以下に添付図面を参照して、この発明にかかるコンテンツ購入システム、コンテンツ購入方法、コンテンツ購入プログラムおよび記録媒体の好適な実施の形態を詳細に説明する。
図1において、所定のコンテンツを視聴または聴取可能に再生可能なコンテンツ再生装置100は、記録部101と、選択部102と、生成部103と、出力部104と、設定部105と、から構成されている。なお、コンテンツ再生装置100は、コンテンツを視聴または聴取可能に当該コンテンツを再生するように構成されている。すなわち、図1には明示していないが、コンテンツを再生出力する構成が備えられている。
コンテンツ再生装置100は、たとえば、移動体に搭載され、サブスクリプションサービスを用いて、所定の有効期間において視聴または聴取可能なコンテンツ(以下、「期限付きコンテンツ」という)を再生可能とすることとしてもよい。サブスクリプションサービスは、たとえば、利用者が所定の契約料金を支払うことで、契約期間中に限り、利用者の再生端末などによって、所定の楽曲群の曲のダウンロードや再生をおこなうことができるサービスである。
なお、本明細書では、サブスクリプションサービスを利用して、所定のコンテンツ群のコンテンツをダウンロードあるいは視聴または聴取することとして説明するが、コンテンツ群のコンテンツの代わりに映像データや楽曲などであってもよいし、その他各種情報データであってもよい。
記録部101は、期限付きコンテンツを図示しない記録媒体に記録する。記録媒体に記録された期限付きコンテンツは、たとえば、利用者からの再生の指示があった場合、所定の有効期間に応じて視聴または聴取可能となる。
選択部102は、記録部101によって記録された期限付きコンテンツのうち、購入対象となる購入対象コンテンツの選択を受け付ける。期限付きコンテンツは、たとえば、前述したサブスクリプションサービスによって提供される所定の有効期間内に限って視聴または聴取可能となるコンテンツである。なお、ここでは所定の有効期間に限って視聴または聴取可能な構成としたが、ダウンロードが可能な期間や、視聴(あるいは聴取)が可能な回数、すなわち再生できる回数を制限する構成でもよい。
生成部103は、選択部102によって選択された購入対象コンテンツを特定する特定情報を生成する。特定情報は、たとえば、コンテンツのタイトル名称や著作者名などのメタデータ、著作権ナンバーなどのコンテンツID(IDentifier)、サブスクリプションサービスにおける識別ナンバーなどであってもよい。また、コンテンツの特徴量やコンテンツの一部を含む情報であってもよい。コンテンツの特徴量や一部を含むことで、同一のコンテンツであっても録音環境などのバージョンの違いがある場合に容易に特定することができる。
出力部104は、生成部103によって生成された特定情報を、期限付きコンテンツを記録する記録装置に出力する。記録装置は、たとえば、複数のコンテンツを記録し管理可能な記録媒体を有しており、コンテンツ再生装置100を所有する利用者のパーソナルコンピュータなどでもよい。また、記録装置は、複数のコンテンツを記録可能であれば、コンテンツ再生装置100自体であってもよい。なお、本明細書においては、コンテンツを記録可能な機器(以下、コンテンツ記録装置とよぶ)を主にコンテンツの購入ができる機器として位置付けている。
設定部105は、選択部102によって選択された購入対象コンテンツが購入された場合、図示しない記録媒体に記録された期限付きコンテンツにおける購入対象コンテンツに対する所定の有効期間を無期限に設定する。
具体的には、たとえば、設定部105は、選択部102によって選択された購入対象コンテンツが購入された場合、購入対象コンテンツを管理するコンテンツ管理サーバから、購入対象コンテンツの有効期間に関する更新情報を取得することによって、所定の有効期間を無期限に設定する。すなわち、利用者が購入対象コンテンツの対価を支払って購入したことが確認されると取得できる更新情報によって、有効期間の指定されているコンテンツの有効期間を無期限にすることで、利用者は、購入後に有効期間を気にすることなくコンテンツを視聴または聴取できる。ここでは、無期限に設定するとしたが、取得した更新情報の指定する期間に設定するとしてもよく、コンテンツ管理サーバはユーザーとの購入契約に基づき指定する期間に設定できることとしてもよい。
このように、サブスクリプションサービスによって提供される期限付きコンテンツの有効期間を設定しなおすことで、購入対象コンテンツをダウンロードすることなく通信負荷を低減させることができる。
図2において、コンテンツ記録装置200は、記録部201と、取得部202と、検索部203と、要求部204と、受信部205と、更新部206と、から構成されている。
記録部201は、所定の有効期間において視聴または聴取可能な期限付きコンテンツを図示しない記録媒体に記録する。期限付きコンテンツは、たとえば、所定の再生装置によって視聴または聴取可能であることとし、コンテンツ記録装置200に限るものではない。また、記録部201は、期限付きコンテンツの他、有効期間が設定されていないコンテンツや各種データを図示しない記録媒体に記録することとしてもよい。
取得部202は、記録部201によって記録された期限付きコンテンツのうち、購入対象となる購入対象コンテンツを特定する特定情報を取得する。特定情報は、たとえば、コンテンツのタイトル名称や著作者名などのメタデータ、著作権ナンバーなどのコンテンツID(IDentifier)、サブスクリプションサービスにおける識別ナンバーなどであってもよい。また、コンテンツの特徴量やコンテンツの一部を含む情報であってもよい。コンテンツの特徴量や一部を含むことで、同一のコンテンツであっても録音環境などのバージョンの違いがある場合に容易に特定することができる。
また、特定情報の取得は、たとえば、外部の機器から受信することとしてもよいし、利用者からの入力を受け付けることとしてもよい。また、サブスクリプションサービスを実施するサーバなどの外部のサーバから取得することとしてもよい。
検索部203は、取得部202によって取得された特定情報によって特定される購入対象コンテンツを、図示しない記録媒体に記録された期限付きコンテンツの中から検索する。
要求部204は、検索部203によって検索された結果、購入対象コンテンツがあった場合、複数のコンテンツを管理するコンテンツ管理サーバに対して、購入対象となる購入対象コンテンツの購入要求をおこなう。
コンテンツ管理サーバは、たとえば、サブスクリプションサービスを実施するサーバと同一のサーバであってもよいし、サブスクリプションサービスとは異なるサーバであってもよい。換言すれば、サブスクリプションサービスを実施するサーバは、たとえば、所定の有効期間において視聴または聴取可能とするための期限付きコンテンツを管理し、コンテンツ管理サーバは、購入対象となるコンテンツを管理する構成としてもよい。
また、要求部204は、検索部203によって検索された結果、購入対象コンテンツがなかった場合期限付きコンテンツの取得要求をおこなうこととしてもよい期限付きコンテンツの取得は、たとえば、サブスクリプションサービスを実施するサーバや、コンテンツ管理サーバなどでもよい。
受信部205は、要求部204によって購入要求がされた結果、コンテンツ管理サーバから購入対象コンテンツの有効期間に関する更新情報を受信する。有効期間に関する更新情報は、たとえば、サブスクリプションサービスによって提供されるコンテンツの配信の終了日のみならず、開始日と終了日をあわせて更新する情報であってもよい。また、配信の期日の代わりに、再生可能な期日を設定してもよく、利用の可否に関する情報でもよい。
また、受信部205は、要求部204によって購入要求がされた結果、購入対象コンテンツの対価が支払われた場合に、購入対象コンテンツの対価の支払いに関する課金情報を管理するコンテンツ管理サーバから更新情報を受信することとしてもよい。
すなわち、コンテンツ管理サーバは、購入要求があった購入対象コンテンツについて、対価の支払いがあった場合に受信部205に対して購入対象コンテンツの更新情報を送信し、対価の支払いがない場合は、対価の要求をおこなう構成としてもよい。
更新部206は、受信部205によって受信された更新情報を用いて、図示しない記録媒体に記録された期限付きコンテンツにおける購入対象コンテンツに対する所定の有効期間を更新する。
具体的には、たとえば、更新部206は、更新情報を用いて、購入対象コンテンツに対する所定の有効期間を無期限としたり、購入対象コンテンツの複製に関する許容回数を設定したりすることとしてもよい。
また、ステップS301において期限付きコンテンツが記録されている場合(ステップS301:Yes)は、選択部102によって、購入対象コンテンツの選択を受け付けたか否かを判断する(ステップS302)。購入対象コンテンツの選択は、たとえば、利用者が図示しない操作部を操作することによっておこなわれる構成でもよい。
ステップS302において、購入対象コンテンツの選択を受け付けるのを待って、受け付けた場合(ステップS302:Yes)は、生成部103によって、ステップS302において選択された購入対象コンテンツを特定する特定情報を生成する(ステップS303)。生成した特定情報は、複数のコンテンツを記録可能な機器に対して出力するまで、コンテンツ再生装置100内に保管し、利用者は一覧表示等で特定情報を生成した購入対象コンテンツの参照が出来、またコンテンツを記録可能な機器に対して出力する特定情報を後から選択できるようにしてもよい。
そして、出力部104によって、期限付きコンテンツを記録する記録装置に対して、ステップS303において生成された特定情報を出力して(ステップS304)、一連の処理を終了する。
また、図3のフローチャートでは説明を省略したが、設定部105によって、ステップS302において選択された購入対象コンテンツが購入された場合、図示しない記録媒体に記録された期限付きコンテンツにおける購入対象コンテンツに対する所定の有効期間を無期限に設定することとしてもよい。
また、ステップS401において、期限付きコンテンツが記録されている場合(ステップS401:Yes)は、取得部202によって、ステップS401において記録された期限付きコンテンツのうち、購入対象となる購入対象コンテンツを特定する特定情報を取得したか否かを判断する(ステップS402)。
ステップS402において、特定情報を取得するのを待って、取得した場合(ステップS402:Yes)は、検索部203によって、図示しない記録媒体に記録された期限付きコンテンツの中から、ステップS402において取得された特定情報によって特定される購入対象コンテンツを検索する(ステップS403)。
つぎに、要求部204によって、ステップS403において検索された結果、購入対象コンテンツがあった場合、複数のコンテンツを管理するコンテンツ管理サーバに対して、購入対象となる購入対象コンテンツの購入要求をおこなう(ステップS404)。
また、図4のフローチャートでは説明を省略するが、ステップS403において検索された結果、購入対象コンテンツがなかった場合、期限付きコンテンツの取得要求をおこなうこととしてもよい。期限付きコンテンツの取得は、たとえば、サブスクリプションサービスを実施するサーバや、コンテンツ管理サーバなどでもよい。
そして、受信部205によって、ステップS404において購入要求がされた結果、コンテンツ管理サーバから購入対象コンテンツの有効期間に関する更新情報を受信する(ステップS405)。有効期間に関する更新情報は、たとえば、サブスクリプションサービスによって提供されるコンテンツの配信の終了日のみならず、開始日と終了日をあわせて更新する情報などである。
つぎに、更新部206によって、ステップS405において受信された更新情報を用いて、図示しない記録媒体に記録された期限付きコンテンツにおける購入対象コンテンツに対する所定の有効期間を更新して(ステップS406)、一連の処理を終了する。
具体的には、たとえば、有効期間の更新は、更新情報を用いて、購入対象コンテンツに対する所定の有効期間を無期限としたり、購入対象コンテンツの複製に関する許容回数を設定したりすることとしてもよい。
以上説明したように、本実施の形態にかかるコンテンツ再生装置、コンテンツ記録装置、コンテンツ再生方法、コンテンツ記録方法、コンテンツ再生プログラム、コンテンツ記録プログラムおよびコンピュータに読み取り可能な記録媒体によれば、期限付きコンテンツから購入対象コンテンツを選択できるため、利用者は、コンテンツの内容を十分確認した上で購入することができる。
また、サブスクリプションサービスによって提供された期限付きコンテンツを購入した場合であっても、購入対象のコンテンツを受信することなく、有効期間を無期限に設定するだけでよいため、通信負荷の低減を図ることができる。
また、コンテンツ記録装置に購入したコンテンツを記録することで、利用者は、購入したコンテンツの一元管理が可能となる。すなわち、移動体に搭載されたコンテンツ再生装置とは別のコンテンツ記録装置に購入対象コンテンツを記録することで、利用者は、購入したコンテンツの再生や複製などの利便性を高めることができる。
また、購入対象コンテンツの受信をおこなわずに、更新情報を受信して有効期間を設定する構成であるため、通信環境が不安定になることなく購入コンテンツの取得ができる。
以下に、本発明の実施例について説明する。本実施例では、たとえば、車両(四輪車、二輪車を含む)などの移動体に搭載されるナビゲーション装置によって、本発明のコンテンツ再生装置を実施し、ナビゲーション装置とは異なる場所に設置されたPC(パーソナルコンピュータ)によって、本発明のコンテンツ記録装置を実施した場合の一例について説明する。
(システムの概要)
まず、図5を用いて、本実施例にかかるコンテンツの購入の一例として楽曲を購入する楽曲購入システムの概要について説明する。図5は、本実施例にかかる楽曲購入システムの概要を示す説明図である。
図5において、楽曲購入システム500は、サブスクリプションサービスサーバ501と、ナビゲーション装置502と、PC503と、再生端末504と、から構成されている。サブスクリプションサービスサーバ501と、ナビゲーション装置502と、PC503とは、それぞれインターネット510を介して接続されており、ナビゲーション装置502と、PC503と、再生端末504は、それぞれ同一の利用者550が所有していることとする。
なお、図5の説明では、ナビゲーション装置502と、PC503と、再生端末504は、同一の利用者550が所有することとしたが、それぞれ異なっていてもよく、その場合、それぞれが友人や家族など利用者550によって把握可能な所有としてもよい。
サブスクリプションサービスサーバ501は、利用者550との間における、所定の楽曲の配信に関する契約に基づいて、利用者550の所有するナビゲーション装置502やPC503へ楽曲を配信する。楽曲の配信は、ナビゲーション装置502やPC503に限ることなく、利用者550との間の契約に応じて登録される端末に対しておこなうこととしてもよい。
具体的には、たとえば、サブスクリプションサービスサーバ501によって、利用者550は、登録されたナビゲーション装置502やPC503などの所定の端末を通じて、契約した期間に応じて、サブスクリプションサービスサーバ501が用意する楽曲群の楽曲から、好きな楽曲を好きなだけダウンロードあるいは再生して、聴取することができる。
より具体的には、たとえば、サブスクリプションサービスサーバ501は、楽曲データを保管管理するコンテンツサーバや、利用者550の端末認証と、楽曲の有効期間を設定管理する認証サーバや、利用者550との間における契約情報と課金情報を管理する課金サーバなどからなるサーバ群から構成されていてもよい。サーバ群は、たとえば、3つでなくてもよく、コンテンツサーバ、認証サーバ、課金サーバのうちいずれか一つ以上の機能を有するサーバからなり、すべての機能を実現できる構成であればよい。
ここで、サブスクリプションサービスサーバ501による楽曲の配信の概要について説明する。サブスクリプションサービスサーバ501は、利用者550との間の契約に応じて登録されたナビゲーション装置502やPC503などの所定の端末から、楽曲のダウンロードの要求を受け付けると、認証サーバの機能によって、有効な契約がされた利用者550であるか否か認証をおこなう。
さらに、サブスクリプションサービスサーバ501は、課金サーバの機能によって管理された利用者550の契約情報に応じて、コンテンツサーバの機能によって保管管理された楽曲群から配信する楽曲を設定する。具体的には、たとえば、配信する楽曲は、ナビゲーション装置502やPC503などから要求された楽曲について、契約情報や課金情報に応じた有効期間を設定して配信することとなる。また、有効期間の代わり、あるいは加えて、許可する再生回数を設定して配信してもよい。
ここで、有効期間は、たとえば、利用者550の支払い状況に応じて更新されることとしてもよく、配信の終了日のみならず、開始日と終了日をあわせた情報であってもよい。また、配信の期日の代わりに、再生可能な期日を設定してもよく、利用の可否に関する情報でもよい。
ナビゲーション装置502は、車両など移動体に搭載されており、車両の経路誘導などをおこなう他に、記録媒体に記録されたコンテンツや、通信機能によって取得されたコンテンツの再生をおこなう。
具体的には、たとえば、サブスクリプションサービスサーバ501によって配信される楽曲の聴取をおこなうことができる。楽曲の配信は通信機能を利用して行ってもよいし、記録媒体に記録し郵送などで配布してもよい。また配信される楽曲は、たとえば、聴取可能な有効期間が設定されており、ダウンロード方式によって、所定の記録媒体に記録される。
より具体的には、たとえば、ナビゲーション装置502は、所定の楽曲の配信に関する契約をおこなった利用者550が所有しており、図示しない表示部や音声出力部などによって利用可能な楽曲のリストや情報を参照する機能を有している。そして、図示しない操作部などによって、利用者550から聴取したい楽曲の選択を受け付けて、ダウンロードと、ダウンロード済みの楽曲の再生をおこなうことができる。ダウンロード中に同時再生ができてもよい。
再生する楽曲は、たとえば、サブスクリプションサービスサーバ501から1曲あるいは複数曲ダウンロードすることとしてもよい。ダウンロードされた楽曲は、契約に応じた有効期間に限って聴取可能な曲でもよい。
ここで、本実施例では、所定の有効期間に限って聴取している楽曲について、利用者550が購入を希望した場合に、その楽曲の購入をすることができる。具体的には、たとえば、利用者550が購入したい楽曲を選択すると、ナビゲーション装置502は、その楽曲を特定するための特定情報を生成して、登録する。そして、ナビゲーション装置502は、登録した特定情報を後述するPC503へ転送して、PC503によって購入したい楽曲に対する対価の支払いがおこなわれることを条件に、楽曲の購入ができる。
特定情報のPC503への転送は、ナビゲーション装置502をPC503に有線で接続して行ってもよいし、無線通信を用いてもよい。また、たとえば、利用者550によって、着脱自在な記録媒体によって転送することとしてもよい。また、ナビゲーション装置502から、たとえばサブスクリプションサービスを実施するサーバなどの外部サーバーに一旦転送し、外部サーバからPC503に転送することとしてもよい。このとき、外部サーバーからPC503に接続して転送してもよいし、利用者550がPC503から外部サーバーにアクセスして取得することとしてもよい。
ここで、楽曲の購入は、たとえば、所定の有効期間の制限を解除することである。すなわち、楽曲が販売可能なサーバが、有効期限を無期限とする更新情報を生成しそれを後述するPC503に送信し、PC503は取得した更新情報にもとづいて所定の有効期間を無期限に設定することによって楽曲を購入することとなる。または、楽曲が販売可能なサーバが通信等で直接PC503内の所定の有効期間に限って聴取している楽曲データにアクセスし、楽曲データに含まれる所定の有効期間を無期限に設定することによって楽曲を購入することとしてもよい。
また、たとえば、楽曲の購入は、後述するPC503によっておこなわれ、ナビゲーション装置502は、PC503から購入した(有効期間が無期限に設定された)楽曲の複製を受信する構成でもよい。
ナビゲーション装置502による楽曲の複製の受信は、たとえば、利用者550によって、着脱自在な記録媒体によってPC503から転送することとしてもよい。あるいは、PC503へ転送する特定情報に、ナビゲーション装置502を識別する情報や、ナビゲーション装置502にアクセスするための情報を付与しておき、PC503による楽曲の購入後に自動的に複製をPC503から転送することとしてもよい。
このように、購入した楽曲の複製を受信可能(転送によって受け取ることのできる)な装置を特定することで、不正な複製を防ぐことができ、著作権保護に役立つことができる。
また、PC503から購入した楽曲の複製を受信する代わりに、有効期間を無期限に設定するための更新情報を受信して、記録媒体に記録された、期限付きコンテンツの有効期間を無期限にしてもよい。この場合、有効期間が無期限となった楽曲のオリジナルがナビゲーション装置502およびPC503に存在することとなる。すなわち、楽曲1曲分の購入に対して、複製ではない楽曲が2曲存在してしまうため、どちらかを複製と同等の取り扱いとする構成でもよい。
PC503は、ナビゲーション装置502と同様に期限付き楽曲を記録媒体に記録しており、ナビゲーション装置502から転送された特定情報によって特定される楽曲がある場合に、その楽曲を販売可能なサーバから購入する。販売可能なサーバは、たとえば、前述したサブスクリプションサービスサーバ501とは異なるサーバであっても、サブスクリプションサービスサーバ501と同一のサーバであってもよい。
具体的には、たとえば、楽曲の購入は、利用者550が購入したい楽曲の対価を支払った旨を示す課金情報および購入したい楽曲を特定する特定情報を含む購入要求を販売可能なサーバが取得すると、購入した楽曲について、有効期間を無期限とする更新情報をPC503に送信する構成である。
そして、PC503は受信した更新情報によって期限付き楽曲の有効期間を無期限にすることによって楽曲を購入する構成である。
その後、PC503によって、購入した楽曲の複製をナビゲーション装置502や、再生端末504へ転送することで、利用者550は、ナビゲーション装置502や、再生端末504によって、購入した楽曲を有効期間を気にすることなく聴取することができる。また、楽曲の複製を転送する代わりに、更新情報を転送して、ナビゲーション装置502や、再生端末504によって、ナビゲーション装置502や、再生端末504に記録されている期限付き楽曲の有効期間を無期限としてもよい。
ここで更新情報の転送とは、PC503が受信した更新情報の複製を生成し、元の更新情報はPC503内の所定の有効期間に限って聴取している楽曲の有効期限を設定することに用いて、複製した更新情報の方をナビゲーション装置502に送信することを含むものである。複製した更新情報を受信したナビゲーション装置502は、それを受信したナビゲーション装置502内の所定の有効期間に限って聴取している楽曲の有効期限を設定することに用いる。また、更新情報の転送とは、PC503で一旦受信した元の更新情報をPC503に残さずにナビゲーション装置502に送信することをも含むものである。
なお、購入した楽曲の複製は、複製許容回数が設定されていてもよく、たとえば、複製許容回数は、PC503に記録された楽曲について3回(3端末分)の複製も制限されていることとしてもよい。
また、購入した楽曲の更新情報を転送は、転送許容回数が設定されていてもよく、たとえば、転送許容回数は、PC503に記録された楽曲について3回(3端末分)の転送に制限されていることとしてもよい。
楽曲が販売可能なサーバは、サブスクリプションサービスサーバ501と同一であっても異なっていてもよいが、サブスクリプションサービスによって所定の有効期間において聴取している楽曲を購入することを前提とする構成でもよい。具体的には、たとえば、利用者550は、サブスクリプションサービスの契約によって所定の利用料金を支払っている場合、購入する楽曲に所定の割引を適用することとしてもよい。
この場合、特定情報にサブスクリプションサービスに関する契約情報などを含めることとすればよい。そして、販売可能なサーバは、特定情報に含まれる契約情報を参照して、楽曲の料金の割引をおこなうこととしてもよい。
契約情報は、たとえば、楽曲が販売可能なサーバがサブスクリプションサービスサーバ501と異なる場合は、販売可能なサーバがサブスクリプションサービスサーバ501に問い合わせることとしてもよい。また、楽曲が販売可能なサーバは、たとえば、認証サーバや課金サーバの機能をサブスクリプションサービスサーバ501と共有する構成としてもよい。
さらに、販売可能なサーバは、特定情報とともに、特定情報を取得した日時や利用者550の登録端末の情報を取得する構成とすれば、特定情報を取得した日時が、サブスクリプションサービスの契約期間中であることを確認した上で、現在サブスクリプションサービスの契約期間外であっても、契約期間中の特定情報を取得していれば購入可能としてもよい。
特定情報は、たとえば、サブスクリプションサービスサーバ501から配信される楽曲に応じて生成されるが、サブスクリプションサービスサーバ501と楽曲の販売可能なサーバが異なる場合、販売可能なサーバであってもその特定情報によって楽曲が特定できるようにする必要がある。すなわち、サブスクリプションサービスサーバ501および販売可能なサーバで楽曲を特定する際の特定情報のデータの共通化あるいは両サーバの楽曲リストを関連づけて相互に読替可能とすればよい。
また、特定情報は、たとえば、販売可能なサーバによって楽曲を特定できる情報であればよいが、サブスクリプションサービスの利用に応じて所定曲数の購入できる情報を付加してもよいし、利用者550によるサブスクリプションサービスの利用状況や利用ポイントに関する情報を付加してもよい。このようにして、サブスクリプションサービスと購入を密接に関連づければ、利用者550は、楽曲の聴取を利用して購入意欲が惹起され、サブスクリプションサービスの利用拡大および楽曲の販売促進を図ることができる。
(サブスクリプションサービスサーバ501のハードウェア構成)
ここで、図6を用いて、本実施例にかかるサブスクリプションサービスサーバ501のハードウェア構成について説明する。図6は、本実施例にかかるサブスクリプションサービスサーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。なお、以降の本実施例では、サブスクリプションサービスサーバ501と楽曲の販売可能なサーバを同一のサーバとして説明する。
図6において、サブスクリプションサービスサーバ501は、CPU601と、ROM602と、RAM603と、磁気ディスクドライブ604と、磁気ディスク605と、光ディスクドライブ606と、光ディスク607と、音声I/F(インターフェース)608と、スピーカ609と、入力デバイス610と、映像I/F611と、ディスプレイ612と、通信I/F613と、を備えている。また、各構成部601〜613はバス620によってそれぞれ接続されている。
まず、CPU601は、サブスクリプションサービスサーバ501の全体の制御を司る。ROM602は、ブートプログラム、通信プログラム、データ管理プログラムなどの各種プログラムを記録している。また、RAM603は、CPU601のワークエリアとして使用される。
磁気ディスクドライブ604は、CPU601の制御にしたがって磁気ディスク605に対するデータの読み取り/書き込みを制御する。磁気ディスク605は、磁気ディスクドライブ604の制御で書き込まれたデータを記録する。磁気ディスク605としては、たとえば、HD(ハードディスク)やFD(フレキシブルディスク)を用いることができる。
光ディスクドライブ606は、CPU601の制御にしたがって光ディスク607に対するデータの読み取り/書き込みを制御する。光ディスク607は、光ディスクドライブ606の制御にしたがってデータの読み出される着脱自在な記録媒体である。光ディスク607は、書き込み可能な記録媒体を利用することもできる。また、この着脱可能な記録媒体として、光ディスク607のほか、MO、メモリカードなどであってもよい。
音声I/F608は、音声出力用のスピーカ609に接続され、スピーカ609からは音声が出力される。
入力デバイス610は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えたリモコン、キーボード、マウス、タッチパネルなどが挙げられる。
映像I/F611は、ディスプレイ612と接続される。映像I/F611は、具体的には、たとえば、ディスプレイ612全体の制御をおこなうグラフィックコントローラと、即時表示可能な画像情報を一時的に記録するVRAM(Video RAM)などのバッファメモリと、グラフィックコントローラから出力される画像データに基づいて、ディスプレイ612を表示制御する制御ICなどによって構成される。
ディスプレイ612には、アイコン、カーソル、メニュー、ウインドウ、あるいは文字や画像などの各種データが表示される。このディスプレイ612は、たとえば、CRT、TFT液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどを採用することができる。
通信I/F613は、無線を介してネットワークに接続され、サブスクリプションサービスサーバ501とCPU601とのインターフェースとして機能する。通信I/F613は、さらに、無線を介してインターネット510などの通信網に接続され、この通信網とCPU601とのインターフェースとしても機能する。
通信網には、LAN、WAN、公衆回線網や携帯電話網などがある。具体的には、通信I/F613は、たとえば、FMチューナーなどによって構成される。
なお、詳細は図9および図10を用いて説明するが、サブスクリプションサービスサーバ501は、図7および図8に示すナビゲーション装置502およびPC503と通信をおこなってコンテンツを提供する構成である。ここで、コンテンツは、たとえば、図5に示した楽曲などでもよい。
(ナビゲーション装置502のハードウェア構成)
つづいて、図7を用いて、本実施例にかかるナビゲーション装置502のハードウェア構成について説明する。図7は、本実施例にかかるナビゲーション装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図7において、ナビゲーション装置502は、車両などの移動体に搭載されており、CPU701と、ROM702と、RAM703と、磁気ディスクドライブ704と、磁気ディスク705と、光ディスクドライブ706と、光ディスク707と、音声I/F(インターフェース)708と、スピーカ709と、入力デバイス710と、映像I/F711と、ディスプレイ712と、通信I/F713と、GPSユニット714と、各種センサ715と、を備えている。また、各構成部701〜715はバス720によってそれぞれ接続されている。
まず、CPU701は、ナビゲーション装置502の全体の制御を司る。ROM702は、ブートプログラム、経路探索プログラム、経路誘導プログラム、通信プログラム、コンテンツ再生プログラムなどの各種プログラムを記録している。また、RAM703は、CPU701のワークエリアとして使用される。
詳細は図9を用いて説明するが、コンテンツ再生プログラム、通信プログラムは、サブスクリプションサービスサーバ501から提供されるコンテンツを再生させる。また、購入したコンテンツの複製の受信および再生をさせることとしてもよい。
経路探索プログラムは、後述する磁気ディスク705や光ディスク707に記録されている地図情報などを利用して、出発地点から目的地点までの最適な経路を探索させる。ここで、最適な経路とは、目的地点までの最短(あるいは最速)経路や利用者が指定した条件に最も合致する経路などである。
経路誘導プログラムは、経路探索プログラムを実行することによって探索された誘導経路情報、現在地点算出プログラムを実行することによって算出された車両の現在地点情報、後述する磁気ディスク705や光ディスク707から読み出された地図情報に基づいて、リアルタイムな経路誘導情報の生成をおこなわせる。経路誘導プログラムを実行することによって生成された経路誘導情報は、CPU701を介して音声I/F708や映像I/F711へ出力される。
磁気ディスクドライブ704は、CPU701の制御にしたがって磁気ディスク705に対するデータの読み取り/書き込みを制御する。磁気ディスク705は、磁気ディスクドライブ704の制御で書き込まれたデータを記録する。磁気ディスク705としては、たとえば、HD(ハードディスク)やFD(フレキシブルディスク)を用いることができる。
光ディスクドライブ706は、CPU701の制御にしたがって光ディスク707に対するデータの読み取り/書き込みを制御する。光ディスク707は、光ディスクドライブ706の制御にしたがってデータの読み出される着脱自在な記録媒体である。光ディスク707は、書き込み可能な記録媒体を利用することもできる。また、この着脱可能な記録媒体として、光ディスク707のほか、MO、メモリカードなどであってもよい。
音声I/F708は、音声出力用のスピーカ709に接続され、スピーカ709からは音声が出力される。
入力デバイス710は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えたリモコン、キーボード、マウス、タッチパネルなどが挙げられる。
映像I/F711は、ディスプレイ712と接続される。映像I/F711は、具体的には、たとえば、ディスプレイ712全体の制御をおこなうグラフィックコントローラと、即時表示可能な画像情報を一時的に記録するVRAM(Video RAM)などのバッファメモリと、グラフィックコントローラから出力される画像データに基づいて、ディスプレイ712を表示制御する制御ICなどによって構成される。
ディスプレイ712には、アイコン、カーソル、メニュー、ウインドウ、あるいは文字や画像などの各種データが表示される。このディスプレイ712は、たとえば、CRT、TFT液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどを採用することができる。
通信I/F713は、無線を介してネットワークに接続され、ナビゲーション装置502とCPU701とのインターフェースとして機能する。通信I/F713は、さらに、無線を介してインターネット510などの通信網に接続され、この通信網とCPU701とのインターフェースとしても機能する。
通信網には、LAN、WAN、公衆回線網や携帯電話網などがある。具体的には、通信I/F713は、たとえば、FMチューナー、VICS(Vehicle Information and Communication System)/ビーコンレシーバ、無線ナビゲーション装置、およびその他のナビゲーション装置によって構成され、VICSセンターから配信される渋滞や交通規制などの道路交通情報を取得する。なお、VICSは登録商標である。また、通信I/F713は、たとえば、図示しないサーバなどからスケジュール情報やプロフィール情報を取得する構成でもよい。
GPSユニット714は、GPS衛星からの電波を受信し、車両の現在地点を示す情報を出力する。GPSユニット714の出力情報は、後述する各種センサ715の出力値とともに、CPU701による車両の現在地点の算出に際して利用される。現在地点を示す情報は、たとえば緯度・経度、高度などの、地図情報上の1点を特定する情報である。
各種センサ715は、車速センサや加速度センサ、角速度センサなどを含み、車両の位置や挙動を判断することが可能な情報を出力する。各種センサ715の出力値は、CPU701による車両の現在地点の算出や、速度や方位の変化量の測定などに用いられる。
なお、実施の形態にかかるコンテンツ再生装置100の機能的構成のうち、記録部101は磁気ディスクドライブ704や光ディスクドライブ706によって、選択部102は入力デバイス710や通信I/F713によって、生成部103や設定部105は磁気ディスク705や光ディスク707などの記録媒体に記録された各種プログラムをCPU701が実行することによって、出力部104は通信I/F713によって、それぞれその機能を実現する。
(PC503のハードウェア構成)
つづいて、図8を用いて、本実施例にかかるPC503のハードウェア構成について説明する。図8は、本実施例にかかるPCのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図8において、PC503は、CPU801と、ROM802と、RAM803と、磁気ディスクドライブ804と、磁気ディスク805と、光ディスクドライブ806と、光ディスク807と、音声I/F(インターフェース)808と、スピーカ809と、入力デバイス810と、映像I/F811と、ディスプレイ812と、通信I/F813と、を備えている。また、各構成部801〜813はバス820によってそれぞれ接続されている。
まず、CPU801は、PC503の全体の制御を司る。ROM802は、ブートプログラム、通信プログラム、コンテンツ記録プログラムなどの各種プログラムを記録している。また、RAM803は、CPU801のワークエリアとして使用される。
詳細は図10を用いて説明するが、通信プログラム、コンテンツ記録プログラムは、サブスクリプションサービスサーバ501やナビゲーション装置502などと通信をさせて、コンテンツの購入および記録・管理をさせる。また、購入したコンテンツの複製を生成してナビゲーション装置502や再生端末504へ転送させてもよい。
磁気ディスクドライブ804は、CPU801の制御にしたがって磁気ディスク805に対するデータの読み取り/書き込みを制御する。磁気ディスク805は、磁気ディスクドライブ804の制御で書き込まれたデータを記録する。磁気ディスク805としては、たとえば、HD(ハードディスク)やFD(フレキシブルディスク)を用いることができる。
光ディスクドライブ806は、CPU801の制御にしたがって光ディスク807に対するデータの読み取り/書き込みを制御する。光ディスク807は、光ディスクドライブ806の制御にしたがってデータの読み出される着脱自在な記録媒体である。光ディスク807は、書き込み可能な記録媒体を利用することもできる。また、この着脱可能な記録媒体として、光ディスク807のほか、MO、メモリカードなどであってもよい。
音声I/F808は、音声出力用のスピーカ809に接続され、スピーカ809からは音声が出力される。
入力デバイス810は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えたリモコン、キーボード、マウス、タッチパネルなどが挙げられる。
映像I/F811は、ディスプレイ812と接続される。映像I/F811は、具体的には、たとえば、ディスプレイ812全体の制御をおこなうグラフィックコントローラと、即時表示可能な画像情報を一時的に記録するVRAM(Video RAM)などのバッファメモリと、グラフィックコントローラから出力される画像データに基づいて、ディスプレイ812を表示制御する制御ICなどによって構成される。
ディスプレイ812には、アイコン、カーソル、メニュー、ウインドウ、あるいは文字や画像などの各種データが表示される。このディスプレイ812は、たとえば、CRT、TFT液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどを採用することができる。
通信I/F813は、無線を介してネットワークに接続され、PC503とCPU801とのインターフェースとして機能する。通信I/F813は、さらに、無線を介してインターネット510などの通信網に接続され、この通信網とCPU801とのインターフェースとしても機能する。
通信網には、LAN、WAN、公衆回線網や携帯電話網などがある。具体的には、通信I/F813は、たとえば、FMチューナーなどによって構成される。
なお、実施の形態にかかるコンテンツ記録装置200の機能的構成のうち、記録部201は磁気ディスクドライブ804や光ディスクドライブ806によって、取得部202や受信部205や要求部204は通信I/F813、検索部203や更新部206は磁気ディスク805や光ディスク807などの記録媒体に記録された各種プログラムをCPU801が実行することによって、それぞれその機能を実現する。
(ナビゲーション装置502の処理の内容)
つぎに、図9を用いて、本実施例にかかるナビゲーション装置502の処理の内容について説明する。図9は、本実施例にかかるナビゲーション装置の処理の内容を示すフローチャートである。図9のフローチャートにおいて、まず、ナビゲーション装置502は、利用者550によって、サブスクリプションサービスの契約を実施したか否かを判断する(ステップS901)。
サブスクリプションサービスは、たとえば、サブスクリプションサービスサーバ501を用いて、利用者550との間における、所定のコンテンツ(たとえば、図5に示した楽曲)の配信に関する契約に基づいて、利用者550の所有する端末へコンテンツを配信する。サブスクリプションサービスサーバ501によるコンテンツの配信は、ナビゲーション装置502やPC503に限ることなく、利用者550との間の契約に応じて登録される端末に対しておこなうこととしてもよい。
サブスクリプションサービスを契約したか否かの判断は、たとえば、CPU701によって、利用者550がサブスクリプションサービスサーバ501を管理する事業者と契約をして時点で、磁気ディスク705や光ディスク707などの記録媒体に記録される契約情報を参照しておこなってもよい。
ステップS901において、サブスクリプションサービスの契約を実施するのを待って、実施した場合(ステップS901:Yes)は、通信I/F713によって、サブスクリプションサービスサーバ501から期限付きコンテンツをダウンロードする(ステップS902)。
期限付きコンテンツは、たとえば、サブスクリプションサービスサーバ501によって設定された有効期間に限って視聴または聴取可能とするコンテンツであり、サブスクリプションサービスの契約に応じて変更可能な期間でもよい。
つぎに、磁気ディスクドライブ704や光ディスクドライブ706などのドライブによって、磁気ディスク705や光ディスク707などの記録媒体にステップS902においてダウンロードされた期限付きコンテンツを記録する(ステップS903)。
つぎに、入力デバイス710によって、ステップS903において記録された期限付きコンテンツの中から利用者550が購入したいコンテンツが選択されたか否かを判断する(ステップS904)。購入したいコンテンツの選択は、たとえば、複数の期限付きコンテンツを一括に選択してもよく、ステップS903において記録した期限付きコンテンツのリストから選択する構成でもよい。また、購入したいコンテンツの選択は、たとえば、期限付きコンテンツを視聴または聴取した後に選択可能としてもよく、このようにすれば、利用者550は、購入したいコンテンツを視聴または聴取してから慎重に選択することができる。
ステップS904において、購入したいコンテンツが選択された場合(ステップS904:Yes)は、CPU701によって、ステップS904において選択されたコンテンツを特定する特定情報を生成する(ステップS906)。特定情報は、たとえば、コンテンツのタイトル名称や著作者名などのメタデータ、著作権ナンバーなどのコンテンツID、サブスクリプションサービスにおける識別ナンバーなどであってもよい。また、コンテンツの特徴量やコンテンツの一部を含む情報であってもよい。コンテンツの特徴量や一部を含むことで、同一のコンテンツであっても録音環境などのバージョンの違いがある場合に容易に特定することができる。
また、ステップS904において、購入したいコンテンツの選択は、その時点で購入すると決定していなくとも視聴または聴取していて気に入ったコンテンツが再生されたときにスイッチを押すなどの操作によりそのコンテンツを選択し、それに基づきステップS906により特定情報を生成保存しておいて、後で保存した特定情報の中から購入するコンテンツを選択することにしてもよい。このとき、ステップS904においてコンテンツを選択したときに生成する特定情報は簡易なものとし、後で購入するコンテンツを選択したときに、選択したコンテンツについて改めて購入要求の目的に合致した情報を含む特定情報を改めて生成してもよい。
つぎに、通信I/F713によって、PC503に対してステップS906において生成された特定情報を送信する(ステップS907)。また、生成した特定情報の内、利用者550が購入すると決定したコンテンツの特定情報のみを選択して送信することとしてもよい。また、利用者550が所有あるいは管理しているどの機器からコンテンツを購入するかその時点で決まっていなければ可能性のある複数の機器に特定情報を送信してもよい。なお、PC503による、特定情報の受信およびコンテンツの購入に関する処理については、図10に後述する。
そして、ステップS907において特定情報を送信した結果、通信I/F713によって、PC503あるいはサブスクリプションサービスサーバ501から送信される更新情報を受信する(ステップS908)。
その後、CPU701によって、ステップS908において受信された更新情報によって、購入したいコンテンツの有効期間を更新し(ステップS909)、一連の処理を終了する。有効期間の更新は、たとえば、磁気ディスク705や光ディスク707などの記録媒体に記録された有効期間において視聴または聴取可能な期限付きコンテンツのうち、選択されたコンテンツにおける所定の有効期間を無期限に設定する。
すなわち、利用者550が購入したいコンテンツの対価を支払って購入したことが確認されると取得できる更新情報によって、有効期間の指定されている期限付きコンテンツの有効期間を無期限にすることで、利用者550は、購入後に有効期間を気にすることなくコンテンツを視聴または聴取できる。
また、ステップS909において、有効期間を更新する代わりに、PC503から購入したコンテンツの複製を受信することとしてもよい。コンテンツの複製は、たとえば、PC503によって、購入されたコンテンツを複製し、複製したコンテンツを受信することで、ナビゲーション装置502では、有効期間を気にすることなく視聴または聴取できるコンテンツを取得することができる。
ここで、ステップS904に戻って、購入したいコンテンツが選択されない場合(ステップS904:No)は、CPU701によって、ステップS901において実施した契約期間が継続中か否かを判断する(ステップS905)。
契約期間が継続中か否かの判断は、たとえば、契約情報と現在の日時を比較しておこなってもよいし、サブスクリプションサービスの利用の可否情報を取得しておこなってもよい。
ステップS905において、契約期間が継続中の場合(ステップS905:Yes)は、ステップS902に戻って処理を繰り返す。なお、図9の説明ではステップS902に戻って処理を繰り返す構成としたが、既にダウンロード済のコンテンツの視聴または聴取を継続することとしてもよい。
また、ステップS905において、契約期間が継続中でない場合(ステップS905:No)は、ステップS901に戻って処理を繰り返す。すなわち、利用者550は、契約期間が経過したら、再契約をすることによってサブスクリプションサービスの提供を受け付けることができ、ステップS905において、契約期間が継続中でない場合(ステップS905:No)は、再契約を促すステップを設けてもよい。
(PC503の処理の内容)
つづいて、図10を用いて、本実施例にかかるPC503の処理の内容について説明する。図10は、本実施例にかかるPCの処理の内容を示すフローチャートである。図10のフローチャートにおいて、まず、磁気ディスク805や光ディスク807などの記録媒体に期限付きのコンテンツが記録されているか否かを判断する(ステップS1001)。この期限付きコンテンツは、たとえば、サブスクリプションサービスサーバ501によって設定された有効期間に限って視聴または聴取可能とするコンテンツである。また、利用者550が所有する登録端末で共有可能な構成であってもよい。
ステップS1001において、期限付きコンテンツが記録されていない場合(ステップS1001:No)は、そのまま一連の処理を終了する。なお、図10の説明では、期限付きコンテンツが記録されていない場合(ステップS1001:No)は、そのまま一連の処理を終了する構成としたが、ステップS1005へ移行して、サブスクリプションサービスサーバ501に対して期限付きコンテンツの取得要求をおこなう構成でもよい。
また、ステップS1001において、期限付きコンテンツが記録されている場合(ステップS1001:Yes)は、通信I/F813によって、ナビゲーション装置502から特定情報を受信したか否かを判断する(ステップS1002)。特定情報は、たとえば、利用者550が購入したい購入対象となるコンテンツを特定する情報である。
ステップS1002において、特定情報を受信するのを待って、受信した場合(ステップS1002:Yes)は、CPU801によって、ステップS1001において記録された期限付きコンテンツの中に、ステップS1002において受信した特定情報によって特定される購入対象となるコンテンツがあるか否かを判断する(ステップS1003)。
なお、図10のフローチャートでは、ステップS1001およびステップS1002において、期限付きコンテンツが記録されているか否か判断してから特定情報を受信するのを待つ構成としているが、逆の順序であってもよい。
具体的には、たとえば、特定情報を受信するのを待って、受信した場合に、期限付きコンテンツが記録されているか否かを判断する。その場合、期限付きコンテンツが記録されていないと、ステップS1005に移行して、期限付きコンテンツの取得要求をおこなうこととしてもよい。
ステップS1003において、購入対象となるコンテンツがあった場合(ステップS1003:Yes)は、通信I/F813によって、購入対象となるコンテンツの購入要求をおこなう(ステップS1004)。
このとき、改めて利用者550に購入意向を確認するステップを加えてもよい。またこのとき、たとえば受信済みの特定情報による購入を実施した場合の購入金額を販売可能なサーバなどから取得し、それを参照しながら利用者550が改めて受信済みの特定情報の中から、購入したいコンテンツを決定するステップを加えてもよい。
また、PC503やサブスクリプションサービスサーバ501あるいはナビゲーション装置502が、利用者550が既に購入したコンテンツを検索し、PC503が受信した特定情報あるいはサブスクリプションサービスサーバ501が受信したコンテンツの購入要求の中に既に購入したコンテンツに該当する曲があれば、それを利用者550に通知し、自動で又は利用者550の指示によりコンテンツの購入要求から該当曲を除くステップを加えてもよい。
コンテンツの購入要求は、たとえば、利用者550によって購入したいコンテンツの対価の支払いがおこなわれることを条件に、そのコンテンツを販売可能なサーバに対しておこなう。なお、本実施例において販売可能なサーバは、サブスクリプションサービスサーバ501とする。
また、ステップS1003において、購入対象となるコンテンツがなかった場合(ステップS1003:No)は、サブスクリプションサービスサーバ501に対して期限付きコンテンツの取得要求をおこなう(ステップS1005)。そして、取得要求の結果、取得された期限付きコンテンツを磁気ディスク805や光ディスク807などの記録媒体に記録すると、ステップS1001へ戻って処理を繰り返す。
つぎに、通信I/F813によって、ステップS1004において購入要求をおこなった結果、購入対象となるコンテンツの更新情報を受信したか否かを判断する(ステップS1006)。
更新情報は、たとえば、期限付きコンテンツの有効期間に関する情報で、サブスクリプションサービスによって提供されるコンテンツの配信の終了日のみならず、開始日と終了日をあわせて更新する情報であってもよい。また、配信の期日の代わりに、再生可能な期日を設定してもよく、利用の可否に関する情報でもよい。
更新情報の受信は、たとえば、複数のコンテンツに対する更新情報を一括して受信することとしてもよく、サブスクリプションサービスサーバ501から受信する構成である。
ステップS1006において、更新情報を受信するのを待って、受信した場合(ステップS1006:Yes)は、CPU801によって、ステップS1006において受信された更新情報を用いて、購入対象となった期限付きコンテンツの有効期間を更新する(ステップS1007)。
有効期間の更新は、たとえば、期限付きコンテンツに設定された有効期間を無期限にすることとしてもよい。また、有効期間に限ることなく、視聴や聴取の回数に関する制限がある場合には、その回数の制限を取り除くこととしてもよい。
そして、磁気ディスクドライブ804や光ディスクドライブ806などのドライブによって、磁気ディスク805や光ディスク807などの記録媒体にステップS1007において有効期間が更新されたコンテンツを記録して(ステップS1008)、一連の処理を終了する。
なお、図10のフローチャートでは説明を省略するが、ステップS1006において受信した更新情報をナビゲーション装置502など、利用者550が所有する端末に送信してもよい。
さらに、ナビゲーション装置502に対して更新情報を送信する代わりに、ステップS1008において記録されたコンテンツの複製を送信することとしてもよい。このようにすれば、利用者550は、複数の端末で期限付きのコンテンツではなく、購入したコンテンツを視聴または聴取することができる。
また、コンテンツの複製の送信は、たとえば、特定情報を生成し送信した端末に対して自動的に行ってもよい。このためには、受信した特定情報を送信した端末を特定する情報とコンテンツの購入要求及び取得した更新情報などとを紐づける仕組みを備えてもよい。また、コンテンツの複製の送信は、利用者550が所有するすべての端末又はあらかじめ指定した端末に対して自動的に行ってもよく、コンテンツの複製数に制限がある場合は、利用者550が所有する複数の端末にたいしてコンテンツの複製の送信を行う優先順位の設定ができるようにしてもよい。
また、更新情報の転送は、たとえば、特定情報を生成し送信した端末に対して自動的に行ってもよい。このためには、受信した特定情報を送信した端末を特定する情報とコンテンツの購入要求及び取得した更新情報などとを紐づける仕組みを備えてもよい。また、更新情報の転送は、利用者550が所有するすべての端末又はあらかじめ指定した端末に対して自動的に行ってもよく、更新情報の転送数に制限がある場合は、利用者550が所有する複数の端末にたいして更新情報の転送を行う優先順位の設定ができるようにしてもよい。
以上説明したように、本実施例にかかるナビゲーション装置によれば、サブスクリプションサービスサーバによって提供された期限付きコンテンツを視聴または聴取してから購入したいコンテンツを選択することができるため、利用者は、無駄な買い物を防ぐことができる。
また、本実施例にかかるナビゲーション装置によれば、期限付きコンテンツを購入し、PCに記録してから複製を受信することで、利用者は、気に入ったコンテンツ(購入したコンテンツ)を有効期間を気にすることなくコンテンツを視聴または聴取することができる。
また、本実施例にかかるナビゲーション装置によって有効期間の更新をおこなう構成であれば、一旦記録した期限付きコンテンツを利用して、購入対象となるコンテンツにできるため、通信付加を低減させることができる。
また、本実施例にかかるPCによれば、購入したいコンテンツを複数のコンテンツが記録可能な所定の記録媒体に記録するため、利用者は、購入したコンテンツの一元管理が可能となる。換言すれば、車両に搭載されたナビゲーション装置とは別のPCに購入したコンテンツを記録することで、利用者は、購入したコンテンツの再生や複製などの利便性を高めることができる。
さらに、購入したコンテンツを改めて受信することなく、期限付きコンテンツの有効期間を更新するだけでコンテンツを購入でき、安定した通信環境を実現でき、コンテンツに不具合を生じさせることなくコンテンツのデータを記録することができる。
なお、本実施の形態で説明したコンテンツ購入方法は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。