JP2001020798A - 可変動弁装置の異常検出装置 - Google Patents

可変動弁装置の異常検出装置

Info

Publication number
JP2001020798A
JP2001020798A JP11197402A JP19740299A JP2001020798A JP 2001020798 A JP2001020798 A JP 2001020798A JP 11197402 A JP11197402 A JP 11197402A JP 19740299 A JP19740299 A JP 19740299A JP 2001020798 A JP2001020798 A JP 2001020798A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
abnormality
speed
variable valve
low
misfire
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11197402A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4136202B2 (ja
Inventor
衛 ▲吉▼岡
Mamoru Yoshioka
Takeo Ogiso
丈夫 小木曽
Masakazu Yamada
山田  正和
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Denso Corp
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp, Toyota Motor Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP19740299A priority Critical patent/JP4136202B2/ja
Publication of JP2001020798A publication Critical patent/JP2001020798A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4136202B2 publication Critical patent/JP4136202B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/22Safety or indicating devices for abnormal conditions
    • F02D41/221Safety or indicating devices for abnormal conditions relating to the failure of actuators or electrically driven elements
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/0002Controlling intake air
    • F02D2041/001Controlling intake air for engines with variable valve actuation
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D2200/00Input parameters for engine control
    • F02D2200/02Input parameters for engine control the parameters being related to the engine
    • F02D2200/10Parameters related to the engine output, e.g. engine torque or engine speed
    • F02D2200/1015Engines misfires
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/40Engine management systems

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
  • Valve Device For Special Equipments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 可変動弁装置の異常の有無を簡易かつ精度良
く検出する。 【解決手段】 クランクシャフト7に取り付けられたロ
ータ8の近傍に、クランク角センサ9を設け、同センサ
9により内燃機関1の機関回転数等を検出する。ここで
は例えば、この検出される回転数の変動から失火の発生
を検出し、その発生頻度を、機関1の低速低負荷運転領
域、中速中負荷運転領域、及びそれ以外の運転領域の別
に監視する。そして、失火発生頻度が低速低負荷運転領
域のみで高まっている場合には排気系の高速用カム31
eがロックしていると判定し、失火発生頻度が低速低負
荷運転時及び中速中負荷運転領域において高まっている
場合には吸気系の高速用カム31iがロックしていると
判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、内燃機関の運転
状態に応じて吸排気系の少なくとも一方のバルブ特性を
可変とする可変動弁装置についてその異常の有無を検出
する可変動弁装置の異常検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の各異なった運転条件下におい
てもその機関特性を最大限に維持すべく、同機関の運転
状態に応じて機関バルブのバルブタイミングやバルブリ
フト量等、そのバルブ特性を可変とする可変動弁装置が
従来より知られている。
【0003】例えば、特開平8−177434号公報に
記載の可変動弁装置にあっては、互いにプロフィールの
異なる低速型及び高速型の2種のカムを備え、これらカ
ムを機関の運転状態に応じて選択的に切換利用すること
で、それらカムに基づき開閉駆動される機関バルブのリ
フト量を可変としている。
【0004】また、同公報に記載の可変動弁装置にあっ
ては、同一のカムを用いる場合であっても、機関出力軸
(クランクシャフト)に対するカムシャフトの相対回転
位相を同機関の運転状態に応じて適宜変更することで、
機関バルブの開閉タイミングをも同時に可変としてい
る。
【0005】一方、上記公報に記載の装置には、可変動
弁装置、特に上記機関バルブのリフト量を可変とする装
置にあって、例えばカムの切換機構が高速用カムのまま
固着してしまったような場合に、これを故障として検出
する手段(故障検出手段)についても併せて記載されて
いる。ちなみに、吸気バルブ側に設けられた可変動弁装
置にあってカムの切換機構がこうして高速用カムのまま
固着される場合には、機関の特に低負荷運転域でのバル
ブオーバーラップが異常に大きくなって吸気の吹き返し
が起こるなど、機関性能の維持が難しくなる。
【0006】そこで、同公報に記載の装置では、上記切
換機構が油圧制御されるものであることに着目して同切
換機構内に供給される油圧を検出する油圧センサを設け
る、あるいは機関バルブのリフト量を直接検出するセン
サ(リフトセンサ)を設けるなどして、こうした異常
(故障)の発生を検出するようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように、カムの切
換機構が高速用カムのまま固着してしまったような異常
であれ、上記油圧センサあるいはリフトセンサを用いる
ことで、確かにその旨を検出することはできる。
【0008】しかし、同異常検出のためとはいえ、これ
ら油圧センサやリフトセンサを別途に設けざるを得ない
ことは、搭載性やそれ自身の小型化が望まれる車載エン
ジン等の内燃機関にあって望ましくないばかりか、経済
的な面でも不利となる。
【0009】また、上記公報にもあるように、これらの
センサが別途に必要とされる場合には、それらセンサ自
身の故障の有無を診断するための新たな診断処理をも併
せて実行する必要がある。
【0010】なお、同公報には、上記可変動弁装置の異
常の検出を吸入空気流量に基づいて行ってもよい旨の記
載もあるが、例えばある1つの気筒での同装置の異常が
こうした吸入空気流量あるいは吸気負圧に与える影響は
一般に小さく、その検出精度の面での問題が無視できな
いものとなる。
【0011】この発明は、こうした実情に鑑みてなされ
たものであり、その目的は、上述した可変動弁装置の異
常の有無をより簡易に、しかも精度よく検出することの
できる可変動弁装置の異常検出装置を提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】以下、上記目的を達成す
るための手段及びその作用効果について記載する。ま
ず、請求項1記載の発明では、内燃機関の運転状態に応
じて同機関の吸排気系の少なくとも一方のバルブ特性を
可変とする可変動弁装置についてその異常の有無を検出
する可変動弁装置の異常検出装置において、前記機関の
失火の発生を検出する失火検出手段と、該失火検出手段
により検出される失火の発生頻度に基づいて前記可変動
弁装置の異常の有無を検出する異常検出手段とを備える
ことをその要旨とする。
【0013】例えば、機関バルブのリフト量を可変とす
る可変動弁装置にあってカムの切換機構が高速用カムの
まま固着してしまったようなとき、すなわち高速運転に
対応したバルブ特性から低速運転に対応したバルブ特性
への切換異常が生じているようなときに、機関が低負荷
運転されるようなことがあると、前述のようにバルブオ
ーバーラップが異常に大きくなって吸気の吹き返しが起
こる。また、こうしてバルブオーバーラップが大きくな
る場合には、機関燃焼室内部でのEGR(排気還流)量
も多くなり、失火の発生する確率も高くなる。そして、
このような現象は、機関バルブの開閉タイミングを可変
とする可変動弁装置にあってこれが例えば高速運転に対
応した開閉タイミングに固定されてしまうような場合に
も、概ね同様に生ずる。
【0014】そこで請求項1記載の発明の上記構成によ
るように、機関における失火の発生を検出するととも
に、該検出される失火の発生頻度を監視することとすれ
ば、それがただ1つの気筒に関するものであれ、こうし
た可変動弁装置の異常の有無についてこれを高い精度で
検出することができるようになる。なお、車載エンジン
等の内燃機関にあっては、こうした失火検出も通常の処
理として行われることが多いため、同構成によれば、何
ら特別なセンサ等を設けることなく可変動弁装置の異常
検出を行うことができるようにもなる。また、請求項1
記載の同発明において、上記失火検出手段の構成は任意
であり、これが何らかのセンサ等を別途に必要とするも
のであったとしても、その検出される失火の発生頻度を
監視する同構成によれば、上記可変動弁装置の異常の有
無についてこれを高い精度で検出することができる。
【0015】また、請求項2記載の発明では、請求項1
記載の可変動弁装置の異常検出装置において、前記異常
検出手段は、前記失火検出手段により検出される失火の
発生頻度を前記機関の各運転領域の別に監視し、該監視
する運転領域別の失火発生頻度に基づいて前記可変動弁
装置の異常の有無を検出するものであることをその要旨
とする。
【0016】上述のように、可変動弁装置の異常に起因
する失火の発生頻度は通常、機関の運転領域毎に異なっ
たものとなる。換言すれば、機関の各運転領域の別に失
火の発生頻度を監視することとすれば、可変動弁装置に
おいて検出対象とする異常、すなわち上記高速運転に対
応したバルブ特性から低速運転に対応したバルブ特性へ
の切換異常等の有無もより的確に検出することができる
ようになる。したがって、失火の発生頻度を機関の各運
転領域の別に監視する請求項2記載の発明の同構成によ
れば、上述した可変動弁装置の異常検出にかかる精度を
より向上させることができるようになる。
【0017】また、請求項3記載の発明では、請求項2
記載の可変動弁装置の異常検出装置において、前記機関
はその吸気系及び排気系にそれぞれ前記可変動弁装置を
備えるものであり、前記異常検出手段は、前記監視する
運転領域別の失火発生頻度に基づいて前記吸気系の可変
動弁装置の異常の有無及び前記排気系の可変動弁装置の
異常の有無を識別検出するものであることをその要旨と
する。
【0018】可変動弁装置の異常に起因して失火が発生
する場合であれ、その異常が吸気系の可変動弁装置のも
のか排気系の可変動弁装置のものかによって、失火発生
頻度の増す機関運転領域は異なったものとなる。例えば
上記高速運転に対応したバルブ特性から低速運転に対応
したバルブ特性への切換異常が生じている場合、この異
常が吸気系の可変動弁装置において生じている場合に
は、上記機関燃焼室内部でのEGR量もより多くなるこ
とから、機関の低負荷運転領域から中負荷運転領域にわ
たる比較的広い運転領域において失火の発生頻度が増す
ようになる。一方、上記異常が排気系の可変動弁装置に
おいて生じている場合には、上記機関燃焼室内部でのE
GR量は比較的少なくなり、機関の低負荷運転領域のみ
において失火の発生頻度が高まるようになる。したがっ
て、失火の発生頻度をこれら機関の各運転領域の別に監
視する請求項3記載の発明の同構成によれば、機関の吸
気系及び排気系のそれぞれに可変動弁装置が設けられる
場合であれ、それら可変動弁装置の異常の有無を好適に
識別検出することができるようになる。
【0019】また、請求項4記載の発明では、上記請求
項3記載の可変動弁装置の異常検出装置において、前記
各可変動弁装置は、前記機関の高速運転に対応したバル
ブ特性と低速運転に対応したバルブ特性とを同機関の運
転状態に応じて切り換えるものであり、前記異常検出手
段は、前記監視する運転領域別の失火発生頻度に基づ
き、低速低負荷運転領域のみでの失火発生頻度が高いこ
とを条件に前記排気系の可変動弁装置にあって前記高速
運転に対応したバルブ特性から前記低速運転に対応した
バルブ特性への切換異常が生じている旨を検出し、低速
低負荷運転領域及び中速中負荷運転領域での失火発生頻
度が高いことを条件に前記吸気系の可変動弁装置にあっ
て前記高速運転に対応したバルブ特性から前記低速運転
に対応したバルブ特性への切換異常が生じている旨を検
出するものであることをその要旨とする。
【0020】請求項4記載の発明の同構成によれば、機
関の高速運転に対応したバルブ特性と低速運転に対応し
たバルブ特性とを同機関の運転状態に応じて切り換える
可変動弁装置について、吸気系あるいは排気系の同装置
の一方に高速運転に対応したバルブ特性から低速運転に
対応したバルブ特性への切換異常が生じている場合であ
れ、請求項3記載の発明の上記原理に基づき、これを的
確に識別検出することができるようになる。
【0021】また、請求項5記載の発明では、同じく上
記請求項3記載の可変動弁装置の異常検出装置におい
て、前記各可変動弁装置は、前記機関の高速運転に対応
したバルブ特性と低速運転に対応したバルブ特性とを同
機関の運転状態に応じて切り換えるものであり、前記異
常検出手段は、前記監視する運転領域別の失火発生頻度
に基づき、低速低負荷運転領域のみでの失火発生頻度が
所定の第1の値よりも高く且つ同第1の値よりも大きい
第2の値よりも低いことを条件に前記排気系の1つの気
筒の可変動弁装置にあって前記高速運転に対応したバル
ブ特性から前記低速運転に対応したバルブ特性への切換
異常が生じている旨を検出し、同低速低負荷運転領域の
みでの失火発生頻度が前記第2の値よりも高いことを条
件に前記排気系の複数の気筒の可変動弁装置にあって前
記高速運転に対応したバルブ特性から前記低速運転に対
応したバルブ特性への切換異常が生じている旨を検出
し、低速低負荷運転領域及び中速中負荷運転領域での失
火発生頻度が前記第1の値よりも高く且つ前記第2の値
よりも低いことを条件に前記吸気系の1つの気筒の可変
動弁装置にあって前記高速運転に対応したバルブ特性か
ら前記低速運転に対応したバルブ特性への切換異常が生
じている旨を検出し、低速低負荷運転領域での失火発生
頻度が前記第2の値よりも高いこと及び中速中負荷運転
領域での失火発生頻度が前記第1の値よりも高く且つ前
記第2の値よりも低いことを条件に前記吸気系及び排気
系の各1つの気筒の可変動弁装置にあって前記高速運転
に対応したバルブ特性から前記低速運転に対応したバル
ブ特性への切換異常が生じている旨を検出し、低速低負
荷運転領域での失火発生頻度が前記第1の値よりも高く
且つ中速中負荷運転領域での失火発生頻度が前記第2の
値よりも高いことを条件に前記吸気系の複数の気筒の可
変動弁装置にあって前記高速運転に対応したバルブ特性
から前記低速運転に対応したバルブ特性への切換異常が
生じている旨を検出するものであることをその要旨とす
る。
【0022】上記失火の発生頻度が所定以上に増大する
ような場合、2つの気筒等、複数の気筒において、上記
可変動弁装置の異常に起因する失火が発生している可能
性がある。すなわち、失火発生頻度についての上記第1
の値がある1つの気筒での同可変動弁装置の異常に起因
する失火発生を判別するためのしきい値となるとき、こ
の失火発生頻度については、複数の気筒での同可変動弁
装置の異常に起因する失火発生を判別するためのしきい
値として、該第1の値よりも所定値だけ大きい上記第2
の値を定めることができる。そしてこの場合には、請求
項3記載の発明の上記原理に基づき、更に次のことがい
えるようになる。
【0023】(イ)低速低負荷運転領域のみでの失火発
生頻度が上記第1の値よりも高く且つ上記第2の値より
も低いときには、排気系の1つの気筒の可変動弁装置に
あって高速運転に対応したバルブ特性から低速運転に対
応したバルブ特性への切換異常が生じている可能性があ
る。
【0024】(ロ)低速低負荷運転領域のみでの失火発
生頻度が上記第2の値よりも高いときには、排気系の複
数の気筒の可変動弁装置にあって高速運転に対応したバ
ルブ特性から低速運転に対応したバルブ特性への切換異
常が生じている可能性がある。
【0025】(ハ)低速低負荷運転領域及び中速中負荷
運転領域での失火発生頻度が上記第1の値よりも高く且
つ上記第2の値よりも低いときには、吸気系の1つの気
筒の可変動弁装置にあって高速運転に対応したバルブ特
性から低速運転に対応したバルブ特性への切換異常が生
じている可能性がある。
【0026】(ニ)低速低負荷運転領域での失火発生頻
度が上記第2の値よりも高く、また中速中負荷運転領域
での失火発生頻度が上記第1の値よりも高く且つ上記第
2の値よりも低いときには、吸気系及び排気系の各1つ
の気筒の可変動弁装置にあって高速運転に対応したバル
ブ特性から低速運転に対応したバルブ特性への切換異常
が生じている可能性がある。
【0027】(ホ)低速低負荷運転領域での失火発生頻
度が上記第1の値よりも高く且つ中速中負荷運転領域で
の失火発生頻度が上記第2の値よりも高いときには、吸
気系の複数の気筒の可変動弁装置にあって高速運転に対
応したバルブ特性から低速運転に対応したバルブ特性へ
の切換異常が生じている可能性がある。
【0028】したがって、これら(イ)〜(ロ)につい
ての検出を併せ実行する請求項5記載の発明の上記構成
によれば、内燃機関の吸気系及び排気系の双方に配設さ
れる可変動弁装置について、その上記切換異常の有無、
並びに異常内容をより的確に識別検出することができる
ようになる。
【0029】また、請求項6記載の発明では、上記請求
項1〜3のいずれかに記載の可変動弁装置の異常検出装
置において、前記異常検出手段は、前記失火検出手段に
より検出される失火の発生頻度が所定値を超えるとき、
前記可変動弁装置の異常が複数気筒にわたって生じてい
る旨を更に検出することをその要旨とする。
【0030】失火の発生頻度が所定以上に増大するよう
な場合、複数の気筒において上記可変動弁装置の異常に
起因する失火が発生している可能性があることは先の請
求項1〜3に記載の発明の構成においても同様である。
したがって、請求項6記載の発明の同構成によれば、上
記請求項1〜3に記載の発明による可変動弁装置の異常
検出についても、その異常の有無、並びに異常内容をよ
り的確に識別検出することができるようになる。
【0031】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下に、本発
明にかかる可変動弁装置の異常検出装置を具体化した第
1の実施形態について説明する。なお、本実施形態にか
かる可変動弁装置は、カム切換式可変動弁機構を有し、
該機構によるカムの切換に応じて機関バルブのリフト量
を主に可変とする装置として構成されている。
【0032】まず、本実施形態にかかる可変動弁装置が
設けられた内燃機関の概略構成について、図1に基づき
説明する。なお、この内燃機関1はガソリンを燃料と
し、シリンダヘッド3に2本のカムシャフトが設けられ
たDOHC方式の内燃機関である。また、この内燃機関
1は、4つの気筒が直列に配置された直列4気筒式であ
るとともに、各気筒には吸気バルブおよび排気バルブが
それぞれ2つずつ設けられた4バルブ式となっている。
また、同図1では便宜上、内燃機関1の吸気系と排気系
とに対称的に設けられて、基本的に同等の機能を有する
部材については同一の符号を付し、特に吸気系の部材に
はその末尾に「i」を、排気系の部材にはその末尾に
「e」を添付することで区別する。さらに以下の説明に
おいて、これら部材の符号についてその末尾の識別子
i,eを省略する場合には、特に断りがない限り、吸気
系、排気系の両方の部材を示すものとする。
【0033】さて、内燃機関1は、大きくはシリンダブ
ロック2と、その上部に設けられたシリンダヘッド3
と、シリンダブロック2内に形成されたシリンダボア4
内を往復動するピストン5とを備えている。また、ピス
トン5は、コネクティングロッド6を介してクランクシ
ャフト7と連結されている。このクランクシャフト7
は、ピストン5が往復動することで回転される。
【0034】クランクシャフト7には、クランクプーリ
23が一体回転可能に接続されている。さらに、同シャ
フト7には、円盤形状を呈したロータ8が一体回転可能
に取り付けられている。このロータ8の外周部には、所
定数の凸部が形成されている。また、このロータ8の近
傍には、クランク角センサ9が設けられている。このク
ランク角センサ9は、ロータ8の凸部を電磁ピックアッ
プにより検出し、パルス状の信号を出力する。このクラ
ンク角センサ9から出力される信号に基づき、後述する
電子制御装置(以下「ECU」という)10は、クラン
クシャフト7の回転数、すなわち機関回転数NEと同シ
ャフト7の回転位相と、後述する失火検出率とを算出す
る。
【0035】また、シリンダヘッド3およびシリンダボ
ア4の内壁と、ピストン5の上端面によって、混合気を
燃焼させるための燃焼室11が区画形成される。この燃
焼室11の上部中央には、同室11内の混合気に点火す
るための点火プラグ35が設けられている。さらに、こ
の燃焼室11には、同室11に混合気を供給するための
吸気ポート12iと同室11から燃焼ガスを排出するた
めの排気ポート12eとが接続されている。燃焼室11
にあってこれら吸気・排気ポート12i,12eとの接
続部には、それぞれ吸気バルブ13iと排気バルブ13
eとが配設されている。これら吸気バルブ13iおよび
排気バルブ13eは、シリンダヘッド3に摺動可能に支
持されている。また、これらバルブ13i,13eの摺
動にともない、各ポート12i,12eと燃焼室11と
は連通あるいは遮断される。
【0036】一方、吸気ポート12iおよび排気ポート
12eには、それぞれ吸気管14iおよび排気管14e
が接続されている。吸気管14iには、燃焼室11に燃
料を噴射供給するためのインジェクタ15が、吸気ポー
ト12iと燃焼室11との接続部近傍に設けられてい
る。また、吸気管14iにあってインジェクタ15の上
流側には、燃焼室11に導入される吸入空気の量を調整
するためのスロットルバルブ16が設けられている。こ
のスロットルバルブ16は、アクセルペダル17の踏み
込みに基づいて開閉駆動される。
【0037】さらに、この吸気管14iの先端は、同管
14i内に導入される空気を清浄化するエアクリーナ1
8に接続されている。このエアクリーナ18の下流に
は、吸気管14i内を流れる空気の量、すなわち吸入空
気量を検出するエアフローメータ19が設けられてい
る。なお、この吸入空気量によって、内燃機関1の負荷
状態を把握することが可能である。本実施形態では、こ
の吸入空気量を機関1回転あたりの量GN(g/re
v)として検出する。
【0038】続いて、上記内燃機関1にあって、吸気バ
ルブ13iおよび排気バルブ13eを開閉駆動させる動
弁系の構成について、同じく図1に基づき説明する。シ
リンダヘッド3の上部にあって、吸気・排気バルブ13
i,13eの上方には、それぞれ吸気側カムシャフト2
0iおよび排気側カムシャフト20eが回転可能に支持
されている。これらカムシャフト20i,20eは、そ
れぞれ吸気側カムプーリ21iおよび排気側カムプーリ
21eと一体回転可能に接続されている。これらのカム
プーリ21は、タイミングベルト22を介して上記クラ
ンクプーリ23と1/2の減速比にて駆動連結されてい
る。その結果、クランクシャフト7が2回転する毎に各
カムシャフト20は1回転される構成となっている。
【0039】カムシャフト20には、各気筒毎に2つの
カム、すなわち低速用カム29および高速用カム31が
一体回転可能に装着されている。低速用カム29に対し
て高速用カム31は、それによって開閉駆動される機関
バルブ13のリフト量や開弁期間の少なくとも一方が大
きくなるように、そのカムプロフィールが設定されてい
る。本実施形態では、リフト量と開弁時期とが共に大き
くなるように同高速用カム31のカムプロフィールを設
定している。
【0040】これら各カムシャフト20iおよび20e
の下方には、それぞれ吸気側ロッカシャフト24iおよ
び排気側ロッカシャフト24eが設けられている。これ
ら各ロッカシャフト24i,24eには、各気筒毎にロ
ッカアーム25を中心として構成されるカム切換式可変
動弁機構50が回動可能に装着されている。ロッカアー
ム25は、一対の機関バルブ13の頭部と当接してい
る。そして、各機関バルブ13に設けられたバルブスプ
リング28の付勢力によって、これらのロッカアーム2
5はカムシャフト20に設けられたカム29,31に向
けて付勢されている。そしてカムシャフト20の回転に
ともない、ロッカアーム25はカムのリフト部にて押圧
され、ロッカシャフト24を中心として揺動される。こ
のロッカアーム25の揺動にともない各バルブ13は開
閉駆動される。なお以下では、ロッカアーム25にあっ
てロッカシャフト24に支持される側を基端側、バルブ
13の頭部と当接する側を先端側とよぶこととする。
【0041】次に、上記ロッカアーム25を中心として
構成されるカム切換式可変動弁機構50の構造につい
て、図2〜図4に基づき詳細に説明する。なお、図2は
カム切換式可変動弁機構50の平面構造を、図3および
図4は同機構50に設けられた油圧式ロック機構の断面
構造を示している。
【0042】ロッカアーム25は、図2に示されるよう
に、ほぼ平面矩形状に形成されており、前述したように
その基端側がロッカシャフト24によって支持されてい
る。ロッカアーム25の先端側からは、2本のアーム5
1が斜め前方に延伸されて形成されており、その先端部
は前記バルブ13(図1)の頭部と当接可能となってい
る。
【0043】ロッカアーム25の上面には、ローラフォ
ロワ52が回動可能に支持されている。このローラフォ
ロワ52は、前記低速用カム29と転接可能となってい
る。さらに、ロッカアーム25の上面にあって前記ロー
ラフォロワ52の側方(図2中右側)には、断面円形状
を呈するガイド穴53が垂直下方に形成されている。こ
のガイド穴53内には、図3および図4に示すように、
略円柱形状をした可動カムフォロワ54が摺動可能に挿
入されている。この可動カムフォロワ54は、頭部に設
けられた断面矩形状を呈するスリッパ55と、前記ガイ
ド穴53内に挿入可能なように円柱形状をなす脚部56
から構成されている。スリッパ55の上端面は、図3,
図4に示される態様で円弧面となっており、前記高速用
カム31と摺接可能となっている。また、スリッパ55
の下端面とロッカアーム25の上面との間には、ロスト
モーションスプリング57が配設されている。可動カム
フォロワ54は、このロストモーションスプリング57
によって高速用カム31(図1,図2)側に付勢されて
いる。なお、このロストモーションスプリング57のば
ね力は、前記バルブスプリング28(図1)のばね力よ
りも十分に小さく設定されている。
【0044】一方、図3,図4に示すように、ロッカア
ーム25の下方には、ガイド穴53と直交する断面円形
状のシリンダ穴58が同ロッカアーム25の先端側から
形成されている。このシリンダ穴58内には、略円柱形
状をなす油圧ピストン59が挿入されており、図3に示
す位置と図4に示す位置との間を摺動可能となってい
る。
【0045】この油圧ピストン59の斜視構造を図5に
示す。油圧ピストン59の先端から中央にかけて、断面
矩形状をなす係合溝60が形成されており、同溝60を
挟んで一対の側辺61が設けられている。係合溝60の
内底部は平面となっており、前記可動カムフォロワ54
の脚部56(図3,図4)の底面を当接支持可能な支持
部62となっている。一方、同溝60の先端側63の内
底部は切り欠かれており、側辺61のみが突出された格
好となっている。なお、図3(b)及び図4(b)に上
記可動カムフォロワ54の脚部56についてその断面構
造を併せ示すように、同脚部56には係合溝60の側壁
と対向する面に平面が形成されており、脚部56はその
平面部を通じて同溝60内に挿入可能となっている。
【0046】すなわち、油圧ピストン59が図3
(a),(b)に示す位置に位置した際には、可動カム
フォロワ54の脚部56は係合溝60の切り欠き部に位
置し、同カムフォロワ54はガイド穴53内を自由に摺
動可能となる。一方、油圧ピストン59が図4(a),
(b)に示す位置に位置した際には、可動カムフォロワ
54の脚部56はその底面が係合溝60の支持部62に
当接支持され、同可動カムフォロワ54の摺動は制限さ
れる。
【0047】さらにこの係合溝60内には、ばね受け部
材64が配設されるとともに、このばね受け部材64と
油圧ピストン59との間には、図3および図4に示され
る態様でコイルスプリング65が配設されている。この
コイルスプリング65は、ばね受け部材64を可動カム
フォロワ54側に付勢すると共に、油圧ピストン59を
上記シリンダ穴58の内底面側、すなわちロッカアーム
25の基端側に付勢している。
【0048】ここで、シリンダ穴58の内底面と油圧ピ
ストン59の基端側端面との間に形成された空間は油圧
室66となっている。この油圧室66は、ロッカアーム
25内に形成された油通路67と連通している。なお、
この油通路67は、ロッカシャフト24内に、その軸心
に沿って形成されたロッカシャフト油通路68(図2)
と連通している。
【0049】すなわち、このように構成されたカム切換
式可変動弁機構50において、上記油圧室66内に供給
される潤滑油の圧力がある程度以上高くなると、油圧ピ
ストン59はコイルスプリング65の付勢力に抗して図
3に示す位置から図4に示す位置に移動し、ロッカアー
ム25内での可動カムフォロワ54の摺動を制限する。
こうして摺動が制限された可動カムフォロワ54は、高
速用カム31(図1,図2)の回転、押圧に基づきロッ
カアーム25と一体となって揺動するようになる。
【0050】一方、油圧室66内に供給される潤滑油の
圧力が低くなると、油圧ピストン59はコイルスプリン
グ65の付勢力により図4に示す位置から図3に示す位
置に移動し、可動カムフォロワ54はロッカアーム25
内で自由に摺動可能となる。このとき可動カムフォロワ
54はロッカアーム25とは切り離されて、いわば空揺
動されるかたちとなり、ロッカアーム25は低速用カム
29(図1,図2)の回転、押圧に基づき揺動するよう
になる。
【0051】本実施形態にあっては、上記シリンダ穴5
8に設けられた油圧ピストン59、コイルスプリング6
5、及び油圧室66によって、上記可動カムフォロワ5
4のガイド穴53内での摺動を制限あるいは制限解除す
る油圧式ロック機構(以下、単に「ロック機構」とい
う)が構成されている。
【0052】次に、上述のように構成される可変動弁装
置の制御様態について説明する。低速運転時には、 E
CU10は、上記油圧室66からオイルを排除すべく図
示しない適宜の油圧切り換え弁を作動させ、油圧室66
内の油圧を低下させる。
【0053】こうして油圧室66内の油圧が低下する
と、油圧ピストン59はコイルスプリング65の付勢力
によってロッカアーム25の基底側に押し付けられ、図
3に示す位置に位置するようになる。このときの可動カ
ムフォロワ54の下端部は、油圧ピストン59の係合溝
60の底面が切り欠かれた部分に位置するため、その上
下方向の摺動が許容される。
【0054】なお、先述した可動カムフォロワ54を上
記高速用カム31に向けて付勢するロストモーションス
プリング57の付勢力は、機関バルブ13のコイルスプ
リング65の付勢力に対して十分に小さく設定されてい
る。そのため、この時の高速用カム31は単に可動カム
フォロワ54を摺動させるだけで、その押圧はロッカア
ーム25に対してはほとんど伝達されない。したがっ
て、このときのロッカアーム25はローラフォロワ52
を介して伝達される低速用カム29の押圧に基づき揺動
されるようになり、機関バルブ13も低速用カム29に
よって開閉駆動されるようになる。
【0055】一方、高速運転時には、 ECU10は、
油圧室66にオイルを供給すべく上記油圧切り換え弁を
作動させ、油圧室66内の油圧を高めるようにする。こ
うして油圧室66内の油圧が高まると、油圧ピストン5
9はコイルスプリング65の付勢力に抗してロッカアー
ム25の先端側に移動するようになる。そして、油圧ピ
ストン59が図4に示す位置まで移動すると、可動カム
フォロワ54の下端部は、油圧ピストン59の係合溝6
0の支持部62に位置するようになる。このとき可動カ
ムフォロワ54が押し下げられると、その下端面と係合
溝60の支持部62とが当接するようになる。
【0056】そして、このときの高速用カム31の押圧
は、可動カムフォロワ54及び油圧ピストン59の当接
を通じてロッカアーム25にも直接的に伝達されるよう
になる。すなわち、このときの可動カムフォロワ54と
ロッカアーム25とは締結された状態となり、一体とな
って回転するようになる。そしてこの場合には、ロッカ
アーム25は高速用カム31によって回転されるように
なり、機関バルブ13も高速用カム31によって開閉駆
動されるようになる。
【0057】図6は、上述の高速用カム31及び低速用
カム29を用いたときの、機関バルブ13のリフト特性
を表したグラフである。ここで、図6(a)は、吸排気
系共に低速用カム29を用いた場合のリフト特性を、図
6(b)は、吸排気系共に高速用カム31を用いた場合
のリフト特性をそれぞれ示す。また、このグラフにおい
て、横軸はクランク角を、縦軸はリフト量を示す。高速
用カム31によるリフト量は、低速用カム29によるリ
フト量より多いために、図の曲線と横軸で囲まれた面積
で表される吸気量も大きなものとなっている。
【0058】ところで、何らかの理由により、高速用カ
ム31又は低速用カム29への切換の指令がECU10
より送られても、油圧ピストン59がシリンダ穴58を
自由に動くことができず、指令が実行されないことがあ
る。特に、この実施形態のように、カム特性の異なる複
数のカムの押圧をそれぞれ受けて機関バルブ13を開閉
駆動する複数のカムフォロワを備え、これら各カムフォ
ロワを一体となるよう係合することで上記機関バルブ1
3のバルブ特性を内燃機関の高速運転に対応したバルブ
特性へと切り換え、上記係合した各カムフォロワをそれ
ぞれ分離することで低速運転に対応したバルブ特性へと
切り換える方式の可変動弁装置では、上記油圧ピストン
59の固着等によって、高速運転に対応したバルブ特性
から低速運転に対応したバルブ特性への切り換え不良が
発生するおそれがある。
【0059】図7は、上述のカムの切り換え不良が生じ
たときの機関バルブ13のリフト特性を示すグラフであ
る。この図7では、図7(a)に示す低速カム使用時の
バルブリフト特性に対し、特に、図7(b)には吸気系
の高速用カム31iがロックされた状態を、図7(c)
には排気系の高速用カム31eがロックされたときの特
性をそれぞれ示している。これらのグラフを比較して明
らかなように、高速用カム31のロック状態が、吸気系
で生じているか、排気系で生じているかによって、内燃
機関1の燃焼室11内での吸排気態様も異なったものと
なる。すなわち、吸気系の高速用カム31iがロックさ
れた場合は、排気系の高速用カム31eがロックされた
場合と比べて早いタイミングでオーバーラップVOが生
じている。よって、燃焼ガスは排気系ばかりでなく吸気
系へも流入するようになる。こうした吸気側への吹き返
しが生ずると、吸気行程において燃焼室に導入されるガ
スの中に多くの燃焼ガスが含まれているようになり、残
留ガスの流量が増大する。すなわち内部EGR量が増大
する。このため、吸気系の高速用カム31iがロックさ
れた場合には排気系の場合に比べて気筒内に残留ガスが
多く存在することとなり、低速低負荷運転時ばかりか中
速中負荷運転時においても失火の頻度が増大する。一
方、排気系の高速用カムeがロックされた場合には低速
低負荷運転時のみで失火の頻度が増大する。
【0060】この点を考慮して、内燃機関の運転時の失
火検出を利用することにより失火検出許可(可能)回数
に対する実際の失火検出回数で定義される失火検出率の
特定運転領域での増加態様に注目し、吸気系又は排気系
において少なくとも1つの高速用カム31がロックされ
ていることを検出する本実施形態の検出原理について、
図8及び図9を用いて説明する。
【0061】図8に例示するように、本実施形態では、
機関運転領域を3つの領域に分類する。すなわち、回転
数NEが1500(rpm)より小さく、吸入空気量G
Nが0.2(g/rev)より小さい低速低負荷領域を
領域1として分類し、回転数NEが1500(rpm)
以上で3000(rpm)より小さく、吸入空気量GN
が0.2(g/rev)以上で0.4(g/rev)よ
り小さい中速中負荷領域を領域2として分類し、それ以
外の領域を領域3として分類する。
【0062】一方、上述した理由により、吸気系の高速
用カム31iがロックされているか、排気系の高速用カ
ム31eがロックされているかにより、上記失火検出率
には図9に示すような差異が生ずる。すなわち、排気系
の高速用カム31eがロックされている場合(EXカム
Hiロック)には、領域1のみで失火検出率が増加する
のに対し、吸気系の高速用カムiがロックされている場
合(INカムHiロック)には、領域1及び領域2にお
いて失火検出率が増大する。
【0063】以下に、この性質を考慮してカム切り換え
不良を検出する本実施形態の異常検出装置の具体的な検
出動作について述べる。図10から図12は、本実施形
態における可変動弁装置の異常検出に際してECU10
が実行する異常検出処理の処理手順を示すフローチャー
トである。ECU10は、内燃機関の運転中、このルー
チンの処理を所定クランク角毎に周期的に繰り返し実行
する。
【0064】このルーチンが実行されると、まずステッ
プS100において、失火検出条件が成立しているか否
かが判断される。この失火検出条件としては、フューエ
ルカット中でないこと等がある。そして、同条件が成立
していない旨判断される場合は、一旦このルーチンを終
了する。
【0065】一方、失火検出条件が成立していると判断
されると、予め用意されている失火検出許可カウンタの
カウント数に「1」を加える(インクリメントする)。
なお、このルーチンの始動時には、同カウント数は
「0」に設定されており、また同カウント数が「100
1」に達すると「1」として設定され直される。
【0066】続く一連のステップS102〜S109に
より、クランク角センサ9を通じて検出される回転数N
E及びエアフローメータ19を通じて検出される吸入空
気量GNに基づき、当該機関1の運転領域が上記いずれ
の領域に属するかを判別し、その判別結果に基づいて、
それら運転領域を記憶し、かつそれら運転領域別に予め
用意されている失火検出許可カウンタを個別にインクリ
メントする。すなわち、ステップS102,S105に
おいて上記運転領域の判別が行われるとともに、ステッ
プS103,S106又はS108において該判別され
た運転領域の記憶が行われる。そして、この運転領域が
「領域1」と判別されている場合にはステップS104
において領域1失火検出許可カウンタのインクリメント
が行われ、「領域2」と判別されている場合にはステッ
プS107において領域2失火検出許可カウンタのイン
クリメントが行われ、「領域3」と判別されている場合
にはステップS109において領域3失火検出許可カウ
ンタのインクリメントが行われる。なお、これら領域
1,領域2及び領域3の各失火検出許可カウンタのカウ
ント数も始動時には「0」に設定されており、また、ス
テップS101において上記失火検出許可カウンタのカ
ウント数が「1001」に達したときに「0」にリセッ
トされるように設定されている。
【0067】続くステップS110(図11)において
は、クランク角センサ9を通じて検出される回転数NE
の変動に基づいて失火判定が行われる。本実施形態にお
いては、失火判定の対象となる爆発行程でのクランク角
速度と一定期間前の所定時期に測定された同クランク角
速度との差ΔNEが、所定の失火スレッシュレベル値を
越えていた場合に失火した旨判定される。
【0068】この失火判定により、失火していないと判
定されるとステップS117へ移行する。一方、失火が
検出された場合には、ステップS111における失火回
数のカウントにおいて、予め用意されている失火カウン
タのカウント数を1増加させる(インクリメントす
る)。なお、同カウント数も始動時には「0」に設定さ
れており、また、ステップS101において上記失火検
出許可カウンタのカウント数が「1001」に達したと
きに「0」にリセットされるように設定されている。
【0069】そして、上記ステップS111において失
火カウンタがインクリメントされた後には、ステップS
112〜S116において、上記いずれの運転領域で失
火が検出されたのかを上記ステップS103,S10
6,S108において記憶された領域を参照することに
より判断し、この判断結果に基づいてそれら運転領域別
に予め用意されている失火カウンタを個別にインクリメ
ントする。すなわち、「領域1」と判断される場合には
ステップS113において領域1失火カウンタのインク
リメントが行われ、「領域2」と判断される場合にはス
テップS115において領域2失火カウンタのインクリ
メントが行われ、「領域3」と判断される場合にはステ
ップS116において領域3失火カウンタのインクリメ
ントが行われる。なお、これら「領域1」,「領域2」
及び「領域3」の各失火カウンタのカウント数も始動時
には「0」に設定されており、また、ステップS101
において上記失火検出許可カウンタのカウント数が「1
001」に達したときに「0」にリセットされるように
設定されている。
【0070】次に、ステップS117において、失火許
可カウンタのカウント数が「1000」に達しているか
が判断され、達していない場合には、このルーチンを一
旦終了する。一方、同カウント数が「1000」に達し
ている場合には、ステップS118に移行し、失火回数
(失火カウンタのカウント数)が「60」を越えている
か否かを判断する。失火回数が「60」以下である場合
には、ステップS120(図12)に移行し、「60」
を越えている場合には、ステップS119において失火
異常と判定された後、ステップS120に移行する。
【0071】ステップS120においては、本実施形態
の上述した異常検出原理に基づく可変動弁装置の異常を
判定するために十分なカウント数を各領域の失火検出許
可カウンタが有しているか否かを判断する。本実施形態
においては、同カウント数が各領域において「200」
を越えているか否かが判断される。そして、一つでも
「200」以下のカウント数を有するカウンタが存在す
る場合には、一旦このルーチンを終了する。
【0072】ここで、本実施形態の原理を直接適用しな
い「領域3」のカウント数に対しても十分な値を要求す
るのは、「領域1」及び「領域2」に特有な失火異常を
判定するためには、それ以外の領域との失火検出率の差
を考慮する必要があるからである。
【0073】さて、ステップS120において、本実施
形態の上記原理を適用するために十分な条件が整ってい
ると判断された場合には、ステップS121において、
「領域3」の失火検出率が「5%」より小さいか否かが
判断され、この条件が満たされている場合には、ステッ
プS122において、「領域1」の失火検出率が「15
%」より大きいか否かが判断される。これらS121及
びS122の各ステップは、本実施形態の原理を適用し
た、高速用カム31のロックに起因した失火異常を判定
するための条件となるものであり、どちらかのステップ
で条件が満たされていない場合には、このルーチンは一
旦終了される。
【0074】また、上記ステップS122の条件が満た
されていると判断された場合には、ステップS123に
おいて「領域2」の失火検出率が「15%」より大きい
か否かが更に判断される。そして、「領域2」の失火検
出率が「15%」より大きい旨判断される場合には「領
域1」及び「領域2」において失火検出率が増大してい
ることから、上述した理由により吸気系の高速用カム3
1iがロックされている(INカムHiロック異常)と
判定される(ステップS124)。他方、「領域2」の
失火検出率が「15%」以下の場合には、「領域1」の
みで失火検出率が増大していることから、上述した理由
により排気系の高速用カム31eがロックされている
(EXカムHiロック異常)と判定される(ステップS
125)。これらステップS124又はS125の判定
が終了するとこのルーチンは一旦終了される。
【0075】以上説明した態様にて可変動弁装置の異常
検出が行われる本実施形態によれば、以下に示す効果が
得られるようになる。 (1)検出される失火の発生頻度(失火検出率)を監視
することとしたことで、ただ1つの気筒に関してであ
れ、可変動弁装置の異常の有無についてこれを高い精度
で検出することができる。
【0076】(2)機関の各運転領域の別に失火の発生
頻度(失火検出率)を監視することとしたことで、可変
動弁装置の異常検出かかる精度をより向上させることが
できる。
【0077】(3)また、失火の発生頻度をこれら機関
の吸気系及び排気系のそれぞれに可変動弁装置が設けら
れる場合であれ、それら可変動弁装置の異常の有無を好
適に識別検出することができる。
【0078】(4)上記失火検出は、通常の処理として
行われることが多いため、何ら特別なセンサ等を設ける
ことなく可変動弁装置の異常検出をおこなうことができ
る。 (第2の実施形態)次に、本発明を具体化した第2の実
施形態について、第1の実施形態との違いを説明する。
【0079】上記失火の発生頻度(失火検出率)が所定
以上に増大するような場合、2つの気筒等、複数の気筒
において、上記高速用カム31のロックに起因する失火
が発生している可能性がある。すなわち、失火検出率に
ついての上記「15%」といった値がある1つの気筒で
の同高速用カム31のロックに起因する失火発生を判別
するためのしきい値となるとき、この失火検出率につい
ては、複数の気筒での同高速用カム31のロックに起因
する失火発生を判別するためのしきい値として、「25
%」といった値を定めることができることが発明者等に
よって確認されている。そしてこの場合には、前述した
異常検出原理に基づき、更に図13に示す次のことがい
えるようになる。
【0080】(イ)前記「領域1」のみでの失火検出率
が上記「15%」よりも大きく且つ上記「25%」以下
ときには、排気系の1つの気筒の可変動弁装置にあって
高速用カム31eから低速用カム29eへの切換異常
(1気筒EXカムHiロック異常)が生じている可能性
がある。
【0081】(ロ)前記「領域1」のみでの失火検出率
が上記「25%」よりも大きいときには、排気系の複数
の気筒の可変動弁装置にあって高速用カム31eから低
速用カム29eへの切換異常(2気筒EXカムHiロッ
ク異常)が生じている可能性がある。
【0082】(ハ)前記「領域1」及び「領域2」での
失火検出率が上記「15%」よりも大きく且つ上記「2
5%」以下のときには、吸気系の1つの気筒の可変動弁
装置にあって高速用カム31iから低速用カム29iへ
の切換異常(1気筒INカムHiロック異常)が生じて
いる可能性がある。
【0083】(ニ)「領域1」での失火検出率が上記
「25%」よりも大きく、また前記「領域2」での失火
検出率が上記「15%」よりも大きく且つ上記「25
%」以下のときには、吸気系及び排気系の各1つの気筒
の可変動弁装置にあって高速用カム31から低速用カム
29への切換異常(INカム1気筒EXカム1気筒Hi
ロック異常)が生じている可能性がある。
【0084】(ホ)前記「領域1」での失火検出率が上
記「15%」よりも大きく且つ前記「領域2」での失火
検出率が上記「25%」よりも大きいときには、吸気系
の複数の気筒の可変動弁装置にあって高速用カム31i
から低速用カム29iへの切換異常(2気筒INカムH
iロック異常)が生じている可能性がある。
【0085】図14は、こうした拡張原理に基づいて、
前記可変動弁装置の異常検出を行う本実施形態の異常検
出処理手順を示すフローチャートである。ただしこの図
14において、ステップS100からステップS123
までの処理(図10〜図12)は、第1の実施形態での
処理と同様であるため、それら重複する処理についての
図示は割愛している。さて、この異常検出処理におい
て、ステップS123(図12)の処理で、「領域2」
の失火検出率が「15%」以下である旨判断される場合
には、吸気系の高速用カム31iがロックされている可
能性がないことから、ステップS135において「領域
1」の失火検出率が「25%」より大きいか否かが判断
される。そして、「領域1」の失火検出率が「25%」
より大きい場合には、2気筒以上の排気系の高速用カム
31eがロックされている(EXカム2気筒Hiロック
異常)と判定され(ステップS136)、「領域1」の
失火検出率が「25%」以下である場合には、1気筒の
排気系の高速用カム31eがロックされている(EXカ
ム1気筒Hiロック異常)と判定される(ステップ13
7)。
【0086】一方、上記ステップS123において、
「領域2」の失火検出率が「15%」より大きいと判断
されると、ステップS130において、「領域2」の失
火検出率が「25%」より大きいか否かが更に判断さ
れ、大きい場合には2気筒以上の吸気系の高速用カム3
1iがロックされている(INカム2気筒Hiロック異
常)と判定される(ステップS131)。
【0087】また、上記ステップS130において、
「領域2」の失火検出率が「25%」以下であると判断
された場合には、ステップS132において「領域1」
の失火検出率が「25%」より大きいか否かが更に判断
され、大きい場合には吸気系の高速用カム31i及び排
気系の高速用カム31eがロックされている(INカム
・EXカム1気筒Hiロック異常)と判定される(ステ
ップS133)。他方、「領域1」の失火検出率が「2
5%」以下である場合には、1気筒の吸気系の高速用カ
ム31iがロックされている(INカム1気筒Hiロッ
ク異常)と判定される(ステップS134)。
【0088】そして、上記S131,S133,S13
4,S136,S137の各ステップの終了後にこのル
ーチンを一旦終了する。以上説明した態様で可変動弁装
置の異常検出が行われる本実施形態によれば、第1の実
施形態による前記(1)〜(4)の効果に加えて、更に
以下のような効果を得られるようになる。
【0089】(5)内燃機関1の吸気系及び排気系の双
方に配設される可変動弁装置について、その上記切換異
常の有無、並びに異常内容をより的確に識別することが
できるようになる。
【0090】なお、以上説明した本実施形態の内燃機関
の可変動弁装置の異常検出装置は、次のように変更して
実施してもよい。 ・上記各実施形態では吸入空気量の測定手段としてエア
フローメータ19を用いたが、吸気圧センサを用いて機
関負荷を求める等任意の方法及び手段を用いることがで
きる。 ・上記各実施形態で設定した運転領域及びそれらの運転
領域での基準となる失火検出率については、機関の種類
やその設置される状況等に応じて任意の値に設定するこ
とができる。 ・上記各実施形態では、高速用のカムと低速用のカムの
特性を生かした領域を設定して失火検出を行い、その発
生頻度(失火検出率)に基づいて当該可変動弁装置の異
常検出を行った。他に例えば、3段階のカム切り換え特
性を備える可変動弁装置についても、それらの特性を生
かした領域を設定して失火の検出を行うことで、その異
常の有無を検出することはできる。 ・上記各実施形態では、失火の発生頻度が増大した内燃
機関の運転領域に応じてカム切換不良にかかる異常が発
生した可変動弁装置が吸気側のものか排気側のものかを
判定するようにしているが、必ずしもこうした吸気側/
排気側の判定を行わずともよい。また、吸気系、排気系
のいずれか一方のみに設けられた可変動弁装置について
も、同様に異常検出の対象とすることができる。 ・上記各実施形態では、内燃機関の特定運転領域におけ
る失火の発生頻度(失火検出)の増大に基づき可変動弁
装置の異常を検出するようにしているが、いかなる運転
領域であれ、単に機関運転中の失火の発生頻度を監視す
ることとしても、可変動弁装置の異常の有無をある程度
検出することはできる。 ・上記各実施形態では、単に失火の発生頻度(失火検出
率)を監視していたが、各気筒で爆発のタイミングが異
なることを利用して、各気筒ごとに失火の発生頻度を検
出してもよい。これにより、どの気筒の可変動弁装置で
異常が発生したかを知ることができるようにもなる。 ・上記各実施形態では、クランクシャフト7の回転変動
に基づいて失火検出を行うこととしたが、該失火検出を
行うための手段は任意である。他に例えば、イオン電流
等に基づいて失火検出を行うものであってもよく、その
場合であれ、その検出される失火の発生頻度を監視する
ことで、上記可変動弁装置の異常の有無を高い精度で検
出することができる。 ・異常検出の対象となる可変動弁装置としては、上述し
た機関バルブのリフト量を可変とする装置には限られな
い。他に、機関バルブの開閉タイミングを可変とする装
置にも本発明は同様に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の可変動弁装置の異常検出装置の第1
の実施形態についてその全体構造を示す概略図。
【図2】 カム切換式可変動弁機構の平面構造を示す平
面図。
【図3】 同機構のロック機構の構造を示す断面図。
【図4】 同じくロック機構の構造を示す断面図。
【図5】 油圧ピストンの形状を示す斜視図。
【図6】 低速用カム及び高速用カムによるバルブリフ
ト特性を示すグラフ。
【図7】 カムの切り換え不良が生じているときのバル
ブリフト特性を示すグラフ。
【図8】 第1の実施形態で参照する機関運転領域の分
割態様を示すグラフ。
【図9】 同第1の実施形態による異常判定態様を示す
グラフ。
【図10】 同第1の実施形態による異常検出処理手順
を示すフローチャート。
【図11】 同第1の実施形態による異常検出処理手順
を示すフローチャート。
【図12】 同第1の実施形態による異常検出処理手順
を示すフローチャート。
【図13】 本発明の可変動弁装置の第2の実施形態に
ついてその異常判定態様を示すグラフ。
【図14】 同第2の実施形態による異常検出処理手順
についてその一部を示すフローチャート。
【符号の説明】
1…内燃機関、2…シリンダブロック、3…シリンダヘ
ッド、4…シリンダボア、5…ピストン、6…コネクテ
ィングロッド、7…クランクシャフト、8…ロータ、9
…クランク角センサ、10…電子制御装置(ECU)、
11…燃焼室、12i…吸気ポート、12e…排気ポー
ト、13…機関バルブ、14i…吸気管、14e…排気
管、15…インジェクタ、16…スロットルバルブ、1
7…アクセルペダル、18…エアクリーナ、19…エア
フローメータ、20…カムシャフト、21…カムプー
リ、22…タイミングベルト、23…クランクプーリ、
24…ロッカシャフト、25…ロッカアーム、28…バ
ルブスプリング、29…低速用カム、31…高速用カ
ム、35…点火プラグ、50…カム切換式可変動弁機
構。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小木曽 丈夫 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 山田 正和 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 3G016 AA08 BA18 BA28 BA34 BA36 BB11 DA06 DA22 DA25 GA00 3G084 BA23 CA00 CA03 CA04 CA09 DA27 EA11 EB22 EC01 FA24 3G092 AA11 EA10 EA11 EB04 FB03 FB06 HC06Z 3G301 HA19 KA06 KA08 KA23 KA24 LA00 LA07 NE18 NE23 PC09Z

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関の運転状態に応じて同機関の吸排
    気系の少なくとも一方のバルブ特性を可変とする可変動
    弁装置についてその異常の有無を検出する可変動弁装置
    の異常検出装置において、 前記機関の失火の発生を検出する失火検出手段と、 該失火検出手段により検出される失火の発生頻度に基づ
    いて前記可変動弁装置の異常の有無を検出する異常検出
    手段と、 を備えることを特徴とする可変動弁装置の異常検出装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の可変動弁装置の異常検出装
    置において、 前記異常検出手段は、前記失火検出手段により検出され
    る失火の発生頻度を前記機関の各運転領域の別に監視
    し、該監視する運転領域別の失火発生頻度に基づいて前
    記可変動弁装置の異常の有無を検出するものであること
    を特徴とする可変動弁装置の異常検出装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の可変動弁装置の異常検出装
    置において、 前記機関はその吸気系及び排気系にそれぞれ前記可変動
    弁装置を備えるものであり、 前記異常検出手段は、前記監視する運転領域別の失火発
    生頻度に基づいて前記吸気系の可変動弁装置の異常の有
    無及び前記排気系の可変動弁装置の異常の有無を識別検
    出するものであることを特徴とする可変動弁装置の異常
    検出装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の可変動弁装置の異常検出装
    置において、 前記各可変動弁装置は、前記機関の高速運転に対応した
    バルブ特性と低速運転に対応したバルブ特性とを同機関
    の運転状態に応じて切り換えるものであり、 前記異常検出手段は、前記監視する運転領域別の失火発
    生頻度に基づき、低速低負荷運転領域のみでの失火発生
    頻度が高いことを条件に前記排気系の可変動弁装置にあ
    って前記高速運転に対応したバルブ特性から前記低速運
    転に対応したバルブ特性への切換異常が生じている旨を
    検出し、低速低負荷運転領域及び中速中負荷運転領域で
    の失火発生頻度が高いことを条件に前記吸気系の可変動
    弁装置にあって前記高速運転に対応したバルブ特性から
    前記低速運転に対応したバルブ特性への切換異常が生じ
    ている旨を検出するものであることを特徴とする可変動
    弁装置の異常検出装置。
  5. 【請求項5】請求項3記載の可変動弁装置の異常検出装
    置において、 前記各可変動弁装置は、前記機関の高速運転に対応した
    バルブ特性と低速運転に対応したバルブ特性とを同機関
    の運転状態に応じて切り換えるものであり、 前記異常検出手段は、前記監視する運転領域別の失火発
    生頻度に基づき、低速低負荷運転領域のみでの失火発生
    頻度が所定の第1の値よりも高く且つ同第1の値よりも
    大きい第2の値よりも低いことを条件に前記排気系の1
    つの気筒の可変動弁装置にあって前記高速運転に対応し
    たバルブ特性から前記低速運転に対応したバルブ特性へ
    の切換異常が生じている旨を検出し、同低速低負荷運転
    領域のみでの失火発生頻度が前記第2の値よりも高いこ
    とを条件に前記排気系の複数の気筒の可変動弁装置にあ
    って前記高速運転に対応したバルブ特性から前記低速運
    転に対応したバルブ特性への切換異常が生じている旨を
    検出し、低速低負荷運転領域及び中速中負荷運転領域で
    の失火発生頻度が前記第1の値よりも高く且つ前記第2
    の値よりも低いことを条件に前記吸気系の1つの気筒の
    可変動弁装置にあって前記高速運転に対応したバルブ特
    性から前記低速運転に対応したバルブ特性への切換異常
    が生じている旨を検出し、低速低負荷運転領域での失火
    発生頻度が前記第2の値よりも高いこと及び中速中負荷
    運転領域での失火発生頻度が前記第1の値よりも高く且
    つ前記第2の値よりも低いことを条件に前記吸気系及び
    排気系の各1つの気筒の可変動弁装置にあって前記高速
    運転に対応したバルブ特性から前記低速運転に対応した
    バルブ特性への切換異常が生じている旨を検出し、低速
    低負荷運転領域での失火発生頻度が前記第1の値よりも
    高く且つ中速中負荷運転領域での失火発生頻度が前記第
    2の値よりも高いことを条件に前記吸気系の複数の気筒
    の可変動弁装置にあって前記高速運転に対応したバルブ
    特性から前記低速運転に対応したバルブ特性への切換異
    常が生じている旨を検出するものであることを特徴とす
    る可変動弁装置の異常検出装置。
  6. 【請求項6】請求項1〜3のいずれかに記載の可変動弁
    装置の異常検出装置において、 前記異常検出手段は、前記失火検出手段により検出され
    る失火の発生頻度が所定値を超えるとき、前記可変動弁
    装置の異常が複数気筒にわたって生じている旨を更に検
    出することを特徴とする可変動弁装置の異常検出装置。
JP19740299A 1999-07-12 1999-07-12 可変動弁装置の異常検出装置 Expired - Fee Related JP4136202B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19740299A JP4136202B2 (ja) 1999-07-12 1999-07-12 可変動弁装置の異常検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19740299A JP4136202B2 (ja) 1999-07-12 1999-07-12 可変動弁装置の異常検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001020798A true JP2001020798A (ja) 2001-01-23
JP4136202B2 JP4136202B2 (ja) 2008-08-20

Family

ID=16373923

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19740299A Expired - Fee Related JP4136202B2 (ja) 1999-07-12 1999-07-12 可変動弁装置の異常検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4136202B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7036358B2 (en) 2003-03-28 2006-05-02 Fuji Jukogyo Kabushiki Kaisha Diagnostic apparatus for valve timing control system
JP2007270728A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Mazda Motor Corp バルブタイミング制御装置の診断装置
US20110224861A1 (en) * 2010-03-12 2011-09-15 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Abnormality diagnosis apparatus and abnormality diagnosis method for internal combustion engine
WO2023216627A1 (zh) * 2022-05-11 2023-11-16 潍柴动力股份有限公司 同步相位的故障确定方法、故障确定装置、处理器与车辆

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7036358B2 (en) 2003-03-28 2006-05-02 Fuji Jukogyo Kabushiki Kaisha Diagnostic apparatus for valve timing control system
JP2007270728A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Mazda Motor Corp バルブタイミング制御装置の診断装置
JP4692357B2 (ja) * 2006-03-31 2011-06-01 マツダ株式会社 バルブタイミング制御装置の診断装置
US20110224861A1 (en) * 2010-03-12 2011-09-15 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Abnormality diagnosis apparatus and abnormality diagnosis method for internal combustion engine
US8718865B2 (en) * 2010-03-12 2014-05-06 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Abnormality diagnosis apparatus and abnormality diagnosis method for internal combustion engine
WO2023216627A1 (zh) * 2022-05-11 2023-11-16 潍柴动力股份有限公司 同步相位的故障确定方法、故障确定装置、处理器与车辆

Also Published As

Publication number Publication date
JP4136202B2 (ja) 2008-08-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8612124B2 (en) Variable valve lift mechanism fault detection systems and methods
US8667835B2 (en) Method and system for diagnosing cylinder valve activation/deactivation
JP5177300B2 (ja) 弁停止機構を備える内燃機関の制御装置
JP4807471B2 (ja) 内燃機関の異常検出装置
US9057336B2 (en) Control apparatus for internal combustion engine and control apparatus for vehicle equipped with internal combustion engine
US8682569B2 (en) Systems and methods for diagnosing valve lift mechanisms and oil control valves of camshaft lift systems
US9863338B2 (en) Engine control apparatus
US8285469B2 (en) Control apparatus for internal combustion engine including variable valve operating mechanism
JP2013167223A (ja) 内燃機関の制御装置
US20100059006A1 (en) Variable Valve Operating Apparatus
US9121362B2 (en) Valvetrain fault indication systems and methods using knock sensing
US10683819B2 (en) Internal combustion engine and method for controlling same
US9133775B2 (en) Valvetrain fault indication systems and methods using engine misfire
JP4136202B2 (ja) 可変動弁装置の異常検出装置
JP5038662B2 (ja) 可変バルブタイミング装置
JP5359988B2 (ja) 車両の制御装置
US8833150B2 (en) Apparatus and method for detecting abnormality of imbalance of air-fuel ratios among cylinders
JP5488142B2 (ja) 車両の制御装置
JP2012255398A (ja) 内燃機関の制御装置
JP2024051274A (ja) 内燃機関の失火判定装置
JP2021055557A (ja) バルブスプリング故障診断装置
JP2011179613A (ja) 車両の制御装置
JP2013019292A (ja) 可変バルブタイミング制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051108

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080303

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080304

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080428

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080527

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080603

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4136202

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110613

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110613

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120613

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120613

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130613

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees