JP5175764B2 - 内燃機関の冷却装置 - Google Patents
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Description
図1は、第1実施形態における内燃機関の冷却装置の全体構成を示す。
この図1において、内燃機関1は、シリンダブロック2とシリンダヘッド3を含んで構成され、シリンダブロック2には、シリンダブロック側ウォータージャケット4が形成され、シリンダヘッド3には、シリンダヘッド側ウォータージャケット5が形成されている。
前記ウォーターポンプ8の吐出口8bには、供給配管9の一端が接続され、該供給配管9の他端は、前記シリンダブロック側ウォータージャケット4の入口4aに接続されている。
但し、前記サーモスタット13に代えて電磁開閉弁を設け、後述する電子コントロールユニット(ECU)20からの信号で前記電磁開閉弁を開閉動作させることができる。
図2のフローチャートに示すルーチンにおいて、まず、ステップS101では、ウォーターポンプ8からの冷却水の吐出流量の基本値(基本流量)を演算する。
前記目標水温は、前記温度センサ21で検出される冷却水温度の目標であり、前記電子コントロールユニット20(目標設定手段)は、前記目標水温を固定値として予め記憶するか、また、前記目標水温を内燃機関1の運転条件に応じて可変に設定する。
(式1)…水温偏差=水温検出値−目標水温
ステップS103では、温度センサ21で検出された冷却水温度の変化速度を、下式に従って算出する。
尚、式2における変化時間とは、前回の水温検出時から今回の水温検出時までの経過時間であり、式2によって、単位時間当たりの水温変化量を演算する。
前記収束判断においては、例えば、水温偏差の絶対値が閾値C(<閾値A)以下である状態が、所定時間以上継続している場合に、実際の水温が目標水温付近に収束していると判断する。
ステップS105で、実際の水温が目標水温付近に収束していないと判断された場合には、ステップS106へ進み、オーバーシュートの発生を抑制するための補正流量を、下式に従って演算する。
即ち、補正流量は、基本流量の所定割合の流量として演算され、水温変化速度の絶対値が大きいほどより絶対値の大きな値として算出され、水温変化速度が同じでもそのときの基本流量が多いほど絶対値の大きな値として算出され、ゲインによって水温変化速度を前記所定割合に変換している。
前記水温偏差は、式1に示したように、「水温偏差=水温検出値−目標水温」として算出されるから、前記PI制御流量は、水温検出値が目標水温よりも高い場合に流量を増大補正し、水温検出値が目標水温よりも低い場合に流量を減少補正することで、実際の水温を目標水温に近づけるように流量をフィードバック制御することになる。
前記電子コントロールユニット20は、前記操作流量に対応する吐出流量が得られるように、モータ11(ウォーターポンプ8)の回転速度を制御する。
内燃機関1の発熱量は、機関回転速度及び機関負荷から推定することができ、より詳細には、下式に従って演算する(発熱量推定手段)。
式6において、燃料の発熱量は、内燃機関1において使用する燃料(ガソリン)の特性値として予め記憶させておき、また、機関回転速度NE及び機関負荷に応じて冷却損失を設定したマップを予め記憶させておき、前記マップからそのときの機関回転速度NE及び機関負荷に対応する冷却損失を検索させる。
ステップS113では、ステップS107と同様にしてPI制御流量を更新演算するが、積分項は、ステップS112で補正流量による補正が施された値を前回値として更新される。
また、ステップS111で、機関発熱量の変化方向と冷却水温度の変化方向とが逆方向であったと判断された場合には、冷却水温度の変化速度に応じた補正流量を積分項に反映させる必要はないので、ステップS116へ進んで、PI制御流量を、ステップS105で収束判定される直前の積分項を前回値として、更新演算させる。
一方、ステップS104で、水温偏差の絶対値が閾値Aよりも大きいと判断されるか、及び/又は、水温変化速度の絶対値が閾値B未満であると判断された場合、即ち、実際の冷却水温度が目標水温から離れている場合、及び/又は、水温変化速度が遅い場合には、変化速度に応じた補正流量による補正は不要であると判断し、ステップS115へ進んで、前記補正流量を零に設定する。
図3において、温度センサ(冷却水温検出装置)21で検出された実際の水温と、目標水温との偏差が、第1演算器31において演算され、前記偏差は、PI制御流量演算部32に出力される。
また、水温変化速度演算部33では、温度センサ21で検出された実際の水温の変化速度を演算し、演算した変化速度を補正流量演算部34に出力する。
尚、前記補正流量による補正は、前述のように、水温偏差の絶対値が閾値A以下であり、かつ、水温変化速度の絶対値が閾値B以上でなった時点で開始され、実際の水温が目標水温に収束するまで継続される。
前記第2演算器35における加算結果は、ゼロリミット部36に出力され、ゼロリミット部36では、前記加算結果がマイナスの場合に零にリセットする処理を行い、「PI制御流量+補正流量」がマイナスの流量として出力されることを回避する。
図4において、時刻t1においては、目標水温よりも実際の水温が低いが、目標水温と実際の水温との偏差の絶対値が閾値Aよりも大きいため、補正流量は零に設定される。
時刻t4では、目標水温がそれまでよりも高い値に変更されるが、実際の水温を更新後の目標水温に追従変化させる状態で、水温変化速度の絶対値が閾値B以上になることがなく、このため補正流量は零を保持する。
尚、図5においては、図1に示した構成要素と同一のものには、同一符号を付してある。
前記分配制御弁15は、前記ウォーターポンプ8から吐出された冷却水のうち、シリンダヘッド側ウォータージャケット5(第1供給配管9a)に供給する流量と、シリンダブロック側ウォータージャケット4(第2供給配管9b)に供給する流量との比(分配比)を制御する弁(流量調整手段)である。
ステップS201では、シリンダブロック側の目標水温及びシリンダヘッド側の目標水温をそれぞれに設定する。
図7に示すように、内燃機関1の温度条件として、冷機(COLD)・暖機後(HOT)・耐熱の3種類に区分し、更に、内燃機関1の運転状態として、始動・ファーストアイドル・定常・WOT(全開)のいずれかに区別して、目標水温として高水温・中水温・低水温(高水温>中水温>低水温)の3種類のいずれかを設定する。
前記ステップS203における操作流量の演算においては、シリンダブロック側の目標水温と、ブロック側温度センサ21aで検出されるシリンダブロック側ウォータージャケット4内の冷却水温度に基づいて、操作流量が演算される。
また、操作流量よりも実際に供給する流量を減らす場合には、実際の流量が最小限界値を下回ることがないように制限し、更に、前記最小限界値を、耐熱限界温度とそのときの冷却水温度との差や、内燃機関1の運転条件に応じて可変に設定することができる。
ここで、冷却装置の異常状態の判定方法としては、操作流量の変化に対する水温検出値の変化の特性が、初期状態から大きく変化している場合に異常を判定させることができ、また、ノッキングセンサによりノッキングの発生が検出された場合に異常を判定させることができ、更に、吸気温の検出値と水温の検出値とからプレイグニッションの発生を推定した場合に異常を判定させることができる。
(イ)請求項3記載の内燃機関の冷却装置において、
前記制御手段が、
前記冷却水温度の検出値と前記目標値との偏差に基づいて演算される操作量を、前記冷却水温度の変化速度に基づく補正操作量で補正すると共に、
前記発熱量の変化方向と同方向への前記冷却水温度の変化を抑制するための前記補正操作量に基づいて、前記冷却水温度の収束後の操作量を補正することを特徴とする内燃機関の冷却装置。
(ロ)請求項1〜3,(イ)のいずれか1つに記載の内燃機関の冷却装置において、
前記流量調整手段が、流量制御弁又はウォーターポンプであることを特徴とする内燃機関の冷却装置。
(ハ)請求項1〜3,(イ)のいずれか1つに記載の内燃機関の冷却装置において、
前記流量調整手段が、複数の冷却回路への冷却水の分配を行うことを特徴とする内燃機関の冷却装置。
(ニ)請求項(ハ)記載の内燃機関の冷却装置において、
前記制御手段が、前記複数の冷却回路それぞれでの要求流量を演算し、過熱を回避するための要求流量を優先的に実現するように、前記流量調整手段に操作量を出力することを特徴とする内燃機関の冷却装置。
Claims (2)
- 内燃機関に対する冷却水の供給流量を調整する流量調整手段と、
前記冷却水の温度を検出する検出手段と、
前記冷却水温度の目標値を設定する目標設定手段と、
前記内燃機関の発熱量を推定する発熱量推定手段と、
前記検出手段で検出された冷却水温度と前記目標設定手段で設定された冷却水温度の目標値との偏差、前記検出手段で検出された冷却水温度の変化速度、及び、前記発熱量推定手段で推定された内燃機関の発熱量に基づいて、前記流量調整手段の操作量を演算し、該操作量を前記流量調整手段に出力する制御手段と、
を含んで構成されたことを特徴とする内燃機関の冷却装置。 - 前記制御手段が、前記冷却水温度が前記目標値を含む所定範囲内であるときに、前記変化速度が速いほど、冷却水温度の変化を抑制する方向に操作量を大きく補正することを特徴とする請求項1記載の内燃機関の冷却装置。
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