JP2001120956A - 有害ガス処理装置 - Google Patents
有害ガス処理装置Info
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- JP2001120956A JP2001120956A JP30529999A JP30529999A JP2001120956A JP 2001120956 A JP2001120956 A JP 2001120956A JP 30529999 A JP30529999 A JP 30529999A JP 30529999 A JP30529999 A JP 30529999A JP 2001120956 A JP2001120956 A JP 2001120956A
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- light
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 光源の光エネルギーを有効に利用できる。
【解決手段】 光触媒を担持させた平板状の触媒担持板
5、10を複数互いに平行に設けて形成され、この触媒
担持板5、10の面内方向と有害ガス29の流れ方向と
を一致させて配置した二つの触媒ユニット3、8と、こ
の触媒ユニット3と触媒ユニット8の間に配置され触媒
担持板5、10に光を照射する光源15とを備え、上流
側の触媒ユニット3の上流と、下流側の触媒ユニット8
の下流とに触媒担持板5、10の面内方向と垂直にフィ
ルタ状の触媒担持体17、18を配置する。この場合、
光源15の光が触媒担持板5、10の略全面に照射可能
に触媒担持板5、10の隙間を広げる。
5、10を複数互いに平行に設けて形成され、この触媒
担持板5、10の面内方向と有害ガス29の流れ方向と
を一致させて配置した二つの触媒ユニット3、8と、こ
の触媒ユニット3と触媒ユニット8の間に配置され触媒
担持板5、10に光を照射する光源15とを備え、上流
側の触媒ユニット3の上流と、下流側の触媒ユニット8
の下流とに触媒担持板5、10の面内方向と垂直にフィ
ルタ状の触媒担持体17、18を配置する。この場合、
光源15の光が触媒担持板5、10の略全面に照射可能
に触媒担持板5、10の隙間を広げる。
Description
【発明の属する技術分野】本発明は、光触媒を利用する
有害ガス処理装置に係り、特に排ガス中の有害成分を除
去し無害化する有害ガス処理装置に関するものである。
有害ガス処理装置に係り、特に排ガス中の有害成分を除
去し無害化する有害ガス処理装置に関するものである。
【従来の技術】居住空間や作業空間での悪臭や自動車排
ガスなどの有機有害物質や窒素酸化物などの有害物質に
よる汚染が深刻な問題となっている。そこで、近年、光
触媒に光を照射すると、強力な酸化活性種が生じて有害
物質を分解する作用が注目され、気体に含まれる有害物
質を光触媒を利用して分解し無害化しようとする試みが
なされている。一般に、光触媒反応は表面反応であり、
有害物質が光触媒の表面に接触または吸着して反応す
る。このため、有害物質を効率良く除去するためには有
害物質と光触媒表面との接触効率を増大させ、かつ光を
触媒表面に照射させることが必要である。このような観
点から種々の発明がなされており、特開平8−1057
6号公報や特開平7−108138号公報などに開示さ
れているものがある。前者は、光触媒表面に凹凸をつけ
てガス攪拌効果およぶ光触媒面積の増大を図ったもので
ある。また、後者は、有害成分含有ガスと光触媒を良好
に接触させると同時に、光触媒をブラインド形式に配列
させ、光触媒に邪魔板の効果を加えて有害成分含有ガス
の攪拌度合いの促進を狙ったものである。また、触媒の
配置方法に関しても数多くの方式が検討されており、な
かでも触媒担持板を多数平行に配置して用いる技術は、
光源を平板面に垂直に配し、光触媒面積を広く確保し光
を有効に活用するもので、圧損が小さく排ガス浄化能力
に優れたものである(特開平10−286436号公
報)。
ガスなどの有機有害物質や窒素酸化物などの有害物質に
よる汚染が深刻な問題となっている。そこで、近年、光
触媒に光を照射すると、強力な酸化活性種が生じて有害
物質を分解する作用が注目され、気体に含まれる有害物
質を光触媒を利用して分解し無害化しようとする試みが
なされている。一般に、光触媒反応は表面反応であり、
有害物質が光触媒の表面に接触または吸着して反応す
る。このため、有害物質を効率良く除去するためには有
害物質と光触媒表面との接触効率を増大させ、かつ光を
触媒表面に照射させることが必要である。このような観
点から種々の発明がなされており、特開平8−1057
6号公報や特開平7−108138号公報などに開示さ
れているものがある。前者は、光触媒表面に凹凸をつけ
てガス攪拌効果およぶ光触媒面積の増大を図ったもので
ある。また、後者は、有害成分含有ガスと光触媒を良好
に接触させると同時に、光触媒をブラインド形式に配列
させ、光触媒に邪魔板の効果を加えて有害成分含有ガス
の攪拌度合いの促進を狙ったものである。また、触媒の
配置方法に関しても数多くの方式が検討されており、な
かでも触媒担持板を多数平行に配置して用いる技術は、
光源を平板面に垂直に配し、光触媒面積を広く確保し光
を有効に活用するもので、圧損が小さく排ガス浄化能力
に優れたものである(特開平10−286436号公
報)。
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術のうち、
平板状の触媒担持板を互いに平行に設けて形成したユニ
ットは、圧力損失が少なく、光源と触媒との配置の工夫
から光エネルギーの利用効率が従来に比べると高い。し
かし、互いに平行に設けた触媒担持板の全面を有効利用
するという観点からは十分とはいえなかった。すなわ
ち、光源として管状のものを用い、管状光源に対して直
交するように、互いに平行に設けた触媒担持板を配置し
た場合、触媒担持板の入口近傍にしか光が照射されない
場合が多い。たとえば、互いに平行に設けた触媒担持板
の隙間ピッチが0.005mのときには、入口から約
0.01mまでは光照射強度が高いが、それ以降の強度
は極めて小さい。その結果、入口から離れた光量の少な
い所に位置する光触媒は必ずしも有効に利用されなかっ
た。また、入口から離れた光量の少ない所に位置する光
触媒を有効に利用するにはピッチを広げれば良いが、ピ
ッチを広げた分、直進光などの光の洩れが多く、光エネ
ルギーの利用効率が低下するといった問題があった。本
発明は、光源の光エネルギーを有効に利用できることを
課題とする。
平板状の触媒担持板を互いに平行に設けて形成したユニ
ットは、圧力損失が少なく、光源と触媒との配置の工夫
から光エネルギーの利用効率が従来に比べると高い。し
かし、互いに平行に設けた触媒担持板の全面を有効利用
するという観点からは十分とはいえなかった。すなわ
ち、光源として管状のものを用い、管状光源に対して直
交するように、互いに平行に設けた触媒担持板を配置し
た場合、触媒担持板の入口近傍にしか光が照射されない
場合が多い。たとえば、互いに平行に設けた触媒担持板
の隙間ピッチが0.005mのときには、入口から約
0.01mまでは光照射強度が高いが、それ以降の強度
は極めて小さい。その結果、入口から離れた光量の少な
い所に位置する光触媒は必ずしも有効に利用されなかっ
た。また、入口から離れた光量の少ない所に位置する光
触媒を有効に利用するにはピッチを広げれば良いが、ピ
ッチを広げた分、直進光などの光の洩れが多く、光エネ
ルギーの利用効率が低下するといった問題があった。本
発明は、光源の光エネルギーを有効に利用できることを
課題とする。
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、光触媒を担持させた平板状の触媒担持板
を複数互いに平行に位置させて形成され、この触媒担持
板の面内方向と有害ガスの流れ方向とを一致させて配置
した触媒ユニットと、この触媒ユニットの上流または下
流に配置され該触媒ユニットの触媒担持板に光を照射す
る光源とを備え、触媒ユニットの光源が配置された側と
反対側に有害ガスが通過可能な触媒担持体を前記触媒担
持板の面内方向と垂直に設けてなることである。このよ
うにすることにより、有害ガスは、触媒ユニットの平板
状の触媒担持板の隙間を上流から下流に向かって流れ
る。このとき、触媒ユニットの上流または下流には光源
を備えるので、光源の光は、触媒担持板の光触媒表面に
照射される。光が光触媒表面に当ると活性種が発生し、
この活性種は触媒ユニットを通過する有害ガスと光酸化
反応して無害化する。また、触媒担持板の隙間を直進し
て通過した直進光は触媒担持板の面内方向と垂直に設け
た触媒担持体に当り、ここで活性種を発生させる。この
活性種は、触媒担持体を通過する有害ガスと光酸化反応
して無害化する。このように、触媒ユニットの触媒担持
板の隙間を漏れてきた直進光は、触媒担持体に照射され
るので、光源の光エネルギーが有効に利用される。さら
に、触媒ユニットの上流に配置される触媒担持体を除塵
用フィルタに光触媒を担持させたものとすることによ
り、触媒担持体はガス分散板の役目をするので、触媒ユ
ニットを通過する有害ガスの偏流を抑制し、有害ガスの
流れを均一化するので触媒ユニットの有効利用ができ
る。また、光源の光が触媒ユニットを形成する触媒担持
板の略全面に照射可能に触媒担持板の隙間を広げると良
い。触媒担持板の隙間が小さいと、光源の光が触媒担持
板自体に遮られて、触媒担持板の有害ガス入口近傍の光
触媒が励起され、その他の光触媒の励起はほとんどされ
ない。しかし、触媒担持板の略全面に照射可能に触媒担
持板の隙間を広げると、触媒担持板の全体の光触媒が励
起され、光源の光エネルギーが有効に利用される。ま
た、触媒担持板同士の隙間が広げられるので、触媒担持
板に使用される光触媒の使用量が減る。一方、触媒担持
体に使用される光触媒量は僅かな量で済むので、装置全
体として光触媒の使用量が減り、コスト低減になる。ま
た、触媒ユニットの間に光源を設け、少なくとも最上流
側の触媒ユニットの上流と、最下流側の触媒ユニットの
下流とに触媒担持体を配置すると良い。こうすることに
より、光源から放射された光が上流側の触媒ユニットお
よび下流側の触媒ユニットを通過した光は、最上流側お
よび最下流側に配置された触媒担持体に衝突し活性種を
発生させ、有害ガスの光酸化に利用される。触媒ユニッ
トにおける触媒担持板の配置は、互いに隙間をあけて配
置されるが、触媒担持板同士は、等間隔に配置されると
良い。このようにすると、同形状の触媒担持板、または
同形状の触媒担持板とスペーサを積層して触媒ユニット
を形成することができる。光源は、触媒ユニットの複数
の触媒担持板に対し垂直方向に長い管状光源とすると良
い。こうすると光源から放射された光が複数の触媒担持
板全体に照射されやすい。触媒担持体としては、網また
は織布の基材に光触媒を担持させたものである。この場
合、除塵用のフィルタ材を用いれば、有害ガス中のダス
トを除去でき、触媒ユニットにおける触媒担持板の摩耗
や表面への不純物の付着を防ぐことができる。
め、本発明は、光触媒を担持させた平板状の触媒担持板
を複数互いに平行に位置させて形成され、この触媒担持
板の面内方向と有害ガスの流れ方向とを一致させて配置
した触媒ユニットと、この触媒ユニットの上流または下
流に配置され該触媒ユニットの触媒担持板に光を照射す
る光源とを備え、触媒ユニットの光源が配置された側と
反対側に有害ガスが通過可能な触媒担持体を前記触媒担
持板の面内方向と垂直に設けてなることである。このよ
うにすることにより、有害ガスは、触媒ユニットの平板
状の触媒担持板の隙間を上流から下流に向かって流れ
る。このとき、触媒ユニットの上流または下流には光源
を備えるので、光源の光は、触媒担持板の光触媒表面に
照射される。光が光触媒表面に当ると活性種が発生し、
この活性種は触媒ユニットを通過する有害ガスと光酸化
反応して無害化する。また、触媒担持板の隙間を直進し
て通過した直進光は触媒担持板の面内方向と垂直に設け
た触媒担持体に当り、ここで活性種を発生させる。この
活性種は、触媒担持体を通過する有害ガスと光酸化反応
して無害化する。このように、触媒ユニットの触媒担持
板の隙間を漏れてきた直進光は、触媒担持体に照射され
るので、光源の光エネルギーが有効に利用される。さら
に、触媒ユニットの上流に配置される触媒担持体を除塵
用フィルタに光触媒を担持させたものとすることによ
り、触媒担持体はガス分散板の役目をするので、触媒ユ
ニットを通過する有害ガスの偏流を抑制し、有害ガスの
流れを均一化するので触媒ユニットの有効利用ができ
る。また、光源の光が触媒ユニットを形成する触媒担持
板の略全面に照射可能に触媒担持板の隙間を広げると良
い。触媒担持板の隙間が小さいと、光源の光が触媒担持
板自体に遮られて、触媒担持板の有害ガス入口近傍の光
触媒が励起され、その他の光触媒の励起はほとんどされ
ない。しかし、触媒担持板の略全面に照射可能に触媒担
持板の隙間を広げると、触媒担持板の全体の光触媒が励
起され、光源の光エネルギーが有効に利用される。ま
た、触媒担持板同士の隙間が広げられるので、触媒担持
板に使用される光触媒の使用量が減る。一方、触媒担持
体に使用される光触媒量は僅かな量で済むので、装置全
体として光触媒の使用量が減り、コスト低減になる。ま
た、触媒ユニットの間に光源を設け、少なくとも最上流
側の触媒ユニットの上流と、最下流側の触媒ユニットの
下流とに触媒担持体を配置すると良い。こうすることに
より、光源から放射された光が上流側の触媒ユニットお
よび下流側の触媒ユニットを通過した光は、最上流側お
よび最下流側に配置された触媒担持体に衝突し活性種を
発生させ、有害ガスの光酸化に利用される。触媒ユニッ
トにおける触媒担持板の配置は、互いに隙間をあけて配
置されるが、触媒担持板同士は、等間隔に配置されると
良い。このようにすると、同形状の触媒担持板、または
同形状の触媒担持板とスペーサを積層して触媒ユニット
を形成することができる。光源は、触媒ユニットの複数
の触媒担持板に対し垂直方向に長い管状光源とすると良
い。こうすると光源から放射された光が複数の触媒担持
板全体に照射されやすい。触媒担持体としては、網また
は織布の基材に光触媒を担持させたものである。この場
合、除塵用のフィルタ材を用いれば、有害ガス中のダス
トを除去でき、触媒ユニットにおける触媒担持板の摩耗
や表面への不純物の付着を防ぐことができる。
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る有害ガス処理
装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図
1は、本発明に係る有害ガス処理装置の一実施形態を示
し、(A)は概略平面図、(B)は概略縦断面図であ
る。本実施形態の有害ガス処理装置1は、有害ガス2
9、たとえば居住空間や作業空間での悪臭や自動車排ガ
スなどの有機有害物質や窒素酸化物などの有害物質を酸
化分解して無害化し、処理ガス39として排出するに好
適な光触媒を用いた処理装置である。すなわち、本装置
は、二つの触媒ユニット3、8の間に管状の光源(ライ
ト)15が二つ設けられる。さらに、上流側の触媒ユニ
ット3の上流と、下流側の触媒ユニット8の下流とに有
害ガス29が通過可能な上流側触媒担持体17および下
流側触媒担持体18が配置される。上流側触媒担持体1
7および下流側触媒担持体18は、フィルタ状の触媒担
持体である。触媒ユニット3、8は、光触媒を担持させ
た平板状の触媒担持板5、10を複数互いに平行に位置
させて積層して形成され、触媒担持板5、10の面内方
向と有害ガス29の流れ方向とを一致させて配置され
る。有害ガスは、触媒担持板5同士の間のスリット状の
孔を通過する。また、光源15は、触媒担持板5の面内
方向と垂直に設けられる。さらに、光源15の光が触媒
ユニット3、8を形成する触媒担持板5、10の略全面
に照射可能になるように触媒担持板5、10の隙間が広
げられている。さらに詳しくは、触媒担持体17、18
は、実質的に有害ガス29を通すようなフィルタ状の基
材に酸化チタンが主成分の触媒を担持させたものであれ
ば良く、平織や絡み織された無機繊維などに酸化チタン
を担持したもの、メタルラスに触媒成分を担持したも
の、あるいは金網や合成樹脂網に触媒成分を担持したも
のなどの各種の形状のものを使用目的に応じて利用す
る。特に、除塵用フィルタに用いられる平織や絡み織さ
れた無機繊維に酸化チタンを担持したものは、除塵と光
触媒反応の両方を行なわせることができる。触媒ユニッ
ト3、8は、実質的に平板状の触媒担持板5または10
を互いに平行に位置させたものであれば良く、有害ガス
が通過する孔がスリット状に形成されたものである。こ
の際、触媒担持板5同士の隙間が特定距離に維持される
ようにスペーサを用いたり、波形、凸凹形の凸凹部を形
成してスペーサ機能を持たせたものなどを使用しても良
い。隙間の特定距離は、光が触媒面に照射されるように
有害ガスの流れ方向の長さにより適宜選定する。光触媒
は、光酸化性能を有する触媒であり、二酸化チタン、チ
タン酸ストロンチウム、酸化亜鉛、酸化鉛およびセレン
化カドミウムなどの多くの酸化物半導体を、そのまま/
または無機繊維織布、ガラス、セラミック、金属などの
基板に担持したものが用いられる。一般に用いる光触媒
成分は酸化チタンが好適であるが、金、銀、銅、白金お
よびパラジウムなどの貴金属などの元素を添加した方が
活性・選択性の向上を図ることができる。触媒担持板
5、10は、上記酸化チタン成分を水、無機繊維、必要
に応じて結合材とともに混練したペーストを、強化した
セラミック繊維基材や金属基材に塗布し、乾燥・焼成す
る方法が採られる。また、網状触媒担持体は、E−グラ
ス繊維と酸化チタン、シリカゾルおよびポリビニールア
ルコールからなるスラリを含浸後、乾燥して成形・焼成
する方法や、予め無機物質で強化した無機繊維織布など
に酸化チタン成分を担持させた後、焼成する方法など、
公知の触媒調整法により得られる。光源15は、光触媒
を励起可能なものであれば良いが、酸化チタンを光触媒
として用いる場合には、400×10−9m以下の波長
を効率よく発生できるブラックライト、低圧水銀灯、殺
菌灯などを使用する。以上の構造を有する本実施形態の
有害ガス処理装置1は、次のように作用する。すなわ
ち、本有害ガス処理装置1は、スリット状の積層触媒ユ
ニット3、8のガス流入口側とガス流出口側にフィルタ
状の触媒担持体17、18を配置している。その結果、
漏れてきた直進光をフィルタ状の触媒担持体17、18
の全面で受けて、光エネルギーの利用効率を向上させる
ことができる。また、上流側のフィルタ状の触媒担持体
17がガス分散板の役目を同時に果たすので、触媒ユニ
ット3、8に侵入するガス偏流を抑制し、ガス流れを均
一化し、これにより触媒ユニットの光触媒の利用効率を
向上させる。すなわち、触媒担持板の表面は全面が光触
媒成分で覆われており、通常、光触媒成分は紫外域や近
紫外域の吸収率が高いため、従来、照射された光の大半
は入口部分で吸収されていた。その結果、光により励起
された活性種は触媒入口部に大量に集中する。光触媒の
活性種は寿命が有り、速やかに有害物との反応に利用さ
れなければ、熱エネルギーなどに変化し、消滅する性質
がある。これらが原因して、入口部に大量の活性種が存
在した従来技術では反応物の拡散による物質移動速度が
活性種の発生速度に追いつかず、活性種が有効に利用さ
れずに消滅する頻度が高かった。しかし、本実施形態に
よれば、ガス偏流が抑制され、ガス流れが均一化される
ので、上記のように、触媒ユニットの光触媒の利用効率
を向上させる。また、隙間(触媒担持板5、10の配置
ピッチ)を広げると、触媒量を低減でき、その分漏れた
直進光を僅かな触媒量で済む触媒担持体17、18で受
けて光酸化処理できるためコスト低減になる。また、触
媒担持体17の基材に除塵用の布を用いれば、有害ガス
29中のダストを除去でき、触媒担持板の摩耗、表面へ
の不純物の付着などを防ぐことができ、光触媒の劣化を
防ぎ、半永久的に光触媒を使用できる。また、触媒担持
板5、10の間の隙間を流れる有害ガスの流れが層流の
場合、一般的には有害ガスが光触媒と接触しないで通過
するガスの割合が多くなるが、この装置の場合、有害ガ
スは触媒ユニット出口側の触媒担持体18に衝突し、速
やかに分解される。このように漏れてきた光エネルギー
と未反応の有害ガスとを触媒担持体を配置することによ
り確実に反応させることができる。また、触媒担持板5
または10の間の隙間は、一定間隔になるように積層さ
れると良い。触媒担持板またはスペーサを同じ寸法、形
状のものとすることができる。また、光触媒式脱臭装置
においては、微量な有機物が残存しても臭気が残るた
め、従来技術では多量の光触媒と大きな光源を必要とし
たが、本実施形態の装置を使用すれば、少ない光触媒量
と小さい光エネルギーで高い性能が得られ、装置を大幅
にコンパクト化することが可能になる。
装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図
1は、本発明に係る有害ガス処理装置の一実施形態を示
し、(A)は概略平面図、(B)は概略縦断面図であ
る。本実施形態の有害ガス処理装置1は、有害ガス2
9、たとえば居住空間や作業空間での悪臭や自動車排ガ
スなどの有機有害物質や窒素酸化物などの有害物質を酸
化分解して無害化し、処理ガス39として排出するに好
適な光触媒を用いた処理装置である。すなわち、本装置
は、二つの触媒ユニット3、8の間に管状の光源(ライ
ト)15が二つ設けられる。さらに、上流側の触媒ユニ
ット3の上流と、下流側の触媒ユニット8の下流とに有
害ガス29が通過可能な上流側触媒担持体17および下
流側触媒担持体18が配置される。上流側触媒担持体1
7および下流側触媒担持体18は、フィルタ状の触媒担
持体である。触媒ユニット3、8は、光触媒を担持させ
た平板状の触媒担持板5、10を複数互いに平行に位置
させて積層して形成され、触媒担持板5、10の面内方
向と有害ガス29の流れ方向とを一致させて配置され
る。有害ガスは、触媒担持板5同士の間のスリット状の
孔を通過する。また、光源15は、触媒担持板5の面内
方向と垂直に設けられる。さらに、光源15の光が触媒
ユニット3、8を形成する触媒担持板5、10の略全面
に照射可能になるように触媒担持板5、10の隙間が広
げられている。さらに詳しくは、触媒担持体17、18
は、実質的に有害ガス29を通すようなフィルタ状の基
材に酸化チタンが主成分の触媒を担持させたものであれ
ば良く、平織や絡み織された無機繊維などに酸化チタン
を担持したもの、メタルラスに触媒成分を担持したも
の、あるいは金網や合成樹脂網に触媒成分を担持したも
のなどの各種の形状のものを使用目的に応じて利用す
る。特に、除塵用フィルタに用いられる平織や絡み織さ
れた無機繊維に酸化チタンを担持したものは、除塵と光
触媒反応の両方を行なわせることができる。触媒ユニッ
ト3、8は、実質的に平板状の触媒担持板5または10
を互いに平行に位置させたものであれば良く、有害ガス
が通過する孔がスリット状に形成されたものである。こ
の際、触媒担持板5同士の隙間が特定距離に維持される
ようにスペーサを用いたり、波形、凸凹形の凸凹部を形
成してスペーサ機能を持たせたものなどを使用しても良
い。隙間の特定距離は、光が触媒面に照射されるように
有害ガスの流れ方向の長さにより適宜選定する。光触媒
は、光酸化性能を有する触媒であり、二酸化チタン、チ
タン酸ストロンチウム、酸化亜鉛、酸化鉛およびセレン
化カドミウムなどの多くの酸化物半導体を、そのまま/
または無機繊維織布、ガラス、セラミック、金属などの
基板に担持したものが用いられる。一般に用いる光触媒
成分は酸化チタンが好適であるが、金、銀、銅、白金お
よびパラジウムなどの貴金属などの元素を添加した方が
活性・選択性の向上を図ることができる。触媒担持板
5、10は、上記酸化チタン成分を水、無機繊維、必要
に応じて結合材とともに混練したペーストを、強化した
セラミック繊維基材や金属基材に塗布し、乾燥・焼成す
る方法が採られる。また、網状触媒担持体は、E−グラ
ス繊維と酸化チタン、シリカゾルおよびポリビニールア
ルコールからなるスラリを含浸後、乾燥して成形・焼成
する方法や、予め無機物質で強化した無機繊維織布など
に酸化チタン成分を担持させた後、焼成する方法など、
公知の触媒調整法により得られる。光源15は、光触媒
を励起可能なものであれば良いが、酸化チタンを光触媒
として用いる場合には、400×10−9m以下の波長
を効率よく発生できるブラックライト、低圧水銀灯、殺
菌灯などを使用する。以上の構造を有する本実施形態の
有害ガス処理装置1は、次のように作用する。すなわ
ち、本有害ガス処理装置1は、スリット状の積層触媒ユ
ニット3、8のガス流入口側とガス流出口側にフィルタ
状の触媒担持体17、18を配置している。その結果、
漏れてきた直進光をフィルタ状の触媒担持体17、18
の全面で受けて、光エネルギーの利用効率を向上させる
ことができる。また、上流側のフィルタ状の触媒担持体
17がガス分散板の役目を同時に果たすので、触媒ユニ
ット3、8に侵入するガス偏流を抑制し、ガス流れを均
一化し、これにより触媒ユニットの光触媒の利用効率を
向上させる。すなわち、触媒担持板の表面は全面が光触
媒成分で覆われており、通常、光触媒成分は紫外域や近
紫外域の吸収率が高いため、従来、照射された光の大半
は入口部分で吸収されていた。その結果、光により励起
された活性種は触媒入口部に大量に集中する。光触媒の
活性種は寿命が有り、速やかに有害物との反応に利用さ
れなければ、熱エネルギーなどに変化し、消滅する性質
がある。これらが原因して、入口部に大量の活性種が存
在した従来技術では反応物の拡散による物質移動速度が
活性種の発生速度に追いつかず、活性種が有効に利用さ
れずに消滅する頻度が高かった。しかし、本実施形態に
よれば、ガス偏流が抑制され、ガス流れが均一化される
ので、上記のように、触媒ユニットの光触媒の利用効率
を向上させる。また、隙間(触媒担持板5、10の配置
ピッチ)を広げると、触媒量を低減でき、その分漏れた
直進光を僅かな触媒量で済む触媒担持体17、18で受
けて光酸化処理できるためコスト低減になる。また、触
媒担持体17の基材に除塵用の布を用いれば、有害ガス
29中のダストを除去でき、触媒担持板の摩耗、表面へ
の不純物の付着などを防ぐことができ、光触媒の劣化を
防ぎ、半永久的に光触媒を使用できる。また、触媒担持
板5、10の間の隙間を流れる有害ガスの流れが層流の
場合、一般的には有害ガスが光触媒と接触しないで通過
するガスの割合が多くなるが、この装置の場合、有害ガ
スは触媒ユニット出口側の触媒担持体18に衝突し、速
やかに分解される。このように漏れてきた光エネルギー
と未反応の有害ガスとを触媒担持体を配置することによ
り確実に反応させることができる。また、触媒担持板5
または10の間の隙間は、一定間隔になるように積層さ
れると良い。触媒担持板またはスペーサを同じ寸法、形
状のものとすることができる。また、光触媒式脱臭装置
においては、微量な有機物が残存しても臭気が残るた
め、従来技術では多量の光触媒と大きな光源を必要とし
たが、本実施形態の装置を使用すれば、少ない光触媒量
と小さい光エネルギーで高い性能が得られ、装置を大幅
にコンパクト化することが可能になる。
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。 実施例1 ローヌ・プーラン製G5、比表面積250m2/gの酸
化チタン1100g、石原産業製ST−01、比表面積
300m2/gの酸化チタン400gにカオリン系無機
繊維300g、蓚酸75g、コロイダルシリカ(SiO
2:20wt%)375g添加後、水を加えながら混練
し、触媒ペーストを調整した。これとは別に、繊維径6
×10−6mのE−グラス繊維1200本を0.025
4mあたり10本で絡み織した網状物に酸化チタン、シ
リカゾル、およびポリビニールアルコール(PVC)と
からなる液(TiO2/SiO2/PVA=1/0.2
/0.02)を含浸後、乾燥して強化した基材を調整し
た。本基材2枚の間に先に調整した触媒ペーストを挟ん
でローラ間を通過させて塗布し、厚さ0.5×10−3
mの触媒板を得た。本塗布体を500℃で2時間焼成し
て触媒担持板を得た。得られた触媒担持板を積層して、
積層間隔0.01m、巾0.2m×高さ0.3m×長さ
0.1mの触媒ユニットを作製した。本触媒ユニット2
個を10Wブラックライトを2本有する装置の光源の前
後に光源の管長方向と光触媒面が直交するように配置し
た。一方、重合度1700のポリビニールアルコール
(クラレポバール117)130gを予め水1Lに溶か
し、弱アルカリ性ゾル(日産化学製シリカゾルーN)6
500gに加えた。この溶液に微粒アナターゼ型酸化チ
タン(デグッサ製P−25、比表面積50m2/g)を
2500g添加して攪拌し、スラリを得た。本スラリを
繊維径6×10−6mのE−グラス繊維2000本を
0.0254mあたり8本で平織した網状織布0.3m
×0.2mに含浸後、テフロン平板に付け、120℃で
乾燥してフィルタ状に成形し、500℃で2時間焼成
し、触媒担持体を触媒ユニットのガス流入口側とガス流
出口側の2箇所に配置した。図2は、図1の有害ガス処
理装置1を組み込んだ全体処理装置の系統図である。全
体処理装置は、空気36をブロア25により吸引し、ブ
ロア25の吹出し側にベンゼンなどの有害ガス29が吹
き込まれる。空気36と有害ガス29の混合ガス37
は、有害ガス処理装置1に供給され処理される。有害ガ
ス処理装置1で処理されたガスは、処理ガス39として
排出される。この際、処理ガス39の一部のガス39a
と、混合ガス37の一部のガス37aとは、切り替えに
より別々にガス分析計41に導入され分析される。上記
全体処理装置において、ガス分析計41に導入される処
理ガス39と混合ガス37のベンゼン除去性能を測定し
た。実施例1の分析条件は表1の通りである。 実施例2 実施例1で用いたフィルタ状の触媒担持体の網状織布基
板に変えて、除塵フィルタであるテファイヤ(デュポン
社製、目付き(730±75)×104g/m 2)を用
いた。酸化チタン(デグッサ製P−25、比表面積50
m2/g)を水に10wt%懸濁させたスラリを作成
し、それにテファイヤを含浸後、加圧ロールにより余分
なスラリを絞り取り、120℃で乾燥させて、フィルタ
状に成形し、フィルタ状の触媒担持体を得た。これを積
層触媒ユニットのガス流入口部側の1箇所に配置し、実
施例1と同様に光触媒性能を測定した。
化チタン1100g、石原産業製ST−01、比表面積
300m2/gの酸化チタン400gにカオリン系無機
繊維300g、蓚酸75g、コロイダルシリカ(SiO
2:20wt%)375g添加後、水を加えながら混練
し、触媒ペーストを調整した。これとは別に、繊維径6
×10−6mのE−グラス繊維1200本を0.025
4mあたり10本で絡み織した網状物に酸化チタン、シ
リカゾル、およびポリビニールアルコール(PVC)と
からなる液(TiO2/SiO2/PVA=1/0.2
/0.02)を含浸後、乾燥して強化した基材を調整し
た。本基材2枚の間に先に調整した触媒ペーストを挟ん
でローラ間を通過させて塗布し、厚さ0.5×10−3
mの触媒板を得た。本塗布体を500℃で2時間焼成し
て触媒担持板を得た。得られた触媒担持板を積層して、
積層間隔0.01m、巾0.2m×高さ0.3m×長さ
0.1mの触媒ユニットを作製した。本触媒ユニット2
個を10Wブラックライトを2本有する装置の光源の前
後に光源の管長方向と光触媒面が直交するように配置し
た。一方、重合度1700のポリビニールアルコール
(クラレポバール117)130gを予め水1Lに溶か
し、弱アルカリ性ゾル(日産化学製シリカゾルーN)6
500gに加えた。この溶液に微粒アナターゼ型酸化チ
タン(デグッサ製P−25、比表面積50m2/g)を
2500g添加して攪拌し、スラリを得た。本スラリを
繊維径6×10−6mのE−グラス繊維2000本を
0.0254mあたり8本で平織した網状織布0.3m
×0.2mに含浸後、テフロン平板に付け、120℃で
乾燥してフィルタ状に成形し、500℃で2時間焼成
し、触媒担持体を触媒ユニットのガス流入口側とガス流
出口側の2箇所に配置した。図2は、図1の有害ガス処
理装置1を組み込んだ全体処理装置の系統図である。全
体処理装置は、空気36をブロア25により吸引し、ブ
ロア25の吹出し側にベンゼンなどの有害ガス29が吹
き込まれる。空気36と有害ガス29の混合ガス37
は、有害ガス処理装置1に供給され処理される。有害ガ
ス処理装置1で処理されたガスは、処理ガス39として
排出される。この際、処理ガス39の一部のガス39a
と、混合ガス37の一部のガス37aとは、切り替えに
より別々にガス分析計41に導入され分析される。上記
全体処理装置において、ガス分析計41に導入される処
理ガス39と混合ガス37のベンゼン除去性能を測定し
た。実施例1の分析条件は表1の通りである。 実施例2 実施例1で用いたフィルタ状の触媒担持体の網状織布基
板に変えて、除塵フィルタであるテファイヤ(デュポン
社製、目付き(730±75)×104g/m 2)を用
いた。酸化チタン(デグッサ製P−25、比表面積50
m2/g)を水に10wt%懸濁させたスラリを作成
し、それにテファイヤを含浸後、加圧ロールにより余分
なスラリを絞り取り、120℃で乾燥させて、フィルタ
状に成形し、フィルタ状の触媒担持体を得た。これを積
層触媒ユニットのガス流入口部側の1箇所に配置し、実
施例1と同様に光触媒性能を測定した。
【表1】 比較例1 実施例1と同様の触媒担持板を巾0.2m、長さ0.1
mの長方形に切断した後、0.01m高さのスペーサを
両端に挟んで0.3m高さに積層し、巾0.2m×高さ
0.3×長さ0.1mの光触媒ユニットを作製した。本
ユニット2個を10Wブラックライトを2本有する装置
の光源の前後に触媒担持板の光触媒面が光源の管長方向
になるように間隔0.01mで配置し、実施例1と同様
に光触媒性能を測定した。以上の実施例1、2および比
較例1の測定結果を表2に示す。
mの長方形に切断した後、0.01m高さのスペーサを
両端に挟んで0.3m高さに積層し、巾0.2m×高さ
0.3×長さ0.1mの光触媒ユニットを作製した。本
ユニット2個を10Wブラックライトを2本有する装置
の光源の前後に触媒担持板の光触媒面が光源の管長方向
になるように間隔0.01mで配置し、実施例1と同様
に光触媒性能を測定した。以上の実施例1、2および比
較例1の測定結果を表2に示す。
【表2】 表2の実施例1および2において、ベンゼン分解率は、
それぞれ57、51%で、比較例1のベンゼン分解率4
5%に比べ高い値を示している。触媒担持板を光源の管
長方向に直交するように配置し、かつそのガス出入口に
フィルタ状の触媒担持体を配置した実施例1、2の装置
は、触媒ユニットを通過した紫外光を有効利用するの
で、ベンゼン分解率が向上し、本実施例の装置が優れた
ものであることが明白である。さらに、ダストを含む有
害ガスを処理する際、フィルタ状の触媒担持体を使用す
ることにより除塵ができ、触媒ユニットの触媒摩耗、不
純物の付着を防ぐことができ、触媒を半永久的に使用で
きる。このように、スリット状の孔を有する触媒ユニッ
トのみでは、光の照射量にムラができ、高い性能が得ら
れなかったり、洩れた紫外光を有効に活用できなかった
が、本実施形態の装置によれば優れた有害ガス処理装置
を実現できる。特に、光触媒式脱臭装置では、微量な有
機物が残存していても臭気が残るため、従来技術による
装置では多量の光触媒と大きな光源を必要としたが、本
実施形態の装置では、少ない光触媒量と光源エネルギー
で高い性能が得られ、装置を大幅にコンパクト化するこ
とが可能になる。
それぞれ57、51%で、比較例1のベンゼン分解率4
5%に比べ高い値を示している。触媒担持板を光源の管
長方向に直交するように配置し、かつそのガス出入口に
フィルタ状の触媒担持体を配置した実施例1、2の装置
は、触媒ユニットを通過した紫外光を有効利用するの
で、ベンゼン分解率が向上し、本実施例の装置が優れた
ものであることが明白である。さらに、ダストを含む有
害ガスを処理する際、フィルタ状の触媒担持体を使用す
ることにより除塵ができ、触媒ユニットの触媒摩耗、不
純物の付着を防ぐことができ、触媒を半永久的に使用で
きる。このように、スリット状の孔を有する触媒ユニッ
トのみでは、光の照射量にムラができ、高い性能が得ら
れなかったり、洩れた紫外光を有効に活用できなかった
が、本実施形態の装置によれば優れた有害ガス処理装置
を実現できる。特に、光触媒式脱臭装置では、微量な有
機物が残存していても臭気が残るため、従来技術による
装置では多量の光触媒と大きな光源を必要としたが、本
実施形態の装置では、少ない光触媒量と光源エネルギー
で高い性能が得られ、装置を大幅にコンパクト化するこ
とが可能になる。
【発明の効果】本発明によれば、光源の光エネルギーを
有効に利用することができる。
有効に利用することができる。
【図1】本発明に係る有害ガス処理装置の一実施形態を
示し、(A)は概略平面図、(B)は概略縦断面図であ
る。
示し、(A)は概略平面図、(B)は概略縦断面図であ
る。
【図2】図1の有害ガス処理装置を組み込んだ全体処理
装置の系統図である。
装置の系統図である。
1 有害ガス処理装置 3 触媒ユニット 5 触媒担持板 8 触媒ユニット 10 触媒担持板 15 光源 17 上流側触媒担持体 19 下流側触媒担持体 29 有害ガス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤沢 雅敏 広島県呉市宝町3番36号 バブコック日立 株式会社呉研究所内 Fターム(参考) 4D048 AA17 AA23 AB01 AB03 BA07X BA07Y BB03 CC31 CC36 CC57 CD08 EA01
Claims (3)
- 【請求項1】 光触媒を担持させた平板状の触媒担持板
を複数互いに平行に位置させて形成され、該触媒担持板
の面内方向と有害ガスの流れ方向とを一致させて配置し
た触媒ユニットと、該触媒ユニットの上流または下流に
配置され該触媒ユニットの触媒担持板に光を照射する光
源とを備え、前記触媒ユニットの前記光源が配置された
側と反対側に前記有害ガスが通過可能な触媒担持体を前
記触媒担持板の面内方向と垂直に設けてなる有害ガス処
理装置。 - 【請求項2】 請求項1において、前記光源の光が前記
触媒ユニットを形成する触媒担持板の略全面に照射可能
に前記触媒担持板の隙間を広げてなる有害ガス処理装
置。 - 【請求項3】 請求項1または2において、前記触媒ユ
ニットの間に前記光源を設け、少なくとも最上流側の触
媒ユニットの上流と、最下流側の触媒ユニットの下流と
に前記触媒担持体を配置してなる有害ガス処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30529999A JP2001120956A (ja) | 1999-10-27 | 1999-10-27 | 有害ガス処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30529999A JP2001120956A (ja) | 1999-10-27 | 1999-10-27 | 有害ガス処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001120956A true JP2001120956A (ja) | 2001-05-08 |
Family
ID=17943441
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30529999A Pending JP2001120956A (ja) | 1999-10-27 | 1999-10-27 | 有害ガス処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001120956A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010025467A (ja) * | 2008-07-22 | 2010-02-04 | Taisei Corp | 空気清浄化装置および空気清浄方法 |
JP2014104371A (ja) * | 2012-11-22 | 2014-06-09 | Fuji Corp | 空気浄化装置 |
-
1999
- 1999-10-27 JP JP30529999A patent/JP2001120956A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010025467A (ja) * | 2008-07-22 | 2010-02-04 | Taisei Corp | 空気清浄化装置および空気清浄方法 |
JP2014104371A (ja) * | 2012-11-22 | 2014-06-09 | Fuji Corp | 空気浄化装置 |
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