JP5177300B2 - 弁停止機構を備える内燃機関の制御装置 - Google Patents

弁停止機構を備える内燃機関の制御装置 Download PDF

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Description

この発明は、排気弁を閉弁状態で維持可能な弁停止機構を備える内燃機関の制御装置に関する。
従来、例えば特許文献1には、吸排気弁を閉弁状態で維持可能な気筒休止機構を有するエンジンの制御装置が開示されている。この従来の制御装置では、減筒運転に伴う一部気筒の吸排気弁の閉弁停止時に、排気ガスセンサの出力値に基づいて、吸排気弁の停止動作に異常(停止故障)が生じていないかどうかを判定するようにしている。
尚、出願人は、本発明に関連するものとして、上記の文献を含めて、以下に記載する文献を認識している。
日本特開2004−100486号公報 日本特開2002−221055号公報 日本特開2002−097973号公報 日本特開平06−146937号公報
上記特許文献1には、吸気弁の停止動作が正常であって排気弁の停止動作が異常である場合には、そのような異常が排気ガスの空燃比に与える影響は不定であると記載されている。このように、上記特許文献1の技術は、排気ガスの空燃比の変化に基づいて排気弁の停止動作の異常を検出するうえで、未だ改善の余地を残すものであった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、排気弁を閉弁状態で維持可能な排気弁停止機構を備える内燃機関において、排気弁の停止動作の異常を当該異常検出のための専用のセンサを用いることなく判定可能な制御装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、弁停止機構を備える内燃機関の制御装置であって、
少なくとも1つの気筒を有する内燃機関の全気筒に備えられた排気弁の動作状態を、弁稼動状態と閉弁停止状態との間で変更可能な排気弁停止機構と、
前記全気筒に備えられた吸気弁の動作状態を、弁稼動状態と閉弁停止状態との間で変更可能な吸気弁停止機構と、
前記吸気弁停止機構による前記吸気弁の停止動作の異常の有無を判定する吸気弁異常判定手段と、
各気筒から排出されるガスの空燃比を検知する空燃比センサと、
全気筒の前記排気弁および前記吸気弁の弁停止要求を伴う全気筒についての燃料供給停止時に、前記空燃比センサによって検知される前記ガスの空燃比のリッチ側への変化の有無を判別する判別手段と、
前記吸気弁の停止動作に異常が生じていないと判定された場合において、前記判別手段によって前記ガスの空燃比のリッチ側への変化があると判別された場合に、少なくとも1つの気筒における前記排気弁の停止動作が正常に行われていないと判定する排気弁異常判定手段と、
を備えることを特徴とする弁停止機構を備える内燃機関の制御装置。
また、第の発明は、第の発明において、
前記判別手段および前記排気弁異常判定手段を用いた前記排気弁の停止動作の異常検出処理が完了するまで、前記内燃機関のクランクシャフトの回転駆動を維持するエンジン回転維持手段を更に備えることを特徴とする。
の発明は、弁停止機構を備える内燃機関の制御装置であって、
複数の気筒を有する内燃機関の全気筒ではない少なくとも1つの気筒に備えられた排気弁の動作状態を、弁稼動状態と閉弁停止状態との間で変更可能な排気弁停止機構と、
前記排気弁停止機構により制御される前記排気弁が属する気筒に備えられた吸気弁の動作状態を、弁稼動状態と閉弁停止状態との間で変更可能な吸気弁停止機構と、
前記吸気弁停止機構による前記吸気弁の停止動作の異常の有無を判定する吸気弁異常判定手段と、
各気筒から排出されるガスの空燃比を検知する空燃比センサと、
全気筒ではない少なくとも1つの気筒の前記排気弁および前記吸気弁の弁停止要求を伴う減筒運転時に、前記空燃比センサによって検知される前記ガスの空燃比のリッチ側への変化の有無、または空燃比の当該変化を打ち消す燃料噴射量の減量補正量の増加側の変化の有無を判別する判別手段と、
前記吸気弁の停止動作に異常が生じていないと判定された場合において、前記判別手段によって前記ガスの空燃比のリッチ側への前記変化または前記減量補正量の前記変化があると判別された場合に、少なくとも1つの気筒における前記排気弁の停止動作が正常に行われていないと判定する排気弁異常判定手段と、
を備えることを特徴とする。
また、第の発明は、第の発明において、
前記判別手段および前記排気弁異常判定手段を用いた前記排気弁の停止動作の異常検出処理が完了するまで、前記空燃比センサの出力を利用した空燃比のフィードバック制御の実行を禁止するフィードバック制御禁止手段を更に備えることを特徴とする。
また、第の発明は、第1または第2の発明において、
前記空燃比センサは、複数の気筒から排出される排気ガスが集合した部位に配置されており、
前記判別手段は、全気筒の前記排気弁の弁停止要求を伴う全気筒についての燃料供給停止時に、前記ガスの空燃比のリッチ側への変化率を取得する変化率取得手段を含み、
前記排気弁異常判定手段は、前記ガスの空燃比のリッチ側への前記変化率がより高いほど、より多くの気筒における前記排気弁の停止動作が正常に行われていないと判定する排気弁異常気筒数判定手段を含むことを特徴とする。
また、第の発明は、第3または第4の発明において、
前記空燃比センサは、複数の気筒から排出される排気ガスが集合した部位に配置されており、
前記判別手段は、全気筒ではない少なくとも1つの気筒の前記排気弁の弁停止要求を伴う減筒運転時に、前記ガスの空燃比のリッチ側への変化率、または空燃比の当該変化を打ち消す燃料噴射量の減量補正量の増加側の変化率を取得する変化率取得手段を含み、
前記排気弁異常判定手段は、前記ガスの空燃比のリッチ側への前記変化率または前記減量補正量の増加側の前記変化率がより高いほど、より多くの気筒における前記排気弁の停止動作が正常に行われていないと判定する排気弁異常気筒数判定手段を含むことを特徴とする。
また、第の発明は、第1乃至第の発明の何れかにおいて、
前記空燃比センサは、複数の気筒から排出される排気ガスが集合した部位に配置されており、
前記判別手段は、各気筒から排出される前記ガスが前記空燃比センサに到達するタイミングに基づいて、どの気筒からの前記ガスの空燃比がリッチ側の値に変化したかを判別するリッチ気筒判別手段を含み、
前記排気弁異常判定手段は、前記リッチ気筒判別手段によって前記ガスの空燃比がリッチ側の値に変化したと判別された気筒を、前記排気弁の停止動作の異常が生じている気筒であると特定する排気弁異常気筒特定手段を更に備えることを特徴とする。
また、第の発明は、第の発明において、
全気筒の前記排気弁および前記吸気弁の弁停止要求を伴う全気筒についての前記燃料供給停止時に、前記空燃比センサによって検知される前記ガスの空燃比のリーン側への変化の有無を判別するリーン変化判別手段と、
前記リーン変化判別手段によって前記ガスの空燃比のリーン側への変化があると判別された場合に、少なくとも1つの気筒における前記吸気弁および前記排気弁の停止動作が正常に行われていないと判定する吸排気弁異常判定手段と、
を更に備えることを特徴とする。
また、第の発明は、第の発明において、
全気筒ではない少なくとも1つの気筒の前記排気弁および前記吸気弁の弁停止要求を伴う減筒運転時に、前記空燃比センサによって検知される前記ガスの空燃比のリーン側への変化の有無、または空燃比の当該変化を打ち消す燃料噴射量の増量補正量の増加側の変化の有無を判別するリーン変化判別手段と、
前記リーン変化判別手段によって前記ガスの空燃比のリーン側への前記変化または前記増量補正量の前記変化があると判別された場合に、少なくとも1つの気筒における前記吸気弁および前記排気弁の停止動作が正常に行われていないと判定する吸排気弁異常判定手段と、
を更に備えることを特徴とする。
また、第1の発明は、第または第の発明において、
前記内燃機関は、前記吸気弁の開閉動作の有無を検知するバルブセンサを更に備え、
前記吸気弁異常判定手段は、当該バルブセンサの出力に基づいて、前記吸気弁の停止動作の異常の有無を判定することを特徴とする。
また、第1の発明は、第の発明において、
前記内燃機関は、吸気圧力を検知する吸気圧力センサを更に備え、
前記吸気弁異常判定手段は、全気筒の前記排気弁および前記吸気弁の弁停止要求を伴う全気筒についての前記燃料供給停止時に、吸気圧力が大気圧力と等しい場合に、前記吸気弁の停止動作が正常であると判定することを特徴とする。
また、第1の発明は、第の発明において、
前記内燃機関は、吸入空気流量を検知するエアフローメータを更に備え、
前記吸気弁異常判定手段は、全気筒の前記排気弁および前記吸気弁の弁停止要求を伴う全気筒についての前記燃料供給停止時に、前記エアフローメータによって吸入空気流量が検知されない場合に、前記吸気弁の停止動作が正常であると判定することを特徴とする。
全気筒の排気弁の弁停止要求を伴う全気筒についての燃料供給停止時に、排気弁の停止動作が正常に行われない場合には、筒内の壁面に付着していた燃料が気化して排気通路に排出されることによって、空燃比センサによって検知されるガスの空燃比がリッチ側の値に変化する。第の発明によれば、そのような空燃比のリッチ変化の有無に基づいて、排気弁の停止動作の異常を、当該異常検出のための専用のセンサを用いることなく判定することが可能となる。また、吸気弁の停止動作が正常であると判定されている場合には、吸気弁から筒内に新気が流入しないので、筒内から空燃比センサまでを流通する空気流量は変化しない。従って、第1の発明によれば、吸気弁の停止動作が正常に判定されている時に空燃比に応じて排気弁の停止動作の異常の有無を判定することによって、高精度に当該異常判定を行うことができる。
の発明によれば、全気筒の吸排気弁の弁停止要求を伴う全気筒についての燃料供給停止時に、排気弁の停止動作の異常診断の機会を確実に確保できるようになる。
の発明によれば、吸気弁の停止動作の異常発生に伴う他の運転気筒の空燃比の変化の影響を受けずに、排気弁の停止動作の異常の有無を精度良く判定することが可能となる。
の発明によれば、一部の気筒の少なくとも排気弁の弁停止要求を伴う減筒運転時に、空燃比のフィードバック制御からの影響を受けずに、空燃比センサの出力を利用した排気弁の停止故障の診断機会を確実に確保できるようになる。
または第の発明によれば、各気筒から排出されるガスの空燃比に関する情報、或いは、空燃比の変化に伴う燃料噴射量の減量補正量に関する情報に基づいて、排気弁の停止動作の異常発生気筒数を判定することが可能となる。
の発明によれば、排気弁の停止動作の異常発生気筒から排出されるガスが空燃比センサに到達するタイミングを利用して、当該異常発生気筒を特定することができる。
上記全気筒についての燃料供給停止時、または上記減筒運転時に、同一気筒内で排気弁とともに吸気弁についても停止動作の異常が生じた場合であれば、当該異常発生気筒から排出されるガスは、新気に近いリーンガスとなる。このため、空燃比の検知結果に応じて、そのような両弁の停止動作の異常と排気弁の単独の停止動作の異常とを区別することができる。第または第の発明によれば、そのような空燃比のリーン変化の有無、或いは当該リーン変化に伴う燃料噴射量の増量補正量の増加側の変化の有無に基づいて、吸気弁および排気弁の停止動作の異常を判定することが可能となる。
第1乃至第1の発明の何れかによれば、それぞれの発明が備える各センサを用いて、吸気弁の停止動作の異常を良好に判定することができる。
本発明の実施の形態1のシステムを説明するための図である。 本発明の実施の形態1のシステムを説明するための図である。 排気可変動弁装置が備える第1ロッカーアームおよび第2ロッカーアームの断面図である。 第1ロッカーアームの側面図である。 第2ロッカーアームの側面図である。 排気可変動弁装置が備える第1ロッカーアームおよび第2ロッカーアームの断面図である。 全気筒の吸排気弁の弁停止要求を伴う全気筒についてのフューエルカット時に、一部の気筒で排気弁の停止故障が生じている場合の排気ガスの空燃比の変化を説明するためのタイムチャートである。 本発明の実施の形態1において実行されるルーチンのフローチャートである。 #2気筒の運転を休止した減筒運転時に、#2気筒の排気弁の停止故障が生じた際のガスの流れを表した図である。 本発明が適用されたハイブリッド車両の駆動システムの概略構成を示す図である。 本発明の実施の形態2において実行されるルーチンのフローチャートである。 本発明の実施の形態3において実行されるルーチンのフローチャートである。 本発明の実施の形態4において実行されるルーチンのフローチャートである。 本発明の実施の形態5において実行されるルーチンのフローチャートである。 本発明の実施の形態6において実行されるルーチンのフローチャートである。
10 内燃機関
12 ピストン
14 燃焼室
16 吸気通路
18 排気通路
18a 排気マニホールド
20 エアフローメータ
26 吸気圧力センサ
28 燃料噴射弁
32 吸気弁
34 排気弁
36 吸気可変動弁装置
38 排気可変動弁装置
40 触媒
42 メインA/Fセンサ
44 サブO2センサ
46 ECU(Electronic Control Unit)
48 クランクシャフト
50 クランク角センサ
76 弁停止機構
100 駆動システム
102 モータ
104 発電機
106 動力分割機構
実施の形態1.
[内燃機関のシステム構成]
図1および図2は、それぞれ、本発明の実施の形態1のシステムを説明するための図である。図1に示すシステムは、内燃機関10を備えている。本発明における内燃機関の気筒数および気筒配置は特に限定されないが、本実施形態では、内燃機関10は#1〜#4の4つの気筒を有する直列4気筒型エンジンであるものとする。
内燃機関10の各気筒内には、ピストン12が設けられている。各気筒内には、ピストン12の頂部側に燃焼室14が形成されている。燃焼室14には、吸気通路16および排気通路18が連通している。吸気通路16の入口近傍には、吸気通路16に吸入される空気の流量に応じた信号を出力するエアフローメータ20が設けられている。
エアフローメータ20の下流には、スロットルバルブ22が設けられている。スロットルバルブ22の近傍には、スロットル開度を検出するスロットルポジションセンサ24が設けられている。スロットルバルブ22の下流には、吸気圧力(吸気管圧力)を検出するための吸気圧力センサ26が配置されている。また、内燃機関10の各気筒には、吸気ポート内に燃料を噴射するための燃料噴射弁28と、燃焼室14内の混合気に点火するための点火プラグ30とが設けられている。
図2に示すように、内燃機関10の各気筒には、吸気弁32と排気弁34とが2個ずつ設けられている。吸気弁32は、吸気可変動弁装置36により駆動され、排気弁34は、排気可変動弁装置38により駆動される。後述するように、吸気可変動弁装置36および排気可変動弁装置38は、それぞれ、吸気弁32および排気弁34を閉弁状態で維持させることが可能な弁停止機構76を備えている。
排気通路18の途中には、排気ガスを浄化するための触媒40が配置されている。更に、図2に示すように、触媒40よりも上流側の排気通路18(排気マニホールド18aにおける各気筒からの排気ガスが合流した後の部位)には、各気筒内から排出されるガスの空燃比を検出するためのメインA/Fセンサ42が取り付けられている。メインA/Fセンサ42としては、例えば、排気ガスの空燃比に対してほぼリニアな出力を発するセンサを用いることができる。また、触媒40の下流には、サブO2センサ44が配置されている。サブO2センサ44としては、例えば、その位置での排気ガスの空燃比がリッチであるかリーンであるかに応じた信号を発するセンサを用いることができる。
本実施形態のシステムは、ECU(Electronic Control Unit)46を備えている。ECU46には、上述したメインA/Fセンサ42等とともに、クランクシャフト48の回転角度やエンジン回転数を検出するためのクランク角センサ50や、内燃機関10が搭載された車両のアクセルペダルの位置を検出するためのアクセルポジションセンサ52等の内燃機関10を制御するための各種センサが電気的に接続されている。また、ECU46には、燃料噴射弁28等の各種アクチュエータが電気的に接続されている。ECU46は、それらのセンサ出力に基づいて、内燃機関10の運転状態を制御する。
[可変動弁装置の構成]
次に、図3乃至図6を参照して、本実施形態の可変動弁装置の構成およびその動作について説明する。尚、排気可変動弁装置38と吸気可変動弁装置36とは、同様の構成であるので、ここでは、排気可変動弁装置38を例に挙げて説明する。
図3および図6は、それぞれ、排気可変動弁装置38が備える第1ロッカーアーム54および第2ロッカーアーム56R、56Lの断面図である。また、図4は、第1ロッカーアーム54の側面図、図は、第2ロッカーアーム56R、56Lの側面図である。
図3に示すように、排気可変動弁装置38は、第1ロッカーアーム54と、その両側に配置された一対の第2ロッカーアーム56R、56Lとを各気筒に備えている。これらのロッカーアーム54、56R、56Lは、共通のロッカーシャフト58を中心として揺動可能になっている。ロッカーシャフト58は、一対の油圧ラッシュアジャスタ60を介して内燃機関10のシリンダヘッドに支持されている。
図4に示すように、排気可変動弁装置38は、カムシャフト62を有している。カムシャフト62は、タイミングチェーン等を介してクランクシャフト48と連結されており、クランクシャフト48の2分の1の速度で回転する。カムシャフト62は、排気弁34を開閉駆動させるためのリフトカム64を備えている。一方、第1ロッカーアーム54には、第1ローラ66が設けられている。第1ロッカーアーム54は、捩じりコイルばね68により、図4中で反時計回りに付勢されている。この付勢力により、第1ローラ66は、リフトカム64に押し当てられている。このような構成により、リフトカム64の回転に伴い、第1ロッカーアーム54が揺動する。
図5に示すように、第2ロッカーアーム56R、56Lの可動端は、2つの排気弁34のバルブステムの端部にそれぞれ当接している。排気弁34は、バルブスプリング70により、閉弁方向に付勢されている。カムシャフト62は、リフトカム64の両側に、一対のゼロリフトカム72を備えている。ゼロリフトカム72は、リフトカム64のベース円と等しい半径を有する真円をなしている。第2ロッカーアーム56R、56Lには、それぞれ、第2ローラ74が設けられている。このローラ74の外径は、第1ロッカーアーム54に設けられた第1ローラ66の外径に等しい。また、ロッカーシャフト58の中心と第2ローラ74の中心との距離は、ロッカーシャフト58の中心と第1ローラ66の中心との距離に等しい。排気弁34が閉じているときには、第2ローラ74は、ゼロリフトカム72に当接している。
排気可変動弁装置38は、第1ロッカーアーム54と第2ロッカーアーム56R、56Lとが連結した状態と分離した状態とを切り換える弁停止機構76を備えている。弁停止機構76は、そのような切り換え動作により、リフトカム64の作用力が第1ロッカーアーム54を介して第2ロッカーアーム56R、56Lに伝達される状態と、当該作用力が第2ロッカーアーム56R、56Lに伝達されない状態とを切り換えて、排気弁34の動作状態を、弁稼動状態と閉弁停止状態との間で切り換えることができるようになっている。
図3に示すように、第1ロッカーアーム54は、第1ローラ66と同心的に設置された第1スリーブ78を有し、第2ロッカーアーム56R、56Lは、それぞれ、第2ローラ74と同心的に設置された第2スリーブ80R、80Lを有している。
図3に示す状態では、第2ロッカーアーム56Rの第2スリーブ80Rには、大部分が第1ロッカーアーム54に挿入された第1ピン82の一部が挿入されており、第1ロッカーアーム54の第1スリーブ78には、大部分が第2ロッカーアーム56Lに挿入された第2ピン84Lの一部が挿入されている。これにより、第1ロッカーアーム54と第2ロッカーアーム56Rとが第1ピン82を介して連結され、第1ロッカーアーム54と第2ロッカーアーム56Lとが第2ピン84Lを介して連結される。従って、リフトカム64の回転に伴って第1ロッカーアーム54が揺動すると、これに伴って第2ロッカーアーム56R、56Lも揺動するので、排気弁34が開閉動作を行う。
第2ピン84Rの一端は、第2ロッカーアーム56Rの側面を超えて突出している。この突出した第2ピン84Rの一端は、駆動手段86の変位部材88に当接している。駆動手段86は、ECU46の指令に従って、変位部材88を図3中の左右方向に変位させることができるように構成されている。
第2ロッカーアーム56Lの第2スリーブ80Lの一端は閉じられており、その中にはリターンスプリング90が設置されている。このリターンスプリング90は、第2ピン84Lを図3中で右方向へ押圧している。これにより、第1ピン82および第2ピン84R、84Lは、図3中で右方向へ付勢されている。
図3に示す連結状態において、駆動手段86がリターンスプリング90の付勢力に打ち勝つ力で変位部材88を図3中の左方向に変位させると、第1ピン82および第2ピン84R、84Lが図3中の左方向に移動し、図6に示す状態となる。この状態では、第1ピン82と第2ピン84Lとは、第1ロッカーアーム54と第2ロッカーアーム56Lとの隙間において互いに当接しており、第1ピン82と第2ピン84Rとは、第1ロッカーアーム54と第2ロッカーアーム56Rとの隙間において互いに当接している。このため、リフトカム64の回転に伴って第1ロッカーアーム54が揺動しても、その揺動は第2ロッカーアーム56R、56Lへは伝達されない。そして、第2ロッカーアーム56R、56Lの第2ローラ74は、カム山を有しないゼロリフトカム72と接触している。このため、カムシャフト62が回転しても、第2ロッカーアーム56R、56Lは揺動せず、排気弁34は閉弁停止状態となる。
また、図6に示す状態、すなわち、第1ロッカーアーム54と、第2ロッカーアーム56R、56Lとが分離した状態において、第1ロッカーアーム54の第1ローラ66が図4に示すようにリフトカム64のベース円に接触しているときには、3つのピン82、84R、84Lの中心が一致する。このときに、駆動手段86を作動させ、これらのピン82、84R、84Lを図6中の右方向に移動させることにより、図3に示す連結状態に切り換えることができる。
以上説明したように、排気可変動弁装置38は、第1ロッカーアーム54と第2ロッカーアーム56R、56Lとが連結した状態と分離した状態とを切り換えることにより、排気弁34の動作状態を、弁稼動状態と閉弁停止状態との間で切り換えることができる。また、そのような排気弁34の動作状態の切り換えを気筒単位で自在に行うことができる。更に、排気可変動弁装置38と同様に構成された吸気可変動弁装置36によって、吸気弁32の動作状態を、気筒単位で弁稼動状態と閉弁停止状態との間で切り換えることができる。
[排気弁の停止動作の異常判定手法]
上述した可変動弁装置36、38を備える本実施形態のシステムによれば、減速時等の全気筒を対象としたフューエルカット時に全気筒の吸気弁32および排気弁34を閉弁停止状態とすることにより、触媒40への新気の流入を防止して触媒40の劣化抑制を図ることができる。上述した構成を有する可変動弁装置36、38によれば、吸気弁32または排気弁34を閉弁停止状態とする弁停止要求時において、駆動手段86の故障等により吸気弁32または排気弁34の停止動作が正常に行われない場合(以下、単に「停止故障」と称することがある)には、吸気弁32または排気弁34は、通常通りの開閉動作が行われる弁稼動状態となる。
図7は、全気筒の吸排気弁32、34の弁停止要求を伴う全気筒についてのフューエルカット時に、一部の気筒で排気弁34の停止故障が生じている場合の排気ガスの空燃比の変化を説明するためのタイムチャートである。より具体的には、図7(A)乃至図7(E)は、フューエルカット(F/C)実行の有無、エンジン回転数(NE)、メインA/Fセンサ42の出力(A/F)、スロットル開度、および吸気管圧力のそれぞれの波形を示す図である。
フューエルカットは、図7(A)、(D)に示すように、内燃機関10の運転中にスロットル開度が全閉近くのアイドル開度とされた場合に開始される。ここでは、フューエルカットの開始に合わせて吸排気弁32、34の弁停止要求が出されるものとする。当該弁停止要求を受けて各気筒の吸気弁32の停止動作が正常に行われた場合には、図7(E)に示すように、吸気管圧力は、各気筒のピストン12の往復動作の影響を受けなくなるので、フューエルカットの実行直前にスロットル開度の減少に応じて一旦大きく負圧化した後に大気圧となる。
図7に示す状態(フューエルカット中にエンジン回転数がゼロになっていない状態)で、少なくとも1つの気筒で排気弁34の停止故障が生じた場合、言い換えれば、全気筒の吸気弁32の停止動作が正常に行われている状態で少なくとも1つの気筒で排気弁34が所定の開閉時期で開閉動作を行っている場合には、当該停止故障が生じた気筒では、次のような動作が行われるようになる。すなわち、当該停止故障気筒では、筒内が負圧下となっている膨張行程の途中で、排気弁34が開かれることとなる。その結果、排気通路18(排気マニホールド18a)内のガスが勢い良く筒内に排気弁34を介して吸入される。吸入されたガスは、その直後の排気行程において再び排気通路18に排出される。以後、フューエルカット中において図7(B)に示すように内燃機関10の回転が継続している間は、停止故障気筒の燃焼室14と排気通路18との間でのガスの行き来が繰り返される。
内燃機関10の各シリンダ壁面には、供給された燃料の一部が未燃状態で付着している。上記のように排気弁34の停止故障が生ずることに伴って燃焼室14と排気通路18との間でのガスの上記行き来が繰り返し行われると、シリンダ壁面に付着している未燃燃料の気化が促進される。尚、本実施形態の可変動弁装置36、38のように、排気弁34に停止故障が生じた場合に排気弁34が通常通りに開閉動作を行うものである場合には、当該停止故障発生時には、上記のように負圧下の筒内にガスが勢い良く流入することで、未燃燃料がかき乱されるので、未燃燃料の気化がより促進される。
ガスの上記行き来が繰り返し行われていくことで、未燃燃料の気化分(水素ガス等)の混入により、行き来するガスの空燃比はよりリッチ側の値に変化していく。排気マニホールド18aにおける集合部に配置されたメインA/Fセンサ42によれば、上記のように行き来するガスの空燃比を検出することができる。
以上のように、全気筒の吸排気32、34の弁停止要求を伴うフューエルカット時に、各気筒の吸気弁32が正常に停止している状態で少なくとも1つの気筒で排気弁34の停止故障が生じた場合には、図7(C)に示すように、メインA/Fセンサ42によって検出されるガスの空燃比は、よりリッチ側の値に一方的に変化していくようになる。一方、各気筒の排気弁34が正常に停止している状態であれば、排気通路18内でガスの上記行き来が行われないので、メインA/Fセンサ42の出力は、フューエルカットの前後を通じて変化しない。
そこで、本実施形態では、全気筒の吸排気32、34の弁停止要求を伴うフューエルカット時に、メインA/Fセンサ42により検出されるガスの空燃比が所定値よりもリッチな値である場合には、少なくとも1つの気筒において、(同一気筒内の吸気弁32の停止動作は正常であって)排気弁34の停止動作が正常に行われていない(すなわち、停止故障が生じている)と判定するようにした。
図8は、上記の機能を実現するために、本実施の形態1においてECU46が実行するルーチンを示すフローチャートである。
図8に示すルーチンでは、先ず、全気筒の吸排気弁32、34の弁停止要求を伴うフューエルカットの実行中(F/C中)であるか否かが判別される(ステップ100)。その結果、当該フューエルカットの実行中であると判定された場合には、吸気弁32の停止故障の有無が判別される(ステップ102)。図7を参照して既述したように、全気筒に対して吸気弁32の弁停止要求が出された際に、全気筒の吸気弁32が正常に停止している場合には、吸気管圧力が大気圧力になる。従って、吸気圧力センサ26により検出される吸気管圧力がフューエルカットの実行中に大気圧力になっているか否かに基づいて、吸気弁32の停止故障の有無を判定することができる。
上記ステップ102において吸気弁32の停止故障が生じていないと判定された場合には、メインA/Fセンサ42の出力が取得される(ステップ104)。次いで、取得されたメインA/Fセンサ42の出力が所定値よりもリッチであるか否かが判別される(ステップ106)。本ステップ106における所定値は、図7を参照して既述した排気弁34の停止故障に伴う空燃比のリッチ変化を判断できるようにするための値として予め実験等により決定された値である。尚、メインA/Fセンサ42の出力を利用した本ステップ106の判定手法は、これに限らず、例えば、フューエルカットの実行時点におけるメインA/Fセンサ42の出力に対するフューエルカット中の当該センサ出力のリッチ側への変化量を所定値と比較するものであってもよく、また、フューエルカット実行後のメインA/Fセンサ42の出力のリッチ側への変化率(変化速度)を所定値と比較するもの等であってもよい。
上記ステップ106においてメインA/Fセンサ42の出力が上記所定値以上(リーン)であると判定された場合には、次いで、フューエルカットの実行時点から所定時間が経過したか否かが判別される(ステップ108)。本ステップ108における所定時間は、排気弁34の停止故障の有無を判断するのに要する時間として、排気弁34からメインA/Fセンサ42の距離やエンジン回転数等を考慮して予め設定された値である。
上記ステップ106の判定が不成立である場合において上記ステップ108における所定時間が経過しない間は、上記ステップ104および106の処理が繰り返し実行される。そして、当該所定時間中に、上記ステップ106においてメインA/Fセンサ42の出力が上記所定値よりも小さくなった(リッチになった)と判定された場合には、少なくとも1つの気筒において排気弁34の停止故障が生じている(すなわち、排気弁34の停止動作が正常に行われていない)と判定される(ステップ110)。
一方、上記ステップ106の判定が不成立である場合において上記ステップ108における所定時間が経過した場合には、各気筒において排気弁34の停止故障が生じていない(すなわち、排気弁34の停止動作が正常に行われている)と判定される(ステップ112)。
以上説明した図8に示すルーチンによれば、全気筒の吸排気弁32、34の弁停止要求を伴うフューエルカット中のメインA/Fセンサ42の出力に基づいて、排気弁34の停止故障の有無を判定することができる。また、本実施形態の異常判定手法によれば、異常検出のための専用のセンサを用いることなく、空燃比制御のために設けられる既存のメインA/Fセンサ42を用いて排気弁34の停止故障の有無を判定することができる。
また、吸気弁32の停止動作が正常であると判定されている場合には、吸気弁32から筒内に新気が流入しないので、筒内からメインA/Fセンサ42までを流通する空気流量は変化しない。従って、吸気弁32の停止動作が正常であると判定されている時に空燃比に応じて排気弁34の停止動作の異常の有無を判定することによって、高精度に当該異常判定を行うことができる。更に、本実施形態の手法によれば、動弁系の異常検出のためにフューエルカット中に吸排気弁32、34を一時的に開閉させる必要がない。このため、異常判定処理の実行に伴う触媒40への新気流入の恐れなく、排気弁34の異常判定が可能となる。
ところで、上述した実施の形態1においては、全気筒の吸排気弁32、34の弁停止要求を伴うフューエルカット時に、メインA/Fセンサ42の出力がリッチ側に変化したか否かに基づいて、排気弁34の停止故障の有無を判定するようにしている。しかしながら、本発明における排気弁34の停止故障の判定は、全気筒の吸排気弁32、34の弁停止要求を伴うフューエルカット時に行われるものに限らず、全気筒ではない少なくとも1つの気筒の排気弁34(或いは、それとともに全気筒ではない少なくとも1つの気筒の吸気弁32)の弁停止要求を伴う減筒運転時に行われるものであってもよい。
図9は、#2気筒の運転を休止した減筒運転時に、#2気筒の排気弁34の停止故障が生じた際のガスの流れを表した図である。
例えば、#2気筒に対して吸排気弁32、34の弁停止要求が出されている場合において当該気筒の排気弁34に停止故障が生じたとした場合には、図9に示すように、#2気筒に関しては、未燃燃料の気化分を含むリッチなガスが筒内と排気マニホールド18aとの間を行き来する。そして、このガスが他気筒から排出される排気ガスと合流することによって、メインA/Fセンサ42により検出される排気ガスが、当該停止故障の未発生時と比べリッチなガスとなる。従って、減筒運転時においても、メインA/Fセンサ42の出力がリッチ側に変化したか否かに基づいて、排気弁34の停止故障の有無を判定するようにしてもよい。
また、上記のような減筒運転時に行われる場合には、メインA/Fセンサ42の出力がリッチ側に一方的に変化したか否かの判断に代え、当該センサ出力のリッチ変化(空燃比のリッチ変化)を打ち消す燃料噴射量の減量補正量の増加側の変化の有無に基づいて(具体的には当該減量補正量の絶対量もしくは変化率が所定値以上であるか否かに基づいて)、排気弁34の停止故障の有無を判断してもよい。より具体的には、本実施形態のシステムでは、メインA/Fセンサ42の出力を利用して、触媒40の上流の排気ガスの空燃比が所定の制御空燃比(理論空燃比など)となるように燃料噴射量を調整するフィードバック制御が実行される。一部の気筒の吸排気弁32、34の弁停止要求を伴う減筒運転時に排気弁34の停止故障が生じている状況下において、上記フィードバック制御が実行されていると、排気弁34の停止故障の発生に伴ってメインA/Fセンサ42により検出されるリッチ出力が打ち消されるように、燃料噴射量の減量補正が行われることになる。このような場合には、排気弁34の停止故障に伴うセンサ出力のリッチ側への一方的な変化を検出することができなくなる。そこで、減筒運転時に上記フィードバック制御が実行される場合には、上記センサ出力のリッチ変化を打ち消す燃料噴射量の減量補正量の増加側の変化の有無に基づいて、排気弁34の停止故障の有無を判断してもよい。
また、上述した実施の形態1においては、吸気弁32の閉弁停止が正常に行われていると判定したうえで、メインA/Fセンサ42により検出されるガスの空燃比が所定値よりもリッチである場合に、排気弁34の停止故障が生じていると判定するようにしている。仮に、全気筒の吸排気弁32、34の弁停止要求を伴うフューエルカット時に、同一気筒内で排気弁34とともに吸気弁32にも停止故障が生じた場合であれば、当該停止故障気筒から排出されるガスは、新気に近いリーンガスとなる。このため、空燃比の検知結果に応じて、そのような両弁の停止故障と排気弁34の単独の停止故障とを区別することができる。従って、全気筒の吸排気弁32、34の弁停止要求を伴うフューエルカット時の場合には、吸気弁32の停止故障の有無の判定を排気弁34の停止故障の有無の判定に先立って実行することは必ずしも必要ではない。また、全気筒の吸排気弁32、34の弁停止要求を伴うフューエルカット時、更には一部の気筒の吸排気弁32、34の弁停止要求を伴う減筒運転時において、メインA/Fセンサ42により検出されるガスの空燃比が所定値よりもリーンであることを判定することにより(または、当該センサ出力のリーン変化を打ち消す燃料噴射量の増量補正量の増加側の変化があることを判定することにより)、同一気筒内において排気弁34とともに吸気弁32に停止故障が生じていると判定するようにしてもよい。
また、上述した実施の形態1においては、吸気弁32の停止故障の有無を吸気圧力に基づいて判定するようにしている。しかしながら、本発明において、全気筒の吸排気弁の弁停止要求を伴うフューエルカット時における吸気弁の停止動作の有無の判定は、このような手法に限定されるものではない。例えば、エアフローメータ20によって吸入空気流量が検知されない場合に、吸気弁32の停止動作が正常であると判定してもよい。或いは、吸気弁32の開閉動作の有無を検知するバルブセンサ(例えば、吸気弁32のリフトを検知するリフトセンサ(図示省略))を備えるようにし、当該バルブセンサの出力に基づいて、吸気弁32の停止故障の有無を判定してもよい。
また、上述した実施の形態1においては、排気通路18(排気マニホールド18a)の集合部に配置されたメインA/Fセンサ42の出力を利用して、排気弁34の停止故障の有無を判定するようにしている。しかしながら、本発明における空燃比センサの配置場所は、排気弁34の停止故障に伴って筒内と排気通路18との間を行き来するガスの空燃比を検出可能な位置であれば、上記の位置に限定されるものではない。例えば、空燃比センサを、排気マニホールド18aにおける各気筒のガスの合流前の部位に気筒毎に備えるようにし、気筒毎に排気弁34の停止故障の有無を判定してもよい。
尚、上述した実施の形態1においては、排気可変動弁装置38が備える弁停止機構76が前記第1または第3の発明における「排気弁停止機構」に、メインA/Fセンサ42が前記第1または第3の発明における「空燃比センサ」に、それぞれ相当している。また、ECU46が、上記ステップ100の判定が成立する場合に上記ステップ104〜108の処理を実行することにより前記第1の発明における「判別手段」が、上記ステップ110の処理を実行することにより前記第1の発明における「排気弁異常判定手段」が、それぞれ実現されている。
また、吸気可変動弁装置36が備える弁停止機構76が前記第1または第3の発明における「吸気弁停止機構」に相当している。
また、ECU46が上記ステップ102の処理を実行することにより前記第の発明における「吸気弁異常判定手段」が実現されている。
実施の形態2.
次に、図10および図11を参照して、本発明の実施の形態2について説明する。
本実施形態では、図1に示す内燃機関10が以下のような駆動システム100を備えるハイブリッド車両に適用された場合に好適な制御について説明を行う。
[ハイブリッドシステムの構成]
図10は、本発明が適用されたハイブリッド車両の駆動システム100の概略構成を示す図である。この駆動システム100は、車両の動力源として内燃機関10と車両駆動用モータ(以下、単に「モータ」)102とを備えている。また、駆動システム100は、駆動力の供給を受けて電力を発生する発電機104も備えている。内燃機関10、モータ102、および発電機104は、遊星歯車式の動力分割機構106を介して相互に連結されている。動力分割機構106につながるモータ102の回転軸には、減速機108が接続されている。減速機108は、モータ102の回転軸と駆動輪110につながる駆動軸112とを連結している。動力分割機構106は、内燃機関10の駆動力を発電機104側と減速機108側とに分割する装置である。動力分割機構106による駆動力の配分は、任意に変更することができる。
駆動システム100には、更に、インバータ114、コンバータ116、および高圧バッテリ118が含まれている。インバータ114は、発電機104およびモータ102に接続されているとともに、コンバータ116を介して高圧バッテリ118にも接続されている。発電機104で発電された電力は、インバータ114を介してモータ102に供給することもできるし、インバータ114およびコンバータ116を介して高圧バッテリ118に充電することもできる。また、高圧バッテリ118に充電されている電力は、コンバータ116およびインバータ114を介してモータ102に供給することができる。
以上説明した駆動システム100によれば、所定の条件に基づいて、モータ102を停止させた状態で、内燃機関10の駆動力のみによって駆動輪110を回転させることもできるし、逆に、内燃機関10を停止させた状態で、モータ102の駆動力のみによって駆動輪110を回転させることもできる。また、モータ102と内燃機関10の双方を作動させ、双方の駆動力によって駆動輪110を回転させることもできる。更に、発電機104に通電することで、内燃機関10を駆動させることもできる。
本実施形態の駆動システム100は、上記ECU46によって制御されている。ECU46は、内燃機関10、モータ102、発電機104、動力分割機構106、インバータ114、およびコンバータ116等を含む駆動システム100の全体を総合的に制御する。
[実施の形態2の特徴的な制御]
ハイブリッド車両では、上述したように、内燃機関10の運転を停止した状態であっても、モータ102によって車両の駆動が可能である。従って、全気筒の吸排気弁32、34の弁停止要求を伴うフューエルカット時においても、駆動輪110によって内燃機関10が回されないようにすることでエンジン回転数を速やかにゼロにしつつ、モータ102によって車両の走行を継続することもできる。しかしながら、上述した実施の形態1で説明した排気弁34の停止故障の判定手法は、排気弁34の停止故障が生じた気筒から漏れ出るリッチガスを検出することによって行われるものであり、エンジン回転数がゼロになると、ピストン12の往復運動を利用した筒内と排気通路18との間の上記リッチガスの行き来が生じなくなる。このため、内燃機関10の回転が停止した際に、仮に停止故障発生気筒における排気弁34が開いた状態で停止した場合であったとしても、メインA/Fセンサ42によって上記リッチガスを検出することは極めて困難となる。
そこで、ハイブリッド車両に適用された本実施形態のシステムでは、全気筒の吸排気弁32、34の弁停止要求を伴うフューエルカット時には、排気弁34の停止故障の検出処理が完了するまで、内燃機関10の回転停止を禁止するようにした(言い換えれば、内燃機関10の回転を継続させるようにした)。
図11は、上記の機能を実現するために、本実施の形態2においてECU46が実行するルーチンを示すフローチャートである。尚、図11において、実施の形態1における図8に示すステップと同一のステップについては、同一の符号を付してその説明を省略または簡略する。
図11に示すルーチンでは、ステップ100においてフューエルカットの実行中であると判定された場合には、内燃機関10の回転停止を禁止する処理が実行される(ステップ200)。具体的には、エンジン回転数が所定回転数で維持されるように、発電機104を利用してクランクシャフト48を駆動する処理が実行される。尚、本ステップ200において、エンジン回転数がゼロにならないように維持する手法は、発電機104を利用した手法に限られず、例えば、走行継続中の車両の駆動輪110によってクランクシャフト48が回転させられるように動力分割機構106を制御することにより実現されるものであってもよい。
以後、本ルーチンでは、ステップ110において排気弁34の停止故障があると判定されることにより、或いは、排気弁34の停止故障が認められないままステップ108の所定時間が経過することにより、排気弁34の停止故障の検出処理が完了した後に、内燃機関10の回転停止が許可される(ステップ202)。これにより、エンジン回転数が速やかにゼロとされる。
以上説明した図11に示すルーチンによれば、全気筒のフューエルカット時に内燃機関10を停止した状態で車両走行を継続可能なハイブリッド車両において、全気筒の吸排気弁32、34の弁停止要求を伴うフューエルカット時に、排気弁34の停止故障の診断機会を確実に確保できるようになる。
尚、上述した実施の形態2においては、ECU46が上記ステップ200の処理を実行することにより前記第の発明における「エンジン回転維持手段」が実現されている。
実施の形態3.
次に、図12を参照して、本発明の実施の形態3について説明する。
本実施形態のシステムは、図1に示すハードウェア構成を用いて、ECU46に図8に示すルーチンに代えて後述する図12に示すルーチンを実行させることにより実現することができるものである。
本実施形態は、一部の気筒の吸排気弁32、34の弁停止要求を伴う減筒運転時における排気弁34の停止故障の有無の判定を対象としている。このような減筒運転時に排気弁34の停止故障が生じている状況下では、既述したように、空燃比のフィードバック制御が実行されていると、排気弁34の停止故障の発生に伴ってメインA/Fセンサ42により検出されるリッチ出力が打ち消されるように、燃料噴射量の減量補正が行われることになる。その結果、メインA/Fセンサ42を用いて、排気弁34の停止故障に伴うセンサ出力のリッチ側への一方的な変化を検出することができなくなる。
そこで、本実施形態では、一部の気筒の吸排気弁32、34の弁停止要求を伴う減筒運転時には、排気弁34の停止故障の検出処理が完了するまで、メインA/Fセンサ42(更にはサブO2センサ44)を用いた空燃比(燃料噴射量)のフィードバック制御を禁止するようにした。
図12は、上記の機能を実現するために、本実施の形態3においてECU46が実行するルーチンのフローチャートである。尚、図12において、実施の形態1における図8に示すステップと同一のステップについては、同一の符号を付してその説明を省略または簡略する。
図12に示すルーチンでは、先ず、一部の気筒の吸排気弁32、34の弁停止要求を伴う減筒運転時であるか否かが判別される(ステップ300)。その結果、当該減筒運転中であると判定された場合には、空燃比のフィードバック制御の実行が禁止(中止)される(ステップ302)。
次に、吸気弁32の停止故障の有無が判別される(ステップ304)。減筒運転時における本ステップ304の判定は、例えば、既述したバルブセンサの出力に基づいて行うことができる。また、本ステップ304の判定が成立した後のステップ104〜112における排気弁34の停止故障の判定処理は、上記図8に示すルーチンの処理と同様である。本ルーチンでは、ステップ112において排気弁34の停止故障が生じていないと判定された後に、空燃比のフィードバック制御の実行が許可される(ステップ306)。
以上説明した図12に示すルーチンによれば、一部の気筒の吸排気弁32、34の弁停止要求を伴う減筒運転時に、空燃比のフィードバック制御からの影響を受けずに、メインA/Fセンサ42の出力を用いた排気弁34の停止故障の診断機会を確実に確保できるようになる。
また、上記ルーチンによれば、一部の気筒の吸排気弁32、34の弁停止要求を伴う減筒運転中に、吸気弁32の停止故障が生じていないと判定された場合に、排気弁34の停止故障の判定が実施される。ここで、減筒運転時に2つの気筒に対して吸排気弁32、34の弁停止要求が出されており、そのうちの一方の気筒で吸気弁32のみに停止故障が生じており、他方の気筒で排気弁34のみに停止故障が生じていると仮定する。このような場合には、運転気筒が存在していない全気筒のフューエルカット時とは異なり、吸気弁32のみに停止故障が生じている気筒の存在によって、他の運転気筒から排出される排気ガスの空燃比が影響を受けることが考えられる。従って、減筒運転の場合には、上記ルーチンの処理のように、排気弁34の停止故障の判定に先立って吸気弁32の停止故障を判定しておくことにより、吸気弁32の停止故障の発生に伴う他の運転気筒の空燃比の変化の影響を受けずに、排気弁34の停止故障を精度良く判定することが可能となる。
更に付け加えると、一部の気筒の吸排気弁32、34の弁停止要求を伴う減筒運転中に行われる本実施形態の排気弁34の停止故障の判定手法によれば、動弁系の異常検出のために弁停止要求が出された気筒の吸排気弁32、34を、減筒運転中に一時的に開閉させる必要がない。このため、異常検出処理の実行に伴う内燃機関10のドライバビリティの悪化を招くことなく、排気弁34の異常検出が可能となる。
尚、上述した実施の形態3においては、ECU46が、上記ステップ300の判定が成立する場合に上記ステップ104〜108の処理を実行することにより前記第の発明における「判別手段」が、上記ステップ110の処理を実行することにより前記第の発明における「排気弁異常判定手段」が、それぞれ実現されている。
また、ECU46が上記ステップ304の処理を実行することにより前記第の発明における「吸気弁異常判定手段」が実現されている。
また、ECU46が上記ステップ302の処理を実行することにより前記第の発明における「フィードバック制御禁止手段」が実現されている。
実施の形態4.
次に、図13を参照して、本発明の実施の形態4について説明する。
本実施形態のシステムは、図1に示すハードウェア構成を用いて、ECU46に図12に示すルーチンに代えて後述する図13に示すルーチンを実行させることにより実現することができるものである。
本実施形態は、全気筒ではない複数の気筒の吸排気弁32、34の弁停止要求を伴う減筒運転時における排気弁34の停止故障の有無の判定を対象としている。このような減筒運転時において複数の気筒の排気弁34に停止故障が生じた場合には、停止故障気筒数が多いほど、減筒運転の開始時からメインA/Fセンサ42の出力が排気弁34の停止故障を判定するための所定値に到達するまでの時間が短くなる。
そこで、本実施形態では、全気筒ではない複数の気筒の吸排気弁32、34の弁停止要求を伴う減筒運転時に、メインA/Fセンサ42の出力が上記所定値に到達するまでの時間が短いほど(すなわち、メインA/Fセンサ42により検出されるガスの空燃比のリッチ側への変化率がより高いほど)、排気弁34の停止故障気筒数が多いと判定するようにした。
図13は、上記の機能を実現するために、本実施の形態4においてECU46が実行するルーチンを示すフローチャートである。尚、図13において、実施の形態3における図12に示すステップと同一のステップについては、同一の符号を付してその説明を省略または簡略する。
図13に示すルーチンでは、メインA/Fセンサ42の出力が所定値よりも小さい(リッチである)と判定されたことに伴って排気弁34の停止故障が生じていると判定された場合には(ステップ106、110)、次いで、ステップ400の処理が実行される。
本ステップ400では、排気弁34の停止故障判定のための上記所定値へのメインA/Fセンサ42の出力の到達時間が取得されたうえで、当該到達時間に応じて、排気弁34の停止故障気筒数が判定される。ECU46は、当該到達時間およびエンジン回転数との関係で排気弁34の停止故障気筒数を予め実験等により定めたマップ(図示省略)を記憶している。このマップでは、上記到達時間が短いほど、排気弁34の停止故障気筒数が多くなるように設定されている。また、エンジン回転数が高いほど、単位時間当たりのピストン12の往復回数が多くなるので、排気弁34の停止故障気筒における筒内と排気通路18との間でのガスの行き来がより激しくなる。その結果、ガスのリッチ化がより促進される。このため、上記マップでは、減筒運転中のエンジン回転数を考慮しつつ、上記到達時間との関係で排気弁34の停止故障気筒数が設定されている。
以上説明した図13に示すルーチンによれば、全気筒ではない複数の気筒の吸排気弁32、34の弁停止要求を伴う減筒運転時に、メインA/Fセンサ42の出力が上記所定値に到達するまでの時間に基づいて、排気弁34の停止故障気筒数を判定することが可能となる。
ところで、上述した実施の形態4においては、メインA/Fセンサ42の出力が上記所定値に到達するまでの時間に基づいて、排気弁34の停止故障気筒数を判定するようにしている。しかしながら、本発明は、これに限定されるものではなく、上記減筒運転時に、空燃比のフィードバック制御の減量補正量が所定値に到達する時間がより短いほど(すなわち、減筒運転時における減量補正量の増加側の変化率が高いほど)、より多くの気筒における排気弁の停止動作が正常に行われていないと判定してもよい。
また、上述した実施の形態4においては、全気筒ではない複数の気筒の吸排気弁32、34の弁停止要求を伴う減筒運転時を対象として、排気弁34の停止故障気筒数を判定する手法を説明している。しかしながら、本実施形態の排気弁34の停止故障気筒数の判定手法は、上述した実施の形態1のような全気筒の吸排気弁32、34の弁停止要求を伴うフューエルカット時に対しても同様に適用可能である。
尚、上述した実施の形態4においては、ECU46が上記ステップ400の処理を実行することにより前記第の発明における「変化率取得手段」および「排気弁異常気筒数判定手段」がそれぞれ実現されている。
実施の形態5.
次に、図14を参照して、本発明の実施の形態5について説明する。
本実施形態のシステムは、図1に示すハードウェア構成を用いて、ECU46に図12に示すルーチンに代えて後述する図14に示すルーチンを実行させることにより実現することができるものである。
本実施形態においても、実施の形態4と同様に、全気筒ではない複数の気筒の吸排気弁32、34の弁停止要求を伴う減筒運転時における排気弁34の停止故障の有無の判定を対象としている。このような減筒運転時において複数の気筒の排気弁34に停止故障が生じた場合には、停止故障気筒数が多いほど、減筒運転の開始後の所定時間内にメインA/Fセンサ42の出力が大きくリッチ側に変化する。
そこで、本実施形態では、全気筒ではない複数の気筒の吸排気弁32、34の弁停止要求を伴う減筒運転の開始後の所定時間におけるメインA/Fセンサ42の出力のリッチ側への変化量が大きいほど(すなわち、メインA/Fセンサ42により検出されるガスの空燃比のリッチ側への変化率がより高いほど)、排気弁34の停止故障気筒数が多いと判定するようにした。
図14は、上記の機能を実現するために、本実施の形態5においてECU46が実行するルーチンを示すフローチャートである。尚、図14において、実施の形態3における図12に示すステップと同一のステップについては、同一の符号を付してその説明を省略または簡略する。
図14に示すルーチンでは、減筒運転中に、吸排気弁32、34の弁停止要求を伴う今回の減筒運転の開始時点からの所定時間が経過したか否かが判別される(ステップ500)。上記所定時間が経過した場合には、メインA/Fセンサ42の出力が取得されたうえで(ステップ104)、当該センサ出力が所定値よりもリッチであるか否かが判別される(ステップ502)。本ステップ502における所定値は、何れか1つの気筒に排気弁34の停止故障が生じているか否かを判定できる値として設定されたものである。
上記ステップ502における判定が成立した場合には、少なくとも1つの気筒において排気弁34の停止故障が生じていると判定されたうえで(ステップ110)、メインA/Fセンサ42の出力のレベルに応じて、排気弁34の停止故障気筒数が判定される(ステップ504)。具体的には、減筒運転の開始後の上記所定時間におけるメインA/Fセンサ42の出力のリッチ側への変化量に応じて、排気弁34の停止故障気筒数が判定される。ECU46は、当該変化量およびエンジン回転数との関係で排気弁34の停止故障気筒数を予め実験等により定めたマップ(図示省略)を記憶している。このマップでは、上記変化量が大きいほど、排気弁34の停止故障気筒数が多くなるように設定されている。また、エンジン回転数を考慮する理由は、上述した実施の形態4と同様である。
以上説明した図14に示すルーチンによれば、全気筒ではない複数の気筒の吸排気弁32、34の弁停止要求を伴う減筒運転時に、当該減筒運転の開始後の所定時間におけるメインA/Fセンサ42の出力のリッチ側への変化量に基づいて、排気弁34の停止故障気筒数を判定することが可能となる。
ところで、上述した実施の形態5においては、減筒運転の開始後の所定時間におけるメインA/Fセンサ42の出力のリッチ側への変化量に基づいて、排気弁34の停止故障気筒数を判定するようにしている。しかしながら、本発明は、これに限定されるものではなく、上記減筒運転時の上記所定時間における空燃比のフィードバック制御の減量補正量の増加側の変化量がより大きいほど(すなわち、減筒運転時における減量補正量の増加側の変化率が高いほど)、より多くの気筒における排気弁の停止動作が正常に行われていないと判定してもよい。
また、上述した実施の形態5においては、全気筒ではない複数の気筒の吸排気弁32、34の弁停止要求を伴う減筒運転時を対象として、排気弁34の停止故障気筒数を判定する手法を説明している。しかしながら、本実施形態の排気弁34の停止故障気筒数の判定手法は、上述した実施の形態1のような全気筒の吸排気弁32、34の弁停止要求を伴うフューエルカット時に対しても同様に適用可能である。
尚、上述した実施の形態5においては、ECU46が上記ステップ504の処理を実行することにより前記第の発明における「変化率取得手段」および「排気弁異常気筒数判定手段」がそれぞれ実現されている。
実施の形態6.
次に、図15を参照して、本発明の実施の形態6について説明する。
本実施形態のシステムは、図1に示すハードウェア構成を用いて、ECU46に図12に示すルーチンに代えて後述する図15に示すルーチンを実行させることにより実現することができるものである。
本実施形態においても、実施の形態4と同様に、全気筒ではない複数の気筒の吸排気弁32、34の弁停止要求を伴う減筒運転時における排気弁34の停止故障の有無の判定を対象としている。より具体的には、本実施形態では、当該減筒運転時に排気弁34の停止故障が生じた場合に、排気マニホールド18aの集合部に配置されたメインA/Fセンサ42に各気筒からガスが到達するタイミングに基づいて、排気弁34の停止故障発生気筒を特定することを特徴としている。
図15は、上記の機能を実現するために、本実施の形態6においてECU46が実行するルーチンのフローチャートである。尚、図15において、実施の形態3における図12に示すステップと同一のステップについては、同一の符号を付してその説明を省略または簡略する。
図15に示すルーチンにおいても、メインA/Fセンサ42の出力が所定値よりもリッチであるという判定に伴って少なくとも1つの気筒の排気弁34の停止故障が生じていると判定する点は、上記図12に示すルーチンと同様である。そのうえで、本ルーチンでは、排気弁34の停止故障の発生が認められた場合に、上述したように、メインA/Fセンサ42に各気筒からガスが到達するタイミングに基づいて、排気弁34の停止故障発生気筒が特定される(ステップ600)。
排気マニホールド18aの集合部に配置されたメインA/Fセンサ42には、所定の順序(爆発順序)で各気筒の排気弁34が開くのに伴って、各気筒からのガスが規則正しく到達する。これは、減筒運転時に運転が行われている気筒から到達する排気ガスだけでなく、排気弁34の停止故障が生じた気筒から到達するリッチなガスについても同様である。各気筒からメインA/Fセンサ42までの距離は既知であり、各気筒から排出されるガスの流速はエンジン回転数に比例する。従って、メインA/Fセンサ42の応答性が優れたものであれば、メインA/Fセンサ42に各気筒からガスが到達するタイミングに基づいて、当該センサ42が検知した出力がどの気筒から排出されたガスに対するものであるかを把握することが可能である。そこで、本ステップ600では、メインA/Fセンサ42に対してリッチガスが到達するタイミングに基づいて、排気弁34の停止故障発生気筒を特定する処理が実行される。
以上説明した図15に示すルーチンによれば、全気筒ではない複数の気筒の吸排気弁32、34の弁停止要求を伴う減筒運転時に、複数の気筒の排気弁34に停止故障が生じた場合において、排気弁34の停止故障発生気筒を特定することが可能となる。
ところで、上述した実施の形態6においては、全気筒ではない複数の気筒の吸排気弁32、34の弁停止要求を伴う減筒運転時を対象として、排気弁34の停止故障気筒を特定する手法を説明している。しかしながら、本実施形態の排気弁34の停止故障気筒の特定手法は、上述した実施の形態1のような全気筒の吸排気弁32、34の弁停止要求を伴うフューエルカット時に対しても同様に適用可能である。また、当該フューエルカット時には、上述した実施の形態6の手法に代え、以下のような手法によっても排気弁34の停止故障気筒の特定することが可能である。
すなわち、上記フューエルカット時において排気弁34の停止故障が発生している気筒がある場合には、当該停止故障発生気筒では、他の正常気筒(吸排気弁32、34が共に閉弁状態になっている気筒)よりもポンプロスが大きくなる。従って、フューエルカットの実施に伴ってエンジン回転数が低下する場合において、クランク角センサ50の出力には、上記停止故障発生気筒の影響で、周期的に急峻な変化が現れる。そこで、先ず、各気筒の吸気弁32に停止故障が生じていないことを判定したうえで、メインA/Fセンサ42の出力がリッチであるか否かの判定によって、排気弁34の停止故障の有無を判定する。そして、排気弁34の停止故障が生じていると判定された場合に、クランク角センサ50の出力に現れた急峻な上記変化のタイミングから停止故障発生気筒を特定するようにする。このような手法によれば、気筒数の多い内燃機関において、ある気筒の排気弁の開弁期間と他の気筒の吸気弁の開弁期間とが重なっているために、クランク角センサの出力のみでは停止故障気筒が吸気側であるのか排気側であるのかを特定することが困難な場合において、好適に排気弁の停止故障発生気筒を特定することが可能となる。
尚、上述した実施の形態6においては、ECU46が上記ステップ600の処理を実行することにより前記第の発明における「リッチ気筒判別手段」および「排気弁異常気筒特定手段」がそれぞれ実現されている。

Claims (12)

  1. 少なくとも1つの気筒を有する内燃機関の全気筒に備えられた排気弁の動作状態を、弁稼動状態と閉弁停止状態との間で変更可能な排気弁停止機構と、
    前記全気筒に備えられた吸気弁の動作状態を、弁稼動状態と閉弁停止状態との間で変更可能な吸気弁停止機構と、
    前記吸気弁停止機構による前記吸気弁の停止動作の異常の有無を判定する吸気弁異常判定手段と、
    各気筒から排出されるガスの空燃比を検知する空燃比センサと、
    全気筒の前記排気弁および前記吸気弁の弁停止要求を伴う全気筒についての燃料供給停止時に、前記空燃比センサによって検知される前記ガスの空燃比のリッチ側への変化の有無を判別する判別手段と、
    前記吸気弁の停止動作に異常が生じていないと判定された場合において、前記判別手段によって前記ガスの空燃比のリッチ側への変化があると判別された場合に、少なくとも1つの気筒における前記排気弁の停止動作が正常に行われていないと判定する排気弁異常判定手段と、
    を備えることを特徴とする弁停止機構を備える内燃機関の制御装置。
  2. 前記判別手段および前記排気弁異常判定手段を用いた前記排気弁の停止動作の異常検出処理が完了するまで、前記内燃機関のクランクシャフトの回転駆動を維持するエンジン回転維持手段を更に備えることを特徴とする請求項1記載の弁停止機構を備える内燃機関の制御装置。
  3. 複数の気筒を有する内燃機関の全気筒ではない少なくとも1つの気筒に備えられた排気弁の動作状態を、弁稼動状態と閉弁停止状態との間で変更可能な排気弁停止機構と、
    前記排気弁停止機構により制御される前記排気弁が属する気筒に備えられた吸気弁の動作状態を、弁稼動状態と閉弁停止状態との間で変更可能な吸気弁停止機構と、
    前記吸気弁停止機構による前記吸気弁の停止動作の異常の有無を判定する吸気弁異常判定手段と、
    各気筒から排出されるガスの空燃比を検知する空燃比センサと、
    全気筒ではない少なくとも1つの気筒の前記排気弁および前記吸気弁の弁停止要求を伴う減筒運転時に、前記空燃比センサによって検知される前記ガスの空燃比のリッチ側への変化の有無、または空燃比の当該変化を打ち消す燃料噴射量の減量補正量の増加側の変化の有無を判別する判別手段と、
    前記吸気弁の停止動作に異常が生じていないと判定された場合において、前記判別手段によって前記ガスの空燃比のリッチ側への前記変化または前記減量補正量の前記変化があると判別された場合に、少なくとも1つの気筒における前記排気弁の停止動作が正常に行われていないと判定する排気弁異常判定手段と、
    を備えることを特徴とする弁停止機構を備える内燃機関の制御装置。
  4. 前記判別手段および前記排気弁異常判定手段を用いた前記排気弁の停止動作の異常検出処理が完了するまで、前記空燃比センサの出力を利用した空燃比のフィードバック制御の実行を禁止するフィードバック制御禁止手段を更に備えることを特徴とする請求項記載の弁停止機構を備える内燃機関の制御装置。
  5. 前記空燃比センサは、複数の気筒から排出される排気ガスが集合した部位に配置されており、
    前記判別手段は、全気筒の前記排気弁の弁停止要求を伴う全気筒についての燃料供給停止時に、前記ガスの空燃比のリッチ側への変化率を取得する変化率取得手段を含み、
    前記排気弁異常判定手段は、前記ガスの空燃比のリッチ側への前記変化率がより高いほど、より多くの気筒における前記排気弁の停止動作が正常に行われていないと判定する排気弁異常気筒数判定手段を含むことを特徴とする請求項1または記載の弁停止機構を備える内燃機関の制御装置。
  6. 前記空燃比センサは、複数の気筒から排出される排気ガスが集合した部位に配置されており、
    前記判別手段は、全気筒ではない少なくとも1つの気筒の前記排気弁の弁停止要求を伴う減筒運転時に、前記ガスの空燃比のリッチ側への変化率、または空燃比の当該変化を打ち消す燃料噴射量の減量補正量の増加側の変化率を取得する変化率取得手段を含み、
    前記排気弁異常判定手段は、前記ガスの空燃比のリッチ側への前記変化率または前記減量補正量の増加側の前記変化率がより高いほど、より多くの気筒における前記排気弁の停止動作が正常に行われていないと判定する排気弁異常気筒数判定手段を含むことを特徴とする請求項または記載の弁停止機構を備える内燃機関の制御装置。
  7. 前記空燃比センサは、複数の気筒から排出される排気ガスが集合した部位に配置されており、
    前記判別手段は、各気筒から排出される前記ガスが前記空燃比センサに到達するタイミングに基づいて、どの気筒からの前記ガスの空燃比がリッチ側の値に変化したかを判別するリッチ気筒判別手段を含み、
    前記排気弁異常判定手段は、前記リッチ気筒判別手段によって前記ガスの空燃比がリッチ側の値に変化したと判別された気筒を、前記排気弁の停止動作の異常が生じている気筒であると特定する排気弁異常気筒特定手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至の何れか1項記載の弁停止機構を備える内燃機関の制御装置。
  8. 全気筒の前記排気弁および前記吸気弁の弁停止要求を伴う全気筒についての前記燃料供給停止時に、前記空燃比センサによって検知される前記ガスの空燃比のリーン側への変化の有無を判別するリーン変化判別手段と、
    前記リーン変化判別手段によって前記ガスの空燃比のリーン側への変化があると判別された場合に、少なくとも1つの気筒における前記吸気弁および前記排気弁の停止動作が正常に行われていないと判定する吸排気弁異常判定手段と、
    を更に備えることを特徴とする請求項1記載の弁停止機構を備える内燃機関の制御装置。
  9. 全気筒ではない少なくとも1つの気筒の前記排気弁および前記吸気弁の弁停止要求を伴う減筒運転時に、前記空燃比センサによって検知される前記ガスの空燃比のリーン側への変化の有無、または空燃比の当該変化を打ち消す燃料噴射量の増量補正量の増加側の変化の有無を判別するリーン変化判別手段と、
    前記リーン変化判別手段によって前記ガスの空燃比のリーン側への前記変化または前記増量補正量の前記変化があると判別された場合に、少なくとも1つの気筒における前記吸気弁および前記排気弁の停止動作が正常に行われていないと判定する吸排気弁異常判定手段と、
    を更に備えることを特徴とする請求項記載の弁停止機構を備える内燃機関の制御装置。
  10. 前記内燃機関は、前記吸気弁の開閉動作の有無を検知するバルブセンサを更に備え、
    前記吸気弁異常判定手段は、当該バルブセンサの出力に基づいて、前記吸気弁の停止動作の異常の有無を判定することを特徴とする請求項1または記載の弁停止機構を備える内燃機関の制御装置。
  11. 前記内燃機関は、吸気圧力を検知する吸気圧力センサを更に備え、
    前記吸気弁異常判定手段は、全気筒の前記排気弁および前記吸気弁の弁停止要求を伴う全気筒についての前記燃料供給停止時に、吸気圧力が大気圧力と等しい場合に、前記吸気弁の停止動作が正常であると判定することを特徴とする請求項1記載の弁停止機構を備える内燃機関の制御装置。
  12. 前記内燃機関は、吸入空気流量を検知するエアフローメータを更に備え、
    前記吸気弁異常判定手段は、全気筒の前記排気弁および前記吸気弁の弁停止要求を伴う全気筒についての前記燃料供給停止時に、前記エアフローメータによって吸入空気流量が検知されない場合に、前記吸気弁の停止動作が正常であると判定することを特徴とする請求項1記載の弁停止機構を備える内燃機関の制御装置。
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