
(無色インク1〜11の調製)
下記表2、3に示す配合で各添加剤を混合した後に十分に攪拌を行った。次いで、この混合液を#3500メッシュの金属フィルターで濾過し、さらに溶存酸素濃度が1ppm未満となるように中空糸膜による脱気処理を行い、無色インク1〜11を得た。
〔プリント試料の作成〕
液適量14plの液滴を射出するピエゾ型ヘッドを用いて、解像度720dpi(以下、dpiは2.54cm当たりのドット数を表す)で、下記の普通紙に対して有色インクで印刷しプリント試料を作成した。また、有色インクと無色インクのインクセットで記録する場合には、有色インクでの印刷に先立って、無色インクを記録領域全面に対して、付量が4g/m2、6g/m2、11g/m2、13g/m2となるように印刷を行った。各評価でのプリント内容については各評価方法の説明の項にて記述する。
(文字品質評価)
前記の普通紙に対して、各有色インクで4ポイント、5ポイント、7ポイント、9ポイントの「優」という文字を印刷した。得られた文字を目視で観察し、下記基準で評価を行った。
B:4ポイント文字では細部が潰れているが、5ポイント文字では潰れなく再現できている
C:5ポイント文字では細部が潰れているが、7ポイント文字では潰れなく再現できている
D:7ポイント文字では細部が潰れているが、9ポイント文字では潰れなく再現できている
E:9ポイント文字でも細部が潰れている
(裏抜け評価)
前記の普通紙に対して、インク付量が12g/m2となるように各有色インクでベタ画像を印刷した。有色インクと無色インクのインクセットで記録する場合には、有色インクでの印刷に先立って、無色インクを記録領域全面に対して、付量が4g/m2、6g/m2、11g/m2、13g/m2となるように印刷を行った。得られた印刷物を1日乾燥した後、裏面から目視で観察し下記基準で評価を行った。
B:画像の印刷部と非印刷部が裏面から薄く確認できる
C:画像の印刷部と非印刷部が裏面からはっきりと確認できる
D:画像の印刷部の裏面の数カ所にインクの滲みが確認できる
E:画像の印刷部の裏面の大部分にインクの滲みが確認できる
(カール評価)
A4サイズの前記の普通紙に対して、縦10cm、横10cmのサイズでインク付量が12g/m2となるように各有色インクでベタ画像を印刷した。有色インクと無色インクのインクセットで記録する場合には、有色インクでの印刷に先立って、無色インクを有色インクの記録箇所に縦10cm、横10cmで付量が4g/m2、6g/m2、11g/m2、13g/m2となるように印刷を行った。得られた印刷物を25℃50%環境に印刷面を上に水平にして12時間放置した後に印刷物を目視で観察し、下記基準で評価を行った。
B:わずかにカールが発生した(最大高さ10mm未満)
C:カールが発生した(最大高さ10mm以上30mm未満)
D:大きなカールが発生した(最大高さ30mm以上)
E:紙が円筒状に丸まった
評価の結果を表4に示す。
Claims (8)
- 記録媒体上に無色インクと顔料を含有する有色インクを射出し、該無色インクと該有色インクが混合することにより該顔料の凝集または混合したインクの粘度上昇が生じるインクジェット記録方法であって、前記無色インクが少なくとも水を含有し、かつ両末端が同時に水酸基ではないアルカンジオールをインクに対して50質量%以上90質量%未満含有することを特徴とするインクジェット記録方法。
- 前記無色インクがインクに対して水を10質量%以上40質量%未満含有することを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録方法。
- 前記無色インクが多価金属塩またはカチオンポリマーを含有することを特徴とする請求項1または2記載のインクジェット記録方法。
- 前記無色インクがインクに対して多価金属塩を0.5〜2質量%含有することを特徴とする請求項3記載のインクジェット記録方法。
- 前記無色インクがインクに対してカチオンポリマーを3〜10質量%含有することを特徴とする請求項3または4記載のインクジェット記録方法。
- 前記有色インクの顔料が高分子分散剤で分散されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載のインクジェット記録方法。
- 記録媒体に対する無色インクの付量が5g/m2以上12g/m2以下であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載のインクジェット記録方法。
- 記録媒体が普通紙であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項記載のインクジェット記録方法。
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