JP5181933B2 - 自動販売機 - Google Patents

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Description

本発明は自動販売機、特に、缶、ビン、パック、ペットボトル等の容器に入れた飲料等の商品を冷却または加熱して販売に供する自動販売機に関する。
従来、自動販売機は、冷媒を圧縮する圧縮機と、圧縮された冷媒(高温高圧)を凝縮させる庫外凝縮器(ガスクーラに同じ)と、凝縮された冷媒(中温高圧)を膨張させる室冷却用膨張手段と、膨張した冷媒(低温低圧)を蒸発させる庫内蒸発器と、これらを順次連結して蒸発した冷媒(中温低圧)を圧縮機に戻す冷凍サイクルを有し、商品を収納する各商品収納庫内に庫内蒸発器を設置して、商品を冷却していた。
また、庫内蒸発器に高圧高温冷媒(ホットガスに同じ)を流して、庫内蒸発器において温熱を放出させて(凝縮器と機能させて)商品収納庫内を加熱する「ヒートポンプ運転」を実行する発明が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、前記特許文献1に開示された発明は、加熱しようとする商品収納庫に向かう高温高圧冷媒と、冷却した商品収納庫から流出して圧縮機に戻る低温低圧冷媒とが、開閉バルブによって隔絶されているだけであるため、開閉バルブに漏洩がある場合には、前者が後者に混じって圧縮機に直接戻ることになる。そうすると、商品収納庫に流入する高温高圧冷媒および低温低圧冷媒の量が減少して、加熱不足および冷却不足が生じると共に、これを防止するため圧縮機の負荷が増大して消費エネルギが増加することになる。
そこで、商品収納庫に高温高圧冷媒が供給される庫内凝縮器と、低温低圧冷媒が供給される庫内蒸発器とを並設して、高温高圧冷媒が流れる配管と、低温低圧冷媒が流れる配管とを分離する発明が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2002−298210号公報(第3−4頁、図1) 特開2007−328762号公報(第17−18頁、図4)
しかしながら、前記特許文献2に開示された発明は、前記特許文献1に開示された発明における問題点を解決するものの、以下のような新たな問題があった。
すなわち、周囲の外気温度(以下、「周囲温度」と称す)が高い場合(以下、「高周温下」と称す)の運転に際し、圧縮機から大気中に温熱が十分に放出されないため、圧縮機の温度が上昇し、仕様限界を超えて圧縮機の故障の要因になっていた。特に、室冷却用膨張手段としてキャピラリーを用いると、キャピラリーが固定絞りであることから、冷媒循環量の制御ができないため、高周温下の運転に際し、圧縮機の温度上昇が顕著になっていた。
本発明は上記問題を解決するものであって、高周温下の運転に際し、圧縮機の温度上昇を防止することができる自動販売機を提供することを目的とする。
(1)本発明に係る自動販売機(請求項1)は、断熱材によって囲まれ一面に開口部を具備する筐体と、前記開口部を開閉する断熱扉と、前記筐体内に配置された仕切板によって仕切られた、左室、中室および右室と、該左室、中室および右室を選択的に加熱または冷却するための冷媒回路と、を有し、
前記冷媒回路が、
冷媒を圧縮する圧縮機と、
該圧縮機によって圧縮された冷媒が選択的に供給されるガスクーラと、
前記圧縮機によって圧縮された冷媒が選択的に供給される、前記左室に配置された左室凝縮器および前記中室に配置された中室凝縮器と、
前記ガスクーラを通過した冷媒、若しくは前記左室凝縮器または前記中室凝縮器の一方または両方を通過した冷媒が、供給される室冷却用膨張手段と、
該室冷却用膨張手段を通過した冷媒が選択的に供給される、前記左室に配置された左室蒸発器、前記中室に配置された中室蒸発器、および前記右室に配置された右室蒸発器と、
前記圧縮機と、前記ガスクーラと、前記室冷却用膨張手段と、前記左室蒸発器および前記中室蒸発器および前記右室蒸発器と、前記圧縮機とを順次連結して冷媒を循環させる室冷却用配管系と、
前記圧縮機と、前記左室凝縮器および前記中室凝縮器と、前記ガスクーラと前記室冷却用膨張手段との間とを順次連結して冷媒を流す室加熱用配管系と、
前記合流点と前記室冷却用膨張手段との間において分岐し、前記左室蒸発器および前記中室蒸発器および前記右室蒸発器と前記圧縮機の間において合流する、バイパス膨張手段が設置されたバイパス配管と、
を具備することを特徴とする。
(2)本発明に係る自動販売機(請求項2)は、断熱材によって囲まれ一面に開口部を具備する筐体と、前記開口部を開閉する断熱扉と、前記筐体内に配置された仕切板によって仕切られた、左室、中室および右室と、該左室、中室および右室を選択的に加熱または冷却するための冷媒回路と、を有し、
前記冷媒回路が、
冷媒を圧縮する圧縮機と、
該圧縮機によって圧縮された冷媒が選択的に供給されるガスクーラと、
前記圧縮機によって圧縮された冷媒が選択的に供給される、前記左室に配置された左室凝縮器および前記中室に配置された中室凝縮器と、
前記ガスクーラを通過した冷媒、若しくは前記左室凝縮器または前記中室凝縮器の一方または両方を通過した冷媒が、供給される室冷却用膨張手段と、
該室冷却用膨張手段を通過した冷媒が選択的に供給される、前記左室に配置された左室蒸発器、前記中室に配置された中室蒸発器、および前記右室に配置された右室蒸発器と、
前記圧縮機と、前記ガスクーラと、前記室冷却用膨張手段と、前記左室蒸発器および前記中室蒸発器および前記右室蒸発器と、前記圧縮機とを順次連結して冷媒を循環させる室冷却用配管系と、
前記圧縮機と、前記左室凝縮器および前記中室凝縮器と、前記ガスクーラと前記室冷却用膨張手段との間とを順次連結して冷媒を流す室加熱用配管系と、
前記室冷却用膨張手段と前記左室蒸発器および前記中室蒸発器および前記右室蒸発器との間において分岐し、前記左室蒸発器および前記中室蒸発器および前記右室蒸発器と前記圧縮機との間に合流する、バイパス電磁弁が設置されたバイパス配管と、
を具備することを特徴とする。
(3)本発明に係る自動販売機(請求項3)は、断熱材によって囲まれ一面に開口部を具備する筐体と、前記開口部を開閉する断熱扉と、前記筐体内に配置された仕切板によって仕切られた、左室、中室および右室と、該左室、中室および右室を選択的に加熱または冷却するための冷媒回路と、を有し、
前記冷媒回路が、
冷媒を圧縮する圧縮機と、
該圧縮機によって圧縮された冷媒が選択的に供給されるガスクーラと、
前記圧縮機によって圧縮された冷媒が選択的に供給される、前記左室に配置された左室凝縮器および前記中室に配置された中室凝縮器と、
前記ガスクーラを通過した冷媒、若しくは前記左室凝縮器または前記中室凝縮器の一方または両方を通過した冷媒が、供給される室冷却用膨張手段と、
該室冷却用膨張手段を通過した冷媒が選択的に供給される、前記左室に配置された左室蒸発器、前記中室に配置された中室蒸発器、および前記右室に配置された右室蒸発器と、
前記圧縮機と、前記ガスクーラと、前記室冷却用膨張手段と、前記左室蒸発器および前記中室蒸発器および前記右室蒸発器と、前記圧縮機とを順次連結して冷媒を循環させる室冷却用配管系と、
前記圧縮機と、前記左室凝縮器および前記中室凝縮器と、前記ガスクーラと前記室冷却用膨張手段との間とを順次連結して冷媒を流す室加熱用配管系と、
前記合流点と前記室冷却用膨張手段との間における冷媒と、前記左室蒸発器および前記中室蒸発器および前記右室蒸発器と前記圧縮機との間における冷媒との間で熱交換をするための内部熱交換器と、
該熱交換器をバイパスして、前記左室蒸発器および前記中室蒸発器および前記右室蒸発
器と前記圧縮機とを直結するバイパス配管と、
前記熱交換器に流入する冷媒量および前記バイパス配管流入する冷媒量を、それぞれ調整する電磁弁と、
を具備することを特徴とする。
(4)本発明に係る自動販売機(請求項4)は、断熱材によって囲まれ一面に開口部を具備する筐体と、前記開口部を開閉する断熱扉と、前記筐体内に配置された仕切板によって仕切られた、左室、中室および右室と、該左室、中室および右室のそれぞれに設置され、室内空気を循環させる左室ファン、中室ファンおよび右室ファンと、
該左室、中室および右室を選択的に加熱または冷却するための冷媒回路と、を有し、
前記冷媒回路が、
冷媒を圧縮する圧縮機と、
該圧縮機によって圧縮された冷媒が選択的に供給されるガスクーラと、
前記圧縮機によって圧縮された冷媒が選択的に供給される、前記左室に配置された左室凝縮器および前記中室に配置された中室凝縮器と、
前記ガスクーラを通過した冷媒、若しくは前記左室凝縮器または前記中室凝縮器の一方または両方を通過した冷媒が、供給される室冷却用膨張手段と、
該室冷却用膨張手段を通過した冷媒が選択的に供給される、前記左室に配置された左室蒸発器、前記中室に配置された中室蒸発器、および前記右室に配置された右室蒸発器と、
前記圧縮機と、前記ガスクーラと、前記室冷却用膨張手段と、前記左室蒸発器および前記中室蒸発器および前記右室蒸発器と、前記圧縮機とを順次連結して冷媒を循環させる室冷却用配管系と、
前記圧縮機と、前記左室凝縮器および前記中室凝縮器と、前記ガスクーラと前記室冷却用膨張手段との間とを順次連結して冷媒を流す室加熱用配管系と、
を具備し、
前記室冷却用膨張手段を通過した冷媒を、前記左室蒸発器および前記中室蒸発器および前記右室蒸発器の何れにも供給する際、前記左室ファンまたは前記中室ファンまたは前記右室ファンの少なくとも1台を低速回転または回転停止にしたことを特徴とする。
(5)本発明に係る自動販売機(請求項5)は、前記(1)乃至(4)の何れかにおいて、前記室冷却用膨張手段がキャピラリーであることを特徴とする。
(i)本発明の請求項1に係る自動販売機は、ガスクーラを通過した冷媒(中温高圧冷媒)の一部を、バイパス膨張手段によって膨張させた後、圧縮機に直接戻すバイパス配管を有する。したがって、高周温下において、バイパス配管を経由した冷媒(バイパス冷媒)を、左室蒸発器および前記中室蒸発器および前記右室蒸発器を通過した冷媒(中温低圧冷媒)に合流させれば、前者によって後者は冷却されるから、前記圧縮機に戻る冷媒の温度が低くなり、圧縮機自体の温度の上昇が防止される。
(ii)本発明の請求項2に係る自動販売機は、室冷却用膨張手段を通過した冷媒(低温低圧冷媒)の一部を、左室蒸発器および前記中室蒸発器および前記右室蒸発器をバイパスさせて、圧縮機に直接戻すバイパス配管を有する。したがって、高周温下において、室冷却用膨張手段において膨張した冷媒(低温低圧冷媒)を、左室蒸発器および前記中室蒸発器および前記右室蒸発器を通過した冷媒(中温低圧冷媒)に合流させれば、前者によって後者は冷却されるから、前記圧縮機に戻る冷媒の温度が低くなり、圧縮機自体の温度の上昇が防止される。
(iii)本発明の請求項3に係る自動販売機は、内部熱交換器を有すると共に、内部熱交換器をバイパスするバイパス配管を有する。したがって、高周温下において、左室蒸発器および前記中室蒸発器および前記右室蒸発器を通過した冷媒が内部熱交換器を通過しないで、圧縮機に直接戻るため、ガスクーラを通過した冷媒(中温高圧冷媒)から温熱を受け取ることがなく、低い温度のまま圧縮機に吸引され、圧縮機自体の温度の上昇が防止される。
(iv)本発明の請求項4に係る自動販売機は、室冷却用膨張手段を通過した冷媒を、左室蒸発器および中室蒸発器および右室蒸発器の何れにも供給する際、左室ファンまたは中室ファンまたは右室ファンの少なくとも1台を低速回転可能または回転停止可能にしている。したがって、高周温下において、全ての蒸発器に冷媒を供給するため、低圧側の冷媒循環量が増加するから、高圧側の圧力が低減する。
また、高周温下において、例えば、左室ファンを減速回転または回転停止するため、左室蒸発器において低温低圧冷媒はほとんど蒸発しないまま通過して、中室蒸発器および右室蒸発器において蒸発して温度が上昇している中温低圧冷媒に合流するから、中温低圧冷媒は冷却されて圧縮機に吸引され、圧縮機自体の温度の上昇が防止される。さらに、左室ファンに加え、中室ファンまたは右室ファンの一方または両方を減速回転または回転停止すれば、圧縮機自体の温度の上昇がさらに防止される。
(v)本発明の請求項5に係る自動販売機は、室冷却用膨張手段がキャピラリーであって、冷媒循環量の制御ができない固定絞りであるから、高周温下において、前記バイパス配管を設けることによって、中温低圧冷媒の冷却効果が顕著になる。
[実施の形態1:自動販売機]
図1〜図5は本発明の実施の形態1に係る自動販売機を説明するものであって、図1は正面視の断面図、図2は側面視の断面図、図3はこれに設置された冷却回路の構成図、図4および図5は冷媒の流れ方を示す冷却回路の構成図である。
図1および図2において、自動販売機1000は、自動販売機1000の本体のキャビネット200と、キャビネット200の内部で断熱材300に包囲された商品収納庫400と、商品Sを補充する時に商品収納庫400を開閉する商品補充用扉404と、商品収納庫400と外気を遮断するための内扉405と、自動販売機1000の前扉406と、を有している。
商品収納庫400は仕切り板403LM、403MRによって商品室(以下、「左室」と称す)40L、商品室(以下、「中室」と称す)40M、商品室(以下、「右室」と称す)40Rに仕切られている。
なお、以下の説明において、左室40L、中室40Mおよび右室40Rのそれぞれに配置される部材において、共通する内容を説明する場合には、それぞれをまとめてまたはそれぞれを個別に、部材名称を形容する「左室、中室、右室」や、符号の添え字「a、b、c」を省略する場合がある。
各商品収納庫400には、商品Sを収納するための商品収納ラック407と、商品収納ラック407から自然落下した商品Sを取出すための商品取出し口409と、商品Sを商品取出し口409まで誘導する商品誘導板408とが設置され、商品誘導板408の下方が庫内部品収納室410となっている。また、庫内空気を商品収納ラック407を経由して庫内部品収納室410に循環させるための循環ダクト420が設置されている。
そして、庫内部品収納室410には、庫内空気を商品誘導板408(通気孔が設けられている)を通過して商品Sに衝突させる室内ファン430と、室内ファン430の下流(循環ダクト420から遠い側)に庫内熱交換器440と、室内ファン430および庫内熱交換器440を収納する送風ダクト450と、送風ダクト450に連通して空気を通す風胴460と、が設置されている。そして、風胴460の上面に室内温度を測定する室内温度センサー500が設置されている。
さらに、商品収納庫400の下方には、コンデンシングユニット470および庫外ファン481を収納するための機械室480と、電装品および制御手段を収納するための電装品収納室490とが配置されている。
(冷媒回路)
図3において、自動販売機1000が有する冷媒回路1000cは、冷媒を圧縮する圧縮機1と、圧縮機1によって圧縮された冷媒(以下、高温高圧冷媒と称す)が選択的に供給されるガスクーラ2と、圧縮機1によって圧縮された高温高圧冷媒が選択的に供給される、左室40Lに配置された左室凝縮器7Lおよび中室40Mに配置された中室凝縮器7Mと、ガスクーラ2を通過した冷媒(以下、中温高圧冷媒と称す)、若しくは左室凝縮器7Lまたは中室凝縮器7Mの一方または両方を通過した冷媒(以下、中温高圧冷媒と称す)が、供給される室冷却用膨張手段(キャピラリー)4と、室冷却用膨張手段4を通過した冷媒(以下、低温低圧冷媒と称す)が選択的に供給される、左室40Lに配置された左室蒸発器6L、中室40Mに配置された中室蒸発器6M、および右室40Rに配置された右室蒸発器6Rと、を有している。
また、圧縮機1と、ガスクーラ2と、室冷却用膨張手段4と、左室蒸発器6Lおよび中室蒸発器6Mおよび右室蒸発器6Rと、圧縮機1とを順次連結して冷媒を循環させる室冷却用配管系100Cと、圧縮機1と、左室凝縮器7Lおよび中室凝縮器7Mと、ガスクーラ2と室冷却用膨張手段4との間の合流点8において室冷却用配管系100Cに合流する室加熱用配管系100Hと、を有している。すなわち、ガスクーラ2は、室冷却用配管系100Cの一部を構成する伝熱管(図示しない)と、室加熱用配管系100Hの一部を構成する伝熱管(図示しない)と、係る伝熱管が貫通する共通の複数の放熱板(図示しない)と、を有している。
また、室冷却用膨張手段4の直前における中温高圧冷媒と、左室蒸発器6Lまたは中室蒸発器6Mまたは右室蒸発器6Rの何れか1室以上を通過した冷媒(以下、中温低圧冷媒と称す)との間で、熱交換する内部熱交換器3を有している。
さらに、合流点8(室冷却用配管系100Cと室加熱用配管系100Hとが合流している)と室冷却用膨張手段4との間において分岐し、左室蒸発器6Lおよび中室蒸発器6Mおよび右室蒸発器6Rと圧縮機1の間において合流するバイパス配管81を有している。なお、バイパス配管81には、バイパス膨張手段(キャピラリー)81eおよびバイパス電磁弁81vが設置されている。
なお、バイパス電磁弁81vを撤去して、バイパス膨張手段81eのみによってバイパスする冷媒量を調整したり、常時、冷媒がバイパスするようにしてもよい。
なお、説明の便宜上、符号jの部材(分岐点、合流点を含む)と符号kの部材(分岐点、合流点を含む)とを連結する配管を符号jkにて示し、配管jkに設置された電磁弁を符号jkvと、配管jkに設置された逆止弁(逆流防止弁に同じ)を符号jkn、配管jkに設置された流量調整弁を符号jkfとする。
すなわち、ガスクーラ2と内部熱交換器3とを連結する配管23の合流点8より上流側には、逆止弁23nが設置されている。また、室冷却用膨張手段4の下流側には、分岐点5に至る配管45が設置され、配管45は分岐点5において、左室蒸発器6Lに連通する配管56Lと、中室蒸発器6Mに連通する配管56Mと、右室蒸発器6Rに連通する配管56Rと、に分岐している。そして、配管56Lには、電磁弁56Lvと流量調整弁56Lfが設置されている。
さらに、左室蒸発器6Lと中室蒸発器6Mと右室蒸発器6Rの下流側には、それぞれ内部熱交換器3に至る配管63Lと配管63Mと配管63Rとが設置され、これらは配管63に統合されている。
一方、左室凝縮器7Lと中室凝縮器7Mとの下流側には、合流点9に至る配管79Lと配管79Mとが設置され、配管79Lと配管79Mとはガスクーラ2を通過して合流点8に至る配管98に統合されている。そして、配管79Lと配管79Mと配管98とには、それぞれ逆止弁79Lnと逆止弁79Mnと逆止弁98nとが、設置されている。
(冷媒の通常の流れ、CCC運転モード)
図4の(a)において、CCC運転モードにおける冷媒の流れを実線にて示している。すなわち、圧縮機1において圧縮された高温高圧冷媒は、配管12(電磁弁12vが開き、電磁弁17Lv、16bvが閉じている)を経由してガスクーラ2に流入し、さらに、配管24(一体化した配管23および配管34を配管24と称している)に流入して室冷却用膨張手段4に供給される。
そして、室冷却用膨張手段4において膨張した低温低圧冷媒は配管45に流入し、分岐点5において分岐され、配管56L、56M、56R(電磁弁56Lv、56Mv、56Rvが開いている)に流入し、それぞれ流量調整弁56Lf、56Mf、56Rfによって流量調整され、左室蒸発器6L、中室蒸発器6M、右室蒸発器6Rに供給される。
そうすると、低温低圧冷媒は、左室蒸発器6L、中室蒸発器6M、および右室蒸発器6Rにおいて、蒸発(冷熱を放出)して、左室40L、中室40M、および右室40Rを冷却する。さらに、前記蒸発した後の冷媒(中温低圧冷媒に同じ)は、配管63L、63M、63Rを経由して内部熱交換器3を通過した後、圧縮機1に戻る循環をする。
なお、室加熱用配管系の配管98には、逆止弁98nが設置されているから、中温高圧冷媒が室加熱用配管系の配管98(ガスクーラ2の室加熱用配管系を構成する伝熱管)に流入することはない。
(冷媒のバイパス流れ、CCC運転モード)
図4の(b)において、周囲温度が高い場合(閾値(例えば、35℃)を越えた場合)、バイパス配管81に設置したバイパス電磁弁81vを開く。そうすると、ガスクーラ2から流出した中温高圧冷媒の一部はバイパス配管41に流入してバイパス膨張手段81eにおいて膨張し、低温低圧冷媒になって圧縮機1に戻る直前の中温低圧冷媒と混ざり合うことになる。
すなわち、圧縮機1に吸引される冷媒の温度が、低温低圧冷媒との混合によって低下するから、圧縮機1の温度上昇が抑えられる(吸引した冷媒自体が、圧縮機1の本体の冷却に寄与している)。よって、周囲温度が高い状況での運転においても、圧縮機1の温度上昇による故障を防止することができる。
なお、バイパス電磁弁81vを撤去して、バイパス膨張手段81eのみによってバイパスする冷媒量を調整してもよい。このとき、常時、冷媒がバイパスするようにしてもよい。
(冷媒の通常の流れ、HHC運転モード)
図5の(a)において、HHC運転モードにおける冷媒の流れを実線にて示している。すなわち、圧縮機1において圧縮された高温高圧冷媒は、配管17(電磁弁17Lv、17Mvが開き、電磁弁12vが閉じている)を経由して左室凝縮器7Lと中室凝縮器7Mに流入する。そうすると、高温高圧冷媒は、左室凝縮器7Lおよび中室凝縮器7Mにおいて凝縮(温熱を放出)して、左室40Lおよび中室40Mを加熱する。
そして、左室凝縮器7Lおよび中室凝縮器7Mを通過した冷媒(中温高圧冷媒に同じ)は配管79Lおよび配管79Mに流入し、配管98を経由して(以上、室冷却用配管系100C)、合流点8において室加熱用配管系100Hの配管23(配管24を構成している)に合流する。
さらに、中温高圧冷媒は内部熱交換器3を通過して室冷却用膨張手段4に供給される。そして、室冷却用膨張手段4において膨張した低温低圧冷媒は配管45に流入し、分岐点5において分岐され配管56Rに流入し(電磁弁56Lv、56Mvが閉じ、電磁弁56Rvが開いている)、流量調整弁56Rfによって流量調整され右室蒸発器6Rに供給される。そうすると、低温低圧冷媒は、右室蒸発器6Rにおいて蒸発(冷熱を放出)して、右室40Rを冷却する。さらに、前記蒸発した後の冷媒(中温低圧冷媒に同じ)は、配管63Rを経由して内部熱交換器3を通過した後、圧縮機1に戻る循環をする。
なお、室冷却用配管系100Cの配管23には、逆止弁23nが設置されているから、中温高圧冷媒が配管23やガスクーラ2の室冷却用配管系100Cを構成する伝熱管に流入することはない。
(冷媒のバイパス流れ、HHC運転モード)
図5の(b)において、周囲温度が高い場合(閾値(例えば、35℃)を越えた場合)、バイパス配管81に設置したバイパス電磁弁81vを開く。そうすると、左室凝縮器7Lおよび中室凝縮器7Mにおいて凝縮した後、ガスクーラ2から流出した中温高圧冷媒の一部は、バイパス配管81に流入してバイパス膨張手段81eにおいて膨張し、低温低圧冷媒になって、圧縮機1に戻る直前の中温低圧冷媒と混ざり合うことになる。
すなわち、前記CCC運転モードの場合と同様に、圧縮機1に吸引される冷媒の温度が、低温低圧冷媒との混合によって低下するから、圧縮機1の温度上昇が抑えられる(吸引した冷媒自体が、圧縮機1の本体の冷却に寄与している)。よって、周囲温度が高い状況での運転においても、圧縮機1の温度上昇による故障を防止することができる。
なお、一室のみが加熱されるHCC運転モードまたはCHC運転モードは、HHC運転モードにおける、左室40Lまたは中室40Mの一方に高温高圧冷媒が供給され、他方に低温低圧冷媒が供給されるものであるから、HCC運転モードまたはCHC運転モードにおける通常の冷媒の流れは、2室が加熱されるHHC運転モードに準じる。また、周囲温度が高い場合の冷媒のバイパス流れは、2室が加熱されるHHC運転モードに同じである。
[実施の形態2:自動販売機]
図6および図7は、本発明の実施の形態2に係る自動販売機を説明するものであって、図6は自動販売機に設置された冷却回路の構成図、図7は冷媒の流れ方を示す冷却回路の構成図である。なお、実施の形態1(図1〜図3)と同じ部分または相当する部分には同じ符号を付している。以下、実施の形態1と相違する点を中心に説明する。
(冷媒回路)
図6において、自動販売機2000(図示しない、図1および図2に同じ)が有する冷媒回路2000cは、冷媒回路1000c(実施の形態1)が有するバイパス配管81に替えて、バイパス配管41を有している。
すなわち、室冷却用膨張手段4の下流側に設置された配管45と、内部熱交換器3と圧縮機1とを連通する配管31とが、バイパス配管41によって連結されている。そして、バイパス配管41にはバイパス電磁弁41vが設置されている。
したがって、CCC運転モードにおける通常の冷媒流れ方およびHHC運転モードにおける通常の冷媒流れ方は、冷媒回路1000c(実施の形態1)に同じである。
なお、バイパス電磁弁41vを開閉機能(遮断)と流量調整機能を具備するものにして、バイパスする冷媒量を調整してもよい。また、バイパス電磁弁41vを撤去して、常時、冷媒の一部がバイパスするようにしてもよい。
(冷媒のバイパス流れ、CCC運転モード)
図7の(a)において、周囲温度が高い場合(閾値(例えば、35℃)を越えた場合)のCCC運転モードにおける冷媒の流れを実線にて示している。
すなわち、バイパス配管41に設置したバイパス電磁弁41vが開いている。そうすると、室冷却用膨張手段4から流出した低温低圧冷媒の一部はバイパス配管41に流入して、左室蒸発器6L、中室蒸発器6Mおよび右室蒸発器6Rを通過した後(正確には、内部熱交換器3も通過している)の圧縮機1に戻る直前の中温低圧冷媒と、混ざり合うことになる。
すなわち、圧縮機1に吸引される冷媒の温度が、低温低圧冷媒との混合によって低下するから、圧縮機1の温度上昇が抑えられる(吸引した冷媒自体が、圧縮機1の本体の冷却に寄与している)。よって、周囲温度が高い状況での運転においても、圧縮機1の温度上昇による故障を防止することができる。
なお、バイパス電磁弁41vを開閉機能(遮断)と流量調整機能を具備するものにして、バイパスする冷媒量を調整してもよい。また、バイパス電磁弁41vを撤去して、このとき、常時、冷媒の一部がバイパスするようにしてもよい。
(冷媒のバイパス流れ、HHC運転モード)
図7の(b)において、周囲温度が高い場合(閾値(例えば、35℃)を越えた場合)のHHC運転モードにおける冷媒の流れを実線にて示している。すなわち、バイパス配管41に設置したバイパス電磁弁41vを開いている。そうすると、室冷却用膨張手段4から流出した低温低圧冷媒の一部はバイパス配管41に流入して、右室蒸発器6Rを通過した後(正確には、内部熱交換器3も通過している)の圧縮機1に戻る直前の中温低圧冷媒と、混ざり合うことになる。
すなわち、圧縮機1に吸引される冷媒の温度が、低温低圧冷媒との混合によって低下するから、圧縮機1の温度上昇が抑えられる(吸引した冷媒自体が、圧縮機1の本体の冷却に寄与している)。よって、周囲温度が高い状況での運転においても、圧縮機1の温度上昇による故障を防止することができる。
なお、バイパス電磁弁41vを開閉機能(遮断)と流量調整機能を具備するものにして、バイパスする冷媒量を調整してもよい。また、バイパス電磁弁41vを撤去して、このとき、常時、冷媒の一部がバイパスするようにしてもよい。
[実施の形態3:自動販売機]
図8および図9は本発明の実施の形態3に係る自動販売機を説明するものであって、図8は自動販売機に設置された冷却回路の構成図、図9は冷媒の流れ方を示す冷却回路の構成図である。なお、実施の形態1(図1〜図3)と同じ部分または相当する部分には同じ符号を付している。以下、実施の形態1と相違する点を中心に説明する。
(冷媒回路)
図8において、自動販売機3000(、図示しない、図1および図2に同じ)が有する冷媒回路3000cは、冷媒回路1000c(実施の形態1)が有するバイパス配管81に替えて、内部熱交換器3をバイパス(ショートカット)するバイパス配管61を有している。すなわち、バイパス配管61は、左室蒸発器6L等と内部熱交換器3とを連結する配管63と、内部熱交換器3と圧縮機1とを連結する配管31とを連結している。なお、配管63には、バイパス配管61が分岐した位置よりも下流側に電磁弁63vが設置され、バイパス配管61にはバイパス電磁弁61vが設置されている。
したがって、CCC運転モードにおける通常の冷媒流れ方およびHHC運転モードにおける通常の冷媒流れ方は、冷媒回路1000c(実施の形態1)に同じである。
(冷媒のバイパス流れ、CCC運転モード)
図9の(a)において、周囲温度が高い場合(閾値(例えば、35℃)を越えた場合)のCCC運転モードにおける冷媒の流れを実線にて示している。バイパス配管61に設置したバイパス電磁弁61vが開き、内部熱交換器3に連通する配管63に設置した電磁弁63vが閉じている。そうすると、左室蒸発器6L、中室蒸発器6Mおよび右室蒸発器6Rを通過した後の中温低圧冷媒の全ては、内部熱交換器3をバイパスして圧縮機1に直接流入する。
このとき、ガスクーラ2を通過した後の中温高圧冷媒の保有する温熱が、圧縮機1に流入する直前の中温低圧冷媒に受け渡されないから、圧縮機1に吸引される直前に、中温低圧冷媒の温度が上昇するようなことがない。したがって、圧縮機1の温度上昇が抑えられる(吸引した冷媒自体が、圧縮機1の本体の冷却に寄与している)から、周囲温度が高い状況での運転においても、圧縮機1の温度上昇による故障を防止することができる。
なお、電磁弁63vおよびバイパス電磁弁41vを開閉機能(遮断)と流量調整機能を具備するものにして、バイパスする冷媒量を調整してもよい。また、電磁弁63vおよびバイパス電磁弁41vの双方を撤去して、常時、冷媒の一部が内部熱交換器3を通過し、これを除く冷媒がバイパスするようにしてもよい。
(冷媒のバイパス流れ、HHC運転モード)
図7の(b)において、周囲温度が高い場合(閾値(例えば、35℃)を越えた場合)のHHC運転モードにおける冷媒の流れを実線にて示している。バイパス配管61に設置したバイパス電磁弁61vが開き、内部熱交換器3に連通する配管63に設置した電磁弁63vが閉じている。そうすると、右室蒸発器6Rを通過した後の中温低圧冷媒の全ては、内部熱交換器3をバイパスして圧縮機1に直接流入する。
したがって、前記CCC運転モードの場合と同様に、圧縮機1に吸引される直前に、中温低圧冷媒の温度が上昇するようなことがないから、圧縮機1の温度上昇が抑えられ、周囲温度が高い状況での運転においても、圧縮機1の温度上昇による故障を防止することができる。
なお、電磁弁63vおよびバイパス電磁弁41vを開閉機能(遮断)と流量調整機能を具備するものにして、バイパスする冷媒量を調整してもよい。また、電磁弁63vおよびバイパス電磁弁41vの双方を撤去して、常時、冷媒の一部が内部熱交換器3を通過し、これを除く冷媒がバイパスするようにしてもよい。
[実施の形態4:自動販売機]
図10〜図12は本発明の実施の形態4に係る自動販売機を説明するものであって、図10は自動販売機に設置された冷却回路の構成図、図11は制御系の実施例を示すブロック図およびフローチャート図、図12は制御系の実施例を示すタイムチャート図である。なお、実施の形態1(図1〜図3)と同じ部分または相当する部分には同じ符号を付している。以下、実施の形態1と相違する点を中心に説明する。
(冷媒回路)
図10において、自動販売機4000(図示しない、図1および図2に同じ)が有する冷媒回路4000cは、冷媒回路1000c(実施の形態1)が有するバイパス配管81を撤去したものである。そして、左室40Lに設置された左室ファン430L、中室40Mに設置された中室ファン430Mおよび右室40Rに設置された右室ファン430Rのそれぞれの運転/停止、あるいは回転数を制御する室内ファン制御手段4430を有している。
したがって、CCC運転モードにおける通常の冷媒流れ方およびHHC運転モードにおける通常の冷媒流れ方は、冷媒回路1000c(実施の形態1)に同じである。
(室内ファン制御手段の制御要領)
CCC運転モードのとき、低温低圧冷媒は、左室蒸発器6L、中室蒸発器6Mおよび右室蒸発器6Rに供給されている。このとき、電磁弁56Lv、電磁弁56Mvおよび電磁弁56Rvが開いているから、低圧側の冷媒(低温低圧冷媒、中温低圧冷媒に同じ)の循環量が増加するため、高温高圧冷媒の圧力を低減することができる。
さらに、周囲温度が高い場合(閾値(例えば、35℃)を越えた場合)、左室ファン430L、中室ファン430Mまたは右室ファン430Rのうちの少なくとも1台の回転を停止したり、少なくとも1台の回転数を小さく(減速)する。そうすると、回転停止または回転減速したファンが設置された室の蒸発器では、低温低圧冷媒の蒸発が停止または蒸発量が減少するから、低熱を放出しないままの低圧低温冷媒が、圧縮機1に戻ることになる。したがって、圧縮機1の温度上昇が抑えられ、周囲温度が高い状況での運転においても、圧縮機1の温度上昇による故障を防止することができる。
なお、周囲温度が高い場合に、何れのファンを回転停止するか、回転停止する時間(ON/OFFのインターバル)を幾らにするか、あるいは、回転減速するファンを何れにして、どの程度の減速量にするか、減速運転の時間を幾らにするか等は、周囲温度だけでなく、各室の温度状況(収納された商品の払い出し状況)等を勘案して、適宜選定されるものである。
なお、例えば、右室40Rに設置された右室ファン430Rが複数である場合、回転減速に替えて、回転停止する台数を変更してもよい。また、回転停止する台数を変更しながら、回転減速を変えてもよい。
なお、以上は、バイパス配管81のない冷媒回路4000cについて説明しているが、本発明はこれに限定するものではなく、バイパス配管81を有する冷媒回路1000c(実施の形態1)、バイパス配管41を有する冷媒回路2000c(実施の形態2)あるいはバイパス配管61を有する冷媒回路3000c(実施の形態3)のいずれにおいても、、冷媒回路4000cにおけると同様の制御をすることができ、かかる制御をすることによって、それぞれの実施の形態1〜3において説明した効果が促進されるものである。
(実施例)
図11の(a)において、自動販売機4000の有する制御系は、室内ファン制御手段4430と、制御情報を検出して、それを室内ファン制御手段4430に入力する、周囲温度センサー600と、室内温度センサー500(正確には、左室40Lに設置された左室温度センサー500L、中室40Mに設置された中室温度センサー500M、右室40Rに設置された右室温度センサー500R)と、室内ファン制御手段4430からの制御信号を受ける、室内ファン430(正確には、左室40Lに設置された左室ファン430L、中室40Mに設置された中室ファン430M、右室40Rに設置された右室ファン430R)と、電磁弁56v(正確には、電磁弁56Lv、電磁弁56Mv、電磁弁56Rv)と、を有している。
図11の(b)において、室内ファン制御手段4430は、周囲温度センサー600が周囲温度を検出し(S1)、検出した周囲温度と閾値(例えば、35℃)とを比較して(S2)、周囲温度が閾値未満である場合には、通常運転モードを実行させようと判断して(S3)、電磁弁56vや室内ファン430に所定の動作を指令する(S4)。一方、周囲温度が閾値以上である場合には、高負荷運転モードを実行させようと判断して(S5)、電磁弁56vの切り替えや室内ファン430の運転停止/運転減速等の所定の動作を指令する(S6)。
図12はタイムチャートの一例である。図12において、前記のように周囲温度が閾値以上の場合に、高負荷運転モードを実行している。
そして、高負荷運転モードにおいては、一定時間間隔で各室内温度を検出して、そのときに最も高い温度になっている室(商品収納庫)40の室内ファン430を起動(on))して、当該室を冷却する。
また、温度判定(図11の(b)においてS1)前に、冷却している室の室内温度が設定下限まで下がった場合には、その他の2室のうち室内温度がより高い方に設置された室内ファン430を起動(on)して、当該室を冷却する。なお、その他の2室の室内温度が同じである場合の為に、予め起動する室内ファンの優先順位を決めておく。
そして、周囲温度が閾値未満に下がったら、通常運転に戻す。
本発明によれば、高周温下の運転に際し、圧縮機の温度上昇を防止することができ、圧縮機の保全が図られるから、各種自動販売機として広く利用することができる。
本発明の実施の形態1に係る自動販売機を説明する正面視の断面図。 本発明の実施の形態1に係る自動販売機を説明する側面視の断面図。 図1に示す自動販売機に設置された冷却回路の構成図。 図1に示す自動販売機における冷媒の流れ方を示す冷却回路の構成図。 図1に示す自動販売機における冷媒の流れ方を示す冷却回路の構成図。 本発明の実施の形態2に係る自動販売機に設置された冷却回路の構成図。 図6に示す自動販売機における冷媒の流れ方を示す冷却回路の構成図。 本発明の実施の形態3に係る自動販売機に設置された冷却回路の構成図。 図8に示す自動販売機における冷媒の流れ方を示す冷却回路の構成図。 本発明の実施の形態4に係る自動販売機に設置された冷却回路の構成図。 本発明の実施の形態4に係る自動販売機の制御系の実施例のブロック図。 本発明の実施の形態4に係る自動販売機の制御系の実施例のフローチャート図。
符号の説明
1 圧縮機
2 ガスクーラ
3 内部熱交換器
4 室冷却用膨張手段
5 分岐点
6L 左室蒸発器
6M 中室蒸発器
6R 右室蒸発器
7L 左室凝縮器
7M 中室凝縮器
8 合流点
9 合流点
40L 左室
40M 中室
40R 右室
41 バイパス配管(実施の形態2)
41v バイパス電磁弁(実施の形態2)
61 バイパス配管(実施の形態3)
61v バイパス電磁弁(実施の形態3)
81 バイパス配管(実施の形態1)
81e バイパス膨張手段(実施の形態1)
81v バイパス電磁弁(実施の形態1)
100C 室冷却用配管系
100H 室加熱用配管系
200 キャビネット
300 断熱材
400 商品収納庫
403 仕切り板
404 商品補充用扉
405 内扉
406 前扉
407 商品収納ラック
408 商品誘導板
409 商品取出し口
410 庫内部品収納室
420 循環ダクト
430 室内ファン
440 庫内熱交換器
450 送風ダクト
460 風胴
470 コンデンシングユニット
480 機械室
481 庫外ファン
490 電装品収納室
500 室内温度センサー
600 周囲温度センサー
1000 自動販売機(実施の形態1)
1000c 冷媒回路(実施の形態1)
2000 自動販売機(実施の形態2)
2000c 冷媒回路(実施の形態2)
3000 自動販売機(実施の形態3)
3000c 冷媒回路(実施の形態3)
4000 自動販売機(実施の形態4)
4000c 冷媒回路(実施の形態4)
4430 室内ファン制御手段(実施の形態4)
S 商品

Claims (5)

  1. 断熱材によって囲まれ一面に開口部を具備する筐体と、前記開口部を開閉する断熱扉と、前記筐体内に配置された仕切板によって仕切られた、左室、中室および右室と、該左室、中室および右室を選択的に加熱または冷却するための冷媒回路と、を有し、
    前記冷媒回路が、
    冷媒を圧縮する圧縮機と、
    該圧縮機によって圧縮された冷媒が選択的に供給されるガスクーラと、
    前記圧縮機によって圧縮された冷媒が選択的に供給される、前記左室に配置された左室凝縮器および前記中室に配置された中室凝縮器と、
    前記ガスクーラを通過した冷媒、若しくは前記左室凝縮器または前記中室凝縮器の一方または両方を通過した冷媒が、供給される室冷却用膨張手段と、
    該室冷却用膨張手段を通過した冷媒が選択的に供給される、前記左室に配置された左室蒸発器、前記中室に配置された中室蒸発器、および前記右室に配置された右室蒸発器と、
    前記圧縮機と、前記ガスクーラと、前記室冷却用膨張手段と、前記左室蒸発器および前記中室蒸発器および前記右室蒸発器と、前記圧縮機とを順次連結して冷媒を循環させる室冷却用配管系と、
    前記圧縮機と、前記左室凝縮器および前記中室凝縮器と、前記ガスクーラと前記室冷却用膨張手段との間とを順次連結して冷媒を流す室加熱用配管系と、
    前記合流点と前記室冷却用膨張手段との間において分岐し、前記左室蒸発器および前記中室蒸発器および前記右室蒸発器と前記圧縮機の間において合流する、バイパス膨張手段が設置されたバイパス配管と、
    を具備することを特徴とする自動販売機。
  2. 断熱材によって囲まれ一面に開口部を具備する筐体と、前記開口部を開閉する断熱扉と、前記筐体内に配置された仕切板によって仕切られた、左室、中室および右室と、該左室、中室および右室を選択的に加熱または冷却するための冷媒回路と、を有し、
    前記冷媒回路が、
    冷媒を圧縮する圧縮機と、
    該圧縮機によって圧縮された冷媒が選択的に供給されるガスクーラと、
    前記圧縮機によって圧縮された冷媒が選択的に供給される、前記左室に配置された左室凝縮器および前記中室に配置された中室凝縮器と、
    前記ガスクーラを通過した冷媒、若しくは前記左室凝縮器または前記中室凝縮器の一方または両方を通過した冷媒が、供給される室冷却用膨張手段と、
    該室冷却用膨張手段を通過した冷媒が選択的に供給される、前記左室に配置された左室蒸発器、前記中室に配置された中室蒸発器、および前記右室に配置された右室蒸発器と、
    前記圧縮機と、前記ガスクーラと、前記室冷却用膨張手段と、前記左室蒸発器および前記中室蒸発器および前記右室蒸発器と、前記圧縮機とを順次連結して冷媒を循環させる室冷却用配管系と、
    前記圧縮機と、前記左室凝縮器および前記中室凝縮器と、前記ガスクーラと前記室冷却用膨張手段との間とを順次連結して冷媒を流す室加熱用配管系と、
    前記室冷却用膨張手段と前記左室蒸発器および前記中室蒸発器および前記右室蒸発器との間において分岐し、前記左室蒸発器および前記中室蒸発器および前記右室蒸発器と前記圧縮機との間に合流する、バイパス電磁弁が設置されたバイパス配管と、
    を具備することを特徴とする自動販売機。
  3. 断熱材によって囲まれ一面に開口部を具備する筐体と、前記開口部を開閉する断熱扉と、前記筐体内に配置された仕切板によって仕切られた、左室、中室および右室と、該左室、中室および右室を選択的に加熱または冷却するための冷媒回路と、を有し、
    前記冷媒回路が、
    冷媒を圧縮する圧縮機と、
    該圧縮機によって圧縮された冷媒が選択的に供給されるガスクーラと、
    前記圧縮機によって圧縮された冷媒が選択的に供給される、前記左室に配置された左室凝縮器および前記中室に配置された中室凝縮器と、
    前記ガスクーラを通過した冷媒、若しくは前記左室凝縮器または前記中室凝縮器の一方または両方を通過した冷媒が、供給される室冷却用膨張手段と、
    該室冷却用膨張手段を通過した冷媒が選択的に供給される、前記左室に配置された左室蒸発器、前記中室に配置された中室蒸発器、および前記右室に配置された右室蒸発器と、
    前記圧縮機と、前記ガスクーラと、前記室冷却用膨張手段と、前記左室蒸発器および前記中室蒸発器および前記右室蒸発器と、前記圧縮機とを順次連結して冷媒を循環させる室冷却用配管系と、
    前記圧縮機と、前記左室凝縮器および前記中室凝縮器と、前記ガスクーラと前記室冷却用膨張手段との間とを順次連結して冷媒を流す室加熱用配管系と、
    前記合流点と前記室冷却用膨張手段との間における冷媒と、前記左室蒸発器および前記中室蒸発器および前記右室蒸発器と前記圧縮機との間における冷媒との間で熱交換をするための内部熱交換器と、
    該熱交換器をバイパスして、前記左室蒸発器および前記中室蒸発器および前記右室蒸発
    器と前記圧縮機とを直結するバイパス配管と、
    前記熱交換器に流入する冷媒量および前記バイパス配管流入する冷媒量を、それぞれ調整する電磁弁と、
    を具備することを特徴とする自動販売機。
  4. 断熱材によって囲まれ一面に開口部を具備する筐体と、前記開口部を開閉する断熱扉と、前記筐体内に配置された仕切板によって仕切られた、左室、中室および右室と、該左室、中室および右室のそれぞれに設置され、室内空気を循環させる左室ファン、中室ファンおよび右室ファンと、
    該左室、中室および右室を選択的に加熱または冷却するための冷媒回路と、を有し、
    前記冷媒回路が、
    冷媒を圧縮する圧縮機と、
    該圧縮機によって圧縮された冷媒が選択的に供給されるガスクーラと、
    前記圧縮機によって圧縮された冷媒が選択的に供給される、前記左室に配置された左室凝縮器および前記中室に配置された中室凝縮器と、
    前記ガスクーラを通過した冷媒、若しくは前記左室凝縮器または前記中室凝縮器の一方または両方を通過した冷媒が、供給される室冷却用膨張手段と、
    該室冷却用膨張手段を通過した冷媒が選択的に供給される、前記左室に配置された左室蒸発器、前記中室に配置された中室蒸発器、および前記右室に配置された右室蒸発器と、
    前記圧縮機と、前記ガスクーラと、前記室冷却用膨張手段と、前記左室蒸発器および前記中室蒸発器および前記右室蒸発器と、前記圧縮機とを順次連結して冷媒を循環させる室冷却用配管系と、
    前記圧縮機と、前記左室凝縮器および前記中室凝縮器と、前記ガスクーラと前記室冷却用膨張手段との間とを順次連結して冷媒を流す室加熱用配管系と、
    を具備し、
    前記室冷却用膨張手段を通過した冷媒を、前記左室蒸発器および前記中室蒸発器および前記右室蒸発器の何れにも供給する際、前記左室ファンまたは前記中室ファンまたは前記右室ファンの少なくとも1台を低速回転または回転停止にしたことを特徴とする自動販売機。
  5. 前記室冷却用膨張手段がキャピラリーであることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の自動販売機。
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