JP5176268B2 - 太陽電池モジュール - Google Patents

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Description

本発明は、表面保護材、絶縁性封止材及び裏面保護材により太陽電池セル群又は太陽電池サブモジュール群を封止して形成された太陽電池モジュールに関する。
近年、環境保護重視の観点からいわゆるクリーンエネルギーの研究開発が進められている。その中でも太陽電池モジュールおよびこれを用いた太陽光発電システムは、太陽エネルギーを直接電気エネルギーへ変換するものであるため、従来の他の発電と比較して無公害であり、環境負荷の少ない、環境に優しい新しいエネルギー源として注目を集め、今後市場導入が加速されることが予想されている。
図8は、従来の太陽電池モジュール800の断面図を示す。図8において、符号801は受光面側の表面保護材、805は非受光面側の裏面保護材、802は表面保護材801と裏面保護材805とで覆われた絶縁性封止材、803は太陽電池セル群、804は太陽電池サブモジュール群であり、太陽電池セル群803および太陽電池サブモジュール群804群は絶縁性封止材802中に封止されている。
最も代表的な表面保護材801はガラスであり、絶縁性封止材802は接着強度の観点から、例えばエチレン− 酢酸ビニル重合体(Ethylene Vinyl Acetate : EVA)が最も代表的に用いられており( 特許文献1参照) 、最も代表的な裏面保護材805は、フッ素樹脂フィルムで被覆した金属箔が付いたフッ素樹脂フィルムである。
太陽電池モジュール800の長期耐久性を確保するためには、単に、表面保護材801、絶縁性封止材802および裏面保護材805の耐久性が確保されることはもとより、これらの材料間の反応がなく、各材料同士の接着耐久性が優れていることが必要不可欠である。
上述の従来の太陽電池モジュール800では、表面保護材801と絶縁性封止材802とが接着され、絶縁性封止材802と太陽電池セル群803または太陽電池サブモジュール804群とが接着され、さらに絶縁性封止材802と裏面保護材805とが接着されている。表面保護材801に用いているガラスと裏面保護材805に用いているフッ素樹脂フィルムで被覆した金属箔とは共に化学的に安定した材料であり、太陽電池モジュール800の端部を除き水分の浸入がない。このため、これらの材料の接着耐久性を確保すれば、太陽電池モジュール800の長期耐久性も確保することができる。絶縁性封止材802のEVAはそれ自身で接着性を有しているが、さらに接着耐久性を高めるために、太陽電池モジュール800の支持体となる表面保護材801であるガラス板に接着し易い接着強化材が添加されている。
特開平7−22637号公報
上述の従来の太陽電池モジュール800と異なり、表面保護材801または裏面保護材805にガラス以外の材料を用いた太陽電池モジュールがある。特に、表面保護材801にフッ素樹脂フィルムを用い、裏面保護材805に有機樹脂フィルム若しくはプラスチック材料等の樹脂、または鋼板、アルミ板、ステンレス板若しくはチタン板等の金属板、または以上の複合体を用いた太陽電池モジュールには、以下のような問題があった。
(1)表面保護材801表面からの水分の浸入が無視できない。
(2)高温高湿下で裏面保護材805と絶縁性封止材802の材料との反応が生じやすいため、当該材料同士の接着耐久性が劣る。
(3)絶縁性封止材802中の接着添加剤の効果が少なく、特に裏面保護材805との接着耐久性が劣る。
(4)可撓性を有する太陽電池モジュールでは、各材料間の熱膨張係数の差異により太陽電池モジュール内の膨張と収縮とが不均一となって生じる熱ひずみに基づく熱応力に加え、さらに曲げ応力がかかることになる。このため、各材料間で接着不良が発生しやすい。
上述のように、表面保護材801または裏面保護材805にガラス以外の材料を用いた太陽電池モジュール、特に、表面保護材801にフッ素樹脂フィルムを用い、裏面保護材805に有機樹脂フィルム若しくはプラスチック材料等の樹脂、または鋼板、アルミ板、ステンレス板若しくはチタン板等の金属板、または以上の複合体を用いた太陽電池モジュールには、各材料間において接着耐久性が劣るため、太陽電池モジュールの長期耐久性を確保することが困難であるという問題があった。
そこで、本発明の目的は、上記問題を解決するためになされたものであり、表面保護材801または裏面保護材805にガラス以外の材料を用いた太陽電池モジュール、特に、表面保護材801にフッ素樹脂フィルムを用い、裏面保護材805に有機樹脂フィルム若しくはプラスチック材料等の樹脂、または鋼板、アルミ板、ステンレス板若しくはチタン板等の金属板、または以上の複合体を用いた太陽電池モジュールであっても、各材料間における接着耐久性が優れ、太陽電池モジュールの長期耐久性を確保することができると共に安価な太陽電池モジュールを提供することにある。
この発明の太陽電池モジュールは、フッ素樹脂フィルムを用いた表面保護材と、絶縁性封止材と、樹脂若しくは金属板又はこれらの複合体を用いた裏面保護材とにより太陽電池セル群又は太陽電池サブモジュール群を封止して形成された太陽電池モジュールであって、各材料間における接着耐久性及び該太陽電池モジュールの長期耐久性を確保させる機能を有し、前記裏面保護材の前記絶縁性封止材接着面側に該機能を実現するべく界面層が形成されており、該界面層は、該裏面保護材側から順に、前記裏面保護材の表面を保護する、シリコンを含むアクリル樹脂用いて形成された表面保護層と、
前記絶縁性封止材と前記裏面保護材との間の材料間反応による材料の変質及び劣化を防止する、シリコンを含むアクリル樹脂を主成分とする塗膜用いて形成される材料間反応防止層と、
前記太陽電池セル群又は前記太陽電池サブモジュール群と該裏面保護材との間の絶縁を強化する、シリコン樹脂、アクリル樹脂若しくはポリエチレン樹脂を主成分とする塗膜、又は以上の材料の積層体を用いて形成される絶縁強化層と、
前記界面層と前記絶縁性封止材と間の接着性を強化する、シリコ樹脂を主成分とする塗膜を用いて形成された接着性強化層とを有しことを特徴とする。
ここで、この発明の太陽電池モジュールにおいて、前記表面保護材は透光性の可撓性材料とすることができる。
ここで、この発明の太陽電池モジュールにおいて、前記裏面保護材は、所定の金属板、所定のプラスチック板、フッ素樹脂フィルム又は以上の材料の積層体とすることができる。
本発明の太陽電池モジュールによれば、表面保護材、絶縁性封止材および裏面保護材により、太陽電池セル群または太陽電池サブモジュール群を封止して成る太陽電池モジュールにおいて、裏面保護材の絶縁性封止材側接着面に界面層を形成する。界面層の材料としては、界面層と絶縁性封止材と間の接着性強化の機能を有し、太陽電池セル群または太陽電池サブモジュール群と裏面保護材との間の絶縁強化の機能を有し、絶縁性封止材と裏面保護材との間の材料間反応防止の機能を有し、裏面保護材の表面保護の機能を有する材料を用いる。この結果、裏面保護材と絶縁性封止材との間の接着力および接着耐久性を向上させることができる。さらに、絶縁性封止材と裏面保護材との間の相互反応による材料の変質および劣化を防止することができる。従って、表面保護材または裏面保護材にガラス以外の材料を用いた太陽電池モジュール、特に、表面保護材にフッ素樹脂フィルムを用い、裏面保護材に有機樹脂フィルム若しくはプラスチック材料等の樹脂、または鋼板、アルミ板、ステンレス板若しくはチタン板等の金属板、または以上の複合体を用いた太陽電池モジュールであっても、各材料間における接着耐久性が優れ、太陽電池モジュールの長期耐久性を確保することができる太陽電池モジュールを提供することができるという効果がある。
以下実施例について図面を参照して詳細に説明する。
参考例1
図1は、本発明の参考例1における太陽電池モジュール100の構造を模式的に示す断面図である。図1において、符号101は受光面側の表面保護材、105は非受光面側の裏面保護材、102は表面保護材101と裏面保護材105とで覆われた絶縁性封止材、103は太陽電池セル群、104は太陽電池サブモジュール群であり、太陽電池セル群103および太陽電池サブモジュール群104群は絶縁性封止材102中に封止されている。符号106は絶縁性封止材102と裏面保護材105との間(裏面保護材105の絶縁性封止材102接着面側)に形成された界面層である。
次に、本発明使用される表面保護材101、絶縁性封止材102、太陽電池セル103群、太陽電池サブモジュール104群、裏面保護材105および界面層106の各材料について詳しく説明する。本発明使用される表面保護材101としては、防湿性、耐候性および透明度の高い材料である、例えばエチレン・テトラフルオロエチレン共重合体(ethylene tetrafluoroethylene : ETFE)、ポリ3フッ化エチレン(polytrifluoroethylene) 、ポリフッ化ビニル(polyvinylfluoride)等のフッ素樹脂フィルム( 透光性の可撓性材料) またはガラス板等を使用することができる。表面保護材101(フッ素樹脂フィルム)の絶縁性封止材102側の接着面には、絶縁性封止材102が接着しやすいようにコロナ放電処理等の表面改質処理を施しておくことが好適である。
本発明使用される絶縁性封止材102としては、EVA樹脂、プチラール樹脂、シリコン樹脂、エポキシ樹脂またはフッ素化ポリイミド樹脂等の透明な樹脂を使用することができる。上記絶縁性封止材102に架橋剤を添加することにより、架橋することも可能である。光照射を続けることによりエネルギー変換効率が低下する光劣化を抑制するために、紫外線吸収剤が含有されていることが好適である。裏面側の絶縁性封止材102については、必ずしも透明である必要はなく、着色したものを用いてもよい。裏面保護材105とラミネート接着された積層シートを用いてもよい。太陽電池セル103群または太陽電池サブモジュール104群の受光面側の絶縁性封止材102は、表面保護材101または太陽電池セル103群若しくは太陽電池サブモジュール104群とラミネート接着された積層フィルム、シートまたは積層板を用いてもよい。
本発明使用される太陽電池セル103群としては特に限定はなく、単結晶材料の半導体PN接合、非単結晶材料のPIN接合、またはショットキー接合等の半導体接合等が用いられる。半導体材料としてはシリコン系または化合物系が用いられる。
本発明使用される太陽電池サブモジュール104群としては、上述した太陽電池セル103群と同様の材料が用いられ、複数の発電領域を直列接続して構成される。太陽電池サブモジュール104群は、ガラス基板、ステンレス基板、フィルム基板等の支持基板上に形成されたアモルファスシリコン(a-Si)半導体または化合物半導体であることが好適である。
本発明使用される裏面保護材105としては、鋼板、アルミ板、ステンレス(Steel Used Stainless : SUS ) 板若しくはチタン板等の金属板( 所定の金属板)、またはプラスチック板若しくはFRP(Fiber Reinforced Plastics)板(所定のプラスチック板)、フッ素樹脂フィルム、またはこれらの積層体等を使用することが好適である。
裏面保護材105と絶縁性封止材102との間に形成された界面層106の材料としては、界面層106と絶縁性封止材102と間の接着性強化の機能(接着性強化機能)を有し、太陽電池セル103群または太陽電池サブモジュール104群と裏面保護材105との間の絶縁強化の機能(絶縁強化機能)を有し、絶縁性封止材102と裏面保護材105との間の材料間反応防止の機能(材料間反応防止機能)を有し、裏面保護材105の表面保護の機能(表面保護機能)を有する材料であることが好適である。具体的な材料については実施で説明する。
以上より、本発明の参考例1によれば、表面保護材101、絶縁性封止材102および裏面保護材105により、太陽電池セル群103または複数の太陽電池セル群103を直列接続して構成される太陽電池サブモジュール群104を封止して成る太陽電池モジュール100において、裏面保護材105の絶縁性封止材102側接着面に界面層106を形成する。界面層106の材料としては、界面層106と絶縁性封止材102と間の接着性強化の機能を有し、太陽電池セル103群または太陽電池サブモジュール104群と裏面保護材105との間の絶縁強化の機能を有し、絶縁性封止材102と裏面保護材105との間の材料間反応防止の機能を有し、裏面保護材105の表面保護の機能を有する材料を用いる。この結果、裏面保護材105と絶縁性封止材102との間の接着力および接着耐久性を向上させることができる。さらに、絶縁性封止材102と裏面保護材105との間の相互反応による材料の変質および劣化を防止することができる。従って、表面保護材801または裏面保護材805にガラス以外の材料を用いた太陽電池モジュール、特に、表面保護材801にフッ素樹脂フィルムを用い、裏面保護材805に有機樹脂フィルム若しくはプラスチック材料等の樹脂、または鋼板、アルミ板、ステンレス板若しくはチタン板等の金属板、または以上の複合体を用いた太陽電池モジュールであっても、各材料間における接着耐久性が優れ、太陽電池モジュールの長期耐久性を確保することができる太陽電池モジュールを提供することができる。
実施は、参考例1の裏面保護材105と絶縁性封止材102との間(裏面保護材105の絶縁性封止材102接着面側)に形成された界面層106の有する機能をその機能別に分離したものである。図2は、本発明の実施における太陽電池モジュール200の構造を模式的に示す断面図である。図2で図1と同じ符号を付した箇所は同じ要素を示すため、説明は省略する。図2において、符号206は裏面保護材105と絶縁性封止材102との間に形成された界面層である。図2に示されるように、界面層206は、絶縁性封止材102側から接着強化層207、絶縁強化層208、材料間反応防止層209および裏面保護材105の表面保護層210の順に形成された構造を有している。
裏面保護材105の表面保護層210としては、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂若しくはシリコンを含むアクリル樹脂、またはフッ素樹脂を主成分とする塗膜、または酸化膜、または以上の積層体を用いることが好適である。
裏面保護材105と絶縁性封止材102との間の材料間反応防止層209としては、シリコンを含むアクリル樹脂を主成分とする塗膜、または酸化膜、または以上の積層体を用いることが好適である。
絶縁強化層208としては、シリコーン樹脂、アクリル樹脂若しくはポリエチレン樹脂を主成分とする塗膜、または以上の積層体を用いることが好適である。
接着強化層207としては、メタクリロキシ基、アクリロキシ基、イソシアネート基(−NCO)若しくはメルカプト基を含むシランカップリング材が添加されて成るアクリル樹脂、またはシリコーン樹脂を主成分とする塗膜を用いることが好適である。
以上より、本発明の実施によれば、参考例1の裏面保護材105と絶縁性封止材102との間に形成された界面層106の有する機能をその機能別に分離した界面層206とすることができる。詳しくは、界面層206は、絶縁性封止材102 側から接着強化層207、絶縁強化層208、材料間反応防止層209および裏面保護材105の表面保護層210の順に形成された多層構造とすることができる。この結果、裏面保護材105と絶縁性封止材102との間の相互反応による材料の変質および劣化の防止は裏面保護材105の表面保護層210により行うことができ、裏面保護材105と絶縁性封止材102との間の接着力強化および接着耐久性向上は接着強化層207により行うことができる。
従って、表面保護材801または裏面保護材805にガラス以外の材料を用いた太陽電池モジュール、特に、表面保護材801にフッ素樹脂フィルムを用い、裏面保護材805に有機樹脂フィルム若しくはプラスチック材料等の樹脂、または鋼板、アルミ板、ステンレス板若しくはチタン板等の金属板、または以上の複合体を用いた太陽電池モジュールであっても、各材料間における接着耐久性が優れ、太陽電池モジュールの長期耐久性を確保することができる太陽電池モジュールを提供することができる。
参考例2
参考は、実施の絶縁強化層208の機能を、接着強化層307および材料間反応防止層309に持たせたものである。図3は、本発明の参考における太陽電池モジュール300の構造を模式的に示す断面図である。図3で図1および図2と同じ符号を付した箇所は同じ要素を示すため、説明は省略する。図3において、符号306は界面層、307は接着強化層、309は材料間反応防止層である。
以上より、本発明の参考によれば、実施の絶縁強化層208の機能を、接着強化層307および材料間反応防止層309に持たせることができる。即ち、太陽電池セル103群または太陽電池サブモジュール104群と裏面保護材105との間の絶縁強化の機能を接着強化層307および材料間反応防止層309に持たせることができる。この結果、裏面保護材105の絶縁性封止材102接着面側に形成された界面層306は、裏面保護材105側から、少なくとも裏面保護材105の表面保護層210、材料間反応防止層309および接着強化層307の順に形成された3層構造とすることができる。従って、実施と同様に、各材料間における接着耐久性が優れ、太陽電池モジュールの長期耐久性を確保することができると共に、安価な太陽電池モジュールを提供することができる。
参考例3
参考は、実施の絶縁強化層208の機能と材料間反応防止層209の機能とを、接着強化層407および裏面保護材105の表面保護層410に持たせたものである。図4は、本発明の参考における太陽電池モジュール400の構造を模式的に示す断面図である。図4で図1と同じ符号を付した箇所は同じ要素を示すため、説明は省略する。図4において、符号406は界面層、407は接着強化層、410は裏面保護材105の表面保護層である。
以上より、本発明の参考によれば、実施の絶縁強化層208の機能と材料間反応防止層209の機能とを、接着強化層407および裏面保護材105の表面保護層410に持たせることができる。即ち、太陽電池セル103群または太陽電池サブモジュール104群と裏面保護材105との間の絶縁強化の機能と、絶縁性封止材102と裏面保護材105との間の材料間反応防止の機能とを接着強化層407および裏面保護材105の表面保護層410に持たせることができる。この結果、裏面保護材105の絶縁性封止材102接着面側に形成された界面層406は、裏面保護材105側から、少なくとも裏面保護材105の表面保護層410および接着強化層407の順に形成された2層構造とすることができる。従って、実施と同様に、各材料間における接着耐久性が優れ、太陽電池モジュールの長期耐久性を確保することができると共に、参考よりさらに安価な太陽電池モジュールを提供することができる。
参考例4
参考は、参考例1の界面層106の代わりに裏面保護材505の表面(絶縁性封止材102側)に凹凸構造を設けたものである。図5は、本発明の参考における太陽電池モジュール500の構造を模式的に示す断面図である。図5で図1と同じ符号を付した箇所は同じ要素を示すため、説明は省略する。図5において、符号505は裏面保護材である。
以上より、本発明の参考によれば、図5に示されるように参考例1の界面層106の代わりに裏面保護材505の表面に凹凸構造を設ける。裏面保護材505の絶縁性封止材102接着面に凹凸処理を施すことにより、様々な裏面保護材505と絶縁性封止材102との間の接着性を更に向上させることができる。従って、参考例1と同様に、各材料間における接着耐久性が優れ、太陽電池モジュールの長期耐久性を確保することができると共に、安価な太陽電池モジュールを提供することができる。
参考例5
参考は、参考例1の裏面保護材105の表面(絶縁性封止材102側)に凹凸を設けることにより、界面層606の表面(絶縁性封止材102側)を凹凸化した構造としたものである。図6は、本発明の参考における太陽電池モジュール500の構造を模式的に示す断面図である。図6で図1および図5と同じ符号を付した箇所は同じ要素を示すため、説明は省略する。図6において、符号606は表面( 絶縁性封止材102側) に凹凸を設けた界面層である。結果的に界面層606は両面が凹凸構造を有している。
以上より、本発明の参考によれば、図6に示されるように参考例1の裏面保護材105の表面に凹凸を設けた裏面保護材505とすることにより、界面層606の表面を凹凸化した構造とすることができる。裏面保護材505の絶縁性封止材102接着面側と界面層606の表面とに凹凸処理を施すことにより、様々な裏面保護材505と絶縁性封止材102との間の接着性を更に向上させることができる。従って、参考例1と同様に、各材料間における接着耐久性が優れ、太陽電池モジュールの長期耐久性を確保することができる太陽電池モジュールを提供することができる。
参考例6
参考は、参考例1の界面層106の表面(絶縁性封止材102側)に凹凸構造を設けたものである。図7は、本発明の参考における太陽電池モジュール700の構造を模式的に示す断面図である。図7で図1および図5と同じ符号を付した箇所は同じ要素を示すため、説明は省略する。図7において、符号706は表面(絶縁性封止材102側)に凹凸を設けた界面層である。界面層706は表面側のみが凹凸構造を有している。
以上より、本発明の参考によれば、図7に示されるように参考例1の界面層106の表面に凹凸構造を設けた界面層706とすることができる。界面層706の表面に凹凸処理を施すことにより、様々な裏面保護材105と絶縁性封止材102との間の接着性を更に向上させることができる。従って、参考例1と同様に、各材料間における接着耐久性が優れ、太陽電池モジュールの長期耐久性を確保することができる太陽電池モジュールを提供することができる。
上述の各参考例と実施例において、裏面保護材105の絶縁性封止材102接着面に、シリコンを含むアクリル樹脂またはフッ素樹脂を主成分とする塗膜を用いた絶縁性封止材保護層(表面保護層。不図示)を形成することもできる。
裏面保護材105の絶縁性封止材102接着面側に形成された少なくとも2層以上の層から構成される界面層106、206、306または406等は、金属板等の裏面保護材105側から絶縁性封止材102側へ、少なくとも裏面保護材105の表面を保護する表面保護層、材料間反応防止層309、絶縁強化層208、接着強化層207、307または407の順に形成することにより、裏面保護材105と絶縁性封止材102との間の相互反応防止と接着性改善とを同時に実現することができる。
裏面保護材105等の絶縁性封止材102接着面側の凹凸処理は、裏面保護材505表面上、または裏面保護材505等の絶縁性封止材102接着面側に形成された界面層606等の表面上の少なくとも一つに施すことにより、様々な裏面保護材105等と絶縁性封止材102との間の接着性を更に向上させることができる。
本発明の活用例として、表面保護材または裏面保護材にガラス以外の材料を用いた太陽電池モジュール、特に、表面保護材にフッ素樹脂フィルムを用い、裏面保護材に有機樹脂フィルム若しくはプラスチック材料等の樹脂、または鋼板、アルミ板、ステンレス板若しくはチタン板等の金属板、または以上の複合体を用いた太陽電池モジュールに対して適用することができる。
本発明の参考例1における太陽電池モジュール100の構造を模式的に示す断面図である。 本発明の実施における太陽電池モジュール200の構造を模式的に示す断面図である。 本発明の参考における太陽電池モジュール300の構造を模式的に示す断面図である。 本発明の参考における太陽電池モジュール400の構造を模式的に示す断面図である。 本発明の参考における太陽電池モジュール500の構造を模式的に示す断面図である。 本発明の参考における太陽電池モジュール600の構造を模式的に示す断面図である。 本発明の参考における太陽電池モジュール700の構造を模式的に示す断面図である。 従来の太陽電池モジュール800の断面図である。
100、200、300、400、500、600、700、800 太陽電池モジュール、 101、801 表面保護材、 102、802 絶縁性封止材、 103、803 太陽電池セル群、 104、804 太陽電池サブモジュール群、 105、505、805 裏面保護材、 106、206、606、706 界面層、 207、307、407 接着強化層、208 絶縁強化層、 209、309 材料間反応防止層、 210、410 裏面保護材105の表面保護層。

Claims (3)

  1. フッ素樹脂フィルムを用いた表面保護材と、絶縁性封止材と、樹脂若しくは金属板又はこれらの複合体を用いた裏面保護材とにより太陽電池セル群又は太陽電池サブモジュール群を封止して形成された太陽電池モジュールであって、各材料間における接着耐久性及び該太陽電池モジュールの長期耐久性を確保させる機能を有し、前記裏面保護材の前記絶縁性封止材接着面側に該機能を実現するべく界面層が形成されており、該界面層は、該裏面保護材側から順に、
    前記裏面保護材の表面を保護する、シリコンを含むアクリル樹脂用いて形成された表面保護層と、
    前記絶縁性封止材と前記裏面保護材との間の材料間反応による材料の変質及び劣化を防止する、シリコンを含むアクリル樹脂を主成分とする塗膜用いて形成される材料間反応防止層と、
    前記太陽電池セル群又は前記太陽電池サブモジュール群と該裏面保護材との間の絶縁を強化する、シリコン樹脂、アクリル樹脂若しくはポリエチレン樹脂を主成分とする塗膜、又は以上の材料の積層体を用いて形成される絶縁強化層と、
    前記界面層と前記絶縁性封止材と間の接着性を強化する、シリコ樹脂を主成分とする塗膜を用いて形成された接着性強化層とを有しことを特徴とする太陽電池モジュール。
  2. 請求項1記載の太陽電池モジュールにおいて、前記表面保護材は透光性の可撓性材料であることを特徴とする太陽電池モジュール。
  3. 請求項1乃至のいずれかに記載の太陽電池モジュールにおいて、前記裏面保護材は、所定の金属板、所定のプラスチック板、フッ素樹脂フィルム又は以上の材料の積層体であることを特徴とする太陽電池モジュール。
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