JP5180738B2 - メタルハライドランプ用点灯装置およびそれを用いた前照灯ならびに車輌 - Google Patents

メタルハライドランプ用点灯装置およびそれを用いた前照灯ならびに車輌 Download PDF

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本発明は、メタルハライドランプ用点灯装置およびそれを用いた前照灯ならびに車輌に関するものである。
メタルハライドランプのような高輝度放電ランプでは、音響的共鳴現象などの問題から主に低周波の矩形波点灯が採用されており、例えばスポットライトやプロジェクタ、車輌のヘッドライトなどに利用されている。しかし、矩形波点灯を採用した場合には、極性が反転する際に電流値が0になる瞬間が生じるため、再点弧の際に高周波ノイズが発生する可能性があった。
この高周波ノイズを低減するためには再点弧を容易にすることが挙げられるが、そのためには電極温度を上げることが効果的である。そこで、電極温度を上げるために、図7に示すように極性反転の前後において出力電流を増加させたものが提案されている(例えば特許文献1、2参照)。例えば、図7(a)は極性反転前に出力電流を増加させたものであり、この場合、極性反転時の電極温度を高く保つことができるから再点弧が容易になり、その結果高周波ノイズを低減することができる。
特表平10−501919号公報(第11頁、及び、第4図) 特開2002−110392号公報(段落[0058]−段落[0067]、及び、第2図−第4図)
しかしながら、図7(a)〜図7(d)に示すように出力電流を瞬間的に増加させた場合には、ランプの光出力が瞬間的に増加する状態が生じてしまい、例えば車などのように高速で移動する移動体に搭載した場合には、ちらつきなどを誘発する原因に成り得るものであった。
また、高周波ノイズを低減する方法として、極性反転のスピードを早くすることで電極温度の低下を抑制することも考えられるが、この場合、インバータからのノイズが増えたり、インバータを構成する回路素子への負担が増えるため、インバータの信頼性が確保できないという問題があった。
ところで、メタルハライドランプの極性反転時に発生する高周波ノイズは、図8に示すようにランプの累積点灯時間とともに低下することが分かっているが、これは点灯時間の経過に伴って、ランプ内に封入されたメタルハライド(ハロゲン化金属)とランプ管を形成するガラスとが反応することでランプ内の遊離ヨウ素が増加し、この遊離ヨウ素によりアーク放電が影響を受けるため、電極上に形成されるホットスポットが小さくなってスポット温度が上昇することに起因するものであると推定される。
また、ランプ内に封入されたナトリウムを外部電界によりランプから取り出すことで、上記高周波ノイズが低下することも確認されている。図9は上記ナトリウムを取り出すことで生じたランプ電圧の上昇値とノイズレベルの関係を示すグラフであり、このグラフからランプ電圧の上昇値が5V程度まではノイズが急激に減少することが分かる。これはランプ内に封入されたヨウ化ナトリウム(NaI)からナトリウムだけが取り出され、ヨウ素がランプ内部に残留することによるものであり、上述した図8の場合と同様に、アーク放電が影響を受けることで高周波ノイズが減少すると考えられる。
本発明は上記問題点に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、ランプ光のちらつきを防止するとともにインバータの信頼性を確保しつつ、高周波ノイズを低減させたメタルハライドランプ用点灯装置およびそれを用いた前照灯ならびに車輌を提供することにある。
請求項1の発明は、供給された直流電力または交流電力を、メタルハライドランプを点灯させるのに必要な直流電力に変換する電力変換部と、該電力変換部から出力された直流電力を矩形波に変換するインバータ部と、メタルハライドランプの累積点灯時間に応じて該メタルハライドランプの入力波形の対称度を調節する波形調節手段とを備え、波形調節手段は、累積点灯時間の経過に応じて、メタルハライドランプの入力波形を非対称形から対称形に変化させることを特徴とする。
請求項2の発明は、接地された状態でメタルハライドランプの周辺に配置される導電体を備え、波形調節手段は、入力波形が非対称形である場合にはメタルハライドランプが正電位となるように入力波形を調節するとともに、メタルハライドランプの寿命期間内に入力波形を非対称形から対称形に調節することを特徴とする。
請求項3の発明は、波形調節手段は、メタルハライドランプの寿命初期においてのみ、入力波形を非対称形にするとともにメタルハライドランプが正電位となるように該入力波形を調節することを特徴とする。
請求項4の発明は、インバータ部は、メタルハライドランプの電気特性から該メタルハライドランプの累積点灯時間を判別する判別手段を有し、波形調節手段は、判別手段の判別結果に応じて入力波形を調節することを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1〜4の何れか1項に記載のメタルハライドランプ用点灯装置を備えたことを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1〜4の何れか1項に記載のメタルハライドランプ用点灯装置または請求項5記載の前照灯の何れか一方を備えたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、メタルハライドランプの入力波形を非対称形に調節することによって、ランプ内に生じるアーク放電が非対称形になることでランプ内のナトリウムが一方の電極に偏り、そのため他方の電極近傍のアークは細く不安定になるから、アークがランプの管壁に近づいた状態で生じることになり、その結果管壁とアークとの反応が促進されて遊離ヨウ素が加速的に増加するので、ランプに生じる高周波ノイズを低減することができる。また、従来例のように極性反転前後において出力電流を増加させたり、極性反転のスピードを早くしなくてもいいので、ランプ光のちらつきを防止できるとともにインバータの信頼性を確保することができる。さらに、累積点灯時間の経過に応じて、メタルハライドランプの入力波形を非対称形から対称形に変化させることによって、遊離ヨウ素の過度の増加を抑えることができ、その結果低ノイズ状態を維持することができるという効果がある。
請求項2の発明によれば、入力波形が非対称形である場合にはメタルハライドランプが正電位となるように入力波形を調節することで、メタルハライドランプと導電体との間に電界が生じ、ランプ内のナトリウムがランプ外に引き寄せられるので、請求項1に比べてより多くの遊離ヨウ素を発生させることができ、また遊離ヨウ素により低ノイズ状態を実現した後は入力波形を対称形とすることで、不必要に遊離ヨウ素が生成されるのを避けることができるという効果がある。
請求項3の発明によれば、ランプの寿命初期においてのみ遊離ヨウ素を強制的に発生させることで、ランプに発生する高周波ノイズを低減できるとともに、請求項2に比べて不必要に生成される遊離ヨウ素をさらに抑えることができるという効果がある。
請求項4の発明によれば、ランプの電気特性からランプの累積点灯時間を判別する判別手段を設けているので、ランプを交換した際に累積点灯時間をリセットするリセットスイッチやランプの着脱を検出する検出手段が不要になるという効果がある。
請求項5の発明によれば、請求項1〜4の何れか1項に記載のメタルハライドランプ用点灯装置を用いることによって、ランプに生じる高周波ノイズを低減させることができるので、安全性を向上させた前照灯を実現することができるという効果がある。
請求項6の発明によれば、請求項1〜4の何れか1項に記載のメタルハライドランプ用点灯装置または請求項5記載の前照灯の何れか一方を用いることによって、ランプに生じる高周波ノイズを低減させることができるので、安全性を向上させた車輌を実現することができるという効果がある。
以下に本発明に係るメタルハライドランプ用点灯装置およびそれを用いた前照灯ならびに車輌の実施形態を図面に基づいて説明する。本発明に係るメタルハライドランプ用点灯装置は、例えば車載前照灯の光源として使用されるメタルハライドランプを点灯させるために用いられる。
(実施形態1)
図1は実施形態1のメタルハライドランプ用点灯装置A(以下、点灯装置Aという。)の回路図を示し、直流電源Eから供給される直流電圧をメタルハライドランプ4(以下、ランプ4という。)の安定点灯に適したランプ電圧まで昇圧させるDC−DCコンバータ部1と、DC−DCコンバータ部1から出力される直流電圧を矩形波の交流電圧に変換するインバータ部2と、ランプ4を始動させるための高電圧パルス(例えば数10kV程度の電圧パルス)を発生させるイグナイタ部3と、ランプ4の入力波形の対称度を調節する波形調節部5とで構成されており、ランプ4の周囲にはアース接続された導電体6(例えば反射鏡など)が配置されている。また、ランプ4の内部には、例えばヨウ化ナトリウムNaIなどのハロゲン化金属(メタルハライド)が封入されている。
DC−DCコンバータ部1は、例えば従来周知のフライバック回路であって、昇圧トランスT1と、昇圧トランスT1の1次巻線P1を介して直流電源Eの両端に接続されたMOSFETからなるスイッチング素子Q1などで構成されている。昇圧トランスT1は2次巻線S1を備え、2次巻線S1の両端間にはダイオードD1と平滑用のコンデンサC1との直列回路が接続されている。ダイオードD1は、スイッチング素子Q1のオン時に昇圧トランスT1からコンデンサC1への充電電流を阻止する極性に接続されている。つまり、スイッチング素子Q1のオン時に昇圧トランスT1に電磁エネルギーを蓄積し、この電磁エネルギーをスイッチング素子Q1のオフ時に昇圧トランスT1から放出し、ダイオードD1を介してコンデンサC1に充電電流を流すように構成されている。なお、スイッチング素子Q1のオン/オフは制御部11によりそのデューティや周波数が制御され、DC/DCコンバータ部1の出力電圧が制御される。そして、DC/DCコンバータ部1の出力電圧はインバータ部2に入力される。ここに、本実施形態では、DC−DCコンバータ部1により電力変換部が構成されている。
インバータ部2は、MOSFETからなる4個のスイッチング素子Q2〜Q5を備え、2個ずつのスイッチング素子Q2、Q4およびQ3、Q5の直列回路からなる2本のアームを並列接続した形でブリッジ接続されており、各アームにおけるスイッチング素子Q2、Q4の接続点およびQ3、Q5の接続点をそれぞれ出力端としている。ここに、スイッチング素子Q2〜Q5のオン/オフの周波数は後述する波形調節部5によって制御され、スイッチング素子Q2、Q5がオンのときにはスイッチング素子Q3、Q4がオフになり、スイッチング素子Q3、Q4がオンのときにはスイッチング素子Q2、Q5がオフになるように制御される。また、スイッチング素子Q2〜Q5のオン/オフは比較的低周波で行われ、後述するイグナイタ部3を構成するパルストランスT2の2次巻線S2を介して矩形波交番電圧がランプ4に印加される。
イグナイタ部3は、インバータ部2の出力端間に接続されるコンデンサCsと、2次巻線S2がランプ4に直列接続されるとともに2次巻線S2とランプ4の直列回路がコンデンサCsの両端間に接続されたパルストランスT2と、パルストランスT2の1次巻線P2との直列回路がコンデンサCsの両端間に接続されるスパークギャップSG1とで構成されている。この構成によりコンデンサCsには、DC/DCコンバータ部1の出力電圧などで決まる電圧が印加され、コンデンサCsの両端電圧がスパークギャップSG1の破壊電圧に達すると、スパークギャップSG1が導通し、パルストランスT2の1次巻線P2を介してコンデンサCsの電荷が放出される。これによりパルストランスT2の2次巻線S2には、1次巻線P2の印加電圧を昇圧した高電圧のパルス電圧が誘起され、この高電圧パルスによりランプ4の放電を始動させるのである。
波形調節部5は、ランプ4の累積点灯時間を計測するランプ累積点灯時間計測部51と、ランプ4の入力波形の極性を反転させる極性反転制御部52と、ランプ交換した際にランプ累積点灯時間計測部51で計測したランプ4の累積点灯時間をリセットするためのリセットスイッチ53とで構成されている。ランプ累積点灯時間計測部51は、インバータ部2の動作時間を計測することでランプ累積点灯時間が計測できるようになっており、計測した累積点灯時間に応じて極性反転制御部52を制御している。なお、極性反転制御部52は、インバータ部2を構成するスイッチング素子Q2〜Q5のデューティ比を調節することでランプ4の入力波形の対称度を調節している。ここに、波形調節部5により波形調節手段が構成されている。
次に、点灯装置Aの動作について説明する。制御部11によりスイッチング素子Q1がオンになると、昇圧トランスT1の1次巻線P1とスイッチング素子Q1に電流が流れる。このとき、昇圧トランスT1の2次巻線S1にはダイオードD1により電流が流れないため、そのエネルギーは昇圧トランスT1に蓄えられる。次に、スイッチング素子Q1がオフになると、昇圧トランスT1の2次巻線S1からコンデンサC1、ダイオードD1の経路で電流が流れ、昇圧トランスT1に蓄えられていたエネルギーがコンデンサC1に充電される。
ランプ4が始動していない状態では、該ランプ4が開放状態にあるためコンデンサC1の両端電圧は上昇し、インバータ部2においてスイッチング素子Q2、Q5をオンに、スイッチング素子Q3、Q4をオフにそれぞれ固定しておくことで、コンデンサCsの両端電圧も上昇する。そして、コンデンサCsの両端電圧が所定電圧(すなわち、スパークギャップSG1の破壊電圧)以上になると、スパークギャップSG1がブレークダウンすることでパルストランスT2の1次巻線P2に瞬時に電圧がかかり、パルストランスT2の2次巻線S2には1次巻線P2に印加された電圧の巻数比倍の高電圧が印加される。その結果、2次巻線S2に印加された高電圧によりランプ4がブレークダウンし、DC−DCコンバータ部1からランプ4に電流が流れることでランプ4が点灯する。
ここで、本実施形態では、ランプ4の入力波形を、図3(a)に示すようにランプ4の寿命初期(時間t3までの間)のみ非対称形に調節し、それ以降(すなわち、時間t3以降)では対称形に調節している。また、図2はランプ4の入力波形を非対称形に調節した場合の波形を示しており、波形調節部5の極性反転制御部52によりランプ電圧が+Vとなる時間t1が、ランプ電圧が−Vとなる時間t2よりも長くなるように調整されている。そして、このような入力波形のランプ電圧によりランプ4を点灯させると、ランプ4が正電位になり、接地された導電体6との間に電界が生じることでランプ4内に存在するナトリウムが外部に放出され、ランプ4内には遊離ヨウ素が発生する。またこのとき、ランプ電圧にDC成分が含まれているため、ランプ4の片側の電極(陰極である時間が長い方の電極)にナトリウムが偏在することになり、その結果他方の電極近傍には少量のナトリウムしか存在しないから、該電極に生じるアークは細く不安定なものとなる。そのため、このアークはランプ4の管壁に近づいた状態で生じることになり、その結果管壁とアークとの間の反応が促進されて、さらに遊離ヨウ素が発生することになる。そして、上記2つの現象によりランプ4内に遊離ヨウ素が加速的に発生することで、図3(b)に示すようにランプ電圧が急激に上昇するとともに、図3(c)に示すようにランプ4に生じる高周波ノイズが低減されることになる。さらに、時間t3以降ではランプ4の入力波形を対称形に調節することで、図3(c)に示すように高周波ノイズを低減させた状態を維持しつつ、不要な遊離ヨウ素の生成を避けることができるのである。なお、図9に示すグラフから、ランプ4に生じる高周波ノイズを効率よく低減するためには、ランプ電圧の上昇値が5V程度になるように遊離ヨウ素の発生量を調節するのが好ましく、したがって遊離ヨウ素の発生量が適量となるように、ランプ4の入力波形を非対称形に調節する時間t3を設定すればよい。このとき、図3(b)に示すように、遊離ヨウ素の発生に応じてランプ電圧が上昇することになるから、時間t3を設定する際のパラメータとしてランプ電圧を用いることで容易に設定することができる。
ここにおいて、ランプ4を交換する場合には、ランプ累積点灯時間計測部51で計測したランプ4の累積点灯時間をリセットスイッチ53によりリセットすることで、上述したように時間t3まではランプ4の入力波形が非対称形に調節され、時間t3以降は対称形に調節されることになり、以降ランプ4を交換する毎に同様の動作を繰り返すことになる。なお、本実施形態では、計測したランプ4の累積点灯時間をリセットスイッチ53によりリセットできるように構成しているが、例えばランプ4の着脱を検出することでランプ4の累積点灯時間をリセットできるように構成してもよい。
而して、本実施形態によれば、上述の効果に加え、従来例のように極性反転前後において出力電流を増加させたり、極性反転のスピードを早くしなくてもいいので、ランプ光のちらつきを防止できるとともにインバータ部2の信頼性を確保することができる。
(実施形態2)
本発明に係る点灯装置Aの実施形態2について図4に基づいて説明する。実施形態1では、インバータ部2の動作時間に基づいてランプ4の累積点灯時間を計測しているが、本実施形態ではランプ4の電気特性から累積点灯時間を計測するように構成されている。なお、それ以外の構成は実施形態1と同様であり、同一の構成要素には同一の符号を付して説明は省略する。
図4は本実施形態の点灯装置Aの回路図を示し、DC−DCコンバータ部1と、インバータ部2と、イグナイタ部3と、波形調節部5とで構成されている。
波形調節部5は、上述した極性反転制御部52と、ランプ4の電気特性(例えばランプ電圧値やランプ再点弧電圧ピーク値など)を計測するランプ電気特性計測部54と、ランプ電気特性計測部54の計測結果に基づいてランプ4の累積点灯時間を判別するランプ累積点灯時間判別部55とで構成され、ランプ累積点灯時間判別部55は、その判別結果(ランプ4の累積点灯時間)に応じて極性反転制御部52を制御している。なお、極性反転制御部52による極性反転動作については実施形態1と同様であるから、説明は省略する。ここに、ランプ累積点灯時間判別部55により判別手段が構成されている。
而して、本実施形態によれば、実施形態1と同様にランプ4内の遊離ヨウ素を加速的に増加させることができ、その結果ランプ4に生じる高周波ノイズを低減することができる。また、ランプ4の電気特性からランプ4の累積点灯時間を判別する判別手段(ランプ累積点灯時間判別部55)を設けているので、実施形態1のようにランプ4の交換時に累積点灯時間をリセットするリセットスイッチ53やランプ4の着脱を検出する検出手段が不要になるという利点がある。
なお、本実施形態では、ランプ4の電気特性としてランプ電圧値や再点弧電圧ピーク値を挙げているが、ランプ4の電気特性は本実施形態に限定されるものではなく、ランプ4の累積点灯時間に関連するものであれば他の検出値であってもよい。また、ランプ4に生じる高周波ノイズと直接関連がある検出値に応じて遊離ヨウ素を発生させることも可能であり、この場合も遊離ヨウ素を加速的に発生させることでランプ4に生じる高周波ノイズを低減することができる。
(実施形態3)
本発明に係る点灯装置Aの実施形態3について図5に基づいて説明する。本実施形態では、商用電源ACをAC−DCコンバータ部7により変換した直流電圧を、DC−DCコンバータ部1の入力電圧としている点で実施形態1と異なっており、それ以外の構成は実施形態1と同様であるから、同一の構成要素には同一の符号を付して説明は省略する。
図5は、本実施形態の点灯装置Aの回路図を示し、DC−DCコンバータ部1と、インバータ部2と、イグナイタ部3と、波形調節部5と、商用電源ACを所定の直流電圧に変換するAC−DCコンバータ部7とで構成されている。
AC−DCコンバータ部7は、従来周知の昇圧チョッパ回路からなり、商用電源ACを所定の直流電圧に昇圧するように構成されている。それに伴って本実施形態では、DC−DCコンバータ部1を、実施形態1、2で使用したフライバック方式のものから降圧チョッパ方式のものに変更することで、ランプ4の安定点灯に適したランプ電圧が得られるようになっている。ここに、本実施形態では、AC−DCコンバータ部7およびDC−DCコンバータ部1により電力変換部が構成されている。
而して、本実施形態によれば、実施形態1、2と同様にランプ4内の遊離ヨウ素を加速的に増加させることができ、その結果ランプ4に生じる高周波ノイズを低減することができる。
ここにおいて、実施形態1、2および本実施形態で説明した波形調節部5を備えることで上述した効果を得ることができるから、電力変換部の回路構成は如何なる構成であってもよい。また、上述したDC−DCコンバータ部1とインバータ部2を兼用した回路構成も周知となっているが、本回路構成を本実施形態のDC−DCコンバータ部1およびインバータ部2の代わりに用いても、同様にランプ4に生じる高周波ノイズを低減することができる。
なお、本実施形態では、実施形態1と同様にインバータ部2の動作時間からランプ4の累積点灯時間を検出しているが、実施形態2のようにランプ4の電気特性からランプ4の累積点灯時間を検出するように構成してもよい。
(実施形態4)
図6は上述した実施形態1〜3の何れかの実施形態において説明した点灯装置Aを用いた一対の前照灯B、Bおよび車輌Cを示し、Lowビームスイッチ電源8と左右両側に配置された前照灯点灯装置A、Aとの間が電線9により電気的に接続されるとともに、各前照灯点灯装置Aと対応する前照灯Bとの間が電線10により電気的に接続されている。
そして、図示しないスイッチをオンにしてLowビームスイッチ電源8から各前照灯点灯装置Aに電源が供給されると、上述したように各前照灯点灯装置Aから対応する前照灯Bのランプに対して安定点灯に適したランプ電圧が印加され、両ランプが安定点灯することになる。
ここにおいて、車載用の点灯装置の場合には、安全性やノイズに対して非常に厳しい規制があるが、本実施形態のように実施形態1〜3において説明した点灯装置Aの何れかを用いることによって、ランプに生じる高周波ノイズを低減させることができるから、安全性を向上させた前照灯Bおよび車輌Cを実現することができる。
実施形態1のメタルハライドランプ用点灯装置の回路図である。 同上に用いられるメタルハライドランプの入力波形図である。 (a)は同上に用いられるメタルハライドランプの入力波形の対称度を示すグラフ、(b)は同上に用いられるメタルハライドランプのランプ電圧を示すグラフ、(c)は同上に用いられるメタルハライドランプのノイズレベルを示すグラフである。 実施形態2のメタルハライドランプ用点灯装置の回路図である。 実施形態3のメタルハライドランプ用点灯装置の回路図である。 実施形態1〜3の何れかのメタルハライドランプ用点灯装置を用いた前照灯および車輌を示す一部省略せる斜視図である。 (a)〜(d)は従来例のメタルハライドランプ用点灯装置に用いられるメタルハライドランプの入力波形図である。 同上のランプ累積点灯時間とノイズピーク値の関係を示すグラフである。 同上のランプ電圧上昇値とノイズピーク値の関係を示すグラフである。
符号の説明
1 DC−DCコンバータ部(電力変換部)
2 インバータ部
4 メタルハライドランプ
5 波形調節部(波形調節手段)
A メタルハライドランプ用点灯装置
E 直流電源

Claims (6)

  1. 供給された直流電力または交流電力を、メタルハライドランプを点灯させるのに必要な直流電力に変換する電力変換部と、該電力変換部から出力された前記直流電力を矩形波に変換するインバータ部と、メタルハライドランプの累積点灯時間に応じて該メタルハライドランプの入力波形の対称度を調節する波形調節手段とを備え、前記波形調節手段は、累積点灯時間の経過に応じて、前記メタルハライドランプの入力波形を非対称形から対称形に変化させることを特徴とするメタルハライドランプ用点灯装置。
  2. 接地された状態で前記メタルハライドランプの周辺に配置される導電体を備え、前記波形調節手段は、前記入力波形が非対称形である場合には前記メタルハライドランプが正電位となるように前記入力波形を調節するとともに、前記メタルハライドランプの寿命期間内に前記入力波形を非対称形から対称形に調節することを特徴とする請求項1記載のメタルハライドランプ用点灯装置。
  3. 前記波形調節手段は、前記メタルハライドランプの寿命初期においてのみ、前記入力波形を非対称形にするとともに前記メタルハライドランプが正電位となるように該入力波形を調節することを特徴とする請求項1または2の何れか1項に記載のメタルハライドランプ用点灯装置。
  4. 前記インバータ部は、前記メタルハライドランプの電気特性から該メタルハライドランプの累積点灯時間を判別する判別手段を有し、前記波形調節手段は、前記判別手段の判別結果に応じて前記入力波形を調節することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のメタルハライドランプ用点灯装置。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載のメタルハライドランプ用点灯装置を備えたことを特徴とする前照灯。
  6. 請求項1〜4の何れか1項に記載のメタルハライドランプ用点灯装置または請求項5記載の前照灯の何れか一方を備えたことを特徴とする車輌。
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