JP5182982B2 - 燃料電池用改質システム - Google Patents

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Description

本発明は燃料電池用改質システムに関する。
従来、燃料電池の起動前に、熱交換器内に不活性流体または原燃料流体を熱交換器に供給することにより、熱交換器内に凝縮して残留している残留水を排出する燃料電池発電装置が開示されている(特許文献1)。また、燃料電池から排出される水素を燃料電池に再度戻す循環通路と、循環通路内で水素を循環させる循環ポンプと、循環通路内の水素を外部に排出させるパージバルブとを備え、これら循環ポンプおよびパージバルブを制御することにより残留水分を排出させる燃料電池用改質システムが開示されている(特許文献2)。また、燃料電池の空気極の内部を大気圧に対して加圧させた状態で発電運転する加圧モードと、燃料電池の空気極の内部を減圧させた状態で発電運転する減圧モードとを実施する燃料電池用改質システムが開示されている。加圧モードでは、コンプレッサを駆動させることにより加圧した空気を燃料電池の空気極の内部を供給する。減圧モードでは、バルブにより流路を切替、コンプレッサを駆動させることにより、燃料電池の空気極の内部の空気をコンプレッサにより吸引させる。
特開2002−260699号公報 特開2004−172030号公報 特開2005−44625号公報
改質システムの運転が終了すると、改質システムの内部に残留流体(例えば水蒸気)が残留することがある。この場合、改質システムの使用期間が長期にわたると、残留流体により改質システム内の部位の劣化が進行するおそれがある。このため改質システムに残留する残留流体を、劣化のおそれがある部位から排出させることが要請される。上記した装置によれば、残留流体の排出性については、必ずしも充分ではない。
本発明は上記した実情に鑑みてなされたものであり、改質システムの内部に残留流体が残留するときであっても、残留流体を排出させるのに有利な燃料電池用改質システムを提供することを課題とする。
(1)様相1に係る燃料電池用改質システムは、供給された燃料原料を改質してアノード流体を生成する改質部をもつと共にアノード流体を燃料電池の燃料極に向けて吐出する改質器と、燃料原料を供給するための供給源と改質部の内部とを繋ぐ原料通路と、原料通路に設けられ燃料原料を吸入する吸入ポートと供給源の燃料原料を改質器に向けて吐出する吐出ポートとをもつ搬送駆動源と、原料通路において搬送駆動源の上流に位置するように供給源と搬送駆動源との間に設けられ原料通路を開閉するための上流バルブと、原料通路に対して搬送駆動源の上流側且つ前記上流バルブの下流側で分岐して設けられ、搬送駆動源の吸入ポートと改質部の内部とを連通可能な残留流体通路と、
残留流体通路に繋がり残留流体通路を開閉させるための残留流体バルブと、搬送駆動源の吐出ポートに連通可能に設けられ残留流体を排出可能な排出通路と、搬送駆動源の吐出ポートと改質部の内部とを連通させる第1形態と搬送駆動源の吐出ポートと排出通路とを連通させる第2形態とに切替可能に設けられた切替バルブと、改質器で生成されたアノード流体を吐出する吐出口側に繋がる下流バルブと、上流バルブ、下流バルブ、残留流体バルブおよび搬送駆動源を制御する制御手段とを具備しており、
制御手段は、
燃料電池の発電運転を実施するときには、切替バルブを第1形態にすると共に前記上流バルブを開放した状態で、搬送駆動源を駆動させて前記供給源の燃料原料を前記原料通路および前記上流バルブを介して前記改質部の内部に供給する改質運転モードを実施し、
改質運転モードの停止時には、上流バルブおよび下流バルブを閉鎖させると共に残留流体バルブを開放させると共に、切替バルブを第2形態とした状態で、搬送駆動源を駆動させる残留流体排出モードを実施する。
本様相によれば、燃料電池の発電運転を実施するときには、制御手段は、改質運転モードを実施する。即ち、制御手段は、上流バルブを開放した状態で、切替バルブを第1形態とし、搬送駆動源の吐出ポートと改質部の内部とを連通させる。この状態で、制御手段は、搬送駆動源を駆動させて供給源の燃料原料を原料通路および上流バルブを介して改質器の内部に供給する。これにより改質器において燃料原料が改質されてアノード流体が生成される。アノード流体は燃料電池の燃料極に供給される。
これに対して、改質運転モードの停止時には、制御手段は、改質部の内部に残留している残留流体を排出させる排出モードを実施する。即ち、制御手段は、上流バルブおよび下流バルブを閉鎖すると共に残留流体バルブを開放させ、これにより残留流体通路を介して改質部の内部と搬送駆動源の吸入ポートとを連通させる。更に、制御手段は、切替バルブを第2形態として搬送駆動源の吐出ポートと排出通路とを連通させる。この状態で、制御手段は搬送駆動源を駆動させ、改質器に残留する残留流体を残留流体通路を介して搬送駆動源に吸入し、更に、搬送駆動源を介して排出通路に排出させる。よって、残留流体が改質部の内部を劣化させることが抑制される。
ここで、改質部が触媒を担持している場合には、残留流体が気相または液相状の水であれば、改質部の触媒を劣化させ易い。
更に、気相状の水が原料通路において凝縮して液相化するときであっても、液相状の水が良好に排出されるため、液相状の水が原料通路の内部の流路面積を狭めることが抑制される。なお残留流体としては、気相状の残留流体が挙げられるが、場合によっては、液相状の残留流体でも良い。
ここで本発明によれば、原料通路は、改質部の内部と供給源とを繋ぎ、改質部の内部に燃料原料を供給する。燃料原料としては都市ガス、バイオガス、プロパンガス等の気相原料、メタノール等の液相原料が例示され、燃料電池で使用されるアノード流体を生成できるものであれば何でも良い。
上流バルブは原料通路に設けられており、原料通路を開閉させるためのバルブである。下流バルブは改質器の出口側を開閉するバルブである。搬送駆動源は原料通路に設けられており、供給源からの燃料原料を改質器に供給する。搬送駆動源としては、ポンプ、ファン、ブロア、コンプレッサのうちの少なくとも1種が例示され、燃料原料を搬送できるものであれば良い。
残留流体通路は、原料通路に対して分岐して設けられており、搬送駆動源の吸入ポートと改質部の内部とを連通可能な通路である。残留流体バルブは、残留流体通路を開閉させるためのバルブである。排出通路は搬送駆動源および原料通路に連通しており、残留流体を排出できる排出部に繋がる。
(2)様相2に係る燃料電池用改質システムは、供給された燃料原料を改質してアノード流体を生成すると共に前記アノード流体を燃料電池の燃料極に向けて吐出する改質器と、
燃料原料を供給するための供給源と前記改質器の内部とを繋ぐ原料通路と、
原料通路に設けられ前記燃料原料を吸入する吸入ポートと供給源の燃料原料を改質器に向けて吐出する吐出ポートとをもつ搬送駆動源と、
供給源と搬送駆動源との間に設けられ原料通路を開閉するための上流バルブと、
原料通路に対して搬送駆動源の上流側で分岐して設けられ、搬送駆動源の下流側で合流し搬送駆動源をバイパスする残留流体通路と、
残留流体通路に繋がり残留流体通路を開閉させるための残留流体バルブと、
搬送駆動源の吐出ポートに連通可能に設けられ前記残留流体を排出可能な排出通路と、
搬送駆動源の下流側の原料通路と残留流体通路との合流部よりも下流側に設けられた下流バルブと、
原料通路の前記上流バルブと下流バルブとの間に設けられ、供給源から流れる前記燃料原料を浄化する浄化器と、
搬送駆動源の吐出ポートと前記合流部とを連通させる第1形態と搬送駆動源の吐出ポートと前記排出通路とを連通させる第2形態とに切替可能に設けられた切替バルブと、
上流バルブ、下流バルブ、残留流体バルブ、切替バルブおよび搬送駆動源を制御する制御手段とを具備しており、
制御手段は、
燃料電池の発電運転を実施するときには、切替バルブを第1形態にすると共に上流バルブを開放した状態で、搬送駆動源を駆動させて供給源の燃料原料を原料通路および上流バルブを介して改質部の内部に供給する改質運転モードを実施し、
改質運転モードの停止時には、上流バルブおよび下流バルブを閉鎖させると共に残留流体バルブを開放すると共に、切替バルブを第2形態とした状態で、搬送駆動源を駆動させる残留流体排出モードを実施する。
本様相によれば、燃料電池の発電運転を実施するときには、制御手段は、改質運転モードを実施する。即ち、制御手段は、上流バルブを開放した状態で、切替バルブを第1形態とし、搬送駆動源の吐出ポートと改質部の内部とを連通させる。この状態で、制御手段は、搬送駆動源を駆動させて供給源の燃料原料を原料通路および上流バルブを介して改質器の内部に供給する。これにより改質器において燃料原料が改質されてアノード流体(例えば水素含有ガス)が生成される。アノード流体は燃料電池の燃料極に供給される。
これに対して、改質運転モードの停止時には、制御手段は、改質システムの内部に残留している残留流体を排出させる残留流体排出モードを実施する。即ち、改質運転モードの停止時には、上流バルブおよび下流バルブを閉鎖させると共に残留流体バルブを開放すると共に、切替バルブを第2形態とする。この状態で、制御手段は、搬送駆動源を駆動させる残留流体排出モードを実施する。これにより上流バルブと下流バルブとの間に介在する浄化器に残留する残留流体が排出通路から排出される。
(3)様相3に係る燃料電池用改質システムによれば、上記した様相において、制御手段は、改質運転モードおよび残留流体排出モードにおいて、搬送駆動源の駆動方向を同一に設定する。この場合、搬送駆動源の駆動方向を変更せずとも良いため、搬送駆動源を制御し易い。更に搬送駆動源のコストの低廉化を図り得る。
(4)様相4に係る燃料電池用改質システムによれば、上記した様相において、原料通路は、供給源から流れる燃料原料を浄化する浄化器を備えており、残留流体排出モード時には、搬送駆動源が駆動すると、浄化器に残留する残留流体が排出通路に排出される。浄化器は、燃料原料を浄化させるものであり、脱硫器、塵埃フィルタが例示される。浄化器に残留する残留流体(例えば水)が残留流体通路に吸入されて排出されるため、浄化器の劣化が抑制され、浄化器の耐久性が向上する。
(5)様相5に係る燃料電池用改質システムによれば、上記した様相において、燃料電池は、アノード流体が供給される燃料極と酸化剤が供給される酸化剤極とを備えており、
前記改質器は、前記改質部と、前記改質部を改質反応に適するように加熱する燃焼部とを備えており、
更に、前記燃料電池の前記燃料極の出口と前記改質部の前記燃焼部とを連通すると共に前記燃料電池で発電されたアノードオフ流体を前記燃焼部に供給する帰還通路と、前記帰還通路に繋がり前記帰還通路を開閉させるための帰還バルブと、前記原料通路のうち前記残留流体通路の分岐より上流側で分岐して前記燃料電池の燃料極とを連通させるパージ通路と、前記パージ通路に繋がり前記パージ通路を開閉するためのパージバルブとを具備しており、
前記制御手段は、前記残留流体排出モードでは、前記搬送駆動源を駆動させ、前記改質器の内部に残留する残留流体を前記残留流体通路に吸入し、更に前記排出通路に排出させる他に、前記原料通路の前記パージ通路の分岐と前記残留流体通路の分岐間を遮断すると共に、
前記パージバルブを開放して前記パージ通路を介して前記供給源と前記燃料電池の前記燃料極とを連通させ、前記供給源の燃料原料を前記上流バルブ、前記パージ通路を介して前記燃料電池の前記燃料極、前記改質部の順に搬送する原料搬送操作と、前記原料搬送操作後に前記上流バルブおよび前記帰還バルブを閉鎖させることにより、前記燃料原料を前記燃料電池の前記燃料極および前記改質部に封入させる封入操作とを実施する。
残留流体排出モード時には、制御手段は、搬送駆動源を駆動させ、改質器および原料通路の内部に残留する残留流体を残留流体通路に吸入し、更に、排出通路に排出させる。更に、残留流体排出モード時には、制御手段は、パージバルブを開放してパージ通路を介して供給源と燃料電池の燃料極とを連通させた状態で、搬送駆動源を駆動させ、供給源の燃料原料を上流バルブ、パージ通路を介して燃料電池の燃料極の内部の順に搬送する原料搬送操作を実施する。更に制御手段は、原料搬送操作後に上流バルブおよび帰還バルブを閉鎖させることにより、燃料原料を燃料電池の燃料極および改質部に封入させる封入操作を実施する。このため燃料電池の燃料極および改質部の内部に燃料原料が封入される。故に、燃料極に担持されている触媒と空気とが触れることが抑制される。更に改質部に担持されている触媒と空気とが触れることが抑制される。従って、燃料極および改質部に担持されている触媒の劣化が抑制される。
(6)様相6に係る燃料電池用改質システムによれば、上記した様相において、水蒸気を生成させる蒸発部と、蒸発部で生成される水蒸気を原料通路に供給する水蒸気通路と、水蒸気通路を開閉する水蒸気バルブとが設けられており、制御手段は、残留流体排出モードを実施するとき、水蒸気バルブを閉鎖し、蒸発部の水分が排出通路側に吸引されることを抑制する。残留流体排出モードにおいて、搬送駆動源が駆動して吸引力が蒸発部に作用するときであっても、水蒸気バルブが閉鎖される。このため、水蒸気通路と原料通路との連通が遮断される。よって、改質反応用の水蒸気を生成するための蒸発部から水分が過剰に吸引されることは、抑制される。この場合、蒸発部に適度な水が残留させ得る。
(7)様相7に係る燃料電池用改質システムによれば、上記した様相において、水蒸気を生成させる蒸発部と、蒸発部で生成される水蒸気を原料通路に供給する水蒸気通路と、水蒸気通路を開閉する水蒸気バルブとが設けられており、制御手段は、残留流体排出モードを実施するとき、水蒸気バルブを開放し、蒸発部の水分を排出通路側に吸引させる。残留流体排出モードにおいて、搬送駆動源が駆動して吸引力を発生させるとき、水蒸気バルブが開放される。このため、水蒸気通路と原料通路との連通が確保される。従って、蒸発部の水分を搬送駆動源により吸引させて排出通路に排出させることができる。この場合、蒸発部に過剰の水が残留することが抑制される。故に、次回の改質運転の起動時において、改質器を昇温させるとき、改質器から蒸発部への伝熱が制限されるため、改質器の昇温を早期に行い得る。
(8)様相8に係る燃料電池用改質システムによれば、上記した様相において、残留流体通路を流れる残留流体を冷却させる冷却要素が残留流体通路に設けられている。液相状の水分よりも気相状の水分(水蒸気)は、搬送駆動源で吸引され易い。これを考慮すると、残留流体排出モード時は、発電運転が終了した後の一定時間以内に実施することが好ましい。その理由としては、改質部内に残留する気相状の水分が凝縮して液相状の水分となる前に、残留流体排出モードを実施することが好ましいためである。しかしながらこの場合には、残留流体排出モード時が発電運転が終了した後の一定時間以内に実施されるため、改質部の温度はまだ高温であることが多い。このため、改質部に残留している残留流体の温度もまだ高温である。この場合、搬送駆動源の耐熱性が低い場合には、搬送駆動源等を劣化させるおそれがある。そこで本様相によれば、残留流体通路を流れる残留流体を冷却要素で冷却させる。これにより搬送駆動源の熱劣化が抑制される。
本発明によれば、改質システムの内部に残留流体(例えば気相または液相状の水)が残留するとき、残留流体排出モードを実施すれば、その残留流体を改質システムの内部から排出させるのに有利となる。従って改質システムの内部において残留する残留流体の分子がより少ない状態に移行する。よって、残留流体が改質部の内部を劣化させることが抑制される。なお、改質部が触媒を担持している場合には、残留流体が気相または液相状の水であれば、改質部の触媒を劣化させ易い。
(実施形態1)
図1は燃料電池用改質システムの概念をあらわす概念図を示す。燃料電池用改質システムは家庭用または業務用の定置型であり、改質器1と、原料通路2と、原料通路2に設けられた搬送駆動源としてのポンプ3と、上流バルブ4と、残留流体通路5と、残留流体バルブ6と、排出通路7と、切替バルブ8と、下流バルブ9とを備えている。
改質器1は、ガス状の燃料原料を改質させてアノード流体(改質ガス)を生成する改質部10と、改質部10を改質反応に適するように高温(例えば300〜700℃)に加熱するバーナで形成された燃焼部12とを備えている。改質部10は、燃料原料を高温で水蒸気改質反応により改質させてアノード流体(改質ガス)を生成するものであり、セラミックス製の担体と、担体に担持され水蒸気改質反応を促進させる改質触媒とを有する。アノード流体は水素を主要成分として含有する。主要成分とは10モル%以上を意味する。改質器1(例えば入口側)の温度を検知する温度センサ1wが設けられている。温度センサ1wの信号は制御装置400(制御手段)に入力される。スタック100を構成する燃料電池は、アノード流体が供給される燃料極100aと、酸素(酸化剤)を含む空気が供給される酸化剤極100cと、両方の極で挟まれたプロトン伝導性を有する高分子系または無機系のプロトン伝導膜100mとを備える。
図1に示すように、原料通路2は、改質器1の改質部10の入口10iと供給源20とを繋ぐものである。原料通路2の途中には脱硫器21が設けられている。脱硫器21は、燃料原料に含まれている有害成分(硫黄)を除去する浄化器として機能する。燃料原料には洩れ検知用として硫黄成分が含有されている。脱硫器21は、原料通路2において、ポンプ3の下流となるように、切替バルブ8と改質器1の改質部10の入口10iとの間に設けられている。脱硫器21は、改質器1の入口10iに供給されるガス状の燃料原料を脱硫して浄化させる脱硫剤を有する。なお、浄化器としては脱硫器21に限らず、塵埃フィルタでも良い。
図1に示すように、アノードガス通路120(アノード流体通路)が形成されている。アノードガス通路120は、改質器1の改質部10の出口10p(吐出口)とスタック100の燃料電池の燃料極100aの入口100iとを連通させる。アノードガス通路120は、改質器1の改質部10で生成されたアノード流体を燃料電池の燃料極100aに供給する。アノードガス通路120には熱交換器122が設けられている。熱交換器122は、アノードガス通路120を流れるアノード流体を冷却させるためのものである。なお、熱交換器122は、必要に応じて設ければ良く、アノード流体の温度が低いとき、あるいは、燃料電池のプロトン伝導膜100mの耐熱性が高いとき等には、廃止しても良い。
下流バルブ9は、改質器1の改質部10の出口10p側を開閉するものであり、アノードガス通路120において、改質器1とスタック100との間に配置されている。スタック100の燃料極100aの出口100pと改質部10の燃焼部12の入口12iとを連通させるためのアノードオフガス通路140(帰還通路)が設けられている。アノードオフガス通路140は、スタック100で発電された後のアノードオフガス(アノードオフ流体)を改質器1の燃焼部12の入口12iに供給し、燃焼部12で燃焼させるためのものである。発電反応後のアノードオフ流体は可燃成分を有しており、再利用するためである。アノードオフガス通路140には、帰還バルブとしてのスタック下流バルブ121が設けられている。スタック下流バルブ121はスタック100の燃料極100aの出口100pを開閉する。
ポンプ3は原料通路2に設けられており、駆動に伴い、供給源20からの燃料原料を改質器1の入口10iに向けて搬送する。従って原料通路2において、上流側から下流側に向けて、供給源20、上流バルブ4、ポンプ3、切替バルブ8、脱硫器21、改質器1の入口10iの順に配置されている。従って上流バルブ4は原料通路2においてポンプ3の上流、つまりポンプ3の吸入ポート3i側に設けられている。切替バルブ8はポンプ3の下流、つまりポンプ3の吐出ポート3p側に設けられている。
図1に示すように、残留流体通路5は、原料通路2のうちポンプ3の上流の合流部2dとポンプ3の下流の合流部2uとを繋ぐ。よって残留流体通路5は、ポンプ3を迂回するようにポンプ3に対して並列の関係で原料通路2に連通する。残留流体通路5の一端部5eは、原料通路2において改質部10の入口10iと脱硫器21との間の中間の合流部2uに連通する。残留流体通路5の他端部5fは、原料通路2においてポンプ3の吸入ポート3iと上流バルブ4との間の中間の合流部2dに連通する。
排出通路7は、ポンプ3の吐出ポート3pに連通するとともに、廃棄部として機能するドレン部の排出ポート70に連通する。残留流体バルブ6は残留流体通路5に繋がり、残留流体通路5を開閉させるためのバルブである。
切替バルブ8は三方弁であり、第1原料通路2に連通する第1ポート8fおよび第2ポート8sと、排出通路7に連通する第3ポート8tとを有する。第1ポート8fはポンプ3の吐出ポート3pに繋がる。第2ポート8sは脱硫器21および改質部10に繋がる。第3ポート8tは排出通路7に繋がる。なお、切替バルブ8は三方弁に限定されるものではない。制御装置400は、改質器1およびスタック100の作動を監視しており、ポンプ3、上流バルブ4、切替バルブ8、下流バルブ9、残留流体バルブ6、スタック下流バルブ121をそれぞれ制御する指令を出力する。
図1は発電運転モードを示す。上流バルブ4、出口バルブ9、スタック下流バルブ121、残留流体バルブ6において、黒三角はポートの閉鎖を意味する。白三角はポートの開放を意味する。改質器1を起動させるとき、改質部10は燃焼部12で高温領域(例えば300〜800℃)に加熱される。改質部10の温度が安定したら、制御装置400は改質運転モードを実施する。この場合、上流バルブ4および下流バルブ9、スタック下流バルブ121が開放していると共に、切替バルブ8は第1形態(図1参照)に切替られ、切替バルブ8の第1ポート8fと第2ポート8sとが連通しており、ポンプ3の吐出ポート3pと改質部10の入口10iとは連通する。ここで、切替バルブ8の第3ポート8tは閉鎖されており、ポンプ3の吐出ポート3pと排出通路7とは非連通とされている。また残留流体バルブ6は閉鎖されている。この状態で、制御装置400によりポンプ3が駆動されるため、供給源20(例えば都市ガス源、ガスボンベ)のガス状の燃料原料は、原料通路2、上流バルブ4、ポンプ3、脱硫器21を介して改質器1の改質部10の入口10iに供給される。改質部10には水蒸気も供給されているため(図略)、改質部10において、燃料原料は水蒸気改質され、アノードガスとして改質される。
アノードガスは、改質器1の出口10pから、開放状態の下流バルブ9、熱交換器122を介してスタック100の燃料極100aの入口100iに供給される。酸化剤を含む酸化剤流体(空気)が酸化剤通路100fからスタック100の燃料電池の酸化剤極100cに供給される。これにより燃料電池において発電が行われ、電気エネルギが取り出される。発電反応後のアノードオフ流体は、スタック100の燃料極100aの出口100pから吐出され、スタック下流バルブ121を介して燃焼部12に供給され、燃焼される。
図2は、発電運転停止時(改質運転停止時)において残留流体排出モードを実施する状態を示す。ここで、図2に示す上流バルブ4、下流バルブ9、スタック下流バルブ121、残留流体バルブ6において、黒三角はポートの閉鎖を意味する。白三角はポートの開放を意味する。発電運転停止時(改質運転停止時)には、改質部10の内部に残留する残留流体が残留する。残留流体としては、気相状が挙げられが、液相状でも良い。具体的には、気相状または液相状の水、ガス状の燃料原料、アノードガス等が挙げられる。
そこで制御装置400は、当該残留流体を排出通路7に向けて排出するように残留流体排出モード(図2参照)を実施する。即ち、制御装置400は、改質器1の上流の上流バルブ4を閉鎖し、改質器1の下流の下流バルブ9を閉鎖する。これにより改質器1の上流および下流の双方を閉鎖する。更に、制御装置400は、図2に示すように、切替バルブ8を第2形態に切り替え、切替バルブ8の第2ポート8sを閉鎖させる。これによりポンプ3の吐出ポート3pと改質器1の入口10iとを非連通とさせる。また第2形態においては、制御装置400は、切替バルブ8の第1ポート8f,第3ポート8tを開放させ、ポンプ3の吐出ポート3p(吐出ポート)と排出通路7を連通させる(図2参照)。更に、残留流体バルブ6を開放させ、改質器1の入口10i(合流部2u)とポンプ3の吸入ポート3iとを、残留流体通路5を介して連通させる。これにより改質器1の内部とポンプ3の吸入ポート3iとを残留流体通路5を介して連通させる。このように連通させた状態で、制御装置400はポンプ3の駆動を継続させる。そしてポンプ3を一定時間(例えば2〜40分)駆動させる。これにより改質部10の内部、脱硫器21の内部は減圧されて負圧となる。一定時間経過したら、ポンプ3を停止させると共に、バルブ4,6,8,9を閉鎖する。なお。改質部10および脱硫器21は、これらの内部に外気が侵入しないようにシール構造を有する。
図3は残留流体排出モードのフローチャートの一例を示す。フローチャートはこれに限定されるものではない。図3に示すように、改質器1に装備されている温度センサ1wの温度が所定温度に到達したら(ステップS2)、上流バルブ4および下流バルブ9を閉鎖する(ステップS4)。更に、制御装置400は、切替バルブ8を第2形態に切り替え、切替バルブ8の第2ポート8sを閉鎖させてポンプ3の吐出ポート3pと改質器1の入口10iとを非連通とする。また制御装置400は切替バルブ8の第1ポート8f,第3ポート8tを開放させ、ポンプ3の吐出ポート3pと排出通路7を連通させる(ステップS6)。更に、残留流体バルブ6を開放させる(ステップS6)。この状態で、制御装置400はポンプ3の駆動を継続させる(ステップS8)。ポンプ3を一定時間駆動させる(ステップS10)、一定時間経過したら、ポンプ3を停止させると共に、バルブ4,6,8,9を閉鎖する(ステップS12)。
以上説明したように本実施形態によれば、残留流体排出モードにおいて、改質部10の内部、原料通路2の内部に残留する残留流体(気相状または液相状の水、ガス状の燃料原料、アノード流体)は、矢印X1方向に残留流体通路5に吸入される。この結果、残留流体は、更に、残留流体通路5および残留流体バルブ6を介してポンプ3の吸入ポート3iに向けて矢印X2方向に吸入される。更に、残留流体は、ポンプ3の吐出ポート3pから矢印X3方向に吐出され、切替バルブ8の第1ポート8fおよび第3ポート8tを経て、排出通路7に矢印X4方向に流れ、更に排出ポート70から外方に排出される。
このように上記した残留流体が排出通路7に排出される結果、改質器1の改質部10の内部は減圧され、改質部10の内部に残留流体が残留することが抑えられる。故に、改質部10の劣化が抑えられる。殊に、改質部10に担持されている改質触媒の劣化が抑えられ、改質触媒の長寿命化が図られる。このように本実施形態によれば、改質部10や原料通路2の内部に残留流体(例えば気相または液相状の水)が残留するとき、その残留流体を改質部10や原料通路2の内部から排出させるのに有利となる。従って改質部10および原料通路2の内部に残留する残留流体の分子がより少ない状態に移行する。よって、残留流体が改質部10および原料通路2の内部を劣化させることが抑制される。更に気相状の水が原料通路2において冷却に伴い凝縮して液相状の水となることが抑制される。このため液相状の水が原料通路2の流路面積を狭める不具合が抑制される。従って冬季などにおいても、原料通路2の内部に残留する水が凍結することが抑えられる。
更に、脱硫器21に残留する残留流体(ガス状の燃料原料、気相状または液相状の水等)が存在する場合であっても同様である。即ち、脱硫器21に残留する残留流体は、脱硫器21の吐出ポート21pから残留流体通路5および残留流体バルブ6を介してポンプ3の吸入ポート3iに矢印X1方向に吸入され、ポンプ3の吐出ポート3pから矢印X3方向に吐出され、切替バルブ8の第1ポート8fおよび第3ポート8tを経て排出通路7に流れ、更に排出ポート70から外方に排出される。この結果、脱硫器21の劣化が抑制される。殊に、脱硫器21に担持されている脱硫触媒の劣化が抑えられる。なお、気相状または液相状の水が脱硫器21に流下して溜まることがあったとしても、気相状または液相状の水が脱硫器21から除去される。
本実施形態によれば、制御装置400は、改質運転モードおよび残留流体排出モードの双方において、ポンプ3の駆動方向は同一に設定されている。即ちポンプ3が駆動すると、一方向(矢印X2方向、矢印X3方向)に流体を搬送させる。このように改質運転モードおよび残留流体排出モードの双方において、ポンプ3の駆動方向を変更せずとも良いため、ポンプ3を正回転方向に駆動させれば良い。このためポンプ3を制御し易い。更にポンプ3のコストの低廉化を図り得る。
上記した残留流体排出モードでは、発電運転(改質運転)が終了した後の一定時間以内に実施することが好ましい。液相状態よりも気相状態の方が排出させ易いことを考慮すると、改質部10内の気相状の水が凝縮しないうちに、排出させることが好ましいためである。従って残留流体排出モードは、発電運転(改質運転)が終了した直後に速やかに実施されることが好ましい。但し、ポンプ3の能力にもよるが、改質部10内における気相状の水分が凝縮して液相状の水分となった後に、残留流体排出モードを実施することにしても良い。
なお、改質運転モード時におけるポンプ3の単位時間あたりの回転数をN1とし、残留流体排出モードにおけるポンプ3(搬送駆動源)の単位時間あたりの回転数をN2とするとき、N1=N2、N1≒N2にできる。また必要に応じてN1>N2にできる。この場合、改質運転モード時におけるポンプ3の吸引力を増加でき、燃料原料の搬送力を良好に維持できる。また必要に応じてN1<N2にできる。この場合には、残留流体排出モードにおけるポンプ3の吸引力を増加でき、残留流体の吸引排出を良好に実施できる。
(実施形態2)
図4は実施形態2を示す。本実施形態は前記した実施形態と基本的には同様の構成、同様の作用効果を奏する。以下、相違する部分を中心として説明する。切替バルブ8Bは、原料通路2のうち脱硫器21とポンプ3との間に設けられた第1バルブ81と、排出通路7に設けられた第2バルブ82とで形成されている。第1バルブ81は原料通路2を開閉する。第2バルブ82は排出通路7を開閉する。改質運転時(発電運転時)には、第1バルブ81は開放されるが、第2バルブ82は閉鎖される。残留流体排出モード時には、第1バルブ81は閉鎖されるが、第2バルブ82は開放される。
(実施形態3)
図5は実施形態3を示す。本実施形態は前記した実施形態と基本的には同様の構成、同様の作用効果を奏する。以下、相違する部分を中心として説明する。脱硫器21は、原料通路2においてポンプ3の吸入ポート3iよりも上流に設けられている。即ち、図5に示すように、脱硫器21は、原料通路2においてポンプ3の吸入ポート3i側の合流部2dと上流バルブ4との間、つまり、供給源20と改質器1との間に設けられている。
改質運転が終了した後に残留流体排出モードを実施するとき、ポンプ3が回転駆動すると、脱硫器21の吐出ポート21pにも吸引力が作用する。従って、脱硫器21に残留する残留流体は、ポンプ3の吸入ポート3iに矢印X2方向に吸入され、更に、ポンプ3の吐出ポート3pから矢印X3方向に吐出され、切替バルブ8の第1ポート8fおよび第3ポート8tを経て排出通路7に流れ、更に排出ポート70から外方に向けて排出される。この結果、脱硫器21の劣化が抑制される。なお、図5において脱硫器21は合流部2dと上流バルブ4との間に配置されているが、これに限らず、脱硫器21は合流部2dとポンプ3との間に配置されていても良い。
(実施形態4)
図6は実施形態4を示す。本実施形態は前記した実施形態と基本的には同様の構成、同様の作用効果を奏する。以下、相違する部分を中心として説明する。原料通路2の第1原料通路2には、脱硫器21は設けられていない。この場合、供給源20から供給される燃料原料には、硫黄成分が含有されていないか実用上問題がない程度の微量とされている。
(実施形態5)
図7は実施形態5を示す。本実施形態は前記した実施形態と基本的には同様の構成、同様の作用効果を奏する。以下、相違する部分を中心として説明する。図7に示すように、パージ通路25が設けられている。パージ通路25は、原料通路2のうちポンプ3の吸入ポート3iの上流の部位2y(上流バルブ4とポンプ3の吸入ポート3iとの間)とスタック100の燃料極100aの出口100p側とを繋ぐ。パージバルブ26はパージ通路25に設けられており、これを開閉する。パージバルブ26が開放されると、原料通路2とスタック100の燃料極100aの内部とは連通する。部位2yと合流部2dとの間にはバルブ98が設けられている。バルブ98は改質運転モードでは開放し、残留流体排出モードでは閉鎖される。
制御装置400は、残留流体排出モード(図7参照)では、上流バルブ4を開放し、切替バルブ8の第1ポート8fおよび第3ポート8tを開放して、ポンプ3の吐出ポート3pと排出通路7とが連通される。とともに、制御装置400は、切替バルブ8の第2ポート8sを閉鎖し、残留流体バルブ6を開放し、下流バルブ9を開放する。パージバルブ26は閉鎖されている。この状態で、ポンプ3が通常運転方向(改質運転時におけるポンプ3の駆動方向と同一)に駆動する。このため、スタック100の燃料極100aの内部、改質部10の内部に残留している残留流体は、矢印X1,X2方向に残留流体通路5および残留流体バルブ6を介して、ポンプ3の吸入ポート3iに吸入される。更に残留流体は、ポンプ3の吐出ポート3pから矢印X3方向に吐出され、更に、切替バルブ8の第1ポート8fおよび第3ポート8tを経て、排出通路7に流れ、更に排出ポート70から外方に排出される。
更に残留流体排出モードの終期には、ポンプ3が通常運転方向に駆動しつつ、スタック下流バルブ121およびバルブ98が閉鎖されている状態で、上流バルブ4およびパージバルブ26が制御装置400により開放される。この結果、供給源20のガス状の燃料原料は、上流バルブ4を介して、パージ通路25およびパージバルブ26において矢印Y1,Y2方向(図7参照)に吸引され、スタック100の燃料電池の燃料極100aにこれの出口100p側から吸入される。更に、ガス状の燃料原料は、矢印Y3方向,矢印Y4方向に搬送され、開放状態の下流バルブ9を経て、改質器1の出口10pから改質部10の内部に矢印Y5方向に吸入されて進入し、更に、残留流体通路5側に矢印X1方向に吸引されて進入する。このようにして封入用のガス状の燃料原料がスタック100の燃料極100aおよび改質部10の内部に流入する。その後、スタック下流バルブ121が閉鎖されている状態で、パージバルブ26、下流バルブ9、残留流体バルブ6が制御装置400により閉鎖され、切替バルブ8の第1ポート8f〜第3ポート8tが閉鎖される。
この結果、スタック100の燃料電池の燃料極100aおよび改質部10の内部には、ガス状の燃料原料が密閉状態に封入される。このためスタック100の運転停止時において、スタック100の燃料電池の燃料極100aに担持されている触媒と空気とが触れることが抑制される。同様に、改質部10に担持されている改質触媒と空気とが触れることが抑制される。このように触媒の劣化が抑制され、触媒の長寿命化が図られる。
本実施形態においても、改質器1の改質運転モード時、残留流体排出モード時、パージ時において、ポンプ3の駆動方向は同一に設定されている。即ちポンプ3が駆動すると、一方向(矢印X1,X2方向)に流体を搬送させる。このようにポンプ3の駆動方向を変更せずとも良いため、ポンプ3を正回転方向に駆動させれば良いため、ポンプ3を制御し易い。更にポンプ3のコストの低廉化を図り得る。図7において、バルブ26,98を合体して、3個のポートを有する三方バルブとしても良い。
本実施形態においても、図7から理解できるように、残留流体排出モードにおいて、バルブ98が開放し、バルブ4,26、ポート8sが閉鎖している状態で、ポンプ3が駆動すれば、ポンプ3の吸引力により脱硫器21の残留流体はバルブ98、ポンプ3、ポート8f,8tを介して排出通路7から排出される。この場合、バルブ6は開放されていても良いし、閉鎖されていても良い。バルブ6が開放されているときには、ポンプ3の吸引力は改質器1にも作用するため、改質器1の残留流体も残留流体通路5を介して排出される。またバルブ6が閉鎖されているときには、ポンプ3の吸引力は改質器1に作用せず、脱硫器21に集中的に作用するため、脱硫器21の残留流体を効果的に吸引させて排出できる。
図7において、残留流体排出モードによれば、脱硫器21の残留流体を優先的に排出する操作(バルブ26,6,4は閉鎖、バルブ98は開放、ポート8f,8tは開放、ポンプ3の駆動)と、改質器1の残留流体を優先的に排出する操作(バルブ9,98は閉鎖、バルブ6は開放、ポート8f,8tは開放、ポンプ3の駆動)とを時間的に分離することもできる。2つの操作の前後は問わない。従って、脱硫器21の残留流体を優先的に排出する操作の後に、改質器1の残留流体を優先的に排出する操作を実施しても良い。また脱硫器21の残留流体を優先的に排出する操作の前に、改質器1の残留流体を優先的に排出する操作を実施しても良い。
(実施形態6)
図8は実施形態6を示す。本実施形態は前記した実施形態と基本的には同様の構成、同様の作用効果を奏する。以下、相違する部分を中心として説明する。残留流体通路5を流れる流体を冷却させる冷却要素52が残留流体通路5に設けられている。液相状の水分よりも気相状の水分(水蒸気)は、ポンプ3で吸引し易い。これを考慮すると、残留流体排出モード時は、発電運転が終了した後の一定時間以内に実施することが好ましい。改質部10内に残留する気相状の水分が凝縮して液相状の水分となる前に、残留流体排出モードを実施することが好ましいためである。
しかしながらこの場合には、残留流体排出モード時が発電運転が終了した後の一定時間以内に実施されるため、改質部10の温度はまだ高温(例えば150℃以上)である。このため、改質部10に残留している残留流体の温度もまだ高温である。この場合、ポンプ3および残留流体バルブ6の耐熱性が低い場合には、ポンプ3および残留流体バルブ6等を劣化させるおそれがある。このため改質器1が冷えた状態で残留流体排出モード時を実施することも考えられる。しかしこの場合には、改質部10が冷えているため、改質部10内に残留する気相状の水(水蒸気)が凝縮して液相状の水となっている頻度が高い。前述したように液相状の水は、気相状の水に比較してポンプ3により吸引されにくい。
そこで、本実施形態によれば、改質部10の内部がまだ高温(例えば150℃以上)であるにもかかわらず、改質部10に残留している残留流体をポンプ3により吸引させる。そして、図8から理解できるように、残留流体通路5を流れる残留流体は冷却要素52で積極的に冷却される。この結果、冷却された残留流体が残留流体通路5および残留流体バルブ6を介してポンプ3の吸入ポート3i(吸入ポート)に吸入され、ポンプ3の吐出ポート3pから吐出され、切替バルブ8の第1ポート8fおよび第3ポート8tを経て、排出通路7に流れ、更に排出ポート70から外方に排出される。この結果、ポンプ3、残留流体バルブ6、切替バルブ8等の耐熱性が低い場合であっても、ポンプ3、残留流体バルブ6、切替バルブ8等を劣化させることが抑制される。冷却要素52は、残留流体通路5に連通する室52aおよび室52a内に熱接触する冷媒通路52cとを有する凝縮器で形成されている。冷却水等の冷媒が冷媒通路52cに流れると、室52aの残留流体(気相状の水)は冷却される。室52aは、室52aに溜まった凝縮水を排出させるドレンバルブ52eをもつ。冷却要素52は送風ファンとしても良い。
(実施形態7)
図9および図10は実施形態7を示す。本実施形態は前記した実施形態1と基本的には同様の構成、同様の作用効果を奏する。図9に示すように、本実施形態に係る改質器1は、改質部10と、改質部10を加熱する燃焼部12と、改質部10の外周側に配置された蒸発部14と、蒸発部14の外周側に配置されたCO酸化除去部15とを備えている。更に、図9に示すように、改質器1は、改質部10の下方に配置された熱交換部16と、熱交換部16の下方に暖機部17を介して配置されたCOシフト部18とを備えている。蒸発部14の出口14pと原料通路2とは水蒸気通路250で合流域M1を介して繋がれている。水蒸気通路250には、これを開閉させる水蒸気バルブ252が設けられている。
改質部10は基本的には下記の式(1)に基づいて、燃料原料と水蒸気とに基づいて水蒸気改質を行い、水素を主要成分とする改質ガスを生成する。改質ガスは一酸化炭素を含む。改質部10は改質触媒(例えばNi−Al23等のッケル系)を有する。改質部10では式(2)に基づく反応も発生している。COシフト部18は、下記の式(2)に基づいて、水蒸気を利用するシフト反応を促進させ、改質ガスに含まれているCOを低減させる。COシフト部18はシフト触媒(例えば銅−亜鉛系触媒)を担持するセラミックス担体を有する。COシフト部18の出口18pと酸化用空気通路200とは、第2合流域M2を介して浄化通路220により接続されている。
図9に示すように、CO酸化除去部15は、COシフト部18の下流に配置されており、COシフト部18を通過した改質ガスに含まれているCOを二酸化炭素に下記の式(3)に基づいて、酸化させて低減させる酸化反応を促進させるものである。CO酸化除去部15は、選択酸化触媒(例えばルテニウム系)を担持するセラミックス担体を有する。
式(1)…CH+HO→3H+CO
式(2)…CO+HO→H+CO
式(3)…CO+1/2O→CO
次に燃料電池用改質システムを起動させるときについて説明する。この場合、燃焼用空気および燃焼用燃料を燃焼部12に供給して燃焼部12を燃焼させ。これにより改質部10が改質反応に適するように加熱される。改質部10により蒸発部14も加熱される。運転時には、改質水が蒸発部14に供給されると、改質水は水蒸気化される。生成された水蒸気は、蒸発部14の出口14pから水蒸気通路250を経て原料通路2の第1合流域M1に到達する。原料通路2を搬送されている燃料原料は、第1合流域M1において水蒸気と合流して混合されて混合流体となり、熱交換部16の入口16iに供給される。混合流体は、熱交換部16の低温側の第1通路16fを通過する。このとき熱交換部16の高温側の第2通路16sを流れる高温の改質ガスと熱交換する。混合流体は改質部10に流入する。改質部10において水蒸気(または凝縮水)および燃料原料が混合した混合流体は、上記した改質反応により、水素リッチな改質ガスとなる。
更に、改質反応を経た高温の改質ガスは、改質部10から熱交換部16の第2通路16sに入し、低温側の第1通路16fの混合流体を加熱する。更に、改質ガスは、暖機部17を経て、COシフト部18に流入する。COシフト部18においては、上記した式(2)に示すように、水蒸気を利用したシフト反応が行われる。これにより改質ガスに含まれている一酸化炭素が低減されて、改質ガスは浄化される。更に、改質ガスは、COシフト部18の出口18pから浄化通路220を経て矢印W2方向に流れ、第2合流域M2に至る。第2合流域M2において、改質ガスは、酸化用空気通路200(酸素供給部)の選択酸化用の空気と合流する。そして、合流した改質ガスは、CO酸化除去部15にこれの入口15iから流入する。CO酸化除去部15においては、上記した式(3)に示すように、酸素を利用した酸化反応(CO+1/2O→CO)が行われる。この結果、改質ガスに含まれている一酸化炭素が更に低減される。このように浄化された改質ガスは、CO酸化除去部15の出口15pからアノードガスとして、アノードガス通路120を経てスタック100の燃料極100aに供給される。
発電運転停止時には、改質部10の内部において、残留流体(気相状または液相状の水、ガス状の燃料原料、アノードガス等)が残留するおそれがある。同様に、熱交換部16、CO酸化除去部15、COシフト部18の内部にも、残留流体(気相状または液相状の水、ガス状の燃料原料、アノードガス等)が残留するおそれがある。
そこで制御装置400は、当該残留流体を排出通路7に向けて排出するように残留流体排出モードを実施する(図10参照)。即ち、制御装置400は、図10に示すように、改質器1の上流の上流バルブ4を閉鎖し、改質器1の下流の下流バルブ9を閉鎖し、酸化用空気通路200の空気バルブ210を閉鎖させる。更に制御装置400は、切替バルブ8の第2ポート8sを閉鎖させる。また制御装置400は、切替バルブ8の第1ポート8f,第3ポート8tを開放させ、ポンプ3の吐出ポート3pと排出通路7を連通させる。更に、残留流体バルブ6を開放させる。これにより、改質器1の入口に相当する熱交換部16の入口16iとポンプ3の吸入ポート3iとが、残留流体通路5および原料通路2を介して連通する。この状態で、制御装置400はポンプ3の駆動を継続させる。この結果、改質部10の内部に残留する残留流体(気相状または液相状の水、ガス状の燃料原料、アノードガス)は、原料通路2において、矢印W5,W6方向に吸引され、更に合流部2uを介して残留流体通路5に矢印X1方向に吸入され、前述同様に排出通路7から排出される。
同様に、改質器1における熱交換部16、COシフト部18、CO酸化除去部15の内部に残留する残留流体(気相状または液相状の水、ガス状の燃料原料、アノード流体等)も、同じ方向に吸入されるため、原料通路2において、矢印W5,W6方向に吸引され、更に合流部2uを介して残留流体通路5に矢印X1方向に吸入され、前述同様に排出通路7から排出される。
この結果、改質器1を構成する改質部10、COシフト部18およびCO酸化除去部15の内部に残留流体が残留することが抑えられる。故に、改質部10、COシフト部18、CO酸化除去部15において水による劣化が抑えられる。殊に、改質部10、COシフト部18、CO酸化除去部15にそれぞれ担持されている触媒が水に弱いときであっても、これらの触媒の劣化が抑えられ、触媒の長寿命化が図られる。
上記したように本実施形態によれば、改質部10や原料通路2の内部に残留流体(例えば気相または液相状の水)が残留するときにおいて、その残留流体を改質部10や原料通路2の内部から排出させるのに有利となる。従って改質部10や原料通路2の内部に残留流体の分子がより少ない状態に移行する。よって、残留流体が改質部10や原料通路2の内部を劣化させることが抑制される。更に気相状の水が原料通路2において凝縮するときであっても、液相状の水が改質部10や原料通路2の内部の流路面積を狭めることが抑制される。
更に本実施形態においても、脱硫器21に残留する残留流体(ガス状の燃料原料、気相状または液相状の水等)が存在する場合であっても同様である。即ち、脱硫器21に残留する残留流体は、残留流体通路5および残留流体バルブ6を介して、ポンプ3の吸入ポート3iに吸入され、ポンプ3の吐出ポート3pから吐出され、切替バルブ8の第1ポート8fおよび第3ポート8tを経て排出通路7に流れ、更に排出ポート70から外方に排出される。この結果、脱硫器21の劣化が抑制される。殊に、脱硫器21に担持されている脱硫触媒の劣化が抑えられる。なお、気相状または液相状の水が脱硫器21に流下して溜まることがあったとしても、気相状または液相状の水が脱硫器21から除去され、脱硫器21に担持されている脱硫触媒の劣化が抑えられる。
上記した残留流体排出モードにおいては、制御装置400は、水蒸気通路250の水蒸気バルブ252を閉鎖させる(図10参照)。これによりポンプ3の吸入ポート3iの吸引力は蒸発部14の出口14pに作用しない。よって、蒸発部14に残留している気相または液相状の水分がポンプ3の吸入ポート3iに過剰に吸引されることが抑えられる。この場合、蒸発部14に適度な水分量が確保される易い。
場合によっては、残留流体排出モードにおいては、制御装置400は、水蒸気通路250の水蒸気バルブ252を開放させても良い。この場合、ポンプ3の吸入ポート3iの吸引力は、残留流体通路5を介して蒸発部14に作用する。よって、蒸発部14に残留している気相または液相状の水分が、水蒸気通路250を介してポンプ3の吸入ポート3iに適度に吸引させることが期待される。この場合、蒸発部14中の水分が低減され、蒸発部14に過剰の水分が残留することが抑制される。このため、次回の改質運転時の立ち上がりにおいて、改質部10を昇温させるとき、改質部10から蒸発部14への伝熱が制限され、改質部10の昇温時間が短縮される。
なお本実施形態によれば、改質部10の外周側には蒸発部14と、CO酸化除去部15とが一体に且つ同軸的に設けられているが、これに限らず、改質部10に対して、蒸発部14およびCO酸化除去部15のうちの少なくとも一方が分離されていても良い。改質器1は、改質部10の下方に配置された熱交換部16と、熱交換部16の下方に暖機部17を介して配置されたCOシフト部18とを備えているが、これに限らず、改質部10に対して、熱交換部16およびCOシフト部18のうちの少なくとも一方が分離されていても良い。
(実施形態8)
図11は実施形態8を示す。本実施形態は前記した実施形態と基本的には同様の構成、同様の作用効果を奏する。図11に示すように、残留流体通路5の一端部5eは、原料通路2のうちポンプ3および脱硫器21の下流の合流部2uを繋ぐ。また残留流体通路5の他端部5fは、原料通路2のうちポンプ3の上流の合流部2dを繋ぐ。更に、図11に示すように、残留流体通路5の分岐部5yから分岐された第2残留流体通路5Bが設けられている。第2残留流体通路5Bの他端5xは、改質器1のCO酸化除去部15の出口15p側に連通している。なお第2残留流体通路5Bは、残留流体通路5に連通する原料通路2から分岐していても良い。
制御装置400は、改質運転が終了したとき、残留流体排出モードを実施する(図11参照)。この場合、ポンプ3の吸入ポート3iの吸引力は、残留流体通路5および第2残留流体通路5Bを介して、CO酸化除去部15の出口15pにも作用する。このため、CO酸化除去部15に残留する水分等の残留流体を出口15pから矢印W1,W2方向、更には矢印X1,X2方向に吸引させるのに貢献できる。もちろん、ポンプ3の吸入ポート3iの吸引力は、熱交換部16の入口16iにも作用するため、熱交換部16、改質部10およびCOシフト部18に残留する水分等の残留流体を矢印W5,W6方向、更には矢印X1,X2方向に吸引させるのにも貢献できる。
(実施形態9)
図12および図13は実施形態9を示す。本実施形態は前記した図1および図2に示す実施形態1と基本的には同様の構成、同様の作用効果を奏する。図12および図13に示すように、改質部10の入口10iと合流部2uとの間にはバルブ99(下流バルブ,改質器入口開閉バルブ)が設けられている。即ち、改質部10の入口10iと残留流体通路5との間には、バルブ99が設けられている。バルブ99は、改質部10の入口10iの上流側に位置すると共に、原料通路2と残留流体通路5との合流部2uよりも下流に設けられている。図13に示すように、バルブ99は、原料通路2において改質部10の入口10iと脱硫器21との間に配置されている。バルブ99は改質器1のうち燃料原料が供給される入口10iを開閉するバルブであり、改質器入口開閉バルブとして機能でき、あるいは、改質器1と脱硫器21との連通および非連通を切り替えるバルブとして機能できる。改質転モードでは、図12に示すように、バルブ99は開放する。
これに対して残留流体排出モードでは、図13に示すようにバルブ99は閉鎖される。これにより脱硫器21は、残留流体通路5および残留流体バルブ6を介してポンプ3の吸入ポート3iに連通する。このため、脱硫器21に残留流体が存在するときであっても、脱硫器21に残留する残留流体は、ポンプ3の吸引力により、合流部2u、開放状態の残留流体バルブ6および残留流体通路5を介して、更に、ポート8f,8t、排出通路7を介して排出される。このように残留流体排出モードではバルブ99が閉鎖されているため、改質部10にはポンプ3の吸引力が作用することが抑えられ、ポンプ3の吸引力が脱硫器21に優先的に且つ効果的に作用する。したがって脱硫器21の残留流体の効果的な排出に貢献できる。
なお、脱硫器21の残留流体の排出処理が終了した後、必要に応じて、バルブ6が開放している状態で、制御装置400によりバルブ99を開放すれば、改質部10にもポンプ3の吸引力が作用するため、改質部10の残留流体の排出にも有利である。このように残留流体排出モードにおいて、脱硫器21の残留流体の排出処理に対して、改質部10の残留流体の排出処理を時間的にずらして実行することも可能となる。あるいは、脱硫器21の残留流体を排出している残留流体排出モードにおいてバルブ99を開放すれば、脱硫器21の残留流体の排出処理と、改質部10の残留流体の排出処理とを時間的に重複させて実行することも可能となる。このようにバルブ99(下流バルブ)は、改質部10と脱硫器21とを互いに連通させたり、非連通とさせたりするバルブである。
(実施形態10)
図14は実施形態10を示す。本実施形態は前記した図5に示す実施形態3と基本的には同様の構成、同様の作用効果を奏する。図14に示すように、脱硫器21は、供給源20とポンプ3の吸入ポート3i(残留流体通路5)との間に設けられている。改質部10の入口10iと合流部2uとの間には、バルブ99(下流バルブ)が設けられている。改質運転モードでは、ポート8tが閉鎖しつつ、ポート8f,8s,バルブ99は開放する。
これに対して残留流体排出モードでは図14に示すようにバルブ99は閉鎖される。これにより脱硫器21に残留流体が存在するときであっても、ポンプ3の吸引力は、ポンプ3の上流の脱硫器21に作用する。このため、脱硫器21に残留する残留流体は、ポンプ3の吸引力により排出通路7を介して排出される。脱硫器21に残留する残留流体を排出する残留流体排出モードでは、バルブ6を閉鎖しても良いし、開放しても良い。
上記した残留流体排出モードではバルブ99が閉鎖されているため、改質部10には吸引力が作用することが抑えられ、ポンプ3の吸引力が脱硫器21に効果的に作用する。したがって脱硫器21の残留流体の効果的な排出に貢献できる。なお、脱硫器21の残留流体の排出処理が終了した後、ポート8f,8tを開放しつつポート8sを閉じた状態で、バルブ6およびバルブ99を開放すれば、改質部10にも吸引力が作用するため、改質部10の残留流体を排出通路7から排出させることもできる。
(その他)
残留流体通路5の一端部5eを改質器1の入口に直接繋いでも良い。即ち、残留流体通路5の一端部5eを改質器1の熱交換部16の入口16iに繋いでも良い。この場合には、一端部5eは原料通路2に繋がれていないため、原料通路2内の残留流体を吸引することは制限される。
また残留流体アノードオフガス通路140は、スタック100で発電された後のアノードオフガスを燃焼部12に供給し、燃焼部12で燃焼させるものであるが、この構造は必ずしも必要ではない。従ってアノードオフガス通路140は、燃焼部12に接続されていなくても良い。アノードオフガスが可燃成分等の有害成分を含まないときには、アノードオフガスを大気に放出させても良い。ポンプ3が採用されているが、ファン、ブロア、コンプレッサでも良い。燃料原料の硫黄分が少ないときには、脱硫器21を廃止しても良い。
ある実施形態に特有の構造は他の実施形態に適用してもよい。各実施形態の特有の構造を併有しても良い。本発明は上記しかつ図面に示した実施形態のみに限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更して実施できる。上記した記載から次の技術的思想も把握される。
[付記項1]供給された燃料原料を改質してアノード流体を生成すると共に前記アノード流体を燃料電池の燃料極に向けて吐出する改質器と、前記燃料原料を供給するための供給源と前記改質部の内部とを繋ぐ原料通路と、前記原料通路に設けられ前記燃料原料を吸入する吸入ポートと前記供給源の燃料原料を前記改質器に向けて吐出する吐出ポートとをもつ搬送駆動源と、前記原料通路において前記搬送駆動源の上流に位置するように前記供給源と前記搬送駆動源との間に設けられ前記原料通路を開閉するための上流バルブと、前記原料通路に対して前記搬送駆動源の上流側で分岐して設けられ、前記搬送駆動源の前記吸入ポートと前記改質部の内部とを連通可能な残留流体通路と、前記残留流体通路に繋がり前記残留流体通路を開閉させるための残留流体バルブと、前記搬送駆動源の吐出ポートに連通可能に設けられ前記残留流体を排出可能な排出通路と、前記搬送駆動源の吐出ポートと前記改質部の内部とを連通させる第1形態と前記搬送駆動源の前記吐出ポートと前記排出通路とを連通させる第2形態とに切替可能に設けられた切替バルブと、前記改質器で生成された前記アノード流体を吐出する吐出口側に繋がる下流バルブと、前記上流バルブ、前記下流バルブ、前記残留流体バルブおよび前記搬送駆動源を制御する制御手段とを具備しており、前記制御手段は、前記燃料電池の発電運転を実施するときには、前記切替バルブを第1形態にすると共に前記上流バルブを開放した状態で、前記搬送駆動源を駆動させて前記供給源の前記燃料原料を前記原料通路および前記上流バルブを介して前記改質部の内部に供給する改質運転モードを実施する燃料電池用改質システム。
[付記項2]供給された燃料原料を改質してアノード流体を生成すると共に前記アノード流体を燃料電池の燃料極に向けて吐出する改質器と、前記燃料原料を供給するための供給源と前記改質器の内部とを繋ぐ原料通路と、前記原料通路に設けられ前記燃料原料を吸入する吸入ポートと前記供給源の燃料原料を前記改質器に向けて吐出する吐出ポートとをもつ搬送駆動源と、前記供給源と前記搬送駆動源との間に設けられ前記原料通路を開閉するための上流バルブと、前記原料通路に対して前記搬送駆動源の上流側で分岐して設けられ前記搬送駆動源をバイパスする残留流体通路と、前記残留流体通路に繋がり前記残留流体通路を開閉させるための残留流体バルブと、前記搬送駆動源の吐出ポートに連通可能に設けられ前記残留流体を排出可能な排出通路と、前記搬送駆動源の下流側の前記原料通路と前記残留流体通路との合流部よりも下流側に設けられた下流バルブと、前記原料通路の前記上流バルブと前記下流バルブとの間に設けられ、前記供給源から流れる前記燃料原料を浄化する浄化器と、前記搬送駆動源の吐出ポートと前記合流部とを連通させる第1形態と前記搬送駆動源の吐出ポートと前記排出通路とを連通させる第2形態とに切替可能に設けられた切替バルブと、前記上流バルブ、前記下流バルブ、前記残留流体バルブ、前記切替バルブおよび前記搬送駆動源を制御する制御手段とを具備しており、前記制御手段は、前記燃料電池の発電運転を実施するときには、前記切替バルブを第1形態にすると共に前記上流バルブを開放した状態で、前記搬送駆動源を駆動させて前記供給源の燃料原料を前記原料通路および前記上流バルブを介して前記改質部の内部に供給する改質運転モードを実施する燃料電池用改質システム。
[付記項3]上記付記項のうちの一項において、前記燃料電池は、アノード流体が供給される燃料極と酸化剤が供給される酸化剤極とを備えており、
前記改質器は、前記改質部と、前記改質部を改質反応に適するように加熱する燃焼部とを備えており、更に、前記燃料電池の前記燃料極の出口と前記改質部の前記燃焼部とを連通すると共に前記燃料電池で発電されたアノードオフ流体を前記燃焼部に供給する前記帰還通路と、前記帰還通路に繋がり前記帰還通路を開閉させるための帰還バルブと、前記原料通路のうち前記上流バルブと前記燃料電池の燃料極とを連通させるパージ通路と、前記パージ通路に繋がり前記パージ通路を開閉するためのパージバルブとを具備しており、前記制御手段は、前記残留流体排出モードでは、前記搬送駆動源を駆動させ、前記改質器の内部に残留する残留流体を前記残留流体通路に吸入し、更に前記排出通路に排出させる他に、前記パージバルブを開放して前記パージ通路を介して前記供給源と前記燃料電池の前記燃料極とを連通させ、前記供給源の燃料原料を前記上流バルブ、前記パージ通路を介して前記燃料電池の前記燃料極、前記改質部の順に搬送する原料搬送操作と、前記原料搬送操作後に前記上流バルブおよび前記帰還バルブを閉鎖させることにより、前記燃料原料を前記燃料電池の前記燃料極および前記改質部に封入させる封入操作とを実施する燃料電池用改質システム。
[付記項4]上記付記項のうちの一項において、水蒸気を生成させる蒸発部と、前記蒸発部で生成される水蒸気を前記原料通路に供給する水蒸気通路と、前記水蒸気通路を開閉する水蒸気バルブとが設けられており、前記制御手段は、前記残留流体排出モードを実施するとき、前記水蒸気バルブを閉鎖し、前記蒸発部の水分が前記排出通路側に吸引されることを抑制する燃料電池用改質システム。
[付記項5]上記付記項のうちの一項において、水蒸気を生成させる蒸発部と、前記蒸発部で生成される水蒸気を前記原料通路に供給する水蒸気通路と、前記水蒸気通路を開閉する水蒸気バルブとが設けられており、前記制御手段は、前記残留流体排出モードを実施するとき、前記水蒸気バルブを開放し、前記蒸発部の水分を前記排出通路側に吸引させる燃料電池用改質システム。
[付記項6]上記付記項のうちの一項において、前記残留流体通路を流れる残留流体を冷却させる冷却要素が前記残留流体通路に設けられている燃料電池用改質システム。
[付記項7]上記請求項または付記項のうちの一項において、前記残留流体排出モードにおいて、前記脱硫器の残留流体を優先的に排出する操作と、前記改質器の残留流体を優先的に排出する操作とを時間的にずらして実施する燃料電池用改質システム。各操作を効果的に実施できる。
[付記項8]上記請求項または付記項のうちの一項において、前記残留流体排出モードにおいて、前記脱硫器の残留流体を排出する操作と、前記改質器の残留流体を排出する操作とを時間的に重複して実施する燃料電池用改質システム。時間が短縮される。
本発明は例えば定置用、車両用、電気機器用、電子機器用の燃料電池用改質システムに適用できる。
実施形態1に係り、改質運転時における燃料電池用改質システムの概念を示すシステム図である。 実施形態1に係り、残留流体排出モードを実施しているときにおいて燃料電池用改質システムの概念を示すシステム図である。 残留流体排出モードの一例を示すフローチャートである。 実施形態2に係り、残留流体排出モードを実施しているときにおいて燃料電池用改質システムの概念を示すシステム図である。 実施形態3に係り、残留流体排出モードを実施しているときにおいて燃料電池用改質システムの概念を示すシステム図である。 実施形態4に係り、残留流体排出モードを実施しているときにおいて燃料電池用改質システムの概念を示すシステム図である。 実施形態5に係り、残留流体排出モードを実施しているときにおいて燃料電池用改質システムの概念を示すシステム図である。 実施形態6に係り、残留流体排出モードを実施しているときにおいて燃料電池用改質システムの概念を示すシステム図である。 実施形態7に係り、改質運転時における燃料電池用改質システムの概念を示すシステム図である。 実施形態7に係り、残留流体排出モードを実施しているときにおいて燃料電池用改質システムの概念を示すシステム図である。 実施形態8に係り、残留流体排出モードを実施しているときにおいて燃料電池用改質システムの概念を示すシステム図である。 実施形態9に係り、改質運転時における燃料電池用改質システムの概念を示すシステム図である。 実施形態9に係り、残留流体排出モードを実施しているときにおいて燃料電池用改質システムの概念を示すシステム図である。 実施形態10に係り、残留流体排出モードを実施しているときにおいて燃料電池用改質システムの概念を示すシステム図である。
符号の説明
1は改質器、10は改質部、10iは入口、10pは出口、12は燃焼部、12iは入口、15はCO酸化除去部、16は熱交換部、17は暖機部、18はCOシフト部、2は原料通路、3はポンプ(搬送駆動源)、3iは吸入ポート、3pは排出ポート、4は上流バルブ、5は残留流体通路、6は残留流体バルブ、7は排出通路、70は排出ポート、8は切替バルブ、9は下流バルブ、25はパージ通路、26はパージバルブ、100はスタック、100aは燃料極、100cは酸化剤極、200は酸化用空気通路、210は空気バルブ、250は水蒸気通路、252は水蒸気バルブ、400は制御装置(制御手段)を示す。

Claims (8)

  1. 供給された燃料原料を改質してアノード流体を生成する改質部をもつと共に前記アノード流体を燃料電池の燃料極に向けて吐出する改質器と、
    前記燃料原料を供給するための供給源と前記改質部の内部とを繋ぐ原料通路と、
    前記原料通路に設けられ前記燃料原料を吸入する吸入ポートと前記供給源の燃料原料を前記改質器に向けて吐出する吐出ポートとをもつ搬送駆動源と、
    前記原料通路において前記搬送駆動源の上流に位置するように前記供給源と前記搬送駆動源との間に設けられ前記原料通路を開閉するための上流バルブと、
    前記原料通路に対して前記搬送駆動源の上流側且つ前記上流バルブの下流側で分岐して設けられ、前記搬送駆動源の前記吸入ポートと前記改質部の内部とを連通可能な残留流体通路と、
    前記残留流体通路に繋がり前記残留流体通路を開閉させるための残留流体バルブと、
    前記搬送駆動源の吐出ポートに連通可能に設けられ前記残留流体を排出可能な排出通路と、
    前記搬送駆動源の吐出ポートと前記改質部の内部とを連通させる第1形態と前記搬送駆動源の前記吐出ポートと前記排出通路とを連通させる第2形態とに切替可能に設けられた切替バルブと、
    前記改質器で生成された前記アノード流体を吐出する吐出口側に繋がる下流バルブと、
    前記上流バルブ、前記下流バルブ、前記残留流体バルブおよび前記搬送駆動源を制御する制御手段とを具備しており、
    前記制御手段は、
    前記燃料電池の発電運転を実施するときには、前記切替バルブを第1形態にすると共に前記上流バルブを開放した状態で、前記搬送駆動源を駆動させて前記供給源の前記燃料原料を前記原料通路および前記上流バルブを介して前記改質部の内部に供給する改質運転モードを実施し、
    前記改質運転モードの停止時には、前記上流バルブおよび前記下流バルブを閉鎖させると共に前記残留流体バルブを開放させると共に、前記切替バルブを第2形態とした状態で、前記搬送駆動源を駆動させる残留流体排出モードを実施する燃料電池用改質システム。
  2. 供給された燃料原料を改質してアノード流体を生成すると共に前記アノード流体を燃料電池の燃料極に向けて吐出する改質器と、
    前記燃料原料を供給するための供給源と前記改質器の内部とを繋ぐ原料通路と、
    前記原料通路に設けられ前記燃料原料を吸入する吸入ポートと前記供給源の燃料原料を前記改質器に向けて吐出する吐出ポートとをもつ搬送駆動源と、
    前記供給源と前記搬送駆動源との間に設けられ前記原料通路を開閉するための上流バルブと、
    前記原料通路に対して前記搬送駆動源の上流側で分岐して設けられ、前記搬送駆動源の下流側で合流し前記搬送駆動源をバイパスする残留流体通路と、
    前記残留流体通路に繋がり前記残留流体通路を開閉させるための残留流体バルブと、
    前記搬送駆動源の吐出ポートに連通可能に設けられ前記残留流体を排出可能な排出通路と、
    前記搬送駆動源の下流側の前記原料通路と前記残留流体通路との合流部よりも下流側に設けられた下流バルブと、
    前記原料通路の前記上流バルブと前記下流バルブとの間に設けられ、前記供給源から流れる前記燃料原料を浄化する浄化器と、
    前記搬送駆動源の吐出ポートと前記合流部とを連通させる第1形態と前記搬送駆動源の吐出ポートと前記排出通路とを連通させる第2形態とに切替可能に設けられた切替バルブと、
    前記上流バルブ、前記下流バルブ、前記残留流体バルブ、前記切替バルブおよび前記搬送駆動源を制御する制御手段とを具備しており、
    前記制御手段は、
    前記燃料電池の発電運転を実施するときには、前記切替バルブを第1形態にすると共に前記上流バルブを開放した状態で、前記搬送駆動源を駆動させて前記供給源の燃料原料を前記原料通路および前記上流バルブを介して前記改質部の内部に供給する改質運転モードを実施し、
    前記改質運転モードの停止時には、前記上流バルブおよび前記下流バルブを閉鎖させると共に前記残留流体バルブを開放すると共に、前記切替バルブを第2形態とした状態で、前記搬送駆動源を駆動させる残留流体排出モードを実施する燃料電池用改質システム。
  3. 請求項1または2において、前記制御手段は、前記改質運転モードおよび前記残留流体排出モードにおいて、前記搬送駆動源の駆動方向を同一に設定する燃料電池用改質システム。
  4. 請求項1または3において、前記原料通路は、前記供給源から流れる前記燃料原料を浄化する浄化器を備えており、
    前記残留流体排出モード時には、前記搬送駆動源が駆動すると、前記浄化器に残留する残留流体が前記残留流体通路に吸入され、更に前記排出通路に排出される燃料電池用改質システム。
  5. 請求項1〜4のうちの一項において、前記燃料電池は、アノード流体が供給される燃料極と酸化剤が供給される酸化剤極とを備えており、
    前記改質器は、前記改質部と、前記改質部を改質反応に適するように加熱する燃焼部とを備えており、
    更に、前記燃料電池の前記燃料極の出口と前記改質部の前記燃焼部とを連通すると共に前記燃料電池で発電されたアノードオフ流体を前記燃焼部に供給する帰還通路と、前記帰還通路に繋がり前記帰還通路を開閉させるための帰還バルブと、前記原料通路のうち前記残留流体通路の分岐より上流側で分岐して前記燃料電池の燃料極とを連通させるパージ通路と、前記パージ通路に繋がり前記パージ通路を開閉するためのパージバルブとを具備しており、
    前記制御手段は、前記残留流体排出モードでは、前記搬送駆動源を駆動させ、前記改質器の内部に残留する残留流体を前記残留流体通路に吸入し、更に前記排出通路に排出させる他に、前記原料通路の前記パージ通路の分岐と前記残留流体通路の分岐間を遮断すると共に、
    前記パージバルブを開放して前記パージ通路を介して前記供給源と前記燃料電池の前記燃料極とを連通させ、前記供給源の燃料原料を前記上流バルブ、前記パージ通路を介して前記燃料電池の前記燃料極、前記改質部の順に搬送する原料搬送操作と、前記原料搬送操作後に前記上流バルブおよび前記帰還バルブを閉鎖させることにより、前記燃料原料を前記燃料電池の前記燃料極および前記改質部に封入させる封入操作とを実施する燃料電池用改質システム。
  6. 請求項1〜5のうちの一項において、水蒸気を生成させる蒸発部と、前記蒸発部で生成される水蒸気を前記原料通路に供給する水蒸気通路と、前記水蒸気通路を開閉する水蒸気バルブとが設けられており、
    前記制御手段は、前記残留流体排出モードを実施するとき、前記水蒸気バルブを閉鎖し、前記蒸発部の水分が前記排出通路側に吸引されることを抑制する燃料電池用改質システム。
  7. 請求項1〜5のうちの一項において、水蒸気を生成させる蒸発部と、前記蒸発部で生成される水蒸気を前記原料通路に供給する水蒸気通路と、前記水蒸気通路を開閉する水蒸気バルブとが設けられており、
    前記制御手段は、前記残留流体排出モードを実施するとき、前記水蒸気バルブを開放し、前記蒸発部の水分を前記排出通路側に吸引させる燃料電池用改質システム。
  8. 請求項1〜7のうちの一項において、前記残留流体通路を流れる残留流体を冷却させる冷却要素が前記残留流体通路に設けられている燃料電池用改質システム。
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