JP5177048B2 - コントロールユニットの取付構造 - Google Patents
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Description
このようなコントロールユニットを車内に取り付けるときには、予め、鉄等の磁性体材料からなるブラケットを、車内の所望の場所に設置しておく。そして、車載用電子機器の本体から取り外した前記コントロールユニットを、その裏面に配設された磁石を用いて、前記ブラケットに着脱可能な状態に取り付けることができる。前記車載用電子機器の本体は別の場所に設置する。
さらに、前記コントロールユニットは、車内の所望の場所に、着脱不可の状態で取り付けることも要求される。
そこで、特開2005−347294号では、磁石を位置決めするためのO字形状の突部が形成されたブラケットを、コントロールユニットの筐体にネジ止めする手段が提案されている。
このため、図9に示したようなO字形状の位置決め突部を有するブラケットにネジ孔を形成して、図10に示したように、ブラケットと磁石とコントロールユニットをネジで共締めするといった方法が考えられる。
しかし、このような方法では、ネジを外して、図10に示したような共締めを解除してコントロールユニットを取り外した状態では、図11、12に示したように、ブラケットに設けられたO字形状の位置決め突部に磁石が嵌まり込んでいるので、磁石をスライドさせることもできず、指やドライバーの先端を挿入するスペースも無いので、磁石をブラケットから取り外しづらいという不具合があった。
機器本体の前面に着脱自在に取り付け得るコントロールユニットの背面には磁石取付用のネジ孔が形成され、
前記コントロールユニットを取り付けるための磁性体材料からなるブラケットには共締め用孔が形成され、
前記ブラケットと前記コントロールユニットの間に、取付用の孔のあいた磁石を挟んだ状態で、前記ブラケットの共締め用孔と前記磁石の取付用の孔と前記コントロールユニットの磁石取付用のネジ孔とにネジを通して、前記ブラケットと前記磁石と前記コントロールユニットとを共締め可能に形成されたコントロールユニットの取付構造であって、
前記ブラケットには、前記磁石を磁気的に吸着させるときに、前記磁石の周囲の一部を囲んで位置決めするための位置決め突部が形成されるとともに、
前記位置決め突部は、その一部に開口部が形成されている。
請求項2では、
前記位置決め突部の形状は、U字形状とされている。
請求項3では、
前記位置決め突部の形状は、C字形状とされている。
請求項4では、
前記位置決め突部の開口部の幅は、前記磁石の外径より広く形成されている。
請求項5では、
前記位置決め突部の高さは、前記磁石の厚みより小さく形成されている。
請求項6では、
2つの磁石を用いてコントロールユニットとブラケットとを取り付けるために、前記コントロールユニットの背面には2つの磁石を配設可能とするともに、前記ブラケットには、前記コントロールユニットの背面に配設される2つの磁石を位置決めするための2つの前記位置決め突部が形成されている。
機器本体の前面に着脱自在に取り付け得るコントロールユニットの背面には磁石取付用のネジ孔が形成され、
前記コントロールユニットを取り付けるための磁性体材料からなるブラケットには共締め用孔が形成され、
前記ブラケットと前記コントロールユニットの間に、取付用の孔のあいた磁石を挟んだ状態で、前記ブラケットの共締め用孔と前記磁石の取付用の孔と前記コントロールユニットの磁石取付用のネジ孔とにネジを通して、前記ブラケットと前記磁石と前記コントロールユニットとを共締め可能に形成されたコントロールユニットの取付構造であって、
前記ブラケットには、前記磁石を磁気的に吸着させるときに、前記磁石の周囲の一部を囲んで位置決めするための位置決め突部が形成されるとともに、
前記位置決め突部は、その一部に開口部が形成されているので、
前記ネジを取り外して共締め状態を解除してコントロールユニットを取り外した後に、ブラケットに磁気的に吸着した状態の磁石を、前記開口部を利用して取り外しやすいという効果が得られる。
請求項2では、
前記位置決め突部の形状は、U字形状としたので、磁石をスライドさせることによって取り外しやすいという効果が得られる。
請求項3では、
前記位置決め突部の形状は、C字形状としたので、その開口部から指やドライバーの先端を挿入することによって、磁石を取り外しやすいという効果が得られる。
請求項4では、
前記位置決め突部の開口部の幅は、前記磁石の外径より広くしたので、磁石をスライドさせて取り外すことが容易である。
請求項5では、
前記位置決め突部の高さは、前記磁石の厚みより小さくしたので、ブラケットに吸着した磁石の一部が位置決め突部から飛び出してその部分を押すことができ、磁石をスライドさせて取り外すことが容易になる。
請求項6では、
2つの磁石を用いてコントロールユニットとブラケットとを取り付けるために、コントロールユニットの背面には2つの磁石を配設可能とするともに、ブラケットには2つの位置決め突部を形成したので、コントロールユニットをブラケットに確実に取り付けることができる。
コントロールユニット10の前面には、図1に示すように、表示画面、操作用ダイヤルなどを設けた操作パネルが形成されており、コントロールユニット10の裏面には、図2に示すように、中央部を台地状に突出させた突出部13を備え、突出部13の中央部分は、入出力端子16を設けた形状となっており、前記入出力端子16の両側には図2の(A)
に示したように、磁石配置部14がくぼみ状に形成され、磁石配置部14の中心にはネジ孔15が形成されている。そして、図2の(B)に示したように、前記磁石配置部14に、環状の磁石MをネジSを用いてネジ止めすることができる。
前記位置決め突部B1、B2は、互いに内側に向かって開口するU字形状であり、その開口部B41、B42の開口幅Wは、前記磁石Mの外径Dよりもやや大きい。
前記位置決め突部B1、B2のU字形状は、コントロールユニット10の突出部13に対応する形状となっている。
前記位置決め突部B1、B2の高さHbは、前記磁石Mの厚みHmより小さい。
前記取付用孔B3は、当該ブラケットを壁等の所望の場所にネジ止めする際に利用するネジ孔である。
前記共締め用孔B11、B21は、当該ブラケットをコントロールユニットに取り付けた際、磁石Mの孔M1と、コントロールユニット10のネジ孔15とに対応する位置に形成されている。したがって、ネジSを、ブラケットの共締め用孔B11、B21と、磁石Mの孔M1とに挿通して、さらに、コントロールユニットの背面のネジ孔15にねじ込むことによって、ブラケットB、磁石M、およびコントロールユニット10を共締めすることができる。
まず、コントロールユニットの背面に取り付けている磁石Mを取り付けているネジSを外す。
そして、図4に示したように、コントロールユニット10の背面に、磁石Mが吸着した状態で、ブラケットBにコントロールユニット10の背面を近づけると、磁石MがブラケットBを引き寄せて、磁石MがブラケットBの位置決め突部に接触して、ブラケットBとコントロールユニット10の裏面との相対位置が位置決めされる。この状態では、ブラケットBの共締め孔B11、B21、磁石Mの孔M1、およびコントロールユニットのネジ孔15が直線上に並ぶ状態となる。
そして、直線上に並んだ孔に、ネジSを差し込んで締め付けることによって、図5に示したように、ブラケットB、磁石M、およびコントロールユニット10は共締めされる。
このようにコントロールユニット10が取り付けられたブラケットBを、両面テープや、ネジなどを用いて、壁等の所望の場所に固定することで、コントロールユニット10を所望の場所に着脱不可な状態で取り付けることができる。
まず、共締めしていたネジSを外して、ブラケットBをコントロールユニット10の背面から引き離すと、図6に示したように、磁石Mは磁性体材料からなるブラケットBに磁気的に吸着した状態で残っている。磁石Mは、U字形状の位置決め突部に嵌まり込んでいる。
ここで、図6、7に示したように、前記位置決め突部の高さHbは前記磁石Mの厚みHmより小さいので、磁石Mの一部は、U字形状の位置決め突部から飛び出しており、その部分を押すことができる。また、図3に示したように、前記位置決め突部B1,B2の開口部B41,B42の開口幅Wは、前記磁石Mの外径よりもやや大きいので、前記磁石Mを押すことによって、磁石Mはブラケットに磁気的に吸着した状態のまま、矢印で示したように、ブラケットの表面に沿って内側にスライドして、前記開口部を通って、位置決め突部の外に移動することができる。このようにして、磁石Mをブラケットの縁まで移動させると、ブラケットから磁石Mを容易に取り外すことができる。
このように、位置決め突部が、磁石Mの全周を囲むのではなく、磁石Mの外径より大きく開口した開口部を備えているので、磁気的に吸着した状態の磁石Mを、吸着状態のままでスライドさせて、取り外すことができるのである。
このような条件を満足するためには、位置決め突部の平面形状は、図8に示すように種々の形状が可能である。
図8の(B)に示したように、2つの位置決め突部B61,B62の開口部を十分に広くして、突部の長さを最小限の長さにして、コントロールユニットの突出部の一部にのみ対応する形状としてもよい。この場合は、磁石Mをスライドさせる領域が増えるので、コントロールユニットを取り外した状態では、磁気的に吸着した状態の磁石Mを、吸着状態のままで僅かに内側にスライドさせることで、位置決め突部B61,B62から離脱させることができ、さらにスライドさせることで取り外すことができるのである。
例えば、図8の(A)に示したように、位置決め突部B51,B52の形状をC字形状として、2つの位置決め突部B51,B52の開口部が磁石Mの外径より小さいものであってもよい。この場合は、前記開口部から指やドライバーの先端を挿入して、磁石MをブラケットBから引き離すことで、磁石Mを取り外すことができる。
この場合、予めブラケットを所望の場所にネジを用いて固定しておき、背面に磁石Mがネジ止めされているコントロールユニットを、ブラケットに磁気的に吸着させて取り付けることによって、コントロールユニットを所望の場所に着脱可能な状態で取り付けることができる。
11 本体
10 コントロールユニット
15 磁石取付用のネジ孔
M 磁石
M1 取付用の孔
S ネジ
B ブラケット
B1、B2 位置決め突部
B11、B21 共締め用孔
Claims (6)
- 機器本体の前面に着脱自在に取り付け得るコントロールユニットの背面には磁石取付用のネジ孔が形成され、
前記コントロールユニットを取り付けるための磁性体材料からなるブラケットには共締め用孔が形成され、
前記ブラケットと前記コントロールユニットの間に、取付用の孔のあいた磁石を挟んだ状態で、前記ブラケットの共締め用孔と前記磁石の取付用の孔と前記コントロールユニットの磁石取付用のネジ孔とにネジを通して、前記ブラケットと前記磁石と前記コントロールユニットとを共締め可能に形成されたコントロールユニットの取付構造であって、
前記ブラケットには、前記磁石を磁気的に吸着させるときに、前記磁石の周囲の一部を囲んで位置決めするための位置決め突部が形成されるとともに、
前記位置決め突部は、その一部に開口部が形成されていることを特徴とするコントロールユニットの取付構造。 - 前記位置決め突部の形状は、U字形状としたことを特徴とする請求項1に記載のコントロールユニットの取付構造。
- 前記位置決め突部の形状は、C字形状としたことを特徴とする請求項1に記載のコントロールユニットの取付構造。
- 前記位置決め突部の開口部の幅は、前記磁石の外径より広くしたことを特徴とする請求項1乃至2に記載のコントロールユニットの取付構造。
- 前記位置決め突部の高さは、前記磁石の厚みより小さくしたことを特徴とする請求項1乃至4に記載のコントロールユニットの取付構造。
- 2つの磁石を用いてコントロールユニットとブラケットとを取り付けるために、
前記コントロールユニットの背面には2つの磁石を配設可能とするともに、
前記ブラケットには、前記コントロールユニットの背面に配設される2つの磁石を位置決めするための2つの前記位置決め突部を形成したことを特徴とする請求項1乃至4に記載のコントロールユニットの取付構造。
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