JP5175558B2 - プラズマディスプレイ装置 - Google Patents

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本発明は,プラズマディスプレイ装置に関し,特に,アドレス期間を短くしたプラズマディスプレイ装置に関する。
プラズマディスプレイ装置は,大画面の薄型テレビとして普及している。特に,近年においてはフルハイビジョン対応の薄型テレビとして注目を受けている。
プラズマディスプレイ装置のパネル駆動は,セルの壁電荷の状態をリセットするリセット期間と,表示電極を走査して表示画像をセルに書き込むアドレス期間と,アドレス期間で書き込まれたセルに複数回のサステイン放電を生じさせて高輝度化するサステイン期間とで構成される。そして,1つの画像を表示するフィールド期間は,リセット期間とアドレス期間とサステイン期間とからなる複数のサブフィールドを有する。各サブフィールドのサステイン期間でのサステイン発光回数を異ならせ,点灯するサブフィールドを組み合わせることで,1フィールドでの多階調表示を可能にする。
上記のプラズマディスプレイ装置において,リセット期間では点灯したセルの壁電荷状態をリセットし壁電荷量を調整するために表示電極に鈍波パルス(またはランプ波形パルス。以下同様)を印加して微少放電を発生させることが提案されている。例えば,以下に示す特許文献1〜5に記載されている。
これらの特許文献には,リセット期間において,表示電極のうち走査電極に対応するY電極に正極性の鈍波パルスを印加し,その後負極性の鈍波パルスを印加することが記載されている。
特に,特許文献1,2には,駆動マージンを広くするための負極性の鈍波パルスの到達電位を特定の電位にすることが提案されている。
特開2003−15602号公報 特開2003−157043号公報 特開2003−302931号公報 特開2004−4513号公報 特開2000−267625号公報
プラズマディスプレイ装置は,フルハイビジョン化に伴って,表示電極数が増大する傾向にあり,アドレス期間での走査電極の増大によりアドレス期間が長くなる傾向にある。そのため,1つのフィールド期間内に配置可能なサブフィールド数が制限され,階調数増大の障害になっている。さらに,前述の通り,背景発光を抑制するために鈍波パルスによるリセット駆動を行うと,高電圧矩形パルスによる強放電リセットに比較してリセット期間が長くなり,階調数の増大をより困難にする。
一方で,上記の事情から,各サブフィールドでのサステインパルス数を増加して輝度を高くするためには,1つのフィールド期間内に配置されるサブフィールド数を減らす必要がある。すなわち,サステインパルス数を増加して明るくすることと,サブフィールド数を増やして階調数を増やすこととは,トレードオフの関係にあり,いずれか一方を達成するためには他方を犠牲にする必要がある。
そこで,本発明の目的は,アドレス期間を短くすることができるプラズマディスプレイ装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために,本発明の第1の側面によれば,複数の表示電極と前記表示電極に交差する複数のアドレス電極とを有する表示パネルと,前記表示電極およびアドレス電極を駆動する電極駆動回路とを有するプラズマディスプレイ装置であって,
前記電極駆動回路は,リセット期間に前記表示電極間に電極間電圧が所定の傾きで増加する鈍波リセットパルスを前記表示電極に印加し,前記リセット期間後のアドレス期間に前記表示電極に走査パルスを順次印加しながら前記アドレス電極に表示データに応じたアドレスパルスを印加し,前記アドレス期間後のサステイン期間に前記表示電極にサステインパルスを印加し,
前記電極駆動回路は,前記鈍波リセットパルスの到達電位を,前記電極間電圧が前記表示電極間で放電が開始する電圧より50V以上100V以下の範囲内のオーバードライブ電圧だけ高くなるように制御する。
本発明の第1の側面において好ましい態様によれば,フィールド期間が,前記リセット期間とアドレス期間とサステイン期間とを有するサブフィールド期間を複数有し,前記表示電極は第1,第2の表示電極を有し,前記第1,第2の表示電極間にセルが配置され,前記電極駆動回路は,前記フィールド期間内の少なくとも連続する第1,第2のサブフィールド期間のうち,当該第1のサブフィールド期間において,前記サステイン期間の最後のサステイン放電を第1の表示電極(Y)が陽極に第2の表示電極(X)が陰極になるように前記第1,第2の表示電極を駆動し,前記第2のサブフィールド期間において,前記リセット期間で前記第1の表示電極(Y)が陰極になるように前記鈍波リセットパルスを前記第1の表示電極(Y)に印加する。
本発明の第1の側面において好ましい態様によれば,前記電極駆動回路は,前記第2のサブフィールド期間の前記リセット期間で,前記第2の表示電極(X)が陽極になるように前記第2の表示電極(X)を駆動する。
本発明の第1の側面において好ましい態様によれば,前記電極駆動回路は,前記第2のサブフィールド期間の前記リセット期間で,前記アドレス電極が陽極になるように前記アドレス電極を駆動する。
本発明の第1の側面において好ましい態様によれば,前記電極駆動回路は,前記フィールド期間内の最後のサブフィールド期間において,前記サステイン期間の最後のサステイン放電を第1の表示電極(Y)が陰極に第2の表示電極(X)が陽極になるように前記第1,第2の表示電極を駆動し,前記フィールド期間内の最初のサブフィールド期間において,前記リセット期間で前記第1の表示電極(Y)が陽極になるように鈍波リセット開始パルスを前記第1の表示電極(Y)に印加し,その後前記第1の表示電極(Y)が陰極になるように前記鈍波リセットパルスを前記第1の表示電極(Y)に印加する。
本発明の第1の側面において好ましい態様によれば,前記電極駆動回路は,前記表示電極の放電開始を監視するモニタ回路を有し,前記モニタ回路が前記放電開始を検出してから前記オーバードライブ電圧に対応するオーバードライブ時間まで前記鈍波リセットパルスを印加する。
本発明の第1の側面において好ましい態様によれば,前記電極駆動回路は,前記鈍波リセットパルスの印加開始から前記モニタ回路が検出した前記放電開始の時間までの放電開始時間を記憶し,当該記憶した放電開始時間に前記オーバードライブ時間を加えた時間だけ前記鈍波リセットパルスを印加する。
上記の目的を達成するために,本発明の第2の側面によれば,複数の表示電極と前記表示電極に交差する複数のアドレス電極とを有する表示パネルと,前記表示電極およびアドレス電極を駆動する電極駆動回路とを有するプラズマディスプレイ装置であって,
前記電極駆動回路は,リセット期間に前記表示電極間に電極間電圧が所定の傾きで増加する鈍波リセットパルスを前記表示電極に印加してリセット放電を発生させ,前記リセット期間後のアドレス期間に前記表示電極に走査パルスを順次印加しながら前記アドレス電極に表示データに応じたアドレスパルスを印加してアドレス放電を発生させ,前記アドレス期間後のサステイン期間に前記表示電極にサステインパルスを印加し,
前記電極駆動回路は,前記鈍波リセットパルスの到達電位を,前記リセット放電の開始電位に前記アドレス放電の放電遅れを最短にするオーバードライブ電圧を加えた電位に制御。
上記の目的を達成するために,本発明の第3の側面によれば,複数の表示電極と前記表示電極に交差する複数のアドレス電極とを有する表示パネルと,前記表示電極およびアドレス電極を駆動する電極駆動回路とを有するプラズマディスプレイ装置であって,
前記電極駆動回路は,リセット期間に前記表示電極間に電極間電圧が所定の傾きで増加する鈍波リセットパルスを前記表示電極に印加してリセット放電を発生させ,前記リセット期間後のアドレス期間に前記表示電極に走査パルスを順次印加しながら前記アドレス電極に表示データに応じたアドレスパルスを印加してアドレス放電を発生させ,前記アドレス期間後のサステイン期間に前記表示電極にサステインパルスを印加し,
前記電極駆動回路は,前記鈍波リセットパルスの印加開始から前記リセット放電の開始時間までの放電開始時間に,オーバードライブ時間を加えた時間だけ,前記鈍波リセットパルスを印加し,
前記オーバードライブ時間は,前記リセット放電の開始電位から鈍波リセットパルスの到達電位までのオーバードライブ電圧であって,前記アドレス放電の放電遅れ時間を最短にするオーバードライブ電圧に達するまでの時間である。
上記の発明によれば,アドレス期間におけるアドレス放電の放電遅れを最小化することができるので,アドレスパルスのパルス幅を短くできアドレス期間を短くすることができる。よって,サブフィールド期間を短くできるので,サステインパルス数を減らすことなくサブフィールド数を増やすことができ,またはサブフィールド数を減らすことなくサステインパルス数を増やすことができる。
以下,図面にしたがって本発明の実施の形態について説明する。但し,本発明の技術的範囲はこれらの実施の形態に限定されず,特許請求の範囲に記載された事項とその均等物まで及ぶものである。
図1は,本実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置のパネル構成図である。プラズマディスプレイパネル10は,前面基板11と背面基板16とが放電空間を挟んで配置される。前面基板11には,透明電極12とその上に重ねた金属バス電極13からなるX電極と,透明電極14とその上に重ねた金属バス電極15からなるY電極とが,複数対配置され,それらX,Y電極は誘電体層IFaで被覆されている。また,背面基板16には,複数のアドレス電極17と,アドレス電極17の間に配置された隔壁18と,アドレス電極17及び隔壁18上に設けられた蛍光体層19R,19G,19Bとを有する。蛍光体層19R,19G,19Bは,放電空間で放電が発生した時に生成される紫外線により励起されそれぞれ赤,緑,青の光を発光する。それらの発光は前面基板11の透明電極12,14を通過して前面側に出射する。
図1では,隔壁18はアドレス電極に沿ってストライプ状に形成されているが,セル領域を囲むように格子状に形成されていてもよい。
図2は,図1のパネルの断面図である。図1のアドレス電極17に沿った断面図であり,図1と同じ引用番号が与えられている。つまり,前面基板11上には,透明電極12と金属バス電極13からなるX電極と,透明電極14と金属バス電極15からなるY電極と,それらを被覆する誘電体層IFaとが形成され,さらに,誘電体層IFaの上にはMgOからなる保護膜21と,単結晶のMgO粒子22とが配置される。保護膜21のMgOは蒸着法やスパッタリング法で形成される多結晶体であるのに対して,MgO粒子22は単結晶体である。
背面基板16上には,アドレス電極17と,それを被覆する誘電体層IFbと,蛍光体19とが形成されている。図2には隔壁18は示されていない。
図3は,本実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置の電極駆動回路の構成図である。図中,パネル10は前面基板11と背面基板16とが重なった状態で示されていて,水平方向に延びるX電極X1〜XmとY電極Y1〜Ymとが交互に配置され,垂直方向に延びるアドレス電極A1〜Anが配置されている。
電極駆動回路は,X電極を駆動するX電極駆動回路30と,Y電極を駆動するY電極駆動回路32と,アドレス電極を駆動するアドレス電極駆動回路35と,それら駆動回路30,32,35に制御信号を供給して駆動回路の駆動動作を制御する制御回路36とを有する。X電極駆動回路30は,全てのX電極に共通の駆動パルスを印加するX側共通駆動回路31を有し,X側共通駆動回路31は,X電極にリセットパルスとサステインパルスとを印加する。また,Y電極駆動回路32は,Y電極Y1〜Ymに順次走査パルスを印加する走査駆動回路33と,Y電極にリセットパルスとサステインパルスとを印加するY側共通駆動回路34と,Y電極の放電電流を監視するモニタ回路37とを有する。モニタ回路37は,Y電極に放電電流が発生したことを検出して放電開始を知らせる信号Imoniを出力する。
制御回路36は,水平同期信号Hsyncと垂直同期信号Vsyncと同期クロックCLKとアナログまたはデジタルの画像信号Videoとを入力し,パネル10を駆動するために必要な駆動制御信号30S,32S,35Sをそれぞれの駆動回路30,32,35に供給する。アドレス電極駆動回路への制御信号35Sは,画像信号に対応してサブフィールド毎に生成された表示データも含む。
図4は,本実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置のパネル駆動を示す図である。パネル駆動において,1フィールドFLが複数の,例えば10個のサブフィールドSF1〜SF10を有し,各サブフィールドSF1〜SF10は,リセット期間Tresetとアドレス期間Taddとサステイン期間Tsusとを有する。1つのフレーム画像が1回の垂直走査で表示されるプログレッシブ駆動の場合は,フィールドFLとフレームとは同じである。一方,1つのフレーム画像が2回の垂直走査で表示されるインターレス駆動の場合は,2つのフィールドFLが1つのフレームに対応する。いずれにしても,1回のフィールドFLは,垂直同期信号Vsyncで画定される垂直同期期間に対応し,1枚の画像をパネルに表示するための期間である。
図5は,本実施の形態におけるサブフィールドの駆動波形図である。図5には,フィールド内の複数のサブフィールドのうち最初のサブフィールドSF1の駆動波形が示されている。最初のサブフィールドSF1では,リセット期間Tresetが始まる前の状態では,その直前のサブフィールドのサステイン期間Tsusで点灯したセルのX電極上に負電荷がY電極上に正電荷がそれぞれ壁電荷として蓄積されている。そして,リセット期間Tresetの前半では,アドレス電極駆動回路35がアドレス電極を0Vに保ちながら,X電極駆動回路30がX電極を0Vまたは負電圧にし,Y電極駆動回路32が0Vから電圧Veに上昇しその後所定の傾きで電位が上昇して正の到達電圧Vwに達する正の鈍波パルス(またはランプ波形パルス)PrespをY電極に印加する。この正の鈍波パルスPrespの印加により,直前のサステイン期間で点灯したセルのX,Y電極間に微弱放電からなるリセット放電が発生する。
このリセット放電は,Y電極を陽極にしX電極を陰極にする放電であり,これにより,X電極上には正電荷がY電極上には負電荷がそれぞれ壁電荷として形成される。また,この正の鈍波パルスPrespの印加によりY電極を陽極にしアドレス電極を陰極にする放電も発生する。さらに,正の鈍波パルスPrespの到達電位Vwが比較的高い(例えば400V)ので,直前のサブフィールドでの点灯セルに加えて非点灯セルにおいても放電が発生する。よって,最初のサブフィールドSFのリセット放電は比較的大規模な放電になる。
次に,リセット期間Tresetの後半では,X電極駆動回路30が正電圧+VxをX電極に印加すると共に,Y電極駆動回路32が電圧+Vwから一旦0Vに引き下げた後に所定の傾きで電位が減少して負の到達電圧−Vynに達する負の鈍波パルスPresnをY電極に印加する。この負の鈍波パルスPresnにより,X,Y間に微弱放電が発生し正の鈍波パルスPrespによるリセット放電で蓄積されたX,Y電極上の壁電荷が減少し,最適な壁電荷量に調整される。さらに,負の鈍波パルスPresnの印加により,アドレス電極とY電極との間でも微弱放電が発生しアドレス電極上の壁電荷も調整される。
このリセット放電は,X電極を陽極にしY電極を陰極にする放電であり,アドレス電極を陽極にしY電極を陰極にする放電でもある。
リセット期間Tresetに続くアドレス期間Taddでは,X電極駆動回路30がX電極を正電圧+Vxに維持し,Y電極駆動回路32内の走査駆動回路33がY電極Y1〜Ymに負極性の走査パルス(−Vy1〜−Vy2)を順番に印加する。また,Y電極への走査パルスの印加に同期して,アドレス電極駆動回路35は,アドレス電極A1〜Anに表示データに対応して電圧Vaのアドレスパルスを印加する。その結果,走査パルスが印加されたY電極とアドレスパルスが印加されたアドレス電極との間でアドレス放電が発生し,さらに,走査パルスが印加されたY電極とX電極との間でもアドレス放電が発生する。これにより,書き込みが行われたセルのX,Y電極の誘電体層上にはそれぞれ負電荷と正電荷が壁電荷として蓄積される。書き込みが行われていないセルにはアドレス放電が発生せずリセット状態のままである。
このアドレス放電は,アドレス電極を陽極にしY電極を陰極にする放電である。
最後に,サステイン期間Tsusでは,X,Y電極駆動回路30,32の共通駆動回路31,34が,正のサステインパルス+VsをY電極とX電極とに交互に印加する。このサステインパルスが印加されたときのX,Y電極間の印加電圧に,アドレス期間で蓄積された負電荷と正電荷による電圧が重畳されて,アドレス期間に書き込まれたセルにサステイン放電が発生する。サステインパルスの数は,各サブフィールドに与えられた輝度の重みに対応した数に設定されていて,アドレス放電が発生した点灯セルにサステイン放電が生じて,各サブフィールドのサステインパルス数に対応した輝度を出力する。
最初のサブフィールドSF1の最後のサステイン放電は,Y電極に電圧VsのサステインパルスをX電極に0Vを印加することで生じる。よって,Y電極が陽極,X電極が陰極となる放電であり,サステイン期間終了時は,点灯セルにおいてY電極上に負電荷がX電極上に正電荷が蓄積されている。非点灯セルはリセット状態のままである。
図6は,本実施の形態におけるサブフィールドの駆動波形図である。図6には,フィールド内の2番目から9番目のサブフィールドSF2〜SF9の駆動波形が示されている。図6の駆動波形では,図5と異なり,リセット期間Tresetにおいて正の鈍波パルスがなく,負の鈍波パルスPresnがY電極に印加される。図5の最初のサブフィールドSF1では,パネル内の全てのセルにおいて壁電荷状態をリセットする目的で,高い到達電圧Vwの正の鈍波パルスPrespをY電極に印加している。しかし,2番目〜9番目のサブフィールドSF2〜SF9では,直前のサブフィールドで点灯したセルの壁電荷をリセットする目的で,負の鈍波パルスPresnだけをY電極に印加している。
そして,サブフィールドSF2〜SF9では,サステイン期間Tsusにおいて最後のサステイン放電が,Y電極にサステインパルスVsを印加しX電極に0Vを印加することで生じている。したがって,サブフィールドSF2,SF9が終了した時点では,サブフィールドSF1の終了時点と同様に,点灯セルにおいてY電極上に負電荷がX電極上に正電荷が蓄積され,非点灯セルはリセット状態のままである。
図7は,本実施の形態におけるサブフィールドの駆動波形図である。図7には,フィールド内の最後である,10番目のサブフィールドSF10の駆動波形が示されている。図7の駆動波形では,図5と異なり且つ図6と同様に,リセット期間Tresetにおいて正の鈍波パルスがなく,負の鈍波パルスPresnがY電極に印加される。これにより,10番目のサブフィールドSF10では,直前のサブフィールドSF9で点灯したセルの壁電荷をリセットする。
そして,サブフィールドSF10において,図中40に示されるとおり,最後のサステイン放電がX電極にサステインパルスVsを印加しY電極に0Vを印加することで生じている。したがって,サブフィールドSF10が終了した時点では,点灯セルにおいてY電極上に正電荷がX電極上に負電荷が蓄積され,非点灯セルはリセット状態のままである。これが,フィールドFLが終了した時のX,Y電極上の壁電荷の状態である。そして,次のフィールドにおいて,図5の最初のサブフィールドSF1では,リセット期間Tresetで正の鈍波パルスPrespが印加され,Y電極を陽極にしX電極を陰極にする微弱なリセット放電が直前の点灯セルと非点灯セルの両方に発生し,X電極上に正電荷がY電極上に負電荷が形成される。さらに,リセット期間Tresetで負の鈍波パルスPresnが印加され,Y電極を陰極にしX電極を陽極にする微弱なリセット放電が全てのセルで発生し,X,Y電極上の壁電荷量が適切な量に調整される。
すなわち,フィールドの最初のサブフィールドでのみ正の鈍波パルスによるパネル全面のリセット放電が行われ,後続の負の鈍波パルスにより全てのセルの壁電荷状態がリセットされる。それ以外のサブフィールドでは,直前のサブフィールドで点灯したセルのみリセットされる。
図5〜7の駆動波形から理解できるとおり,パネルの表示電極対,X,Y電極の数が増えると,アドレス期間Taddでの走査回数が増加しアドレス期間Taddが長くなる。また,リセット期間Tresetでは,所定の傾斜で電位が変化する正の鈍波パルスPrespと負の鈍波パルスPresnを印加しているので,矩形のリセットパルスに比較するとリセット期間Tresetも長くなる傾向にある。その結果,1つのサブフィールドに要する時間が長くなり,1フィールドFL内に配置可能なサブフィールドの数が制約されることになる。同様の理由で各サブフィールド内のサステインパルス数も制約されることになる。
したがって,アドレス期間Taddにおけるアドレスパルスと走査パルスのパルス幅を狭くすることができれば,表示電極対の数が多くてもアドレス期間Taddが長くなるのを回避または抑制することができる。
図8は,本発明者らが見出したアドレス放電の放電遅れを示す図である。図8には,2番目から10番目のサブフィールドSF2〜SF10における負の鈍波パルスPresn1,2と,その直後の走査パルスPscan1,2に対応してY電極に流れる放電電流Iy1,2とが示されている。鈍波パルスPresn1の到達電位は鈍波パルスPresn2の到達電位より高く設定されている。また,それらの鈍波パルスの終了と後続するスキャンパルスPscanの開始との間は,例えば50msに設定されているものとする。なお,スキャンパルスPscanとアドレスパルス(図示せず)とは同じタイミング,パルス幅で印加される。
図8において,電圧Vstは微弱放電開始電圧を示し,鈍波パルスPresn1の到達電圧は,放電開始電圧Vstよりもオーバードライブ電圧V1だけ低く,鈍波パルスPresn2の到達電圧は,放電開始電圧Vstよりもオーバードライブ電圧V2だけ低い。そして,負の鈍波パルスPresn1,2により,X電極が陽極にY電極が陰極になるリセット放電が発生する。よって,鈍波パルスPresn2のほうが微弱放電期間が長くなっている。
鈍波パルスまたはランプ波形パルスによる微弱放電では,X,Y電極間の電圧が放電開始電圧を超えると微弱な放電が発生し,それに伴って正電荷と負電荷とが電極上に発生し,両電極間の電圧が放電開始電圧未満となり一旦微弱放電は終了する。さらに鈍波パルスによりX,Y電極間の電圧が上昇し再度放電開始電圧を超えて微弱放電が発生する。このように,鈍波パルスの印加によりX,Y電極間に微弱な放電が繰り返される。
よって,図8中のY電極の放電電流Iy1,Iy2では,負の鈍波パルスPresn1,2が放電開始電圧Vstを越えて到達電位に達するまでの間,微少な放電電流Iresnが発生している。
一方,アドレス期間では,矩形のスキャンパルスとアドレスパルスをY電極とアドレス電極にそれぞれ印加してアドレス放電を発生させる。この場合,電極間の放電は,電極間に電圧を印加してから実際に放電が発生するまでに遅れ(放電遅れ)を伴う。すなわち,図8に示されるY電極の放電電流Iy1,Iy2では,スキャンパルスPscan1,2の開始から時間dt1,dt2後に強放電による放電電流が発生している。この時間dt1,dt2が放電遅れ時間である。
図8に示されるとおり,鈍波パルスPresn1,2の到達電圧を異ならせてオーバードライブ電圧をV1,V2と異ならせると,上記の放電遅れ時間dt1,dt2が異なることが判明した。図8に示すとおり,オーバードライブ電圧がV1と小さい鈍波パルスPresn1のほうが,アドレス放電での放電遅れがdt1と,オーバードライブ電圧がV2と大きい鈍波パルスPresn2よりも短い(dt1<dt2)ことが判明した。さらに,図示していないが,オーバードライブ電圧が小さくなると逆に放電遅れ時間が長くなることも判明した。
図9は,本発明者らが見出したオーバードライブ電圧と放電遅れとの関係を示すグラフ図である。図9において,横軸が負の鈍波パルスPresnの到達電圧と放電開始電圧Vstとの差のオーバードライブ電圧(V)を,縦軸がアドレス放電での放電遅れ時間(μs)を示している。このデータは,図8に示したとおり,鈍波パルスPresnの終了からスキャンパルスPscanの開始までの時間を50msに設定して取得したものである。放電遅れは,複数回のアドレス放電で多少ばらつくが,この実験データでは1000回のアドレス放電のうち900番目に遅い放電遅れ時間を採用した。つまり,約90%のアドレス放電がこの放電遅れ時間以上の遅れを伴って発生している。
図9によれば,オーバードライブ電圧を変化させると,放電遅れ時間が変動することが
判明した。さらに,オーバードライブ電圧が0Vを越えると放電遅れ時間が大きく短縮され,オーバードライブ電圧が約85Vで放電遅れ時間が最小になり,オーバードライブ電圧が85Vを越えると逆に放電遅れ時間が長くなることが判明した。すなわち,リセット期間Tresetでの鈍波パルスPresnによるオーバードライブ電圧には,アドレス放電の放電遅れを最小化する最適値が存在するのである。
図9のデータによれば,オーバードライブ電圧が最適値の約85Vになるように,鈍波パルスPresnの到達電位を制御することで,アドレス放電の放電遅れを最小化でき,走査パルスPscanやアドレスパルスのパルス幅を最小化することができる。その結果,アドレス期間を短くでき,サブフィールド数を増やして多階調化またはサステインパルス数を増やして高輝度化を図ることができる。種々のパネル特性において,図9と同様にアドレス放電の放電遅れを最小化できるオーバードライブ電圧が存在すると考えられる。
上記のオーバードライブ電圧と放電遅れ時間との関係が生じる理由は,本発明者らの知見によれば,以下のように推測される。サステイン放電は,図5〜8に示したようにX,Y電極に矩形パルスを交互に印加して,または図示していないがX,Y電極に逆極性の矩形パルスを極性を反転しながら印加して,発生させている。そのため,サステイン放電は,セル領域内のX,Y電極領域の一部の領域で発生し,サステイン放電後の壁電荷はセル領域内のX,Y電極上に局在化して残っている。一方,アドレス放電の放電確率は,X,Y電極領域内で放電が発生しうる面積が広いほど高くなり,放電遅れが小さくなる。よって,サステイン放電が終了した時点の状態の様にセル領域内に壁電荷が局在化していると,放電確率が低く放電遅れが大きくなる。
リセット期間における鈍波パルスPresnによるリセット放電は,前述のとおり微弱放電であるので,X,Y電極上の電荷分布を均一化する作用を有する。したがって,リセット期間で鈍波パルスPresnにより微弱放電が発生すれば,X,Y電極上の電荷分布の均一化がすすみ,局在化による放電遅れが小さくなると考えられる。これが,オーバードライブ電圧が0〜85Vで放電遅れ時間が短くなる理由と考えられる。
一方で,リセット期間における負の鈍波パルスPresnによるリセット放電では,X,Y電極上の正電荷,負電荷の量を減らす作用を有する。したがって,鈍波パルスPresnのオーバードライブ電圧を大きくすればするほど,微弱放電が長く継続し,X,Y電極上の正電荷,負電荷の量が減り,アドレス放電での放電確率が低下するものと考えられる。すなわち,アドレス放電ではアドレス電極に電圧+Vaのアドレスパルスを,Y電極に電圧−Vy2のスキャンパルスを印加しているので,Y電極上に残っている負電荷の量が多いほど,アドレス電極とY電極間の電圧が高くなるからである。これが,オーバードライブ電圧が85Vを越えると放電遅れ時間が長くなる理由と考えられる。
図10は,本実施の形態における駆動波形を示す図である。図10には,Y電極の駆動波形Yと,Y電極の放電電流Iyと,Y電極の放電電流を監視するモニタ回路37(図3参照)の放電電流検出信号Imoniと,Y電極駆動回路32に与えられる負の鈍波パルスを発生させる制御信号CN4とが示されている。
図11は,本実施の形態におけるY電極駆動回路の一部を示す図である。図11には,Y電極駆動回路32内の共通駆動回路34の回路例が示されている。X,Y電極間には複数のセルの容量Ccが形成されている。共通駆動回路34は,制御信号CN1に応答して導通しY電極に電圧Veを印加するトランジスタQ1と,制御信号CN2に応答して導通しY電極に到達電位がVwの正の鈍波パルスPrespを与えるトランジスタQ2および抵抗R1と,制御信号CN3に応答して導通しY電極にグランド電位GNDを与えるトランジスタQ3と,制御信号CN4に応答して導通しY電極に到達電位が−Vyの負の鈍波パルスPresnを与えるトランジスタQ4および抵抗R11とを有する。
トランジスタQ4が導通すると,Y電極上の容量Ccと抵抗R11とによるCR時定数に応じた傾斜で電位が低下する鈍波パルスPresnがY電極上に印加される。したがって,制御信号CN4の長さをCR時定数に対応して制御することで,鈍波パルスPresnの到達電圧を制御することができる。
そこで,本実施の形態では,図10に示すとおり,制御回路36が,負の鈍波パルスPresnを生成するための制御信号CN4のパルス幅tonを,鈍波パルスPresnの印加開始から微弱放電開始までの時間tstと,微弱放電開始後放電遅れ時間を最短にするオーバードライブ電圧に対応するオーバードライブ時間todとの和に制御する。言い換えれば,制御回路36は,制御信号CN4の駆動パルスを,放電開始検出信号ImoniのHレベルからオーバードライブ時間tod後にLレベルに制御する。
図9のデータによれば,オーバードライブ時間todはオーバードライブ電圧が約85Vに対応する時間であり,それはY電極駆動回路による鈍波パルスPresnの傾斜に依存する時間である。また,放電開始までの時間tstは,パネルの経年変化や温度条件に応じて異なるので,パネル駆動中の放電電流検出信号Imoniの発生タイミングに基づいて検出することができる。
図3に示したとおり,制御回路36には,放電電流検出信号Imoniが入力され,それが内蔵するメモリ38には,放電開始時間tstとオーバードライブ時間todとが記憶されている。放電開始時間tstは,前述のとおりパネルを駆動することで放電電流検出信号Imoniの発生タイミングに基づいて検出することができる。また,オーバードライブ時間todは,パネルに対して図9のようなデータを取得し,Y電極駆動回路の回路特性に対応させて設定することができる。
よって,本実施の形態の第1の構成では,あらかじめパネル特性と駆動回路特性とに応じてオーバードライブ時間todをメモリ38に記憶させておき,制御回路36が,電源投入後の駆動制御で放電開始時間tstを取得しメモリ38に記憶させる。そして,制御回路36は,制御信号CN4のパルス幅をton=tst+todになるように制御する。メモリ38には,制御信号CN4のパルス幅ton=tst+todを記憶するようにしてもよい。
または,本実施の形態の第2の構成では,あらかじめパネル特性と駆動回路特性とに応じてオーバードライブ時間todをメモリ38に記憶させておき,制御回路36は,リセット期間で制御信号CN4をHレベルに立ち上げて負の鈍波パルスPresnを発生させるたびに,放電電流検出信号Imoniの発生タイミングからオーバードライブ時間tod経過するまで制御信号CN4のHレベルを維持する。この場合は,負の鈍波パルスを発生させるたびに放電開始タイミングがモニタされるので,より正確に負の鈍波パルスPresnのオーバードライブ電圧を制御することができる。
上記第1,第2の構成において,オーバードライブ時間todに代えて,オーバードライブ電圧をメモリ38に記憶させ,制御回路36が,Y電極駆動回路の負の鈍波パルス波形テーブルを参照してオーバードライブ電圧からオーバードライブ時間todを演算するようにしても良い。すなわち,放電遅れ時間を最短にするオーバードライブ関連情報がメモリ38に格納されていればよい。
以上説明したとおり,本実施の形態によれば,リセット期間の鈍波パルスのオーバードライブ電圧を,リセット期間直後のアドレス期間でのアドレス放電の放電遅れ時間を最短にする電圧に設定することできるので,アドレス期間の走査パルスとアドレスパルスのパルス幅を最小化することができる。
本実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置のパネル構成図である。 図1のパネルの断面図である。 本実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置の電極駆動回路の構成図である。 本実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置のパネル駆動を示す図である。 本実施の形態におけるサブフィールドの駆動波形図である。 本実施の形態におけるサブフィールドの駆動波形図である。 本実施の形態におけるサブフィールドの駆動波形図である。 本発明者らが見出したアドレス放電の放電遅れを示す図である。 本発明者らが見出したオーバードライブ電圧と放電遅れとの関係を示すグラフ図である。 本実施の形態における駆動波形を示す図である。 本実施の形態におけるY電極駆動回路の一部を示す図である。
符号の説明
FL:フィールド
SF1〜SF4:サブフィールド
Presp,Presn:鈍波パルス
30:X電極駆動回路
32:Y電極駆動回路
36:制御回路

Claims (8)

  1. 複数の表示電極と前記表示電極に交差する複数のアドレス電極とを有する表示パネルと,
    前記表示電極およびアドレス電極を駆動する電極駆動回路とを有するプラズマディスプレイ装置であって,
    前記電極駆動回路は,リセット期間に前記表示電極間に電極間電圧が所定の傾きで増加する鈍波リセットパルスを印加し,前記リセット期間後のアドレス期間に前記表示電極対の一方の電極に走査パルスを順次印加しながら前記アドレス電極に表示データに応じたアドレスパルスを印加し,前記アドレス期間後のサステイン期間に前記表示電極対間にサステインパルスを印加し,
    前記電極駆動回路は,前記鈍波リセットパルスの前記表示電極対間の到達電圧差を,前記表示電極間で放電が開始する電圧より50V以上100V以下の範囲内の,アドレス放電遅れを抑制する範囲のオーバードライブ電圧だけ大きくするように制御することを特徴とするプラズマディスプレイ装置。
  2. 請求項1において,
    フィールド期間が,前記リセット期間とアドレス期間とサステイン期間とを有するサブフィールド期間を複数有し,前記表示電極は第1,第2の表示電極を有し,前記第1,第2の表示電極間にセルが配置され,
    前記電極駆動回路は,前記フィールド期間内の少なくとも連続する第1,第2のサブフィールド期間のうち,当該第1のサブフィールド期間において,前記サステイン期間の最後のサステイン放電を第1の表示電極(Y)が陽極に第2の表示電極(X)が陰極になるように前記第1,第2の表示電極を駆動し,前記第2のサブフィールド期間において,前記リセット期間で前記第1の表示電極(Y)が陰極になるように前記鈍波リセットパルスを前記第1の表示電極(Y)に印加することを特徴とするプラズマディスプレイ装置。
  3. 請求項2において,
    前記電極駆動回路は,前記第2のサブフィールド期間の前記リセット期間で,前記第2の表示電極(X)が陽極になるように前記第2の表示電極(X)を駆動することを特徴とするプラズマディスプレイ装置。
  4. 請求項2において,
    前記電極駆動回路は,前記第2のサブフィールド期間の前記リセット期間で,前記アドレス電極が陽極になるように前記アドレス電極を駆動することを特徴とするプラズマディスプレイ装置。
  5. 請求項2において,
    前記電極駆動回路は,前記フィールド期間内の最後のサブフィールド期間において,前記サステイン期間の最後のサステイン放電を第1の表示電極(Y)が陰極に第2の表示電極(X)が陽極になるように前記第1,第2の表示電極を駆動し,前記フィールド期間内の最初のサブフィールド期間において,前記リセット期間で前記第1の表示電極(Y)が陽極になるように鈍波リセット開始パルスを前記第1の表示電極(Y)に印加し,その後前記第1の表示電極(Y)が陰極になるように前記鈍波リセットパルスを前記第1の表示電極(Y)に印加することを特徴とするプラズマディスプレイ装置。
  6. 請求項1または2において,
    前記電極駆動回路は,前記表示電極対間の放電開始を監視するモニタ回路を有し,前記モニタ回路が前記放電開始を検出してから前記オーバードライブ電圧に対応するオーバードライブ時間まで前記鈍波リセットパルスを印加することを特徴とするプラズマディスプレイ装置。
  7. 請求項6において,
    前記電極駆動回路は,前記鈍波リセットパルスの印加開始から前記モニタ回路が検出した前記放電開始の時間までの放電開始時間を記憶し,当該記憶した放電開始時間に前記オーバードライブ時間を加えた時間だけ前記鈍波リセットパルスを印加することを特徴とするプラズマディスプレイ装置。
  8. 複数の表示電極と前記表示電極に交差する複数のアドレス電極とを有する表示パネルと,
    前記表示電極およびアドレス電極を駆動する電極駆動回路とを有するプラズマディスプレイ装置であって,
    前記電極駆動回路は,リセット期間に前記表示電極対の一方の電極に所定の傾きで電圧値が減少する鈍波リセットパルスを印加してリセット放電を発生させ,前記リセット期間後のアドレス期間に前記一方の電極に走査パルスを順次印加しながら前記アドレス電極に表示データに応じたアドレスパルスを印加してアドレス放電を発生させ,前記アドレス期間後のサステイン期間に前記表示電極にサステインパルスを印加し,
    前記電極駆動回路は,前記鈍波リセットパルスの到達電位を,前記リセット放電の開始電位より,50V以上100V以下の範囲内の,アドレス放電遅れを抑制する範囲のオーバードライブ電圧だけ低い電位に制御することを特徴とするプラズマディスプレイ装置。
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