JP2006352997A - ハイブリッド車における電源システムの制御装置及び制御方法 - Google Patents

ハイブリッド車における電源システムの制御装置及び制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 ハイブリッド車の電源システムに対して、小型化及び低コスト化を図ることができる制御装置及び制御方法を提供する。
【解決手段】 エンジン始動モータMGに対して給電する高圧系バッテリHBTと、低圧系バッテリLBTと、高圧系バッテリHBTの電圧を低圧系バッテリLBTの電圧に変換して給電するDCDC変換器DCVと、を含むハイブリッド車における電源システム10の制御装置1は、高圧系バッテリHBTの蓄電容量を検知するバッテリ容量検知装置2と、エンジン始動を検知するエンジン始動検知装置5と、を備えている。制御装置1は、エンジン始動の際に、蓄電容量に対するエンジン始動モータMGを駆動するための電力の差分が所定値下回る場合には、DCDC変換器DCVを非活性制御し、エンジン始動の検知に応じて、DCDC変換器DCVを活性制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ハイブリッド車における電源システムの制御装置及び制御方法に関するものである。
ハイブリッド車は、エンジン、エンジン始動用モータ及びこのモータに接続する高電圧のバッテリを備えている。エンジンを始動する際には、バッテリからエンジン始動用モータに電力が供給される。そして、エンジンが始動すると、エンジン始動用モータは、発電機として機能し、バッテリに電力を供給する。
その一方、ハイブリッド車は、車載電装品に電力を供給する低電圧のバッテリも備えている。この低電圧のバッテリは、高電圧のバッテリからDC/DCコンバータを介して常時充電されている。このため、エンジンを始動する際に、バッテリの長時間放置や気温低下により、バッテリの容量が低下し、必要な電力をエンジン始動用モータに供給できない虞が生じていた。
このような問題を解決するため、低電圧から高電圧に変換するDC/DCコンバータを設け、低電圧のバッテリから、高電圧のバッテリに対して電力を供給する電源システムが考えられる。しかるに、このような電源装置では、高電圧から低電圧に変換するDC/DCコンバータに加え、新たに上述のDC/DCコンバータを設ける必要があるため、電源システムの大型化を招来することとなる。
電源システムの大型化を抑制するために、特許文献1で開示される電源装置は、低電圧のバッテリ及び高電圧のバッテリの間に介在し、双方向の電圧変換が可能であるDC/DCコンバータを備えている。このため、2種類のDC/DCコンバータを備える場合に比して、電源装置の小型化を図ることができる。
さらに、この電源装置では、主蓄電手段(高電圧のバッテリ)は、複数の単位蓄電手段で構成されている。これらの単位蓄電手段は、切り換え手段により、エンジン始動用モータを駆動する際には直列接続され、補機蓄電手段(低電圧のバッテリ)から主蓄電手段に充電する際には並列接続される。すなわち、補機蓄電手段から主蓄電手段に充電の際には、補機蓄電手段と主蓄電手段との電圧差を小さくすることができるため、DC/DCコンバータをさらに小型化できるという特徴を有している。
特開2000−50401(図1)
しかしながら、特許文献1の電源装置では、DC/DCコンバータは、小型化を図ったとはいえ、一方向の電圧変換のみのものを用いる場合よりも、大規模な回路となる。さらに、単位蓄電手段における直並列の切り換え手段が必要となるため、電源装置の複雑化及びその制御の複雑化を招来することとなり問題である。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、バッテリが長時間放置や気温低下により、その蓄電容量が低下した場合であっても、エンジンを始動するために必要な電力をエンジン始動用モータに供給できるハイブリッド車の電源システムに対して、小型化及び低コスト化を図ることができる制御装置及び制御方法の提供を目的とする。
その解決手段は、ハイブリッド車の少なくともエンジン始動モータに対して給電する第1蓄電部と、第2蓄電部と、前記第1蓄電部の電圧を前記第2蓄電部の電圧に変換して給電する電圧変換部と、を含むハイブリッド車における電源システムの制御装置であって、前記第1蓄電部の蓄電容量を検知する蓄電容量検知手段と、エンジン始動を検知するエンジン始動検知手段と、を備え、前記蓄電容量から、前記エンジン始動モータを駆動するための電力を減じた値を余裕電力とするとき、前記エンジン始動の際に、前記余裕電力が、閾値を下回る場合には、前記電圧変換部を非活性制御し、前記エンジン始動の検知に応じて、前記電圧変換部を活性制御するハイブリッド車における電源システムの制御装置である。
また、他の解決手段は、ハイブリッド車の少なくともエンジン始動モータに対して給電する第1蓄電部と、第2蓄電部と、前記第1蓄電部の電圧を前記第2蓄電部の電圧に変換して給電する電圧変換部と、を含むハイブリッド車における電源システムの制御方法であって、前記第1蓄電部の蓄電容量を検知するステップと、エンジン始動を検知するステップと、前記蓄電容量から、前記エンジン始動モータを駆動するための電力を減じた値を余裕電力とするとき、前記エンジン始動の際に、前記余裕電力が、所定の閾値を下回る場合に、前記電圧変換部を非活性制御するステップと、前記エンジン始動の検知に応じて、前記電圧変換部を活性制御するステップと、を備えるハイブリッド車における電源システムの制御方法である。
本発明の制御装置及び制御方法では、エンジン始動の際に蓄電容量に電力の余裕がない場合には、電圧変換部が非活性制御される。この際、第2蓄電部へ給電される電力もエンジン始動モータに振り分けられるため、確実にエンジンを始動することができる。また、電圧変換部が非活性制御される際、第2蓄電部に接続された負荷は、第2蓄電部から給電され続けられるため、負荷の動作が停止することがない。そして、エンジン始動後には、エンジン始動モータに給電する必要がなくなるため、電圧変換部が活性制御され、第2蓄電部への充電が復旧される。
本発明の制御装置では、電圧変換部は、第1蓄電部の電圧から第2蓄電部の電圧への一方向の電圧変換を行う回路で済ませることができるため、電圧変換部を簡単な回路構成にすることができ、小型化を図ることが出来る。
第1及び第2蓄電部は、電気エネルギを充放電できるものであればよく、例えば、具体的には、バッテリでもコンデンサなどが挙げられる。さらに具体的には、バッテリの種類として、水素ニッケル電池、リチウムイオン電池、鉛蓄電池及び燃料電池などの二次電池が挙げられる。また、コンデンサとしては、大容量の空気コンデンサや電解コンデンサを用いることができる。
また、第1蓄電部は、少なくともハイブリッド車のエンジン始動モータに対して給電する構成であればよく、他の部分に給電する構成になっていても良い。
電圧変換部は、第1蓄電部から第2蓄電部を充電する際に、第1蓄電部の電圧から第2蓄電部の充電電圧に変換するものであり、例えば、具体的には、DC−DC変換器が挙げられる。
蓄電容量検知手段は、第1蓄電部の蓄電容量を検知できればよく、例えば、具体的には、第1蓄電部の出力電圧を測定し、予め導出された蓄電量と出力電圧との関係に基づき、蓄電容量を算出する装置が挙げられる。
負荷電力検知手段は、第2蓄電部に接続される負荷の消費電力である負荷電力を検知できればよい。この際、例えば、負荷に流れる電流を測定し、測定結果に基づき、負荷電力を求める手段が挙げられる。あるいは、別例として、予め各々の負荷の状態に対応する消費電力を求め、テーブルに格納したり、変換式を導出したりしておき、各々の負荷について、状態を検知し、その状態に対応するそれぞれの消費電力を前述のテーブルや変換式を参照して求め、それらの合計値を負荷電力とする手段も挙げられる。
エンジン始動検知手段は、ハイブリッド車のエンジン始動を検知できればよく、例えば、具体的には始動用モータの回転数あるいは負荷トルクの変化を検出してエンジン始動を検知する装置が挙げられる。
また、請求項1に記載のハイブリッド車における電源システムの制御装置であって、少なくとも前記第2蓄電部に接続される負荷の消費電力の合計値を、総負荷電力とするとき、前記総負荷電力を検知する総負荷電力検知手段を含み、前記閾値は、前記総負荷電力であるハイブリッド車における電源システムの制御装置とすると良い。
あるいは、請求項6に記載のハイブリッド車における電源システムの制御方法であって、少なくとも前記第2蓄電部に接続される負荷の消費電力の合計値を、総負荷電力とするとき、前記総負荷電力を検知するステップを含み、前記閾値は、前記総負荷電力であるハイブリッド車における電源システムの制御方法とすると良い。
本発明の制御装置及び制御方法では、余裕電力と、総負荷電力との比較により、余裕電力が総負荷電力よりも下回る場合に、電圧変換部を非活性制御し、第2蓄電部側への給電を遮断する。従って、総負荷電力の影響によるエンジン始動モータを駆動する電力の不足を防止し、確実にエンジンを始動することができる。
なお、総負荷電力は、第2蓄電部に接続される負荷の消費電力のみならず、第1蓄電部に接続される負荷の消費電力を含んでいても良い。
また、請求項2に記載のハイブリッド車における電源システムの制御装置であって、前記総負荷電力検知手段は、それぞれの前記負荷について、状態を検知する負荷状態検知手段と、前記負荷の状態に基づき、それぞれの前記負荷における消費電力を導出する負荷消費電力変換手段と、それぞれの前記負荷における消費電力を合計して前記負荷電力を求める総負荷電力演算手段と、を含むハイブリッド車における電源システムの制御装置とすると良い。
あるいは、請求項7に記載のハイブリッド車における電源システムの制御方法であって、前記総負荷電力を検知するステップは、それぞれの前記負荷について、状態を検知するステップと、前記負荷の状態に基づき、それぞれの前記負荷における消費電力を導出するステップと、それぞれの前記負荷における消費電力を合計して前記負荷電力を求めるステップと、を含むハイブリッド車における電源システムの制御方法とすると良い。
本発明の制御装置及び制御方法では、それぞれの負荷について、状態を検知し、検知した状態に基づき、総負荷電力が求められている。例えば、負荷に流れる電流を測定して負荷電力を求める場合に比して、電流計などを必要としないため、簡単な回路構成にすることができる。
負荷状態検知手段としては、負荷の通電状態や動作状態などを検知できればいずれのものであってもよい。例えば、具体的には、各負荷の電源スイッチや動作モード設定スイッチの状態を検知したり、各負荷の状態を示す信号を取り出して検知したりする手段が挙げられる。
また、請求項1に記載のハイブリッド車における電源システムの制御装置であって、前記閾値は、少なくとも前記第2蓄電部に接続されるそれぞれの負荷における最大消費電力の合計値に基づき、予め決定されてなる所定値であるハイブリッド車における電源システムの制御装置とすると良い。
あるいは、請求項6に記載のハイブリッド車における電源システムの制御方法であって、前記閾値は、少なくとも前記第2蓄電部に接続されるそれぞれの負荷における最大消費電力の合計値に基づき、予め決定されてなる所定値であるハイブリッド車における電源システムの制御方法とすると良い。
本発明では、それぞれの負荷における最大消費電力の合計値に基づき、閾値を決定している。この閾値は、例えば、それぞれの負荷における最大消費電力の合計値に対して、所定の定数を乗じて得ることできる。この場合、負荷における最大消費電力と実際に消費される電力との関係を実測などにより求め、その関係から適切な定数を求める。すなわち、適切な定数を設定すれば、負荷の消費電力に応じた、電圧変換部の非活性制御を行うことができる。
本発明の電源システムの制御装置では、このように電圧変換部の非活性制御を行う際に、それぞれの負荷の消費電力を検知する手段を省略して制御装置を構成することができ、ひいては、電源システム全体の小型化を図ることができる。
また、請求項1に記載のハイブリッド車における電源システムの制御装置であって、前記閾値は、前記第1蓄電部の最大容量に基づき、予め決定されてなる所定値であるハイブリッド車における電源システムの制御装置とすると良い。
あるいは、請求項6に記載のハイブリッド車における電源システムの制御方法であって、前記閾値は、前記第1蓄電部の最大容量に基づき、予め決定されてなる所定値であるハイブリッド車における電源システムの制御方法とすると良い。
ハイブリッド車における電源システムでは、第1蓄電部は、耐久性、すなわち、長寿命が要求される部分である。例えば、第1蓄電部にバッテリを用いる場合では、過放電、すなわち、第1蓄電部の電力容量が減少した状態における放電が生じるとバッテリの寿命に影響することとなり問題である。
本発明の電源システムの制御装置及び制御方法では、第1蓄電部の最大容量に基づき、閾値を決定している。この閾値は、例えば、第1蓄電部の最大容量に対して、所定の定数を乗じて得ることができる。この定数を適切に設定することで、第1蓄電部の電力容量に応じて、電圧変換部の非活性制御を行うことができ、ひいては、第1蓄電部の過放電を防止することができる。
本発明によれば、バッテリが長時間放置や気温低下により、その蓄電容量が低下した場合であっても、エンジンを始動するために必要な電力をエンジン始動用モータに供給できるハイブリッド車の電源システムに対して、小型化を図ることができる制御装置及び制御方法を提供することが可能となる。
以下、本発明のハイブリッド車における電源の制御装置及び制御方法について具体化した実施形態を図1〜図9を参照しつつ詳細に説明する。
(第1実施形態)
第1実施形態にかかるハイブリッド車における電源システム10は、図1に示すように、二系統の電源ライン、すなわち、エンジン始動モータMGを駆動するための高圧電源ラインHV+,HV−(以後、これらを合わせてHVとも言う)と、電装品の電源である低圧電源ラインLV+,LV−(以後、これらを合わせてLVとも言う)を有している。
このうち高圧電源ラインHVには、結合シャフトLSを介してエンジンEGに機械的に結合されているエンジン始動モータMGと、高圧系バッテリHBTと、DCDC変換器DCVとが接続されている。
エンジン始動モータMGは、高圧系バッテリHBTからの給電により回転し、結合シャフトLSを介してエンジンEGを起動させる。また、エンジンEGの起動後には、エンジン始動モータMGは、逆にエンジンEGにより駆動され、発電機として機能する。エンジン始動モータMGにより発電された電力は、高圧系バッテリHBTに供給され、高圧系バッテリHBTが充電される。
また、入力端子IN+,IN−が高圧電源ラインHVに接続されるDCDC変換器DCVは、公知の手段により高圧電源ラインHVの電圧を低圧電源ラインLVの電圧に変換して給電する。また、DCDC変換器DCVは、活性制御端子ENを有しており、活性制御端子ENの入力レベルがハイレベルの場合には、電圧変換動作を実行する。一方、活性制御端子ENの入力レベルがローレベルの場合には、電圧変換動作を停止する。この場合には、DCDC変換器DCVの動作電流も遮断される。
次いで、DCDC変換器DCVの出力端子OUT+,OUT−が接続される低圧電源ラインLVには、低圧系バッテリLBTと、負荷L1〜Lnと、制御装置1とが接続されている。低圧系バッテリLBTは、負荷L1〜Lnに給電すると共に、DCDC変換器DCVから給電を受けて充電される。
第1実施形態にかかるハイブリッド車における電源システム10の制御装置1は、バッテリ容量検知装置2と、負荷状態検知装置3と、負荷消費電力参照テーブル4と、エンジン始動検知装置5と、マイコン6とを備えている。なお、バッテリ容量検知装置2は、請求項1の蓄電容量検知手段に、エンジン始動検知装置5は、請求項1のエンジン始動検知手段に、それぞれ対応している。また、負荷状態検知装置3、負荷消費電力参照テーブル4及びマイコン6は、請求項1の総負荷電力検知手段を構成している。
また、制御装置1の電源は、低圧電源ラインLVから供給されているため、エンジン始動モータMGが始動されて、高圧電源ラインHVの電源電圧が変動したとしても、その影響を受けないため、安定して動作することができる。
バッテリ容量検知装置2は、高圧電源ラインHV+,HV−の電圧を入力とし、充電容量及び電圧の関係に基づく公知の手法により、高圧系バッテリHBTの充電容量を検知し、その結果をデジタル変換した容量値KBJをマイコン6に出力する。
負荷状態検知装置3は、負荷L1〜Lnにそれぞれ接続され、これらの通電の状態や動作モードの状態を検知する。具体的には、負荷L1〜Lnのスイッチの状態や内部の電源電圧などを検知する。また、検知された負荷L1〜Lnの状態は、状態信号LSTに変換され、マイコン6に出力される。
負荷消費電力参照テーブル4は、公知の記憶装置で構成され、アドレスADごとに、負荷L1〜Lnの種別KD、状態ST及び消費電力PWの値が予め格納されている。この負荷消費電力参照テーブル4におけるアドレスAD、データ信号及び制御信号は、マイコン6に接続されており、アドレスADに対する読み出し制御に応じて、種別KD、状態ST及び消費電力PWの各データが出力される。
負荷消費電力参照テーブル4に格納されている種別KD、状態ST及び消費電力PWの内容を図2に示す。種別KDは、負荷の種別を示し、本例では、負荷1、負荷2及び負荷nのうちいずれを示すデータが格納される。状態STは、種別KDで指定される負荷の状態、例えば、電源のON/OFFや動作モードの状態を示す。消費電力PWは、種別KD及び状態STで指定される負荷の状態における消費電力を示す。この消費電力は、予め測定された値が用いられる。
図2において、負荷L1(例えば室内灯)は、状態STとして状態1(本例では電源OFF)及び状態2(本例では電源ON)を有し、状態1の場合には消費電力PWは0[W]であり、状態2の場合には消費電力PWは2[W]である。また、負荷n(例えばエアコン)は、状態STとして3つの状態、すなわち、状態1(本例では電源OFF)、状態2(本例では弱冷モード)及び状態3(本例では強冷モード)を有し、それぞれの状態に対応する消費電力PWは、それぞれ0[W]、3[W]及び10[W]となっている。
エンジン始動検知装置5は、エンジンEGの回転数EGNを検出する公知の回転計で構成される。検出された回転数EGNは、後述するマイコン6において、所定の回転数と比較され、エンジンEGが始動したか否かが判定される。本例では、回転数EGNの検出により、エンジン始動の検知を例示しているが、例えば、エンジンEGの燃焼ガスにおける酸素ガスの濃度など、エンジンEGが始動して燃焼が行われているか否かを判断して、エンジン始動の検知を行ってもよい。
マイコン6は、図示しない公知のCPU、プログラムを格納する記憶装置及びデータを入出力する外部ポートを備え、予め格納されるプログラムにより、CPUが制御され、演算処理や比較処理などが実行される。
マイコン6には、バッテリ容量検知装置2の容量値KBJ、負荷状態検知装置3の状態信号LST、エンジン始動検知装置5のエンジン始動検知信号EGON及び図示しないエンジン制御装置からのエンジン始動要求信号ESRが入力されている。また、マイコン6は、DCDC変換器DCVの活性制御端子ENに活性制御信号DCCを、エンジン制御装置にエンジン始動許可信号ESPを出力している。さらに、負荷消費電力参照テーブル4には、アドレスADを出力し、このアドレスADに応じて出力される負荷の種別KD、状態ST及び消費電力PWを取り込む。
なお、第1実施形態では、プログラムにより制御されるCPUを含む装置を例示したが、ハードウェアにより制御されるシーケンサなどを用いることもできる。
また、第1実施形態における、高圧系バッテリHBT、低圧系バッテリLBT、DCDC変換器DCV、バッテリ容量検知装置2、エンジン始動検知装置5は、請求項1〜2における、第1蓄電部、第2蓄電部、電圧変換部、蓄電容量検知手段及びエンジン始動検知手段に対応する。
第1実施形態にかかるハイブリッド車における電源システム10では、エンジンEGを始動する際に、高圧系バッテリHBT及び各負荷の状態に応じて、DCDC変換器DCVの活性制御が行われる。このような電源システム10の制御手順について図3及び図4を参照して説明する。
図3は、電源システム10の制御手順を示すフローチャートである。
まず、ステップS1において、高圧系バッテリHBTの容量値KBJを取得する。具体的には、バッテリ容量検知装置2が、高圧系バッテリHBTの容量を検知し、容量値KBJをマイコン6に出力する。マイコン6は、この容量値KBを取り込む。
ステップS2において、余裕電力値PWMを算出する。具体的には、マイコン6において、容量値KBJからエンジン始動モータ駆動電力MPを減じる演算処理が実行される。
ステップS3において、総負荷電力LPJを取得する。具体的には、マイコン6は、負荷状態検知装置3から出力される負荷L1〜Lnの負荷の状態STを取得し、負荷消費電力参照テーブル4を参照して、それぞれの負荷の状態STに対応する消費電力PWを求め、さらに、その合計値である総負荷電力LPJを算出する。さらに、ステップS3における制御手順の詳細について図4を参照して説明する。
ステップS31において、負荷消費電力参照テーブル4の参照の対象負荷種別KDJを負荷L1にセットする。また、このとき総負荷電力LPJを初期化(0にセット)する。
ステップS32において、負荷状態検知装置3で検知される対象負荷種別KDJに対応する状態STJを取得する。
ステップS33において、負荷消費電力参照テーブル4を参照して取得された状態STJに対応する消費電力PWを取得する。
ステップS34において、取得された消費電力PWを総負荷電力LPJに加えて、総負荷電力LPJの値を更新する。
ステップS35において、全負荷種別に対して消費電力PWの参照が終了したか否かを判断する。終了していない場合(No)には、ステップS36に進み、終了している場合(Yes)にはステップS3の処理を終了する。
ステップS36において、対象負荷種別KDJを次の負荷にセットし、ステップS32に戻る。
以上のように動作するため、第1実施形態における、負荷状態検知装置3、負荷消費電力参照テーブル4及びマイコン6は、請求項3における、負荷状態検知手段、負荷消費電力変換手段及び負荷電力演算手段に、それぞれ対応する。
図3に戻り、ステップS4において、ステップS2で求めた余裕電力値PWMと、ステップS3で求めた総負荷電力LPJとを比較する。比較の結果、余裕電力値PWMがエンジン始動モータ駆動電力MP下回る場合(No)には、高圧系バッテリHBTに蓄電容量の余裕がないと判断し、ステップS6に進む。これ以外の場合(Yes)には、高圧系バッテリHBTに蓄電容量の余裕があると判断し、ステップS5に進む。
ステップS5において、DCDC変換器DCVを非活性制御する。具体的には、マイコン6は、DCDC変換器DCVの活性制御端子ENにハイレベルをセットし、DCDC変換器DCVは、活性制御端子ENの入力に応じて、電圧変換動作を停止する。これに伴い、高圧電源ラインHVからDCDC変換器DCVに流入する電流も遮断される。
ステップS6において、エンジン始動許可を発令する。具体的には、マイコン6は、エンジン始動許可信号ESPにハイレベルを出力する。このエンジン始動許可信号ESPに応じて、図示しない公知のECUが、エンジン始動モータMGを回転させるための制御を開始する。エンジン始動モータMGの回転に応じて、結合シャフトLSで機械的に結合したエンジンEGが始動を開始する。
ステップS7において、エンジンが始動したか否かを判断する。具体的には、マイコン6は、エンジン始動検知装置5から出力される回転数EGNと所定の回転数閾値EGNSとを比較し、回転数EGNが回転数閾値EGNSを上回る場合(Yes)にエンジンEGが始動したと判断し、ステップS8に進む。なお、回転数閾値EGNSは、エンジン始動モータMGの始動の際の回転数を上回るように設定されている。
エンジンが始動されたと判定された場合には、ステップS8において、DCDC変換器DCVを活性制御する。すなわち、エンジンEGの始動により、高圧電源ラインHVからエンジン始動モータMGへの給電が不要になるため、DCDC変換器DCVへの給電を再開しても問題ないからである。具体的には、マイコン6は、活性制御信号DCCにローレベルを出力し、DCDC変換器DCVは、活性制御信号DCCに応じて、電圧変換動作を再開あるいは継続する。
ステップS9において、エンジン始動不許可を発令する。具体的には、マイコン6は、エンジン始動許可信号ESPにローレベルを出力する。このエンジン始動許可信号ESPに応じて、図示しないECUは、エンジンEGを始動するための制御を停止する。すなわち、エンジン始動モータMGは、モータとしての動作を停止し、以後は、高圧系バッテリHBTを充電するための発電機として動作することになる。
第1実施形態にかかる制御装置1及び制御方法によれば、高圧系バッテリHBTから低圧系バッテリLBTへの一方向のみの電圧変換を行うDCDC変換器DCVを制御して、エンジン始動モータMGを回転するのに必要な電力を確保することができる。エンジン始動モータMGを回転するのに必要な電力を確保するため、双方向の電圧変換を行うDCDC変換器を用いた特許文献1の電源システムよりも小型化を図ることが出来る。
また、第1実施形態にかかる制御装置及び制御方法では、余裕電力値PWMと、総負荷電力LPJとの比較により、余裕電力値PWMが総負荷電力LPJよりも下回る場合に、DCDC変換器DCVを非活性制御し、低圧電源ラインLV側への給電を遮断する。従って、総負荷電力LPJの影響によるエンジン始動モータMGを駆動する電力の不足を防止し、確実にエンジンEGを始動することができる。
また、第1実施形態にかかる制御装置及び制御方法では、それぞれの負荷L1〜Lnについて、状態STを検知し、検知した状態STに基づき、総負荷電力LPJが求められている。例えば、負荷L1〜Lnに流れる電流を測定して総負荷電力LPJを求める場合に比して、電流計などを必要としないため、簡単な回路構成にすることができる。
(第1変形形態)
次いで、第1実施形態の電源システム10の制御手順を変形した第1変形形態について、図5を参照して説明する。
第1実施形態の制御手順(図3)では、ステップS4において、余裕電力値PWMと、総負荷電力LPJとを比較し、余裕電力値PWMが総負荷電力LPJ以上の値をとる場合には、ステップS6に進み、DCDC変換器DCVの非活性制御をしないでエンジン始動許可を発令していた。
これに対して、第1変形形態の制御手順では、ステップS4において余裕電力値PWMが総負荷電力LPJ以上の値をとる場合(No)には、ステップS41に進み、余裕電力値PWMと、高圧系バッテリHBTの最大容量値KBMに基づく容量閾値KBTとを比較する。
容量閾値KBTは、高圧系バッテリHBTの最大容量値KBMに対して定数Kを乗じて算出される。本例では、この定数Kが0.5(50%)に設定されている。このため、余裕電力値PWMと総負荷電力LPJの比較において、余裕があると判断された場合でも、余裕電力値PWMが容量値KBMの50%を下回る場合には、ステップS5に進み、DCDC変換器DCVが非活性制御される。このようにすると、高圧系バッテリHBTの過放電を防止できるため、高圧系バッテリHBTの耐久性を向上させることができる。
なお、容量閾値KBTの最小値は、エンジン始動モータMG及びその他車両走行にかかる各種機器を駆動可能な容量値である。このような設定であると、容量に余裕がなくなるため、過放電の防止のために、上述のようにマージンを含めた最小値よりも大きな値にすることが好ましい。
(第2実施形態)
次いで図6及び図7を参照して、第2実施形態にかかるハイブリッド車における電源システム10Aの制御装置1Aについて説明する。なお、以下では、第1実施形態に対して異なる部分を中心に説明し、同様な部分についてはその説明を簡略化あるいは省略する。
第1実施形態にかかる制御装置1(図1)では、負荷状態検知装置3により、負荷L1〜Lnの状態STJが検知され、負荷消費電力参照テーブル4により、状態STJに応じた消費電力PWが参照されて、総負荷電力LPJが算出されていた。この総負荷電力LPJは、高圧系バッテリHBTの容量値KBJからエンジン始動モータ駆動電力MPを減じた余裕電力値PWMと比較され、その結果に応じて、DCDC変換器DCVの非活性制御がなされていた(図3参照)。
これに対して、図6に示す第2実施形態にかかる制御装置1Aでは、第1実施形態における総負荷電力LPJに代わり、負荷L1〜Lnの最大消費電力の合計値である総負荷最大電力PWTに基づき予め決定される電力閾値LPTを余裕電力値PWMと比較し、DCDC変換器DCVの非活性制御の判断を行っている。制御装置1Aでは、総負荷電力LPJを算出する必要がないため、総負荷電力LPJを求めるための負荷状態検知装置3及び負荷消費電力参照テーブル4を省略することができる。ひいては、制御装置1よりも小規模な回路で構成することができ、より小型化を図ることができる。
図7は、第2実施形態にかかる制御装置1Aの制御手順を示すフローチャートである。このうちステップS42において、上述の電力閾値LPTと、ステップS2で算出された余裕電力値PWMとを比較する。比較の結果、上述の余裕電力値PWMが電力閾値LPTよりも小さい場合(Yes)には、第1実施形態と同様に、高圧系バッテリHBTの容量値KBJに電力の余裕がないと判断し、ステップS5に進み、DCDC変換器DCVを非活性制御する。以後の処理は、第1実施形態と同様である。
なお、電力閾値LPTは、具体的には、総負荷最大電力PWTに対して定数が乗じられて算出される。本例では、定数として1が設定されているため、電力閾値LPTは、総負荷最大電力PWTに等しくされている。
これにより、第2実施形態にかかる制御装置1Aでは、第1実施形態にかかる制御装置1と同様に、高圧系バッテリHBTに接続される負荷L1〜Lnの消費電力に応じて、DCDC変換器DCVを活性制御することができる。さらに、制御装置1に比して負荷状態検知装置3及び負荷消費電力参照テーブル4を書略することができるため、制御装置1Aをより簡易な回路構成にすることができる。
なお、上述では、総負荷最大電力PWTに基づき、電力閾値LPTを算出した場合を例示したが、電力閾値LPTは、負荷の消費電力に応じた値であればいずれのものであってもよい。例えば、総負荷最大電力PWTに代わり、それぞれの負荷の定格消費電力や平均消費電力などの合計値などが挙げられる。また、総負荷最大電力PWTに定数1を乗じて電力閾値LPTを算出した場合を例示したが、負荷が実際に取り得る状態の状況に応じて、1より小さい値にしてもよい。
(第2変形形態)
次いで、第2実施形態の電源システム10Aの制御手順を変形した第2変形形態について、図8を参照して説明する。
第2実施形態の制御手順(図7)では、ステップS42において、余裕電力値PWMと、電力閾値LPTとを比較して、DCDC変換器DCVの非活性制御を行うか否かの判断を行っている。
これに対して、第2変形形態の制御手順では、ステップS42に代わるステップS41において、余裕電力値PWMと、高圧系バッテリHBTの最大容量値KBMに基づく容量閾値KBTとが比較される。なお、この容量閾値KBTは、第1変形形態における容量閾値KBTと同様に、高圧系バッテリHBTの最大容量値KBMに対して定数Kを乗じて算出される。第2変形形態では、この定数Kは0.5に設定されている。
この比較の結果、余裕電力値PWMが容量値KBMの50%を下回る場合には、ステップS5に進み、DCDC変換器DCVを非活性制御する。このようにすると、高圧系バッテリHBTの過放電を防止でき、高圧系バッテリHBTの耐久性を向上させることができる。
(第3変形形態)
次いで、第2実施形態の電源システム10Aの制御手順を変形した第3変形形態について、図9を参照して説明する。
第2実施形態の制御手順(図8)では、ステップS42において、余裕電力値PWMと、電力閾値LPTとを比較し、余裕電力値PWMが電力閾値LPT以上の値を取る場合には、ステップS6に進み、DCDC変換器DCVの非活性制御をしないでエンジン始動許可を発令する。
これに対して、第3変形形態の制御手順(図9)では、余裕電力値PWMが電力閾値LPT以上の値を取る場合には、ステップS41に進み、余裕電力値PWMと、高圧系バッテリHBTの最大容量値KBMに基づく容量閾値KBTとを比較する。第3変形形態における容量閾値KBTも、第2変形形態における容量閾値KBTと同様に、容量値KBMの50%になるように設定されている。このため、余裕電力値PWMと総負荷電力LPJの比較において、余裕があると判断された場合でも、余裕電力値PWMが容量値KBMの50%を下回る場合には、ステップS5に進み、DCDC変換器DCVが非活性制御される。従って、高圧系バッテリHBTの過放電を防止できるため、高圧系バッテリHBTの耐久性を向上させることができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは言うまでもない。
例えば、本明細書の実施形態では、マイコンを利用して比較処理及び演算処理を行う制御装置を例示したが、各比較処理及び演算処理について、ハードウェア装置で処理を行うものにも本発明を適用することができる。また、閾値など制御で用いられる値は、デジタル値であっても、アナログ値であってもよい。例えば、本例における比較処理では、マイコンを利用して、デジタル値同士の比較を行っている。この比較処理部分について、オペアンプ回路を利用して、アナログ値同士の比較を行うものに置き換えた場合にも、本発明を適用することができる。
第1実施形態にかかる電源システム10の構成を示すブロック回路図である。 負荷消費電力参照テーブルの内容を示す説明図である。 第1実施形態にかかる電源システム10の制御手順を示すフローチャートである。 ステップS3を詳細に説明するためのフローチャートである。 第1変形形態にかかる電源システム10の制御手順を示すフローチャートである。 第2実施形態にかかる電源システム10Aの構成を示すブロック回路図である。 第2実施形態にかかる電源システム10Aの制御手順を示すフローチャートである。 第2変形形態にかかる電源システム10Aの制御手順を示すフローチャートである。 第3変形形態にかかる電源システム10Aの制御手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1、1A 制御装置
2 バッテリ容量検知装置
3 負荷状態検知装置
4 負荷消費電力参照テーブル
5 エンジン始動検知装置
6 マイコン
10、10A 電源システム
DCV DCDC変換器
EG エンジン
HBT 高圧系バッテリ
KBT 容量閾値
LBT 低圧系バッテリ
LPJ 総負荷電力
LPT 電力閾値
MG エンジン始動モータ

Claims (10)

  1. ハイブリッド車の少なくともエンジン始動モータに対して給電する第1蓄電部と、
    第2蓄電部と、
    前記第1蓄電部の電圧を前記第2蓄電部の電圧に変換して給電する電圧変換部と、
    を含むハイブリッド車における電源システムの制御装置であって、
    前記第1蓄電部の蓄電容量を検知する蓄電容量検知手段と、
    エンジン始動を検知するエンジン始動検知手段と、
    を備え、
    前記蓄電容量から、前記エンジン始動モータを駆動するための電力を減じた値を余裕電力とするとき、
    前記エンジン始動の際に、前記余裕電力が、閾値を下回る場合には、前記電圧変換部を非活性制御し、
    前記エンジン始動の検知に応じて、前記電圧変換部を活性制御する
    ハイブリッド車における電源システムの制御装置。
  2. 請求項1に記載のハイブリッド車における電源システムの制御装置であって、
    少なくとも前記第2蓄電部に接続される負荷の消費電力の合計値を、総負荷電力とするとき、前記総負荷電力を検知する総負荷電力検知手段を含み、
    前記閾値は、前記総負荷電力である
    ハイブリッド車における電源システムの制御装置。
  3. 請求項2に記載のハイブリッド車における電源システムの制御装置であって、
    前記総負荷電力検知手段は、
    それぞれの前記負荷について、状態を検知する負荷状態検知手段と、
    前記負荷の状態に基づき、それぞれの前記負荷における消費電力を導出する負荷消費電力変換手段と、
    それぞれの前記負荷における消費電力を合計して前記負荷電力を求める総負荷電力演算手段と、
    を含む
    ハイブリッド車における電源システムの制御装置。
  4. 請求項1に記載のハイブリッド車における電源システムの制御装置であって、
    前記閾値は、少なくとも前記第2蓄電部に接続されるそれぞれの負荷における最大消費電力の合計値に基づき、予め決定されてなる所定値である
    ハイブリッド車における電源システムの制御装置。
  5. 請求項1に記載のハイブリッド車における電源システムの制御装置であって、
    前記閾値は、前記第1蓄電部の最大容量に基づき、予め決定されてなる所定値である
    ハイブリッド車における電源システムの制御装置。
  6. ハイブリッド車の少なくともエンジン始動モータに対して給電する第1蓄電部と、
    第2蓄電部と、
    前記第1蓄電部の電圧を前記第2蓄電部の電圧に変換して給電する電圧変換部と、
    を含むハイブリッド車における電源システムの制御方法であって、
    前記第1蓄電部の蓄電容量を検知するステップと、
    エンジン始動を検知するステップと、
    前記蓄電容量から、前記エンジン始動モータを駆動するための電力を減じた値を余裕電力とするとき、前記エンジン始動の際に、前記余裕電力が、所定の閾値を下回る場合に、前記電圧変換部を非活性制御するステップと、
    前記エンジン始動の検知に応じて、前記電圧変換部を活性制御するステップと、
    を備える
    ハイブリッド車における電源システムの制御方法。
  7. 請求項6に記載のハイブリッド車における電源システムの制御方法であって、
    少なくとも前記第2蓄電部に接続される負荷の消費電力の合計値を、総負荷電力とするとき、前記総負荷電力を検知するステップを含み、
    前記閾値は、前記総負荷電力である
    ハイブリッド車における電源システムの制御方法。
  8. 請求項7に記載のハイブリッド車における電源システムの制御方法であって、
    前記総負荷電力を検知するステップは、
    それぞれの前記負荷について、状態を検知するステップと、
    前記負荷の状態に基づき、それぞれの前記負荷における消費電力を導出するステップと、
    それぞれの前記負荷における消費電力を合計して前記負荷電力を求めるステップと、
    を含む
    ハイブリッド車における電源システムの制御方法。
  9. 請求項6に記載のハイブリッド車における電源システムの制御方法であって、
    前記閾値は、少なくとも前記第2蓄電部に接続されるそれぞれの負荷における最大消費電力の合計値に基づき、予め決定されてなる所定値である
    ハイブリッド車における電源システムの制御方法。
  10. 請求項6に記載のハイブリッド車における電源システムの制御方法であって、
    前記閾値は、前記第1蓄電部の最大容量に基づき、予め決定されてなる所定値である
    ハイブリッド車における電源システムの制御方法。
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