JP2003147243A - インクジェット記録用インク及び記録方法 - Google Patents

インクジェット記録用インク及び記録方法

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JP2003147243A
JP2003147243A JP2001349307A JP2001349307A JP2003147243A JP 2003147243 A JP2003147243 A JP 2003147243A JP 2001349307 A JP2001349307 A JP 2001349307A JP 2001349307 A JP2001349307 A JP 2001349307A JP 2003147243 A JP2003147243 A JP 2003147243A
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water
pigment
inkjet
organic solvent
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Toshiro Tokuno
敏郎 得能
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明彦 後藤
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低湿度環境下においても常に良好な間欠吐出
噴射安定性を示すと共に、ノズルキャップなしで放置さ
れる場合のような異常な条件においても、正常な噴射状
態に回復することが容易に可能な耐目詰まり性に優れた
顔料系インクジェット記録液及びインクジェット記録方
法を、インクに親水性度が特定された水溶性有機溶剤を
添加することにより解決する方法を提供することであ
る。 【解決手段】 水と水溶性有機溶剤と顔料を必須成分と
して成るインクジェット用水性インクにおいて、該水溶
性有機溶剤の揮発性が水より低く、かつ該顔料のアセト
ン滴定法による親水性度δmが、14.5≦δm≦17.3の範
囲である顔料分散体を含有することを特徴とするインク
ジェット記録用インクを主たる構成にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録に関し、さらに詳しくは、水と水溶性有機溶剤と顔料
を必須成分として成るインクジェット用水性インク、及
び該インクジェット用水性インクを微細な液滴として飛
翔させて記録を行うインクジェット記録方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンタは、電子写真等
の記録装置に比べて小型、低コストであることが最も重
要な特徴であり、パーソナル化に優れ、極近年になって
最も身近な記録装置として認められ急速に普及しつつあ
る。インクジェットプリンタの印字方式には、常時噴射
されるインク液滴を偏向して記録の有無を行うコンティ
ニアス方式と、記録したい時のみインク噴射するオンデ
マンド方式の2つがあるが、現在は後者が主流となって
いる。
【0003】また、インクジェットヘッドの代表的なタ
イプとして、サーマルヘッド(バブルヘッド)、圧電ヘ
ッド、静電ヘッドがある。サーマルヘッドはインク噴射
する各ビットに個別ヒータが設けられており、個別ヒー
タでインクを瞬時に沸騰させ、気泡による圧力でインク
噴射を行うものである。圧電ヘッド型は文字通り圧電体
を用いたものであり、圧電体の厚さ方向の変位をそのま
ま或いは振動板を介してインク圧力室に与えインク噴射
を行うものと、圧電体の面内方向の変位(面屈曲)を利
用して振動板を面屈曲させてインク噴射を行うものとが
ある。静電ヘッドは静電引力を用いて振動板を面屈曲さ
せインク噴射を行うものである。
【0004】前記サーマルヘッド型と圧電ヘッド型は既
に量産実用化されているが、各ビットに個別にヒータ素
子や圧電体素子を組み込まなければならず、その加工限
界がオンデマンド方式でさらなる高密度化を行う上での
妨げとなっている。これに対し静電ヘッド方式は半導体
やマイクロマシンの微細加工技術を用いて、最も高密度
化が可能な次世代のデバイスとして期待されている。
【0005】このようなインクジェット記録方法に使用
するインクとしては、水を主溶剤として使用した水性イ
ンクの開発が盛んに行われている。インクジェット用水
性インクの着色剤としては水溶性染料を用いることが一
般的である。水溶性染料はインク媒体中に完全に溶解す
るため、水溶性染料中の不純物を一定量以下に制御すれ
ば、染料インクはインクジェットプリンターのヘッドの
先端部やインク流路内で目詰まりしにくく、鮮明な色調
で高濃度の記録物を得ることが可能である。そのためイ
ンクジェットプリンター用として高度に精製された水溶
性染料を着色剤として用いたインクジェット用水性イン
クの製品化の例は多い。しかしながら本来水溶性染料は
耐光性が悪く、これらの技術を用いても画像堅牢性につ
いてはさらなる改善が望まれている。このような記録画
像に耐光性や耐水性を持たせるためにカーボンブラック
のような顔料を用いた水性顔料インクが提案されてい
る。いずれにおいても、インクジェット用水性インクに
は、記録装置のヘッド先端部やインク流路内で目詰まり
を起こさず、安定した噴射が可能であること、鮮明な色
調で十分に高い濃度の記録画像を与えること等の性能が
要求される。
【0006】ここで、インクの吐出安定性とは、以下の
2つの現象をさすものとする。すなわち、水性インクを
使用するインクジェット記録装置においては、未噴射時
にノズルキャップでヘッドの噴射オリフィスを密閉状態
で覆う機構が備えられていることが一般的である。これ
は、インクジェットヘッドのノズル先端部でのインク成
分の乾燥、増粘によるノズル詰まりや噴射曲がりを防止
するためであり(以下、耐目詰まり性という)、通常の
使用条件ではある程度有効的に機能するが、きわめて長
期間使用されなかったり、何らかの原因でノズルキャッ
プの気密性が低下した場合には、前記ノズル詰まりが発
生する。
【0007】また、このような異常な使用条件でなくて
も、通常の印字においては、ヘッドの全ノズルからイン
クが吐出している場合は少なく、インク吐出が比較的長
時間なかったノズルから画像信号に基づくインク吐出が
行われた場合においてさえも、ノズル詰まりや噴射曲が
り、または噴射速度低下を生じる場合がある(以下、間
欠吐出安定性という)。特に低湿度環境下での印字にお
いては深刻な問題である。
【0008】特に、近年提案されつつある顔料インクで
は、前述したようなインク成分の乾燥、増粘によるノズ
ル詰まりや噴射曲がりに対する問題はさらに重要となっ
てくる。例えば、インクジェットヘッドにノズルキャッ
プが装着されないまま長時間放置された場合、インクの
増粘、析出物の発生、乾固等によるノズル詰まりが発生
し、正常な噴射状態に回復することはほとんど不可能で
あり、間欠吐出安定性の低下による画像ドットの位置ず
れも問題となってくる。
【0009】特に最近ではさらなる画像の高密度化を達
成するために、ノズル径、インクドットサイズが微細化
されつつある。さらに前述のように今後期待されている
静電ヘッドにおいては、他の方式に比べてインクの吐出
力があまり大きくとれないこともあり、前述のノズル乾
燥による吐出安定性(耐目詰まり性及び間欠吐出安定
性)の問題は、ますます大きくなってくる。
【0010】顔料インクの吐出安定性向上に関しては、
該インク中における顔料自体の分散安定性をより向上す
ることが必要で、そのために分散剤種として界面活性剤
や高分子分散剤について種々の検討がなされてきた。ま
た分散剤なしに顔料が水に分散できるよう、顔料の表面
に親水基を導入した自己分散タイプの顔料に関する提案
もなされている(例えば特開平10−195360号公
報、特開平10−330665号公報など)。しかしこ
れらの提案するインクは長期休止後の目詰まりの防止に
は格段の効果があるものの、間欠吐出安定性には十分な
ものでなく、特に画質向上を目的にノズルを小径化した
インクジェットヘッドに適用した場合にはインク滴の吐
出方向の乱れや、吐出速度の低下が見られた。
【0011】一方、インク中における顔料の分散安定性
を逆に抑制することで、ノズルの目詰まりを防止できる
ということも報告されている。たとえば、特表平8−5
01330号公報によれば、ノズル近傍で揮発性の溶媒
が蒸発するに伴い、着色剤と低揮発性成分の濃縮物がビ
ルドアップされ、その結果着色剤がより親和性の高い環
境、即ちノズルの内部に移動することによりノズルの目
詰まりが防止できるとしている。また特開平10−27
9869号公報においても、ノズル孔内部のメニスカス
付近で相分離するインクを使用することで信頼性向上が
達成されている。しかしながらこのようなインクにおい
ては、メニスカス付近のインク中の顔料粒子がノズル孔
内部へ移行するため、局所的に顔料濃度が増大し、新た
な目詰まりの原因となる場合があった。さらに、このよ
うなインクを用いる場合、印字中に吐出が休止していた
ノズルから、休止直後に吐出されるインク滴が淡色化あ
るいは透明化するなどの問題を生じることもあった。
【0012】以上のように、吐出安定性を向上させるた
めのインクにおいて、顔料粒子の分散性に着目した検討
はなされているが、特定の材料に限定したものであった
り、ノズル近傍での顔料粒子の挙動を規定するもので、
実際に吐出安定性の良好なインクを作成するための技術
的手段が達成されてはいないのが現状である。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した問
題点を解決するためになされたものであり、低湿度環境
下においても常に良好な間欠吐出噴射安定性を示すと共
に、ノズルキャップなしで放置される場合のような異常
な条件においても、正常な噴射状態に回復することが容
易に可能な耐目詰まり性に優れた顔料系インクジェット
記録液及びインクジェット記録方法を、インクに親水性
度が特定された顔料分散体を添加することにより解決す
る方法を提供することである。さらに本発明の目的は、
耐目詰まり性並びに間欠吐出安定性に優れた記録液を作
成するための顔料分散体を簡易に選定するための評価方
法を提供することである。さらに本発明の目的は、最も
高密度化が可能な次世代のデバイスとして期待されてい
る静電ヘッドを用いたインクジェット記録方法におい
て、目詰まりのない安定した記録が行える記録方法を提
供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は、下
記の手段により達成される。本発明によれば、請求項1
では水と水溶性有機溶剤と顔料を含むインクジェット用
水性インクにおいて、該水溶性有機溶剤の揮発性が水よ
り低く、かつ該顔料のアセトン滴定法による親水性度δ
mが、14.5≦δm≦17.3の範囲にある顔料分散体を含有
することを特徴とする。
【0015】第二に、請求項1に記載のインクジェット
用水性インクの前記顔料が、前記顔料が、1分子中に親
水性基および疎水性基を有する界面活性剤または高分子
からなる分散安定剤を表面に吸着し、前記顔料の平均粒
子径が50乃至200nmである分散可能なことを特徴
とする。
【0016】第三に、請求項1及び2において、前記分
散安定剤の親水性基が、−COOM、−SO3 M、−P
3 M、−PO3 2 (但しMは水素原子、アルカリ金
属、第4級アンモニウム、第4級ホスホニウム、アルカ
ノールアミンから選択される1種であり、Mが2つある
場合には、Mは同一でも異なっていてもよい)で示され
るアニオン性基であることを特徴とする。
【0017】第四に、請求項1及び2に記載のインクジ
ェット用水性インクの前記分散安定剤の親水性基が、第
4級アンモニウム、第4級アルキルアミンの塩、ピリジ
ニウム、ホスホニウムから選択されるカチオン性基であ
ることを特徴とする。
【0018】第五に、請求項1から4のいずれかに記載
のインクジェット記録用インクは、水と水溶性有機溶剤
と顔料を必須成分として成るインクジェット用水性イン
クにおいて、該顔料のインク中におけるζ電位の絶対値
が20mV以上であって、水分の蒸発により顔料濃度が
1.25〜1.50倍に濃縮したときのζ電位が絶対値
で前記濃縮前と比較してゼータ電位が絶対値で5mV以
上低下することを特徴とする。
【0019】第六に、請求項1から5のいずれかに記載
のインクジェット記録用インクは、水と水溶性有機溶剤
と顔料を必須成分として成るインクジェット用水性イン
クにおいて、該水溶性有機溶剤が、グリセロール類およ
び/またはグリコール類からなる1種以上からなること
を特徴とする。
【0020】第七に、請求項1から6のいずれかに記載
のインクジェット記録用インクは、前記水溶性有機溶剤
が、水性顔料インク全量に対して10〜40重量%の範
囲で含有されていることを特徴とする。
【0021】第八に、請求項1から7のいずれかに記載
のカラーインクセットは、インクジェット記録に用いる
イエロー、マゼンタ、シアンまたはブラックを有する2
種以上のインクジェット記録用インクを含むカラーイン
クセットにおいて、前記インクジェット記録用インクが
請求項1から7のいずれかに記載のインク組成物を用い
たことを特徴とする。
【0022】第九に、水と水溶性有機溶剤と着色剤を必
須成分として成るインクジェット用水性インクを微細な
液滴として飛翔させて記録を行うインクジェット記録方
法において、請求項1から8のいずれかに記載のインク
ジェット用水性インクまたはカラーインクセットを使用
して、インク吐出直前に、インク滴を吐出しない程度に
インクメニスカスを振動させるためのパルス信号を印加
する非吐出駆動ステップを含むことを特徴とする。
【0023】第十に、請求項9に記載のインクジェット
記録方法において、前記インクメニスカスを振動させる
ために印可する非吐出駆動パルス数が、10〜5000パルス
であることを特徴とする。
【0024】第十一に、水と水溶性有機溶剤と着色剤を
必須成分として成るインクジェット用水性インクを微細
な液滴として飛翔させて記録を行うインクジェット記録
方法において、水と水溶性有機溶剤と着色剤を必須成分
として成るインクジェット用水性インクを液滴として飛
翔させて記録を行うインクジェット記録方法において、
インクを飛翔させるヘッドとして静電型ヘッドを用い、
かつ、請求項1から8のいずれかに記載のインク組成物
またはカラーインクセットを用いることを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。一般的な水性インクを使用するインクジェ
ット記録装置において、正常噴射が可能な粘度はおおよ
そ1〜10cPs程度であるが、インクジェットヘッド
先端のノズルがインクを充填された状態で数日またはそ
れ以上の長期間、キャップ等による密閉を行うことなく
放置された場合、ノズル極表面のインクは揮発成分の蒸
発に伴い著しく増粘し、最悪の場合析出物が発生した
り、乾固してしまうこともある。このような増粘、析
出、乾固状態のインクは従来公知のパージ装置による強
制排出、正常噴射復帰はほとんど不可能である。また、
このような異常な使用条件でなくても、通常の印字にお
いては、ヘッドの全ノズルからインクが吐出している場
合は少なく、画像によってはほとんどインク吐出が行わ
れないノズルが存在する。このようなノズルにおいて
は、ヘッドの走査によって常にメニスカスに風が当たる
状態であり、インクの乾燥もはやい。インク吐出が比較
的長時間なかったこのようなノズルから画像信号に基づ
くインク吐出が行われた場合には、ノズル詰まりや噴射
曲がり、または噴射速度低下を生じ、その結果画像が乱
れることにがあった。特に最近ではさらなる画像の高密
度化を達成するために、ノズル径、インクドットサイズ
が微細化されつつある。さらに前述のように今後期待さ
れている静電ヘッドにおいては、他の方式に比べてイン
クの吐出力があまり大きくとれないこともあり、前述の
ノズル乾燥による噴射安定性の問題は、ますます大きく
なってくる。
【0026】特に顔料系のインクを用いた場合、メニス
カス近傍において顔料濃度が増大することにより、微小
粒子で分散していた顔料粒子の分散安定性が破壊されて
凝集することによって増粘が著しく助長される。これに
対して、前述したようなノズル孔内部のメニスカス付近
で相分離するインクを使用することで、メニスカス近傍
での顔料の凝集を防止する方法においても、顔料粒子が
ノズル孔内部へ移行するため、内部において局所的に顔
料濃度が増大して同様に凝集が発生する場合がある。ま
た、顔料粒子がノズル内部に移行することによって、次
の印字画像の濃度が薄くなるという欠点も発生する。こ
のように、インク中における顔料の分散安定性を適度に
制御することが有効であることはわかっていても、従来
は特定の材料を用いたり、結果的にノズル近傍における
現象を発見したにとどまり、吐出安定性の優れたインク
を作成する際に、それを定量的に達成するための手段は
容易に見出せるものではなかった。
【0027】本発明者らは、インクジェットヘッドのノ
ズル表面において、揮発成分の蒸発による顔料粒子の挙
動について詳細に検討した結果、水と水より揮発性の低
い水溶性有機溶剤と顔料を必須成分として成るインクジ
ェット用水性インクにおいて、該顔料の親水性度が特定
の範囲にある場合に限り、メニスカスの乾燥によるノズ
ル目詰まりがなくなることを知見し、本発明を完成させ
るに至った。
【0028】顔料の親水性度については、色材,73
[3],132(2000)では、疎水性の有機顔料を
一定量(Bml)の水に浮上させ、撹拌しながらアセト
ンを滴下し、顔料が沈降するまでに要したアセトンの量
(Aml)を記録し、次の式によって得られたアセトン
- 水混合液のSP値δmを顔料の親水性度の尺度として
いる。 δm=(A・δaceton+B・δwater )/(A+B) δaceton=9.75cal1/2・cm-1/2 δwater =23.43cal1/2・cm-1/2
【0029】本発明における噴射安定性に関連する顔料
の親水性度とは、上記方法によって求められる顔料自身
の化学構造に直接由来するものではなく、分散安定剤と
して分散時に添加した界面活性剤または水溶性高分子を
含んだ分散状態としての親水性度をさすものとし、それ
は顔料そのもののみならず前記分散剤の性質にも大きく
依存している。本発明における顔料の親水性度は、上記
のアセトン滴定法を応用し、予め界面活性剤または高分
子分散剤によって水中に中心粒子計が200nm以下の
微粒子に分散された顔料分散体を、大過剰量の既知比の
アセトン−水混合液中(δ)に少量滴下し、撹拌後24
時間静値した状態で顔料の沈降が見られた最高のδ値を
もって、顔料分散体の親水性度δmとする。
【0030】本発明によれば、水及び水よりも揮発性の
引く水溶性有機溶媒を含有するインク中に含まれる顔料
分散体の親水性度δmが、14.5≦δm≦17.3の範囲であ
る場合、前記したような吐出不良が起こらず、良好な噴
射安定性が得られることを見出した。親水性度δmが1
4.5以下である顔料分散体を用いた場合、水を主体とし
たインク中における微粒子分散安定性がおとり、環境の
変化や長期保存時において顔料の凝集が起こる場合があ
る。さらに、ノズル径の小さなヘッドを用いて印字した
場合、間欠的に使用されるノズルにおいては透明な画像
となったり、目詰まりする場合がある。またδmが17.5
以上であると、インク中における顔料の分散安定性はき
わめて良好であるが、メニスカスの乾燥によって水分が
蒸発し、相対的に水溶性有機溶剤の割合が増加するにつ
れて顔料粒子の分散安定性が低下し、凝集がおこって目
詰まりし易くなる。
【0031】本発明におけるインク組成物を作成するに
は、まず、顔料を水系媒体中に50乃至200nmに分散
した顔料分散体を作成する。本発明で使用する顔料は、
黒色顔料としてはカーボンブラックが好適に用いられ
る。好適に用いられるカーボンブラックとしては、#2
600、#2300、#990、#980、#960、
#950、#900、#850、#750、#650、
MCF−88、MA−600、#95、#55、#5
2、#47、#45、#45L、#44、#40、#3
3、#32、#30、#25、#20、#10、#5
(以上、三菱化学製)、Printex95、Prin
tex90、Printex85、Printex8
0、Printex75、Printex45、Pri
ntex40、PrintexP、Printex6
0、Printex300、Printex30、Pr
intex35、Printex25、Printex
200、PrintexA、PrintexG、Pri
ntexL6、PrintexL(以上、デグッサ
製)、Raven850、Raven780ULTR
A、Raven760ULTRA、Raven790U
LTRA、Raven520、Raven500、Ra
ven410、Raven420、Raven430、
Raven450、Raven460、Raven89
0、Raven1020(以上、コロンビア製)、Re
gal415R、Regal330R、Regal25
0R、Regal995R、Monarch800、M
onarch880、Monarch900、Mona
rch460、Monarch280、Monarch
120(以上、キャボット製)等が挙げられる。
【0032】また、本発明の顔料として、カラー顔料を
用いることもできる。カラー顔料の例としては,イエロ
ーインクに使用される顔料としては、C.I.Pigm
ent Yellow 1,C.I.Pigment
Yellow 2,C.I.Pigment Yell
ow 3,C.I.Pigment Yellow1
3,C.I.Pigment Yellow 16,
C.I.PigmentYellow 73、C.I.
Pigment Yellow 74、C.I.Pig
ment Yellow 83、C.I.Pigmen
t Yellow 93、C.I.PigmentYe
llow95、C.I.PigmentYellow
97、C.I.Pigment Yellow 98、
C.I.Pigment Yellow 114、C.
I.PigmentYellow128、C.I.Pi
gment Yellow 129、C.I.Pigm
ent Yellow 151、C.I.Pigmen
t Yellow 154等が挙げられる。
【0033】マゼンタインクとして使用される顔料とし
ては、C.I.Pigment Red 5,C.I.
Pigment Red 7,C.I.Pigment
Red 12,C.I.Pigment Red 4
8(Ca),C.I.Pigment Red 48
(Mn)、C.I.Pigment Red57(C
a),C.I.Pigment Red 112,C.
I.Pigment Red 122、123、C.
I.Pigment Red 168、C.I.Pig
ment Red 184、C.I.Pigment
Red 202等が挙げられる。
【0034】シアンインクとして使用される顔料として
は、C.I.Pigment Blue 1,C.I.
Pigment Blue 2,C.I.Pigmen
tBlue 3,C.I.Pigment Blue
15:3,C.I.Pigment Blue 16,
C.I.PigmentBlue 22,C.I.Pi
gmentBlue 60、C.I.Vat Blue
4,C.I.Vat Blue6等が挙げられる。
【0035】これらの顔料は、必要に応じて分散安定剤
を添加し、水性媒体中に微粒子に分散させて顔料分散液
とする。顔料の分散粒子径としては、体積平均粒子径が
50〜200nm、特に75〜150nmに微分散して
用いることが好ましい。顔料の粒子径が50nm以下で
あると記録物に透明感が出て、十分な光学濃度が得られ
ない。また、200nmを上回ると顔料粒子の沈降が起
こり易くなる。顔料の微分散は、分散安定剤を加え、ミ
ル媒体及び粉砕装置を用いて水性媒体中3〜10時間湿
式粉砕する操作により行う。ミル媒体としては、ガラス
ビーズ、ジルコニアビーズ、磁性ビーズ等を用いる。粉
砕装置にはボールミル、アトライター、フーロジェット
ミキサー、インペラーミル、コロイダルミル、サンドミ
ル(例えば、ビーズミル、サンドグライダー、スーパー
ミル、アジテーターミル、ダイノーミル( 商品名) )等
が挙げられる。
【0036】好ましい分散安定剤としては、顔料分散液
を調製するのに慣用されている分散剤、例えば高分子分
散剤や界面活性剤を使用することができる。高分子分散
剤の例としては、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、
アクリル酸−アクリロニトリル共重合体、酢酸ビニル−
アクリル酸エステル共重合体、アクリル酸−アクリル酸
アルキルエステル共重合体、スチレン−アクリル酸共重
合体、スチレン−メタクリル酸共重合体、スチレン−ア
クリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチ
レン−メタクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重
合体、スチレン−α−メチルスチレン−アクリル酸共重
合体、スチレン−α−メチルスチレン−アクリル酸−ア
クリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−マレイ
ン酸共重合体、ビニルナフタレン−マレイン酸共重合
体、酢酸ビニル−エチレン共重合体、酢酸ビニル−脂肪
酸ビニルエチレン共重合体、酢酸ビニル−マレイン酸エ
ステル共重合体、酢酸ビニル−クロトン酸共重合体、酢
酸ビニル−アクリル酸共重合体が挙げられる。これらの
高分子分散剤は重量平均分子量が3,000〜50,0
00であるのが好ましく、より好ましくは5,000〜
30,000、最も好ましくは7,000〜15,00
0である。
【0037】また、界面活性剤型の分散剤としてはソル
ビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、デ
カグリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エ
ステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポ
リオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリエチ
レングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンア
ルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピ
レンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフ
ェニルエーテル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオ
キシエチレンラノリン・ラノリン・アルコール・ミツロ
ウ誘導体、ポリオキシエチレンアルキルアミン・脂肪酸
アミドなどの非イオン性界面活性剤、アルキル硫酸塩、
ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、N−アシ
ルアミノ酸塩、N−アシルメチルタウリン塩、ポリオキ
シエチレンアルキルエーテル酢酸塩、α−オレフィンス
ルホン酸塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシエチレンア
ルキルエーテルリン酸塩などのアニオン性界面活性剤が
挙げられる。特にエチレンオキサイド基を含むアニオン
系界面活性剤を用いることで、分散安定性に優れており
好ましく用いられる。分散剤としてのエチレンオキサイ
ド基を含むアニオン系界面活性剤としては一般式
(I)、(II)、(III )で示される化合物を用いるこ
とにより、顔料の分散安定性を大幅に向上することがで
きる。 R1 O(CH2 CH2 O)1 CH2 COOM1 …(I) R2 O(CH2 CH2 O)m SO3 2 …(II) R3 O(CH2 CH2 O)n PO(OM3 )OM4 …(III ) R1 :炭素数6〜14の分岐してもよいアルキル基、
l:3〜12 M1 、M2 、M4 :アルカリ金属イオン、第四級アンモ
ニウム、第四級ホスホニウム、アルカノールアミン R2 、R3 :炭素数4〜24以下のアルキル基、アルキ
ルフェニル基またはアルキルアリル基 M3 :水素、またはR(CH2 CH2 O)n mは4〜50、nは4〜20 一般式(I)、(II)、(III )の化合物では、−CO
OM1 、−SO3 2や−PO(OM3 )OM4 が水中
で解離しζ電位を決定している。さらにこれらの親水基
に隣接してオキシエチレン鎖が水分子を引き付るため
に、水溶性有機溶剤が10〜40重量%含んだインク中
においても解離を維持していて、高いゼータ電位絶対値
を確保できる。一般式(I)、(II)、(III )の化合
物のオキシエチレン鎖とアルキル鎖長は使用する顔料と
低揮発性溶剤の種類に応じて適正なものが選択される。
一般式(I)、(II)、(III )で表される化合物の具
体例を遊離酸型で示す。 化合物(I)−1 C1327O(CH2 CH2 O)3CO
OH 化合物(I)−2 C1021O(CH2 CH2 O)12
OOH 化合物(I)−3 C4 9 6 5 O(CH2 CH2
O)10COOH 化合物(I)−4 C3 7 6 5 O(CH2 CH2
O)12COOH 化合物(I)−5 C1327O(CH2 CH2 O)6
OOH 化合物(II)−1 C6 17O(CH2 CH2 O)4
3 H 化合物(II)−2 C9 199C6 5 O(CH2 CH
2 O)12SO3 H 化合物(II)−3 C2 5 (C2 5 )C12256
5 O(CH2 CH2 O)24SO3 H 化合物(II)−4 CH3 (CH2 )7CH=CH(CH
2 6 O(CH2 CH2O)6 SO3 H 化合物(II)−5 C122H256 5 O(CH2 CH
2 O)6 SO3 H 化合物(III )−1 CH3 (CH2)7 CH=CH
(CH2 8 O(CH2 CH2 O)6 PO(OH)2 化合物(III )−2 C9 196 5 O(CH2 CH
2 O)3 PO(CH2 CH2 O)3 OH 化合物(III ) −3 C1327O(CH2 CH2 O)4
PO(OH)2 等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
また、これらは、単独で用いても、複数のものを混合し
て用いてもよい。
【0038】さらに本発明のアニオン系界面活性剤の対
イオンとしてアルカリ金属、第4級アンモニウム、第4
級ホスホニウム、アルカノ−ルアミン陽イオンを用いる
ことにより、優れた分散安定性、吐出安定性を示す。こ
の効果は、対イオンの水和効果に由来すると思われる。
【0039】また本発明のインクには、上記のアニオン
系界面活性剤以外に分散剤としてエチレンオキサイド基
を含むノニオン系界面活性剤を使用することもできる。
エチレンオキサイド基を含むノニオン系界面活性剤は単
独で使用することもできるが、曇点を有するために本発
明のアニオン系界面活性剤と併用することこが好まし
い。併用することで、単独では明瞭であった曇点が不明
瞭になるか消失するため、温度変化や長期保存下におい
てもオキシエチレン鎖の分子を引き付ける作用が低下し
ない。
【0040】ノニオン系の界面活性剤は分子中の親水基
が水中で電離しない非イオン性基であり、主に親水基と
してポリオキシエチレン基を含む化合物、水酸基を多く
含むソルビタン、ショ糖エステル、モノグリセリド等が
知られている。この中で、オキシエチレン基を含む化合
物は分子中におけるオキシエチレン基の割合を変化させ
ることによりHLB を任意に設計できるため、分散効果の
高い界面活性剤を得られる。
【0041】分散剤としてのノニオン系界面活性剤の例
としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリ
オキシエチレンアルキルアリルエーテル、ポリオキシエ
チレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン
グリコールエステル、ポリオキシエチレンポリオキシプ
ロピレングリコール、グリセリンエステルのポリオキシ
エチレンエーテル、ソルビタンエステルのポリオキシエ
チレンエーテル、ソルビトールエステルのポリオキシエ
チレンエーテル、ボリオキシエチレン脂肪酸アミド、ポ
リオキシエチレンアルキルアミン等が挙げられる。
【0042】本発明においては、上記の工程で作成され
る顔料分散液中に含まれる顔料粒子の親水性度が、前記
測定方法によって14.5≦δm≦17.3の範囲に入る必要が
あり、そのように前記分散安定剤の種類及び添加量を選
択することが重要である。
【0043】本発明のインクにおける水は、脱イオン水
(純水)を使用することが望ましい。この時の水の含有
量は、通常時のインク粘度を正常噴射可能な低粘度に保
つため、インク全重量に対して40重量%以上であるこ
とが望ましい。
【0044】また、本発明における水溶性有機溶剤とし
ては、主としてインクジェットヘッドの先端部における
インクの乾固防止を目的として使用され、従って揮発性
が低く、水との混和性の良好な溶剤を選択することが望
ましい。このような水溶性有機溶剤としては、ポリエチ
レングリコール等のポリアルキレングリコール類;エチ
レングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリ
コール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコー
ル、トリエチレングリコール、トリプロピレングリコー
ル、1,2,6−ヘキサントリオール、チオジグリコー
ル、1,3−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオー
ル、ヘキシレングリコール等のアルキレングリコール
類;グリセリン;2−ピロリドン、N−メチル−2−ピ
ロリドン等のピロリドン類が挙げられる。これらの水溶
性有機溶剤は単独で用いてもよいし、2種類以上混合し
て用いることも可能である。
【0045】インク組成物中でのこれら低揮発性水溶性
溶剤の添加量は10重量%〜40重量%であり、より好
ましくは8重量%〜35重量%である。10重量%未満
では、インクの蒸発抑制効果が不十分であり、またイン
ク中の浸透剤の含有量によっては、溶解助剤としての効
果も不十分となり、インクの保存安定性、噴射安定性を
損ねるなど不具合を生じる。逆に、40重量%より多く
添加すると粘度の上昇によるインクジェットでの噴射安
定性が劣るといった問題がある。
【0046】本発明では、請求項1の構成に加えて、イ
ンク中における顔料粒子のζ電位の絶対値が20mV以
上であり、かつインク中の水分が蒸発しインク中の顔料
濃度を元の1.25〜1.50倍に濃縮したときのゼー
タ電位の絶対値が蒸発前のゼータ電位の絶対値に対して
5mV以上低下する特性を兼ね備えたインクを収容する
ように構成したインクジェット記録装置が特に間欠吐出
安定性に優れることを見出した。水分の蒸発にともなう
ゼータ電位変化が大きいと、これが駆動力となり顔料粒
子の移動、すなわちメニスカス近傍の透明化が促進され
るためと考えられる。なお、水分の蒸発にともなうゼー
タ電位の変化が大きくても、もとのゼータ電位絶対値が
20mVより小さいと、蒸発にともなう凝集作用が勝
り、メニスカス近傍での顔料粒子の移動や透明化は起こ
らず、メニスカス近傍のインクは増粘してしまい、間欠
吐出安定性は劣る。
【0047】本発明の及び本発明に使用するインクの基
本構成は以上の通りであるが、その他インクの紙への吸
収性を向上させるために従来公知の各種浸透剤を必要に
応じて添加することができる。
【0048】本発明においては、浸透剤として、20℃
の水中において0.99重量%〜28重量%の間に溶解
度を有する、部分的に水溶性のポリオール及び/または
グリコールエーテルを含有することができる。溶解度が
0.99重量未満では保存時の温度変化が大きい場合に
分離等が起こり、物性変化しやすく、28%を越えるも
のでは紙への充分な親和力が得られず、乾燥性が悪い。
より好ましくは溶解度が1重量%〜4.5重量%のもの
が高速印字での速乾性を得ることができる。具体的に
は、2−エチルー1,3―ヘキサンジオール、エステル
ジオール204すなわちHOCH2 C(CH3 2 CH
2 OCOC(CH3 2 CH2 OH、ヘキシルセルソル
ブすなわちC6 12OCH2 CH2 OH、ヘキシルカル
ビトールすなわちC6 13O(C2 4 O)2 H等々が
挙げられるが、特に2−エチル−1、3−ヘキサンジオ
ールがより好ましい。2−エチル−1、3−ヘキサンジ
オールを添加することにより、にじみを低減することが
可能となり、また吐出安定性及び吐出応答性を向上させ
ることができる。
【0049】本発明においては、紙への浸透性を高め、
速乾燥性で、文字にじみ、境界にじみを更に低減させた
高品位な画像を得ることを目的に、界面活性剤も添加で
きる。添加される界面活性剤としては特に限定されるも
のではなく、両性界面活性剤、ノニオン系界面活性剤、
アニオン系界面活性剤のいずれも使用可能であるが、特
に好ましくはエチレンオキサイド基を含むアニオン系界
面活性剤である。界面活性剤の含有量としては、0.0
5重量%〜10重量%が適当であり、0.1重量%〜5
重量%が好ましく、さらに好ましくは0.1重量%〜3
重量%である。界面活性剤の含有量が0.05重量%よ
り少ない場合は記録紙への浸透性を十分に高めることが
出来ない。10重量%より多い場合はインクの増粘や、
界面活性剤自体の低温での析出が問題となることがあ
る。
【0050】その他、本発明においては、必要に応じて
樹脂バインダー、粘度調整剤、表面張力調整剤、防腐
剤、防かび剤、PH調整剤、酸化防止剤、酸素吸収剤、
紫外線吸収剤等々を含有できる。
【0051】[実施例]以下、本発明を具体化した実施
例について説明する。ただし、本発明は、以下の実施例
によって限定されるものではない。尚、文、表中%とあ
るのは重量基準である。分散安定剤 高分子分散剤として、スチレン、メタクリル酸n- ブチ
ルとメタクリル酸を表1のように比を変えて重合し、N
aOHにより中和した後、乾固して水溶性高分子分散剤
を作成した。また、界面活性剤として、アルキル基の異
なるホ゜リオキシエチレンアルキルエーテルリン 酸エステル3種を用いた。
【0052】
【表1】
【0053】
【表2】
【0054】顔料分散体 表3に示したように、顔料20重量部、水80重量部
に、表1に示した分散安定剤を適量を加え、ダイノミル
を用いて顔料粒子径が200nm以下となるように分散
し、顔料分散液を作成した。粒子径は、マイクロトラッ
クUPA(日機装社製)によって粒度分布をもとめ、5
00nm以上の粒子がないことを確認し、平均粒子径を
表2に記した。得られた顔料分散液をアセトン/水混合
液に数滴添加し、24時間静値後の顔料の沈降状態を見
て親水性度δmを求めた。
【0055】インクの調製 上記顔料分散液(顔料成分として) 5重量% グリセリン 5% ジエチレングリコール 15% 2−ピロリドン 2% ECTD−3NEX 0.1% (日光ケミカルズ製アニオン系界面活性剤) プロキセルLV(アビシア社製) 0.4% 水 残量 上記処方により、各顔料を含むインクを作成した。イン
クの名称は用いた顔料分散体と同様とする。各インクの
物性を表3に示した。なお、顔料粒子のζ電位は、ES
A9800(Matec社製)により測定した。
【0056】
【表3】
【0057】評価 (ドット画像評価)乾燥目詰まり性評価 ピエゾ型ヘッドを用いたインクジェットプリンタIPS
iOJET300(リコー社製)に評価用インクを入
れ、インク吐出を確認した後、ノズル面のキャップをす
ることなく、室温にて30日間放置した。その後、10
000滴のパージを行った後、画像を印字し、印字でき
たものを◎とした。印字できなかったものについては、
クリーニング操作を行い、さらに画像を印字した。この
時点で印字できたものを○、インクが非吐出で印字でき
なかったものを×とした。
【0058】噴射安定性評価 上記と同様にインク吐出を確認した後、吐出信号を入れ
ることなく5 分間印字と同様のヘッドスキャンを行っ
た。その後直ちに画像を印字し、最初の1滴目から印字
できたものを◎、数滴後にインクが吐出したものを○、
印字ができなかったものを×とした。
【0059】静電ヘッドを用いた噴射安定性評価 特開平11−348284記載の静電ヘッドを用い、イ
ンク吐出を確認した後、5分間放置した。その後直ちに
画像を印字し、最初の1滴目から印字できたものを◎、
数滴後にインクが吐出したものを○、印字ができなかっ
たものを×とした。
【0060】
【表4】
【0061】(カラー画像評価)表5に示したY,M,
C,Kの各インクを充填したカートリッジをセットと
し、IPSiOJET300にてカラー画像を印字し
た。印字にあたっては、 I.クリーニング操作を行った直後、 II.クリーニング操作後、吐出信号を入れることなく1
分間印字と同様のヘッドスキャンを行った後、 III .同様に1分間ヘッドスキャンを行って印字直前に
非吐出駆動パルス5000パルスを印可した、及びIV.同様
に10分間ヘッドスキャンを行って印字直前に非吐出駆
動パルス5000パルスを印可した、以上4つの条件で行っ
た。印字したカラー画像の印字開始部分の画像を、印字
位置及びインク画像の濃度に着目して調べた。
【0062】
【表5】
【0063】
【発明の効果】請求項1の、水と水溶性有機溶剤と顔料
を必須成分として成るインクジェット用水性インクにお
いて、該水溶性有機溶剤の揮発性が水より低く、かつ該
顔料のアセトン滴定法による親水性度δmが、14.5≦δ
m≦17.3の範囲である顔料分散体を含有することを特徴
とするインクジェット記録用インクによれば、δmが、
14.5≦δm≦17.3の範囲内では、耐目詰まり性及び間欠
吐出安定性が優れており、δmが範囲外では、吐出安定
性が劣った。特に静電ヘッドを用いた場合、その傾向が
顕著であり、本発明のインク組成物を用いる場合には吐
出安定性は保たれた。
【0064】請求項2の、前記顔料が、1分子中に親水
性基および疎水性基を有する界面活性剤または高分子か
らなる分散安定剤を表面に吸着し、平均粒子径が50乃
至200nmになるよう分散されていることを特徴とす
る請求項1に記載のインクジェット記録用インクによれ
ば、インクの優れた分散安定性、吐出安定性が得られ
る。
【0065】請求項3の、前記分散安定剤の親水性基
が、−COOM、−SO3 M、−PO 3 M、−PO3
2 (但しMは水素原子、アルカリ金属、第4級アンモニ
ウム、第4級ホスホニウム、アルカノールアミンを表わ
す)で示されるアニオン性基であることを特徴とする請
求項1及び2に記載のインクジェット記録用インクによ
れば、アニオン系界面活性剤の対イオンとしてアルカリ
金属、第4級アンモニウム、第4級ホスホニウム、アル
カノ−ルアミン陽イオンを用いることにより、顔料の分
散安定性を大幅に向上することができ、対イオンの水和
効果に由来すると思われる優れた分散安定性、吐出安定
性を示す。
【0066】請求項4の、前記分散安定剤の親水性基
が、第4級アンモニウム、第4級アルキルアミンの塩、
ピリジニウム、ホスホニウム等のカチオン性基であるこ
とを特徴とする請求項1及び2に記載のインクジェット
記録用インクによれば、優れた分散安定性、吐出安定性
が得られる。
【0067】請求項5の、水と水溶性有機溶剤と顔料を
必須成分として成るインクジェット用水性インクにおい
て、該顔料のインク中におけるζ電位絶対値が20mV
以上であって、水分の蒸発により顔料濃度が元の1.2
5〜1.50倍に濃縮したときのζ電位の絶対値が蒸発
前のゼータ電位の絶対値に対して5mV以上低下するも
のであることを特徴とする請求項1から4のいずれかに
記載のインクジェット記録用インクによれば、このζ電
位特性を兼ね備えたインクを収容するように構成したイ
ンクジェット記録装置で特に間欠吐出安定性の優れた装
置が得られた。水分の蒸発にともなうゼータ電位変化が
大きいと、これが駆動力となり顔料粒子の移動、すなわ
ちメニスカス近傍の透明化が促進される。もとのゼータ
電位絶対値が20mVより小さいと、蒸発にともなう凝
集作用が勝り、メニスカス近傍での顔料粒子の移動や透
明化は起こらず、メニスカス近傍のインクは増粘してし
まい、間欠吐出安定性は劣る。
【0068】請求項6の、水と水溶性有機溶剤と顔料を
必須成分として成るインクジェット用水性インクにおい
て、該水溶性有機溶剤が、グリセロールおよびまたはグ
リコール類からなる1 種または複数種の混合物からなる
ことを特徴とする請求項1から5 のいずれかに記載のイ
ンクジェット記録用インクによれば、水溶性有機溶剤と
して、揮発性が低く、水との混和性の良好な溶剤を選択
することにより、インクジェットヘッドの先端部におけ
るインクの乾固が防止される。
【0069】請求項7の、水溶性有機溶剤の含有量が、
水性顔料インク全量に対して10〜40重量%含有する
ことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のイ
ンクジェット記録用インクによれば、蒸発抑制効果、イ
ンクの保存安定性、噴射安定性が十分なインクが得られ
る。
【0070】請求項8の、インクジェット記録に用いる
少なくともイエロー、マゼンタ、シアン、およびブラッ
クからなるカラーインクセットにおいて、各色インクが
請求項1から7のいずれかに記載のインク組成物からな
るインクセットを用いたことを特徴とするインクジェッ
ト記録方法によれば、乾燥目詰まり性評価、噴射安定性
評価、吐出性評価、カラー画像評価等の優れたカラー画
像が得られる。
【0071】請求項9の、水と水溶性有機溶剤と着色剤
を必須成分として成るインクジェット用水性インクを微
細な液滴として飛翔させて記録を行うインクジェット記
録方法において、請求項1から8のいずれかに記載のイ
ンクジェット用水性インクを使用し、インク吐出直前
に、インク滴を吐出しない程度にインクメニスカスを振
動させるためのパルス信号を印加することを特徴とする
インクジェット記録方法によれば、本発明のインクを用
いた場合、インク非吐出状態でスキャンを行った直後の
インクは画像濃度が低くなる場合があったが、インク吐
出直前に、インク滴を吐出しない程度にインクメニスカ
スを振動させるためのパルス信号を印加するインクジェ
ット記録方法により、良好な画像が得られた。
【0072】請求項10の、請求項9 に記載のインクジ
ェット記録方法において、前記インクメニスカスを振動
させるために印可する非吐出駆動パルス数が、10〜5000
パルスであることを特徴とするインクジェット記録方法
によれば、静電ヘッドを用いたインクジェット記録方法
において、本発明のインクを用いることと、前記のパル
スで記録することにより、最も目詰まりのない安定した
記録が行える記録方法を提供する。
【0073】請求項11の、水と水溶性有機溶剤と着色
剤を必須成分として成るインクジェット用水性インクを
微細な液滴として飛翔させて記録を行うインクジェット
記録方法において、インクを飛翔させるヘッドが静電型
ヘッドであり、請求項1から8のいずれかに記載のイン
ク組成物をインクジェット用インクとして使用すること
を特徴とするインクジェット記録方法によれば、静電ヘ
ッドを用いたインクジェット記録方法においても、目詰
まりのない安定した記録が行える記録方法を提供する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 EA14 FC02 2C057 AF72 AF75 AH07 AH20 AM16 AM31 BD05 2H086 BA02 BA04 BA52 BA53 BA55 BA59 BA60 BA62 4J039 AD01 AD03 AD08 AD09 AD10 AD11 AD14 AE07 BA29 BC06 BC07 BC09 BC10 BC11 BC13 BC19 BC20 BC33 BC35 BC50 BC54 BC56 BE01 BE12 BE22 BE29 CA06 EA15 EA16 EA17 EA19 EA41 EA44 EA48 GA24

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水と水溶性有機溶剤と顔料を含むインク
    ジェット用水性インクにおいて、該水溶性有機溶剤の揮
    発性が水より低く、かつ該顔料のアセトン滴定法による
    親水性度δmが、14.5≦δm≦17.3の範囲にある顔料分
    散体を含有することを特徴とするインクジェット記録用
    インク。
  2. 【請求項2】 前記顔料が、1分子中に親水性基および
    疎水性基を有する界面活性剤または高分子からなる分散
    安定剤を表面に吸着し、前記顔料の平均粒子径が50乃
    至200nmである分散可能なことを特徴とする請求項
    1に記載のインクジェット記録用インク。
  3. 【請求項3】 前記分散安定剤の親水性基が、−COO
    M、−SO3 M、−PO3 M、−PO3 2 (但しMは
    水素原子、アルカリ金属、第4級アンモニウム、第4級
    ホスホニウム、アルカノールアミンから選択される1種
    であり、Mが2つある場合には、Mは同一でも異なって
    いてもよい)で示されるアニオン性基であることを特徴
    とする請求項1及び2に記載のインクジェット記録用イ
    ンク。
  4. 【請求項4】 前記分散安定剤の親水性基が、第4級ア
    ンモニウム、第4級アルキルアミンの塩、ピリジニウ
    ム、ホスホニウムから選択されるカチオン性基であるこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェッ
    ト記録用インク。
  5. 【請求項5】 水と水溶性有機溶剤と顔料を必須成分と
    して成るインクジェット用水性インクにおいて、該顔料
    のインク中におけるζ電位の絶対値が20mV以上であ
    って、水分の蒸発により顔料濃度が1.25〜1.50
    倍に濃縮したときのζ電位が絶対値で前記濃縮前と比較
    してゼータ電位が絶対値で5mV以上低下することを特
    徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のインク
    ジェット記録用インク。
  6. 【請求項6】 水と水溶性有機溶剤と顔料を必須成分と
    して成るインクジェット用水性インクにおいて、該水溶
    性有機溶剤が、グリセロール類および/またはグリコー
    ル類からなる1種以上からなることを特徴とする請求項
    1から5のいずれかに記載のインクジェット記録用イン
    ク。
  7. 【請求項7】 前記水溶性有機溶剤が、水性顔料インク
    全量に対して10〜40重量%の範囲で含有されている
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載
    のインクジェット記録用インク。
  8. 【請求項8】 インクジェット記録に用いるイエロー、
    マゼンタ、シアンまたはブラックを有する2種以上のイ
    ンクジェット記録用インクを含むカラーインクセットに
    おいて、前記インクジェット記録用インクが請求項1か
    ら7のいずれか1項に記載のインク組成物を用いたこと
    を特徴とするカラーインクセット。
  9. 【請求項9】 水と水溶性有機溶剤と着色剤を必須成分
    として成るインクジェット用水性インクを液滴として飛
    翔させて記録を行うインクジェット記録方法において、
    請求項1から8のいずれかに記載のインクジェット用水
    性インクまたはカラーインクセットを使用して、インク
    吐出直前に、インク滴を吐出しない程度にインクメニス
    カスを振動させるためのパルス信号を印加する非吐出駆
    動ステップを含むことを特徴とするインクジェット記録
    方法。
  10. 【請求項10】 請求項9 に記載のインクジェット記録
    方法において、前記インクメニスカスを振動させるため
    に印加する非吐出駆動のパルス数が、10〜5000パルスで
    あることを特徴とするインクジェット記録方法。
  11. 【請求項11】 水と水溶性有機溶剤と着色剤を必須成
    分として成るインクジェット用水性インクを液滴として
    飛翔させて記録を行うインクジェット記録方法におい
    て、インクを飛翔させるヘッドとして静電型ヘッドを用
    い、かつ、請求項1から8のいずれか1項に記載のイン
    ク組成物またはカラーインクセットを用いることを特徴
    とするインクジェット記録方法。
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