JP5182345B2 - 密着型イメージセンサ及びその製造方法 - Google Patents

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この発明は、複写機、スキャナー等の画像読み取りや金融端末装置等の紙幣読み取りに使用する密着型イメージセンサ及びその製造方法に関する。
イメージセンサの被照射体の搬送経路面は光を透過させると共に通過する原稿や紙幣などによる耐擦傷性や被照射体の搬送容易性が要求される。例えば、特開2000−312281号公報図1(特許文献1参照)には、透明カバーの表面に画質低下の原因となる傷が発生しないようにするため樹脂成形により製造された透明カバー1の表面1aに傾斜面10a,10b及び底面10cを有する凹溝10を設けたイメージセンサが開示されている。
特開2000−236415号公報図1(特許文献2参照)には、透明カバー全体の耐衝撃性を高めて割れなどの破損を生じないようにするため樹脂成形することによって作製されたカバー本体10の凹溝11に嵌め込まれたガラス20を設け、カバー1の表面全体が段差のない平面とされているイメージセンサが開示されている。
特開平4−108261号公報図1(特許文献3参照)には、プラテンガラス2の筐体1への固定方法として、接着剤を流し込む溝部9を筐体1に形成して、その上にプラテンガラス2を載置して圧力を加えて接着することにより、プラテンガラス2の表面側に接着剤がはみ出すことがなく、筐体1とプラテンガラス2との平面度の向上を図るものが開示されている。
特開2000−312281号公報(第1図) 特開2000−236415号公報(第1図) 特開平4−108261号公報(第1図)
しかしながら、特許文献1に記載のものでは、樹脂成形された透明カバー1に傾斜面10a,10bを有する凹溝10を設けるので凹溝10を深く形成しても原稿が凹溝10に引っ掛からないようにすることができるものの、形成された傾斜面10a,10bの傾斜角度にばらつきが生じ依然として凹溝10内のごミを十分に除去できないという課題がある。
特許文献2に記載のものでは、樹脂成形されたカバー本体10の凹溝11にガラス20を嵌め込むので、透明カバー1の表面に発生する傷を発生しないにようにすることが可能であるものの、比較的溝の深い透明カバー1が必要となるので、樹脂成形時にカバー本体10に歪が発生し、安定した原稿の走行面を得ることが難しいという課題がある。
特許文献3に記載のものでは、筐体1にプラテンガラスを載置して接着する際に筐体1とプラテンガラス2との境目に微小な段差が発生するという課題がある。
この発明は、上記のような課題を解消するためになされたものであり、被照射体の搬送経路面を形成する透過体を保持するカバーの突起部周辺において、接着剤の気泡やピンホールの発生による搬送経路面の不都合を改善する密着型イメージセンサ及びその製造方法を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明の密着型イメージセンサは、搬送される被照射体に光を照射する光源と、この光源からの光の照射経路に介在し、光が透過する平板状の透過体と、被照射体で反射した反射光を前記透過体を介して収束するレンズ体と、このレンズ体で収束された光を受光する受光部と、この受光部を載置するセンサ基板と、前記光源、前記レンズ体及び前記センサ基板を収納する筐体と、内部に開口領域を有し、この開口領域に前記透過体を嵌め込み、被照射体が通過する前記透過体の搬送経路面の隙間に接着剤を充填して前記透過体と固定するカバーと、前記透過体を介して被照射体の搬送方向の開口領域両側に前記透過体の側面部と当接する前記カバーの突起部とを備え、前記突起部は前記透過体の前記搬送経路面の反対側から前記搬送経路面に向かって小さくなる錐状の傾斜部を有し、この傾斜部に前記接着剤が充填されるものである。
請求項2に係る発明の密着型イメージセンサは、前記突起部は前記透過体の搬送経路面と反対側の面で前記透過体を支持する前記搬送方向に伸長する爪を有する請求項1に記載のものである。
請求項3に係る発明の密着型イメージセンサは、前記透過体の搬送経路面と前記突起部と当接する前記透過体の側面部との間には切り欠き部がある請求項1又は2に記載のものである。
請求項4に係る発明の密着型イメージセンサは、前記突起部は被照射体の搬送方向と直交する方向の中央と両側に配置され、中央に位置する突起部は両側に位置する突起部より被照射体の搬送方向に伸長している請求項1〜3のいずれかに記載のものである。
請求項5に係る発明の密着型イメージセンサの製造方法は、被照射体の搬送経路面の反対側から搬送経路面に向かって小さくなる錐状の傾斜部を有する突起部を含むカバーの内部開口領域に光が透過する平板状の透過体を挿入し、この透過体の被照射体の搬送方向両側の側面部を前記突起部に当接させて嵌め込む嵌合わせ工程と、前記透過体の前記搬送経路面と前記カバーの前記搬送経路面とを貼付手段で貼り付けて仮固定する貼付工程と、貼り付けられた前記透過体と前記カバーとの搬送経路面側を平面が平滑な基準台に載置する載置工程と、前記搬送経路面の反対側から前記カバーの突起部を回避しながら前記カバーの内部開口領域の外周に沿って前記透過体と前記カバーとの間隙に接着剤を充填する塗布工程と、前記透過体と前記カバーとの隙間に充填された前記接着剤を硬化させて前記透過体と前記カバーとを固定する接着工程と、前記貼付手段と前記基準台とを取り去る引き剥がし工程と、前記接着剤で固定された前記透過体と前記カバーとを含み、搬送される被照射体に光を照射する光源、被照射体からの反射光を前記透過体を介して収束するレンズ体及び前記レンズ体で収束された光を受光する受光部を載置したセンサ基板を筐体に収納する組み立て工程とを備え、前記塗布工程は、前記突起部に設けた前記錐状の傾斜部の周囲から前記接着剤を前記錐状の傾斜部に回り込ませて塗布するものである。
請求項6に係る発明の密着型イメージセンサの製造方法は、前記突起部は前記透過体の搬送経路面と反対側の面で前記透過体を支持する前記搬送方向に伸長する爪を有する請求項5に記載のものである。
請求項7に係る発明の密着型イメージセンサの製造方法は、前記透過体の搬送経路面と前記突起部と当接する前記透過体の側面部との間には切り欠き部がある請求項5又は6に記載のものである。
請求項8に係る発明の密着型イメージセンサの製造方法は、前記突起部は被照射体の搬送方向と直交する方向の中央と両側に配置され、中央に位置する突起部は両側に位置する突起部より被照射体の搬送方向に伸長している請求項5〜7のいずれかに記載のものである。
この発明に係る密着型イメージセンサ及びその製造方法によれば、搬送経路面に透過体を設け、透過体の周囲にカバーを配置し、透過体とカバーとの隙間に隙間部分を補うように接着剤を充填すると共にカバーの突起部に搬送経路面の反対側から搬送経路面に向かって小さくなる傾斜面を設けて接着剤が流れやすい経路を形成したので搬送経路面は平坦となり、突起部周辺で発生する接着剤の気泡やピンホールの発生を防止できる効果がある。
この発明の実施の形態1による密着型イメージセンサの断面構成図である。 この発明の実施の形態1による密着型イメージセンサの平面図である。 この発明の実施の形態1による密着型イメージセンサのカバーに設けられた突起部周辺の構成を説明する部分拡大斜視図である。 この発明の実施の形態1による密着型イメージセンサのカバーと透過体との嵌め合わせを説明する平面図である。 この発明の実施の形態1による密着型イメージセンサのカバーの突起部に接着剤を充填する方法を説明する断面図である。 カバーの突起部に傾斜面が無い場合に接着剤を充填したときの状況を説明する断面図である。 この発明の実施の形態2による密着型イメージセンサのカバーに設けられた突起部周辺の構成を説明する部分拡大斜視図である。 この発明の実施の形態3による密着型イメージセンサのカバーの形状を説明する部分断面図である。 カバーの形状を説明する部分断面図である。 この発明の実施の形態3による密着型イメージセンサのカバーの開口部全周に亘ってカバーに段差を設けた場合について説明する部分断面図である。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1について図を用いて説明する。図1は、この発明の実施の形態1による密着型イメージセンサの断面構成図である。図1において、1は原稿や紙幣などの被照射体、2は原稿1を搬送方向に搬送するプラテンローラ、3はLEDなどを付加した導光体や蛍光管から原稿1の読み取り幅方向に亘って光を照射する光源であり、3aは光源3の光射出部である。
4はソーダガラスなどガラス質の平板の透過体、5は原稿1で反射した反射光を収束するロッドレンズアレイ(レンズ体)、6はレンズ体5で収束された光を受光する受光部(センサIC)、7は受光部6を載置するセンサ基板、8は光源3、レンズ体5及びセンサ基板7を収納又は保持する筐体、9は内部に開口領域を有し、透過体4を保持すると共に透過体4と共に原稿1の搬送経路を形成する樹脂成形されたカバーである。図中、同一符号は、同一又は相当部分を示す。
図2は、この発明の実施の形態1による密着型イメージセンサの平面図である。図2において、9aは原稿1の搬送方向と直交する方向(長手方向)中央付近に設けたカバー9の突起部、9bは原稿1の搬送方向と直交する方向(長手方向)端部側に設けたカバー9の突起部、9cは搬送方向と直交する方向(長手方向)の両端部側に設けられ、搬送方向の中央付近に設けたカバー9の突起部である。各突起部9a、9b、9cは開口領域を設けて構成したカバー9の内側に一体成形され、透過体4を保持すると共に透過体4とカバー9との間隙を均等に保つために設けられるものである。10は透過体4とカバー9との間隙に充填され、熱硬化、UV硬化、常温硬化などの性質を有する接着剤である。図中、図1と同一符号は、同一又は相当部分を示す。
次に動作について図1を用いて説明する。図1において、光源3から照射された光は、透過体4を通過して、プラテンローラ2で搬送される原稿1を照射する。原稿1で反射した画情報は、反射光として透過体4を介してロッドレンズアレイ5で収束し、ロッドレンズアレイ5で収束した光は受光部6で結像する。
図3は、この発明の実施の形態1による密着型イメージセンサのカバー9に設けられた突起部9a又は突起部9b周辺の構成を説明する部分拡大斜視図である。突起部9aは突起部爪1の領域(91a)と突起部爪2の領域(92a)とからなる。同様に突起部9bは突起部爪1の領域(91b)と突起部爪2の領域(92b)とからなる。
突起部爪1の領域91a、91bは透過体4をカバー9の搬送経路面と同じ高さに保持するためのものである。突起部爪2の領域92a、92bは透過体4とカバー9との間に接着剤10を流し込むための間隙を確保するためのものである。また、透過体4の搬送経路面と突起部9a、9bと当接させる透過体4の側面部との間には切り欠き部(カット面)がある。
透過体4の垂直方向の水平面と接するカバー9の開口領域中央付近に位置する突起部爪2の領域92aは端部側に位置する突起部爪2の領域92bよりも接着剤10を流し込む間隙を確保するために0.1mm〜0.5mmの範囲内でさらに突出させている。すなわち、突起部は原稿1の搬送方向と直交する方向の中央と両側に配置され、中央に位置する突起部9aは両側に位置する突起部9bより原稿1の搬送方向(側)に伸長している。
図4は、この発明の実施の形態1による密着型イメージセンサのカバー9と透過体4との嵌め合わせを説明する平面図である。内部に大きな面積の開口領域を設けたカバー9は成形品の状態では図4に示すように内反りになる傾向がある。内反りしたカバー9は長手方向の中央付近がたわみ、この領域の長手方向と直交する短手方向の開口サイズが狭まった状態になる。したがって、図4に示すように中央付近の突起部爪2の領域92aを端部側の突起部爪2の領域92bよりも突出量を多くして内反りを矯正して嵌め合わせを行う。図中、図1と同一符号は、同一又は相当部分を示す。
また、図3に示すように突起部爪1の領域91a、爪2の領域92a、爪1の領域91b、爪2の領域92bは透過体4を直接受ける面以外は、斜線で示すように面取りして傾斜を設けた構造である。特に突起部爪2の領域92aと突起部爪2の領域92bはカバー9の搬送経路面より一段下から形成するものである。すなわち、傾斜面(傾斜部)は円錐の頂上を切り取った切頂構造とし、接着剤の流れ込みが滑らか(スムーズ)になるようにしている。すなわち、接着剤10が突起部9a、9bに流れ込みやすい経路を形成するようにしている。
次にこの発明による密着型イメージセンサのカバー9と透過体4との接着時の製造順序について図5を用いて説明する。図5は、この発明の実施の形態1による密着型イメージセンサのカバー9の突起部に接着剤を充填する方法を説明する断面図である。カバー9の開口領域に透過体4を挿入し、嵌め合わせ後のカバー9と透過体4との接着工程は以下の順序で行われる。まず、カバー9と透過体4とをテープやシートなどの軟性材料(貼付手段)12で気泡が入らないように貼り付けて仮固定する。この工程を貼付工程と呼ぶ。
次にカバー9及び透過体4の搬送経路面側を平面性の高い押し付け治具と一体化した基準台13に載置する。この工程を載置工程と呼ぶ。
次にカバー9の開口領域外周に沿って移動しながら圧縮空気又は窒素ガスを送り込むことにより接着剤10を吐出するディスペンサ11を搬送経路面の反対側から走行させ、ディスペンサ11のノズルから搬送方向を含む矩形平面上にある透過体4とカバー9との間隙に、カバー9の突起部9a、9b上を回避しながら接着剤10を充填する。すなわち、ディスペンサ11が、突起部9a、9bに指しかかると突起部9a、9bに対しては直接接着剤10を塗布することを中断しノズルが通り過ぎるように制御する。したがって、突起部9a、9bに塗布される接着剤は直前までに塗布した接着剤10の回り込みで充填される。すなわち、突起部9a、9bに設けた錐状の傾斜部の周囲から接着剤10を錐状の傾斜部に回り込ませて塗布する。
突起部爪1の領域91a、爪2の領域92a、爪1の領域91b、爪2の領域92b周辺に塗布される接着剤10の充填領域は、透過体4と接触又は対向する面以外は充填領域を傾斜させて回り込みやすくする。例えば、図6に示す傾斜面が無い突起部と比べて回りやすくする。この工程を塗布工程と呼ぶ。
次に押し付け治具を用いてテープ12を介して半固定されている透過体4とカバー9を接着剤10が加熱硬化型の場合には加熱炉を用いて硬化させる。接着剤10が紫外線硬化型の場合にはUV炉を用いて硬化させる。この工程を接着工程と呼ぶ。次にテープ12と基準台13を除去することにより、透過体4とカバー9との搬送経路面側は接着剤10の塗布領域を含めて段差の無い均一な平面を形成する。この工程を引き剥がし工程と呼ぶ。
以上からこの発明の実施の形態1による密着型イメージセンサ及びその製造方法によれば、原稿1の搬送経路(搬送経路面)に位置する領域に透過体4を設け、透過体4の周囲に樹脂で構成したカバー9を配置し、透過体4とカバー9との隙間に隙間部分を補うように接着剤10を透過体4とカバー9との間に充填すると共にカバー9の突起部9a、9bに傾斜面を設けたので搬送経路面は平坦となると共に突起部9a、9b周辺で発生し、搬送不良の原因となる接着剤10の気泡や光学特性不良の原因となるピンホールや途切れによる異物混入などを防止することができる。
なお、載置工程において、透過体4に貼り付けられたテープ12と基準台13との間に薄いシート状のテープなどを設け、透過体4の微小なそりや歪みを補償するようにしても良い。
実施の形態2.
図7は、この発明の実施の形態2による密着型イメージセンサのカバー9に設けられた突起部9a又は突起部9b周辺の構成を説明する部分拡大斜視図である。突起部9aは突起部爪2の領域(92a)からなる。同様に突起部9bは突起部爪2の領域92bからなる。
突起部爪2の領域92a、92bは透過体4とカバー9との間に接着剤10を流し込むための間隙を確保するためのものである。
透過体4の搬送方向水平面と接するカバー9の開口領域中央付近に位置する突起部爪2の領域92aは端部側に位置する突起部爪2の領域92bよりも接着剤10を流し込む間隙を確保するために0.1mm〜0.5mmの範囲内でさらに突出させている。
図3に示す実施の形態1の斜視図と比較して、透過体4をカバー9の搬送経路面と同じ高さに保持する突起部爪1の領域91a、爪1の領域91bが無い構造になっている。これは、カバー9と透過体4を接着するためにテープ12で仮固定する際、カバー9と透過体4の位置を突起部爪1の領域91aや突起部爪1の領域91bで支える代わりに治具のような補助台に載せて位置を合せて、テープ12で仮固定できる平板状のカバー9の場合には、突起部爪1の領域91aや突起部爪1の領域91bは設ける必要がないため、突起部爪2の領域9aや突起部爪2の領域92bだけにしても良い。その他の構成・機能については、実施の形態1で説明したものと同一なので説明を省略する。図中、図3と同一符号は、同一又は相当部分を示す。
実施の形態3.
実施の形態1〜2では、カバー9の突起部9a、9bを主体に説明したが、実施の形態3では、突起部9a、9b、9cを除く開口領域全周について説明する。図8は、この発明の実施の形態3による密着型イメージセンサのカバーの形状を説明する部分断面図である。突起部9a、9b、9cを除く開口領域には傾斜の付いたダム(土手とも呼ぶ)をカバー9に形成することが好ましい。
例えば、図9に示されるカバー9の形状では、ディスペンサ11のノズル走行時のノズルずれ、もしくは、塗布した直後の粘性流動体である接着剤10が室温変化等による粘性変動のため接着剤10が透過体4とカバー9との間隙だけでなくカバー9の内側にまで染み出し、筐体8との組付け性を阻害する原因となる。
図8に示すようにカバー9に傾斜部を付加することにより、傾斜部がダムの役割を果たす。また、ディスペンサ11の走行ずれに対してもカバー9の傾斜部がガイドの役目を果たしてずれを防ぐ。特に接着剤10の塗布量が多いときには、接着剤10のもれを傾斜部で堰き止める効果を持つことにより筐体8との組立性阻害を回避することが出来る。その他の構成・機能については、実施の形態1で説明したものと同一なので説明を省略する。
また、図10に示すようにカバー9の傾斜部の代わりにカバー9の開口部全周に亘ってカバー9に段差を設けることによってダムを形成しても良い。図8〜図10中、図5と同一符号は、同一又は相当部分を示す。
以上からカバー9の突起部9a、9b、9cを除く開口領域全周にカバー9の傾斜部や段差部を設けることにより、安定した樹脂の充填を行うことができる。
1・・・被照射体(紙幣や原稿等) 2・・・プラテンローラ
3・・・光源 3a・・光出射部
4・・・透過体(ガラス板)
5・・・レンズ体(ロッドレンズアレイ)
6・・・受光部(センサIC) 7・・・センサ基板
8・・・筐体
9・・・カバー 9a・・・突起部(中央突起部) 9b・・・突起部(端部側突起部)
9c・・・突起部(側面突起部)
10・・・接着剤
11・・・ディスペンサ 12・・・テープ(貼付手段) 13・・・基準台(定盤)
91a・・・突起部爪1の領域 91b・・・突起部爪1の領域
92a・・・突起部爪2の領域 92b・・・突起部爪2の領域

Claims (8)

  1. 搬送される被照射体に光を照射する光源と、この光源からの光の照射経路に介在し、光が透過する平板状の透過体と、被照射体で反射した反射光を前記透過体を介して収束するレンズ体と、このレンズ体で収束された光を受光する受光部と、この受光部を載置するセンサ基板と、前記光源、前記レンズ体及び前記センサ基板を収納する筐体と、内部に開口領域を有し、この開口領域に前記透過体を嵌め込み、被照射体が通過する前記透過体の搬送経路面の隙間に接着剤を充填して前記透過体と固定するカバーと、前記透過体を介して被照射体の搬送方向の開口領域両側に前記透過体の側面部と当接する前記カバーの突起部とを備え、前記突起部は前記透過体の前記搬送経路面の反対側から前記搬送経路面に向かって小さくなる錐状の傾斜部を有し、この傾斜部に前記接着剤が充填される密着型イメージセンサ。
  2. 前記突起部は前記透過体の搬送経路面と反対側の面で前記透過体を支持する前記搬送方向に伸長する爪を有する請求項1に記載の密着型イメージセンサ。
  3. 前記透過体の搬送経路面と前記突起部と当接する前記透過体の側面部との間には切り欠き部がある請求項1又は2に記載の密着型イメージセンサ。
  4. 前記突起部は被照射体の搬送方向と直交する方向の中央と両側に配置され、中央に位置する突起部は両側に位置する突起部より被照射体の搬送方向に伸長している請求項1〜3のいずれかに記載の密着型イメージセンサ。
  5. 被照射体の搬送経路面の反対側から搬送経路面に向かって小さくなる錐状の傾斜部を有する突起部を含むカバーの内部開口領域に光が透過する平板状の透過体を挿入し、この透過体の被照射体の搬送方向両側の側面部を前記突起部に当接させて嵌め込む嵌合わせ工程と、前記透過体の前記搬送経路面と前記カバーの前記搬送経路面とを貼付手段で貼り付けて仮固定する貼付工程と、貼り付けられた前記透過体と前記カバーとの搬送経路面側を平面が平滑な基準台に載置する載置工程と、前記搬送経路面の反対側から前記カバーの突起部を回避しながら前記カバーの内部開口領域の外周に沿って前記透過体と前記カバーとの間隙に接着剤を充填する塗布工程と、前記透過体と前記カバーとの隙間に充填された前記接着剤を硬化させて前記透過体と前記カバーとを固定する接着工程と、前記貼付手段と前記基準台とを取り去る引き剥がし工程と、前記接着剤で固定された前記透過体と前記カバーとを含み、搬送される被照射体に光を照射する光源、被照射体からの反射光を前記透過体を介して収束するレンズ体及び前記レンズ体で収束された光を受光する受光部を載置したセンサ基板を筐体に収納する組み立て工程とを備え、前記塗布工程は、前記突起部に設けた前記錐状の傾斜部の周囲から前記接着剤を前記錐状の傾斜部に回り込ませて塗布する密着型イメージセンサの製造方法。
  6. 前記突起部は前記透過体の搬送経路面と反対側の面で前記透過体を支持する前記搬送方向に伸長する爪を有する請求項5に記載の密着型イメージセンサの製造方法。
  7. 前記透過体の搬送経路面と前記突起部と当接する前記透過体の側面部との間には切り欠き部がある請求項5又は6に記載の密着型イメージセンサの製造方法。
  8. 前記突起部は被照射体の搬送方向と直交する方向の中央と両側に配置され、中央に位置する突起部は両側に位置する突起部より被照射体の搬送方向に伸長している請求項5〜7のいずれかに記載の密着型イメージセンサの製造方法。
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