JP5176326B2 - 電気泳動表示パネルの駆動方法並びに駆動装置、電気泳動表示装置、および電子機器 - Google Patents
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Description
この特許文献1にも示されているように、一方の電極が複数のセグメントに分割されて構成され、セグメントごとに他方の電極(共通電極)との間で電圧が印加されることで各セグメントにおける表示が行われ、また、印加電圧の極性を切り換えることにより、そのセグメントの表示色が切り換えられる。このような電気泳動表示パネルでは、白色の粒子がパネルの前面側に移動したセグメントにおける表示と、逆に黒色の粒子がパネルの前面側に移動したセグメントにおける表示とにおけるコントラストを高くできる。また、電気泳動表示においては一般に、表示状態の保持性が良好である。これらのことから、高品質で省電力な表示が可能となっている。
このような駆動方法により、白から黒へ、および黒から白への表示色の変更を並行して行うことができるため、例えば各セグメントの表示変更にあたり全セグメントを一旦、例えば白色表示として表示パターンを消去したのち、黒色とすべきセグメントの表示変更を行う場合などと比べて自然な表示切換えを実現でき、表示品質を高められる。
同じパルスを印加するため、電気泳動粒子の分散系に電圧勾配は生じず、表示の変化は起こらないはずであるが、特に、連続的に駆動する場合、例えば時計の時刻修正モードで「秒」の数字表示を毎秒カウントアップする際などに、このような現象が顕著となる。例えば、黒色に保持すべきセグメントの場合、徐々に白っぽく視認されるようになり、表示品質が低下してしまう。
すなわち、第1駆動信号においては、共通電極に印加するパルスと、表示を保持すべきセグメントのセグメント電極に印加するパルスとのそれぞれにおいて、ハイインピーダンス状態の挿入により、パルス電位が二電位の間で切り替わる際の電位印加が停止されるので、たとえ、共通電極に印加されるパルスの電圧波形と、表示を保持すべきセグメントのセグメント電極に印加されるパルスの電圧波形とに遅延などが生じていたとしても、それが一因となってパルス電位の切り替わり時に生じ得る電位差を抑止できる。ここで、パルス電位の切り替わり時に電位差が生じる原因はパルスの遅延に限られないが、要するに、ハイインピーダンス状態の挿入により、パルス電位の切り替わりの際に電気泳動粒子の分散系に電界が印加されないので、表示を保持すべきセグメントの表示色を確実に保持でき、表示を保持すべきセグメントにおける表示品質の低下を防止できる。
すなわち、本出願人は、ハイインピーダンス状態を挿入して駆動すると、上記のとおり、表示を保持しているセグメント部分の表示品質低下を防止できるが、一方で、駆動信号にハイインピーダンス状態が挿入されるために、ハイインピーダンスを挿入しない場合に比べて、単位時間あたり(例えば1秒間)に各電極間に電位差を発生させる時間が短くなり、コントラストが低下するという新たな課題を見出した。
これに対し、本発明では、表示の書き換えが所定時間以上の場合には、各電極をハイインピーダンス状態に維持する表示保持期間が存在するために、駆動信号にハイインピーダンス状態を挿入しないことによって、表示の書き換えの際に両電極に電位差が生じることがあったとしても、その影響による表示品質の低下の影響は小さくできる。そして、駆動信号にハイインピーダンス状態を挿入しないために、コントラストを向上することができる。
すなわち、第2駆動信号においては、ハイインピーダンス状態が挿入されないため、その分、各電極間の電位差を持たせる時間を長くでき、コントラストを向上することができる。そのうえ、第2駆動信号が入力されるのは短時間であり、この第2駆動信号の入力後は、各電極をハイインピーダンス状態に維持する表示保持状態となるため、駆動信号にハイインピーダンス状態を挿入しなくても表示品質の低下は殆ど発生せず、これにより表示品質およびコントラストを向上できる。なお、ハイインピーダンス状態とするには、駆動装置における電源入力を切るなどの公知の方法により実現できるし、そのほか、任意の方法により行ってもよい。
従って、本発明では、表示の書き換えが所定時間未満の間隔であるか所定時間以上の間隔であるかによって、駆動信号にハイインピーダンス状態を挿入するか否かを制御しているために、各表示の状態に適した制御を行うことでき、全体として表示品質およびコントラストの向上を図ることができる。
一方、前記書換信号の入力間隔が、使用者によって設定された入力間隔閾値未満の場合、すなわち、各書換処理がほぼ連続して行われる場合には、ハイインピーダンス状態が挿入された第1駆動信号で表示パネルを駆動する。
従って、各書換処理に応じて最適な制御が行えるので、表示品質やコントラストを全体として向上することができる。しかも、このようなコントラストの低下を抑えることのできる最適な駆動を、使用者が入力間隔閾値を設定するだけで、簡単に行うことができる。
本発明によれば、各表示モードごとに、ハイインピーダンス状態を挿入した第1駆動信号で表示パネルを駆動するか、ハイインピーダンス状態が挿入されていない第2駆動信号で駆動するかを設定できるので、各表示モードごとに、表示品質やコントラストの低下を抑える好適な駆動方法で表示パネルを駆動できる。しかも、このようなコントラストの低下を抑えることのできる好適な駆動を、各表示モードごとに、予め、連続書換表示モードまたは非連続書換表示モードに設定するだけで簡単に行うことができる。
この発明によれば、パルスにおける電位の切り替わりのすべてのタイミングでハイインピーダンス状態を挿入するので電位差が生じる余地がない。例えばパルスの1周期おきにハイインピーダンスの挿入を行う場合などと比べて、表示を保持すべきセグメントの表示品質の低下をより確実に防止できる。
この発明によれば、共通電極および各セグメント電極に一律、同じタイミングでハイインピーダンス状態を挿入する処理を行えばよいので、簡略に駆動できる。
また、書換信号の入力間隔に基づいて第1駆動信号または第2駆動信号を選択すれば、実際の書換信号の入力に基づいて適切な駆動信号が選択されるので、常に適切な駆動信号で表示パネルを駆動することができる。
一方、表示モードに基づいて第1駆動信号または第2駆動信号を選択すれば、書換信号の入力に基づいて駆動信号を選択する場合のように、駆動処理中の判定処理が不要となるため、駆動装置の負荷を軽減することができる。
なお、ハイインピーダンス状態は、各パルスの立ち上がり毎および立ち下がり毎に挿入することが好ましい。また、電気泳動表示パネルを第1駆動信号で駆動する場合には、表示を変更すべきセグメントに対応するセグメント電極に印加する駆動信号にも、共通電極、および表示を保持すべきセグメントのセグメント電極に印加する駆動信号(パルス)に挿入するハイインピーダンス状態と、同一のタイミングでハイインピーダンス状態を挿入することが好ましい。
本発明の電子機器は、前述の電気泳動表示装置を備えたことを特徴とする。
これらの発明によれば、前述の電気泳動表示装置を備えることから、前述と同様の作用および効果を享受できる。
また、時計の機能として通常不可欠な時刻修正時などの連続駆動時に表示品質の低下が生じず、操作ボタンの操作によりカウントアップされる数字等が視認し易い。
さらに、ハイインピーダンス挿入による省電力化により、電池寿命を延ばせる。
そして、駆動装置を簡素に、安価に実現できるため、時計の量産に貢献できる。
以下、本発明の第1実施形態を図面を参照して説明する。
[1.全体構成]
図1は、本実施形態に係る時計1の斜視図である。
本実施形態の表示装置3としての時計1は、図1に示すように、円環状のケース2と、当該ケース2の内部に収納されて時刻や日付等を表示する電気泳動表示装置3とを備えて構成されている。この時計1は、円環状のケース2の中に腕などを通して装着するブレスレットタイプの時計となっている。
図2は、表示装置3の平面図である。
電気泳動表示装置3は、図2に示すように、制御基板4と、この制御基板4により駆動を制御されて時刻等を表示する電気泳動表示パネル5とを備えて構成されている。これら制御基板4および表示パネル5は、別個に製造され、異方性導電膜(ACF;Anisotropic Conductive Film)などによる配線部材Cで互いに接続されている。制御基板4および表示パネル5は、この配線部材Cの部分で折り返され、重ねられてケース2に収容される。
制御基板4には、時計1全体を制御する制御用コントローラ41と、表示パネル5の駆動装置としてのドライバIC42と、スイッチ素子43と、水晶発振回路素子44とが実装されている。
図3は、表示パネル5の構成を示す模式図である。
表示パネル5は、透明な共通電極51と、この共通電極51に対向するように各セグメント54(図4参照)ごとに配置されたセグメント電極52と、これら共通電極51およびセグメント電極52の間に設けられた電気泳動層53とを備えて構成されている。電気泳動層53は、多数のマイクロカプセル531が密集配置されることによって形成され、各マイクロカプセル531には、多数の帯電粒子が分散した電気泳動粒子分散液532がそれぞれ封入されている。電気泳動粒子分散液532には、互いに異なる極性に帯電した黒色の電気泳動粒子532B(以下、黒色粒子という)と、白色の電気泳動粒子532W(以下、白色粒子という)とが分散されている。本実施形態では、黒色粒子532Bがプラス(正)に帯電し、白色粒子532Wがマイナス(負)に帯電している。
この白色表示の場合とは逆に、セグメント電極52をハイレベル電位(H電位)とし、共通電極51をローレベル電位(L電位)に切り替えた場合、電界の向きが逆転し、正に帯電した白色粒子532Wがセグメント電極52側に移動するとともに、負に帯電した黒色粒子532Bが共通電極51側に移動するので、当該セグメント54は黒色に視認される。
電界印加が停止されると、黒色粒子532Bおよび白色粒子532Wの移動も止まり、そのままの表示色が保持される。
図4は、表示パネル5の平面図である。
表示パネル5には、図4に示すように、全体に亘って、様々な数字や文字、記号の形状に形成されたセグメント54が複数配設されている。これらの各セグメント54には、当該セグメント54形状と等しい形状、すなわち数字や文字等の形状に形成されたセグメント電極52が設けられている。表示パネル5の長手方向一端側(図4中下側)には、数字1個あたり7つのセグメント54を使用した7セグ表示部55が配置されている。この7セグ表示部55のセグメント54にも、それぞれセグメント電極52が設けられている。
図5〜図9は、各表示モードを示す図である。
本実施形態の時計1は、例えば、図5〜図9に示すような複数種類の表示モードを備えており、これらの各表示モードは、使用者による操作ボタン11の操作で切り替わる。
ここで、「表示の書き換えが連続して行われる」とは、表示パネル5において、任意のセグメント54の書き換えが連続して行われること、およびあるセグメント54の書き換えが行われた後、所定時間未満、例えば、5秒未満に任意のセグメント54の書き換えが行われることを意味する。一方、「表示の書き換えが非連続で行われる」とは、あるセグメント54の書き換え後、表示パネル5全体で書き換え処理が行われない期間(表示保持期間)が一定時間以上、例えば5秒以上あり、その後に、任意のセグメント54の書き換えが行われることを意味する。
一方、1分ごと、すなわち非連続に表示が書き換えられる第1時刻表示モード、および表示が書き換えられることなく表示が維持されるスタンバイモードは、非連続書換表示モードに設定されている。なお、表示パネル5は、図示しない2つの駆動電極を有し、表示パネル5全体の矩形領域からすべてのセグメント電極310を除いた領域である背景表示部の表示を行うことが可能となっている。
図10は、制御基板4(図2参照)の電気的構成を示すブロック図である。
制御基板4は、制御用コントローラ41に実装される駆動制御部61と、ドライバIC42(図2)に実装される表示駆動部62とを有する。
駆動制御部61は、表示駆動部62に対する入出力を行う入出力部611と、計時情報を取得する計時部612と、図示しない電池から構成された電源613から各回路素子41〜44に電力を供給する電圧制御部614と、操作ボタン11の操作を検出する操作検出部615と、これら各部611〜615の動作を制御するとともに、表示駆動部62に表示パネル5の表示を書き換えさせるための書換信号を出力する制御部616とを有する。このうち、計時部612は、水晶発振回路素子44の発振パルスをカウントすることにより時刻を計時するものであり、入出力部611を介して表示駆動部62と接続されている。
図11は、表示駆動部62の構成ブロック図である。
表示駆動部62は、L電位(本実施形態では0V)を生成するL電位生成部621と、昇圧回路部628に接続されH電位(本実施形態では18V)を生成するH電位生成部622と、これらの電位生成部621,622で生成された電位によりパルスを生成するパルス生成部623と、生成されたパルスにハイインピーダンス状態を挿入するハイインピーダンス挿入部624とを有する。なお、昇圧回路部628は、電源613から供給される電圧(例えば3V)を例えば+18Vに昇圧する。
次に、表示駆動部62による表示パネル5の具体的な駆動制御について説明する。まず、連続書換表示モードに設定されている表示モード、例えば図9に示すデモモードにおける駆動制御から説明する。デモモードは、前述したように、ボタン操作を行うこと等で発生し、アニメーション表示を行う。すなわち、デモモード中、表示パネル5は連続して書き換えられる。
図12は、共通電極51に印加される駆動信号COM、および3つの異なるセグメント電極52に印加される駆動信号SEG1,SEG2,SEG3それぞれの電圧波形の一例を示す。
ここで、駆動信号SEG3と駆動信号COMとの各信号波形には、表示駆動部62によってハイインピーダンス状態が挿入されており、L電位とH電位とが切り替わる際には電位印加を停止しているため、これら駆動信号SEG3と駆動信号COMとの間に遅延が生じるなどしても、その影響が及ばず、SEG3におけるH電位、L電位と、COMにおけるH電位、L電位とをそれぞれ常に同期させることが可能となる。真因は不明であるが、ハイインピーダンス状態を挿入することにより、セグメント54Zにおける反射率が低下する表示品質の低下を防止できる。
次に、非連続書換表示モードに設定されている表示モード、例えば図5に示す第1時刻表示モードにおける駆動制御を説明する。図13は、第1時刻表示モードにおいて、8時27分から8時28分に変わる際に、共通電極51に印加される駆動信号COM、および3つの異なるセグメント電極52に印加される駆動信号SEG1,SEG2,SEG3それぞれの電圧波形の一例を示す。具体的には、SEG1は、図5において、黒色からライトグレーに変化する「7」に係る一分桁表示54Cのセグメント54(セグメント電極52)に印加される信号波形を示しており、SEG2は、ライトグレーから黒色に変化する「8」に係る一分桁表示54Cのセグメント54に印加される信号波形を示しており、SEG3は、黒色のまま保持される「2」に係る十分桁表示のセグメント54に印加される信号波形を示している。本第1時刻表示モードは、非連続書換表示モードに設定されているので、これらの各駆動信号COM,SEG1,SEG2,SEG3には、ハイインピーダンス状態が挿入されず、各駆動信号COM,SEG1,SEG2,SEG3は、ハイインピーダンス状態が挿入されない本発明の第2駆動信号となっている。なお、各駆動信号COM,SEG1,SEG2,SEG3によるセグメント54の表示色の変化の仕方は、前述したデモモードにおける変化の仕方と略同様であるので、説明は省略する。
次に、図14のフローチャートに沿って、表示パネル5の駆動方法を説明する。
本実施形態では、図14に示すように、まず、製品出荷前に、作業者によって例えばデモモードや時刻修正モード等の表示を連続して書き換える可能性のある表示モードを連続書換表示モードに設定し、例えば第1時刻表示モード等の表示を非連続に書き換える表示モード(表示を維持し続けるスタンバイモード等の表示モードも含む)を非連続書換表示モードに設定する(ステップSA1)。
本実施形態によれば、次のような効果を得ることができる。
(1)表示の書き換えが連続する可能性のある連続書換表示モードでは、ハイインピーダンス状態を挿入した駆動信号COM,SEG3を、共通電極51および表示を保持すべきセグメント54に対応するセグメント電極52に印加するので、表示を保持すべきセグメント54において、電位の切り替わりごとにコントラストの低下が累積することを防止でき、表示パネル5全体の表示品質を向上できる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。前記第1実施形態では、駆動信号COM,SEG1,SEG2,SEG3にハイインピーダンス状態を挿入するか否かを、使用者が選択した表示モードが連続書換表示モードに設定されているか非連続書換表示モードに設定されているかによって制御していた。これに対し、本実施形態では、駆動信号COM,SEG1,SEG2,SEG3にハイインピーダンス状態を挿入するか否かを、表示制御部627に送られてくる書換信号の間隔が、予め設定された入力間隔閾値以上であるか否かによって制御することが特徴である。なお、以下の説明では、前記第1実施形態と同一機能部位には、同一符号を付し、それらの説明を省略、若しくは簡略化する。
本実施形態の表示駆動部62は、出荷前における作業者によるボタン操作により、駆動制御部61から入力される書換信号の入力間隔閾値を設定する閾値設定手段635と、書換信号の入力間隔が入力間隔閾値以上か否かを判定する入力間隔判定手段636と、入力間隔判定手段において、書換信号の入力間隔が入力間隔閾値以上と判定された場合には、ハイインピーダンス状態を挿入しない第2駆動信号COM,SEG1,SEG2,SEG3で表示パネル5を駆動し、書換信号の入力間隔が入力間隔閾値未満と判定された場合には、ハイインピーダンス状態を挿入した第1駆動信号COM,SEG1,SEG2,SEG3で表示パネル5を駆動する駆動手段637とを備えている。本実施形態では、共通電極に4Hzの駆動信号を印加し、1秒間で表示を書き換えるので、入力間隔閾値を例えば5秒に設定できる。なお、この入力間隔閾値の値は、各電極51,52に印加される電圧や駆動信号の周波数などを考慮して適宜に設定できる。
本実施形態では、図16に示すように、まず、製品出荷前に、作業者によって書換信号の入力間隔閾値が設定される(ステップSB1)。
以上、本発明の実施態様について具体的に示したが、前記各実施形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改良、変形が可能である。
Assistants)や、携帯電話、メモリカード、ディジタルカメラ、ビデオカメラ、プリン
タ、パーソナルコンピュータなどを例示できる。
また、本発明の時計1は、腕時計に限らず、懐中時計、置時計、掛時計などであってもよい。
したがって、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
Claims (12)
- 一方の電極が共通電極とされ、他方の電極が複数のセグメント電極に分割されているとともに、表示駆動部からの駆動信号により駆動される電気泳動表示パネルの駆動方法であって、
前記表示駆動部は、前記電気泳動表示パネルに対するセグメント単位の表示の書き換えを所定時間未満の間隔で行う場合には、第1駆動信号で前記電気泳動表示パネルを駆動し、
表示の書き換えを前記所定時間以上の間隔で行う場合には、第2駆動信号で前記電気泳動表示パネルを駆動し、
前記表示駆動部は、
前記電気泳動表示パネルを前記第1駆動信号で駆動する場合には、
前記共通電極に、互いに異なる2つの電位間で変化するパルスを印加し、
表示を変更すべきセグメントに対応する前記セグメント電極に、前記2つの電位のいずれかを印加して前記共通電極に印加するパルスとの間に電位差を生じさせ、
表示を保持すべきセグメントに対応する前記セグメント電極に、前記共通電極に印加するパルスと同位相かつ同電位のパルスを印加するとともに、
前記共通電極に印加するパルス、および、前記表示を保持すべきセグメントの前記セグメント電極に印加するパルスのそれぞれにおいて、前記2つの電位が切り替わる際に、ハイインピーダンス状態を挿入し、
前記電気泳動表示パネルを前記第2駆動信号で駆動する場合には、
前記共通電極に、互いに異なる2つの電位間で変化するパルスを印加し、
表示を変更すべきセグメントに対応する前記セグメント電極に、前記2つの電位のいずれかを印加して前記共通電極に印加するパルスとの間に電位差を生じさせ、
表示を保持すべきセグメントに対応する前記セグメント電極に、前記共通電極に印加するパルスと同位相かつ同電位のパルスを印加し、
前記共通電極に印加するパルス、および、前記表示を保持すべきセグメントの前記セグメント電極に印加するパルスのそれぞれにおいて、前記2つの電位が切り替わる際に、ハイインピーダンス状態を挿入しない
ことを特徴とする電気泳動表示パネルの駆動方法。 - 請求項1に記載の電気泳動表示パネルの駆動方法において、
前記電気泳動表示パネルの表示をセグメント単位で書き換えるための書換信号の入力間隔閾値を設定する工程と、
前記書換信号の入力間隔が前記入力間隔閾値以上か否かを判定する工程と、
前記書換信号の入力間隔が前記入力間隔閾値以上と判定された場合には、ハイインピーダンス状態が挿入されていない前記第2駆動信号で前記電気泳動表示パネルを駆動し、前記書換信号の入力間隔が前記入力間隔閾値未満と判定された場合には、ハイインピーダンス状態が挿入された前記第1駆動信号で前記電気泳動表示パネルを駆動する工程とを備える
ことを特徴とする電気泳動表示パネルの駆動方法。 - 一方の電極が共通電極とされ、他方の電極が複数のセグメント電極に分割され、表示駆動部からの駆動信号により駆動されるとともに、表示モードを複数の表示モードから選択可能に構成された電気泳動表示パネルの駆動方法であって、
前記各表示モードを、前記電気泳動表示パネルに対するセグメント単位の表示の書き換えが所定時間未満の間隔で行われる可能性のある連続書換表示モード、または、前記電気泳動表示パネルに対するセグメント単位の表示の書き換えが前記所定時間以上の間隔で行われる非連続書換表示モードに設定する工程と、
前記電気泳動表示パネルの表示モードを前記複数の表示モードから選択する工程と、
前記選択した表示モードが連続書換表示モードまたは非連続書換表示モードのいずれかであるかを判定する工程と、
前記選択した表示モードが連続書換表示モードと判定された場合には、第1駆動信号で前記電気泳動表示パネルを駆動し、非連続書換表示モードと判定された場合には、第2駆動信号で前記電気泳動表示パネルを駆動する工程とを備え、
前記表示駆動部は、
前記電気泳動表示パネルを前記第1駆動信号で駆動する場合には、
前記共通電極に、互いに異なる2つの電位間で変化するパルスを印加し、
表示を変更すべきセグメントに対応する前記セグメント電極に、前記2つの電位のいずれかを印加して前記共通電極に印加するパルスとの間に電位差を生じさせ、
表示を保持すべきセグメントに対応する前記セグメント電極に、前記共通電極に印加するパルスと同位相かつ同電位のパルスを印加するとともに、
前記共通電極に印加するパルス、および、前記表示を保持すべきセグメントの前記セグメント電極に印加するパルスのそれぞれにおいて、前記2つの電位が切り替わる際に、ハイインピーダンス状態を挿入し、
前記電気泳動表示パネルを前記第2駆動信号で駆動する場合には、
前記共通電極に、互いに異なる2つの電位間で変化するパルスを印加し、
表示を変更すべきセグメントに対応する前記セグメント電極に、前記2つの電位のいずれかを印加して前記共通電極に印加するパルスとの間に電位差を生じさせ、
表示を保持すべきセグメントに対応する前記セグメント電極に、前記共通電極に印加するパルスと同位相かつ同電位のパルスを印加し、
前記共通電極に印加するパルス、および、前記表示を保持すべきセグメントの前記セグメント電極に印加するパルスのそれぞれにおいて、前記2つの電位が切り替わる際に、ハイインピーダンス状態を挿入しない
ことを特徴とする電気泳動表示パネルの駆動方法。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載の電気泳動表示パネルの駆動方法において、
前記表示駆動部は、
前記電気泳動表示パネルの表示を保持する場合には、
前記共通電極およびすべてのセグメント電極をハイインピーダンス状態に維持する
ことを特徴とする電気泳動表示パネルの駆動方法。 - 請求項1から請求項4のいずれかに記載の電気泳動表示パネルの駆動方法において、
前記電気泳動表示パネルを前記第1駆動信号で駆動する場合には、
前記ハイインピーダンス状態を、前記各パルスの立ち上がり毎および立ち下がり毎に挿入する
ことを特徴とする電気泳動表示パネルの駆動方法。 - 請求項1から請求項5のいずれかに記載の電気泳動表示パネルの駆動方法において、
前記電気泳動表示パネルを前記第1駆動信号で駆動する場合には、
前記表示を変更すべきセグメントに対応する前記セグメント電極にも、前記ハイインピーダンス状態を前記パルスと同一のタイミングで設ける
ことを特徴とする電気泳動表示パネルの駆動方法。 - 一方の電極が共通電極とされ、他方の電極が複数のセグメント電極に分割された電気泳動表示パネルの駆動装置であって、
前記電気泳動表示パネルの表示をセグメント単位で書き換えるための書換信号の入力により、第1駆動信号、または第2駆動信号を生成し、前記電気泳動表示パネルを駆動する表示駆動部を備え、
前記表示駆動部は、
前記書換信号の入力間隔閾値を設定する閾値設定手段と、
前記書換信号の入力間隔が前記入力間隔閾値以上か否かを判定する入力間隔判定手段と、
前記入力間隔判定手段において、前記書換信号の入力間隔が前記入力間隔閾値以上と判定された場合には、前記第2駆動信号で前記電気泳動表示パネルを駆動し、前記書換信号の入力間隔が前記入力間隔閾値未満と判定された場合には、前記第1駆動信号で前記電気泳動表示パネルを駆動する駆動手段とを備え、
前記駆動手段は、
前記電気泳動表示パネルを前記第1駆動信号で駆動する場合には、
前記共通電極に、互いに異なる2つの電位間で変化するパルスを印加し、
表示を変更すべきセグメントに対応する前記セグメント電極に、前記2つの電位のいずれかを印加して前記共通電極に印加するパルスとの間に電位差を生じさせ、
表示を保持すべきセグメントに対応する前記セグメント電極に、前記共通電極に印加するパルスと同位相かつ同電位のパルスを印加するとともに、
前記共通電極に印加するパルス、および、前記表示を保持すべきセグメントの前記セグメント電極に印加するパルスのそれぞれにおいて、前記2つの電位が切り替わる際に、ハイインピーダンス状態を挿入し、
前記電気泳動表示パネルを前記第2駆動信号で駆動する場合には、
前記共通電極に、互いに異なる2つの電位間で変化するパルスを印加し、
表示を変更すべきセグメントに対応する前記セグメント電極に、前記2つの電位のいずれかを印加して前記共通電極に印加するパルスとの間に電位差を生じさせ、
表示を保持すべきセグメントに対応する前記セグメント電極に、前記共通電極に印加するパルスと同位相かつ同電位のパルスを印加し、
前記共通電極に印加するパルス、および、前記表示を保持すべきセグメントの前記セグメント電極に印加するパルスのそれぞれにおいて、前記2つの電位が切り替わる際に、ハイインピーダンス状態を挿入しない
ことを特徴とする電気泳動表示パネルの駆動装置。 - 一方の電極が共通電極とされ、他方の電極が複数のセグメント電極に分割された電気泳動表示パネルの駆動装置であって、
前記電気泳動表示パネルの表示をセグメント単位で書き換えるための書換信号の入力により、第1駆動信号、または第2駆動信号を生成し、前記電気泳動表示パネルを駆動する表示駆動部を備え、
前記表示駆動部は、
前記電気泳動表示パネルの表示モードを複数の表示モードから選択する表示モード選択手段と、
前記各表示モードを、前記電気泳動表示パネルに対するセグメント単位の表示の書き換えが所定時間未満の間隔で行われる可能性のある連続書換表示モード、または、前記電気泳動表示パネルに対するセグメント単位の表示の書き換えが前記所定時間以上の間隔で行われる非連続書換表示モードに設定するモード設定手段と、
前記選択した表示モードが連続書換表示モードまたは非連続書換表示モードのいずれかであるかを判定する判定手段と、
前記選択した表示モードが連続書換表示モードと判定された場合には、前記第1駆動信号で前記電気泳動表示パネルを駆動し、非連続書換表示モードと判定された場合には、前記第2駆動信号で前記電気泳動表示パネルを駆動する駆動手段とを備え、
前記駆動手段は、
前記電気泳動表示パネルを前記第1駆動信号で駆動する場合には、
前記共通電極に、互いに異なる2つの電位間で変化するパルスを印加し、
表示を変更すべきセグメントに対応する前記セグメント電極に、前記2つの電位のいずれかを印加して前記共通電極に印加するパルスとの間に電位差を生じさせ、
表示を保持すべきセグメントに対応する前記セグメント電極に、前記共通電極に印加するパルスと同位相かつ同電位のパルスを印加するとともに、
前記共通電極に印加するパルス、および、前記表示を保持すべきセグメントの前記セグメント電極に印加するパルスのそれぞれにおいて、前記2つの電位が切り替わる際に、ハイインピーダンス状態を挿入し、
前記電気泳動表示パネルを前記第2駆動信号で駆動する場合には、
前記共通電極に、互いに異なる2つの電位間で変化するパルスを印加し、
表示を変更すべきセグメントに対応する前記セグメント電極に、前記2つの電位のいずれかを印加して前記共通電極に印加するパルスとの間に電位差を生じさせ、
表示を保持すべきセグメントに対応する前記セグメント電極に、前記共通電極に印加するパルスと同位相かつ同電位のパルスを印加し、
前記共通電極に印加するパルス、および、前記表示を保持すべきセグメントの前記セグメント電極に印加するパルスのそれぞれにおいて、前記2つの電位が切り替わる際に、ハイインピーダンス状態を挿入しない
ことを特徴とする電気泳動表示パネルの駆動装置。 - 請求項7または請求項8に記載の電気泳動表示パネルの駆動装置において、
前記駆動手段は、
前記電気泳動表示パネルの表示を保持する場合には、
前記共通電極およびすべてのセグメント電極をハイインピーダンス状態に維持する
ことを特徴とする電気泳動表示パネルの駆動装置。 - 一方の電極が共通電極とされ、他方の電極が複数のセグメント電極に分割された電気泳動表示パネルと、
請求項7から請求項9のいずれかに記載の駆動装置とを備えたことを特徴とする電気泳動表示装置。 - 請求項10に記載の電気泳動表示装置を備えたことを特徴とする電子機器。
- 請求項11に記載の電子機器において、
計時を行う計時部を備えて時計として構成され、
前記電気泳動表示パネルには、前記計時部による計時情報が表示される
ことを特徴とする電子機器。
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