JP5185668B2 - 止血装置 - Google Patents

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Description

本発明は、患者の出血部位を止血する止血装置に関する。
手術中の術者のミスあるいは大きな怪我などによって動脈や静脈が損傷し、大量出血が引き起こされることがある。このような場合には一般的には損傷部位を縫合することによって止血処置が施されるが、損傷部位の止血を完了するまでの間に患者が大量出血によるショック状態に陥ることもあり、最悪の場合には患者の生命が危機にさらされるおそれもある。そのため、大量出血を起こした患者の損傷部位の出血を直ちに止めることができれば、大量出血によって失われるおそれがある患者の命を救うことができる。
従来の医療現場では、以下のようにして止血処置が行われている。まず、損傷部位の視野を確保するために、出血によって患部に溜まった血液を吸引装置で吸い出して血液を除去する。あるいは、患部に溜まった血液をガーゼに染み込ませて除去する。そして、出血している損傷部位を特定した後、損傷部位を縫合すること等によって止血処置が行われる。
なお、上記のような止血処置は医療現場で一般に行われる医療技術であり、これを記載した先行技術文献は特に存在していない。
しかしながら、大量出血を引き起こしている損傷部位を縫合するにはある程度の時間を要するため、縫合を開始してから完了するまでにも多くの血液が出血してしまう。また、縫合の最中に損傷部位から出血する血液で縫合箇所が覆われてしまうので、出血している損傷部位を適切に縫合するには術者の高度な技術が必要である。
そこで本発明は、出血している損傷部位を短時間で容易に止血することを可能にする止血装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の止血装置は、複数の吸引口が開口した周囲縁面が先端面の外縁周方向に沿って形成され、前記先端面の該周囲縁面に囲まれた領域に前記先端面があてがわれた部位との間に閉じた空間を形成する窪みが形成されており、かつ前記複数の吸引口にそれぞれ連通する複数の吸引チャネルが内部に形成された止血用器具と、前記複数の吸引チャネルに連結され、前記複数の吸引チャネルを介して前記複数の吸引口から吸引を行う吸引手段と、を有する。
本発明によれば、出血している損傷部位を短時間で容易に止血することを可能にする止血装置を提供することができる。
次に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態に係る止血装置を示す図であり、図1(a)はその止血装置の概略構成図、図1(b)は図1(a)のA−A線に沿った断面図である。
図1(a)に示す止血装置は、患者の出血箇所である損傷部位にあてがわれるカップ部11が先端に形成され、長手方向に延びた形状を有する止血用器具10と、止血用器具10の後端に取り付けられた吸引管接続部20と、吸引管接続部20に接続された吸引管30と、吸引管30を介して止血用器具10に吸引圧を印加する吸引装置40とを有している。
図1(b)を参照すると、止血用器具10の内部には、止血用器具10の先端から後端まで連通した複数の吸引チャネル12が形成されている。これらの吸引チャネル12は、止血用器具10の外周面の近くに配置されている。また、吸引管接続部20の内部には止血用器具10の後端を覆う空間21が形成されており、各吸引チャネル12は止血用器具10の後端においてこの空間21に連通している。さらに、吸引管接続部20に接続された吸引管30の端部もこの空間21に連通している。したがって、吸引装置40を作動させると、吸引管30を介して吸引管接続部20の内部の空間21に吸引圧が印加され、さらに空間21に連通する各吸引チャネル12に吸引圧が印加される。
図2は、図1に示した止血用器具のカップ部を斜め下方から見た斜視図である。図3は、止血用器具のカップ部を患者の損傷部位にあてがった状態を示す断面図である。
図2に示すように、止血用器具10のカップ部11の先端に形成された周囲縁面11aには、各吸引チャネル12の開口端である複数の吸引口13が形成されている。複数の吸引口13は周囲縁面11aに互いに等間隔に配置されている。また、カップ部11の先端において周囲縁面11aに囲まれた中央領域には、カップ部11の内部にドーム状に窪んだ窪み11bが形成されている。この窪み11bは、止血用器具10のカップ部11が患者の損傷部位にあてがわれたときに、その損傷部位との間に閉じた空間を形成する。
次に、図1〜図3を参照して、本実施形態の止血装置を用いて患者の損傷部位からの出血を止血する方法について説明する。
まず、吸引装置40を作動させて、カップ部11の先端縁面11aの吸引口13から周囲の空気を吸引させた状態とする。そして、患者の損傷部位をカップ部11の先端に形成された窪み11bで覆うように、カップ部11を患者の損傷部位(図3に示す例では、大動脈や大静脈などの血管の損傷部位)に押し当てる。
すると、カップ部11の先端の周囲縁面11aに形成された複数の吸引口13からの吸引圧によって周囲縁面11aが患者の損傷部位に密着し、損傷部位を覆う閉空間がカップ部11の窪み11bによって形成される。周囲縁面11aが損傷部位に密着して張り付いていることから、損傷部位から出血した血液は、窪み11bによる閉空間を満たすことがあっても、カップ部11の外へ溢れ出ることはない。本実施形態の止血装置によれば、このようにして患者の損傷部位からの出血を容易に止血することができる。
そして、本実施形態の止血装置で損傷部位からの出血を一時的に止血している間に、損傷部位を縫合するための縫合器具や、止血または組織への癒着や融着を目的として損傷部位に貼り付ける生体材料を用意することが可能である。これにより、それらを用意している間に生じうる出血によって患者がショック状態に陥るような事態を防ぐことができる。
[第1の変形例]
図4は図1等に示した止血用器具の第1の変形例を示す図であり、図4(a)は止血用器具の先端に形成されたカップ部の断面図、図4(b)は止血用器具のカップ部の斜視図である。
図4に示すように、第1の変形例に係る止血用器具は、注射針を穿刺可能な穿刺ポート14がカップ部11の側壁の一部に設けられている。穿刺ポート14は、シリコーンゴムなどのゴム材料や軟質な樹脂材料などによって構成されている。穿刺ポート14は、例えば、カップ部11の側壁に開口部を形成し、その開口部に上記のようなゴム材料や樹脂材料等を充填することによって構成することができる。ゴム材料や樹脂材料等の充填は、インサート成形などの成形技術を用いて行うことが可能である。
本変形例における止血装置のその他の構成は図1等を参照して説明したものと同様であり、それらの構成に関する詳しい説明は省略する。
本変形例の止血用器具によれば、上述したようにカップ部11を患者の損傷部位に押し当てて損傷部位からの出血を止血することに加え、注射針を穿刺ポート14を介してカップ部11の窪み11bによる閉空間内に穿刺して、止血剤を損傷部位に投与することができる。このように、本変形例の止血用器具によれば、損傷部位を一時的に止血した状態で、薬剤による出血箇所の止血処置を行うことができる。
[第2の変形例]
図5は図1等に示した止血用器具の第2の変形例を示す図であり、図5(a)は止血用器具のカップ部の周囲縁面の一部を拡大して示す図、図5(b)は他の止血用器具のカップ部の周囲縁面の一部を拡大して示す図、図5(c)はさらに他の止血用器具のカップ部の周囲縁面を含む部分を拡大して示す断面図である。
図5(a)に示す変形例では、各吸引口13がカップ部11の周方向に沿って延びた長穴の形状を有している。これにより、患者の損傷部位の周囲における生体組織に対する各吸引口13の吸着面積が増すため、生体組織に対するカップ部11の周囲縁面11aの密着性を向上させることができる。
さらに、図5(b)に示すように、互いに隣接する吸引口13を、カップ部11の中心からの半径方向の距離が互いに異なるように配置してもよい。これにより、複数の吸引口13をより密に周囲縁面11a上に配置することが可能になり、その結果として、生体組織に対するカップ部11の周囲縁面11aの密着性をより向上させることができる。
また、図5(c)に示すように、各吸引口13の周囲に吸引口13の開口面積よりも大きな開口面積を有する凹部15を形成してもよい。この溝15は、図5(a)及び図(b)に示した長穴形状の吸引口13の周囲に形成することも、図2に示した丸穴形状の吸引口13の周囲に形成することも可能である。この構成によれば、吸引口13によって吸引された生体組織が凹部15内に入り込むため、上述した構成に比べて生体組織の吸着面積が増大する。そのため、生体組織に対するカップ部11の周囲縁面11aの密着性をより一層向上させることができる。
[第3の変形例]
図6は図5(c)に示した例の更なる変形例(第3の変形例)を示す図であり、図6(a)は止血用器具のカップ部を斜め下方から見た斜視図、図6(b)は止血用器具のカップ部の周囲縁面を含む部分を拡大して示す断面図である。
図6に示す構成では、各々の吸引口13の周囲に形成された凹部15内にスポンジ部材16が設けられている。図5(c)等に示した構成では血液等が吸引チャネル12内に吸引されてしまうおそれがあるが、図6に示すように吸引口13の周囲にスポンジ部材16を配置した構成とすることにより、血液等が吸引チャネル12内に吸引されることを抑えることができる。
図7は図6に示した例の他の変形例を示す図であり、図7(a)は止血用器具のカップ部を斜め下方から見た斜視図、図7(b)は止血用器具のカップ部の断面図である。
図7に示す構成では、カップ部11の周囲縁面11a上に、周囲縁面11aに沿って周方向に複数の吸引口13を通って延びる環状の溝15’が形成され、その溝15内に環状のスポンジ部材16が設けられている。この構成によっても、吸引口13の周囲にスポンジ部材16が配置されていることにより、血液等が吸引チャネル12内に吸引されることを抑えることができる。また、図7に示す構成は、1つの環状の溝15’を形成してその溝15’に1つのスポンジ部材16を配置することによって得ることができるため、図6に示すように複数の吸引口13の周囲に個別に凹部15を形成し、それぞれの吸引口13にスポンジ部材16を配置する構成に比べて作製が容易である。
[第4の変形例]
図8は、図1等に示した止血用器具の第4の変形例を示す断面図である。
図8に示す例では、止血用器具10の各々の吸引チャネル12に対して吸引管30が個別に連結され、さらに各吸引管30に対して吸引装置(不図示)が個別に連結されている。つまり、各々の吸引チャネル12に対して吸引管30および吸引装置が個別に設けられている。
図1に示すように、全ての吸引チャネル12に対して吸引管接続部20を介して共通の吸引管30から吸引圧を印加する構成では、生体組織に触れずに開放された状態の吸引口13が1つでもあると、全体の吸引圧が下がり、他の吸引口13による生体組織への吸着力が低下してしまうおそれがある。これに対し、図8に示すように吸引チャネル12に対して吸引管30および吸引装置が個別に設けられた構成では、開放状態の吸引口13が生じた場合でも他の吸引口13による吸引には影響がないため、生体組織への吸着を安定して行うことができる。
[第5の変形例]
図9は図1等に示した止血用器具の第5の変形例を示す図であり、図9(a)は止血用器具のカップ部を斜め下方から見た斜視図、図9(b)は図9(a)のA部を拡大して示す断面図である。
図9に示す例では、止血用器具10のカップ部11の先端の周囲縁面11aを含む部分が、シリコーンゴム等の弾性材料からなる弾性部材17で構成されている。吸引チャネル12は弾性部材17を通って延びており、弾性部材17の先端に形成された周囲縁面11aに複数の吸引口13が開口している。
弾性部材17は弾性変形が可能であるため、生体組織に当接させられたときに生体組織の表面に沿って変形する。そのため、カップ部11の先端を生体組織により良好に密着させることができる。
[第6の変形例]
図10は図1等に示した止血用器具の第6の変形例を示す図であり、図10(a)は止血用器具のカップ部を斜め下方から見た斜視図、図10(b)は図10(a)のA部を拡大して示す断面図である。
図10に示す構成では、各々の吸引チャネル12のうちの弾性部材17を通っている部分に、吸引チャネル12の変形を防止する流路変形防止部材18が備えられている。それ以外は図9の構成と同様である。流路変形防止部材18としては、例えば金属や硬質樹脂製のらせん状のばねや、同じく金属や硬質樹脂製の複数のリングを用いることができる。
弾性部材17が弾性変形すると、その変形部分を通っている吸引チャネル12が変形して閉塞してしまうおそれがある。吸引チャネル12が閉塞すると生体組織の吸引圧が低下するため、吸引チャネル12が閉塞することは好ましくない。これに対し、図10に示す構成では、弾性部材17を通っている吸引チャネル12内に流路変形防止部材18が設けられているため、弾性部材17が変形しても吸引チャネル12が閉塞することが防止されている。
(第2の実施形態)
図11は、本発明の第2の実施形態に係る止血装置を示す概略構成図である。
図11に示す止血装置も、第1の実施形態と同様に、カップ部11が先端に形成された止血用器具10と、止血用器具10の後端に取り付けられた吸引管接続部20と、吸引管接続部20に接続された吸引管30と、吸引管30を介して止血用器具10に吸引圧を印加する吸引装置(不図示)とを有している。なお、図11では止血用器具10に形成された複数の吸引チャネルの図示は省略している。
本実施形態の止血用器具10は、中央部に長手方向に延びた貫通孔10aが形成されており、その貫通孔10aには、先端に生体材料60を保持する保持部51が形成された押圧器具50が挿入されている。押圧器具50は、吸引管接続部20の上壁を通って吸引管接続部20の上方まで延びている。また、生体材料60を保持した保持部51は、通常の状態では、カップ部11の窪み11bによって形成された空間内に収容されている。保持部51の生体材料60を保持する面の一部には、生体材料60を脱落しないように保持するのに必要な程度の生体糊が塗布されている。また、生体材料60の患者の損傷部位に接合される面にはそのほぼ全面にわたって生体糊が塗布されている。
なお、押圧器具50は、貫通孔10aに対して実質的に隙間なく、かつ摺動可能に挿入されている。同様に、押圧器具50は、吸引管接続部20の上壁に形成された開口部に対して実質的に隙間なく、かつ摺動可能に挿入されている。そのため、吸引管30によって吸引管接続部20内の空間に吸引圧が印加されたときに、押圧器具50と貫通孔10a及び吸引管接続部20の上壁開口部との隙間からその空間内に流入する空気はほとんどなく、あったとしても吸引圧に影響は生じない。
また、本実施形態では、吸引管接続部20の上方に延びる押圧器具50との干渉を避けるために、吸引管30が吸引管接続部20の側面に連結された構成になっている。
次に、図11及び図12を参照して、本実施形態の止血装置を用いて患者の損傷部位からの出血を止血する方法について説明する。
まず、吸引装置(不図示)を作動させて、カップ部11の先端縁面11aの吸引口(不図示)から周囲の空気等を吸引させた状態とする。そして、患者の損傷部位をカップ部11の先端に形成された窪み11bで覆うように、カップ部11を患者の損傷部位(図12に示す例では、大動脈や大静脈などの血管の損傷部位)に押し当てる。
すると、図12(a)に示すように、カップ部11の先端の周囲縁面11aに形成された複数の吸引口(不図示)からの吸引圧によって周囲縁面11aが患者の損傷部位に密着し、損傷部位を覆う閉空間がカップ部11の窪み11bによって形成される。周囲縁面11aが損傷部位に密着して張り付いていることから、損傷部位から出血した血液が窪み11bによる閉空間を満たすことがあっても、その血液がカップ部11の外へ溢れ出ることはない。本実施形態の止血装置によれば、このようにして患者の損傷部位からの出血を容易に一時的に止血することができる。ここまでの動作は、第1の実施形態の止血装置と同様である。
さらに、本実施形態の止血装置では、そのように損傷部位からの出血を一時的に止血した状態で押圧器具50を下方に押すことによって、押圧器具50の保持部51に保持されている生体材料60を損傷部位に貼り付けることができる。上述したように、生体材料60の患者の損傷部位に接合される面における生体糊の塗布面積は、その反対側の保持部51に接合される面における生体糊の塗布面積よりも大きい。したがって、生体材料60の損傷部位に対する接合力は保持部51に対する接合力よりも大きいので、押圧器具50によって生体材料60を損傷部位に押し付けてから引き離すことにより、生体材料60を損傷部位に貼り付けることができる。なお、生体材料60は、欠損部位において増殖する細胞と一体となって欠損部位を修復する機能を有している。
このように本実施形態では、損傷部位からの出血を一時的に止血することに加え、欠損部位に生体材料60を貼り付けることにより止血処置を行うことができる。したがって、損傷部位の止血処置をより迅速に行うことが可能である。
[第1の変形例]
図13は、図11等に示した止血装置の第1の変形例を示す概略構成図である。
図13に示す変形例では、超音波振動を発生させる振動素子52が押圧器具50の内部に設けられている。振動素子52には不図示の電気配線が接続されており、その電気配線を介して振動素子52にその駆動電源が供給されるようになっている。本変形例のその他の構成は、図11等に示した第2の実施形態の止血装置と同様である。
本変形例によれば、図13に示すように押圧器具50によって患者の損傷部位に生体材料60を押し付けた状態で振動素子52を駆動させることにより、損傷部位に対する生体材料60の癒着性を向上させることができる。
[第2の変形例]
図14は、図11等に示した止血装置の第2の変形例を示す図である。図14(a)は止血用器具の先端部の構成を示す断面図であり、図14(b)は図14(b)に示した押圧器具の先端部を拡大して示す断面図である。
図14に示す変形例では、押圧器具50の保持部51を加熱するヒータ53が保持部51に設けられている。ヒータ53には不図示の電気配線が接続されており、その電気配線を介してヒータ53にその駆動電源が供給されるようになっている。さらに、保持部51の先端には、ヒータ53を包囲し、かつ生体材料60が取り付けられる面を形成する導熱部51aが設けられている。導熱部51aは、押圧器具50を構成する材料よりも伝熱性が高い材料で構成されている。本変形例のその他の構成は、図11等に示した第2の実施形態の止血装置と同様である。
本変形例によれば、図14(a)に示すように押圧器具50によって患者の損傷部位に生体材料60を押し付けた状態で、ヒータ53によって加熱された導熱部51aを介して生体材料60を加熱することにより、損傷部位に対する生体材料60の癒着性を向上させることができる。
[第3の変形例]
図15は、図11等に示した止血装置の第3の変形例を示す図である。図15(a)は止血用器具の先端部の構成を示す断面図であり、図15(b)は図15(b)に示した押圧器具の先端部を拡大して示す断面図である。
図15に示す変形例では、保持部51を加熱するレーザ光を照射するレーザ照射部54が押圧器具50内に設けられている。保持部51の先端には生体材料60が取り付けられる面を形成する導熱部51aが設けられており、レーザ照射部54から出射されるレーザ光は導熱部51aに照射されるようになっている。導熱部51aは、押圧器具50を構成する材料よりも伝熱性が高い材料で構成されている。本変形例のその他の構成は、図11等に示した第2の実施形態の止血装置と同様である。
本変形例によれば、図15(a)に示すように押圧器具50によって患者の損傷部位に生体材料60を押し付けた状態で、レーザ照射部54からレーザ光を照射して導熱部51aを加熱して生体材料60を加熱することにより、損傷部位に対する生体材料60の癒着性を向上させることができる。
上記では、本発明の止血装置について各実施形態およびそれらの変形例を用いて説明したが、本発明の止血装置はそれらの構成に限定されるものではない。また、上記の各実施形態およびそれらの変形例に係る構成は、可能な限りにおいて互いに組み合わせることができる。
本発明の第1の実施形態に係る止血装置を示す図である。 図1に示した止血用器具のカップ部を斜め下方から見た斜視図である。 止血用器具のカップ部を患者の損傷部位にあてがった状態を示す断面図である。 図1等に示した止血用器具の第1の変形例を示す図である。 図1等に示した止血用器具の第2の変形例を示す図である。 図5(c)に示した例の更なる変形例(第3の変形例)を示す図である。 図6に示した例の他の変形例を示す図である。 図1等に示した止血用器具の第4の変形例を示す断面図である。 図1等に示した止血用器具の第5の変形例を示す図である。 図1等に示した止血用器具の第6の変形例を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る止血装置を示す概略構成図である。 図11に示した止血装置を用いて患者の損傷部位からの出血を止血する方法について説明するための図である。 図11等に示した止血装置の第1の変形例を示す概略構成図である。 図11等に示した止血装置の第2の変形例を示す図である。 図11等に示した止血装置の第3の変形例を示す図である。
符号の説明
10 止血用器具
11 カップ部
11a 周囲縁面
11b 窪み
12 吸引チャネル
13 吸引口
20 吸引管接続部
30 吸引管
40 吸引装置

Claims (15)

  1. 複数の吸引口が開口した周囲縁面が先端面の外縁周方向に沿って形成され、前記先端面の該周囲縁面に囲まれた領域に前記先端面があてがわれた部位との間に閉じた空間を形成する窪みが形成されており、かつ前記複数の吸引口にそれぞれ連通する複数の吸引チャネルが形成された止血用器具と、
    前記複数の吸引チャネルに連結され、前記複数の吸引チャネルを介して前記複数の吸引口に吸引圧を印加する吸引手段と、
    を有する止血装置。
  2. 前記止血用器具には、前記止血用器具の外側から前記窪みによって形成された空間内に注射針を穿刺することを可能にする穿刺ポートが形成されている、請求項1に記載の止血装置。
  3. 前記複数の吸引口は互いに等間隔に配置されている、請求項1または2に記載の止血装置。
  4. 前記各吸引口は前記外縁周方向に沿って延びた長穴形状を有している、請求項1から3のいずれか1項に記載の止血装置。
  5. 互いに隣接する前記吸引口は、前記先端面の中心からの距離が互いに異なるように配置されている、請求項1から4のいずれか1項に記載の止血装置。
  6. 前記各吸引口の周囲に前記吸引口の開口面積よりも大きな開口面積を有する凹部がそれぞれ形成されている、請求項1から5のいずれか1項に記載の止血装置。
  7. 前記各凹部内にスポンジ部材がそれぞれ設けられている、請求項6に記載の止血装置。
  8. 前記周囲縁面には前記複数の吸引口を通って延びる環状の凹部が形成されており、該環状の凹部内に環状のスポンジ部材が設けられている、請求項1から5のいずれか1項に記載の止血装置。
  9. 前記止血用器具の前記周囲縁面を含む部分が弾性部材で構成されている、請求項1から8のいずれか1項に記載の止血装置。
  10. 各々の前記吸引チャネルのうちの前記弾性部材を通っている部分に、前記吸引チャネルの変形を防止する流路変形防止部材が備えられている、請求項9に記載の止血装置。
  11. 前記止血用器具には前記窪みに連通する貫通孔が形成され、該貫通孔に挿入された押圧器具をさらに有しており、
    該押圧器具の先端には、前記窪みによって形成された空間内に生体材料を保持した状態で収容可能な保持部が設けられている、請求項1から10のいずれか1項に記載の止血装置。
  12. 前記押圧器具には超音波振動を発生させる振動素子が設けられている、請求項11に記載の止血装置。
  13. 前記押圧器具には前記保持部を加熱するヒータが設けられている、請求項11に記載の止血装置。
  14. 前記押圧器具には、前記保持部を加熱するためにレーザ光を前記保持部に照射するレーザ照射部が設けられている、請求項11に記載の止血装置。
  15. 前記吸引手段は、前記複数の吸引チャネルの各々に個別に連結され、前記各吸引チャネルに個別に吸引圧を印加するように構成されている、請求項1から14のいずれか1項に記載の止血装置。
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