JP2008165145A - 電気泳動表示パネルの駆動方法並びに駆動装置、電気泳動表示装置、および電子機器 - Google Patents

電気泳動表示パネルの駆動方法並びに駆動装置、電気泳動表示装置、および電子機器 Download PDF

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【課題】表示品質の低下を防止できる電気泳動表示パネルの駆動方法並びに駆動装置、電気泳動表示装置、および電子機器を提供すること。
【解決手段】電気泳動表示パネルは、一方の電極が共通電極とされ、他方の電極が複数のセグメント電極に分割されている。そして、表示駆動部62からの駆動信号により駆動される。表示駆動部62は、電気泳動表示パネルの表示の書き換えを連続して行う場合には、ハイインピーダンス状態が挿入された第1駆動信号で電気泳動表示パネルを駆動する。一方、表示の書き換えを非連続で行う場合には、ハイインピーダンス状態が挿入されていない第2駆動信号で電気泳動表示パネルを駆動する。従って、表示の書き換えが連続している場合および非連続な場合の両方において、表示を保持すべきセグメントにおけるコントラストの低下を防止でき、表示パネル全体の表示品質を向上できる。
【選択図】図11

Description

本発明は、電気泳動表示パネルの駆動方法並びに駆動装置、電気泳動表示装置、および電子機器に関する。
従来、電気泳動現象、すなわち、液体中に分散した帯電粒子が電界印可により泳動する現象を利用した電気泳動表示パネルが開発され、情報機器や電子時計などの各種の電子機器に組み込まれている。このような電気泳動表示パネルは、互いに対向する電極間に、例えば白黒二色の極性が異なる電気泳動粒子を設けて構成されている(例えば、特許文献1)。
この特許文献1にも示されているように、一方の電極が複数のセグメントに分割されて構成され、セグメントごとに他方の電極(共通電極)との間で電圧が印加されることで各セグメントにおける表示が行われ、また、印加電圧の極性を切り換えることにより、そのセグメントの表示色が切り換えられる。このような電気泳動表示パネルでは、白色の粒子がパネルの前面側に移動したセグメントにおける表示と、逆に黒色の粒子がパネルの前面側に移動したセグメントにおける表示とにおけるコントラストを高くできる。また、電気泳動表示においては一般に、表示状態の保持性が良好である。これらのことから、高品質で省電力な表示が可能となっている。
ここで、特許文献1の第5図に示された駆動方法では、表示変更時に共通電極に所定電位Vと0Vとの間で変化する駆動パルスを印加し、この駆動パルスに対して、表示を変更すべきセグメントに対応するセグメント電極の電位を所定電位Vまたは0Vに維持することで周期的に電位差を生じさせている。一方、表示を保持すべきセグメントに対応するセグメント電極には、共通電極に印加する駆動パルスと同位相かつ同電位のパルスを印加し、共通電極に対して電位差を生じさせない。
このような駆動方法により、白から黒へ、および黒から白への表示色の変更を並行して行うことができるため、例えば各セグメントの表示変更にあたり全セグメントを一旦、例えば白色表示として表示パターンを消去したのち、黒色とすべきセグメントの表示変更を行う場合などと比べて自然な表示切換えを実現でき、表示品質を高められる。
また、このような駆動方法は、各電極に印加される電位が2つだけの二電位駆動方式であることから、例えば特許文献1における従来例(第3図)のように共通電極の電位を0Vとし、表示変更、表示保持に応じてセグメント電極の電位を正電位または負電位とする構成などと比べて、駆動装置の構成を簡素にできる。なお、従来例の三電位の構成と比べて、このような二電位駆動によれば、駆動装置に昇圧回路などを内蔵する場合、低消費電力化できる点も大きい。さらに、電位をスイッチするトランジスタ等の耐圧も従来例の半分程度で済む。
特開昭52−70791号公報(第5図)
しかしながら、特許文献1のような二電位駆動方式において、表示の書き換え動作中に表示を保持すべきセグメントで徐々に反射率が下がり、他のセグメントに対するコントラストが次第に低下してしまうという現象が発生している。本来、この駆動方法によれば、表示を保持すべきセグメントに対応するセグメント電極には、共通電極への印加パルスと
同じパルスを印加するため、電気泳動粒子の分散系に電圧勾配は生じず、表示の変化は起こらないはずであるが、特に、連続的に駆動する場合、例えば時計の時刻修正モードで「秒」の数字表示を毎秒カウントアップする際などに、このような現象が顕著となる。例えば、黒色に保持すべきセグメントの場合、徐々に白っぽく視認されるようになり、表示品質が低下してしまう。
このような現象の真因は不明であるが、電気泳動表示パネルの駆動装置から各電極までの導通経路の相違などにより、共通電極に到達したパルスとセグメント電極に到達したパルスとの波形がずれ、その結果、保持すべき色から異なる色に変更しようとする極性の電圧勾配が生じるため、ということも一因として考えられる。
本発明の目的は、表示品質の低下を防止できる電気泳動表示パネルの駆動方法並びに駆動装置、電気泳動表示装置、および電子機器を提供することにある。
本発明の電気泳動表示パネルの駆動方法は、一方の電極が共通電極とされ、他方の電極が複数のセグメント電極に分割されているとともに、表示駆動部からの駆動信号により駆動される電気泳動表示パネルの駆動方法であって、前記表示駆動部は、前記電気泳動表示パネルの表示の書き換えを連続して行う場合には、ハイインピーダンス状態が挿入された第1駆動信号で前記電気泳動表示パネルを駆動し、表示の書き換えを非連続で行う場合には、ハイインピーダンス状態が挿入されていない第2駆動信号で前記電気泳動表示パネルを駆動することを特徴とする。
ここで、「表示の書き換えを連続して行う」とは、表示パネルにおいて各セグメントの書き換えが連続して行われる場合と、連続していなくても所定時間以内に次の書き換えが行われる場合とを意味する。例えば、複数個のセグメントが設けられている場合、あるセグメントの書き換えが行われた後に、続けて他のセグメントの書き換えが指示された場合は、表示の書き換えが連続して行われたことになる。また、あるセグメントの書き換えが行われた後、所定時間、例えば、5秒以内に他のセグメントの書き換えが行われた場合も、表示の書き換えが連続して行われたことになる。
一方、任意のセグメントの書き換え後、表示パネル全体で書き換え処理が行われない期間(表示保持期間)が一定時間以上あり、その後に、任意のセグメントの書き換えが行われた場合には、表示の書き換えが非連続で行われたことになる。
本発明によれば、表示の書き換えを連続して行う場合には、ハイインピーダンス状態が挿入された第1駆動信号で電気泳動表示パネルを駆動する。すなわち、たとえ、共通電極に印加される駆動信号と、表示を保持すべきセグメントのセグメント電極に印加される前記駆動信号と同位相かつ同電位の駆動信号との間に遅延などが生じていたとしても、駆動信号には、ハイインピーダンス状態が挿入されているので、当該遅延によって両電極に電位差が発生することを抑止でき、表示を保持すべきセグメントの表示色を確実に保持できる。従って、表示品質の低下を防止できる。また、ハイインピーダンス状態では電位印加が停止されるため、省電力化を図ることができる。
一方、表示の書き換えを連続して行わない場合には、両電極に駆動信号を印加する駆動は連続しないので、ハイインピーダンス状態を挿入することによるコントラストの低下を防止することができる。
すなわち、本出願人は、ハイインピーダンス状態を挿入して駆動すると、上記のとおり、表示を保持しているセグメント部分の表示品質低下を防止できるが、一方で、駆動信号にハイインピーダンス状態が挿入されるために、ハイインピーダンスを挿入しない場合に比べて、単位時間あたり(例えば1秒間)に各電極間に電位差を発生させる時間が短くなり、コントラストが低下するという新たな課題を見出した。
これに対し、本発明では、表示の書き換えが非連続の場合には、各電極をハイインピーダンス状態に維持する表示保持期間が存在するために、駆動信号にハイインピーダンス状態を挿入しないことによって、表示の書き換えの際に両電極に電位差が生じることがあったとしても、その影響による表示品質の低下の影響は小さくできる。そして、駆動信号にハイインピーダンス状態を挿入しないために、コントラストを向上することができる。
従って、本発明では、表示の書き換えが連続であるか非連続であるかによって、駆動信号にハイインピーダンス状態を挿入するか否かを制御しているために、各表示の状態に適した制御を行うことでき、全体として表示品質およびコントラストの向上を図ることができる。
本発明の電気泳動表示パネルの駆動方法では、前記電気泳動表示パネルを書き換えるための書換信号の入力間隔閾値を設定する工程と、前記書換信号の入力間隔が前記入力間隔閾値以上か否かを判定する工程と、前記書換信号の入力間隔が前記入力間隔閾値以上と判定された場合には、ハイインピーダンス状態が挿入されていない前記第2駆動信号で前記電気泳動表示パネルを駆動し、前記書換信号の入力間隔が前記間隔閾値未満と判定された場合には、ハイインピーダンス状態が挿入された前記第1駆動信号で前記電気泳動表示パネルを駆動する工程とを備えることが好ましい。
この本発明によれば、電気泳動表示パネルの書換信号の入力間隔が、使用者によって設定された入力間隔閾値以上の場合、すなわち、各書換処理間の表示保持期間がある程度長い場合には、ハイインピーダンス状態が挿入されていない第2駆動信号で表示パネルを駆動する。
一方、前記書換信号の入力間隔が、使用者によって設定された入力間隔閾値未満の場合、すなわち、各書換処理がほぼ連続して行われる場合には、ハイインピーダンス状態が挿入された第1駆動信号で表示パネルを駆動する。
従って、各書換処理に応じて最適な制御が行えるので、表示品質やコントラストを全体として向上することができる。しかも、このようなコントラストの低下を抑えることのできる最適な駆動を、使用者が入力間隔閾値を設定するだけで、簡単に行うことができる。
なお、上記入力間隔閾値としては、各電極に印加される電圧や駆動信号の周波数などによって設定すればよい。例えば、共通電極に4Hz等の所定周波数の駆動信号を印加し、1秒間で表示を書き換える(例えば黒色から白色など)ことができる場合、前記入力間隔閾値を例えば5秒に設定すればよい。この場合、書換処理が行われてから、次の書換処理が5秒未満つまり書換信号の入力間隔が5秒未満であれば、書換処理が連続して行われていると判定し、ハイインピーダンス状態を挿入した第1駆動信号で表示パネルを駆動する。一方、書換処理が行われてから、次の書換処理が5秒以上つまり書換信号の入力間隔が5秒以上(表示保持期間が5秒以上)であれば、書換処理が非連続で行われていると判定し、ハイインピーダンス状態を挿入しない第2駆動信号で表示パネルを駆動する。
本発明の電気泳動表示パネルの駆動方法は、一方の電極が共通電極とされ、他方の電極が複数のセグメント電極に分割され、表示駆動部からの駆動信号により駆動されるとともに、表示モードを複数の表示モードから選択可能に構成された電気泳動表示パネルの駆動方法であって、前記各表示モードを、表示の書き換えが連続して行われる可能性のある連続書換表示モード、または、表示の書き換えが非連続で行われる非連続書換表示モードに設定する工程と、前記電気泳動表示パネルの表示モードを前記複数の表示モードから選択する工程と、前記選択した表示モードが連続書換表示モードまたは非連続書換表示モードのいずれかであるかを判定する工程と、前記選択した表示モードが連続書換表示モードと判定された場合には、ハイインピーダンス状態が挿入された第1駆動信号で前記電気泳動表示パネルを駆動し、非連続書換表示モードと判定された場合には、ハイインピーダンス状態が挿入されていない第2駆動信号で前記電気泳動表示パネルを駆動する工程とを備えることを特徴とする。
ここで、「表示モードを複数の表示モードから選択可能に構成された」の「複数の表示モード」とは、例えば、時刻を表示する表示モードや、時刻を修正するための時刻修正モードなどが挙げられる。すなわち、本発明では、これら時刻を表示する表示モードや時刻修正モードなどの各表示モードに、連続書換表示モードまたは非連続書換表示モードが設定される。
本発明によれば、各表示モードごとに、ハイインピーダンス状態を挿入した第1駆動信号で表示パネルを駆動するか、ハイインピーダンス状態が挿入されていない第2駆動信号で駆動するかを設定できるので、各表示モードごとに、表示品質やコントラストの低下を抑える好適な駆動方法で表示パネルを駆動できる。しかも、このようなコントラストの低下を抑えることのできる好適な駆動を、各表示モードごとに、予め、連続書換表示モードまたは非連続書換表示モードに設定するだけで簡単に行うことができる。
本発明では、前記表示駆動部は、前記電気泳動表示パネルを前記第1駆動信号で駆動する場合には、前記共通電極に、互いに異なる2つの電位間で変化するパルスを印加し、表示を変更すべきセグメントに対応する前記セグメント電極に、前記2つの電位のいずれかを印加して前記パルスとの間に電位差を生じさせ、表示を保持すべきセグメントに対応する前記セグメント電極に、前記共通電極に印加するパルスと同位相かつ同電位のパルスを印加するとともに、前記共通電極に印加するパルスおよび、前記表示を保持すべきセグメントの前記セグメント電極に印加するパルスのそれぞれにおいて前記2つの電位が切り替わる際に、ハイインピーダンス状態を挿入し、前記電気泳動表示パネルを前記第2駆動信号で駆動する場合には、前記共通電極に、互いに異なる2つの電位間で変化するパルスを印加し、表示を変更すべきセグメントに対応する前記セグメント電極に、前記2つの電位のいずれかを印加して前記パルスとの間に電位差を生じさせ、表示を保持すべきセグメントに対応する前記セグメント電極に、前記共通電極に印加するパルスと同位相かつ同電位のパルスを印加し、前記電気泳動表示パネルの表示を保持する場合には、前記共通電極およびすべてのセグメント電極をハイインピーダンス状態に維持することが好ましい。
これらの発明によれば、第1駆動信号においては、共通電極に印加するパルスと、表示を保持すべきセグメントのセグメント電極に印加するパルスとのそれぞれにおいて、ハイインピーダンス状態の挿入により、パルス電位が二電位の間で切り替わる際の電位印加が停止されるので、たとえ、共通電極に印加されるパルスの電圧波形と、表示を保持すべきセグメントのセグメント電極に印加されるパルスの電圧波形とに遅延などが生じていたとしても、それが一因となってパルス電位の切り替わり時に生じ得る電位差を抑止できる。ここで、パルス電位の切り替わり時に電位差が生じる原因はパルスの遅延に限られないが、要するに、ハイインピーダンス状態の挿入により、パルス電位の切り替わりの際に電気泳動粒子の分散系に電界が印加されないので、表示を保持すべきセグメントの表示色を確実に保持でき、表示を保持すべきセグメントにおける表示品質の低下を防止できる。
また、ハイインピーダンス状態では、表示を保持すべきセグメントへの電位印加が停止されるため、省電力化を図ることができる。
一方、第2駆動信号においては、ハイインピーダンス状態が挿入されないため、その分、各電極間の電位差を持たせる時間を長くでき、コントラストを向上することができる。そのうえ、第2駆動信号が入力されるのは短時間であり、この第2駆動信号の入力後は、各電極をハイインピーダンス状態に維持する表示保持状態となるため、駆動信号にハイインピーダンス状態を挿入しなくても表示品質の低下は殆ど発生せず、これにより表示品質およびコントラストを向上できる。なお、ハイインピーダンス状態とするには、駆動装置における電源入力を切るなどの公知の方法により実現できるし、そのほか、任意の方法により行ってもよい。
本発明の電気泳動表示パネルの駆動方法では、前記電気泳動表示パネルを前記第1駆動信号で駆動する場合には、前記ハイインピーダンス状態を、前記各パルスの立ち上がり毎および立ち下がり毎に挿入することが好ましい。
この発明によれば、パルスにおける電位の切り替わりのすべてのタイミングでハイインピーダンス状態を挿入するので電位差が生じる余地がない。例えばパルスの1周期おきにハイインピーダンスの挿入を行う場合などと比べて、表示を保持すべきセグメントの表示品質の低下をより確実に防止できる。
本発明の電気泳動表示パネルの駆動方法では、前記電気泳動表示パネルを前記第1駆動信号で駆動する場合には、前記表示を変更すべきセグメントに対応する前記セグメント電極にも、前記ハイインピーダンス状態を前記パルスと同一のタイミングで設けることが好ましい。
この発明によれば、共通電極および各セグメント電極に一律、同じタイミングでハイインピーダンス状態を挿入する処理を行えばよいので、簡略に駆動できる。
本発明の電気泳動表示パネルの駆動装置は、一方の電極が共通電極とされ、他方の電極が複数のセグメント電極に分割された電気泳動表示パネルの駆動装置であって、前記電気泳動表示パネルを書き換えるための書換信号の入力により、ハイインピーダンス状態が挿入された第1駆動信号、またはハイインピーダンス状態が挿入されていない第2駆動信号を生成し、前記電気泳動表示パネルを駆動する表示駆動部を備え、前記表示駆動部は、前記書換信号の入力間隔閾値を設定する閾値設定手段と、前記書換信号の入力間隔が前記入力間隔閾値以上か否かを判定する入力間隔判定手段と、前記入力間隔判定手段において、前記書換信号の入力間隔が前記入力間隔閾値以上と判定された場合には、前記第2駆動信号で前記電気泳動表示パネルを駆動し、前記書換信号の入力間隔が前記入力間隔閾値未満と判定された場合には、前記第1駆動信号で前記電気泳動表示パネルを駆動する駆動手段とを備えることを特徴とする。
本発明の電気泳動表示パネルの駆動装置は、一方の電極が共通電極とされ、他方の電極が複数のセグメント電極に分割された電気泳動表示パネルの駆動装置であって、前記電気泳動表示パネルを書き換えるための書換信号の入力により、ハイインピーダンス状態が挿入された第1駆動信号、またはハイインピーダンス状態が挿入されていない第2駆動信号を生成し、前記電気泳動表示パネルを駆動する表示駆動部を備え、前記表示駆動部は、前記電気泳動表示パネルの表示モードを複数の表示モードから選択する表示モード選択手段と、前記各表示モードを、表示の書き換えが連続して行われる可能性のある連続書換表示モード、または、表示の書き換えが非連続で行われる非連続書換表示モードに設定するモード設定手段と、前記選択した表示モードが連続書換表示モードまたは非連続書換表示モードのいずれかであるかを判定する判定手段と、前記選択した表示モードが連続書換表示モードと判定された場合には、前記第1駆動信号で前記電気泳動表示パネルを駆動し、非連続書換表示モードと判定された場合には、前記第2駆動信号で前記電気泳動表示パネルを駆動する駆動手段とを備えることを特徴とする。
これらの本発明の電気泳動表示パネルの駆動装置では、前記駆動手段は、前記電気泳動表示パネルを前記第1駆動信号で駆動する場合には、前記共通電極に、互いに異なる2つの電位間で変化するパルスを印加し、表示を変更すべきセグメントに対応する前記セグメント電極に、前記2つの電位のいずれかを印加して前記パルスとの間に電位差を生じさせ、表示を保持すべきセグメントに対応する前記セグメント電極に、前記共通電極に印加するパルスと同位相かつ同電位のパルスを印加するとともに、前記共通電極に印加するパルスおよび、前記表示を保持すべきセグメントの前記セグメント電極に印加するパルスのそれぞれにおいて前記2つの電位が切り替わる際に、ハイインピーダンス状態を挿入し、前記電気泳動表示パネルを前記第2駆動信号で駆動する場合には、前記共通電極に、互いに異なる2つの電位間で変化するパルスを印加し、表示を変更すべきセグメントに対応する前記セグメント電極に、前記2つの電位のいずれかを印加して前記パルスとの間に電位差を生じさせ、表示を保持すべきセグメントに対応する前記セグメント電極に、前記共通電極に印加するパルスと同位相かつ同電位のパルスを印加し、前記電気泳動表示パネルの表示を保持する場合には、前記共通電極およびすべてのセグメント電極をハイインピーダンス状態に維持することが好ましい。
これらの各発明によれば、表示の書き換えを連続して行う場合には、ハイインピーダンス状態を挿入した第1駆動信号を出力し、表示の書き換えを非連続に行う場合には、ハイインピーダンス状態を挿入しない第2駆動信号を表示パネルに出力するので、コントラストの低下を抑える好適な駆動を実現することができる。また、ハイインピーダンス状態を挿入することによって従来の二電位駆動方式の構成を大きく変える必要はなく、本発明は安価に実現できる。そして、本発明では勿論、二電位駆動方式を実現できるから、駆動装置の構成を簡素にでき、低パワー化も可能となる。
また、書換信号の入力間隔に基づいて第1駆動信号または第2駆動信号を選択すれば、実際の書換信号の入力に基づいて適切な駆動信号が選択されるので、常に適切な駆動信号で表示パネルを駆動することができる。
一方、表示モードに基づいて第1駆動信号または第2駆動信号を選択すれば、書換信号の入力に基づいて駆動信号を選択する場合のように、駆動処理中の判定処理が不要となるため、駆動装置の負荷を軽減することができる。
また、共通電極に印加するパルスと、表示を保持すべきセグメントのセグメント電極に印加するパルスとのそれぞれにおいて、2つの電位が切り替わる際にハイインピーダンス状態を挿入するので、パルス電位の切り替わりの際に電気泳動粒子の分散系に電界が印加されず、これにより、表示を保持すべきセグメントの表示色を確実に保持でき、表示を保持すべきセグメントにおける表示品質の低下を防止できる。
なお、ハイインピーダンス状態は、各パルスの立ち上がり毎および立ち下がり毎に挿入することが好ましい。また、電気泳動表示パネルを第1駆動信号で駆動する場合には、表示を変更すべきセグメントに対応するセグメント電極に印加する駆動信号にも、共通電極、および表示を保持すべきセグメントのセグメント電極に印加する駆動信号(パルス)に挿入するハイインピーダンス状態と、同一のタイミングでハイインピーダンス状態を挿入することが好ましい。
本発明の電気泳動表示装置は、一方の電極が共通電極とされ、他方の電極が複数のセグメント電極に分割された電気泳動表示パネルと、前述の駆動装置とを備えたことを特徴とする。
本発明の電子機器は、前述の電気泳動表示装置を備えたことを特徴とする。
これらの発明によれば、前述の電気泳動表示装置を備えることから、前述と同様の作用および効果を享受できる。
本発明の電子機器では、計時を行う計時部を備えて時計として構成され、前記電気泳動表示パネルには、前記計時部による計時情報が表示されることが好ましい。
この発明によれば、表示品質を高くできるので、時計の外観を向上させることができる。時計は趣味性が高く、外観も重要であるから、本発明の好適な適用例となる。
また、時計の機能として通常不可欠な時刻修正時などの連続駆動時に表示品質の低下が生じず、操作ボタンの操作によりカウントアップされる数字等が視認し易い。
さらに、ハイインピーダンス挿入による省電力化により、電池寿命を延ばせる。
そして、駆動装置を簡素に、安価に実現できるため、時計の量産に貢献できる。
以上の本発明によれば、表示品質の低下を防止できる。
〔第1実施形態〕
以下、本発明の第1実施形態を図面を参照して説明する。
[1.全体構成]
図1は、本実施形態に係る時計1の斜視図である。
本実施形態の表示装置3としての時計1は、図1に示すように、円環状のケース2と、当該ケース2の内部に収納されて時刻や日付等を表示する電気泳動表示装置3とを備えて構成されている。この時計1は、円環状のケース2の中に腕などを通して装着するブレスレットタイプの時計となっている。
ケース2には、ケース2の外周に沿って、表示装置3の表示パネル5を露出する開口部21が形成されている。開口部21には、表示パネル5を保護するカバーガラス22が嵌め込まれている。ケース2側面には、表示モードを変更するための操作ボタン11(図10参照)が設けられている。また、ケース2には、表示装置3に駆動電力を供給する図示しない電池が収納されている。
〔2.電気泳動表示装置の構成〕
図2は、表示装置3の平面図である。
電気泳動表示装置3は、図2に示すように、制御基板4と、この制御基板4により駆動を制御されて時刻等を表示する電気泳動表示パネル5とを備えて構成されている。これら制御基板4および表示パネル5は、別個に製造され、異方性導電膜(ACF;Anisotropic Conductive Film)などによる配線部材Cで互いに接続されている。制御基板4および表示パネル5は、この配線部材Cの部分で折り返され、重ねられてケース2に収容される。
〔3.制御基板の構成〕
制御基板4には、時計1全体を制御する制御用コントローラ41と、表示パネル5の駆動装置としてのドライバIC42と、スイッチ素子43と、水晶発振回路素子44とが実装されている。
〔4.電気泳動表示パネルの構成〕
図3は、表示パネル5の構成を示す模式図である。
表示パネル5は、透明な共通電極51と、この共通電極51に対向するように各セグメント54(図4参照)ごとに配置されたセグメント電極52と、これら共通電極51およびセグメント電極52の間に設けられた電気泳動層53とを備えて構成されている。電気泳動層53は、多数のマイクロカプセル531が密集配置されることによって形成され、各マイクロカプセル531には、多数の帯電粒子が分散した電気泳動粒子分散液532がそれぞれ封入されている。電気泳動粒子分散液532には、互いに異なる極性に帯電した黒色の電気泳動粒子532B(以下、黒色粒子という)と、白色の電気泳動粒子532W(以下、白色粒子という)とが分散されている。本実施形態では、黒色粒子532Bがプラス(正)に帯電し、白色粒子532Wがマイナス(負)に帯電している。
すなわち、セグメント電極52がローレベル電位(L電位)であり、共通電極51がハイレベル電位(H電位)の場合、その電位差によって共通電極51からセグメント電極52に向かう電界が発生し、正に帯電した黒色粒子532Bがセグメント電極52側に移動するとともに、負に帯電した白色粒子532Wが共通電極51側に移動し、当該セグメント54は白色に視認される。
この白色表示の場合とは逆に、セグメント電極52をハイレベル電位(H電位)とし、共通電極51をローレベル電位(L電位)に切り替えた場合、電界の向きが逆転し、正に帯電した白色粒子532Wがセグメント電極52側に移動するとともに、負に帯電した黒色粒子532Bが共通電極51側に移動するので、当該セグメント54は黒色に視認される。
また、黒色粒子532B、白色粒子532Wの移動量を電圧の印加時間や印加電圧などに応じて調整することにより、黒色と白色との間の色階調の中間色表示も可能となっている。
電界印加が停止されると、黒色粒子532Bおよび白色粒子532Wの移動も止まり、そのままの表示色が保持される。
〔5.電気泳動表示パネルの各セグメント電極〕
図4は、表示パネル5の平面図である。
表示パネル5には、図4に示すように、全体に亘って、様々な数字や文字、記号の形状に形成されたセグメント54が複数配設されている。これらの各セグメント54には、当該セグメント54形状と等しい形状、すなわち数字や文字等の形状に形成されたセグメント電極52が設けられている。表示パネル5の長手方向一端側(図4中下側)には、数字1個あたり7つのセグメント54を使用した7セグ表示部55が配置されている。この7セグ表示部55のセグメント54にも、それぞれセグメント電極52が設けられている。
〔6.各表示モードによる表示〕
図5〜図9は、各表示モードを示す図である。
本実施形態の時計1は、例えば、図5〜図9に示すような複数種類の表示モードを備えており、これらの各表示モードは、使用者による操作ボタン11の操作で切り替わる。
図5は、通常モードである第1時刻表示モードを示しており、表示パネル5には、8時27分と表示されている。この表示モードでは、現在時刻を、表示パネル5に亘って分散配置された各セグメント54、および7セグ表示部55によって表示する。また、この表示モードでは、使用者のいる都市から時差のある都市の時刻を表示することも可能となっており、その場合、表示パネル5には、使用者が選択した都市の時刻がセグメント54および7セグ表示部55によって表示されるとともに、選択した都市のタイムコード54A(使用者のいる都市からの時差を示すタイムコード54A)が表示される(図8参照)。
なお、第1時刻表示モードでは、図5中、表示パネル5の左側に略縦一列に並べられたセグメント54郡が時を表示する時表示54Bとなっており、中央側に略縦一列に並べられたセグメント54郡が一分桁を表示する一分桁表示54Cとなっており、右側に略縦一列に並べられたセグメント54郡が十分桁を表示する十分桁表示54Dとなっている。
図6は、第2時刻表示モードを示している。この表示モードは、第1時刻表示モードから1時間に1回、例えば正時ごとに切り替えられ、1分間に亘ってアニメーション表示を行う。具体的には、例えば、ヒビ表示54Eが表示された後に、ヒビ表示54E間の領域において、表示パネル5の長手方向一端側(図6中上側)から他端側(図6中下側)へと流れるように、数字や文字等が繰り返し表示される。この1分間の間、現在時刻は、7セグ表示部55によって表示される。
図7は、時刻修正モードを示している。この表示モードでは、7セグ表示部55の図示しない時表示、または分表示55C(およびコロン)のみが表示される。そして、この表示モードでは、使用者が操作ボタン11を繰り返し押圧し、時表示または分表示55Cを連続してカウントアップすることで、表示時刻を正しい時刻に修正することができる。
図8は、都市変更モードを示している。この表示モードでは、使用者が操作ボタン11を繰り返し押圧し、次々に、使用者のいる都市からの時差(時表示54B)および当該時差を示すタイムコード54Aを進めていくことで、例えば第1時刻表示モードにおいて表示する時刻を、適宜の都市の時刻に設定することができる。
図9の(A)〜(C)は、デモモードを示している。この表示モードは、使用者がボタン操作を行うこと等で発生し、アニメーション表示を行う。具体的には、例えば、表示パネル5の長手方向一端側(図9中上側)から他端側(図9中下側)へと流れるように、数字や文字等を表示する。なお、本実施形態の時計1には、これらの表示モードのほかにも、図示は省略するが、静止画を表示するスタンバイモード等の表示モードがある。
本実施形態では、製品出荷前に、予めこれらの各表示モードにおいて、表示の書き換えが連続して行われる可能性のある表示モードは、連続書換表示モードに設定されており、表示の書き換えが非連続で行われる表示モードは、非連続書換表示モードに設定されている。
ここで、「表示の書き換えが連続して行われる」とは、表示パネル5において、任意のセグメント54の書き換えが連続して行われること、およびあるセグメント54の書き換えが行われた後、所定時間未満、例えば、5秒未満に任意のセグメント54の書き換えが行われることを意味する。一方、「表示の書き換えが非連続で行われる」とは、あるセグメント54の書き換え後、表示パネル5全体で書き換え処理が行われない期間(表示保持期間)が一定時間以上、例えば5秒以上あり、その後に、任意のセグメント54の書き換えが行われることを意味する。
具体的には、アニメーション表示を行うため、表示を連続して書き換える第2時刻モードおよびデモモードや、使用者によるボタン操作により、時表示または分表示55Cを連続して書き換える可能性のある時刻修正モード、同様に使用者によるボタン操作により、連続して時表示54Bおよびタイムコード54Aを書き換える可能性のある都市変更モードは、連続書換表示モードに設定されている。
一方、1分ごと、すなわち非連続に表示が書き換えられる第1時刻表示モード、および表示が書き換えられることなく表示が維持されるスタンバイモードは、非連続書換表示モードに設定されている。なお、表示パネル5は、図示しない2つの駆動電極を有し、表示パネル5全体の矩形領域からすべてのセグメント電極310を除いた領域である背景表示部の表示を行うことが可能となっている。
[7.制御基板の電気的構成]
図10は、制御基板4(図2参照)の電気的構成を示すブロック図である。
制御基板4は、制御用コントローラ41に実装される駆動制御部61と、ドライバIC42(図2)に実装される表示駆動部62とを有する。
駆動制御部61は、表示駆動部62に対する入出力を行う入出力部611と、計時情報を取得する計時部612と、図示しない電池から構成された電源613から各回路素子41〜44に電力を供給する電圧制御部614と、操作ボタン11の操作を検出する操作検出部615と、これら各部611〜615の動作を制御するとともに、表示駆動部62に表示パネル5の表示を書き換えさせるための書換信号を出力する制御部616とを有する。このうち、計時部612は、水晶発振回路素子44の発振パルスをカウントすることにより時刻を計時するものであり、入出力部611を介して表示駆動部62と接続されている。
[8.表示駆動部の構成]
図11は、表示駆動部62の構成ブロック図である。
表示駆動部62は、L電位(本実施形態では0V)を生成するL電位生成部621と、昇圧回路部628に接続されH電位(本実施形態では18V)を生成するH電位生成部622と、これらの電位生成部621,622で生成された電位によりパルスを生成するパルス生成部623と、生成されたパルスにハイインピーダンス状態を挿入するハイインピーダンス挿入部624とを有する。なお、昇圧回路部628は、電源613から供給される電圧(例えば3V)を例えば+18Vに昇圧する。
また、表示駆動部62は、ドライバIC42の複数の出力端子として、共通電極51に接続される共通電極用端子625と、各セグメント54にそれぞれ対応する複数のセグメント電極用端子626〜626nとを有するとともに、制御部616から入力された書換信号に基づいて、共通電極用端子625ならびに各セグメント電極用端子626〜626nに印加する電位を切り替える表示制御部627とを有して構成されている。
表示制御部627は、使用者によるボタン操作により、表示モードを複数の表示モードから選択する表示モード選択手段631と、出荷前における作業者によるボタン操作により、各表示モードを連続換表示モードまたは非連続書換表示モードに設定するモード設定手段632と、使用者によって選択された表示モードが連続書換表示モードまたは非連続書換表示モードのいずれかであるかを判定する判定手段633と、選択された表示モードが連続書換表示モードと判定手段に判定された場合には、ハイインピーダンス挿入部624を介してハイインピーダンス状態を挿入した第1駆動信号で表示パネル5を駆動し、使用者によって選択された表示モードが非連続書換表示モードと判定された場合には、ハイインピーダンス状態を挿入しない第2駆動信号で表示パネル5を駆動する駆動手段634とを備えている。
ハイインピーダンス挿入部624は、表示パネル5の表示を書き換えない表示パネル5の非駆動時において、表示駆動部62のすべての出力端子をハイインピーダンス状態に維持する機能も有する。
[9−1.表示モードが連続書換表示モードに設定されている場合の駆動制御]
次に、表示駆動部62による表示パネル5の具体的な駆動制御について説明する。まず、連続書換表示モードに設定されている表示モード、例えば図9に示すデモモードにおける駆動制御から説明する。デモモードは、前述したように、ボタン操作を行うこと等で発生し、アニメーション表示を行う。すなわち、デモモード中、表示パネル5は連続して書き換えられる。
図12は、共通電極51に印加される駆動信号COM、および3つの異なるセグメント電極52に印加される駆動信号SEG1,SEG2,SEG3それぞれの電圧波形の一例を示す。
図12では、SEG1およびSEG2は、表示を変更すべきセグメント54に印加される信号波形を示しており、SEG3は、表示を保持すべきセグメント54に印加される信号波形を示している。具体的には、例えば、SEG1は、図9の(A)〜(C)において、黒色から白色に変化するセグメント54Xに印加される信号波形を示しており、SEG2は、白色から黒色に変化するセグメント54Yに印加される信号波形を示しており、SEG3は、黒色のまま保持される7セグ表示部55のセグメント54Zに印加される信号波形を示している。
駆動信号COMは、パルス生成部623により生成されたL電位およびH電位間で変化する矩形波状のパルスに、本表示モード(デモモード)が連続書換表示モードに設定されていると判定した表示制御部627により、ハイインピーダンスHi−Z(状態)が挿入された波形となっている。具体的には、駆動信号COMは、L電位からH電位への立ち上がりの際と、H電位からL電位への立ち下がりの際との両方に、ハイインピーダンスHi−Zが挿入された波形となっている。本実施形態では、駆動信号COMの半波長は125msであり(図12では1/8秒と図示)、L電位の期間およびH電位の期間はそれぞれ例えば90msとされ、ハイインピーダンスHi−Zの期間は例えば35msとされている。また、駆動信号COMだけでなく、各駆動信号SEG1,SEG2,SEG3にも、ハイインピーダンス状態が、駆動信号COMに挿入されるハイインピーダンス状態のタイミングと同一のタイミングで挿入されており、これら各駆動信号COM,SEG1,SEG2,SEG3は、ハイインピーダンス状態が挿入された本発明の第1駆動信号COM,SEG1,SEG2,SEG3となっている。
なお、本実施形態で示した電位や波長、ハイインピーダンス時間の長さは一例に過ぎず、これらは表示パネル5の特性や、製品に要求される表示切替のスピードなどに応じて適宜決められる。また、出力電圧により適切なハイインピーダンス状態の挿入時間が変わるため、出力電圧に応じてハイインピーダンス状態の挿入時間を可変に設定することも検討できる。
駆動信号SEG1は、表示駆動部62の表示制御部627により、最初の1秒間は、ハイインピーダンス状態を介しつつL電位に維持され、この間、駆動信号COMに対して、COMがH電位となる度(W1〜W4)に電位差を与えられる。すなわち、これらW1〜W4の度に電圧が印加され、黒色粒子532Bが表示前面側に徐々に移動することで、セグメント54Xの表示色が黒色から白色へと変更される。この後の少なくとも1秒間は、表示色を白色に保持すべきであるため、駆動信号SEG1は、駆動信号COMと同位相かつ同電位のパルスとされる。
一方、駆動信号SEG2は、表示駆動部62の表示制御部627により、最初の1秒間は、ハイインピーダンス状態を介しつつH電位に維持され、この間、駆動信号COMに対して、COMがL電位となる度(B1〜B4)に電位差を与えられる。すなわち、これらB1〜B4の度に電圧が印加され、白色粒子532Wが表示前面側(共通電極51側)に徐々に移動することで、セグメント54Yの表示色は白色から黒色へと変更される。ここで、SEG1が印加されるセグメント54Xにおける黒色から白色への変更と、SEG2が印加されるセグメント54における白色から黒色への変更とが並行して行われる。これに続く1秒間は、これとは反対に、表示色を黒色から白色へ変更するため、駆動信号SEG2はL電位に維持される。
駆動信号SEG3は、表示駆動部62の表示制御部627により、駆動信号COMと同位相かつ同電位のパルスとされており、対応するセグメント54Zは黒色のまま保持される。
ここで、駆動信号SEG3と駆動信号COMとの各信号波形には、表示駆動部62によってハイインピーダンス状態が挿入されており、L電位とH電位とが切り替わる際には電位印加を停止しているため、これら駆動信号SEG3と駆動信号COMとの間に遅延が生じるなどしても、その影響が及ばず、SEG3におけるH電位、L電位と、COMにおけるH電位、L電位とをそれぞれ常に同期させることが可能となる。真因は不明であるが、ハイインピーダンス状態を挿入することにより、セグメント54Zにおける反射率が低下する表示品質の低下を防止できる。
〔9−2.表示モードが非連続書換表示モードに設定されている場合の駆動制御〕
次に、非連続書換表示モードに設定されている表示モード、例えば図5に示す第1時刻表示モードにおける駆動制御を説明する。図13は、第1時刻表示モードにおいて、8時27分から8時28分に変わる際に、共通電極51に印加される駆動信号COM、および3つの異なるセグメント電極52に印加される駆動信号SEG1,SEG2,SEG3それぞれの電圧波形の一例を示す。具体的には、SEG1は、図5において、黒色からライトグレーに変化する「7」に係る一分桁表示54Cのセグメント54(セグメント電極52)に印加される信号波形を示しており、SEG2は、ライトグレーから黒色に変化する「8」に係る一分桁表示54Cのセグメント54に印加される信号波形を示しており、SEG3は、黒色のまま保持される「2」に係る十分桁表示のセグメント54に印加される信号波形を示している。本第1時刻表示モードは、非連続書換表示モードに設定されているので、これらの各駆動信号COM,SEG1,SEG2,SEG3には、ハイインピーダンス状態が挿入されず、各駆動信号COM,SEG1,SEG2,SEG3は、ハイインピーダンス状態が挿入されない本発明の第2駆動信号となっている。なお、各駆動信号COM,SEG1,SEG2,SEG3によるセグメント54の表示色の変化の仕方は、前述したデモモードにおける変化の仕方と略同様であるので、説明は省略する。
これら各駆動信号COM,SEG1,SEG2,SEG3は、750msの間に各セグメント54の表示色を変化させ、あるいは維持した後に、ハイインピーダンス状態に維持される。つまり、本第1時刻表示モードでは、1分ごとに分表示を変化させればよいので、表示は1分おきに書き換えられ、その間は、各駆動信号COM,SEG1,SEG2,SEG3がハイインピーダンス状態に維持される表示保持期間とされて、表示が維持される。すなわち、本第1時刻表示モードでは、駆動信号COM,SEG3をハイインピーダンス状態に維持する表示保持期間が存在するために、駆動信号COM,SEG3にハイインピーダンス状態を挿入しないことによって、表示の書き換えの際に、駆動信号SEG3と駆動信号COMとの間に遅延が生じるなどしても、その影響が累積することがなく、表示品質の低下の影響を小さくできる。
また、駆動信号COM,SEG3にハイインピーダンス状態が挿入されると、ハイインピーダンスを挿入しない場合に比べて、単位時間あたり(例えば1秒間)に各電極51,52間に電位差を発生させる時間が短くなるため、コントラストが低下するが、本第1時刻表示モードでは、駆動信号COM,SEG3にハイインピーダンス状態を挿入しないので、コントラストを向上させることができる。
従って、本実施形態では、表示の書き換えが連続する可能性の有る連続書換表示モードでは、ハイインピーダンス状態を挿入した第1駆動信号COM,SEG1,SEG2,SEG3(図12参照)によって表示パネル5を駆動し、表示の書き換えが非連続な非連続書換表示モードでは、ハイインピーダンス状態を挿入しない第2駆動信号COM,SEG1,SEG2,SEG3(図13参照)によって表示パネル5を駆動するので、全体として表示品質およびコントラストの向上を図ることができる。
〔10.表示パネルの駆動手順〕
次に、図14のフローチャートに沿って、表示パネル5の駆動方法を説明する。
本実施形態では、図14に示すように、まず、製品出荷前に、作業者によって例えばデモモードや時刻修正モード等の表示を連続して書き換える可能性のある表示モードを連続書換表示モードに設定し、例えば第1時刻表示モード等の表示を非連続に書き換える表示モード(表示を維持し続けるスタンバイモード等の表示モードも含む)を非連続書換表示モードに設定する(ステップSA1)。
ステップSA1の後、使用者によるボタン操作により表示モードが選択され(ステップSA2)、表示制御部627が、表示モードが連続書換表示モードであるか否かを判定する(ステップSA3)。ここで、表示制御部627は、選択された表示モードが連続書換表示モードであると判定した場合、ハイインピーダンス状態を挿入した第1駆動信号COM,SEG1,SEG2,SEG3で表示パネル5を駆動し、選択された表示モードが非連続書換表示モードであると判定した場合、このハイインピーダンス状態を挿入しない第2駆動信号COM,SEG1,SEG2,SEG3で表示パネル5を駆動する。
〔11.本実施形態による効果〕
本実施形態によれば、次のような効果を得ることができる。
(1)表示の書き換えが連続する可能性のある連続書換表示モードでは、ハイインピーダンス状態を挿入した駆動信号COM,SEG3を、共通電極51および表示を保持すべきセグメント54に対応するセグメント電極52に印加するので、表示を保持すべきセグメント54において、電位の切り替わりごとにコントラストの低下が累積することを防止でき、表示パネル5全体の表示品質を向上できる。
(2)一方、ハイインピーダンス状態を挿入しないことによるコントラストの低下に比べ、表示の書き換えが非連続であるためにコントラストの低下の累積による影響がほとんどなく、逆にハイインピーダンス状態を挿入することで電位差発生時間が短縮することによるコントラストの低下のほうが顕著である非連続書換表示モードでは、ハイインピーダンス状態を挿入しない第2駆動信号COM,SEG3を、表示を保持すべきセグメント54に印加するので、表示を保持すべきセグメント54におけるコントラストを好適に向上させることができ、表示品質を向上させることができる。
(3)本実施形態では、駆動信号COM,SEG1,SEG2,SEG3にハイインピーダンス状態を挿入するか否かを、使用者が選択した表示モードが連続書換表示モードに設定されているか非連続書換表示モードに設定されているかによって制御する。すなわち、表示モードによらずコントラストの低下を抑え、表示品質を向上できる駆動制御を、各表示モードごとに予め連続書換表示モードまたは非連続書換表示モードに設定しておくだけで、簡単に行うことができる。
(4)ハイインピーダンス状態では、表示を保持すべきセグメント54における電位の印加が停止されるため、省電力化を図ることができる。これにより、電池寿命を延ばせる。
(5)本実施形態におけるドライバIC42は、従来の二電位駆動が可能なドライバにハイインピーダンス挿入部624の機能を付加するだけで済むので、安価に提供できる。
(6)駆動信号SEG3、駆動信号COMの各パルスの立ち上がり毎および立下がり毎にハイインピーダンス状態を挿入するので、電位差が生じる余地がなく、例えばパルスの1周期おきにハイインピーダンス状態の挿入を行う場合などと比べて、表示を保持すべきセグメント54における表示品質の低下をより確実に防止できる。
(7)駆動信号SEG3、駆動信号COMだけでなく、表示を変更すべきセグメント54に対応する駆動信号SEG1,SEG2にも、ハイインピーダンス状態を同一のタイミングで設けており、表示駆動部62において、これらの駆動信号COM、SEG1〜SEG3に、一律に、ハイインピーダンス状態を挿入する処理を行えばよいので、ドライバIC42の構成を簡素にできる。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態について説明する。前記第1実施形態では、駆動信号COM,SEG1,SEG2,SEG3にハイインピーダンス状態を挿入するか否かを、使用者が選択した表示モードが連続書換表示モードに設定されているか非連続書換表示モードに設定されているかによって制御していた。これに対し、本実施形態では、駆動信号COM,SEG1,SEG2,SEG3にハイインピーダンス状態を挿入するか否かを、表示制御部627に送られてくる書換信号の間隔が、予め設定された入力間隔閾値以上であるか否かによって制御することが特徴である。なお、以下の説明では、前記第1実施形態と同一機能部位には、同一符号を付し、それらの説明を省略、若しくは簡略化する。
図15は、表示駆動部62の構成ブロック図である。
本実施形態の表示駆動部62は、出荷前における作業者によるボタン操作により、駆動制御部61から入力される書換信号の入力間隔閾値を設定する閾値設定手段635と、書換信号の入力間隔が入力間隔閾値以上か否かを判定する入力間隔判定手段636と、入力間隔判定手段において、書換信号の入力間隔が入力間隔閾値以上と判定された場合には、ハイインピーダンス状態を挿入しない第2駆動信号COM,SEG1,SEG2,SEG3で表示パネル5を駆動し、書換信号の入力間隔が入力間隔閾値未満と判定された場合には、ハイインピーダンス状態を挿入した第1駆動信号COM,SEG1,SEG2,SEG3で表示パネル5を駆動する駆動手段637とを備えている。本実施形態では、共通電極に4Hzの駆動信号を印加し、1秒間で表示を書き換えるので、入力間隔閾値を例えば5秒に設定できる。なお、この入力間隔閾値の値は、各電極51,52に印加される電圧や駆動信号の周波数などを考慮して適宜に設定できる。
次に、図16のフローチャートに沿って、本実施形態の表示パネル5の駆動手順を説明する。
本実施形態では、図16に示すように、まず、製品出荷前に、作業者によって書換信号の入力間隔閾値が設定される(ステップSB1)。
ステップSB1の後、表示制御部627が、駆動制御部61から入力される書換信号の間隔が入力間隔閾値以上であるか否かを判定する(ステップSB2)。ここで、表示制御部627は、書換信号の入力間隔が入力間隔閾値以上であると判定した場合、ハイインピーダンス状態を挿入しない第2駆動信号COM,SEG1,SEG2,SEG3で表示パネル5を駆動し(ステップSB3)、書換信号の入力間隔が入力間隔閾値未満であると判定した場合、ハイインピーダンス状態を挿入した第1駆動信号COM,SEG1,SEG2,SEG3で表示パネル5を駆動する(ステップSB4)。
従って、例えば、時刻修正モードにおいて、時刻をカウントアップするため、使用者が1秒おきに操作ボタン11を操作した場合には、ハイインピーダンス状態を挿入した第1駆動信号COM,SEG1,SEG2,SEG3で表示パネル5を駆動することになり、時刻修正モードにおける初めてのボタン操作時や、入力間隔閾値(例えば5秒)以上間隔が空いてからのボタン操作時には、ハイインピーダンス状態を挿入しない第2駆動信号COM,SEG1,SEG2,SEG3で表示パネル5を駆動することになる。
このような本実施形態でも、表示の書き換えが連続する場合には、ハイインピーダンス状態を挿入した第1駆動信号COM,SEG3を、表示を保持すべきセグメント54に印加するので、表示を保持すべきセグメント54におけるコントラストの低下を防止でき、表示パネル5全体の表示品質を向上できる。従って、前記第1実施形態の効果(1),(4)〜(7)と略同様の効果を奏することができるうえ、以下の効果を奏することができる。
(8)本実施形態によれば、表示の書き換えが非連続な場合には、ハイインピーダンス状態を挿入しない第2駆動信号COM,SEG3を、表示を保持すべきセグメント54に印加する。従って、例えば時刻修正モードなどの連続書換表示モード中、ハイインピーダンス状態が挿入された第1駆動信号COM,SEG3を、表示を保持すべきセグメント54に印加する前記第1実施形態と比べて、本実施形態では、表示を非連続に書き換える際には、ハイインピーダンス状態が挿入されていない第2駆動信号COM,SEG3を、表示を保持すべきセグメント54に印加する分、より表示を保持すべきセグメント54におけるコントラストを好適に向上させることができ、表示品質を一層向上できる。
〔実施形態の変形〕
以上、本発明の実施態様について具体的に示したが、前記各実施形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改良、変形が可能である。
例えば、前記実施形態では、黒色粒子532Bおよび白色粒子532Wによる白黒二粒子系の電気泳動表示が行われていたが、これに限らず、白黒以外の組み合わせでも構わない。
ハイインピーダンス状態は、少なくとも、共通電極51に印加される駆動信号COMと、表示を保持すべきセグメント54のセグメント電極52に印加される駆動信号SEG3に挿入されていればよい。また、前記実施形態では、ハイインピーダンス状態を、各パルスの立ち上がりおよび立ち下がりの両方に挿入していたが、これに限らず、例えば、電気泳動粒子532B,532Wの泳動特性などに応じて、各パルスの立ち上がり毎または立ち下がり毎のいずれか、反射率の低下を有効に防止できる方を特定し、その一方における電位切り替わり時に挿入することなども検討できる。
本発明を適用し得る各種電子機器としては、例えば、PDA(Personal Digital
Assistants)や、携帯電話、メモリカード、ディジタルカメラ、ビデオカメラ、プリン
タ、パーソナルコンピュータなどを例示できる。
また、本発明の時計1は、腕時計に限らず、懐中時計、置時計、掛時計などであってもよい。
本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ、説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
したがって、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
本発明の第1実施形態に係る時計の斜視図。 前記実施形態における表示装置の平面図。 前記実施形態における表示パネルの構成を示す模式図。 前記実施形態における表示パネルの平面図。 前記実施形態における第1時刻表示モードを示す図。 前記実施形態における第2時刻表示モードを示す図。 前記実施形態における時刻修正モードを示す図。 前記実施形態における都市変更モードを示す図。 前記実施形態におけるデモモードを示す図。 前記実施形態における制御基板の電気的構成を示すブロック図。 前記実施形態における表示駆動部の構成ブロック図。 前記実施形態における表示パネルの第1駆動信号の波形の一例を示す図。 前記実施形態における表示パネルの第2駆動信号の波形の一例を示す図。 前記実施形態における表示パネルの駆動方法を説明するためのフローチャート。 本発明の第2実施形態に係る表示駆動部の構成ブロック図。 前記実施形態における表示パネルの駆動方法を説明するためのフローチャート。
符号の説明
1…時計(電子機器)、3…電気泳動表示装置、5…電気泳動表示パネル、42…ドライバIC(駆動装置)、51…共通電極、52…セグメント電極、62…表示駆動部、612…計時部、631…表示モード選択手段、632…モード設定手段、633…判定手段、634…駆動手段、635…閾値設定手段、636…入力間隔判定手段、637…駆動手段。

Claims (12)

  1. 一方の電極が共通電極とされ、他方の電極が複数のセグメント電極に分割されているとともに、表示駆動部からの駆動信号により駆動される電気泳動表示パネルの駆動方法であって、
    前記表示駆動部は、前記電気泳動表示パネルの表示の書き換えを連続して行う場合には、ハイインピーダンス状態が挿入された第1駆動信号で前記電気泳動表示パネルを駆動し、
    表示の書き換えを非連続で行う場合には、ハイインピーダンス状態が挿入されていない第2駆動信号で前記電気泳動表示パネルを駆動する
    ことを特徴とする電気泳動表示パネルの駆動方法。
  2. 請求項1に記載の電気泳動表示パネルの駆動方法において、
    前記電気泳動表示パネルを書き換えるための書換信号の入力間隔閾値を設定する工程と、
    前記書換信号の入力間隔が前記入力間隔閾値以上か否かを判定する工程と、
    前記書換信号の入力間隔が前記入力間隔閾値以上と判定された場合には、ハイインピーダンス状態が挿入されていない前記第2駆動信号で前記電気泳動表示パネルを駆動し、前記書換信号の入力間隔が前記間隔閾値未満と判定された場合には、ハイインピーダンス状態が挿入された前記第1駆動信号で前記電気泳動表示パネルを駆動する工程とを備える
    ことを特徴とする電気泳動表示パネルの駆動方法。
  3. 一方の電極が共通電極とされ、他方の電極が複数のセグメント電極に分割され、表示駆動部からの駆動信号により駆動されるとともに、表示モードを複数の表示モードから選択可能に構成された電気泳動表示パネルの駆動方法であって、
    前記各表示モードを、表示の書き換えが連続して行われる可能性のある連続書換表示モード、または、表示の書き換えが非連続で行われる非連続書換表示モードに設定する工程と、
    前記電気泳動表示パネルの表示モードを前記複数の表示モードから選択する工程と、
    前記選択した表示モードが連続書換表示モードまたは非連続書換表示モードのいずれかであるかを判定する工程と、
    前記選択した表示モードが連続書換表示モードと判定された場合には、ハイインピーダンス状態が挿入された第1駆動信号で前記電気泳動表示パネルを駆動し、非連続書換表示モードと判定された場合には、ハイインピーダンス状態が挿入されていない第2駆動信号で前記電気泳動表示パネルを駆動する工程とを備える
    ことを特徴とする電気泳動表示パネルの駆動方法。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の電気泳動表示パネルの駆動方法において、
    前記表示駆動部は、
    前記電気泳動表示パネルを前記第1駆動信号で駆動する場合には、
    前記共通電極に、互いに異なる2つの電位間で変化するパルスを印加し、
    表示を変更すべきセグメントに対応する前記セグメント電極に、前記2つの電位のいずれかを印加して前記パルスとの間に電位差を生じさせ、
    表示を保持すべきセグメントに対応する前記セグメント電極に、前記共通電極に印加するパルスと同位相かつ同電位のパルスを印加するとともに、
    前記共通電極に印加するパルスおよび、前記表示を保持すべきセグメントの前記セグメント電極に印加するパルスのそれぞれにおいて前記2つの電位が切り替わる際に、ハイインピーダンス状態を挿入し、
    前記電気泳動表示パネルを前記第2駆動信号で駆動する場合には、
    前記共通電極に、互いに異なる2つの電位間で変化するパルスを印加し、
    表示を変更すべきセグメントに対応する前記セグメント電極に、前記2つの電位のいずれかを印加して前記パルスとの間に電位差を生じさせ、
    表示を保持すべきセグメントに対応する前記セグメント電極に、前記共通電極に印加するパルスと同位相かつ同電位のパルスを印加し、
    前記電気泳動表示パネルの表示を保持する場合には、
    前記共通電極およびすべてのセグメント電極をハイインピーダンス状態に維持する
    ことを特徴とする電気泳動表示パネルの駆動方法。
  5. 請求項4に記載の電気泳動表示パネルの駆動方法において、
    前記電気泳動表示パネルを前記第1駆動信号で駆動する場合には、
    前記ハイインピーダンス状態を、前記各パルスの立ち上がり毎および立ち下がり毎に挿入する
    ことを特徴とする電気泳動表示パネルの駆動方法。
  6. 請求項4または請求項5に記載の電気泳動表示パネルの駆動方法において、
    前記電気泳動表示パネルを前記第1駆動信号で駆動する場合には、
    前記表示を変更すべきセグメントに対応する前記セグメント電極にも、前記ハイインピーダンス状態を前記パルスと同一のタイミングで設ける
    ことを特徴とする電気泳動表示パネルの駆動方法。
  7. 一方の電極が共通電極とされ、他方の電極が複数のセグメント電極に分割された電気泳動表示パネルの駆動装置であって、
    前記電気泳動表示パネルを書き換えるための書換信号の入力により、ハイインピーダンス状態が挿入された第1駆動信号、またはハイインピーダンス状態が挿入されていない第2駆動信号を生成し、前記電気泳動表示パネルを駆動する表示駆動部を備え、
    前記表示駆動部は、
    前記書換信号の入力間隔閾値を設定する閾値設定手段と、
    前記書換信号の入力間隔が前記入力間隔閾値以上か否かを判定する入力間隔判定手段と、
    前記入力間隔判定手段において、前記書換信号の入力間隔が前記入力間隔閾値以上と判定された場合には、前記第2駆動信号で前記電気泳動表示パネルを駆動し、前記書換信号の入力間隔が前記入力間隔閾値未満と判定された場合には、前記第1駆動信号で前記電気泳動表示パネルを駆動する駆動手段とを備える
    ことを特徴とする電気泳動表示パネルの駆動装置。
  8. 一方の電極が共通電極とされ、他方の電極が複数のセグメント電極に分割された電気泳動表示パネルの駆動装置であって、
    前記電気泳動表示パネルを書き換えるための書換信号の入力により、ハイインピーダンス状態が挿入された第1駆動信号、またはハイインピーダンス状態が挿入されていない第2駆動信号を生成し、前記電気泳動表示パネルを駆動する表示駆動部を備え、
    前記表示駆動部は、
    前記電気泳動表示パネルの表示モードを複数の表示モードから選択する表示モード選択手段と、
    前記各表示モードを、表示の書き換えが連続して行われる可能性のある連続書換表示モード、または、表示の書き換えが非連続で行われる非連続書換表示モードに設定するモード設定手段と、
    前記選択した表示モードが連続書換表示モードまたは非連続書換表示モードのいずれかであるかを判定する判定手段と、
    前記選択した表示モードが連続書換表示モードと判定された場合には、前記第1駆動信号で前記電気泳動表示パネルを駆動し、非連続書換表示モードと判定された場合には、前記第2駆動信号で前記電気泳動表示パネルを駆動する駆動手段とを備える
    ことを特徴とする電気泳動表示パネルの駆動装置。
  9. 請求項7または請求項8に記載の電気泳動表示パネルの駆動装置において、
    前記駆動手段は、
    前記電気泳動表示パネルを前記第1駆動信号で駆動する場合には、
    前記共通電極に、互いに異なる2つの電位間で変化するパルスを印加し、
    表示を変更すべきセグメントに対応する前記セグメント電極に、前記2つの電位のいずれかを印加して前記パルスとの間に電位差を生じさせ、
    表示を保持すべきセグメントに対応する前記セグメント電極に、前記共通電極に印加するパルスと同位相かつ同電位のパルスを印加するとともに、
    前記共通電極に印加するパルスおよび、前記表示を保持すべきセグメントの前記セグメント電極に印加するパルスのそれぞれにおいて前記2つの電位が切り替わる際に、ハイインピーダンス状態を挿入し、
    前記電気泳動表示パネルを前記第2駆動信号で駆動する場合には、
    前記共通電極に、互いに異なる2つの電位間で変化するパルスを印加し、
    表示を変更すべきセグメントに対応する前記セグメント電極に、前記2つの電位のいずれかを印加して前記パルスとの間に電位差を生じさせ、
    表示を保持すべきセグメントに対応する前記セグメント電極に、前記共通電極に印加するパルスと同位相かつ同電位のパルスを印加し、
    前記電気泳動表示パネルの表示を保持する場合には、
    前記共通電極およびすべてのセグメント電極をハイインピーダンス状態に維持する
    ことを特徴とする電気泳動表示パネルの駆動装置。
  10. 一方の電極が共通電極とされ、他方の電極が複数のセグメント電極に分割された電気泳動表示パネルと、
    請求項7から請求項9のいずれかに記載の駆動装置とを備えたことを特徴とする電気泳動表示装置。
  11. 請求項10に記載の電気泳動表示装置を備えたことを特徴とする電子機器。
  12. 請求項11に記載の電子機器において、
    計時を行う計時部を備えて時計として構成され、
    前記電気泳動表示パネルには、前記計時部による計時情報が表示される
    ことを特徴とする電子機器。
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