JP5183411B2 - スクリュー式払出装置 - Google Patents
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Description
この切替弁はソレノイドを駆動源として動作され、通常の球払出し時はソレノイドへの電力供給が遮断されることにより、切替弁は球抜通路を閉じて払出通路を開く位置に保持されている。
そして、貯留タンク内に貯留された遊技球を外部に排出する場合、ソレノイドへ電力が供給されることにより、切替弁は払出通路を閉じて球抜通路を開く位置へ回動する。
しかしながら、その反面、切替弁の駆動源として高価なソレノイドを必要とするため、球払出装置のトータルコストが上昇するという難点があった。
前記遊技球貯留タンク2は、図2に示されるように、島設備から供給される遊技球を受け入れる開口部を上面に備え、その底面2−1は、遊技球を排出する遊技球排出口2−2が設けられ、さらに、当該遊技球排出口2−2に向かって遊技球が流下する様に傾斜構造となっている。
前記中継通路11は、一端が前記払出機構に連結し、他端が前記図示しない受け皿に払い出す遊技球通路に連結する払出用中継通路11−1と、図示しない球抜通路に連結する球抜用中継通路11−2とから構成されている。
払出機構は、図2に示されるように、払出機構ケース底面3−1に、前記貯留タンク2の遊技球排出口2−2に臨むリードスクリュー5と、当該リードスクリュー5を回転駆動するステッピングモータ4と、当該リードスクリュー5と前記ステッピングモータ4間においてステッピングモータ4の駆動軸に配設されたワンウエイクラッチ6(図5参照)と、当該ワンウエイクラッチ6の回転に追従して変位するリンク7と、当該リンク7の変位に応じて、払出通路部9、球抜通路部10の何れか一方を遊技球貯留タンク2から排出される遊技球の通路として開放し、他方を閉鎖する様に切替える切替弁8(図7参照)とが設けられ、さらに、これらを被う払出機構ケースカバー3−1等から構成されている。
また、前記クラッチ構造体6−3は、カムベース6−31に、モータ駆動軸と係合して回転駆動力が伝達される係合貫通孔6−32と、当該係合貫通孔6−32の周囲に枢支軸6−34に枢支されて所定範囲回転可能な複数のカムストッパ6−33とが配設された構成をなしている。
カムベース6−31がステッピングモータ4の回転に応じて時計回りに回転、つまり前記正方向に回転すると、カムストッパ6−33は、クラッチ構造体収納凹部6−2の回転方向に存在する突部6−21に突き当たり、さらに
さらにカムベース6−31が回転するとカムストッパ6−33は、枢支軸6−34を中心に反時計方向に回転して前記突部6−21 を乗り越えるのでステッピングモータ4の駆動力がカム形状外輪6−1には伝達されずに遮断されるので回転しない。
このとき、前記カムストッパ6−33は自重により前記所定範囲限度まで拡開されているが、係合貫通孔6−32を挟んで前記のカムストッパ6−33の反対側に位置しているカムストッパは、図4に示されるように自重により枢支軸6−34を中心に反時計方向に回転して閉じた状態となっており、前記突部6−21と係合することはない。
図6に示されるように、リンク7はリンク基部7−1と当該基部の両端に立下部を備えた略逆U字形状をしており、当該基部7−1の中央位置にはカム形状外輪6−1のディテント用突部6−11と協働しディテント作用を行うディテント凹部7−3を備え、さらに、当該立下部の先端に切替弁8と係合するためのリンク係合孔7−2を備え、その自重により常にカム形状外輪6−1に圧接している。
また、切替弁8は、リードスクリュー5にて搬送されてきた遊技球を払出通路部9、又は球抜通路部10の何れか一方の通路に誘導する弁体8−1と、図6に示すように当該弁体8−1の弁体回転軸8−2と、当該回転軸8−2の下方外側に前記リンク7のリンク係合孔7−2と係合する係合ピン8−3とから構成されている。
ワンウエイクラッチ6のカム形状外輪6−1が図8aの状態のときは、切替弁8の弁体8−1は払出通路部9を開放した状態にあり(図7参照)、ここで、ステッピングモータ4が逆回転すると、当該回転に従動して、図8(b)、図8(c)に示されるようにワンウエイクラッチ6が回転するのでそのカム形状外輪6−1も回転し、当該回転に伴ってリンク7はカム形状外輪6−1に押し上げられて上昇し始める。
当該リンク7が上昇するとリンク7のリンク係合孔7−2も上昇するので、当該係合孔7−2と係合する切替弁8の係合ピン8−3も上昇する。
すると、弁体8−1は弁体回転軸8−2を中心に回転して今まで閉鎖していた球抜通路部10の開放を始め、逆に今まで開放していた払出通路部9の閉鎖を始める。
ここで、ステッピングモータ4が再度逆回転してカム形状外輪6−1がさらに90度回転すると、上記動作と逆にリンク7がカム形状外輪6−1に従動して下降する。
すると、弁体8−1が球抜通路部10を閉鎖し、払出通路部9を開放して遊技球の通路を切替えると共に、前記ディテント作用にて当該位置にカム形状外輪6−1が保持される図8(a)の状態に戻る。
図9(a)〜図9(d)は各々図8(a)〜図8(d)に対応する図であり、ワンウエイクラッチ6のカム形状外輪6−1が図8(a)に示される状態のときは、図9(a)に示されるようにリードスクリュー5にて搬送された遊技球Pはその排出端部から排出され、弁体8−1により閉鎖されていない払出通路部9に誘導されるので矢示のように払出用中継通路11−1に進入する。
すると、遊技球Pがリードスクリュー5の排出端部から排出され、弁体8−1により閉鎖されていない球抜通路部10に遊技球を誘導するので矢示のように球抜用中継通路11−2に進入する。
まず、賞球のための遊技球を払出す払出動作について説明する。
図示しないステッピングモータ制御装置が賞球払出信号を検出すると、当該制御装置はステッピングモータ4を正方向に回転してリードスクリュー5を正方向に回転する。
すると、遊技球貯留タンク2に貯留されていた遊技球はリードスクリュー5にて搬送されてその排出端部から排出され、前記弁体8−1により払出通路部9へ遊技球が誘導される。
前記図示しないステッピングモータ制御装置が球抜きボタンの押し下げ信号を検出すると(ステップS1)、当該制御装置はステッピングモータ4を逆方向に回転する(ステップS2)。
前記ステップS2の逆方向回転によりワンウエイクラッチ6が回転駆動され、当該回転駆動に従動して、カム形状外輪の回転―リンクの上昇−弁体の回転等一連の動作により切替弁8の弁体8−1が球抜通路部9を開放したか否か判定する(ステップS3)。
前記ステップS3の判定が、払出通路部9が閉鎖されて球抜通路部10が開放されたとの判定のときは、ステッピングモータ4を正方向に回転し(ステップS4)、球抜きボタンの再押し下げが有るまでステッピングモータ4の回転を継続する。
前記球抜きボタンの再押し下げが有ると判定すると(ステップS5)ステッピングモータ4を逆方向に回転する(ステップS6)。
前記ステップS6の逆方向回転により弁体8−1も前記と逆方向に回転するので、当該弁体8−1が球抜通路部10を閉鎖して払出通路部9を開放したか否か判定し(ステップS7)、当該判定が球抜通路部10を閉鎖して払出通路部9を開放したとの判定のときは、前記ステッピングモータ4の回転を停止させて球抜きを終了する(ステップS8)
(1).切替弁を動作させるリンクの上下変位を行わせるカムとして、ワンウエイクラッチの外輪をカム形状として当該カムを直接利用しているので、ワンウエイクラッチの回転駆動力を、さらに軸を介しカムを備えているカム軸に伝達する場合に比して小型化できる効果を有する。
(2).スクリュー式払出装置が賞球用の払出動作を行っている最中に、誤って球抜きボタンを押し下げてしまった場合でも、ステッピングモータ4は逆回転して遊技球の排出を停止するので、切替弁の切替動作中に遊技球と衝突する虞がなくなり、切替弁の破損が生じない効果を有する。
(3).また、球抜き終了後に再度ステッピングモータ4を回転して切替弁が払出通路を開放状態にしているので、直ちに遊技状態に移行できる効果を奏する。
(1).前記実施形態においては、切替弁を動作させるリンクの上下変位を行わせるカムとして、ワンウエイクラッチのカム形状外輪としたが、これに限らず、ワンウエイクラッチの外輪の駆動力をカム軸に伝達し、当該カム軸の回転によるカムの回転変位を利用しても良い。
すると、駆動伝達手段を介して適宜位置に配設された切替弁についても、対応できるのでスペースを有効活用できる効果を有する。
(2).前記実施形態においては、リンクとカム形状外輪との圧接をリンクの自重にて確保しているが、当該圧接を弾性付与手段にて確保しても良い。
すると、リンクとカムとの配置関係、すなわち、どちらが上になっても良い配置の自由度が増す効果を有する。
例えば、図10に示されるように、回転軸12−1を中心にして回転する回転円盤12−2に設けられた係合突部12−3に、リンクに連結する変換バー12−4の係合孔12−5を遊嵌させて、回転円盤12−2が回転することにより前記係合突部12−3が上下する変位を利用した回転−直線変換手段12としても良い。
すると、カムとリンクとの圧接手段が不要になる効果を奏する。
(4).前記実施形態においては、カムに従動するカム従動体として略逆U字形状リンクとしたが、切替弁の動作、および構造に適した形状としても良い。
(5).前記実施形態においては、ステッピングモータを逆方向回転した後行う正方向回転の停止契機として、球抜きボタンの再押し下げとしたが、逆方向回転後の前記正方向回転開始から所定時間、例えば、遊技球貯留タンクから遊技球が全て排出されるのに要する時間の経過を契機としても良い。
すると、球抜きボタンの再押し下操作が不要となるので省力化が図れる。
(6).前記実施形態においては、モータとしてステッピングモータを用いたが、回転量を正確に制御できる正逆回転可能なモータならば、直流モータでも誘導モータでも如何なるモータでも良い。
(7).払出機構の、払出通路部、球抜通路部と、中継通路の払出用中継通路、球抜用中継通路を一体的構成として製作工程を少なくしても良いし、また、分離構成とし、図示しない受け皿に連結する球通路との接続のフレキシビリティを確保しても良い。
すなわち、リードスクリューの回転より搬送する流体または粉体の搬送先を切替弁にて切り替える際に、本発明の切り替え機構を用いると、切替弁の切替動作は、搬送すべき流体または流体又は粉体の搬送がリードスクリューの逆方向回転により停止されて当該流体又は粉体が存在しない状態で行われるので、切替弁の動作中に当該流体又は粉体による切替弁の動作が邪魔されることなくスムーズに切替ることができ、しかも当該切替動作と流体又は粉体の搬送の一時停止をリードスクリューを回転するモータの逆方向回転により同時に行えるのでその機構も簡素化される効果を有する。
2 遊技球貯留タンク
2−1 底面
2−2 遊技球排出口
3 払出機構ケース
3−1 払出機構ケース底面
3−2 払出機構ケースカバー
4 ステッピングモータ
5 リードスクリュー
6 ワンウエイクラッチ
6−1 カム形状外輪
6−11 ディテント用突部
6−2 クラッチ構造収納凹部
6−21 突部
6−3ワンウエイクラッチ構造体
6−31 カムベース
6−32 係合貫通孔
6−33 カムストッパ
6−34 枢支軸
7 リンク
7−1 リンク基部
7−2 リンク係合孔
7−3 ディテント用凹部
8 切替弁
8−1 弁体
8−2 弁体回転軸
8−3 係合ピン
9 払出通路部
10 球抜通路部
11 中継通路
11−1 払出用中継通路
11−2 球抜用中継通路
12 回転−直線変換手段
12−1 回転軸
12−2 回転円盤
12−3 係合突部
12−4 変換バー
12−5 係合孔
Claims (2)
- 貯留タンクに配設され、回転することにより当該タンク内に貯留されている遊技球を1個ずつ払い出すリードスクリューと、
前記リードスクリューを回転駆動するステッピングモータと
前記貯留タンクから払い出された遊技球を払出通路と球抜き通路の何れかの通路に振り分ける切替弁と、
前記切替弁を切替動作する弁切替機構と
を備え、
前記弁切替機構は、
前記ステッピングモータの回転駆動力を断続するワンウエイクラッチと、
当該ワンウエイクラッチの回転に従動して回転するカム手段と
から構成されており、
前記ステッピングモータを一方向に回転すると、前記ワンウエイクラッチを遮断して前記リードスクリューから遊技球を1個ずつ払い出し、他方向に回転すると、前記ワンウエイクラッチが前記ステッピングモータの回転にロックされて前記カム手段が回転することにより前記切替弁を切替えることを特徴とするスクリュー式払出装置。 - 前記ワンウエイクラッチは、外輪と、前記ステッピングモータと係合すると共に当該外輪を前記他方向に回転可能とするクラッチ構造体とから構成され、当該外輪が前記カム手段として作用するカム形状外輪であることを特徴とする、請求項1記載のスクリュー式払出装置。
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