JP5181859B2 - 巻ずれ防止冶具及びこれを用いたロール・ツー・ロール真空成膜装置 - Google Patents

巻ずれ防止冶具及びこれを用いたロール・ツー・ロール真空成膜装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5181859B2
JP5181859B2 JP2008157421A JP2008157421A JP5181859B2 JP 5181859 B2 JP5181859 B2 JP 5181859B2 JP 2008157421 A JP2008157421 A JP 2008157421A JP 2008157421 A JP2008157421 A JP 2008157421A JP 5181859 B2 JP5181859 B2 JP 5181859B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roll
winding
film
unwinding
core
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008157421A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009298571A (ja
Inventor
和彦 大久保
寛人 渡邉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Mining Co Ltd filed Critical Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Priority to JP2008157421A priority Critical patent/JP5181859B2/ja
Publication of JP2009298571A publication Critical patent/JP2009298571A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5181859B2 publication Critical patent/JP5181859B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Unwinding Webs (AREA)
  • Physical Vapour Deposition (AREA)

Description

本発明は、長尺樹脂フィルムを巻回してなるロール状フィルムを減圧された雰囲気下で巻き出す際に使用される巻ずれ防止冶具に関し、特にロール・ツー・ロール真空成膜装置に使用される巻ずれ防止冶具に関する。
長尺樹脂フィルムはフレキシブル性を有しており、その表面に容易に金属膜や酸化物膜を形成することができるので、電子部品や光学部品、包装材料などとして広く産業界で用いられている。例えば、液晶ディスプレイのドライバ回路では、フレキシブル性と微細配線に対応する特性を持つCOF(Chip on Film)に採用されている。また、携帯電話など小型電子機器ではフレキシブル配線基板に使用されている。
このような、COF用の基板やフレキシブル配線基板は、ポリイミドフィルム上に金属膜を積層した基板を製造し、この基板をいわゆるサブトラクティブ法等により加工することによって製造される。ポリイミドフィルム上に金属膜を積層した基板を製造するには、長尺のポリイミドフィルムをロール・ツー・ロール真空成膜装置で搬送しながら、その表面にニッケル−クロム合金及び銅等の金属薄膜をスパッタリング等で成膜する工程を経て、該金属薄膜上に銅を電気めっきする製法がとられている。また、長尺樹脂フィルムの表面に酸化物膜を形成する場合も、ロール・ツー・ロール真空成膜装置によりスパッタリング成膜する方法がとられている。
長尺のポリイミドフィルムは、円筒状の巻芯(コア)にロール状に巻回されたロール状フィルムとして流通している。従来、このロール状フィルムをロール・ツー・ロール真空成膜装置に取り付けて巻き出す場合に、その幅方向に長尺樹脂フィルムがずれて、蛇行などが発生してしまうことがあった。特にスパッタリング等の真空成膜処理のように減圧した雰囲気下で巻き出しが行われる場合は、長尺樹脂フィルムの間に存在していた空気が抜けるため、ロール状フィルムがその幅方向にずれて竹の子状になることがあった。
長尺樹脂フィルムの上記巻ずれは、通常10−3Pa以下に減圧された雰囲気下で確認されている。スパッタリング成膜時の雰囲気の圧力は10−1〜1Paであるが、この成膜処理に先立ち成膜装置内の水分等を除去するため、一時的に10−3Pa以下の圧力(以降、最低到達圧力と称する)まで減圧される。この最低到達圧力まで減圧された際に長尺樹脂フィルムの間に存在していた空気が急激に抜けるため上記巻ずれが発生する。
このようなロール・ツー・ロール真空成膜装置内での巻ずれを防止するため、最低到達圧力よりも高圧の減圧雰囲気下で、前もって長尺樹脂フィルムを巻き替えることがある。例えば、1Pa〜40000Paに減圧した雰囲気下でロール状フィルムから長尺樹脂フィルムを巻き出して新たなコアに巻き取ることが行われる。このようにして、新たなコアに巻き替えられたロール状フィルムは、最低到達圧力に減圧された雰囲気下で巻き出しても前述したような巻ずれを生じなくなる。つまり、1Pa〜40000Paに減圧された雰囲気下で巻き直す事によって、長尺樹脂フィルムの間に存在する空気が穏やかに抜けるため、最低到達圧力で巻き出しても巻ずれが生じないのである。なお、ロール状フィルムを巻き替える際の圧力が60000Pa程度では、空気の抜けが不十分であるため、最低到達圧力において巻ずれが発生する。
このように、所定の減圧雰囲気下で予めロール状フィルムを巻き替えることによって巻ずれを効果的に防ぐことができるものの、適切な減圧条件の範囲は限られている上、巻き替え作業には長時間を要するという問題がある。例えば、長尺樹脂フィルムの長さが1000mを超えると、巻き替え作業に1時間以上を要し、生産性に大きく影響を及ぼす。
そこで、巻ずれ防止板などの巻ずれ防止冶具を使用することによって巻ずれの発生を防止することが提案されている。例えば、特許文献1(特開平10−329990号公報)に、1対の巻ずれ防止板でロール状フィルムを挟み込んで巻ずれを防止する技術が開示されている。
特開平10−329990号公報
特許文献1の巻ずれ防止板を使用することによって、ある程度巻ずれを防止することは可能となるが、巻ずれ防止板とフィルムの両端は常に接触状態にあるため、しわ、傷などが発生する問題があった。また、特許文献1の装置は、構造が複雑であり、装置の整備に手間取るという問題もあった。
本発明は、上記した従来の事情に鑑み、長尺樹脂フィルムを減圧雰囲気下でロール・ツー・ロールにより搬送する際、特に長尺樹脂フィルムを巻回してなるロール状フィルムを減圧雰囲気下で巻き出す際に生じる巻ずれを防止して、長尺樹脂フィルムのシワ、傷などを防ぐ、簡易な構造の巻ずれ防止冶具を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明が提供する巻ずれ防止冶具は、円筒状のコアに長尺樹脂フィルムを巻回してなるロール状フィルムを減圧された雰囲気下で巻き出す際に使用する巻ずれ防止冶具であって、該ロール状フィルムを両側面から挟むように、前記コアに着脱可能に装着される1対の巻ずれ防止板と、各巻ずれ防止板の少なくともロール状フィルムに対向する面に、前記コアを中心にして放射状でかつ対称に配された、該ロール状フィルムの側面に当接することが可能な複数の突出部材とを有し、各突出部材における巻き出し前のロール状フィルムの側面に対向する領域の面積を各巻ずれ防止板において合計した総面積が、巻き出し前のロール状フィルムの片側側面の面積に対して0.3〜50%であることを特徴としている。
上記本発明の巻ずれ防止冶具は、ロール・ツー・ロール真空成膜装置の巻出ロール及び/又は巻取ロールに用いられることが望ましい。
本発明によれば、簡易な構造で、減圧雰囲気での長尺樹脂フィルムのロール・ツー・ロールによる搬送の際に生じる巻ずれや蛇行を防止して、しわ、傷などを防ぐことができるので、工業上の効果は高い。
先ず、本発明の巻ずれ防止冶具が用いられる減圧処理装置について説明する。図1は本発明の一具体例の巻ずれ防止冶具が組み込まれた減圧処理装置の一例の真空成膜装置10の概念図である。真空成膜装置10は、その構成部品のほとんどが収納された直方体状の筐体12を備えている。筐体12は、10−4Pa〜1Paの範囲に減圧された状態を保持できるのであればその形状は特に限定されず、円筒形状であっても良い。筐体12内には、巻出ロール13、キャンロール14、スパッタリングカソード15a、15b、テンションロール16a、16b、巻取ロール17、ガイドロール18a、18bが備えられている。この巻出ロール13及び/又は巻取ロール17に、後述する巻ずれ防止冶具20が取り付けられている。
長尺樹脂フィルムFは、コアにロール状に巻回してなるロール状フィルムRとして巻出ロール13に備え付けられており、巻出ロール13から巻き出された長尺樹脂フィルムFは、ガイドロール18aを経てテンションロール16aに導かれた後、キャンロール14の外周に沿って搬送され、さらにテンションロール16b、ガイドロール18bを経て巻取ロール17で巻き取られる。
長尺樹脂フィルムFには、公知の樹脂フィルムを使用することができる。例えば、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ1−ブテン、ポリ4−メチル−1−ペンテン、又はエチレン、プロピレン、1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン等のα−オレフィン同士のランダム若しくはブロック共重合体等のポリオレフィン、環状オレフィン共重合体などを使用することができる。
また、長尺樹脂フィルムFは、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・ビニルアルコール共重合体、エチレン・塩化ビニル共重合体等のエチレン・ビニル化合物共重合体、ポリスチレン、アクリロニトリル・スチレン共重合体、ABS、α−メチルスチレン・スチレン共重合体等のスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニル・塩化ビニリデン共重合体、ポリアクリル酸メチル、ポリメタクリル酸メチル等のポリビニル化合物、ナイロン6、ナイロン6−6、ナイロン6−10、ナイロン11、ナイロン12等のポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等の熱可塑性ポリエステル、ポリカーボネート、ポリフエニレンオキサイド等や、ポリ乳酸など生分解性樹脂、あるいはそれらの混合物のいずれかの樹脂であってもよい。また、ポリイミドやエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂からなるものであってもよい。
長尺樹脂フィルムFの幅が50cmの場合、巻ずれによって幅方向に20cm程度ずれることがある。ロール・ツー・ロール搬送において許容できる巻ずれの大きさには限度があり、これを超えるとロール・ツー・ロール搬送の際に、長尺樹脂フィルムFの幅方向端部にしわや傷が発生する。これに対して、真空成膜装置10の巻出ロール13には、後述する巻ずれ防止冶具が備わっているので、巻ずれが発生しない。よって、長尺樹脂フィルムFのロール・ツー・ロールによる搬送の際に蛇行が生じなくなるのでシワや傷が発生しない。
ところで、巻ずれはロール・ツー・ロールによる搬送の際に長尺樹脂フィルムFに加えられる張力と関係がある。一般的には、長尺樹脂フィルムFに加えられる張力を高くすれば、最低到達圧力まで減圧されても巻出ロール13での巻ずれは生じにくくなる。一方、長尺樹脂フィルムFに加わる張力が低くなれば、巻ずれようとする力を抑えきれずに前述の竹の子状の巻ずれが生じ易くなる。
長尺樹脂フィルムFに加えられる張力は、巻出ロール13、巻取ロール17、キャンロール14における駆動力のトルクにより制御される。巻ずれを生じさせない張力条件等の真空成膜装置10の具体的な運転条件は、長尺樹脂フィルムFの幅や厚み、及び真空成膜装置10のタイプなど様々な要因が関係するため、一義的に定めることはできないが、いわゆる当業者であれば適宜定めることができる。このように、適切な高さに張力を設定することによって巻ずれを防止することができるが、張力を高めにして真空成膜装置10でスパッタリング成膜を行った場合は、長尺樹脂フィルムFにシワが入ることがある。すなわち、張力が高いとスパッタリング成膜時にシワが生じる一方、張力が低いと巻ずれが生じる。
次に、上記減圧処理装置に用いられる巻ずれ防止冶具について説明する。図2は、本発明の一具体例の巻ずれ防止冶具20が、コア13aに巻回されたロール状フィルムRに装着された状態を示す概略断面図であり、この状態で真空成膜装置10に取り付けられる。なお、以下の説明においては、巻ずれ防止冶具20が巻出ロール13に取り付けられることを前提にして説明を行うが、巻取ロール17に巻ずれ防止冶具20を取り付けても良い。これにより、巻出ロール13から巻き出された長尺樹脂フィルムFが巻取ロール17に巻き取られた後、長尺樹脂フィルムFの搬送方向を逆転させて、巻取ロール17から長尺樹脂フィルムFを巻き出して巻出ロール13で巻き取る操作を行う際にも巻ずれを防止することができる。
巻ずれ防止冶具20は、上述の真空成膜装置10のような大気圧より減圧された雰囲気下で使用され、長尺樹脂フィルムFを円筒状のコア13aに巻回してなるロール状フィルムRを両側面から挟むように、コア13aに装着される1対の巻ずれ防止板21を有している。各巻ずれ防止板21は、少なくともロール状フィルムRに対向する面に、コア13aを中心にして放射状でかつ対称に配された複数の突出部材22を有している。なお、巻ずれ防止板21は、コア13aの軸に直交して装着されているが、機械加工の精度内で直交していれば、両者の角度は厳密に90°であることは要しない。
図3には、上記巻ずれ防止板21を、これに対向するロール状フィルムRg側から見た時の平面図が示されている。この巻ずれ防止板21は円盤状に形成されており、中央部にコア13aが貫通する中央開口部21aを備えている。この中央開口部21aから(すなわち、コア13aから)外周方向に、放射状でかつ対称な6本の突出部材22が延在している。これら6本の突出部材22は、各々凸状部材から形成されており、その頂部においてロール状フィルムRの側面に当接することができる。これにより、長尺樹脂フィルムFが巻回されたロール状フィルムRの巻ずれを防止することができる。
巻ずれ防止板21の形状は、図3に示す円盤状に限定されるものではなく、ロール状フィルムRの巻ずれを防止できるであれば、四角形、五角形などの任意の多角形であっても良い。巻ずれ防止板21が円盤状の場合は、その直径は巻き出される前のロール状フィルムRの直径と略同一か、それより大きいことが望ましい。また、中央開口部21aから放射状に延びる各突出部材22は、巻き出される前のロール状フィルムRの外周までか、又は該外周よりも外側まで端部が延びていることが望ましい。巻ずれ防止板21の直径が、巻き出される前のロール状フィルムRの直径より小さい場合や、突出部材22の当該端部が巻き出される前のロール状フィルムRの外周よりも内側までしか延在していない場合は、巻ずれが生じることがある。
また、突出部材22がコア13aに対して対称に配されないと、ロール状フィルムRのロール形状に偏りが生じ、長尺樹脂フィルムFの側面にキズをつけるおそれがある。各巻ずれ防止板21に設ける突出部材22の数は、図3に示す6本に限定されるものではなく、複数であれば任意の本数で良いが、より望ましくは3本以上である。3本以上配することによって、120°以下ごとに長尺樹脂フィルムFの側面が支持されるので、ロール状フィルムRのロール形状の偏りが生じにくくなる。
対向する巻ずれ防止板21同士では、互いに突出部材22の数が同じであることが好ましいが、コア13aの軸方向から見た突出部材22の位置は一致している必要はない。例えば、コア13aの軸方向から見て、一方の巻ずれ防止板21に3本の突出部材22がY字状に配設されているとき、他方の巻ずれ防止板21には3本の突出部材22が逆Y字状に配設されていても良い。
突出部材22の数や大きさは、各突出部材22における巻き出し前のロール状フィルムRの側面に対向している領域の面積を各巻ずれ防止板21において合計した総面積が、巻き出される前のロール状フィルムRの片側側面の面積に対して0.3〜50%になるように定められている。この値が0.3%未満では、巻ずれを起こそうとするロール状フィルムRの側面を保持できない。一方、この値が50%以上を越えると、長尺樹脂フィルムFに接触する突出部材22が広すぎて、しわ、傷などが発生する。
上記値を満足するのであれば、コア13aの接線方向における突出部材22の幅は適宜選択できるが、1mm以上であることが望ましい。この幅が1mm未満では、巻ずれを起こそうとするロール状フィルムRの側面を保持できなくなるおそれがある。
コア13aの軸方向から見た突出部材22の形状は、帯状、略三角形、略ひし形、略台形など適宜選択できる。帯状や略ひし形の場合は、コア13aから巻ずれ防止板21の外周まで延びているのが好ましい。略三角形や略台形の場合は、巻ずれ防止板21の外周からコア13a側に凸であっても良いし、コア13aから該外周に凸であっても良い。いずれの形状においても、コア13aから巻ずれ防止板21の外周まで延びていることが望ましい。
コア13aの軸方向における突出部材22の高さ、すなわち、巻ずれ防止板21のロール状フィルムRに対向する面から突出部材22の頂部(ロール状フィルムRとの当接面)までの距離は、突出部材22の材質や形状に応じて適宜選択することができる。この高さは、コア13aから巻ずれ防止板21の外周に亘って均一であっても良いし、コア13aから巻ずれ防止板21の外周に向かうに従い、連続的若しくは段階的に低くなっていても良い。
各突出部材22は、コア13aから巻ずれ防止板21の外周にかけて延在するに際して、必ずしも図3に示すように連続していることを要さない。すなわち、全体としてコア13aから巻ずれ防止板21の外周まで延在しているのであれば、互いに独立した複数の突出要素によって1つの突出部材22を構成することも可能である。例えば、図4に示すように、全体としてコア13aから巻ずれ防止板21の外周まで延在している3つの突出要素22a、22b及び22cによって各突出部材22を構成しても良い。これによって、巻き取り若しくは巻き出される際に、常に長尺樹脂フィルムFの側面が、いずれかの突出要素に接触することができるので、本発明の目的を達成することができる。なお、複数の突出要素は、材質や弾性率などが互いに異なっていても良い。
突出部材22は、エラストマーなどの弾性体で構成されることが望ましい。これにより、巻ずれを起こそうとするロール状フィルムRの側面に対してダンパーとなり長尺樹脂フィルムFの側面へのキズ発生を防ぐことができる。使用可能なエラストマーには、NBRやシリコーンゴム等のゴムやウレタンエラストマー等の熱可塑性エラストマー等が挙げられる。これらは、減圧装置内で使用されることを考慮すると、放出ガスが少ないものが望ましい。
上記の弾性体で突出部材22を形成する場合は、巻ずれ防止板21上で、突出部材22を設けたい箇所に溝を設け、この溝に棒状のエラストマー部材を圧入し、凸設させればよい。前述の帯状の突出部材22の場合は、溝にエラストマー部材としてゴムチューブやゴムロッドを圧入すれば良い。
また、図5の部分断面図に示すように、突出部材22をプラスチック、セラミック、金属などの剛体部32で構成し、この剛体部32を弾性体からなる支持体33を介して巻ずれ防止板21に接合しても良い。これにより、長尺樹脂フィルムFの側面へのキズ発生を防ぎつつ、巻ずれを起こそうとするロール状フィルムRの側面を保持するダンパーの機能を持たせることができる。更に、長尺樹脂フィルムFに当接する部分の耐磨耗性を向上させることができる。
支持体33は、エラストマー、コイルばね又は板ばね等の任意の弾性体を適宜選択できる。また、剛体部32の可動範囲を制約するため、必要に応じて巻ずれ防止板21と剛体部32にそれぞれ両端部が軸支されたアーム34を設けても良い。
巻ずれ防止板21には、巻ずれようとするロール状フィルムRを保持できる機械的強度が求められる。すなわち、巻ずれ防止板21が、ロール状フィルムRの巻ずれようとする力に追従して変形するようでは巻ずれを効果的に防止することができない。従って、巻ずれ防止板21の材質は、上記変形を生じないように設計する必要がある。その際、必要に応じて巻ずれ防止板21においてロール状フィルムRと対向する面の反対側の面に、突条の補強部材を設けても良い。
また、巻ずれ防止冶具20の質量や慣性モーメントを低減するため、上記変形が生じない程度に、巻ずれ防止板21に略三角形や略台形の開口部を設けても良い。例えば、中央開口部21aに対称に3つの略台形の周縁開口部21bが設けられた巻ずれ防止板21を図5に示す。また、巻ずれ防止板21を外側環部と内側環部とで構成し、これらを結ぶ支柱部分に突出部材22を設けても良い。
巻ずれ防止板21のコア13aへの固着手段は、機械的強度が維持できて、着脱可能であれば任意のものを使用できる。着脱可能な固着手段の例としては、ネジ止め、Oリング、ドリルチャック、磁力などある。巻ずれ防止板21を着脱可能に固着することによって、前述したように、コア13aに巻回された状態で流通しているロール状フィルムRのコア13aに巻ずれ防止板21を取り付けるだけで良いため、作業効率が向上する。すなわち、コアに巻ずれ防止板が予め固定されたリール状の巻ずれ防止冶具の場合は、その冶具にロール状フィルムRを巻き直す必要が生じるのに対し、巻ずれ防止板21がコア13aに着脱可能であれば、この巻き直し作業を省くことができる。
図7は、巻ずれ防止板21がコア13aにOリング27を介して固着した状態を示す部分断面図である。Oリング27は、コア13aが貫通する巻ずれ防止板21の中央開口部21aの内周面に設けられたOリング用溝26内に全周に亘って配されている。これにより、Oリング27がコア13aの半径方向に全体的に圧縮されることによって、巻ずれ防止板21をコア13aに固着する。Oリング27の材質は、巻ずれ防止板21をコア13aに良好に固着できるものであれば特に限定されない。
図8は、巻ずれ防止板21をコア13aにいわゆるドリルチャック28で固着した状態を示す概念図である。ドリルチャック28を用いることによって、コア13aの直径によらず自在に巻ずれ防止板21を固着することが可能となる。また、ドリルチャックの代わりに、磁石を用いた固着手段によって着脱可能とすることができる。
上記の本発明の巻ずれ防止冶具の説明においては、減圧処理装置の一例として、図1に示すスパッタリング成膜を行う真空成膜装置10を例示したが、本発明の巻ずれ防止冶具は、減圧された雰囲気下での長尺樹脂フィルムの巻き出しに使用されるのであれば真空成膜用の装置に限定されるものではなく、プラズマによる長尺樹脂フィルムの表面改質、長尺樹脂フィルムの乾燥、長尺樹脂フィルムの巻き直しなどの装置にも適用することができる。
次に、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明する。以下の実施例では、巻ずれ防止冶具をロール状フィルムRのコア13aに装着し、これを図1に示す真空成膜装置10の巻出ロール13に取り付け、スパッタリングカソード15a、15bを休止させた状態で長尺樹脂フィルムFの巻き直しを行って、目視により巻ずれの有無や、しわ、傷などの状況を調べた。
[実施例1]
長尺樹脂フィルムFとして、幅50cm、長さ2500m、厚み38μmのポリイミドフィルム(東レ株式会社製、商品名カプトン(登録商標))を使用し、これを外径18cmのコアに巻回して外径40cmのロール状フィルムRを用意した。このロール状フィルムRに、図2に示すように1対の巻ずれ防止板21からなる巻ずれ防止冶具20を装着した。巻ずれ防止板21のコア13aへの固着手段には図7に示すOリング27を用いた。
各巻ずれ防止板21には、ロール状フィルムRに対向する面に、幅7.5mm、高さ3mmの突出部材22を6本形成し、各突出部材22における巻き出し前のロール状フィルムRの側面に対向している領域の面積を各巻ずれ防止板において合計した総面積が、巻き出し前のロール状フィルムRの片側側面の面積に対して0.3%となるようにした。なお、突出部材22にはシリコーンゴムを使用し、これをコアから巻ずれ防止板21の外周まで延在させるため、幅方向中央での長さが110mmとなるように切断して巻ずれ防止板に接着した。
上記巻ずれ防止冶具20の装着されたロール状フィルムRを真空成膜装置10の巻出ロール13に取り付け、一旦最低到達圧力10−3Paまで減圧した後、1Paの減圧雰囲気下でロール・ツー・ロール搬送を行った。また、長尺樹脂フィルムFにかかる張力は60Nとした。その結果、長尺樹脂フィルムFの巻ずれ、しわ、傷などはなく、十分な効果が得られた。
[実施例2]
各巻ずれ防止板21のロール状フィルムRに対向する面に、幅38mm、高さ3mmの突出部材22を12本形成し、各突出部材22における巻き出し前のロール状フィルムRの側面に対向している領域の面積を各巻ずれ防止板において合計した総面積が、巻き出し前のロール状フィルムRの片側側面の面積に対して50%となるようにした以外は実施例1と同様にして真空中で長尺樹脂フィルムFのロール・ツー・ロール搬送を行った。その結果、長尺樹脂フィルムFの巻ずれ、しわ、傷などはなく、十分な効果が得られた。
[実施例3]
各巻ずれ防止板21のロール状フィルムRに対向する面に、幅1mm、高さ3mmの突出部材22を3本形成し、各突出部材22における巻き出し前のロール状フィルムRの側面に対向している領域の面積を各巻ずれ防止板において合計した総面積が、巻き出し前のロール状フィルムRの片側側面の面積に対して0.3%となるようにした以外は実施例1と同様にして真空中で長尺樹脂フィルムFのロール・ツー・ロール搬送を行った。その結果、長尺樹脂フィルムFの巻ずれ、しわ、傷などはなく、十分な効果が得られた。
[実施例4]
各巻ずれ防止板21のロール状フィルムRに対向する面に、幅30mm、高さ3mmの突出部材22を6本形成し、各突出部材22における巻き出し前のロール状フィルムRの側面に対向している領域の面積を各巻ずれ防止板において合計した総面積が、巻き出し前のロール状フィルムRの片側側面の面積に対して20%となるようにした以外は実施例1と同様にして真空中で長尺樹脂フィルムFのロール・ツー・ロール搬送を行った。その結果、長尺樹脂フィルムFの巻ずれ、しわ、傷などはなく、十分な効果が得られた。
[比較例1]
各巻ずれ防止板21のロール状フィルムRに対向する面に、幅0.5mm、高さ3mmの突出部材22を3本形成し、各突出部材22における巻き出し前のロール状フィルムRの側面に対向している領域の面積を各巻ずれ防止板において合計した総面積が、巻き出し前のロール状フィルムRの片側側面の面積に対して0.2%となるようにした以外は実施例1と同様にして真空中で長尺樹脂フィルムFのロール・ツー・ロール搬送を行った。その結果、長尺樹脂フィルムFの幅方向中央部には傷、しわなどが特に見当たらなかったが、巻ずれが左右に2mm発生したため、長尺樹脂フィルムFの幅方向端部に傷、しわなどが発生した。
[比較例2]
各巻ずれ防止板21のロール状フィルムRに対向する面に、幅42mm、高さ3mmの突出部材22を12本形成し、各突出部材22における巻き出し前のロール状フィルムRの側面に対向している領域の面積を各巻ずれ防止板において合計した総面積が、巻き出し前のロール状フィルムRの片側側面の面積に対して55%となるようにした以外は実施例1と同様にして真空中で長尺樹脂フィルムFのロール・ツー・ロール搬送を行った。その結果、長尺樹脂フィルムFの巻ずれは特に発生しなかったが、長尺樹脂フィルムFの幅方向中央部に傷、しわ、などが発生することがあった。
[比較例3]
各巻ずれ防止板21のロール状フィルムRに対向する面に、幅270mm、高さ3mmの突出部材22を1本形成し、各突出部材22における巻き出し前のロール状フィルムRの側面に対向している領域の面積を各巻ずれ防止板において合計した総面積が、巻き出し前のロール状フィルムRの片側側面の面積に対して30%となるようにした以外は実施例1と同様にして真空中で長尺樹脂フィルムFのロール・ツー・ロール搬送を行った。その結果、長尺樹脂フィルムFは左右に2mm巻ずれた。また、長尺樹脂フィルムFの幅方向端部に傷、しわなども発生した。
[比較例4]
巻ずれ防止冶具20を用いなかった以外は実施例1と同様にして真空中で長尺樹脂フィルムFのロール・ツー・ロール搬送を行った。その結果、長尺樹脂フィルムFは左右に大きく巻ずれて竹の子状になった。また、傷、しわなども発生した。
以上のように、各突出部材22における巻き出し前のロール状フィルムRの側面に対向している領域の面積を各巻ずれ防止板において合計した総面積が、巻き出し前のロール状フィルムRの片側側面の面積に対して50%を超えると、長尺樹脂フィルムFと接触する部分が多くなり、長尺樹脂フィルムFが傷んだ。一方、この値が0.3%未満では、2mmの巻ずれが生じた。許容できる巻ずれの大きさは1mm以内であったため、2mmの巻ずれによって長尺樹脂フィルムFの幅方向端部に傷やしわが発生した。更に、各巻ずれ防止板21に放射状に設置されている突出部材22の本数が複数ではなく1本だけでは、しわや傷が発生して本発明の効果が得られなかった。
本発明の巻ずれ防止冶具が組み込まれる真空成膜装置の概念図である。 本発明の巻ずれ防止冶具の一具体例が、コアに巻回されたロール状フィルムに装着された状態を示す概略断面図である。 本発明の巻ずれ防止冶具の一具体例を示す平面図である。 本発明の巻ずれ防止冶具の他の具体例を示す平面図である。 本発明の巻ずれ防止冶具が有する突出部材の他の具体例を示す部分断面図である。 本発明の巻ずれ防止冶具の更に他の具体例を示す平面図である。 本発明の巻ずれ防止冶具の固着手段の一具体例を示す部分断面図である。 本発明の巻ずれ防止冶具の固着手段の他の具体例を示す概念図である。
符号の説明
10 真空成膜装置
12 筐体
13 巻出ロール
13a コア
14 キャンロール
15a、15b スパッタリングカソード
16a、16b テンションロール
17 巻取ロール
18a、18b ガイドロール
20 巻ずれ防止冶具
21 巻ずれ防止板
21a 中央開口部
21b 周縁開口部
22 突出部材
26 Oリング用溝
27 Oリング
28 ドリルチャック
32 剛体部
33 支持体
34 アーム
F 長尺樹脂フィルム
R ロール状フィルム

Claims (5)

  1. 円筒状のコアに長尺樹脂フィルムを巻回してなるロール状フィルムを減圧された雰囲気下で巻き出す際に使用する巻ずれ防止冶具であって、該ロール状フィルムを両側面から挟むように、前記コアに着脱可能に装着される1対の巻ずれ防止板と、各巻ずれ防止板の少なくともロール状フィルムに対向する面に、前記コアを中心にして放射状でかつ対称に配された、該ロール状フィルムの側面に当接することが可能な複数の突出部材とを有し、各突出部材における巻き出し前のロール状フィルムの側面に対向する領域の面積を各巻ずれ防止板において合計した総面積が、巻き出し前のロール状フィルムの片側側面の面積に対して0.3〜50%であることを特徴とする巻ずれ防止冶具。
  2. 前記コアの接線方向における前記突出部材の幅が1mm以上であることを特徴とする、請求項1に記載の巻ずれ防止冶具。
  3. 前記突出部材が弾性体からなる凸状部材で形成され、前記巻ずれ防止板に接合されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の巻ずれ防止冶具。
  4. 前記突出部材が剛体部で形成され、前記巻ずれ防止板に弾性体を介して接合されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の巻ずれ防止冶具。
  5. 長尺樹脂フィルムを減圧した雰囲気下でロール・ツー・ロールにより搬送するロール・ツー・ロール真空成膜装置であって、その巻出ロール及び/又は巻取ロールに請求項1から4のいずれかに記載の巻ずれ防止冶具が用いられていることを特徴とするロール・ツー・ロール真空成膜装置。
JP2008157421A 2008-06-17 2008-06-17 巻ずれ防止冶具及びこれを用いたロール・ツー・ロール真空成膜装置 Active JP5181859B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008157421A JP5181859B2 (ja) 2008-06-17 2008-06-17 巻ずれ防止冶具及びこれを用いたロール・ツー・ロール真空成膜装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008157421A JP5181859B2 (ja) 2008-06-17 2008-06-17 巻ずれ防止冶具及びこれを用いたロール・ツー・ロール真空成膜装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009298571A JP2009298571A (ja) 2009-12-24
JP5181859B2 true JP5181859B2 (ja) 2013-04-10

Family

ID=41545883

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008157421A Active JP5181859B2 (ja) 2008-06-17 2008-06-17 巻ずれ防止冶具及びこれを用いたロール・ツー・ロール真空成膜装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5181859B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010228180A (ja) * 2009-03-26 2010-10-14 Ube Ind Ltd 巻き替えポリイミドフィルムロール及びその製造方法
JP5467679B2 (ja) * 2009-07-08 2014-04-09 日特エンジニアリング株式会社 帯板用スプールと帯板供給装置及びそれらを用いた帯板供給方法
JP5669470B2 (ja) * 2010-07-20 2015-02-12 大王製紙株式会社 巻きずれ防止方法
JP5689729B2 (ja) * 2011-03-31 2015-03-25 大王製紙株式会社 薬液塗布二次原反ロール用巻きずれ防止治具及び薬液塗布ティシュペーパー製品の製造方法
JP6755200B2 (ja) * 2017-01-30 2020-09-16 株式会社カネカ 製品ロールの製造方法および製品ロールの製造装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58184959U (ja) * 1982-06-03 1983-12-08 村田技研株式会社 フアクシミリにおけるロ−ル状記録紙支持機構
JPH10329990A (ja) * 1997-05-28 1998-12-15 Sony Corp 巻芯支持装置
JP2002012347A (ja) * 2000-06-30 2002-01-15 Hagihara Industries Inc かせ枠巻取巻出装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009298571A (ja) 2009-12-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5181859B2 (ja) 巻ずれ防止冶具及びこれを用いたロール・ツー・ロール真空成膜装置
JP6278545B2 (ja) エッジウエブ部を有するガラス基板
WO2012124304A1 (ja) フィルム巻取用巻芯及びそれを用いたフィルム巻回体
WO2012124305A1 (ja) フィルム巻取用巻芯及びそれを用いたフィルム巻回体
KR101010462B1 (ko) 롤 원재료 및 롤 원재료 제조 방법
US20110024541A1 (en) Method of winding tape-like multi-layer film and wound article of tape-like multi-layer film
TWI700255B (zh) 玻璃卷及其製造方法
EP1384575B1 (en) Laminate sheet and producing methods therefor
JP2011020859A (ja) 巻重体
JP2009113877A (ja) ロール状巻回物の巻き出し方法及び巻芯
JP6576896B2 (ja) 巻き取り方法、巻き取り装置
WO2017022372A1 (ja) コア用栓、フィルムロール、包装体及びコア用栓の取り外し方法
JP2008162719A (ja) フィルム巻取りローラ
JP6376587B2 (ja) 長尺状ガラスの製造方法
JP2000128438A (ja) リールのフランジ変形防止用治具
JP6778755B2 (ja) 粘着テープ巻回体の製造方法及び製造装置
JP2012071540A (ja) プラスチックフィルムの加熱方法、およびカラーフィルターの製造方法
JP2002255453A (ja) 樹脂層付き金属箔用の巻芯
JP2018095339A (ja) ウェブ材の巻き取り方法
JPH02206140A (ja) フィルムキャリア用エンボススペーサフィルム
JP2002029660A (ja) 電子部品収納用のテープ巻取りリール
JP5927042B2 (ja) エンボスキャリアテープ、および部品収納体
JP2008254924A (ja) 巻き芯押さえ治具、巻取り装置及びスリッタ装置
KR20200024487A (ko) 기판 보호 시트
JP2017196588A (ja) クリーニングシート

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101014

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120328

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120403

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20120528

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120528

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121218

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121231

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5181859

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160125

Year of fee payment: 3