JP5177577B2 - トロイダル型無段変速機 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車や各種産業機械の変速機などに利用可能なトロイダル型無段変速機に関する。
例えば自動車用変速機として用いるダブルキャビティ式トロイダル型無段変速機は、図6および図7に示すように構成されている。図6に示すように、ケーシング50の内側には入力軸(中心軸)1が回転自在に支持されており、この入力軸1の外周には、2つの入力側ディスク2,2と2つの出力側ディスク3,3とが取り付けられている。また、入力軸1の中間部の外周には出力歯車4が回転自在に支持されている。この出力歯車4の中心部に設けられた円筒状のフランジ部4a,4aには、出力側ディスク3,3がスプライン結合によって連結されている。
入力軸1は、図中左側に位置する入力側ディスク2とカム板7との間に設けられたローディングカム式の押圧装置12を介して、駆動軸22により回転駆動されるようになっている。また、出力歯車4は、2つの部材の結合によって構成された仕切壁13を介してケーシング50内に支持されており、これにより、入力軸1の軸線Oを中心に回転できる一方で、軸線O方向の変位が阻止されている。
出力側ディスク3,3は、入力軸1との間に介在されたニードル軸受5,5によって、入力軸1の軸線Oを中心に回転自在に支持されている。また、図中左側の入力側ディスク2は、入力軸1にボールスプライン6を介して支持され、図中右側の入力側ディスク2は、入力軸1にスプライン結合されており、これら入力側ディスク2は入力軸1と共に回転するようになっている。また、入力側ディスク2,2の内側面(凹面)2a,2aと出力側ディスク3,3の内側面(凹面)3a,3aとの間には、パワーローラ11(図7参照)が回転自在に挟持されている。
図6中右側に位置する入力側ディスク2の内周面2cには、段差部2bが設けられ、この段差部2bに、入力軸1の外周面1aに設けられた段差部1bが突き当てられるとともに、入力側ディスク2の背面(図6の右面)がローディングナット9に突き当てられている。これによって、入力側ディスク2の入力軸1に対する軸線O方向の変位が実質的に阻止されている。また、カム板7と入力軸1の鍔部1dとの間には、皿ばね8が設けられており、この皿ばね8は、各ディスク2,2,3,3の凹面2a,2a,3a,3aとパワーローラ11,11の周面11a,11aとの当接部に押圧力を付与する。
図7は、図6のA−A線に沿う断面図である。図7に示すように、ケーシング50の内側には、入力軸1に対し捻れの位置にある一対の枢軸14,14を中心として揺動する一対のトラニオン15,15が設けられている。なお、図7においては、入力軸1の図示は省略している。各トラニオン15,15は、支持板部16の長手方向(図7の上下方向)の両端部に、この支持板部16の内側面側に折れ曲がる状態で形成された一対の折れ曲がり壁部20,20を有している。そして、この折れ曲がり壁部20,20によって、各トラニオン15,15には、パワーローラ11を収容するための凹状のポケット部Pが形成される。また、各折れ曲がり壁部20,20の外側面には、各枢軸14,14が互いに同心的に設けられている。
支持板部16の中央部には円孔21が形成され、この円孔21には変位軸23の基端部(第1の軸部)23aが支持されている。そして、各枢軸14,14を中心として各トラニオン15,15を揺動させることにより、これら各トラニオン15,15の中央部に支持された変位軸23の傾斜角度を調節できるようになっている。また、各トラニオン15,15の内側面から突出する変位軸23の先端部(第2の軸部)23bの周囲には、各パワーローラ11が回転自在に支持されており、各パワーローラ11,11は、各入力側ディスク2,2および各出力側ディスク3,3の間に挟持されている。なお、各変位軸23,23の基端部23aと先端部23bとは、互いに偏心している。
また、各トラニオン15,15の枢軸14,14はそれぞれ、一対のヨーク23A,23Bに対して揺動自在および軸方向(図7の上下方向)に変位自在に支持されており、各ヨーク23A,23Bにより、トラニオン15,15はその水平方向の移動を規制されている。各ヨーク23A,23Bは鋼等の金属のプレス加工あるいは鍛造加工により矩形状に形成されている。各ヨーク23A,23Bの四隅には円形の支持孔18が4つ設けられており、これら支持孔18にはそれぞれ、トラニオン15の両端部に設けた枢軸14がラジアルニードル軸受30を介して揺動自在に支持されている。また、ヨーク23A,23Bの幅方向(図6の左右方向)の中央部には、円形の係止孔19が設けられており、この係止孔19の内周面は球状凹面として、球面ポスト64,68を内嵌している。すなわち、上側のヨーク23Aは、ケーシング50に固定部材52を介して支持されている球面ポスト64によって揺動自在に支持されており、下側のヨーク23Bは、球面ポスト68およびこれを支持する駆動シリンダ31の上側シリンダボディ61によって揺動自在に支持されている。
なお、各トラニオン15,15に設けられた各変位軸23,23は、入力軸1に対し、互いに180度反対側の位置に設けられている。また、これらの各変位軸23,23の先端部23bが基端部23aに対して偏心している方向は、両ディスク2,2,3,3の回転方向に対して同方向(図7で上下逆方向)となっている。また、偏心方向は、入力軸1の配設方向に対して略直交する方向となっている。したがって、各パワーローラ11,11は、入力軸1の長手方向に若干変位できるように支持される。その結果、押圧装置12が発生するスラスト荷重に基づく各構成部材の弾性変形等に起因して、各パワーローラ11,11が入力軸1の軸方向に変位する傾向となった場合でも、各構成部材に無理な力が加わらず、この変位が吸収される。
また、パワーローラ11の外側面とトラニオン15の支持板部16の内側面との間には、パワーローラ11の外側面の側から順に、スラスト転がり軸受であるスラスト玉軸受(スラスト転がり軸受)24と、スラストニードル軸受25とが設けられている。このうち、スラスト玉軸受24は、各パワーローラ11に加わるスラスト方向の荷重を支承しつつ、これら各パワーローラ11の回転を許容するものである。このようなスラスト玉軸受24はそれぞれ、複数個ずつの玉(以下、転動体という)26,26と、これら各転動体26,26を転動自在に保持する円環状の保持器27と、円環状の外輪28とから構成されている。また、各スラスト玉軸受24の内輪軌道は各パワーローラ11の外側面(大端面)に、外輪軌道は各外輪28の内側面にそれぞれ形成されている。
また、スラストニードル軸受25は、トラニオン15の支持板部16の内側面と外輪28の外側面との間に挟持されている。このようなスラストニードル軸受25は、パワーローラ11から各外輪28に加わるスラスト荷重を支承しつつ、これらパワーローラ11および外輪28が各変位軸23の基端部23aを中心として揺動することを許容する。
さらに、各トラニオン15,15の一端部(図7の下端部)にはそれぞれ駆動ロッド(トラニオン軸)29,29が設けられており、各駆動ロッド29,29の中間部外周面に駆動ピストン(油圧ピストン)33,33が固設されている。そして、これら各駆動ピストン33,33はそれぞれ、上側シリンダボディ61と下側シリンダボディ62とによって構成された駆動シリンダ31内に油密に嵌装されている。これら各駆動ピストン33,33と駆動シリンダ31とで、各トラニオン15,15を、これらトラニオン15,15の枢軸14,14の軸方向に変位させる駆動装置32を構成している。
このように構成されたトロイダル型無段変速機の場合、入力軸1の回転は、押圧装置12を介して、各入力側ディスク2,2に伝えられる。そして、これら入力側ディスク2,2の回転が、一対のパワーローラ11,11を介して各出力側ディスク3,3に伝えられ、更にこれら各出力側ディスク3,3の回転が、出力歯車4より取り出される。
入力軸1と出力歯車4との間の回転速度比を変える場合には、一対の駆動ピストン33,33を互いに逆方向に変位させる。これら各駆動ピストン33,33の変位に伴って、一対のトラニオン15,15が互いに逆方向に変位する。例えば、図7の左側のパワーローラ11が同図の下側に、同図の右側のパワーローラ11が同図の上側にそれぞれ変位する。その結果、これら各パワーローラ11,11の周面11a,11aと各入力側ディスク2,2および各出力側ディスク3,3の内側面2a,2a,3a,3aとの当接部に作用する接線方向の力の向きが変化する。そして、この力の向きの変化に伴って、各トラニオン15,15が、ヨーク23A,23Bに枢支された枢軸14,14を中心として、互いに逆方向に揺動(傾転)する。
その結果、各パワーローラ11,11の周面11a,11aと各内側面2a,3aとの当接位置が変化し、入力軸1と出力歯車4との間の変速比が変化する。また、これら入力軸1と出力歯車4との間で伝達するトルクが変動し、各構成部材の弾性変形量が変化すると、各パワーローラ11,11およびこれら各パワーローラ11,11に付属の外輪28,28が、各変位軸23,23の基端部23a、23aを中心として僅かに回動する。これら各外輪28,28の外側面と各トラニオン15,15を構成する支持板部16の内側面との間には、それぞれスラストニードル軸受25,25が存在するため、前記回動は円滑に行われる。したがって、前述のように各変位軸23,23の傾斜角度を変化させるための力が小さくて済む。
このようなトロイダル型無段変速機を備えた車両等の装置の低燃費化のために、トロイダル型無段変速機では、各部の摩擦抵抗によるフリクションロスや潤滑油の撹拌によるドラッグロスを低減させる様々な改良が行われている。
ここで、パワーローラ11のスラスト玉軸受24では、ドラッグロスが発生するとともに、回転中の保持器27と玉26の接触点に作用するフリクションロスがある。このフリクションロスは、パワーローラ11の回転速度や玉と保持器との速度差による進みと遅れの影響も受けるが、保持器の重量の影響も無視できない。
トロイダル型無段変速機の保持器27は、内輪軌道と外輪軌道とにより保持された玉に支持された状態となっていることが多い。さらに、トロイダル型無段変速機では、構造上パワーローラの回転軸方向が重力の作用する方向に略直交するように設置される場合が多い。
これにより、スラスト玉軸受24の玉26が保持器の重量を支える構造となるため、保持器27と玉26の接触点に作用するフリクションに対する保持器27の重量の影響は大きくなる。
そこで、スラスト玉軸受24の外輪28に保持器27を案内させる外輪案内方式の保持器27が考えられる。これにより、保持器27と玉26との接触点に作用するフリクションを減少させることができる。
また、スラスト玉軸受24への潤滑油の供給においては、内輪となるパワーローラ11が入力側ディスク2および出力側ディスク3となるトラクション面を有することで、外輪28より温度が高くなることから、保持器27の形状を加工することにより、外輪28より内輪側に潤滑油を多く供給し、効率的に内輪および外輪28を冷却することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−207698号公報
ところで、外輪28に保持器27を案内させる方式では、外輪28と保持器27との接触部分で新たにフリクションが発生してしまい、保持器27と玉26の接触点でのフリクションが減少しても、スラスト玉軸受24全体のフリクションロスを低減することが困難である。
また、外輪28より内輪(パワーローラ11)側に潤滑油を多く供給するために、保持器27を加工することにより保持器27の製造コストが増加する。そこで、例えば、保持器27において、フリクションロスを低減するための構造と、外輪28より内輪側に潤滑油を多く供給する構造とを共通化することで、保持器7の加工コストの増加を低減することが求められている。
本発明は、前記事情に鑑みて為されたもので、パワーローラを回転自在に支持するスラスト転がり軸受における保持器を外輪案内方式とした場合に、保持器と外輪との接触部におけるフリクションの増加を防止するとともに、このフリクションの増加を防止する構造を用いてスラスト玉軸受の内輪側に外輪側より多くの潤滑油を供給可能とするトロイダル型無段変速機を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1に記載のトロイダル型無段変速機は、それぞれの内側面同士を互いに対向させた状態で互いに同心的に且つ回転自在に支持された入力側ディスクおよび出力側ディスクと、前記入力側ディスクと前記出力側ディスクとの間に挟持されたパワーローラと、前記入力側ディスクおよび前記出力側ディスクの中心軸に対して捻れの位置にある枢軸を中心に傾転し、かつ、前記パワーローラを回転自在に支持するトラニオンと、前記パワーローラと前記トラニオンとの間に介在され、かつ、前記パワーローラに加わるスラスト方向の荷重を受けつつ前記パワーローラを回転自在に支持するスラスト転がり軸受とを備え、
前記スラスト転がり軸受は、前記パワーローラによって形成される内輪と、外輪と、これらの内輪および外輪との間で転動する複数の転動体と、これらの複数の転動体を転動自在に保持するとともに中央に円孔を有する保持器とを備えるトロイダル型無段変速機において、
前記外輪には、前記保持器の前記円孔に挿入されるとともに、この保持器の前記円孔の内周面に沿ってこの保持器を回転自在に案内する案内部が設けられ、
前記保持器の前記内周面には、この保持器の回転に伴って、この保持器の前記内周面側に供給される潤滑油に前記内周面より内側に向う動圧を生じさせる動圧溝が前記保持器の回転軸方向に沿って設けられ、
前記動圧溝は、前記保持器の前記内輪側の面で一方の端が開放された状態に形成され、前記保持器の前記外輪側の面で他方の端が閉塞された状態に形成されていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明においては、前記保持器の前記円孔の内周面に設けられた動圧溝により、前記保持器の回転に伴って前記内周面に供給される潤滑油に前記内周面より内側に向う動圧が生じるので、保持器の内周面と外輪の案内部との間に生じるフリクションを低減することができる。これにより、保持器を外輪案内方式とすることで、保持器と転動体(玉)との接触部のフリクションを低減し、かつ、保持器とこの保持器を案内する外輪との接触部のフリクションを低減できるので、スラスト転がり軸受全体のフリクションロスの低減を図ることができる。
また、動圧溝の開放された一方の端により潤滑油が前記内輪側に導出されるので、内輪側に供給される潤滑油の量を外輪側に供給される潤滑油の量より多くすることができる。これにより、スラスト転がり軸受の内輪であるパワーローラの冷却に必要な潤滑油量を内輪側で確保できる一方、この内輪側より少ない潤滑油量で外輪側を冷却できる。したがって、スラスト転がり軸受に供給する潤滑油の総量が少なくても、パワーローラを冷却することができるので、潤滑油供給のためのポンプの圧力損失を低減でき、トロイダル型無段変速機の効率を向上させることができる。
すなわち、保持器の内周面に形成された動圧溝により、パワーローラ11のスラスト転がり軸受におけるフリクションロスの低減と、潤滑油の供給の効率化による潤滑油の供給量の低減を図ることができる。したがって、フリクションロスの低減と潤滑油の供給量の低減とを測るのに保持器に異なる加工を施す必要がなくなり、保持器の加工コストの低減を図ることができる。
請求項2に記載のトロイダル型無段変速機は、請求項1に記載の発明において、前記外輪には、前記保持器の内周面に潤滑油を直接供給する油路が形成されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明においては、前記外輪に前記保持器の内周面に潤滑油を直接供給する油路が形成されていることにより、保持器内周面の動圧溝に常時十分な潤滑油を供給することができ、保持器の内周面側の潤滑油に内周面より内側に向う動圧を確実に生じさせることができ、確実にフリクションロスの低減を図ることができる。
また、内輪側に内輪を十分に冷却可能な量の潤滑油を確実に供給することができる。
請求項3に記載のトロイダル型無段変速機は、請求項2に記載の発明において、前記油路の前記保持器の前記内周面側に向って開口する端部の前記パワーローラの回転中心軸方向に沿った位置が、前記保持器の内周面と同じ位置とされていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明においては、より確実に保持器内周面の動圧溝に潤滑油を供給することができる。これにより、フリクションロスの低減と潤滑油の供給量の低減をより確実に達成することができる。
本発明のトロイダル型無段変速機によれば、保持器の内周面を外輪が回転自在に案内する場合に、保持器内周面に設けられた動圧溝により、フリクションロスの低減と、潤滑油の供給量の削減とを図ることができる。
本発明の第1実施形態に係るトロイダル型無段変速機のスラスト転がり軸受を示す断面図である。 前記スラスト転がり軸受の保持器を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る保持器を示す斜視図である。 本発明の第3実施形態に係るスラスト転がり軸受を示す断面図である。 図4の要部拡大図である。 従来から知られているハーフトロイダル型無段変速機の具体的構造の一例を示す断面図である。 図6のA−A線に沿う断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
なお、本発明の特徴は、スラスト転がり軸受24の保持器27xと外輪28xの構造にあり、その他の構成および作用は前述した従来の構成および作用と同様であるため、以下においては、本発明の特徴部分についてのみ言及し、それ以外の部分については、図6および図7と同一の符号を付して簡潔に説明するに留める。
図1および図2は、本発明の第1実施形態を示す図である。
図1に示すように、この例のスラスト転がり軸受24は、従来と同様に、パワーローラ11によって形成される内輪と、外輪28xと、これらの内輪および外輪28xとの間で転動する複数の転動体26と、これらの複数の転動体26を転動自在に保持するとともに中央に円孔27aを有する保持器27xとを備えている。
なお、この例においては、外輪28xと変位軸23が一体に形成されており、外輪28xが穴の無い円板状に形成され、外輪28xの内輪側の面(内面)に変位軸23の先端部23bが設けられ、外輪28xの内輪の反対側の面(外面)に変位軸23の基端部23cが設けられている。
また、先端部23bは、パワーローラ11を貫通せずに、パワーローラ11に形成された袋穴11cに収納された状態となっている。また、先端部23bの外周面と、パワーローラ11の袋穴11cの内周面との間には、ラジアルニードル軸受11dが配置され、先端部3aがパワーローラ11のラジアル方向の荷重を受けつつこのパワーローラ11を回転自在に支持している。
また、外輪28xの内面の中央部の前記先端部23bの基部となる部分には、先端部23bより少し径の大きな円柱状の案内部28aが形成されている。この案内部28aから先端部23bが延出した状態に形成されるとともに、円柱状の案内部28aと円柱状の先端部23bは同軸上に配置されている。
また、案内部28aは、保持器27xの円孔27aより少しだけ小径に形成され、この円孔27aに挿入さている。この案内部28aの外周面と、保持器27xの内周面とが保持器27xの回転を案内するようになっている。したがって、保持器27xは、外輪28xに回転自在に案内されており、このスラスト転がり軸受24では、保持器27xに対して外輪案内方式が採用されている。
また、外輪28xの内輪側となる外面の外周側部分には、断面円弧状で平面視して円環状の外輪軌道28bが形成されている、
また、外輪28xには、トラニオン15側から潤滑油が供給される第1油路28cと第2油路28dが設けられている。これら第1油路28cおよび第2油路28dは、パワーローラ11の回転軸方向に沿って設けられており、第1油路28cは、外輪28xの変位軸23の先端部23bの部分を貫通した状態に形成されている。第2油路28dは、外輪28xの案内部28aより外周側で外輪軌道28bより内周側の部分を貫通して形成されている。
第1油路28cは、トラニオン15から供給された潤滑油をパワーローラ11の袋穴11c内に吐出し、袋穴11c内のラジアルニードル軸受11dに潤滑油を供給する。また、ラジアルニードル軸受11dに供給された潤滑油は、袋穴11cから保持器27xの円孔27aとのこの円孔に挿入された外輪28xの案内部28aとの部分に流出し、保持器27xの円孔27aの内周面に供給され、さらにスラスト転がり軸受24全体に供給される。
また、第2油路28dは、トラニオン15から供給された潤滑油を保持器27xの後述ポケット27bより内周側に向って吐出する。
パワーローラ11の外輪側の面の袋穴11cより外周側には、内輪軌道11eが外輪軌道28bと重なるように円環状に形成されている。この内輪軌道11eの断面形状は円弧状とされている。
図2に示すように、保持器27xは、中央に円孔27aを有する円板状(円環状)の部材で、外周面と円孔27aの内周面との間に周方向に沿って間隔をあけて複数のポケット27bが設けられている。ポケット27bは、周方向に等間隔に配置されている。また、ポケット27bは、この例において円形の貫通孔であり、ポケット27bに転動体26が配置されて、転動体26を保持している。なお、図2において、図示されている保持器27xの上側を向く面が内輪側を向く面となっている。
また、保持器27xの内輪側の面および外輪28x側の面には、それぞれ、半径方向に沿って保持器27xの略内周面から外周面に至る凹溝27cが、ポケット27bの中心部を横切るように、ポケット27bと同じ数だけ形成されている。
凹溝27cの幅は、ポケット27bの径より小さく、凹溝27cは、ポケット27bで途切れた状態であり、ポケット27bより外周側と内周側に分かれた状態となっている。
また、保持器27xの内輪側の面の内周縁部には、全周に渡る円環状の切欠部27dが設けられており、保持器27xの内周縁部の厚さがそれより外周側の部分より薄くされた状態となっている。なお、保持器27xの内輪側の面には、切欠部27dによる段差が形成され、前記凹溝27cの内周側の端部が保持器27xの円孔27aの内周面に至らずに、切欠部27dまでとされている。保持器27xの外輪28x側には、切欠部27dがないことから、段差もなく、凹溝27cは、保持器27xの内周面に至っている。
保持器27xの円孔27aの内周面には、周方向に間隔をあけて複数の動圧溝27eが設けられている。また、動圧溝27eは、周方向に等間隔で配置されている。
動圧溝27eは、保持器27xの回転軸方向、すなわち厚み方向に沿って形成されたものであるが、保持器27xが概略円板状であり、動圧溝27eの長さは極めて短いものとされており、長さより幅の方が長くなっている。
この動圧溝27eは、所謂くさび型の動圧溝27eとなっている。動圧溝27eは、その断面形状が内周面側を底辺とする不等辺三角形状で、三角形の頂点部分が最深部となる。そして、最深部から周方向に沿って一方向側が長い長辺とされ、他方向側が長辺より短い短辺とされている。
なお、例えば、不等辺三角形状の動圧溝27eを削り加工する場合に、不等辺三角形の頂点となる隅部を二つの線分を突き当てた状態の角状には加工できないので、前記隅部を円弧状としてもよい。また、この際に、前記隅部の形状を半径の異なる複数の円弧を複合して形成した状態としてもよい。但し、動圧溝27eを削り加工ではなく、転造のように何かを押し付けて加工するような場合には、前記隅部を円弧としなくとも動圧溝27eを加工可能である。
この保持器27xの内周面に潤滑油が供給された状態で保持器27xが回転すると、動圧溝27eにより保持器27xの円孔27aの径方向中心側に向う動圧が生じるようになっている。例えば、前記くさび型の動圧溝27eを有する保持器27xにおいて、前記他方向が回転方向で、前記一方向が回転方向の逆方向とした場合に上述の動圧が生じる。
また、動圧溝27eは、保持器27xの内輪側の面で一方の端が開放された状態に形成され、保持器27xの外輪側の面で他方の端が閉塞された状態に形成されている。なお、保持器27xの内輪側の面の動圧溝27eが形成される部分には、上述の切欠部27dが設けられており、切欠部27dにより動圧溝27eの端が開放された形状となっている。
なお、後述のように切欠部27dを設けない構成としてもよいが、その場合でも動圧溝27eの一方の端は、保持器27xの内輪側の面で開放されている必要がある。
言い換えると、動圧溝27eは、保持器27xの内周面の内輪側に形成され、内周面の外輪側の側縁部には、動圧溝27eが形成されていない状態となっている。
このトロイダル型無段変速機にあっては、外輪28xの案内部28aの外周面に、保持器27xの円孔27aの内周面が案内されて保持器27xが回転する。なお、保持器27xは、回転するパワーローラ11に対して基本的に回転しない外輪28xに案内されているので、パワーローラ11の回転により直接的に回転駆動されることはないが、保持器27xは、パワーローラ11の回転により転動する転動体26が周方向に移動することで、回転駆動される。
そして、保持器27xが回転した際には、保持器27xの内周面に形成された動圧溝27eにより生じる動圧により、保持器27xの内周面と外輪28xの案内部28aの外周面との間に潤滑油の層が維持され、保持器27xの内周面と外輪28xの案内部28aの外周面との間のフリクションが低減され、フリクションロスも低減される。
したがって、保持器27xを外輪案内方式とすることで、保持器27xと転動体26との接触部におけるフリクションが低減されていることから、さらに保持器27xと外輪28xとのフリクションが低減されることにより、スラスト転がり軸受24全体のフリクションを低減することができる。
また、動圧溝27eは、その一方の端部が保持器27xの内輪側の面に開放され、他方の端部が外輪側の面で閉塞された状態となっているので、動圧溝27e内に供給される潤滑油の多くが、保持器27xの内輪側に向うように誘導される。すなわち、動圧溝27eの一方の開放された端部が、潤滑油を内輪側に導出する導出部27fとなる。
また、この例において、保持器27xの内輪側の面の内周部分にだけ形成され、内周面に開放された状態の切欠部27dも、保持器27xの内周面側に供給された潤滑油を保持器27xの外輪28x側の面より保持器27xの内輪側の面に多く誘導するものとなっている。上述のように内輪側の方が外輪28x側より高温となり、内輪側に外輪28x側より多くの潤滑油を供給することにより、潤滑油により効率的に内輪および外輪28xを冷却することが可能となり、潤滑油の供給量の低減を図ることができる。
以上のことから保持器27xの円孔27aの内周面に形成された動圧溝27eは、スラスト転がり軸受24のフリクションロスの低減を図る機能と、スラスト転がり軸受24への潤滑湯の供給量の低減を図る機能との両方を有するものとなる。これにより、保持器27xの加工コストの低減を図ることができる。
なお、第1実施形態において、保持器27xに放射状に形成される凹溝27cを形成しないものとしてもよいし、保持器27xの内輪側の面の内周縁部に設けられる切欠部27dを設けないものとしてもよい。
次に、本発明の第2実施形態を説明する。
なお、第2実施形態のトロイダル型無段変速機は、第1実施形態に対して、スラスト転がり軸受24の保持器27yの内輪側の面および外輪側28の面の形状を変更したものであり、保持器27yの二つの前記面以外の構成は、第1実施形態と同様となっている。
図3に示すように第2実施形態の保持器27yは、円孔27aを備え、かつ、第1実施形態の保持器27yと同様に、ポケット27bを備えるとともに、保持器27yの内輪側を向く面の内周縁部に切欠部27dが設けられている。さらに、第2実施形態の保持器27yは、第1実施形態の保持器27xと同様に、動圧溝27eを備えており、この動圧溝27eにより第1実施形態と同様の作用効果を奏するものとなっている。
それに加えて、第2実施形態においては、保持器27yの内輪側の面に溝状の内輪軌道11e内に入り込む凸部27gを設け、外輪28x側の面に溝状の外輪軌道28b内に入り込む凸部27hを設けたものである。
すなわち、保持器27yの前記二つの面には、それぞれ保持器27yの軸方向に膨出した凸部27g,27hが形成されている。
これら凸部27g、27hは、断面円弧状の溝である外輪軌道28bおよび内輪軌道11eに対応したものであり、外輪軌道28bおよび内輪軌道11eに対応した断面円弧状に形成されている。
また、凸部27g、27hは、保持器27yの周方向に沿って円弧状に湾曲した形状となっている。また、各凸部27g、27hは、保持器27yの円周方向に並んで配置されており、断面円弧状の周方向に沿う円環状の突条にポケット27bに対応して保持器27yに直交する円柱状の孔を形成した形状となっている。
したがって、各凸部27h、27hの周方向の端部は、円孔状のポケット27bの内周面に繋がる円弧状の凹部となっている。
保持器27yの内輪側の凸部27gは、上述のように各ポケット27bどうしの間にそれぞれ設けられるとともに、パワーローラ11である内輪の外輪28xに対向する面に形成された内輪軌道11eに対向するように形成され、内輪軌道11e内に入り込んでいる。この凸部27gの表面と、内輪軌道11eの内面とは、所定の間隔をあけて近接して配置されている。この間隔は、凸部27gの表面と、内輪軌道11eの内面との断面の円弧方向に沿って略同じように形成されている。すなわち、断面円弧状の凹部に略同径の断面円孔状の凸部を対向させた状態となっている。
同様に保持器27yの外輪側の凸部27hは、上述のように各ポケット27bどうしの間にそれぞれ設けられるとともに、外輪28xの内因に対向する面に形成された外輪軌道28bに対向するように形成され、外輪軌道28b内に入りこんでいる。また、内輪側の凸部27gと同様にこの凸部27hの表面と、外輪軌道28bの内面とは、所定の間隔をあけて近接して配置されている。
ここで、従来や第1実施形態の保持器27xにおいては、保持器27xが概略円形の平板状であるため、その内輪側を向く面および外輪28x側を向く面においては、それぞれ、溝状の内輪軌道11eもしくは外輪軌道28bに対向する部分で、内輪または外輪との間に内輪軌道11eもしくは外輪軌道28bの深さに対応した空間が形成されている。すなわち、保持器27xの外輪軌道28bもしくは内輪軌道11eと対向する部分では、保持器27xと外輪28xもしくは内輪との最も近接した部分の間隔より広い間隔があくことになる。
したがって、この保持器27xの部分への潤滑油が多いと、この保持器27xと外輪軌道28bの内面もしくは内輪軌道11eの内面との間の空間に潤滑油が溜まることになる。
これにより外輪軌道28bおよび内輪軌道11eに沿って移動する転動体26は、潤滑油が溜まった状態の外輪軌道28bおよび内輪軌道11e内を移動することになる。これによりスラスト転がり軸受24で大きなドラッグロスが生じる虞がある。
それに対して、この第2実施形態のトロイダル型無段変速機においては、保持器27yのポケット27b同士の間に、内輪軌道11eもしくは外輪軌道28b内に入り込んで保持器27yとの間の空間を埋める凸部27g,27hを設けたことにより、外輪軌道28bおよび内輪軌道11eの転動体26どうしの間の部分に潤滑油が溜まるのを防止することができる。
これにより、転動体26が外輪軌道28bおよび内輪軌道11e内に溜まった潤滑油内を転動する状態となるのを防止し、潤滑油を拡散することによるドラッグロスを低減することができる。
したがって、上述の動圧溝27eによるスラスト転がり軸受24によるフリクションロスの低減と、凸部27g、27hによるドラッグロスの低減との両方を図ることができ、このスラスト転がり軸受24を有するトロイダル型無段変速機を備えた車両等の機械装置の低燃費化を図ることができる。
次に、本発明の第3実施形態を説明する。
なお、第3実施形態のトロイダル型無段変速機は、第1実施形態および第2実施形態のトロイダル型無段変速機の外輪28xの油路の形状を変更したもので、それ以外の構成については第1実施形態もしくは第2実施形態と同様となっている。
図4および図5に示すように、この例の外輪28yにおいては、第1実施形態の外輪28xにおける第1油路28cに代えて第3油路28fが形成されている。第3油路28fは、二つの油孔28g,28hから形成されている。
油孔28gは、第1実施形態の第1油路28cと同じ位置に形成されるが、変位軸23の先端部23bの先端面側に貫通せず、外輪28yの外面から案内部28aを超えて先端部23b内に油孔28gの先端部が配置されている。
油孔28hは、前記油孔28gに直交するとともに、一方の端が案内部28aの外周面に開口し、他方の端が油孔28gに連通した状態となっている。この油孔28gは、パワーローラ11の回転軸方向に直交するように配置され、かつ、パワーローラ11の回転軸方向に沿った位置が案内部28aおよび案内部28aに案内される内周面を有する保持器27x、27yと同じとなっている。
この二つの油孔28h,28gからなる第3油路28fによれば、トラニオン15に形成された図示しない油路を介して油孔28hの外輪28yの外面側の開口から油孔28gに向って潤滑油が流入し、油孔28gに流入した潤滑油は、案内部28aの外周面に形成された油孔28gの開口から直接、案内部28aの外周面に対向する保持器27x,27yの円孔27aの内周面に吐出される。
これにより、トロイダル型無段変速機が作動中は、外輪28yの案内部28aに案内される保持器27x,27yの円孔27aの内周面に第3油路28fの油孔28gから直接十分な潤滑油が供給される。これにより、潤滑油には、回転する保持器27x,27yの内周面から案内部28aの外周面に向う動圧が生じ、保持器27x,27yと外輪28yとの間のフリクションが低減される。
また、保持器27x,27yの内周面に直接供給された潤滑油は、その一部が動圧溝27e内に流入する。この際に動圧溝27eは、その一方の端が保持器27x、27yの内輪側を向く面に開放され、他方の端側が保持器27x,27yの外輪側を向く面で閉塞されているので、動圧溝27eに流入した潤滑油は、保持器27x,27yの外輪側を向く面側より内輪側を向く面により多く供給され、外輪28yより内輪をより冷却する状態となる。
また、第1実施形態および第2実施形態の保持器27x,27yにおいては、内輪側を向く面の内周縁部に切欠部27dが形成されていることにより、上述のように第3油路28fにより直接保持器27x,27yの内周面に吐出された潤滑油が、保持器27x,27yの外輪側面より内輪側の面に多く供給される。これによっても、外輪28yより高温となる内輪が効率的に冷却される。
なお、第1〜第3実施形態においては、変位軸23と外輪28x、28yとが一体成形されているが、従来のように変位軸23と外輪28x,28yが別体であってもよい。また、変位軸23の先端部23bだけを備え、外輪28x,28yからトラニオン15に挿入されて支持される基端部23aが無い構成のトロイダル型無段変速機も知られており、変位軸23の基端部23aが無く、パワーローラ11を軸止する先端部23bだけを有するものとしてもよい。
また、保持器27x、27y内周面の動圧溝27eをくさび型のものとしたが、動圧溝27eの形状は、くさび型の形状に限られるものではなく、保持器27x,27yの回転により、動圧を生じる形状ならばよく、周知の各種動圧溝を適用可能である。
本発明は、シングルキャビティ型やダブルキャビティ型などの様々なトロイダル型無段変速機に適用することができる。
2 入力側ディスク
3 出力側ディスク
11 パワーローラ(内輪)
14 枢軸
15 トラニオン
24 スラスト転がり軸受
26 転動体
27a 円孔
27e 動圧溝
27x 保持器
27y 保持器
28 外輪
28a 案内部
28f 第3油路(油路)
28h 油孔(油路)

Claims (3)

  1. それぞれの内側面同士を互いに対向させた状態で互いに同心的に且つ回転自在に支持された入力側ディスクおよび出力側ディスクと、前記入力側ディスクと前記出力側ディスクとの間に挟持されたパワーローラと、前記入力側ディスクおよび前記出力側ディスクの中心軸に対して捻れの位置にある枢軸を中心に傾転し、かつ、前記パワーローラを回転自在に支持するトラニオンと、前記パワーローラと前記トラニオンとの間に介在され、かつ、前記パワーローラに加わるスラスト方向の荷重を受けつつ前記パワーローラを回転自在に支持するスラスト転がり軸受とを備え、
    前記スラスト転がり軸受は、前記パワーローラによって形成される内輪と、外輪と、これらの内輪および外輪との間で転動する複数の転動体と、これらの複数の転動体を転動自在に保持するとともに中央に円孔を有する保持器とを備えるトロイダル型無段変速機において、
    前記外輪には、前記保持器の前記円孔に挿入されるとともに、この保持器の前記円孔の内周面に沿ってこの保持器を回転自在に案内する案内部が設けられ、
    前記保持器の前記内周面には、この保持器の回転に伴って、この保持器の前記内周面側に供給される潤滑油に前記内周面より内側に向う動圧を生じさせる動圧溝が前記保持器の回転軸方向に沿って設けられ、
    前記動圧溝は、前記保持器の前記内輪側の面で一方の端が開放された状態に形成され、前記保持器の前記外輪側の面で他方の端が閉塞された状態に形成されていることを特徴とするトロイダル型無段変速機。
  2. 前記外輪には、前記保持器の内周面に潤滑油を直接供給する油路が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のトロイダル型無段変速機。
  3. 前記油路の前記保持器の前記内周面側に向って開口する端部の前記パワーローラの回転中心軸方向に沿った位置が、前記保持器の内周面と同じ位置とされていることを特徴とする請求項2に記載のトロイダル型無段変速機。
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