JP2006351310A - 燃料電池システム及びその運転方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 改質ガスを生成するための原料として都市ガスなどの気体燃料だけでなく、灯油などの液体燃料を用いることもでき、しかも、燃料の無駄やコーキングの問題などを招くことがない燃料電池システム及びその運転方法を提供する。
【解決手段】 循環ブロア81と凝縮器80と酸化還元可能な酸素吸着剤82とを直列に配設してなる残留改質ガス再循環ライン53を設け、発電運転停止時に、循環ブロアの作動により燃料改質装置52内に残留している残留改質ガス91を燃料改質装置の出口側から残留改質ガス再循環ラインに導入した後、再び燃料改質装置の燃料改質器54へ戻すようにして残留改質ガスを再循環させ、凝縮器80により再循環中の残留改質ガスから当該残留改質ガスに含まれる水蒸気を凝縮して除去し、酸素吸着剤により水蒸気の凝縮除去による残留改質ガスの体積減少にともない外気へ通じるラインを介して残留改質ガス再循環ラインに流入する空気90から当該空気に含まれる酸素を吸着して除去する構成とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は燃料電池本体と燃料改質装置とを有する燃料電池システム及びその運転方法に関する。
燃料電池発電システムは、燃料電池本体と燃料改質装置とを主な構成要素としており、家庭等における分散電源などとして注目されている。燃料改質装置では、都市ガス等の燃料を水蒸気改質により水素リッチな改質ガスに変えて、燃料電池本体に供給する。燃料電池本体では、前記改質ガスと空気とを電気化学的に反応させて発電するようになっている。
このような燃料電池システムにおいては、前記燃料改質装置での改質ガスの生成を停止して発電運転を停止した際、燃料改質装置内に改質ガスが残留する。そして、この残留改質ガスには比較的多量の水分(水蒸気)が含まれている。従って、このままの状態で放置しておくと、発電運転停止後に燃料改質装置が次第に冷えていくのにともなって残留改質ガス中の水蒸気が凝縮して結露してしまう。この凝縮水は次の発電運転開始の際の燃料改質装置の昇温により再び蒸発して水蒸気となるが、このような水分の凝縮、蒸発を繰り返すと、燃料改質装置の触媒(特に、CO変性反応に用いられるCu/Zn系のLTS触媒)などが、高温での水蒸気酸化などにより、次第に劣化してしまう。なお、LTS触媒に白金などの貴金属を適用すれば水蒸気酸化を防止することはできるが、コストが非常に高くなってしまう。
そこで、下記の[特許文献1]では、発電運転停止時にバーナ排ガスを用いて水蒸気をパージすることが提案されている。図4は[特許文献1]において開示されている従来の燃料電池システムの構成図である。
図4に示すように本燃料電池システムは、燃料電池本体1と燃料改質装置2とを有する燃料電池システムにおいて、発電運転停止時にバーナ排ガスを用いて燃料改質装置2内の水蒸気をパージするための手段として凝縮器3とブロア4と不活性ガス生成装置5とを備えたものである。
詳述すると、燃料改質装置2は、直列に配設された燃料改質器6とCO変成触媒器7とPROX触媒器3とを備えている。都市ガスなどの燃料ガス9の改質は、主として、燃料改質器6の改質触媒層10における水蒸気改質反応によって行われる。燃料ガス9はメイン弁11及びサブ弁12を介して燃料改質器6に供給される。水蒸気改質反応は吸熱反応であるため、燃料改質器6には熱源としてバーナ15が設けられている。燃料改質器6には水蒸気改質のための水13が弁14を介して供給されるが、この水13はバーナ15の熱を利用した蒸発器(図示省略)により水蒸気となる。バーナ15には燃料ガス9の一部がバーナ用の燃料として弁16を介して供給されるとともにバーナ燃焼用の空気17もブロア18によって送給される。
CO変成触媒器7では、CO変成触媒層を用いてCO変成(COシフトともいう)反応により水蒸気と一酸化炭素から水素を生成するものであり、燃料改質器6で水蒸気改質反応により生成したCOを活用して改質効率を上げるために用いられる。CO変成触媒には、比較的高温側で作動するHTS(高温シフト触媒)と比較的低温側で作動するLTS(低温シフト触媒)とがあるが、LTSのみが使用される場合と、HTSとLTSとの両方が使用される場合とがある。PROX触媒器3は、PROX触媒層を用いて選択酸化(PReferable OXidization)反応により、毒物質である一酸化炭素を二酸化炭素(炭酸ガス)に変えるものであり、改質ガス19中の一酸化炭素濃度を極力下げるために用いられる。
燃料改質装置2の燃料改質器6、CO変成触媒器7及びPROX触媒器8を順に通って燃料ガス9から改質された改質ガス19は、弁17を介して燃料電池本体1のアノード20に供給される。燃料電池本体1のカソード21には、空気22がブロア23の作動によって供給される。燃料電池本体1のアノード20側から排出されるアノード排ガス(使用後の改質ガス)24は、アノード排ガス路25及び弁26を介して燃料改質器6に戻され、バーナ15用の燃料として利用される。また、発電負荷の都合により、燃料改質装置2で改質されたものの余剰となってしまう未使用の改質ガス27も、弁28、アノード排ガス路25及び弁26を介して燃料改質器6に戻され、例えばバーナ15用の燃料として利用される。燃料改質器6から排気されるバーナ排ガス29及び燃料電池本体1のカソード21側から排出されるカソード排空気30は、システム排ガス路31を介して大気中に排出(大気開放)される。
不活性ガス生成装置5は、酸化還元が繰り返し可能な酸素吸着剤32と、この酸素吸着剤32を加熱する電気ヒータ等のヒータ33とで構成される。酸素吸着剤28は、適宜な容器に充填されている。酸素吸着剤32の容器入口には、バーナ排ガス路34から弁35及び管路36を介してバーナ排ガス29の一部または全量が供給される。酸素吸着剤32の容器出口は、管路37及び弁38を介して燃料改質器6に接続されている。弁35と酸素吸着剤32の容器入口との間の管路36には、凝縮器3とブロア4とが順に接続されている。また、管路36の凝縮器3の上流側には、アノード排ガス路25の弁26の下流側から使用後の改質ガス24又は未使用の改質ガス27を供給可能にする弁41及び管路42が接続されている。また、アノード排ガス路25には、使用後の改質ガス24や未使用の改質ガス27をシステム排ガス路31に排出する弁43及び管路44が、弁26の上流側から接続されている。
この燃料電池発電システムにおいて発電運転を停止する場合には、以下のように操作する。
(1)まず、水蒸気によるシステム内のパージを数分間行う。そのために、バーナ15を作動させたまま、つまり、弁16を開き、ブロア18を作動させたまま、メイン弁11を閉じ、ブロア23を停止して、燃料改質装置2に水蒸気のみを流す。その際、弁26を閉じ、弁43を開いて、水蒸気を燃料電池本体1のアノード20からシステム排ガス路31に排出する。これにより、燃料改質装置2の燃料改質器6、CO変成触媒器7、PROX触媒器8及び燃料電池本体1内の残留物質は、水蒸気により綺麗に洗い流されて除去される。また、燃料改質装置2内の酸化を防止するのに必要十分に足りるだけの微量の燃料ガス9を水蒸気にサブ弁9を開いて混入させる。弁28は閉じておく。
(2)水蒸気によるシステム内の残留物質のパージ中に燃料改質器6を降温させる。
(3)燃料改質器6が降温したら、水蒸気による残留物質のパージを終了する。つまり、サブ弁12及び弁14を閉じる。
(4)次に、水蒸気によるパージのためにシステム内に残留した水分等の残留物質を不活性ガス45により除去する。このため、ブロア35を起動し弁35,38を開いて、バーナ排ガス29を凝縮器3で水分除去した後に酸素吸着剤32に送給し、このバーナ排ガス29中の酸素を酸素吸着剤32で吸着して取り除くことにより、酸素が取り除かれた不活性ガス45を生成する。そして、この不活性ガス45が、燃料改質器6、CO変成触媒器7、PROX触媒器8及び燃料電池本体1のアノード20を流れ、弁43を介してシステム排ガス路31に排出される。これにより、燃料改質器6、CO変成触媒器7、PROX触媒器8及び燃料電池本体1に残留した水分等の残留物質は、綺麗に除去される。
(5)不活性ガス45によるシステム内の水分等の残留物質のパージが終了したら、バーナ15を停止し、システムを自然冷却する。また、弁35,38を閉じ、凝縮器38及びブロア4を停止する。
なお、酸素を吸着した酸素吸着剤32は酸素吸着機能が次第に飽和してしまうため、次回の発電運転の際にブロア4を起動し弁38,41を開いて、使用後の改質ガス24又は未使用の改質ガス27を弁41及び管路42を介して酸素吸着剤32に送給することにより、酸素吸着剤32を還元させる。その際、ヒータ33を作動させて酸素吸着剤32を昇温させることにより還元効率を上げている。
また、詳細な説明は省略するが、下記の[特許文献2]には、原料の都市ガス(又はLPガス)で燃料改質装置内の残留改質ガスと同時に水分をパージする方法が開示されている。
国際公開第WO 03/094273 A1号パンフレット 特開2003−282114号公報
しかしながら、上記従来のパージ方法では次のような不具合がある。
(1) [特許文献1]に開示されたパージ方法では、バーナ排ガスが必要であり、燃料電池システムの発電運転停止後も燃料をバーナで燃焼させる必要があるため、燃料の無駄が生じ、総合効率の低下を招く。また、現在、都市ガスなどの気体燃料に比べて燃料単価の安い(即ち発電単価の安い)灯油などの液体燃料を用いた燃料電池システムの開発を進めているが、この場合には液体燃料を完全燃焼させるために空気比を非常に高くして酸素濃度を高くする必要がある。ところが、この場合には酸素吸着剤は非常に多量の酸素を吸着することになるために発熱量が非常に大きくなって例えば700〜800℃程度まで昇温する。このため、耐熱温度が300〜400℃程度である酸素吸着剤は発熱に耐え切れなくなってしまう。逆に空気比を低くすると、不完全燃焼となり液体燃料の未燃分がバーナ排ガスに残留するため、この未燃分によって酸素吸着剤が劣化してしまう。従って、燃料電池システムに灯油などの液体燃料を用いる場合には、本パージ方法が適用することが難しい。
(2) [特許文献2]に開示されたパージ方法では、ブロアや酸素吸着剤などの余分な機器は必要ないが、高温状態で都市ガスのみを燃料改質器内に供給すると、都市ガスが熱分解を起こして改質触媒上でコーキングが生じることにより、改質触媒の劣化を招く可能性が高い。また、停止時だけではなく次回の起動時にも、これと同様の現象が生じる可能性がある。更に、灯油などの液体燃料を用いる場合には、本パージ方法を適用することができない。
従って本発明は上記の事情に鑑み、改質ガスを生成するための原料として都市ガスなどの気体燃料だけでなく、灯油などの液体燃料を用いることもでき、しかも、燃料の無駄やコーキングの問題などを招くことがない燃料電池システム及びその運転方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決する第1発明の燃料電池システムは、燃料電池本体と、少なくとも燃料改質器とCO変性触媒器とを直列に配設してなるものであって燃料を水蒸気改質して改質ガスを生成しこの改質ガスを前記燃料電池本体に供給する燃料改質装置とを有する燃料電池システムにおいて、
循環ブロアと凝縮器と酸化還元可能な酸素吸着剤とを直列に配設してなる残留改質ガス再循環ラインを設け、
発電運転停止時に、
前記循環ブロアの作動により、前記燃料改質装置内に残留している残留改質ガスを前記燃料改質装置の出口側から残留改質ガス再循環ラインに導入した後、再び前記燃料改質装置の燃料改質器へ戻すようにして、前記残留改質ガスを再循環させ、
前記凝縮器により、再循環中の前記残留改質ガスから、当該残留改質ガスに含まれる水蒸気を凝縮して除去し、
前記酸素吸着剤により、前記水蒸気の凝縮除去による前記残留改質ガスの体積減少にともない外気へ通じるラインを介して前記残留改質ガス再循環ラインに流入する空気から、当該空気に含まれる酸素を吸着して除去する構成としたことを特徴とする。
また、第2発明の燃料電池システムは、燃料電池本体と、少なくとも燃料改質器とCO変性触媒器とを直列に配設してなるものであって燃料を水蒸気改質して改質ガスを生成しこの改質ガスを前記燃料電池本体に供給する燃料改質装置とを有する燃料電池システムにおいて、
凝縮器と循環ブロアと酸化還元可能な酸素吸着剤とを直列に配設してなる残留改質ガス再循環ラインを設け、
発電運転停止時に、
前記循環ブロアの作動により、前記燃料改質装置内に残留している残留改質ガスを前記燃料改質装置の出口側から残留改質ガス再循環ラインへ導入した後、再び前記燃料改質装置の燃料改質器とCO変性触媒器との間へ戻すようにして、前記残留改質ガスを再循環させ、
前記凝縮器により、再循環中の前記残留改質ガスから、当該残留改質ガスに含まれる水蒸気を凝縮して除去し、
前記酸素吸着剤により、前記水蒸気の凝縮除去による前記残留改質ガスの体積減少にともない外気へ通じるラインを介して前記残留改質ガス再循環ラインに流入する空気から、当該空気に含まれる酸素を吸着して除去する構成としたことを特徴とする。
また、第3発明の燃料電池システムは、第1又は第2発明の燃料電池システムにおいて、発電運転時に、前記循環ブロアの作動により、前記燃料改質装置で改質された改質ガス又は前記燃料電池本体のアノードから排出されたアノード排ガスを前記残留改質ガス再循環ラインに導入し、この改質ガス又はアノード排ガスにより、酸素を吸着した前記酸素吸着剤を還元する構成としたことを特徴とする。
また、第4発明の燃料電池システムは、第3発明の燃料電池システムにおいて、
前記酸素吸着剤を還元する際、加熱手段によって前記酸素吸着剤を加熱する構成としたことを特徴とする。
また、第5発明の燃料電池システムは、第4発明の燃料電池システムにおいて、
前記加熱手段は、前記燃料改質器に備えた水蒸気改質のための加熱用のバーナの熱で前記酸素吸着剤を加熱するように構成したものであることを特徴とする。
また、第6発明の燃料電池システムの運転方法は、第1発明の燃料電池システムの運転方法であって、
発電運転停止時に、
前記循環ブロアを作動させることにより、前記燃料改質装置内に残留している残留改質ガスを前記燃料改質装置の出口側から残留改質ガス再循環ラインに導入した後、再び前記燃料改質装置の燃料改質器へ戻すようにして、前記残留改質ガスを再循環させ、
前記凝縮器により、再循環中の前記残留改質ガスから、当該残留改質ガスに含まれる水蒸気を凝縮して除去し、
前記酸素吸着剤により、前記水蒸気の凝縮除去による前記残留改質ガスの体積減少にともない外気へ通じるラインを介して前記残留改質ガス再循環ラインに流入する空気から、当該空気に含まれる酸素を吸着して除去することを特徴とする。
また、第7発明の燃料電池システムの運転方法は、第2発明の燃料電池システムの運転方法であって、
発電運転停止時に、
前記循環ブロアを作動させることにより、前記燃料改質装置内に残留している残留改質ガスを前記燃料改質装置の出口側から残留改質ガス再循環ラインに導入した後、再び前記燃料改質装置の燃料改質器とCO変性触媒器との間へ戻すようにして、前記残留改質ガスを再循環させ、
前記凝縮器により、再循環中の前記残留改質ガスから、当該残留改質ガスに含まれる水蒸気を凝縮して除去し、
前記酸素吸着剤により、前記水蒸気の凝縮除去による前記残留改質ガスの体積減少にともない外気へ通じるラインを介して前記残留改質ガス再循環ラインに流入する空気から、当該空気に含まれる酸素を吸着して除去することを特徴とする。
また、第8発明の燃料電池システムの運転方法は、第3発明の燃料電池システムの運転方法であって、
発電運転停止時に、
前記循環ブロアを作動させることにより、前記燃料改質装置内に残留している残留改質ガスを前記燃料改質装置の出口側から残留改質ガス再循環ラインに導入した後、再び前記燃料改質装置の燃料改質器、又は、燃料改質器とCO変性触媒器との間へ戻すようにして、前記残留改質ガスを再循環させ、
前記凝縮器により、再循環中の前記残留改質ガスから、当該残留改質ガスに含まれる水蒸気を凝縮して除去し、
前記酸素吸着剤により、前記水蒸気の凝縮除去による前記残留改質ガスの体積減少にともない外気へ通じるラインを介して前記残留改質ガス再循環ラインに流入する空気から、当該空気に含まれる酸素を吸着して除去すること、
発電運転時に、前記循環ブロアを作動させることにより、前記燃料改質装置で改質された改質ガス又は前記燃料電池本体のアノードから排出されたアノード排ガスを前記残留改質ガス再循環ラインに導入し、この改質ガス又はアノード排ガスにより、酸素を吸着した前記酸素吸着剤を還元することを特徴とする。
また、第9発明の燃料電池システムの運転方法は、第4発明の燃料電池システムの運転方法であって、
発電運転停止時に、
前記循環ブロアを作動させることにより、前記燃料改質装置内に残留している残留改質ガスを前記燃料改質装置の出口側から残留改質ガス再循環ラインに導入した後、再び前記燃料改質装置の燃料改質器、又は、燃料改質器とCO変性触媒器との間へ戻すようにして、前記残留改質ガスを再循環させ、
前記凝縮器により、再循環中の前記残留改質ガスから、当該残留改質ガスに含まれる水蒸気を凝縮して除去し、
前記酸素吸着剤により、前記水蒸気の凝縮除去による前記残留改質ガスの体積減少にともない外気へ通じるラインを介して前記残留改質ガス再循環ラインに流入する空気から、当該空気に含まれる酸素を吸着して除去すること、
発電運転時に、前記循環ブロアを作動させることにより、前記燃料改質装置で改質された改質ガス又は前記燃料電池本体のアノードから排出されたアノード排ガスを前記残留改質ガス再循環ラインに導入し、この改質ガス又はアノード排ガスにより、酸素を吸着した前記酸素吸着剤を還元すること
前記酸素吸着剤を還元する際、加熱手段によって前記酸素吸着剤を加熱する構成としたことを特徴とする。
また、第10発明の燃料電池システムの運転方法は、第5発明の燃料電池システムの運転方法であって、
発電運転停止時に、
前記循環ブロアを作動させることにより、前記燃料改質装置内に残留している残留改質ガスを前記燃料改質装置の出口側から残留改質ガス再循環ラインに導入した後、再び前記燃料改質装置の燃料改質器、又は、燃料改質器とCO変性触媒器との間へ戻すようにして、前記残留改質ガスを再循環させ、
前記凝縮器により、再循環中の前記残留改質ガスから、当該残留改質ガスに含まれる水蒸気を凝縮して除去し、
前記酸素吸着剤により、前記水蒸気の凝縮除去による前記残留改質ガスの体積減少にともない外気へ通じるラインを介して前記残留改質ガス再循環ラインに流入する空気から、当該空気に含まれる酸素を吸着して除去すること、
発電運転時に、前記循環ブロアを作動させることにより、前記燃料改質装置で改質された改質ガス又は前記燃料電池本体のアノードから排出されたアノード排ガスを前記残留改質ガス再循環ラインに導入し、この改質ガス又はアノード排ガスにより、酸素を吸着した前記酸素吸着剤を還元すること
前記酸素吸着剤を還元する際、前記燃料改質器に備えた水蒸気改質のための加熱用のバーナの熱で前記酸素吸着剤を加熱することを特徴とする。
第1又は第6発明の燃料電池システム又はその運転方法燃料電池システムによれば、発電運転停止時に、循環ブロアを作動させることにより、燃料改質装置内に残留している残留改質ガスを燃料改質装置の出口側から残留改質ガス再循環ラインに導入した後、再び燃料改質装置の燃料改質器へ戻すようにして残留改質ガスを再循環させ、凝縮器により、再循環中の残留改質ガスから、当該残留改質ガスに含まれる水蒸気を凝縮して除去し、更に酸素吸着剤により、前記水蒸気の凝縮除去による残留改質ガスの体積減少(減圧)にともない外気へ通じるラインを介して残留改質ガス再循環ラインに流入する空気から、当該空気に含まれる酸素を吸着して除去するため、発電運転停止時に燃料改質装置内を乾燥した残留改質ガスの雰囲気とすることができ、且つ、水蒸気の凝縮除去による残留改質ガスの体積減少(減圧)にともなう酸素の流入を防止することができる。従って、発電運転停止時に燃料改質装置内を乾燥状態で、しかも還元雰囲気に保持することができるため、特に水蒸気や酸素によって劣化し易いCO変性触媒器のLTS触媒(Cu/Zn触媒など)の劣化を防止することができる。
また、従来のようなバーナ排ガスを利用したパージを行わないため、灯油などの液体燃料を用いる場合にも、容易に適用することができる。
更には、残留改質ガスを燃料改質器に戻すため、燃料改質器内も乾燥状態に保持することができるため、燃料改質器に水分が残留していると次の運転開始時にバーナの熱で当該水分が急激に蒸発した際に改質触媒が粉化して劣化する可能性がある場合であっても、これを確実に防止することができる。
また、本燃料電池システムでは、発電運転停止時に酸素吸着剤には水素リッチな残留改質ガスと空気とが通気されるため、酸素吸着剤では酸素の吸着と還元とが同時に行われることになる。従って、酸素吸着剤は酸素吸着機能がなかなか飽和しにくいため、後述するような発電運転時における酸素吸着剤の還元処理の頻度を、非常に少なくすることができる。
第2又は第7発明の燃料電池システム又はその運転方法燃料電池システムによれば、発電運転停止時に、循環ブロアを作動させることにより、燃料改質装置内に残留している残留改質ガスを燃料改質装置の出口側から残留改質ガス再循環ラインに導入した後、再び燃料改質装置の燃料改質器とCO変性触媒器との間へ戻すようにして残留改質ガスを再循環させ、凝縮器により、再循環中の残留改質ガスから、当該残留改質ガスに含まれる水蒸気を凝縮して除去し、更に酸素吸着剤により、前記水蒸気の凝縮除去による残留改質ガスの体積減少(減圧)にともない外気へ通じるラインを介して残留改質ガス再循環ラインに流入する空気から、当該空気に含まれる酸素を吸着して除去するため、発電運転停止時に燃料改質装置のCO変性触媒器内を乾燥した残留改質ガスの雰囲気とすることができ、且つ、水蒸気の凝縮除去による残留改質ガスの体積減少(減圧)にともなう酸素の流入を防止することができる。従って、発電運転停止時に燃料改質装置のCO変性触媒器内を乾燥状態で、しかも還元雰囲気に保持することができるため、水蒸気や酸素によって劣化し易いCO変性触媒器のLTS触媒(Cu/Zn触媒など)の劣化を防止することができる。
また、従来のようなバーナ排ガスを利用したパージを行わないため、灯油などの液体燃料を用いる場合にも、容易に適用することができる。
更には、残留改質ガスを燃料改質器の燃料改質器とCO変性触媒器との間へ戻すため、抵抗(圧力損失)が少ないことから、残留改質ガスの再循環が容易であり循環ブロアの小型化などを図ることができる。
また、本燃料電池システムでは、発電運転停止時に酸素吸着剤には水素リッチな残留改質ガスと空気とが通気されるため、酸素吸着剤では酸素の吸着と還元とが同時に行われることになる。従って、酸素吸着剤は酸素吸着機能がなかなか飽和しにくいため、後述するような発電運転時における酸素吸着剤の還元処理の頻度を、非常に少なくすることができる。
第3又は第8発明の燃料電池システム又はその運転方法燃料電池システムによれば、上記第1,第2,第6又は第7発明と同様の作用効果が得られる。しかも、発電運転時に、循環ブロアの作動により、燃料改質装置で改質された改質ガス又は燃料電池本体のアノードから排出されたアノード排ガスを残留改質ガス再循環ラインに導入し、この水素リッチな改質ガス又はアノード排ガスにより、酸素を吸着した酸素吸着剤を還元するため、酸素吸着剤の還元処理を確実に行うことができる。
第4又は第9発明の燃料電池システム又はその運転方法燃料電池システムによれば、上記第1,第2,第3,第6,第7又は第8発明と同様の作用効果が得られる。しかも、発電運転時の還元処理の際、加熱手段によって酸素吸着剤を加熱することにより、酸素吸着剤の還元効率を高めることができる。
第5又は第10発明の燃料電池システム又はその運転方法燃料電池システムによれば、上記第1,第2,第3,第4,第6,第7,第8又は第9発明と同様の作用効果が得られる。しかも、発電運転時の還元処理の際、バーナの熱で酸素吸着剤を加熱することにより、酸素吸着剤の還元効率を高めることができるため、ヒータが不要であり、コストの低減を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態例を図面に基づき、詳細に説明する。
<実施の形態例1>
図1は本発明の実施の形態例1に係る燃料電池システムの構成図である。
図1に示すように本燃料電池システムは、燃料電池本体51と燃料改質装置52とを有する燃料電池システムにおいて、発電運転停止時に燃料改質装置52内の水蒸気を除去するための手段として残留改質ガス再循環ライン53を備えたものである。
詳述すると、本燃料電池システムでは改質ガスを生成するための燃料(原料)57として、都市ガス、LPGなどの気体燃料、又は、灯油、軽油、ナフサなどの液体燃料を用いる。燃料改質装置52は、直列に配設された燃料改質器54とCO変成触媒器55とPROX触媒器56とを備えている。燃料57の改質は、主として、燃料改質器54の改質触媒58における水蒸気改質反応によって行われる。即ち、燃料57と水蒸気とを混合して改質触媒層58に流通させ、例えば700〜800℃の温度で水蒸気改質反応(都市ガスを用いる場合にはCH4+H2O→CO+3H2O)を起こさせることにより行われる。改質触媒としては、例えばRu/Al23などとする。
燃料57は、弁59を介して燃料改質器54に供給される。水蒸気改質反応は吸熱反応であるため、燃料改質器54には熱源としてバーナ60が設けられている。燃料改質器54には、水蒸気改質のための水61が弁62を介して供給されるが、この水61は、バーナ60の熱を利用した蒸発器(図示省略)により水蒸気となる。バーナ60には燃料57の一部がバーナ用の燃料として弁63を介して供給されるとともにバーナ燃焼用の空気64もブロア65によって送給供給される。
CO変成触媒器55は、CO変成触媒層を用いてCO変成(COシフトともいう)反応(CO+H2O→CO2+H2)により水蒸気と一酸化炭素から水素を生成するものであり、燃料改質器54で水蒸気改質反応により生成したCOを活用して改質効率を上げるために用いられる。CO変成触媒には、比較的高温側(例えば500℃)で作動するHTS(高温シフト触媒)と、比較的低温側(例えば250℃)で作動するLTS(低温シフト触媒)とがあるが、LTSのみが使用される場合と、HTSとLTSとの両方が使用される場合とがある。HTS触媒としてはFe23・Cr23等を使用することができる。LTS触媒としてはCuやCu/Zu触媒などの非貴金属系の触媒を使用する。このようなLTS触媒は安価であるが、酸素や水蒸気による劣化を生じ易い。
PROX触媒器56は、PROX触媒層を用いて選択酸化(Preferable Oxidization)反応(CO+1/2O2→CO2)により、毒物質である一酸化炭素を二酸化炭素(炭酸ガス)に変えるものであり、改質ガス66中の一酸化炭素濃度を極力下げるために用いられる。PROX触媒としては、例えばRu/Al23などを使用する。また、PROX反応は、例えば150℃で行われる。
燃料改質装置52の燃料改質器58、CO変成触媒器55及びPROX触媒器56を順に通って燃料57から改質された改質ガス66は、弁67を介して、燃料電池本体51のアノード68に供給される。燃料電池本体51のカソード69には、空気70がブロア71の作動によって供給される。
燃料電池本体51のアノード68側から排出されるアノード排ガス(使用後の改質ガス)72は、アノード排ガス路73及び弁74を介して燃料改質器54に戻されて、例えば、バーナ60用の燃料として利用される。また、発電負荷の都合により、燃料改質装置52で改質されたものの余剰となってしまう未使用の改質ガス75も、バイパス管路89、弁76、アノード排ガス路73及び弁74を介して燃料改質器54に戻されて、例えば、バーナ60用の燃料として利用される。
燃料改質器54からバーナ排ガス路50を介して排気されるバーナ排ガス77及び燃料電池本体51のカソード69側から排出されるカソード排空気78は、システム排ガス路79を介して大気中に排出(大気開放)される。また、アノード排ガス路73には、使用後の改質ガス72や未使用の改質ガス75を排出する弁87及び管路88が、弁74の上流側から接続されている。この場合、バイパス管路89、弁76、弁87、管路88及びシステム排ガス路79は、外気へ通じるラインを構成しており、詳細は後述するが、発電運転停止時に残留改質ガス再循環ライン53において残留改質ガス(H2,CO,CH4など)91を再循環する際に当該ラインを介して残留改質ガス再循環ライン53に外気(空気)が導入されることになる。
残留改質ガス再循環ライン53は燃料改質装置52の出口側(PROX触媒器56の出口側)から燃料改質装置52の入口側(燃料改質器54の入口側)へと通じるように構成された再循環ラインであり、凝縮器80と循環ブロア81と酸化還元可能な酸素吸着剤82とを直列に配設してなるものである。凝縮器80と循環ブロア81と酸素吸着剤82は管路83を介して相互に接続されている。また、凝縮器80の上流側には電磁弁などの弁84が設けられ、酸素吸着剤82の下流側には電磁弁などの弁85が設けられている。なお、図示例では上流側から凝縮器80、循環ブロア81、酸素吸着剤82の順に直列に配設されているが、必ずしもこれに限定するものではなく適宜の配列することができる。例えば、循環ブロア81を凝縮器80の上流側や、酸素吸着剤82の下流側に設けてもよい。酸素吸着剤82は適宜な容器に充填されている。また、酸素吸着剤82には電気ヒータ等のヒータ86が付設されており、このヒータ86によって酸素吸着剤82の還元処理時に酸素吸着剤82を加熱して適宜の温度(例えば200℃)に昇温させることができるようになっている。
酸素吸着剤82としては、酸化還元が可能なものであれば何れでも使用可能であり、例えば、Cr(クロム)、Mn(マンガン)、Fe(鉄)、Co(コバルト)、Ni(ニッケル)、Cu(銅)、Zn(亜鉛)のうちのいずれか一種(好ましくは金属銅(Cu))を使用することができる。また、これらCr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Znの二種以上を組み合わせたもの(例えばCu/Zn混合物)を使用することもできる。酸素吸着剤82としてはLTS触媒と類似の物質を使用することができる。Cu/Zn混合物などのLTS触媒は酸化還元を繰り返すとCO変成機能が劣化するものの、酸化還元機能自体は劣化しない。酸素吸着剤82は、その形状を特に限定されることがないが、例えば、ペレット形状やハニカム形状などが好ましい。酸素吸着剤82としてCuを用いた場合、Cu+1/2O2→CuOなる酸化反応により、酸素吸着剤82を流通する空気(詳細後述)中の酸素を吸着して除去する。この酸素除去処理は例えば100〜150℃で行われる。
また、酸素吸着剤82としてCuを用いた場合、CuO+H2雰囲気→Cuなる還元反応により、CuOがCuに還元(復元)される。このような還元処理が行われるには酸素吸着剤82を100℃以上とすることが望ましく、ヒータ86で酸素吸着剤82を加熱する際には酸素吸着剤82を例えば200℃とする。
上記のような燃料電池発電システムでは、次ようにして発電運転時の操作及び発電運転停止時の操作が行われる。なお、燃料電池システムの発電運転や発電運転停止の操作は、操作員の運転・停止の切り替え操作などに応じて図示しない制御装置により、燃料電池システムを構成する各機器の制御(即ち、後述する各弁の開閉制御やブロアの起動停止制御など)を自動的に行うことによって実施される。
本燃料電池システムを発電運転する場合には、次のように操作する。
(1) まず、燃料改質器54を空焚きして加熱昇温させる。つまり、弁63を開き、ブロア65を作動させて、燃料改質器54のバーナ60のみを動作(燃焼)させる。弁59、62、84,85は閉じ、凝縮器80及び循環ブロア81は停止させておく。このときの弁67,76,74,87の開閉及びブロア71の作動の有無は特に問わないが、ここでは弁67,76,74,87も閉じ、ブロア71も停止しておくものとする。
(2) 燃料改質器54の昇温が完了したら、弁59,62,67を開き、定常の発電運転を行う。言い換えれば、燃料電池本体54の発電作動に応じた必要量の燃料57を燃料改質器54に供給する。その際、ブロア71を作動させ、弁74を開き、弁87を閉じる。弁76は、余剰の改質ガス75が生じる場合に必要に応じて開かれる。
本燃料電池発電システムの発電運転を停止する場合には、次のように操作する。
(1) 弁59を閉じて燃料改質器54への燃料57の供給を停止し、且つ、弁62を閉じて燃料改質器54への水(水蒸気)の供給も停止して、燃料改質装置52における改質ガスの生成を停止する。その結果、燃料電池本体51における発電が停止する。このとき燃料改質装置54内には改質ガスが残留する。また、弁63を閉じてブロア65を停止することにより、バーナ60への燃料57と空気64の供給を停止してバーナ60の動作(燃焼)を停止する。更に、ブロア71は停止し、弁67,74は閉じ、弁76,87は開く。なお、燃料改質器54への燃料57の供給停止(弁59の閉操作)と、燃料改質器54への水61(水蒸気)の供給停止(弁62の閉操作)は同時でもよいが、前者よりも後者を少し遅らせることが望ましい。これは燃料57が燃料改質器54の入口側の管路などに残留し、次回の発電運転開始時に当該残留燃料57のみが水蒸気よりも先に燃料改質器54に供給されてコーキングが生じることにより、燃料改質器54の改質触媒58が劣化するのを防止するためである。但し、この場合にも燃料改質装置52内に改質ガスが残留するように燃料改質器54への燃料57の供給停止(弁59の閉操作)と、燃料改質器54への水(水蒸気)の供給停止(弁62の閉操作)のタイミングを調整する。
(2) そして、この発電運転停止時には弁84,85を開いて、残留改質ガス再循環ライン53における残留改質ガス91の再循環を実施する。即ち、循環ブロア81を作動させることにより、燃料改質装置52内に残留している残留改質ガス91を燃料改質装置52の出口側から残留改質ガス再循環ライン53に導入した後、再び燃料改質装置52の燃料改質器54へ戻すようにして残留改質ガス91を再循環させる。このとき、凝縮器80により、再循環中の残留改質ガス91から、当該残留改質ガス91に例えば25〜30%含まれる水蒸気を凝縮して除去する。即ち、改質ガスと水蒸気の混合ガスから水蒸気だけが凝縮除去される。その結果、燃料改質装置52内には乾燥した改質ガスのみが残留することになる。また、このときに前記水蒸気の凝縮除去による残留改質ガス91の体積減少(減圧)にともない外気へ通じるライン、即ちバイパス管路89、弁76、弁87、管路88及びシステム排ガス路79からなるラインを介して、外気(空気)90が残留改質ガス再循環ライン63に流入するため、当該空気90に含まれる酸素を酸素吸着剤82で吸着して除去する。その結果、空気90が不活性ガス化され、再循環ガス燃料改質装置52内への酸素の流入が防止される。
(3) 残留改質ガス91の再循環を所定時間(例えば10分)継続させたら、水蒸気除去が終了したと判断して、弁84,85を閉じ、循環ブロア81を停止して残留改質ガス91の循環を終了する。また、弁76,87も閉じて、乾燥した残留改質ガス91を燃料改質装置52内に密封する。
なお、発電運転時には必要に応じて、弁84,85を開いた後、循環ブロア81を作動させることにより、燃料改質装置52で改質された改質ガス(又は燃料電池本体51のアノード72から排出されたアノード排ガス)を残留改質ガス再循環ライン53に導入し、この改質ガス又はアノード排ガスにより(水素ガス雰囲により)、酸素を吸着した酸素吸着剤82を還元する。また、このとき酸素吸着剤82の還元効率を高めるため、酸素吸着剤82をヒータ86により加熱して適宜の温度(例えば200℃)に昇温させる。
以上のように、本実施の形態例1の燃料電池システム及びその運転方法によれば、発電運転停止時に、循環ブロア81を作動させることにより、燃料改質装置52内に残留している残留改質ガス91を燃料改質装置52の出口側から残留改質ガス再循環ライン53に導入した後、再び燃料改質装置52の燃料改質器54へ戻すようにして残留改質ガス91を再循環させ、凝縮器80により、再循環中の残留改質ガス91から、当該残留改質ガス91に含まれる水蒸気を凝縮して除去し、更に酸素吸着剤82により、前記水蒸気の凝縮除去による残留改質ガス91の体積減少(減圧)にともない外気へ通じるラインを介して残留改質ガス再循環ライン50に流入する空気から、当該空気に含まれる酸素を吸着して除去するため、発電運転停止時に燃料改質装置52内を乾燥した残留改質ガスの雰囲気とすることができ、且つ、水蒸気の凝縮除去による残留改質ガス91の体積減少(減圧)にともう酸素の流入を防止することができる。従って、発電運転停止時に燃料改質装置52内を乾燥状態で、しかも還元雰囲気に保持することができるため、特に水蒸気や酸素によって劣化し易いCO変性触媒器55のLTS触媒(Cu/Zn触媒など)の劣化を防止することができる。燃料改質装置52に用いられる各触媒はH2などの還元ガス雰囲気では劣化しない。
また、従来のようなバーナ排ガスを利用したパージを行わないため、灯油などの液体燃料を用いる場合にも、容易に適用することができる。
更には、残留改質ガスを燃料改質器54に戻すため、燃料改質器54内も乾燥状態に保持することができるため、燃料改質器54に水分が残留していると次の運転開始時にバーナの熱で当該水分が急激に蒸発した際に改質触媒が粉化して劣化する可能性がある場合であっても、これを確実に防止することができる。
また、発電運転時に、循環ブロア81の作動により、燃料改質装置52で改質された改質ガス66又は燃料電池本体51のアノード68から排出されたアノード排ガス72を残留改質ガス再循環ライン53に導入し、この水素リッチな改質ガス66又はアノード排ガス72により、酸素を吸着した酸素吸着剤82を還元するため、酸素吸着剤82の還元処理を確実に行うことができる。また、このときヒータ86によって酸素吸着剤82を加熱することにより、酸素吸着剤82の還元効率を高めることができる。なお、本燃料電池システムでは発電運転停止時に酸素吸着剤82には水素リッチな残留改質ガス91と空気とが通気されるため、酸素吸着剤82では酸素の吸着と還元とが同時に行われることになる。従って、酸素吸着剤82は酸素吸着機能がなかなか飽和しにくいため、上記のような発電運転時における酸素吸着剤82の還元処理の頻度は非常に少なくてよい。
<実施の形態例2>
図2は本発明の実施の形態例2に係る燃料電池システムの構成図である。
図2に示すように、本実施の形態例2の燃料電池システムでは、残留改質ガス再循環ライン53が、燃料改質装置52の出口側(PROX触媒器56の出口側)から、燃料改質装置52の燃料改質器54とCO変性触媒器55との間へと通じるように構成されている。
従って、この場合には循環ブロア81を作動させることにより、燃料改質装置52内に残留している残留改質ガス91を燃料改質装置52の出口側から残留改質ガス再循環ライン53に導入した後、再び燃料改質装置52の燃料改質器54とCO変性触媒器55との間へ戻すようにして残留改質ガス91を再循環させることになる。このとき、凝縮器80により、再循環中の残留改質ガス91から、当該残留改質ガス91に含まれる水蒸気を凝縮して除去する。即ち、改質ガスと水蒸気の混合ガスから水蒸気だけが凝縮除去される。その結果、燃料改質装置52のCO変性触媒器55内やPROX触媒器56内には乾燥した改質ガスのみが残留することになる。また、このときに前記水蒸気の凝縮除去による残留改質ガス91の体積減少(減圧)にともない外気へ通じるライン、即ちバイパス管路89、弁76、弁87、管路88及びシステム排ガス路79を介して外気(空気)90が残留改質ガス再循環ライン63に流入するため、当該空気90に含まれる酸素を酸素吸着剤82で吸着して除去する。その結果、燃料改質装置52のCO変性触媒器55内やPROX触媒器56内への酸素の流入が防止される。
なお、本燃料電池システムの他の構成及び運転方法については上記実施の形態例1と同様であるため、ここでの説明は省略する。
本実施の形態例2の燃料電池システムにおいても、上記実施の形態例1の燃料電池システムと同様の作用・効果を得ることができる。
即ち、発電運転停止時に、循環ブロア81を作動させることにより、燃料改質装置52内に残留している残留改質ガス91を燃料改質装置52の出口側から残留改質ガス再循環ライン53に導入した後、再び燃料改質装置52の燃料改質器54とCO変性触媒器55との間へ戻すようにして残留改質ガス91を再循環させ、凝縮器80により、再循環中の残留改質ガス91から、当該残留改質ガス91に含まれる水蒸気を凝縮して除去し、更に酸素吸着剤82により、前記水蒸気の凝縮除去による残留改質ガス91の体積減少(減圧)にともない外気へ通じるラインを介して残留改質ガス再循環ライン50に流入する空気から、当該空気に含まれる酸素を吸着して除去するため、発電運転停止時に燃料改質装置52のCO変性触媒器55内及びPROX触媒器56内を乾燥した残留改質ガスの雰囲気とすることができ、且つ、水蒸気の凝縮除去による残留改質ガス91の体積減少(減圧)にともなう酸素の流入を防止することができる。従って、発電運転停止時に燃料改質装置52のCO変性触媒器55内及びPROX触媒器56内を乾燥状態で、しかも還元雰囲気に保持することができるため、特に水蒸気や酸素によって劣化し易いCO変性触媒器55のLTS触媒(Cu/Zn触媒など)の劣化を防止することができる。
また、従来のようなバーナ排ガスを利用したパージを行わないため、灯油などの液体燃料を用いる場合にも、容易に適用することができる。
更には、残留改質ガスを燃料改質器54の燃料改質器54とCO変性触媒器55との間へ戻すため、抵抗(圧力損失)が少ないことから、残留改質ガスの再循環が容易であり循環ブロア81の小型化などを図ることができる。
また、発電運転時に、循環ブロア81の作動により、燃料改質装置52で改質された改質ガス66又は燃料電池本体51のアノード68から排出されたアノード排ガス72を残留改質ガス再循環ライン53に導入し、この水素リッチな改質ガス66又はアノード排ガス72により、酸素を吸着した酸素吸着剤82を還元するため、酸素吸着剤82の還元処理を確実に行うことができる。また、このときヒータ86によって酸素吸着剤82を加熱することにより、酸素吸着剤82の還元効率を高めることができる。なお、本燃料電池システムでも、発電運転停止時に酸素吸着剤82には水素リッチな残留改質ガス91と空気とが通気されるため、酸素吸着剤82では酸素の吸着と還元とが同時に行われることになる。従って、酸素吸着剤82は酸素吸着機能がなかなか飽和しにくいため、上記のような発電運転時における酸素吸着剤82の還元処理の頻度は非常に少なくてよい。
<実施の形態例3>
図3は本発明の実施の形態例3に係る燃料電池システムの構成図である。
図3に示すように、本実施の形態例3の燃料電池システムでは、酸素吸着剤82を断熱材92を介して燃料改質器54に装着されており、ヒータは設けていない。なお、図3では上記実施の形態例1(図1)の場合と同様に残留改質ガス再循環ライン53が、燃料改質装置52の出口側(PROX触媒器56の出口側)から燃料改質装置52の入口側(燃料改質器54の入口側)へと通じるように構成されているが、これに限定するものではなく、上記実施の形態例2(図2)と同様に残留改質ガス再循環ライン63が、燃料改質装置52の出口側(PROX触媒器56の出口側)から、燃料改質装置52の燃料改質器54とCO変性触媒器55との間へと通じるように構成されていてもよい。
従って、この場合には循環ブロア81を作動させることにより、燃料改質装置52内に残留している残留改質ガス91を燃料改質装置52の出口側から残留改質ガス再循環ライン53に導入した後、再び燃料改質装置52の燃料改質器54又は燃料改質器54とCO変性触媒器55との間へ戻すようにして残留改質ガス91を再循環させることになる。このとき、凝縮器80により、再循環中の残留改質ガス91から、当該残留改質ガス91に含まれる水蒸気を凝縮して除去する。即ち、改質ガスと水蒸気の混合ガスから水蒸気だけが凝縮除去される。その結果、燃料改質装置52のCO変性触媒器55内やPROX触媒器56内には乾燥した改質ガスのみが残留することになる。また、このときに前記水蒸気の凝縮除去による残留改質ガス91の体積減少(減圧)にともない外気へ通じるライン、即ちバイパス管路89、弁76、弁87、管路88及びシステム排ガス路79からなるラインを介して外気(空気)90が残留改質ガス再循環ライン63に流入するため、当該空気90に含まれる酸素を酸素吸着剤82で吸着して除去する。その結果、燃料改質装置52のCO変性触媒器55内やPROX触媒器56内への酸素の流入が防止される。
そして、発電運転時に、弁84,85を開いて循環ブロア81を作動させることにより、燃料改質装置52で改質された改質ガス66又は燃料電池本体51のアノード68から排出されたアノード排ガス72を残留改質ガス再循環ライン53に導入して、この改質ガス66又はアノード排ガス72により、酸素を吸着した酸素吸着剤82を還元する際、酸素吸着剤82は、燃料改質器54に備えた水蒸気改質のための加熱用のバーナ60の熱で加熱される。なお、この場合、酸素吸着剤82の加熱手段の構成としては、必ずしも断熱材92を介して燃料改質器54に装着する場合に限らず、例えば単に燃料改質器54の近傍に酸素吸着剤82を配置する構成などでもよく、バーナ60の熱で酸素吸着剤82を加熱することができる構成であればよい。
本燃料電池システムの他の構成及び運転方法については上記実施の形態例1,2と同様であるため、ここでの説明は省略する。
本実施の形態例3の燃料電池システムにおいても、上記実施の形態例1,2の燃料電池システムと同様の作用・効果を得ることができる。
即ち、発電運転停止時に、循環ブロア81を作動させることにより、燃料改質装置52内に残留している残留改質ガス91を燃料改質装置52の出口側から残留改質ガス再循環ライン53に導入した後、再び燃料改質装置52の燃料改質器54又は燃料改質器54とCO変性触媒器55との間へ戻すようにして残留改質ガス91を再循環させ、凝縮器80により、再循環中の残留改質ガス91から、当該残留改質ガス91に含まれる水蒸気を凝縮して除去し、更に酸素吸着剤82により、前記水蒸気の凝縮除去による残留改質ガス91の体積減少(減圧)にともない外気へ通じるラインを介して残留改質ガス再循環ライン50に流入する空気から、当該空気に含まれる酸素を吸着して除去するため、発電運転停止時に燃料改質装置52内全体又はCO変性触媒器55内及びPROX触媒器56内を乾燥した残留改質ガスの雰囲気とすることができ、且つ、水蒸気の凝縮除去による残留改質ガス91の体積減少(減圧)にともなう酸素の流入を防止することができる。従って、発電運転停止時に燃料改質装置52のCO変性触媒器55内及びPROX触媒器56内を乾燥状態で、しかも還元雰囲気に保持することができるため、特に水蒸気や酸素によって劣化し易いCO変性触媒器55のLTS触媒(Cu/Zn触媒など)の劣化を防止することができる。
また、従来のようなバーナ排ガスを利用したパージを行わないため、灯油などの液体燃料を用いる場合にも、容易に適用することができる。
更には、残留改質ガスを燃料改質器54に戻す場合には、燃料改質器54内も乾燥状態に保持することができるため、燃料改質器54に水分が残留していると次の運転開始時にバーナの熱で当該水分が急激に蒸発した際に改質触媒が粉化して劣化する可能性がある場合であってもこれを確実に防止することができ、残留改質ガスを燃料改質器54の燃料改質器54とCO変性触媒器55との間へ戻す場合には、抵抗(圧力損失)が少ないことから、残留改質ガスの再循環が容易であり循環ブロア81の小型化などを図ることができる。
また、発電運転時に、循環ブロア81の作動により、燃料改質装置52で改質された改質ガス66又は燃料電池本体51のアノード68から排出されたアノード排ガス72を残留改質ガス再循環ライン53に導入し、この水素リッチな改質ガス66又はアノード排ガス72により、酸素を吸着した酸素吸着剤82を還元するため、酸素吸着剤82の還元処理を確実に行うことができる。また、このときバーナ60の熱で酸素吸着剤82を加熱することにより、酸素吸着剤82の還元効率を高めることができるため、ヒータが不要であり、コストの低減を図ることができる。なお、本燃料電池システムでも、発電運転停止時に酸素吸着剤82には水素リッチな残留改質ガス91と空気とが通気されるため、酸素吸着剤82では酸素の吸着と還元とが同時に行われることになる。従って、酸素吸着剤82は酸素吸着機能がなかなか飽和しにくいため、上記のような発電運転時における酸素吸着剤82の還元処理の頻度は非常に少なくてよい。
本発明は燃料電池システム及びその運転方法に関するものであり、燃料電池本体と、少なくとも燃料改質器とCO変性触媒器とを直列に配設してなるものであって燃料(特に灯油なの液体燃料)を水蒸気改質して改質ガスを生成しこの改質ガスを前記燃料電池本体に供給する燃料改質装置とを有する燃料電池システムに適用して有用なものである。
本発明の実施の形態例1に係る燃料電池システムの構成図である。 本発明の実施の形態例2に係る燃料電池システムの構成図である。 本発明の実施の形態例3に係る燃料電池システムの構成図である。 従来の燃料電池システムの構成図である。
符号の説明
50 バーナ排ガス路
51 燃料電池本体
52 燃料改質装置
53 残留改質ガス再循環ライン
54 燃料改質器
55 CO変性触媒器
56 PROX触媒器
57 気体燃料又は液体燃料
58 改質触媒
59 弁
60 バーナ
61 水
62,63 弁
64 空気
65 ブロア
66 改質ガス
67 弁
68 アノード
69 カソード
70 空気
71 ブロア
72 アノード排ガス
73 アノード排ガス路
74 弁
75 改質ガス
76 弁
77 バーナ排ガス
78 カソード排空気
79 システム排ガス路
80 凝縮器
81 循環ブロア
82 酸素吸着剤
83 管路
84,85 弁
86 ヒータ
87 弁
88 管路
89 バイパス管路
90 空気
91 残留改質ガス
92 断熱材

Claims (10)

  1. 燃料電池本体と、少なくとも燃料改質器とCO変性触媒器とを直列に配設してなるものであって燃料を水蒸気改質して改質ガスを生成しこの改質ガスを前記燃料電池本体に供給する燃料改質装置とを有する燃料電池システムにおいて、
    循環ブロアと凝縮器と酸化還元可能な酸素吸着剤とを直列に配設してなる残留改質ガス再循環ラインを設け、
    発電運転停止時に、
    前記循環ブロアの作動により、前記燃料改質装置内に残留している残留改質ガスを前記燃料改質装置の出口側から残留改質ガス再循環ラインに導入した後、再び前記燃料改質装置の燃料改質器へ戻すようにして、前記残留改質ガスを再循環させ、
    前記凝縮器により、再循環中の前記残留改質ガスから、当該残留改質ガスに含まれる水蒸気を凝縮して除去し、
    前記酸素吸着剤により、前記水蒸気の凝縮除去による前記残留改質ガスの体積減少にともない外気へ通じるラインを介して前記残留改質ガス再循環ラインに流入する空気から、当該空気に含まれる酸素を吸着して除去する構成としたことを特徴とする燃料電池システム。
  2. 燃料電池本体と、少なくとも燃料改質器とCO変性触媒器とを直列に配設してなるものであって燃料を水蒸気改質して改質ガスを生成しこの改質ガスを前記燃料電池本体に供給する燃料改質装置とを有する燃料電池システムにおいて、
    凝縮器と循環ブロアと酸化還元可能な酸素吸着剤とを直列に配設してなる残留改質ガス再循環ラインを設け、
    発電運転停止時に、
    前記循環ブロアの作動により、前記燃料改質装置内に残留している残留改質ガスを前記燃料改質装置の出口側から残留改質ガス再循環ラインへ導入した後、再び前記燃料改質装置の燃料改質器とCO変性触媒器との間へ戻すようにして、前記残留改質ガスを再循環させ、
    前記凝縮器により、再循環中の前記残留改質ガスから、当該残留改質ガスに含まれる水蒸気を凝縮して除去し、
    前記酸素吸着剤により、前記水蒸気の凝縮除去による前記残留改質ガスの体積減少にともない外気へ通じるラインを介して前記残留改質ガス再循環ラインに流入する空気から、当該空気に含まれる酸素を吸着して除去する構成としたことを特徴とする燃料電池システム。
  3. 請求項1又は2に記載の燃料電池システムにおいて、
    発電運転時に、前記循環ブロアの作動により、前記燃料改質装置で改質された改質ガス又は前記燃料電池本体のアノードから排出されたアノード排ガスを前記残留改質ガス再循環ラインに導入し、この改質ガス又はアノード排ガスにより、酸素を吸着した前記酸素吸着剤を還元する構成としたことを特徴とする燃料電池システム。
  4. 請求項3に記載の燃料電池システムにおいて、
    前記酸素吸着剤を還元する際、加熱手段によって前記酸素吸着剤を加熱する構成としたことを特徴とする燃料電池システム。
  5. 請求項4に記載の燃料電池システムにおいて、
    前記加熱手段は、前記燃料改質器に備えた水蒸気改質のための加熱用のバーナの熱で前記酸素吸着剤を加熱するように構成したものであることを特徴とする燃料電池システム。
  6. 請求項1に記載の燃料電池システムの運転方法であって、
    発電運転停止時に、
    前記循環ブロアを作動させることにより、前記燃料改質装置内に残留している残留改質ガスを前記燃料改質装置の出口側から残留改質ガス再循環ラインに導入した後、再び前記燃料改質装置の燃料改質器へ戻すようにして、前記残留改質ガスを再循環させ、
    前記凝縮器により、再循環中の前記残留改質ガスから、当該残留改質ガスに含まれる水蒸気を凝縮して除去し、
    前記酸素吸着剤により、前記水蒸気の凝縮除去による前記残留改質ガスの体積減少にともない外気へ通じるラインを介して前記残留改質ガス再循環ラインに流入する空気から、当該空気に含まれる酸素を吸着して除去することを特徴とする燃料電池システムの運転方法。
  7. 請求項2に記載の燃料電池システムの運転方法であって、
    発電運転停止時に、
    前記循環ブロアを作動させることにより、前記燃料改質装置内に残留している残留改質ガスを前記燃料改質装置の出口側から残留改質ガス再循環ラインに導入した後、再び前記燃料改質装置の燃料改質器とCO変性触媒器との間へ戻すようにして、前記残留改質ガスを再循環させ、
    前記凝縮器により、再循環中の前記残留改質ガスから、当該残留改質ガスに含まれる水蒸気を凝縮して除去し、
    前記酸素吸着剤により、前記水蒸気の凝縮除去による前記残留改質ガスの体積減少にともない外気へ通じるラインを介して前記残留改質ガス再循環ラインに流入する空気から、当該空気に含まれる酸素を吸着して除去することを特徴とする燃料電池システムの運転方法。
  8. 請求項3に記載の燃料電池システムの運転方法であって、
    発電運転停止時に、
    前記循環ブロアを作動させることにより、前記燃料改質装置内に残留している残留改質ガスを前記燃料改質装置の出口側から残留改質ガス再循環ラインに導入した後、再び前記燃料改質装置の燃料改質器、又は、燃料改質器とCO変性触媒器との間へ戻すようにして、前記残留改質ガスを再循環させ、
    前記凝縮器により、再循環中の前記残留改質ガスから、当該残留改質ガスに含まれる水蒸気を凝縮して除去し、
    前記酸素吸着剤により、前記水蒸気の凝縮除去による前記残留改質ガスの体積減少にともない外気へ通じるラインを介して前記残留改質ガス再循環ラインに流入する空気から、当該空気に含まれる酸素を吸着して除去すること、
    発電運転時に、前記循環ブロアを作動させることにより、前記燃料改質装置で改質された改質ガス又は前記燃料電池本体のアノードから排出されたアノード排ガスを前記残留改質ガス再循環ラインに導入し、この改質ガス又はアノード排ガスにより、酸素を吸着した前記酸素吸着剤を還元することを特徴とする燃料電池システムの運転方法。
  9. 請求項4に記載の燃料電池システムの運転方法であって、
    発電運転停止時に、
    前記循環ブロアを作動させることにより、前記燃料改質装置内に残留している残留改質ガスを前記燃料改質装置の出口側から残留改質ガス再循環ラインに導入した後、再び前記燃料改質装置の燃料改質器、又は、燃料改質器とCO変性触媒器との間へ戻すようにして、前記残留改質ガスを再循環させ、
    前記凝縮器により、再循環中の前記残留改質ガスから、当該残留改質ガスに含まれる水蒸気を凝縮して除去し、
    前記酸素吸着剤により、前記水蒸気の凝縮除去による前記残留改質ガスの体積減少にともない外気へ通じるラインを介して前記残留改質ガス再循環ラインに流入する空気から、当該空気に含まれる酸素を吸着して除去すること、
    発電運転時に、前記循環ブロアを作動させることにより、前記燃料改質装置で改質された改質ガス又は前記燃料電池本体のアノードから排出されたアノード排ガスを前記残留改質ガス再循環ラインに導入し、この改質ガス又はアノード排ガスにより、酸素を吸着した前記酸素吸着剤を還元すること
    前記酸素吸着剤を還元する際、加熱手段によって前記酸素吸着剤を加熱する構成としたことを特徴とする燃料電池システムの運転方法。
  10. 請求項5に記載の燃料電池システムの運転方法であって、
    発電運転停止時に、
    前記循環ブロアを作動させることにより、前記燃料改質装置内に残留している残留改質ガスを前記燃料改質装置の出口側から残留改質ガス再循環ラインに導入した後、再び前記燃料改質装置の燃料改質器、又は、燃料改質器とCO変性触媒器との間へ戻すようにして、前記残留改質ガスを再循環させ、
    前記凝縮器により、再循環中の前記残留改質ガスから、当該残留改質ガスに含まれる水蒸気を凝縮して除去し、
    前記酸素吸着剤により、前記水蒸気の凝縮除去による前記残留改質ガスの体積減少にともない外気へ通じるラインを介して前記残留改質ガス再循環ラインに流入する空気から、当該空気に含まれる酸素を吸着して除去すること、
    発電運転時に、前記循環ブロアを作動させることにより、前記燃料改質装置で改質された改質ガス又は前記燃料電池本体のアノードから排出されたアノード排ガスを前記残留改質ガス再循環ラインに導入し、この改質ガス又はアノード排ガスにより、酸素を吸着した前記酸素吸着剤を還元すること
    前記酸素吸着剤を還元する際、前記燃料改質器に備えた水蒸気改質のための加熱用のバーナの熱で前記酸素吸着剤を加熱することを特徴とする燃料電池システムの運転方法。
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