JP5176576B2 - 点火コイルの駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、出力端子側の電圧が規定電圧となるまで発電機の交流電力を直流電力に変換して出力する直流変換手段の出力側に接続されて且つ、内燃機関の点火コイルを駆動する点火コイルの駆動装置に関する。
図6に、従来の点火コイルの駆動システムを示す。図示されるように、発電機110の交流電力は、レギュレータ114にて直流電力に変換される。レギュレータ114の出力端子には、図中波線にて示すバッテリ115や、点火ユニット120が接続されている。点火ユニット120は、点火コイル140を駆動することで、点火プラグ142の点火制御を行う。
上記レギュレータ114は、出力端子側の電圧(バッテリの電圧)が規定値以上となるまで交流電力を直流電力に変換して出力する。ここで、例えば上記駆動システムが自動2輪車に搭載される場合等にあっては、図中破線にて示したバッテリ115が取り外された状態で車両が運転される事態が多々生じる。そしてこの場合、レギュレータ114では、出力端子側の電圧を検出することができないため、直流電力を出力し続けることとなり、ひいては、点火ユニット120内の電子部品に過度に高い電圧が印加されるおそれがある。
そこで従来は、点火ユニット120内にあって安定した電源となるコンデンサ126の上流にレギュレート回路122を備えることも実用化されていた。このレギュレート回路122では、出力端子側(コンデンサ126)の電圧が規定値以上となることで、電力の出力を停止するため、レギュレート回路122の下流の電子部品に過度の電圧が印加されることを回避することができる。
なお、従来の点火コイルの駆動装置としては、他にも例えば下記特許文献1に見られるものがある。
特開平10−266936号公報
ところで、上記レギュレート回路122は、比較的大きい電流を扱う関係上、相応の定格を有するサイリスタ等を備えなければならず、レギュレート回路122の大型化が避けられない。更に、こうした構成のレギュレート回路122を備えることで、点火ユニット120のコストアップにつながるおそれもある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、出力端子側の電圧が規定電圧となるまで発電機の交流電力を直流電力に変換して出力する直流変換手段の出力側に接続される駆動装置にあって、該装置自体を小型化しつつもその信頼性を維持することのできる点火コイルの駆動装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段、及びその作用効果について記載する。
請求項1記載の発明は、出力端子側の電圧が規定電圧未満であることを条件に発電機の交流電流を直流電流に変換して出力する直流変換手段の出力側に接続されて且つ、内燃機関の点火コイルを駆動する点火コイルの駆動装置において、前記点火コイルを駆動する駆動手段(28,30,32,34,36)と、前記直流変換手段から前記駆動手段へと進む方向を順方向とする整流手段(24)と、前記整流手段及び前記駆動手段間に接続される蓄電手段(26)と、前記直流変換手段の出力する電荷を蓄えて且つ前記蓄電手段とは別のキャパシタ(22b)の電圧を前記整流手段及び前記直流変換手段間に印加する電圧印加手段とを備えることを特徴とする。
直流変換手段の出力は、通常、変動するものであるため、これを駆動手段に直接供給するのは適切でない。このため、直流変換手段の出力する電荷を蓄電手段に一旦蓄えることで、蓄電手段を駆動手段の電源として用いる。ただし、直流変換手段及び蓄電手段間に様々な負荷が接続される可能性があることなどにより、蓄電手段から直流変換手段側へと電荷が逆流するおそれがある。これを回避するのが上記整流手段である。ただし、このように整流手段を備える場合には、蓄電手段の電圧が上昇したとしても、直流変換手段の出力端子側の電圧は上昇しないおそれがある。このため、蓄電手段の電圧上昇にもかかわらず、直流変換手段により直流電力が出力され続け、ひいては蓄電手段の電圧が過度に高くなるおそれがある。
そこで、本実施形態では、電圧印加手段を備えることで、直流変換手段の出力する電荷を蓄えるキャパシタの電圧を整流手段及び直流変換手段間に印加する。ここで、キャパシタの電圧は、直流変換手段からの出力電流の累積に応じて上昇するものである。このため、キャパシタの電圧は、蓄電手段の電圧と相関を有するパラメータである。したがって、上記発明では、直流変換手段及び蓄電手段間に整流手段が設けられている場合であっても、蓄電手段の電圧の上昇に応じて直流変換手段の出力を停止させることができる。このため、駆動装置を小型化しつつもその信頼性を維持することができる。
請求項記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記電圧印加手段は、抵抗体を介して前記キャパシタの電圧を前記整流手段及び前記直流変換手段間に印加することを特徴とする。
直流変換手段及び整流手段間には、様々な負荷が接続され得る。このため、上記キャパシタから上記負荷へと電荷の流出が生じ得る。したがって、負荷によって電力が消費されることでキャパシタの電圧が低くなるおそれがある。この点、上記発明では、整流手段及び直流変換手段間とキャパシタとの間に抵抗体を設けることで、キャパシタの電力消費を抑制することができ、ひいては上述した不都合を回避することができる。
請求項記載の発明は、請求項記載の発明において、前記電圧印加手段は、前記直流変換手段及び前記整流手段間から前記キャパシタへと進む方向を順方向とする整流手段と、前記キャパシタを前記直流変換手段及び前記整流手段間に接続する抵抗体とを備えることを特徴とする。
直流変換手段及び整流手段間には、様々な負荷が接続され得る。このため、上記キャパシタから上記負荷へと電荷の流出が生じ得る。したがって、負荷によって電力が消費されることでキャパシタの電圧が低くなるおそれがある。この点、上記発明では、整流手段及び直流変換手段間とキャパシタとの間に抵抗体を設けることで、キャパシタの電力消費を抑制することができ、ひいては上述した不都合を回避することができる。一方、整流手段及び直流変換手段間とキャパシタとの間の電荷の移動が抵抗体によって制限される場合、キャパシタへの充電速度が低下するおそれがある。この点、上記発明では、直流変換手段及び整流手段間からキャパシタへと進む方向を順方向とする整流手段を備えることで、キャパシタへの充電を迅速に行うことができる。
請求項4記載の発明は、出力端子側の電圧が規定電圧未満であることを条件に発電機の交流電流を直流電流に変換して出力する直流変換手段の出力側に接続されて且つ、内燃機関の点火コイルを駆動する点火コイルの駆動装置において、前記点火コイルを駆動する駆動手段(28,30,32,34,36)と、前記直流変換手段から前記駆動手段へと進む方向を順方向とする整流手段(24)と、前記整流手段及び前記駆動手段間に接続される蓄電手段(26)と、前記直流変換手段及び前記整流手段間に一方の端子が接続されて且つ、前記蓄電手段のうち前記整流手段及び前記駆動手段間側に他方の端子が接続される抵抗体を備えて且つ、前記蓄電手段の電圧を前記抵抗体を介して前記整流手段及び前記直流変換手段間に印加する電圧印加手段とを備えることを特徴とする。
上記発明では、電圧印加手段を備えることで、直流変換手段の出力側に、蓄電手段の電圧を印加することができる。このため、直流変換手段では、蓄電手段の電圧に応じて出力を適切に停止させることができる。ただし、直流変換手段及び整流手段間には、様々な負荷が接続され得る。このため、直流変換手段及び整流手段間と蓄電手段との間に迂回ルートがある場合には、このルートを通って蓄電手段の電荷が消費される。一方、蓄電手段は、駆動手段の電源として用いられるものであるため、その電圧は安定していることが望まれる。この点、上記発明では、直流変換手段及び整流手段と蓄電手段との間に抵抗体を設けることで、蓄電手段から直流変換手段及び整流手段へと流出する電流量を制限することができ、ひいては蓄電手段の電圧を安定化させることができる。
請求項記載の発明は、請求項1〜のいずれか1項に記載の発明において、前記駆動手段は、コンデンサ放電式のものであることを特徴とする。
コンデンサ放電式の点火装置は、例えばフルトランジスタ方式の点火装置等と比較して、バッテリレス状態で使用される確率が高い。このため、直流変換手段の出力が停止しないことに起因した不都合を招きやすいものとなっている。このため、上記発明は、請求項1〜5記載の発明の利用価値が特に高い。
(第1の実施形態)
以下、本発明にかかる点火コイルの駆動装置を自動2輪車に搭載される単気筒ガソリン機関の点火コイルの駆動装置に適用した第1の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1に、本発明のシステム構成を示す。
発電機10は、上記内燃機関の出力軸の回転トルクによって回転することで、内燃機関のエネルギを電気エネルギに変換して交流電力として出力するものである。発電機10近傍には、回転角度センサ12が設けられている。回転角度センサ12は、発電機10の回転角度を通じて内燃機関の出力軸の回転角度を検出するものである。
発電機10の出力する交流電力は、レギュレータ14に取り込まれる。レギュレータ14は、その出力端子側の電圧が規定電圧Vthとなるまで発電機10の交流電力を直流電力に変換して出力するものである。図2に、レギュレータ14の出力特性を示す。詳しくは、図2(a)に、レギュレータ14の出力端子側の電圧の推移を示し、図2(b)に、出力電流の推移を示す。
図示されるように、レギュレータ14では、発電機10の出力する交流電流のうちの発電機10からレギュレータ14に進む側の電流(正の電流)を選択的に出力する。これにより、レギュレータ14の出力は、正弦波の半周期に対応した電流波形と出力電流が「0」となる電流波形との周期的な繰り返しとなる。ただし、レギュレータ14の出力端子側の電圧が規定電圧Vthとなることで、発電機10からの出力電力にかかわらず、レギュレータ14ではその出力電流をゼロとする。
こうした機能を有するレギュレータ14は、その出力側の構成を、例えば図3(a)に示すものとすることで実現することができる。ここでは、発電機10側からレギュレータ14の出力端子側へと進む方向を順方向とするサイリスタ14aと、サイリスタ14aの出力側の電圧をモニタしてこれに基づきサイリスタ14aのゲートに流れる電流を制御する制御部14bとを備える構成を例示している。
上記制御部14bの構成の詳細としては、例えば図3(b)のようなものでよい。すなわち、サイリスタ14aのアノード側と接地との間を抵抗体14c及びツェナーダイオード14dによって接続し、これら抵抗体14c及びツェナーダイオード14d間からサイリスタ14aのゲート及びカソードへと進む方向を順方向とするダイオード14eと、ダイオード14eのカソードとサイリスタ14aのカソードとを接続する抵抗体14fとを備えて構成してもよい。ここで、サイリスタ14aのアノード側には、周期的に負となる電流が流れるため、この電流が正となる際にサイリスタ14aを再度オン状態とするためには、そのゲートに電流を流す必要がある。そしてこのゲート電流は、レギュレータ14の出力端子側の電圧が規定電圧Vth未満である場合には流すことができるものの、規定電圧Vth以上となることで流すことができなくなる。したがって、これにより、レギュレータ14の出力端子側の電圧が規定電圧Vth以上となることで、発電機10からの電流が負となった後には、サイリスタ14aがオフ状態のままとなり、ひいてはレギュレータ14の出力が停止されることとなる。なお、上記ツェナーダイオード14dによるクランプ電圧は、規定電圧Vth以下に設定されている。
上記レギュレータ14の出力は、先の図1に示す点火ユニット20の電源端子Tpに取り込まれる。更に、先の図1に示した回転角度センサ12の出力信号は、点火ユニット20の入力端子Tiに取り込まれる。点火ユニット20では、電源端子Tpから供給される電力を利用しつつ、回転角度センサ12の検出値によって把握される所定のタイミングにおいて、点火コイル40に電流を流す。これにより、点火プラグ42の2つの電極間に電流が流れ、ガソリン燃料を着火させる。
詳しくは、点火ユニット20は、コンデンサ放電式(CDI)のものである。具体的には、上記電源端子Tpは、レギュレート回路22を介して、ダイオード24のアノードに接続される。ダイオード24のカソードは、コンデンサ26を介して接地されているとともに、DC/DCコンバータ28に接続されている。ここで、コンデンサ26は、レギュレータ14から出力される電流を平滑化する機能を有する。更に、コンデンサ26は、点火ユニット20内の電子部品の電源として機能する。DC/DCコンバータ28の出力端子には、ダイオード30を介して放電用のコンデンサ32の一方の端子が接続されており、コンデンサ32の他方の端子は、点火コイル40に接続されている。ここで、DC/DCコンバータ28は、コンデンサ26を電源として、放電用のコンデンサ32を充電する充電手段を構成する。なお、ダイオード30は、コンデンサ32からDC/DCコンバータ28側へと電流が逆流することを防止するための逆流防止手段である。
ダイオード30及びコンデンサ32間には、これから接地へと進む方向を順方向とするサイリスタ34が設けられており、サイリスタ34には、そのカソードからアノードへと進む方向を順方向とするダイオード36が設けられている。
上記サイリスタ34のゲートには、制御部38が接続されている。上記制御部38では、回転角度センサ12の検出値に基づき、内燃機関の回転角度が点火のための角度となったと判断されるときに、サイリスタ34のゲートに電流を流すことでサイリスタ34をオン状態とする。これにより、コンデンサ32、サイリスタ34、接地、及び点火コイル40の1次側コイルを備えて構成される閉ループ回路内に電流が流れることで、コンデンサ32に蓄えられた電荷が放電される。そして、これにより、点火コイル40の2次側に電流が流れ、ひいては点火プラグ42の両電極間に火花放電が生じる。
ところで、レギュレータ14の出力する電力は、通常、レギュレータ14及び点火ユニット20間に接続されるバッテリ15に蓄えられる。そしてバッテリ15の残存容量が増加しバッテリ15の電圧が規定電圧Vthとなることで、レギュレータ14の出力は停止される。ただし、自動2輪車等にあっては、バッテリ15が取り外され、バッテリレスの状態で車両が運転されることがある。そしてこの際、バッテリ15のようにレギュレータ14の出力電力に応じてその出力端子側の電圧を上昇させる手段がない場合には、レギュレータ14は、その出力を停止させることができない。
ここで、レギュレータ14の出力端子側の電圧を上昇させる手段として、上記コンデンサ26の電圧を用いることは、レギュレータ14からコンデンサ26へと進む方向を順方向とするダイオード24が設けられているために困難である。このダイオード24は、コンデンサ26の電流の逆流を防止するための手段である。コンデンサ26は、DC/DCコンバータ等の点火ユニット20内の電子部品を駆動する電源であり、その電圧が安定していることが望まれる一方、レギュレータ14及びコンデンサ26間には、様々な電気負荷が接続されるのが常である。このため、コンデンサ26からその上流への電流の逆流を防止する手段を備えない場合には、コンデンサ26を安定な電源とすることができない。
そこで、本実施形態では、レギュレータ14及びダイオード24間にレギュレート回路22を設けることで、コンデンサ26の電圧に応じた電圧をレギュレータ14の出力端子側に印加する。レギュレート回路22は、レギュレータ14及びダイオード24間にアノードが接続されたダイオード22aと、ダイオード22aのカソードに一方の端子が接続されて且つ他方の端子が接地されたコンデンサ22bと、ダイオード22a及びコンデンサ22b間をレギュレータ14及びダイオード24間に接続する抵抗体22cとを備えている。
こうした構成によれば、レギュレータ14から出力される電流は、ダイオード22aを介してコンデンサ22bに充電される。そしてこの充電に伴うコンデンサ22bの電圧は、抵抗体22cを介してレギュレータ14に印加される。ここで、コンデンサ22bの電圧は、コンデンサ26の電圧と相関を有するパラメータとなっている。すなわち、コンデンサ22bの電圧がコンデンサ26の電圧よりも高い場合には、レギュレータ14からの電流はコンデンサ26へと流出するため、コンデンサ22bの電圧はコンデンサ26の電圧を近似したものとなっている。このため、コンデンサ22bの電圧が規定電圧Vthとなることでレギュレータ14の出力が停止される際には、コンデンサ26の電圧も規定電圧Vth程度となっていると考えられる。
特に、本実施形態においては、コンデンサ22bの電圧を抵抗体22cを介してレギュレータ14及びダイオード24間に印加するために、コンデンサ22bの電荷の逆流を十分に制限することができる。すなわち、コンデンサ22bへの電荷の流入手段は、ダイオード22aであるため、抵抗体22cの抵抗値は、コンデンサ22bからの放電速度を定めるためのパラメータとすることができる。このため、抵抗体22cの抵抗値を十分に大きく(例えば「100Ω」)することで、レギュレータ14及びダイオード24間に接続される負荷への電流の流出を好適に制限することができ、ひいては、コンデンサ22bの電圧をコンデンサ26の電圧同様安定させることができる。
ここで、コンデンサ22bは、レギュレータ14及びダイオード24間への電圧の印加手段に過ぎず電力の供給源ではないことに鑑みれば、コンデンサ22bの容量C2(例えば「50μF」」は、コンデンサ26の容量C1(例えば「1000μF」)よりも十分に小さくすることが望ましい。これにより、先の図6に示したレギュレート回路122を備える場合と比較して、点火ユニット20を小型化することができる。先の図6に示したレギュレート回路122では、レギュレータ14及びダイオード24間に大電流(例えば「数アンペア」)が流れるために、サイリスタとして定格の大きいものを用いなければならず、ひいてはレギュレート回路122の大型化を招いていた。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の効果が得られるようになる。
(1)レギュレータ14の出力する電荷を蓄えるキャパシタ(コンデンサ22b)の電圧をレギュレータ14及びダイオード24間に印加するレギュレート回路22を備えた。これにより、コンデンサ26の電圧の上昇に応じてレギュレータ14の出力を停止させることができる。このため、点火ユニット20を小型化しつつもその信頼性を維持することができる。
(2)抵抗体22cを介してキャパシタ(コンデンサ22b)の電圧をレギュレータ14及びダイオード24間に印加した。これにより、コンデンサ22bからの電流の逆流を制限することができ、ひいては、コンデンサ22bの電圧を安定させることができる。
(3)レギュレート回路22において、コンデンサ26とは別にコンデンサ22bを設けた。これにより、コンデンサ26の電荷がダイオード24を迂回してレギュレータ14及びダイオード24間へと流出することを回避することができる。
(4)レギュレータ14及びダイオード24間からコンデンサ22bへと進む方向を順方向とするダイオード22aを備えた。これにより、コンデンサ22bへの充電を迅速に行うことができる。
(5)放電用のコンデンサ32に蓄えられた電荷を放電することで点火コイル40を駆動するコンデンサ放電式の駆動装置に本発明を適用した。コンデンサ放電式の点火装置は、例えばフルトランジスタ方式の点火装置等と比較して、バッテリレス状態で使用される確率が高い。このため、レギュレータ14の出力が停止しないことに起因した不都合を招きやすいため、本発明の利用価値が特に高い。
(第2の実施形態)
以下、第2の実施形態について、先の第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
図4に、本実施形態のシステム構成を示す。なお、図4において、先の図1に示した部材に対応する部材については、便宜上同一の符号を付している。
図示されるように、本実施形態では、レギュレート回路22からダイオード22aを省いた。これにより、コンデンサ22bへの充電経路とコンデンサ22bからの放電経路とはともに抵抗体22cのみとなっている。そして、抵抗体22cの抵抗値は、コンデンサ22bからレギュレータ14及びダイオード24間側への逆流電流が過大となることを防止するように設計されている。
以上説明した本実施形態によれば、先の第1の実施形態の上記(1)〜(3)、(5)に準じた効果を得ることができる。
(第3の実施形態)
以下、第3の実施形態について、先の第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
図5に、本実施形態のシステム構成を示す。なお、図5において、先の図1に示した部材に対応する部材については、便宜上同一の符号を付している。
図示されるように、本実施形態では、DC/DCコンバータ28や放電用のコンデンサ32等の電源としてのコンデンサ26をレギュレータ14及びダイオード24間に接続する抵抗体22cと、上記ダイオード24及びコンデンサ26とを備えてレギュレート回路22を構成する。そして、抵抗体22cの抵抗値は、コンデンサ26からレギュレータ14及びダイオード24間側への逆流電流が過大となることを防止するように設計されている。
以上説明した本実施形態によれば、先の第1の実施形態の上記(1)、(2)、(4)、(5)に準じた効果に加えて、更に以下の効果を得ることができる。
(6)レギュレート回路22の備えるキャパシタとして、点火ユニット20内の電子部品の電源となるコンデンサ26を流用した。これにより、レギュレート回路22を設けることに起因した部品点数の増加を極力抑制することができる。
(その他の実施形態)
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・上記各実施形態では、バッテリを搭載することを想定した車両において、バッテリが取り外された場合に有効な対策として本発明を利用したがこれに限らない。例えば、バッテリレス車に搭載される駆動装置(点火ユニット20)に本発明を適用してもよい。更に、バッテリが搭載されている状態であっても、充電にかかわらずバッテリの電圧が上昇しない異常が生じている際には、本発明の適用は有効である。
・レギュレータ14としては、先の図3に例示したものに限らない。例えば制御部14bにより、レギュレータ14の出力端子側の電圧監視に基づきその開閉状態が制御される開閉手段としては、上記サイリスタ14aに限らず、例えばトランジスタ等であってもよい。
・上記各実施形態では、CDI方式の点火ユニット20に本発明を適用したがこれに限らない。例えば、フルトランジスタ点火方式であってもよい。この場合であっても、上記各実施形態で例示したように、出力端子側の電圧が規定電圧となるまで発電機10の交流電力を直流電力に変換して出力する直流変換手段を用いるなら、本発明の適用が有効である。
・その他、内燃機関としては、単気筒内燃機関に限らず、多気筒内燃機関であってもよい。また、火花点火式内燃機関としては、ガソリン機関に限らず、例えばエタノール等を燃料とするものであってもよい。また、車両としては、自動2輪車に限らず、例えば自動4輪車等であってもよい。
第1の実施形態にかかるシステム構成図。 同実施形態にかかるレギュレータの出力特性を示すタイムチャート。 上記レギュレータの回路構成を例示する回路図。 第2の実施形態にかかるシステム構成図。 第3の実施形態にかかるシステム構成図。 従来の駆動システムを示す図。
符号の説明
10…発電機、14…レギュレータ(直流変換手段の一実施形態)、20…点火ユニット(点火コイルの駆動装置の一実施形態)、22…レギュレート回路(電圧印加手段の一実施形態)、40…点火コイル、42…点火プラグ。

Claims (5)

  1. 出力端子側の電圧が規定電圧未満であることを条件に発電機の交流電流を直流電流に変換して出力する直流変換手段の出力側に接続されて且つ、内燃機関の点火コイルを駆動する点火コイルの駆動装置において、
    前記点火コイルを駆動する駆動手段(28,30,32,34,36)と、
    前記直流変換手段から前記駆動手段へと進む方向を順方向とする整流手段(24)と、
    前記整流手段及び前記駆動手段間に接続される蓄電手段(26)と、
    前記直流変換手段の出力する電荷を蓄えて且つ前記蓄電手段とは別のキャパシタ(22b)の電圧を前記整流手段及び前記直流変換手段間に印加する電圧印加手段とを備えることを特徴とする点火コイルの駆動装置。
  2. 前記電圧印加手段は、抵抗体を介して前記キャパシタの電圧を前記整流手段及び前記直流変換手段間に印加することを特徴とする請求項記載の点火コイルの駆動装置。
  3. 前記電圧印加手段は、前記直流変換手段及び前記整流手段間から前記キャパシタへと進む方向を順方向とする整流手段と、前記キャパシタを前記直流変換手段及び前記整流手段間に接続する抵抗体とを備えることを特徴とする請求項記載の点火コイルの駆動装置。
  4. 出力端子側の電圧が規定電圧未満であることを条件に発電機の交流電流を直流電流に変換して出力する直流変換手段の出力側に接続されて且つ、内燃機関の点火コイルを駆動する点火コイルの駆動装置において、
    前記点火コイルを駆動する駆動手段(28,30,32,34,36)と、
    前記直流変換手段から前記駆動手段へと進む方向を順方向とする整流手段(24)と、
    前記整流手段及び前記駆動手段間に接続される蓄電手段(26)と、
    前記直流変換手段及び前記整流手段間に一方の端子が接続されて且つ、前記蓄電手段のうち前記整流手段及び前記駆動手段間側に他方の端子が接続される抵抗体を備えて且つ、前記蓄電手段の電圧を前記抵抗体を介して前記整流手段及び前記直流変換手段間に印加する電圧印加手段とを備えることを特徴とする点火コイルの駆動装置。
  5. 前記駆動手段は、コンデンサ放電式のものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の点火コイルの駆動装置。
JP2008028480A 2008-02-08 2008-02-08 点火コイルの駆動装置 Expired - Fee Related JP5176576B2 (ja)

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