JP5178868B2 - 内臓脂肪計 - Google Patents

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Description

本発明は、被検者の腹部内臓脂肪横断面積を測定する内臓脂肪計に関するものである。
近年、被検者の生体インピーダンスを測定することにより体脂肪量を簡易的に求めることができる体脂肪計が普及し、健康管理用として、家庭等において手軽に使用されている。
一方、医療分野においては、肥満と成人病との関係についての研究等が進んできており、単に肥満というだけでなく、体内における体脂肪の分布が重要であることがわかってきている。特に、内臓脂肪の過剰な蓄積が、高血圧や高脂血症、糖尿病、脳卒中、心筋梗塞といった、所謂生活習慣病を引き起こす原因の一つになることが最近になって明らかにされている。
また、従来から肥満度を表す指標として一般的に用いられているBMI(Body Mass Index;体重/身長)に加えて、内臓脂肪型肥満を判定するための各種指標(体脂肪率、腹部内臓脂肪横断面積等)が考え出されており、それぞれ臨床現場において実証されてきている。これらの指標のうち、体脂肪率は、被検者の身長、体重、年齢、性別等の個人特定データと、被検者の生体インピーダンスの測定値とに基づいて求められる。また、腹部内臓脂肪横断面積については、被検者の腹部における臍付近のCT横断面測定によるほか、同じく腹部における臍付近のウエストサイズ(腹囲)のデータと、前記個人特定データ等に基づいて推定演算により求められる。すなわち、ウエストサイズ(腹囲)とCTにより測定した腹部内臓脂肪横断面積との間に高い相関があるという理論に基づき、被検者のウエストサイズ(腹囲)から簡易的に腹部内臓脂肪横断面積が求められるようになっている。
この腹部内臓脂肪横断面積(VFA)を求めるための最も簡易的な推定演算式は(1)式で与えられる。
VFA=a×W+e ………(1)
ただし、W:腹部周囲長、a:回帰係数、e:定数
この場合、回帰係数aおよび定数eは、不特定多数の集団のウエストサイズ(腹囲)と腹部横断面CTデータとの相関に基づいて、回帰分析等の統計的手法により決定される。
また、この腹部内臓脂肪横断面積の推定精度を向上させるために、前記推定演算式(1)に、体内脂肪量との相関があるとされるBMI値または体脂肪率を反映させたものとして(2)式の推定演算式がある。
VFA=a×W+b×BMI+e ………(2)
ただし、W:腹部周囲長、BMI:体重/身長、a,b:回帰係数、e:定数
この場合、回帰係数a,bおよび定数eは、不特定多数の集団のウエストサイズ(腹囲)およびBMIと腹部横断面CTデータとの相関に基づいて、回帰分析等の統計的手法により決定される。
さらに、他の推定演算式として(3)式がある。
VFA=a×W+c×FAT+e ………(3)
ただし、W:腹部周囲長、FAT:体脂肪率、a,c:回帰係数、e:定数
この場合、回帰係数a,cおよび定数eは、不特定多数の集団のウエストサイズ(腹囲)および体脂肪率と腹部横断面CTデータとの相関に基づいて、回帰分析等の統計的手法により決定される。
このように前記各推定演算式において、基本的に腹部内臓脂肪横断面積(VFA)は腹部周囲長との相関において求められる。
ところで、前記腹部周囲長は、実際には腹部の内臓脂肪だけでなく、皮下脂肪を合わせた腹部総脂肪量を反映しているものであり、前記(1)式〜(3)式のように、腹部周囲長のデータのみとの相関、または腹部周囲長のデータおよびBMI値との相関、または腹部周囲長のデータおよび体脂肪率との相関からでは必ずしも腹部内臓脂肪横断面積が精度良く求められているとは言い難い。
そこで、前記腹部内臓脂肪横断面積の推定演算の精度をより向上させるために、前記推定演算式の相関関係をさらに発展させて、皮下脂肪に関するデータを推定演算式に含めることが考えられる。この場合、前記皮下脂肪に関するデータを、キャリパー等の手段による腹部皮下脂肪厚の測定によって得るようにし、(4)式に示される推定演算式によって腹部内臓脂肪横断面積を求める方法がある。
VFA=a×W+d×s+e ………(4)
ただし、W:腹部周囲長、s:腹部皮下脂肪厚、a,d:回帰係数、e:定数
この場合、回帰係数a,dおよび定数eは、不特定多数の集団のウエストサイズ(腹囲)および腹部皮下脂肪厚と腹部横断面CTデータとの相関に基づいて、回帰分析等の統計的手法により決定される。
しかしながら、前記キャリパー等の手段による腹部皮下脂肪厚の測定は、器具の取り扱い等が難しく、また測定誤差が発生し易いこともあって、必ずしも適正な手段とは言えないという問題点がある。このため、得られた測定値は腹部の皮下脂肪を十分に反映するものではない。
本発明は、このような問題点を解消するためになされたもので、腹部皮下脂肪厚を直接測定により求めるのではなく、下肢部における生体インピーダンスを測定により求めて、これと腹部皮下脂肪横断面積との相関性に基づいて腹部内臓脂肪横断面積を推定するようにし、これによって腹部内臓脂肪横断面積の推定精度を向上させることのできる内臓脂肪計を提供することを目的とするものである。
前記目的を達成するために、本発明による内臓脂肪計は、
被検者の身長、体重、年齢、性別および腹部周囲長を含む個人データを入力する入力手段と、
被検者の下肢部の生体インピーダンスを測定するインピーダンス測定手段と、
前記入力手段により入力された個人データおよび前記インピーダンス測定手段により測定された測定データを記憶する記憶手段と、
この記憶手段に記憶された個人データおよび測定データに基づき、被検者の腹部内臓脂肪横断面積を演算する演算手段と、
前記個人データおよび前記演算手段による演算結果を表示する表示手段とを備える内臓脂肪計であって、
前記記憶手段には、不特定多数の集団のウエストサイズ等の個人特定データと、身長の二乗/下肢部生体インピーダンス値と腹部横断面CT測定データとの相関に基づいて、回帰分析等の統計的手法により求められた回帰係数および回帰定数が記憶されており、
前記演算手段は、被検者の腹部周囲長を含む個人データと、下肢部生体インピーダンス値と、前記回帰係数および回帰定数とに基づいて、前記被検者の腹部内臓脂肪横断面積の推定値を求めることを特徴とするものである(第1発明)。

本発明において、前記演算手段は、前記入力手段より入力される個人データと前記被検者の下肢部の生体インピーダンスとに基づき体脂肪率を演算するものであるのが好ましい(第2発明)。
また、前記演算手段は、前記入力手段より入力される個人データに基づきBMIを演算するものであるのが好ましい(第3発明)。
ここで、前記腹部内臓脂肪横断面積、体脂肪率およびBMIは複数ランクに区分されて前記表示手段に表示されるのが良い(第4発明)。
また、前記腹部内臓脂肪横断面積、体脂肪率およびBMIは、予め設定入力された判定基準値と比較して表示され、併せて肥満症の判定結果が表示されるのが良い(第5発明)。
前記第4発明または第5発明において、前記腹部内臓脂肪横断面積、体脂肪率およびBMIは、測定日および測定時刻とともに記憶された前回もしくは過去の測定値と、これら測定値に対する今回の測定値の変化量が表示されるのが好ましい(第6発明)。
この場合、前記前回もしくは過去の測定値に代えて、目標値が表示されるのが好ましい(第7発明)。
第1発明によれば、被検者の肥満に関する情報を日常的に家庭等において手軽に得ることができる。また、腹部総脂肪横断面積と相関のある腹部周囲長と、腹部皮下脂肪横断面積と相関があるとされている下肢部における生体インピーダンスを利用して腹部内臓脂肪横断面積が推定できるので、皮下脂肪厚を器具を用いて測定する必要がないので測定誤差発生の恐れがなく、しかもCT測定による腹部内臓脂肪横断面積のデータとの相関をより高めて推定精度を向上させることができる。
第2発明、第3発明によれば、腹部内臓脂肪横断面積に加えて体脂肪率またはBMIを得ることができ、内臓脂肪のより詳細な情報を被検者に提供することができる。
第4発明〜第7発明によれば、被検者は、肥満に関する自己の各種情報および経過情報を得ることができるので、利用者の利便性をより向上させることができる。
本発明の一実施形態に係る内臓脂肪計の平面図(a)および側面図(b) 本実施形態の内臓脂肪計のシステム構成図 本実施形態の内臓脂肪計による測定フローを示すフローチャート
次に、本発明による内臓脂肪計の具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1には、本発明の一実施形態に係る内臓脂肪計の平面図(a)および側面図(b)が示され、図2には、同内臓脂肪計のシステム構成図が示されている。
本実施形態の内臓脂肪計1は、体重計2(図2参照)が内蔵されているとともに、この体重計2の載台3上に、被検者の両足裏の踵部および指の基部付近をそれぞれ接触させる4つの電極4a,4b,4c,4dが設けられ、両足を載台3上に載せて前記電極4a,4b,4c,4dに接触させることにより、両足間の生体インピーダンスが測定できるように構成されている。また、本体上面の前部には、被検者の個人特定データを入力する操作部(入力キー&スイッチ;入力手段)5と、演算結果等を表示する表示部(表示手段)6とが設けられている。ここで、操作部5は、電源スイッチ7、腹部内臓脂肪横断面積測定開始スイッチ8、個人データ入力設定モードスイッチ9およびインクリメント/ディクリメントキー10により構成されている。また、前記電極は、指の基部付近に設けられる電流印加用電極4a,4cと、踵部付近に設けられる測定用電極4b,4dとよりなる。
こうして、両足を載台3上に載せて各足の所定部を前記電極4a,4b,4c,4dに接触させることにより、インピーダンス測定回路(インピーダンス測定手段)11にて両足間の生体インピーダンスが測定される。
前記インピーダンス測定回路11からのデータのほか、体重計2からのデータおよび入力キー&スイッチ(操作部)5からの入力データは、I/O回路12を介して中央処理部(演算手段)13に入力される。また、この中央処理部13には記憶部(記憶手段)14が付設され、この記憶部14において各種データ等が記憶されるようになっている。そして、前記中央処理部13における演算結果および記憶部14における記憶データ等が前記I/O回路12を介して表示部6に送られ、この表示部6にて表示される。また、前記I/O回路12は計時手段15にも接続され、各測定データはその計時手段15にて計時された測定日および測定時刻とともに記憶される。
次に、本実施形態の内臓脂肪計1を用いる測定フローを、図3に示されるフローチャートにしたがって説明する。なお、Sは各ステップを示している。
S1:電源スイッチ7をONにする。
S2:個人データ入力設定モードスイッチ9をONにし、この個人データ入力設定モードスイッチ9を押すことにより被検者の個人データ項目(身長、体重、年齢、性別、ウエストサイズ等)を選択し、この各項目の選択状態においてインクリメント/ディクリメントキー10によりデータを選択入力する。なお、このインクリメント/ディクリメントキー10によって、被検者のBMI、体脂肪率および腹部内臓脂肪横断面積に関する各目標値を設定入力することもできる。このようにして入力された個人データはI/O回路12を介して記憶部14に記憶される。
S3:続いて、腹部内臓脂肪横断面積測定開始スイッチ8をONにして、腹部内臓脂肪横断面積の測定を開始する状態にする。
S4〜S5:両足を載台3上に載せて足裏を電極4a〜4dに接触させる。この場合、体重計2により体重を測定する場合には体重測定を行ってその測定データを入力することができる。なお、この体重測定を行う場合には、前記個人データ項目における体重値の選択入力操作を省くことができる。
S6:インピーダンス測定回路11により両足間の生体インピーダンスを測定し、その測定データを記憶部14に記憶する。
S7:記憶された被検者の個人データ(身長、体重)に基づいて、中央処理部13においてBMIを演算し、その演算結果を記憶部14に記憶するとともに、必要に応じて読み出して表示部6に表示する。また、前記記憶された個人データ(身長、体重、年齢、性別等)と前記測定された生体インピーダンスとに基づいて、中央処理部13において公知の演算式により体脂肪率を演算し、その演算結果を記憶部14に記憶するとともに、必要に応じて読み出して表示部6に表示する。さらに、前記被検者の個人データにウエストサイズ(腹囲)を含めたデータ、または前記個人データにさらに腹部皮下脂肪量と相関があるとされる下肢部の生体インピーダンスを補正項として加えたものに基づいて、腹部内臓脂肪横断面積の推定演算を行い、この演算により得られた腹部内臓脂肪横断面積も同様に記憶部14に記憶するとともに、必要に応じて読み出して表示部6に表示する。
前記腹部内臓脂肪横断面積の推定演算に際しては、例えば不特定多数の集団のウエストサイズ(腹囲)等の個人特定データと、身長の二乗/下肢部生体インピーダンス値と腹部横断面CT測定データとの相関に基づいて、回帰分析等の統計的手法により腹部内臓脂肪横断面積を推定する次の演算式(5)が用いられる。
VFA=a×W−f×H /Z+e ………(5)
ただし、W:腹部周囲長、H:身長、Z:下肢部生体インピーダンス値、a,f:回帰係数、e:定数
この(5)式においては、CT測定による腹部総脂肪横断面積と相関のある腹部周囲長(W)と、腹部皮下脂肪横断面積と相関のある身長の二乗÷下肢部の生体インピーダンス(H /Z)の差を求めるようにされている。
ここで、不特定多数の母集団に対して、DEXA(Dual Energy X−ray Absorptiometry:二重X線光子吸収法)およびCT(Computerizing Tomography:コンピュータ断層撮影)測定による全体および部位毎の脂肪量と内臓脂肪、皮下脂肪および総脂肪の横断面積を測定して分析したところでは、腹部総脂肪横断面積と腹部周囲長または腹部周囲長の二乗との相関係数はいずれも0.9以上となり、内臓脂肪横断面積との相関係数よりも高い値となった。また、腹部皮下脂肪横断面積と下肢部の脂肪量との相関が高く、その相関係数が0.9以上となっているが、身長の二乗÷下肢部の生体インピーダンスがDEXAによる下肢部の脂肪量と近い値を示すことも分かっている。
そこで、腹部総脂肪横断面積の推定演算式には、前記腹部周囲長(W)または腹部周囲長の二乗(W )と身長の二乗÷下肢部の生体インピーダンス(H /Z)等の変数項を採用することにより、内臓脂肪横断面積を精度良く求めることができる。
次に、内臓脂肪横断面積との相関をより高めたものとして、年齢および体格指数等の個人特定データを(5)式の推定演算式の変数項として加えた式を(6)式および(7)式に示す。
VFA=a×W−f×H /Z+g×Age+e………(6)
ただし、W:腹部周囲長、H:身長、Z:下肢部生体インピーダンス値、Age:年齢、a,f,g:回帰係数、e:定数
VFA=a×W−f×H /Z+g×Age−h×(W/H+e
………(7)
ただし、W:腹部周囲長、H:身長、Z:下肢部生体インピーダンス値、Age:年齢、W:体重、a,f,g,h:回帰係数、e:定数
さらに、CT測定による内臓脂肪横断面積との相関を高めたものとして、体格指数等の個人特定データと下肢部生体インピーダンス値を推定演算式の変数項として加えた式を(8)式に示す。
VFA=a×W−f×H /Z+g×Age−h×(W/H
−i×(W/Z)+e ………(8)
ただし、W:腹部周囲長、H:身長、Z:下肢部生体インピーダンス値、Age:年齢、W:体重、a,f,g,h,i:回帰係数、e:定数
前述の各演算に用いられる演算式は予め記憶部に記憶されており、演算実行時に中央処理部13に呼び出されて演算処理に用いられる。また、被検者のBMI、体脂肪率および腹部内臓脂肪横断面積の各データは、計時手段15にて計時された測定日および測定時刻とともに記憶され、前回測定値および今回測定値として複数のデータを同時に表示される。なお、前回測定値の代わりに、設定入力され記憶された目標値を表示することもできるようになっている。
S8〜S10:前述のようにして演算で求められて記憶されたBMI、体脂肪率および腹部内臓脂肪横断面積は、それぞれ肥満症を判定するための基準値と比較判定されるとともにランク分けされ、その結果が記憶部に記憶される。この肥満症の判定およびランク分けされた結果についても、必要に応じて表示部6に表示される。なお、この比較判定において、比較演算される基準値および比較演算式は予め記憶部14に記憶されており、この比較演算の実行時に中央処理部13に呼び出されて処理される。ここで、肥満症を判定するための基準値としては、それぞれBMI(男女:25)、体脂肪率(男:20%、女:30%)、腹部内臓脂肪横断面積AV(男女:100cm)が用いられる。なお、BMIは国際的に肥満、痩せの判定の指標として用いられているもので、腹部内臓脂肪横断面積は内臓脂肪の分布量を表し、肥満症の判定の指標として臨床の場で用いられている。
一方、前記各指標について肥満度のランク分けを行うこともできるようになっている。この場合のランク分けの基準値は、BMIでは、18.4以下を痩せ気味(ランクI)、18.5〜24.9の範囲を標準(ランクII)、25.0〜29.9の範囲を太り気味(ランクIII)、30.0以上を太り過ぎ(ランクIV)としている。また、体脂肪率では、女性に対して、19.8%以下を痩せ気味(ランクI)、20.0%〜29.8の範囲を標準(ランクII)、30.0%〜34.8%の範囲を太り気味(ランクIII)、35.0%以上を太り過ぎ(ランクIV)としている。さらに、腹部内臓脂肪横断面積については、40cm以下を少ない(ランクI)、50cm〜90cmの範囲を標準(ランクII)、100cm〜140cmの範囲をやや多い(ランクIII)、150cm以上を多過ぎる(ランクIV)としている。
このように、肥満症の指標である、BMI、体脂肪率および腹部内臓脂肪横断面積について、それぞれ基準値と比較し、ランク分けされた結果が表示部6に表示されるようになっている。
以上説明したように、本実施形態の内臓脂肪計1においては、家庭等において使用される体重計の載台に電極を設け、被検者の両足間の生体インピーダンスを測定できるようにしたものであり、被検者の身長、体重、年齢、性別等の個人特定データを入力して、これら入力データと前記生体インピーダンスの測定値に基づいて体脂肪率を求め、表示部6に表示することができるようになっている。なお、体重値については、体重計2にて測定してその測定データを入力することができる。
また、前記記憶された個人データに基づいて被検者のBMIが演算されるとともに、さらに被検者の個人データにウエストサイズ(腹囲)を含めたデータとBMI、または前記個人データと体脂肪率等に基づいて、中央処理部13において腹部内臓脂肪横断面積の推定演算が行われ、BMIとともに表示されるようになっている。
このようにして求められたBMI、体脂肪率および腹部内臓脂肪横断面積は、肥満度または肥満症を判定するための重要な指標として医療分野において一般的に用いられていることから、本実施形態の内臓脂肪計1においても、各指標のデータに基づいて肥満度をランク表示するとともに、肥満症の判定結果も表示するようにされている。
また、腹部内臓脂肪横断面積の推定演算式については、従来の個人データ(身長、体重、年齢、性別のほか、ウエストサイズ、BMI、体脂肪率)との相関関係をさらに発展させて、腹部皮下脂肪量との相関があるとされている下肢部の生体インピーダンスを測定し、これを演算式に直接反映させることにより、腹部内臓脂肪横断面積の推定精度を向上させるようにされている。こうして、被検者のウエストサイズ(腹囲)および下肢部の生体インピーダンスとCTにより測定される腹部内臓脂肪横断面積との相関に基づき、被検者のウエストサイズ(腹囲)から簡易的に、かつ精度良く腹部内臓脂肪横断面積を求めることができる。
本実施形態においては、推定演算式として(5)式〜(8)式を用いるものを説明したが、CT測定による腹部内臓脂肪横断面積との相関をより高めるために、腹部周囲長(W)に替えて、腹部周囲長の二乗(W )を推定演算式に採用することもできる。なお、これらの推定演算式による場合のCTスキャンによる腹部内臓脂肪横断面積との相関については、その相関係数が0.9以上となっている。
本実施形態において、表示部6には、腹部内臓脂肪横断面積、BMIおよび体脂肪率の各項目毎に、前回測定値もしくは目標値および今回測定値を表示するものとしたが、このほかに前回もしくは過去の測定値に対する変化量を表示するようにしても良い。
1 内臓脂肪計
2 体重計
3 載台
4a〜4d 電極
5 操作部(入力キー&スイッチ)
6 表示部
7 電源スイッチ
8 腹部内臓脂肪横断面積測定開始スイッチ
9 個人データ入力設定モードスイッチ
10 インクリメント/ディクリメントキー
11 インピーダンス測定回路
12 I/O回路
13 中央処理部
14 記憶部
15 計時手段

Claims (7)

  1. 被検者の身長、体重、年齢、性別および腹部周囲長を含む個人データを入力する入力手段と、
    被検者の下肢部の生体インピーダンスを測定するインピーダンス測定手段と、
    前記入力手段により入力された個人データおよび前記インピーダンス測定手段により測定された測定データを記憶する記憶手段と、
    この記憶手段に記憶された個人データおよび測定データに基づき、被検者の腹部内臓脂肪横断面積を演算する演算手段と、
    前記個人データおよび前記演算手段による演算結果を表示する表示手段とを備える内臓脂肪計であって、
    前記記憶手段には、不特定多数の集団のウエストサイズ等の個人特定データと、身長の二乗/下肢部生体インピーダンス値と腹部横断面CT測定データとの相関に基づいて、回帰分析等の統計的手法により求められた回帰係数および回帰定数が記憶されており、
    前記演算手段は、被検者の腹部周囲長を含む個人データと、下肢部生体インピーダンス値と、前記回帰係数および回帰定数とに基づいて、前記被検者の腹部内臓脂肪横断面積の推定値を求めることを特徴とする内臓脂肪計。
  2. 前記演算手段は、前記入力手段より入力される個人データと前記被検者の下肢部の生体インピーダンスとに基づき体脂肪率を演算するものである請求項1に記載の内臓脂肪計。
  3. 前記演算手段は、前記入力手段より入力される個人データに基づきBMIを演算するものである請求項2に記載の内臓脂肪計。
  4. 前記腹部内臓脂肪横断面積、体脂肪率およびBMIは複数ランクに区分されて前記表示手段に表示される請求項3に記載の内臓脂肪計。
  5. 前記腹部内臓脂肪横断面積、体脂肪率およびBMIは、予め設定入力された判定基準値と比較して表示され、併せて肥満症の判定結果が表示される請求項4に記載の内臓脂肪計。
  6. 前記腹部内臓脂肪横断面積、体脂肪率およびBMIは、測定日および測定時刻とともに記憶された前回もしくは過去の測定値と、これら測定値に対する今回の測定値の変化量が表示される請求項4または5に記載の内臓脂肪計。
  7. 前記前回もしくは過去の測定値に代えて、目標値が表示される請求項6に記載の内臓脂肪計。
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