JP5185226B2 - 複数のプラズマ処理装置のプラズマ生成方法及びプラズマ処理装置システム - Google Patents

複数のプラズマ処理装置のプラズマ生成方法及びプラズマ処理装置システム Download PDF

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Description

本発明は複数のプラズマ処理装置のプラズマ生成方法及びプラズマ処理装置システムに関する。
マイクロ波にて反応性ガスを励起してプラズマを生成し、この生成したプラズマを半導体基板等の加工用基板に曝すことによって、加工用基板に対してドライエッチング、表面改質、アッシング等を行うプラズマ処理装置が知られている(例えば、特許文献1)。
この種のプラズマ処理装置は、例えば、加工用基板上に形成したレジスト膜を反応性ガスのプラズマを用いてアッシング(灰化)するアッシング処理装置では、プラズマ生成室をチャンバの上側部に設けるとともに、加工用基板を載置したステージを下側部に設けている。そして、プラズマ生成室で生成されたプラズマは、下方に設けられたステージに導出される。そのステージに載置された加工用基板は、プラズマ生成室から導出されたプラズマに曝されることによってアッシングされる。
特開2005−122939号公報
この種のアッシング処理装置では、加工用基板のアッシング処理が終了するとマイクロ波発振器を止めて、新たな加工用基板と交換する。そして、その交換作業が終了すると、再び、マイクロ波発振器を駆動し、プラズマを生成しアッシング処理を再開する。ところで、近年、加工用基板のプラズマ処理の需要が高まり、それに応えるべく、アッシング処理装置を増設し、生産性を上げている。
しかしながら、生産性を上げるべくアッシング処理装置を増設しても、個々のアッシング装置おいては前記したように交換作業が必ず行われ、その交換作業に時間を要し、生産効率を図る上で問題となっている。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、プラズマ処理時間を短縮させて生産効率を上げ、しかも、マイクロ波発振器を休止させることなく有効に利用することができる複数のプラズマ処理装置のプラズマ生成方法及びプラズマ処理装置システムを提供するにある。
請求項1に記載の発明は、プラズマ生成室に、導波管を介してマイクロ波発振器からのマイクロ波を導入し、プラズマ形成用ガスを励起させてプラズマを生成し、前記プラズマ生成室で生成したプラズマを、チャンバ内に配置した加工用基板に曝してプラズマ処理する複数のプラズマ処理装置のプラズマ生成方法であって、複数のプラズマ処理装置の中でプラズマ処理を休止するプラズマ処理装置が生じた時、その休止するプラズマ処理装置のマイクロ波発振器からのマイクロ波を、プラズマ処理中のプラズマ処理装置に導入させて、プラズマ処理中のプラズマ処理装置において新たなプラズマを生成する。
請求項1に記載の発明によれば、各プラズマ処理装置のマイクロ波発振器から発振するマイクロ波を、それぞれ自身のプラズマ処理装置が休止中で、他のプラズマ処理装置が処理中のときには、他の処理中のプラズマ処理装置に供給して、その処理中のプラズマ処理装置においてプラズマ処理のプラズマを新たに生成できるようにした。従って、処理中のプラズマ処理装置はプラズマ処理能力が向上しプラズマ処理時間を短縮させ、生産効率を上げ、しかも、休止中のプラズマ処理装置に設けたマイクロ波発振器は、休止することなく、有効に利用することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の複数のプラズマ処理装置のプラズマ生成方法において、前記各プラズマ処理装置に設けたプラズマ生成室は、自身のマイクロ波発振器からのマイクロ波を導入するメインプラズマ生成室と、他のプラズマ処理装置のマイクロ波発振器からのマイクロ波を導入するサブプラズマ生成室とからなる。
請求項2に記載の発明によれば、各プラズマ処理装置は、メインプラズマ生成室で自身のマイクロ波発振器からのマイクロ波でプラズマを生成し、サブプラズマ生成室で他のプラズマ装置のマイクロ波発振器からのマイクロ波でプラズマを生成する。
請求項3に記載の発明は、プラズマ生成室にプラズマ形成用ガス及びマイクロ波を導入してプラズマを生成し、その生成したプラズマにてステージに載置した加工用基板の表面をプラズマ処理するチャンバと、前記マイクロ波を発振するマイクロ波発振器と、前記マイクロ波発振器からマイクロ波を伝搬し、前記プラズマ生成室に設けたメインマイクロ波透過窓を介して前記プラズマ生成室に前記マイクロ波を導入する主導波管とを備えたプラズマ処理装置を、複数設けたプラズマ処理装置システムであって、前記各プラズマ処理装置のプラズマ生成室に、新たなサブマイクロ波透過窓を設け、前記各プラズマ処理装置の主導波管から分岐し、前記他のプラズマ処理装置に設けたサブマイクロ波透過窓を介して前記他のプラズマ処理装置のプラズマ生成室に、前記マイクロ波を導入させるための分岐導波管を設け、さらに、前記各プラズマ処理装置に、前記主導波管と分岐導波管を選択し、自身の前記マイクロ波発振器からのマイクロ波を、自身の前記プラズマ生成室と他の前記プラズマ生成室のいずれかに導入させるための切換手段とを設けた。
請求項3に記載の発明によれば、各プラズマ処理装置のマイクロ波発振器から発振するマイクロ波を、それぞれ自身のプラズマ処理装置が休止中で、他のプラズマ処理装置が処理中のときには、切換手段にて、他の処理中のプラズマ処理装置に供給するようにして、他の処理中のプラズマ処理装置においてプラズマ処理のためのプラズマを新たに生成できるようにした。従って、処理中のプラズマ処理装置はプラズマ処理能力が向上しプラズマ処理時間を短縮させることができ、しかも、休止中のプラズマ処理装置に設けたマイクロ波発振器は、休止することなく、有効に利用することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のプラズマ処理装置システムにおいて、前記各プラズマ処理装置のプラズマ生成室は、複数のプラズマ生成室が設けられ、その各プラズマ生成室には、前記メインマイクロ波透過窓と前記サブマイクロ波透過窓のいずれかが設けられている。
請求項4に記載の発明によれば、自身のマイクロ波発振器からのマイクロ波がメインマイクロ波透過窓を介して、また、他の休止中のプラズマ処理装置のマイクロ波発振器からのマイクロ波がサブマイクロ波透過窓を介して、それぞれプラズマ生成室に導入される。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のプラズマ処理装置システムにおいて、前記プラズマ処理装置は、2つであって、前記各プラズマ処理装置に設けた複数のプラズマ生成室は、自身のマイクロ波発振器からのマイクロ波を導入するメインプラズマ生成室と、他のプラズマ処理装置のマイクロ波発振器からのマイクロ波を導入するサブプラズマ生成室とからなる。
請求項5に記載の発明によれば、自身のマイクロ波発振器からのマイクロ波がメインマイクロ波透過窓を介してメインプラズマ生成室、また、他の休止中のプラズマ処理装置のマイクロ波発振器からのマイクロ波がサブマイクロ波透過窓を介してサブプラズマ生成室に導入される。
本発明によれば、プラズマ処理時間を短縮させて生産効率を上げ、しかも、マイクロ波発振器を休止させることなく有効に利用することができることができる。
プラズマアッシング装置システムの概略構成図。 プラズマアッシング装置の各導波管の取り付け状態を示す平面図。 プラズマアッシング装置の拡散板を下方から見た状態を示す断面図。 プラズマアッシング装置のステージの配置状態を示す平断面図。
以下、本発明のプラズマ処理装置システムをプラズマアッシング装置システムに具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1は、プラズマアッシング装置システムの概略構成図を示す。プラズマアッシング装置システムは、プラズマ処理装置としての第1プラズマアッシング装置1と第2プラズマアッシング装置2を有している。
第1プラズマアッシング装置1及び第2プラズマアッシング装置2は、その構成が共に同じ構成であって、プラズマ形成用ガスをマイクロ波で励起してプラズマを生成し、その生成したプラズマを用いて加工用基板としての半導体基板Wの表面に形成したレジスト膜をアッシングする装置である。
尚、第1及び第2プラズマアッシング装置1,2は、その構成が共に同じ構成であるので、説明の便宜上、第1プラズマアッシング装置1の構成を詳細に説明し、第2プラズマアッシング装置2は、第1プラズマアッシング装置1と同じ部材については符号を同じにしての詳細な説明を省略する。
第1プラズマアッシング装置1は、全体形状が直方体をなしたアルミ(Al)製のチャンバ11を有している。チャンバ11は、その底板11aの内側面にステージSTが配置固定されている。ステージSTは、図4に示すように、その上面に加工用基板としての半導体基板Wが載置される。
チャンバ11を形成する天板11bには、メインプラズマ生成室S1とサブプラズマ生成室S2が形成されている。メインプラズマ生成室S1のメイン筐体12及びサブプラズマ生成室S2のサブ筐体13は、図2に示すように、それぞれ平面三角形状をした箱体をなし、隣接して配置固定されている。そして、隣接して配置されることのよって、各筐体12,13が全体として平面正方形状をしている。各筐体12,13は、それぞれその側面に図示しないガス導入口が形成され、ガス導入口からプラズマ形成用ガスがそれぞれ導入されるようになっている。
メインプラズマ生成室S1のメイン筐体12は、その筐体12の天板12aの中央位置にメイン筐体12の外側と内側を貫通する第1貫通穴15が形成されている。その第1貫通穴15には、それぞれ円板状の誘電体よりなるメインマイクロ波透過窓16が、第1貫通穴15を閉塞するように配設されている。また、メイン筐体12の底板12bとチャンバ11の天板11bとの連結固定部分であって第1貫通穴15と対向する位置には、第1導出路17が貫通形成されている。
一方、サブプラズマ生成室S2のサブ筐体13は、その筐体13の天板13aの中央位置にサブ筐体13の外側と内側を貫通する第2貫通穴18が形成されている。その第2貫通穴18には、それぞれ円板状の誘電体よりなるサブマイクロ波透過窓19が、第2貫通穴18を閉塞するように配設されている。また、サブ筐体13の底板13bとチャンバ11の天板11bとの連結固定部分であって第2貫通穴18と対向する位置には、第2導出路20が貫通形成されている。
メイン筐体12の天板12aには、主導波管21の先端部が連結固定されている。主導波管21の先端部は、メインマイクロ波透過窓16に対応する位置に開口部22が形成され、その開口部22がメインマイクロ波透過窓16を内包するように配置形成されている。
一方、サブ筐体13の天板13aには、分岐導波管23の先端部が連結固定されている。分岐導波管23の先端部は、サブマイクロ波透過窓19に対応する位置に開口部24が形成され、その開口部24がサブマイクロ波透過窓19を内包するように配置形成されている。
主導波管21は、その基端部にはマイクロ波発振器25が設けられ、マイクロ波発振器25から発振されたマイクロ波をメインマイクロ波透過窓16まで伝搬させる。メインマイクロ波透過窓16まで伝搬したマイクロ波は、メインマイクロ波透過窓16を透過してメイン筐体12内(メインプラズマ生成室S1)に導入されるようになっている。
分岐導波管23は、その基端部が第2プラズマアッシング装置2に設けた主導波管21に連結されている。つまり、第1プラズマアッシング装置1のサブ筐体13に連結された分岐導波管23は、第2プラズマアッシング装置2の主導波管21から分岐した導波管である。
そして、第1プラズマアッシング装置1の主導波管21においても、第2プラズマアッシング装置2のサブ筐体13に連結された分岐導波管23が分岐されている。
第1及び第2プラズマアッシング装置1,2における主導波管21の分岐導波管23との分岐部分には、それぞれ分配器26が設けられている。
第1プラズマアッシング装置1の分配器26は、主導波管21を介して伝搬したマイクロ波発振器25からのマイクロ波を、主導波管21を介して自身のメイン筐体12、または、分岐導波管23を介して第2プラズマアッシング装置2のサブ筐体13とのいずれか一方に伝搬させる切換手段であって、電気的に切換制御される。
従って、第2プラズマアッシング装置2の分配器26も、主導波管21を介して伝搬したマイクロ波発振器25からのマイクロ波を、主導波管21を介して自身のメイン筐体12、または、分岐導波管23を介して第1プラズマアッシング装置1のサブ筐体13とのいずれか一方に伝搬させる切換手段である。
そして、分配器26が主導波管21側に切換制御されると、マイクロ波発振器25からのマイクロ波は、主導波管21を介して自身のメインマイクロ波透過窓16まで伝搬し、メインマイクロ波透過窓16を透過してメインプラズマ生成室S1に導入されるようになっている。このとき、そのマイクロ波発振器25からのマイクロ波は、他方のプラズマアッシング装置のサブプラズマ生成室S2に導入されない。
反対に、分配器26が分岐導波管23側に切換制御されると、マイクロ波発振器25からのマイクロ波は、分岐導波管23を介して他方のプラズマアッシング装置のサブプラズマ生成室S2のサブマイクロ波透過窓19まで伝搬し、該サブマイクロ波透過窓19を透過してサブプラズマ生成室S2に導入されるようになっている。このとき、そのマイクロ波発振器25からのマイクロ波は、自身のプラズマアッシング装置のメインプラズマ生成室S1に導入されない。
そして、これらメイン及びサブプラズマ生成室S1,S2において、その導入されたマイクロ波によって、同プラズマ生成室S1,S2に導入されたプラズマ形成用ガスが励起されプラズマが生成される。ここで、メインプラズマ生成室S1にて生成されたプラズマは、第1導出路17を介して下方のステージSTに載置された半導体基板Wに向かって導出される。また、サブプラズマ生成室S2にて生成されたプラズマは、第2導出路20を介して下方のステージSTに載置された半導体基板Wに向かって導出される。
なお、マイクロ波発振器25と分配器26との間の主導波管21上には、アイソレータ27及び整合器28が設けられている。
チャンバ11の天板11b下側であって第1導出路17及び第2導出路20と対向する位置に拡散板30が配置されている。拡散板30は、アルミ(Al)製よりなり、間隔保持部材31を介して天板11bに対して連結固定されている。拡散板30は、図3に示すように、多数の導通孔32が等間隔に配置形成され、第1導出路17及び第2導出路20から導出されたプラズマを分散させて各導通孔32から導出させるようにして、プラズマが半導体基板Wの全表面に均一に曝されるようにしている。そして、ステージSTに載置された半導体基板Wは、その表面に形成されたレジスト膜がプラズマにてアッシングされる。
次に、上記したプラズマアッシング装置システムの作用について説明する。
(A)
処理中:第1プラズマアッシング装置1
休止中:第2プラズマアッシング装置2
いま、先に、第1プラズマアッシング装置1が、チャンバ11のステージSTに載置されている半導体基板Wのアッシングを行っている状態(処理中)にあり、一方、第2プラズマアッシング装置2が、チャンバ11のステージSTの半導体基板Wをアッシング処理していない状態(休止中)にある。
このとき、第1プラズマアッシング装置1は、分配器26が主導波管21側に切換制御され、マイクロ波発振器25からのマイクロ波を、主導波管21を介してメインマイクロ波透過窓16まで伝搬し、メインマイクロ波透過窓16を透過してメインプラズマ生成室S1に導入されている。
一方、第2プラズマアッシング装置2は、分配器26が分岐導波管23側に切換制御され、マイクロ波発振器25を駆動し同マイクロ波発振器25からのマイクロ波を、分岐導波管23を介して第1プラズマアッシング装置1のサブプラズマ生成室S2に導入する。
従って、この時点では、第1プラズマアッシング装置1は、そのメインプラズマ生成室S1において自身のマイクロ波発振器25からマイクロ波を導入してプラズマが生成され、一方、サブプラズマ生成室S2において第2プラズマアッシング装置2のマイクロ波発振器25からマイクロ波を導入してプラズマが生成されている。
そして、第1プラズマアッシング装置1は、メイン及びサブプラズマ生成室S1,S2にて生成されたプラズマは、第1及び第2導出路17,20からそれぞれ導出され、拡散板30を介して半導体基板Wの表面に形成したレジスト膜をアッシングしている。
従って、メインプラズマ生成室S1にて生成されたプラズマに加えて、サブプラズマ生成室S2にて生成されたプラズマが、半導体基板Wのレジスト膜のアッシングに加わるため、第1プラズマアッシング装置1は、プラズマが増えた分、アッシング処理が迅速に行われる。
(B)
処理中:第1プラズマアッシング装置1
処理中:第2プラズマアッシング装置2
やがて、休止中の第2プラズマアッシング装置2において、ステージSTに新たな半導体基板Wが載置され、該半導体基板Wのアッシング処理のための準備が終了すると、第2プラズマアッシング装置2は、分配器26が主導波管21側に切換制御される。これによって、第2プラズマアッシング装置2のマイクロ波発振器25からのマイクロ波は、主導波管21を介して第2プラズマアッシング装置2のメインプラズマ生成室S1に導入される。一方、第2プラズマアッシング装置2の分配器26が主導波管21側に切換制御されることによって、第1プラズマアッシング装置1のサブプラズマ生成室S2には、マイクロ波の導入が遮断されて、サブプラズマ生成室S2においてプラズマが生成されなくなる。
従って、第2プラズマアッシング装置2は、メインプラズマ生成室S1にて生成されたプラズマによって半導体基板Wのアッシング処理が開始される。また、第1プラズマアッシング装置1は、サブプラズマ生成室S2にてプラズマが生成されなくなるため、メインプラズマ生成室S1にて生成されたプラズマのみによる半導体基板Wのアッシング処理が開始される。その結果、第1プラズマアッシング装置1におけるアッシング処理能力は、サブプラズマ生成室S2からのプラズマが消失する分、低下し、本来のアッシング処理能力に復帰する。
(C)
休止中:第1プラズマアッシング装置1
処理中:第2プラズマアッシング装置2
やがて、第1プラズマアッシング装置1が、処理中の半導体基板Wのアッシングが完了して、新たな半導体基板Wと交換し新たな半導体基板Wのアッシング処理を行うために休止すると、第1プラズマアッシング装置1は、分配器26が分岐導波管23側に切換制御される。これによって、第1プラズマアッシング装置1のマイクロ波発振器25からのマイクロ波は、分岐導波管23を介して第2プラズマアッシング装置2のサブプラズマ生成室S2に導入される。
この時、第2プラズマアッシング装置2の分配器26が主導波管21側に切換制御されることによって、第2プラズマアッシング装置2のメインプラズマ生成室S1には、マイクロ波が導入されていて、メインプラズマ生成室S1においてプラズマが生成されている。
従って、第2プラズマアッシング装置2は、メインプラズマ生成室S1にて生成されたプラズマに加えて、サブプラズマ生成室S2にて生成されたプラズマが、半導体基板Wのレジスト膜のアッシングに加わるため、プラズマが増えた分、アッシング処理が迅速に行われる。
一方、第1プラズマアッシング装置1は、メインプラズマ生成室S1及びサブプラズマ生成室S2からのプラズマが消失し休止する。そして、この休止中に、新たな半導体基板Wのアッシング処理を行うためにアッシング処理した半導体基板Wと新たな半導体基板Wとの交換作業を行う。
(D)
処理中:第1プラズマアッシング装置1
処理中:第2プラズマアッシング装置2
やがて、第1プラズマアッシング装置1において交換作業が終了すると、第1プラズマアッシング装置1は、分配器26が主導波管21側に切換制御される。これによって、第1プラズマアッシング装置1のマイクロ波発振器25からのマイクロ波は、主導波管21を介して第1プラズマアッシング装置1のメインプラズマ生成室S1に導入される。一方、第1プラズマアッシング装置1の分配器26が主導波管21側に切換制御されることによって、第2プラズマアッシング装置2のサブプラズマ生成室S2には、マイクロ波の導入が遮断されて、サブプラズマ生成室S2においてプラズマが生成されなくなる。
従って、第1プラズマアッシング装置1は、メインプラズマ生成室S1にて生成されたプラズマによって半導体基板Wのアッシング処理が開始される。また、第2プラズマアッシング装置2は、サブプラズマ生成室S2にてプラズマが生成されなくなるため、メインプラズマ生成室S1にて生成されたプラズマのみによる半導体基板Wのアッシング処理が開始される。その結果、第2プラズマアッシング装置2におけるアッシング処理能力は、サブプラズマ生成室S2からのプラズマが消失する分、低下し、本来のアッシング処理能力に復帰する。
(E)
処理中:第1プラズマアッシング装置1
休止中:第2プラズマアッシング装置2
やがて、第2プラズマアッシング装置2が、処理中の半導体基板Wのアッシングが完了して、新たな半導体基板Wと交換し新たな半導体基板Wのアッシング処理を行うために休止すると、第2プラズマアッシング装置2は、分配器26が分岐導波管23側に切換制御される。これによって、第2プラズマアッシング装置2のマイクロ波発振器25からのマイクロ波は、分岐導波管23を介して第1プラズマアッシング装置1のサブプラズマ生成室S2に導入される。
この時、第1プラズマアッシング装置1の分配器26が主導波管21側に切換制御されることによって、第1プラズマアッシング装置1のメインプラズマ生成室S1には、マイクロ波が導入されていて、メインプラズマ生成室S1においてプラズマが生成されている。
従って、第1プラズマアッシング装置1は、メインプラズマ生成室S1にて生成されたプラズマに加えて、サブプラズマ生成室S2にて生成されたプラズマが、半導体基板Wのレジスト膜のアッシングに加わるため、プラズマが増えた分、アッシング処理が迅速に行われる。
一方、第2プラズマアッシング装置2は、メインプラズマ生成室S1及びサブプラズマ生成室S2からのプラズマが消失し休止する。そして、この休止中に、新たな半導体基板Wのアッシング処理を行うためにアッシング処理した半導体基板Wと新たな半導体基板Wとの交換作業を行う。
以後、同様な動作を繰り返し、つまり、第1及び第2プラズマアッシング装置1,2のマイクロ波発振器25から発振するマイクロ波を、それぞれ自身のアッシング装置が休止中で、他のアッシング装置が処理中のときには、他のアッシング装置に供給し、第1及び第2プラズマアッシング装置1,2において半導体基板Wのアッシング処理行う。
なお、ここでは、詳述しなかったが、第1及び第2プラズマアッシング装置1,2のメイン及びサブプラズマ生成室S1,S2は、それぞれマイクロ波が導入されている時に、あわせてプラズマ形成用ガスが導入されていることは勿論である。
以上記述したように、本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)本実施形態によれば、第1及び第2プラズマアッシング装置1,2のマイクロ波発振器25から発振するマイクロ波を、それぞれ自身のアッシング装置が休止中で、他のアッシング装置が処理中のときには、他のアッシング装置に供給して、第1及び第2プラズマアッシング装置1,2において半導体基板Wのアッシング処理行うようにした。
従って、第1及び第2プラズマアッシング装置1,2にそれぞれ設けたマイクロ波発振器25を休止させることなく、有効に利用することができる。
(2)本実施形態によれば、第1及び第2プラズマアッシング装置1,2において、他のアッシング装置が処理中のときには、自身のマイクロ波発振器25からのマイクロ波に基づいて生成されたプラズマに、その他のアッシング処理装置からのマイクロ波に基づいて生成したプラズマを加えて半導体基板Wのアッシングを行うため、そのアッシング処理能力が向上しアッシング処理時間を短縮することができ、生産効率を向上させることができる。
尚、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、第1及び第2プラズマアッシング装置1,2の2つプラズマアッシング装置システムに具体化したが、3つ以上のプラズマアッシング装置からなるシステムに応用してもよい。
・上記実施形態では、第1及び第2プラズマアッシング装置1,2にメインプラズマ生成室S1とサブプラズマ生成室S2の2つを設けたが、メインプラズマ生成室S1とサブプラズマ生成室S2を一体にして、仕切りのない1つプラズマ生成室にして実施してもよい。
・上記実施形態では、1つのプラズマアッシング装置に対して1つプラズマアッシング装置のマイクロ波を利用したが、1つのプラズマアッシング装置に対して2以上のプラズマアッシング装置のマイクロ波を利用するようにして実施してもよい。このとき、例えば、2つのプラズマアッシング装置が休止状態になる時、その2つのプラズマアッシング装置からのマイクロ波を1つの処理中のプラズマアッシング処理装置に供給するようにして実施してもよい。
・上記実施形態では、プラズマアッシング装置システムに具体化したが、プラズマを利用して半導体基板に対してドライエッチングを行うプラズマ処理装置のシステムに応用したり、表面改質を行うプラズマ処理装置に応用してもよい。
1…第1プラズマアッシング装置、2…第2プラズマアッシング装置、11…チャンバ、12…メイン筐体、13…サブ筐体、15…第1貫通穴、16…メインマイクロ波透過窓、17…第1導出路、18…第2貫通穴、19…サブマイクロ波透過窓、20…第2導出路、21…主導波管、22,24…開口部、23…分岐導波管、25…マイクロ波発振器、26…分配器、27…アイソレータ、28…整合器、30…拡散板、32…導通孔、35…第1排気口、36…第2排気口、ST…ステージ,S1…メインプラズマ生成室,S2…サブプラズマ生成室、W…半導体基板。

Claims (5)

  1. プラズマ生成室に、導波管を介してマイクロ波発振器からのマイクロ波を導入し、プラズマ形成用ガスを励起させてプラズマを生成し、前記プラズマ生成室で生成したプラズマを、チャンバ内に配置した加工用基板に曝してプラズマ処理する複数のプラズマ処理装置のプラズマ生成方法であって、
    複数のプラズマ処理装置の中でプラズマ処理を休止するプラズマ処理装置が生じた時、その休止するプラズマ処理装置のマイクロ波発振器からのマイクロ波を、プラズマ処理中のプラズマ処理装置に導入させて、プラズマ処理中のプラズマ処理装置において新たなプラズマを生成することを特徴とする複数のプラズマ処理装置のプラズマ生成方法。
  2. 請求項1に記載の複数のプラズマ処理装置のプラズマ生成方法において、
    前記各プラズマ処理装置に設けたプラズマ生成室は、
    自身のマイクロ波発振器からのマイクロ波を導入するメインプラズマ生成室と、
    他のプラズマ処理装置のマイクロ波発振器からのマイクロ波を導入するサブプラズマ生成室と
    からなることを特徴とする複数のプラズマ処理装置のプラズマ生成方法。
  3. プラズマ生成室にプラズマ形成用ガス及びマイクロ波を導入してプラズマを生成し、その生成したプラズマにてステージに載置した加工用基板の表面をプラズマ処理するチャンバと、
    前記マイクロ波を発振するマイクロ波発振器と、
    前記マイクロ波発振器からマイクロ波を伝搬し、前記プラズマ生成室に設けたメインマイクロ波透過窓を介して前記プラズマ生成室に前記マイクロ波を導入する主導波管と
    を備えたプラズマ処理装置を複数設けたプラズマ処理装置システムであって、
    前記各プラズマ処理装置のプラズマ生成室に、新たなサブマイクロ波透過窓を設け、
    前記各プラズマ処理装置の主導波管から分岐し、前記他のプラズマ処理装置に設けたサブマイクロ波透過窓を介して前記他のプラズマ処理装置のプラズマ生成室に、前記マイクロ波を導入させるための分岐導波管を設け、
    さらに、前記各プラズマ処理装置に、前記主導波管と分岐導波管を選択し、自身の前記マイクロ波発振器からのマイクロ波を、自身の前記プラズマ生成室と他の前記プラズマ生成室のいずれかに導入させるための切換手段と
    を設けたことを特徴とするプラズマ処理装置システム。
  4. 請求項3に記載のプラズマ処理装置システムにおいて、
    前記各プラズマ処理装置のプラズマ生成室は、複数のプラズマ生成室が設けられ、その各プラズマ生成室には、前記メインマイクロ波透過窓と前記サブマイクロ波透過窓のいずれかが設けられていることを特徴とするプラズマ処理装置システム。
  5. 請求項4に記載のプラズマ処理装置システムにおいて、
    前記プラズマ処理装置は、2つであって、
    前記各プラズマ処理装置に設けた複数のプラズマ生成室は、
    自身のマイクロ波発振器からのマイクロ波を導入するメインプラズマ生成室と、
    他のプラズマ処理装置のマイクロ波発振器からのマイクロ波を導入するサブプラズマ生成室と
    からなることを特徴とするプラズマ処理装置システム。
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