JP5179982B2 - 空気清浄化装置および空気清浄方法 - Google Patents

空気清浄化装置および空気清浄方法 Download PDF

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Description

本発明は、汚染された空気から汚染物質を除去して空気を清浄化する空気清浄化装置およびこれを用いた空気清浄方法に関するものである。
近年、健康的で快適な住環境やオフィス環境への関心が高まっている。例えば、建築物においては、活性炭などの吸着材や光触媒、それらの配合材などからなるフィルタにより、建築物内部に取り込む空気や、建築物外部に排出する空気に含まれる汚染物質を除去する技術が提案されている。
しかし、汚染物質の除去にフィルタを使用する場合には、圧力損失が大きくなり、専用のファンの設置等が必要となるため、これを回避するための技術として、例えば、特許文献1〜3には、光触媒または光触媒と吸着材の配合材からなる平板を汚染空気の流通方向と平行に配置することによって、圧力損失を低下させるようにした装置(以下、平行板装置と称する。)が提案されている。
この平行板装置において、吸着材を用いる場合には、吸着が進むにつれて吸着サイトが減少し、やがて破過するため、このような状況になる前に、減圧再生、加熱脱離再生、化学再生、溶媒再生、置換再生、酸化分解再生などの手法により再生するか、新しいものに交換する必要がある。光触媒を用いる場合には、あらゆる有機物を酸化分解することができ、最終的に水と二酸化炭素まで分解することができる。一方、窒素酸化物(NOx)、アンモニア、硫黄酸化物(SOx)などの窒素や硫黄が含まれている物質については、光触媒反応により、揮発しない硝酸イオンや硫酸イオンまで酸化されて空気中から除去されることとなるが、それら生成物が光触媒表面に蓄積されることにより、性能劣化(触媒被毒)を引き起こすため、定期的にそれら生成物を除去する必要がある。
そこで、本発明者等は、かかる事情に鑑み、壁面に開閉部が設けられた中空構造物本体と、この中空構造物本体の内部に、空気の流通方向と略平行に且つ着脱自在な状態で配置された汚染物質除去部材とを有する空気清浄化装置を提案し、これに関する技術を特許文献4に開示している。この空気清浄化装置によれば、汚染物質除去部材を自在に取り外すことができるため、適切な時期に容易に汚染物質除去部材を交換・洗浄することができる。
しかしながら、光触媒によりNOxやSOxを酸化除去する場合には、上記触媒被毒による触媒性能の低下が比較的短期間に起こることが多く、上記汚染物質除去部材を交換・洗浄する頻度も高くなるため、たとえ容易な作業であっても、ある程度の手間と時間を要する。
そこで、本発明者等は、さらに研究を進め、汚染物質除去部材を設置した状態のまま洗浄できる機能を有しながらも、汚染物質除去部材の数量や配置の変更に容易且つ柔軟に対応することができる洗浄機能を備えた空気清浄化装置を開発し、これに関する技術を特許文献5に記載している。
かかる空気清浄化装置においては、洗浄液として水道水のみならず、雨水も利用することができるため、経済性に優れ、水道などの水供給設備が整っていない屋外等にも設置することができるという利点を有する。しかしながら、汚染空気の清浄化が必要な場所の中には、水道水も雨水も利用することができず、上記空気清浄化装置の設置が困難な場所も存在する。また、雨水を洗浄液として利用する場合、長時間の降雨による過剰な洗浄のために、材料の劣化を促進する虞がある。このため、雨水を利用する場合には、雨水の供給量や供給タイミングを調整するシステムの導入が必要となり、結果として装置構成が複雑になる懸念がある。また、吸着材の中には洗浄に適さないものもある。このようなことから、汚染物質除去部材の機能回復・性能延長を洗浄以外の手段で簡易的に行える方法が求められている。
また、上記空気清浄化装置においては、出口側(汚染空気の流れの下流側)よりも入口側(上流側)の方が、被清浄空気の汚染物質濃度が高くなるため、除去される汚染物質量も、光触媒表面の生成物蓄積量も入口側の方が多くなる。このため、洗浄処理を入口側に合わせて行うと、蓄積量の少ない出口側では過剰洗浄となり、材料の寿命が短くなる。また、洗浄のためのランニングコストも必要以上に嵩む。
なお、特許文献6には、平行板装置の入口側から出口側にかけて光触媒層に照射する紫外線強度を漸次増強するか、または光触媒層に添加するアルカリ成分の量を漸次多くすることにより、触媒層全域で汚染物質除去量を平均化する方法が記載されている。これにより、洗浄処理にかかるランニングコストの低減、並びに光触媒材料の長寿命化が図れるとしている。
しかしながら、太陽光を利用する場合、紫外線強度を漸次増強することは困難である。また、紫外線強度を増強する場合にもアルカリ成分を多くする場合にも、出口側が最も高くなるように調整されているため、結果的に入口側の紫外線強度等が不十分になる可能性がある。すなわち、上記方法によれば、汚染物質の除去量を触媒全域で平均化することはできるが、出口側で設定する最高の紫外線強度またはアルカリ成分の量を全体に適用した場合に比べて、装置全体としての汚染物質の除去量が低くなると考えられる。特に、時間が経過して硝酸イオンや硫酸イオン等の生成物が蓄積して、触媒表面の活性化部位が縮小した状況下にあっては、このような傾向がさらに強まることが推測される。
特開2001−120956号公報 特開2001−137665号公報 特許第3483208号公報 特開2007−209594号公報 特願2007−098192号の明細書等 特許第3796894号公報
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、汚染物質除去部材の浄化機能を洗浄以外の手段で簡単に回復させることができるとともに、過剰洗浄による材料劣化やランニングコストの増大等の問題を回避することができ、装置全体として高い汚染物質除去性能を得ることができる空気清浄化装置および空気清浄方法を提供することを課題とするものである。
請求項1に記載の本発明に係る空気清浄化装置は、空気流路を有するダクト型中空構造物と、上記ダクト型中空構造物の内部に、空気の流通方向と略平行に且つ着脱自在な状態で配置された汚染物質除去部材とを備える空気清浄化装置であって、上記汚染物質除去部材は、上記ダクト型中空構造物の壁面と略平行に配置された複数のブロックを有し、各ブロックが、両面に浄化機能を有する浄化部材を少なくとも二枚以上重ね合わせて、着脱自在な結合部材により、互いに密着させて当該重ね合わせ面が空気に触れないように一体に保持し、かつ互いの配置および使用面と未使用面との位置を切り換え可能にした集合体よりなることを特徴とするものである。
ここで、上記ダクト型中空構造物の断面は、長方形や正方形のような矩形、台形、多角形、円形や楕円形など、如何なる形状でもよい。また、上記汚染物質除去部材の各ブロックの大きさは、全て同一でもよいし、互いに異なるものであってもよい。
上記汚染物質除去部材を“空気の流通方向と略平行に且つ着脱自在な状態で配置”する方法としては、鉛直方向配置の場合、例えば、汚染物質除去部材を下方から支持する支持部材や、汚染物質除去部材を上方から吊下げ支持する支持部材などを用いる方法がある。一方、水平方向配置の場合には、例えば、汚染物質除去部材を横方向から支持する支持部材などを用いる方法がある。
具体的に、汚染物質除去部材を下方から支持する支持部材としては、例えば、上面が開放された凹部に上記ブロックを挿入して支持する構造の支持台や、鉛直方向に立設された一対の突出片の間に上記ブロックを差し込んで支持する構造の支持台などが挙げられる。これら支持台は、何れも上記ブロックを鉛直方向に起立させた状態で支持できるように構成され、また、上記ダクト型中空構造物内に略水平に設置できるように、それぞれの底面が上記ダクト型中空構造物の底面と同形状(平面又は曲面)に形成されている。これら支持台は、水平方向にスライドする機能や、その移動を規制するストップ機能を有するものであってもよい。なお、これら支持台を上記ダクト型中空構造物の側壁面に取り付けて、その向きを90度回転させるようにすれば、当該支持台を、汚染物質除去部材を横方向から支持する支持部材として用いることも可能である。
一方、汚染物質除去部材を上方から吊下げ支持する支持部材としては、例えば、フック付きの吊下具を用いることが可能である。具体的には、吊下具を上記ブロックの上端部に取り付けて、ダクト型中空構造物の天井部に架設された渡し部材にフックを引っ掛けることにより、上記ブロックを上方から吊下げ支持する構造のものが挙げられる。なお、上記ダクト型中空構造物の断面形状が円形や楕円形の場合には、上記ダクト型中空構造物の底部が水平になるように土台板などを設置することが望ましい。
上記浄化機能としては、汚染物質を無害な物質に変換する手段や、物理的または化学的に吸着除去する手段が挙げられる。例えば、光触媒、吸着材、光触媒と吸着材の配合材などが挙げられる。上記浄化部材自体を吸着材で成形してもよいし、浄化部材の一部または全体に光触媒または吸着材を塗布または焼付けにより固着してもよい。
両面に浄化機能を有する浄化部材は、複数を重ね合わせて互いに密着させることができれば、平らな板状でなくてもよい。例えば、プリーツ構造やコルゲート構造、山谷構造や凹凸構造などであってもよい。
請求項2に記載の本発明に係る空気清浄方法は、請求項1に記載の空気清浄化装置のダクト型中空構造物に汚染空気を流通させて、当該汚染空気を浄化する空気清浄方法であって、定期的に、または汚染空気の成分の種類・濃度の測定結果に基づいて上記汚染物質除去部材の機能低下を検知したときに、上記浄化部材を並べ替えて各々の配置または向きを変えることにより、これまで汚染空気と接触していた浄化部材の使用面を、未だ汚染空気と接触していない浄化部材の未使用面と切り替えて、上記汚染物質除去部材の浄化機能を回復させることを特徴とするものである。
ここで、“汚染空気の成分の種類・濃度”を測定する方法としては、例えば、上記空気清浄化装置の出口側の壁面(天井面、側面または底面の何れか)に観測口を設けて、例えば、汚染物質測定器に内蔵されている吸引ポンプに接続したチューブを上記観測口から差し込むことにより、汚染空気の成分の種類や濃度を直接測定する方法が挙げられる。また、各種検知管を観測口から差し込んで測定することにより、精度は落ちるものの、幅広い物質に関して濃度を測定することも可能である。また、精度の高い測定を行う場合には、ポンプを利用してサンプリングすることにより、精密機器で分析することが可能である。なお、観測口は、未使用時にはシリコン栓などで密閉することができる。
また、上記浄化部材を並べ替える方法としては、例えば、ダクト型中空構造物の壁面(天井面、側面または底面の何れか)に開閉部を設けて、この開閉部から上記浄化部材を並べ替える方法が挙げられる。上記開閉部は、ダクト型中空構造物を設置した状態で、浄化部材の配置または向きを変えることが可能であれば、例えば、回動式あるいはスライド式の扉部材で開口部を開閉するものや、蓋部材により開口部を開閉するものなど、如何なる態様のものであってもよい。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の空気清浄方法において、ブロックの一端に配置されていた浄化部材と、他端に配置されていた浄化部材の使用面どうしを重ね合わせて、そのブロックの汚染空気接触面が上記未使用面となるように、同一ブロック内で浄化部材の並べ替えを行うことを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の空気清浄方法において、ブロックの一端に配置されていた浄化部材を、隣接するブロックの他端側に平行移動させることにより、ブロックの一端に配置されていた浄化部材と、隣接するブロックの他端に配置されていた浄化部材の使用面どうしを重ね合わせて、各ブロックの汚染空気接触面が上記未使用面となるように、各ブロックの浄化部材を並べ替えることを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の空気清浄方法において、上記汚染物質除去部材の各ブロックを等間隔に配置した場合に、各ブロックの一端に配置されていた浄化部材を、隣接するブロックの他端側に同距離ずつ同時に平行移動させることにより、各ブロックの浄化部材をまとめて並べ替えるようにしたことを特徴とするものである。
請求項1に記載の発明によれば、両面に浄化機能を有する板状の浄化部材を少なくとも二枚以上重ね合わせて当該重ね合わせ面が空気に触れないようにした集合体により、汚染物質除去部材の1ブロックを構成するようにしたので、ブロックの両端に配置された浄化部材の外側面のみが汚染空気と接触する面(汚染空気接触面)となり、それ以外の面(浄化部材どうしが重なり合う内側面)は汚染空気とは接触しない面となる。このため、浄化部材を並べ替えて各々の配置または向きを変えるようにすれば、これまで汚染空気と接触していた面(使用面)を、未だ汚染空気と接触していない面(未使用面)に簡単に切り替えることができ、汚染物質除去部材の浄化機能を容易且つ速やかに回復させることができる。
また、浄化機能の回復に洗浄水が不要となるので、水道水や雨水の供給が困難な場所であっても当該空気清浄化装置を設置することができるとともに、過剰洗浄による材料劣化や装置構成の複雑化等の懸念も少なく、また洗浄に適さない吸着材等であっても汚染物質除去部材に用いることができる。
請求項2に記載の発明によれば、定期的に、または汚染空気の成分の種類・濃度の測定結果に基づいて汚染物質除去部材の機能低下を検知したときに、浄化部材を並べ替えて各々の配置または向きを変えることにより、これまで汚染空気と接触していた浄化部材の使用面を、未だ汚染空気と接触していない浄化部材の未使用面と切り替えて、汚染物質除去部材の浄化機能を回復させるようにしたため、当該空気清浄化装置の汚染物質除去性能を長期に亘って安定した状態で維持することができる。
さらに、上記方式により汚染物質除去部材の浄化機能を回復させるようにしたので、次のような利点も得られる。
(1)近傍の浄化部材を並べ替えるだけの単純な作業となるため、迅速に浄化機能を回復させることができる。
(2)未使用面が無くなるまでは、浄化部材の出し入れ(新たな浄化部材の供給および使用済み浄化部材の排出)が不要となるので、作業全体の省力化、時間短縮を図ることができる。
(3)浄化部材を並べ替えることにより、装置全体の機能回復を図ることができるのは勿論のこと、1枚単位で浄化部材を移動させることができるため、例えば機能低下の生じ易い入口側の機能回復など、部分的な機能回復に対しても柔軟に対応することができる。したがって、汚染物質除去部材の汚染物質除去量を入口側から出口側まで平均化せずとも(すなわち、汚染物質濃度に応じて汚染物質の除去能力を変えなくとも)、過剰洗浄による材料劣化やランニングコストの増大等の問題を回避することができ、装置全体として高い汚染物質除去性能を発揮させることができる。
請求項3に記載の発明によれば、同一ブロック内で浄化部材を並べ替えることにより、当該ブロックの使用面と未使用面を切り替えるようにしたので、各浄化部材の移動量が僅かで済み、例えば機能低下したブロックなど、特定のブロックのみを機能回復させる際に、効率良く浄化部材の並べ替えを行うことができる。
請求項4に記載の発明によれば、ブロックの一端に配置されていた浄化部材を、隣接するブロックの他端に平行移動させることにより、各ブロックの使用面と未使用面を切り替えるようにしたので、請求項3に記載の発明と同様、各浄化部材の移動量が僅かで済み、特に、複数のブロックを同時に機能回復させる際に、効率良く浄化部材の並べ替えを行うことができる。
請求項5に記載の発明によれば、同時に複数の浄化部材をまとめて並べ替えることができ、汚染物質除去部材の浄化機能を瞬時に回復させることができる。
以下、図面を参照しながら本発明の好ましい実施形態について説明する。
図1は、本発明に係る空気清浄化装置の一実施形態を示す模式図である。
この空気清浄化装置1は、空気流路を有するダクト型中空構造物2と、このダクト型中空構造物2の内部に配置された汚染物質除去部材3とにより概略構成されている。汚染物質除去部材3は、圧力損失を低く抑えるために、空気の流通方向と略平行に配置されている。
ダクト型中空構造物2は、図1に示すように、角形のダクト形状に形成されたもので、断面略コ字形の流路構成部材5と、この流路構成部材5の上部開口を覆う天板4とにより構成されている。天板4は、浄化機能として光触媒を用いる場合には、光源として太陽光を利用できるように、例えば石英、硼珪酸ガラスなどの光透過性部材からなり、太陽光を透過可能となっている。また、光触媒の光源として、ダクト型中空構造物2に、紫外線ランプ、ブラックライト、LEDなどの紫外線照射手段を設けてもよく、この場合の天板4は光透過性である必要はないが、太陽光との併用時には、光透過性部材を用いる。天板4は、クリップ留め、ビス留め、ローレットビス留めなどにより着脱自在な状態で流路構成部材5に取り付けられ、この天板4を取り外すことにより、汚染物質除去部材3を自由に並べ替えあるいは出し入れできるようになっている。本実施形態では、流路構成部材5の側壁2a,2b間に架設された帯板状の天井渡し部6と、各側壁2a,2bの上端位置にそれぞれ形成されたフランジ部7とにより、天板4を載置する載置部が構成されている。天井渡し部6には、天板4と重ならない部位に、サンプリングチューブを差し込むための観測口(図示省略)が設けられ、未使用時には、シリコン栓等で閉塞されるようになっている。
汚染物質除去部材3は、ダクト型中空構造物2の底面2c上に載置されたベースプレート8と、このベースプレート8上面に立設された複数のブロック(起立壁部)9とを備えている。各ブロック9は、所定枚数(少なくとも二枚以上)の浄化部材10を重ね合わせて当該重ね合わせ面が空気に触れないようにした集合体よりなり、後述する結合部材および支持部材の協働により、それぞれの一体性が保たれている。
浄化部材10は、両面に浄化機能を有する板状部材であって、例えば、光触媒や吸着材等を板状に成形した部材、あるいは板状の基材の全体または一部に光触媒や吸着材等を塗布または焼付けにより固着した部材等により構成されている。各浄化部材10の厚み方向の寸法は、汚染物質除去部材3の各ブロック9の厚み方向の寸法と、各ブロック9を構成する浄化部材10の枚数とにより決定される。したがって、ブロック9の厚み方向の寸法が決まれば、図2に示すように、その範囲内で浄化部材10の枚数と浄化部材10の厚み方向の寸法の組合せを自在に変更できる。なお、浄化部材10は、その両面に浄化機能を有するものであるが、両面間の周縁部(図中上部および両側部)にも同様に浄化機能を付与して、当該部位を汚染物質の除去に利用するようにしてもよい。また、浄化部材10の上記周縁部に浄化機能を付与しない場合には、上記周縁部から浄化部材間の隙間(未使用面側)に汚染空気が侵入するのを防止するために、図3に示すように、コ字形の被覆部材11を装着するようにしてもよい。
浄化部材10に用いる光触媒としては、例えば、酸化チタン、金属酸化物半導体(酸化亜鉛、酸化タングステン、酸化カドミウム、酸化インジウム、酸化銀、酸化マンガン、酸化銅、酸化鉄、酸化スズ、酸化バナジウム、酸化ニオブ、酸化ジルコニウムなど)、金属硫化物半導体(硫化カドミウム、硫化亜鉛、硫化インジウム、硫化鉛、硫化銅、硫化モリブデン、硫化タングステン、硫化アンチモン、硫化ビスマスなど)、チタン酸ストロンチウム、セレン化カドミウム、タンタル酸カリウム、およびこれらの混合物などが適用可能である。また、光触媒とセメントの混合材や光触媒にハイドロキシアパタイトやフッ化アパタイトを結合させた触媒なども適用可能である。また、上記光触媒を、高温焼付け型、低温乾燥型、塗料化して塗布する方法などにより、タイルや陶磁器、セメント、ガラスなどのセラミックスからなる基板に担持させた材料なども含まれる。上記光触媒の光源としては、ダクト型中空構造物2の内部に紫外線ランプ、ブラックライト、LEDなどの紫外線照射手段を設けてもよいし、光透過性部材からなる天板4を介して外部から太陽光や、紫外線ランプ、ブラックライト、LEDなどの紫外線照射手段により紫外線を照射するようにしてもよい。
一方、吸着材は、少なくとも吸着機能を有するものであれば如何なる材料であってもよく、例えば、酸化還元などの触媒機能などを併せ持つものであってもよい。このような吸着機能を有する材料としては、例えば、ゼオライト、シリカゲル、ジルコニア、イオン交換材、アルミナ系吸着材、金属錯体系吸着材、セラミックスなどの無機系吸着材や、活性炭、イオン交換材、キレート樹脂などの有機系吸着材が適用可能である。なお、上記吸着材には、特定のガスを除去するためのガス反応成分(例えば、二酸化炭素を除去するための水酸化カリウム溶液など)を塗布または含浸したものも含まれる。
結合部材は、汚染物質除去部材3の1ブロックを構成する浄化部材10の集合体を一体に保持するための部材である。この結合部材としては、例えば、図4(a)〜(c)に示すように、複数の浄化部材10を挟んで留める結合部材12,13,14や、図4(d)に示すように、磁力で引き付けて固定する結合部材15などが挙げられる。図4(a)〜(c)の例では、略コ字状に結合部材12,13,14が形成され、重ね合わせた浄化部材10の集合体の上部または側部に取り付けられている。図4(b)の例では、結合部材13をビス13aで止着する構成、図4(c)の例では、略コ字状の結合部材14の平行な片部14a,14bをそれぞれ内側に湾曲させてその弾性力(付勢力)により締め付けて固定する構成となっている。また、図4(d)の例では、各浄化部材10の上部に取り付けられた磁性材料からなる結合部材15の磁力によって、浄化部材10どうしを引き付けて固定するものとなっている。なお、上記結合部材12,13,14,15は、ステンレスや陶磁器などの無機材料で作製することにより、光触媒反応の影響を排除することができる。
支持部材は、上記結合部材により一体に保持された浄化部材10の集合体(汚染物質除去部材3の各ブロック9)を予め設定された位置に起立した状態で支持するための部材であって、後述する浄化部材10の配置構成を決定する部材である。この支持部材としては、図5(a)や図5(b)に示すように、ダクト型中空構造物2の底面2cに設置して汚染物質除去部材3のブロック9を下方から支持する支持部材16,17や、図5(c)に示すように、汚染物質除去部材3のブロック9を上方から吊下げ支持する支持部材18などが挙げられる。
図5(a)の支持部材16は、交互に凹凸が形成された支持台により構成され、その凹部16aにブロック9を挿入して支持する構造となっている。図5(b)の支持部材17は、複数組の突出片17a,17bが立設された支持台により構成され、互いに対をなす突出片17a,17bの間にブロック9を差し込んで支持する構造となっている。これら支持台は、水平方向にスライドする機能や、その移動を規制するストップ機能を有するものであってもよい。
図5(c)の支持部材18は、フック付きの吊下具により構成され、その取付部18aをブロック9の上端部に取り付けて、フック18bを、ダクト型中空構造物2の天井部に架設された渡し部材27(図11参照)に引っ掛けることにより、ブロック9を上方から吊下げ支持する構造となっている。このようにブロック9を吊下げ支持する場合には、各浄化部材10の下端部がダクト型中空構造物2の底面2cに接するようにしてもよく、また浄化部材10の下端部に車輪を取り付けて、その下方に敷設した軌道に沿って移動できるようにしてもよい。
なお、これら支持部材16,17,18は、ブロック9を支持する機能に加えて、ブロック9の一体性を保持する機能も有しているため、その拘束力が十分に強い場合には、前述した結合部材12,13,14,15を省略することも可能である。一方、ブロック9の一体性を保持する機能が不十分で、浄化部材10の間に隙間が生じる場合や、未使用面への汚染空気の接触を極力減らしたい場合には、結合部材12,13,14,15の何れかと併用することが望ましい。
浄化部材10の配置方法としては、例えば図1に示すように、2枚の浄化部材10の集合体からなるブロック9a(第1ブロックと称する。)と、3枚の浄化部材10の集合体からなるブロック9b(第2ブロックと称する。)をそれぞれ複数ずつ用意して、それらブロック9a,9bをダクト型中空構造物2の側壁面2a,2bと略平行になるように、ダクト型中空構造物2の幅方向および長さ方向(空気の流通方向)に規則的に並べる方法がある。この図1の例では、ダクト型中空構造物2の幅方向に、第1ブロック9a、第2ブロック9b、第2ブロック9b、第1ブロック9aの順に、ほぼ等間隔に各ブロックを配列し、ダクト型中空構造物2の長さ方向に、同種類のブロックを一列に配列している。また、第1ブロック9aは、一方の面がダクト型中空構造物2の側壁面に密着するように配置されている。
この図1の例では、ダクト型中空構造物2の幅方向に配置する各ブロック9の大きさや間隔を同一としているが、例えば図6に示すように、異なるものであってもよい。また、図1の例では、ダクト型中空構造物2の幅方向および長さ方向に各ブロック9を整列させるようにしているが、図6に示すように、長さ方向または幅方向にずらすようにしてもよく、またダクト型中空構造物2の幅方向に配置するブロックの数も適宜に変更することが可能である。汚染物質はブロックに接触することによって浄化されるため、ブロックを長さ方向に整列させるよりも、ずらす方が汚染物質の接触頻度が増加して、浄化機能が向上する場合がある。また、図1の例では、ダクト型中空構造物2の幅方向に並べたブロックの配列(第1ブロック9a、第2ブロック9b、第2ブロック9b、第1ブロック9aを等間隔に並べた配列)を基本配列として、これと同じ配列がダクト型中空構造物2の長さ方向に繰り返し現れる配置構成としたが、ダクト型中空構造物2の長さ方向に異なる配列が現れる配置構成とすることも可能である。例えば、汚染物質の接触頻度を増加させて浄化機能を向上させるために、複数のブロックを千鳥状に配列してもよい。また、図6に示すように、基本配列(ブロック9c,9d,9e,9f,9g)と、これを180℃反転させた配列(ブロック9g,9f,9e,9d,9c)とが交互に現れる配置構成とすることも可能である。
ブロック9の厚みや、各ブロック9の間隔は、面風速、圧力損失、必要な浄化性能の関係を総合して設定され、光触媒が用いられる場合には、紫外線の遮光も考慮される。ブロック9の間隔は、上述したように、必ずしも同一である必要はなく、例えば、各ブロック9をダクト型中空構造物2の幅方向または長さ方向に意図的にずらして配置することにより、ブロック間を通過する空気の割合を減らしたり、乱れを発生させることにより、ブロック表面への接触頻度を高めることができる。
ここで、汚染物質除去部材3が果たす役割としては、1)光触媒や吸着材等を保持するための支持体、2)空気の流量を制御するための抵抗(ブロック9の数量や配置を変えることによって、自在に流量を調整することができる)、3)空気の流れを制御したり(セパレート効果)、乱流を起こさせたりして、光触媒や吸着材等への空気の接触面積、接触量および接触頻度を増大させることなどが挙げられる。上記2)および3)を考慮すると、ブロック9は、ある程度の厚み(数ミリから数センチ)を必要とし、この厚みは、複数の浄化部材10を重ね合わせた構成とするのに適しているといえる。
上記構成からなる空気清浄化装置1を使用する際には、先ず、建築物の給気口や排気口など、汚染空気の経路に沿ってダクト型中空構造物2を設置する。次に、設置したダクト型中空構造物2の内部に、汚染空気の流通方向と略平行に汚染物質除去部材3を配置する。その際に、要求される空気清浄能力、処理風量および許容される圧力損失に基づいて、汚染物質除去部材3の配置構成(ブロック9の数量、配置、浄化機能の種類など)を決定し、その決定に従って汚染物質除去部材3を配置する。具体的には、結合部材12,13,14,15の何れかを用いて、所定枚数の浄化部材10の集合体からなるブロック9を複数作製し、それらブロック9を、支持部材16,17,18の何れかを用いて予め設定された位置に配列する。
汚染物質除去部材3の設置が完了したら、図1に示すように、ダクト型中空構造物2上端の所定位置に天板4を取り付ける。具体的には、流路構成部材5上端の天井渡し部6とフランジ部7とによって形成される矩形枠状の載置部の上に、シリコン製のパッキン等を介して天板4を載置し、これを専用のクリップ等で固定する。これにより、空気清浄化装置1の設置が完了となり、この状態で、汚染空気をダクト型中空構造物2の内部に流し込めば、その汚染空気中に含まれる様々な汚染物質を汚染物質除去部材3により除去することができ、空気の清浄化を図ることができる。
具体的に、上記汚染空気に含まれる汚染物質としては、例えば、建築物の外部の空気の場合、周囲の工場や自動車、地下空間等から排出されるNOx、SOx、CO、CO2、ベンゼン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、ジクロロエタンなどの揮発性有機化合物、浮遊粒子状物質などが挙げられる。また、建築物内部の空気については、事務所などの居住空間から発生するCO2、建築材料、塗料、家具などから発生するホルムアルデヒドやトルエンなどの揮発性有機化合物、トイレから発生するアンモニアなどの悪臭物質、たばこなどに起因する有機化合物の塵埃などが該当し、さらに上記建築物が動物園や水族館である場合には、動物やその飼育過程で発生するトリメチルアミンなどの悪臭物質、工場などである場合には、各種の化学物質が挙げられる。
このような汚染物質を含む汚染空気を、空気清浄化装置1に長期間流通させると、やがて汚染空気との接触面が性能劣化し、浄化機能が低下する。このため、定期的に、または汚染空気の成分の種類・濃度の測定結果に基づいて汚染物質除去部材3の機能低下を検知したときに、浄化部材10を並べ替えて各々の配置または向きを変えることにより、これまで汚染空気と接触していた浄化部材10の使用面を、未だ汚染空気と接触していない浄化部材10の未使用面と切り替えて、汚染物質除去部材3の浄化機能を回復させる処理を行う。
使用面と未使用面を切り替える方法としては、例えば、図7に示す方法や、図8に示す方法がある。これら図中の斜線部分は、浄化機能の低下した使用面を示している。
汚染物質除去部材3の設置当初は、図7(a)および図8(a)に示すように、ダクト型中空構造物2の幅方向に、浄化部材10a,10bの集合体からなるブロック、浄化部材10c,10d,10eの集合体からなるブロック、浄化部材10f,10g,10hの集合体からなるブロック、浄化部材10i,10jの集合体からなるブロックの順に並べられた第1配列と、同じくダクト型中空構造物2の幅方向に、浄化部材10k,10lの集合体からなるブロック、浄化部材10m,10n,10oの集合体からなるブロック、浄化部材10p,10q,10rの集合体からなるブロック、浄化部材10s,10tの集合体からなるブロックの順に並べられた第2配列とを有し、これら第1配列および第2配列がダクト型中空構造物2の長さ方向に並んで配置されている。また、各配列の両端のブロックは、一方の面がダクト型中空構造物2の側壁面2a,2bに密着した状態で配置されている。
図7に示す方法では、使用面と未使用面の切替を行う際に、図7(a)および(b)に示すように、ブロック9の一端(図中右端)に配置されていた浄化部材10と、他端(図中左端)に配置されていた浄化部材10の使用面どうしを重ね合わせて、当該ブロック9の汚染空気接触面が未使用面となるように、同一ブロック内で浄化部材10の並べ替えを行う。
例えば、浄化部材10c,10d,10eの集合体からなるブロックの場合には、一端に当初配置されていた浄化部材10cを当該ブロック9の他端側に移動させて、この浄化部材10cと、他端に当初配置されていた浄化部材10eの使用面どうしを重ね合わせることにより、浄化部材を10d,10e,10cの順に並べ替える。これにより、当該ブロックの汚染空気接触面が未使用面に切り替わり、当該ブロックの浄化機能を回復させることができる。
その後、当該ブロックの浄化機能が再び低下したら、同様にして、浄化部材を10e,10c,10dの順に並べ替える。これにより、当該ブロックの汚染空気接触面が未使用面に切り替わり、当該ブロックの浄化機能を再び回復させることができる。すなわち、この方法によれば、1ブロックを構成する浄化部材10の枚数と同じ回数、浄化機能を回復させることができる。従って、浄化部材10の枚数が多いほど、浄化機能を維持できる期間も長くなる。
なお、上記浄化部材10の並べ替えは、図7(b)に示すように、すべてのブロック9を対象とするようにしても、図7(c)および(d)に示すように、汚染空気の除去率が低下しやすいエリア(例えば入口側の一部)に位置するブロック9のみを対象とするようにしてもよい。汚染空気の除去率が低いエリアを把握する方法としては、例えば、天井渡し部6に設けた観測口にサンプリングチューブを差し込んで分析機器に接続し、汚染空気濃度を測定することによって得られるデータに基づいて判断することができる。
この図7に示す方法によれば、各浄化部材10の移動量が僅かで済み、例えば機能低下したブロックなど、特定のブロックのみを機能回復させる際に好適に用いることができる。
一方、図8に示す方法では、使用面と未使用面の切替を行う際に、図8(a)および(b)に示すように、ブロック9の一端に配置されていた浄化部材10を、隣接するブロック9の他端側に平行移動させることにより、ブロック9の一端に配置されていた浄化部材10と、隣接するブロック9の他端に配置されていた浄化部材10の使用面どうしを重ね合わせて、各ブロック9の汚染空気接触面が未使用面となるように、各ブロック9の浄化部材10を並べ替える。
例えば、第1配列においては、各ブロックの一端に当初配置されていた浄化部材10b,10e,10h,10jのうち、浄化部材10b,10e,10hを、隣接するブロックの他端側に平行移動させて、それら浄化部材10b,10e,10hと、隣接するブロックの他端に当初配置されていた浄化部材10c,10f,10iの使用面どうしをそれぞれ重ね合わせるとともに、ダクト型中空構造物2の一方の側壁面2aの近傍に配置されていた浄化部材10jを、ダクト型中空構造物2の他方の側壁面2bと浄化部材10aの間に挿入して、浄化部材10jと浄化部材10aの使用面どうしを重ね合わせる。
その結果、各ブロックの一端に配置されていた浄化部材10が他のブロックの他端に1枚ずつシフトして、第1配列の各ブロックが、浄化部材10j,10aの集合体からなるブロック、浄化部材10b,10c,10dの集合体からなるブロック、浄化部材10e,10f,10gの集合体からなるブロック、浄化部材10h,10iの集合体からなるブロックに再編成され、それらブロックの汚染空気接触面がすべて未使用面に切り替わる。
その後、それらブロックの浄化機能が再び低下したら、同様にして、各ブロックの一端に配置されている浄化部材10a,10d,10g,10iを1枚ずつ他のブロックの他端にシフトさせる。これにより、各ブロックの汚染空気接触面がすべて未使用面に切り替わり、各ブロックの浄化機能を再び回復させることができる。すなわち、この方法の場合も、1ブロックを構成する浄化部材10の枚数が多いほど、機能回復できる回数が増加することとなるため、浄化機能を維持できる期間も長くなる。
なお、上記浄化部材10の並べ替えは、図8(b)に示すように、ダクト型中空構造物2の長さ方向に並ぶすべての配列(第1配列、第2配列、・・・)を対象とするようにしても、図8(c)および(d)に示すように、汚染空気の除去率が低下しやすい一部の配列(例えば、第1配列)のみを対象とするようにしてもよい。
この図8に示す方法によれば、図7に示す方法と同様、各浄化部材10の移動量が僅かで済み、例えば、複数のブロック9を同時に機能回復させる際に、効率良く浄化部材10の並べ替えを行うことができる。
以上のように、本実施形態の空気清浄化装置1によれば、両面に浄化機能を有する板状の浄化部材10を少なくとも二枚以上重ね合わせて互いに密着させた集合体により、汚染物質除去部材3の1ブロックを構成するようにしたので、ブロック9の両端に配置された浄化部材10の外側面のみが汚染空気と接触する面(汚染空気接触面)となり、それ以外の面(浄化部材10どうしが重なり合う内側面)は汚染空気とは接触しない面となる。このため、浄化部材10を並べ替えて各々の配置または向きを変えるようにすれば、これまで汚染空気と接触していた面(使用面)を、未だ汚染空気と接触していない面(未使用面)に簡単に切り替えることができ、汚染物質除去部材3の浄化機能を容易且つ速やかに回復させることができる。
また、浄化機能の回復に洗浄水が不要となるので、水道水や雨水の供給が困難な場所であっても当該空気清浄化装置1を設置することができるとともに、過剰洗浄による材料劣化や装置構成の複雑化等の懸念も少なく、また洗浄に適さない吸着材等であっても汚染物質除去部材3に用いることができる。
また、本実施形態の空気清浄方法によれば、定期的に、または汚染空気の成分の種類・濃度の測定結果に基づいて汚染物質除去部材3の機能低下を検知したときに、浄化部材10を並べ替えて各々の配置または向きを変えることにより、これまで汚染空気と接触していた浄化部材10の使用面を、未だ汚染空気と接触していない浄化部材10の未使用面と切り替えて、汚染物質除去部材3の浄化機能を回復させるようにしたため、当該空気清浄化装置1の汚染物質除去性能を長期に亘って安定した状態で維持することができる。
さらに、本実施形態の空気清浄方法によれば、(1)近傍の浄化部材10を並べ替えるだけの単純な作業となるため、迅速に浄化機能を回復させることができ、(2)未使用面が無くなるまでは、浄化部材10の出し入れが不要となるので、作業全体の省力化、時間短縮を図ることができ、(3)1枚単位で浄化部材10を移動させることができるため、例えば機能低下の生じ易い入口側の機能回復など、局所的な機能回復に対しても柔軟に対応することができる。
なお、ダクト型中空構造物2の内部に、多数の浄化部材10が配置されている場合には、それら浄化部材10を一枚一枚移動させるのは煩雑であるため、以下に述べる方法により、作業の更なる簡易化を図ることも可能である。
図9および図10に示す実施例では、各浄化部材10の下端部に一対の車輪20が着脱自在な状態で取り付けられている。また、ダクト型中空構造物2の底面2c上には、浄化部材10を並べ替える方向(ダクト型中空構造物2の幅方向)に、上記車輪20を走行させるための溝状の軌道21が設けられている。このため、使用面と未使用面を切り替える際には、各浄化部材10を容易に移動させることができる。また、各浄化部材10に車輪20が取り付けられているため、他の浄化部材とは独立にそれぞれの浄化部材10を移動させることができる。
軌道21には、図10に示すように、浄化部材10の設置位置で車輪20を停止させるための窪み22が形成されている。この窪み22としては、図10(a)および(b)に示すように、1ブロック分の浄化部材10の車輪20をまとめて停止させるものや、図10(c)〜(g)に示すように、各車輪20を個々に停止させるものが挙げられるが、何れの場合も、車輪20の進行方向には、窪み22から車輪20を離脱させるための上り傾斜が形成されている。
図10(a)および(b)の例では、逆台形型に窪み22が形成され、このうち図10(b)の例では、逆台形の下底の長さが1ブロック分の車輪20の両端の距離よりも短く設定されている。このため、1ブロックの両端の浄化部材10の車輪20がそれぞれ逆台形の傾斜部分で停止して、ブロック9の両端から中心方向に押圧力が作用することとなり、1ブロックのまとまりを補助する効果が生じる。一方、図10(c)〜(g)の例では、逆台形型または逆三角形型に窪み22が形成されている。図10(d)および(f)の例のように、両端の浄化部材10の車輪20に対応する窪み22の外側の傾斜部分の角度を他の傾斜部分に比べて急にすることにより、図10(b)と同様に、ブロック9の両端から中心方向に押圧力が作用することとなるため、1ブロックのまとまりを補助する効果が生じる。
なお、以上の実施例においても、浄化部材10を並べ替えた後に、ブロック9の一体性を高めるために、前述した結合部材12,13,14,15の何れかを使用することも可能である。また、軌道21はダクト型中空構造物2の底面2cに直接形成するようにしても、他の部材に形成してそれをダクト型中空構造物2の底面2cに設置するようにしてもよい。
図11に示す例では、各浄化部材10の上端部にフック付きの吊下具25が取り付けられ、ダクト型中空構造物2の天井部に、フック26を引っ掛ける渡し部材27が架設されている。このため、使用面と未使用面を切り替える際には、各浄化部材10を容易に移動させることができる。渡し部材27には、浄化部材10の設置位置でフック26を固定するためのストッパ28が取り付けられている。このストッパ28は、吊下具25の自然スライドを防ぎ、人為的にスライドさせる場合には容易に可動できる構造であればよい。
このように各浄化部材10を吊下げ支持する場合には、各浄化部材10の下端部がダクト型中空構造物2の底面2cに接するようにしてもよいし、移動を容易にするために僅かに浮かせたり、或いは各浄化部材10の下端部に車輪20を取り付けて、その下方に設けた軌道21に沿って移動できるようにしてもよい。軌道21には、図10と同様に、浄化部材10の設置位置で車輪20を停止させるための窪み22を設けることも可能である。
なお、汚染物質除去部材3の各ブロック9を等間隔に配置する場合には、使用面と未使用面を切り替える方法として、図12および図13に示す方法を採用することが可能である。
この方法においては、図13(a)に示すように、ダクト型中空構造物2の幅方向に、浄化部材10a,10bの集合体からなるブロック、浄化部材10c,10d,10eの集合体からなるブロック、浄化部材10f,10g,10hの集合体からなるブロック、浄化部材10i,10jの集合体からなるブロックの順に、各ブロック9を等間隔に配置し、両端のブロックについては、浄化部材10の枚数を他のブロックよりも1枚少なくして、一方の面をダクト型中空構造物2の側壁面に密着させる。
この状態で、ダクト型中空構造物2の内部に汚染空気を流通させ、その後、図13(b)に示すように、各ブロック9の浄化機能が低下したら、各ブロック9の一端に配置されていた浄化部材10を、隣接するブロックの他端側に同距離ずつ同時に平行移動させることにより、各ブロック9の浄化部材10をまとめて並べ替える。
具体的には、図12(a)および(b)に示すように、各ブロック9の一端に当初配置されていた浄化部材10b,10e,10h,10jのうち、浄化部材10b,10e,10hを、隣接するブロック9の他端側に同距離ずつ同時に平行移動させて、それら浄化部材10b,10e,10hと、隣接するブロック9の他端に当初配置されていた浄化部材10c,10f,10iの使用面どうしをそれぞれ重ね合わせるとともに、図12(c)および(d)に示すように、ダクト型中空構造物2の一方の側壁面2aの近傍に配置されていた浄化部材10jを、ダクト型中空構造物2の他方の側壁面2bと浄化部材10aの間に挿入して、浄化部材10jと浄化部材10aの使用面どうしを重ね合わせる。
その結果、各ブロックの一端に配置されていた浄化部材10が他のブロックの他端に1枚ずつシフトして、図13(c)に示すように、浄化部材10j,10aの集合体からなるブロック、浄化部材10b,10c,10dの集合体からなるブロック、浄化部材10e,10f,10gの集合体からなるブロック、浄化部材10h,10iの集合体からなるブロックに再編成され、それらブロックの汚染空気接触面がすべて未使用面に切り替わる。
その後、図13(d)に示すように、それらブロックの浄化機能が再び低下したら、図13(e)に示すように、同様にして、各ブロックの一端に配置されている浄化部材10a,10d,10g,10iを1枚ずつ他のブロックの他端にシフトさせる。これにより、各ブロックの汚染空気接触面がすべて未使用面に切り替わり、各ブロックの浄化機能を再び回復させることができる。
その後、図13(f)に示すように、それらブロック9の浄化機能が再び低下したら、各ブロック9をダクト型中空構造物2から取り出して、新たなブロックまたは再生済みのブロックと交換する。
なお、上記方法においては、図12に示すように、各ブロック9の一端に配置された複数の浄化部材10を同時に移動させるための治具29を用いることも可能である。この治具29は、帯板状の基板29aの一方の面に複数組の係合片29b,29cを突設したもので、互いに対をなす係合片29b,29cによって、各ブロック9の一端に配置された浄化部材10を1枚ずつ挟み込むことができるように、各係合片の相互の間隔が設定されている。この治具29を使用する場合には、先ず、図12(a)に示すように、それぞれの係合片29b,29cの間に各ブロック9の一端に配置された浄化部材10をそれぞれ挟み込むように当該治具29をセットする。そして、この状態から、図12(b)および(c)に示すように、各ブロック9の他端側に向けて当該治具29を牽引すれば、各ブロック9の一端に配置されていた浄化部材10を、隣接するブロックの他端に配置されていた浄化部材10と当接する位置まで同時に同距離ずつ移動させることができる。このため、使用面から未使用面への切替を容易且つ迅速に行うことができる。この方法の場合、ブロック数が多いほど、同時に移動させることができる浄化部材10の数が増えるため、上記治具29を使用することによる効果も大きくなる。
本発明に係る空気清浄化装置の一実施形態を示す模式図である。 浄化部材の厚みと枚数の関係を説明する図である。 被覆部材の構成例を示す斜視図である。 結合部材の構成例を示す斜視図である。 支持部材の構成例を示す斜視図である。 汚染物質除去部材の各ブロックの配置例を示す斜視図である。 汚染物質除去部材の機能回復方法の一例を示す平面図である。 汚染物質除去部材の機能回復方法の一例を示す平面図である。 浄化部材の設置方法の一例を示す斜視図である。 図9の軌道に設けた窪みの構成例を示す模式図である。 浄化部材の設置方法の一例を示す模式図である。 浄化部材の移動治具の使用方法を説明する図である。 汚染物質除去部材の機能回復方法の一例を示す平面図である。
符号の説明
1 空気清浄化装置
2 ダクト型中空構造物
3 汚染物質除去部材
9 ブロック
10 浄化部材

Claims (5)

  1. 空気流路を有するダクト型中空構造物と、上記ダクト型中空構造物の内部に、空気の流通方向と略平行に且つ着脱自在な状態で配置された汚染物質除去部材とを備える空気清浄化装置であって、
    上記汚染物質除去部材は、上記ダクト型中空構造物の壁面と略平行に配置された複数のブロックを有し、各ブロックが、両面に浄化機能を有する少なくとも二枚以上の浄化部材を重ね合わせて、着脱自在な結合部材により、互いに密着させて当該重ね合わせ面が空気に触れないように一体に保持し、かつ互いの配置および使用面と未使用面との位置を切り換え可能にした集合体よりなることを特徴とする空気清浄化装置。
  2. 請求項1に記載の空気清浄化装置のダクト型中空構造物に汚染空気を流通させて、当該汚染空気を浄化する空気清浄方法であって、
    定期的に、または汚染空気の成分の種類・濃度の測定結果に基づいて上記汚染物質除去部材の機能低下を検知したときに、上記浄化部材を並べ替えて各々の配置または向きを変えることにより、これまで汚染空気と接触していた浄化部材の使用面を、未だ汚染空気と接触していない浄化部材の未使用面と切り替えて、上記汚染物質除去部材の浄化機能を回復させることを特徴とする空気清浄方法。
  3. ブロックの一端に配置されていた浄化部材と、他端に配置されていた浄化部材の使用面どうしを重ね合わせて、そのブロックの汚染空気接触面が上記未使用面となるように、同一ブロック内で浄化部材の並べ替えを行うことを特徴とする請求項2に記載の空気清浄方法。
  4. ブロックの一端に配置されていた浄化部材を、隣接するブロックの他端側に平行移動させることにより、ブロックの一端に配置されていた浄化部材と、隣接するブロックの他端に配置されていた浄化部材の使用面どうしを重ね合わせて、各ブロックの汚染空気接触面が上記未使用面となるように、各ブロックの浄化部材を並べ替えることを特徴とする請求項2に記載の空気清浄方法。
  5. 上記汚染物質除去部材の各ブロックを等間隔に配置した場合において、
    各ブロックの一端に配置されていた浄化部材を、隣接するブロックの他端側に同距離ずつ同時に平行移動させることにより、各ブロックの浄化部材をまとめて並べ替えるようにしたことを特徴とする請求項4に記載の空気清浄方法。
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