JP5183290B2 - 透過型光結合装置およびそれを用いた電子機器 - Google Patents

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Description

この発明は、発光チップから出射されて被検出物を透過し、受光チップで受光された光の光量によって、上記被検出物を検出する透過型光結合装置およびそれを用いた電子機器に関する。
従来の透過型光結合装置として、例えば、特公平3‐76428号公報(特許文献1)に開示された光電式ロータリーエンコーダがある。この光電式ロータリーエンコーダでは、発光素子と、受光素子と、上記発光素子および上記受光素子の夫々を固定する外装ケースと、上記発光素子から出射された光をコリメート化させるレンズと、の部品(上記発光素子と上記レンズとの間にスリットを挟む場合もある)を含んでいる。
しかしながら、上記従来の特許文献1に開示された光電式ロータリーエンコーダにおいて、小型化を図ろうすると、以下のような問題がある。
すなわち、通常、上記光電式ロータリーエンコーダの小型化を図る場合には、上記レンズを極小にして焦点距離を小さくするのが常套手段である。ところが、その場合には、弊害として、上記発光素子から出射された光を広域に照射することが困難であるという問題が発生する。
さらに、上記レンズの焦点距離が小さくなればなる程、上記発光素子に位置ズレが起こった場合や、大きな発光スポット光を使用した場合には、上記レンズからの光束において理想的なコリメート光から外れた成分が大きくなる傾向があるという問題がある。
また、上記発光素子から出射された光を上記受光素子に向って通すスリットが円周方向に一定のピッチで設けられた回転体の小型化も進んでいる。その場合には、上記スリットの配列の曲率半径が小さくなるため、複数の上記レンズを直線状に配置すると、上記発光素子と上記回転体の上記スリットとに位置ズレが生じる場合があるという問題もある。
また、小型化に伴って上記発光素子および上記受光素子への半田付け時等の熱ストレスが大きくなるが、1次モールドによって形成された上記発光素子および上記受光素子の夫々を2次モールドによって樹脂で封止して、発光チップおよび受光チップが搭載されたリードフレームの根元部を固定することができ、信頼性を確保できるようにしている。ところが、上記2次モールドを行う場合には、上記発光素子および上記レンズが2次モールド樹脂によって覆われることを防止する必要がある。一般的には、2次モールド金型を上記レンズの形状に合わせて作成して上記レンズを保護するのであるが、上記2次モールド金型の位置合わせが困難であるために量産には向かないという問題がある。
また、上記スリットが円周方向に設けられた回転体に代えて、透明プラスチックの円盤に上記発光素子から出射された光を遮る箇所に印刷を施した回転体を使用することも可能である。その場合には、上記透明プラスチックの円盤における上記印刷を施さない領域にインクや油等の異物が付着すると、本来は光を通す箇所で光が散乱される原因となる場合がある。
特公平3‐76428号公報
そこで、この発明の課題は、特性や性能の低下を抑制しつつ、容易に小型化を図ることができる透過型光結合装置およびそれを用いた電子機器を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の透過型光結合装置は、
発光チップの周囲が透光性樹脂によって封止されて成る発光側1次モールド体と、
受光チップの周囲が透光性樹脂によって封止されて成る受光側1次モールド体と、
上記発光側1次モールド体と上記受光側1次モールド体とを、上記発光チップと上記受光チップとが互いに対向するように配置すると共に、上記発光素子と上記受光チップとの間に被検出物が移動する空間を設けるように、遮光性樹脂で封止して成る2次モールド体と
を備え、
上記発光側1次モールド体には、上記発光チップが複数設けられており、
上記発光側1次モールド体を構成する上記透光性樹脂における上記複数の発光チップ夫々の光軸上には、上記各発光チップから出射された光を上記受光側1次モールド体の上記受光チップに向かって集光するレンズが形成されており、
上記2次モールド体における互いに対向している上記発光チップと上記受光チップとの間の空間を通過する、円形を成すと共に周囲には円形状に光透過部が配列された上記被検出物としての回転ディスクを備え、
上記複数のレンズは、上記回転ディスクにおける上記光透過部の配列の曲率半径と同じ曲率半径の円弧に沿って配列されている
ことを特徴としている。
上記構成によれば、複数の発光チップから複数のレンズにより複数の光束を得るので、従来の光束と同じ幅の光束を得る場合には、上記各レンズの径を小さくして焦点距離を短くすることができ、上記発光側1次モールド体を薄くして小型化を図ることができる。さらに、複数の発光チップと同数のレンズとを用いることによって、広域に光を照射することができる。
すなわち、複数の発光チップと複数のレンズとを配列することによって、上記発光側1次モールド体の薄型化を図り、且つ、広域に光を照射することができるのである。
さらに、上記被検出物が円形状に光透過部が配列された回転ディスクである場合であって、この回転ディスクが小型化されて光透過部の配列の曲率半径が小さくなった場合でも、上記回転ディスクにおける光透過部の配列の曲率半径と同じ曲率半径の円弧に沿って上記複数のレンズが配列されているため、上記発光チップと上記回転ディスク上の上記光透過部とに位置ズレが無く、上記回転ディスクに対して最適な光源を提供することができる。
また、1実施の形態の透過型光結合装置では、
各発光チップにおける光出射位置は、各発光チップに対応するレンズの焦点位置に配置されている。
この実施の形態によれば、各発光チップにおける光出射位置が、各発光チップに対応するレンズの焦点位置に配置されている。したがって、上記レンズによって平行光を得ることができ、当該透過型光結合装置の特性を安定化させることができる。
また、1実施の形態の透過型光結合装置では、
各発光チップにおける光出射位置は、各発光チップに対応するレンズの焦点位置よりも所定距離だけ離れた位置に配置されている。
この実施の形態によれば、各発光チップにおける光出射位置が、各発光チップに対応するレンズの焦点位置よりも所定距離だけ離れた位置に配置されているので、上記レンズによって集束光を得ることができる。したがって、上記レンズに対する上記発光チップのダイボンド位置が理想位置からズレた場合でも、光束が絞られているために、全体的な光線の理想光線に対する傾き(つまり光線の拡散)を最小限に抑制することができ、当該透過型光結合装置の特性を安定化させることができる。
さらに、複数の発光チップと複数のレンズとを有しているため、光束が絞られているにも拘わらず広域を照射することが可能である。
また、1実施の形態の透過型光結合装置では、
上記発光側1次モールド体を構成する上記透光性樹脂における上記複数のレンズの周囲には、上記各レンズの周囲を囲むように、上記透光性樹脂によって平坦部が形成されている。
この実施の形態によれば、上記発光側1次モールド体における上記複数のレンズの周囲には、上記透光性樹脂によって平坦部が形成されている。したがって、上記2次モールド時に、上記レンズに2次モールド用の遮光性樹脂が被ることを防止することができる。さらに、2次モールド金型の構造が容易にできる。以上の結果、量産化が容易になる。
また、1実施の形態の透過型光結合装置では、
上記発光チップは、光出射領域が、光出射面の中心部に限定されている光出射領域限定発光チップである。
この実施の形態によれば、上記発光チップを、光出射領域が光出射面の一部に限定された光出射領域限定発光チップである電極逆マスク発光チップあるいは電流狭窄発光チップ等としたので、上記発光チップからの出射光の光束を絞ることができ、散乱光の影響を軽減することができる。
また、1実施の形態の透過型光結合装置では、
上記複数の発光チップは、互いに発光波長が異なる発光チップである。
この実施の形態によれば、上記複数の発光チップを互いに発光波長が異なる発光チップで構成するので、上記被検出物の表面にインクや油分等の異物が付着している場合でも、上記複数の発光チップの総てからの出射光が上記異物によって吸収されることは無く、何れかの発光チップからの出射光が上記被検出物を透過して上記受光チップに受光される。したがって、上記発光チップの出力の安定化を図ることができる。
また、1実施の形態の透過型光結合装置では、
上記複数のレンズの夫々は、焦点の位置が対応する上記発光チップの光出射位置になるような形状を有している。
この実施の形態によれば、上記複数の各レンズの焦点は、対応する上記発光チップの光出射位置に位置しているので、上記対応する上記発光チップの発光波長が互いに異なる場合であっても、夫々の上記発光チップからの出射光をコリメート化することができ、上記発光波長が互いに異なる複数の発光チップに関する色収差の影響を無くすことができる。したがって、上記発光チップの出力の安定化を図ることができる。
また、この発明の電子機器は、
この発明の透過型光結合装置を備え、
上記被検出物は、移動する物体に取り付けられており、
上記透過型光結合装置によって上記被検出物を検出することによって、上記移動する物体の移動情報を検知することを特徴としている。
上記構成によれば、特性や性能の低下を抑制しつつ、容易に小型化を図ることができる透過型光結合装置を用いているので、小型で、上記移動する物体の移動情報を安定して検知できる電子機器を提供することができる。
以上より明らかなように、この発明の透過型光結合装置は、複数の発光チップから複数のレンズにより複数の光束を得るので、従来の光束と同じ幅の光束を得る場合には、上記各レンズの径を小さくして焦点距離を小さくすることができる。したがって、上記発光チップの周囲が透光性樹脂によって封止されて成る発光側1次モールド体を薄くして、小型化を図ることができる。さらに、複数の発光チップと同数のレンズとを用いることによって、広域に光を照射することができる。
すなわち、この発明によれば、複数の発光チップと複数のレンズとを配列することによって、上記発光側1次モールド体の薄型化を図り、且つ、広域に光を照射することができる。したがって、特性や性能の低下を抑制しつつ、容易に小型化を図ることができるのである。
さらに、上記被検出物が円形状に光透過部が配列された回転ディスクであり、この回転ディスクが小型化されて光透過部の配列の曲率半径が小さくなった場合でも、上記回転ディスクにおける光透過部の配列の曲率半径と同じ曲率半径の円弧に沿って上記複数のレンズが配列されているため、上記発光チップと上記回転ディスク上の上記光透過部とに位置ズレが無く、上記回転ディスクに対して最適な光源を提供することができる。
また、この発明の電子機器は、特性や性能の低下を抑制しつつ、容易に小型化を図ることができる透過型光結合装置を用いているので、小型で、上記移動する物体の移動情報を安定して検知することができる。
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
・第1実施の形態
図1および図2は、本実施の形態の透過型光結合装置の概略構成を示す。本実施の形態における透過型光結合装置は、発光素子1とこの発光素子1からの光を受ける受光素子2との間に設けられた光通過路3内を発光素子1の光軸と交差するように通過する回転ディスク4の回転速度,回転方向および回転位置等を検出する透過型光結合装置である。
上記透過型光結合装置は、光半導体のチップ(以下、発光チップと言う)(図示せず)とこの発光チップから出射された光を集光するレンズ5とを有する発光素子1と、発光素子1の上記発光チップから出射されて回転ディスク4を通過した光を受光する光半導体のチップ(以下、受光チップと言う)(図示せず)を有する受光素子2と、発光素子1および受光素子2を光通過路3を挟んで互いに対向させて配置するように樹脂で2次モールドしてなる2次モールド体6と、を含んで構成されている。
上記発光素子1は、図1(a)に示すように、複数個の発光ダイオード等の上記発光チップが搭載された発光側リードフレーム7を、複数個のレンズ5を有するように透光性樹脂によって1次モールドしてなる発光側1次モールド体8で構成されている。また、受光素子2は、分割フォトダイオード等の上記受光チップが搭載された受光側リードフレーム9を、透光性樹脂によって1次モールドしてなる受光側1次モールド体10で構成されている。
以下、本実施の形態における発光素子1を、3個のレンズ5を用いる場合を例に説明する。本実施の形態においては、図1(a)および図3に示すように、半球状あるいは楕円球状であるレンズ5を3個水平方向に直線状に並べている。そして、図3に示すように、発光側リードフレーム7上には、レンズ5の個数と同じ3個の発光チップ11が搭載されている。そして、個々の発光チップ11の光出射位置が対応するレンズ5の焦点の位置に配置されるように、レンズ5と発光側リードフレーム7との距離が設定されて、平行光が得られるようにしている。
このように、従来は1つの発光チップから1つのレンズによって1つの光束を得ていたのを、本実施の形態においては、3つの発光チップ11から3つのレンズ5によって3つの光束を得るようにしている。したがって、従来の光束と同じ幅の光束を得る場合には、レンズ5の径を小さくして焦点距離を短くすることができ、発光素子1の発光側1次モールド体8を薄くして、発光素子1の小型化を図ることができるのである。さらに、複数の発光チップ11と同数のレンズ5とを用いることによって、広域に光を照射することを可能にしている。
すなわち、本実施の形態においては、半球状あるいは楕円球状の極小のレンズ5を複数個並べることによって、発光素子1の薄型化を図り、且つ、広域に光を照射することができるのである。
尚、本実施の形態においては、複数個の発光チップ11と複数個のレンズ5とを水平に直線状に並べている。この場合には、回転ディスク4も小型化されて上記光透過部としてのスリットの配列の曲率半径が小さくなった場合には、発光素子1と回転ディスク4の上記スリットとに位置ズレが生じてしまう。そこで、そのような場合には、図1(b)に示すように、3個の発光チップと3個のレンズ5'とを、回転ディスク4におけるスリットの配列の曲率半径と同じ曲率半径の円弧に沿って配列することによって、発光素子1'と回転ディスク4の上記スリットとに位置ズレが無く、回転ディスク4に対して最適な光源を提供することができるのである。
・第2実施の形態
上記第1実施の形態においては、上記3個の発光チップ11の光出射位置が対応するレンズ5,5'の焦点の位置に配置されるように、レンズ5,5'と発光側リードフレーム7との距離を設定して、平行光を回転ディスク4に向って投光している。
これに対し、本実施の形態においては、図4に示すように、3個の発光チップ15の光出射位置が、対応するレンズ16の焦点が並ぶレンズ焦点ライン17よりも距離「L」だけ離れた位置に配置されるように、レンズ16と発光側リードフレーム18との距離を設定している。こうして、集束光を回転ディスクに向って投光するようにしている。
このように、上記集束光を回転ディスクに向って投光することによって、図5において発光チップ15'で示すように、レンズ16に対するダイボンド位置が理想位置15aからズレた場合でも、光束が絞られているために全体的な光線の理想光線に対する傾き(つまり光線の拡散)を最小限に抑制することができ、特性を安定化させることができる。これに対して、図5において発光チップ19で示すように、対応するレンズ20の焦点の位置に光出射位置が配置されるようにレンズ20と発光側リードフレーム18との距離が設定されて、平行光が回転ディスクに向って投光された場合には、発光チップ19のレンズ20に対するダイボンド位置が理想位置19aからズレた場合には、光束が絞られていないために全体的な光線の理想光線に対する傾き(つまり光線の拡散)が、光束が絞られている場合に比して大きくなってしまうのである。
以上のように、上記発光チップ15の光出射位置を対応するレンズ16の焦点の位置よりも距離「L」だけ離れた位置に配置して集束光を出射することによって、発光チップ15のダイボンド位置が理想位置からズレた場合でも、理想的なコリメート光から外れた成分を抑制して、発光チップ15の特性を安定化させることができる。
・第3実施の形態
上記第1実施の形態においては、上記3個の発光チップ11の発光波長は、総て同じ波長に設定されている。これに対して、本実施の形態においては、図6に示すように、発光チップ21の発光波長がλaであり、発光チップ22の発光波長がλbであり、発光チップ23の発光波長がλcであり、3個の発光チップ21,22,23の発光波長は互いに異なるように設定されている。こうすることによって、上記回転ディスクが、透明プラスチックの円盤に発光チップ21,22,23から出射された光を遮る箇所に印刷を施した回転ディスクである場合に、この回転ディスクの表面にインクや油分等の異物が付着し、例えば発光チップ21からの波長λaの出射光が上記異物によって吸収されたとしても、発光チップ22,23からの波長λb,λcの出射光は上記異物によって吸収されること無く上記回転ディスクを透過して受光チップに受光されるため、発光素子1の出力の安定化を図ることができるのである。
このように、本実施の形態においては、3個の発光チップ21,22,23の発光波長を互いに異なるように設定しているので、上記3個の発光チップ21,22,23からの総ての出射光が上記回転ディスクの表面に付着している異物によって吸収されることが無く、発光素子1の出力の安定化を図ることができるのである。
尚、図6においては、上記3個の発光チップ21,22,23の光出射位置が対応するレンズ24の焦点の位置に配置されるように、レンズ24と発光側リードフレーム25との距離が設定されている。しかしながら、図4に示すように、3個の発光チップ21,22,23の光出射位置が対応するレンズ24の焦点の位置よりも離れた位置に配置されるように、レンズ24と発光側リードフレーム25との距離を設定しても差し支えない。
・第4実施の形態
上記第1実施の形態においては、上記発光チップが複数個搭載された発光側リードフレーム7を、複数個のレンズ5を有するように透光性樹脂によって1次モールドしてなる発光側1次モールド体8で構成された発光素子1を、受光素子2と共に樹脂によって2次モールドを行っている。そして、上記2次モールドを遮光性樹脂で行う場合には、図9に示すように、発光素子1におけるレンズ5が上記遮光性樹脂によって覆われないように、発光素子1のレンズ5を覆う突出部32を有する形状に2次モールド金型31a,31bを形成する必要がある。尚、図9における2次モールド金型31a,31bは、発光素子1の部分のみを示している。
本実施の形態においては、上記発光チップが複数個搭載された発光側リードフレームを透光性樹脂によって1次モールドして発光側1次モールド体26を形成する際に、図7および図8に示すように、発光側1次モールド体26におけるレンズ27の周辺部に透光性樹脂を埋め込んで平坦部28を形成し、レンズ27の周辺部に2次モールド樹脂29が回り込まないようにしている。したがって、2次モールド金型30a,30bを、図9に示すように発光側1次モールド体26のレンズ27を覆うような形状に形成する必要が無く、上記遮光性樹脂を用いた2次モールドが簡単になる。その結果、リードフレームにタイバーで連結して複数の発光側1次モールド体26を形成する、所謂多連化を容易に行うことが可能になるのである。
・第5実施の形態
ところで、図13に示すように、発光チップ41を透光性樹脂で1次モールドしてレンズ42を有する発光側1次モールド体43を形成した場合、図中実線で示すように発光チップ41の中心から出射されてレンズ42で集光された光に対して、破線で示すように発光チップ41の端部から出射されてレンズ42で集光された光は全く異なる方向に進むため、外乱光となる。
本実施の形態は、上記発光チップの光出射領域が、光出射面の中心部に限定されている光出射領域限定発光チップを用いることによって、上記発光チップの端部から出射されて外乱光となる光を抑制し、発光素子の出力の安定化を図るものである。
図10は、上記光出射領域限定発光チップとしての所謂電流狭窄チップの断面を示す。この電流狭窄チップは、半導体レーザでなる発光チップ44におけるP型半導体45とN型半導体46とのP‐N接合部に、上部電極47と略同じ形状を有し、中央部に円形の穴が設けられると共に、酸化膜,N‐P逆バイアス層,フォトレジスト等で形成された電流狭窄機能を有するジャンクションブロック層48を設けて構成されている。
このように、上記発光チップ44におけるP‐N接合部にジャンクションブロック層48を設けることによって、N型半導体46上の上部電極47から供給される電流は、ジャンクションブロック層48によって遮られて、ジャンクションブロック層48の中央部に設けられた円形の穴の部分を通ることになる。その結果、図11に示すように、発光チップ44は、中央部のみで発光することになり、周辺部での発光が抑制されるのである。
図12は、上記光出射領域限定発光チップとしての所謂逆電極チップの断面を示す。この逆電極チップは、半導体レーザでなる発光チップ49におけるP型半導体50とN型半導体51とのうち、光出射側となるN型半導体51上に形成された上部電極52の一部に円形の穴52aが設けて構成されている。
このように、上記発光チップ49における光出射側のN型半導体51上に、主として電流を供給すべき発光領域の周囲に電流を供給する逆電極(上部電極)52を形成することによって、P‐N接合面で発光した光のうち電極52の直下で発光した光は、上部電極52によってマスキングされて遮光されることになる。その結果、P‐N接合面の一部で発光した光のみが、上部電極52の穴52aを通過することになり、発光チップ49の周辺部で発光した光が抑制されるのである。
以上のごとく、本実施の形態によれば、発光チップ44,49の端部から出射されて外乱光となる光を抑制することができ、発光素子の出力の安定化を図ることができるのである。
・第6実施の形態
ところで、樹脂を光が透過する際に、光の波長の違いによって上記樹脂による屈折率が異なるため、長波長では屈折し難く、短波長では屈折し易い。したがって、図14に示すように、発光チップ53を透光性樹脂で1次モールドしてレンズ54を有する発光側1次モールド体55を形成した場合、図中実線で示すように、発光チップ53の発光波長が長波長の場合には焦点距離が長くなり、破線で示すように、発光チップ53の発光波長が短波長の場合には焦点距離が短くなり、所謂色収差が生ずる。
本透過型光結合装置においては、上記発光素子のレンズはコリメート光を得ることが理想である。そして、図3に示すように複数の発光チップと複数のレンズとを発光素子に搭載する場合には、個々の発光チップの光出射位置が対応するレンズの焦点の位置に配置されるように、各発光チップが搭載される発光側リードフレームの形状が予め設計されている。したがって、このように設計された発光側リードフレームに、図6に示すように、互いに異なる波長の発光チップを搭載した場合には、上記色収差の影響によって、総ての発光チップからの出射光をコリメート光にすることができなくなってしまう。
そこで、本実施の形態においては、図14において、上記発光チップ53の発光波長に応じて、レンズ54の焦点の位置が対応する発光チップ53の光出射位置になるように、レンズ54の形状(レンズ部曲率)を設定するのである。こうすることによって、上記発光側リードフレームに互いに発光波長の異なる複数の発光チップを搭載した場合でも、上記発光側リードフレームの形状を変更する必要がなく、且つ、上記色収差の影響をなくすことができ、発光素子の出力の安定化を図ることができるのである。
尚、上記各実施の形態を個別に説明したが、求める透過型光結合装置の特性に応じて、上記各実施の形態を適宜組み合わせても一向に差し支えない。
この発明の透過型光結合装置における複数個のレンズと回転ディスクのスリットとの配列関係を示す図である。 図1に示す透過型光結合装置の概略構成を示す断面図である。 図1における複数のレンズの断面図である。 複数の発光チップがレンズ焦点ラインよりも所定距離だけ離れた位置に配置された場合の複数のレンズの断面図である。 図4において、レンズに対するダイボンド位置がズレた場合に生ずる光線の拡散を最小限に抑制できることを説明するための図である。 複数の発光チップの発光波長を互いに異なるように設定した場合の複数のレンズの断面図である。 レンズの周辺部に平坦部を設けた発光側1次モールド体の外観図である。 発光側1次モールド体のレンズの周辺部に平坦部を設けた場合の2次モールド金型の断面図である。 発光側1次モールド体のレンズの周辺部に平坦部を設けない場合の2次モールド金型の断面図である。 電流狭窄チップの断面を示す図である。 電流狭窄チップの外観図である。 逆電極チップの断面を示す図である。 発光チップの中心からの出射光と端部からの出射光とを示す図である。 色収差の説明図である。
1,1'…発光素子、
2…受光素子、
3…光通過路、
4…回転ディスク、
5,5',16,20,24,27,42,54…レンズ、
6…2次モールド体、
7,7',18,25…発光側リードフレーム、
8,8',26,43,55…発光側1次モールド体、
9…受光側リードフレーム、
10…受光側1次モールド体、
11,15,15',19,21〜23,41,44,49,53…発光チップ、
17…レンズ焦点ライン、
15a,19a…ダイボンドの理想位置、
28…平坦部、
29…2次モールド樹脂、
30a,30b,31a,31b…2次モールド金型、
32…突出部、
45,50…P型半導体、
46,51…N型半導体、
47,52…上部電極、
48…ジャンクションブロック層、
52a…上部電極の穴。

Claims (8)

  1. 発光チップの周囲が透光性樹脂によって封止されて成る発光側1次モールド体と、
    受光チップの周囲が透光性樹脂によって封止されて成る受光側1次モールド体と、
    上記発光側1次モールド体と上記受光側1次モールド体とを、上記発光チップと上記受光チップとが互いに対向するように配置すると共に、上記発光素子と上記受光チップとの間に被検出物が移動する空間を設けるように、遮光性樹脂で封止して成る2次モールド体と
    を備え、
    上記発光側1次モールド体には、上記発光チップが複数設けられており、
    上記発光側1次モールド体を構成する上記透光性樹脂における上記複数の発光チップ夫々の光軸上には、上記各発光チップから出射された光を上記受光側1次モールド体の上記受光チップに向かって集光するレンズが形成されており、
    上記2次モールド体における互いに対向している上記発光チップと上記受光チップとの間の空間を通過する、円形を成すと共に周囲には円形状に光透過部が配列された上記被検出物としての回転ディスクを備え、
    上記複数のレンズは、上記回転ディスクにおける上記光透過部の配列の曲率半径と同じ曲率半径の円弧に沿って配列されている
    ことを特徴とする透過型光結合装置。
  2. 請求項1に記載の透過型光結合装置において、
    各発光チップにおける光出射位置は、各発光チップに対応するレンズの焦点位置に配置されている
    ことを特徴とする透過型光結合装置。
  3. 請求項1に記載の透過型光結合装置において、
    各発光チップにおける光出射位置は、各発光チップに対応するレンズの焦点位置よりも所定距離だけ離れた位置に配置されている
    ことを特徴とする透過型光結合装置。
  4. 請求項1から請求項までの何れか一つに記載の透過型光結合装置において、
    上記発光側1次モールド体を構成する上記透光性樹脂における上記複数のレンズの周囲には、上記各レンズの周囲を囲むように上記透光性樹脂によって平坦部が形成されている
    ことを特徴とする透過型光結合装置。
  5. 請求項1から請求項までの何れか一つに記載の透過型光結合装置において、
    上記発光チップは、光出射領域が、光出射面の中心部に限定されている光出射領域限定発光チップである
    ことを特徴とする透過型光結合装置。
  6. 請求項1から請求項までの何れか一つに記載の透過型光結合装置において、
    上記複数の発光チップは、互いに発光波長が異なる発光チップである
    ことを特徴とする透過型光結合装置。
  7. 請求項に記載の透過型光結合装置において、
    上記複数のレンズの夫々は、焦点の位置が対応する上記発光チップの光出射位置になるような形状を有している
    ことを特徴とする透過型光結合装置。
  8. 請求項1から請求項までの何れか一つに記載の透過型光結合装置を備え、
    上記被検出物は、移動する物体に取り付けられており、
    上記透過型光結合装置によって上記被検出物を検出することによって、上記移動する物体の移動情報を検知することを特徴とする電子機器。
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